JP2001104798A - 光触媒、その製造方法及びその製造装置 - Google Patents

光触媒、その製造方法及びその製造装置

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JP2001104798A
JP2001104798A JP29063799A JP29063799A JP2001104798A JP 2001104798 A JP2001104798 A JP 2001104798A JP 29063799 A JP29063799 A JP 29063799A JP 29063799 A JP29063799 A JP 29063799A JP 2001104798 A JP2001104798 A JP 2001104798A
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Nobuki Yamashita
信樹 山下
Yutaka Tonegawa
裕 利根川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可視領域においても安定に作用する高性能の
光触媒を、非常に簡単で安価な装置を用いて、大面積に
対しても低コストで製造することができる光触媒、その
製造方法、及びその製造装置を提供する。 【解決手段】 真空中に、膜材料となる酸化チタンと微
量のCr、V、Fe又はNiとを含むターゲット3を有
するスパッタ源2を設け、放電ガスであるアルゴン及び
酸素を導入して、該ターゲット3に電力を印加して放電
を発生させることによって、該ターゲット3表面よりス
パッタ粒子を放出させて、基板10に光触媒膜14を堆
積させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可視光の照射によって
も触媒活性を発現し、可視光の照射下での窒素酸化物等
の分解反応ができる光触媒、その製造方法及びその製造
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】酸化チタンによる光触媒反応は、常温で
クリーンに光エネルギーを化学エネルギーに変換するた
め、環境浄化等への展開が期待されている。特に酸化チ
タンは光活性を向上させるため、超微粒子化や金属添
加、可視領域の光を利用するための色素の吸着等が行わ
れている。しかしながら、これまでの光触媒は、波長が
約380nmよりも短い紫外光では作用するが、波長が
これよりも長い可視光の領域では、定常的な光触媒反応
が不可能であった。例えば、酸化チタンを用いる光触媒
反応の例として、窒素酸化物の分解反応等が挙げられる
が、紫外光の照射下でのみ効率的に進行する。このた
め、太陽光だけでは5%程度の紫外光しか利用できず、
別の紫外光源が必要であるという問題があった。
【0003】これに対し、酸化チタンにCr、V、Fe
等を真空中でこれらの元素を含むガスをプラズマ化し発
生した、イオンを、直流高電圧(数10kV〜数100
kV)をかけた加速電極を用い、電界により引き出し、
加速して、イオンビームという形で注入することによ
り、酸化チタンの光吸収帯を可視領域までシフトさせ、
可視領域においても安定に作用する光触媒を得ることが
できる。しかしながら、金属等のイオン注入を用いるに
は、充分な圧力の金属蒸気を発生させることや、金属プ
ラズマを安定的にかつ長時間発生させることが必要であ
り、これらはいずれも技術的に困難が伴う。また、金属
の直接の蒸発を用いずに塩化物、フッ化物といった液体
及びガス状の化合物を用いた場合はその供給は容易とな
るが、装置の腐食や、金属の電極への付着を招き、メン
テナンスを頻繁に行う必要が有り、長時間の運転が困難
である。さらに、装置は非常に高価である。そして、こ
の様な方法でイオン注入を行う場合、小面積の被処理材
料であればビームをスキャンするか、若しくは注入相手
材をビームに対して移動させれば良いが、大面積の注入
相手材に対しては装置が大規模となり、また注入処理に
長時間かかり、生産性が劣るという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑み、可視領域においても安定に作用する高性能の光
触媒を、非常に簡単で安価な装置を用いて、大面積に対
しても低コストで製造することができる光触媒、その製
