JP2001106378A - ギャップ自動調整装置 - Google Patents

ギャップ自動調整装置

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JP2001106378A
JP2001106378A JP29137299A JP29137299A JP2001106378A JP 2001106378 A JP2001106378 A JP 2001106378A JP 29137299 A JP29137299 A JP 29137299A JP 29137299 A JP29137299 A JP 29137299A JP 2001106378 A JP2001106378 A JP 2001106378A
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Japan
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gap
load
drive motor
adjusting device
separation roller
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JP29137299A
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English (en)
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Tsutomu Shinoda
務 信太
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Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Conveying Record Carriers (AREA)
  • Devices For Checking Fares Or Tickets At Control Points (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】対向する2つの部材間のギャップを容易にかつ
正確に自動調整可能なギャップ自動調整装置を提供する
ことにある。 【解決手段】分離ローラをフィードローラに向って第1
負荷にて付勢したバネ106と、分離ローラをフィード
ローラに向って第2負荷にて選択的に付勢するソレノイ
ド89と、第1負荷よりも大きく、かつ、第1および第
2負荷の合計よりも小さな推力にて、分離ローラをフィ
ードローラから離間する方向に移動させる駆動モータ
と、を有している。ギャップ調整時、ソレノイドにより
第2負荷を与えた状態で駆動モータを駆動することによ
り、駆動モータを脱調させて0点出しを行う。0点出し
後、ソレノイドをオフし、駆動モータにより、設定する
ギャップに対応した移動量および分離ローラの潰れ量に
対応する補正量だけ、分離ローラをフィードローラから
離間する方向に移動させてギャップを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対向する2つの部
材間のギャップ、例えば、一対のローラ間のギャップを
自動調整するギャップ自動調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、鉄道等の交通機関の駅には、自動
改札処理を行なう自動改札機が設置されている。
【0003】この自動改札機とは、利用者が携帯する乗
車券を装置内に取り込み乗車券に書込まれている磁気情
報を検査し、乗車券が適当であれば利用者の通過を許可
し、不適当であれば通過を阻止する装置である。
【0004】この様な自動改札機では、一括投入された
複数枚の乗車券をまず一枚ずつ分離し、一定方向の姿勢
に整位した後、記録されている磁気情報を読み取り通過
の可否を判定する。また、必要に応じて磁気情報の書込
み、または、パンチ・印字等の処理を行なった後、集札
したり、投入された複数枚の乗車券を一括して放出した
りする。
【0005】この装置の中で、一括投入された複数枚の
券紙を1枚ずつ分離する分離部は、券紙の搬送方向に回
転しているローラと、このローラに対向して配置され、
券紙の搬送方向とは逆転方向に回転し、ある荷重でロー
ラに押し付けられたテンションローラと、により構成さ
れ、これにより複数枚の券紙を分離している。そして、
これらのローラ間にはギャップが形成されている。
【0006】また、磁気情報を読み取る磁気処理部も磁
気ヘッドとこのヘッドに対向して配置され、券紙の搬送
方向に回転しある荷重で押し付けられたテンションロー
ラとにより構成され、この部分で磁気情報を読み取って
いる。そして、このローラと磁気ヘッドとの間にも一定
のギャップが形成されている。
【0007】上記した分離部の分離性能はローラ間のギ
ャップを、また、磁気処理部の磁気処理性能はローラと
磁気ヘッド間のギャップをそれぞれ基準値内に確保する
ことが性能を維持するために重要であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来、分離部のローラ
間ギャップや磁気処理部の磁気ヘッドとローラ間ギャッ
プの調整は、隙間ゲージやレーザ測定器を用いてギャッ
プを測定し、基準値内であることを確認しながら行なっ
ている。しかし、基準値のレンジは±50μm程度と非
常に狭いため、基準値内にギャップを設定することは困
難な作業となっていた。
【0009】また、分離部のローラ及び磁気処理部のロ
ーラはゴムローラを使用することが多いため、券紙によ
り、ゴムローラの削れが発生したり(同様に磁気ヘッド
の削れが発生したり)、温度変化によりゴムローラが膨
張・収縮することにより、設定したギャップが変化し基
準値から外れ、分離性能、磁気処理性能が低下するとい
う不都合があった。
【0010】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
その目的は、隙間ゲージやレーザ測定器を用いることな
く、簡単に精度良くギャップを調整でき、また、ギャッ
プを自動的に再調整できるようにしたギャップ自動調整
装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係るギャップ自動調整装置は、第1部材
と、この第1部材に対し接離する方向に移動自在に設け
られた第2部材と、上記第2部材を第1負荷にて上記第
1部材に向って弾性的に付勢する付勢部材と、上記第2
部材を第2負荷にて上記第1部材に向って選択的に付勢
する第2付勢部材と、上記第1負荷よりも大きく、か
つ、上記第1および第2負荷の合計よりも小さな推力に
