JP2001100511A - 現像装置および該現像装置に用いられる現像ローラと画像形成装置 - Google Patents

現像装置および該現像装置に用いられる現像ローラと画像形成装置

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JP2001100511A
JP2001100511A JP27704699A JP27704699A JP2001100511A JP 2001100511 A JP2001100511 A JP 2001100511A JP 27704699 A JP27704699 A JP 27704699A JP 27704699 A JP27704699 A JP 27704699A JP 2001100511 A JP2001100511 A JP 2001100511A
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developing
roller
developing roller
coating layer
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JP27704699A
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English (en)
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Keisuke Oba
圭介 大羽
Sakushiro Tanaka
作白 田中
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Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な現像処理を可能とする現像ローラおよ
び現像装置を提供する。 【解決手段】 アクリロニトリル−ブタジエンゴムを主
成分とするローラ基材によってローラ本体532aが形
成されるとともに、当該ローラ本体532aの外周面に
付着防止用被覆層が形成されており、ローラ本体532
aへの現像剤の付着を防止している。特に、電気抵抗
が、10の2乗Ω以上でしかも10の6乗Ω以下範囲内
にあるか、被覆層532bの光沢度は2.5以上でしか
も8以下の範囲内にあり、黒ベタ出力の際の2回目の画
像濃度低下および地肌カブリのいずれもは発生しない、
あるいは発生したとしても実使用上問題とならないレベ
ルに抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電潜像が形成さ
れた感光体ドラムに現像剤を供給して静電潜像を可視化
する現像装置および該現像装置で用いられる現像ローラ
及びそのシステムを含む画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】複写機、レーザプリンタやファクシミリ
機などの画像形成装置では、感光体ドラム上に静電潜像
を形成し、この感光体ドラムに現像剤を供給して静電潜
像を可視化、つまり現像しており、この現像処理を行う
ために画像形成装置に現像装置が組み込まれている。こ
の種の現像装置の一例としては、例えば非磁性一成分ト
ナーからなる現像剤によって静電潜像を可視化するもの
が従来より周知である。
【0003】この現像装置は、現像剤を貯留する現像ハ
ウジングと、この現像ハウジング内の現像剤を感光体ド
ラムに供給する現像ローラと、感光体ドラムに現像剤を
供給するのに先立って現像ローラの外周面に当接して該
外周面に保持される現像剤層の厚みを所定範囲に規制す
る現像剤規制手段と、を備えている。このような構成要
素のうち、現像ローラは、シリコンゴムをローラ基材と
し、このローラ基材によって形成されたローラ本体の外
周面にプライマー層が吹付塗布され、さらにその外周面
にトップコートが被覆された、いわゆる3層構造となっ
ている。
【0004】また、現像剤規制手段は従来よりステンレ
スなどの金属板やガラス板などで構成されており、その
先端部をローラ本体の外周面に当接させることで感光体
ドラムに搬送されようとする現像剤層の厚みを薄く、し
かも現像ローラの幅方向全体に亘って均一となるように
制御している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
現像ローラはシリコンゴムをローラ基材とし、しかも、
ローラ本体にトップコートを直接形成することができず
中間に接着層として機能するプライマー層を必ず介在さ
せる必要があるため、比較的高価なものとなっており、
従来より安価な現像ローラの提供が望まれていた。そこ
で、現像ローラの低コスト化を図るためには、例えば特
許第2675286号の特許掲載公報に記載されたプロ
セスカートリッジのように、アクリロニトリル−ブタジ
エンゴム(以下、「NBR」という)でローラ本体を形
成し、このローラ本体にトップコートなどを被覆するこ
となく、ローラ本体そのものを現像ローラとすることも
考えられるが、このように構成された現像ローラでは、
現像剤(トナー)が現像ローラの外周面に付着してしま
い、良好な現像処理を行うことができない。
【0006】また、良好な現像処理を行うためには、現
像ローラの外周面と当接する現像剤規制手段に対して種
々の配慮を払う必要がある。というのも、現像剤規制手
段は上記のように現像剤層の厚みを規制するために現像
ローラの外周面に付勢された状態で当接しており、現像
剤層の厚みを規制する際に現像剤と接触し、現像剤を所
定状態に帯電させるものであるため、現像剤規制手段に
よって現像剤の帯電状態が変わってくるためである。し
かしながら、従来においては、現像剤との関係におい
て、如何なる現像剤規制手段を用いれば、良好な現像処
理を行うことができるか全く不明であった。特に、現像
剤との関係において現像剤規制手段を適切に選択しなか
った場合には、種々の不都合、例えばカブリを生じさせ
て画像品質の低下を招いてしまう。さらに、黒ベタ出力
の際、現像ローラー2回転目の画像濃度低下が生じてし
まう。
【0007】さらに、良好な現像処理を行うためには、
現像剤と現像剤規制手段との関係のみならず、現像ロー
ラとの関係についても検討する必要があるが、従来、こ
の点に関して十分な検討がなされていなかった。
【0008】この発明は、上記のような問題に鑑みてな
されたものであり、良好な現像処理を可能とする現像ロ
ーラおよび現像装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1〜8(現像ロー
ラ) 請求項1の発明は、上記目的を達成するため、アクリロ
ニトリル−ブタジエンゴムをローラ基材とし、当該ロー
ラ基材によって形成されたローラ本体の外周面に、現像
剤の付着を防止する付着防止用被覆層として合成樹脂層
を形成して、ローラ電気抵抗が10の2乗Ω乃至6乗Ω
である。
【0010】請求項2の発明は、上記目的を達成するた
め、アクリロニトリル−ブタジエンゴムをローラ基材と
し、当該ローラ基材によって形成されたローラ本体の外
周面に、現像剤の付着を防止する付着防止用被覆層とし
て光沢度が2.5以上でしかも8以下の範囲内にある合
成樹脂層を形成している。
【0011】請求項3の発明は、前記付着防止用被覆層
が、前記現像剤が正帯電トナーの場合には帯電傾向が当
該トナーよりも下位に位置し、前記現像剤が負帯電トナ
ーの場合には帯電傾向が当該トナーよりも上位に位置す
るという帯電特性を有し、しかも、帯電系列における前
記付着防止用被覆層の帯電傾向が前記現像剤の帯電傾向
から離れているように構成している。
【0012】請求項4の発明は、前記付着防止用被覆層
をフッ素系またはシリコン系の電子吸引性を有する樹脂
で形成している。なお、前記付着防止用被覆層の主成分
としてフッ化ポリウレタン樹脂を用いることができ(請
求項5)、その被覆層の厚みを5〜20μmにすること
で良好な現像処理が得られ(請求項6)、さらに厚みを
8〜15μmにすれば、より良好な現像処理が得られる
(請求項7)。
【0013】請求項8の発明は、前記付着防止用被覆層
をナイロン系またはウレタン系の電子供与性を有する樹
脂で形成している。
【0014】以上のように、この発明にかかる現像ロー
ラでは、ローラ基材として比較的安価なアクリロニトリ
ル−ブタジエンゴムが用いられるとともに、当該ローラ
