JP2001105309A - ローラバニシング装置 - Google Patents

ローラバニシング装置

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JP2001105309A
JP2001105309A JP29031899A JP29031899A JP2001105309A JP 2001105309 A JP2001105309 A JP 2001105309A JP 29031899 A JP29031899 A JP 29031899A JP 29031899 A JP29031899 A JP 29031899A JP 2001105309 A JP2001105309 A JP 2001105309A
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mandrel
head
cylindrical
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Hideaki Okajima
英昭 岡島
Tetsuya Suzuki
哲哉 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】被加工円筒管の内外面の同時センタレス転圧加
工が可能なローラバニシング装置を提供する。 【解決手段】ローラフレーム5,6の筒状の内部に配置
され、内面加工用ローラ2の外周面と互いに転動可能に
当接するマンドレル4と、ローラフレーム5,6の外周
を包囲するように配置され、外面加工用ローラの外周面
と互いに転動可能に当接する筒状のヘッド3とを備え、
内面加工用ローラ2と外面加工用ローラ1とが中心軸に
対して同一半径上に位置して互いに対面する二本づつの
構成として互いに同数設けられ、内面加工用ローラ2及
び外面加工用ローラ1は、被加工円筒管の送り量を内外
面で同一とする所定の送り角度を持たせて配置され、相
対回転の方向に関して、ローラフレーム5,6が回転駆
動され、マンドレル4が回転自由に保持され、ヘッド3
が固定されるローラバニシング装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被加工円筒管の
内外面同時加工用のセンタレス・ローラバニシング装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、バニシ仕上げは、表面硬度の上
昇と鏡面に近い仕上がり面と寸法精度の向上が同時に達
成できるため、効果的に利用されている。バニシ仕上げ
には、金属表面をローラで押しつぶし塑性変形させるロ
ーラバニシングがある。ローラバニシングツールにより
バニシング仕上げされた金属表面は、表面粗さが向上す
るのみならず、表面の加工硬化により耐摩耗性、耐疲労
性、耐腐食性が向上することが知られている。
【0003】従来、保持部のない円筒管の内外面をロー
ラバニシングするには、まず、外面をコレットチャック
等で保持し、センタ合わせして内面のローラバニシング
を行う。次に円筒管を外面加工用のセンタレス・ローラ
バニシング装置で外面仕上げを行っていた。ここで、セ
ンタレスとは、被加工物と工具の中心合わせを必要とし
ないことを意味する。通常、旋盤等では、被加工物をチ
ャックで保持し、被加工物と工具の中心合わせ行った後
に加工を開始するが、センタレス・ローラバニシング装
置では、被加工物たる円筒管をチャック等で保持せず、
工具に挿入し、円筒管外面に均等な加工圧力を加えるこ
とによって保持するので、加工開始前の被加工物と工具
の中心合わせを必要としない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
技術により以下のような問題が生じた。すなわち、円筒
管の内面加工と外面加工の2工程を要した。2工程を要
するとなればその分加工時間がかかり、その結果として
製品がコスト高となるという問題があった。
【0005】また、内面加工の際には被加工物をコレッ
トチャック等で確実に保持する必要があるため、まず第
一に、その着脱に時間を要してしまうという問題があっ
た。第二に、円筒管端部の変形を防止するため、円筒管
の中心と、内面加工用の工具の中心とを合せなければな
らず、熟練を要し作業性が悪いという問題があった。
【0006】さらに、被加工物が薄肉円筒管である場合
にはバニシ圧による被加工物の変形を抑えるため、加工
中、治具で肉厚をサポートするという作業を行う必要が
あるが、その作業には熟練を要し作業性が悪いという問
題があった。また、加工後この治具が被加工物と密着し
て取り外しができなくなるという事故も頻発するという
問題があった。
【0007】本発明は以上の従来技術における問題に鑑
みてなされたものであって、被加工円筒管の内外面の同
時センタレス転圧加工が可能なローラバニシング装置を
提供することを課題とする。また本発明は、かかるロー
ラバニシング装置を提供することにより、表面粗さ、寸
法精度及び同軸度の改善を中心とした品質の向上を実現
させるとともに、加工時間の短縮、作業性の向上、ひい
てはコストダウンを図ることを課題とする。また、その
ような高品質、低コストの加工を、被加工物が極めて薄
肉の円筒管であっても治具を使用せずに、実現できるロ
ーラバニシング装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本出
願第1の発明は、複数の内面加工用ローラと、複数の外
面加工用ローラと、前記内面加工用ローラと前記外面加
工用ローラとをそれぞれ自転可能に保持する筒状のロー
ラフレームと、前記ローラフレームの筒状の内部に配置
され、前記内面加工用ローラの外周面と互いに転動可能
に当接するマンドレルと、前記ローラフレームの外周を
包囲するように配置され、前記外面加工用ローラの外周
面と互いに転動可能に当接する筒状のヘッドとを備え、
前記ローラフレーム、前記マンドレル及び前記ヘッドの
3者が相互に相対回転可能にされ、前記内面加工用ロー
ラと前記外面加工用ローラによって被加工円筒管の内外
面を狭圧してローラバニシングするローラバニシング装
置において、前記内面加工用ローラと前記外面加工用ロ
ーラとが中心軸に対して同一半径上に位置して互いに対
面する二本づつの構成として互いに同数設けられ、前記
内面加工用ローラ及び前記外面加工用ローラは、被加工
円筒管の送り量を内外面で同一とする所定の送り角度を
持たせて配置され、前記相対回転の方向に関して、前記
ローラフレーム、前記マンドレル及び前記ヘッドの3者
のうちいずれか1者が回転駆動され、他の2者のうち1
者が固定され、残る1者が回転自由に保持されることを
