JP2001100393A - フォトマスク - Google Patents

フォトマスク

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JP2001100393A
JP2001100393A JP27472299A JP27472299A JP2001100393A JP 2001100393 A JP2001100393 A JP 2001100393A JP 27472299 A JP27472299 A JP 27472299A JP 27472299 A JP27472299 A JP 27472299A JP 2001100393 A JP2001100393 A JP 2001100393A
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chromium oxide
photomask
chromium
pattern
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Yasuro Mitsuyoshi
靖郎 三吉
Tsukasa Azuma
司 東
Hideyuki Kanemitsu
英之 金光
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Fujitsu Ltd
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Toshiba Corp
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】露光波長が短波長化しても反射率を抑制する。 【解決手段】透明基板1と、この透明基板1の主面側
に、酸化クロム膜3、クロム膜4及び酸化クロム膜5順
次積層して形成された反射防止構造と、酸化クロム膜3
表面であって透明基板1との界面に形成された反射防止
膜としてのLiF膜2と、酸化クロム膜5表面に形成さ
れたスピンオングラス膜6から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射防止構造を有
するフォトマスクに関する。
【0002】
【従来の技術】基板上の被加工膜上にレジストを塗布
し、ステッパ等の露光装置を用いて露光及び現像してレ
ジストパターンを形成するプロセスにおいて、パターン
転写の方法は以下のようになる。すなわち、光源を出て
レンズで集光した光をもう一度レンズで前記レジストに
集光させることで、レジスト上に前記マスクと同じ(縮
小投影の場合は縮小された)パターンの潜像が形成さ
れ、マスクパターンがレジストに転写される。このパタ
ーン転写に用いられるマスクは、通常、厚いガラスの上
に薄膜状のクロムパターンが形成された構造となってい
る。
【0003】ところが、実際に光がマスクを通過する際
には、ガラスとクロム、あるいはクロムと空気の屈折率
の差は非常に大きく、このままではガラスとクロム界
面、あるいはクロムと空気界面での反射が非常に大きく
なる。
【0004】そこで、特開昭53−23277号公報に
開示されているように、クロム単層の代わりに酸化クロ
ム/クロム/酸化クロムの3層構造が提案された。この
3層構造のマスクは、露光波長としては435nmのg
線や365nmのi線を想定している。このような露光
波長の場合、上記3層構造を用いると、反射率は10%
以下となり、反射防止効果は充分であった。
【0005】ところが最近は、パターンの微細化に伴い
露光波長も短くなる傾向にあり、露光波長248nmの
KrFレーザ光や193nmのArF光にシフトしてい
る。すると、波長の違いによる屈折率の違いのために、
上記公報に開示された構造では反射率が10%を超えて
しまい、反射防止効果としては充分ではなくなる。具体
的には、例えばガラスと酸化クロム界面、クロムと空気
の界面の反射率は248nmのKrFエキシマレーザ
光、あるいは193nmのArFエキシマレーザ光の場
合、10%を大幅に超える。従って、入射した光の10
%以上は上記2つの界面で反射し、そのまま露光装置の
内部で複雑な反射を繰り返す。
【0006】このような光は迷光と呼ばれるが、この迷
光が多重反射の結果レジストに到達すると、迷光は通常
の露光光と異なり通常の回折を受けていないため、ノイ
ズとして働く。そのため、レジストの解像度が低下し、
露光裕度や焦点深度を狭め、またマスクの開口率により
パターン形状が変化する等の悪影響を及ぼす。
【0007】そこで、上記界面での反射率を低減するこ
とで迷光をなくすことが解決策として考えられ、実際に
特開平4−51240号公報には、反射防止膜/ガラス
/クロム/酸化クロム/反射防止膜からなる積層構造が
提案されている。しかしながら、この構造ではガラス/
クロム界面の反射が低減されず、反射防止膜構造として
は不十分であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
レジストパターン形成において、形成すべきパターンの
微細化に伴い露光波長も短波長化の傾向にあるが、この
露光波長の短波長化に伴う反射率の増大により迷光が増
大し、レジストの解像度劣化等の弊害が生じている。
【0009】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、その目的とするところは、露光波長が短波長
化しても反射率の低いフォトマスクを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフォトマス
クは、透明基板と、この透明基板の主面側に、第1の酸
化クロム、クロム及び第2の酸化クロムが順次積層して
形成された反射防止構造と、第1の酸化クロム表面であ
って透明基板との界面、あるいは第2の酸化クロム表面
の少なくとも一方に形成された反射防止膜とを具備して
なることを特徴とする。
【0011】反射防止膜が第1の酸化クロム表面であっ
て前記透明基板との界面に形成されている場合には、反
射防止膜の露光波長における複素屈折率を表す空気に対
する相対屈折率をn、消衰係数をk及びその膜厚をdと
すると、望ましくは1.0<n<2.4,k<0.5,
0.01μm<d<0.3μmである。
【0012】また、反射防止膜が第2の酸化クロム表面
に形成されている場合には、反射防止膜の露光波長にお
ける複素屈折率を表す空気に対する相対屈折率をn、消
衰係数をk及びその膜厚をdとすると、望ましくは1.
