JP2001105693A - 画像形成装置および画像形成装置の制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送不良を起こすことなく、また生産性およ
び画質を悪化させることなく複数種類の記録媒体に同一
の画像情報に基づく画像を形成すること。 【解決手段】 与えられた画像情報に基づいた画像を形
成する記録媒体の種類を操作部で複数設定し、コントロ
ーラ回路部６１は、設定された記録媒体の種類毎に独立
して、画像を形成する記録媒体の種類に対応した画像形
成速度を選択し該選択した画像形成速度で与えられメモ
リ１０２に記憶された画像情報に基づいた画像を記録媒
体に形成する画像形成動作を記録媒体の種類毎にまとめ
て行うべく複写機を制御する構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、与えられた画像情
報を記憶し、該記憶した画像情報に応じた画像を複数種
類の記録媒体に形成可能な画像形成装置および画像形成
装置の制御方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、多様な種類の記録紙への画像形成
が可能な画像形成装置においては、各々の記録紙の種類
に対応させて画像形成を行うために必要な諸条件を細か
く設定する必要があった。なかでもＯＨＰシートは定着
性能や給紙時の搬送性能悪化という問題が発生しやす
く、これをを防ぐためにもＯＨＰシートの画像形成速度
や記録紙搬送速度を通常用紙の速度よりも低下させる等
の個別処理が必要となっていた。

【０００３】このような画像形成装置においてプレゼン
テーションモード（たとえば１部（または複数部）のＯ
ＨＰシートと複数部（または１部）の通常用紙に対して
読み取った原稿画像を形成するモード）を実施する場
合、生産性を落とさないようにするためにはＯＨＰシー
トへの画像形成動作も通常用紙の画像形成速度および記
録紙搬送速度で行い、また、画質を向上させるには通常
用紙への画像形成動作もＯＨＰシートの画像形成速度お
よび記録紙搬送速度で行うように制御する必要があっ
た。さらに、生産性を極力落とさず、かつ画質を維持す
るためにはＯＨＰシートと通常用紙を交互に速度を切替
えながら、記録紙搬送および画像形成を行うような制御
も有効である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像形成装置では、生産性を落とさずに通常用紙の
速度で画像形成や記録紙搬送を行う場合には、ＯＨＰシ
ートへの画像形成時に画質悪化や搬送不良などの問題が
あった。

【０００５】また、画質を落とさずにＯＨＰシートの速
度で画像形成や記録紙搬送を行う場合には、生産性が著
しく悪化してしまうという問題点があった。

【０００６】さらに、ＯＨＰシートと通常用紙とを交互
に速度を切替えながら記録紙搬送や画像形成を行う場合
は、画像形成装置の制御が複雑になってしまうという問
題点があった。

【０００７】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、本発明の目的は、与えられた画像情報
に基づいた画像を形成する記録媒体の種類を複数設定
し、該設定された記録媒体の種類毎に独立して、画像を
形成する記録媒体の種類に対応した画像形成速度を選択
し該選択した画像形成速度で与えられ記憶された画像情
報に基づいた画像を前記記録媒体に形成する画像形成動
作を記録媒体の種類毎にまとめて行うべく画像形成手段
および選択手段を制御することにより、搬送不良を起こ
すことなく、また生産性および画質を悪化させることな
く、複数種類の記録媒体に同一の画像情報に基づく画像
を容易な制御で形成できる画像形成装置および画像形成
装置の制御方法を提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明に係る第１の発明
は、与えられた画像情報を記憶する記憶手段（図３に示
すメモリ１０２）と、前記記憶手段に記憶された画像情
報に基づいた画像を複数種類の記録媒体に画像形成可能
な画像形成手段（図１に示す複写機２）と、前記記録媒
体の種類に対応した画像形成速度を選択する選択手段
（図３に示す画像形成制御部２０４）とを有する画像形
成装置であって、前記与えられた画像情報に基づいた画
像を形成する記録媒体の種類を複数設定する設定手段
（図２に示す操作部３０）と、前記設定手段で設定され
た記録媒体の種類毎に独立して、画像を形成する記録媒
体の種類に対応した画像形成速度を選択し該選択した画
像形成速度で前記記憶手段に記憶された画像情報に基づ
いた画像を前記記録媒体に形成する画像形成動作を前記
記録媒体の種類毎にまとめて行うべく前記画像形成手段
および前記選択手段を制御する形成制御手段（図３に示
すコントローラ回路部６１）とを有するものである。

【０００９】本発明に係る第２の発明は、与えられた画
像情報を記憶する記憶手段（図３に示すメモリ１０２）
と、前記記憶手段に記憶された画像情報に基づいた画像
を複数種類の記録媒体に画像形成可能な画像形成手段
（図１に示す複写機２）と、前記記録媒体の種類に対応
した記録媒体搬送速度を選択する選択手段（図３に示す
記録紙給紙制御部２０２）とを有する画像形成装置であ
って、前記与えられた画像情報に基づいた画像を形成す
る記録媒体の種類を複数設定する設定手段（図２に示す
操作部３０）と、前記設定手段で設定された記録媒体の
種類毎に独立して、画像を形成する記録媒体の種類に対
応した記録媒体搬送速度を選択し該選択した記録媒体搬
送速度で前記記録媒体を搬送して前記記憶手段に記憶さ
れた画像情報に基づいた画像を前記記録媒体に形成する
画像形成動作を前記記録媒体の種類毎にまとめて行うべ
く前記画像形成手段および前記選択手段を制御する形成
制御手段（図３に示すコントローラ回路６１）とを有す
るものである。

【００１０】本発明に係る第３の発明は、原稿の画像情
報を読み取る読取手段（図１に示す自動原稿読取装置
１）と、前記読取手段で読み取った画像情報を記憶する
記憶手段（図３に示すメモリ１０２）と、前記記憶手段
に記憶された画像情報に基づいた画像を複数種類の記録
媒体に画像形成可能な画像形成手段（図１に示す複写機
２）と、前記記録媒体の種類に対応した画像形成速度を
選択する選択手段（図３に示す画像形成制御部２０４）
とを有する画像形成装置であって、前記読取手段で読み
取る同一の原稿の画像情報に基づいた画像を形成する記
録媒体の種類を複数設定する設定手段（図２に示す操作
部３０）と、前記原稿を前記読取手段に読み取らせ、前
記記憶手段に該読み取らせた画像情報を記憶させる読取
制御手段（図３に示す原稿読取装置制御部２０６）と、
前記設定手段で設定された記録媒体の種類毎に独立し
て、画像を形成する記録媒体の種類に対応した画像形成
速度を選択し該選択した画像形成速度で前記記憶手段に
記憶された画像情報に基づいた画像を前記記録媒体に形
成する画像形成動作を前記記録媒体の種類毎にまとめて
行うべく前記画像形成手段および前記選択手段を制御す
る形成制御手段（図３に示すコントローラ回路６１）と
を有するものである。

