JP2003191821A - シートベルト巻取装置及びリトラクタ駆動回路 - Google Patents

シートベルト巻取装置及びリトラクタ駆動回路

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JP2003191821A JP2001396959A JP2001396959A JP2003191821A JP 2003191821 A JP2003191821 A JP 2003191821A JP 2001396959 A JP2001396959 A JP 2001396959A JP 2001396959 A JP2001396959 A JP 2001396959A JP 2003191821 A JP2003191821 A JP 2003191821A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートベルトを巻き取るために搭載されたモ
ータの駆動回路を小型で、安定動作可能なものとする。 【解決手段】 モータ32と、モータ32の回転駆動に
よりシートベルトWが引き出し可能に巻き取られるスプ
ール31と、スプール31とモータ32とを結合解除自
在に、モータ32の回転力によってスプール31をシー
トベルトWの巻取り方向に回転させる伝達機構33と、
モータ32に電流を流してモータ32を回転させる駆動
回路10と、モータ32に流れる電流が所定の一定値に
保持されるように駆動回路10を制御するCPU21と
を備え、モータ32を流れる電流を所定の一定値に保持
して駆動回路10でモータ32を回転制御し、スプール
31にシートベルトWを巻回させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートベルト巻取
装置及び同装置に用いられる駆動回路に係り、特に内蔵
のモータ回転力を利用してシートベルトを巻取るシート
ベルト巻取装置と、同装置に搭載されたモータを駆動す
るリトラクタ駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車に組込まれたシートベルト巻取装
置(リトラクタ)は、乗員がシートベルトを装着したと
きに、胸部にかかるシートベルトの余分なたるみを除去
してシートベルトを乗員にフィットさせる機能や、乗員
がシートベルトを使用しないときにピラーに沿って張っ
た状態でシートベルトの全条を巻取る機能を持ってい
る。このような機能を実現するために、従前のシートベ
ルト巻取装置ではゼンマイばね等のリターンスプリング
を内蔵し、その付勢力によってスプールを回転させてシ
ートベルトを巻取っていた。
【0003】しかしながら、近年ではシートベルト巻取
装置に新たな機能が要求され、シートベルトを高速に巻
回したり、状況に応じてシートベルト張力を変化させて
乗員の拘束力を変化させる必要が生じている。このよう
な要求に対応するため、モータが組込まれ、そのモータ
の回転力によってスプールを回転させるシートベルト巻
取装置が提案されている。この種のシートベルト巻取装
置の一例として特開2001−80455号公報があ
る。
【0004】図6はシートベルト巻取装置のモータを駆
動するリトラクタ駆動回路の一例を示した回路図であ
る。この駆動回路は特開2001−80455号公報に
示されたものであり、電源にエミッタがそれぞれ接続さ
れた2個のPNPトランジスタ1,2を備えている。ト
ランジスタ101のコレクタにダイオード103のアノ
ードが接続され、ダイオード103のカソードが、NP
Nトランジス104のコレクタと抵抗105の一端とに
接続されている。抵抗105は、トランジスタ102の
バイアス抵抗であり、抵抗105の他端がトランジスタ
102のベースに接続されている。トランジスタ102
のコレクタは、ダイオード106のアノードに接続さ
れ、ダイオード106のカソードが、NPNトランジス
タ107のコレクタと抵抗108の一端とに接続されて
いる。抵抗108は、トランジスタ101のバイアス抵
抗であり、抵抗108の他端がトランジスタ101のベ
ースに接続されている。トランジスタ104のコレクタ
とトランジスタ107のコレクタとが、電流検出器CT
に接続されている。
【0005】トランジスタ101のコレクタとトランジ
