JP2001101598A - カーブ通知方法、装置および記録媒体 - Google Patents

カーブ通知方法、装置および記録媒体

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JP2001101598A
JP2001101598A JP28063099A JP28063099A JP2001101598A JP 2001101598 A JP2001101598 A JP 2001101598A JP 28063099 A JP28063099 A JP 28063099A JP 28063099 A JP28063099 A JP 28063099A JP 2001101598 A JP2001101598 A JP 2001101598A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交差点においても適切なカーブ通知を行う。 【解決手段】 ナビゲーション装置は1本道だけでなく
交差点においてもカーブ通知を行う。ナビゲーションE
CU10の警報処理部30は、地図データ記憶部14が
記憶している地図データから車両の前方の交差点を検出
する。交差点への進入路および他の接続道路の道幅情報
に基づいて、接続道路の中から進入路に対する道なり道
路を選定する。さらに、進入路および接続道路の道路種
類情報を用いて道なり道路を選定することが好適であ
る。進入路と道なり道路を用いてカーブ通知の必要性を
判定する。道なり道路の選定により、必要なカーブ通知
のみを確実に行い、不必要なカーブ通知を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の走行路上の
カーブについての情報を運転者に通知するカーブ通知技
術に関し、特に、交差点にて必要に応じて適切にカーブ
情報を通知する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用のナビゲーション装置においてカ
ーブ通知を行うことが提案されており、この種の技術に
はカーブ警報、カーブ案内等が含まれる。ここでは主と
してカーブ警報を説明に用いる。カーブ警報では、車両
の前方のカーブが検出され、そのカーブの形状から適切
なカーブ走行速度が求められる。そして、適切なカーブ
走行速度と実際の車速の比較結果に基づいて、必要に応
じてカーブ警報が運転者に伝えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来一般には、一本道
上のカーブについてのみ上記のカーブ警報を行うことが
提案されていた。しかしながら、交差点で車両の走行路
が屈曲していることもあり、そのような交差点でもカー
ブ警報を発した方がよい場合がある。また交差点の先に
あるカーブについての警報を発した方がよい場合もあ
る。
【0004】この点に関し、特開平5−141979号
公報は、一定の条件が満たされると車両前方の交差点に
関してカーブ警報を行う装置を開示している。一定の条
件とは、車両の進入路と同程度の幅をもつ道路が交差点
に接続されており、その道路の接続角度が小さいことで
ある。しかしながら、従来技術では、上記の条件が満た
されると一律にカーブ警報を行うため、適切な場所でカ
ーブ警報を行えない場合がある。
【0005】例えば図14(a)、図14(b)では、
走行路の急カーブ部分に別の分岐路が接続しており、メ
インの走行路を対象としてカーブ警報を行うべきであ
る。しかし従来技術では、接続角度が大きいために条件
が満たされず、カーブ警報が行われない。
【0006】図14(c)の例では、走行路のカーブ部
分で側道が合流し、車線数が増えている。本来はカーブ
警報を行うべきだが、道幅が変わったために従来技術で
はカーブ警報の対象とならない。
【0007】図14(d)の例では、前方の直線路に走
行路が斜めに小さい接続角度で合流している。このよう
な合流地点では本来はカーブ警報を行わない方がよい
が、従来技術ではカーブ警報が発生する。
【0008】図14(e)〜図14(g)のY字路の例
では、本線に沿って交差点を通り抜けるときのみ、すな
わち図14(f)のみカーブ警報を行うべきである。し
かし、従来技術によれば3つのケースのすべてにおいて
カーブ警報が発せられる。さらに、Y字路の2つの道路
の両方についてカーブ警報が発せられるので、運転者は
判断に迷う可能性がある。
【0009】図14(h)のY字路の例では、一方の道
路の幅が進入路と同じであり、他方の道路の幅が進入路
より広い。従来技術では、幅が狭い方の道路を対象とし
てカーブ警報が行われる。しかし、このような例ではど
の道路に関してカーブ警報を行えばよいか分からない。
【0010】このような問題が生じる理由は以下のよう
に考察される。カーブ警報は、運転操作に注意が必要と
思われる場合に発することが望ましい。したがってカー
ブの検索は車両の進行する道路について行い、進行しな
い道路については警報を行わない方がよい。しかしなが
ら、従来は車両が交差点を抜けてどの道路に進むかを考
慮していない。そのために、必要なカーブ警報が行われ
なかったり、不必要なカーブ警報が行われたりする。
【0011】また、従来は、一つの交差点で複数の道路
がカーブ警報の条件を満たせば、それら複数の道路に関
してカーブ警報を発する。これも車両の進行する道路を
考慮していないからであり、このような警報は運転者の
判断の迷いを招く可能性がある。
【0012】以上のように、従来は不適切なカーブ警報
が行われ、そのような不適切な警報が運転者にとって煩
わしく感じられることがあった。なお、ここではカーブ
警報を取り上げたが、他のカーブ通知においても同様で
ある。
【0013】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、交差点で車両の進行する可能性の高
い道路を考慮した適切なカーブ警報を行う方法および装
置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、車両の走行路上のカーブについての情報
を運転者に通知するカーブ通知方法において、地図デー
タから走行路上の交差点を検出するステップと、交差点
への車両の進入路の道幅、および、交差点に対する接続