【００１１】本発明に係る第４の発明は、原稿の画像情
報を読み取る読取手段（図１に示す自動原稿読取装置
１）と、前記読取手段で読み取った画像情報を記憶する
記憶手段（図３に示すメモリ１０２）と、前記記憶手段
に記憶された画像情報に基づいた画像を複数種類の記録
媒体に画像形成可能な画像形成手段（図１に示す複写機
２）と、前記記録媒体の種類に対応した記録媒体搬送速
度を選択する選択手段（図３に示す記録紙給紙制御部２
０２）とを有する画像形成装置であって、前記読取手段
で読み取る同一の原稿の画像情報に基づいた画像を形成
する記録媒体の種類を複数設定する設定手段（図２に示
す操作部３０）と、前記原稿を前記読取手段に読み取ら
せ、前記記憶手段に該読み取らせた画像情報を記憶させ
る読取制御手段（図３に示す原稿読取装置制御部２０
６）と、前記設定手段で設定された記録媒体の種類毎に
独立して、画像を形成する記録媒体の種類に対応した記
録媒体搬送速度を選択し該選択し記録媒体搬送速度で前
記記録媒体を搬送させて前記記憶手段に記憶された画像
情報に基づいた画像を前記記録媒体に形成する画像形成
動作を前記記録媒体の種類毎にまとめて行うべく前記画
像形成手段および前記選択手段を制御する形成制御手段
（図３に示すコントローラ回路６１）とを有するもので
ある。

【００１２】本発明に係る第５の発明は、前記読取制御
手段は、前記原稿の全ページ分を前記読取手段に読み取
らせ、前記記憶手段に該読み取られた画像情報を記憶さ
せるものである。

【００１３】本発明に係る第６の発明は、前記設定手段
は、画像を形成させる複数種類の記録媒体として通常用
紙（配布用記録紙）と透明シート（ＯＨＰシート）とを
設定可能である。

【００１４】本発明に係る第７の発明は、与えられた画
像情報を記憶する記憶手段（図３に示すメモリ１０２）
と、前記記憶手段に記憶された画像情報に基づいた画像
を複数種類の記録媒体に画像形成可能な画像形成手段
（図１に示す複写機２）とを有する画像形成装置の制御
方法であって、前記与えられた画像情報に基づいた画像
を形成する記録媒体の種類を複数設定する設定工程（不
図示のステップ）と、前記設定工程により設定した記録
媒体のいずれかの種類に対応した画像形成速度を選択す
る選択工程（図４に示すフローチャートのステップＳ４
０５，Ｓ４０６，Ｓ４１０）と、前記選択工程により選
択された画像形成速度で前記記憶手段に記憶される画像
情報に基づいた画像を前記いずれかの種類の記録媒体に
形成させる画像形成工程（図４に示すフローチャートの
ステップＳ４０７）とを有するものである。

【００１５】本発明に係る第８の発明は、与えられた画
像情報を記憶する記憶手段（図３に示すメモリ１０２）
と、前記記憶手段に記憶された画像情報に基づいた画像
を複数種類の記録媒体に画像形成可能な画像形成手段
（図１に示す複写機２）とを有する画像形成装置の制御
方法であって、前記与えられた画像情報に基づいた画像
を形成する記録媒体の種類を複数設定する設定工程（不
図示のステップ）と、前記設定工程により設定された記
録媒体のいずれかの種類に対応した記録媒体搬送速度を
選択する選択工程（図５に示すフローチャートのステッ
プＳ６０５，Ｓ６０６，Ｓ６１０）と、前記選択工程に
より選択された記録媒体搬送速度で前記いずれかの種類
の記録媒体を搬送し、前記記憶手段に記憶される画像情
報に基づいた画像を前記いずれかの種類の記録媒体に形
成させる画像形成工程（図５に示すフローチャートのス
テップＳ６０７）とを有するものである。

【００１６】本発明に係る第９の発明は、原稿の画像情
報を読み取る読取手段（図１に示す自動原稿給送装置
１）と、前記読取手段で読み取った画像情報を記憶する
記憶手段（図３に示すメモリ１０２）と、前記記憶手段
に記憶された画像情報に基づいた画像を複数種類の記録
媒体に画像形成可能な画像形成手段（図１に示す複写機
２）とを有する画像形成装置の制御方法であって、前記
読取手段で読み取る同一の原稿の画像情報に基づいた画
像を形成する記録媒体の種類を複数設定する設定工程
（不図示のステップ）と、前記原稿を前記読取手段に読
み取らせ、前記記憶手段に該読み取られた画像情報を記
憶させる読取工程（図４に示すフローチャートのステッ
プＳ３０２）と、前記設定工程により設定した記録媒体
のいずれかの種類に対応した画像形成速度を選択する選
択工程（図４に示すフローチャートのステップＳ４０
５，Ｓ４０６，Ｓ４１０）と、前記選択工程により選択
された画像形成速度で前記記憶手段に記憶される画像情
報に基づいた画像を前記いずれかの種類の記録媒体に形
成させる画像形成工程（図４に示すフローチャートのス
テップＳ４０７）とを有するものである。