0<n<1.55,0.01<k<0.3,0.03μ
m<d<0.3μmである。
【0013】また、反射防止膜は、望ましくは炭素、酸
素、窒素、水素を主成分とする有機物の薄膜、あるいは
スピンオングラス膜である。
【0014】(作用)本発明では、酸化クロム、クロム
及び酸化クロムが順次積層して形成された反射防止構造
の少なくともいずれかの表面に反射防止膜が形成されて
なるため、反射防止構造のみからなるフォトマスクより
も反射率を低減することができ、良好な焦点深度が得ら
れ、良好なパターン形状を得ることができる。
【0015】また、この反射防止構造と透明基板との間
に反射防止膜が形成される場合、この反射防止膜の露光
波長における複素屈折率を表す空気に対する相対屈折率
をn、消衰係数をk及びその膜厚をdとすると、1.0
<n<2.4,k<0.5,0.01μm<d<0.3
μmであることが望ましい。さらに、透明基板とは反対
側の反射防止構造表面に反射防止膜が形成される場合、
この反射防止膜の露光波長における複素屈折率を表す空
気に対する相対屈折率をn、消衰係数をk及びその膜厚
をdとすると、1.0<n<1.55,0.01<k<
0.3,0.03μm<d<0.3μmであることが望
ましい。
【0016】このような条件であることが望ましいの
は、以下の図11に示す実験結果に基づく。図11にお
いて、横軸は反射防止膜のk値、縦軸は反射率である。
図11の実験条件は、透明基板とは反対側の反射防止構
造表面に反射防止膜が形成されている場合で、酸化クロ
ム/クロム/酸化クロムの反射防止構造の膜厚は順に3
0nm,70nm,30nmである。また、フォトマス
クに入射される光の波長は248nmであり、反射防止
膜のn値は1.4,その膜厚d=0.22μmである。
図11から分かるように、k値が0.3以下で反射率が
4%以下となり、反射防止効果が充分に現れていること
がわかる。同様に、n値又はd値をシフトさせた場合、
上記望ましい条件が導出される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。
【0018】(第1実施形態)図1は本発明の第1実施
形態に係るフォトマスクの製造方法を示す工程断面図で
ある。
【0019】まず、膜厚0.9インチの石英基板1の主
面上に、反射防止膜として真空蒸着法によりLiF膜2
を形成する。次に、イオン注入法を用いてこのLiF膜
2中に1×1019cm-3のシリコンを注入する。このシ
リコンが注入され反射防止膜として機能するLiF膜2
は、露光波長における複素屈折率を表す空気に対する相
対屈折率をn、消衰係数をk及びその膜厚をdとする
と、1.0<n<2.4,k<0.5,0.01μm<
d<0.3μmを満たすものが用いられることが望まし
い。本実施形態では、このLiF膜2は膜厚0.08μ
mであり、n=1.45,k=0.05であり、上記条
件を満たしている。なお、複素屈折率nは、n=n
−ikで表され、nは空気に対する相対屈折率、kは消
衰係数である。
【0020】次に、このLiF膜2上にスパッタリング
法を用いて膜厚30nmの酸化クロム膜3,膜厚70n
mのクロム膜4及び膜厚30nmの酸化クロム膜5を順
次積層形成する(図1(a))。
【0021】次に、この酸化クロム膜5上に膜厚0.5
μmの感光性樹脂を塗布し、電子線で露光及び現像する
ことにより、この感光性樹脂からなる0.7μm/0.
