JP2001099769A - 床衝撃音発生器及び床衝撃音発生方法 - Google Patents

床衝撃音発生器及び床衝撃音発生方法

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JP2001099769A
JP2001099769A JP29978799A JP29978799A JP2001099769A JP 2001099769 A JP2001099769 A JP 2001099769A JP 29978799 A JP29978799 A JP 29978799A JP 29978799 A JP29978799 A JP 29978799A JP 2001099769 A JP2001099769 A JP 2001099769A
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JP
Japan
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impact sound
rotation
rotating shaft
housing
floor impact
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JP29978799A
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Masato Yamazaki
真郷 山崎
Toshio Kihara
俊夫 木原
Chikao Terajima
近雄 寺島
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 JISによる測定法に準じた衝撃力による衝
撃音を発生するものであって、電源を必要とすることな
く、安価、軽量で、持ち運び性にも優れた簡易型の床衝
撃音発生器を提供すること。 【解決手段】 筺体11にハンマ12を上下動可能に設
け、筺体11より回転可能に支持されて手動ハンドル2
0により回転される回転軸14にカム15を取り付け、
カム15によりハンマ12を周期的に持ち上げて自由落
下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、床衝撃音発生器
に関し、特に、床衝撃音レベルの測定に使用される軽量
床衝撃音用の床衝撃音発生器及び床衝撃音発生方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物の床衝撃音レベルの測定は、JI
SA1418(建築物の現場における床衝撃音レベルの
測定方法)に規定された測定法に準じて行われる。この
測定法では、建築物の上階の音源室と下階の受音室との
間に床を構築し、音源室には床衝撃音発生器を設置し、
受音室には床から離して複数のマイクロホンを設置し、
床衝撃音発生器によって床に衝撃音を発生させ、マイク
ロホンによって検出した床衝撃音をオクターブ分析する
方法が規定されている。上述のような測定法の実施に
は、特開平8−159929号公報や特開平10−21
3475号公報に示されているように、電動式の床衝撃
音発生器が使用さされている。電動式の床衝撃音発生器
は、回転軸を電動機により回転駆動し、回転軸に取り付
けられているカムによりハンマを周期的に持ち上げて自
由落下させ、ハンマによって床を叩くことにより衝撃音
を発生するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電動式の床衝撃音発生
器は、JISによる測定法に準じた衝撃力による衝撃音
を発生し、所期の目的を達成するが、しかし、電動式で
あるため、高価で、工事現場で商用交流電源等の電源が
必要であり、また、重く、持ち運びが大変である上に、
全国各地の数多くの新築棟で床衝撃音を測定するために
必要な台数の床衝撃音発生器を準備するには、莫大な費
用がかかることになる。そして、測定には複数の人数が
必要となるという問題点もある。この発明は、上述の如
き問題点を解消するためになされたもので、JISによ
る測定法に準じた衝撃力による衝撃音を発生するもので
あって、電源を必要とすることなく、安価、軽量で、持
ち運び性にも優れ、1人で測定が可能な簡易型の床衝撃
