JP2001103013A - 波長間光パワー偏差のモニタ方法、並びに、それを用いた光等化器および光増幅器 - Google Patents

波長間光パワー偏差のモニタ方法、並びに、それを用いた光等化器および光増幅器

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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い波長分解能を必要とすることなく信号光パ
ワーを直接測定してチャネル間の光パワーの偏差を高精
度に検出する波長間光パワー偏差のモニタ方法、並び
に、それ用いた光等化器および光増幅器を提供すること
を目的とする。 【解決手段】本発明のモニタ方法は、WDM信号光に関
するチャネル情報を得る過程(S101)と、該チャネ
ル情報に基づいて少なくとも2つの測定波長域を設定す
る過程(S102)と、該各測定波長域についてのみ、
WDM信号光のチャネル光パワーを測定する過程(S1
04)と、該光パワーの測定値を用いて各測定波長域に
ついての光パワー比を求め、WDM信号光の波長間光パ
ワー偏差を判断する過程(S105)と、を含んでな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の光通信にお
いて利用される波長多重(WDM)信号光の光パワーの
波長特性を簡易な手法で、かつ、精度良くモニタする波
長間光パワー偏差のモニタ方法、並びに、そのモニタ方
法を用いてWDM信号光の光パワーの波長特性の等化処
理を制御するようにした光等化器および光増幅器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光通信において、複数の波長の光を1本
の光ファイバで伝送することにより通信容量を増大する
波長多重(WDM)伝送方式の研究開発が活発化してい
る。このWDM伝送方式は、既存の光ファイバを利用で
きるため、導入コストが低いこと、また、広い増幅帯域
を有する光増幅器を用いることで伝送路はビットレート
フリーとなり将来のアップグレードが容易であるなどの
利点があり、将来のマルチメディア社会を実現する手段
として期待されている。
【0003】一般に、光増幅器を用いたWDM光通信シ
ステムにおいては、所定の伝送特性を得るために、各増
幅中継段において各チャネル間の光パワーの偏差(チル
ト)を数dB以下に抑えて伝送する必要がある。これ
は、伝送可能な光パワーの上限が光伝送路の非線形効果
による波形劣化により制限され、下限が受信S/Nの劣
化により制限されるためである。
【0004】しかし、光ファイバ伝送路では、非線形効
果のひとつである誘導ラマン散乱(stimulated Raman s
cattering)やレイリー散乱によって、その損失に波長
特性が生じることが知られている。特に、誘導ラマン散
乱による損失波長特性は、光伝送路の長さ、チャネル数
(信号光の波長数)、チャネル間隔(信号光の波長間
隔)、光パワーレベル等といった様々な伝送条件に応じ
て、その大きさが異なって発生する。一般的に、WDM
光伝送システムにおけるチャネル数や使用波長は、シス
テム利用者によって適宜に設定可能とされるため、それ
らの値が常時一定であるとは限らない。例えば光波ネッ
トワーク等においては、光ADM(Optical Add and Dr
op Multiplexer)装置に入力される信号光の数や波長位
置がダイナミックに変化するため、大きさの異なる損失
波長特性が光伝送路に発生してしまい、これによって、
伝送特性への影響が深刻な問題になる。
【0005】また、各種の光通信システムを構成する光
増幅器および分散補償器等についても、利得および損失
に波長特性を有することが知られており、これらの利得
および損失の波長特性によって、各チャネル間の光パワ
ーに偏差が生じて伝送特性に大きな影響を及ぼすことが
問題になる。
【0006】そこで、WDM光通信システムで生じる各
チャネル間の光パワーの偏差をモニタ(監視)して、こ
の偏差を低減する対策を施すことが要求される。これに
対して本発明者は、例えば、WDM光通信システムに能
動的な利得等化器を適用し、各チャネル間の光パワーの
偏差のモニタ値が小さくなるように、前記利得等化器の
特性を制御する技術を提案している(特願平11−54
374号、特願平11−115971号等参照)。
【0007】上記の先願発明にも適用されている、チャ
ネル間の光パワーの偏差をモニタする従来のモニタ方法
としては、例えば、光増幅器が発生する自然放出(AS
E)光を基にチャネル間の光パワーの偏差を算出する方
法がある(特願平11−054374号参照)。この方
法では、信号光帯域の近傍における自然放出光パワーが
モニタされるため、入力する信号数やチャネルの変動に
依存することなくチャネル間の光パワーのばらつきをモ
ニタできる。また、例えば、一般的な光スペクトルアナ
ライザ等を用いて各チャネルの光パワーを直接測定し、
チャネル間の光パワーの偏差を算出する方法も知られて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の波長間光パワー偏差のモニタ方法のうちの自然放出
光を利用したモニタ方法については、信号光自体を直接
モニタするのではなく自然放出光をモニタするという間
接的な方法であるため、モニタ誤差が生じる虞があっ
た。また、光スペクトルアナライザ等を用いて各信号光
パワーを直接測定するモニタ方法については、例えば、
信号光帯域に最も密に信号光が入力した場合において
も、各信号光パワーを正確に測定できなければならない
ため、優れた波長分解能を有する高性能な光スペクトル
アナライザ等を使用して信号光パワーの測定を行う必要
がある。したがって、このモニタ方法を適用した装置に
あっては、コストの上昇およびサイズの大型化を招いて
しまうという問題があった。
【0009】本発明は上記の点に着目してなされたもの
で、高い波長分解能を必要とすることなく信号光パワー
を直接測定して、チャネル間の光パワーの偏差を高精度
に検出するモニタ方法、並びに、そのモニタ方法を適用
して小型化および低価格化を図った光等化器および光増
幅器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明による波長間光パワー偏差のモニタ方法は、
波長の異なる複数のチャネル光が波長多重されたWDM
信号光に関するチャネル情報を得る過程と、該チャネル
情報に基づいて、少なくとも1つの異なるチャネル光を
含んだ複数の測定波長域を設定する過程と、該各測定波
長域についてのみ、WDM信号光のチャネル光パワーを
測定する過程と、該光パワーの測定値を用いて各測定波
長域についての光パワー比を求め、WDM信号光の波長
間光パワー偏差を判断する過程と、を含んでなる方法で
ある。
【0011】かかるモニタ方法によれば、WDM信号光
に含まれる各チャネル光の波長位置や伝送速度等に関す
るチャネル情報に基づいて、光パワーの測定に適した少
なくとも2つの測定波長域が設定され、該各測定波長域
に限ってチャネル光パワーが測定されて、その測定結果
を基に各測定波長域についての光パワー比から波長間光
パワー偏差が判断されるようになる。これにより、比較
的低い波長分解能でも信号光パワーを直接測定しながら
高い精度でWDM信号光パワーの波長特性をモニタでき
る。
【0012】なお、少なくとも1つの異なるチャネル光
を含んだ複数の測定波長域については、各測定波長域が
1つのチャネル光をそれぞれ有し、各々のチャネル光が
相互に異なる場合と、各測定波長域が複数のチャネル光
をそれぞれ有し、該複数のチャネル光のうちの少なくと
も1つが相互に異なる場合とが可能であり、また、それ
ら2つの場合を組み合わせた複数の測定波長域とするこ
とも可能である。
【0013】上記のモニタ方法について、測定波長域を
設定する過程は、入力チャネルのうちの最短波長チャネ
ル光を含んだ第1測定波長域と、最長波長チャネル光を
含んだ第2測定波長域とを少なくとも設定するようにし
てもよい。また、雑音光を含む割合が最小となるように
各測定波長域を設定するのが望ましい。このようにする
ことで、各チャネル光の光パワー偏差の測定精度を向上
させることが可能になる。
【0014】さらに、チャネル情報を得る過程は、具体
的には、WDM信号光に伴なって伝達される監視信号光
を基に、WDM信号光の各チャネル光の波長位置および
