JP3634693B2 - ローラバニシング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、被加工円筒管の内外面同時加工用のセンタレス・ローラバニシング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、バニシ仕上げは、表面硬度の上昇と鏡面に近い仕上がり面と寸法精度の向上が同時に達成できるため、効果的に利用されている。
バニシ仕上げには、金属表面をローラで押しつぶし塑性変形させるローラバニシングがある。ローラバニシングツールによりバニシング仕上げされた金属表面は、表面粗さが向上するのみならず、表面の加工硬化により耐摩耗性、耐疲労性、耐腐食性が向上することが知られている。
【0003】
従来、保持部のない円筒管の内外面をローラバニシングするには、まず、外面をコレットチャック等で保持し、センタ合わせして内面のローラバニシングを行う。次に円筒管を外面加工用のセンタレス・ローラバニシング装置で外面仕上げを行っていた。
ここで、センタレスとは、被加工物と工具の中心合わせを必要としないことを意味する。通常、旋盤等では、被加工物をチャックで保持し、被加工物と工具の中心合わせ行った後に加工を開始するが、センタレス・ローラバニシング装置では、被加工物たる円筒管をチャック等で保持せず、工具に挿入し、円筒管外面に均等な加工圧力を加えることによって保持するので、加工開始前の被加工物と工具の中心合わせを必要としない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかる従来の技術により以下のような問題が生じた。
すなわち、円筒管の内面加工と外面加工の2工程を要した。2工程を要するとなればその分加工時間がかかり、その結果として製品がコスト高となるという問題があった。
【0005】
また、内面加工の際には被加工物をコレットチャック等で確実に保持する必要があるため、まず第一に、その着脱に時間を要してしまうという問題があった。第二に、円筒管端部の変形を防止するため、円筒管の中心と、内面加工用の工具の中心とを合せなければならず、熟練を要し作業性が悪いという問題があった。
【0006】
さらに、被加工物が薄肉円筒管である場合にはバニシ圧による被加工物の変形を抑えるため、加工中、治具で肉厚をサポートするという作業を行う必要があるが、その作業には熟練を要し作業性が悪いという問題があった。また、加工後この治具が被加工物と密着して取り外しができなくなるという事故も頻発するという問題があった。
【0007】
本発明は以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、被加工円筒管の内外面の同時センタレス転圧加工が可能なローラバニシング装置を提供することを課題とする。
また本発明は、かかるローラバニシング装置を提供することにより、表面粗さ、寸法精度及び同軸度の改善を中心とした品質の向上を実現させるとともに、加工時間の短縮、作業性の向上、ひいてはコストダウンを図ることを課題とする。また、そのような高品質、低コストの加工を、被加工物が極めて薄肉の円筒管であっても治具を使用せずに、実現できるローラバニシング装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する本出願第1の発明は、
複数の内面加工用ローラと、
複数の外面加工用ローラと、
前記内面加工用ローラと前記外面加工用ローラとをそれぞれ自転可能に保持する筒状のローラフレームと、
前記ローラフレームの筒状の内部に配置され、前記内面加工用ローラの外周面と互いに転動可能に当接するマンドレルと、
前記ローラフレームの外周を包囲するように配置され、前記外面加工用ローラの外周面と互いに転動可能に当接する筒状のヘッドとを備え、
前記ローラフレーム、前記マンドレル及び前記ヘッドの3者が相互に相対回転可能にされ、前記内面加工用ローラと前記外面加工用ローラによって被加工円筒管の内外面を狭圧してローラバニシングするローラバニシング装置において、
前記内面加工用ローラと前記外面加工用ローラとが中心軸に対して同一半径上に位置して互いに対面する二本づつの構成として互いに同数設けられ、
前記内面加工用ローラ及び前記外面加工用ローラは、被加工円筒管の送り量を内外面で同一とする所定の送り角度を持たせて配置され、
前記相対回転の方向に関して、前記ローラフレーム、前記マンドレル及び前記ヘッドの3者のうちいずれか1者が回転駆動され、他の2者のうち1者が固定され、残る1者が回転自由に保持されることを特徴とするローラバニシング装置である。
【0009】
また本出願第2の発明は、本出願第1の発明のローラバニシング装置において、ローラフレームが回転駆動され、マンドレルが回転自由に保持され、ヘッドが固定されてなることを特徴とする。
【0010】
また本出願第3の発明は、本出願第1又は第2の発明のローラバニシング装置において、被加工円筒管の軸方向位置を検出する計測手段と、計測手段の出力に基いて前記回転駆動の方向を反転する制御手段とを設けたことを特徴とする。
【0011】
【発明の作用・効果】
本出願第1の発明においては、複数の内面加工用ローラと、複数の外面加工用ローラとを備える。各ローラを1本ずつとすると、被加工円筒管の保持ができないからである。各ローラを複数かつ互いに同数設け、円周に沿って均等間隔で配置する。
内面加工用ローラと外面加工用ローラとをそれぞれ自転可能に保持する筒状のローラフレームは、開口部を有し、その開口部に各ローラを内装し、各ローラを自転可能に保持する。その自転はローラの中心軸回りの自転である。ローラフレームは各ローラを軸方向および周方向には束縛する。
【0012】
また本出願第1の発明においては、内面加工用ローラと外面加工用ローラとが中心軸に対して同一半径上に位置して互いに対面する二本づつの構成として互いに同数設けられる。
すなわち、複数の内面加工用ローラの各一と複数の外面加工用ローラの各一とがマンドレルの軸心と直交する直線上で互いの外周面を対向させて配置される一対をなす。
【0013】
したがって、
▲1▼内面加工用ローラの個数と外面加工用ローラの個数は等しい。
▲2▼内面加工用ローラと外面加工用ローラとは、複数の対を構成する。
