JP2001102219A - 積層チップインダクタ及びその製造方法 - Google Patents

積層チップインダクタ及びその製造方法

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JP2001102219A
JP2001102219A JP28112799A JP28112799A JP2001102219A JP 2001102219 A JP2001102219 A JP 2001102219A JP 28112799 A JP28112799 A JP 28112799A JP 28112799 A JP28112799 A JP 28112799A JP 2001102219 A JP2001102219 A JP 2001102219A
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green sheet
conductor
coil
chip
multilayer chip
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JP28112799A
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Masabumi Ichikawa
正文 市川
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Koa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗折強度が高く信頼性が高いばかりでなく、
Q値等の高周波特性が良く、しかもDCRを低くするこ
とができるようにした、バルク対応のチップ実装に好適
な積層チップインダクタ及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 グリーンシートの積層方向Aと直交する
方向に中心線Oを有し、該中心線Oの周りに一方向に巻
回したコイル状内部導体11を内部に形成したチップ状
積層体10と、該チップ状積層体10の端部に設けられ
コイル状内部導体11と電気的に接続された外部電極1
2とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層チップインダ
クタ及びその製造方法に係り、特に角形のバルク対応の
チップ実装機を用いて表面実装が可能な積層チップイン
ダクタ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多数のチップ部品をカートリッジに収納
し、このチップ部品を一個ずつプリント基板等に表面実
装する、いわゆるバルク対応のチップ実装機が普及しつ
つある。このようなチップ実装に好適で、インダクタン
ス素子として機能するチップ部品としては、図4に示す
ように、正四角柱状のチップ状積層体1の内部に形成し
たコイル状内部導体2と、チップ状積層体1の両端面に
ディップ転写方式等で付着させて焼付けたAg等からな
る外部電極3とを、軸心に沿って直線状に延びるスルー
ホール4を介して該スルーホール4内の接続導体5で電
気的に接続した積層チップインダクタが一般に知られて
いる。
【0003】この積層チップインダクタによれば、図4
に示すa、bどちらの方向にチップ部品を回転しても完
全な電気的対称性を得て、バルク装着に対応することが
できる。
【0004】ここで、前記コイル状内部導体2は、図5
に示すように、周縁部に沿ってコ字状に3/4周に亘っ
て延びる導体パターン6aを形成した、例えば磁性体セ
ラミックス等からなる絶縁性のコイル形成用グリーンシ
ート7aを複数枚用意して、一方向に巻回すように、上
下に位置するコイル形成用グリーンシート7aの導体パ
ターン6aの端部同士をスルーホール8aを介して交互
に電気的に導通させつつ、コイル形成用グリーンシート
7aを順次積層し焼成することによって形成されてい
る。ここで、導体パターン6aは、例えばAg又はAg
−Pdを主成分とする導体ペーストをグリーンシート7
aに印刷することによって形成されている。
【0005】一方、前記スルーホール4は、中心部にス
ルーホール8bを形成した複数の外部電極接続用グリー
ンシート7bの該スルーホール8bを直線状に連続させ
ることによって構成されている。
【0006】また、コイル形成用グリーンシート7aの
導体パターン6aと外部電極接続用グリーンシート7b
のスルーホール8bとは、内部接続用グリーンシート7
cに角部から中央に向かって延びるように形成され、一
方の端部にスルーホール8cを設けた導体パターン6c
で電気的に接続されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た積層チップインダクタにあっては、コイル状内部導体
の中心線に沿った方向にグリーンシートを積層する、い
わゆる縦積み積層工法でコイル状内部導体が形成されて
いるため、抗折強度が弱く信頼性に欠けるばかりでな
く、導体パターンの肉厚を厚くして直流抵抗(DCR)
を低くしようとすると、導体パターン同士が互いに上下
に重なって形状精度が悪くなり、しかもプレス圧力も均
一にかからずに内部応力に差が生じてしまい、このた
め、直流抵抗を低くすることが難しかった。更に、導体
パターンは、安全を見込んである程度グリーンシートの
内側に形成(印刷)されているため、、コイル状内部導