【００１７】本発明に係る第１０の発明は、原稿の画像
情報を読み取る読取手段（図１に示す自動原稿給送装置
１）と、前記読取手段で読み取った画像情報を記憶する
記憶手段（図３に示すメモリ１０２）と、前記記憶手段
に記憶された画像情報に基づいて複数種類の記録媒体に
画像形成可能な画像形成手段（図１に示す複写機２）と
を有する画像形成装置の制御方法であって、前記読取手
段で読み取る同一の原稿の画像情報に基づいた画像を形
成する記録媒体の種類を複数設定する設定工程（不図示
のステップ）と、前記原稿を前記読取手段に読み取ら
せ、前記記憶手段に該読み取られた画像情報を記憶させ
る読取工程（図５に示すフローチャートのステップＳ５
０２）と、前記設定工程により設定された記録媒体のい
ずれかの種類に対応した記録媒体搬送速度を選択する選
択工程（図５に示すフローチャートのステップＳ６０
５，Ｓ６０６，Ｓ６１０）と、前記選択工程により選択
された記録媒体搬送速度で前記いずれかの種類の記録媒
体を搬送し、前記記憶手段に記憶される画像情報に基づ
いた画像を前記いずれかの種類の記録媒体に形成させる
画像形成工程（図５に示すフローチャートのステップＳ
６０７）とを有するものである。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明に係る画像形成装置の実施形態の一例について詳細に
説明する。

【００１９】図１は、本実施形態を示す画像形成装置の
概略構成を説明する図であり、ここでは画像形成装置の
一例として、記録紙分類装置を含む複写装置を用いて説
明する。

【００２０】図１において、１は自動原稿読取装置、２
は複写機、３は記録紙分類装置であり、複写装置１００
は、自動原稿読取装置１，複写機２，記録紙分類装置３
から構成されたシステムであり、１つのジョブで複数ペ
ージからなる原稿群を１部（または複数部）のＯＨＰシ
ートと複数部（または１部）の配布用記録紙へ画像形成
するプレゼンテーションモードでの画像形成動作が可能
である。

【００２１】自動原稿読取装置１は、セットされた原稿
を原稿読み取り位置へ搬送し、画像が読み取られた後、
排紙位置まで搬送する自動原稿搬送部１１と、読み取り
位置へ搬送された原稿を読み取り走査する光学系１２等
を有している。

【００２２】複写機２は、異なるサイズや異なる種類の
記録紙を積載可能な複数の記録紙格納部２１，２２、記
録紙を給紙する記録紙給紙部２３，２４、感光体上に自
動原稿読取装置１で読み取られた画像等に応じたトナー
像を形成し、そのトナー画像を記録紙に転写する画像形
成部２５、画像形成部２５へ記録紙を搬送する記録紙搬
送路２６、光学系１２により読み取られた画像情報に基
づいてレーザ光を走査して画像形成部２５の感光体上に
潜像を形成するレーザスキャナー２７、記録紙上のトナ
ー像を軟化溶融して定着させる定着部２８、定着後の記
録紙を記録紙分類装置３に搬送する搬送ベルト２９、さ
らに複写機２および記録紙分類装置３の動作設定や設定
内容を確認するための後述する図２に示すような操作部
３０等を有している。

【００２３】記録紙分類装置３は、記録紙を分けて積載
収納するソートビン５１、記録紙を仕分けせずに積載収
納するノンソートビン５２、複写機２より記録紙分類装
置３に排出された記録紙を搬送する用紙搬送ユニット５
３等を有している。

【００２４】図２は、図１に示した操作部３０の構成を
説明する図である。

【００２５】図２に示すように、操作部３０は、設定内
容を確認するための表示部４１、表示部４１上に重ねて
配置され画像形成動作の詳細設定や記録紙分類装置の動
作設定等を行うためのタッチパネルキー４２、複写部数
等の数値を設定するためのテンキー４３、複写動作を停
止するためのストップキー４４、初期設定に戻すための
リセットキー４５、複写動作を開始するためのスタート
キー４６等を有している。

【００２６】以下、図１，図２を参照しながら、複写装
置１００の動作について説明する。

【００２７】まず、自動原稿読取装置１に複写する原稿
をセットし、タッチパネルキー４２やテンキー４３等で
ユーザが所望する画像形成モード，複写部数，ソートモ
ード，記録紙の種類等の設定を行った後、スタートキー
４６を押下することで、複写動作が開始される。

【００２８】つぎに、自動原稿読取装置１で原稿の読み
取りを行うと同時に、複写機２では設定された記録紙に
応じた速度で記録紙給紙部２３，２４，記録紙搬送路２
６および画像形成部２５の駆動を開始して、記録紙格納
部２１，２２から記録紙の給紙を行い、記録紙搬送路２
６を介して画像形成部２５へ記録紙を搬送する。また、
記録紙分類装置３へ操作部３０上で設定された記録紙分
類動作に必要な設定等のデータと動作開始信号を送信す
ることで、記録紙分類装置３の動作を開始させている。

【００２９】それから、画像形成部２５では、読み取っ
た画像情報に基づいて画像処理を施された画像信号に応
じてレーザスキャナ２７が感光体上に潜像を形成し、さ
らにその潜像上にトナーが付与されて卜ナー画像が形成
される。このトナー画像を給紙した記録紙に転写して、
定着部２８を通過させて記録紙上にトナー像を固定し、
最後に記録紙分類装置３により設定に応じた記録紙の分
類処理や後処理を行って最終出力記録紙が得られる。

【００３０】図３は、本実施形態を示す画像形成装置の
制御構成を説明するブロック図である。

【００３１】図３において、６１はコントローラ回路部
で、複写装置１００全体を統括制御するものであり、Ｃ
ＰＵ１０１，メモリ１０２，Ｉ／Ｏ制御部１０３等から
構成される。中央処理演算部（以下、ＣＰＵと略す）１
０１は、所定のメモリ１０２に格納されるプログラムに
より演算したり、処理部全体をコントロールする。メモ
リ１０２は、プログラムや所定のデータを格納するＲＯ
Ｍ，信号処理に応じて一時的にデータを格納するＲＡ
Ｍ，ＩＣカードやフロッピーディスク等の着脱可能なメ
モリ，ＨＤＤやＥＥＰＲＯＭ，フラッシュメモリ等の書
き換え可能な不揮発性メモリ等を含み、プログラムや読
み取った画像情報を書き込んだり読み出したりできる。
Ｉ／Ｏ制御部１０３は、入出力信号を伝送，制御する。

【００３２】また、メモリ１０２，Ｉ／Ｏ制御部１０３
は、それぞれＣＰＵ１０１からの制御信号により制御さ
れている。コントローラ回路部６１は、操作部制御部２
０１，記録紙給紙制御部２０２，レーザースキャナ制御
部２０３，画像形成制御部２０４，記録紙分類装置制御
部２０５，原稿読取装置制御部２０６等を制御動作させ
ている。なお、操作部制御部２０１は図２に示した操作
部３０を制御する。記録紙給紙制御部２０２は複写機２
の記録紙搬送路２６等における記録紙の給送，搬送等を
制御する。レーザスキャナ制御部２０３はレーザスキャ
ナ２等を制御する。画像形成制御部２０４は画像形成部
２５，定着部２８等における画像形成動作等を制御す
る。記録紙分類装置制御部２０５は記録紙分類装置３を
制御する。原稿読取装置制御部２０６は自動原稿読取装
置１を制御する。

