JP2001103786A - ブラシレスモータのソフトスタート機能付きモータ制御装置 - Google Patents

ブラシレスモータのソフトスタート機能付きモータ制御装置

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JP2001103786A
JP2001103786A JP27725499A JP27725499A JP2001103786A JP 2001103786 A JP2001103786 A JP 2001103786A JP 27725499 A JP27725499 A JP 27725499A JP 27725499 A JP27725499 A JP 27725499A JP 2001103786 A JP2001103786 A JP 2001103786A
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太 新木
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剛 関根
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栄二 高橋
Hideki Sunaga
英樹 須永
Shigenori Ohira
滋規 大平
Yoshihiro Yagi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの特性が変わったとしても、カスタム
ICを取り替えずに容易にソフトスタート又は急速スタ
ートの制御を変更できると共に、ソフトスタート機能と
急速スタート機能とを一体化してソフトスタートと急速
スタートを効率良く行えるカスタムIC型のブラシレス
モータのモータ制御装置を得る。 【解決手段】 回転指示信号の入力に伴って、ソフトス
タート回路22が外付けの抵抗RS1に基づく電流IS
1を外付けのコンデンサC3に充電させ、このコンデン
サC3の電位が所定電位を越えたときに、外付けの抵抗
RS2に基づく電流IS2をコンデンサC3に充電させ
る。このときのコンデンサC3の電圧をソフトスタート
波形として送出する。また、急スタート時には、コンデ
ンサC3に電流IS3、IS2、IS1を加算した電流
で充電させ、このときのコンデンサC3の波形を急スタ
ート波形として送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブラシレスモータの
モータ制御装置に関し、スタート時のソフトスタート動
作の高速化及びモータ特性に応じてソフトスタートの傾
き及び時間を容易に変更できるソフトスタート機能付き
モータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の空調装置におけるブロアファン
の回転駆動用のモータは、永久磁石を回転子、電機子巻
線を固定子として、整流機構を磁極センサとスイッチン
グ素子で置き換えたブラシレスモータが用いられるよう
になってきている。
【0003】図7は従来の自動車の空調装置の概略構成
図である。図7に示すように、ブラシレスモータ1は自
動車内の内気を取り入れるための内気導入用ダクト2と
外気を取り入れる外気用ダクト3との間に設けられたエ
アーインテークドア4の近傍に設けられたFAN付きの
モータ本体部5と、このモータ本体部5に互いに位相の
異なる電力を供給する駆動回路部6と、後述する空調制
御回路8からのFAN回転指示信号とモータ本体部5に
設けられている磁極センサ(図示せず)からの検出信号
等に基づいて駆動回路部6への所定のデュティ比の制御
信号を生成するモータ制御回路部7とから構成される。
また、モータ本体部5の近傍にはエバポレータEが設け
られている。
【0004】前述の空調制御回路8(ACアンプともい
う)は、図示しない水温センサ、温度センサ、外気セン
サ等からの検出信号と車両のインストルメントパネルに
組み付けられた操作盤9からの指示信号を入力し、この
指示信号と各種センサからの検出信号とからモータの目
標回転数を求め、所定時間後にこの目標回転数になるよ
うにするための図8に示すようなFAN指示信号をモー
タ制御回路部7に送出する。
【0005】また、モータ制御回路部7は、具体的には
マイコン又はカスタムICが用いられている。モータ制
御回路部というのをマイコンとした場合は、このマイコ
ンは、FAN指示信号の入力に伴って、駆動回路部6へ
の制御信号(出力PWM信号ともいう)のデュティ比を
0から序々に増加して行って(この間をソフトスタート
時間と称する)、目標の回転数になるデュティ比の出力