▲3▼各対の内面加工用ローラと外面加工用ローラは、マンドレルの軸心を中心とする同一の半径上に位置する。
▲4▼各対における双方のローラは、前記マンドレルの軸心と交差する軸線上に対面して配置される。
また、好ましくは、内面加工用ローラの軸方向の長さと外面加工用ローラの軸方向の長さとを等しくし、互いの両端の位置を揃えて配置し、内面加工用ローラと外面加工用ローラの相対的な軸方向位置は変えないこととする。
【0014】
被加工物たる円筒管が、前記内面加工用ローラと前記外面加工用ローラとの対面間隔に挿入され、この円筒管の内外面に、前記マンドレルの軸心と交差する軸線上に配置された前記内面加工用ローラと前記外面加工用ローラが当接されて、回転駆動と軸心方向送りにより転圧鏡面加工が行われる。
その結果、被加工円筒管は、同一半径上に対面して配置された前記内面加工用ローラと前記外面加工用ローラとの間に挟圧されてローラバニシングを受け、内外面の加工反力は各対の内面加工用ローラと外面加工用ローラが相補的に支持することになるので、加工中に被加工円筒管に不都合な力が加わらず、不本意な変形も生じないという効果がある。そして、極薄肉円筒管を変形させることなく、且つ円筒管の内外面を同時に鏡面加工することが可能となるという効果がある。
【0015】
また本出願第1の発明においては、内面加工用ローラ及び外面加工用ローラは、被加工円筒管の送り量を内外面で同一とする所定の送り角度を持たせて配置される。
内面加工用ローラ及び外面加工用ローラは、被加工円筒管の送り量を内外面で同一とする所定の送り角度を持たせるには、以下の条件に従うとよい(図2(b)(c)参照)。
すなわち、その条件とは、▲1▼内面加工用ローラ及び外面加工用ローラの各自転軸が中心軸Zに対してねじれ方向の角度(ねじれ角)を有し、▲2▼そのねじれ角の方向が同一方向で、▲3▼そのねじれ角の量が、内面加工用ローラのねじれ角の正弦に対する外面加工用ローラのねじれ角の正弦の比が、被加工物の外径に対する被加工物の内径の比に等しくなるように設定されることである。
以下に図2を参照して詳述する。
【0016】
図2は、本発明のローラバニシング装置における送り角度の構成を説明するための模式図であって、中心軸Zに垂直な断面図(a)と、被加工物と外面加工用ローラを示す斜視図(b)と、被加工物と内面加工用ローラを示す斜視図(c)である。
図2(a)に示すように、本発明は、ヘッドhと、ヘッドhの内面に当接する外面加工用ローラr1と、外面加工用ローラr1を自転可能に保持する外面ローラフレームf1と、外面ローラフレームf1に内包されて外面加工用ローラr1に当接する被加工円筒管wと、被加工円筒管wの内面に当接する内面加工用ローラr2と、内面加工用ローラr2を自転可能に保持する内面ローラフレームf2と、内面ローラフレームf2に内包されて内面加工用ローラr2に当接するマンドレルMとを備えて構成される。なお、図2に示されるローラの本数は一例に過ぎない。
【0017】
ヘッドhの内径をDh、外面加工用ローラr1の外径をDr1、被加工円筒管の外径と内径をそれぞれDwo、Dwi、内面加工用ローラr2の外径をDr2、マンドレルMの外径をDmとする。また、以下の回転速度はヘッドhを観測点として規定する。
本発明においては外面ローラフレームf1と内面ローラフレームf2は接続されており、ローラフレームとして一体的に回転する。ローラフレーム(外面ローラフレームf1及び内面ローラフレームf2)の回転速度をMfとする。
【0018】
・被加工円筒管wの回転速度Mwは次式で表すことができる。
Mw=((Dh+Dwo)/Dwo)Mf …(1)
すなわち、被加工円筒管wはローラフレームと同一方向で増速回転することがわかる。
【0019】
・外面加工用ローラr1の自転速度Mr1は次式で表すことができる。
Mr1=−(Dh/Dr1)Mf …(2)
外面加工用ローラr1はローラフレームと逆方向に自転する。
【0020】
・内面加工用ローラr2の自転速度Mr2は次式で表すことができる。
Mr2=(Dwi/Dr2)(Mw−Mf) …(3)
【0021】
・(1)、(2)、(3)式より、Mr1とMr2の関係は次式で表すことができる。
Mr1=−((Dr2・Dwo)/(Dr1・Dwi))Mr2 …(4)
すなわち、外面加工用ローラr1と内面加工用ローラr2は逆方向に自転することがわかる。
【0022】
図2(b)に示すように、外面加工用ローラr1の送り角度をθ1とすると自己推進速度Vz1は次式で表すことができる。
Vz1=Dr1・Mr1・sinθ1 … (5)
また図2(c)に示すように、内面加工用ローラr2の送り角度をθ2とすると、自己推進速度Vz2は次式で表すことができる。
Vz2=−Dr2Mr2sinθ2 …(6)
ここで、Mr1とMr2は回転方向が逆であるため、符号は逆となる。
【0023】
外面加工の自己推進速度Vz1と内面加工の自己推進速度Vz2は一致させる必要がある。
したがって、安定して自己推進するには、
Dr1Mr1sinθ1=−Dr2Mr2sinθ1 …(7)
の関係が求められる。
【0024】
(7)式に(4)式を代入すると
sinθ1/sinθ2=Dwi/Dwo …(8)
すなわち、送り角度θ1とθ2は同一方向の傾きで、被加工円筒管wの内径Dwiと外径Dwoとの比率で定まることがわかる。
【0025】
なお、被加工円筒管wの自己推進方向は、外面加工用ローラr1、内面加工用ローラr2の自転方向、すなわち、ローラフレームの回転方向によって定まる。
【0026】
したがって、本出願第1の発明によれば、内面加工用ローラ及び外面加工用ローラの各自転軸が、被加工円筒管の送り量を内外面で同一とする送り角度を有するので、被加工円筒管が、内面加工用ローラと外面加工用ローラとの対面間隔に挿入され、内面加工用ローラ及び外面加工用ローラによる転圧加工が行われると同時に、被加工円筒管は回転しつつ軸心方向に送られ、順次、被加工円筒管の内外面の転圧鏡面加工が進行するという効果がある。すなわち自動送りが可能となるという効果がある。