スタ102のコレクタとの間に駆動対象のモータ109
が接続されている。トランジスタ104のベースには、
ゲート信号G1が入力され、トランジスタ107のベー
スには、ゲート信号G2が与えられる。電流検出器CT
は、モータ109のトルクを推定するために、モータ1
09に流れた電流に対応する信号を出力する。
【0006】このような駆動回路により、モータ109
を駆動させるときには、例えば高レベル(以下、“H”
という)のゲート信号G1をトランジスタ104のベー
ス与え、低レベル(以下、“L”という)のゲート信号
G2をトランジスタ107のベースに与える。
【0007】ベースが“H”になったトランジスタ10
4はオンし、ベースが“L”になったトランジスタ10
7はオフする。トランジスタ104がオンすることによ
り、トランジスタ102のベース電圧が下がり、トラン
ジスタ102がオンする。トランジスタ102がオンす
ると、トランジスタ102のコレクタ電圧が“H”にな
り、ダイオード106及び抵抗108を介してトランジ
スタ101のベース電圧が“H”になる。これによりト
ランジスタ101がオフする。トランジスタ101がオ
フすることにより、トランジスタ101のコレクタの電
圧が下がり、トランジスタ104のコレクタを“L”に
固定する。以上の動作により、トランジスタ101のコ
レクタが“L”、トランジスタ102のコレクタが
“H”になるので、モータ109に電源電圧が印加さ
れ、モータ109が駆動される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の図6
の駆動回路では、モータ109に一定電圧を印加してモ
ータ駆動する。図7はモータに流れる電流とベルトテン
ションの関係を示す特性図である。同図に示したよう
に、モータ109に一定電圧を与えてシートベルトを巻
取る場合、一定電圧を印加した直後の期間T1にはシー
トベルトにたるみがあるため、モータ109は無負荷状
態となり、高速回転する。期間T1内にてシートベルト
のたるみが除去されると、モータ109に負荷がかか
り、トルクが発生する。そしてトルクが最大になったと
きに最大電流が流れる。
【0009】このように、モータ109に一定電圧を印
加して駆動すると、その電圧に応じた最大電流が流れる
ことになり、図示しない電源の負担が大きくなるばかり
でなく、駆動回路を構成する各素子に大電流が流れる。
そのため、駆動回路を構成する各素子を高耐電流のもの
にする必要があり、これらが実装面積を増大させ、低コ
スト化の妨げになっていた。
【0010】また、実際にシートベルトを装着した使用
感の点から見ると、シートベルトを装着した直後にシー
トベルトのたるみを除去するアシスト機能がある場合、
モータ駆動によりシートベルトは、そのたるみ分がほぼ
すべて引き込まれ、乗員は車両シートに強く拘束され
る。このようなシートの引き込みによる強い拘束は、車
両が走行中に各種予知センサーが作動したような場合の
警告レベルのシート引き込み動作や、衝突時の乗員の初
期拘束を達成するためには好ましいが、乗員に軽度の警
告を与えたり、モータ駆動によるシートベルトのたるみ
除去の程度を知りたいような場合の確認的なデモンスト
レーション機能としてはベルトテンションが過大であ
り、装着時の快適性が損なわれるという問題がある。
【0011】本発明は、このような問題点を解消し、低
コスト化が容易で、装着時に適切なテンションをシート
ベルトに作用させることが可能なリトラクタ駆動回路を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、シートベルト巻取装置としての本発明は、モータ
と、該モータの回転駆動によりシートベルトが引き出し
可能に巻き取られるスプールと、該スプールと前記モー
タとを結合解除自在に、前記モータの回転力によって前
記スプールを前記シートベルトの巻取り方向に回転させ
る伝達機構と、前記モータに電流を流して該モータを回
転させる駆動手段と、前記モータに流れる電流が所定の
一定値に保持されるように前記駆動手段を制御する制御
手段とを備え、前記モータを流れる電流を所定の一定値
に保持して前記駆動手段で前記モータを回転制御し、前
記スプールにシートベルトを巻回させるようにしたこと
を特徴とする。