特徴とするローラバニシング装置である。
【0009】また本出願第2の発明は、本出願第1の発
明のローラバニシング装置において、ローラフレームが
回転駆動され、マンドレルが回転自由に保持され、ヘッ
ドが固定されてなることを特徴とする。
【0010】また本出願第3の発明は、本出願第1又は
第2の発明のローラバニシング装置において、被加工円
筒管の軸方向位置を検出する計測手段と、計測手段の出
力に基いて前記回転駆動の方向を反転する制御手段とを
設けたことを特徴とする。
【0011】
【発明の作用・効果】本出願第1の発明においては、複
数の内面加工用ローラと、複数の外面加工用ローラとを
備える。各ローラを1本ずつとすると、被加工円筒管の
保持ができないからである。各ローラを複数かつ互いに
同数設け、円周に沿って均等間隔で配置する。内面加工
用ローラと外面加工用ローラとをそれぞれ自転可能に保
持する筒状のローラフレームは、開口部を有し、その開
口部に各ローラを内装し、各ローラを自転可能に保持す
る。その自転はローラの中心軸回りの自転である。ロー
ラフレームは各ローラを軸方向および周方向には束縛す
る。
【0012】また本出願第1の発明においては、内面加
工用ローラと外面加工用ローラとが中心軸に対して同一
半径上に位置して互いに対面する二本づつの構成として
互いに同数設けられる。すなわち、複数の内面加工用ロ
ーラの各一と複数の外面加工用ローラの各一とがマンド
レルの軸心と直交する直線上で互いの外周面を対向させ
て配置される一対をなす。
【0013】したがって、 内面加工用ローラの個数と外面加工用ローラの個数は
等しい。 内面加工用ローラと外面加工用ローラとは、複数の対
を構成する。 各対の内面加工用ローラと外面加工用ローラは、マン
ドレルの軸心を中心とする同一の半径上に位置する。 各対における双方のローラは、前記マンドレルの軸心
と交差する軸線上に対面して配置される。 また、好ましくは、内面加工用ローラの軸方向の長さと
外面加工用ローラの軸方向の長さとを等しくし、互いの
両端の位置を揃えて配置し、内面加工用ローラと外面加
工用ローラの相対的な軸方向位置は変えないこととす
る。
【0014】被加工物たる円筒管が、前記内面加工用ロ
ーラと前記外面加工用ローラとの対面間隔に挿入され、
この円筒管の内外面に、前記マンドレルの軸心と交差す
る軸線上に配置された前記内面加工用ローラと前記外面
加工用ローラが当接されて、回転駆動と軸心方向送りに
より転圧鏡面加工が行われる。その結果、被加工円筒管
は、同一半径上に対面して配置された前記内面加工用ロ
ーラと前記外面加工用ローラとの間に挟圧されてローラ
バニシングを受け、内外面の加工反力は各対の内面加工
用ローラと外面加工用ローラが相補的に支持することに
なるので、加工中に被加工円筒管に不都合な力が加わら
ず、不本意な変形も生じないという効果がある。そし
て、極薄肉円筒管を変形させることなく、且つ円筒管の
内外面を同時に鏡面加工することが可能となるという効
果がある。
【0015】また本出願第1の発明においては、内面加
工用ローラ及び外面加工用ローラは、被加工円筒管の送
り量を内外面で同一とする所定の送り角度を持たせて配
置される。内面加工用ローラ及び外面加工用ローラは、
被加工円筒管の送り量を内外面で同一とする所定の送り
角度を持たせるには、以下の条件に従うとよい(図2
(b)(c)参照)。すなわち、その条件とは、内面
加工用ローラ及び外面加工用ローラの各自転軸が中心軸
Zに対してねじれ方向の角度(ねじれ角)を有し、そ
のねじれ角の方向が同一方向で、そのねじれ角の量
が、内面加工用ローラのねじれ角の正弦に対する外面加
工用ローラのねじれ角の正弦の比が、被加工物の外径に
対する被加工物の内径の比に等しくなるように設定され
ることである。以下に図2を参照して詳述する。
【0016】図2は、本発明のローラバニシング装置に
おける送り角度の構成を説明するための模式図であっ
て、中心軸Zに垂直な断面図(a)と、被加工物と外面
加工用ローラを示す斜視図(b)と、被加工物と内面加
工用ローラを示す斜視図(c)である。図2(a)に示
すように、本発明は、ヘッドhと、ヘッドhの内面に当
接する外面加工用ローラr1と、外面加工用ローラr1
を自転可能に保持する外面ローラフレームf1と、外面
ローラフレームf1に内包されて外面加工用ローラr1
に当接する被加工円筒管wと、被加工円筒管wの内面に
当接する内面加工用ローラr2と、内面加工用ローラr
2を自転可能に保持する内面ローラフレームf2と、内
面ローラフレームf2に内包されて内面加工用ローラr
2に当接するマンドレルMとを備えて構成される。な
お、図2に示されるローラの本数は一例に過ぎない。
【0017】ヘッドhの内径をDh、外面加工用ローラ
r1の外径をDr1、被加工円筒管の外径と内径をそれ
ぞれDwo、Dwi、内面加工用ローラr2の外径をD
r2、マンドレルMの外径をDmとする。また、以下の
回転速度はヘッドhを観測点として規定する。本発明に
おいては外面ローラフレームf1と内面ローラフレーム
f2は接続されており、ローラフレームとして一体的に
回転する。ローラフレーム(外面ローラフレームf1及
び内面ローラフレームf2)の回転速度をMfとする。
【0018】・被加工円筒管wの回転速度Mwは次式で
表すことができる。 Mw=((Dh+Dwo)/Dwo)Mf …(1) すなわち、被加工円筒管wはローラフレームと同一方向
で増速回転することがわかる。
【0019】・外面加工用ローラr1の自転速度Mr1
は次式で表すことができる。 Mr1=−(Dh/Dr1)Mf …(2) 外面加工用ローラr1はローラフレームと逆方向に自転
する。
【0020】・内面加工用ローラr2の自転速度Mr2
は次式で表すことができる。 Mr2=(Dwi/Dr2)(Mw−Mf) …(3)
【0021】 ・(1)、(2)、(3)式より、Mr1とMr2の関
係は次式で表すことができる。 Mr1=−((Dr2・Dwo)/(Dr1・Dwi))Mr2 …(4) すなわち、外面加工用ローラr1と内面加工用ローラr
2は逆方向に自転することがわかる。
【0022】図2(b)に示すように、外面加工用ロー
ラr1の送り角度をθ1とすると自己推進速度Vz1は
次式で表すことができる。 Vz1=Dr1・Mr1・sinθ1 … (5) また図2(c)に示すように、内面加工用ローラr2の
送り角度をθ2とすると、自己推進速度Vz2は次式で
表すことができる。 Vz2=−Dr2Mr2sinθ2 …(6) ここで、Mr1とMr2は回転方向が逆であるため、符
号は逆となる。
【0023】外面加工の自己推進速度Vz1と内面加工
の自己推進速度Vz2は一致させる必要がある。したが