【００３３】以下、図４のフローチャートを参照しなが
ら、操作部３０でプレゼンテーションモードが設定され
た場合の画像形成制御手順について説明する。

【００３４】図４は、本実施形態を示す画像形成装置に
おける第１のデータ処理手順の一例を説明するフローチ
ャートであり、図３に示したコントローラ回路部６１に
より実行される制御手順に対応する。なお、Ｓ３０１〜
Ｓ３０４，Ｓ４０１〜Ｓ４１１は各ステップを示す。

【００３５】まず、図２に示す操作部３０でプレゼンテ
ーションモードが設定され、スタートキー４６が押下さ
れると、自動原稿読取装置１の自動原稿搬送部１１が原
稿を読取位置まで搬送し（Ｓ３０１）、光学系１２で原
稿を読み取り、該読み取った画像データをメモリ１０２
に記憶し（Ｓ３０２）、最終原稿まで読み取りおよび画
像データの記憶が完了したか否かを判断し（Ｓ３０
３）、完了していなければ、原稿の交換を行い（Ｓ３０
４）、ステップＳ３０２へ戻り、原稿の読み取りおよび
画像データの記憶を行い、ステップＳ３０３で完了した
場合は、原稿の読み取り制御を終了する。

【００３６】一方、複写機２の画像形成動作制御は、ま
ず、プレゼンテーションモードの設定有無を判断し（Ｓ
４０１）、プレゼンテーションモードが設定されていな
ければ、通常用紙用の画像形成速度を選択し（Ｓ４０
２）、ＯＨＰシートの画像形成を行わないために擬似的
にＯＨＰシート画像形成終了を示すフラグのセットを行
い（Ｓ４０３）、ステップＳ４０７に進む。

【００３７】一方、ステップＳ４０１で、プレゼンテー
ションモードが設定されていれば、最初に画像形成を開
始する記録紙の種類を判別し（Ｓ４０４）、通常用紙に
対する画像形成であれば、通常用紙用の画像形成速度を
選択し（Ｓ４０５）、ステップＳ４０７に進む。一方、
ＯＨＰシートに対する画像形成であれば、ＯＨＰシート
用の画像形成速度を選択し（Ｓ４０６）、ステップＳ４
０７に進む。

【００３８】それから、ステップＳ４０７で、最初の記
録紙の画像形成動作を開始するのである。次に、全原稿
かつ全設定部数分の画像形成動作（たとえば、ステップ
Ｓ４０７で通常用紙に対する画像形成が行われる場合
は、全原稿かつ設定された通常用紙の印刷部数分、ＯＨ
Ｐシートに対する画像形成が行われる場合は、全原稿か
つ設定されたＯＨＰシートの印刷部数分）が終了する
と、終了した記録紙の画像形成終了フラグをセットする
（Ｓ４０８）。

【００３９】つぎに、ＯＨＰシートおよび通常用紙の画
像形成終了フラグがセットされているかどうかを判断し
（Ｓ４０９）、ともにセットされていれば、画像形成動
作制御を終了し、ともにセットされていない場合には、
画像形成速度を通常用紙用速度からＯＨＰシート用速度
への切替えもしくはＯＨＰシート用速度から通常用紙用
速度への切替えを行い（Ｓ４１０）、つぎに画像形成を
行う記録紙に給紙搬送する記録紙を切替えて（Ｓ４１
１）、ステップＳ４０７に戻って、画像形成を行ってい
ない記録紙に対する画像形成動作を開始する。

【００４０】なお、図４に示したフローチャートは、図
３に示したコントローラ回路部６１により実行される制
御手順として説明しているが、ステップＳ３０１〜Ｓ３
０４に示した制御処理を原稿読取装置制御部２０６で実
行するように構成してもよい。また、ステップＳ４０１
〜Ｓ４１１に示した制御処理をレーザスキャナ制御部２
０３および／または画像形成制御部２０４で実行するよ
うに構成してもよい。

【００４１】以下、図５のフローチャートを参照しなが
ら、操作部３０でプレゼンテーションモードが設定され
た場合の記録紙搬送動作制御手順について説明する。

【００４２】図５は、本実施形態を示す画像形成装置に
おける第２のデータ処理手順の一例を説明するフローチ
ャートであり、図３に示したメモリ１０２に格納される
制御プログラムに応じてＣＰＵ１０１により実行される
制御手順に対応する。なお、Ｓ５０１〜Ｓ５０４，Ｓ６
０１〜Ｓ６１１は各ステップを示す。

【００４３】まず、図２に示す操作部３０でプレゼンテ
ーションモードが設定され、スタートキー４６が押下さ
れると、自動原稿読取装置１の自動原稿搬送部１１が原
稿を読取位置へ搬送して（Ｓ５０１）、光学系１２で原
稿を読み取り、該読み取った画像データをメモリ１０２
に記憶し（Ｓ５０２）、最終原稿まで読み取りおよび画
像データの記憶が完了したか否かを判断し（Ｓ５０
３）、完了していなければ、原稿の交換を行い（Ｓ５０
４）、ステップＳ５０２へ戻り、原稿の読み取りおよび
画像データの記憶を行い、ステップＳ５０３で完了した
場合は、原稿の読み取り制御を終了する。

【００４４】一方、複写機２の画像形成動作制御は、ま
ず、プレゼンテーションモードの設定有無を判断し（Ｓ
６０１）、プレゼンテーションモードが設定されていな
ければ、通常用紙用の記録紙搬送速度を選択し（Ｓ６０
２）、ＯＨＰシートの記録紙搬送を行わないために擬似
的にＯＨＰシート搬送終了を示すフラグのセットを行い
（Ｓ６０３）、ステップＳ６０７に進む。