PWM信号を送出させるソフトスタート制御を行った
り、急激に高速回転させる急速スタートの制御(モータ
の特性に合わせて急激に高速回転させてもよいデューテ
ィ比)を行っていた。
【0006】一方、モータ制御回路部7をマイコンに代
えてカスタムICにした場合は、前述のソフトスタート
の制御のための回路を内蔵したカスタムICと、急速ス
タートの制御のための回路を内蔵したカスタムICとに
分けて基板に実装していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
モータ制御部を、ソフトスタートの制御機能及び急速ス
タートの制御機能を有するマイコンで構成するか、又は
ソフトスタートの制御回路を内蔵したカスタムICと、
急速スタートの制御回路を内蔵したカスタムICとに分
けて構成している。
【0008】すなわち、マイコンでソフトスタート、急
速スタートを制御していることにより、モータの特性が
変わった場合は、ソフトスタート、急速スタートのため
の制御のプログラムを書き換えなければならないので、
書き換えに非常に手間がかかるという課題があった。
【0009】一方、マイコンに代えてカスタムICを用
いた場合は、処理速度は早くなるがソフトスタート用の
カスタムICと、急速スタートのカスタムICとで構成
している。このため、モータの特性が変わった場合は、
ソフトスタート、急速スタートの制御のための回路を変
更しなければならないので、それぞれのカスタムICを
作り直さなければならないという課題があった。つま
り、モータの特性が代わるとコストがかかる。
【0010】本発明は、以上の課題を解決するためにな
されたもので、モータの特性が変わったとしても、カス
タムICを取り替えずに容易にソフトスタート又は急速
スタートの制御を変更できると共に、ソフトスタート機
能と急速スタート機能とを一体化してソフトスタートと
急速スタートを効率良く行えるカスタムIC型のブラシ
レスモータのモータ制御装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、外部と内部と
を接続させるための複数の端子(30a、30b…)を
設け、目標回転信号とモータ本体部に設けられた複数の
ホール素子(IC1、IC2、IC3)からの検出信号
とから複数相の駆動パルス毎のデュティ比の制御信号を
得てモータ本体部の回転子を回転させるブラシレスモー
タのモータ制御装置において、第1の端子(30b)に
外付けされ第1の抵抗(RS1)と、第2の端子(30
c)に外付けされた第2の抵抗(RS2)と、第3の端
子(30d)に外付けされた第3の抵抗(Rsa)と、
第3の抵抗(Rsa)に直列接続され、該接続点が第4
の端子(30e)に接続された第1のコンデンサ(C
3)と、第5の端子(30g)に接続された第2のコン
デンサ(C4)と、第1の抵抗(RS1)の値に基づく
第1の定電流(IS1)又は該第1の定電流(IS1)
に第2の抵抗(RS2)に基づく第2の定電流(IS
2)を加算した加算電流のいずれかを第3の端子(30
d)を介して、第1のコンデンサ(C3)に充電させる
と共に、第1のコンデンサ(C3)の電位を目標回転信
号とするソフトスタート回路(22)と、急速スタート
信号が入力したとき、第1の定電流(IS1)及び第2
の定電流(IS2)以上の第3の定電流(IS3)を強
制的に第4の端子(30e)を介して第1のコンデンサ
(C3)に充電させる急速スタート回路(23)とを備
えたことを要旨とする。
【0012】このため、急速スタート信号が入力してい
ないときは、ソフトスタート回路(22)が外付けされ
た第1の抵抗(RS1)の値に基づく第1の定電流(I
S1)を第3の端子(30d)から第3の抵抗(Rs
a)を介して第1のコンデンサ(C3)に充電させる。
【0013】あるいは、第1の定電流(IS1)に外付
けされた第2の抵抗(RS2)に基づく第2の定電流
(IS2)を加算した加算電流を第3の端子(30d)
を介して、第1のコンデンサ(C3)に充電させる。
【0014】このときの第1のコンデンサ(C3)の電
位を目標回転信号とするので、その目標回転信号は第1
の定電流(IS1)で序々に立ち上がり、加算電流が充
電されたときに第1の定電流(IS1)より大きな傾き
となったソフトスタート波形を得ることが可能となる。
【0015】また、急速スタート信号が入力すると、急
速スタート回路(23)によって、第1の定電流(IS
1)及び第2の定電流(IS2)以上の第3の定電流
(IS3)を強制的に第4の端子(30e)を介して第
1のコンデンサ(C3)に充電されるので、第1のコン
デンサ(C3)の電位はソフトスタート波形とならない