造方法及びその製造装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の光触媒の製造方法は、真空中に、光触媒
膜の材料となる酸化チタンと微量のCr、V、Fe又は
Niとを含むターゲットを有するスパッタ源を設け、放
電ガスであるアルゴン及び酸素を導入して、該ターゲッ
トに電力を印加して放電を発生させることによって、該
ターゲット表面よりスパッタ粒子を放出させて、基板に
光触媒膜を堆積させることを特徴とする。上記ターゲッ
トの組成は、TiO2にCr、V、Fe及びNiからな
る群の中から選ばれる少なくとも一種の元素を微量に含
むものであって、その組成比はCr、V、Fe又はNi
のいずれかの元素をAとするとTi1-xx2(xは
0.0005〜0.1の範囲)なる式で表わせて、か
つ、上記放電ガスの組成は、アルゴンが50〜99.9
9体積%で、酸素が50〜0.01体積%とすることが
できる。また、本発明の別の側面として、本発明は、上
記に記載の方法によって製造する光触媒である。さら
に、本発明のもう別の側面として、本発明の光触媒の製
造装置は、真空容器と、酸化チタン及び微量のCr、
V、Fe又はNiを含むターゲットを有するスパッタ源
と、該スパッタ源の近傍に設置されたガス導入口と、該
ターゲットと該真空容器との間に接続した電源と、該タ
ーゲットの対向部に設置された基板電極と、該基板電極
に設けられたヒーターと、該基板電極の表面に取り付け
られた基板とを備えることを特徴とする。
【0006】また、本発明の光触媒の製造方法は、真空
中で、光触媒膜の材料となる酸化チタンと微量のCr、
V、Fe又はNiとを含む蒸発材料を蒸発源によって加
熱、蒸発させ、酸素ガスを導入して、該蒸発源上で該酸
素ガスを放電させることによって、基板に光触媒膜を堆
積させることを特徴とする。上記蒸発材料の組成は、T
iO2にCr、V、Fe及びNiからなる群の中から選
ばれる少なくとも一種の元素を微量に含むものであっ
て、その組成比はCr、V、Fe又はNiのいずれかの
元素をAとするとTi1-xx2(xは0.0005〜
0.1の範囲)なる式で表わせる。また、本発明の別の
側面として、本発明は、上記に記載の方法によって製造
する光触媒である。さらに、本発明のもう別の側面とし
て、本発明の光触媒の製造装置は、真空容器と、酸化チ
タンと微量のCr、V、Fe又はNiとを含む蒸発材料
を有する蒸発源と、該蒸発源の上方に設けられた高周波
コイルと、該高周波コイルと該真空容器との間に接続し
た電源と、該高周波コイルの対向部に設置された基板ホ
ルダーと、該基板ホルダーに設けられたヒーターと、該
基板ホルダーの表面に取り付けられた基板とを備えるこ
とを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照にして、本
発明の光触媒、その製造方法及びその製造装置につい
て、その実施の形態を詳細に説明する。実施の形態その1 図1は、本発明に係る光触媒の製造装置の一実施の形態
を示す模式図である。図1に示すように、この装置は、
真空容器1を備えており、真空排気装置(図省略)によ
って真空排気できる。スパッタ源2は、Ti0.9Cr0.1
2からなる組成のターゲット3と、磁場発生用磁石4
と、水冷機能を備えたターゲット電極5と、シールド6
と、真空シール機能を備えた絶縁体7とで構成する。ま
た、上記ターゲット電極5には、整合器8を介して高周
波電源9を接続する。一方、上記ターゲット3の対向部
には、ヒーター11を備えた基板電極12を設置し、こ
の基板電極12の表面には基板10を取り付ける。ま
た、基板電極12は、真空シール機能を備えた絶縁体1
3を通じて真空容器1と固定する。更に、上記ターゲッ
ト3の近傍には、ガス流量制御装置(図示省略)に直結
したガス導入口15を設置する。
【0008】このような構成の装置において、まず、無
アルカリガラス等の基板10を、有機溶剤(例えばアセ
トン)で超音波洗浄を施して乾燥させた後、真空容器1
内の基板電極12に設置し、気圧を5×10-6torr
以下に、好ましくは2×10 -6torr以下に予備排気
する。次に、ヒーター11によって、基板10を200
〜500℃に、好ましくは約300℃に加熱する。そし
て、ガス導入口15から、アルゴンガスと酸素の混合ガ
スを導入する。この時、アルゴンガスを50〜99.9