て、上記第2部材を上記第1部材から離間する方向に移
動させる駆動モータと、上記第2付勢部材により上記第
2部材に第2負荷を与えた状態で上記駆動モータを駆動
することにより上記駆動モータを脱調させて上記駆動モ
ータの0点出しを行い、上記0点出し後、上記第2付勢
部材による第2負荷を解除し、上記駆動モータにより上
記第1付勢部材に抗して第2部材を第1部材から離間す
る方向に移動させて上記第1部材と第2部材との間のギ
ャップを調整する制御部と、を備えたことを特徴として
いる。
【0012】また、この発明に係るギャップ自動調整装
置によれば、上記駆動モータは、印加された電圧のパル
ス数に応じて軸方向の移動量が変化するとともに記第2
部材を上記第1部材から離間する方向に移動させるモー
タ軸を備え、上記制御部は、上記第1および第2部材間
に設定するギャップの大きさに対応するパルス数の電圧
を上記駆動モータに印加する電圧印加部を備えているこ
とを特徴としている。
【0013】更に、この発明に係るギャップ自動調整装
置は、上記第1部材に対する上記第2部材の移動量を検
出する移動量検出センサを備え、上記制御部は、上記ギ
ャップが所定値となる時の上記移動量検出センサの出力
値と、上記駆動モータにより上記ギャップを調整した時
の上記移動量検出センサの出力値と、を比較することに
より、上記調整されたギャップの正否を確認する確認部
を備えていることを特徴としている。
【0014】この発明に係るギャップ自動調整装置によ
れば、上記制御部は、上記ギャップが所定値となる時の
上記移動量検出センサの出力値と、上記駆動モータによ
り上記ギャップを調整した時の上記移動量検出センサの
出力値と、の差が所定値以上の時に再度、上記第1およ
び第2部材間のギャップを調整する手段を備えているこ
とを特徴としている。
【0015】また、この発明に係るギャップ自動調整装
置によれば、上記第1および第2部材の周囲温度を検出
する温度センサを備え、上記制御部は、周囲温度が上記
ギャップ調整時の周囲温度から所定温度以上変化した際
に、上記第1および第2部材間のギャップを再調整する
手段を備えていることを特徴としている。
【0016】一方、この発明に係る他のギャップ自動調
整装置は、少なくとも一方が弾性変形可能な材料で形成
されている第1部材と、この第1部材に対し接離する方
向に移動自在に設けられた第2部材と、上記第2部材を
第1負荷にて上記第1部材に向って弾性的に付勢した第
1付勢部材と、上記第2部材を第2負荷にて上記第1部
材に向って選択的に付勢する第2付勢部材と、上記第1
負荷よりも大きく、かつ、上記第1および第2負荷の合
計よりも小さな推力にて、上記第2部材を上記第1部材
から離間する方向に移動させる駆動モータと、上記第2
付勢部材により上記第2部材に第2負荷を与えた状態で
上記駆動モータを駆動することにより上記駆動モータを
脱調させて上記駆動モータの0点出しを行い、上記0点
出し後、上記第2付勢部材による第2負荷を解除し、上
記駆動モータにより、設定するギャップに対応した移動
量、並びに上記第1および第2負荷による上記第1およ
び第2部材の少なくとも一方の潰れ量に対応する補正量
だけ、上記第1付勢部材に抗して第2部材を第1部材か
ら離間する方向に移動させて上記第1部材と第2部材と
の間のギャップを調整する制御部と、を備えたことを特
徴としている。
【0017】上記のように構成されたギャップ自動調整
装置によれば、駆動モータの0点出し時、ソレノイド等
の第2付勢部材によって第2部材に負荷を与えることに
より、駆動モータが税調し0点出しか可能となる。0点
出し後は、第2付勢部材による第2負荷を解除すること
で、駆動モータにより第2部材を移動可能となり、所望
パルス数の電圧を駆動モータに与えることでギャップを
正確に調整することができる。
【0018】移動量検出センサを用いることで、ギャッ
プ調整した際のギャップの確認ができ、基準の調整範囲
から外れるている時は再度ギャップ調整を行うことがで
きるため、ギャップ調整の信頼性が向上する。また、温
度センサーにより検出した周囲温度が所定値以上に温度
変化した際、再度自動的にキャップ調整を行うことによ
り、周囲温度が変化しても、常に一定のギャップを保こ
とができる。同時に、一定周期でギャップ調整が自動的
に行えるため、第1、第2部材が摩耗等した場合でも、
常に一定のキャップを保ち、第1および第2部品の寿命
の向上を図ることが可能となる。
【0019】また、移動量検出センサを用いることで、
第1部材に対する第2部材の移動量、および第1あるい
は第2部材の潰れ量を測定でき、測定した潰れ量に応じ
て第2部材の移動量を補正することにより、キャップ調
整精度を向上することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態に係るギャップ自動調整機構を備えた
自動改札装置について詳細に説明する。
【0021】図1に示すように、自動改札装置は、通
常、2台1組として駅の改札口などに設置され、両者の
間に通行者が通行する通路が形成される。入場業務や出
場業務を行う自動改札装置は本体1を備え、この本体1
には、駅の改札口内、つまり構内への入場時、あるいは
駅の改札口内、つまり構内からの出場時に、乗車券(普
通乗車券、定期乗車券、SFカード)等が投入される投
入口2、この投入口2で受け入れた乗車券等を排出する
取出口3(排出口)がそれぞれ設けられている。投入口
2の近傍には、乗車券等の投入を阻止するためのシャッ
タ(図示しない)が設けられている。
【0022】本体1上の投入口2と取出口3の前方に
は、それぞれ通行者や駅員などに対して案内を行うため
の案内表示部4が設けられている。本体1の通路側の側
面の両端部には、それぞれ通行者の通行を制御する開閉
動作可能なドア5、5が設けられており、通行可否の判
定結果に基づき、このドア5、5が開閉制御されるよう
になっている。
【0023】本体1の上部には、通行者の通路を定義す
るための枠状のポール部(枠体)6が立設されている。
ポール部6および本体1の各通路側の側面には、通行者
の通過を検知する複数の光学的なセンサとしての人間検
知器7がそれぞれ設けられている。図1には、人間検知
器7の受光器が示され、反対側に図示しない発光器があ
る。また、ポール部6上には、小児券の投入、無効券の
投入や機器の異常などの装置の動作状態を表示する状態
表示部8が設けられている。
【0024】図2に示すように、自動改札装置の内部機
構において、投入口2と取出口3との間には、投入口2
により受け入れた乗車券等を矢印a方向に沿って取出口
3に搬送する主搬送路11が形成されている。主搬送路
11の搬送路上には投入口2から取出口3に沿い、分離
部12、整列部13、磁気情報読取部(磁気ヘッド;読