体の芯径がその分細くなり、Q値が低下して高周波数特
性が悪くなるといった問題があった。
【0008】本発明は上述した事情に鑑みて為されたも
ので、抗折強度が高く信頼性が高いばかりでなく、Q値
等の高周波特性が良く、しかもDCRを低くすることが
できるようにした、バルク対応のチップ実装に好適な積
層チップインダクタ及びその製造方法を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、グリーンシートの積層方向と直交する方向に中心線
を有し、該中心線の周りに一方向に巻回したコイル状内
部導体を内部に形成したチップ状積層体と、該チップ状
積層体の端部に設けられ前記コイル状内部導体と電気的
に接続された外部電極とを有することを特徴とする積層
チップインダクタである。
【0010】上述した本発明によれば、コイル状内部導
体の中心線と直交する方向にグリーンシートを積層す
る、いわゆる横積み工法でコイル状内部導体が形成され
るため、抗折強度が高く信頼性が高くなる。しかも、導
体パターンが同じ位置で上下(プレス方向)に重なるこ
とがなく、これにより、プレス時に圧力が均一に加わ
り、内部応力に差が生じないようにして、形状・精度を
高く、しかも低DCRを実現することができる。更に、
グリーンシートの形状枠のぎりぎりまで使用できるよう
にすることで、芯径を太くして、Q値を向上させること
ができる。
【0011】請求項2に記載の発明は、側縁部に所定の
ピッチで複数のスルーホールを形成した中間グリーンシ
ートと、前記中間グリーンシートのスルーホールで形成
されて上下方向に延びる複数の内部導体の上端及び下端
を一方向に巻回すように電気的に接続させる導体パター
ンを形成した上部グリーンシートと下部グリーンシート
を用意し、前記中間グリーンシートを挟んで上部グリー
ンシートと下部グリーンシートを上下に積層することを
特徴とする積層チップインダクタの製造方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の
実施の形態の積層チップインダクタを示す斜視図で、こ
の積層チップインダクタは、内部にコイル状内部導体1
1を形成した正四角柱状のチップ状積層体10と、この
チップ状積層体10の両端面に、例えばディップ転写方
式等で付着させて焼き付けたAg等からなる外部電極1
2とから構成され、前記コイル状内部導体11の端部と
外部電極12とは、引出し導体13を介して電気的に接
続されている。前記外部電極12の表面には、必要に応
じて、Sn又は半田めっきが施されているか、またはN
iめっきを施した後、Sn又は半田めっきが施されてい
る。
【0013】ここで、前記コイル状内部導体11は、グ
リーンシートを横方向に積層することで、そのコイルの
中心線Oがグリーンシートの積層方向Aと直交するよう
に、即ち、コイル状内部導体11の側部に位置する複数
の内部導体11aは、積層方向Aに沿って上下に平行に
延び、上部及び下部に位置する内部導体11b,11c
は、積層面内に位置して前記内部導体11aの上端及び
下端を一方向に巻回すように電気的に接続するようにな
っている。
【0014】図2は、前記コイル状内部導体11を形成
するグリーンシートの積層前の状態を示す分解斜視図
で、図2に示すように、例えば磁性体セラミックス等か
らなる絶縁性の複数枚の中間グリーンシート17aと、
この中間グリーンシート17aを挟んで上下に配置され
る上部グリーンシート17b及び下部グリーンシート1
7cと、この上部グリーンシート17bの表面を覆う表
装グリーンシート17dが備えられている。
【0015】前記中間グリーンシート17aには、その
側縁部に位置して所定のピッチで複数のスルーホール1
8aが設けられ、この各スルーホール18aを上下方向
に直線状に連続させることで、図1に示す、コイル状内
部導体11の側部に位置する内部導体11aを構成する
ようになっている。また、中央に位置する中間グリーン
シート17aの両側には、端部に位置する一方のスルー
ホール18aから延びて側辺に達し、図1に示す引出し
導体13を構成する導体パターン16aが形成されてい
る。
【0016】なお、前記スルーホール18aには、例え
ばAgペースト又はAg−Pdペーストからなる導体ペ
ーストが印刷され、導体パターン16aは、グリーンシ
ート17aの表面に、例えばAgペースト又はAg−P
dペーストからなる導体ペーストを印刷することによっ
て形成されている。このことは、以下のスルーホール及
び導体パターンにおいても同様である。
【0017】前記上部グリーンシート17bには、その
側縁部に位置して所定のピッチで複数のスルーホール1
8bが設けられ、互いに対峙する位置から一方を1ピッ
チ分ずらした位置にあるスルーホール18bを電気的に
接続する導体パターン16bが互いに平行に形成されて
いる。この導体パターン16bは、図1に示す、コイル
状内部導体11の上部に位置する内部導体11bを構成
するものである。
【0018】なお、この例では、上下2枚の上部グリー
ンシート17bを備え、この上下2枚の上部グリーンシ
ート17bに導体パターン16bを交互に形成すること
で、スルーホール18bを交互に接続し、これにより、
導体パターン16bの幅をより広くして、低DCRにし
易いようにしているが、図3(a)に示すように、1枚
の上部グリーンシート17bに全ての導体パターン16
bを形成するようにしても良い。