7μmのライン&スペースパターン(以下、L/Sパタ
ーンと呼ぶ)を形成する。次に、この感光性樹脂のパタ
ーンをマスクとして、塩素を主成分とするガスを用いて
酸化クロム膜3/クロム膜4/酸化クロム膜5の積層構
造をドライエッチングによりパターニングし、さらに感
光性樹脂を剥離する(図1(b))。その後、LiF膜
2及び酸化クロム膜5の表面を覆うようにスピンオング
ラスの溶液を塗布し、200℃で5秒間のベークを行
い、透明基板1の主面側全面に反射防止膜としてスピン
オングラス膜6を形成する。この反射防止膜として機能
するスピンオングラス膜6は、露光波長における複素屈
折率を表す空気に対する相対屈折率をn、消衰係数をk
及びその膜厚をdとすると、1.0<n<1.55,
0.01<k<0.3,0.03μm<d<0.3μm
を満たすものが用いられることが望ましい。本実施形態
では、このスピンオングラス膜6は膜厚0.04μmで
あり、n=1.54,k=0.05であり、上記条件を
満たしている。このスピンオングラス膜6を形成するこ
とによりフォトマスクが完成する(図1(c))。
【0022】以上の工程により作成されたフォトマスク
を、He−Cdレーザ(波長325nm)を用いたレー
ザ顕微鏡を用いて観察したところ、酸化クロム膜3/ク
ロム膜4/酸化クロム膜5の積層パターンが正しく0.
7μm/0.7μmのL/Sパターンの寸法で形成され
ていることを確認した。
【0023】次に、波長248nmのKrFエキシマレ
ーザ光におけるマスクの光反射率を測定したところ、石
英基板1の裏面側からKrFエキシマレーザ光を当てた
場合の反射率は1.5%、石英基板1の主面側、すなわ
ちスピンオングラス膜6側から光を照射した場合の反射
率は3.8%となり、反射が充分に低減されていること
が分かった。
【0024】さらに、このように作成されたフォトマス
クにより実際にパターンを形成してフォトマスクの性能
を以下の条件で検査した。図2は本実施形態に係るフォ
トマスクによりパターンが形成された被処理基板の模式
断面図である。シリコン基板21上に被加工膜である膜
厚200nmのシリコン酸化膜22をCVD法で形成し
た後、このシリコン酸化膜22上にDUV30(ブリュ
ーワサイエンス社製)の溶液をスピンコートし、225
℃で90秒ベークすることにより、反射防止膜23を6
0nm薄膜を形成し、その上にシプレー社製レジストU
V6を塗布し、130℃で60秒間ベークすることによ
りレジスト24を300nmの膜厚で形成した。
【0025】ここで、ニコン社製KrFエキシマスキャ
ナS202A(NA=0.6,マスク倍率は4倍)を用
いて、上記フォトマスクを用いて27mJで露光後、1
30℃で90秒間ベークし、2.38%のテトラメチル
アンモニウムハイドライド(TMAH)で45秒間現像
した。図2に示すように、フォトマスクパターンの1/
4パターンである0.175μm/0.175μmのL
/Sパターンが寸法通り形成され、かつレジスト形状は
矩形であった。次に、フォーカス位置を種々変化させて
露光したところ、寸法が±10%以内になるような焦点
深度は約1.2μmと良好な焦点深度が得られた。
【0026】次に、従来のフォトマスクの構成及び実験
結果により本実施形態と比較して説明する。
【0027】図3は、従来のフォトマスクの構成の一例
を示す断面図である。この従来のフォトマスクの製造方
法は、まず膜厚0.9インチの石英基板1上にスパッタ
リング法を用いて膜厚30nmの酸化クロム膜3、膜厚
70nmのクロム膜4及び膜厚30nmの酸化クロム膜
5を順次積層形成する。次に、酸化クロム膜5上に膜厚
0.5μmの感光性樹脂を塗布し、電子線で露光及び現
像することで、感光性樹脂からなる0.7μm/0.7
μmのL/Sパターンを形成する。次に、この感光性樹
脂のパターンをマスクとして、塩素を主成分とするガス
を用いて酸化クロム膜3,クロム膜4及び酸化クロム膜
5をドライエッチングした後、感光性樹脂を剥離し、図
3に示すフォトマスクが完成する。
【0028】このようなフォトマスクを、波長325n
mのHe−Cdレーザを用いたレーザ顕微鏡により観察
したところ、酸化クロム膜3/クロム膜4/酸化クロム
膜5のL/Sパターンが正しく0.7μm/0.7μm
のL/Sパターンの寸法で形成されていることを確認し
た。
【0029】次に、248nmのKrFエキシマレーザ
光によりこのマスクの光反射率を測定したところ、石英
基板1の裏面側から光を照射した場合に反射率は15.