【0013】また、この巻取装置を実現するための第1
の観点に係るリトラクタ駆動回路はモータ回転力を、該
モータに連結された伝達機構を介してスプールに伝達
し、該スプールにシートベルトを巻回するモータ駆動の
シートベルト巻取装置に設けられ、前記モータを回転制
御するリトラクタ駆動回路において、前記モータに電流
を流して該モータを回転させる駆動手段と、電流検出部
で検出された前記モータに流れる電流が所定の一定値に
保持されるように前記駆動部を制御する制御手段とを備
えたことを特徴とする。
【0014】このような構成を採用したことにより、モ
ータに流れる電流が所定値になるように制御される。こ
れにより、モータに所定値を大幅に越える大電流が流れ
なくなり、駆動回路を構成する各素子が高耐電流素子等
の高規格部品でなくて実現できる。なお、前記所定値は
変更可能であり、これによりモータ電流に相関性のある
トルクを可変にでき、シートベルトに作用するテンショ
ンを可変にできる。
【0015】また、前記駆動手段は前記モータに接続さ
れ、オン時に該モータに前記電流を流して回転させ、オ
フ時に該電流を遮断するスイッチング素子、例えば半導
体スイッチで構成されていてもよい。これにより回路の
コンパクト化が図れ、高信頼性が得られる。
【0016】また、前記制御手段は、前記モータに流れ
る電流を検出して該電流に相当する検出信号を生成する
電流検出部と、前記検出信号に利用し、前記スイッチン
グ素子を繰り返してオン、オフさせるとともに、その繰
り返し周期内での該スイッチング素子がオンする期間の
比率を前記電流が前記所定の一定値になるように設定す
る制御信号を生成し、該スイッチング素子へ与えるスイ
ッチング制御部とを備えるようにしてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]図1は、本発
明のシートベルト巻取装置を実現するための、第1の実
施形態に係るリトラクタ駆動回路を示す回路図である。
図2は、同回路を備えたシートベルト巻取装置を示す概
略構成図である。
【0018】図1のリトラクタ駆動回路10は、一例と
して示した車両乗員保護装置としてのシートベルト巻取
装置に搭載されたモータを駆動するものであり、図2中
のコントロールユニット20に収納されている。コント
ロールユニット20には、リトラクタ駆動回路10の
他、中央処理装置(以下、CPUと記す。)21,CP
U21に接続されたメモリ等で構成された記憶部22、
及びこれらに電源電圧を供給する電源部23等が収容さ
れている。電源部23には、搭載バッテリ(図示せず)
から直流電圧Vinが与えられる。CPU21には自動車
の各部に取付けられた衝突予知時あるいは衝突時等の状
態情報を得るセンサからのセンサ情報が入力される。
【0019】図2に示したシートベルト巻取装置1にお
いて、モータ32を回転制御するコントロールユニット
20は、巻取装置の図示しないケーシング内においてモ
ータ32を支持するベース(図示せず)に固定されてい
る。またスプール31とモータ32とは、内部に減速ギ
ヤ群(図示せず)及びモータ回転力の継断機構を備えた
伝達機構33によって、モータ回転力が継断制御可能に
駆動結合されている。このモータ32がコントロールユ
ニット20の制御シーケンスにより回転駆動され、伝達
機構33を介して伝達されたモータ回転力によりスプー
ル31がシートベルトWの巻取り方向に回転し、設定さ
れた動作モードに応じてシートベルトWが所定タイミン
グで所定量だけ巻き取られるようになっている。なお、
本実施の形態ではシートベルト巻取装置1には、スプー
ル31の回転軸の伝達機構33の連結された端部と反対
端にリターンスプリング34の端部が定着されており、
このリターンスプリング34の弱い付勢力によってもス
プール31をシートベルトWの巻取り方向に回転させる
ことができる。
【0020】シートベルト巻取装置1のコントロールユ
ニット20内のリトラクタ駆動回路10は、図1に回路
構成を示したように、モータ32を回転させるのに必要
な電圧を出力する電圧供給部11とリレー12と電流検
出回路13と比較器14とから構成されている。図示し
た回路上、電圧供給部11とリレー端子21cとの間に
モータ31が接続され、リレー端子12dは電流検出回
路13が接続されている。リレー12はコイル12aに