取ヘッド)14、15、反転部16、保留部17、磁気
情報記録部(磁気ヘッド;書込ヘッド)18、磁気情報
読取部(磁気ヘッド;読取ヘッド)19、振分部22
a、入鋏部20、印刷部21,27、振分部(振分ゲー
ト)22、集積部23が順に設けられている。
【0025】また、主搬送路11から分岐した分岐搬送
路25が設けられ、この分岐搬送路25の搬送経路上に
は、保留部17が順に設けられている。
【0026】また、振分部22によって主搬送路11か
ら分岐される集札用搬送路28には、集札保留部29、
振分部(振分ゲート)30が順に設けられ、さらに、そ
の先に集札部31(第1の集札箱)が設けられている。
振分部30によって集札用搬送路28から分岐される別
集札用搬送路32の先には、別集札部33(第2の集札
箱)が設けられている。
【0027】上記分離部12は、投入口2から投入され
た乗車券等の券(最大3枚まで)を一括して受け入れ、
1枚ずつに分離して整列部13に送出するものである。
整列部13は、分離部12から送出されてきた1枚ずつ
の券を整列して読取ヘッド14、15へ送出す。
【0028】読取ヘッド14、15は、乗車券等の裏面
の磁気記録層に記録されているエンコード磁気情報を読
み取るものであり、読取ヘッド14は、磁気記録層が上
側で搬送された券を読み取り、読取ヘッド15は、磁気
記録層が下側で搬送され券を読み取る。なお、読み取り
ヘッド14、15にそれぞれ対向して、プラテンローラ
14a、15aが設けられている。
【0029】反転部16は、読取ヘッド14、15を介
して供給される券の表裏が正しい場合、つまり、磁気記
録層が下側の場合、反転搬送路16aを介さないで保留
部17へ搬送し、読取ヘッド14、15を介して供給さ
れる券の表裏が反転している場合、つまり、磁気記録層
が上側の場合、反転搬送路16aに券を搬送した後、こ
の反転搬送路16aから搬送路16bを介して主搬送路
11へ導くことにより、券の表裏を反転して搬送するも
のである。
【0030】保留部17には、上記反転部16を通過し
て振分部22aを介して分岐搬送路25を搬送される券
を保留するストッパ17a、17bが設けられている。
ストッパ17a、17bを解除することにより、保留さ
れている券が主搬送路11を搬送されるようになってい
る。
【0031】書込ヘッド18は、乗車券等の裏面の磁気
記録層に対してエンコード磁気情報を記録するものであ
る。読取ヘッド19は、ベリファイ用のヘッドであり、
上記書込ヘッド18で記録されたエンコード磁気情報を
読み取るものである。なお、書込みヘッド18、読取ヘ
ッド19にそれぞれ対向して、プラテンローラ18a、
19aが設けられている。
【0032】入鋏部20は、主搬送路11によって搬送
されてきた乗車券等に入鋏としての穿孔を開けるもので
ある。印刷部21は、主搬送路11によって搬送されて
きた乗車券等に、例えばインクリボンを用いた熱転写に
より、日付等を印刷する。
【0033】また、印刷部27は、分岐搬送路25によ
って搬送されてきた乗車券等に駅名や日付等を印刷し、
集積部23は、一括投入された乗車券等を重ねて揃える
ものである。この集積部23には、保留用のストッパ2
3aが設けられ、このストッパ23aにより、乗車券等
がまとめられて取出口3から排出される。
【0034】集札保留部29は、集札券を保留するスト
ッパ29aにより構成され、このストッパ29aによっ
て、集札券が集札部31あるいは別集札部33へ回収さ
れる手前で一時保留される。また、振分部30は、集札
用搬送路28によって搬送されてきた券を集札部31あ
るいは別集札部33へ選択的に振り分ける。
【0035】投入口2の近傍には、投入口2からの券の
投入を検知する検知器51が設けられ、取出口3の近傍
には、取出口3からの券の抜き取りを検知する検知器5
2が設けられている。印刷部21、27の近傍には、搬
送される券の通過を検知する検知器53が設けられ、集
積部23には、プールされている券の有無を検知する検
知器54が設けられている。更に、上記各搬送経路上に
は、搬送される券の通過を検知する図示しない複数の検
知器が設けられている。
【0036】図3に示すように、上記のように構成され
た自動改札装置の制御系統は、自動改札装置全体を制御
するCPU60、CPU60の制御プログラムを記憶し
ているROM61、乗車券等から読み取った情報の記憶
および制御プログラムのバッファとして情報を記憶する
RAM62、入場駅(から設置駅まで)に対応した運賃
情報を記憶している運賃メモリ63、読取ヘッド14、
15を制御する読取回路64、書込ヘッド18を制御す
る書込回路65、読取ヘッド19を制御する読取回路6
6、振分ゲート22,22a、30を制御する振分制御
回路67、通過検知用の検知器53の出力により乗車券
等の搬送状態を検知する検知回路68、検知器51の出
力により投入口2での券の投入状態および検知器52の
出力により取出口3での券の抜き取りを検知する検知回
路69、検知器54の出力により集積部23での券の状
態を検知する検知回路71、乗車券等を搬送する主搬送
路11、反転部16の各搬送路、分岐搬送路25、集札
用搬送路28、別集札用搬送路32を形成する搬送ベル
トや搬送ローラを回転させる搬送用モータ72を制御す
る搬送制御回路73、人間検知器7の出力により乗車券
等の投入者の通過(移動位置)を検知する通過検知回路
74、ドア5を駆動するドア開閉機構75を制御するド
ア制御回路76、印刷部21、27を駆動する駆動回路
77、入鋏部20を制御する制御回路78、自動改札装
置を制御する係員監視装置87あるいはホストコンピュ
ータ等との間で情報の伝達を行う伝達制御回路79、シ
ャッタ2aを駆動するシャッタ開閉機構80を制御する
シャッタ制御回路81、ストッパ17a、17b、23
a、29aを駆動するストッパ移動機構82を制御する
ストッパ制御回路83、音声にて操作案内を行うスピー
カ84を駆動する駆動回路85、上記案内表示部4、状
態表示部8等から構成されている。
【0037】なお、係員監視装置87には、上記構成の
自動改札装置が複数台接続されて各自動改札装置を集中
監視するものであり、各自動改札装置からの状況情報に
基づき、各自動改札装置の稼働状況、異常状態(エラー
状態、号機表示等)などを表示部87aにより表示す
る。
【0038】CPU60は、一括投入された券を一枚づ
つ処理する際に、乗車券が集札券であると判断し、かつ
後から処理する券が存在する場合に、集札保留部29へ
集札券を保留する。また、CPU60は、集札保留部2
9に集札券が保留されている状態で、次に処理する券に
対する後方処理がエラーとなった際、集札券を別集札部
32へ搬送する。
【0039】上記後方処理のエラーとは、磁気ヘッド1
9によって乗車券の磁気情報の読取を行った際、磁気ヘ