また、回転駆動方向を反転すれば軸心方向の送り方向も反転するので、回転駆動方向を制御することにより、被加工円筒管の軸方向の移動を制御することができる。本出願第3の発明のように被加工円筒管の軸方向位置を検出する計測手段と、計測手段の出力に基いて前記回転駆動の方向を反転する制御手段とを設けることによって、被加工円筒管の自動排出が可能となり、高精度な加工長さの制御が可能で作業性が向上するという効果がある。
【0027】
また、本出願第1の発明においては、ローラフレーム、マンドレル及びヘッドの3者のうちいずれか1者が回転駆動され、他の2者のうち1者が固定され、残る1者が回転自由に保持される。
かかる構成により、被加工円筒管をチャック等で保持し、被加工円筒管と工具の中心合わせしなくとも、内面加工用ローラと外面加工用ローラが被加工円筒管を加工圧力で狭持し、被加工円筒管の内外面をそれぞれ転圧して、被加工円筒管の内外面同時加工を実現することができるという効果がある。すなわち内外面同時加工において、センタレス機能を得ることができるという効果がある。
【0028】
センタレス機能の効果として、被加工円筒管を保持するチャック等の保持具がが不要となり、工具数が削減されるという効果、被加工円筒管をチャック等に保持する作業が削減されるという効果、チャック等の爪痕が残らないという効果、被加工円筒管は、チャック等に保持されないので、加工中に被加工円筒管に不都合な力が加わらず、不本意な変形が生じないという効果が得られる。その結果として、軟弱な極薄肉円筒管を変形させることなく、高精度に鏡面加工することができるという効果がある。
【0029】
内外面同時加工においてセンタレス機能を得る構成には以下の▲1▼〜▲6▼の6通りの組み合わせがある。
すなわち、▲1▼ヘッドが固定され、ローラフレームが回転駆動され、マンドレルが回転自由に保持される構成。
▲2▼ヘッドが固定され、ローラフレームが回転自由に保持され、マンドレルが回転駆動される構成。
▲3▼ヘッドが回転駆動され、ローラフレームが固定され、マンドレルが回転自由に保持される構成。
▲4▼ヘッドが回転駆動され、ローラフレームが回転自由に保持され、マンドレルが固定される構成。
▲5▼ヘッドが回転自由に保持され、ローラフレームが回転駆動され、マンドレルが固定される構成。
▲6▼ヘッドが回転自由に保持され、ローラフレームが固定され、マンドレルが回転駆動される構成。
【0030】
しかし、最良の構成は、本出願第2の発明として上記したように、▲1▼のヘッドが固定され、ローラフレームが回転駆動され、マンドレルが回転自由に保持される構成である。その理由を以下に説明する。
【0031】
マンドレルは装置の中心部に配置され小径で強度的に最も劣るため、回転駆動または固定することは望ましくなく回転自由の状態が好ましい。
したがって、残る組み合わせは、▲1▼又は▲3▼であるが、以下の理由で▲1▼の構成が優位である。
【0032】
[潤滑性能]
ヘッドが回転駆動される構成では、加工部に供給する工作液が遠心力で外周方向に飛散する。また、ローラフレームが固定される構成では、工具の中心軸を水平にして加工する場合、上側に配置したローラは常に上側に位置し、工作液が行き渡らず潤滑不足となる。したがって、潤滑性能はヘッドが固定され、ローラフレームが回転駆動される構成が優位である。
[センタレス機能の安定性]
ヘッドが回転駆動される構成では、被加工物挿入時の不安定領域において、ヘッド内面と外面加工用ローラとの間でスリップが発生し易く、被加工物がうまく挿入されないことがある。
一方、ローラフレームが回転駆動される構成では、ローラフレームの回転でローラが強制的に回されるため、このような問題は発生しない。
[加工精度と製作コスト]
ヘッドが固定される構成、ヘッドが回転駆動される構成のいずれの場合も、被加工物の回転基準はヘッド内面である。したがって、ヘッドが固定される構成の方が被加工物の回転は安定し、結果的に仕上がり精度も安定する。また、ヘッドが固定され、ローラフレームが回転駆動される構成の方が構造が簡単で、製作精度を必要とせず低コストである。
【0033】
以上の理由から、総合的に見て、上記▲1▼の「ヘッドが固定され、ローラフレームが回転駆動され、マンドレルが回転自由に保持される構成」が最良の組み合わせとなる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態のローラバニシング装置につき図面を参照して説明する。
図1(a)は、本発明の実施の形態に係るローラバニシング装置の上2分の1切断正面図である。図1(b)は、図1(a)におけるC−C矢視断面図である。
【0035】
本実施の形態のローラバニシング装置は、ヘッドが固定され、ローラフレームが原動機によって回転駆動され、マンドレルが回転自由に保持されてなるローラバニシング装置である。
したがって、本実施の形態のローラバニシング装置を構成する部品は、ヘッドを含み固定されてなる構成部と、ローラフレームを含み回転駆動される構成部と、マンドレルを含み回転自由に保持されてなる構成部の3系統と、これら3系統を相対回転可能に連結するベアリングとに分けられる。
【0036】
まず、本実施の形態のローラバニシング装置の構成と動作を、かかる3系統に沿って分説する。
【0037】
▲1▼ヘッドを含み固定されてなる構成部
本実施の形態におけるヘッドを含み固定されてなる構成部は、図1(a)に示すように、フランジ15と、プレート18と、インナー21と、第一のアジャストリング10と、第一のロックナット9と、シンブル8と、ヘッド3と、六角穴付ボルト13(8ヶ)、六角穴付ボルト22(4ヶ)、六角穴付止ネジ7(3ヶ)と、カラー27(4ヶ)と、ハウジングナット28と、六角穴付ボルト29(4ヶ)と、ハウジングナット30と、アジャストボルト20と、第二のアジャストリング31と、第二のロックナット32と、ブッシュ19と、ストッパリング34とにより構成される。
【0038】
フランジ15は、円筒部と、その円筒部の外周に形成されたフランジ部とを有し、そのフランジ部には、円周に沿って等間隔の4カ所にボルト頭保持用の段付孔がそれぞれ穿設されている。その段付孔にはそれぞれ六角穴付ボルト13が挿着され、計4つの六角穴付ボルト13が、取付板40の4つの雌ネジ孔にそれぞれ螺合し、締め込まれることによって、フランジ15が取付板40に固着される。