伝送速度を含んだチャネル情報を得るようにしてもよ
い。
【0015】本発明による光等化器は、波長の異なる複
数のチャネル光が波長多重されたWDM信号光の光パワ
ーの波長特性を等化する光等化器において、可変の光等
化特性を有し、WDM信号光が入力される可変光等化手
段と、WDM信号光についてのチャネル情報を得るチャ
ネル情報取得手段と、該チャネル情報取得手段で得たチ
ャネル情報に基づいて、少なくとも1つの異なるチャネ
ル光を含んだ複数の測定波長域を設定する波長域設定手
段と、波長域設定手段で設定された各測定波長域につい
てのみ、可変光等化手段を通過したWDM信号光のチャ
ネル光パワーを測定する光パワー測定手段と、チャネル
情報取得手段で得たチャネル情報を基に、WDM信号光
の光パワー波長特性を平坦にする各測定波長域について
の光パワー比の目標値を求めると共に、光パワー測定手
段の測定結果を用いて各測定波長域についての光パワー
比の測定値を求め、該測定値が目標値に略等しくなるよ
うに、可変光等化手段の光等化特性を制御する制御手段
と、を含んで構成されるものでる。
【0016】また、本発明による光増幅器の一態様は、
波長の異なる複数のチャネル光が波長多重されたWDM
信号光を一括して増幅する光増幅手段を備えた光増幅器
において、可変の利得等化特性を有し、WDM信号光が
入力される可変利得等化手段と、WDM信号光について
のチャネル情報を得るチャネル情報取得手段と、該チャ
ネル情報取得手段で得たチャネル情報に基づいて、少な
くとも1つの異なるチャネル光を含んだ複数の測定波長
域を設定する波長域設定手段と、波長域設定手段で設定
された各測定波長域についてのみ、可変利得等化手段を
通過したWDM信号光のチャネル光パワーを測定する光
パワー測定手段と、チャネル情報取得手段で得たチャネ
ル情報を基に、WDM信号光の光パワー波長特性を平坦
にする各測定波長域についての光パワー比の目標値を求
めると共に、光パワー測定手段の測定結果を用いて各測
定波長域についての光パワー比の測定値を求め、該測定
値が目標値に略等しくなるように、可変利得等化手段の
利得等化特性を制御する制御手段と、を含んで構成され
るものである。
【0017】かかる構成の光等化器または光増幅器で
は、前述した本発明によるモニタ方法がチャネル情報取
得手段、波長域設定手段、光パワー測定手段および制御
手段のそれぞれの動作によって実現され、そのモニタ結
果に応じて可変光等化手段または可変利得等化手段の等
化特性がフィードバック制御されるようになる。これに
より、WDM信号光の光パワー波長特性の等化処理を確
実に行うことのできる小型で安価な光等化器または光増
幅器を提供することが可能になる。
【0018】さらに、上記光等化器または光増幅器の具
体的な構成として、光パワー測定手段は、可変光等化手
段を通過したWDM信号光の一部が入射されて回折光を
発生する回折格子と、該回折格子で回折された各チャネ
ル光の到達位置に対応させて配置された複数の受光素子
を有し、波長域設定手段で設定された各測定波長域に対
応する受光素子における光パワーの測定結果を選択して
制御手段に伝える受光部と、を含むようにしてもよい。
加えて、前記受光部は、WDM信号光に含まれる最大チ
ャネル数以下で、かつ、2個以上の受光素子を有するこ
とが可能である。
【0019】かかる構成の光パワー測定手段では、回折
格子による光の回折を利用して、各チャネル光パワーが
対応する受光素子ごとに測定され、各々の測定波長域に
対応する受光素子の測定結果が選択的に制御手段に伝え
られるようになる。
【0020】あるいは、光パワー測定手段の他の具体的
な構成としては、可変光等化手段を通過したWDM信号
光の一部が入力され、波長域設定手段で設定された各測
定波長域に応じて、通過帯域の中心波長が時間変化する
可変光フィルタと、該可変光フィルタを通過したチャネ
ル光のパワーを測定する受光部と、該受光部における測
定結果のうちで波長域設定手段で設定された各測定波長
域に対応するデータを選択して制御手段に伝える選択部
と、を含むようにしてもよい。
【0021】かかる構成の光パワー測定手段では、可変
光フィルタの通過帯域の時間変化に応じて、各チャネル
光のパワーが受光部で測定され、可変光フィルタの通過
帯域が測定波長域に対応した時の受光素子の測定結果が
選択的に制御手段に伝えられるようになる。
【0022】また、本発明による光増幅器の他の態様と
しては、波長の異なる複数のチャネル光が波長多重され
たWDM信号光を少なくとも2つの増幅波長帯に分波す
る分波手段と、該分波手段で分波された各増幅波長帯の
光信号をそれぞれ増幅する少なくとも2つの光増幅手段
と、該各光増幅手段で増幅された各光信号を合波する合
波手段とを備えた光増幅器において、可変の利得等化特
性を有し、分波手段の入力側前段に設けられる可変利得
等化手段と、WDM信号光についてのチャネル情報を得
るチャネル情報取得手段と、各光増幅手段に入力される
各増幅波長帯の光信号の一部を入力して、各光増幅手段
へのトータル入力パワーをそれぞれ測定する入力パワー
測定手段と、チャネル情報取得手段で得たチャネル情報
を基に、WDM信号光の光パワー波長特性を平坦にする
各光増幅手段についてのトータル入力パワー比の目標値
を求めると共に、入力パワー測定手段の測定結果を用い
て前記各光増幅手段についてのトータル入力パワー比の
測定値を求め、該測定値が目標値に略等しくなるよう
に、可変利得等化手段の利得等化特性を制御する制御手
段と、を含んで構成されるものである。
【0023】かかる構成の光増幅器では、広い信号光帯
域を有するWDM信号光が可変利得等化手段を介して分
波手段に送られて複数の増幅波長帯に分波される。分波
された各増幅波長帯の光信号は、対応する光増幅手段で
それぞれ増幅された後に合波手段によって合波される。
このとき、各光増幅手段に入力される各々の光信号の一
部が入力パワー測定手段にそれぞれ送られてトータル入
力パワーがモニタされ、そのモニタ結果に応じて、入力
段に設けた可変利得等化手段の利得等化特性が制御手段
によりフィードバック制御されるようになる。この場
合、各増幅波長帯は上述のモニタ方法の各測定波長域に
相当し、チャネル情報取得手段、入力パワー測定手段お
よび制御手段のそれぞれの動作によって本発明によるモ
ニタ方法が実現される。これにより、増幅波長帯の異な
る各光増幅手段への入力光のチルトを簡易なモニタ方法
を用いて確実に補償することができるようになる。この
構成のポイントは2つある。第1のポイントは、光増幅
手段の入力側でチルトを補償するので、伝送光パワーが
劣化しているチャネルの雑音指数を救済するため、光増
幅器のチルト補償だけでなく雑音指数の波長特性を抑え
て、光SNRにも有利に働くことである。第2のポイン
トは、通常の光増幅器には、入力パワーをモニタする機
能が既に適用されており、入力光の一部を分岐して該分
岐光パワーをフォトダイオードで受光する構成になって
いる。本モニタ方法はこれを利用するので、新たな光部
品の挿入は必要ないという点である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明による波長間光パワ
ー偏差のモニタ方法が適用された第1実施形態としての
光等化器について、その基本構成を示すブロック図であ
る。
【0025】図1において、本光等化器は、可変光等化
手段としての可変光等化部1と、モニタ部2と、チャネ
ル情報取得手段としての監視信号処理部3と、を備えて
構成される。
【0026】可変光等化部1は、光伝送路Lを伝搬する
主信号光(WDM信号光)が入力され、該入力光パワー
の波長に対する偏差(チルト)を可変の透過(または光
フィルタ)特性に従って平坦化して出力する。この可変
光等化部1としては、例えば、音響光学効果や磁気光学
効果を利用した可変の通過波長特性を有する光フィルタ
(特願平11−54374号参照)を利用してもよい。
また、例えば、ラマン増幅を利用して光パワーの波長特
性を補償する技術(特願平11−115971号参照)
を利用することも可能である。なお、本発明で用いる可
変光等化部1は上記の構成に限定されるものではなく公
知の光等化器を用いることができる。
【0027】モニタ部2は、可変光等化部1から出力さ
れたWDM信号光の一部を分岐して、本発明のモニタ方
法により光パワー偏差を測定し、その測定結果を基に可
変光等化部1の特性を制御する。