ッド18により磁気情報が乗車券に正しく書き込まれて
いないと判断された場合である。上記後方処理のエラー
を乗車券に対する穿孔が正しく行われなかった場合、あ
るいは、印刷処理が正しく行われなかった場合としても
良い。
【0040】また、CPU60は、上記後方処理等でエ
ラーが生じなかった場合に、集札保留部29に保留され
ている集札券を検知器51からの検知信号により次客に
よる投入口2への券投入を判断した際に、集札部31へ
回収するものである。
【0041】一方、自動改札装置は、分離部12におけ
るローラ間のギャップを自動的に調整するギャップ自動
調整装置90を備えている。以下、ギャップ自動調整装
置90について詳細に説明する。
【0042】図4ないし図6に示すように、分離部12
は、巻紙の搬送方向に回転するゴム製の第1のローラと
してのフィードローラ91と、このフィードローラ91
の上側に設けられ、フィードローラ91とは逆方向に回
転するゴム製の第2のローラとしての分離ローラ92
と、それぞれフィードローラ91、分離ローラ92を回
転駆動するモータ94、95と、を備えている。なお、
これらのフィートローラオ91および分離ローラ92
は、この発明における第1および第2部材をそれぞれ構
成している。
【0043】フィードローラ91のシャフト91aは、
互いに平行な一対のフレーム99に回転自在に支持され
ている。分離ローラ92のシャフト92aは、ブラケッ
ト97を介して支持シャフト98に支持され、この支持
シャフト98はフレーム99間に回転自在に架設されて
いる。これらのシャフト91a、92a、98は互いに
平行に延びている。これにより、分離ローラ92は、支
持シャフト98の回りで回動自在であり、フィードロー
ラ91に対して接離可能に設けられている。
【0044】一方、ギャップ自動調整装置90は操作ア
ーム101を有し、この操作アームはその一端が支持シ
ャフト98の一端部に固定され、支持シャフトと一体的
に回動可能となっている。操作アーム101の中途部に
は第1付勢部材としてのバネ106が接続され、操作ア
ーム101はバネ106の付勢力により下方に付勢さ
れ、分離ローラ92は荷重F1でフィードローラ91側
に押圧されている。
【0045】また、ギャップ自動調整装置90は、操作
アーム101の他端側の下方に設けられた駆動モータと
してのステッピングモータ102と、ステッピングモー
タ102の近傍でフレーム99に固定され、ステッピン
グモータ102のモータ軸110の移動範囲を規定する
ストッパ板金103と、ソレノイドレバー93およびソ
レノイドリンク96を介して操作アーム101に負荷を
与える第2付勢部材としてのソレノイド89と、を備え
ている。
【0046】ソレノイドリンク96は、枢軸96aの回
りで回動自在にフレーム99に支持され、下端部がソレ
ノイドレバー93に回動自在に接続され、上端部は、押
圧ピン88を介して操作レバー101の上端縁に当接し
ている。
【0047】更に、ギャップ自動調整装置90は、フレ
ーム99に取り付けられ、分離ローラ92の移動量を測
定する移動量検出センサ105と、支持シャフト98の
他端部に固定され支持シャフトと一体的に回動する押上
げアーム104と、を備え、押上げアーム104は分離
ローラ92の移動に伴い同様に移動し、その端部で移動
量検出センサ105を押し上げ、あるいは押し下げ、分
離ローラ92の移動量を測定できるようになっている。
また、分離ローラ92の近傍でフレーム99には、分離
ローラ周囲の温度を検出する温度センサ107が設けら
れている。
【0048】図7に示すように、ステッピングモータ1
02はモータ軸110を備え、このモータ軸110には
ネジが形成され、与えられたパルス数に応じて、モータ
軸110が所定量だけ昇降する。つまり、モータ軸11
0を1回転させる為に必要なパルス数を与えると、モー
タ軸110はネジ1ピッチ分移動する。勿論、ステッピ
ングモータ102は正、逆転可能のため、パルス数を変
えることにより、モータ軸110を上下に所定量、正確
に移動させることが可能である。
【0049】また、図8に示すように、移動量検出セン
サ105は、磁石114が固定されているとともに押上
げアーム104によって操作せれるレバー113と、磁
石114が移動したときに発生する磁界の変化を検知す
る検知素子115と、を備えている。
【0050】上記構成のギャップ自動調整装置90の制
御系は、図9に示すように、制御部、確認部として機能
するCPU120を備え、このCPU120には検知回
路121を介して移動量検出センサ105が、検知回路
122を介して温度センサ107が、ドライバ123を
介して駆動モータ94が、ドライバ124を介して駆動
モータ95が、電圧印加部としてのドライバ125を介
してステッピングモータ102がそれぞれ接続されてい
る。また、CPU120には、ドライバ106を介して
ソレノイド89が接続されているとともに、リセットス
イッチ126、記憶部としてのROM127が接続され
ている。
【0051】次に、上記のように構成されたギャップ自
動調整装置90によるギャップ調整方法について説明す
る。
【0052】まず、ギャップ自動調整装置90の初期位
置において、図10に示すように、ステッピングモータ
102のモータ軸110の下端がストッパー板金103
に接触しているとき、モータ軸110の上端は、分離ロ
ーラ92を上下移動させるための操作アーム101に当
接せず、隙間A(mm)だけ開いた状態となっている。
【0053】この時、フィードローラ91と分離ローラ
92とは接触しており、かつ、分離ローラ92はバネ1
06よりフィードローラ91に対して荷重F1で押し付
けられている。この際に発生するモーメントをM1とす
る。ステッピングモータ102のモータ軸110をAm
m以上、上昇させるパルス数Xをステッピングモータ1
02に与えると、モータ軸110の上端が必ず操作アー
ム101に当接し、操作アーム101を押し上げようと
する。この時、ステッピングモータ102の推力F2に
より発生するモーメントをM2とする。
【0054】これらの力の関係は、ステッピングモータ
102で操作アーム101を移動させてフィードローラ
91と分離ローラ92とのギャップを開けられるように
するため、M1<M2となっている。しかしながら、こ
の場合、ステッピングモータ102の推力F2により、
分離ローラ92が移動してしまい、0点出しが不可能と
なる。
【0055】そこで、ステッピングモータ102のモー
タ軸110の上端が操作アーム101に当接して操作ア
ームを押上げようとする際、図11に示すように、ソレ
ノイド89をオンして操作アーム101に負荷F3を与
え、操作アーム101に対するモータ軸110の0点出
しを行う。すなわち、ソレノイド89に通電すると、ソ