音発生器及び床衝撃音発生方法を提供することを目的と
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明による床衝撃音発生器は、
筺体と、前記筺体により上下動可能に支持されたハンマ
と、前記筺体により回転可能に支持された回転軸と、前
記回転軸に取り付けられ、前記回転軸の回転により回転
し、前記ハンマを周期的に持ち上げて自由落下させるカ
ムと、前記回転軸に取り付けられ、当該回転軸を手動回
転させるための手動ハンドルとを有しているものであ
る。この構成によれば、手動ハンドルにより手にて回転
軸が回転され、回転軸に取り付けられているカムにより
ハンマが周期的に持ち上げられて自由落下し、自由落下
するハンマによって床を叩くことにより衝撃音を発生す
る。
【0005】請求項2に記載の発明による床衝撃音発生
器は、前記回転軸の回転数(一定時間当たりの回転数又
は延回転数)を計測する回転数メータが取り付けられて
いるものである。この構成によれば、回転数メータによ
って回転軸の回転数が計測され、作業者は回転軸の回転
数を知ることができ、この回転数を参考にして回転軸を
所要の回転数(略一定の回転速度)で回転させることが
できる。
【0006】請求項3に記載の発明による床衝撃音発生
器は、前記手動ハンドルに円盤を固着し、該円盤を放射
状に分割して分割された部分毎に異なる着色を施すもの
である。この構成によれば、手動ハンドルを回転すると
き、異なる着色が混色して回転軸の回転数が所定の回転
数になったことを確認できる。分割された部分の形は扇
形でもよいし、走馬燈の様に円周方向や半径方向に形が
変化するものでもよい。
【0007】請求項4に記載の発明による床衝撃音発生
器は、前記回転軸を回転させるモータを取り付け可能で
あることを特徴とする。この構成によれば、モータを取
り付けた床衝撃音発生器を2階に置いたあと1階で測定
できるため、1人で測定を行うことができると共に、モ
ータを外して軽量とし1階、2階にそれぞれ1人ずつ、
合計2人で測定をする等、投入人数に応じて変更するこ
とができる。
【0008】請求項5に記載の発明による床衝撃音発生
器は、前記モータが前記回転軸を回転させる駆動ギヤ及
びスイッチを備えるモータユニットとして構成され、前
記筐体に取り付け可能であることを特徴とする。この構
成によれば、モータユニットが一体化され、駆動ギヤを
回転軸の連動ギヤに噛み合わせて、筐体への取付が容易
に行なえる。
【0009】請求項6に記載の発明による床衝撃音発生
器は、前記モータがリモートコントロール装置により回
転制御されることを特徴とする。この構成によれば、手
動ハンドルの代わりにモータにより回転軸を回転させ、
このモータをリモートコントロール装置により回転制御
できるため、1人で測定を行うことができる。
【0010】請求項7に記載の発明による床衝撃音発生
器は、筺体と、前記筺体により上下動可能に支持された
ハンマと、前記筺体により回転可能に支持された回転軸
と、前記回転軸に取り付けられ、前記回転軸の回転によ
り回転し、前記ハンマを周期的に持ち上げて自由落下さ
せるカムと、前記回転軸を回転させるモータと、前記モ
ータを回転制御するリモートコントロール装置と、を有
していることを特徴とする。この構成によれば、モータ
により回転軸を回転させる床衝撃音発生器を2階に置い
たあと、リモートコントロール装置により前記モータを
回転制御できるため、1階で1人で測定することができ
る。
【0011】請求項8に記載の発明による床衝撃音発生
器は、筺体と、前記筺体により上下動可能に支持された
ハンマと、前記筺体により回転可能に支持された回転軸
と、前記回転軸に取り付けられ、前記回転軸の回転によ
り回転し、前記ハンマを周期的に持ち上げて自由落下さ
せるカムと、前記回転軸に取り付けられたゼンマイ機構
と、前記ゼンマイ機構に回転力を蓄積させるための手動
ハンドルとを有しているものである。この構成によれ
ば、ゼンマイ機構の回転力により回転軸を回転させるた
め、回転数が安定する。
【0012】請求項9に記載の発明による床衝撃音発生
方法は、基準間隔発生器を備え、前記手動ハンドルを前
記基準間隔発生器に同期させて回転することを特徴とす
る。この構成によれば、例えばJISの規定に準じて実
施したハンマ音を録音しておき、この録音の再生音を基