基材によって形成されたローラ本体の外周面に被覆層が
形成されてローラへの現像剤の付着が防止される。
【0015】ここで、被覆層の電気抵抗を、10の2乗
Ω以下にすると地肌カブリが実使用上問題となる一方、
被覆層の電気抵抗を、10の6乗Ω以上を超えると黒ベ
タ出力の際、現像ローラー2回転目の画像濃度低下が問
題となる(表3,4)。
【0016】また、被覆層の光沢度が2.5よりも小さ
くなるとポジゴーストや地肌カブリが実使用上問題とな
る一方、8を超えると黒ベタ出力の際、現像ローラー2
回転目の画像濃度低下が問題となる。
【0017】そこで、これらの問題を発生させることな
く、良好な現像処理を行うためには、被覆層の電気抵抗
を10の6乗Ω以上乃至10の2乗Ω以下の範囲内にす
るか、光沢度を2.5以上乃至8以下の範囲内にする必
要がある。
【0018】請求項9〜15(現像装置) 請求項9の発明は、静電潜像が形成された感光体ドラム
に現像剤を供給して前記静電潜像を可視化する現像装置
であって、上記目的を達成するため、現像剤を貯留する
現像ハウジングと、アクリロニトリル−ブタジエンゴム
をローラ基材とし、当該ローラ基材によって形成された
ローラ本体の外周面に、現像剤の付着を防止する付着防
止用被覆層を形成してなり、現像剤保持域で前記現像ハ
ウジングに貯留されている現像剤を、その外周面に保持
するとともに、該現像剤を現像域に搬送して前記感光体
ドラムに供給する現像ローラと、を備えている。
【0019】請求項10の発明は、前記現像剤保持域と
前記現像域との間で前記現像ローラの外周面と当接し、
前記外周面に保持される現像剤層の厚みを規制する現像
剤規制手段をさらに備えている。
【0020】請求項11の発明は、帯電系列における前
記付着防止用被覆層および前記現像剤規制手段の帯電傾
向が同一となるように構成している。
【0021】請求項12の発明は、静電潜像が形成され
た感光体ドラムに現像剤を供給して前記静電潜像を可視
化する現像装置であって、上記目的を達成するため、現
像剤を貯留する現像ハウジングと、現像剤保持域で前記
現像ハウジングに貯留されている現像剤を、その外周面
に保持するとともに、該現像剤を現像域に搬送して前記
感光体ドラムに供給する現像ローラと、前記現像剤保持
域と前記現像域との間で前記現像ローラの外周面と当接
し、前記外周面に保持される現像剤層の厚みを規制する
現像剤規制手段と、を備え、前記現像剤規制手段が、前
記現像剤が正帯電トナーの場合には帯電傾向が当該トナ
ーよりも下位に位置し、前記現像剤が負帯電トナーの場
合には帯電傾向が当該トナーよりも上位に位置するとい
う帯電特性を有し、しかも、帯電系列における前記現像
剤規制手段の帯電傾向が前記現像剤の帯電傾向から離れ
ているように構成している。
【0022】請求項13の発明は、前記現像剤規制手段
を、前記現像ローラの長手方向と略平行に伸びている板
状部材と、該板状部材の先端部に取り付けられ、前記現
像ローラの外周面と当接する弾性部材とで構成してい
る。
【0023】請求項14の発明は、請求項13の現像剤
規制手段が、感光体と当接する部分の断面形状が、半円
形状を形成している。
【0024】請求項15の発明は、請求項1乃至14迄
の発明を含む画像形成装置である。
【0025】以上のように、この発明にかかる現像装置
では、良好な現像処理を行うために、種々の工夫がなさ
れている。
【0026】まず第1に、ローラ基材として比較的安価
なアクリロニトリル−ブタジエンゴムが用いられるとと
もに、当該ローラ基材によって形成されたローラ本体の
外周面に被覆層が形成されてローラ基材への現像剤の付
着が防止される。また、現像ローラの外周面に当接する
現像剤規制手段が、現像剤が正帯電トナーの場合には帯
電傾向が当該トナーよりも下位に位置し、前記現像剤が
負帯電トナーの場合には帯電傾向が当該トナーよりも上
位に位置するという帯電特性を有し、しかも帯電系列に
おける帯電傾向が現像剤の帯電傾向から離れているとい
う帯電特性を有しており、現像剤を安定して、かつ確実
に帯電させることができ、現像処理を良好に行うことが
できる。
【0027】さらに、現像ローラの被覆層についても、
現像剤規制手段と同様の帯電特性を有しており、現像剤
を安定して、かつ確実に帯電させることができ、現像処
理を良好に行うことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】A.プリンタの全体構成および動
作 図1は、この発明にかかる現像装置の一の実施形態たる
現像ユニットが組み込まれたプリンタを示す図である。
このプリンタ2はワードプロセッサ等の印字装置として
使用される小型低速のレーザプリンタであって、合成樹
脂によって成形された機体ハウジング20を具備してい
る。この機体ハウジング20は、上方が開放した箱状の
ハウジング本体21と、該ハウジング本体21の上部に
配設された軸22に旋回自在に装着されたカバー23と
を含んでいる。なお、このように構成された機体ハウジ
ング20の略中央部に対して、プロセスユニット4が着
脱自在となっている。
【0029】プロセスユニット4は後述するように構成
されており、図1に示すように、プロセスユニット4を
機体ハウジング20を装着することでプリント可能状態
となる。すなわち、プリンタ2の機体ハウジング20を
構成するカバー23を軸22回りに図1において反時計
方向に旋回させることにより、機体ハウジング20を構
成するハウジング本体21の上方が開放される。次いで
プロセスユニット4を上方からハウジング本体21内に
装着する。そして、プロセスユニット4を機体ハウジン
グ20のハウジング本体21に装着したら、カバー23
を軸22回りに図1において時計方向に旋回させること
により、その上方が閉じられる。なお、ハウジング本体
21内には、プロセスユニット4の感光体ユニット40
を所定の位置に載置しうる位置決め手段(図示せず)が
設けられている。
【0030】また、こうして機体ハウジング20に装着
されたプロセスユニット4の下方位置には、レーザユニ
ット24が配設されている。このレーザユニット24
は、プリンタ2に接続された例えばワードプロセッサか
らの印字データに対応したレーザ光をプロセスユニット
4の静電潜像形成域(後で説明する図2の符号423)
において上記感光体ドラム42の感光層に照射し、静電
潜像を形成する。そして、この静電潜像を現像ユニット
50によって可視化した後、転写用紙に転写すべく、転
写域(後で説明する図2の符号422)において感光体
ドラム42と対向して非接触式の転写ローラ31が配設
されている。この転写ローラ31は導電性の発砲ウレタ
ンによって形成されており、カバー23に回転自在に支
持されている。転写ローラ31は、その両端部に転写ロ
ーラ31より大きい外径を有する合成樹脂等の絶縁材か
らなる図示しないカラーが各々装着され、該カラーが感
光体ドラム42の外周面に接触して配設されており、従
って、転写ローラ31は感光体ドラム42の回転に伴い
滑りつつ従動せしめられる。
【0031】また、プリンタ2では、プロセスユニット
4に対して転写用紙を給送し、さらに転写後の転写用紙
を排出すべく、用紙搬送機構が次のように構成されてい
る。すなわち、転写用紙を載置する給紙トレイ28がカ
バー23に配設されるとともに、この給紙トレイ28の
下流側に給紙ローラ29と用紙分離用の摩擦パッド30
とが相互に対向して配置されている。そして、該給紙ロ
ーラ29は図示しない駆動手段によって矢印で示す方向
に回転駆動せしめられ、この回転駆動に応じて給紙トレ
イ28に載置された用紙束から転写用紙が1枚ずつ分離
されながらプロセスユニット4側に搬送されるように構
成されている。また、カバー23には、上記転写前案内
板対45を構成する上側および下側案内板452,54
1が配設されており、これによってプロセスユニット4
側に搬送されてきた転写用紙を転写ローラ31にガイド
している。さらに、ハウジング本体21に転写後案内板
46が取り付けられており、転写ローラ31によって画
像が転写された転写用紙をプロセスユニット4から定着
ローラ対25側に案内している。この定着ローラ対25
は転写後案内板46の下流側に配設されており、定着ロ
ーラ対25を通過してきた転写用紙を排出ローラ対26
を介して排紙トレイ27に排出可能に構成されている。
【0032】次に、以上のように構成されたプリンタ2