プレート18は、中央孔部を有する円盤形状であり、その中央孔部をフランジ15の円筒部の後端に嵌合させる。また、プレート18は、フランジ15の段付孔と対応する位置においてそれぞれ穿設されたボルト頭保持用の段付孔に計4つの六角穴付ボルト13が挿着され、この4つの六角穴付ボルト13が取付板40の前記雌ネジ孔にフランジ15とは反対側からそれぞれ螺合し、締め込まれることによって取付板40に固着される。すなわち、フランジ15とプレート18は取付板40を挟み込むようにして取付板40に強力、確実に固定され、装置全体を安定して保持する役割を有する。
一方、フランジ15の円筒部の内面には段が付けられている。その前端側で比較的薄い薄肉円筒部を、後端側で比較的厚い厚肉円筒部を形成している。その厚肉円筒部には、円周に沿って等間隔の4カ所に雌ネジ穴がそれぞれ後端面から穿設されている。その薄肉円筒部の内周面には雌ネジが切られている。
また、フランジ15の前端面には円周に沿って等間隔に計12個の矩形の溝15aが付設されている。
【0039】
インナー21は、円筒部と、その円筒部の後端に形成されたフランジ部とからなり、その円筒部がフランジ15の内部に嵌挿されている。また、インナー21のフランジ部には、フランジ15の雌ネジ穴と対応する位置においてボルト頭保持用の段付孔がそれぞれ穿設されており、その段付孔にそれぞれ六角穴付ボルト22が挿着され、計4つの六角穴付ボルト22が、フランジ15の厚肉円筒部の4つの雌ネジ穴にそれぞれ螺合し、締め込まれることによって、インナー21がフランジ15に固着される。
インナー21の円筒部はフランジ15の円筒部とほぼ同じ長さであり、インナー21とフランジ15の薄肉円筒部とで挟まれた隙間によって円筒状に溝が形成されている。フランジ15の薄肉円筒部の内周面には雌ネジが切られている。また、インナー21の内面の両端近傍にはボールベアリング12が2つずつ計4つ装備されている。
【0040】
シンブル8は、内周面に段付部を有し、外径が一様であり、前端側で比較的厚い厚肉円筒部を、後端側で比較的薄い薄肉円筒部を形成している。シンブル8の外周面の全域に亘って雄ネジ8aが切られており、シンブル8の外周面の一母線にはキー溝8bが設けられている。
シンブル8は、その薄肉円筒部を、インナー21とフランジ15の薄肉円筒部とで挟まれた隙間によって形成された円筒状の溝に埋没させつつ、シンブル8の外周面に形成された雄ネジを、フランジ15の薄肉円筒部の内周面に形成された雌ネジに螺合させている。
また、シンブル8の厚肉円筒部には、円周に沿って等間隔の3箇所に両周側面に連通する雌ネジ孔がそれぞれ穿設されている。
【0041】
ヘッド3は、前端に向かって大径となる円錐内面と、比較的大径の前端側から比較的小径の後端側へ急変する段付面を持つ外面とを有する円筒部材で、その比較的小径の後端側をシンブル8の厚肉円筒部の内側へ挿嵌させ、前記段付面をシンブル8の前端面に当接させる。さらに、シンブル8の前記雌ネジ孔に螺合する計3つの六角穴付止ネジ7によって固く保持される。すなわち、前記雌ネジ孔からシンブル8の内側へ突出する六角穴付止ネジ7の端面がヘッド3の比較的小径の後端側の外周面に圧接することによって、ヘッド3はシンブル8、ひいては、固定端(取付板40)に対して相対回転不能に保持される。また、前記段部をシンブル8の前端面に当接させることによって、ヘッド3とシンブル8との連結位置精度が高く確保される。したがって、ヘッド3はシンブル8に対して、軸方向移動不能に保持される。
【0042】
第一のアジャストリング10は、その後端面に、フランジ15の前端面の溝15aに嵌合する爪10aが形成されている。かかる爪10aは円周に沿って等間隔に計3個設けられている。また、第一のアジャストリング10の内周面には、シンブル8の外周面に設けられたキー溝8bに嵌るキー10bが形成又は装備されており、かかるキー10bとキー溝8bが第一のアジャストリング10をシンブル8に対して相対回転不能にせしめている。第一のアジャストリング10は、キー10bによってシンブル8に対して相対回転不能にされているもののシンブル8に外周面に緩嵌され、シンブル8上で軸方向に摺動可能である。但し、かかる移動は、第一のロックナット9によって阻止される。
【0043】
第一のロックナット9は、シンブル8に螺合するナットであり、第一のアジャストリング10より装置前端側でシンブル8に螺合している。すなわち、フランジ15と第一のロックナット9とで第一のアジャストリング10を挟み込む位置に配置される。第一のロックナット9を締め込むことにより、第一のアジャストリング10のシンブル8上で軸方向の移動が阻止される
【0044】
したがって、第一のアジャストリング10の爪10aがフランジ15の溝15aに嵌合した状態で、第一のロックナット9を締め込むことによりシンブル8のフランジ15に対する螺合回転を不能にすることができる。
このように、シンブル8は、第一のアジャストリング10と、第一のロックナット9によって螺合回転が確実に阻止され、ヘッド3共々軸方向に移動不能になる。しかし、第一のロックナット9を緩め、爪10aと溝15aの嵌合を解けば、シンブル8は、螺合回転することによりヘッド3を伴って軸方向に移動可能である。すなわち、本実施の形態におけるフランジ15、シンブル8、第一のアジャストリング10及び第一のロックナット9は、ヘッド3の軸方向位置を調節する機構を構成し、かかる機構は、外面加工径調節機構の主要部となる。
【0045】
カラー27は、細長円筒形状であり、その一端をプレート18の後端面に埋設された六角穴付ボルト13のボルト頭に当接して4本設けられる。
【0046】
ハウジングプレート28は、中央孔部を有する円盤形状で、周縁部近傍にボルト頭保持用の段付孔が設けられており、その段付孔の周縁部をカラー27の他端に当接させ、孔を連通させる。
【0047】
その連通する孔、すなわち、ハウジングプレート28の段付穴及びカラー27の円筒内部からなる孔に、六角穴付ボルト29が挿入される。プレート18の後端面に埋設された六角穴付ボルト13の六角穴底部には、六角穴付ボルト29に螺合する雌ネジ穴が穿設されており、六角穴付ボルト29は、その前端部を、かかる雌ネジ穴に螺合させ、締め込み、カラー27及びハウジングプレート28を固定する。
【0048】