準間隔発生器として、イヤホン、ヘッドホン等で聞きな
がら、その再生音の間隔に合わせて手動ハンドルを回転
できるので、回転軸の回転数を一定にすることができ、
正確な測定をすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明する。図1はこの発明によ
る床衝撃音発生器の一つの実施の形態を示している。床
衝撃音発生器は全体を符号10により示されている。該
床衝撃音発生器10は箱状の筺体11を有しており、筺
体11は複数個、この実施の形態では、5個のハンマ1
2を横一列に互いに所定間隔をおいて上下動可能に支持
している。
【0014】筺体11は、軸受部材13により回転軸1
4を両持ち水平状態で、回転可能に支持している。回転
軸14には各ハンマ12毎にカム15が取り付けられて
いる。カム15は回転軸14の回転により回転するもの
であり、180度の回転角をもって2個のピン16を取
り付けられている。ピン16は、カム15の回転によ
り、ハンマ12のステム17の上端に取り付けられてい
る頭部18と周期的に当接してハンマ12を周期的に持
ち上げて自由落下させる。
【0015】一つのカム15に2個のピン16が取り付
けられているから、ハンマ12は回転軸14の1回転に
付き、2回、自由落下する。図1において、ハンマ12
は手動ハンドル20の回転に対して各々36度毎に、位
相(ハンマが3本の時は60度)を異にして落下し、右
側より順にハンマ12を、1番ハンマ〜5番ハンマとす
ると、1番ハンマは上死点付近を上昇中であり、2番ハ
ンマは上死点近傍に位置しており、3番ハンマはピン1
6が頭部18より外れて落下した状態、4番ハンマはピ
ン16により僅かに上昇した状態、5番ハンマはさらに
上昇した状態を示している。なお、筺体11の下部には
アジャストボルトによる脚体19が取り付けられてお
り、脚体19による筺体11の設置高さはハンマ12の
自由落下ストロークより小さくなっており、脚体19を
介して筺体11が床100上に設置されることにより、
ハンマ12は、自由落下によって床100を叩き、衝撃
音を発生する。
【0016】回転軸14の一端には回転軸14を手動回
転させるための手動ハンドル20が取り付けられてい
る。回転軸14の他端には回転軸14の回転数(1分間
当たりの回転数)を計測する回転数メータ21が取り付
けられている。この回転数メータ21としては、機械式
のもの、小型電池による電気式のものがある。
【0017】上述の構成による床衝撃音発生器10で
は、手動ハンドル20によって手にて回転軸14を回転
させる。この回転軸14の回転によりカム15が回転
し、カム15のピン16がハンマ12の頭部18と周期
的に当接してハンマ12を周期的に持ち上げて自由落下
させる。これにより、ハンマ12が、床100を叩き、
衝撃音を発生する。回転軸14の回転数は回転数メータ
21によって計測され、作業者は、回転数メータ21に
よって回転軸14の回転数を知ることができ、この回転
数を参考にして回転軸14を所要の回転数で回転させる
ことができる。
【0018】ハンマ12が5本の場合には、回転軸14
の回転数を60rpm(round perminute: 1分間当た
りの回転数)にすることで、JISの測定法に準じた衝
撃力による床衝撃音を発生させることができる。ハンマ
12が3本の場合には、回転軸14の回転数を100r
pmの回転数にすることにより、JISの測定法に準じ
た衝撃力による床衝撃音を発生させることができる。な
お、ハンマ12が床100を叩くことによる反動で、筺
体11が持ち上がったり、ずれ動くことは、作業者が筺
体11を手で押さえるなどして筺体11に体重をかける
ことにより防ぐことができる。
【0019】つぎに、本発明の他の実施形態について、
図2を参照して詳細に説明する。図2は本発明の他の実
施形態の一部を破断した正面図である。なお、図2にお
いて、図1と実質的に同等の構成については、同じ符号
を付して詳細な説明を省略する。この実施の形態は、回
転軸14の動力としてゼンマイ機構25を用いたことを
特徴としている。ゼンマイ機構25は、内輪車26、外
輪車27、内輪車26と外輪車27との間に巻回された
ゼンマイ28、内輪車26及び外輪車27のロック機構
(図示せず)等から構成され、筐体11の側板に支持板