の動作について簡単に説明する。図示しないワードプロ
セッサ等から印字指令に基づいて上記各部材が作動を開
始し、プロセスユニット4に設けられた帯電用コロナ放
電器によって感光体ドラム42の表面感光層が特定極性
に実質上均一に帯電される。次に帯電された感光体ドラ
ム42の感光層の表面に、レーザユニット24からワー
ドプロセッサ等からの印字データに対応したレーザ光が
照射され、静電潜像が形成される。このようにして感光
体ドラム42の感光層に形成された静電潜像は、現像ユ
ニット50による現像作用によってトナー像に現像され
る。なお、現像ユニット50の現像作用については、後
で詳細に説明する。
【0033】他方、給紙トレイ28に載置された転写用
紙は、給紙ローラ29と摩擦パッド30との作用により
1枚づつ分離されながら送給される。そして転写用紙
は、転写前案内板対45に案内され感光体ドラム42と
転写ローラ31との間に搬送され、その表面に感光体ド
ラム42に形成されたトナー像が転写される。こうして
トナー像が転写された転写用紙は、転写後案内板46に
案内されて定着ローラ対25に搬送される。この定着ロ
ーラ対25によりトナー像が加熱定着された転写用紙
は、排出ローラ対26によって排紙トレイ27上に排出
される。一方、転写域425を通過した感光体ドラム4
2の外周面は、上記異物回収ブラシ44を通過すると
き、その外周面に付着している紙粉等の異物が異物回収
ブラシ44によって除去される。このとき紙粉等の異物
とともに感光体ドラム42の外周面に付着している残留
トナーも除去される。
【0034】B.プロセスユニットの構成 図2は、図1のプリンタ用のプロセスユニットを示す図
である。このプロセスユニット4は、同図に示すよう
に、感光体ユニット40と、該感光体ユニット40に支
持軸5を介して揺動可能に支持された現像ユニット50
とを備えている。以下、感光体ユニット40および現像
ユニット50に分けて説明する。
【0035】B−1.感光体ユニット40 感光体ユニット40は感光体支持手段41を具備してお
り、この感光体支持手段41は前後方向に間隔を置いて
配置された一対の側壁部材411(図2には奥側の側壁
部材のみが示されている)と、該一対の側壁部材411
の各々下部を連結する連結部材412a、412bを備
えている。これらの連結部材412a,412bは、互
いに対向する内側の面が平行となるように一定間隔だけ
離隔しながら配設されており、このように配置によって
形成された空間412cは後述する帯電手段を配設する
ための帯電手段装着空間として機能し、後述する帯電域
に対向して位置している。
【0036】また、このように構成された感光体支持手
段41は、合成樹脂によって一体成形されている。そし
て、感光体支持手段41を構成する一対の側壁部材41
1の現像ユニット50側の上端部には、装着穴414を
備えた支持部413が各々設けられている。この支持部
413に設けられた装着穴414に現像ユニット50の
後述する現像ハウジングに配設された金属棒材からなる
支持軸5を挿通することにより、感光体ユニット40と
現像ユニット50が相互に揺動可能に支持されている。
【0037】上記感光体ユニット40は、その外周面に
感光層が形成された感光体ドラム42を具備している。
この感光体ドラム42は回転軸421を備えており、こ
の回転軸421が上記感光体支持手段41を構成する一
対の側壁部材411に回転自在に支持され、図示しない
駆動手段によって矢印で示す方向、すなわち帯電域42
2、静電潜像形成域423、現像域424および転写域
425を順次に通るように回転駆動せしめられる。
【0038】そして、帯電域422に位置する上記帯電
手段装着空間412cには、上記感光体ドラム42の下
側外周面に対向して帯電手段43が装着されている。こ
の帯電手段43は、感光体ドラム42と平行に軸方向に
沿って配設される帯電器としての帯電用コロナ放電器4
31と、該帯電用コロナ放電器を装着保持する合成樹脂
からなる帯電器保持部材432とからなり、帯電器保持
部材432が上記帯電手段装着空間412cに嵌合し、
所定の位置に位置決めされている。
【0039】また、上記帯電域422と転写域425と
の間には、感光体ドラム42の外周面に接触する異物回
収ブラシ44が感光体ドラム42の軸方向に沿って配設
されている。この異物回収ブラシ44はアクリル繊維等
によって構成され、感光体ドラム42の軸方向長さと略
同一長さを有している。そして、こうして構成されたブ
ラシ44は、上記帯電器保持部材432と一体成形され
感光体ドラム42の軸方向に沿って配設されたブラシ支
持部材440に装着されている。
【0040】なお、上記帯電器保持部材432の上端は
帯電域422に配設された帯電用コロナ放電器431と
異物回収ブラシ44の間において感光体ドラム42の外
周面に近接するように突出して形成されており、トナー
侵入防止壁47を構成している。このトナー侵入防止壁
47は、上記感光体ドラム42の外周面に付着され異物
回収ブラシ44によって紙粉等の異物とともに除去され
た残留トナーが異物回収ブラシ44に確実に捕捉されず
に落下した場合に、上記帯電用コロナ放電器431上に
侵入するのを防止する機能を有している。この結果、ト
ナー侵入防止壁47によってその移動がかき取られたト
ナーは、ブラシ支持部材440のトナー侵入防止壁47
付近の水平片部に堆積することになる。
【0041】上記感光体支持手段41を構成する一対の
側壁部材411間には、図2において左斜め上方から給
送される転写用紙を上記感光体ドラム42の外周面上の
転写域425に向けて案内する転写前案内板対45の一
方を構成する下側案内板451が配設されており、この
下側案内板451は一対の側壁部材411に一体成形さ
れている。この下側案内板451の上面には、長手方向
(図2において紙面に垂直な方向)に間隔をおいて複数
個の案内リブ451aが一体成形されている。また、下
側案内板451は、下面にも長手方向(図2において紙
面に垂直な方向)に間隔をおいて複数個の補強リブ45
1bが一体成形されており、この補強リブ451bが上
記支持軸5に当接するように構成されている。従って、
下側案内板451は、その上面に押圧力が作用し撓もう
としても補強リブ451bが支持軸5に当接して撓みの
発生を防止することができる。
【0042】また、下側案内板451は、感光体支持手
段41を構成する一対の側壁部材411における上部を
相互に連結する連結部材として機能し、感光体支持手段
41の剛性強度を向上させることができる。更に、図示
の実施形態においては、下側案内板451は一対の側壁
部材411に一体成形されているので、一対の側壁部材
411に回転自在に支持される感光体ドラム42に対す
る位置関係を高精度に維持することができる。なお、図
示の実施形態における下側案内板451は、プロセスユ
ニット4の着脱時において感光体ドラム42の感光層に
対する接触防止部材としても機能するとともに、現像ユ
ニット50の後述する現像ローラへの触れ防止部材とし
ても機能し、また、後述する現像ローラの表面からの飛
散トナーが転写用紙や転写用紙の搬送路に付着すること
を防止する機能をも併せもっている。
【0043】上記感光体支持手段41を構成する一対の
側壁部材411間には、上記転写域425において転写
された転写用紙を後述する定着手段に案内する転写後案
内板46が配設されており、この転写後案内板46は一
対の側壁部材411に一体成形されている。従って、転
写後案内板46は、感光体支持手段41を構成する一対
の側壁部材411を相互に連結する連結部材として機能
し、感光体支持手段41の剛性強度を向上させることが
できる。なお、図示の実施形態における転写後案内板4
6は、プロセスユニット4の着脱時において感光体ドラ
ム42の感光層に対する接触防止部材としても機能する
ことができる。
【0044】B−2.現像ユニット50 次に、本発明の実施形態たる現像ユニット50について
説明する。この現像ユニット50は、一成分トナーから
なる現像剤が貯留された現像ハウジング51を具備して
いる。この現像ハウジング51は、底壁511と、該底
壁511の前後端(図2において紙面に垂直な方向の端
部)から上方に立設して形成された前側壁および後側壁
512(図2には後側壁のみが示されている)と、左側
壁513とからなっており、これらは合成樹脂によって