って、安定して自己推進するには、 Dr1Mr1sinθ1=−Dr2Mr2sinθ1 …(7) の関係が求められる。
【0024】(7)式に(4)式を代入すると sinθ1/sinθ2=Dwi/Dwo …(8) すなわち、送り角度θ1とθ2は同一方向の傾きで、被
加工円筒管wの内径Dwiと外径Dwoとの比率で定ま
ることがわかる。
【0025】なお、被加工円筒管wの自己推進方向は、
外面加工用ローラr1、内面加工用ローラr2の自転方
向、すなわち、ローラフレームの回転方向によって定ま
る。
【0026】したがって、本出願第1の発明によれば、
内面加工用ローラ及び外面加工用ローラの各自転軸が、
被加工円筒管の送り量を内外面で同一とする送り角度を
有するので、被加工円筒管が、内面加工用ローラと外面
加工用ローラとの対面間隔に挿入され、内面加工用ロー
ラ及び外面加工用ローラによる転圧加工が行われると同
時に、被加工円筒管は回転しつつ軸心方向に送られ、順
次、被加工円筒管の内外面の転圧鏡面加工が進行すると
いう効果がある。すなわち自動送りが可能となるという
効果がある。また、回転駆動方向を反転すれば軸心方向
の送り方向も反転するので、回転駆動方向を制御するこ
とにより、被加工円筒管の軸方向の移動を制御すること
ができる。本出願第3の発明のように被加工円筒管の軸
方向位置を検出する計測手段と、計測手段の出力に基い
て前記回転駆動の方向を反転する制御手段とを設けるこ
とによって、被加工円筒管の自動排出が可能となり、高
精度な加工長さの制御が可能で作業性が向上するという
効果がある。
【0027】また、本出願第1の発明においては、ロー
ラフレーム、マンドレル及びヘッドの3者のうちいずれ
か1者が回転駆動され、他の2者のうち1者が固定さ
れ、残る1者が回転自由に保持される。かかる構成によ
り、被加工円筒管をチャック等で保持し、被加工円筒管
と工具の中心合わせしなくとも、内面加工用ローラと外
面加工用ローラが被加工円筒管を加工圧力で狭持し、被
加工円筒管の内外面をそれぞれ転圧して、被加工円筒管
の内外面同時加工を実現することができるという効果が
ある。すなわち内外面同時加工において、センタレス機
能を得ることができるという効果がある。
【0028】センタレス機能の効果として、被加工円筒
管を保持するチャック等の保持具がが不要となり、工具
数が削減されるという効果、被加工円筒管をチャック等
に保持する作業が削減されるという効果、チャック等の
爪痕が残らないという効果、被加工円筒管は、チャック
等に保持されないので、加工中に被加工円筒管に不都合
な力が加わらず、不本意な変形が生じないという効果が
得られる。その結果として、軟弱な極薄肉円筒管を変形
させることなく、高精度に鏡面加工することができると
いう効果がある。
【0029】内外面同時加工においてセンタレス機能を
得る構成には以下の〜の6通りの組み合わせがあ
る。すなわち、ヘッドが固定され、ローラフレームが
回転駆動され、マンドレルが回転自由に保持される構
成。 ヘッドが固定され、ローラフレームが回転自由に保持
され、マンドレルが回転駆動される構成。 ヘッドが回転駆動され、ローラフレームが固定され、
マンドレルが回転自由に保持される構成。 ヘッドが回転駆動され、ローラフレームが回転自由に
保持され、マンドレルが固定される構成。 ヘッドが回転自由に保持され、ローラフレームが回転
駆動され、マンドレルが固定される構成。 ヘッドが回転自由に保持され、ローラフレームが固定
され、マンドレルが回転駆動される構成。
【0030】しかし、最良の構成は、本出願第2の発明
として上記したように、のヘッドが固定され、ローラ
フレームが回転駆動され、マンドレルが回転自由に保持
される構成である。その理由を以下に説明する。
【0031】マンドレルは装置の中心部に配置され小径
で強度的に最も劣るため、回転駆動または固定すること
は望ましくなく回転自由の状態が好ましい。したがっ
て、残る組み合わせは、又はであるが、以下の理由
での構成が優位である。
【0032】[潤滑性能]ヘッドが回転駆動される構成
では、加工部に供給する工作液が遠心力で外周方向に飛
散する。また、ローラフレームが固定される構成では、
工具の中心軸を水平にして加工する場合、上側に配置し
たローラは常に上側に位置し、工作液が行き渡らず潤滑
不足となる。したがって、潤滑性能はヘッドが固定さ
れ、ローラフレームが回転駆動される構成が優位であ
る。 [センタレス機能の安定性]ヘッドが回転駆動される構
成では、被加工物挿入時の不安定領域において、ヘッド
内面と外面加工用ローラとの間でスリップが発生し易
く、被加工物がうまく挿入されないことがある。一方、
ローラフレームが回転駆動される構成では、ローラフレ
ームの回転でローラが強制的に回されるため、このよう
な問題は発生しない。 [加工精度と製作コスト]ヘッドが固定される構成、ヘ
ッドが回転駆動される構成のいずれの場合も、被加工物
の回転基準はヘッド内面である。したがって、ヘッドが
固定される構成の方が被加工物の回転は安定し、結果的
に仕上がり精度も安定する。また、ヘッドが固定され、
ローラフレームが回転駆動される構成の方が構造が簡単
で、製作精度を必要とせず低コストである。
【0033】以上の理由から、総合的に見て、上記の
「ヘッドが固定され、ローラフレームが回転駆動され、
マンドレルが回転自由に保持される構成」が最良の組み
合わせとなる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態のロー
ラバニシング装置につき図面を参照して説明する。図1
(a)は、本発明の実施の形態に係るローラバニシング
装置の上2分の1切断正面図である。図1(b)は、図
1(a)におけるC−C矢視断面図である。
【0035】本実施の形態のローラバニシング装置は、
ヘッドが固定され、ローラフレームが原動機によって回
転駆動され、マンドレルが回転自由に保持されてなるロ
ーラバニシング装置である。したがって、本実施の形態
のローラバニシング装置を構成する部品は、ヘッドを含
み固定されてなる構成部と、ローラフレームを含み回転
駆動される構成部と、マンドレルを含み回転自由に保持
されてなる構成部の3系統と、これら3系統を相対回転
可能に連結するベアリングとに分けられる。
【0036】まず、本実施の形態のローラバニシング装
置の構成と動作を、かかる3系統に沿って分説する。
【0037】ヘッドを含み固定されてなる構成部 本実施の形態におけるヘッドを含み固定されてなる構成
部は、図1(a)に示すように、フランジ15と、プレ
ート18と、インナー21と、第一のアジャストリング
10と、第一のロックナット9と、シンブル8と、ヘッ
ド3と、六角穴付ボルト13(8ヶ)、六角穴付ボルト
