JP2001103779A5 - - Google Patents

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Description

【書類名】 明細書
【発明の名称】 シートベルト駆動用モーターの駆動方法、シートベルト駆動用モーター、及びシートベルトリトラクター
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シートベルト駆動用直流モーターをパルス制御により駆動する方法であって、モーターに流す電流パルスの周波数を、人間の可聴周波数よりも高く設定することを特徴とするシートベルト駆動用モーターの駆動方法。
【請求項2】 請求項1に記載のシートベルト駆動用モーターの駆動方法であって、モーターに流す電流パルスの周波数を、シートベルトリトラクターの機械的な共振周波数よりも高く設定することを特徴とするシートベルト駆動用モーターの駆動方法。
【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のシートベルト駆動用モーターの制御方法を用いて駆動されるシートベルト駆動用モーター。
【請求項4】 請求項3に記載のシートベルト駆動用モーターに結合されたシートベルトリトラクター
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【従来の技術】
乗用車に使用されるシートベルトは、シートベルト巻取機により張力を与えられるようになっている。すなわち、シートベルトを使用する場合は、シートベルト巻取機の中にばねによって巻き取られているシートベルトを、人間が引き出し、シートに固定されたもう一方のシートベルトとバックルにより係合させる。その後、手を緩めると、シートベルト巻取機のばねの作用により弛んだシートベルトが巻き取られ、ばねによって決まる張力がシートベルトに与えられて、乗員をシートに拘束する。
【0002】
しかしながら、このようなばね式の巻き取り機構においては、シートベルトを締める方向にのみ力が加わるので、人間がシートベルトを緩めようとすると、この力に逆らってシートベルトを引っ張らなければならないという問題点があった。また、ばねの弾性力を使用しているため、動作が不安定であり、巻き取り不良が発生することがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような問題点を解決するために、発明者の同僚は、人間がシートベルトを引っ張ることにより容易に拘束力を緩めることができると共に、フレキシビリティに富んだ巻取制御に対応することができるシートベルト駆動装置に関する発明を行い、平成11年特許願第126242号として特許出願した。それは、シートベルトを駆動するのに直流モータを使用し、当該直流モータの回転方向と回転速度を制御するのに、PWM制御、又はパルス幅一定・周期可変制御を行うものである。この発明によれば、シートベルトを必要な速度で必要な方向に駆動することができるので、フレキシビィリティに富んだシートベルトの駆動が実現できる。
【0004】
このようなシートベルト駆動用モーターの制御においては、モーターの高速回転が要求されないので、制御パルスの周期は、1kHz程度に設定されるのが普通である。しかしながら、発明者らの試作の結果、このような低い周波数でモータを駆動すると、ブーンというような唸りが発生して人間に不快感を与えたり、振動が発生することが分かった。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、シートベルトをモーターで駆動し、パルス制御によりモーターの制御を行う場合でも、不快な唸りや振動が発生しないようなシートベルト駆動用モーターの駆動方法、及びこの駆動方法を使用したシートベルト駆動用モーター、さらには、このシートベルト駆動用モーターに結合されたシートベルトリトラクターを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための第1の手段は、シートベルト駆動用直流モーターをパルス制御により駆動する方法であって、モーターに流す電流パルスの周波数を、人間の可聴周波数よりも高く設定することを特徴とするシートベルト駆動用モーターの駆動方法(請求項1)である。
【0007】
