JP2001106384A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
路では、装置の大型化、シートの方向転換による画像形
成の乱れ、シート搬送時の摩擦音による装置稼動音の増
加、及びコストアップなどの課題が生じていた。 【解決手段】 画像形成装置の筺体内部におけるシート
搬送のシートガイド13を、給紙ローラ2側を最下部、
定着ローラ対12側を最上部とし、定着ローラ対12に
向けて略直線で斜めに配置し、シートガイド13の下方
に形成されたシートガイド13と装置筺体とが成す空間
部に制御基板14及び駆動モータ15を配置した。
Description
成する複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装
置に関するものである。
等の画像形成装置では、画像形成するためのシートを支
持収容するためのシートカセット、またはシートトレイ
と、シートに画像を形成する画像形成手段、シートに転
写された画像を半永久的にシートに定着させる定着手
段、装置の動作や画像形成における処理を行なう制御手
段などの配置に関して多種多様な構成が考え出されてき
た。以下、画像形成装置として、レーザービームプリン
タ(以下、プリンタと称す)を例に挙げて説明を行な
う。
図6に示す。
は、画像形成するためのシートを支持、収容するシート
支持手段としてのシートカセット101と、シートカセ
ットに支持されているシートを送り出すための給紙手段
102とが、給紙部として構成されている。
ドラム104と、感光ドラム上に均一な帯電を施す帯電
器、感光ドラムにトナー像を形成させる現像器、トナー
容器などを一体に形成したプロセスカートリッジ103
と、帯電器により帯電した感光ドラム上に画像情報を光
線で書き込むレーザースキャナ105で構成されてい
る。
向する位置には、感光ドラム上に形成されたトナー像を
シート上に転写させる転写手段である転写帯電器106
が設けられている。さらに、シート上に転写されたトナ
ー像をシートに半永久的に定着させる定着手段としての
定着ローラ対107が、転写手段の下流に設けられてお
り、転写ローラ対で画像が定着されたシートは、その後
機外の排紙トレイ108に排出される。
流れは如何なるプリンタでも略同一であるが、シートの
搬送経路を装置内にどのように配置するかによってプリ
ンタの有する特徴が変わってくる。
路を装置内に略水平に配置したものである。図面では、
装置の右端部にシートカセット101を水平面に対し斜
めに配置し、その先端部に給紙手段102を設けてあ
る。シート搬送面は定着ローラ対107に向けて略水平
に配置され、その搬送経路の上部にプロセスカートリッ
ジ103等の画像形成手段、その対向する位置に転写帯
電器106を設けたものである。画像が転写されたシー
トは、シートカセット101と略平行に設けられた排紙
トレイ108に排出される。
たタイプの画像形成装置を90度起こした配置である。つ
まり、シートカセット101と排紙トレイ108は略水
平に設けられ、装置最下部に設けられたシートカセット
101から給紙手段102によってシートを送り出し、
送り出されたシートを水平面に対して略垂直方向に搬送
することで画像形成及び定着動作を行なうタイプであ
る。
年のプリンタにおけるシートの搬送経路は、給紙手段1
02から定着手段107まで略直線で水平に、もしくは
略垂直に搬送するように配置されているものが多いのだ
が、こうした配置の場合、問題となるのが定着手段10
7の位置である。
ることで生じる熱と、ローラ対のニップ部に発生させて
いる挟持圧力とによって、シートに付着しているトナー
を融解させてシート上に定着させている。そのため定着
手段107は画像形成時に多くの熱を発生し、装置内部
の温度を上昇させることになる。
送するようなタイプの画像形成装置では、発熱源である
定着手段107の側方から上部にかけてプロセスカート
リッジ103やレーザースキャナ105が配置されてい
るため、定着手段107が発生する熱でプロセスカート
リッジ103内のトナーが溶融して固着してしまった
り、レーザースキャナ105内に設けられた光学レンズ