ハウジングナット30は、前端側の円筒部をハウジングプレート28の中央孔部に嵌合させ、後端部に形成された突縁部をハウジングプレート28の中央孔部の周縁部に係止する。また、ハウジングナット30は、その内周面には雌ネジが切られており、その後端面においては、円周に沿って等間隔に計8個の矩形の溝30aがナット孔部の周縁を隆起させる態様で形成されている。
【0049】
アジャストボルト20は、ボルト頭を持たない外径一様棒で、その前端部を装置内部中央付近に位置させ、その後端部を装置後端方向外部に位置させる。
また、アジャストボルト20は、その前端面から穴部が穿設されている。かかる穴部内にスラストベアリング33を、ブッシュ19及びストッパリング34により装備し、スラストベアリング33によりマンドレル4を相対回転自在に保持する。さらに、アジャストボルト20は、外周面の後端側3分の1程度の範囲に雄ネジ20aが切られており、かかる範囲内の一母線にはキー溝20bが設けられている。そして、アジャストボルト20は、その雄ネジ20aをハウジングナットの雌ネジに螺合させている。
【0050】
第二のアジャストリング31は、その前端面に、ハウジングナット30の後端面の溝30aに嵌合する爪31aが形成されている。かかる爪31aは円周に沿って等間隔に計2個設けられている。また、第二のアジャストリング31の内周面には、アジャストボルト20の外周面に設けられたキー溝20bに嵌るキー31bが形成又は装備されており、かかるキー31bとキー溝20bが第二のアジャストリング31をアジャストボルト20に対して相対回転不能にせしめている。第二のアジャストリング31は、キー31aによってアジャストボルト20に対して相対回転不能にされているもののアジャストボルト20に外周面に遊嵌され、アジャストボルト20上で軸方向に移動可能である。但し、かかる移動は、第二のロックナット32によって阻止される。
【0051】
第二のロックナット32は、アジャストボルト20に螺合するナットであり、第二のアジャストリング31より装置後端側でアジャストボルト20に螺合している。すなわち、ハウジングナット30と第二のロックナット32とで第二のアジャストリング31を挟み込む位置に配置される。第二のロックナット32を締め込むことにより、第二のアジャストリング31のアジャストボルト20上で軸方向の移動が阻止される
【0052】
したがって、第二のアジャストリング31の爪31aがハウジングナット30の溝30aに嵌合された状態で、第二のロックナット32を締め込むことによりアジャストボルト20のハウジングナット30に対する螺合回転を不能にすることができる。
このように、アジャストボルト20は、第二のアジャストリング31と、第二のロックナット32によって螺合回転が確実に阻止され、マンドレル4共々軸方向に移動不能になる。しかし、第二のロックナット32を緩め、爪31aと溝30aの嵌合を解けば、アジャストボルト20は、螺合回転することによりマンドレル4を伴って軸方向に移動可能である。すなわち、本実施の形態におけるハウジングナット30、アジャストボルト20、第二のアジャストリング31及び第二のロックナット32は、マンドレル4の軸方向位置を調節する機構を構成し、かかる機構は、内面加工径調節機構の主要部となる。
【0053】
▲2▼ローラフレームを含み回転駆動される構成部
本実施の形態におけるローラフレームを含み回転駆動される構成部は、図1(a)に示すように、ステム16と、外面ローラフレーム5(外面加工用ローラを保持するローラフレーム)と、六角穴付ボルト11(3ヶ)と、内面ローラフレーム6(内面加工用ローラを保持するローラフレーム)と、六角穴付止ネジ14と、外面ローラ1(外面加工用ローラ)と、内面ローラ2(内面加工用ローラ)と、プーリ24と、キー25と、ベアリング押さえ23と、Uナット26とにより構成される。
【0054】
ステム16は、円筒本体部をインナー21内周面に装備された4つのボールベアリング12に挿嵌し、かかる円筒本体部の前端に形成された突縁部を最も前端側のボールベアリング12に係止し、ボールベアリング12により回転自在に支持される。また、ステム16は、円筒本体部の後端に段付面を介して連続する外径が比較的小さい小径円筒部を形成しており、かかる小径円筒部をインナー22の後端からハウジングナット30の直前まで突出させている。かかる段付面は最も後端側のボールベアリング12の後ろ側縁部直前に位置している。さらに、かかる小径円筒部の外周面にはキー溝が設けられ、かかるキー溝より後端側は雄ネジが切られている。ステム16の直径一様の内周面はアジャストボルト20を非接触で包囲している。すなわち、ステム16の内部には、アジャストボルト20がステム16の内周面に接触することなく挿入されている。
【0055】
インナー21から突出するステム16の後端部には、ベアリング押さえ23、プーリ24が順に挿嵌され、最も後端側にUナット26が螺合し、締め込まれている。これによりステム16がボールベアリング12に固定される。
また、プーリ24はキー25を介してステム16と一体回転可能に装着される。したがって、ベルト52をプーリ24に巻き掛け、原動機50の動力をステム24に伝えることができる。
【0056】
プーリ24は、原動機50からの動力を本装置に伝導するものであって、両端にベルト52を保持する突縁部を有し、母線方向にベルト52と歯合する複数の歯を有する。かかる構成によりベルト52の脱落及び滑りを阻止し、動力を確実に伝導することができる。
【0057】
キー25は、ステム16のキー溝及びプーリ24のキー溝に挿嵌されて配置され、ステム16とプーリ24との相対回転を阻止する。
【0058】
ベアリング押さえ23は、ステム16の前端の突縁部とともにベアリング12の縁部を挟圧して、ステム16をベアリング12に固定し、かつ、プーリ24をインナー21の後端面に接触させることなく、Uナット26と共働してプーリ24をステム16の後端突出部分に保持するものである。
【0059】
Uナット26は、ステム16の最後端に螺合し、プーリ24及びベアリング押さえ23を押圧する。
【0060】
一方、ステム16 の前端面には、円周に沿って等間隔に計3つの雌ネジ穴が穿設されている。
【0061】