22(4ヶ)、六角穴付止ネジ7(3ヶ)と、カラー2
7(4ヶ)と、ハウジングナット28と、六角穴付ボル
ト29(4ヶ)と、ハウジングナット30と、アジャス
トボルト20と、第二のアジャストリング31と、第二
のロックナット32と、ブッシュ19と、ストッパリン
グ34とにより構成される。
【0038】フランジ15は、円筒部と、その円筒部の
外周に形成されたフランジ部とを有し、そのフランジ部
には、円周に沿って等間隔の4カ所にボルト頭保持用の
段付孔がそれぞれ穿設されている。その段付孔にはそれ
ぞれ六角穴付ボルト13が挿着され、計4つの六角穴付
ボルト13が、取付板40の4つの雌ネジ孔にそれぞれ
螺合し、締め込まれることによって、フランジ15が取
付板40に固着される。プレート18は、中央孔部を有
する円盤形状であり、その中央孔部をフランジ15の円
筒部の後端に嵌合させる。また、プレート18は、フラ
ンジ15の段付孔と対応する位置においてそれぞれ穿設
されたボルト頭保持用の段付孔に計4つの六角穴付ボル
ト13が挿着され、この4つの六角穴付ボルト13が取
付板40の前記雌ネジ孔にフランジ15とは反対側から
それぞれ螺合し、締め込まれることによって取付板40
に固着される。すなわち、フランジ15とプレート18
は取付板40を挟み込むようにして取付板40に強力、
確実に固定され、装置全体を安定して保持する役割を有
する。一方、フランジ15の円筒部の内面には段が付け
られている。その前端側で比較的薄い薄肉円筒部を、後
端側で比較的厚い厚肉円筒部を形成している。その厚肉
円筒部には、円周に沿って等間隔の4カ所に雌ネジ穴が
それぞれ後端面から穿設されている。その薄肉円筒部の
内周面には雌ネジが切られている。また、フランジ15
の前端面には円周に沿って等間隔に計12個の矩形の溝
15aが付設されている。
【0039】インナー21は、円筒部と、その円筒部の
後端に形成されたフランジ部とからなり、その円筒部が
フランジ15の内部に嵌挿されている。また、インナー
21のフランジ部には、フランジ15の雌ネジ穴と対応
する位置においてボルト頭保持用の段付孔がそれぞれ穿
設されており、その段付孔にそれぞれ六角穴付ボルト2
2が挿着され、計4つの六角穴付ボルト22が、フラン
ジ15の厚肉円筒部の4つの雌ネジ穴にそれぞれ螺合
し、締め込まれることによって、インナー21がフラン
ジ15に固着される。インナー21の円筒部はフランジ
15の円筒部とほぼ同じ長さであり、インナー21とフ
ランジ15の薄肉円筒部とで挟まれた隙間によって円筒
状に溝が形成されている。フランジ15の薄肉円筒部の
内周面には雌ネジが切られている。また、インナー21
の内面の両端近傍にはボールベアリング12が2つずつ
計4つ装備されている。
【0040】シンブル8は、内周面に段付部を有し、外
径が一様であり、前端側で比較的厚い厚肉円筒部を、後
端側で比較的薄い薄肉円筒部を形成している。シンブル
8の外周面の全域に亘って雄ネジ8aが切られており、
シンブル8の外周面の一母線にはキー溝8bが設けられ
ている。シンブル8は、その薄肉円筒部を、インナー2
1とフランジ15の薄肉円筒部とで挟まれた隙間によっ
て形成された円筒状の溝に埋没させつつ、シンブル8の
外周面に形成された雄ネジを、フランジ15の薄肉円筒
部の内周面に形成された雌ネジに螺合させている。ま
た、シンブル8の厚肉円筒部には、円周に沿って等間隔
の3箇所に両周側面に連通する雌ネジ孔がそれぞれ穿設
されている。
【0041】ヘッド3は、前端に向かって大径となる円
錐内面と、比較的大径の前端側から比較的小径の後端側
へ急変する段付面を持つ外面とを有する円筒部材で、そ
の比較的小径の後端側をシンブル8の厚肉円筒部の内側
へ挿嵌させ、前記段付面をシンブル8の前端面に当接さ
せる。さらに、シンブル8の前記雌ネジ孔に螺合する計
3つの六角穴付止ネジ7によって固く保持される。すな
わち、前記雌ネジ孔からシンブル8の内側へ突出する六
角穴付止ネジ7の端面がヘッド3の比較的小径の後端側
の外周面に圧接することによって、ヘッド3はシンブル
8、ひいては、固定端(取付板40)に対して相対回転
不能に保持される。また、前記段部をシンブル8の前端
面に当接させることによって、ヘッド3とシンブル8と
の連結位置精度が高く確保される。したがって、ヘッド
3はシンブル8に対して、軸方向移動不能に保持され
る。
【0042】第一のアジャストリング10は、その後端
面に、フランジ15の前端面の溝15aに嵌合する爪1
0aが形成されている。かかる爪10aは円周に沿って
等間隔に計3個設けられている。また、第一のアジャス
トリング10の内周面には、シンブル8の外周面に設け
られたキー溝8bに嵌るキー10bが形成又は装備され
ており、かかるキー10bとキー溝8bが第一のアジャ
ストリング10をシンブル8に対して相対回転不能にせ
しめている。第一のアジャストリング10は、キー10
bによってシンブル8に対して相対回転不能にされてい
るもののシンブル8に外周面に緩嵌され、シンブル8上
で軸方向に摺動可能である。但し、かかる移動は、第一
のロックナット9によって阻止される。
【0043】第一のロックナット9は、シンブル8に螺
合するナットであり、第一のアジャストリング10より
装置前端側でシンブル8に螺合している。すなわち、フ
ランジ15と第一のロックナット9とで第一のアジャス
トリング10を挟み込む位置に配置される。第一のロッ
クナット9を締め込むことにより、第一のアジャストリ
ング10のシンブル8上で軸方向の移動が阻止される
【0044】したがって、第一のアジャストリング10
の爪10aがフランジ15の溝15aに嵌合した状態
で、第一のロックナット9を締め込むことによりシンブ
ル8のフランジ15に対する螺合回転を不能にすること
ができる。このように、シンブル8は、第一のアジャス
トリング10と、第一のロックナット9によって螺合回
転が確実に阻止され、ヘッド3共々軸方向に移動不能に
なる。しかし、第一のロックナット9を緩め、爪10a
と溝15aの嵌合を解けば、シンブル8は、螺合回転す
ることによりヘッド3を伴って軸方向に移動可能であ
る。すなわち、本実施の形態におけるフランジ15、シ
ンブル8、第一のアジャストリング10及び第一のロッ
クナット9は、ヘッド3の軸方向位置を調節する機構を
構成し、かかる機構は、外面加工径調節機構の主要部と
なる。
【0045】カラー27は、細長円筒形状であり、その
一端をプレート18の後端面に埋設された六角穴付ボル
ト13のボルト頭に当接して4本設けられる。
【0046】ハウジングプレート28は、中央孔部を有
する円盤形状で、周縁部近傍にボルト頭保持用の段付孔
が設けられており、その段付孔の周縁部をカラー27の
他端に当接させ、孔を連通させる。