本手段においては、モーターに流す電流パルスの周波数を、人間の可聴周波数よりも高く設定している。電流パルスの周波数とは、PWM制御の場合は繰り返し周波数、パルス幅一定・周期可変制御の場合は可変周期に対応する周波数のことである。いずれの場合も、この周波数を人間の可聴周波数より高くしているので、リップルに伴ってモーターの振動が発生する場合でも、それが人間に聞き取られることが無く、不快感を与えることが無い。
【0008】
前記課題を解決するための第2の手段は、前記第1の手段であって、モーターに流す電流パルスの周波数を、シートベルトリトラクターの機械的な共振周波数よりも高く設定することを特長とするシートベルト駆動用モーターの駆動方法(請求項2)である。
【0009】
本手段においては、前記モーターに流す電流パルスの周波数を、モーターが結合される機械系であるシートベルトリトラクターの機械的な共振周波数よりも高く設定しているので、リップルに伴ってモータの振動が発生する場合でも、それが機械系と共振して振動が大きくなることが無い。よって、大きな振動の発生を抑制することができる。
前記課題を解決するための第3の手段は、前記第1の手段又は第2の手段であるシートベルト駆動用モータの制御方法を用いて駆動されるシートベルト駆動用モータ(請求項3)である。
前記課題を解決するための第4の手段は、前記第3の手段であるシートベルト駆動用モータに結合されたシートベルトリトラクター(請求項4)である
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態の1例を実施するためのシートベルト駆動装置のモータ制御系の概要を示す図である。図示していないが、モーターMにはシートベルトリトラクターが結合され、モーターMの回転により、シートベルトが巻き取られたり巻き戻されたりする。
【0011】
ノイズフィルタはコンデンサC1、C2及びリアクタンスLから形成され、スイッチング素子部からのノイズが直流電源側に逆流するのを防いでいる。CPUからは制御パルスP1〜P4が、ゲート回路GATEを介して、P1’〜P4’としてスイッチング素子であるスイッチングトランジスタQ1〜Q4のゲートに与えられている。一方、ノイズフィルタを通った直流電源からの電圧は、スイッチングトランジスタQ1、Q2のコレクタに接続され、モータ端子AはトランジスタQ1のエミッタ及びトランジスタQ4のコレクタに、モータ端子BはトランジスタQ2のエミッタ及びトランジスタQ3のコレクタに接続されている。さらに、スイッチングトランジスタQ3、Q4のエミッタは接地されている。
【0012】
たとえば、シートベルトのバックルが係合されると、CPUは外部情報としてこの情報を入力し、リレーRLのコイルに電圧をかけ、これによりリレーRLの接点が閉となって、スイッチングトランジスタQ1、Q2のコレクタに電圧が印加される。CPUに、モータMの回転方向、回転速度等の外部情報が入力されると、CPUはこれに応じて制御パルスP1〜P4を出力する。
【0013】
図2に、モータMを正方向に回転させるときの制御パルスP1〜P4の出力方法の例を示す。(a)においては、制御パルスP3をハイレベルに保ち、制御パルスP1をオンオフする(以下、オンをハイレベル、オフをローレベルとする)。これにより、スイッチングトランジスタQ2、Q4はオフ、Q3はオンとなり、Q1はオンオフを繰り返す。よって、直流電源からの電流は、スイッチングトランジスタQ1のオンオフに同期して、Q1→モータ端子A→モータ端子B→Q3→アースと流れ、モータMに端子A側からB側に流れる巻線電流が与えられる。これにより、モータMは正転する。
【0014】
(b)においては、制御パルスP1をハイレベルに保ち、制御パルスP3をオンオフする。これにより、スイッチングトランジスタQ2、Q4はオフ、Q1はオンとなり、Q3はオンオフを繰り返す。よって、直流電源からの電流は、スイッチングトランジスタQ3のオンオフに同期して、Q1→モータ端子A→モータ端子B→Q3→アースと流れ、モータMに端子A側からB側に流れる巻線電流が与えられる。これにより、モータMは正転する。
【0015】
(c)においては、制御パルスP1、P3を同期してオンオフする。これにより、スイッチングトランジスタQ2、Q4はオフとなり、Q1、Q3はオンオフを繰り返す。よって、直流電源からの電流は、スイッチングトランジスタQ1、Q3のオンオフに同期して、Q1→モータ端子A→モータ端子B→Q3→アースと流れ、モータMに端子A側からB側に流れる巻線電流が与えられる。これにより、モータMは正転する。
【0016】