外面ローラフレーム5(外面加工用ローラを保持するローラフレーム)は、フランジ部を有し、かかるフランジ部から後端側に連続して比較的厚肉の後円筒部が形成され、かかるフランジ部から前端側に連続して比較的薄肉の前円筒部が形成された形状を有し、シンブル8又はヘッド3に囲まれる空間に位置する。フランジ部にはステム16の雌ネジ穴に対応する孔部が計3つ、後円筒部には雌ネジ孔が1つ、前円筒部の前端近傍には外面ローラ1を自転自在に保持するローラ保持孔部が計6つ穿設されている。後円筒部はその内周面において段付面を有し雌ネジ孔が設けられる後端側を比較的薄肉に形成している。
外面ローラフレーム5は、その後円筒部をステム15に挿嵌させ、そのフランジ部の端面をステム16の前端面に当接し、さらに、六角穴付ボルト11により固着され、ステム16に一体的に連結される。
【0062】
六角穴付ボルト11は、外面ローラフレーム5のフランジ部の孔部を貫通し、ステム16の雌ネジ穴に螺合して、ステム16と外面ローラフレーム5とを固着するものである。
【0063】
内面ローラフレーム6(内面加工用ローラを保持するローラフレーム)は、外周面に段付部を有し、内径が一様であり、前端側で比較的薄肉の薄肉円筒部と、その薄肉円筒部の後端に段付面を介して連続する比較的厚肉の厚肉円筒部が形成されている。内面ローラフレーム6は、その厚肉円筒部を外面ローラフレーム5の内周面に形成された段付部に係止し、厚肉円筒部の外周面で外面ローラフレームの雌ネジ穴を塞ぐ態様で配置される。
また、内面ローラフレーム6の円筒部の前端近傍には、内面ローラ2を自転自在に保持するローラ保持孔部が計6つ穿設されている。
【0064】
六角穴付止ネジ14は、外面ローラフレーム5の雄ネジ孔に螺合し、その一端面を外面ローラフレーム5の内面側へ突出させ、内面ローラフレーム6の厚肉部の外周面を圧接して、外面ローラフレーム5と内面ローラフレーム6とを相対回転不能に連結する。
すなわち、外面ローラフレーム5と内面ローラフレーム6とは互いの後端部で一体的に接続する。
また、図1(b)に示すように、外面ローラ5のローラ保持孔と内面ローラ6のローラ保持孔部が各々対面するように位置決めして、六角穴付止ネジ14を締め込み、固定されるものである。
【0065】
外面ローラ1(外面加工用ローラ)は、前端に向って大径となる円錐外面を有し、かかる円錐外面を前端に向かって大径となるヘッド3の円錐内面に当接している。すなわち、ヘッド3と外面ローラ1とは、互いに相補的な円錐テーパ形状となっている。
計6つの外面ローラ1は、外面ローラフレームのローラ保持孔部に各々配置され、ヘッド3の円錐内面に当接して、ヘッド3の円錐内面上を転動可能に軸受け保持される。
【0066】
内面ローラ2(内面加工用ローラ)は、前端に向って大径となる円錐外面を有し、かかる円錐外面を、前端に向って小径となるマンドレル4の円錐外面に当接している。すなわち、マンドレル4と内面ローラ2とは、互いに相補的な円錐テーパ形状となっている。
計6つの内面ローラ1は、内面ローラフレームのローラ保持孔部に各々配置され、マンドレル4の円錐外面に当接して、マンドレル4の円錐外面上を転動可能に軸受け保持される。
図1に示すように、各一の外面ローラ1と各一の内面ローラ2とが、中心軸Zに対して同一半径上に位置して互いの外周面を対面させている。
【0067】
▲3▼マンドレルを含み回転自由に保持されてなる構成部
本実施の形態におけるマンドレルを含み回転自由に保持されてなる構成部は、図1(a)に示すように、マンドレル4のみにより構成される。
【0068】
マンドレル4 は、前端に向って小径となる円錐外面を備える円錐台を前端部に有し、前記円錐台の底面に連続して形成され、前記底面の直径と等しい直径の柱体を中間部に有し、かかる中間部に段付面を介して連続して形成され、前記底面の直径より大径の柱体を後端部に有する。なお、円錐台とは、円錐を底面に平行な平面で切り、頂点を含む部分を除いた立体をいう。
また、マンドレル4は、その後端部の大径の柱体が、アジャストボルト20の前端面から穿設された穴部に、2つのスラストベアリング33と、ブッシュ19とを介して埋設され、アジャストボルト20に対して相対回転可能に保持されている。詳述すれば、アジャストボルト20の穴部の底に装備された一のスラストベアリング33に、マンドレル4の後端面が当接するとともに、ブッシュ19を介してアジャストボルト20の穴部内の開口部近傍に装備された他の一のスラストベアリング33にマンドレル4の段付面が当接して、マンドレル4の後端部の大径の柱体が狭持される。その結果、マンドレル4は、アジャストボルト20に対して相対回転可能に保持される。また、2つのスラストベアリング33によって支持されたことによって、マンドレル4は、円滑に回転可能であるとともに、アジャストボルト20と一体して精度良く軸方向に移動可能となる。
【0069】
次に、本実施の形態のローラバニシング装置における外面加工径調節機構及び内面加工径調節機構につき説明する。
【0070】
本実施の形態のローラバニシング装置は、ヘッドと外面加工用ローラとの相対的な軸方向位置を調節することによって外面加工径を調節する外面加工径調節機構と、かかる機構の動作とは独立に、マンドレルと内面加工用ローラとの相対的な軸方向位置を調節することによって内面加工径を調節する内面加工径調節機構とを備えている。本実施の形態において、ローラバニシング装置を構成する部品は、ヘッドを含み軸方向に移動可能に保持されてなる構成部と、マンドレルを含み軸方向に移動可能に保持されてなる構成部と、内面加工用ローラ及び外面加工用ローラローラを含み軸方向位置は固定されてなる構成部の3系統に分けられる。
【0071】
ヘッドを含み軸方向に移動可能に保持されてなる構成部は、ヘッド3と、シンブル8とを主構成として構成され、マンドレルを含み軸方向に移動可能に保持されてなる構成部は、マンドレル4と、ストッパリング34と、スラストベアリング33と、ブッシュ19と、アジャストボルト20とを主構成として構成され、内面加工用ローラ及び外面加工用ローラローラを含み軸方向位置は固定されてなる構成部は外面ローラ1と、内面ローラ2と、外面ローラフレーム5と、内面ローラフレーム6と、ステム16とプーリ24と、インナー21と、フランジ15と、プレート18と、カラー27と、ハウジングプレート29と、ハウジングナット30とを主構成として構成される。