【0028】監視信号処理部3は、WDM信号光と共に
伝送される監視信号光からチャネル情報を抽出してモニ
タ部2に伝える。このチャネル情報は、WDM信号光に
含まれる各チャネルの波長位置およびビットレート(伝
送速度)に関する情報を示すものである。
【0029】ここで、本発明のモニタ方法を実現するモ
ニタ部2の構成について詳しく説明する。図2は、モニ
タ部2の具体的な構成例を示すブロック図である。
【0030】図2に示すモニタ部2は、例えば、光パワ
ー測定手段としての光パワー測定部20、波長域設定手
段としての測定波長域設定部21および制御手段として
の演算処理部22を有する。
【0031】光パワー測定部20は、可変光等化部1か
らモニタ部2に入力されるWDM信号光の一部をモニタ
入力光として、測定波長域設定部21からの出力信号に
より指定された測定波長域についての光パワーを測定
し、該測定結果を演算処理部22に出力する。この光パ
ワー測定部20の具体的な構成としては、例えば、文献
「K.Otsuka et at.,“A High-Performance Optical Spe
ctrum Monitor with High-Speed Measuring Time for W
DM Optical Networks,” ECOC'97, Vol.2, pp.147-150
(1997)」のFigure.1に記載された光学系などを応用する
のが好適である。ここでは、その概容について簡単に説
明する。
【0032】図3は、上記文献の光学系を適用して構成
した光パワー測定部20の具体例を示す図である。図3
に示す光パワー測定部20は、偏光補償板20A、第1
レンズ20B、回折格子20C、第2レンズ20D、平
面ミラー20EおよびPDアレイモジュール20F(受
光部)を備え、これらの各光部品がいわゆるツエルニ−
ターナーマウンティング(Czerny-Turner mounting)方
法に従って配置された構成である。具体的には、入力光
ファイバの一端から出射されたモニタ入力光が、偏光補
償板20Aおよび第1レンズ20Bを介して回折格子2
0Cに送られ回折されて、さらに、その回折光は第2レ
ンズ20Dを介して平面ミラー20Eに送られ反射され
た後に、PDアレイモジュール20Fによって受光され
る。
【0033】PDアレイモジュール20Fは、例えば、
モニタ入力光に含まれる複数のチャネル光の各波長にそ
れぞれ対応した複数の受光素子(PD)を有し、各PD
の受光面が1平面内の所定位置に配列されている。ここ
では、主信号光が最大32チャネルの光信号を含む場合
を想定して、32個のPDがPDアレイモジュール20
F内に設けられ、各PDが波長に応じて回折された各チ
ャネル光の到達位置にそれぞれ対応させて配置される例
を示す。
【0034】図4は、各PDの相対的な出力特性を波長
に対応させて模式的に示した図である。図4のように、
32個のPD1〜PD32は、チャネル1〜チャネル3
2の各波長を中心とする一定の波長範囲の光信号に対し
て略等しい出力電流をそれぞれ発生する。なお、上記一
定の波長範囲は、各PDの配置および受光面の大きさに
応じて決まるものであり、各PDに固有の受光波長に対
応するものではない。各PDの受光波長としては、少な
くとも対応するチャネル光の波長を含む範囲が必要があ
り、実用的には、32チャネルの光信号のすべての波長
範囲に亘る受光波長を有するようにして、各々のPDに
同じものを用いることが可能である。
【0035】回折格子20Cは、断面が鋸歯状をした複
数の溝を表面に有する、例えばホログラフィックブレー
ズドタイプ(holographic blazed type)等の回折格子
である。偏光補償板20Aは、2つの複屈折楔から構成
され、モニタ入力光を2つの直交する直線偏光成分に分
離する。この偏光補償板20Aを設けることで、回折格
子20Cの偏光依存性が排除される。このような光学系
により、モニタ入力光に含まれる各チャネル光は、各々
の波長に応じて回折されてPDアレイモジュール20F
の所定の位置に到達し、波長に対応したPDで電流にそ
れぞれ変換される。各PDの出力電流値は、測定波長域
設定部21からの制御信号により指定された波長域に対
応するものだけが選択されて演算処理部22に送られ
る。
【0036】測定波長域設定部21は、監視信号処理部
3からモニタ部2に入力されるチャネル情報を基に、光
パワーを測定するのに最適な少なくとも2つの波長域を
設定し、それらの測定波長域を指示する制御信号を光パ
ワー測定部20に伝える。なお、測定波長域の設定方法
については後述する。
【0037】演算処理部22は、測定波長域設定部21
からの制御信号に応じて設定された測定波長域について
の光パワー比の目標値を求めると共に、光パワー測定部
20からの出力電流値を用いて各測定波長域についての
実際の光パワーの比を演算する。そして、光パワー比の
測定値が目標比に等しくなるように可変光等化器1の特
性を調整する制御信号を生成して、該制御信号を可変光
等化器1に出力する。
【0038】次に、上記のような構成の光等化器の動作
を図5を用いて具体的に説明する。本光等化器では、ま
ず、図5のフローチャートのステップ101(図中S1
01で示し、以下同様とする)において、監視信号光に
より伝達されるチャネル情報の抽出が監視信号処理部3
で行われ、得られたチャネル情報がモニタ部2に伝えら
れる。ここでは、チャネル情報の具体的な一例として、
伝送路Lを伝わるWDM信号光に含まれる各チャネルの
番号が1,2,3,16,17,32であり、各チャネ
ル光のビットレートがそれぞれ10Gb/sである場合
を想定して、以下の説明を行うものとする。なお、チャ
ネル1〜32は、いわゆる1550nm帯に所定の波長
間隔で配置されている。また、ビットレートに対応して
各チャネルに必要な光パワーが定まるものとし、上記の
ように各チャネルのビットレートが同じである場合に
は、すべてのチャネルの光パワーを略等しく制御するこ
とが求められる。
【0039】チャネル情報の抽出が終了するとステップ
102に進み、モニタ部2の測定波長域設定部21にお
いて、チャネル情報を基に、光パワーを測定するのに適
した測定波長域の設定が行われる。ここでは、例えば、
2つの測定波長域A,Bが設定されるものとする。測定
波長域Aとしては、短波長側のチャネル1,2,3を含
んだ波長1535.8〜1537.4nmが設定され、
測定波長域Bとしては、長波長側のチャネル32を含ん
だ波長1560.6nmが設定される。そして、設定さ
れた測定波長域A,Bを示す制御信号が測定波長域設定
部21から光パワー測定部20および演算処理部22に
伝えられる。
【0040】測定波長域の設定を行うときに留意すべき
点としては、第1に、使用されるチャネルのうちの最短
波長チャネルを含んだ波長域(第1測定波長域)および
最長波長チャネルを含んだ波長域(第2測定波長域)を
優先的に設定することが挙げられる。これは、各チャネ
ル間の光パワーのばらつきは波長範囲が広くなるほど大
きくなる傾向があるので、光パワーをモニタする2つの
波長域の波長間隔をより広くすることで測定の精度を向
上させることが可能になるためである。具体的には、上
記の一例において、1550nm帯の中間に位置するチ
ャネル16,17を含んだ波長域(以下、波長域Cとす
る)を測定波長域A,Bのいずれかに代えて設定するこ
とは測定精度を低下させる可能性がある。ただし、3つ
の測定波長域A,B,Cを設定した場合には、2つの測
定波長域A,Bを設定した場合よりも測定精度は向上す
るものと考えられる。このように、本発明では、チャネ
ル情報に応じて、最短波長チャネルおよび最長波長チャ
ネルをそれぞれ含んだ少なくとも2つの測定波長域を設
定することが必要である。
【0041】また、第2に、雑音光を極力含まない波長
域を設定することが挙げられる。これは、例えば本光等
化器が用いられるシステムに適用された光増幅器で発生
する広い帯域を持った自然放出光(雑音光)等によっ
て、信号光パワーの測定に誤差が生じることを防ぐため
である。具体的には、上記の一例において、隣接する使
用チャネル1,2,3の波長範囲に限って測定波長域A
を設定することにより、使用されていないチャネル(例
えばチャネル4,5等)まで波長域を広げた場合に比べ
て、雑音光の影響を低減させることが可能である。な
お、測定波長域Aについて、最短波長のチャネル1だけ
でなくチャネル2,3を含むようにしたのは、隣接する