【００４５】一方、ステップＳ６０１で、プレゼンテー
ションモードが設定されていれば、最初に記録紙搬送を
開始する記録紙の種類を判別し（Ｓ６０４）、通常用紙
であれば、通常用紙用の記録紙搬送速度を選択し（Ｓ６
０５）、ステップＳ６０７に進む。一方、ＯＨＰシート
であれば、ＯＨＰシート用の記録紙搬送速度を選択し
（Ｓ６０６）、ステップＳ６０７に進む。

【００４６】それから、ステップＳ６０７で、最初に搬
送を開始する記録紙の搬送動作を開始するのである。次
に、全原稿かつ全設定部数分の記録紙搬送（たとえば、
ステップＳ４０７で通常用紙に対する画像形成が行われ
る場合は、全原稿かつ設定された通常用紙の印刷部数
分、ＯＨＰシートに対する画像形成が行われる場合は、
全原稿かつ設定されたＯＨＰシートの印刷部数分）が終
了すると、終了した記録紙の搬送終了フラグをセットす
る（Ｓ６０８）。

【００４７】つぎに、ＯＨＰシートおよび通常用紙の搬
送終了フラグがセットされているかどうかを判断し（Ｓ
６０９）、ともにセットされていれば、記録紙搬送制御
を終了し、ともにセットされていない場合には、記録紙
搬送速度を通常用紙用速度からＯＨＰシート用速度への
切替えもしくはＯＨＰシート用速度から通常用紙用速度
への切替えを行い（Ｓ６１０）、次のジョブで搬送する
記録紙に切替えて（Ｓ６１１）、ステップＳ６０７に戻
って、画像形成を行っていない記録紙の搬送動作を開始
する。

【００４８】なお、図５に示したフローチャートは、図
３に示したＣＰＵ１０１により実行される制御手順とし
て説明しているが、ステップＳ５０１〜Ｓ５０４に示し
た制御処理を原稿読取装置制御部２０６で実行するよう
に構成してもよい。また、ステップＳ６０１〜Ｓ６１１
に示した制御処理を記録紙給紙制御部２０２で実行する
ように構成してもよい。

【００４９】したがって、読み取った原稿の画像情報を
記憶することのできる複写装置１００において、プレゼ
ンテーションモードで画像形成する場合に、ＯＨＰシー
トのみに画像形成を行う画像形成動作と通常用紙のみに
画像形成を行う画像形成動作を各々独立に行うよう制御
し、さらに記録紙搬送および画像形成の際の速度に関し
ては記録紙の種類に応じて異なる速度を選択するように
制御して画像形成動作を行うので、著しい生産性の悪化
や画質悪化、搬送不良のないプレゼンテーションモード
時の画像形成動作制御や記録紙搬送動作制御を比較的容
易な構成で実現できる。

【００５０】なお、本実施形態では、複写装置２を一例
に用いて説明しているが、ホストコンピュータ等の外部
装置から（ネットワーク等を介して）送信されるデータ
に応じて画像等を印刷するプリンタ等でも上記実施形態
で示した技術を適用するように構成してもよい。このよ
うに構成した場合、ユーザは外部装置でプレゼンテーシ
ョンモードを設定するようにしてもよい。

【００５１】また、本実施形態では、通常用紙とＯＨＰ
シート（透明シート，オーバヘッドプロジェクタ用透明
シート）とに読み取った同一の原稿群の画像を形成する
場合を説明しているが、画像形成速度または記録紙の搬
送速度が異なる複数種類の記録紙に読み取った同一の原
稿群の画像を形成するように構成してもよい。

【００５２】さらに、本実施形態では、画像形成速度，
記録紙の搬送速度を記録紙の種類によって切り換える場
合を説明しているが、図１に示した定着部２８の定着温
度等を記録紙の種類によって切り換えるように構成して
もよい。

【００５３】また、図４に示したフローチャートのステ
ップＳ３０１〜Ｓ３０４に示した処理とステップＳ４０
１〜Ｓ４１１に示した処理とを並行して処理するように
構成してもよいし、ステップＳ３０１〜Ｓ３０４に示し
た処理が終了してからステップＳ４０１〜Ｓ４１１に示
した処理を実行するように構成してもよい。

【００５４】また、上記実施形態では、配布用記録紙
（またはＯＨＰシート）に全原稿かつ設定された部数分
の画像形成動作が終了すると、ＯＨＰシート（または配
布用記録紙）に全原稿かつ設定された部数分の画像形成
動作を行う場合を説明しているが、配布用記録紙（また
はＯＨＰシート）に読み取った一部の原稿の画像を設定
された部数分画像形成し、配布用記録紙への画像形成が
終了すると、ＯＨＰシート（または配布用記録紙）に読
み取った一部の原稿の画像を設定された部数分画像形成
し、全原稿の画像がＯＨＰシート，配布用記録紙に形成
されるまでこの処理を繰り返すように構成してもよい。

【００５５】なお、上記実施形態では、複写装置１００
を一例に挙げて説明しているが、種々の画像形成装置、
例えば電子写真装置，デジタル複写機，モノクロ複写
機，カラー複写機，レーザプリンタ，カラーレーザプリ
ンタ，インクジェットプリンタ，熱転写プリンタ，ファ
クシミリ装置，コピー機能および／またはプリント機能
および／またはファクシミリ機能等を備える複合複写機
等、および種々の画像形成装置を制御する制御装置，情
報処理装置，データ処理装置等に対し本発明または実施
形態で示した技術を適用するように構成してもよい。

【００５６】また、本発明または上記実施形態で示した
技術は、複数の機器から構成されるシステム、例えば情
報処理システム，印刷システム，画像処理システム，画
像形成システム，制御システム，印刷制御システム，画
像処理制御システム，画像形成制御システム等に適用し
ても、１つの機器からなる装置，例えば情報処理装置，
印刷装置，画像処理装置，画像形成装置，制御装置，印
刷制御装置，画像処理制御装置，画像形成制御装置等に
適用してもよい。

【００５７】以下、図６に示すメモリマップを参照して
本実施形態を示す画像形成装置で読み出し可能なデータ
処理プログラムの構成について説明する。

【００５８】図６は、本実施形態を示す画像形成装置で
読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記
憶媒体のメモリマップを説明する図である。

【００５９】なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶
されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン
情報，作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し
側のＯＳ等に依存する情報、例えばプログラムを識別表
示するアイコン等も記憶される場合もある。

【００６０】さらに、各種プログラムに従属するデータ
も上記ディレクトリに管理されている。また、各種プロ
グラムをコンピュータにインストールするためのプログ
ラムや、インストールするプログラムが圧縮されている
場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もあ
る。