一体成形され、撹拌室514と現像室515を規定して
いる。
【0045】現像ハウジング51を構成する底壁511
には、撹拌室514と現像室515との間に前後方向
(図2において紙面に垂直な方向)に設けられた仕切り
壁516が一体成形されている。この仕切り壁516の
左右両面は、円弧状の案内面516aおよび516bに
形成されている。
【0046】現像ハウジング51を構成する前後側壁5
12間には、現像室515側上部に配設された連結部材
517が設けられ、前後側壁512に一体形成されてい
る。なお、現像ハウジング51を構成する上記後側壁5
12にはトナー供給穴518が形成されており、このト
ナー供給穴518にキャップ519が嵌合されている。
【0047】このように構成された現像ハウジング51
の現像室515側上端部には、前後側壁512を貫通し
て上記支持軸5が配設されており、この支持軸5の両端
部に上記感光体ユニット40の感光体支持手段41を構
成する一対の側壁部材411の支持部413に設けられ
た装着穴414を嵌合することにより、上記したように
感光体ユニット40と現像ユニット50が相互に揺動可
能に支持される。なお、感光体ユニット40の感光体支
持手段41の下端部と現像ハウジング51の下端部との
間には、前端部および後端部にばね手段であるコイルば
ね52が各々介在されており、該コイルばね52によっ
て感光体支持手段41と現像ハウジング51は支持軸5
を支点として互いに引き寄せるように付勢されている。
また、現像ハウジング51は、その上方および右方、す
なわち感光体ユニット40側が開放されている。
【0048】上記現像ハウジング51内には、現像ロー
ラ53と、補給ローラ54と、撹拌手段55および現像
剤規制手段56が配設されている。図3は、現像ローラ
および現像剤規制手段とを示す斜視図である。同図およ
び図2に示すように、現像ローラ53は、回転軸531
と、この回転軸531の外周面に固着されたローラ53
2とで構成されている。この回転軸531は、ステンレ
ス鋼の如き適宜の金属材料から形成されており、現像ハ
ウジング51の現像室515内で前後側壁512に回転
自在に装着されている。一方、ローラ532は、NBR
(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)をローラ基材と
して形成された半導電性のローラ本体532aと、この
ローラ本体532aの外周面に形成されてローラ532
に現像剤の付着を防止する付着防止用被覆層として機能
する被覆層532bとで構成されている。ここで、良好
な現像処理を達成するためには、被覆層の電気抵抗が1
0の2以上でしかも6乗以下であり、またその光沢度を
2.5〜8に設定するのが望ましい。というのも、後述
する実施例で示すように被覆層の電気抵抗や光沢度が高
い場合には所謂2回転目の濃度低下が生じる反面、被覆
層の電気抵抗や光沢度が低い場合には所謂ポジゴースト
や地肌カブリが生じて画像品質の低下を招くからであ
り、これらを防止して良好な現像処理を達成するために
は、被覆層の電気抵抗、光沢度を上記範囲内に設定する
のが望ましいからである。
【0049】また、被覆層532bの帯電特性を制御す
ることで現像処理をより良好なものとすることができ
る。つまり、現像剤が正帯電トナーの場合には帯電傾向
が当該トナーよりも下位に位置し、現像剤が負帯電トナ
ーの場合には帯電傾向が当該トナーよりも上位に位置す
るという帯電特性を有し、しかも、帯電系列における被
覆層532bの帯電傾向が現像剤の帯電傾向から離れて
いる場合、現像剤の帯電現象が安定化し、被覆層532
b上の現像剤のすべてを同一の帯電極性に帯電させ、帯
電量の増大を図り、しかも帯電バラツキを抑制すること
ができ、その結果、現像処理を良好なものとすることが
できる。
【0050】より具体的には、現像剤が正帯電トナーの
場合には、被覆層532bとしてフッ素系またはシリコ
ン系の電子吸引性を有する樹脂で形成すると、被覆層5
32b自体は負に帯電しやすいため、トナーとの摩擦に
よって負に帯電する傾向を有し、その結果、当該被覆層
532b上のトナーはより安定し、より確実に正帯電す
る。逆に、現像剤が負帯電トナーの場合には、被覆層5
32bとしてナイロン系またはウレタン系の電子供与性
を有する樹脂で形成すると、被覆層532b自体は正に
帯電しやすいため、トナーとの摩擦によって正に帯電す
る傾向を有し、その結果、当該被覆層532b上のトナ
ーはより安定し、より確実に負帯電する。
【0051】この実施形態では、現像剤として正帯電ト
ナーを用いており、被覆層532bとして電子吸引性を
有するフッ化ポリウレタン樹脂で、以下のような物性を
有する材料で形成している。なお、各材料で被覆層53
2bを形成したときの効果については、後の「実施例」
の項で詳述する。
【0052】このように構成された現像ローラ53のロ
ーラ532は、図2に示すように、現像ハウジング51
に形成されている右側開口を通して露呈せしめられて上
記感光体ドラム42に対向して位置付けられる。そし
て、現像ローラ53を構成するローラ532の外周面
は、現像域424において感光体ドラム42の外周面に
圧接せしめられ、この圧接されたニップ部においてロー
ラ532の外周面が若干弾性的に圧縮せしめられてい
る。
【0053】現像ローラ53の回転軸531は、図示し
ない駆動手段によって矢印で示す方向、すなわちローラ
532と上記感光体ドラム42との接触部である現像域
424において下側から上側に向けて回転駆動せしめら
れる。回転軸531の上記回転によってローラ532も
矢印で示す方向に回転駆動され、該ローラ532の外周
面は現像剤保持域533、現像剤規制域534および現
像域424を順次に移動せしめられる。
【0054】上記補給ローラ54は、上記現像ハウジン
グ51の現像室515内に上記現像ローラ53と平行に
配設されており、現像ハウジング51を構成する上記前
後側壁512に回転自在に装着された回転軸541と、
この回転軸541の外周面に固着されたローラ542と
を含んでいる。回転軸541は上記現像ローラ53の回
転軸531と同様にステンレス鋼の如き適宜の金属材料
から形成することができる。ローラ542は発泡シリコ
ン或いは発泡ウレタンの如き発泡体から構成されてい
る。ローラ542は現像ローラ53とのニップ部である
現像剤保持域533において現像ローラ53のローラ5
32に圧接せしめられる。補給ローラ54のローラ54
2を構成している発泡体の硬度は、現像ローラ53を構
成するローラ532の硬度よりも相当小さく(例えばア
スカーCで35程度)、ローラ542を現像ローラ53
のローラ532に圧接せしめることによってニップ領域
においてローラ542が0.1〜0.6mm程度弾性的
に圧縮せしめられるのか望ましい。また、ローラ542
も導電性を有している。補給ローラ54の回転軸541
は図示しない駆動手段によって矢印で示す方向、すなわ
ちローラ542と上記現像ローラ53のローラ532と
のニップ部である現像剤保持域533において上側から
下側に向けて回転駆動せしめられる。回転軸541の上
記回転によってローラ542も矢印で示す方向に回転駆
動される。
【0055】上記感光体ドラム42の周速度Vlと、現
像ローラ53の周速度V2と、補給ローラ54の周速度
V3とは、Vl<V2<V3の関係に設定されている。
なお、図示の実施形態においては、感光体ドラム42の
周速度Vlと現像ローラ53の周速度V2との関係は、
1.2Vl≦V2≦2.5Vlに設定されており、現像
ローラ53の周速度V2と補給ローラ54の周速度V3
との関係は、1.0V2≦V3≦2.0V2に設定され
ている。その理由は、以下の通りである。
【0056】現像ローラ53の周速度V2が1.2Vl
以下になると、感光体ドラム42への現像剤の供給不足
となり、画像濃度が低下する原因となる。また、現像ロ
ーラ53の周速度V2が1.2Vl以下になると、転写
後に感光体ドラム42に付着している不転写現像剤に対
する現像ローラ53の掻き取り作用が低下するため、不
転写現像剤を感光体ドラム42から除去できないために
生ずる所謂オフセット・カブリが発生する原因となる。
他方、現像ローラ53の周速度V2が2.5Vl以上に
なると、現像ローラ53の駆動トルクが増大するととも
に、遠心力による現像剤飛散の原因となる。
【0057】また、補給ローラ54の周速度V3が1.