【0072】
外面加工径調整機構について説明する。
【0073】
上述したように、第一のロックナット9を緩め、第一のアジャストリング10を軸方向に移動させて、第一のアジャストリング10の爪10aとフランジ15の溝15aの嵌合を解けば、シンブル8は、螺合回転することによりヘッド3を伴って軸方向に移動可能である。
一方、ヘッド3と外面ローラ1とは、互いに相補的な円錐テーパ形状となっている。
したがって、図1(a)において、シンブル8を後端方向(紙面の右方向)に移動すれば、ヘッド3が外面ローラ1に対し相対的に後端方向に移動し、より大径の円錐内面が外面ローラ1と当接するので、外面加工径φBは大きくなる。
また、反対に、シンブル8を前端方向(図1(a)上で紙面の左方向)に移動すれば、ヘッド3が外面ローラ1に対して相対的に前端方向に移動し、より小径の円錐内面が外面ローラ1と当接するので、外面加工径φBは小さくなる。
所望の外面加工径に調節後、第一のアジャストリング10の爪10aをフランジ15の溝15aに嵌合し、第一のロックナット9を締め込み、固定する。
これにより、本装置により、外径の異なる種々の被加工円筒管70を加工することができる。
【0074】
内面加工径調整機構について説明する。
【0075】
第二のロックナット32を緩め、第二のアジャストリング31を軸方向に移動させて、第二のアジャストリング31の爪31aとハウジングナット30の溝30aの嵌合を解けば、アジャストボルト20は、螺合回転することによりマンドレル4を伴って軸方向に移動可能である。
一方、マンドレル4と内面ローラ2とは、互いに相補的な円錐テーパ形状となっている。
したがって、図1(a)において、アジャストボルト20を後端方向(紙面の右方向)に移動すれば、マンドレル4が内面ローラ2に対し相対的に後端方向に移動し、より小径の円錐外面が内面ローラ2と当接するので、内面加工径φAは小さくなる。
反対に、アジャストボルト20を前端方向(図1(a)上で紙面の左方向)に移動すれば、マンドレル4が内面ローラ2に対して相対的に前端方向に移動し、より大径の円錐外面が内面ローラ2と当接するので、内面加工径φAは大きくなる。
所望の内面加工径に調節後、第二のアジャストリング31の爪31aをハウジングナット30の溝30aに嵌合し、第二のロックナット32を締め込み、固定する。
これにより、本装置により、内径の異なる種々の被加工円筒管70を加工することができる。
【0076】
したがって、本実施の形態のローラバニシング装置は、外面加工径調節機構及び内面加工径調節機構を備えたことにより、口径及び肉厚の異なる種々の被加工円筒管70を加工することができる。
【0077】
本実施の形態のローラバニシング装置は、上述した所定の送り角度を持つ。また、被加工円筒管70の軸方向位置を検出する計測手段として、光電スイッチ60と、光電スイッチ60の出力に基いて前記回転駆動の方向を反転する制御手段として制御回路61を備え、被加工円筒管70の自動送り、自動排出が可能となっている。
【0078】
光電スイッチ60は本装置の入り口側に配置され、被加工円筒管70の段差部や後端部を検出するものである。したがって、光電スイッチ60は前記計測手段の一例であって、光電スイッチ60の代わりに被加工円筒管70の段差部や後端部を検出可能な他の物体センサ、例えば、マイクロスイッチ、近接スイッチ等を用いても良い。
光電スイッチ60は、予め定められた軸方向位置に配置され、本装置の後端方向に自己推進する被加工円筒管70の段差部や後端部を検出すると、トリガ信号を、制御回路61に送信する。また、計測手段として、CCDカメラと画像処理装置を用いても良い。その場合、CCDカメラと画像処理装置によって、自動送りされる被加工物の軸方向の位置を継続的に検出し、その位置が予め定めた所定の値に一致すると、制御回路にトリガ信号を出力する。
トリガ信号を受信した制御回路61は、原動機50の回転方向を反転させる。すると、外面ローラ1、内面ローラ2、外面ローラフレーム5、内面ローラフレーム6が逆回転し、被加工円筒管70は逆回転して本装置の前端方向に自動送りされ、やがて外面ローラ1及び内面ローラ2から逃れて排出される。
【0079】
次に、加工作業に沿って、本実施の形態のローラバニシング装置の加工動作につき説明する。
【0080】
まず、被加工円筒管70に合わせ、外面加工径及び、内面加工径を調節する。
次に、プーリ24と原動機50のシャフトにはめられたプーリ51との間にベルト52が巻き掛けられた状態において、原動機50を発動して、回転力を与える。すると、かかる回転力によりプーリ24、ステム16、外面ローラフレーム5及び内面ローラフレーム6が一体して回転する。外面ローラ1及び内面ローラ2は、外面ローラフレーム5及び内面ローラフレーム6の回転に従って公転する。それとともに、外面ローラ1はヘッド3の円錐内面上を転動して、自転し、内面ローラ2はマンドレル4の円錐外面上を転動して、自転する。
次に、被加工円筒管70を外面ローラ1と内面ローラ2との間に挿入する。このとき、被加工円筒管70は、外面ローラ1と内面ローラ2とに挟圧されて、保持される。したがって、被加工円筒管70をコレットチャック等で保持しない。また適宜、工作液を供給しながら加工を行う。
被加工円筒管70を外面ローラ1と内面ローラ2との間に挿入すると、被加工円筒管70は外面ローラ1と内面ローラ2によって内外面を同時に転圧加工(ローラバニシング)されながら、自転しつつ本装置の後端方向に自己推進する。
所望の長さ加工されたあと、上述した計測手段と制御手段の働きにより、被加工円筒管70は外面ローラ1と内面ローラ2によって内外面を同時に転圧加工(ローラバニシング)されながら、逆方向に自転しつつ本装置の前端方向に自己推進する。やがて、被加工円筒管70が本装置から排出され加工は終了する。
【0081】
次に、本実施形態のように、上記▲1▼の「ヘッドが固定され、ローラフレームが回転駆動され、マンドレルが回転自由に保持される構成」とせず、上記▲2▼〜▲6▼の構成を採る場合について説明する。
【0082】