3%、石英基板1の主面側、すなわち酸化クロム4側か
ら光を照射した場合の光反射率は13.2%と、本実施
形態に比較して反射率が非常に高かった。
【0030】さらに、このように作成されたフォトマス
クにより実際にパターンを形成してフォトマスクの性能
を以下の条件で検査した。シリコン基板21上に被加工
膜である膜厚200nmのシリコン酸化膜22をCVD
法で形成した後、このシリコン酸化膜22上にDUV3
0(ブリューワサイエンス社製)の溶液をスピンコート
し、225℃で90秒ベークすることにより、反射防止
膜23を60nm薄膜を形成し、その上にシプレー社製
レジストUV6を塗布し、130℃で60秒間ベークす
ることによりレジスト24を300nmの膜厚で形成し
た。
【0031】ここで、ニコン社製KrFエキシマスキャ
ナS202A(NA=0.6,マスク倍率は4倍)を用
いて、上記フォトマスクを用いて27mJで露光後、1
30℃で90秒間ベークし、2.38%のテトラメチル
アンモニウムハイドライド(TMAH)で45秒間現像
した。これにより、得られるレジストパターンを含めた
被処理基板の模式断面図を図4に示す。フォトマスクパ
ターンの1/4パターンである0.175μm/0.1
75μmのL/Sパターンが寸法通り形成されていた
が、レジスト形状はその頂部が丸みを帯びていた。次
に、フォーカス位置を種々変化させて露光したところ、
寸法が±10%以内になるような焦点深度は約0.4μ
mと非常に小さくなっていた。
【0032】以上の実験結果から分かるように、フォト
マスク起因での迷光が多かったため、解像性が劣化し、
レジスト、露光装置本来の性能が発揮されずに焦点深度
が小さくなった。また、パターン形状も矩形では無かっ
た。
【0033】このように本実施形態によれば、図3に示
した従来のフォトマスクに比較して、反射率を4%以下
に低減することにより迷光を低減することができる。従
って、レジスト、露光装置の本来の性能が発揮され、良
好な焦点深度が得られ、パターン形状も良好となる。
【0034】(第2実施形態)図5は本発明の第2実施
形態に係るフォトマスクの全体構成を示す断面図であ
る。本実施形態は第1実施形態の変形例に係わる。第1
実施形態とは、反射防止膜の種類及びそのパターニング
手法が異なる。
【0035】まず、膜厚0.9インチの石英基板1の主
面上に、反射防止膜として真空蒸着法により膜厚0.0
9μmのMgF2膜32を形成する。次に、イオン注入
法を用いてこのMgF2膜32中に3×1019cm-3
リンを注入する。このリンが注入され反射防止膜として
機能するMgF2膜32は、露光波長における複素屈折
率を表す空気に対する相対屈折率をn、消衰係数をk及
びその膜厚をdとすると、1.0<n<2.4,k<
0.5,0.01μm<d<0.3μmを満たすものが
用いられることが望ましい。本実施形態では、このMg
2膜32は膜厚0.09μmであり、n=1.58,
k=0.12であり、上記条件を満たしている。次に、
このMgF2膜32上にスパッタリング法を用いて膜厚
30nmの酸化クロム膜3,膜厚70nmのクロム膜4
及び膜厚30nmの酸化クロム膜5を順次積層形成す
る。さらに、この酸化クロム膜5上にDUV30(クラ
リアント社製)の溶液をスピンコートし、225℃で9
0秒間ベークすることにより、DUV30膜36が形成
される(図5(a))。この反射防止膜として機能する
DUV30膜36は、露光波長における複素屈折率を表
す空気に対する相対屈折率をn、消衰係数をk及びその