の屈折率が変化してしまう等の不具合が生じ、良好な画
像形成を行なうことが難しかった。
部といった制御手段109の基板は、搬送経路に略平行
に開いているスペースに設置することになる。電装部や
駆動部も放熱するため、その熱がプロセスカートリッジ
103やレーザースキャナ105に影響を及ぼすことが
ないよう、定着手段107からの放熱と共に装置内の温
度上昇を防止する手段を設ける必要が生じる。よって、
装置内の昇温を防ぐために断熱部材を多数設けたり、装
置内を空冷するためのファンを設けたりするなどして対
応していたが、これらの対応策では装置のコストアップ
と大型化に繋がっていた。
102によるシートの送り出し時、及び定着後から排紙
トレイ108に排出される際、シートは大きな方向転換
が必要となる。こうした方向転換の際にシートの後端が
跳ねる音や、シートと搬送面が擦れる音が大きく、画像
形成装置の稼動音を上昇させることになっていた。
うことができるように、摺動性の高いガイドや搬送ロー
ラを設けることが必要となり、コストアップの一因とな
っていた。
って送り出さされたシートの後端が給紙手段102を抜
ける前に当該シートの先端は画像形成部に到達してお
り、既に画像形成動作がスタートしていることになる。
つまり、給紙手段102をシートの後端が抜ける際には
大きな方向転換によってシートが振動を生じ、その振動
が画像形成部に伝達されて画像が乱れてしまうという現
象も生じていた。
ートを搬送するタイプの装置の場合、定着手段107が
装置の最上部に位置することでプロセスカートリッジ1
03やレーザースキャナ105に対する熱の影響は解消
されるが、シートを重力に抗して略垂直に搬送するた
め、シート搬送の制御や画像形成動作の精度が高く要求
されることになる。シートを水平に搬送する装置に比べ
て多数のシート搬送ガイドや搬送ローラ対を設けること
で高精度を満たすことになり、コストの上昇や装置の大
型化に繋がっていた。
が、水平搬送タイプ(図5参照)と比較して大きくなっ
てしまうため、スキャナモータの軸受けにかかる負荷が
大きくなり、軸受けの劣化などが早期に生じてしまうこ
とで装置が低寿命化していた。
トの方向転換を大きく行なうタイプのため、稼動音や画
像の乱れ等の課題も生じていた。
装置全体のサイズを大きくして、発熱源である定着手段
を熱の影響を受けやすい部材から遠ざけたり、レーザー
スキャナが水平になるようなレイアウトで装置を設計す
るなどしていたが、こうした対策では根本的な課題の解
決までには至っておらず、装置の大型化や製造コストの
上昇といった新たな課題を生じてしまっていた。
であり、装置を大型化させることなく、装置内の温度上
昇を防いで騒音を低減し、かつ、安定性の高いシート搬
送を行うことができる低コストの画像形成装置を提供す
ることにある。
するシート支持手段と、前記シート支持手段に支持され
たシートを給送する給紙手段と、前記給紙手段によって
送り出されたシートに画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段に対向する位置に設けられ、画像形成
手段からシートに画像を転写する転写手段と、前記転写
手段によってシートに転写された画像をシートに定着さ
せる定着手段と、を有し、装置筺体内に配置され、前記
給紙手段から前記転写手段を通過し、前記定着手段に至
るシートの搬送経路を形成するシートガイドは、前記給
紙手段側を最下部として前記定着手段側を最上部として
略直線状で斜めに配置されており、前記搬送経路の下方
に形成された空間部に制御手段を備えることを特徴とす
る。
筺体底面に平行に設けられていることを特徴とする。
底面に対して30°から60°の角度で配置されている
ことを特徴とする。
及び前記定着手段を保持することを特徴とする。
の対角線に略平行に配置されていることを特徴とする。
する合成樹脂材料で成形されていることを特徴とする。
筺体外に排出するために、前記定着手段近傍の前記装置
筺体に開口部を設けたことを特徴とする。
方に設けられた第1の開口部と、前記空間部の最上部近
傍に設けられた第2の開口部と、を有し、前記第1の開
口部と前記第2の開口部とを連通する経路を設けたこと
