JP2001104036A

JP2001104036A - ヘアーアイロン

Info

Publication number: JP2001104036A
Application number: JP29023099A
Authority: JP
Inventors: Keisuke Wada; 奎介和田; Chisato Wada; 和田ちさと; Hiroshi Wada; 浩和田; Ryoko Wada; 良子和田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1999-10-12
Filing date: 1999-10-12
Publication date: 2001-04-17

Abstract

(57)【要約】【課題】髪束を挟んで軽く引くだけでプレスすることが
でき、ヘアーアイロン内で発生した蒸気が直接施術を受
ける者の地肌に当たることがないヘアーアイロンを提供
する。【解決手段】相対向され、その対向面に加熱ヒーターが
それぞれ設けられた一対の挟持部材が開閉可能に連結さ
れ、前記一対の挟持部材が閉塞されたときにその接触面
が加熱ヒーターの表面よりも高く突出する二対のローラ
ーが加熱ヒーターの両側端近傍に回動可能に取り付けら
れたことを特徴とするもので構成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ヘアーアイロンに関す
る。特に、髪束を挟持して加熱することにより縮毛等を
矯正する際に使用されるヘアーアイロンに関する。

【０００２】

【従来の技術】縮毛等を矯正するには、毛髪に薬剤を塗
布して一定時間放置した後、洗浄し、ある程度乾燥させ
てから、ヘアーアイロンでプレスし、さらに別の薬剤を
塗布し再びヘアーアイロンでプレスして整え、最終的な
仕上げとしてもヘアーアイロンでプレスするといった工
程が採用されている。

【０００３】ここで使用されるヘアーアイロンは、相互
に対向され開閉可能に連結された一対の挟持部材の対向
する面に平板状のヒーターが備えられ、このヒーターの
間に髪束を挟んで加熱するものが一般的であった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たヘアーアイロンを使用して縮毛等の矯正施術をする場
合は、一度に大量の髪束をプレスすることができないの
で、プレスする髪束のスライス巾を１乃至２cmとり、ヘ
アーアイロンで０．５乃至１cmずつずらしながらプレス
し、同じ箇所を３乃至４回繰り返さなければならない。
したがって、ヘアーアイロンで何度も繰り返してプレス
しなければならず、特に長い髪にあっては施術を行う美
容師等の施術者に負担がかかって手がだるくなったり、
施術に時間がかかるという問題があった。

【０００５】また、水分を含んだ髪束を高温でプレスす
ると、ヘアーアイロン内でこの水分が沸騰して蒸気が発
生し、この発生した蒸気が施術を受ける者の地肌に当た
り、火傷を負う虞があった。

【０００６】本発明は上記のような事情に鑑み創作され
たものであって、髪束を挟んで軽く引くだけでプレスす
ることができ、ヘアーアイロン内で発生した蒸気が直接
施術を受ける者の地肌に当たることがないヘアーアイロ
ンの提供を目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は髪束を挟持して加熱することにより縮毛等
を矯正する際に使用されるヘアーアイロンであって、相
対向され、その対向面に加熱ヒーターがそれぞれ設けら
れた一対の挟持部材が開閉可能に連結され、前記一対の
挟持部材が閉塞されたときにその接触面が加熱ヒーター
の表面よりも高く突出する二対のローラーが加熱ヒータ
ーの両側端近傍に回動可能に取り付けられたことを特徴
とするもので構成される。

【０００８】この発明によれば、二対のローラーが加熱
ヒーターよりも高く突出して備えられた一対の挟持部材
が相対向して設けられているので、これらの挟持部材間
に挟まれた髪束は、ローラーには押圧されるが加熱ヒー
ターには押圧されない状態に挟持される。また、二対の
ローラーは、加熱ヒーターの両側端近傍に備えられてい
るので、挟持部材を閉じたとき、相対向する挟持部材の
ローラー同士が接触して、挟持部材の両側端部がローラ
ーによって閉塞された状態になる。

【０００９】

【実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図を
参照して説明する。図１は本発明にかかるヘアーアイロ
ン１を開いた状態の斜視図を示し、図２はヘアーアイロ
ン１を閉じた状態の平面図を示し、図３は図２における
アイロン部２２の断面図を示している。