通電されたときにオンし、接触片12bによってモータ
31と電流検出回路13とを接続する。
【0021】電流検出回路13は、リレー端子12dに
一端が接続された抵抗13a、抵抗13b、コンデンサ
13cから構成されている。抵抗13aの他端は接地さ
れ、抵抗13bの他端はコンデンサ13cに接続され、
コンデンサ13cの他端接地されている。抵抗13bと
コンデンサ13cとの接続点は比較器14の一方の入力
端子(−)に接続され、このとき比較器14の他方の入
力端子(+)にはCPU21から周期波信号S21が与
えられるようになっている。このとき周期波信号S21
として三角波信号が入力される。比較器14の出力端子
はリレー12のコイル12aの一端に接続され、コイル
12a他端は接地されている。
【0022】次にモータを駆動させるリトラクタ駆動回
路10の動作について説明する。乗員の動作として、乗
員はシートに着座すると、まず巻取装置に巻き取られた
状態にあるシートベルトを巻取装置から十分に引き出
し、肩ベルト部分を胸部に掛け渡すようにしてベルト中
間位置にあるタングをシート脇に位置するバックルにセ
ットする。このときシートベルト巻取装置のアシスト機
能としてシートベルトの余分なたるみを除去してシート
ベルトを乗員にフィットさせたりすることができるよう
になっている。またシートベルト非装着時にシートベル
トの全条を巻取る際は、リターンスプリング34の弱い
付勢力によってスプール回転軸をベルトの巻取り方向に
回転させ、スプール31にシートベルトを巻回させる。
【0023】一方、走行中に得られた衝突予知、衝突感
知のセンサ情報(信号)に基づき、CPU21が、リタ
ーンスプリング34の付勢力では達成できない巻取速度
や、リターンスプリング34の付勢力では付与できない
大きさのテンションをシートベルトに作用させる必要が
あると判断したときには、CPU21は三角波周期波信
号S21をリトラクタ駆動回路10の比較器14に送出
する。これに対して比較器14は周期波信号S21の電
圧を入力端子(+)に入力するとともに、周期波信号S
21の電圧が入力端子(−)の電圧よりも高いときに高
レベル(以下、Hと記す。)出力する。比較器14がH
を出力すると、コイル12aに電流が流れ、リレー12
がオンする。リレー12がオンすることよりモータ32
に通電されモータ32が制御状態で回転し伝達機構33
を介してスプール31に一体化した回転軸(図示せず)
をベルトの巻き取り方向に回転させる。これによりシー
トベルトが巻取られる。
【0024】モータ31に流れた電流は電流検出回路1
3中の抵抗13aに流れ、抵抗13aがその電流に比例
した電圧を発生する。この電圧によりコンデンサ13c
は充電され、充電された電圧を検出信号S13として比
較器14の入力端子(−)に与える。検出信号S13の
電圧が上がり、比較器14の入力端子(+)の電圧が入
力端子(−)の電圧以下になると、比較器14が低レベ
ル(以下、“L”という)を出力する。比較器14が
“L”を出力すると、コイル12aに流れていた電流が
遮断されてリレー12がオフする。リレー12がオフす
ることにより、モータ32を流れていた電流が遮断さ
れ、コンデンサ13cは放電し、検出信号S13の電圧
は低下する。すなわちコンデンサ13cはリレー12が
オンしているオン期間に充電され、リレー12がオフし
ているオフ期間に放電する。コンデンサ13cの充放電
の速度は、抵抗13bの抵抗値とコンデンサ13cの容
量で定まる時定数によって定まり、抵抗13aが発生す
る電圧の変化よりも遅れる。よって、抵抗13b及びコ
ンデンサ13bは、抵抗13aが発生した電圧を平滑化
したことになる。この平滑化された電圧が検出信号S1
3として比較記14に入力される。検出信号S13の電
圧が下がり、周期波信号S21の電圧以下になると、比
較器14が再びHを出力し、リレー12がオンする。以
下、同様にしてリレー12がオン、オフを繰り返す。
【0025】図3は、検出信号と巻き取り時のシートベ
ルトに係るテンションの関係を示した特性図である。シ
ートベルトの巻き取りが開始された直後の期間T1では
シートベルトにたるみがあるので、モータ32は無負荷
に近い状態で高速に回転する。期間T1が過ぎてシート
ベルトのたるみがなくなると、シートベルトにテンショ
