JP2001106781A - 硬化性組成物及びその製造方法 - Google Patents

硬化性組成物及びその製造方法

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JP2001106781A
JP2001106781A JP28924599A JP28924599A JP2001106781A JP 2001106781 A JP2001106781 A JP 2001106781A JP 28924599 A JP28924599 A JP 28924599A JP 28924599 A JP28924599 A JP 28924599A JP 2001106781 A JP2001106781 A JP 2001106781A
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methoxysilane
glycol
curable composition
modified polyether
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JP28924599A
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English (en)
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Hideki Aida
秀樹 合田
Tetsuji Tono
哲二 東野
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Arakawa Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Arakawa Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種基材に対して優れた密着性を有し、硬化
時間、内部硬化性等の各種性能に優れ、比較的安価な硬
化性組成物を提供すること。 【解決手段】 特定ポリオキシアルキレングリコールと
特定シリケート化合物とを脱メタノール反応することに
より得られるメトキシシラン変性ポリエーテルを含む硬
化性組成物、当該硬化性組成物を含むシーリング剤組成
物および当該硬化性組成物を含む接着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メトキシシラン変
性ポリエーテルを含む硬化性組成物、メトキシシラン変
性ポリエーテルの製造方法、該硬化性組成物を含むシー
リング材組成物、および該硬化性組成物を含む接着剤に
関する。本発明のメトキシシラン変性ポリエーテルを含
む硬化性組成物は、各種基材に適した硬化型シーリング
材組成物、接着剤組成物等の各種分野に利用できる。例
えば、プラスチック、ガラス、金属、モルタル、コンク
リート、皮革材料、木、紙、ゴム、織布、不織布等の各
種基材に適した湿気硬化型シーリング材組成物や接着剤
等として賞用できる。
【0002】
【従来の技術】従来、各種分野において、各種基材の隙
間(目地)等を充填したり、各種基材を接着するための
材料として、各種の有機ポリマーが使用されている。例
えば、ポリウレタンや変性シリコーンなどが接着剤、シ
ーリング剤用の素材として使用されている。
【0003】かかるポリウレタンは、機械的強度、硬化
性、密着性の点で良好であるが、光安定性が悪い。すな
わち、太陽光などに曝された際、芳香族イソシアネート
に由来する主鎖構造が黄変劣化し易く、また無黄変ポリ
ウレタンの場合であっても、ウレタン結合自体が光劣化
するため、得られる硬化物の強度劣化が生じる。
【0004】かかる変性シリコーンとしては、主とし
て、ポリプロピレングリコール末端に−SiCH(O
CH2を持つシラン変性ポリプロピレングリコール
が知られている。このような化合物は耐候性、耐薬品性
に優れるが、硬化速度が不充分である。すなわち、所定
のゴム弾性挙動を発現するに要する時間が長くなった
り、内部硬化が不充分なため機械的強度に欠けるなどの
不利があり、更にはポリウレタン系硬化物に比べて高価
である。
【0005】特開平5−287188号公報や特公平1
−58219号公報には、これら不利を改善する方法が
提案されているが、いずれも加水分解性アルコキシシリ
ル基を持つシランカップリング剤を用いる点で、一層の
コストアップを招くものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、各種基材に
対して優れた密着性を有し、硬化時間、内部硬化性等の
各種性能に優れ、比較的安価な硬化性組成物を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、以下に示す方法で製造す