【００１０】本発明に係るヘアーアイロン１は、開閉可
能に連結された一対の挟持部材２、２に、加熱ヒーター
３とローラー４とが備えられたものである。

【００１１】一対の挟持部材２、２は、相互に対向さ
れ、開閉可能に連結され、これらの挟持部材２、２を閉
じて髪束をその間に挟むことができるものである。

【００１２】挟持部材２は、髪束を挟持して加熱するア
イロン部２２と、施術者が手で握るグリップ部２１と、
一対の挟持部材２、２を連結するためのヒンジ部２３と
から構成されたものである。

【００１３】アイロン部２２は、挟持部材２の略中央か
ら先端に位置し、髪束をここで挟んで加熱するための部
分である。ここで、ヘアーアイロン１を髪の根元方向か
ら毛先方向へ向かって移動させる際、アイロン部２２の
髪が導入される側を髪導入部側２２ａ、髪が導出される
側を髪導出部側２２ｂとする。

【００１４】このアイロン部２の他方の挟持部材２と対
向する側の面に加熱ヒーター３が設けられ、この加熱ヒ
ーター３の長手方向の両側面の近傍にローラー４、４が
備えられている。このため、アイロン部２２には、加熱
ヒーター３を嵌め込むためのヒーター嵌入部３０がその
長手方向の中央部に設けられ、ヒーター嵌入部３０の両
側端の近傍にはローラー４、４を回動可能に保持するた
めのローラー保持溝４０、４０が設けられている（図３
参照）。

【００１５】ヒーター嵌入部３０は、加熱ヒーター３が
ちょうど嵌め入れられる大きさ及び形状に形成され、加
熱ヒーター３が嵌め入れられたときに加熱ヒーター３の
表面がアイロン部２２の表面から僅かに突出するように
なされている。また、ローラー保持溝４０は、断面が３
分の２程度の円に形成された円形状の溝であって、ロー
ラー４の回動状態を保持しつつ、アイロン部２２から落
脱することがなく、且つ、ローラー４の先端が加熱ヒー
ター３の表面よりも突出するようになされたものであ
る。

【００１６】加熱ヒーター３は、ニクロム線等の加熱手
段を内蔵した薄厚の直方体形状の平板であって、熱伝導
性の良い素材で形成され、加熱手段はコード線２４を介
して電源に繋がれるようになされている。

【００１７】ローラー４は、髪束を挟持してヘアーアイ
ロン１をスムーズに移動させるためのものであって、一
つの挟持部材２につき２本のローラー４、４がローラー
保持溝４０、４０に回動自在に嵌入されることにより加
熱ヒーター３の長手方向の両側端近傍に備えられてい
る。したがって、一対の挟持部材２、２が閉塞されたと
きには、対向する二対のローラー４、４が互いに接触す
ることになる。

【００１８】このローラー４は、加熱ヒーター３の長辺
長さとほぼ同一長さを有する円柱形状体である。したが
って、挟持部材２、２間に髪束を挟んで、ヘアーアイロ
ン１を髪の根元部分から毛先部分に向かって移動させる
際にこのローラー４が回動してスムーズに移動させるこ
とができる。また、ローラー４は、熱伝導性の良い素材
から形成されるが、ローラー４それ自体は加熱手段を必
要とはしないものである。ローラー４は、加熱ヒーター
３の近傍に設けられているので、加熱ヒーター３を高温
にすると、ローラー４もその熱によってある程度高温に
なりヒーターとしての機能を果たすからである。

【００１９】また、ローラー４は、一対の挟持部材２、
２が閉塞されたときに、加熱ヒーター３の表面よりも高
く突出するように設けられている。したがって、挟持部
材２、２の閉塞時において、アイロン部２２の髪導入部
側２２ａと髪導出部側２２ｂとは、対向するローラー
４、４によってそれぞれ閉塞されるとともに、加熱ヒー
ター先端側３ａと加熱ヒーター基端側３ｂとは開口され
ている。このために、水分を含んだ髪束を挟持して加熱
ヒーター３によりこの髪束に熱を与えたとき、加熱ヒー
ター３で発生する蒸気は加熱ヒーター先端側３ａ及び加
熱ヒーター基端側３ｂから放出され、髪導入部側２２ａ
及び髪導出部側２２ｂからは放出されることがないの
で、該蒸気が施術を受ける者の地肌に当たることはな
い。

【００２０】なお、ローラー４をクッション性のある素
材で形成すると、髪束を挟むときに、適度な強度で髪束
を対向するローラー４、４間に挟持できるので、髪束を
傷めることなくスムーズにヘアーアイロン１を移動させ
ることができて好適である。

【００２１】グリップ部２１は、アイロン部２２と連続
した挟持部材２の基端部であって、施術者が手でここを
握るための部分である。このグリップ部２１は、滑りを
防止するためその表面が波形に形成されている。