使用チャネルをより多く含む方が信号光パワーの測定精
度をより高くできるためである。
【0042】なお、ステップ102において設定される
2つの測定波長域が、予め設定した波長帯域よりも狭い
帯域内にある場合、もしくは、設定可能な測定波長域が
1つしか存在しない場合には、以下に示すステップ10
3以降の処理を行わずに可変光等化部1の制御を中断す
るようにしてもよい。これは、使用チャネル間の波長差
が僅かであるので各チャネル間で生じる光パワーのばら
つきが小さく、そのような光パワーのばらつきまでを等
化する必要はないと判断できるためである。このように
することで光等化器の制御を効率的に行うことが可能に
なる。
【0043】次に、ステップ103では、演算処理部2
2において、各測定波長域A,Bについての光パワー比
の目標値が求められる。ここでは、前述したように各チ
ャネルのビットレートが同じであり各チャネルの光パワ
ーをすべて同じ値となるように制御すればよいため、光
パワー比の目標値は、各測定波長域A,Bに含まれるチ
ャネル数に対応させて求めることができる。すなわち、
測定波長域Aに含まれるチャネル数は3であり、測定波
長域Bに含まれるチャネル数は1であるため、目標値と
なる光パワー比は、A:B=3:1(A/B=3)とな
る。
【0044】目標値の演算が終了するか、または、目標
値の演算と並行して、ステップ104では、各測定波長
域A,Bにそれぞれ対応するPDの出力電流値の読み取
りが行われる。具体的には、測定波長域設定部21から
の制御信号を受けた光パワー測定部20が、測定波長域
Aについてチャネル1〜チャネル3に対応するPD1〜
PD3の各出力電流値、測定波長Bについてチャネル3
2に対応するPD32の出力電流値をそれぞれ演算処理
部22に出力する。ここでは、例えば、PD1の出力電
流値が0.5mA、PD2の出力電流値が0.6mA、
PD3の出力電流値が0.7mAおよびPD32の出力
電流値が1.0mAとなったものとする。
【0045】そして、ステップ105では、光パワー測
定部20からのモニタ値を受けた演算処理部22におい
て、各測定波長域A,Bについての光パワー比の測定値
が求められる。この測定値の演算は、各測定波長域に対
応する各々のPDの出力電流値を加算し、該加算値の比
を求めることにより行われる。上記のような各PDの出
力電流値が得られた場合、測定波長域Aについては各P
D1〜PD3の出力電流の加算値が1.8mAとなり、
測定波長域BについてはPD32の出力電流値が1.0
mAであるため、測定値となる光パワー比は、A:B=
1.8:1(A/B=1.8)となる。
【0046】測定値の演算が終了すると、ステップ10
6に進み、各測定波長域A,Bの光パワー比の測定値が
ステップ103で求めた目標値と等しくなるように、可
変光等化部1の特性を調整する制御信号が演算処理部2
2で生成され光等化部1に送られる。これにより、光伝
送路L等で発生する各チャネル間の光パワーの偏差が本
光等化器によって確実に等化されるようになる。
【0047】このように第1実施形態によれば、チャネ
ル情報に基づいて、光パワーの測定に適した少なくとも
2つの測定波長域を設定し、WDM信号光に含まれる各
チャネルの光パワーの偏差をモニタするようにしたこと
で、比較的低い波長分解能により信号光パワーを直接測
定しながら高い精度でチルトをモニタできるようになる
ため、簡略な構成で安価なモニタ部2を備えた光等化器
を提供することが可能になる。
【0048】次に、本発明の第2実施形態に係る光等化
器のについて説明する。第2実施形態では、上記第1実
施形態の光等化器について、光パワー測定部20の構成
をより簡略なものとして小型化を図った場合を考える。
具体的には、第1実施形態の場合に、光パワー測定部2
0のPDアレイモジュール20Fが32チャネルの各信
号光波長に対応して32個のPDを備えるものとした
が、第2実施形態では、個々のPDが受光する波長間隔
が各チャネルの波長間隔よりも荒くなるようにすること
で、チャネル数よりも少ない数のPDをPDアレイモジ
ュールが備えるようにしたものである。
【0049】図6は、第2実施形態で用いられるPDア
レイモジュールについて、各PDの相対的な出力特性を
波長に対応させて模式的に示した図である。なお、この
PDアレイモジュールを用いて構成される光パワー測定
部の構成は、上述の図3に示した場合と同様である。
【0050】図6に示すように、第2実施形態で用いら
れるPDアレイモジュールには、例えば32チャネルの
信号光に対して16個のPD1〜PD16が設けられ
る。ここでは、各PDの受光面がモニタ入力光の回折方
向に沿って連続し、回折された奇数チャネルの信号光が
各PDの受光面の中央部分に到達し、偶数チャネルの信
号光が隣接するPDの境界部分に到達するように、各P
D1〜PD16が所定位置に配置されている。このよう
な配置では、例えば、チャネル1,2の各信号光がPD
1で受光され、チャネル2,3,4の各信号光がPD2
で受光され、以降同様にして、チャネル30,31,3
2の各信号光がPD16で受光されるようになる。
【0051】上記のようなPDアレイモジュールが適用
された光等化器の動作を図7を用いて説明する。図7の
において、本光等化器の基本的な動作を示すフローチャ
ートは、上述の図5に示した場合と同様である。ただ
し、PDアレイモジュールのPD数の減少に伴なって、
具体例における、ステップ103での目標値の演算方
法、ステップ104での出力電流値の読み取りが行われ
るPDおよびステップ105での測定値の演算方法につ
いて、それぞれ差異が生じる。
【0052】すなわち、第1実施形態の場合と同様の具
体例の設定において、ステップ103で目標値を求める
場合、測定波長域Aに含まれるチャネル数は3である
が、チャネル2についてはPD1およびPD2の両方で
受光され、図6に示したように各PD1,PD2で略等
しい出力が発生するため、各測定波長域A,Bの光パワ
ー比の目標値は、A:B=4:1(A/B=4)とな
る。
【0053】また、ステップ104では、各測定波長域
A,Bに対応させて、PD1,PD2およびPD16の
各出力電流値の読み取りが行われる。ここでは、例え
ば、PD1の出力電流値が0.5mA、PD2の出力電
流値が0.6mAおよびPD16の出力電流値が1.0
mAとなったものとする。
【0054】さらに、ステップ105では、各測定波長
域A,Bについての光パワー比の測定値が求められ、こ
こでは、測定波長域AについてのPD1,2の出力電流
の加算値が1.8mAとなり、測定波長域Bについての
PD16の出力電流値が1.0mAであるため、光パワ
ー比の測定値は、A:B=1.8:1(A/B=1.
8)となる。そして、この測定値が目標値(A/B=
4)に等しくなるように、ステップ106で可変光等化
部1が制御される。
【0055】このように第2実施形態によれば、光パワ
ー測定部20のPDアレイモジュールの構成として、W
DM信号光の最大チャネル数よりも少ない数のPDを設
けるようにしても、第1実施形態の場合と同様の効果を
得ることができる。したがって、モニタ部2の構成をよ
り簡略なものにでき、光等化器の一層の小型化および低
価格化を図ることが可能になる。
【0056】なお、上記の第2実施形態では、32チャ
ネルのWDM信号光に対して16個のPDを設ける場合
を説明したが、本発明はこれに限らず、上記の場合と同
様の考え方に従ってさらにPDの数を減らす応用も可能
である。チルトモニタに要求される精度等に依存する
が、最終的には、短波長側および長波長側の2つのPD
を設けるだけでも本発明の効果を得ることは可能であ
る。
【0057】また、図6に示したように、各チャネルに
対する各々のPDの相対出力が略等しくなるように16
個のPDを配置する場合を示したが、例えば、図8
(A)に示すように、奇数チャネルに対する各PDの相
対出力が0dBとなり、偶数チャネルに対する各PDの
相対出力が−3dB等となるような配置とすることも可
能である。この場合、上記と同様の具体例についての光
パワー比の目標値は、次のようにして演算すればよい。
偶数チャネルの相対出力が−3dBということは、各P
Dで受光される偶数チャネルの光パワーが奇数チャネル
の光パワーの1/2倍になることを意味する。このた
め、測定波長域Aについて、PD1ではチャネル1に対
する出力値を1としてチャネル2に対する出力値が0.