上記▲2▼の「ヘッドが固定され、ローラフレームが回転自由に保持され、マンドレルが回転駆動される構成」を採る場合は、本実施形態に対して、プーリ24を取り去り、アジャストボルト20を円筒部材とし、マンドレル4の後端部を延設してシャンク部を形成し、アジャストボルト20の円筒内部を貫通させて、かかるシャンク部を装置後端側に突出させることとし、マンドレル4の後端のシャンク部を回転駆動機構に連結することとする。その他、装置の強度、安定度等を考慮して寸法、形状の変更等の設計変更を施す(以下、同様)。
上記▲3▼の「ヘッドが回転駆動され、ローラフレームが固定され、マンドレルが回転自由に保持される構成」を採る場合は、本実施形態に対して、フランジ15は取付板40に取り付けず、フランジ15にプーリを取付け、かかるプーリに回転動力を与えることとする。また、ステム16からプーリ24を取り去り、プーリ24が取り付けられていたステム16の後端部にフランジ部を形成する等して取付板40にボルト等で固着することとする。カラー27、ハウジングプレート28、六角穴付ボルト29は取り去り、ステム16とハウジングナット30を一体的に形成又は接合することとする。
上記▲4▼の「ヘッドが回転駆動され、ローラフレームが回転自由に保持され、マンドレルが固定される構成」を採る場合は、本実施形態に対して、フランジ15は取付板40に取り付けず、フランジ15にプーリを取付け、かかるプーリに回転動力を与えることとする。また、プーリ24を取り去り、アジャストボルト20を円筒部材とし、マンドレル4の後端部を延設してシャンク部を形成し、アジャストボルト20の円筒内部を貫通させて、かかるシャンク部を装置後端側に突出させることとし、マンドレル4の後端のシャンク部を固定端に取り付け固定することとする。カラー27、ハウジングプレート28、六角穴付ボルト29は取り去り、ステム16とハウジングナット30を一体的に形成又は接合することとする。
上記▲5▼の「ヘッドが回転自由に保持され、ローラフレームが回転駆動され、マンドレルが固定される構成」を採る場合は、本実施形態に対して、フランジ15は取付板40に取り付けないこととする。また、プーリ24を取り去り、アジャストボルト20を円筒部材とし、マンドレル4の後端部を延設してシャンク部を形成し、アジャストボルト20の円筒内部を貫通させて、かかるシャンク部を装置後端側に突出させることとし、マンドレル4の後端のシャンク部を固定端に取り付け固定することとする。
上記▲6▼の「ヘッドが回転自由に保持され、ローラフレームが固定され、マンドレルが回転駆動される構成」を採る場合は、本実施形態に対して、フランジ15は取付板40に取り付けないこととする。また、ステム16からプーリ24を取り去り、プーリ24が取り付けられていたステム16の後端部にフランジ部を形成する等して取付板40にボルト等で固着することとする。カラー27、ハウジングプレート28、六角穴付ボルト29は取り去り、ステム16とハウジングナット30を一体的に形成又は接合することとする。
【0083】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の実施の形態に係るローラバニシング装置の上2分の1切断正面図である。図1(b)は、図1(a)におけるC−C矢視断面図である。
【図2】本発明のローラバニシング装置における送り角度の構成を説明するための模式図であって、中心軸Zに垂直な断面図(a)と、被加工物と外面加工用ローラを示す斜視図(b)と、被加工物と内面加工用ローラを示す斜視図(c)である。
【符号の説明】
1 外面ローラ
2 内面ローラ
3 ヘッド
4 マンドレル
5 外面ローラフレーム
6 内面ローラフレーム
7 六角穴付止ネジ
8 シンブル
9 第1のロックナット
10 第1のアジャストリング
11 六角穴付ボルト
12 ボールベアリング
13 六角穴付ボルト
14 六角穴付止ネジ
15 フランジ
16 ステム
17 スペーサ
18 プレート
19 ブッシュ
20 アジャストボルト
21 インナー
22 六角穴付ボルト
23 ベアリング押さえ
24 プーリ
25 キー
26 Uナット
27 カラー
28 ハウジングプレート
29 六角穴付ボルト
30 ハウジングナット
31 第2のアジャストリング
32 第2のロックナット
33 スラストベアリング
40 取付板
50 原動機
51 プーリ
52 ベルト
60 光電スイッチ
61 制御回路
70 被加工円筒管

Claims (3)

  1. 複数の内面加工用ローラと、
    複数の外面加工用ローラと、
    前記内面加工用ローラと前記外面加工用ローラとをそれぞれ自転可能に保持する筒状のローラフレームと、
    前記ローラフレームの筒状の内部に配置され、前記内面加工用ローラの外周面と互いに転動可能に当接するマンドレルと、
    前記ローラフレームの外周を包囲するように配置され、前記外面加工用ローラの外周面と互いに転動可能に当接する筒状のヘッドとを備え、
    前記ローラフレーム、前記マンドレル及び前記ヘッドの3者が相互に相対回転可能にされ、前記内面加工用ローラと前記外面加工用ローラによって被加工円筒管の内外面を狭圧してローラバニシングするローラバニシング装置において、
    前記内面加工用ローラと前記外面加工用ローラとが中心軸に対して同一半径上に位置して互いに対面する二本づつの構成として互いに同数設けられ、
    前記内面加工用ローラ及び前記外面加工用ローラは、被加工円筒管の送り量を内外面で同一とする所定の送り角度を持たせて配置され、
    前記相対回転の方向に関して、前記ローラフレーム、前記マンドレル及び前記ヘッドの3者のうちいずれか1者が回転駆動され、他の2者のうち1者が固定され、残る1者が回転自由に保持されることを特徴とするローラバニシング装置。
  2. 前記ローラフレームが回転駆動され、前記マンドレルが回転自由に保持され、前記ヘッドが固定されてなることを特徴とする請求項1に記載のローラバニシング装置。
  3. 被加工円筒管の軸方向位置を検出する計測手段と、計測手段の出力に基いて前記回転駆動の方向を反転する制御手段とを設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のローラバニシング装置。
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