【００２２】ヒンジ部２３は、一対の挟持部材２、２を
連結するためのものであって、支点軸によって軸支され
ている。また、図示していないが、スプリング等の付勢
手段により、外力をかけない状態では、挟持部材２、２
は開放状態になるようになされている。

【００２３】次に上記構成のヘアーアイロン１の使用方
法を図４を参照しながら説明する。施術を受ける者の毛
髪に薬剤等を塗布して放置し、あるいは、ある程度乾燥
させた後、施術者は、予めコード線２４をコンセントに
繋いで加熱ヒーター３を加熱させておいたヘアーアイロ
ン１のグリップ部２１を手で握り、このとき挟持部材
２、２は開放させておく。そして、施術を受ける者の髪
束Ａを所望量掬い取り、その根元部分において挟持部材
２、２間に髪束Ａを入れる。

【００２４】次いで、グリップ部２１を握った手の握力
を強め、挟持部材２、２を閉塞させて、掬い取った髪束
Ａを挟持部材２、２間に挟む。この髪束Ａを挟んだま
ま、ヘアーアイロン１を髪束Ａの毛先方向へ向かって移
動させる。

【００２５】このようにして、本発明のヘアーアイロン
１を使用すると、ローラー４が髪束Ａを押圧し、且つ、
加熱ヒーター３は髪束Ａを押圧しない状態で髪束Ａの根
元部分から毛先方向に向かって移動させることができ
る。したがって、髪束Ａを髪導入部側２２ａの対向する
ローラー４、４で挟み加熱ヒーター３で熱を与え、髪導
出部側２２ｂの対向するローラー４、４で再び挟むの
で、プレスする必要がない。

【００２６】以上説明したように、本発明にかかるヘア
ーアイロン１は、縮毛の矯正に好適に用いられるもので
あるが、これに限らず、例えば、傷んだ毛髪の矯正にお
いても、ヒーター３が直接毛髪を押圧することなく毛髪
を加熱することができるので、好適に用いることができ
るものである。

【００２７】

【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明のヘアー
アイロンは、相対向され、その対向面に加熱ヒーターが
それぞれ設けられた一対の挟持部材が開閉可能に連結さ
れているので、これらの挟持部材を開放させて髪束を挟
み、次いで挟持部材を閉塞させることにより髪束を挟持
して加熱ヒーターで熱を与えることができる。

【００２８】また、前記一対の挟持部材が閉塞されたと
きにその接触面が加熱ヒーターの表面よりも高く突出す
る二対のローラーが加熱ヒーターの両側端近傍に回動可
能に取り付けられているので、これらの挟持部材間に挟
まれた髪束は、ローラーには押圧されるが加熱ヒーター
には押圧されない状態に挟持される。したがって、挟ん
だ髪束をローラーで挟み、加熱ヒーターで熱を与えて再
度ローラーで挟むことができるので、何度も繰り返して
プレスする必要がなく、施術者の手がだるくなったり、
施術に長時間を要するようなことがない。

【００２９】さらに、二対のローラーは、加熱ヒーター
の両側端近傍に備えられているので、挟持部材を閉じた
とき、相対向する挟持部材のローラー同士が接触して、
挟持部材の両側端部がローラーによって閉塞された状態
になる。したがって、水分を含んだ髪束を挟んだ場合
に、この髪束が加熱されて蒸気が発生しても、この蒸気
がローラー部分から排出されることがなく、施術を受け
る者の地肌に当たることが防止され、火傷を負う虞がな
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のヘアーアイロンを示す斜視図である。

【図２】本発明にかかるヘアーアイロンの平面図であ
る。

【図３】図２におけるＸ−Ｘ断面図である。

【図４】本発明にかかるヘアーアイロンの使用状態を示
す図である。

【符号の説明】

１ヘアーアイロン２挟持部材３加熱ヒーター４ローラー

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【手続補正書】

【提出日】平成１１年１０月２１日（１９９９．１０．
２１）

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】髪束を挟持して加熱することにより縮毛等
を矯正する際に使用されるヘアーアイロンであって、相対向され、その対向面に加熱ヒーターがそれぞれ設け
られた一対の挟持部材が開閉可能に連結され、前記一対
の挟持部材が閉塞されたときにその接触面が加熱ヒータ
ーの表面よりも高く突出する二対のローラーが加熱ヒー
ターの両側端近傍に回動可能に取り付けられたことを特
徴とするヘアーアイロン。