【0047】その連通する孔、すなわち、ハウジングプ
レート28の段付穴及びカラー27の円筒内部からなる
孔に、六角穴付ボルト29が挿入される。プレート18
の後端面に埋設された六角穴付ボルト13の六角穴底部
には、六角穴付ボルト29に螺合する雌ネジ穴が穿設さ
れており、六角穴付ボルト29は、その前端部を、かか
る雌ネジ穴に螺合させ、締め込み、カラー27及びハウ
ジングプレート28を固定する。
【0048】ハウジングナット30は、前端側の円筒部
をハウジングプレート28の中央孔部に嵌合させ、後端
部に形成された突縁部をハウジングプレート28の中央
孔部の周縁部に係止する。また、ハウジングナット30
は、その内周面には雌ネジが切られており、その後端面
においては、円周に沿って等間隔に計8個の矩形の溝3
0aがナット孔部の周縁を隆起させる態様で形成されて
いる。
【0049】アジャストボルト20は、ボルト頭を持た
ない外径一様棒で、その前端部を装置内部中央付近に位
置させ、その後端部を装置後端方向外部に位置させる。
また、アジャストボルト20は、その前端面から穴部が
穿設されている。かかる穴部内にスラストベアリング3
3を、ブッシュ19及びストッパリング34により装備
し、スラストベアリング33によりマンドレル4を相対
回転自在に保持する。さらに、アジャストボルト20
は、外周面の後端側3分の1程度の範囲に雄ネジ20a
が切られており、かかる範囲内の一母線にはキー溝20
bが設けられている。そして、アジャストボルト20
は、その雄ネジ20aをハウジングナットの雌ネジに螺
合させている。
【0050】第二のアジャストリング31は、その前端
面に、ハウジングナット30の後端面の溝30aに嵌合
する爪31aが形成されている。かかる爪31aは円周
に沿って等間隔に計2個設けられている。また、第二の
アジャストリング31の内周面には、アジャストボルト
20の外周面に設けられたキー溝20bに嵌るキー31
bが形成又は装備されており、かかるキー31bとキー
溝20bが第二のアジャストリング31をアジャストボ
ルト20に対して相対回転不能にせしめている。第二の
アジャストリング31は、キー31aによってアジャス
トボルト20に対して相対回転不能にされているものの
アジャストボルト20に外周面に遊嵌され、アジャスト
ボルト20上で軸方向に移動可能である。但し、かかる
移動は、第二のロックナット32によって阻止される。
【0051】第二のロックナット32は、アジャストボ
ルト20に螺合するナットであり、第二のアジャストリ
ング31より装置後端側でアジャストボルト20に螺合
している。すなわち、ハウジングナット30と第二のロ
ックナット32とで第二のアジャストリング31を挟み
込む位置に配置される。第二のロックナット32を締め
込むことにより、第二のアジャストリング31のアジャ
ストボルト20上で軸方向の移動が阻止される
【0052】したがって、第二のアジャストリング31
の爪31aがハウジングナット30の溝30aに嵌合さ
れた状態で、第二のロックナット32を締め込むことに
よりアジャストボルト20のハウジングナット30に対
する螺合回転を不能にすることができる。このように、
アジャストボルト20は、第二のアジャストリング31
と、第二のロックナット32によって螺合回転が確実に
阻止され、マンドレル4共々軸方向に移動不能になる。
しかし、第二のロックナット32を緩め、爪31aと溝
30aの嵌合を解けば、アジャストボルト20は、螺合
回転することによりマンドレル4を伴って軸方向に移動
可能である。すなわち、本実施の形態におけるハウジン
グナット30、アジャストボルト20、第二のアジャス
トリング31及び第二のロックナット32は、マンドレ
ル4の軸方向位置を調節する機構を構成し、かかる機構
は、内面加工径調節機構の主要部となる。
【0053】ローラフレームを含み回転駆動される構
成部 本実施の形態におけるローラフレームを含み回転駆動さ
れる構成部は、図1(a)に示すように、ステム16
と、外面ローラフレーム5(外面加工用ローラを保持す
るローラフレーム)と、六角穴付ボルト11(3ヶ)
と、内面ローラフレーム6(内面加工用ローラを保持す
るローラフレーム)と、六角穴付止ネジ14と、外面ロ
ーラ1(外面加工用ローラ)と、内面ローラ2(内面加
工用ローラ)と、プーリ24と、キー25と、ベアリン
グ押さえ23と、Uナット26とにより構成される。
【0054】ステム16は、円筒本体部をインナー21
内周面に装備された4つのボールベアリング12に挿嵌
し、かかる円筒本体部の前端に形成された突縁部を最も
前端側のボールベアリング12に係止し、ボールベアリ
ング12により回転自在に支持される。また、ステム1
6は、円筒本体部の後端に段付面を介して連続する外径
が比較的小さい小径円筒部を形成しており、かかる小径
円筒部をインナー22の後端からハウジングナット30
の直前まで突出させている。かかる段付面は最も後端側
のボールベアリング12の後ろ側縁部直前に位置してい
る。さらに、かかる小径円筒部の外周面にはキー溝が設
けられ、かかるキー溝より後端側は雄ネジが切られてい
る。ステム16の直径一様の内周面はアジャストボルト
20を非接触で包囲している。すなわち、ステム16の
内部には、アジャストボルト20がステム16の内周面
に接触することなく挿入されている。
【0055】インナー21から突出するステム16の後
端部には、ベアリング押さえ23、プーリ24が順に挿
嵌され、最も後端側にUナット26が螺合し、締め込ま
れている。これによりステム16がボールベアリング1
2に固定される。また、プーリ24はキー25を介して
ステム16と一体回転可能に装着される。したがって、
ベルト52をプーリ24に巻き掛け、原動機50の動力
をステム24に伝えることができる。
【0056】プーリ24は、原動機50からの動力を本
装置に伝導するものであって、両端にベルト52を保持
する突縁部を有し、母線方向にベルト52と歯合する複
数の歯を有する。かかる構成によりベルト52の脱落及
び滑りを阻止し、動力を確実に伝導することができる。
【0057】キー25は、ステム16のキー溝及びプー
リ24のキー溝に挿嵌されて配置され、ステム16とプ
ーリ24との相対回転を阻止する。
【0058】ベアリング押さえ23は、ステム16の前
端の突縁部とともにベアリング12の縁部を挟圧して、
ステム16をベアリング12に固定し、かつ、プーリ2
4をインナー21の後端面に接触させることなく、Uナ
ット26と共働してプーリ24をステム16の後端突出
部分に保持するものである。
【0059】Uナット26は、ステム16の最後端に螺
合し、プーリ24及びベアリング押さえ23を押圧す
る。