膜厚をdとすると、1.0<n<1.55,0.01<
k<0.3,0.03μm<d<0.3μmを満たすも
のが用いられることが望ましい。本実施形態では、この
DUV30膜36は膜厚100nmであり、複素屈折率
はn=1.45,k=0.25である。
【0036】次に、このDUV30膜36上に感光性樹
脂を膜厚0.5μmで塗布し、電子線を用いて露光及び
現像することにより、感光性樹脂の0.6μm/0.6
μmのL/Sパターンを形成する。次に、この感光性樹
脂からなるパターンをマスクとして塩素を主成分とする
ガスを用いて酸化クロム膜3/クロム膜4/酸化クロム
膜5/DUV30膜36の積層構造をドライエッチング
によりパターニングした後、感光性樹脂を剥離し、フォ
トマスクが完成する(図5(b))。
【0037】以上の工程により作成されたフォトマスク
において、He−Cdレーザ(波長325nm)を用い
たレーザ顕微鏡を用いて酸化クロム膜3/クロム膜4/
酸化クロム膜5/DUV30膜36の積層パターンが正
しく0.6μm/0.6μmのL/Sパターンの寸法で
形成されていることを確認した。
【0038】次に、波長193nmのArFエキシマレ
ーザ光におけるマスクの光反射率を測定したところ、石
英基板1の裏面側から光を当てた場合の反射率は1.9
%、石英基板1の主面側、すなわちDUV30膜36側
から光を照射した場合の反射率は3.5%と、反射が充
分に低減されていることが分かった。
【0039】さらに、このように作成されたフォトマス
クにより実際にパターンを形成してフォトマスクの性能
を以下の条件で検査した。シリコン基板21上に被加工
膜である膜厚200nmのシリコン酸化膜22をCVD
法で形成した後、このシリコン酸化膜22上にDUV3
0(クラリアント社製)の溶液をスピンコートし、22
5℃で90秒ベークすることにより、反射防止膜23を
55nm薄膜を形成し、その上に、日本ゼオン社製レジ
ストZEP−001を300nmの膜厚で塗布及びベー
クして形成した。
【0040】ここで、ニコン社製ArFエキシマスキャ
ナ(NA=0.6,マスク倍率は4倍)を用いて、上記
フォトマスクを用いて露光及びベークし、テトラメチル
アンモニウムハイドライド(TMAH)で現像した。得
られたレジストパターンは、フォトマスクパターンの1
/4パターンである0.175μm/0.175μmの
L/Sパターンが寸法通り形成され、かつレジスト形状
は図2と同様に矩形であった。次に、フォーカス位置を
種々変化させて露光したところ、寸法が±10%以内に
なるような焦点深度は約1.0μmと良好な焦点深度が
得られた。
【0041】また、本実施形態においても、第1実施形
態と同様に、従来のフォトマスクとの比較を行った。本
実施形態における比較例としてあげられる従来のフォト
マスクの構成を示す断面図は図3に示したものと同じで
あり、その製法も同じであるが、本実施形態における実
験条件との比較を容易にするため、酸化クロム膜3/ク
ロム膜4/酸化クロム膜5の積層パターンを0.6μm
/0.6μmのL/Sパターンとした。
【0042】この従来のフォトマスクにおいて、He−
Cdレーザ(波長325nm)を用いたレーザ顕微鏡に
より観察したところ、酸化クロム膜3/クロム膜4/酸
化クロム膜5のL/Sパターンが正しく0.6μm/
0.6μmのL/Sパターンの寸法で形成されているこ
とを確認した。
【0043】次に、193nmのArFエキシマレーザ
光によりこのマスクの光反射率を測定したところ、石英
基板1の裏面側から光を照射した場合に反射率は18.