レノイドレバー93を介してソレノイドリンク96が枢
軸96aの回りで反時計方向に回動し、押圧ピン88を
介して操作アーム101を下方に押圧する。
【0056】ソレノイド89によって与えられるモーメ
ントをM3とすると、力の関係をM1+M3>M2とな
るように設定する。つまり、ソレノイド89によって操
作アーム101に負荷を与え、M1+M3>M2とする
ことで、図12に示すように、ステッピングモータ10
2のモータ軸110の上端が操作アーム101に当接し
ても、分離ローラ92をフィードローラ91から離間さ
せることができず、ステッピングモータ102は税調
し、そのモータ軸110は操作アーム101に当接した
位置で停止する。
【0057】これにより、ステッピングモータ102は
分離ローラ92を移動させることができず、フィードロ
ーラ91および分離ローラ92間のギャップはゼロの状
態を保ち、モータ軸110の0点出しが完了する。
【0058】上記0点出しが完了した後、フィードロー
ラ91と分離ローラ92とのギャップを所望の値B(m
m)に設定する方法を説明する。前述したようにステッ
ピングモータ102の推力F2により発生するモーメン
トM2は、M1<M2であるため、ソレノイド89で負
荷を与えなければ、ステッピングモータによって分離ロ
ーラ3を移動させることができる。
【0059】そのため、0点出しが完了した時点で、図
13に示すように、ソレノイド89をオフして負荷を除
去し、分離ローラ92をB(mm)移動させるために必
要なパルスYをステッピングモータ102に与える。こ
れにより、フィードローラ91と分離ローラ92とのギ
ャップが正確にB(mm)に設定される。
【0060】上記ギャップ調整後、再度ギャップ調整を
行う場合には、ステッピングモータ102のモータ軸1
10の下端がストッパー板金103に当接するまでモー
タ軸を降下させ、図10に示す初期の状態に戻す。フィ
ードローラ91と分離ローラ92とのギャップが正確に
B(mm)に設定されていた場合、モータ軸110の下
端とストッパー板金103との距離をC(mm)とする
と、モータ軸がC(mm)以上移動するために必要なパ
ルスZを与える。
【0061】これにより、モータ軸110の下端とスト
ッパー板金103とが確実に当接し、この時点でステッ
ピングモータ102は税調して停止する。この動作が完
了することにより、初期の状態に戻すことができる。そ
の後、上述した0点出し、および所定キャップ調整を行
うことで、ギャップの再調整が可能となる。
【0062】一方、フィードローラ91および分離ロー
ラ92が、例えば金属ローラで形成され負荷を与えても
全く変形しないときには、分離ローラをB(mm)だけ
移動させるために必要なパルスYを与えることで、フィ
ードローラと分離ローラとのギャップを正確にBとすこ
とができる。しかし、フィードローラ91および分離ロ
ーラ92がゴムローラで形成されている場合、バネ10
6により分離ローラ92をフィードローラ91に押し付
けた際、ゴムが潰れた状態となり、正確な0点出しが不
可能となる。同様に、ソレノイド89により操作アーム
101を介して分離ローラ92に負荷F3を与えた場合
も、上記以上にゴムが潰れることになる。この時も、正
確な0点出しが不可能となる。
【0063】そこで、上述した0点出しが完了した後、
フィードローラ91と分離ローラ92とのギャップを正
確にB(mm)とするためには、フィードローラおよび
分離ローラのゴムの潰れ量分だけ多くステッピングモー
タ102にパルスを与え、ローラの潰れ量に応じた補正
を掛ける必要がある。
【0064】図16に示すように、フィードローラ91
および分離ローラ92の潰れ量は、与えられる負荷と比
例関係にある。そのため、与えられる負荷によって潰れ
量を判断することができる。まず、バネ106により分
離ローラ92がフィードローラ91に対して荷重F1で
押し付けられている時のフィードローラ91および分離
ローラ92の潰れ量をG1(mm)とする。バネ106
によって与えられる負荷F1は一定であるため、潰れ量
も常にG1(mm)となる。
【0065】また、ソレノイド89により分離ローラ9
2に負荷F3を与えた時のローラの潰れ量G2(mm)
は、移動量検出センサ105によって測定する。G2を
移動量検出センサ105によって測定する理由は、ソレ
ノイド89によって操作アーム101に負荷F3を与え
た時、ソレノイド89の吸引力のばらつき、ソレノイド
の取り付けのばらつき、ソレノイドストロークのばらつ
き等により、フィードローラ91および分離ローラ92
の潰れ量G2が微小に変化するためである。
【0066】潰れ量G2の測定は、図12に示したよう
に、上述した0点出し時、ソレノイド89をオンした状
態で、ステップピングモータ102が脱調しモータが完
全に停止した後に行う。
【0067】なお、移動量検出センサ105による測定
は以下の動作により行われる。すなわち、押上げアーム
104は分離ローラ92の支持シャフト98に取り付い
ているため、分離ローラの移動に伴い押し上げアーム1
04も移動する。これにより、押し上げアーム104が
移動量検出センサ105のレバー113を移動させるこ
とでレバー113に固定された磁石115も移動する。
そして、磁石115の移動により生じた磁界を素子11
4で検出することにより、分離ローラ92の移動量を検
出することができる。
【0068】このようにして求めた潰れ量G1、G2に
基いて、ギャップの調整量を補正する。ここで、バネ1
06の負荷F1によるフィードローラ91および分離ロ
ーラ92の潰れ量G1(mm)だけ分離ローラ92を上
昇させるために必要なパルス数をH1(このH1は固定
値とし、常に一定とする)とし、また、ソレノイド89
からの負荷F3による分離ローラ92の潰れ量G2(m
m)だけ分離ローラを上昇させるために必要なパルス数
をH2とする。
【0069】そして、0点出し後、ギャップ調整を行う
際、フィードローラ91と分離ローラ92とのギャップ
をB(mm)とするために必要なパルス数Yに補正量H
1、H2を加えたパルス数(Y+H1+H2)を、ステ
ッピングモータ102に与え、分離ローラ3を上昇させ
る。このような方法で、ゴムローラの潰れ量に対する補
正を掛けることにより、フィードローラ91と分離ロー
ラ92とのギャップを正確に所定のギャップB(mm)
に設定することができる。
【0070】次に、ギャップ精度を一層向上させるため
に方法について説明する。フィードローラ91と分離ロ
ーラ92とのギャップがB(mm)に設定された時の移
動量検出センサ105の出力値V1(V)を予めROM
127に記憶させておく。そして、上述した動作により
ギャップを調整した時の移動量検出センサ105の出力