で急速スタート信号の入力に伴って急激に上昇した急速
スタート波形となる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ソフトス
タート又は急速スタートにおける波形の傾斜及びその時
間を決定するためのコンデンサと抵抗を全て外付けにす
る。
【0017】そして、急速スタート信号が入力しないと
きは、回転指示信号の検知初期において、外付けの第1
の抵抗RS1、第2の抵抗RS2に基づく定電流(IS
1、IS2)で外付けの第1のコンデンサC3に充電さ
せて、これらの抵抗、コンデンサの値に基づく傾斜のソ
フトスタート波形にした回転指示信号を送出する。
【0018】また、急速スタート信号が入力したとき
は、直ちに第3の定電流(IS3)をを定電流(IS
1、IS2)に加算して第1のコンデンサ(C3)に充
電させることで、ソフトスタート波形に代わって急激に
上昇した急スタート波形を回転指示信号とする。
【0019】すなわち、ハード回路で外付けされた抵
抗、コンデンサの値に基づく傾斜のソフトスタート波形
又は急スタート波形を得ることができるので、モータの
回転に高速に追従させてソフトスタート又は急速スター
トが可能であるという効果が得られている。
【0020】また、外付けされた抵抗、コンデンサを変
更することによってソフトスタート波形の傾斜又は急ス
タート波形の傾斜を変更することが可能であるので、モ
ータの特性が代わったときは、単に外付けの抵抗、コン
デンサを取り替えるだけでモータの特性に合わせた傾斜
のソフトスタート波形又は急スタート波形を容易に得る
ことができるという効果が得られている。
【0021】従って、従来のようにIC又はプログラム
を作り直さなくともよいので、モータの特性が代わって
も製造コストを抑えることになる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本実施の形態のブラシレス
モータのモータ制御装置の概略構成図である。図1に示
すモータ制御装置10はカスタムICであり、複数の入
出力端子を有してモータ本体部に位相の異なる電力を供
給する駆動回路6及びモータ本体部のホールIC(IC
1、IC2、IC3)に接続され、このホールICから
の各検出信号とFAN回転指示信号とに基づいて、所定
の回転速度にするための制御信号を生成して駆動回路部
6に送出する。
【0023】このとき、FAN回転指示信号の入力に伴
って、抵抗、比較器(コンパレータ)トランジスタ等を
用いてFAN指示信号を序々に立ち上げるソフトスター
ト波形を得る。前述のソフトスタート波形の傾き又は、
急速スタートの時間は、外付けの抵抗、コンデンサ等に
よって可変可能となっている。すなわち、モータの特性
等に応じてソフトスタート波形の傾き、急速スタート時
間を外付けの抵抗、コンデンサを変えることによって容
易に変更できるようにしていると共に、ソフトスタート
又は急速スタートの切換ができるようにしている。
【0024】次に、モータ本体部の概略構成を初めに説
明する。モータ本体部は、図2に示すように、シャフト
12の一端の周囲に回転検出用のためのマグネット13
(以下センサマグネット13という)を設け、このセン
サマグネット13の周囲に6個の突極14a、14b、
……を有する固定子14を取付けている。前述のセンサ
マグネット13はN極とN極、S極とS極とがそれぞれ
一対で対向させられ、シャフト12の一方の端の周囲に
設けられている。
【0025】また、固定子14の6個の突極14a、1
4b、……にはコイル15a、15b、……が巻き付け
られ、対向する2個のコイルで1相をなしている。すな
わち、6個のコイルで三相の駆動系を構成している。
【0026】この固定子14の外側にあるロータ16に
は図2に示すように、90度間隔でメインマグネット1
7a、17b、……が周設されている。ロータ16はシ
ャフト12の他端(図示せず)にシャフト12と一体で
回転可能に連結されている。
【0027】さらに、固定子14にはセンサマグネット
13の磁極(S極、N極)の磁界の方向を検出するホー
ル素子18a(IC1)、18b(IC2)、18c
(IC3)が120間隔で均等に配置されている。
【0028】一方、駆動回路部6は、モータ制御装置1
0に接続された6個の抵抗R1、R2、……と、6個の
パワー素子Q1、Q2……とからなり、モータ制御装置
10からの各制御信号に基づく駆動信号を生成し、これ
らの駆動信号を対応するパワー素子Q1、Q2……に送
出する。
【0029】次に、モータ制御装置10の構成を説明す
る。モータ制御装置10は、図1に示すように、FAN