を特徴とする。
に向けて外気を吸入する吸入開口部を設けたことを特徴
とする。
持手段の下方側の前記装置筺体に設けられていることを
特徴とする。
を構成する外装部材と同一の材料で成形されていること
を特徴とする。
成形されていることを特徴とする。
装置を用いて、本発明の詳細な説明を行なう。なお、本
実施の形態では、画像形成装置の一例として、プリンタ
(レーザービームプリンタ)を示す。
面図である。以下にプリンタの構成について説明を行な
う。
であり、装置本体に対し着脱自在に構成されている。シ
ートカセット1には画像を形成するためのシートSが収
納されており、給紙手段である給紙ローラ2と給紙ロー
ラ2に圧接してシートを1枚に分離する分離パッド3と
で、収納されているシートSが1枚ずつ送り出される。
送り出されたシートSは搬送ローラ対4a、4bによっ
てさらに下流へ搬送される。
流側に設けられ、シートSの位置を検知するセンサであ
る。センサ5の検知による動作については後述する。搬
送ローラ対4の下流側にはプロセスカートリッジ6とし
て一体に形成された画像形成手段としての感光ドラム7
と、ドラム表面を均一に帯電させる一次帯電器8、帯電
したドラム7の表面にトナーを付着させる現像器9、ト
ナーを収納するトナー容器が配置されている。シート搬
送経路を挟んで感光ドラム7と対向する位置には、感光
ドラム7表面に付着したトナー像をシートSに転写させ
る転写手段としての転写ローラ10が設けられている。
ム7に画像情報を描画するレーザースキャナ11は、レ
ーザー光に変換された画像情報をミラーで反射させて感
光ドラム7上に照射するものである。
ナー像が転写されたシートSをローラ間で挟持すること
により、ローラ間の加圧力と、定着ローラに付与される
熱で半永久的にシートS上に定着させるものである。
されたシートSは、方向転換されて排紙ローラ対16で
シート排紙トレイ17上に排出される。
シート搬送はシートSの下側(画像形成側の反対側)を
ガイドするシートガイド13によって規制されている。
画像形成動作や給紙動作等を制御する制御手段としての
制御基板14が装置筺体の底面に略水平に配置されてい
る。また、装置本体を駆動させるための駆動手段である
駆動モータ15がシートガイド13より下方の装置筺体
の側面部に固定されている。
作について説明を行なう。
た画像情報を可視像であるトナー像としてシートS上に
形成するものである。動作スタンバイ状態であるプリン
タに不図示のネットワークを介して画像情報が伝達され
ると、画像情報は制御基板14に設けられた不図示のビ
デオコントローラに入力される。ビデオコントローラは
伝達されたデータを基に画像信号の作成を行なう。
けられたプリンタの制御部としての不図示の制御コント
ローラに伝達される。制御コントローラはこの信号を受
けて、レーザー駆動信号の作成を行なう。また、給紙ロ
ーラ2の回転を開始し、シートカセット1に支持収容さ
れているシートSを分離パッド3との作用で1枚に分離
してシートカセット1から送り出す。
向けて搬送され、搬送ローラ対4に挟持され、さらに下
流側へと搬送される。シートSの先端がこの検知センサ
5によって検知されると、制御コントローラは制御コン
トローラで作成されたレーザー駆動信号をその検知と同
期させてレーザースキャナ11に伝達する。
ー駆動信号により、レーザースキャナ11内に設けられ
たレーザーユニット11aが、回転しているスキャニン
グミラー11bに向けてレーザー光を照射する。スキャ
ニングミラー11bに反射されたレーザー光は感光ドラ
ム7方向に向きを変換するように構成されている。
に均一な帯電がなされている。そこにレーザー光が照射
されると、照射された部分のみ電荷が消滅することで静
電潜像がドラム表面に形成される。静電潜像が形成され
たドラムに現像器9によってトナーが付着されること
で、可視像が形成される。
像形成タイミングと同期して搬送されているシートS上
に逐次転写される。転写が終了したシートSはさらに搬
送され、その後、定着ローラ対12のニップ部に挟持さ
れることにより、熱と圧力でシートS上にトナーが定着
される。そして排紙ローラ対16によって、シート排紙