るシラン変性ポリエーテルが上記問題をことごとく解決
できることを見出し、本発明を完成するに到った。
【0008】すなわち、本発明は、特定ポリオキシアル
キレングリコール(以下、ポリオキシアルキレングリコ
ールAという)100重量部と特定シリケート化合物
(以下、シリケート化合物Bという)2〜40重量部と
を、エステル交換触媒の存在下または不存在下に脱メタ
ノール反応することにより得られるメトキシシラン変性
ポリエーテルを含む硬化性組成物;当該メトキシシラン
変性ポリエーテルの製造方法;当該硬化性組成物を含む
シーリング剤組成物;当該硬化性組成物を含む接着剤組
成物に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において、メトキシシラン
変性ポリエーテルの構成成分であるポリオキシアルキレ
ングリコールAは、エチレンオキシド、プロピレンオキ
シドを開環重合して得られる単独重合体または共重合体
であって、いずれもランダム重合体であってもブロック
重合体であってもよい。特に、得られるメトキシシラン
変性ポリエーテルを接着剤組成物やシーリング剤組成物
に適用する場合には、硬化性や安定性を考慮して、ポリ
プロピレングリコールおよびポリ(プロピレングリコー
ル−エチレングリコール)が好ましい。なお、当該ポリ
(プロピレングリコール−エチレングリコール)として
は、構成モノマーであるプロピレンオキサイド含有率が
80%以上のものが特に好適に使用できる。
【0010】また、本発明に用いるポリオキシアルキレ
ングリコールAは、数平均分子量が3000〜1000
0のものに限定される。数平均分子量が3000未満の
場合は、得られるメトキシシラン変性ポリエーテルの硬
化物としての性能であるゴム弾性が不十分となる。ま
た、10000を超える場合は、後述するシリケート化
合物Bとの反応性が低いため、目的とするメトキシシラ
ン変性ポリエーテルの製造時間が長くなるだけでなく、
得られるメトキシシラン変性ポリエーテルが高粘度とな
りハンドリング性に劣る。
【0011】本発明に用いるポリオキシアルキレングリ
コールAは、上記のような直鎖状ポリオキシアルキレン
グリコールであるが、必要に応じて、炭素数2〜6の低
分子ポリオール、片末端が水酸基であるポリオキシアル
キレン化合物、分岐構造を持つポリオキシアルキレン化
合物などを、10重量%未満の範囲で併用することがで
きる。
【0012】炭素数2〜6程度の低分子ポリオールの具
体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、1,2−プロパンジオ
ール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール等の低分子グリコ
ール類、グリセリン、ブタントリオール、ペンタントリ
オール、ヘキサントリオール、トリメチロールエタン、
トリメチロールプロパン等の3価アルコール;ペンタエ
リスリトール、ソルビトール等の4価以上のアルコー
ル、N−メチルジエタノールアミン等の3級アミノ基を
持つジオール化合物等があげられる。なお、本発明にお
いて、最終目的物の一つの用途である湿気硬化物を収得
する場合には、得られる硬化物の均一性の点で、これら
低分子ポリオールのうち、3級アミノ基を持つジオール
を好ましく使用できる。当該硬化物中に導入される当該
3級アミノ基に起因して、硬化物の表面と内部で生じう
る硬化不均衡が極めて少なくなり、内部硬化性も良好な
硬化物が得られる。
【0013】片末端が水酸基である前記ポリオキシアル
キレン化合物としては、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、またはポリ(プロピレングリコ
ール−エチレングリコール)共重合体であって、それら
の片末端がアセチル基またはアルコキシ基を有し、しか
も数平均分子量が3000〜10000のものが例示で
きる。当該ポリオキシアルキレン化合物は、主として、
得られるメトキシシラン変性ポリエーテルの分子量制御
や低粘度化の目的で用いられる。
【0014】また分岐構造を持つ前記ポリオキシアルキ
レン化合物としては、ポリプロピレングリコールまたは
ポリ(プロピレングリコール−エチレングリコール)共
重合体とトリイソシアネートとを反応させてなるポリウ
レタン、あるいはやグリセリンやペンタエリスルトール
を高分子鎖中に導入して分岐させたポリオキシアルキレ
ンポリオールが例示できる。
【0015】本発明において、メトキシシラン変性ポリ
エーテルの構成成分であるシリケート化合物Bとは、一
般式(1):(CHO)−SiX〔式中、Xは−C
、−CHCHまたは−OCHを表し、それぞ
れ同一でも異なっていてもよい。〕で示されるメトキシ
シラン化合物を部分的に加水分解、縮合して得られるメ