0V2以下になると、現像ローラ53への現像剤の供給
不足となり、画像濃度が低下する原因となる。また、補
給ローラ54の周速度V3が1.0V2以下になると、
補給ローラ54による現像ローラ53外周面の掻き取り
作用が弱いため、転写後に感光体ドラム42に付着して
いる不転写現像剤が現像ローラ53に付着した場合、こ
の付着現像剤の除去が困難となり、この付着現像剤は次
の現像時に現れる所謂ゴースト現象発生の原因となる。
他方、補給ローラ54の周速度V3が2.0V2以上に
なると、補給ローラ54の駆動トルクが増大するととも
に、現像剤が補給ローラ54と現像ローラ53のニップ
部の上側に滞留する傾向が強くなり現像ローラ53への
現像剤供給不足の原因となる。
【0058】上記現像ハウジング51の撹拌室514に
は、撹拌手段55が配設されている。上記撹拌手段55
は、上記補給ローラ54と平行に配設されており、現像
ハウジング51を構成する上記前後側壁512に回転自
在に装着された回転軸551と、この回転軸551に固
定された撹拌部材552と、該撹拌部材552に装着さ
れた弾性を有する撹拌シート部材553を含んでいる。
撹拌部材552は、合成樹脂によって形成されており、
長手方向(図2において紙面に垂直な方向)に複数個の
開口を備えている。撹拌シート部材553は、可撓弾性
を有する例えばポリエチレンテレフタレート(PET
P)樹脂によって形成されており、撹拌部材552の先
端縁辺に接着剤等によって固着されている。このように
構成された撹拌手段55は、図示しない駆動手段によっ
て図2において矢印で示す方向に連続的に回転駆動せし
められる。
【0059】次に、現像剤規制手段56について説明す
る。現像剤規制手段56は、現像ローラ53を構成する
ローラ532の長さと略同じ長手方向寸法を有する可撓
弾性を有する薄板鋼板、例えばステンレス鋼板をローラ
532と略平行に配置された規制ブレード561を備え
ている。この規制ブレード561の先端部(規制部)5
61bにおいて、その表面(現像ローラ53と対向する
側)に、現像ローラ53の被覆層532bと同様に現像
剤の帯電特性に応じた特有の帯電特性を有する材料(正
帯電トナーの場合には電子吸引性の材料;負帯電トナー
の場合には電子供与性の材料)で構成された規制部材5
62が取り付けられている。例えば、現像剤として正帯
電トナーが用いられている場合には、帯電傾向が当該ト
ナーよりも下位に位置し、しかも帯電系列において現像
剤の帯電傾向から離れているという帯電特性を有する材
料で規制部材562が構成されている。このような帯電
特性を有する材料(電子吸引性の材料)としては、具体
的にシリコンゴム、CRゴム(クロロプレンゴム)、天
然ゴム、フッ素系樹脂などが挙げられるが、この実施形
態では、現像剤として正帯電トナーを用いており、種々
の実験の結果、シリコンゴムが現像剤層の厚みを正確に
コントロールする上で最も優れていたため、これを採用
している。また、この規制部材562は、図示の実施形
態においては断面が半径1mm程度の半円形をなし、規
制ブレード561の長手方向寸法と略同一長さを有して
おり、平面部が上記規制部561bの表面に接着剤によ
って規制部561bに固定されている。
【0060】一方、規制ブレード561の後端部(装着
部)561aは、現像ハウジング51を構成する底壁5
11の感光体ユニット40側開放端に設けられたブレー
ド取付部511aに押さえ板563によって挟持され取
り付けられる。すなわち、規制ブレード561の装着部
561aと押さえ板563との間および装着部561a
と現像ハウジング51のブレード取付部511aとの間
には、図示の実施形態においては0.2〜0.3mm程
度のウレタンゴムのシート材からなる弾性部材564、
564が各々配設されている。現像ハウジング51のブ
レード取付部511aと規制ブレード561の装着部5
61aと弾性部材564、564および押さえ板563
には、長手方向に各々対応した位置に所定の間隔をおい
て複数個のビス挿入穴が夫々設けられている。上記各部
材に夫々設けられた複数個のビス挿入穴に現像ハウジン
グ51のブレード取付部511a側から複数個のビス5
65を各々挿入し、該ビス565の先端部に形成された
ねじ部565aを押さえ板563に設けられたビス挿入
穴に形成された雌ねじ563aに螺合することにより、
規制ブレード561の装着部561aが弾性部材56
4、564を介在して現像ハウジング51のブレード取
付部511aに押さえ板563によって挟持され縮め付
け固定される。
【0061】上記現像ハウジング51におけるブレード
取付部511aの上側には、支点部材取付け部511b
が前後方向(図2において紙面に垂直な方向)に形成さ
れている。この支点部材取付け部511bは、図示の実
施例においては断面が弧状の〓によって形成されてい
る。該支点部材取付け部511bに支点部材566が配
設されている。支点部材取付け部511bは、図示の実
施例においては例えば2mmの金属の丸棒材によって構
成されており、上記規制ブレード561の長手方向寸法
と略同一長さを有している。この支点部材566は上記
支点部材取付け部511bに載置され、上記規制ブレー
ド561の装着部561aと規制部561bとの間にお
ける裏面(規制部材562を装着した面と反対側の面)
に当接するように構成されている。なお、支点部材56
6は規制ブレード561の当接位置か規制部材562か
らできるだけ遠くなるような位置に配設するのが規制ブ
レード561の小型化を達成するために望ましい。この
ように構成された現像剤規制手段56は、規制ブレード
561が支点部材566を支点として挟まれ、規制部5
61bの表面に装着された規制部材562が現像剤規制
域534において現像ローラ53を構成するローラ53
2の外周面に圧接せしめられる。現像剤規制手段56は
以上のように構成され、規制ブレード561の撓みの支
点となる支点部材566が丸棒材によって構成されてい
るので、比較的精度の良い支点部を安価に得ることがで
きる。なお、図示の実施形態においては、支点部材56
6として丸棒材を用いた例を示したが、角棒材を用いて
もよい。
【0062】上記現像ハウジング51には、開放された
上部を覆う蓋57が装着されている。蓋57は合成樹脂
によって構成されており、現像ハウジング51を構成す
る前側壁および後側壁512と左側壁513および連結
部材517の上面に接着剤によって固着されている。こ
の蓋57の内面には、上記補給ローラ54と対向する位
置に前後方向(図2において紙面に垂直な方向)に延設
され現像室515側に突出する規制部571が一体成形
されている。なお、規制部571の下端と上記補給ロー
ラ54を構成するローラ542の外周面との間には所定
の間隔が設けられる。
【0063】図示の実施形態においては、現像ハウジン
グ51を構成する連結部材517には、シート状シール
部材58が装着されている。このシート状シール部材5
8は、例えばポリエチレンテレフタレート(PETP)
樹脂等の可撓弾性を有するシート部材によって構成され
ており、上記現像ローラ53を構成するローラ532の
軸方向長さと略同一長さを有している。シート状シール
部材58は、その端部が上記連結部材517に接着剤等
の固着手段によって固着されており、その他端部が湾曲
されて現像ローラ53を構成するローラ532の外周面
に弾性的に接触せしめられている。このように構成され
たシート状シール部材58は、上記現像剤規制手段56
のブレード561とともに現像ハウジング51の感光体
ユニット40側開口からの現像剤の飛散を防止する。
【0064】C.現像ユニット50の動作 次に、上記現像ユニット50の現像動作について説明す
る。現像ユニット50の作動開始により、上記現像ロー
ラ53、補給ローラ54および撹拌手段55が図示しな
い駆動手段によって各々矢印で示す方向に回転駆動され
る。撹拌手段55を構成する撹拌部材552および撹拌
シート部材553が矢印で示す方向に回転することによ