トレイ17上に排出、積載される。
最後のシートSの排出が終了した段階でプリンタは再び
スタンバイ状態に戻る。
送経路を構成しているシートガイド13を中心としたプ
リンタの装置筺体としての外装カバー24及びフレーム
の構成について図1、図2を用いて詳細に説明を行なう。
ムは、導電性の左右一対の側面壁18、19とそれに張
架されたシートガイド13、レーザースキャナ11を保
持する導電性のスキャナプレート20、及び画像形成装
置最下部の導電性の底板21から構成されている。左右
の側面壁18、19は装置の剛性確保と電気アース、電
磁波シールドといった観点から導電性の材料が適してい
るため、板金を用いている。
タ15は側面壁18に固定されている。このように駆動
モータ15を直接、装置の側板に固定することにより、
モータ15から発生する熱を側面壁18に伝えて逃がす
ことが可能であり、また、剛性の高い板金に固定されて
いるため、振動を低減させることができる。また、電気
アースを容易に設けることができる。
ローラ10、定着ローラ対12等の主要なユニットを保
持する部分と搬送されるシートSをガイドする目的で形
成されており、複雑な形状を1つの部材で形成すること
で装置の部品削減によるコストダウン及び組み立てコス
ト削減を図り、さらに装置最下部に配置された制御基板
14及び駆動モータ15から発生する熱を遮断すること
が可能なように断熱効果の高い合成樹脂材料を用いて成
形している。
4と同材料で成形することにより、画像形成装置のリサ
イクル化を促進することができる。通常、装置の外装に
用いている外装部材をリサイクルする場合は、リサイク
ルによって再び外装部材に成形する方法と、他の用途の
材料として利用する場合の2通りが主に考えられる。
の混入や色彩の問題が生じ、それらを解決するために技
術的にもコスト面からも難易度が高いのが現状である。
しかし、装置内部の機能部品として再利用する場合に
は、そうした問題もさほど考慮する必要がないためリサ
イクル性が良くなる。そのため、製品をリサイクルする
場合、非常に現実的な材料構成とすることができる。
9に対して斜めに固定されているため、装置の横方向の
剛性を高めるという効果を発揮する。また、シートガイ
ド13が装置筺体内に定着ローラ対12を最上部として
略直線で斜め上方に向かって配置されていることによ
り、短いシート搬送経路で画像形成のスループットを向
上させるだけでなく、シートガイド13を挟んでプロセ
スカートリッジ7、レーザースキャナ11、制御基板1
4及び駆動モータ15を効率よく配置することができ
る。これにより、画像形成装置を小型化することができ
る。
ト11aの回転により生じる振動を抑制するため、ま
た、装置最下部の底板21は、装置の重量を支えるだけ
の剛性と制御基板14等の電磁波シールドを要求される
ため、高剛性の板金材料を用いている。以上のような装
置筺体のフレーム構成とすることで、断熱、高剛性、振
動低減という機能を満足しつつ、低コストを達成するこ
とができる。
たプリンタのシートガイド13は定着ローラ対12を装
置最上部に設け、該定着ローラ対12に向けて給紙ロー
ラ2が設けられた給紙位置から略直線で斜め上方にシー
トSを搬送するものである。本実施の形態では、シート
ガイド13を水平面に対し約45°でプリンタ内に配置
してある。この角度を選択した理由は後述する。
方向で、かつ略直線であるので、定着ローラ対12まで
のシート搬送の際に方向転換を行なう必要がなく、その
ため、シートの暴れや斜行といった画像形成の安定性を
低下させる問題が生じなくなる。また、ガイドにシート
Sが当たって生じる摩擦音なども低減させることができ
る。
ついて説明を行なう。
置の最上部に設け、定着ローラ対12近傍上部の外装カ
バー24に第1の開口部としてのルーバー22aを設け
ることで、定着ローラ対12から発生する熱を機外に逃
がし易くし、装置内の温度が上昇するのを防止すること
ができる。また、定着ローラ対12から発生した熱は当
然、上方に移動するため、定着ローラ対12より低い位
置に設けたプロセスカートリッジ6やレーザースキャナ
11に対する熱の影響を抑えることが可能となる。