道路の各々の道幅に基づいて、接続道路の中から前記進
入路に対する道なり道路を選定するステップと、前記進
入路および前記道なり道路を用いてカーブ通知の必要性
を判定するステップと、を含むことを特徴とする。
【0015】ここで、進入路は、交差点に向かう車両が
走行中の道路である。接続道路は、進入路以外の、交差
点に接続される道路である。例えば十字路では、進入路
を除いた3本の接続道路が交差点に接続されていると考
える。また本発明の交差点は、高速道路や立体交差等に
おける分岐点および合流点を含む。また道幅情報は、道
路の幅を表す任意の形式の情報でよく、例えば道幅のそ
のものでもよく、また例えば車線数でもよい。
【0016】本発明によれば、道幅に基づいて、接続道
路の中から、進入路に対する道なり道路が選ばれる。車
両は道なり道路に沿って走行する可能性が高く、したが
って道なり道路を用いることで適切なカーブ通知を行え
る。
【0017】実際には車両が道なり道路以外の接続道路
を走行したためにカーブ通知が役立たなかったとして
も、運転者にはその理由が分かる。すなわち、自分が道
なり道路から外れたために、カーブ通知の対象と自分の
走行路形状が食い違ったと自覚できる。したがって運転
者に、カーブ通知が不適切で煩わしいという感情を生じ
させずにすむ。
【0018】好ましくは、すべての接続道路が進入路よ
り狭いときは、道なり道路が存在しないと判断する。不
適切なカーブ警報を回避できる。
【0019】また好ましくは、進入路と同等以上の幅を
有する接続道路が1本だけ存在するときは、その接続道
路を道なり道路として選ぶ。この条件が満たされれば、
該当する接続道路は道なり道路と考えられ、したがって
適切なカーブ通知ができる。
【0020】また好ましくは、進入路と同等以上の幅を
有する接続道路が2本以上存在するときは、進入路およ
び接続道路の道路種類情報に基づいて、道なり道路を選
ぶ。好ましくは、進入路と同じ種類の接続道路が1本だ
け存在するときは、その接続道路を道なり道路として選
ぶ。本態様によれば、道幅だけでは道なり道路を確実に
選択できないときでも、道路種類を参照することで道な
り道路を見つけられ、適切なカーブ通知が行える。
【0021】ここで道路種類は、例えば国道、県道など
の種別(何号線といった数を含む)であり、また例えば
道路の級(交通量等を基準に定められている)である。
【0022】また好ましくは、道なり道路を選定できな
いとき、交差点についての情報を運転者に通知する。適
切なカーブ通知を行えるときを除いて、原則として交差
点情報を通知する。カーブ通知を交差点通知に適当に織
り交ぜることができ、ナビゲーション装置での案内を適
切に行うことができる。
【0023】本発明の別の態様は、車両の走行路上のカ
ーブについての情報を運転者に通知するカーブ通知方法
において、地図データから走行路上の交差点を検出する
ステップと、交差点への車両の進入路の道幅、および、
交差点に対する接続道路の各々の道幅を用いて、前記交
差点についてのカーブ通知の必要性を判定するステップ
と、含み、前記判定ステップでは、前記進入路の道幅を
基準として接続道路の道幅をランク分けしたときの各道
幅ランクの接続道路の本数に基づいて、カーブ通知の必
要性を判定する。さらに、進入路および接続道路の道路
種類情報に基づいてカーブ通知の必要性を判定してもよ
い。
【0024】本発明のさらに別の態様は、車両の走行路
上のカーブについての情報を運転者に通知するカーブ通
知方法において、地図データから走行路上の交差点を検
出するステップと、交差点への車両の進入路の道路種
類、および、交差点に対する接続道路の各々の道路種類
に基づいて、接続道路の中から前記進入路に対する道な
り道路を選定するステップと、前記進入路および前記道
なり道路を用いてカーブ通知の必要性を判定するステッ
プと、を含むことを特徴とする。本態様によれば、道路
種類に基づいて、接続道路の中から、進入路に対する道
なり道路が選ばれる。車両は道なり道路に沿って走行す
る可能性が高く、したがって道なり道路を用いることで
適切なカーブ通知を行える。
【0025】本発明は、上記のカーブ通知方法を実現す
る他の態様であってもよい。例えば本発明の別の態様
は、カーブ通知装置、カーブ通知をコンピュータに行わ
せるプログラムを記録した記録媒体、またはカーブ通知
機能付きのナビゲーション装置である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
(以下、実施形態という)について、図面を参照し説明
する。
【0027】図1は、車両用のナビゲーション装置の構
成例を示すブロック図である。このナビゲーション装置
は本発明のカーブ通知装置を一体的に備えている。この
カーブ通知装置は、本発明のカーブ通知方法を実行する
装置であり、具体的にはカーブ通知方法に係るプログラ
ムを記録媒体から読み出して実行する。本実施形態では
カーブ通知の一形態としてのカーブ警報が行われる。し
かし、本発明の範囲内で、カーブ警報以外の他の形式で
カーブに関する情報が通知されてもよい。
【0028】図1のナビゲーション装置は、ナビゲーシ
ョンECU10、現在位置検出部12、地図データ記憶
部14、ディスプレイ16、スピーカ18、入力装置2
0および車速センサ22を含む。ナビゲーションECU
10は装置全体を制御するとともに、経路計算および経
路案内等のナビゲーション関連の各種の処理を行う。
【0029】現在位置検出部12は、GPS(グローバ
ルポジショニングシステム)レシーバ、ジャイロコンパ
ス等を含み、車両の現在位置を検出する。車速センサ2
2からの車速信号も現在位置検出に利用される。さら
に、地図データを用いてマップマッチングを行うことが
好適である。
【0030】地図データ記憶部14は、経路計算および
経路案内等に使用する各種の地図データを記憶してい
る。地図データは、例えば周知のリンク形式で地図を表
現する。本実施形態の地図データは少なくとも道路形状
情報、交差点関連情報、道幅情報、道路種類情報を含
む。これらの情報は地図データ中にどのような形式で含
まれていてもよい。
【0031】交差点は、十字路やT字路等の通常の交差
点に加え、高速道路、バイパス、立体交差等の合流点お