5となり、また、PD2ではチャネル2に対する出力値
が0.5、チャネル3に対する出力値が1となる。一
方、測定波長域Bについては、PD16でチャネル16
に対する出力値が0.5となる。したがって、光パワー
比の目標値は、A:B=(1+0.5+0.5+1):
0.5=3:0.5=6:1になる。
【0058】さらに、光等化器の小型化と低コスト化を
目指して、図8(A)に示した場合よりもさらに少ない
PDを用いてPDアレイモジュールを構成することも可
能である。図8(B)はその一例を示すものである。
【0059】図8(B)では、広い波長域の受光感度を
有したPDが適用され、複数の波長の信号光が1つのP
Dで受光されると共に、各PDとも受光感度が最大にな
るポイントで信号光が受光される構成である。この場
合、信号光の波長間隔(例えば0.8nm等)に対し
て、各PDの受光感度が最大になる受光帯域(例えば
1.6nm以上)が広いことが必要となる。上記のよう
なPDアレイモジュールとした場合には、例えば、使用
チャネル番号が3,4,6,7,9であることを示すチ
ャネル情報が得られると、チャネル3,4を受光する短
波長側のPD2およびチャネル9を受光する長波長側の
PD4が選択されて、各々の電流値が読み取られる。こ
こでは、例えばPD2,pD4の各電流値が共に0.5
mAであったとすると、それぞれの電流値を信号数で割
った値、すなわち、PD2については0.5mA/2、
PD4については0.5mA/1が求められ、両方の値
が等しくなるように可変光等化部が調整される。
【0060】加えて、各PDが受光する信号光の範囲
は、図8(C)に示すように、隣り合うPDで重複する
ように設定しても構わない。すなわち、各測定波長域
は、少なくとも1つの異なるチャネル光をそれぞれ含ん
でいればよい。図8(C)の場合には、例えばPD1と
PD2においてチャネル3,4,5が重なることにな
る。
【0061】次に、本発明の第3実施形態に係る光等化
器について説明する。図9は、第3実施形態に適用され
る光パワー測定部の構成を示すブロック図である。な
お、光パワー測定部を除いた他の部分の光等化器の構成
は、上述の図1および図2に示した第1実施形態の場合
と同様である。
【0062】図9において、本光等化器に用いられる光
パワー測定部20’は、可変光フィルタとしてのチュー
ナブル光フィルタ20G、受光部としてのフォトダイオ
ード(PD)20Hおよび選択部としてのデータ記憶部
20Iを有する。
【0063】チューナブル光フィルタ20Gは、図示し
ない外部からの信号により通過波長特性を変化させるこ
とのできる公知の光フィルタであって、可変光等化部1
から出力されたWDM信号光の一部を分岐したモニタ入
力光が入力される。このチューナブル光フィルタ20G
の通過波長特性は、その通過中心波長が、測定波長域設
定部21で設定される各測定波長域を含んだ波長範囲で
時間的に変化するように制御されている。PD20H
は、チューナブル光フィルタ20Gを通過した光信号を
電流に変換して出力する受光素子であって、ここでは、
WDM信号光の波長帯域を含んだ広い受光波長を有する
1つの受光素子が用いられるものとする。データ記憶部
20Iは、PD20Hから出力される電流値を、その時
のチューナブル光フィルタ20Gの通過中心波長に対応
させて記憶するものであって、ここでは、測定波長域設
定部21から出力される制御信号に従った各測定波長域
に対応するデータだけを記憶すると共に、その記憶デー
タを演算処理部22に出力する。
【0064】上記のような光パワー測定部20’を適用
した光等化器の動作を図10を用いて具体的に説明す
る。図10において、ステップ101〜ステップ103
の処理は、第1実施形態の場合と同様の処理が行われる
ため説明を省略する。ステップ103で目標値の演算が
終了すると、ステップ201に進む。
【0065】ステップ201では、光パワー測定部2
0’において、PD20Hの出力電流値が、チューナブ
ル光フィルタ20Gの通過波長特性に対応させてデータ
記憶部20Iに記憶される。このときデータ記憶部20
Iに記憶される電流値は、測定波長域設定部21からの
制御信号によって指示される各測定波長域A,Bに含ま
れる各チャネル1,2,3,32にそれぞれ対応したも
のだけが記憶され、他のチャネル4〜31に対応する電
流値は記憶されない。ここでは、例えば、チューナブル
光フィルタ20Gの通過中心波長が、チャネル1の波長
に対応した時のPD20Hの出力電流値が0.5mA、
チャネル2の波長に対応した時の電流値が0.6mA、
チャネル3の波長に対応した時の電流値が0.7mA、
チャネル32の波長に対応した時の電流値が1.0mA
になるものとし、これらの電流値がデータ記憶部20I
に記憶されると共に演算処理部22に送られる。
【0066】そして、演算処理部22では、第1実施形
態の場合と同様にして、ステップ105で各測定波長域
A,Bについての光パワー比の測定値がA:B=1.
8:1と求められ、ステップ106で測定値が目標値と
等しくなるように可変光等化部1の制御が行われる。
【0067】このように第3実施形態によれば、チュー
ナブル光フィルタ20G、PD20Hおよびデータ記憶
部20Iを用いて光パワー測定部20’を構成するよう
にしても、第1実施形態の場合と同様の効果を得ること
ができる。また、チューナブル光フィルタ20Gの通過
波長特性の半値幅はモニタする波長分解能に依存する
が、適切な波長域を設定して光パワーの測定を行う本発
明のモニタ方法では、比較的低い波長分解能でも光パワ
ーを精度良くモニタでき、半値幅が狭い高度な光フィル
タ特性を必要としないため、コスト面で有利になる。具
体的には、例えば各チャネルの波長間隔が1nmという
狭い間隔であるシステムにおいてでも、本モニタ方法を
用いることで、例えば5nm程度の広い半値幅の通過波
長特性を有したチューナブル光フィルタ20Gを適用で
きる。
【0068】なお、上述の第1〜3実施形態では、各チ
ャネルのビットレートが同じであって、各チャネルの光
パワーがすべて同じ値となるように制御すればよい場合
を示したが、各チャネルのビットレートが異なる場合に
ついても本発明を適用することが可能である。この場
合、各チャネルの光パワーの目標出力レベルは、それぞ
れのビットレートに対応して定まるため、この目標出力
レベルの差を考慮して光パワー比の目標値を演算するよ
うにする。具体的には、例えば、10Gb/sのチャネ
ルの目標出力レベルが7dBm/chであり、2.5G
b/sのチャネルの目標出力レベルが4dBm/chで
ある場合には、10Gb/sのチャネル光パワーに対し
て2.5Gb/sのチャネル光パワーが1/2倍となる
ようにして演算を行う。
【0069】次に、本発明による波長間光パワー偏差の
モニタ方法が適用された光増幅器について説明する。図
11は、本発明の第4実施形態に係る光増幅器の構成を
示すブロック図である。
【0070】図11において、本光増幅器は、上述の第
1〜3実施形態で示したいずれかの光等化器を公知の光
増幅器に適用したものであって、例えば、実質的に2段
構成とした光増幅部の段間に可変光減衰器(VAT)を
配置した公知の構成の光増幅器に対して、本発明による
モニタ方法を適用したモニタ部60と、該モニタ部60
のモニタ結果を応じて制御される可変利得等化器(VG
EQ)61と、を設けたものである。
【0071】2段構成の光増幅部は、例えばエルビウム
ドープ光ファイバ増幅器(EDFA)等が使用され、こ
こでは、前段の光増幅部が1つのEDFA51を有し、
後段の光増幅部が直列に接続された2つのEDFA5
2,52’を有するものとする。なお、後段の光増幅部
を2段のEDFA52,52’で構成したが、これは光
増幅器の高出力化を実現するために後段の光増幅部をさ
らに2段構成としただけであって、実質的には1つのE
DFAと考えても構わない。
【0072】各EDFA51,52,52’それぞれ
は、各励起光源51A,52A,52A’からの励起光
の供給を受けて励起状態とされたエルビウムドープ光フ
ァイバ(EDF)内に、1550nm帯のWDM信号光
を入射させ通過させることによって、各波長の信号光を
一括して増幅する。なお、各EDFAの励起光波長は、
980μm帯または1480μm帯等とすることができ
る。
【0073】また、前段および後段の各光増幅部には、
利得を一定に制御するAGC回路51B,52Bがそれ
ぞれ設けられている。各AGC回路51B,52Bは、
該当する光増幅部への入力光及び出力光の各パワーをモ
ニタし、その光増幅部における利得が所要の値となるよ
うに励起光パワーの自動制御を行う。
【0074】さらに、前段のEDFA51の出力側に
は、利得等化器(GEQ)51Cが設けられる。この利
得等化器51Cは、EDFA51の利得波長特性に対応
した固定の利得等化特性を有していて、EDFA51に
おいて発生する光パワーのチルトの補償を行う。また、
後段側のEDFA52,52’の間には、可変利得等化
手段としての可変利得等化器(VGEQ)61が設けら
れる。この可変利得等化器61は、モニタ部60のモニ
タ結果に応じて、WDM信号光のチルトを補償する可変
の利得等化特性を有するものであって、上述の各第1〜
3実施形態における光等化部1と同様の機能を備えたも
のである。なお、ここでは、可変利得等化器61は、E
DFA52,52’の各利得波長特性に対応させて設計
された基本的な利得等化特性を有し、その利得等化特性
が、本光増幅器に接続される光伝送路等の損失波長特性
によって発生する線形的なチルトの変動に応じて、変化
可能となるように設計されているものとする。
【0075】モニタ部60は、EDFA52’の出力光
の一部を入力して、後述する監視信号処理部54からの
チャネル情報に従った測定波長域についての光パワーを
測定してモニタ光の光パワー偏差を求め、その結果に応
じて可変利得等化器61の利得等化特性を調整する制御
信号を発生する。このモニタ部60は、上述の各第1〜