回転指示信号(以下単に回転指示信号という)を入力す
る入力検知回路20と、急速充電回路21と、ソフトス
タート回路22と、急速スタート回路23と、ソフトス
タート時間設定回路25と、急スタート時間設定回路2
6と、定電流値設定回路27とを備えて基板に実装され
ている。但し、駆動回路部6とカスタムIC化されたモ
ータ制御装置10は、同じ基板の異なる領域に設けられ
る。
【0030】入力検知回路20は、回転指示信号を端子
30aに入力し、この回転指示信号と基準値とを比較器
(オープンコレクタタイプ)によって比較し、回転指示
信号のレベルが10%以上の範囲(例えば10%〜90
%)のときにソフトスタート回路22から電流IS1を
ソフトスタート時間変更回路25に流させる。
【0031】ソフトスタート回路22は、電流IS1を
流す定電流源36と電流IS2を流す定電流源37とダ
イオードDと比較器38とを備えている。この定電流源
36は端子30bに接続され、この端子30bに定電流
値設定変更用のための外付けの抵抗RS2が接続されて
いる。また、定電流源37は端子30cに接続され、こ
の端子30cに定電流値設定変更用のための外付けの抵
抗RS2が接続されている。
【0032】この外付けの抵抗RS1と抵抗RS2とを
総称して本実施の形態では定電流値設定回路27と称す
る。
【0033】前述のダイオードDは、アノード側が定電
流源37に接続され、カソードが定電流源36及び入力
検知回路20の出力端及び端子30dに接続に接続され
ている。
【0034】更に、比較器38は、一方の入力端を端子
30e、急速スタート回路23の定電流源39(IS
3)及びボルテージフォロワ24に接続されている。
【0035】急速スタート回路23は、定電流源39
(IS3)とAND40とを備え、ANDの一方の入力
端子は本カスタムICの端子30f(Hレベル又はLレ
ベルの急スタート制御信号が入力される端子)に接続さ
れ、他方の入力端子は急速充電回路21の出力に接続さ
れている。また、AND40の出力は定電流源39(I
S3)のオフ、オフさせる出力信号となっている。すな
わち、このAND40によってソフトスタートと急スタ
ートが切換可能となっている。
【0036】急速充電回路21は、トランジスタTR、
定電流源42、比較器43、抵抗等で構成され、トラン
ジスタTRのベース側を、端子30f及びNOT44を
介して入力検知回路20に接続している。また、トラン
ジスタTRのコレクタを定電流源42(IS4)及び比
較器43の一方の入力端子並びに本カスタムICの端子
30gに接続している。前述のNOT44は、入力検知
回路20が回転指示信号のレベルが10%以下又は90
%以上のときに出力をLレベルにしてコンデンサC4の
電荷を放電させている。
【0037】また、比較器43は、他方の入力端子を分
圧抵抗に接続し、出力を急速スタート回路23のAND
40の一方の入力端子に接続している。
【0038】さらに、本カスタムICの端子30gに
は、コンデンサC4が外付けされている。本実施の形態
ではこのコンデンサC4を急スタート時間設定回路26
と称している。
【0039】さらに、本カスタムICの端子30dには
抵抗RSaとコンデンサC3とからなる直列回路が接続
されている。この抵抗RSとコンデンサC3との接続点
は本カスタムICの端子30eに接続されている。
【0040】この抵抗RSとコンデンサC3とを総称し
て本実施の形態ではソフトスタート設定回路25と称し
ている。
【0041】上記のように構成されたカスタムIC化さ
れたモータ制御装置10について以下に動作を図3の波
形図を用いて説明する。
【0042】(ソフトスタート動作)例えば、図3の
(a)に示す回転指示信号がカスタムIC化されたモー
タ制御装置10の端子30aに入力すると、入力検出回
路20が基準電源(例えば4V、10%に相当する電
圧)と比較し、基準電源以下のときは出力を高インピー
ダンス状態にする。これによって、ソフトスタート回路
22は、外付けされている定電流値設定回路27の抵抗
RS2に基づく電流IS1を端子30dを介してソフト
スタート設定回路25に流す。すなわち、回転指示信号
のレベルが10%以上になったときにコンデンサC3が
外付けの抵抗Rsaを介して抵抗RS1に基づく電流I
S1で充電される。
【0043】このときのソフトスタート時間設定回路2
5のコンデンサC3の電圧がソフトスタート回路22の
ボルティジフォロワ24によって電流増幅される。すな
わち、回転指示信号の入力初期においては、図3の
(b)に示すように、ソフトスタート波形は、コンデン
サC3に電流IS1が蓄積されて行くときの電圧が送出