2で示す通り、給紙ローラ2から定着ローラ対12にか
けてのシートガイド13と装置筺体とが成す装置の断面
形状が三角形となる空間部Aが形成される。上述したよ
うに、本実施の形態ではこの空間部Aに、装置を制御す
る制御基板14と駆動モータ15を設置してある。
ータ15から発生する熱が放出されて徐々に空間部A内
の温度を上昇させる。しかし、シート搬送経路を構成す
るシートガイド13が制御基板14の上方に水平面(底
板21)に対して斜めに設けられているため、制御基板
14や駆動モータ15から発生する熱は自然と定着ロー
ラ対12側の高い空間へ向かうようになる。これによ
り、制御基板14や駆動モータ15から発生する熱がそ
れら部品の近傍に滞留することがなくなる。
は第2の開口部としてのルーバー22bが設けられてい
るため、空間部Aの上方に移動した熱はこのルーバー2
2bから装置外に排出される。つまり、シートガイド1
3を底板21に対して斜めに配置したことにより、制御
基板14が設けられた装置最下部から、装置最上部の定
着ローラ対12付近まで空気の流れ(エアフロー)を強
制的に作るファン等を設けることなく、自然に発生させ
ることが可能な構成である。
した通り装置の外装カバー24に設けられているルーバ
ー22aから装置外部に排出される。この時、装置前面
に対して定着ローラ対12の奥側(図1中矢印Y部)と
外装カバー24との間に空気の流れをつくるダクトとし
ての空間部Bを設けることにより、定着ローラ対12か
ら放出される熱が装置外部へと排出される際に生じる空
流が生じる。この空間部Bはルーバー22aが設けられ
ている位置から、シートガイド13の下方にある制御基
板14と駆動モータ15が設けられた空間部Aまで達し
ている。
ら発生した熱は、底板21に対して斜めに設けられてい
るシートガイド13によって、空間部Aの最上部、即
ち、空間部Aと空間部Bとが連通している部分に集めら
れる。空間部Bでは定着ローラ対12から放出される熱
がルーバー22aから機外に排出されることによるエア
フローが装置外部に向かって発生しているため、装置最
下部で生じ、シートガイド13に沿って空間部Aの上部
に集められた熱も定着ローラ対12のエアフローに引っ
張られて、ルーバー22bから機外に排出される。もし
くは定着ローラ対12から発生する熱と共に空間部Bを
通過し、ルーバー22a及び22bから装置外部に排出
されることになる。
発生する熱を定着ローラ対12方向へ流すエアフローを
継続的に発生させるためには、外気を画像形成装置内に
取り込む必要がある。本実施の形態では図1に示すよう
にシートカセット1の下部から外装カバー24に設けた
吸入開口部としての吸入口23によって外気を取り込
み、シートカセット1及び給紙ローラ2などの給送手段
の下部を通して外気を空間部Aに流入させることによっ
てエアフローを発生させている。
を流入させるためには、図1中Lで示した底板21と給
紙ローラ2との距離が大きいほうが良いのだが、装置の
小型化を満たし、かつ空間部Aに対して外気を流入させ
ることが可能な距離Lを、本実施の形態では20mmと
している。つまり空間部Aに対して外気を効率よく流入
させることが可能な距離Lは20mm以上あれば問題な
く、このことは後述する実験によっても装置内の温度上
昇防止を充分満たすことが確認されている。
る定着ローラ対12から発生する熱は外装カバー24に
設けられた第1の開口部であるルーバー22aから装置
外部に排出される。この時、定着ローラ対12の下部と
装置筺体との間に空間部Aに伸びるエアフロー用の空間
部Bをダクトとして形成することによって、空間部Aの
排気を助長することができる。
ことにより、制御基板14から発生する熱を排気するた
めのエアフローを助長し、外装カバー24に設けられた
第2の排気手段であるルーバー22bから、制御基板1
4や駆動モータ15から発生する熱を画像形成装置外部
に容易に排気することが可能となる。これによって、排
気のためのファンなどを設けなくとも、装置内で発生す
る熱を自然排気することが可能となり、低コストかつ静
かな画像形成装置を提供することができる。
放出するための開口部を第1の開口部、第2の開口部と