【0060】一方、ステム16 の前端面には、円周に
沿って等間隔に計3つの雌ネジ穴が穿設されている。
【0061】外面ローラフレーム5(外面加工用ローラ
を保持するローラフレーム)は、フランジ部を有し、か
かるフランジ部から後端側に連続して比較的厚肉の後円
筒部が形成され、かかるフランジ部から前端側に連続し
て比較的薄肉の前円筒部が形成された形状を有し、シン
ブル8又はヘッド3に囲まれる空間に位置する。フラン
ジ部にはステム16の雌ネジ穴に対応する孔部が計3
つ、後円筒部には雌ネジ孔が1つ、前円筒部の前端近傍
には外面ローラ1を自転自在に保持するローラ保持孔部
が計6つ穿設されている。後円筒部はその内周面におい
て段付面を有し雌ネジ孔が設けられる後端側を比較的薄
肉に形成している。外面ローラフレーム5は、その後円
筒部をステム15に挿嵌させ、そのフランジ部の端面を
ステム16の前端面に当接し、さらに、六角穴付ボルト
11により固着され、ステム16に一体的に連結され
る。
【0062】六角穴付ボルト11は、外面ローラフレー
ム5のフランジ部の孔部を貫通し、ステム16の雌ネジ
穴に螺合して、ステム16と外面ローラフレーム5とを
固着するものである。
【0063】内面ローラフレーム6(内面加工用ローラ
を保持するローラフレーム)は、外周面に段付部を有
し、内径が一様であり、前端側で比較的薄肉の薄肉円筒
部と、その薄肉円筒部の後端に段付面を介して連続する
比較的厚肉の厚肉円筒部が形成されている。内面ローラ
フレーム6は、その厚肉円筒部を外面ローラフレーム5
の内周面に形成された段付部に係止し、厚肉円筒部の外
周面で外面ローラフレームの雌ネジ穴を塞ぐ態様で配置
される。また、内面ローラフレーム6の円筒部の前端近
傍には、内面ローラ2を自転自在に保持するローラ保持
孔部が計6つ穿設されている。
【0064】六角穴付止ネジ14は、外面ローラフレー
ム5の雄ネジ孔に螺合し、その一端面を外面ローラフレ
ーム5の内面側へ突出させ、内面ローラフレーム6の厚
肉部の外周面を圧接して、外面ローラフレーム5と内面
ローラフレーム6とを相対回転不能に連結する。すなわ
ち、外面ローラフレーム5と内面ローラフレーム6とは
互いの後端部で一体的に接続する。また、図1(b)に
示すように、外面ローラ5のローラ保持孔と内面ローラ
6のローラ保持孔部が各々対面するように位置決めし
て、六角穴付止ネジ14を締め込み、固定されるもので
ある。
【0065】外面ローラ1(外面加工用ローラ)は、前
端に向って大径となる円錐外面を有し、かかる円錐外面
を前端に向かって大径となるヘッド3の円錐内面に当接
している。すなわち、ヘッド3と外面ローラ1とは、互
いに相補的な円錐テーパ形状となっている。計6つの外
面ローラ1は、外面ローラフレームのローラ保持孔部に
各々配置され、ヘッド3の円錐内面に当接して、ヘッド
3の円錐内面上を転動可能に軸受け保持される。
【0066】内面ローラ2(内面加工用ローラ)は、前
端に向って大径となる円錐外面を有し、かかる円錐外面
を、前端に向って小径となるマンドレル4の円錐外面に
当接している。すなわち、マンドレル4と内面ローラ2
とは、互いに相補的な円錐テーパ形状となっている。計
6つの内面ローラ1は、内面ローラフレームのローラ保
持孔部に各々配置され、マンドレル4の円錐外面に当接
して、マンドレル4の円錐外面上を転動可能に軸受け保
持される。図1に示すように、各一の外面ローラ1と各
一の内面ローラ2とが、中心軸Zに対して同一半径上に
位置して互いの外周面を対面させている。
【0067】マンドレルを含み回転自由に保持されて
なる構成部 本実施の形態におけるマンドレルを含み回転自由に保持
されてなる構成部は、図1(a)に示すように、マンド
レル4のみにより構成される。
【0068】マンドレル4 は、前端に向って小径とな
る円錐外面を備える円錐台を前端部に有し、前記円錐台
の底面に連続して形成され、前記底面の直径と等しい直
径の柱体を中間部に有し、かかる中間部に段付面を介し
て連続して形成され、前記底面の直径より大径の柱体を
後端部に有する。なお、円錐台とは、円錐を底面に平行
な平面で切り、頂点を含む部分を除いた立体をいう。ま
た、マンドレル4は、その後端部の大径の柱体が、アジ
ャストボルト20の前端面から穿設された穴部に、2つ
のスラストベアリング33と、ブッシュ19とを介して
埋設され、アジャストボルト20に対して相対回転可能
に保持されている。詳述すれば、アジャストボルト20
の穴部の底に装備された一のスラストベアリング33
に、マンドレル4の後端面が当接するとともに、ブッシ
ュ19を介してアジャストボルト20の穴部内の開口部
近傍に装備された他の一のスラストベアリング33にマ
ンドレル4の段付面が当接して、マンドレル4の後端部
の大径の柱体が狭持される。その結果、マンドレル4
は、アジャストボルト20に対して相対回転可能に保持
される。また、2つのスラストベアリング33によって
支持されたことによって、マンドレル4は、円滑に回転
可能であるとともに、アジャストボルト20と一体して
精度良く軸方向に移動可能となる。
【0069】次に、本実施の形態のローラバニシング装
置における外面加工径調節機構及び内面加工径調節機構
につき説明する。
【0070】本実施の形態のローラバニシング装置は、
ヘッドと外面加工用ローラとの相対的な軸方向位置を調
節することによって外面加工径を調節する外面加工径調
節機構と、かかる機構の動作とは独立に、マンドレルと
内面加工用ローラとの相対的な軸方向位置を調節するこ
とによって内面加工径を調節する内面加工径調節機構と
を備えている。本実施の形態において、ローラバニシン
グ装置を構成する部品は、ヘッドを含み軸方向に移動可
能に保持されてなる構成部と、マンドレルを含み軸方向
に移動可能に保持されてなる構成部と、内面加工用ロー
ラ及び外面加工用ローラローラを含み軸方向位置は固定
されてなる構成部の3系統に分けられる。
【0071】ヘッドを含み軸方向に移動可能に保持され
てなる構成部は、ヘッド3と、シンブル8とを主構成と
して構成され、マンドレルを含み軸方向に移動可能に保
持されてなる構成部は、マンドレル4と、ストッパリン
グ34と、スラストベアリング33と、ブッシュ19
と、アジャストボルト20とを主構成として構成され、
内面加工用ローラ及び外面加工用ローラローラを含み軸
方向位置は固定されてなる構成部は外面ローラ1と、内
面ローラ2と、外面ローラフレーム5と、内面ローラフ
レーム6と、ステム16とプーリ24と、インナー21
と、フランジ15と、プレート18と、カラー27と、
ハウジングプレート29と、ハウジングナット30とを
主構成として構成される。
【0072】外面加工径調整機構について説明する。