9体積%、酸素を50〜0.01体積%に、好ましくは
アルゴンガスを90体積%、酸素を10体積%にする。
また、この時の圧力は1×10-3〜1×10-2torr
に、好ましくは約5×10-3torrに調整する。次
に、整合器8を介して高周波電源9により高周波電力を
ターゲット電極5に印加すると、放電が発生してアルゴ
ンイオンが生成する。この生成したアルゴンイオンがタ
ーゲット3表面に衝突し、ターゲット3表面より膜材料
からなるスパッタ粒子が飛び出す。このスパッタ粒子は
基板10に堆積し、光触媒膜14を形成する。この光触
媒膜14の膜厚は、約50nm〜1μmである。
【0009】上記のようにして作製した本発明の光触媒
についての紫外光〜可視光透過スペクトルを図2の
(b)に示す。また、図1の装置において、Crを含ま
ない酸化チタン膜のみを作製した光触媒ついての透過ス
ペクトルを図2の(a)に示す。図2の(a)に示すよ
うに、Crを含まない酸化チタン膜では、約320nm
より透過率が増加しはじめて約380nmで最大とな
り、それ以上の波長では干渉効果により波打っている。
この結果、Crを含まない酸化チタン膜では、透過率が
最大となる約380nmを超える光は透過し、380n
m以下の紫外光について吸収が起こる。つまり、可視光
領域の光吸収は全く起こらない。一方、図2の(b)に
示すように、本発明のCrを含んだ酸化チタン膜光触媒
では、約350nmから透過率が増加しはじめて約45
0nmで最大となり、それ以上の波長では干渉効果によ
り波打っている。この結果、本発明によるCrを含んだ
酸化チタン膜では、透過率が最大となる約450nmを
超える光は透過し、約450nm以下の可視領域を含む
光については吸収が起こる。
【0010】ターゲットの組成をTi1-xCrx2と表
すと、xは0.0005〜0.1の範囲、特に0.00
1〜0.05の範囲が好ましい。xが0.0005未満
の場合、Crの添加量が酸化チタンのバンドギャップを
変化させる量まで達していないため、可視光領域の光吸
収は全く起きず、好ましくない。一方、xが0.1を越
える場合、Ti1-xCrx2以外の黒色の物質が生成す
るため、ある波長での選択的吸収がなくなり、好ましく
ない。また、Crの替わりに、V、Fe又はNiを添加
したターゲット、あるいは、Crと、V、Fe、Niと
を組み合わせて添加したターゲット、特にCrとVを組
み合わせて添加したターゲットを用いても同等の効果が
得られる。更に、作製した光触媒膜では、10torr
の一酸化窒素の雰囲気で、波長420nmの光を照射し
たところ、この一酸化窒素の濃度は徐々に減少すること
を確認した。しかし、Crを添加しない酸化チタン膜で
は、この一酸化窒素の濃度の減少は観察されなかった。
また、V、Fe、Niを添加したターゲットを用いても
同等の効果が得られた。このように、本発明によれば、
可視領域においても安定に作用する光触媒を、非常に簡
単で安価な装置を用いて、大面積に対して短時間でかつ
低コストで製造することが可能となる。
【0011】実施の形態その2 図3は、本発明に係る光触媒の製造装置のもうひとつの
実施の形態を示す模式図である。図3に示すように、こ
の装置は、真空容器16を備えており、真空排気装置
(図省略)によって真空排気できる。蒸発源17には、
Ti0.9Cr0.12からなる組成の蒸発材料18を設置
する。ここで、蒸発源17は、特に限定されるものでは
なく、例えば、電子ビーム蒸発源、抵抗加熱蒸発源など
を用いることができる。真空容器16の側面には、ガス
流量制御装置(図示省略)に直結したガス導入口23を
設置する。また、蒸発源17の上方には、放電発生用の
高周波コイル19を設置し、この高周波コイル19は、
真空シール機能を備えた絶縁体20を通じて真空容器1
6に固定する。さらに、高周波コイル19には、整合器
21を介して高周波電源22を接続する。また、この高
周波コイル19の上方には、ヒーター25を備えた基板
ホルダー24を設置し、この基板ホルダー24の表面に
は基板26を取り付ける。
【0012】このような構成の装置において、まず、無
アルカリガラス等の基板26を有機溶剤(例えばアセト
ン)で超音波洗浄を施して乾燥させた後、真空容器16
内の基板ホルダー24に設置し、気圧を5×10-6to
rr以下に、好ましくは2×10-6torr以下に予備