して設けているが、開口部の個数によって本発明の趣旨
が限定されることはない。
段である制御基板14とシートガイド13とのなす角
度、つまり、制御基板14の上部の空間部Aの広さによ
ってエアフローの強さは変化する。本実施の形態におい
ては、制御基板14とシートガイド13とのなす角を上
述の通り45°としてある。この角度を選択した理由を
以下に述べる。
とのなす角Aを0°、15°、30°、45°、60°
とした場合のプロセスカートリッジ6、レーザースキャ
ナ11及び制御基板14の温度を測定した結果である。
13とが成す角度を大きくするに従って、各部の温度は
下がってくる。プロセスカートリッジ6内のトナー温度
が50℃を超えると、トナーが溶融する可能性が高くな
る。溶融して固着したトナーを用いると画像形成不良が
発生してしまうので、トナーに対して付与される上限温
度は50℃と考えられている。
0℃に対してある程度の許容範囲を考慮して、底板21
とシートガイド13との成す角度は約45°とした。
カートリッジ6の枠体表面で計測した温度である。その
ため、実際のトナー容器内の温度は記載の温度よりも充
分低いため、実用に際しては底板21とシートガイド1
3との成す角度は30°以上であれば問題無い。また、
レーザースキャナ11の温度に関しても光学系に対して
影響を及ぼすような高い値ではないため、良好な画像形
成動作を行なうことができる。
90°に近づくほど従来の技術に示した通り、シートの
搬送に精度が要求されてしまい、コストが上昇してしま
う。よって、コスト面と装置内の温度上昇防止を両立す
ることが可能な角度は、約30°から60°程度とな
る。角度が小さくなれば装置の高さも低くできるが、設
置面積が増加してしまう。また、角度が大きくなれば装
置の設置面積は角度が小さいときに比べて小さくできる
が、逆に装置の高さが大きくなってしまう。
トや装置の設置面積、装置高さなどをすべて考慮し、底
板21とシートガイド13とが成す角度を45°とした
装置を示している。
ートガイド13の配置状態を上述の説明の通りに設け、
シートカセット1やシート排紙トレイ17の装置本体に
対する取り付け角度を変更したものである。こうした構
成を採用することにより、装置の設置面積の縮小や排出
されたシートの取り出し性の向上などの効果を有するこ
とができる。
ガイド13によって定着ローラ対12の下部に断面が三
角形状の空間部Aを設け制御基板14や駆動モータ15
を配置し、装置奥側の定着ローラ対12の下部に定着ロ
ーラ対12と空間部Aを結ぶダクトとしての空間部Bを
設けることで、装置内の冷却や排気を目的としたファン
を設けなくても、装置最下部の制御基板14や駆動モー
タ15から定着ローラ対12にかけて、排気、放熱のた
めのエアフローを自然に発生させることが可能となり、
画像形成装置内部の熱こもりを解消し、昇温を防止出来
る。
となり、コストダウンが達成出来ることはもちろん、フ
ァンが回転することによって発生する動作音が無くなる
ので、静粛な画像形成装置を提供することができる。
合成樹脂材料で成形した部材で構成したことにより、画
像形成部であるプロセスカートリッジ7やレーザスキャ
ナ11に対する熱の影響を遮断することができる。
まれた空間を有効に活用することが可能となる。つま
り、比較的熱の発生の大きい部品などは装置の鉛直面側
に設置し、比較的熱の発生の少ない部品などは水平面側
に配置することで、さらに廃熱効果を高めることができ
る。
斜め方向で、かつ略直線であるので、シート搬送の際に
方向転換を行なう必要がなく、そのため、シートの暴れ
や斜行といった画像形成の安定性を低下させる問題が生
じなくなる。また、ガイドにシートが当たって生じる摩
擦音なども低減させることができる。
送するタイプのプリンタと比較して、搬送の精度は厳し
くないため、搬送のためのローラ対やガイドなどを極力
削減することができ、製品コストの低下に寄与すること
ができる。また、本実施の形態では、装置筺体の対角線
と略平行にシート搬送経路としてのシートガイド13を
設けたため、装置内の他部材を効率よく配置することが
可能となっている。
ることによって、装置を大型化させることなく、装置内