されるから折れ線1の範囲の傾斜をもった波形となる。
【0044】また、コンデンサC3の電圧はソフトスタ
ート回路22の比較器38の一方の入力端に入力し、こ
の比較器38が基準電源(例えば6V、10%に相当)
と比較し、コンデンサC3の電圧が基準電源以上になっ
ている間は、出力を高インピーダンス状態にする。
【0045】これによって、ソフトスタート設定回路2
5には定電流IS1と、外付けの抵抗RS2に基づく電
流IS2とを加算した電流が流れてコンデンサC3に充
電される。
【0046】すなわち、ソフトスタート波形は、コンデ
ンサC3が例えば0.6V(回転指示信号の10%に相
当)程度になると、図3の(b)に示すように、定電流
IS1と定電流IS2との加算電流が流れることになる
ので、出力波形は折れ線1よりは傾斜が急激な折れ線2
となる。
【0047】つまり、定電流値設定回路27のコンデン
サC3、抵抗Rsaを変更することによって、図3の
(b)に示すようにソフトスタート時の初期における折
れ線1の範囲の傾きを変更することができる。
【0048】このソフトスタート時のソフトスタート波
形IS1の傾きは、出力デューティが3.75%/se
c〜15%/secの幅となるように設定されるのが望
ましい この理由を説明する。一般に車両空調用ブロァーブラシ
レスモータのソフトスタートにおいては、初期駆動電圧
の傾きについては明確な基準が無く、単にファンの吹き
出し風量に違和感がないように決める。
【0049】しかし、初期電圧の傾き(ソフトスタート
波形IS1の傾き)によっては、ブロアーが廻り出して
モータによる騒音が発生する場合がある。
【0050】一般に、ブロアーブラシレスモータの初期
駆動電圧の傾きを8.333%/sec以下にすると、
聴感では起動時のモータによる騒音は聞こえ難くなる。
つまり、傾きが小さいくなればなるほど減少していく。
しかし、初期駆動電圧の傾きを小さくして行くと、モー
タの廻り出しが遅くなって行く。
【0051】このため、風量の変化は遅くなればなる程
に乗員に違和感を与えるので、5%程度が限界である。
【0052】すなわち、モータのバラツキを含め、初期
駆動電圧の傾きを3.75%/secから15%/se
c内で決定するのが車両空調システムには望ましいと言
える。但し、ここでの%は、風量全開を100%とした
ときの駆動電圧の割合を示す。
【0053】例えば、FAN指示電圧が停止を示してい
る電圧値のときは、ソフトスタートを設定し、FAN指
示電圧がFAN起動を示している電圧のときは、ソフト
スタート制御を開始させる。このとき、設定時間毎にス
ロープ定数(傾き)を変化させる。つまり、可変のスロ
ープ制御でFAN起動させる。
【0054】また、目標到達時(FAN指示電圧相当)
においては、ソフトスタート起動中であっても、ソフト
スタートを解除し、FAN指示電圧で制御する。
【0055】このソフトスタートは、図4に示しよう
に、初期停止時間を無くし(0スタート)、FAN出力
電圧を0〜7.5%/secまで変化させる(図4にお
いてはT2)。
【0056】そして、このようにソフトスタートの設定
が終了したらFAN停止しない限りはソフトスタートは
行わない。
【0057】すなわち、図5に示すように、FAN始動
開始に伴って、モータの空走時間(モータの特性によっ
て相違する)を考慮して1.5secの間は、3.0
%、6.7%、7.5%という具合に変化させる。
【0058】また、前述の抵抗Rsa、コンデンサC3
を変更すると折れ線2における傾きを変更することも可
能であるが、折れ線1の傾きはモータの特性に合わせて
設定した傾きであるから、抵抗Rsa及びコンデンサC
3を変更すると折れ線1の傾きも変わってしまう。
【0059】そこで、本例では端子30cに接続されて
いる抵抗RS2を変えることで、低電流(IS2)を変
えて折れ線2の傾きを変更する。
【0060】(急スタート)例えば、回転指示信号がカ
スタムIC化されたモータ制御装置10の端子30aに
入力し、入力検出回路20が10%に相当するレベルを
検出して出力を高インピーダンス状態にしているとす
る。
【0061】このとき、外部から入力する急スタート信
号がHレベル(所定時間後にLレベルになる)にされる
と、急速充電回路21のトランジスタTRがオフ状態と
なって定電流源IS4から端子30dを介して急スター
ト時間設定回路である外付けのコンデンサC4を充電さ
せる。そして、コンデンサC4の電圧が上昇してVDD
に到達したときに、急速充電回路21の比較器43が出
力をHレベルにする。
【0062】すなわち、急速スタート回路23のAND
40にはHレベルの急スタート信号と比較器43からの