よび分岐点を含む。また道幅情報は、道路の道幅を何ら
かのかたちで表すものであればよく、道幅値のそのもの
はもちろんのこと、車線数の情報でもよい。道路種類
は、例えば国道、県道の種別であり、また例えば国道X
号といった道路名であり、また例えば道路の級(交通量
等に基づいて定められる)である。道路種類は、後述す
る処理にて、交差点に接続されている複数の道路のうち
でどの道路とどの道路が同じ種類に属するかを判定可能
な情報であればよく、上記の例以外の情報でもよい。
【0032】またディスプレイ16およびスピーカ18
は出力手段であり、それぞれ地図等の表示に使われ、ま
た各種案内の音声出力および警報音出力に使われる。入
力装置20は好適にはディスプレイ周囲に設けられたス
イッチ類であるが、さらに音声入力装置を設けることも
好適である。入力装置20を用いて運転者により目的地
などが入力される。
【0033】車速センサ22は、車速を示す信号、例え
ば車輪の回転速度に応じたパルス信号を出力する。車速
信号は、ナビゲーション関連の各種処理に加えて、次に
説明するカーブ警報および交差点警報に使用される。車
速は、車速センサを使わずに他の方法で求めてもよい。
【0034】ナビゲーションECU10は本発明の特徴
的構成である警報処理部30を含む。警報処理部30は
以下に説明するようにカーブ警報および交差点警報を行
う。
【0035】警報処理部30において、交差点検索部3
2は、現在位置と地図データを用いて、車両の走行路の
前方にある交差点を探索する。そして交差点警報要否判
定部34は、検出された交差点にて交差点警報を出力す
べきか否かを、交差点形状と車速に基づいて判定する。
交差点警報が必要と判定されたときは、警報処理部30
はスピーカ18およびディスプレイ16を用いて交差点
警報を出力する。
【0036】同様にカーブ探索部36は、現在位置と地
図データを用いて、車両の走行路の前方にあるカーブを
探索する。そしてカーブ警報要否判定部38は、検出さ
れたカーブにてカーブ警報を出力すべきか否かを、カー
ブ形状と車速に基づいて判定する。カーブ警報が必要と
判定されたときは、警報処理部30はスピーカ18およ
びディスプレイ16を用いてカーブ警報を出力する。
【0037】警報処理部30は、さらに、道なり道路選
定部40を含む。この道なり道路選定部40は、車両前
方の交差点に接続される複数の接続道路の中から、車両
の進入路に対する道なり道路を選定する。図2を参照す
ると、交差点には3本以上の道路が接続される。本発明
では、「進入路」は自車の走行している道であり、以下
進入路を「自道路」という。「接続道路」は、交差点に
接続される道路であり(進入路を除く)、以下の説明で
は単に道路、または他道路という。図2の例では、十字
路では進入路と3本の接続道路とが交差点に接続され、
T字路およびY字路では進入路と2本の接続道路とが交
差点に接続されている、と考える。
【0038】道なり道路の選定は、道幅および道路種類
の少なくとも一方の情報に基づいて行われる。本実施形
態では、次に説明するように、道幅と種類の両方が組み
合わせて用いられる。適当な道なり道路が見つかれば、
交差点を一本道とみなして、カーブ探索が行われる。適
当な道なり道路が見つからなければ、通常通りに交差点
警報の要否を判断し、必要に応じて交差点警報を行う。
なお、本実施形態では、目的地までの経路設定が行われ
ていない状況での警報処理を想定している。この状況で
は車両の進む方向が不明なので、道なり道路を考慮する
ことが好適である。
【0039】次に、本実施形態のナビゲーション装置に
よる警報動作について説明する。この警報動作は本発明
のカーブ通知方法にしたがったものであり、図3〜図6
は警報動作を示すフローチャートであり、図7以降の図
面は各種の交差点形状に対する本発明の適用例を示して
いる。
【0040】図3を参照すると、S1では車両の現在位
置および地図データを用いて前方道路が検索され、S2
で車両の前方に交差点が存在するか否かが判別される。
S2で交差点がない場合には、S100に進んでカーブ
警報処理を行う。
【0041】カーブ警報処理は図5に示されており、図
5のS101では前方の道路上のカーブが探索される。
カーブが存在する場合、S102にてそのカーブのカー
ブRが算出され、S103でカーブRに基づいてカーブ
目標車速が演算される。ここでは車両に作用する遠心力
(横G)が上限値以下となるように目標車速が演算され
る。S104では車速センサが検出した実際の車速が読
み込まれ、S105でカーブ目標車速と実車速が比較さ
れる。実車速が目標車速を上回る場合には、S106で
カーブ警報が出力される。
【0042】カーブ警報は、スピーカおよびディスプレ
イを用いて出力される。例えばスピーカからカーブ警報
用の警報音を発することが好適である。またカーブの存
在および形状等を教える合成音声を出力することも好適
である。さらに、カーブに関する適切な運転操作(減速
操作)を促す音声案内を行うことも好適である。さら
に、カーブについての適当な情報をディスプレイ16に
表示することも好適である。S106でカーブ警報を出
力した場合には警報処理を終了する。該当カーブを通過
すると再びS1からの処理が開始される。
【0043】一方、S101でカーブが存在しなかった
場合には、S107で前方道路検索距離が所定値を超え
たか否かを判定する。この所定値は、警報処理の対象範
囲の大きさを示すものである。すなわち本実施形態では
現在位置から上記所定距離先までにあるカーブまたは交
差点が検索され、それらについての警報処理が行われ
る。S107がNOであれば図3のS1に戻って前方道
路の検索を継続し、S107がYESであれば警報処理
を終了する。また、S105で実車速が目標車速以下の
場合、すなわちカーブ警報が必要なかった場合にもS1
07に進む。したがって検出したカーブのさらに先の道
路が探索されることになる。
【0044】図3に戻り、S2で交差点が存在した場合
には、S3以降に進み、道なり道路が存在するか否かの
判定と、その判定結果に基づいたカーブ警報または交差
点警報を行う。本実施形態では、まず道路幅情報に基づ
いた処理を行い、それから道路種類情報に基づいた処理
を行う。
【0045】(1)道路幅情報を用いた警報処理 図3のS3では現在走行中の道路の幅(自動路の幅)お
