JP2001105237A - ワイヤカット放電加工機の中子の排出方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイヤカット放電加工機の大きな欠点は、
中子を自動で排出することが難かしく、連続自動運転加
工が出来ないことである。この欠点を無くし、連続自動
運転加工を可能とすることを目的としたものである。 【構成】 下ガイド（１）に、中子受けプレート
（５）と中子収納ボックス（６）を取り付ける。母機
（３）から切り出された中子（４）の下まで、中子収納
ボックス（６）を移動させると、中子（４）は自重で落
下し収納される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】［発明の属する技術分野］本発明は、ワイ
ヤカット放電加工機による加工により、作り出される中
子を、機械自身の動きにより、無人で自動的に排出させ
るための方法および装置である。

【０００２】［従来の技術］中子を排出するには、中子
が母材から完全に切り離されると、機械は停止し、その
後、人間が手を使い、中子を取り出すのが一般的な方法
である。この方法では、中子ができるたびに、機械を停
止させ人間が取り出さなければならず、１個の母材に対
し複数の形状加工、あるいは、機械のテーブル上に複数
の被加工物を取り付けて、無人連続運転加工することは
不可能である。

【０００３】［発明が解決しようとする課題］本発明
は、ワイヤカット放電加工機において、被加工物の加工
時間が短いような加工を、順次、無人で連続的に行なう
ことが、不可能であったものを、可能とすることを課題
としたものである。

【０００４】［課題を解決するための手段］中子（４）
を母材（被加工物）（３）から、自動的に取り出し、機
械が停止することなく次工程の加工を行えるようにする
ことが目的である。下ガイド装置（１）に対して、中子
受けプレート（５）を取り付け、このプレートには、中
子収納ボックス（６）が取り付けてあり、中子（４）
を、このボックスの中へ入れるのが目的である。加工が
完了すると、中子（４）は母材（３）から切り離され、
中子受けプレート（５）の上へ落下する。落下すると同
時にワイヤ（８）は、機械に準備されているワイヤ切断
用カッタにより切断されて、上ガイド（２）および下ガ
イド（１）の中のワイヤは下方に自動的に引き抜かれ
る。その後、下ガイド（１）および上ガイド（２）は、
自動的に移動し、図２に示す状態になり、中子（４）
は、自重により中子収納ボックス（６）の中へ落下す
る。従って、従来の加工指令プログラムの後に、ワイヤ
（８）の切断および下ガイド（１）と上ガイド（２）の
位置移動のプログラムを追加することにより、目的が達
成される。

【０００５】［発明の実施の形態］中子を排出するため
の方法としては、ほかの方法も考えられる。例えば、専
用排出装置あるいはロボットのようなものもあるが、構
造、機能が複雑で高価なものとなり実用的でない。本発
明の方法は、非常に簡単に実施できるものである。

【０００６】［発明の効果］ワイヤカット加工作業が無
人で連続自動運転が可能となり、時に夜間無人運転が出
来、生産効率の向上に寄与する。また、装置としては、
下ガイドの上に、中子受けプレートと中子収納ボックス
を取り付けるだけであり、安価な費用で取り付けられ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の断面図

【図２】 中子が中子収納ボックスに落下する時の位
置図

【符号の説明】

１は下ガイド ２は上ガイド ３は母材（被加工物） ４は中子 ５は中子受けプレート ６は中子収納ボックス ７はボルト ８はワイヤ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ワイヤカット放電加工機において、被加工
   物をワイヤで、輪郭加工によりくりぬかれた中子を、無
   人で自動的に排出する方法。
2. 【請求項２】排出された中子を収納するための中子収納
   ボックス。