3実施形態におけるモニタ部2と同様のものである。な
お、モニタ部60および可変利得等化器61の配置は、
上記の位置に限定されるものではなく、可変利得等化器
61の挿入損失等を考慮し、本光増幅器の雑音特性や出
力光パワーなどに対する要求に応じて、適切な位置に設
けることが可能である。
【0076】前段および後段の光増幅部の段間には、可
変光減衰器(VAT)53が設けられる。可変光減衰器
53は、外部からの信号により光減衰量を変化させるこ
とのできる公知の光減衰器である。この可変光減衰器5
3の光減衰量は、ALC回路53Aから出力される信号
によって制御される。ALC回路53Aは、可変光減衰
器53の出力光の一部を分岐した光信号と、EDFA5
2’の出力光の一部を分岐し光カプラ53Bを介して送
られてくる光信号とに基づいて、本光増幅器の1波長あ
たりの出力光パワーが一定のレベルとなるように可変光
減衰器53の光減衰量を制御する信号を発生する。な
お、光カプラ53Bで分岐された光信号は、AGC回路
52Bにも送られると共に、出力モニタポートOUT’
を介して外部にも出力される。
【0077】また、本光増幅器は、入力されるWDM信
号光に含まれる監視信号の処理を行う監視信号処理部5
4を有する。この監視信号処理部54は、入力ポートI
Nと前段の光増幅部の間に挿入されたWDMカプラ54
AによってWDM信号光から分波された監視信号光を入
力し、該監視信号光を基にWDM信号光についてのチャ
ネル情報等を得るものであって、上述の各第1〜3実施
形態における監視信号処理3と同様の機能を備えるもの
である。ここでは、得られたチャネル情報がモニタ部6
0およびALC回路53Aに送られる。また、監視信号
処理部54に入力された監視信号光は、後段の光増幅部
と出力ポートOUTの間に挿入されたWDMカプラ54
Bを介してWDM信号光に合波されて本光増幅器から出
力される。
【0078】さらに、ここでは本光増幅器に接続される
光伝送路等で生じる波長分散を補償するための分散補償
ファイバ(DCF)55が、例えば可変光減衰器53と
EDFA52の間に接続されている。なお、この分散補
償ファイバ55は、分散補償の必要性に応じて設ければ
よい。
【0079】次に、上記のような構成を有する光増幅器
の動作について説明する。本光増幅器では、入力ポート
INに入力されたWDM信号光が、EDFA51に送ら
れると共に、その一部が分岐されAGC回路51Bに送
られる。また、入力光に含まれる監視信号光がWDMカ
プラ54Aによって分波され監視信号処理部54に伝え
られる。
【0080】EDFA51では、励起光源51Aからの
励起光の供給を受けて各波長の信号光が一括して増幅さ
れる。そして、EDFA51の出力光は、利得等化器5
1C、可変光減衰器53および分散補償ファイバ55を
介して後段側のEDFA52に送られると共に、その一
部が分岐されてAGC回路51Bに送られる。AGC回
路51Bでは、EDFA51への入力光パワーおよびE
DFA51からの出力光パワーをモニタして、EDFA
51が利得一定で動作するように励起光源51Aの動作
が制御される。
【0081】また、チャネル情報取得手段としての監視
信号処理部54では、WDMカプラ54Aで分波された
監視信号光を基に、本光増幅器に入力されたWDM信号
光についてのチャネル情報の識別が行われる。識別され
たチャネル情報はモニタ部60に送られると共に、WD
M信号光のチャネル数がALC回路53Aに伝えられ
る。
【0082】EDFA52に送られたWDM信号光は、
AGC回路52Aの制御下で一括増幅された後に、可変
利得等化器60において利得等化され、さらに、EDF
A52’に送られてAGC回路52A’の制御下で一括
増幅される。このときの可変利得等化器60の利得等化
特性は、モニタ部60から出力される制御信号に従って
制御されており、この利得等化特性の制御動作は、上述
の各実施形態における可変光等化部1の制御動作と同様
のものである。すなわち、上述の図5などに示したモニ
タ方法と同様にして、各測定波長域についての光パワー
比の目標値および測定値がモニタ部60でそれぞれ求め
られ、その測定値が目標値に等しくなるように可変利得
等化器60の利得等化特性が制御される。
【0083】さらに、本光増幅器では、EDFA52’
の出力光の一部及び可変光減衰器53の出力光の一部が
それぞれ分岐されてALC回路53Aに送られ、可変光
減衰器53の光減衰量がALC回路53Aによって制御
される。これにより、1波長あたりの出力光パワーが一
定に制御されたWDM信号光が出力ポートOUTを介し
て外部に出力されるようになる。
【0084】このように第4実施形態によれば、本発明
に係るモニタ方法を適用したモニタ部60および可変利
得等化器61を光増幅器内に設けたことで、高い波長分
解能を必要としない簡易な構成のモニタ部60により信
号光のパワーを直接測定しながら高い精度でチルトをモ
ニタできるようになる。これにより、小型でかつ低価格
のチルト補償機能付きの光増幅器を提供することができ
る。
【0085】なお、上記の第4実施形態では、可変利得
等化器61が後段の光増幅部および光伝送路等で発生す
るチルトに対応した利得等化特性を有するものとして説
明したが、このような可変の利得等化特性を1つの光等
化器で実現するのが困難な場合には、例えば図12に示
すように、利得等化特性が固定の利得等化器(GEQ)
61’と可変利得等化器(VGEQ)61”とを組み合
わせるようにしてもよい。この場合、固定の利得等化器
61’の利得等化特性については、EDFA52,5
2’の複雑な利得波長特性に対応させて設計し、可変利
得等化器61”の利得波長特性については、光伝送路等
で発生する線形的なチルトに対応させて設計することが
可能である。
【0086】次に、本発明の第5実施形態に係る光増幅
器について説明する。図13は、第5実施形態の光増幅
器の構成を示すブロック図である。図13において、本
光増幅器は、前述の図12に示した第4実施形態の構成
について、前段側のEDFA51で発生するチルトを補
償する固定の利得等化器51Cに代えて、可変利得等化
器(VGEQ)63を設けると共に、該可変利得等化器
63の利得等化特性を制御する、本発明のモニタ方法を
用いたモニタ部62を設けたものである。
【0087】可変利得等化器63は、EDFA51の利
得波長特性に対応させて設計された基本的な利得等化特
性を有し、その利得等化特性が、本光増幅器に接続され
る光伝送路等の損失波長特性によって発生する線形的な
チルトの変動に応じて、変化可能となるように設計され
ているものとする。
【0088】モニタ部62は、可変利得等化器63の出
力光の一部を入力して、監視信号処理部54からのチャ
ネル情報に従った測定波長域についての光パワーを測定
してモニタ光の光パワー偏差を求め、その結果に応じて
可変利得等化器63の利得等化特性を調整する制御信号
を発生する。
【0089】かかる構成の光増幅器では、入力ポートI
Nに入力されたWDM信号光が、EDFA51に送られ
て一括増幅された後に、可変利得等化器63により利得
等化される。このときの可変利得等化器63の利得等化
特性は、モニタ部62から出力される制御信号に従って
制御されている。モニタ部62においては、前述した後
段側のモニタ部60の動作と同様に、監視信号処理部5
4からのチャネル情報に応じて各測定波長域についての
光パワー比の目標値および測定値がそれぞれ求められ、
その測定値が目標値に等しくなるように可変利得等化器
63の利得等化特性が制御される。可変利得等化器63
を通過したWDM信号光は、可変光減衰器53および分
散補償ファイバ55を介して後段の光増幅部に送られ、
前述した第4実施形態の場合と同様の動作が行われる。
【0090】このように第5実施形態によれば、前段の
光増幅部についても本発明のモニタ方法を適用したモニ
タ部62および可変利得等化器63を設けるようにした
ことで、WDM信号光の利得等化がより確実に行われる
光増幅器を提供することが可能になる。
【0091】なお、上記の第5実施形態では、可変利得
等化器63が前段の光増幅部および光伝送路等で発生す
るチルトに対応した利得等化特性を有するものとして説
明したが、このような可変の利得等化特性を1つの光等
化器で実現するのが困難な場合には、図14に示すよう
に、EDFA51の複雑な利得波長特性に対応させて設
計した固定の利得等化特性を有する利得等化器(GE
Q)63’と、光伝送路等で発生する線形的なチルトに
対応させて設計した可変の利得等化特性を有する利得等
化器(VGEQ)63”とを組み合わせるようにしても
よい。なお、図14には、後段側についても固定および
可変の利得等化器を組み合わせた場合の一例が示してあ
る。もちろん、前段側および後段側のいずれかのみを組
み合わせによる利得等化器としても構わない。
【0092】次に、本発明の第6実施形態に係る光増幅
器について説明する。第6実施形態では、超広帯域な大
容量増幅中継伝送を実現できる手段として有力視されて
いる、光増幅帯域の異なる2種類以上の光増幅部が並列
に接続された公知の光増幅器に対して、本発明のモニタ
方法を適用して利得等化を行う場合を考える。
【0093】図15は、第6実施形態の光増幅器の構成
を示すブロック図である。図15において、本光増幅器
は、例えば、入力されるWDM信号光を1530〜15
70nm(以下、1550nm帯とする)および157
0〜1610nm(以下、1580nm帯とする)の2
つの増幅波長帯に分波する分波手段としての分波カプラ
70と、該分波カプラ70で分波された1550nm帯
の信号光を増幅する1550nm帯用光増幅部71と、
分波カプラ70で分波された1580nm帯の信号光を
増幅する1580nm帯用光増幅部72と、各光増幅部
71,72から出力される信号光を合波する合波手段と
しての合波カプラ73と、を有する公知の構成に対し
て、各光増幅部71,72への入力光の一部がそれぞれ
入力される入力モニタ部80と、分波カプラ70の入力