トキシシランオリゴマーを主成分とするシリケート化合
物である。より好ましくは、メトキシシランオリゴマー
の含有率が70%以上のものである。
【0016】シリケート化合物B中のSiに結合するア
ルコキシ部位の一部は、前記ポリオキシアルキレングリ
コールAとの反応によって置換される。また、残りの部
分は硬化時にゾル−ゲル反応し、シロキサン結合を生成
して3次元化する。
【0017】かかるエステル交換反応に際しては、アル
コキシ基がメトキシ基であれば、発生するメタノールを
簡単に除去できるため、製造が容易である他、その他の
アルコキシ基、例えばエトキシ基やプロポキシ基に比べ
て、ゾル−ゲル反応が速く、硬化速度においても圧倒的
に優れている。このような理由に基づき、本発明では、
シリケート化合物Bの原料としては、前記一般式(1)
で表されるメトキシシラン化合物に限定される。
【0018】当該メトキシシラン化合物としては、テト
ラメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、エチル
トリメトキシシランが例示できる。一般式(1)中、X
が、アルキルがC3以上の炭化水素、特にフェニル基で
あるメトキシシラン化合物の場合には、Siに結合する
その他のアルコキシ部位がメトキシ基であっても反応性
が悪く、上記と同じ理由で好ましものとはいえない。
【0019】本発明で用いるシリケート化合物Bは、上
記メトキシシラン化合物のメトキシ基部位の一部を加水
分解、縮合して、オリゴマー化したものである。本発明
では、かかる加水分解、縮合の方法に関しては特に限定
されないが、通常、アミン触媒下、メトキシシラン化合
物に水を加えて反応させる方法が採用できる。ここで、
シリケート化合物Bを使用する理由−すなわちメトキシ
シラン化合物それ自体ではなくて、オリゴマー化物を主
として使用する−は、脱メタノール化反応中に、シリケ
ート化合物が反応系外へ蒸発するのを防止せんとするた
めである。つまり、シリケート化合物中にメトキシシラ
ン化合物が多量に存在する場合には、メタノールを反応
系外に除去する過程で、メタノールと一緒にメトキシシ
ラン化合物の一部が系外へ散逸してしまい、適正な反応
が行えないからである。シリケート化合物Bにおけるメ
トキシシランオリゴマー縮合度については特に限定され
ないが、Siの平均個数で3から20のものが好まし
い。Siの平均個数が3未満であれば、未縮合メトキシ
シランを多量に含んでおり、上記と同じ理由で好ましく
ないし、20を超えるとポリオキシアルキレングリコー
ルAに対する溶解性が無くなり、脱メタノール反応が進
行し難いためである。
【0020】また本発明では、シリケート化合物Bに対
して、30%以下の範囲で、未縮合シリケート化合物を
併用することができる。かかる低分子シリケート化合物
としては、従来公知である一般式(2):R1 Si
(OR4−m(式中、mは0〜2の整数を表す。R
1は炭素原子に直結した官能基を持っていてもよい低級
アルキル基、アリール基を表し、それぞれ同一でも異な
っていてもよい。Rは水素原子または低級アルキル基
を表す。)で示される化合物を例示できる。しかし、か
かる例示化合物を併用する場合であっても、ポリオール
との反応性、硬化速度を考慮すると、Rがメチルであ
るものが好ましく、その具体例としては、テトラメトキ
シシラン、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメト
キシシラン、ジメチルジメトキシシランなどが例示でき
る。
【0021】本発明では、ポリオキシアルキレングリコ
ールAとシリケート化合物Bとを、エステル交換触媒の
存在下または不存在下にに脱メタノール反応させて、S
i−O−C結合を有するメトキシシラン変性ポリエーテ
ルを製造するが、ポリオキシアルキレングリコールAと
シリケート化合物Bの使用割合(A/B)は、通常、重
量比で100/(2〜40)の範囲とするのが好まし
い。当該使用割合(A/B)において、シリケート化合
物Bの使用量が2未満になると、得られるメトキシシラ
ン変性ポリエーテル硬化物の表面にタックが残る傾向が
あり、一方、シリケート化合物Bの使用量が40を超え
ると、メトキシシラン変性ポリエーテルの硬化時の収縮
が大きくなり、ひび割れを起こす場合があるため、いず
れの場合も好ましくない。
【0022】かかるメトキシシラン変性ポリエーテル
は、例えば、前記各成分を所定量づつ仕込み、加熱し、
生成メタノールを留去しながらエステル交換反応させて
製造することができる。常圧で反応を行う場合は、反応
温度は70〜150℃程度、好ましくは80〜130℃
であり、全反応時間は2〜15時間程度である。また、
かかるメトキシシラン変性ポリエーテルの製造におい
て、反応系の粘度が高く、メタノールの留去効率が悪い