【００６１】本実施形態における図４，図５に示す機能
が外部からインストールされるプログラムによって、ホ
ストコンピュータにより遂行されていてもよい。そし
て、その場合、ＣＤ−ＲＯＭやフラッシュメモリやＦＤ
等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外
部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群が出力装置
に供給される場合でも本発明は適用されるものである。

【００６２】以上のように、前述した実施形態の機能を
実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記
憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステ
ムあるいは装置のコンピュータ（またはＣＰＵやＭＰ
Ｕ）が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、本発明の目的が達成されるこ
とは言うまでもない。

【００６３】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が本発明の新規な機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本
発明を構成することになる。

【００６４】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピーディスク，ハードディ
スク，光ディスク，光磁気ディスク，ＣＤ−ＲＯＭ，Ｃ
Ｄ−Ｒ，磁気テープ，不揮発性のメモリカード，ＲＯ
Ｍ，ＥＥＰＲＯＭ等を用いることができる。

【００６５】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているＯＳ（オペ
レーティングシステム）等が実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。

【００６６】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるＣＰＵ等が実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。

【００６７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第１
の発明によれば、与えられた画像情報を記憶する記憶手
段と、前記記憶手段に記憶された画像情報に基づいた画
像を複数種類の記録媒体に画像形成可能な画像形成手段
と、前記記録媒体の種類に対応した画像形成速度を選択
する選択手段とを有する画像形成装置であって、前記与
えられた画像情報に基づいた画像を形成する記録媒体の
種類を複数設定する設定手段と、前記設定手段で設定さ
れた記録媒体の種類毎に独立して、画像を形成する記録
媒体の種類に対応した画像形成速度を選択し該選択した
画像形成速度で前記記憶手段に記憶された画像情報に基
づいた画像を前記記録媒体に形成する画像形成動作を前
記記録媒体の種類毎にまとめて行うべく前記画像形成手
段および前記選択手段を制御する形成制御手段とを有す
るので、生産性や画質を悪化させることなく複数種類の
記録媒体に同一の画像情報に基づく画像を容易な制御で
形成できる。

【００６８】第２の発明によれば、与えられた画像情報
を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された画像
情報に基づいた画像を複数種類の記録媒体に画像形成可
能な画像形成手段と、前記記録媒体の種類に対応した記
録媒体搬送速度を選択する選択手段とを有する画像形成
装置であって、前記与えられた画像情報に基づいた画像
を形成する記録媒体の種類を複数設定する設定手段と、
前記設定手段で設定された記録媒体の種類毎に独立し
て、画像を形成する記録媒体の種類に対応した記録媒体
搬送速度を選択し該選択した記録媒体搬送速度で前記記
録媒体を搬送して前記記憶手段に記憶された画像情報に
基づいた画像を前記記録媒体に形成する画像形成動作を
前記記録媒体の種類毎にまとめて行うべく前記画像形成
手段および前記選択手段を制御する形成制御手段とを有
するので、搬送不良を起こすことなく複数種類の記録媒
体に同一の画像情報に基づく画像を容易な制御で形成で
きる。

【００６９】第３の発明によれば、原稿の画像情報を読
み取る読取手段と、前記読取手段で読み取った画像情報
を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された画像
情報に基づいた画像を複数種類の記録媒体に画像形成可
能な画像形成手段と、前記記録媒体の種類に対応した画
像形成速度を選択する選択手段とを有する画像形成装置
であって、前記読取手段で読み取る同一の原稿の画像情
報に基づいた画像を形成する記録媒体の種類を複数設定
する設定手段と、前記原稿を前記読取手段に読み取ら
せ、前記記憶手段に該読み取らせた画像情報を記憶させ
る読取制御手段と、前記設定手段で設定された記録媒体
の種類毎に独立して、画像を形成する記録媒体の種類に
対応した画像形成速度を選択し該選択した画像形成速度
で前記記憶手段に記憶された画像情報に基づいた画像を
前記記録媒体に形成する画像形成動作を前記記録媒体の
種類毎にまとめて行うべく前記画像形成手段および前記
選択手段を制御する形成制御手段とを有するので、生産
性や画質を悪化させることなく複数種類の記録媒体に同
一原稿の画像情報に基づく画像を容易な制御で形成でき
る。

【００７０】第４の発明によれば、原稿の画像情報を読
み取る読取手段と、前記読取手段で読み取った画像情報
を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された画像
情報に基づいた画像を複数種類の記録媒体に画像形成可
能な画像形成手段と、前記記録媒体の種類に対応した記
録媒体搬送速度を選択する選択手段とを有する画像形成
装置であって、前記読取手段で読み取る同一の原稿の画
像情報に基づいた画像を形成する記録媒体の種類を複数
設定する設定手段と、前記原稿を前記読取手段に読み取
らせ、前記記憶手段に該読み取らせた画像情報を記憶さ
せる読取制御手段と、前記設定手段で設定された記録媒
体の種類毎に独立して、画像を形成する記録媒体の種類
に対応した記録媒体搬送速度を選択し該選択し記録媒体
搬送速度で前記記録媒体を搬送させて前記記憶手段に記
憶された画像情報に基づいた画像を前記記録媒体に形成
する画像形成動作を前記記録媒体の種類毎にまとめて行
うべく前記画像形成手段および前記選択手段を制御する
形成制御手段とを有するので、搬送不良を起こすことな
く複数種類の記録媒体に同一原稿の画像情報に基づく画
像を容易な制御で形成できる。

【００７１】第５の発明によれば、前記読取制御手段
は、前記原稿の全ページ分を前記読取手段に読み取ら
せ、前記記憶手段に該読み取られた画像情報を記憶させ
るので、記録媒体の種類毎にまとめて原稿の全ページ分
の画像情報に基づく画像を形成できる。

【００７２】第６の発明によれば、前記設定手段は、画
像を形成させる複数種類の記録媒体として通常用紙と透
明シートとを設定可能であるので、生産効率や画質の低
下を招くことなく、また搬送不良を起こすことなくプレ
ゼンテーションモードでの画像形成動作を実現できる。