り、撹拌室514に収容された現像剤は撹拌されつつ仕
切り壁516を乗り越えて補給ローラ54の上方から現
像室514内に供給される。なお、このとき、蓋57の
内面に形成された規制部571によって、現像室514
内に供給される現像剤の量が過多にならないように制限
される。
【0065】このように撹拌手段55によって供給され
た現像剤は、補給ローラ54のローラ542上に乗って
現像ローラ53のローラ532との現像剤保持域533
であるニップ部に搬送される。なお、補給ローラ54と
現像ローラ53とは上記のようにニップ部である現像剤
保持域533において共に上側から下側に同方向に回転
するため、補給ローラ54から現像ローラ53への現像
剤の供給が十分に行われ、現像剤不足を防止することが
できる。また、補給ローラ54と現像ローラ53とは上
記のようにニップ部である現像剤保持域533において
同方向に回転するため、大きな駆動力を要することなく
確実に駆動することができる。
【0066】上述のようにして、補給ローラ54と現像
ローラ53のニップ部である現像剤保持域533に搬送
された現像剤は、現像ローラ53を構成するローラ53
2の外周面に保持されて現像剤規制域534に向けて搬
送される。このとき、補給ローラ54と現像ローラ53
とが上記のようにニップ部である現像剤保持域533に
おいて共に上側から下側に同方向に回転するため、現像
剤は両者のニップ部を通って現像ローラ53に保持され
て現像剤規制域534および現像域535に搬送される
ので、ニップ部を通過するときに互いに擦られて帯電さ
れる。
【0067】現像剤規制域534においては、現像剤規
制手段56を構成するブレード561の表面に装着され
た規制部材562が現像ローラ53のローラ532の外
周面に保持されている現像剤に作用して、ローラ532
の外周面に保持される現像剤層の厚みを所要厚みに規制
して薄層に形成せしめる。なお、現像剤規制域534に
おいて現像剤規制手段56のブレード561に装着され
た規制部材562よって規制され、現像ハウジング51
の底壁511上に掻き落とされた現像剤は、補給ローラ
54が矢印で示す方向に回転せしめられているため、留
まることなく仕切り壁516の案内面516bに沿って
搬送される。
【0068】また、この実施形態では、上記のように現
像剤として正帯電トナーを採用していることから、帯電
傾向が当該トナーよりも下位に位置し、しかも帯電系列
において現像剤の帯電傾向から離れているという帯電特
性を有するシリコンゴムによって規制部材562を構成
しているため、被覆層532b自体は負に帯電しやす
く、トナーとの摩擦によって負に帯電して当該被覆層5
32b上のトナーをより安定し、より確実に正帯電させ
ることができ、所謂カブリなどの発生を効果的に防止し
て良好な現像処理を行うことができる。また、現像ロー
ラ53の被覆層532bについても、規制部材562と
同様の帯電特性を有するように構成しているため、同様
の効果が得られる。なお、この点については、具体的な
実験結果に基づき後の実施例で詳述する。
【0069】上述したように、現像剤保持域533にお
いて現像ローラ53を構成するローラ532の外周面に
保持され、現像剤規制域534において現像剤規制手段
56の規制ブレード561に装着された規制部材562
の作用によって薄層に形成せしめられた現像剤は、矢印
方向の回転に伴って現像域424に搬送される。
【0070】現像域424においては、感光体ドラム4
2の外周面に配設されている静電感光体上の静電潜像に
現像剤が施されて、静電潜像がトナー像に現像される。
例えば、静電潜像は+600V程度に正帯電せしめられ
た非画像領域と+120V程度に正帯電せしめられた画
像領域とを有し、画像領域に現像剤としてのトナーが付
着せしめられる(所謂反転現像)。感光体ドラム42と
現像ローラ53は図2において矢印で示す方向に回転駆
動せしめられ、従って、現像域535において感光体ド
ラム42の外周面と現像ローラ53を構成するローラ5
32の外周面とは共に下方から上方に同方向に移動せし
められる。ローラ532の周速度V2と感光体ドラム4
2の周速度Vlとは1.2Vl≦V2≦2.5Vlに設
定されているので、現像ローラ53のローラ532によ
って現像域535に充分な現像剤が搬送されるととも
に、感光体ドラム42の外周面に対するローラ532の
外周面の摩擦作用によって静電潜像の非画像部に一旦付
着した現像剤が適切に剥離され、従って、適切な現像濃
度を有し且つカブリのない良好なトナー像を得ることが
できる。他方、現像ローラ53を構成するローラ532
の外周面に保持されて上記現像域424を通過した使用
後の現像剤が、現像ローラ53と補給ローラ54とのニ
ップ部で補給ローラ54の表面に移される。
【0071】なお、補給ローラ54の周速度は現像ロー
ラ53の周速度より大きく設定されているので、ニップ
部で現像剤を移動させるため、現像域535を通過する
際に現像ローラ53に付着している不転写現像剤の付着
力を弱め、これを回収することができ、従って、現像ロ
ーラ53に付着している不転写現像剤によって生ずる所
謂ゴーストの発生を防止することができる。
【0072】D.他の実施形態 以上、本発明をプリンタに適用した実施形態に基づいて
説明したが、本発明は図示の実施形態に限定されるもの
ではなく、例えば静電複写機、ファクシミリ装置に適用
することもでき、本発明の技術思想の範囲を逸脱するこ
となく種々の変形あるいは修正が可能である。
【0073】また、上記実施形態では、現像剤として正
帯電トナーを採用していることから、規制部材562と
してシリコンゴムを用いているが、シリコンゴム以外
に、帯電傾向が当該トナーよりも下位に位置し、しかも
帯電系列において現像剤の帯電傾向から離れている材料
(電子吸引性の材料)、例えばCRゴム、天然ゴム、フ
ッ素系樹脂などを用いてもよいが、帯電量を高める点の
みを考慮すれば、帯電傾向が大きく離れている方が好ま
しい。また、上記実施形態では、断面が半円形をなす規
制部材562を規制ブレード561に取り付け、これを
ローラ532の外周面と当接させているが、規制ブレー
ド561を帯電特性が負帯電であって、現像剤の帯電傾
向から離れている材料で構成し、この先端部を直接ロー
ラ532の外周面と当接させてもよい。なお、上記にお
いては、現像剤が正帯電トナーである場合について説明
したが、負帯電トナーを用いた場合には、帯電傾向が当
該トナーよりも上位に位置し、しかも現像剤の帯電傾向
から離れている材料(電子供与性の材料)、例えばガラ
ス、ステンレス鋼、ナイロンなどを用いることで同様の
効果が得られる。
【0074】また、上記実施形態では、(1) 現像ローラ
53の被覆層532bを、現像剤が正帯電トナーの場合
には帯電傾向が当該トナーよりも下位に位置し、現像剤
が負帯電トナーの場合には帯電傾向が当該トナーよりも
上位に位置するという帯電特性を有するように構成し、
(2) 規制部材562を、現像剤が正帯電トナーの場合に
は帯電傾向が当該トナーよりも下位に位置し、現像剤が
負帯電トナーの場合には帯電傾向が当該トナーよりも上
位に位置するという帯電特性を有するように構成してい
るが、上記(1)、(2) のうちいずれか一方のみを採用して
も、現像剤を所定の帯電極性に安定して確実に帯電させ
ることができる。ただし、上記(1)、(2) の両方の構成を
採用すると、現像剤をより安定し、かつより確実に所定
の帯電極性に帯電させることができ、好適である。
【0075】また、上記実施形態では、感光体ドラム4
2を正帯電させるとともに、規制部材562によって現
像剤を正帯電させて現像処理を行う、いわゆる反転現像
の場合について説明したが、このように感光体ドラム4
2の帯電極性と現像剤の摩擦帯電極性とを同一極性にす
る代わりに、感光体ドラム42の帯電極性と現像剤の摩
擦帯電極性とを相互に逆極性となる正転現像についても
本発明を適用することができる。つまり、本発明は現像
剤の帯電極性に応じて感光体ドラム42の帯電極性、被