29により固定されている。そして、外輪車27は回転
軸14にねじ止めされ、内輪車26は回転軸14に回転
可能に支持され、その突出端に手動ハンドル20が取り
付けられている。
【0020】図2の実施形態の床衝撃音発生器10は、
手動ハンドル20を回転させることにより内輪車26が
回転してゼンマイ機構25のゼンマイ28に回転力が蓄
積され、図示していないロック機構を解除することによ
り、蓄積された回転力が回転軸14に付与されて回転軸
14が回転する。これにより、前記した図1の実施形態
と同様にカム15が回転し、カム15のピン16がハン
マ12の頭部18と周期的に当接してハンマ12を周期
的に持ち上げて自由落下させる。
【0021】図1の実施形態においては、手により手動
ハンドル20を直接回転させるため回転数が一定になり
にくいが、図2の実施形態においては、ゼンマイ機構2
5の回転力により回転軸14を回転させるため、回転数
が安定するという効果がある。また、回転数をさらに安
定させるために、遠心ガバナー等の調速機を回転軸14
に固定するように構成することもできる。
【0022】なお、図1の実施の形態において、手動ハ
ンドル20に円盤35を固着し、この円盤35を図3
(a)のように放射状に分割して扇形部分に異なる着色
を施すように構成してもよい。このように構成すること
により、回転軸14が一定の回転数になると色が混色し
て均一になり、所望の回転数であることを確認すること
ができる。すなわち、放射状の分割数を多くすると混色
しやすいため低い回転数で均一になり、分割数を少なく
すると混色しにくいため、高い回転数で均一になる。こ
のように円盤35の分割数を設定することにより、所望
の回転数に合わせることができる。
【0023】手動ハンドル20に固着する円盤36は、
図3(b)のように、例えば3つの円環部を形成し、各
円環部を放射状に分割して扇形部分を形成して異なる着
色を施してもよい。この場合、外周円環部を18等分
し、中間円環部を16等分し、内周円環部を12等分し
て異なる着色を施している。このように構成することに
より、手動ハンドル20を回転させるときの上限、下限
を設定し、所定の範囲の回転数で回転させることができ
る。すなわち、外周円環部は低い回転数で混色し、内周
円環部は高い回転数で混色するため、その範囲内の回転
数で中間円環部が混色するように手動ハンドル20を回
転させればよい。
【0024】手動ハンドル20に取り付ける握り部20
aは、図4に示されるようにリング部20bに対して折
り畳み可能とし、床衝撃音発生器10を運搬するときに
小型化すると共に、搬送時に被服等が引っ掛かるのを防
止するように構成してもよい。筐体は図5に示されるよ
うに、例えばアルミニウム等のアングル材からなるフレ
ーム(骨組)11Aにて構成し、軽量化を図るようにし
てもよい。また、手動ハンドル20に固着する円盤に放
射状の複数のスリットを形成し、1つのスリットに対応
して前方に光源を配置すると共に後方に受光素子を配置
し、所定角度ずらした他のスリットの後方に発光素子を
配置すると共に、受光素子にて光源からの光を受光した
後、所定時間遅延して発光素子を発光させ、この光をス
リットを通して前方から肉眼で観察するように構成して
もよい。
【0025】このように構成することにより、光源から
の光を受光素子で受光した後、遅延させて発光素子を発
光させ、所望の回転数になると発光素子からの光が他の
スリットを透過して前方から肉眼で観察できるため、回
転軸の回転数を正確に確認できる。このため、JISの
規定に準じた正確な床衝撃音のレベル測定を行うことが
できる。
【0026】本発明のさらに他の実施形態について、図
6を参照して詳細に説明する。図6はその一部を破断し
た正面図である。この実施形態は、前記した図1に示す
床衝撃音発生器10の回転軸14を回転させるモータ3
0を、筐体11に取り付け可能であることを特徴とす
る。モータ30は例えば交流100Vで回転されるもの
であり、ベース31が筐体11の側板にボルト32によ
り固定されている。そして、モータ30の回転軸に固定
された歯車33と、回転軸14に固定された歯車34と
が噛合している。
【0027】モータ30は、測定を行う人数により取り
付けたり、外したりすることができる。すなわち、1人
で測定するときは、モータ30を取り付けた床衝撃音発