図3に、モータMを逆方向に回転させるときの制御パルスP1〜P4の出力方法の例を示す。(a)においては、制御パルスP4をハイレベルに保ち、制御パルスP2をオンオフする。これにより、スイッチングトランジスタQ1、Q3はオフ、Q4はオンとなり、Q2はオンオフを繰り返す。よって、直流電源からの電流は、スイッチングトランジスタQ2のオンオフに同期して、Q2→モータ端子B→モータ端子A→Q4→アースと流れ、モータMに端子B側からA側に流れる巻線電流が与えられる。これにより、モータMは逆転する。
【0017】
(b)においては、制御パルスP2をハイレベルに保ち、制御パルスP4をオンオフする。これにより、スイッチングトランジスタQ1、Q3はオフ、Q2はオンとなり、Q4はオンオフを繰り返す。よって、直流電源からの電流は、スイッチングトランジスタQ4のオンオフに同期して、Q2→モータ端子B→モータ端子A→Q4→アースと流れ、モータMに端子B側からA側に流れる巻線電流が与えられる。これにより、モータMは正転する。
【0018】
(c)においては、制御パルスP2、P4を同期してオンオフする。これにより、スイッチングトランジスタQ1、Q3はオフとなり、Q2、Q4はオンオフを繰り返す。よって、直流電源からの電流は、スイッチングトランジスタQ2、Q4のオンオフに同期して、Q2→モータ端子B→モータ端子A→Q4→アースと流れ、モータMに端子B側からA側に流れる巻線電流が与えられる。これにより、モータMは逆転する。
【0019】
モータの回転速度を変えるときは、図4に示すように、オンオフするパルスのパルス幅(T2)を一定とし、パルスレート(T1に相当する周期)を変えるか、パルスレートを一定(周期T1)とし、デユーティーレシオ(T2/T1)を変化させる。
【0020】
モータを駆動しないとき、外力によりモータMが回転しにくいようにするためには、図5に示すように、制御パルスP3、P4(又は制御パルスP1、P2)をオンとしたままにしておく。これにより、モータMには直流電源からの電圧がかからないが、モータMが外力により回転しようとすると、その起電力によりスイッチングトランジスタQ3、Q4を介して回生電流が流れ、回生制動により、モータMが回転しにくくなる。
【0021】
逆に、外力によりモータMが回転しやすいようにするときには、制御パルスをオフとしておく。これにより、モータMの回生電流が流れなくなり、回生制動がかからないので、シートベルトを軽く動かすことができる。
【0022】
なお、図1において、サーミスタTHは、モータMの温度を監視し、モータMがオーバーロードとなって温度が上昇したとき、CPUにその情報を入力し、CPUによりモータMの駆動を停止するために設けられている。また、モータMに並列に接続されるフライホイールダイオードは図示を省略している。
【0023】
本実施の形態においては、図4に示すT1に対応する周波数を30kHz前後として、人間の可聴周波数及びシートベルトリトラクターの共振周波数よりも高く設定している。よって、パルス駆動に伴うリップルのためにモーターMに振動が発生しても、その振動音は人間に聞き取れないので不快感を与えることが無く、かつ、シートベルトリトラクターと共振して大きな振動が発生することが無い。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のうち請求項1に係る発明においては、パルス駆動によるリップルに伴ってモーターの振動が発生する場合でも、それが人間に聞き取られることが無く、不快感を与えることが無い。
【0025】
請求項2に係る発明においては、パルス駆動によるリップルに伴ってモータの振動が発生する場合でも、それが機械系と共振して振動が大きくなることが無いので、大きな振動の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の実施の形態の1例を実施するためのモーター駆動回路の回路構成を示す概要図である。
【図2】
モータを正方向に回転させるときの制御パルスの出力方法の例を示す図である。
【図3】
モータを逆方向に回転させるときの制御パルスの出力方法の例を示す図である。
【図4】
制御パルスのデューティ比を示す図である。
【図5】
外力によりモータが回転しにくいようにするときの、制御パルスの状態の例を示す図である。
【符号の説明】
CPU…マイクロコンピュータ
P1〜P6、P1’〜P4’:制御出力(パルス)
GATE:ゲート回路
Q1〜Q4:スイッチングトランジスタ
M:モータ
C1、C2:コンデンサ
L:リアクタンス
RL、RL2:リレー
TH:サーミスタ
SW:CPU用スイッチ
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