場合には、約8kPa(約60mmHg)までの減圧下
で行うこともできる。
【0023】また前記のように、未縮合シリケート化合
物を併用する場合には、最初に、未縮合シリケート化合
物とポリオキシアルキレングリコールAとを、メタノー
ル留去させることなく、80〜130℃で2〜5時間程
度の条件でエステル交換反応させて、未縮合シリケート
化合物を消費させておくのがよい。ついで、メトキシシ
ランオリゴマーを加えて、上記反応を続行すればよい。
【0024】上記の脱メタノール反応に際しては、特に
溶剤は必要ではなく、通常、無溶剤下で行われる。当該
反応生成物であるメトキシシラン変性ポリエーテルをシ
ーリング剤組成物や無溶剤系接着剤組成物として使用す
る場合には、当該反応後にメトキシシラン変性ポリエー
テルからの有機溶剤の減圧除去工程が不可欠となること
を考慮すれば、無溶剤系が好ましい。ただし、用いるポ
リオキシアルキレングリコールAが高粘度であるため、
反応により生じたメタノールを系外留去しにくい場合に
は、溶剤下で脱メタノール反応を行えばよい。なお、有
機溶剤としては、ポリオキシアルキレングリコールAお
よびシリケート化合物Bを溶解できるものであればよ
く、特に制限されない。
【0025】また、上記の脱メタノール反応に際して
は、必ずしも触媒を必要としないが、反応促進の目的
で、従来公知のエステル交換触媒を使用することが好ま
しい。当該触媒としては、例えば、酢酸、パラ−トルエ
ンスルホン酸、安息香酸、プロピオン酸などの有機酸;
リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウ
ム、マグネシウム、カルシウム、バリウム、ストロンチ
ウム、亜鉛、アルミニウム、チタン、コバルト、ゲルマ
ニウム、錫、鉛、アンチモン、砒素、セリウム、硼素、
カドミウム、マンガンなどの金属;これら金属の酸化
物、有機酸塩、ハロゲン化物、アルコキシドなどがあげ
られる。これらのなかでも、特に有機酸、有機錫、有機
酸錫が好ましく、具体的には、酢酸、ジブチル錫ジラウ
レートなどが有効である。
【0026】こうして得られる本発明のメトキシシラン
変性ポリエーテルは、両末端水酸基がメトキシシラン変
性されたポリエーテルを主成分として含むが、本発明の
効果を損なわない範囲で、未反応のポリオキシアルキレ
ングリコールA、片末端に水酸基が残存したメトキシシ
ラン変性ポリエーテル、未反応シリケート化合物Bが残
存していてもよい。
【0027】こうして調製された本発明のメトキシシラ
ン変性ポリエーテルおよびこれを含有する硬化性組成物
は、各種用途への使用が可能であるが、例えば接着剤組
成物、シーリング剤組成物等に好適できる。なお、本発
明で得られるメトキシシラン変性ポリエーテルを各種用
途に供するにあたっては、本発明の効果を損なわない範
囲で、各種フィラー、粘度調節剤、可塑剤、硬化促進
剤、抗菌剤、防黴剤、レベリング剤、消泡剤、着色剤、
安定剤、溶解性を調製するための溶剤など、有機、無機
系各種添加剤を必要に応じて添加することもできる。ま
た、各種の用途において、通常使用される成分を配合し
て使用できるのはもとよりである。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、従来のシラン変性ポリ
エーテルに比べ、硬化速度、内部硬化性、接着性に優れ
た硬化性組成物を、高価なシランカップリング剤を使用
せず、簡便に製造、提供することができる。
【0029】
【実施例】以下、実施例および比較例をあげて本発明を
具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定され
るものではない。なお、各例中、部および%は特記なし
限り重量基準である。
【0030】実施例1 温度計、分水器、窒素送入口を備えた反応容器に、PP
G4000、MS−51、ジブチルスズジラウレートを
それぞれ表1に示すように仕込み、窒素気流下、105
℃で、5時間、攪拌しながら反応させたところ、約26
部のメタノールが留去した。70℃に冷却し、13.3
kPaで10分間減圧し、残存するメタノールを除いて
メトキシシラン変性ポリエーテルを得た。最終的に29
部のメタノールが留去した。
【0031】実施例2 実施例1と同様の装置を用い、表1にに示す仕込み組成
にて、実施例1と同様に105℃で5時間反応させたと
ころ、約20部のメタノールが留去した。70℃に冷却
し、13.3kPaで10分間減圧し、残存するメタノ
ールを除いてメタノール留去量を22部とした後、再
度、105℃に昇温し、2時間反応させた。もう一部、
70℃に冷却し、同条件で減圧し、残存するメタノール
を除いてメトキシシラン変性ポリエーテルを得た。最終
的に28部のメタノールが留去した。