値V2(V)を、予めROMに記憶させた出力値V1と
比較し、ある範囲V3(V)以上の差があるときは、再
度キャップ調整を行う。これにより、何らかの原因でス
テッピングモータ102が駆動不可能となった際等、ギ
ャッブ調整が不可能になったとき、あるいは、調整不良
を、移動量検出センサ102によって判断することがで
きる。
【0071】更に、フィードローラ91および分離ロー
ラ92はゴムローラを使用しているため、周囲温度の変
化により外形が膨張、収縮するため、ローラ間のギャッ
プが変化してしまう恐れがある。
【0072】そこで、フレーム99に取り付けられてい
る温度センサー107によって、フィードローラ91と
分離ローラ92とのギャップを設定した時の温度T1
(℃)を測定しROM127に記憶しておく。そして、
周囲温度がT2(℃)となり設定時の温度T1に対して
±T3(℃)以上(T3≦|T2−T1|)変化した時
点で、再度ギャップ調整を行う。
【0073】また、別の方法として、ゴムローラの外形
の変化量は、温度の変化に関係にあるため、このデータ
に基いて補正を掛けるようにしてもよい。すなわち、図
17に示すように、周囲温度がT1からT2変化した際
のゴムローラの外形の変化量をK(mm)とすると、フ
ィードローラ91と分離ローラ92とのギャップB(m
m)もKだけ変化する。そのため、分離ローラ92がK
だけ変化するために必要なパルス数Nをステッピングモ
ータ102に与えて駆動することにより、フィードロー
ラ91と分離ローラ92とのギャップをBに維持し続け
ることができる。
【0074】このような調整を行う場合には、フィード
ローラ91と分離ローラ92とのギャップを設定した時
の温度T1(℃)をROM127に記憶させる。そし
て、周囲温度がT2(℃)となりその差が±T3(℃)
以上(T3≦|T2−T1|)変化した場合、例えば、
周囲温度が−T3(T3<0)変化した時、ゴムローラ
が収縮してギャップがB(mm)以上広がりB+K(m
m)となっているため、ステッピングモータ102に−
Nパルスを与え、フィードローラ91と分離ローラ92
とののギャップをBに維持する。
【0075】また、周囲温度がT3(T3≧0)変化し
た時、ゴムローラが膨張してギャップがB以下となり、
B−K(mm)となるため、ステッピングモータ102
にNパルスを与えて、フィードローラ91と分離ローラ
92とのギャップをBに維持する。
【0076】このように温度変化による補正を掛けた
後、再度この時の温度T2をROM127に記憶させて
T1をT2に書き換え(T1=T2)、随時温度変化を
監視して上述の方法でギャップを補正する。これによ
り、常に、一定のギャップBを維持することができる。
【0077】図18は、上述した調整方法に基づいた、
ギャップ自動調整装置90の調整動作全体のフローチャ
ートを示している。調整動作においては、まず、ローラ
の潰れ量G1(mm)の補正値に対応するパスル数H1
をROM127に入力する(ステップ1)。また、ギャ
ップが所定値B(mm)となるときの移動量検出センサ
105の出力値V1をROM127に入力する(ステッ
プ2)。
【0078】この状態で、ギャップ自動調整装置90の
リセットスイッチ126がオンっされたか否かを判別し
(ステップ3)、オンされと判別された場合には、ステ
ッピングモータ102にパルスZが与えられる(ステッ
プ4)。これにより、図10に示すように、ステッピン
グモータ102のモータ軸110が下降し、その下端部
がストッパ板金103に当接して停止する(初期位
置)。
【0079】このとき、ステッピングモータ102のモ
ータ軸110の上端は分離ローラ92を上下移動させる
ための操作アーム101とは接触せず隙間A(mm)が
形成された状態になっている。また、フィードローラ9
1と分離ローラ92とは接触しており(ギャップ0)、
かつ、分離ローラ92はスプリング106によりフィー
ドローラ91にF1の荷重で押し付けられ、分離ローラ
92にはモーメントM1がかかっている。
【0080】次に、ソレノイド89をオンし、図11に
示すように、操作アーム101に荷重F3を与え、0点
出しを開始する(ステップ5)。この状態で、ステッピ
ングモータ102のモータ軸110をAmm以上上昇さ
せるパルス数Xをステッピングモータ102に与えると
(ステップ6)、図12に示すように、ステッピングモ
ータ102のモータ軸110の上端と操作アーム101
は必ず接触し、操作アーム101を押し上げようとす
る。
【0081】この時、ステッピングモータ102の推力
F2により発生するモーメントをM2、ソレノイド89
からの荷重F3により発生するモーメントをM3とする
と、M1+M3>M2であるため、モータ軸110の上
端が操作アーム101に当接しても、分離ローラ92を
フィードローラ91から離間させることができず、ステ
ッピングモータ102は税調し、モータ軸110は操作
アーム101に当接した位置で停止する。これにより、
フィードローラ91および分離ローラ92間のギャップ
はゼロの状態を保つ。
【0082】続いて、ソレノイド89により分離ローラ
92に負荷F3を与えた時のローラの潰れ量G2(m
m)を、移動量検出センサ105によって測定し、補正
値に対応するパルス数H2を決定する(ステップ7)。
その後、図13に示すように、ソレノイド89をオフす
ることにより、モータ軸110の0点出しが完了する。
【0083】そして、0点出し後、ギャップ調整を行う
際、図14に示すように、フィードローラ91と分離ロ
ーラ92とのギャップをB(mm)とするために必要な
パルス数Yに補正量H1、H2を加えたパルス数(Y+
H1+H2)を、ステッピングモータ102に与え、分
離ローラ3を上昇させ、フィードローラ91と分離ロー
ラ92とのギャップを正確に所定のギャップB(mm)
に設定する(ステップ9)。
【0084】続いて、ギャップ調整完了時の周囲温度T
1を温度センサ107で測定し、ROM127に格納す
るとともに(ステップ10)、移動量検出センサ105
の出力値V2を測定し、ROM127に格納する(ステ
ップ11)。
【0085】その後、移動量検出センサ105の出力値
V2と、予めROM127に記憶させた出力値V1と比
較してギャップが正確にBに設定されているか否かを確
認し(ステップ12)、ある範囲V3(V)以上の差が
あるときは、ギャップの調整が不十分であると判断し、
ステップ4ないし11を繰り返すことにより再度キャッ
プ調整を行う。これによりギャップ調整動作が終了す
る。
【0086】以後は、温度センサ105によって周囲温
度T2を常時測定し(ステップ13)、ギャップ調整完
了時の周囲温度T1との温度差を判別する(ステップ1
4)。そして、温度差が±T3(℃)以上(T3≦|T
2−T1|)になった場合には、再度ステップ4ないし