よび接続道路の幅を読み込み、S4で各道路幅をランク
化する。このS4では、自動路の幅を基準として、接続
道路が3つのランクに分けられる。3つのランクとは、
「自動路と同程度の幅」と、「自動路より広い幅」と、
「自動路より狭い幅」である。ただし自動路幅を中心と
する所定の範囲に含まれる幅を有する道路(具体的には
自動路の幅に対して所定の比率の掛けた値の範囲内の幅
を有する道路)は、自動路と同等の幅を有するとみなさ
れる。このような道幅ランクを利用して、以下の条件分
けに従い道なり道路の選定が行われる。
【0046】(1−a)自動路以上の幅の道路がない
(S10) これは、交差点の先には自動路より狭い道路しか存在し
ない場合である。この場合には自動路に対する道なり道
路を確実に判定することは難しい。このように確実な判
定ができない場合には交差点警報を行う。すなわち、S
10がYESであれば、S11にて自動路と複数の他動
路の各々との接続角が読み込まれる。接続角度は、図2
に示すように、自道路方向(進入方向)と接続道路の方
向との角度である。そしてS12で最小接続角を求め
て、その最小接続角を交差点警報判断に用いる接続角に
設定し、S200の交差点警報処理に進む。
【0047】S200の交差点警報処理は図6に示され
ており、図6のS201では、交差点の接続角度から目
標車速が演算される。接続角が大きいほど目標車速は小
さく設定される。例えばT字路等で直角に曲がるとき
は、目標車速は0またはその近傍である。一方、十字路
等で車両が直進できるときは、接続角度が小さく、目標
車速もより大きく設定される。S202では車速センサ
から車両の実際の車速が読み込まれ、S203にて目標
車速と実車速が比較される。
【0048】S203で実車速が目標車速を上回る場合
には、S204で交差点警報が出力される。交差点警報
はスピーカおよびディスプレイを用いて行われる。例え
ば前述のカーブ警報音とは異なった交差点用の警報音を
発することが好適である。また交差点の存在と形状を示
す合成音声を出力することも好適であり、交差点に関す
る適切な運転操作(減速停止等)を合成音声により出力
することも好適である。さらに、交差点についての適当
な情報をディスプレイ16に表示することも好適であ
る。
【0049】S204で交差点警報を出力したとき、ま
たはS203の判断がNOであったときには警報処理を
終了する。交差点よりも先の道路検索は、その交差点を
通過した後に行われる。すなわち交差点を通過すると、
再び図3のS1からの処理が開始される。
【0050】図7は、条件(1−a)が満たされる交差
点形状を示している。交差点へのすべての接続道路の幅
が自動路よりも狭い。これらの場合には、どの道路が自
動路に対する道なり道路かを決められないので、上述し
たようにカーブ警報は行わず、交差点警報を行うことが
好適である。
【0051】(1−b)自動路より広い道路が1本だけ
存在する(S20) 図3に戻り、S10がNOの場合には、S20で、「自
動路より広い道路の個数が1であって、かつ、自動路と
同じ幅の道路がない」、か否かを判定する。S20の判
断がYESの場合には、S21にて、自動路と、検出し
た自動路より広い道路との接続角度を読み込む。
【0052】S22では、読み込んだ接続角と第1の閾
値Aが比較される。接続角がかなり小さければ2つの道
路が道なりにつながっていると考えられ、一方、接続角
がある程度以上に大きい場合には2つの道路が道なりに
つながっているとは断定できない。S22の閾値Aは、
この判断ができる適当な値に設定されている。
【0053】S22がNOの場合には、対象になってい
る広い道路が道なり道路かどうか判定できないので、カ
ーブ警報は行わず、交差点警報を行う。S23で自動路
と自動路より広い道路との接続角を交差点警報判断用の
接続角に設定し、S200に進んで交差点警報処理を行
う。交差点警報処理の詳細は図6に示されており、前述
した通りである。
【0054】一方、S22で接続角が閾値Aより小さい
場合は、着目している広い道路が自動路に対する道なり
道路であると考えられる。そこでS24に進み、その広
い道路をカーブ探索方向に設定し、S100に進んでカ
ーブ警報処理を行う。カーブ警報処理S100は前述し
た図5のフローチャートに従って行われる。交差点部分
(自動路と広い道路との接続部分)で道路が曲がってい
れば、カーブ警報の要否が判定される。2つの道路が直
線的につながっていれば、さらにその先のカーブが探索
されることになる。
【0055】図8は、条件(1−b)を満たす交差点形
状を示している。すなわち、自動路より幅の広い道路が
1本あり、他の道路は自動路より狭く、自動路と同等の
幅の道路はない。図8(a)および(b)では、自動路
と広い道路との接続角が大きいので、交差点警報処理が
行われる。一方、図8(c)〜(e)では、自動路と広
い道路との接続角が小さいのでカーブ警報処理が行われ
る。
【0056】(1−c)自動路と同等の幅の道路が1本
存在する(S30) 図3に戻り、S20の判断がNOの場合には、S30で
「自動路以上の幅の道路の個数が1つである」か否かを
判定する。S20では既に自動路より広い道路の個数が
1本の場合を検出している。したがってS30の判断が
YESになるのは、「自動路と同等の幅の道路が1本存
在し、他の接続道路は自動路より狭く、自動路より広い
道路がないとき」である。この場合には、検出した自動
路と同等の幅の有する道路が、自動路に対する道なり道
路であると考えられる。そこで、S31で自動路と同じ
幅の道路を探索方向に設定し、S100でカーブ警報処
理を行う。すなわち、条件(1−b)に関して説明した
のと同様に、交差点部分で道なり道路の方向が変わって
いれば、カーブ警報の要否が判断される。道なり道路が
直線的に交差点を突き抜けていれば更に先のカーブが探
索される。
【0057】図9は、条件(1−c)に該当する交差点
形状を示しており、自動路と同じ程度の幅の道路が1本
存在し、残りの道路は自動路より狭い。この場合には、
自動路と同等な幅の道路を用いてカーブ警報処理が行わ
れる。
【0058】なお、上記の条件1−c(S30)では、
自動路と同じ幅の道路が一本存在し、その前の条件1−