側前段に挿入され、入力モニタ部80からの制御信号に
従って可変の利得等化特性が調整される可変利得等化手
段としての可変光等化器81と、を設けたものである。
なお、ここでは、1550nm帯用光増幅部71および
1580nm帯用光増幅部72が光増幅手段に相当し、
入力モニタ部80が入力パワー測定手段および制御手段
として機能する。
【0094】1550nm帯用光増幅部71としては、
1550nm帯に増幅帯域を有するエルビウムドープ光
ファイバ増幅器(EDFA)等の一般的な光増幅器を用
いることが可能である。また、1580nm帯用光増幅
部72としては、例えば、1550nm帯用EDFAの
エルビウムドープ光ファイバ長を長くするなどして、1
580nm帯で光増幅作用が生じるようにした光増幅器
などを用いることが可能である。
【0095】入力モニタ部80は、1550nm帯用光
増幅部71への入力光の一部を分岐したモニタ光を受光
して、1550nm帯WDM信号光のトータル入力パワ
ーをモニタすると共に、1580nm帯用光増幅部72
への入力光の一部を分岐したモニタ光を受光して、15
80nm帯WDM信号光のトータル入力パワーをモニタ
する機能を備える。なお、このトータル入力パワーのモ
ニタ機能は、各光増幅部71,72に具備された入力モ
ニタ機能(例えば、AGCのための入力モニタ機能な
ど)を併用して、構成の簡略化を図ることが可能であ
る。また、入力モニタ部80は、各光増幅部71,72
内に設けられた図示しない監視信号処理部などによって
識別されたチャネル情報に応じて、各光増幅部71,7
2についてのトータル入力パワーの比の目標値を算出し
て、この目標値と実際に測定した測定値とが等しくなる
ように、可変利得等化器81の利得等化特性を調整する
制御信号を出力する。
【0096】可変利得等化器81は、本光増幅器に接続
される光伝送路等の損失波長特性に対応させて設計され
た可変の利得等化特性を有するものであって、上述の各
第1〜3実施形態における光等化部1と同様の機能を備
えたものである。
【0097】次に、上記のような構成の光増幅器の動作
を図16を用いて具体的に説明する。本光増幅器では、
まず、図16のフローチャートのステップ301におい
て、監視信号光により伝達されるチャネル情報の識別が
行われ、該チャネル情報が入力モニタ部80に伝えられ
る。ここでは、チャネル情報の具体的な一例として、W
DM信号光に含まれる各チャネルの番号が1,2,3
2,35,64であり、各チャネル光のビットレートが
それぞれ10Gb/sである場合を想定して、以下の説
明を行うものとする。なお、チャネル1〜32は155
0nm帯に所定の波長間隔で配置され、チャネル33〜
64は1580nm帯に所定の波長間隔で配置されてい
る。
【0098】ステップ302では、入力モニタ部81に
おいて、チャネル情報を基に各光増幅部71,72につ
いてのトータル入力パワー比の目標値が求められる。こ
こでは、1550nm帯に3つのチャネルが含まれ、1
580nm帯には2つのチャネルが含まれるため、目標
値となるトータル入力パワー比は、1550nm帯:1
580nm帯=3:2となる。
【0099】目標値の演算が終了するか、または、目標
値の演算と並行して、ステップ303では、入力モニタ
部80において各光増幅部へのトータル入力パワーが実
際に測定されて、各光増幅部71,72についてのトー
タル入力パワー比の測定値が求められる。ここでは、例
えば、各光増幅部71,72へのトータル入力パワーに
対応する受光電流値が共に3mAであったとすると、ト
ータル入力パワー比の測定値は、1550nm帯:15
80nm帯=1:1となる。
【0100】測定値の演算が終了すると、ステップ30
4に進み、各光増幅部71,72のトータル入力パワー
比の測定値が目標値と等しくなるように、可変利得等化
器81の利得等化特性を調整する制御信号が入力モニタ
部80で生成され可変利得等化器81に送られる。これ
により、本光増幅器に接続される光伝送路等で発生する
チルトが確実に等化され、各チャネルについて光パワー
の揃ったWDM信号光が分波カプラ70を介して各波長
帯の光増幅部71,72に入力されるようになる。そし
て、各光増幅部71,72において増幅された各々の信
号光は、合波カプラ73で合波されて、本光増幅器の外
部に出力される。
【0101】このように第6実施形態によれば、光増幅
帯域の異なる2種類の光増幅部を並列に接続した光増幅
器に対して、各光増幅部のトータル入力パワーをモニタ
する入力モニタ部80を設け、該入力モニタ部80で求
めた各光増幅部のトータル入力パワー比の測定値が目標
値と等しくなるように、本光増幅器の入力端に設けた可
変利得等化器81の利得等化特性を制御するようにした
ことで、各光増幅部に入力される信号光のチルトを簡易
なモニタ方法を用いて確実に補償することができる。特
に、広い波長帯域のWDM信号光を増幅する場合におい
て、誘導ラマン散乱効果等により発生する光伝送路の損
失波長特性を光増幅器の入力側で低減しておくことは、
雑音指数の改善という観点からも有用である。
【0102】なお、上記の第6実施形態では、各チャネ
ルのビットレートが同じである場合を示したが、各チャ
ネルのビットレートが異なる場合についても本発明を適
用することが可能である。具体的には、図17に示すよ
うに、ステップ301で得られるチャネル情報が、例え
ば、チャネル1,3,35,64の各ビットレートにつ
いて10Gb/s(目標出力レベル;7dBm/ch)
を示し、チャネル32のビットレートについて2.5G
b/s(目標出力レベル;4dBm/ch)を示す場合
には、10Gb/sのチャネル光パワーに対する2.5
Gb/sのチャネル光パワーが1/2倍となるため、ス
テップ302で求められる各光増幅器についてのトータ
ル入力パワー比の目標値は、1550nm帯:1580
nm帯=2.5:2=1.25:1となる。
【0103】また、各チャネルのビットレートが同一で
あって目標出力レベルが同じである場合においては、チ
ャネル情報の簡易化を図ることも可能である。すなわ
ち、1550nm帯についてのチャネル数および158
0nm帯についてのチャネル数をチャネル情報が含んで
いれば十分とすることができる。この場合には、例えば
図18に示すように、ステップ401で得られる各波長
帯のチャネル数と、ステップ402で測定される各光増
幅部についてのトータル入力パワーとを用い、ステップ
403において各光増幅部の平均入力パワーの比を求
め、該平均入力パワーの比が1550nm帯:1580
nm帯=1:1になるように、ステップ404で可変利
得等化器81の利得等化特性を制御すればよい。
【0104】さらに、上述の第6実施形態では、155
0nm帯および1580nm帯の2つの光増幅部を並列
に設けた場合について説明したが、本発明はこれに限ら
ず、増幅帯域の異なる3種類以上の光増幅部を並列に接
続した光増幅器に対しても、上述の場合と同様にして応
用することが可能である。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の波長間光
パワー偏差のモニタ方法は、WDM信号光についてのチ
ャネル情報を基に、測定に適した少なくとも2つの測定
波長域を設定し、該各測定波長域に限ってチャネル光パ
ワーを測定して波長間光パワー偏差を判断するようにし
たことで、比較的低い波長分解能によっても高い精度で
WDM信号光パワーの波長特性をモニタすることができ
る。また、WDM信号光の等化処理のフィードバック制
御を行う光等化器および光増幅器に本発明のモニタ方法
を適用することで、各機器の小型化および低価格化を図
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る光等化器の構成を
示すブロック図である。
【図2】同上第1実施形態におけるモニタ部の構成例を
示すブロック図である。
【図3】同上第1実施形態における光パワー測定部の具
体例を示す図である。
【図4】同上第1実施形態におけるPDアレイモジュー
ルの各PDの相対的な出力特性を模式的に示した図であ
る。
【図5】同上第1実施形態の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図6】本発明の第2実施形態におけるPDアレイモジ
ュールの各PDの相対的な出力特性を模式的に示した図
である。
【図7】同上第2実施形態の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図8】同上第2実施形態に関連する他の構成のPDア
レイモジュールについて、各PDの相対的な出力特性を
模式的に示した図である。
【図9】本発明の第3実施形態における光パワー測定部
の具体例を示すブロック図である。
【図10】同上第3実施形態の動作を説明するフローチ
ャートである。
【図11】本発明の第4実施形態に係る光増幅器の構成
を示すブロック図である。
【図12】同上第4実施形態に関連して、固定および可
変の利得等化器を組み合わせて用いた場合の構成を示す
ブロック図である。
【図13】本発明の第5実施形態に係る光増幅器の構成
を示すブロック図である。
【図14】同上第5実施形態に関連して、固定および可
変の利得等化器を組み合わせて用いた場合の構成を示す
ブロック図である。
【図15】本発明の第6実施形態に係る光増幅器の構成
を示すブロック図である。
【図16】同上第6実施形態の動作を説明するフローチ
ャートである。
【図17】同上第6実施形態に関連して、各チャネルの
ビットレートが異なる場合の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図18】同上第6実施形態に関連して、各チャネルの
ビットレートが同じ場合にチャネル情報の簡易化を図っ