の温度上昇を防いで騒音を低減し、かつ、安定性の高い
シート搬送を行うことができる低コストの画像形成装置
を提供することができる。
る。
ある。
の断面図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 シートを支持するシート支持手段と、 前記シート支持手段に支持されたシートを給送する給紙
手段と、 前記給紙手段によって送り出されたシートに画像を形成
する画像形成手段と、 前記画像形成手段に対向する位置に設けられ、画像形成
手段からシートに画像を転写する転写手段と、 前記転写手段によってシートに転写された画像をシート
に定着させる定着手段と、を有し、 装置筺体内に配置され、前記給紙手段から前記転写手段
を通過し、前記定着手段に至るシートの搬送経路を形成
するシートガイドは、前記給紙手段側を最下部として前
記定着手段側を最上部として略直線状で斜めに配置され
ており、前記搬送経路の下方に形成された空間部に制御
手段を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記制御手段は、前記空間部の装置筺体
底面に平行に設けられていることを特徴とする請求項1
に記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 前記シートガイドは、前記装置筺体底面
に対して30°から60°の角度で配置されていること
を特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 【請求項4】 前記シートガイドは、前記転写手段及び
前記定着手段を保持することを特徴とする請求項1に記
載の画像形成装置。 - 【請求項5】 前記シートガイドは、前記装置筺体の対
角線に略平行に配置されていることを特徴とする請求項
1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 【請求項6】 前記シートガイドは、断熱性を有する合
成樹脂材料で成形されていることを特徴とする請求項1
乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 【請求項7】 前記装置筺体内で発生した熱を前記筺体
外に排出するために、前記定着手段近傍の前記装置筺体
に開口部を設けたことを特徴とする請求項1乃至6のい
ずれか1項に記載の画像形成装置。 - 【請求項8】 前記開口部は、前記定着手段の上方に設
けられた第1の開口部と、 前記空間部の最上部近傍に設けられた第2の開口部と、 を有し、前記第1の開口部と前記第2の開口部とを連通
する経路を設けたことを特徴とする請求項7に記載の画
像形成装置。 - 【請求項9】 前記装置筺体の下部に、前記空間部に向
けて外気を吸入する吸入開口部を設けたことを特徴とす
る請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装
置。 - 【請求項10】 前記吸入開口部は、前記シート支持手
段の下方側の前記装置筺体に設けられていることを特徴
とする請求項9に記載の画像形成装置。 - 【請求項11】 前記シートガイドは、前記装置筺体を
構成する外装部材と同一の材料で成形されていることを
特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項12】 前記シートガイドは、再生材料で成形
されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成
装置。
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JP2019210067A (ja) * | 2018-05-31 | 2019-12-12 | キヤノン株式会社 | 画像記録装置 |
-
1999
- 1999-10-05 JP JP28423999A patent/JP4208360B2/ja not_active Expired - Fee Related
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