【0073】上述したように、第一のロックナット9を
緩め、第一のアジャストリング10を軸方向に移動させ
て、第一のアジャストリング10の爪10aとフランジ
15の溝15aの嵌合を解けば、シンブル8は、螺合回
転することによりヘッド3を伴って軸方向に移動可能で
ある。一方、ヘッド3と外面ローラ1とは、互いに相補
的な円錐テーパ形状となっている。したがって、図1
(a)において、シンブル8を後端方向(紙面の右方
向)に移動すれば、ヘッド3が外面ローラ1に対し相対
的に後端方向に移動し、より大径の円錐内面が外面ロー
ラ1と当接するので、外面加工径φBは大きくなる。ま
た、反対に、シンブル8を前端方向(図1(a)上で紙
面の左方向)に移動すれば、ヘッド3が外面ローラ1に
対して相対的に前端方向に移動し、より小径の円錐内面
が外面ローラ1と当接するので、外面加工径φBは小さ
くなる。所望の外面加工径に調節後、第一のアジャスト
リング10の爪10aをフランジ15の溝15aに嵌合
し、第一のロックナット9を締め込み、固定する。これ
により、本装置により、外径の異なる種々の被加工円筒
管70を加工することができる。
【0074】内面加工径調整機構について説明する。
【0075】第二のロックナット32を緩め、第二のア
ジャストリング31を軸方向に移動させて、第二のアジ
ャストリング31の爪31aとハウジングナット30の
溝30aの嵌合を解けば、アジャストボルト20は、螺
合回転することによりマンドレル4を伴って軸方向に移
動可能である。一方、マンドレル4と内面ローラ2と
は、互いに相補的な円錐テーパ形状となっている。した
がって、図1(a)において、アジャストボルト20を
後端方向(紙面の右方向)に移動すれば、マンドレル4
が内面ローラ2に対し相対的に後端方向に移動し、より
小径の円錐外面が内面ローラ2と当接するので、内面加
工径φAは小さくなる。反対に、アジャストボルト20
を前端方向(図1(a)上で紙面の左方向)に移動すれ
ば、マンドレル4が内面ローラ2に対して相対的に前端
方向に移動し、より大径の円錐外面が内面ローラ2と当
接するので、内面加工径φAは大きくなる。所望の内面
加工径に調節後、第二のアジャストリング31の爪31
aをハウジングナット30の溝30aに嵌合し、第二の
ロックナット32を締め込み、固定する。これにより、
本装置により、内径の異なる種々の被加工円筒管70を
加工することができる。
【0076】したがって、本実施の形態のローラバニシ
ング装置は、外面加工径調節機構及び内面加工径調節機
構を備えたことにより、口径及び肉厚の異なる種々の被
加工円筒管70を加工することができる。
【0077】本実施の形態のローラバニシング装置は、
上述した所定の送り角度を持つ。また、被加工円筒管7
0の軸方向位置を検出する計測手段として、光電スイッ
チ60と、光電スイッチ60の出力に基いて前記回転駆
動の方向を反転する制御手段として制御回路61を備
え、被加工円筒管70の自動送り、自動排出が可能とな
っている。
【0078】光電スイッチ60は本装置の入り口側に配
置され、被加工円筒管70の段差部や後端部を検出する
ものである。したがって、光電スイッチ60は前記計測
手段の一例であって、光電スイッチ60の代わりに被加
工円筒管70の段差部や後端部を検出可能な他の物体セ
ンサ、例えば、マイクロスイッチ、近接スイッチ等を用
いても良い。光電スイッチ60は、予め定められた軸方
向位置に配置され、本装置の後端方向に自己推進する被
加工円筒管70の段差部や後端部を検出すると、トリガ
信号を、制御回路61に送信する。また、計測手段とし
て、CCDカメラと画像処理装置を用いても良い。その
場合、CCDカメラと画像処理装置によって、自動送り
される被加工物の軸方向の位置を継続的に検出し、その
位置が予め定めた所定の値に一致すると、制御回路にト
リガ信号を出力する。トリガ信号を受信した制御回路6
1は、原動機50の回転方向を反転させる。すると、外
面ローラ1、内面ローラ2、外面ローラフレーム5、内
面ローラフレーム6が逆回転し、被加工円筒管70は逆
回転して本装置の前端方向に自動送りされ、やがて外面
ローラ1及び内面ローラ2から逃れて排出される。
【0079】次に、加工作業に沿って、本実施の形態の
ローラバニシング装置の加工動作につき説明する。
【0080】まず、被加工円筒管70に合わせ、外面加
工径及び、内面加工径を調節する。次に、プーリ24と
原動機50のシャフトにはめられたプーリ51との間に
ベルト52が巻き掛けられた状態において、原動機50
を発動して、回転力を与える。すると、かかる回転力に
よりプーリ24、ステム16、外面ローラフレーム5及
び内面ローラフレーム6が一体して回転する。外面ロー
ラ1及び内面ローラ2は、外面ローラフレーム5及び内
面ローラフレーム6の回転に従って公転する。それとと
もに、外面ローラ1はヘッド3の円錐内面上を転動し
て、自転し、内面ローラ2はマンドレル4の円錐外面上
を転動して、自転する。次に、被加工円筒管70を外面
ローラ1と内面ローラ2との間に挿入する。このとき、
被加工円筒管70は、外面ローラ1と内面ローラ2とに
挟圧されて、保持される。したがって、被加工円筒管7
0をコレットチャック等で保持しない。また適宜、工作
液を供給しながら加工を行う。被加工円筒管70を外面
ローラ1と内面ローラ2との間に挿入すると、被加工円
筒管70は外面ローラ1と内面ローラ2によって内外面
を同時に転圧加工(ローラバニシング)されながら、自
転しつつ本装置の後端方向に自己推進する。所望の長さ
加工されたあと、上述した計測手段と制御手段の働きに
より、被加工円筒管70は外面ローラ1と内面ローラ2
によって内外面を同時に転圧加工(ローラバニシング)
されながら、逆方向に自転しつつ本装置の前端方向に自
己推進する。やがて、被加工円筒管70が本装置から排
出され加工は終了する。
【0081】次に、本実施形態のように、上記の「ヘ
ッドが固定され、ローラフレームが回転駆動され、マン
ドレルが回転自由に保持される構成」とせず、上記〜
の構成を採る場合について説明する。
【0082】上記の「ヘッドが固定され、ローラフレ
ームが回転自由に保持され、マンドレルが回転駆動され
る構成」を採る場合は、本実施形態に対して、プーリ2
4を取り去り、アジャストボルト20を円筒部材とし、
マンドレル4の後端部を延設してシャンク部を形成し、
アジャストボルト20の円筒内部を貫通させて、かかる
シャンク部を装置後端側に突出させることとし、マンド
レル4の後端のシャンク部を回転駆動機構に連結するこ
ととする。その他、装置の強度、安定度等を考慮して寸
法、形状の変更等の設計変更を施す(以下、同様)。上
記の「ヘッドが回転駆動され、ローラフレームが固定