9を繰り返しギャップ調整を行う。また、温度差が±T
3(℃)よりも小さい場合でも、リセットスイッチ12
6がオンされた場合(ステップ15)には、再度ギャッ
プ調整を行う。
【0087】上述したギャップ調整動作に加え、周囲温
度が変化した際のゴムローラの外形の変化量を考慮して
調整を行う場合には、図19に示すように、ステップ1
4においてギャップ調整完了時の周囲温度T1と以後の
周囲温度T2との差が±T3(℃)以上(T3≦|T2
−T1|)に変化した場合、T3≧0であるか否か判断
する(ステップ16)。
【0088】例えば、周囲温度が−T3(T3<0)変
化した時、ゴムローラが収縮してギャップがB(mm)
以上に広がりB+K(mm)となっているため、ステッ
ピングモータ102に−Nパルスを与え、フィードロー
ラ91と分離ローラ92とののギャップをBに維持する
(ステップ17)。
【0089】また、周囲温度がT3(T3≧0)変化し
た時、ゴムローラが膨張してギャップがB以下となり、
B−K(mm)となるため、ステッピングモータ102
にNパルスを与えて、フィードローラ91と分離ローラ
92とのギャップをBに維持する(ステップ18)。
【0090】このように温度変化による補正を掛けた
後、再度この時の周囲温度T2をROM127に記憶さ
せてT1をT2に書き換え(T1=T2)(ステップ1
9)、随時温度変化を監視して上述の方法でギャップを
補正する。
【0091】以上のように構成されたギャップ自動調整
装置によれば、隙間ゲージやレーザー測定器等を用いる
ことなく、ギャップ調整の自動化を可能とし、容易にか
つ精度良くギャップ調整を行うことができる。また、ギ
ャップ調整の対象となる第1および第2部材の少なくと
も一方がゴムローラにより形成されている場合でも、移
動量検出センサを用いてゴムローラの潰れ量を測定し、
ギャップの調整量を補正することにより、キャップ調整
精度を向上することができる。
【0092】移動量検出センサを用いることで、ギャッ
プ調整した際のギャップの確認ができ、基準の調整範囲
から外れるている時は再度ギャップ調整を行うことがで
きるため、ギャップ調整の信頼性か向上する。
【0093】更に、周囲温度が変化してローラが膨張、
収縮した場合でも、再度自動的にギャップ調整ができる
ため、常にギャップを一定に保ことができる。また、一
定周期で自動的にギャップ調整を行うことにより、ゴム
ローラが摩耗した場合でも、常にギャップを一定に保つ
ことができ、ゴムローラ自体の寿命が向上するととも
に、自動改札装置の性能向上も図ることができる。
【0094】なお、この発明は上述した実施の形態に限
定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能で
ある。例えば、上記実施の形態において、ギャップ自動
調整機構により、フィードローラと分離ローラとの間の
ギャップを調整する構成としたが、これに限らず、この
発明のギャップ自動調整装置は、対向配置された第1お
よび第2部材間のギャップ調整であれば種々適用可能で
あり、例えば、前述した自動改札装置においては、磁気
ヘッド14、15、18、19とプラテンローラ14
a、15a、18a、19aとの間のギャップ調整等に
適用することができる。
【0095】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、隙間ゲージやレーザ測定器を用いることなく、簡単
に精度良くギャップを自動調整でき、また、周囲温度変
化等に応じてギャップを自動的に再調整可能なギャップ
調整装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る自動改札装置の外
観を示す斜視図。
【図2】上記自動改札装置の内部を概略的に示す構成
図。
【図3】上記自動改札装置の制御系を示すブロック図。
【図4】フィードローラと分離ローラとの間のギャップ
を調整するギャップ自動調整装置を示す側面図。
【図5】上記ギャップ自動調整装置を示す平面図。
【図6】上記ギャップ自動調整装置を示す正面図。
【図7】上記ギャップ自動調整装置のステッピングモー
タを示す平面図および正面図。
【図8】上記ギャップ自動調整装置の移動量検出センサ
を示す断面図。
【図9】上記ギャップ自動調整装置の駆動制御系を示す
ブロック図。
【図10】上記ギャップ自動調整装置の初期位置状態を
示す図。
【図11】上記ギャップ自動調整装置の0点出し状態を
示す図。
【図12】上記ギャップ自動調整装置の0点出し状態を
示す図。
【図13】上記ギャップ自動調整装置の0点出し状態を
示す図。
【図14】上記ギャップ自動調整装置のギャップ確定状
態を示す図。
【図15】上記ギャップ自動調整装置の初期値への戻し
を示す図。
【図16】ゴムローラの潰れ量と負荷との関係を示すグ
ラフ。
【図17】ゴムローラの外径と温度との関係を示すグラ
フ。
【図18】上記ギャップ自動調整装置の調整動作を示す
フローチャート。
【図19】上記ギャップ自動調整装置の調整動作を示す
フローチャート。
【符号の説明】
14,15,18,19…磁気ヘッド 14a,15a,18a,19a…プラテンローラ 89…ソレノイド(第2付勢部材) 91…フィードローラ 92…分離ローラ 94、95…駆動モータ 98…支持シャフト 97…ブラケット 101…操作アーム 102…ステッピングモータ 103…ストッパ板金 104…押上げアーム 105…移動量検出センサ 106…バネ(第1付勢部材) 107…温度センサ 120…CPU(制御部)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1部材と、 この第1部材に対し接離する方向に移動自在に設けられ
    た第2部材と、 この第2部材を第1負荷にて上記第1部材に向って弾性
    的に付勢する第1付勢部材と、 上記第2部材を第2負荷にて上記第1部材に向って選択
    的に付勢する第2付勢部材と、 上記第1負荷よりも大きく、かつ、上記第1および第2
    負荷の合計よりも小さな推力にて、上記第2部材を上記
    第1部材から離間する方向に移動させる駆動モータと、 上記第2付勢部材により上記第2部材に第2負荷を与え
    た状態で上記駆動モータを駆動することにより上記駆動
    モータを脱調させて上記駆動モータの0点出しを行い、
    上記0点出し後、上記第2付勢部材による第2負荷を解
    除し、上記駆動モータにより上記第1付勢部材に抗して
    第2部材を第1部材から離間する方向に移動させて上記
    第1部材と第2部材との間のギャップを調整する制御部
    と、を備えたことを特徴とするギャップ自動調整装置。
  2. 【請求項2】上記駆動モータは、印加された電圧のパル