排気する。またヒーター25により、基板26を200
〜500℃に、好ましくは約300℃に加熱する。そし
て、ガス導入口23より酸素ガスを導入する。この時の
圧力は1×10-4〜1×10-3torrに、好ましくは
約8×10-4torrに調整する。次に、蒸発源17に
よりTi0.9Cr0.12からなる組成の蒸発材料18を
加熱、蒸発させ、それと同時に、整合器21を介して高
周波電源22より高周波電力を高周波コイル19に印加
する。これによって、放電によるプラズマ28が発生
し、基板26上に光触媒膜27を形成することができ
る。この光触媒膜27の膜厚は約50nm〜1μmであ
る。
【0013】上記のようにして作製した本発明の光触媒
についての紫外光〜可視光透過スペクトルを図4の
(b)に示す。また、図3の装置において、Crを含ま
ない酸化チタン膜のみを作製した光触媒ついての透過ス
ペクトルを図4の(a)に示す。図4の(a)に示すよ
うに、Crを含まない酸化チタン膜では、約320nm
から透過率が増加しはじめて約380nmで最大とな
り、それ以上の波長では干渉効果により波打っている。
この結果、Crを含まない酸化チタン膜では、透過率が
最大となる380nmを超える光は透過し、380nm
以下の紫外光について吸収が起こる。つまり、可視光領
域の光吸収は全く起こらない。一方、図4の(b)に示
すように、本発明のCrを含んだ酸化チタン膜光触媒で
は、約320nmから透過率が増加しはじめて約440
nmで最大となり、それ以上の波長では干渉効果により
波打っている。この結果、本発明によるCrを含んだ酸
化チタン膜では、透過率が最大となる約440nmを超
える光は透過し、約440nm以下の可視領域を含む光
については吸収が起こる。
【0014】蒸発材料の組成をTi1-xCrx2と表す
と、xは0.0005〜0.1の範囲、特に0.001
〜0.05の範囲が好ましい。xが0.0005未満の
場合、Crの添加量が酸化チタンのバンドギャップを変
化させる量まで達していないため、可視光領域の光吸収
は全く起きず、好ましくない。一方、xが0.1を越え
る場合、Ti1-xCrx2以外の黒色の物質が生成する
ため、ある波長での選択的吸収がなくなり、好ましくな
い。また、Crの替わりに、V、Fe又はNiを添加し
た蒸発材料、あるいは、Crと、V、Fe、Niとを組
み合わせて添加した蒸発材料、特にCrとVを組み合わ
せて添加した蒸発材料を用いても同等の効果が得られ
る。更に、作製した光触媒膜では、10torrの一酸
化窒素の雰囲気で、波長420nmの光を照射したとこ
ろ、この一酸化窒素の濃度は徐々に減少することを確認
した。また、その減少速度は図1の装置で作製したもの
より速かった。しかし、Crを添加しない酸化チタン膜
では、この一酸化窒素の濃度の減少は観察されなかっ
た。また、V、Fe、Niを添加した蒸発材料を用いて
も同等の効果が得られた。
【0015】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、可視
領域においても安定に作用する高性能の光触媒を、非常
に簡単で安価な装置を用いて、大面積に対しても低コス
トで製造することができる光触媒、その製造方法及びそ
の製造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光触媒の製造方法の一実施の形態
を示す模式図である。
【図2】図1に示す方法によって製造した光触媒の紫外
光〜可視光の領域の透過スペクトルである。
【図3】本発明に係る光触媒の製造方法のもうひとつの
実施の形態を示す模式図である。
【図4】図3に示す方法によって製造した光触媒の紫外
光〜可視光の領域の透過スペクトルである。
【符号の説明】
1 真空容器 2 スパッタ源 3 ターゲット 4 磁場発生用磁石 5 ターゲット電極 6 シールド 7 絶縁体 8 整合器 9 高周波電源 10 基板 11 ヒーター 12 基板電極 13 絶縁体 14 光触媒膜 15 ガス導入口 16 真空容器 17 蒸発源 18 蒸発材料 19 高周波コイル 20 絶縁体 21 整合器 22 高周波電源 23 ガス導入口 24 基板ホルダー 25 ヒーター 26 基板 27 光触媒膜 28 プラズマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 23/755 B01D 53/36 