2%、石英基板1の主面側、すなわち酸化クロム4側か
ら光を照射した場合の光反射率は15.4%と、本実施
形態に比較して反射率が非常に高かった。
【0044】さらに、このように作成されたフォトマス
クにより実際にパターンを形成してフォトマスクの性能
を検査した。実験条件は、0.6μm/0.6μmのL
/Sパターンが形成されたフォトマスクを用いること以
外は上記第1実施形態中の比較例で示された条件と同じ
である。
【0045】フォトマスクパターンの1/4パターンで
ある0.15μm/0.15μmのL/Sパターンが寸
法通り形成されていたが、レジスト形状はその頂部が丸
みを帯びていた。次に、フォーカス位置を種々変化させ
て露光したところ、寸法が±10%以内になるような焦
点深度は約0.3μmと第1実施形態の比較例に比べて
もさらに小さくなっていた。
【0046】このように本実施形態によれば、第1実施
形態と異なる種類の反射防止膜を用い、異なる条件でフ
ォトマスクを形成し、かつDUV30膜36を酸化クロ
ム膜3/クロム膜4/酸化クロム膜5と同様にパターニ
ングしても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0047】(第3実施形態)図6は本発明の第3実施
形態に係るフォトマスクの全体構成を示す断面図であ
る。本実施形態は第1,2実施形態の変形例に係わり、
ペリクルに反射防止膜を形成する場合に関する。
【0048】まず、膜厚0.9インチの石英基板1の主
面上に、スパッタリング法を用いて膜厚30nmのクロ
ム膜4,膜厚70nmの酸化クロム膜5を順次積層形成
する(図6(a))。次に、酸化クロム膜5上に膜厚
0.5μmの感光性樹脂を塗布し、電子線で露光及び現
像することにより、感光性樹脂の0.7μm/0.7μ
mのL/Sパターンを形成する。次に、この感光性樹脂
のパターンをマスクとして、塩素を主成分とするガスを
用いてクロム膜4/酸化クロム膜5のドライエッチング
を行った後、感光性樹脂を剥離し、レチクル本体41が
完成する(図6(b))。
【0049】次に、レチクル本体41にはごみなどの欠
陥が付着しないように、上記パターニングされたクロム
膜4/酸化クロム膜5からなる半導体回路パターンを覆
うようにフレーム42を用いてペリクル43を貼る。フ
レーム42は、レチクル本体41に固定支持され、レチ
クル本体41表面に対して垂直な方向に所定の高さを有
する部材であり、ペリクル43を支持する。フレーム4
2は黒色アルマイト加工されたアルミ合金からなる。フ
レーム42の内側全面は低分子量テフロンで覆われてお
り、ペリクル43とフレーム42はアクリル系接着剤に
より接着される。
【0050】ペリクル43の材料は、露光波長がKrF
やArF等のDUV(Deep−UV)光の場合は低分
子量テフロン(ポリテトラフルオロエチレン)で構成さ
れており、透過率98%以上で膜厚820±30nmで
ある。このペリクル43は、露光装置の照明光学系の光
学的結像位置からずらして配置されている。ペリクル4
3は、例えば1.4kg/cm2のエアブローでも破れ
が生じないような膜強度で作成される。
【0051】また、ペリクル43の主面側であってレチ
クル本体41とは反対側の表面には反射防止膜44が形
成される。この反射防止膜44は、例えばDUV30
(クラリアント社製)の溶液をスピンコートし、225
℃で90秒間ベークすることにより形成したDUV30
の膜厚100nmの薄膜が用いられる。また、この反射
防止膜44の複素屈折率を表すn値及びk値は、n=
1.60,k=0.35である。なお、このペリクル4
3に形成される反射防止膜44は、露光波長における複
素屈折率を表す空気に対する相対屈折率をn、消衰係数
をk及びその膜厚をdとすると、1.0<n<2.4,
k<0.5,0.01μm<d<0.3μmを満たすも
のが用いられることが望ましい。以上の工程により、フ
ォトマスクが完成する(図6(c))。
【0052】以上の工程により作成されたフォトマスク
をHe−Cdレーザ(波長325nm)を用いたレーザ
顕微鏡を用いて観察したところ、クロム膜4/酸化クロ
ム膜5の積層パターンが正しく0.7μm/0.7μm
のL/Sパターンの寸法で形成されていることを確認し
た。
【0053】次に、波長248nmのKrFエキシマレ
ーザ光におけるマスクの光反射率を測定したところ、ペ
リクル42側からレチクル本体41に向かう光の反射率
は3.2%と、反射が充分抑制されることが確認でき
た。
【0054】さらに、このように作成されたフォトマス
クにより実際にパターンを形成してフォトマスクの性能
を以下の条件で検査した。シリコン基板21上に被加工
膜である膜厚200nmのシリコン酸化膜22をCVD
法で形成した後、このシリコン酸化膜22上にDUV3
0(ブリューワサイエンス社製)の溶液をスピンコート