ンがかかりはじめ、モータ32にトルクが発生してモー
タ32に流れる電流が増加する。
【0026】モータ32に流れる電流が増加することに
より、コンデンサ13cが発生する検出信号S13の電
圧も高くなる。ここで検出信号S13の電圧が高くなる
と、比較器14がHを出力する期間が短くなり、リレー
12のオン期間が短縮されるように制御される。そのた
め、周期波信号S21の周期において、モータ32に電
流が流れている時間の割合が低くなり、モータ32に流
れる電流が所定値以上には増加しない。これによりモー
タ32の発生するトルクも一定レベルに固定され、シー
トベルトのテンションもほぼ一定化される。なお、シー
トベルトのテンションを変更する場合には、周期波信号
S21の波高値を変化させればよい。これにより、リレ
ー12のオン期間の割合が変化して、シートベルトのテ
ンションが変更できる。
【0027】以上の本実施形態のリトラクタ駆動回路で
は、以下の利点を有する。 (1)モータに流れる電流が所定値に制御するので、駆動
装置の各素子を高耐電流仕様としなくてよく、実装面積
を小さくでき、低コスト化が可能になる。 (2)モータに流れる電流を可変できるので、シートベル
トのテンションを適宜設定でき、シートベルトを装着す
る乗員の快適性も確保できる。
【0028】[第2の実施形態]図4は、本発明の第2
の実施形態に係るリトラクタ駆動回路を示す回路図であ
り、図1中の要素と共通する要素には、共通の符合が付
されている。リトラクタ駆動回路40は、第1の実施形
態のリトラクタ駆動回路10のリレー12を、半導体ス
イッチであるNPNトランジス41に変更したもので、
他の構成は図1と同様になっている。
【0029】トランジスタ41のコレクタはモータ32
と接続され、トランジスタ41のエミッタが抵抗13b
の一端に接続されている。比較器14の出力端子がトラ
ンジスタ41のベースに接続されている。リトラクタ駆
動回路40では、比較器14がHを出力したときにトラ
ンジスタ41がオンしてモータ32に電流を流す。また
比較器14がLを出力したときにトランジスタ41がオ
フしてモータ32に流れる電流が遮断される。他の動作
は第1の実施形態と同様である。以上のように、本実施
形態のリトラクタ駆動回路ではスイッチング素子として
トランジスタ41を使用しているので、第1の実施形態
と同様の効果を奏するとともに装置の小型化が図れる。
【0030】[第3の実施形態]図5は、本発明の第3
の実施形態に係るリトラクタ駆動回路を示す回路図であ
り、図1中の要素と共通する要素には、共通の符合が付
されている。リトラクタ駆動回路50は、第1の実施形
態のリトラクタ駆動回路10の電流検出回路13中の抵
抗13aを可変抵抗51に変更したもので、他の構成は
図1と同様になっている。
【0031】第1の実施形態のリトラクタ駆動回路10
では、シートベルトのテンションを調整するのに周期波
信号S21の波高値を変化させていたが、このリトラク
タ駆動回路50では可変抵抗51の抵抗値を変化させ、
テンションを変更するようにした。
【0032】可変抵抗51の抵抗値を変更すると、モー
タ32に流れる電流に対して可変抵抗51に発生する電
圧が変化し、コンデンサ13の充電電圧が変化する。す
なわち比較器14に入力される検出信号S13の電圧が
変化する。そのため、比較器14がHを出力する時間が
第1の実施形態に対して変化してリレー12のオン期間
の長さが変化する。これによりモータ32に流れる電流
量が変化し、シートベルトのテンションが変化する。他
の動作は第1の実施形態と同様である。このように本実
施形態では、周期波信号S21の波高値を変化させなく
ても、シートベルトのテンションを制御できるという利
点が得られる。
【0033】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。その変形例としては、次
のようなものがある。
【0034】(1)第1〜第3の実施形態では、車両搭載
のシートベルト装置のシートベルトを巻取るシートベル
ト巻取装置を駆動するリトラクタ駆動回路について説明
したが、本発明は身体拘束性能を要する種々の安全ベル
トを巻取るベルトリトラクタの駆動回路としても用いる
ことができる。 (2)電流検出回路13はモータ32に流れる電流を直接