b(S20)では、自動路より広い道路が一本存在す
る。したがってこれら2つの条件により、「自動路以上
の幅の道路が1本存在する場合」が規定される。両条件
に関するその後の処理の相違点としては、同じ幅の道路
は無条件で道なり道路とみなされるのに対し、一方、広
い道路は接続角が小さいときに限って道なり道路とみな
されている。これは、交差点で接続角が大きく幅も変化
するときは道路が道なりにつながっていない可能性があ
ることを考慮したからであり、このような処理により道
なり道路がさらに確実に選定される。
【0059】(2)道路種類を用いた処理 ここまでは道路の幅の情報を用いて道なり道路の選定を
行った。しかし、これまでの条件に該当しない交差点に
ついては、道路幅だけを用いるよりも、道路種類情報を
用いることが好適である。
【0060】より詳細に説明すると、条件(1−a)、
(1−b)、(1−c)のいずれにも該当しないのは、
自動路(進入路)と同等以上の幅をもつ道路が2本以上
存在するときである。それら複数の道路のいずれが道な
り道路であるのか、道路幅からだけでは判定できない。
実際には道なり道路が1本もない場合もある。本発明
は、このような場合に道路種類情報に基づいた判定を行
うことで判定精度を向上する。
【0061】すなわち、図3のS30がNOの場合には
図4のS40に移って、自動路以上の幅の道路の道路種
類情報を読み込む。道路種類情報は、例えば国道、県道
の種別であり、国道X号といった道路名称であり、また
例えば道路の級(交通量等に基づいて定められる)であ
る。この道路種類情報は地図データ内に予め含めてお
く。この道路種類情報を参照して以下の処理が行われ
る。
【0062】(2−a)自動路と同じ種類の道路の本数
が1本(S50) S50では、自動路と同じ道路種類の道路の個数が1で
あるか否かが判定される。同じ種類の道路が1本である
場合には、その道路が道なり道路であると考えられる。
そこでS50がYESの場合、S51で該当する道路を
探索方向に設定し、S100に進んで前述と同様のカー
ブ警報を行う。カーブ警報処理は、条件(1−b)、
(1−c)で行ったものと同様である。
【0063】図10は、条件(2−a)に該当する交差
点形状を示している。共通の道路種類を持つ2つの道路
は連続する白線(点線)で示している(以下同様)。図
10(a)〜(c)のT字路およびY字路では、自動路
と同等の幅の道路が2本存在するので、道路幅情報から
だけでは道なり道路が分からない。しかしながら、本実
施形態では、道路種類情報を用いることにより、自動路
に対する道なり道路が分かる。同じ種類の、すなわち点
線が繋がっている方の道路が道なり道路であり、この道
なり道路を用いたカーブ警報処理が行われる。
【0064】(2−b)自動路以外の道路同士が同じ種
類(S70) 図4に戻り、S50の判断がNOの場合には、S60で
自動路と自動路以上の幅の道路の各々との接続角度を読
み込み、S70で「自動路以外の道路同士が同じ道路種
類であって、かつ、自動路と同種類の道路がない」、か
否かを判定する。S70の判断がYESの場合には、自
動路が別の道路種類の道路へと合流すると考えられ、交
差点警報を行うことが好適である。そこで、S71で
は、S60で求めた接続角の中から最小の接続角度を求
め、その最小接続角度を交差点警報判断用の接続角に設
定する。そして、S200で前述と同様の交差点警報処
理(図6)を行って警報処理を終了する。
【0065】図11は、条件(2−b)に該当する交差
点形状の例を示している。図11(a)〜(c)のT字
路およびY字路では、自動路以外の2本の道路の種類が
同じであり、自動路は異なる種類に属し、この場合には
交差点警報が行われる。
【0066】(3)その他の場合 ここまでの条件に該当しない交差点では、道路幅と道路
種類情報からだけでは道なり道路を特定することが容易
でない。そこで、このような場合には交差点警報を行
う。ただし、S60で読み込んだ接続角(自動路以上の
幅の道路の接続角)を参照し、S80にて最小の接続角
と2番目に小さい接続角との差を求める。そしてこの差
と所定の閾値Bとを比較し、比較結果に基づく処理を行
う。
【0067】(3−a)S80の判断がYES S80がYES、すなわち最小の接続角と2番目に小さ
い接続角との差が閾値Bより小さいときには、交差点警
報を行う。S71で最小接続角を交差点警報判断用に設
定し、S200で交差点警報処理を行い、処理を終了す
る。
【0068】(3−b)S80の判断がNO S80の判断がNOの場合、S81で最小接続角を交差
点警報判断用に設定し、S200で交差点警報を行う。
さらに、交差点警報処理のあと、最小接続角を有する道
路を探索方向に設定して、図3のS1に進む。この処理
では、以下に説明するように、交差点付近での車両の走
行形態が考慮されている。
【0069】ある交差点において、自動路との接続角が
小さい第1の道路と、接続角が大きい第2の道路がある
とする(例えば図2(a)の交差点)。本発明に従えば
接続角が小さい第1の道路が探索方向に設定される。
【0070】ここで実際の走行形態を考えると、接続角
が小さい第1の道路に進むときは、一般に比較的高い速
度で車両が交差点を通り抜ける。この場合は第1の道路
沿いに交差点の先のカーブを探索してカーブ警報を行う
ことが好適である。一方、第二の道路に進む場合には、
接続角が大きいので運転者は交差点手前で十分に減速す
る。車速が小さいので、第1の道路についてのカーブ警
報処理を行ったとしても、通常はカーブ警報の出力には
到らない。
【0071】したがってこのような交差点では、本発明
の処理に従い、接続角の小さい第1の道路を探索方向に
設定することで、不必要なカーブ警報処理を行うことな
く、必要なカーブ警報処理を行うことができる。
【0072】次に、図12および図13を参照し、各種
の形状の交差点に対して本発明がどのように適用される
かを説明する。図12および図13のすべての例では、
自動路と同等以上の幅の道路が2本または3本存在す
る。したがって、これらの例は条件(2−a)(2−
b)(3−a)(3−b)のいずれかに当てはまる。
【0073】図12(a)のT字路では、2つの接続道
路の種類が同じであり、自動路の種類は異なっている。
したがって条件(2−b)が成立し、交差点警報が行わ