Hレベルの出力信号とが入力して定電流源IS3を動作
させる。
【0063】従って、ソフトスタート時間設定回路25
である抵抗RSとコンデンサC3には、ソフトスタート
回路22の電流IS1と、急スタート回路23の電流I
S3との加算電流が流れてコンデンサC3の電位を急激
に上昇させて比較器38の出力を高インピーダンス状態
にする。このため、急スタート制御信号がHレベルにさ
れたときは、抵抗RsaとコンデンサC3には、電流I
S1と電流IS2と電流IS3との加算電流が流れてコ
ンデンサC3の電位を急激に上昇させ、図3の(c)に
示すように急激に上昇した急スタート波形となり、例え
ばスタートと同時に1000回転でFANを回転させる
ことが可能となる。
【0064】そして、急スタート制御波形がHレベルか
Lレベルになると、急速充電回路21のトランジスタT
Rがオン状態になって、外付けのコンデンサC4から放
電電流を流す。
【0065】このため、急速充電回路21の比較器43
の出力がLレベルとなり、定電流源39からの電流IS
3を停止させて、コンデンサC3に電流IS1と電流I
S2との加算電流を流させる。従って、図3の(c)に
示すように、出力回路24における波形は急激に下降し
て上記のソフトスタート波形に復帰する。
【0066】すなわち、コンデンサC4を変更すること
により、図6に示すようにモータの特性に合わせて急ス
タート時の動作時間を変更することが可能である(点
線)。
【0067】なお、外付けの抵抗RS1、RS2、抵抗
Rsa、コンデンサC3、コンデンサC4の全てを変更
してモータの特性に合わせたスタート動作を得るように
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のブラシレスモータのモータ制御装
置の概略構成図である。
【図2】ブラシレスモータの本体部の構成図である。
【図3】実施の形態の動作を説明するための波形図であ
る。
【図4】ソフトスタート波形の可変の傾きの割合を説明
する説明図である。
【図5】モータ特性に合わせたスロープの可変の傾きの
割合を説明する説明図である。
【図6】急スタート時に用いるコンデンサを変更したと
きの波形図である。
【図7】従来の空調制御装置の概略構成図である。
【図8】FAN指示信号を説明する説明図である。
【符号の説明】
10 モータ制御装置 20 回転検知回路 21 急速充電回路 22 ソフトスタート回路 23 急速スタート回路 25 ソフトスタート時間設定回路 26 スタート時間設定回路 27 定電流値設定回路
フロントページの続き (72)発明者 関根 剛 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内 (72)発明者 高橋 栄二 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内 (72)発明者 須永 英樹 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内 (72)発明者 大平 滋規 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内 (72)発明者 八木 義博 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内 Fターム(参考) 5H019 BB05 BB19 CC04 DD01 EE14 5H560 AA01 BB04 BB08 BB12 DA02 DA19 EB01 HA01 UA05 XA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部と内部とを接続させるための複数の
    端子(30a、30b…)を設け、目標回転信号とモー
    タ本体部に設けられた複数のホール素子(IC1、IC
    2、IC3)の検出信号とから複数相の駆動パルス毎の
    デュティ比の制御信号を得て前記モータ本体部の回転子
    を回転させるブラシレスモータのモータ制御装置におい
    て、 第1の端子(30b)に外付けされ第1の抵抗(RS
    1)と、 第2の端子(30c)に外付けされた第2の抵抗(RS
    2)と、 第3の端子(30d)に外付けされた第3の抵抗(Rs
    a)と、 前記第3の抵抗(Rsa)に直列接続され、該接続点が
    第4の端子(30e)に接続された第1のコンデンサ
    (C3)と、 第5の端子(30g)に接続された第2のコンデンサ
    (C4)と、 前記第1の抵抗(RS1)の値に基づく第1の定電流