し、225℃で90秒ベークすることにより、反射防止
膜23を60nm薄膜を形成し、その上にシプレー社製
UV6を塗布し、130℃で60秒間ベークすることに
よりレジスト24を300nmの膜厚で形成した。
【0055】ここで、ニコン社製KrFエキシマスキャ
ナS202A(NA=0.6,マスク倍率は4倍)を用
いて、上記フォトマスクを用いて27mJで露光後、1
30℃で90秒間ベークし、2.38%のテトラメチル
アンモニウムハイドライド(TMAH)で45秒間現像
した。
【0056】得られたレジストパターンは第1実施形態
の図2と同様に、フォトマスクパターンの1/4パター
ンである0.175μm/0.175μmのL/Sパタ
ーンが寸法通り形成され、かつレジスト形状は矩形であ
った。次に、フォーカス位置を種々変化させて露光した
ところ、寸法が±10%以内になるような焦点深度は約
1.2μmと良好な焦点深度が得られた。
【0057】このように、従来のペリクルでは、迷光の
98%以上はマスクを逆方向に透過してしまい、露光装
置の内部で複雑な反射を繰り返すが、本実施形態では、
逆方向への迷光の透過は4%以下に抑制されている。従
って、レジストの解像度が低下したり、露光裕度や焦点
深度を狭めたり、またマスクの開口率によりパターン形
状が変化する等の悪影響を防止することができ、レジス
ト及び露光装置本来の性能を発揮させることができる。
【0058】なお、本実施形態ではペリクル43のレチ
クル本体41とは反対側の面に反射防止膜44を形成す
る場合を示したが、これに限定されるものではない。図
7はペリクル43に貼り付けられる反射防止膜の変形例
を示す断面図である。
【0059】図7(a)に示すように、ペリクル43の
レチクル本体41と対向する面のみに反射防止膜51を
貼り付けてもよい。また、図7(b)に示すように、ペ
リクル43の両面に反射防止膜51及び44を貼り付け
てもよい。さらに、図7(c)に示すように、ペリクル
43の両面に貼り付けた反射防止膜がそれぞれ52a及
び52bからなる積層構造と、53a及び53bからな
る積層構造であってもよい。もちろん、積層される反射
防止膜の層の数は2層に限定されず、何層でもよい。な
お、これら図7(a)〜(c)に示される変形例におい
て、ペリクル43に貼り付けられる反射防止膜の膜厚、
屈折率を規定するn値及びk値の望ましい範囲は、上記
実施形態における反射防止膜44と同様である。
【0060】本発明は上記実施形態に限定されるもので
はない。図8〜図10は本発明の変形例に係わるフォト
マスクの断面図である。上記第1〜第3実施形態と同一
の構成には同一符号を付す。また、81は透明基板1と
酸化クロム膜3との間に形成される反射防止膜であり、
82は透明基板1とは反対側の酸化クロム5表面に形成
される反射防止膜である。
【0061】図8(a)〜(c)は、透明基板1,酸化
クロム3/クロム膜4/酸化クロム膜5及び反射防止膜
81又は82のいずれもが透明基板1上でパターニング
されている例であり、図8(a)は反射防止膜81の
み、(b)は反射防止膜82のみ、(c)は反射防止膜
81及び82ともに形成されている場合を示す。また、
(d)は反射防止膜81が81a〜81cまでの積層構
造となっており、反射防止膜82が82a及び82bの
積層構造となっている場合を示す。
【0062】図9(a)は反射防止膜81がパターニン
グされない場合を、図9(b)及び図9(c)は反射防
止膜82が酸化クロム5の表面を含めて透明基板1全面
にパターニングされずに形成される場合で、(b)は反
射防止膜81が形成されない場合、(c)は反射防止膜
81がパターニングされて形成されている場合である。
【0063】図10(a)〜(e)は酸化クロム3がパ
ターニングされない場合で、(a)は反射防止膜82の
みがパターニングされて形成されている場合、(b)は
反射防止膜81のみが形成されている場合、(c)は反
射防止膜82も形成されている場合であり、反射防止膜
82はパターニングされている場合、(d)は反射防止
膜82のみでパターニングされておらず、(e)は反射
防止膜81及び82ともにパターニングされていない場
合を示す。
【0064】以上の変形例から分かるように、酸化クロ
ム3、反射防止膜81及び82はそれぞれパターニング
の有無に係わらず本発明の効果を奏するもので、そのプ
ロセスの簡便性やフォトマスクの性能に応じて種々選択
して使用可能である。なお、反射防止膜は積層構造であ
ってもよく、積層構造をとる場合、その積層構造は何層
から構成されていてもよい。
【0065】さらに、上記実施形態においては、反射防
止膜としてLiFやMgF2を用いたが、この材料に限
定されるものではない。
【0066】例えば、NaF,BaF2,CaF2,Sr
2,PbF2,Al23,LaF3,YF3,ZnO,Z