覆層532bの構成材料および規制部材562の構成材
料を次表にまとめるように選択することで上記したよう
に良好な現像処理を行うことができる。
【0076】
【表1】 枠01
【0077】
【実施例】次に本発明の実施例を示すが、本発明はもと
より下記実施例によって制限を受けるものではなく、前
後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施
することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の
技術的範囲に含まれる。
【0078】(付着防止用被覆層532bについて)本
発明では上記のように現像ローラ53のローラ532は
NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)をローラ
基材とし、当該ローラ基材によって形成されたローラ本
体532aの外周面に、現像剤の付着を防止する付着防
止用被覆層532bを形成したものである一方、現像剤
が正帯電トナーであることから現像剤規制手段56の規
制部材562は、帯電傾向が当該トナーよりも下位に位
置し、しかも帯電系列において現像剤の帯電傾向から離
れているという帯電特性を有するシリコンゴムによって
構成されているという特徴を有している。そこで、被覆
層532bの材料として表1に示した被覆層1〜6を用
いた場合の「反射濃度」、「カブリ」、「環境性能」、
「ゴースト」、「耐久性」および「コスト」について調
べた。なお、「環境性能」とは、特にNBRが低温で硬
度が高くなるため、その影響による画質劣化を評価した
ものであり、「耐久性」とは3000枚の現像処理を行
ったことによる規制部材562の摩耗度合を評価したも
のである。また、「被覆層4、5」については、厚みを
5,10,20μmで変化させて「反射濃度」などにつ
いて評価した。その評価結果をまとめたものが表2であ
る。
【0079】
【表2】 枠02 なお、同表において、印「×」、「○」、「◎」は、そ
れぞれ実使用不可能、使用可能、好適であることを示し
ている。また、「被覆層4、5」の行については、各評
価項目とも夫々3つの印が付されているが、左から被覆
層532bの厚みを5、10、20μmに設定した時の
結果を示すものであり、その他の被覆層532bについ
ては10μmに設定して評価している。
【0080】同表からわかるように、本発明による現像
ローラおよび現像装置によれば、良好な現像処理を行う
ことができる。しかも、被覆層532bの厚みを調整す
ることで「反射濃度」、「カブリ」、「環境性能」、
「ゴースト」、「耐久性」および「コスト」をコントロ
ールすることができる。特に、被覆層532bの厚みと
しては、5〜20μmに設定することが好ましく、さら
に同様の実験を行った処、8〜15μmに調整すること
で上記評価項目で好適な結果が得られ、より好ましいこ
とがわかった。
【0081】(規制部材562について)また、現像装
置において帯電量ごとに、その帯電量に帯電したトナー
粒子の数を求め、帯電量に対するトナー粒子数の分布、
つまり帯電量分布を調べた処、表3に示すように、所定
の帯電量Qp を中心ピークとし、その帯電量Qp から離
れるにしたがってその帯電量に帯電しているトナー粒子
数も順次減少するという傾向が確認された。また、この
ようにして求められた帯電量分布と、カブリの発生状況
との関係を調べた処、表3(a)に示すように帯電分布
のピークが比較的ブロードな場合にはカブリの発生頻度
が高くなる一方、逆に表3(b)に示すように当該ピーク
がシャープになるにしたがってカブリの発生頻度が少な
くなっている。すなわち、帯電ピークがシャープになる
ように帯電状態を制御することでカブリを抑制するため
には、帯電ピークがシャープになるように帯電状態を制
御することが有効な手段の一つであることがわかる。
【表3】 枠03
【0082】実際に、上記のように現像ローラ53のロ
ーラ532をNBRをローラ基材とし、当該ローラ基材
によって形成されたローラ本体532aの外周面に、現
像剤の付着を防止する付着防止用被覆層532bを形成
したものとする一方、現像剤規制手段56の規制部材5
62を構成する材料を用いて、正帯電トナーの帯電量分
布を調べた処、帯電傾向が当該トナーよりも下位に位置
し、しかも帯電系列において現像剤の帯電傾向から離れ
ているという帯電特性を有するシリコンゴムによって規
制部材562を構成した場合には、表3(b) に示すよう
なシャープな帯電ピークを有する帯電状態が得られ、カ
ブリの発生は認められなかった。なお、シリコンゴムと
同様の帯電特性を有するCRゴムや天然ゴムなどについ
ても同様の結果が得られた。また、現像剤が負帯電トナ
ーである場合、帯電傾向が当該トナーよりも上位に位置
し、しかも現像剤の帯電傾向から離れている材料、例え
ばガラス、ステンレス鋼、ナイロンなどで規制部材56
2を構成することで、同様の結果が得られた。
【0083】このように現像剤が正帯電トナーである
か、負帯電トナーであるかに応じて適切な帯電特性を有
する材料で規制部材562を構成すると、カブリの発生
を抑制し、より良好な現像処理を可能となり、高品質の
画像形成が可能となる。
【0084】(被覆層532bの電気抵抗について)次
に、被覆層532bの電気抵抗が現像処理に与える影響
を調べるために、被覆層532bの電気抵抗を測定する
とともに、被覆層532bが形成された現像ローラ53
によって現像処理を行った際の「濃度比」および「地肌
カブリ」について調べた。その評価結果をまとめたもの
が表4、5である。
【0085】
【表4】 枠04
【表5】 枠05
【0086】同表からわかるように、被覆層532bの
電気抵抗が比較的高い場合には地肌カブリは全く認めら
れず、10の3.5乗以下で地肌カブリが発生し始める
が、10の2乗以上では実使用上問題となるものではな
いが、10の2乗を越えると、地肌カブリが実使用上問
題となり、良好な現像処理とはいえなくなる。また、濃
度比に関しては、被覆層532bの電気抵抗が比較的低
い段階では全く認められず、10の5乗になると発生し
始めるが、この時点では実使用上問題とならないが、1
0の6乗以上となると、黒ベタ出力の際の2回転目の画
像低下が実使用上問題となり、良好な現像処理とはいえ
なくなる。したがって、黒ベタ出力の際の2回転目の画
像低下および地肌カブリが実使用上問題とならずに良好
な現像処理を行うためには、現像ローラ53の被覆層5
32bの電気抵抗を、10の2乗Ω以上でしかも10の
6乗Ω以下となるように形成する必要がある。
【0087】(被覆層532bの光沢度について)次
に、被覆層532bの光沢度が現像処理に与える影響を
調べるために、JIS Z 8741(鏡面光沢度測定
方法)にしたがって日本電色工業株式会社製の測定装置
「VGS−1001DP(VG−2000)」によって
被覆層532bの45度鏡面光沢度を測定するととも
に、種々の光沢度を有する被覆層532bが形成された
現像ローラ53によって現像処理を行った際の「黒ベタ
出力の際の2回転目の画像低下」および「地肌カブリ」
について調べた。その評価結果をまとめたものが表5で
ある。
【表6】 枠06
【0088】表6からわかるように、光沢度が比較的高
い場合には地肌カブリは全く認められず、3で地肌カブ
リが発生し始めるが、2.5以下では実使用上問題とな
るものではない。
【0089】また、黒ベタ出力の際の2回転目の画像低
下に関しては、光沢度が比較的低い段階では全く認めら
れず、7.5になると発生し始めるが、この時点では実
使用上問題とならないが、8以上となると、黒ベタ出力
の際の2回転目の画像低下が実使用上問題となり、良好
な現像処理とはいえなくなる。
【0090】
【発明の効果】以上のように、この発明にかかる現像ロ
ーラによれば、ローラ基材として比較的安価なアクリロ
ニトリル−ブタジエンゴムが用いられるとともに、当該
ローラ基材によって形成されたローラ本体の外周面に被