れる。
【0074】図12(b)および図12(c)では、3
本の道路の種類が異なるので、条件(3−a)または
(3−b)に該当する。図12(b)では、直進路の接
続角が他方の道路より大幅に小さいので条件(3−b)
が成立し、交差点警報および直進路についてのカーブ探
索が行われる。一方、図12(c)のY字路では、2つ
の接続道路の接続角が等しい(差が0)ので、条件(3
−a)が成立し、交差点警報のみが行われる。
【0075】図12(d)の十字路の場合には、直進路
の接続角がほぼ0であり、一方2本の交差路の接続角が
ほぼ90°である。最小接続角と2番目に小さい接続角
の差が大きいので、条件(3−b)が成立し、交差点警
報および直進路についてのカーブ探索が行われる。
【0076】図12(e)のT字路では、図12(a)
と同様の判断が行われる。すなわち、T字路の先の2本
の道路は、幅は異なっているものの種類が同じなので、
条件(2−b)が成立し、交差点警報が行われる。
【0077】図12(f)および図12(g)では、図
12(b)と同様の判断が行われる。すなわち条件(3
−b)が成立し、交差点警報およびその先の直進路につ
いてのカーブ探索が行われる。
【0078】図12(h)および図12(i)のY字路
では、図12(c)と同様の判断が行われる。すなわ
ち、2つの接続道路の接続角が等しいか、あるいは差が
小さいので、条件(3−a)が成立し、交差点警報のみ
が行われる。
【0079】次に、図13(a)および図13(b)の
十字路では、道幅の違いがあるものの、図12(d)と
同様の判断が行われる。直進路についての接続角が交差
道路についての接続角よりも小さく(ほぼ0)、したが
って条件(3−b)が成立し、交差点警報および直進路
についてのカーブ探索が行われる。
【0080】一方、図13(c)の十字路では、自動路
と直進路とが同じ種類に属している。したがって、条件
(2−a)が成立しカーブ警報が行われる。
【0081】図13(d)の十字路は、道幅の相違を除
くと図13(a)と類似している。しかしながら、交差
点で道路が屈曲しているため、最小の接続角と2番目に
小さい接続角との差が小さいので、条件(3−b)では
なく条件(3−a)が成立し、交差点警報のみが行われ
る。
【0082】次に、図13(e)および図13(f)は
同じ形状のT字路であるが、車両の進入方向が異なって
いる。図13(e)の場合には2つの接続道路の接続角
が等しいので条件(3−a)が成立し、交差点警報のみ
が行われる。一方、図13(f)では、直進路について
の接続角が小さいので、条件(3−b)が成立し、交差
点警報および直進路についてのカーブ探索が行われる。
【0083】図13(g)および図13(h)のY字路
についての判断は、前述した図12(c)のY字路につ
いての判断と同様である。Y字路の先の2つの道路の接
続角が等しいので、条件(3−a)が成立し、交差点警
報が行われる。
【0084】一方、図13(i)では、Y字路の1本の
道路の接続角が直角である。そのため、2つの接続道路
の接続角が大きく異なっており、条件(3−b)が成立
する。その結果、交差点警報に加えて、接続角が小さい
方の道路についてのカーブ探索が行われる。
【0085】さらに、本発明の警報処理は、図13
(j)〜図13(l)に示すような合流を含む変則的な
交差点形状にも対応できる。これらの合流部分では、自
動路に対する合流後の道路の接続角が小さく、他の道路
の接続角が極端に大きい。したがって、条件(3−b)
が成立し、交差点警報に加えて合流後の道路についての
カーブ探索が行われる。
【0086】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明した。本発明では車両の前方の交差点に着目し、接
続道路の中から進入路に対する道なり道路が選択され
る。そして選択した道なり道路を用いてカーブ警報を行
う。車両は道なり道路に沿って走行する可能性が高く、
道なり道路を用いることにより適切なカーブ通知を行え
る。
【0087】もちろん、車両が道なり道路に沿って走行
するとは限らず、運転者の意志により他の接続道路に進
むこともあり得る。この場合はカーブ通知の対象の道路
と実際の走行路が異なり、不要なカーブ通知が行われ得
る。しかし、運転者は、自分が道なりに走らなかったた
めに実際の走行路に合った警報が発せられなかったこと
を自覚し、理解できる。したがって運転者は、カーブ通
知が不適切で煩わしいものとは感じず、むしろ道なり道
路に関する適切なカーブ通知が行われていると感じる。
【0088】本発明の道なり道路の選定は、上述の如く
進入路および接続道路の道幅情報に基づいて行われてい
る。より詳細には、進入路と同等の幅の道路、より広い
道路およびより狭い道路がそれぞれ何本存在するかに基
づいて処理が行われ、正確に道なり道路が選定される。
さらに、本発明によれば、道幅からだけからでは道なり
道路を特定できないような状況でも、道路種類情報を用
いることで道なり道路を特定し、適切なカーブ通知を行
うことができる。
【0089】また、本発明では交差点に関してカーブ通
知を行うのは、明確に道なり道路を特定できた場合に限
っている。言い換えれば、明らかな道なり道路が存在す
る場合を除き、基本的に交差点ではカーブ通知を行わ
ず、道が曲がっているときは交差点警報を行う。したが
って不適切なカーブ通知を防止し、カーブ通知および交
差点通知を適切に併用し、運転者に便利な情報を提供す
ることができる。
【0090】なお、以上では本発明のナビゲーション装
置、カーブ通知装置およびカーブ通知方法の態様につい
て主として説明した。本発明の別の態様は、上記のよう
なカーブ通知方法をコンピュータ(ナビゲーションEC
U等)に行わせるプログラムを格納した記録媒体でもよ
い。この記録媒体は、電気的、磁気的または光学的な方
法によりデータを記録できる媒体なら任意のものでよ
く、例えばCD−ROM、DVD、フラッシュLAN、
ハードディスク等である。これらの記録媒体はナビゲー
ション装置に装着され、記録媒体からナビゲーションE
CUにプログラムが読み出され、実行される。
【0091】本発明により、従来は適切なカーブ通知が
行われなかった図14の各交差点においても適切なカー
ブ通知が行われる。