【0019】前記下部グリーンシート17cには、最下
部に位置する中間グリーンシート17aに設けられ、互
いに対峙する位置のスルーホール18aを電気的に接続
する導体パターン16cが互いに平行に形成されてい
る。この導体パターン16cは、図1に示す、コイル状
内部導体11の下部に位置する内部導体11cを構成す
るものである。
【0020】なお、この例では、上下2枚の下部グリー
ンシート17cを備え、この上下2枚の下部グリーンシ
ート17cに導体パターン16cを交互に形成するとと
もに、上方の下部グリーンシート17cに下方の下部グ
リーンシート17cの導体パターン16cに導通するス
ルーホール18cを設け、これにより、導体パターン1
6cの幅をより広くして、低DCRにし易いようにして
いるが、図3(b)に示すように、1枚の下部グリーン
シート17cに全ての導体パターン16cを形成するよ
うにしても良い。
【0021】そして、中間グリーンシート17aを挟ん
でこの上下に上部グリーンシート17bと下部グリーン
シート17c、更には表装グリーンシート17dを順次
積層し、この積層方向にプレス圧をかけて圧着する。な
お、この圧着は、多数の素子を同時に形成するように、
各素子用のスルーホールや導体パターンを多数形成した
面積の大きなグリーンシートを用いて行われる。そし
て、各素子毎にバレルカットした後、焼成して、チップ
状積層体10を作製し、しかる後、このチップ状積層体
10の両端部にAg等を付着させ焼付けて、積層チップ
インダクタを製造する。
【0022】このように構成した積層チップインダクタ
によれば、いわゆる横積み工法でコイル状内部導体11
が形成されるため、抗折強度が高く信頼性が高くなる。
また、導体パターンが同じ位置で上下(プレス方向)に
重なることがないため、この肉厚を厚くすることがで
き、かつスルーホールによる導通であるため、パワータ
イプの低DCR品となすことができる。しかも、プレス
時に圧力がより均一に加わり、内部応力が均一となっ
て、形状・精度が高く、デラミネーションが発生しづら
くなって、特性的にも安定する。また、コイル状内部導
体11の積層方向に沿った上面及び下面は、5μm〜1
00μm程度の薄いグリーンシートで覆われるため、こ
の方向において、グリーンシートの形状枠のぎりぎりま
で使用することができ、これにより、芯径を太くして、
Q値を向上させることができる。
【0023】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、横積み積層工法でコイル状内部導体を形成すること
で、抗折強度を高くして信頼性を高めるばかりでなく、
DCRを低くすることができる。しかも、グリーンシー
トの形状枠のぎりぎりまで使用して、Q値等の周波数特
性を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の積層チップインダクタを
示す斜視図である。
【図2】図1に示すチップ状積層体の焼成前の分解斜視
図である。
【図3】図1に示す上部グリーンシート及び下部グリー
ンシートの他の例を示す斜視図である。
【図4】従来の積層チップコンダクタを示す斜視図であ
る。
【図5】図4に示す積層チップコンダクタの焼成前の分
解斜視図である。
【符号の説明】
10 チップ状積層体 11 コイル状内部導体 12 外部電極 13 引出導体 16a,16b,16c 導体パターン 17a 中間グリーンシート 17b 上部グリーンシート 17c 下部グリーンシート 17d 表装グリーンシート 18a,18b,18c スルーホール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリーンシートの積層方向と直交する方
    向に中心線を有し、該中心線の周りに一方向に巻回した
    コイル状内部導体を内部に形成したチップ状積層体と、
    該チップ状積層体の端部に設けられ前記コイル状内部導
    体と電気的に接続された外部電極とを有することを特徴
    とする積層チップインダクタ。
  2. 【請求項2】 側縁部に所定のピッチで複数のスルーホ
    ールを形成した中間グリーンシートと、 前記中間グリーンシートのスルーホールで形成されて上
    下方向に延びる複数の内部導体の上端及び下端を一方向
    に巻回すように電気的に接続させる導体パターンを形成
    した上部グリーンシートと下部グリーンシートを用意
    し、 前記中間グリーンシートを挟んで上部グリーンシートと
    下部グリーンシートを上下に積層することを特徴とする
    積層チップインダクタの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6590486B2 (en) * 2001-06-27 2003-07-08 Murata Manufacturing Co., Ltd. Multilayer inductor
JP2005039187A (ja) * 2003-06-26 2005-02-10 Murata Mfg Co Ltd 積層コイル部品
JP2021034662A (ja) * 2019-08-28 2021-03-01 Tdk株式会社 積層コイル部品の製造方法及び積層コイル部品

Cited By (4)

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