覆層が形成されてローラへの現像剤の付着を防止するこ
とができ、良好な現像処理が可能となっている。特に、
この発明では、被覆層の電気抵抗は、10の2乗以上で
しかも10の6乗以下の範囲内にあるか、被覆層の光沢
度は2.5以上でしかも8以下の範囲内にあり、ネガゴ
ースト、ポジゴーストおよび地肌カブリのいずれもを発
生させない、あるいは発生したとしても実使用上問題と
ならないレベルに抑えることができる。
【0091】また、この発明にかかる現像装置によれ
ば、ローラ本体の外周面に被覆層が形成されてローラ基
材への現像剤の付着を防止することができる。また、現
像ローラの外周面に当接する現像剤規制手段が、現像剤
が正帯電トナーの場合には帯電傾向が当該トナーよりも
下位に位置し、前記現像剤が負帯電トナーの場合には帯
電傾向が当該トナーよりも上位に位置するという帯電特
性を有し、しかも帯電系列における帯電傾向が現像剤の
帯電傾向から離れているという帯電特性を有しており、
現像剤を十分に帯電させることができ、現像処理を良好
に行うことができる。さらに、現像ローラの被覆層につ
いても、現像剤規制手段と同様の帯電特性を有してお
り、現像剤を十分に帯電させることができ、現像処理を
良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる現像装置の一の実施形態たる
現像ユニットが組み込まれたプリンタを示す図である。
【図2】図1のプリンタ用のプロセスユニットを示す図
である。
【図3】現像ローラおよび現像剤規制手段とを示す斜視
図である。
【符号の説明】
42…感光体ドラム 50…現像ユニット 51…現像ハウジング 53…現像ローラ 56…現像剤規制手段 424…現像域 515…現像室 532…ローラ 532a…ローラ本体 532b…(付着防止用)被覆層 533…現像剤保持域 534…現像剤規制域 535…現像域 561…規制ブレード(板状部材) 562…規制部材(弾性部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H077 AC04 AD06 AD13 AD17 AE02 AE03 BA07 BA09 CA12 FA13 FA22 3J103 AA02 AA51 BA41 FA07 GA02 GA52 GA57 GA58 GA60 HA03 HA04 HA12 HA43 HA46 HA47 HA48 HA53

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリロニトリル−ブタジエンゴムをロ
    ーラ基材とし、当該ローラ基材によって形成されたロー
    ラ本体の外周面に、現像剤の付着を防止する付着防止用
    被覆層として合成樹脂層を形成してなり、体積抵抗が1
    0の2乗Ω以上でしかも6乗以下であることを特徴とす
    る現像ローラ。
  2. 【請求項2】 アクリロニトリル−ブタジエンゴムをロ
    ーラ基材とし、当該ローラ基材によって形成されたロー
    ラ本体の外周面に、現像剤の付着を防止する付着防止用
    被覆層として光沢度が2.5以上でしかも8以下の範囲
    内にある合成樹脂層を形成してなることを特徴とする現
    像ローラ。
  3. 【請求項3】 前記付着防止用被覆層は、前記現像剤が
    正帯電トナーの場合には帯電傾向が当該トナーよりも下
    位に位置し、前記現像剤が負帯電トナーの場合には帯電
    傾向が当該トナーよりも上位に位置するという帯電特性
    を有し、しかも、 帯電系列における前記付着防止用被覆層の帯電傾向が前
    記現像剤の帯電傾向から離れている請求項1または2記
    載の現像ローラ。
  4. 【請求項4】 前記付着防止用被覆層がフッ素系または
    シリコン系の電子吸引性を有する樹脂で形成された請求
    項1乃至3のいずれかに記載の現像ローラ。
  5. 【請求項5】 前記付着防止用被覆層の主成分がフッ化
    ポリウレタン樹脂である請求項4記載の現像ローラ。
  6. 【請求項6】 前記付着防止用被覆層の厚みが5〜20
    μmである請求項5記載の現像ローラ。
  7. 【請求項7】 前記付着防止用被覆層の厚みが8〜15
    μmである請求項5記載の現像ローラ。
  8. 【請求項8】 前記付着防止用被覆層がナイロン系また
    はウレタン系の電子供与性を有する樹脂で形成された請
    求項1乃至3のいずれかに記載の現像ローラ。
  9. 【請求項9】 静電潜像が形成された感光体ドラムに現
    像剤を供給して前記静電潜像を可視化する現像装置であ
    って、 現像剤を貯留する現像ハウジングと、 アクリロニトリル−ブタジエンゴムをローラ基材とし、
    当該ローラ基材によって形成されたローラ本体の外周面
    に、現像剤の付着を防止する付着防止用被覆層を形成し
    てなり、現像剤保持域で前記現像ハウジングに貯留され
    ている現像剤を、その外周面に保持するとともに、該現
    像剤を現像域に搬送して前記感光体ドラムに供給する現
    像ローラと、を備えている請求項1乃至2のいずれかに
    記載の現像装置。
  10. 【請求項10】 前記現像剤保持域と前記現像域との間
    で前記現像ローラの外周面と当接し、前記外周面に保持
    される現像剤層の厚みを規制する現像剤規制手段をさら
    に備えている請求項1乃至2のいずれかに記載の現像装
    置。
  11. 【請求項11】 帯電系列における前記付着防止用被覆
    層および前記現像剤規制手段の帯電傾向が同一である請
    求項10記載の現像装置。
  12. 【請求項12】 静電潜像が形成された感光体ドラムに
    現像剤を供給して前記静電潜像を可視化する現像装置で
    あって、 現像剤を貯留する現像ハウジングと、 現像剤保持域で前記現像ハウジングに貯留されている現
    像剤を、その外周面に保持するとともに、該現像剤を現
    像域に搬送して前記感光体ドラムに供給する現像ローラ
    と、 前記現像剤保持域と前記現像域との間で前記現像ローラ
    の外周面と当接し、前記外周面に保持される現像剤層の
    厚みを規制する現像剤規制手段と、を備え、 前記現像剤規制手段は、前記現像剤が正帯電トナーの場
    合には帯電傾向が当該トナーよりも下位に位置し、前記
    現像剤が負帯電トナーの場合には帯電傾向が当該トナー
    よりも上位に位置するという帯電特性を有し、しかも、 帯電系列における前記現像剤規制手段の帯電傾向が前記
    現像剤の帯電傾向から離れていることを特徴とする現像
    装置。
  13. 【請求項13】 前記現像剤規制手段が、前記現像ロー
    ラの長手方向と略平行に伸びている板状部材と、該板状
    部材の先端部に取り付けられ、前記現像ローラの外周面
    と当接する弾性部材とで構成された請求項10,11又
    は、12記載の現像装置。
  14. 【請求項14】 前記現像剤規制手段が感光体と当接す
    る部分の断面形状が、半円形状を形成している請求項1
    0,11,12又は、21記載の現像装置
  15. 【請求項15】 前記1乃至8記載の現像ローラ及び、
    前記9乃至14記載の現像装置のうち、少なくとも、1
    つ以上含む画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007279259A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置
JP2008003458A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Shin Etsu Polymer Co Ltd 半導電性ローラ及び画像形成装置

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