【００７３】第７の発明によれば、与えられた画像情報
を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された画像
情報に基づいた画像を複数種類の記録媒体に画像形成可
能な画像形成手段とを有する画像形成装置の制御方法で
あって、前記与えられた画像情報に基づいた画像を形成
する記録媒体の種類を複数設定する設定工程と、前記設
定工程により設定した記録媒体のいずれかの種類に対応
した画像形成速度を選択する選択工程と、前記選択工程
により選択された画像形成速度で前記記憶手段に記憶さ
れる画像情報に基づいた画像を前記いずれかの種類の記
録媒体に形成させる画像形成工程とを有するので、生産
性や画質を悪化させることなく複数種類の記録媒体に同
一の画像情報に基づく画像を容易な制御で形成できる。

【００７４】第８の発明によれば、与えられた画像情報
を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された画像
情報に基づいた画像を複数種類の記録媒体に画像形成可
能な画像形成手段とを有する画像形成装置の制御方法で
あって、前記与えられた画像情報に基づいた画像を形成
する記録媒体の種類を複数設定する設定工程と、前記設
定工程により設定された記録媒体のいずれかの種類に対
応した記録媒体搬送速度を選択する選択工程と、前記選
択工程により選択された記録媒体搬送速度で前記いずれ
かの種類の記録媒体を搬送し、前記記憶手段に記憶され
る画像情報に基づいた画像を前記いずれかの種類の記録
媒体に形成させる画像形成工程とを有するので、搬送不
良を起こすことなく複数種類の記録媒体に同一の画像情
報に基づく画像を容易な制御で形成できる。

【００７５】第９の発明によれば、原稿の画像情報を読
み取る読取手段と、前記読取手段で読み取った画像情報
を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された画像
情報に基づいた画像を複数種類の記録媒体に画像形成可
能な画像形成手段とを有する画像形成装置の制御方法で
あって、前記読取手段で読み取る同一の原稿の画像情報
に基づいた画像を形成する記録媒体の種類を複数設定す
る設定工程と、前記原稿を前記読取手段に読み取らせ、
前記記憶手段に該読み取られた画像情報を記憶させる読
取工程と、前記設定工程により設定した記録媒体のいず
れかの種類に対応した画像形成速度を選択する選択工程
と、前記選択工程により選択された画像形成速度で前記
記憶手段に記憶される画像情報に基づいた画像を前記い
ずれかの種類の記録媒体に形成させる画像形成工程とを
有するので、生産性や画質を悪化させることなく複数種
類の記録媒体に同一原稿の画像情報に基づく画像を容易
な制御で形成できる。

【００７６】第１０の発明によれば、原稿の画像情報を
読み取る読取手段と、前記読取手段で読み取った画像情
報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された画
像情報に基づいて複数種類の記録媒体に画像形成可能な
画像形成手段とを有する画像形成装置の制御方法であっ
て、前記読取手段で読み取る同一の原稿の画像情報に基
づいた画像を形成する記録媒体の種類を複数設定する設
定工程と、前記原稿を前記読取手段に読み取らせ、前記
記憶手段に該読み取られた画像情報を記憶させる読取工
程と、前記設定工程により設定された記録媒体のいずれ
かの種類に対応した記録媒体搬送速度を選択する選択工
程と、前記選択工程により選択された記録媒体搬送速度
で前記いずれかの種類の記録媒体を搬送し、前記記憶手
段に記憶される画像情報に基づいた画像を前記いずれか
の種類の記録媒体に形成させる画像形成工程とを有する
ので、搬送不良を起こすことなく複数種類の記録媒体に
同一原稿の画像情報に基づく画像を容易な制御で形成で
きる。

【００７７】したがって、搬送不良を起こすことなく、
また生産性および画質を悪化させることなく、複数種類
の記録媒体に同一の画像情報に基づく画像を容易な制御
で形成できる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施形態を示す画像形成装置の概略構成を説
明する図である。

【図２】図１に示した操作部の構成を説明する図であ
る。

【図３】本実施形態を示す画像形成装置の制御構成を説
明するブロック図である。

【図４】本実施形態を示す画像形成装置における第１の
データ処理手順の一例を説明するフローチャートであ
る。

【図５】本実施形態を示す画像形成装置における第２の
データ処理手順の一例を説明するフローチャートであ
る。

【図６】本実施形態を示す画像形成装置で読み出し可能
な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモ
リマップを説明する図である。

【符号の説明】

６１ コントローラ回路部 １０１ ＣＰＵ １０２ メモリ １０３ Ｉ／Ｏ制御部 ２０１ 操作部制御部 ２０２ 記録紙給紙制御部 ２０３ レーザスキャナ制御部 ２０４ 画像形成制御部 ２０５ 記録紙分類装置制御部 ２０６ 原稿読取装置制御部