    ス数に応じて軸方向の移動量が変化するとともに記第2
    部材を上記第1部材から離間する方向に移動させるモー
    タ軸を備え、 上記制御部は、上記第1および第2部材間に設定するギ
    ャップの大きさに対応するパルス数の電圧を上記駆動モ
    ータに印加する電圧印加部を備えていることを特徴とす
    る請求項1に記載のギャップ自動調整装置。
  3. 【請求項3】上記第1部材に対する上記第2部材の移動
    量を検出する移動量検出センサを備え、 上記制御部は、上記ギャップが所定値となる時の上記移
    動量検出センサの出力値と、上記駆動モータにより上記
    ギャップを調整した時の上記移動量検出センサの出力値
    と、を比較することにより、上記調整されたギャップの
    正否を確認する確認部を備えていることを特徴とする請
    求項1又は2に記載のギャップ自動調整装置。
  4. 【請求項4】上記制御部は、上記ギャップが所定値とな
    る時の上記移動量検出センサの出力値と、上記駆動モー
    タにより上記ギャップを調整した時の上記移動量検出セ
    ンサの出力値と、の差が所定値以上の時に再度、上記第
    1および第2部材間のギャップを調整する手段を備えて
    いることを特徴とする請求項3に記載のギャップ自動調
    整装置。
  5. 【請求項5】上記第1および第2部材の周囲温度を検出
    する温度センサを備え、 上記制御部は、周囲温度が上記ギャップ調整時の周囲温
    度から所定温度以上変化した際に、上記第1および第2
    部材間のギャップを再調整する手段を備えていることを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のギ
    ャップ自動調整装置。
  6. 【請求項6】少なくとも一方が弾性変形可能な材料で形
    成されている第1部材と、 この第1部材に対し接離する方向に移動自在に設けられ
    た第2部材と、 上記第2部材を第1負荷にて上記第1部材に向って弾性
    的に付勢した第1付勢部材と、 上記第2部材を第2負荷にて上記第1部材に向って選択
    的に付勢する第2付勢部材と、 上記第1負荷よりも大きく、かつ、上記第1および第2
    負荷の合計よりも小さな推力にて、上記第2部材を上記
    第1部材から離間する方向に移動させる駆動モータと、 上記第2付勢部材により上記第2部材に第2負荷を与え
    た状態で上記駆動モータを駆動することにより上記駆動
    モータを脱調させて上記駆動モータの0点出しを行い、
    上記0点出し後、上記第2付勢部材による第2負荷を解
    除し、上記駆動モータにより、設定するギャップに対応
    した移動量、並びに上記第1および第2負荷による上記
    第1および第2部材の少なくとも一方の潰れ量に対応す
    る補正量だけ、上記第1付勢部材に抗して第2部材を第
    1部材から離間する方向に移動させて上記第1部材と第
    2部材との間のギャップを調整する制御部と、 を備えたことを特徴とするギャップ自動調整装置。
  7. 【請求項7】上記第1部材に対する上記第2部材の移動
    量を検出する移動量検出センサを備え、 上記制御部は、上記第1負荷による上記第1および第2
    部材の少なくとも一方の潰れ量に対応する第1補正量を
    予め記憶した記憶部と、上記第2付勢部材によって上記
    第2部材に上記第2負荷を与えた時の上記第2部材の移
    動量を上記移動量検出センサによって検出し、検出され
    た上記第2部材の移動量に対応する第2補正量を決定す
    る手段と、を備え、上記設定するギャップに対応した移
    動量と、上記第1および第2補正量との合計だけ、上記
    第2部材を第1部材から離間する方向に移動させて上記
    第1部材と第2部材との間のギャップを調整することを
    特徴とする請求項6に記載のギャップ自動調整装置。
  8. 【請求項8】上記制御部は、上記ギャップが所定値とな
    る時の上記移動量検出センサの出力値と、上記駆動モー
    タにより上記ギャップを調整した時の上記移動量検出セ
    ンサの出力値と、を比較することにより、上記調整され
    たギャップの正否を確認する確認部を備えていることを
    特徴とする請求項7に記載のギャップ自動調整装置。
  9. 【請求項9】上記制御部は、上記ギャップが所定値とな
    る時の上記移動量検出センサの出力値と、上記駆動モー
    タにより上記ギャップを調整した時の上記移動量検出セ
    ンサの出力値と、の差が所定値以上の時に再度、上記第
    1および第2部材間のギャップを調整する手段を備えて
    いることを特徴とする請求項8に記載のギャップ自動調
    整装置。
  10. 【請求項10】上記第1および第2部材の周囲温度を検
    出する温度センサを備え、 上記制御部は、周囲温度が上記ギャップ調整時の周囲温
    度から所定温度以上変化した際に、上記第1および第2
    部材間のギャップを再調整する手段を備えていることを
    特徴とする請求項6ないし9のいずれか1項に記載のギ
    ャップ自動調整装置。
  11. 【請求項11】券類を送るフィードローラと、 弾性変形可能な材料で形成されているとともに上記フィ
    ードローラに対し接離する方向に移動自在に設けられ券
    類を分離する分離ローラと、 上記分離ローラを上記フィードローラに向って第1負荷
    にて弾性的に付勢した第1付勢部材と、 上記分離ローラを上記フィードローラに向って第2負荷
    にて選択的に付勢する第2付勢部材と、 上記第1負荷よりも大きく、かつ、上記第1および第2
    負荷の合計よりも小さな推力にて、上記分離ローラをフ
    ィードローラから離間する方向に移動させる駆動モータ
    と、 上記第2付勢部材により上記分離ローラに第2負荷を与
    えた状態で上記駆動モータを駆動することにより上記駆
    動モータを脱調させて上記駆動モータの0点出しを行
    い、上記0点出し後、上記第2付勢部材による第2負荷
    を解除し、上記駆動モータにより、設定するギャップに
    対応した移動量および上記第1および第2負荷による上
    記分離ローラの潰れ量に対応する補正量だけ、上記第1
    付勢部材に抗して分離ローラをフィードローラから離間
    する方向に移動させて上記フィードローラと分離ローラ
    との間のギャップを調整する制御部と、 を備えたことを特徴とするギャップ自動調整装置。
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