    (IS1)又は該第1の定電流(IS1)に前記第2の
    抵抗(RS2)に基づく第2の定電流(IS2)を加算
    した加算電流のいずれかを前記第3の端子(30d)を
    介して、前記第1のコンデンサ(C3)に充電させると
    共に、前記第1のコンデンサ(C3)の電位を前記目標
    回転信号とするソフトスタート回路(22)と、 急速スタート信号が入力したとき、前記第1の定電流
    (IS1)及び前記第2の定電流(IS2)以上の第3
    の定電流(IS3)を強制的に前記第4の端子(30
    e)を介して前記第1のコンデンサ(C3)に充電させ
    る急速スタート回路(23)とを有することを特徴とす
    るブラシレスモータのソフトスタート機能付きモータ制
    御装置。
  2. 【請求項2】 回転指示信号が入力する第6の端子(3
    0a)に入力端を、出力端を前記ソフトスタート回路の
    第1の定電流(IS1)に接続し、前記回転指示信号が
    前記基準値を越えているときは、前記出力端を高インピ
    ーダンス状態にして前記第1の定電流(IS1)又は前
    記加算電流を前記第3の端子(30d)を介して前記第
    1のコンデンサ(C3)に充電させる入力検知回路とを
    有することを特徴とする請求項1記載のブラシレスモー
    タのソフトスタート機能付きモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記急スタート信号が入力したとき、又
    は前記入力検知回路(20)が前記出力端を高インピー
    ダンス状態にしているとき、第4の定電流(IS4)を
    前記第5の端子(30g)を介して前記第2のコンデン
    サ(C4)に充電させると共に、該第2のコンデンサ
    (C4)の電位が所定レベルに到達したときに出力信号
    を前記急速スタート回路(23)に送出する急速充電回
    路(21)とを有することを特徴とする請求項1又は2
    記載のブラシレスモータのソフトスタート機能付きモー
    タ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記急速スタート回路は、 前記急速スタート信号と前記急速充電回路からの出力信
    号とが共に入力したとき、前記第3の定電流(IS3)
    を前記第4の端子(30e)を介して前記第1のコンデ
    ンサ(C3)に充電させ、また前記急速スタート信号と
    出力信号とが共に入力しないときは、前記第3の定電流
    (IS3)の充電を停止させることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載のブラシレスモータのソフトスタート
    機能付きモータ制御装置。
  5. 【請求項5】 前記ソフトスタート回路は、 前記第4の端子(30e)に一方を、他方を基準電源
    に、出力を前記第2の定電流源(IS2)に接続し、第
    4の端子(30e)の電位が基準以下のときは前記第1
    の定電流(IS1)を第3の抵抗(Rsa)介して前記
    第1のコンデンサ(C3)に充電させ、また基準を越え
    たときは、出力を高インピーダンス状態にして前記第2
    の定電流(IS2)を前記第1の定電流(IS1)に強
    制的に加算させることを特徴とする請求項1記載のブラ
    シレスモータのソフトスタート機能付きモータ制御装
    置。
  6. 【請求項6】 前記入力検知回路、ソフトスタート回
    路、急速充電回路、急速スタート回路は、集積化されて
    いることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のブ
    ラシレスモータのソフトスタート機能付きモータ制御装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006320164A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Asmo Co Ltd モータ制御装置およびモータ装置
JP2009089558A (ja) * 2007-10-02 2009-04-23 Rb Controls Co インバータ装置
JP2012183849A (ja) * 2011-03-03 2012-09-27 Furukawa Electric Co Ltd:The 車両用配電機器

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