J 37/02 301 C C23C 14/34 B01J 23/74 301A 321A Fターム(参考) 4D048 AB01 AB03 BA07X BA23Y BA25X BA36Y BA38Y BA41X BA42X EA01 4G069 AA08 AA09 BA04A BA04B BA48A BB04A BB04B BB06A BB06B BC54A BC58A BC58B BC66A BC68A CA02 CA03 CA07 CA10 DA06 EA11 FA03 FB02 FB79 4K029 AA09 AA24 BA48 BA50 BB01 BC00 BD00 CA05 DA02 DB05 DB17 DB18 DC05 DC12 DC35 DC41

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空中に、光触媒膜の材料となる酸化チ
    タンと微量のCr、V、Fe又はNiとを含むターゲッ
    トを有するスパッタ源を設け、放電ガスであるアルゴン
    及び酸素を導入して、該ターゲットに電力を印加して放
    電を発生させることによって、該ターゲット表面よりス
    パッタ粒子を放出させて、基板に光触媒膜を堆積させる
    ことを特徴とする光触媒の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記ターゲットの組成は、TiO2にC
    r、V、Fe及びNiからなる群の中から選ばれる少な
    くとも一種の元素を微量に含むものであって、該組成比
    はCr、V、Fe又はNiのいずれかの元素をAとする
    とTi1-xx2(xは0.0005〜0.1の範囲)
    なる式で表わせて、かつ、上記放電ガスの組成は、アル
    ゴンが50〜99.99体積%、酸素が50〜0.01
    体積%であることを特徴とする請求項1に記載の光触媒
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記請求項1又は2に記載の方法により
    製造されることを特徴とする光触媒。
  4. 【請求項4】 真空容器と、酸化チタン及び微量のC
    r、V、Fe若しくはNiを含むターゲットを有するス
    パッタ源と、該スパッタ源の近傍に設置されたガス導入
    口と、該ターゲットと該真空容器との間に接続した電源
    と、該ターゲットの対向部に設置された基板電極と、該
    基板電極に設けられたヒーターと、該基板電極の表面に
    取り付けられた基板とを備えることを特徴とする光触媒
    の製造装置。
  5. 【請求項5】 真空中で、光触媒膜の材料となる酸化チ
    タンと微量のCr、V、Fe又はNiとを含む蒸発材料
    を蒸発源によって加熱、蒸発させ、酸素ガスを導入し
    て、該蒸発源上で該酸素ガスを放電させることによっ
    て、基板に光触媒膜を堆積させることを特徴とする光触
    媒の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記蒸発材料の組成は、TiO2にC
    r、V、Fe及びNiからなる群の中から選ばれる少な
    くとも一種の元素を微量に含むものであって、該組成比
    はCr、V、Fe又はNiのいずれかの元素をAとする
    とTi1-xx 2(xは0.0005〜0.1の範囲)
    なる式で表わせることを特徴とする請求項5に記載の光
    触媒の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記請求項5又は6に記載の方法により
    製造されることを特徴とする光触媒。
  8. 【請求項8】 真空容器と、酸化チタンと微量のCr、
    V、Fe又はNiとを含む蒸発材料を有する蒸発源と、
    該蒸発源の上方に設けられた高周波コイルと、該高周波
    コイルと該真空容器との間に接続した電源と、該高周波
    コイルの対向部に設置された基板ホルダーと、該基板ホ
    ルダーに設けられたヒーターと、該基板ホルダーの表面
    に取り付けられた基板とを備えることを特徴とする光触
    媒の製造装置。
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