流して電流を検出する必要はない。たとえばモータ32
と電源(図示せず)とをつなぐリード線にコイルを電磁
結合させて、そのコイルに流れる電流に基づき、モータ
32に流れる電流を検出してもよい。 (3)抵抗13a及び可変抵抗51は純抵抗でなく、トラ
ンジスタのオン抵抗を利用してもよい。 (4)NPNトランジスタ41の代わりにFET、IGB
Tを利用しても同様の作用を得ることができる。 (5)回路上、リレー、トランジスタの位置は電圧供給部
とモータとの間にすることもできる。
【0035】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
リトラクタに搭載されているモータに流れる電流が所定
値になるように制御することで、電流が過大になること
を防止するようにしたので、リトラクタ駆動回路の各素
子の実装面積を小さくでき、また装置の低コスト化が可
能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るリトラクタ駆動
回路を示す回路図。
【図2】図1のリトラクタ駆動回路を備えたシートベル
ト巻取装置の概略構成図。
【図3】検出信号とシートベルトテンションとの関係を
示す特性図。
【図4】第2の実施形態のリトラクタ駆動回路を示す回
路図。
【図5】第3の実施形態に係るリトラクタ駆動回路を示
す回路図。
【図6】従来のシートベルト巻取装置をモータ駆動する
ための駆動回路図。
【図7】図6に示したモータに流れる電流とテンション
の関係を示した特性図。
【符号の説明】
10,40,50 リトラクタ駆動回路 11 電圧供給部 12 リレー 13 電流検出回路 14 比較器 31 スプール 32 モータ 33 伝達機構 41 NPNトランジスタ 51 可変抵抗

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータと、該モータの回転駆動によりシー
    トベルトが引き出し可能に巻き取られるスプールと、該
    スプールと前記モータとを結合解除自在に、前記モータ
    の回転力によって前記スプールを前記シートベルトの巻
    取り方向に回転させる伝達機構と、前記モータに電流を
    流して該モータを回転させる駆動手段と、前記モータに
    流れる電流が所定の一定値に保持されるように前記駆動
    手段を制御する制御手段とを備え、前記モータを流れる
    電流を所定の一定値に保持して前記駆動手段で前記モー
    タを回転制御し、前記スプールにシートベルトを巻回さ
    せるようにしたことを特徴とするシートベルト巻取装
    置。
  2. 【請求項2】モータ回転力を、該モータに連結された伝
    達機構を介してスプールに伝達し、該スプールにシート
    ベルトを巻回するモータ駆動のシートベルト巻取装置に
    設けられ、前記モータを回転制御するリトラクタ駆動回
    路において、 前記モータに電流を流して該モータを回転させる駆動手
    段と、電流検出部で検出された前記モータに流れる電流
    が所定の一定値に保持されるように前記駆動手段を制御
    する制御手段とを備えたことを特徴とするリトラクタ駆
    動回路。
  3. 【請求項3】前記駆動手段は、前記モータに接続され、
    オンしたときに該モータに前記電流を流して回転させ、
    オフしたとき該電流を遮断するスイッチング素子から構
    成されていることを特徴とする請求項2に記載のリトラ
    クタ駆動回路。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、前記モータに流れる電流
    を検出して該電流に相当する検出信号を生成する電流検
    出部と、前記検出信号に利用し、前記スイッチング素子
    を繰り返してオン、オフさせるとともに、その繰り返し
    周期内での該スイッチング素子がオンする期間の比率を
    前記電流が前記所定の一定値になるように設定する制御
    信号を生成し、該スイッチング素子へ与えるスイッチン
    グ制御部とを備えたことを特徴とする請求項3に記載の
    リトラクタ駆動回路。
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