nS,ZrO,Al23,SiO2,SnO2,Ta
5,SiN,インジウム・ティン・オキサイド(IT
O)の単体あるいはその混合物であってもよい。
【0067】また、反射防止膜の主成分が誘電体薄膜に
元素をドーピングしたもの、すなわち、例えば上記列挙
した物質の単体あるいはその混合物に、Au,Ag,A
l,Pt,Sr,B,Ga,In等の金属元素、又は
C,Si,Ge,Pb,P,As,Sb,Bi,H等の
元素をイオン打ち込み等の方法でドーピングした物質で
あってもよい。
【0068】また、反射防止膜は、炭素、酸素、窒素、
水素を主成分とする有機物の薄膜、あるいはスピンオン
グラスであってもよい。
【0069】また、クロム膜を挟む酸化クロム膜は、他
の材料に置換可能である。例えば、窒化クロム、酸化窒
化クロム、フッ化クロム、酸化モリブデンシリサイド、
窒化モリブデンシリサイド、又は酸化窒化モリブデンシ
リサイドに置換してもよいし、さらにこのように置換さ
れる膜が、クロム膜を挟む上下において同一である必要
はない。
【0070】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、酸
化クロム、クロム及び酸化クロムが順次積層して形成さ
れた反射防止構造の少なくともいずれかの酸化クロムの
表面に反射防止膜が形成されてなるため、該反射防止構
造のみからなるフォトマスクよりも反射率を低減するこ
とができ、良好な焦点深度が得られ、良好なパターン形
状を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るフォトマスクの製
造方法を示す工程断面図。
【図2】同実施形態に係るフォトマスクを用いてパター
ンが形成された被処理基板の模式断面図。
【図3】従来のフォトマスクの構成の一例を示す断面
図。
【図4】従来のフォトマスクを用いて形成されたレジス
トパターンの模式断面図。
【図5】本発明の第2実施形態に係るフォトマスクの製
造方法を示す工程断面図。
【図6】本発明の第3実施形態に係るフォトマスクの製
造方法を示す工程断面図。
【図7】同実施形態に係るフォトマスクの変形例を示す
断面図。
【図8】本発明に係るフォトマスクの変形例を示す断面
図。
【図9】本発明に係るフォトマスクの変形例を示す断面
図。
【図10】本発明に係るフォトマスクの変形例を示す断
面図。
【図11】本発明に係るフォトマスクの望ましいパラメ
ータを説明するための図。
【符号の説明】
1…透明基板 2…LiF膜 3,5…酸化クロム膜 4…クロム膜 6…スピンオングラス膜 32…MgF2膜 36…DUV30膜 44,81,82…反射防止膜 41…レチクル本体 42…フレーム 43…ペリクル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東 司 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 金光 英之 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 2H095 BA02 BC14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板と、 この透明基板の主面側に、第1の酸化クロム、クロム及
    び第2の酸化クロムが順次積層して形成された反射防止
    構造と、 第1の酸化クロム表面であって前記透明基板との界面、
    あるいは第2の酸化クロム表面の少なくとも一方に形成
    された反射防止膜とを具備してなることを特徴とするフ
    ォトマスク。
  2. 【請求項2】 前記反射防止膜は、第1の酸化クロム表
    面であって前記透明基板との界面に形成されてなり、該
    反射防止膜の露光波長における複素屈折率を表す空気に
    対する相対屈折率をn、消衰係数をk及びその膜厚をd
    とすると、1.0<n<2.4,k<0.5,0.01
    μm<d<0.3μmであることを特徴とする請求項1
    に記載のフォトマスク。
  3. 【請求項3】 前記反射防止膜は、第2の酸化クロム表
    面に形成されてなり、該反射防止膜の露光波長における
    複素屈折率を表す空気に対する相対屈折率をn、消衰係
    数をk及びその膜厚をdとすると、1.0<n<1.5
    5,0.01<k<0.3,0.03μm<d<0.3
    μmであることを特徴とする請求項1に記載のフォトマ
    スク。
  4. 【請求項4】 前記反射防止膜は、炭素、酸素、窒素、
    水素を主成分とする有機物の薄膜、あるいはスピンオン
    グラス膜であることを特徴とする請求項1に記載のフォ
    トマスク。
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