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 与えられた画像情報を記憶する記憶手段
   と、前記記憶手段に記憶された画像情報に基づいた画像
   を複数種類の記録媒体に画像形成可能な画像形成手段
   と、前記記録媒体の種類に対応した画像形成速度を選択
   する選択手段とを有する画像形成装置であって、 前記与えられた画像情報に基づいた画像を形成する記録
   媒体の種類を複数設定する設定手段と、 前記設定手段で設定された記録媒体の種類毎に独立し
   て、画像を形成する記録媒体の種類に対応した画像形成
   速度を選択し該選択した画像形成速度で前記記憶手段に
   記憶された画像情報に基づいた画像を前記記録媒体に形
   成する画像形成動作を前記記録媒体の種類毎にまとめて
   行うべく前記画像形成手段および前記選択手段を制御す
   る形成制御手段と、を有することを特徴とする画像形成
   装置。
2. 【請求項２】 与えられた画像情報を記憶する記憶手段
   と、前記記憶手段に記憶された画像情報に基づいた画像
   を複数種類の記録媒体に画像形成可能な画像形成手段
   と、前記記録媒体の種類に対応した記録媒体搬送速度を
   選択する選択手段とを有する画像形成装置であって、 前記与えられた画像情報に基づいた画像を形成する記録
   媒体の種類を複数設定する設定手段と、 前記設定手段で設定された記録媒体の種類毎に独立し
   て、画像を形成する記録媒体の種類に対応した記録媒体
   搬送速度を選択し該選択した記録媒体搬送速度で前記記
   録媒体を搬送して前記記憶手段に記憶された画像情報に
   基づいた画像を前記記録媒体に形成する画像形成動作を
   前記記録媒体の種類毎にまとめて行うべく前記画像形成
   手段および前記選択手段を制御する形成制御手段と、を
   有することを特徴とする画像形成装置。
3. 【請求項３】 原稿の画像情報を読み取る読取手段と、
   前記読取手段で読み取った画像情報を記憶する記憶手段
   と、前記記憶手段に記憶された画像情報に基づいた画像
   を複数種類の記録媒体に画像形成可能な画像形成手段
   と、前記記録媒体の種類に対応した画像形成速度を選択
   する選択手段とを有する画像形成装置であって、 前記読取手段で読み取る同一の原稿の画像情報に基づい
   た画像を形成する記録媒体の種類を複数設定する設定手
   段と、 前記原稿を前記読取手段に読み取らせ、前記記憶手段に
   該読み取らせた画像情報を記憶させる読取制御手段と、 前記設定手段で設定された記録媒体の種類毎に独立し
   て、画像を形成する記録媒体の種類に対応した画像形成
   速度を選択し該選択した画像形成速度で前記記憶手段に
   記憶された画像情報に基づいた画像を前記記録媒体に形
   成する画像形成動作を前記記録媒体の種類毎にまとめて
   行うべく前記画像形成手段および前記選択手段を制御す
   る形成制御手段と、を有することを特徴とする画像形成
   装置。
4. 【請求項４】 原稿の画像情報を読み取る読取手段と、
   前記読取手段で読み取った画像情報を記憶する記憶手段
   と、前記記憶手段に記憶された画像情報に基づいた画像
   を複数種類の記録媒体に画像形成可能な画像形成手段
   と、前記記録媒体の種類に対応した記録媒体搬送速度を
   選択する選択手段とを有する画像形成装置であって、 前記読取手段で読み取る同一の原稿の画像情報に基づい
   た画像を形成する記録媒体の種類を複数設定する設定手
   段と、 前記原稿を前記読取手段に読み取らせ、前記記憶手段に
   該読み取らせた画像情報を記憶させる読取制御手段と、 前記設定手段で設定された記録媒体の種類毎に独立し
   て、画像を形成する記録媒体の種類に対応した記録媒体
   搬送速度を選択し該選択し記録媒体搬送速度で前記記録
   媒体を搬送させて前記記憶手段に記憶された画像情報に
   基づいた画像を前記記録媒体に形成する画像形成動作を
   前記記録媒体の種類毎にまとめて行うべく前記画像形成
   手段および前記選択手段を制御する形成制御手段と、を
   有することを特徴とする画像形成装置。
5. 【請求項５】 前記読取制御手段は、前記原稿の全ペー
   ジ分を前記読取手段に読み取らせ、前記記憶手段に該読
   み取られた画像情報を記憶させることを特徴とする請求
   項３または４記載の画像形成装置。
6. 【請求項６】 前記設定手段は、画像を形成させる複数
   種類の記録媒体として通常用紙と透明シートとを設定可
   能であることを特徴とする請求項１〜５のいずれかに記
   載の画像形成装置。
7. 【請求項７】 与えられた画像情報を記憶する記憶手段
   と、前記記憶手段に記憶された画像情報に基づいた画像
   を複数種類の記録媒体に画像形成可能な画像形成手段と
   を有する画像形成装置の制御方法であって、 前記与えられた画像情報に基づいた画像を形成する記録
   媒体の種類を複数設定する設定工程と、 前記設定工程により設定した記録媒体のいずれかの種類
   に対応した画像形成速度を選択する選択工程と、 前記選択工程により選択された画像形成速度で前記記憶
   手段に記憶される画像情報に基づいた画像を前記いずれ
   かの種類の記録媒体に形成させる画像形成工程と、を有
   することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
8. 【請求項８】 与えられた画像情報を記憶する記憶手段
   と、前記記憶手段に記憶された画像情報に基づいた画像
   を複数種類の記録媒体に画像形成可能な画像形成手段と
   を有する画像形成装置の制御方法であって、 前記与えられた画像情報に基づいた画像を形成する記録
   媒体の種類を複数設定する設定工程と、 前記設定工程により設定された記録媒体のいずれかの種
   類に対応した記録媒体搬送速度を選択する選択工程と、 前記選択工程により選択された記録媒体搬送速度で前記
   いずれかの種類の記録媒体を搬送し、前記記憶手段に記
   憶される画像情報に基づいた画像を前記いずれかの種類
   の記録媒体に形成させる画像形成工程と、を有すること
   を特徴とする画像形成装置の制御方法。
9. 【請求項９】 原稿の画像情報を読み取る読取手段と、
   前記読取手段で読み取った画像情報を記憶する記憶手段
   と、前記記憶手段に記憶された画像情報に基づいた画像
   を複数種類の記録媒体に画像形成可能な画像形成手段と
   を有する画像形成装置の制御方法であって、 前記読取手段で読み取る同一の原稿の画像情報に基づい
   た画像を形成する記録媒体の種類を複数設定する設定工
   程と、 前記原稿を前記読取手段に読み取らせ、前記記憶手段に
   該読み取られた画像情報を記憶させる読取工程と、 前記設定工程により設定した記録媒体のいずれかの種類
   に対応した画像形成速度を選択する選択工程と、 前記選択工程により選択された画像形成速度で前記記憶
   手段に記憶される画像情報に基づいた画像を前記いずれ
   かの種類の記録媒体に形成させる画像形成工程と、を有
   することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
10. 【請求項１０】 原稿の画像情報を読み取る読取手段
    と、前記読取手段で読み取った画像情報を記憶する記憶
    手段と、前記記憶手段に記憶された画像情報に基づいて
    複数種類の記録媒体に画像形成可能な画像形成手段とを
    有する画像形成装置の制御方法であって、 前記読取手段で読み取る同一の原稿の画像情報に基づい
    た画像を形成する記録媒体の種類を複数設定する設定工
    程と、 前記原稿を前記読取手段に読み取らせ、前記記憶手段に
    該読み取られた画像情報を記憶させる読取工程と、 前記設定工程により設定された記録媒体のいずれかの種
    類に対応した記録媒体搬送速度を選択する選択工程と、 前記選択工程により選択された記録媒体搬送速度で前記
    いずれかの種類の記録媒体を搬送し、前記記憶手段に記
    憶される画像情報に基づいた画像を前記いずれかの種類
    の記録媒体に形成させる画像形成工程と、を有すること
    を特徴とする画像形成装置の制御方法。