され、マンドレルが回転自由に保持される構成」を採る
場合は、本実施形態に対して、フランジ15は取付板4
0に取り付けず、フランジ15にプーリを取付け、かか
るプーリに回転動力を与えることとする。また、ステム
16からプーリ24を取り去り、プーリ24が取り付け
られていたステム16の後端部にフランジ部を形成する
等して取付板40にボルト等で固着することとする。カ
ラー27、ハウジングプレート28、六角穴付ボルト2
9は取り去り、ステム16とハウジングナット30を一
体的に形成又は接合することとする。上記の「ヘッド
が回転駆動され、ローラフレームが回転自由に保持さ
れ、マンドレルが固定される構成」を採る場合は、本実
施形態に対して、フランジ15は取付板40に取り付け
ず、フランジ15にプーリを取付け、かかるプーリに回
転動力を与えることとする。また、プーリ24を取り去
り、アジャストボルト20を円筒部材とし、マンドレル
4の後端部を延設してシャンク部を形成し、アジャスト
ボルト20の円筒内部を貫通させて、かかるシャンク部
を装置後端側に突出させることとし、マンドレル4の後
端のシャンク部を固定端に取り付け固定することとす
る。カラー27、ハウジングプレート28、六角穴付ボ
ルト29は取り去り、ステム16とハウジングナット3
0を一体的に形成又は接合することとする。上記の
「ヘッドが回転自由に保持され、ローラフレームが回転
駆動され、マンドレルが固定される構成」を採る場合
は、本実施形態に対して、フランジ15は取付板40に
取り付けないこととする。また、プーリ24を取り去
り、アジャストボルト20を円筒部材とし、マンドレル
4の後端部を延設してシャンク部を形成し、アジャスト
ボルト20の円筒内部を貫通させて、かかるシャンク部
を装置後端側に突出させることとし、マンドレル4の後
端のシャンク部を固定端に取り付け固定することとす
る。上記の「ヘッドが回転自由に保持され、ローラフ
レームが固定され、マンドレルが回転駆動される構成」
を採る場合は、本実施形態に対して、フランジ15は取
付板40に取り付けないこととする。また、ステム16
からプーリ24を取り去り、プーリ24が取り付けられ
ていたステム16の後端部にフランジ部を形成する等し
て取付板40にボルト等で固着することとする。カラー
27、ハウジングプレート28、六角穴付ボルト29は
取り去り、ステム16とハウジングナット30を一体的
に形成又は接合することとする。
【0083】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)は、本発明の実施の形態に係るロ
ーラバニシング装置の上2分の1切断正面図である。図
1(b)は、図1(a)におけるC−C矢視断面図であ
る。
【図2】 本発明のローラバニシング装置における送り
角度の構成を説明するための模式図であって、中心軸Z
に垂直な断面図(a)と、被加工物と外面加工用ローラ
を示す斜視図(b)と、被加工物と内面加工用ローラを
示す斜視図(c)である。
【符号の説明】
1 外面ローラ 2 内面ローラ 3 ヘッド 4 マンドレル 5 外面ローラフレーム 6 内面ローラフレーム 7 六角穴付止ネジ 8 シンブル 9 第1のロックナット 10 第1のアジャストリング 11 六角穴付ボルト 12 ボールベアリング 13 六角穴付ボルト 14 六角穴付止ネジ 15 フランジ 16 ステム 17 スペーサ 18 プレート 19 ブッシュ 20 アジャストボルト 21 インナー 22 六角穴付ボルト 23 ベアリング押さえ 24 プーリ 25 キー 26 Uナット 27 カラー 28 ハウジングプレート 29 六角穴付ボルト 30 ハウジングナット 31 第2のアジャストリング 32 第2のロックナット 33 スラストベアリング 40 取付板 50 原動機 51 プーリ 52 ベルト 60 光電スイッチ 61 制御回路 70 被加工円筒管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の内面加工用ローラと、複数の外面
    加工用ローラと、前記内面加工用ローラと前記外面加工
    用ローラとをそれぞれ自転可能に保持する筒状のローラ
    フレームと、前記ローラフレームの筒状の内部に配置さ
    れ、前記内面加工用ローラの外周面と互いに転動可能に
    当接するマンドレルと、前記ローラフレームの外周を包
    囲するように配置され、前記外面加工用ローラの外周面
    と互いに転動可能に当接する筒状のヘッドとを備え、前
    記ローラフレーム、前記マンドレル及び前記ヘッドの3
    者が相互に相対回転可能にされ、前記内面加工用ローラ
    と前記外面加工用ローラによって被加工円筒管の内外面
    を狭圧してローラバニシングするローラバニシング装置
    において、前記内面加工用ローラと前記外面加工用ロー
    ラとが中心軸に対して同一半径上に位置して互いに対面
    する二本づつの構成として互いに同数設けられ、前記内
    面加工用ローラ及び前記外面加工用ローラは、被加工円
    筒管の送り量を内外面で同一とする所定の送り角度を持
    たせて配置され、前記相対回転の方向に関して、前記ロ
    ーラフレーム、前記マンドレル及び前記ヘッドの3者の
    うちいずれか1者が回転駆動され、他の2者のうち1者
    が固定され、残る1者が回転自由に保持されることを特
    徴とするローラバニシング装置。
  2. 【請求項2】 前記ローラフレームが回転駆動され、前
    記マンドレルが回転自由に保持され、前記ヘッドが固定
    されてなることを特徴とする請求項1に記載のローラバ
    ニシング装置。
  3. 【請求項3】 被加工円筒管の軸方向位置を検出する計
    測手段と、計測手段の出力に基いて前記回転駆動の方向
    を反転する制御手段とを設けたことを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載のローラバニシング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010099788A (ja) * 2008-10-24 2010-05-06 Sugino Mach Ltd 平面用ディンプル成形工具
CN115106900A (zh) * 2021-03-18 2022-09-27 旭精机工业株式会社 磨削装置
CN115106900B (zh) * 2021-03-18 2024-06-11 旭精机工业株式会社 磨削装置

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