【0092】図14(a)のT字路では、進入路と同等
の幅を有する道路が1本だけ存在する。したがって、そ
の道路を道なり道路としてカーブ通知が行われる。
【0093】図14(b)のT字路では、2本の同じ幅
の接続道路が存在するので、従来はどちらの道路が道な
り道路かわからなかった。本発明では、右側の接続道路
が自動路と同じ種類に属することから、右側の道路が道
なり道路であると分かり、その道路に関して適切にカー
ブ通知が行われる。
【0094】図14(c)では、交差点で道幅が変わる
ので、従来はカーブ警報が行われなかった。しかしなが
ら、本発明では、道幅が変わっていても、自動路と同等
以上の幅を有する道路が1本だけなので、前方の道路を
道なり道路とみなしてカーブ警報が適切に行われる。ま
たこの例では、交差点の前後で道路種類が同じことから
も、道なり道路についての適切な判定が行われる。
【0095】図14(d)の合流地点では、交差点警報
を行うべきであるにもかかわらず、従来技術ではカーブ
通知が行われる可能性がある。本発明では、合流先の2
つの道路の接続角の差が大きいので、交差点警報を行
い、それからカーブ探索(合流地点の先の道路について
カーブ探索)を行う、という適切な処理が行われる。
【0096】図14(e)〜(g)のY字路では、交差
点の先の2つの接続道路を対象としてカーブ通知を行う
と、複数のカーブ通知によって運転者の混乱を招く可能
性がある。しかしながら、本発明によれば、必要な一つ
の情報が提供されるので、複数の情報の錯綜による運転
者の混乱が回避される。本発明では、下記のように、一
つの道なり道路を選んでカーブ通知を行うか、あるいは
カーブ通知の代わりに交差点通知を行う、というように
カーブ通知と交差点通知の一方が適切に発せられる。
【0097】図14(e)については、接続道路の種類
が同じであり、自動路の種類が異なっていることから、
交差点警報を行う。図14(f)では、自動路と一方の
接続道路が同じ種類に属するので、そちらの道路を道な
り道路として用いたカーブ通知が行われる。他方の道路
を用いた不適切なカーブ通知は抑制される。図14
(g)のようなY字路では、どちらの道路が道なり道路
であるかは特定できない。そこで2つの道路についての
無理なカーブ通知は避け、交差点通知を行うことで、適
切な情報が運転者に提供される。
【0098】また、図14(h)のY字路では、一方の
道路が自動路と同じ幅を有し、他方の接続道路はより広
い幅を有する。従来は道幅が同じ方の道路を使ってカー
ブ通知を行っている。しかしながら、この形状の交差点
ではどちらの接続道路が道なりかは特定できない。本発
明の処理に従えば、この形状の交差点では(進入路と同
等以上の幅の道路が複数あり、それらの接続角が近
い)、交差点通知のみが行われ、カーブ通知は抑制され
る。
【0099】以上は本発明の適用例である。しかし、本
発明は地図中の任意のタイプの交差点に適用可能であ
り、図示されない他の構成の交差点にも適用されること
はもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好適な実施の形態におけるカーブ通
知機能付きナビゲーション装置の構成を示すブロック図
である。
【図2】 本発明における交差点の進入路および接続道
路の定義を示す図である。
【図3】 本発明の警報処理を示す第1のフローチャー
トである。
【図4】 本発明の警報処理を示す第2のフローチャー
トである。
【図5】 図3および図4のカーブ警報処理を示すフロ
ーチャートである。
【図6】 図3および図4の交差点警報処理を示すフロ
ーチャートである。
【図7】 図3の条件(1−a)が成立する交差点形状
を示す図である。
【図8】 図3の条件(1−b)が成立する交差点形状
を示す図である。
【図9】 図3の条件(1−c)が成立する交差点形状
を示す図である。
【図10】 図4の条件(2−a)が成立する交差点形
状を示す図である。
【図11】 図4の条件(2−b)が成立する交差点形
状を示す図である。
【図12】 各種形状の交差点への本発明の適用例を示
す図である。
【図13】 図12と同様に、各種形状の交差点への本
発明の適用例を説明する図である。
【図14】 従来技術で不適切なカーブ通知が行われる
交差点形状を例示する図である。
【符号の説明】
10 ナビゲーションECU、12 現在位置検出部、
14 地図データ記憶部、16 ディスプレイ、18
スピーカ、20 入力装置、22 車速センサ、30
警報処理部、32 交差点検索部、34 交差点警報要
否判定部、36カーブ検索部、38 カーブ警報要否判
定部、40 道なり道路選定部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石黒 元基 埼玉県川越市大字山田字西町25番地1 パ イオニア株式会社川越工場内 (72)発明者 金子 一嗣 埼玉県川越市大字山田字西町25番地1 パ イオニア株式会社川越工場内 Fターム(参考) 2F029 AA02 AB01 AB07 AB12 AB13 AC02 AC14 AC18 5H180 AA01 EE02 FF04 FF05 FF22 FF25 FF27 LL07 LL08 LL15

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行路上のカーブについての情報
    を運転者に通知するカーブ通知方法において、 地図データから走行路上の交差点を検出するステップ
    と、 交差点への車両の進入路の道幅、および、交差点に対す
    る接続道路の各々の道幅に基づいて、接続道路の中から
    前記進入路に対する道なり道路を選定するステップと、 前記進入路および前記道なり道路を用いてカーブ通知の
    必要性を判定するステップと、 を含むことを特徴とするカーブ通知方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のカーブ通知方法におい
    て、 すべての接続道路が進入路より狭いときは、前記道なり
    道路が存在しないと判断することを特徴とするカーブ通
    知方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のカーブ通知方