【0032】実施例3 実施例1と同様の装置を用い、表1に示す仕込み組成に
て、実施例1と同様に105℃で5時間反応させたとこ
ろ、約10部のメタノールが留去した。70℃に冷却
し、13.3kPaで10分間減圧し、残存するメタノ
ールを除いた後、再度、105℃に昇温し、4時間反応
させた。この時点で、メタノール留去量は16部であっ
た。同様に冷却し、減圧し、残存するメタノールを除い
た後、更に110℃まで昇温し、3時間反応させた。3
度目の冷却、減圧をした後、メトキシシラン変性ポリエ
ーテルを得た。最終的に19部のメタノールが留去し
た。
【0033】実施例4 実施例1と同様の装置を用い、表1に示す仕込み組成に
て、実施例1と同様に105℃で5時間反応させたとこ
ろ、約28部のメタノールが留去された。70℃に冷却
し、13.3kPaで10分間減圧し、残存するメタノ
ールを除いた後、メトキシシラン変性ポリエーテルを得
た。最終的に30部のメタノールが留去した。
【0034】実施例5 実施例1と同様の装置を用い、表1に示す仕込み組成に
て、実施例1と同様に105℃で5時間反応させたとこ
ろ、約10部のメタノールが留去した。70℃に冷却
し、13.3kPaで10分間減圧し、残存するメタノ
ール、酢酸を除いた後、再度、105℃に昇温し、2時
間反応させた。同様に冷却し、減圧し、残存するメタノ
ールを除いた後、更に110℃まで昇温し、酢酸5部を
加え、3時間反応させた。3度目の冷却、減圧をした
後、メトキシシラン変性ポリエーテルを得た。
【0035】実施例6 実施例1と同様の装置を用い、表1に示す仕込み組成に
て、実施例1と同様に105℃で5時間反応させたとこ
ろ、約18部のメタノールが留去した。70℃に冷却
し、13.3kPaで10分間減圧し、残存するメタノ
ールを除いた後、再度、105℃に昇温し、4時間反応
させた。この時点で、メタノール留去量は24部であっ
た。同様に冷却し、減圧し、メトキシシラン変性ポリエ
ーテルを得た。最終的に27部のメタノールが留去し
た。
【0036】実施例7 温度計、冷却管を備えた反応容器に、表1に示す仕込み
組成にて、PPG4000とTMOS、BLを仕込んだ
後、105℃で、3時間、攪拌しながら反応させた。冷
却管を分水器に代え、窒素気流下に、MS−51を表1
に示す分量だけ加えた後、攪拌しながら、同じ温度で4
時間反応させた。この時点で、メタノール留去量は27
部であった。70℃に冷却し、13.3kPaで10分
間減圧し、残存するメタノールを除いて、メトキシシラ
ン変性ポリエーテルを得た。最終的に30部のメタノー
ルが留去した。
【0037】比較例1 表1中の実施例1に示す重量比率で、当該原料を単に混
合して、ポリエーテル−メトキシシラン混合物を調製し
た。
【0038】比較例2 実施例1におけるPPG4000をPPG425(商品
名ポリグリコールP425;数平均分子量425のポリ
プロピレングリコール,ダウ・ケミカル社製)1800
部に変更した以外は、実施例1と同様に反応を行った
が、反応中にゲル化した。
【0039】比較例3 実施例1におけるMS−51の半量をメチルトリメトキ
シシランに変更し、MS−51 200部、メチルトリ
メトキシシラン200部とした以外は、実施例1と同様
に反応を行ったが、昇温直後から反応系外へメチルトリ
メトキシシランが留去してきたため、反応を中止した。
【0040】比較例4 実施例1と同様の反応容器に、室温でPPG4000に
γ―イソシアネートプロピルメチルトリメトキシシラン
をNCO/OH=1.0になる様に加え、80℃に昇温
後、3時間反応させた。末端に―SiCH(OC
2を持つシラン変性ポリプロピレングリコールを
得た。
【0041】
【表1】
【0042】表1中、単位は重量部を示す。また使用原
料は、それぞれ以下の通りである。PPG4000:商
品名ポリグリコールP4000(数平均分子量4000
のポリプロピレングリコール,ダウ・ケミカル社製)、
PPG5600:商品名SYNALOX100−D45
0(数平均分子量5600ポリプロピレングリコール,
ダウ・ケミカル社製)、PPGEG4000:商品名ポ
リグリコールEP−1660(ポリエチレングリコール
−プロピレングリコール共重合 数平均分子量400
0,ダウ・ケミカル社製)、MS−51:商品名シリケ
ート51(テトラメトキシシラン部分縮合体 平均Si
個数4.0,多摩化学(株)製)、MTMS:試作商品
名 MTMS−A(メチルトリメトキシシラン部分縮合
体平均Si個数3.5,多摩化学(株)製)、TMO
S:テトラメトキシシラン(多摩化学(株)製)、B
L:ジブチル錫ジラウレート(和光純薬工業(株)製)
【0043】(硬化試験)実施例1〜7並びに比較例1
および4で得られた硬化性物質100部に、脂肪酸処理
炭酸カルシウム100部、酸化チタン10部、アルミキ