たときの動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1…可変光等化部 2…モニタ部 3…監視信号処理部 20,20’…光パワー測定部 20C…回折格子 20F…PDアレイモジュール 20G…チューナブル光フィルタ 20H…受光素子(PD) 20I…データ記憶部 21…測定波長域設定部 22…演算処理部 51,52,52’…光増幅部(EDFA) 54…監視信号処理部 60,62…モニタ部 61,63,81…可変利得等化器(VGEQ) 70…分波カプラ 71…1550nm帯用光増幅部 72…1580nm帯用光増幅部 73…合波カプラ 80…入力モニタ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/04 Fターム(参考) 5F072 AB09 AK06 HH02 HH03 JJ05 KK30 RR01 YY17 5K002 AA06 BA02 BA04 CA10 CA13 DA02 EA05 GA01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波長の異なる複数のチャネル光が波長多重
    されたWDM信号光に関するチャネル情報を得る過程
    と、 該チャネル情報に基づいて、少なくとも1つの異なるチ
    ャネル光を含んだ複数の測定波長域を設定する過程と、 該各測定波長域についてのみ、前記WDM信号光のチャ
    ネル光パワーを測定する過程と、 該光パワーの測定値を用いて前記各測定波長域について
    の光パワー比を求め、WDM信号光の波長間光パワー偏
    差を判断する過程と、 を含んでなることを特徴とする波長間光パワー偏差のモ
    ニタ方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のモニタ方法であって、 前記測定波長域を設定する過程は、最短波長チャネル光
    を含んだ第1測定波長域と、最長波長チャネル光を含ん
    だ第2測定波長域とを少なくとも設定することを特徴と
    する波長間光パワー偏差のモニタ方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のモニタ方法であって、 前記測定波長域を設定する過程は、雑音光を含む割合が
    最小となるように各測定波長域を設定することを特徴と
    する波長間光パワー偏差のモニタ方法。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のモニタ方法であって、 前記チャネル情報を得る過程は、WDM信号光に伴なっ
    て伝達される監視信号光を基に、前記WDM信号光の各
    チャネル光の波長位置および伝送速度を含んだ前記チャ
    ネル情報を得ることを特徴とする波長間光パワー偏差の
    モニタ方法。
  5. 【請求項5】波長の異なる複数のチャネル光が波長多重
    されたWDM信号光の光パワーの波長特性を等化する光
    等化器において、 可変の光等化特性を有し、前記WDM信号光が入力され
    る可変光等化手段と、 前記WDM信号光についてのチャネル情報を得るチャネ
    ル情報取得手段と、 該チャネル情報取得手段で得たチャネル情報に基づい
    て、少なくとも1つの異なるチャネル光を含んだ複数の
    測定波長域を設定する波長域設定手段と、 前記波長域設定手段で設定された各測定波長域について
    のみ、前記可変光等化手段を通過したWDM信号光のチ
    ャネル光パワーを測定する光パワー測定手段と、 前記チャネル情報取得手段で得たチャネル情報を基に、
    前記WDM信号光の光パワー波長特性を平坦にする各測
    定波長域についての光パワー比の目標値を求めると共
    に、前記光パワー測定手段の測定結果を用いて前記各測
    定波長域についての光パワー比の測定値を求め、該測定
    値が前記目標値に略等しくなるように、前記可変光等化
    手段の光等化特性を制御する制御手段と、を含んで構成
    されたことを特徴とする光等化器。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の光等化器であって、 前記光パワー測定手段は、前記可変光等化手段を通過し
    たWDM信号光の一部が入射されて回折光を発生する回
    折格子と、 該回折格子で回折された各チャネル光の到達位置に対応
    させて配置された複数の受光素子を有し、前記波長域設
    定手段で設定された各測定波長域に対応する前記受光素
    子における光パワーの測定結果を選択して前記制御手段
    に伝える受光部と、を含むことを特徴とする光等化器。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の光等化器であって、 前記受光部が、WDM信号光に含まれる最大チャネル数
    以下で、かつ、2個以上の受光素子を有することを特徴
    とする光等化器。
  8. 【請求項8】請求項5に記載の光等化器であって、 前記光パワー測定手段は、前記可変光等化手段を通過し
    たWDM信号光の一部が入力され、前記波長域設定手段
    で設定された各測定波長域に応じて、通過帯域の中心波
    長が時間変化する可変光フィルタと、 該可変光フィルタを通過したチャネル光のパワーを測定
    する受光部と、 該受光部における測定結果のうちで前記波長域設定手段
    で設定された各測定波長域に対応するデータを選択して
    前記制御手段に伝える選択部と、を含むことを特徴とす
    る光等化器。
  9. 【請求項9】波長の異なる複数のチャネル光が波長多重
    されたWDM信号光を一括して増幅する光増幅手段を備
    えた光増幅器において、 可変の利得等化特性を有し、前記WDM信号光が入力さ
    れる可変利得等化手段と、 前記WDM信号光についてのチャネル情報を得るチャネ
    ル情報取得手段と、 該チャネル情報取得手段で得たチャネル情報に基づい
    て、少なくとも1つの異なるチャネル光を含んだ複数の
    測定波長域を設定する波長域設定手段と、 前記波長域設定手段で設定された各測定波長域について
    のみ、前記可変利得等化手段を通過したWDM信号光の
    チャネル光パワーを測定する光パワー測定手段と、 前記チャネル情報取得手段で得たチャネル情報を基に、
    前記WDM信号光の光パワー波長特性を平坦にする各測
    定波長域についての光パワー比の目標値を求めると共
    に、前記光パワー測定手段の測定結果を用いて前記各測
    定波長域についての光パワー比の測定値を求め、該測定
    値が前記目標値に略等しくなるように、前記可変利得等
    化手段の利得等化特性を制御する制御手段と、を含んで
    構成されたことを特徴とする光増幅器。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の光増幅器であって、 前記光パワー測定手段は、前記可変利得等化手段を通過
    したWDM信号光の一部が入射されて回折光を発生する
    回折格子と、 該回折格子で回折された各チャネル光の到達位置に対応
    させて配置された複数の受光素子を有し、前記波長域設
    定手段で設定された各測定波長域に対応する前記受光素
    子における光パワーの測定結果を選択して前記制御手段
    に伝える受光部と、を含むことを特徴とする光増幅器。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の光増幅器であって、 前記受光部が、WDM信号光に含まれる最大チャネル数
    以下で、かつ、2個以上の受光素子を有することを特徴
    とする光等化器。
  12. 【請求項12】請求項9に記載の光増幅器であって、 前記光パワー測定手段は、前記可変利得等化手段を通過
    したWDM信号光の一部が入力され、前記波長域設定手
    段で設定された各測定波長域に応じて、通過帯域の中心
    波長が時間変化する可変光フィルタと、 該可変光フィルタを通過したチャネル光の光パワーを測
    定する受光部と、 該受光部における測定結果のうちで前記波長域設定手段
    で設定された各測定波長域に対応するデータを選択して
    前記制御手段に伝える選択部と、を含むことを特徴とす
    る光増幅器。
  13. 【請求項13】波長の異なる複数のチャネル光が波長多
    重されたWDM信号光を少なくとも2つの増幅波長帯に
    分波する分波手段と、該分波手段で分波された各増幅波
    長帯の光信号をそれぞれ増幅する少なくとも2つの光増
    幅手段と、該各光増幅手段で増幅された各光信号を合波
    する合波手段とを備えた光増幅器において、 可変の利得等化特性を有し、前記分波手段の入力側前段
    に設けられる可変利得等化手段と、 前記WDM信号光についてのチャネル情報を得るチャネ
    ル情報取得手段と、 前記各光増幅手段に入力される各増幅波長帯の光信号の
    一部を入力して、各光増幅手段へのトータル入力パワー
    をそれぞれ測定する入力パワー測定手段と、 前記チャネル情報取得手段で得たチャネル情報を基に、
    前記WDM信号光の光パワー波長特性を平坦にする各光
    増幅手段についてのトータル入力パワー比の目標値を求
    めると共に、前記入力パワー測定手段の測定結果を用い
    て前記各光増幅手段についてのトータル入力パワー比の
    測定値を求め、該測定値が前記目標値に略等しくなるよ
    うに、前記可変利得等化手段の利得等化特性を制御する
    制御手段と、を含んで構成されたことを特徴とする光増
    幅器。
  14. 【請求項14】請求項13に記載の光増幅器において、 前記増幅波長帯は、1550nm帯および1580nm
    帯の波長帯を含むことを特徴とする光増幅器。
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