    法において、 前記進入路と同等以上の幅を有する接続道路が1本だけ
    存在するときは、その接続道路を前記道なり道路として
    選ぶことを特徴とするカーブ通知方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のカーブ通知方法におい
    て、 前記進入路と同等以上の幅を有する接続道路が2本以上
    存在するときは、進入路および接続道路の道路種類情報
    に基づいて、前記道なり道路を選ぶことを特徴とするカ
    ーブ通知方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のカーブ通知方法におい
    て、 前記進入路と同じ種類の接続道路が1本だけ存在すると
    きは、その接続道路を前記道なり道路として選ぶことを
    特徴とするカーブ通知方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のカーブ
    通知方法において、 前記道なり道路を選定できないとき、交差点についての
    情報を運転者に通知することを特徴とするカーブ通知方
    法。
  7. 【請求項7】 車両の走行路上のカーブについての情報
    を運転者に通知するカーブ通知装置において、 地図データから走行路上の交差点を検出する手段と、 交差点への車両の進入路の道幅、および、交差点に対す
    る接続道路の各々の道幅に基づいて、接続道路の中から
    前記進入路に対する道なり道路を選定する手段と、 前記進入路および前記道なり道路を用いてカーブ通知の
    必要性を判定する手段と、 を含むことを特徴とするカーブ通知装置。
  8. 【請求項8】 車両の走行路上のカーブについての情報
    を運転者に通知するためのプログラムを記録した記録媒
    体であって、 地図データから走行路上の交差点を検出するステップ
    と、 交差点への車両の進入路の道幅、および、交差点に対す
    る接続道路の各々の道幅に基づいて、接続道路の中から
    前記進入路に対する道なり道路を選定するステップと、 前記進入路および前記道なり道路を用いてカーブ通知の
    必要性を判定するステップと、 を含むプログラムを記録した記録媒体。
  9. 【請求項9】 車両の走行路上のカーブについての情報
    を運転者に通知するカーブ通知機能を備えたナビゲーシ
    ョン装置において、 地図データから走行路上の交差点を検出する手段と、 交差点への車両の進入路の道幅、および、交差点に対す
    る接続道路の各々の道幅に基づいて、接続道路の中から
    前記進入路に対する道なり道路を選定する手段と、 前記進入路および前記道なり道路を用いてカーブ通知の
    必要性を判定する手段と、 を含むことを特徴とするナビゲーション装置。
  10. 【請求項10】 車両の走行路上のカーブについての情
    報を運転者に通知するカーブ通知方法において、 地図データから走行路上の交差点を検出するステップ
    と、 交差点への車両の進入路の道幅、および、交差点に対す
    る接続道路の各々の道幅を用いて、前記交差点について
    のカーブ通知の必要性を判定するステップと、 含み、 前記判定ステップでは、前記進入路の道幅を基準として
    接続道路の道幅をランク分けしたときの各道幅ランクの
    接続道路の本数に基づいて、カーブ通知の必要性を判定
    することを特徴とするカーブ通知方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のカーブ通知方法に
    おいて、 さらに、進入路および接続道路の道路種類情報に基づい
    てカーブ通知の必要性を判定することを特徴とするカー
    ブ通知方法。
  12. 【請求項12】 車両の走行路上のカーブについての情
    報を運転者に通知するカーブ通知方法において、 地図データから走行路上の交差点を検出するステップ
    と、 交差点への車両の進入路の道路種類、および、交差点に
    対する接続道路の各々の道路種類に基づいて、接続道路
    の中から前記進入路に対する道なり道路を選定するステ
    ップと、 前記進入路および前記道なり道路を用いてカーブ通知の
    必要性を判定するステップと、 を含むことを特徴とするカーブ通知方法。
  13. 【請求項13】 車両の走行路上のカーブについての情
    報を運転者に通知するカーブ通知装置において、 地図データから走行路上の交差点を検出する手段と、 交差点への車両の進入路の道路種類、および、交差点に
    対する接続道路の各々の道路種類に基づいて、接続道路
    の中から前記進入路に対する道なり道路を選定する手段
    と、 前記進入路および前記道なり道路を用いてカーブ通知の
    必要性を判定する手段と、 を含むことを特徴とするカーブ通知装置。
  14. 【請求項14】 車両の走行路上のカーブについての情
    報を運転者に通知するためのプログラムを記録した記録
    媒体であって、 地図データから走行路上の交差点を検出するステップ
    と、 交差点への車両の進入路の道路種類、および、交差点に
    対する接続道路の各々の道路種類に基づいて、接続道路
    の中から前記進入路に対する道なり道路を選定するステ
    ップと、 前記進入路および前記道なり道路を用いてカーブ通知の
    必要性を判定するステップと、 を含むプログラムを記録した記録媒体。
  15. 【請求項15】 車両の走行路上のカーブについての情
    報を運転者に通知するカーブ通知機能を備えたナビゲー
    ション装置において、 地図データから走行路上の交差点を検出する手段と、 交差点への車両の進入路の道路種類、および、交差点に
    対する接続道路の各々の道路種類に基づいて、接続道路
    の中から前記進入路に対する道なり道路を選定する手段
    と、 前記進入路および前記道なり道路を用いてカーブ通知の
    必要性を判定する手段と、 を含むことを特徴とするナビゲーション装置。
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