レート系硬化触媒2部を加えてミキサーにかけた後、テ
フロン(登録商標)製の型(100×100×4mm)
に流し込み、20℃、湿度65%の環境下で放置し、硬
化速度と内部硬化性を測定した。 硬化速度:指触により、表面タックがなくなるまでの時
間とした。 内部硬化性:硬化試験開始1日後に硬化物を型から取り
出し、下面(テフロン型と接触)の指触による差によ
り、以下の基準で評価した。 ○:下面も硬化。 ×:下面が未硬化。 結果を表2に示す。
【0044】(貯蔵安定性)実施例1から7並びに比較
例1および4で得られた硬化性物質100部に、脂肪酸
処理炭酸カルシウム100部、酸化チタン10部を加え
てミキサーにかけた後、密封容器に入れ、50℃、湿度
50%の環境下に1ヶ月放置した。 粘度上昇率=1ヶ月後の粘度/ミキシング1時間後の粘
度 〇:粘度上昇率<1.4 △:1.4<粘度上昇率<2.0 ×:粘度上昇率>2.0 結果を表2に示す。
【0045】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H017 AA04 AB15 AB16 AB17 AC01 AC05 AC17 AC19 AD05 AD06 AE03 4J002 CH021 CH051 CP052 GJ01 GJ02 4J005 AA03 BB02 BD08 4J040 EE021 EK021 EK031 LA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
    ングリコール、およびポリ(プロピレングリコール−エ
    チレングリコール)共重合体からなる群から選択される
    少なくとも1種であって、かつ数平均分子量が3000
    〜10000のポリオキシアルキレングリコール100
    重量部と、一般式(1):(CHO)−SiX〔式
    中、Xは−CH、−CHCHまたは−OCH
    表し、それぞれ同一でも異なっていてもよい。〕で示さ
    れるメトキシシラン化合物を部分的に加水分解、縮合し
    て得られるメトキシシランオリゴマーを主成分とするシ
    リケート化合物2〜40重量部とを、エステル交換触媒
    の存在下または不存在下に脱メタノール反応させて得ら
    れるシラン変性ポリエーテルを含有する硬化性組成物。
  2. 【請求項2】 前記ポリオキシアルキレングリコールが
    ポリプロピレングリコールおよびポリ(プロピレングリ
    コール−エチレングリコール)共重合体のうちのいずれ
    か少なくとも1種である請求項1記載のシラン変性ポリ
    エーテルを含有する硬化性組成物。
  3. 【請求項3】 前記シリケート化合物が前記メトキシシ
    ランオリゴマーを70%以上含有するものである請求項
    1記載の硬化性組成物。
  4. 【請求項4】 ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
    ングリコール、およびポリ(プロピレングリコール−エ
    チレングリコール)共重合体からなる群から選択される
    少なくとも1種であって、かつ数平均分子量が3000
    〜10000のポリオキシアルキレングリコール100
    重量部と、一般式(1):(CHO)−SiX〔式
    中、Xは−CH、−CHCHまたは−OCH
    表し、それぞれ同一でも異なっていてもよい。〕で示さ
    れるメトキシシラン化合物を部分的に加水分解、縮合し
    て得られるメトキシシランオリゴマーを主成分とするシ
    リケート化合物2〜40重量部とを、エステル交換触媒
    の存在下または不存在下に脱メタノール反応させること
    を特徴とするメトキシシラン変性ポリエーテル製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記ポリオキシアルキレングリコールが
    ポリプロピレングリコールおよびポリ(プロピレングリ
    コール−エチレングリコール)共重合体のいずれか少な
    くとも1種である請求項4記載のメトキシシラン変性ポ
    リエーテル製造方法。
  6. 【請求項6】 前記シリケート化合物が前記メトキシシ
    ランオリゴマーを70%以上含有するものである請求項
    4記載のメトキシシラン変性ポリエーテル製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の硬化性組成物を含有する
    シーリング材組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の硬化性組成物を含有する
    接着剤組成物。
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