生器10を2階に置いたあと、1階で測定すればよい。
また、2人で測定するときは、モータを外して軽量と
し、1階の1人が測定を行い、2階の1人が手動ハンド
ル20を回転させて床衝撃音発生器10を作動させる。
このように投入人数に応じてモータ30を着脱すること
ができ、1人でも測定することができる。回転軸14が
モータ30により回転されるときは、手動ハンドル20
を外して負荷を少なくするようにしてもよい。
【0028】図7、8を参照して、本発明のさらに他の
実施形態について説明する。図7は他の実施の形態を示
す斜視図、図8は概略配線図である。図7、8におい
て、モータユニット40は、モータ41に減速輪列(図
示せず)を介して連動する駆動ギヤ42を備え、駆動ギ
ヤ42は回転軸14に取り付けられた連動ギヤ43に噛
み合い可能である。モータユニット40は、駆動ギヤ4
2を回転軸14の連動ギヤ43に噛み合わせて、筐体1
1に取り付け可能である。回転軸14により回転するカ
ムにより、ハンマを周期的に持ち上げて自由落下させる
構成は、前記の実施形態と同等の構成であり、詳細な説
明は省略する。
【0029】モータユニット40は、電源プラグに接続
される電源スイッチ44、ヒューズ45、電源電圧を安
定させるコンデンサ46、モータ41を回転させるスナ
ップスイッチ47を備え、スナップスイッチ47に並列
にスイッチコネクタ48が設けられている。従って、電
源スイッチ44を閉じ、スナップスイッチ47を押して
いるときにモータ41が回転するように構成されてい
る。なお、スナップスイッチ47を開閉状態を保持でき
るトグルスイッチ等に変更してもよい。
【0030】モータユニット40により床衝撃音発生器
10を作動させるときは、手動ハンドル20を取外し、
駆動ギヤ42を回転軸14の連動ギヤ43に噛み合わ
せ、モータユニット40を筐体11に六角ボルトにより
固定する。このように、モータユニット40は一体化さ
れているため、筐体11への取付が容易に行なえる。そ
して、電源プラグをコンセントに差込み、電源スイッチ
44を閉じてスナップスイッチ47を押すことによりモ
ータ41を回転させることができる。
【0031】モータユニット40はリモートコントロー
ル装置50により回転制御されるように構成することが
できる。リモートコントロール装置50は、リモコン送
信機51及びリモコン受信機52から構成されている。
リモコン送信機51は内部電源(図示せず)を有し、例
えば押しボタン51aを押している間、モータ41を回
転させるものである。
【0032】また、リモコン受信機52は、例えば交流
100Vの電源により内部電源が充電され、プラグ52
aがスイッチコネクタ48に挿入され、リモコン送信機
51からの指示により、モータ41に電源を供給及び遮
断して、回転、停止を指示するものである。なお、リモ
コン受信機52からの指示により、リレー(図示せず)
を介してスナップスイッチ47を作動させる等、適宜変
更することができる。
【0033】モータ41をリモートコントロール装置5
0により回転制御することにより、作業者は床衝撃音発
生器10を上階に置いたあと1階に行き、1人でモータ
41を回転制御して床に衝撃音を発生させ、下階でその
衝撃音を測定することができる。なお、リモートコント
ロール装置50は、ワイヤレスのものに限らず、信号線
により連結したものでもよいのは勿論である。また、ワ
イヤレスのものは、電波式、赤外線式あるいは超音波式
等、適宜変更することができる。
【0034】床衝撃音発生器10は前記したように構成
されるものであり、つぎに、手動による床衝撃音発生方
法について説明する。この発生方法は、基準間隔発生器
を備え、手動ハンドル20を基準間隔発生器に同期させ
て回転することを特徴とする。基準間隔発生器は、例え
ば、JISの規定に準じて実施したハンマ音を録音した
録音装置(又は再生専用装置)が用いられ、この録音を
再生する装置で再生した再生音をイヤホン、ヘッドホン
等で聞きながら、その再生音の間隔に合わせて手動ハン
ドル20を回転する。これにより、JISの規定に準じ
た回転軸の回転が行え、正確な測定が可能となる。
【0035】基準間隔発生器は、カセット式の磁気テー
プを用いた録音再生装置の他に、ICレコーダ、光磁気
ディスク(MO)やミニディスク(MD)等の録音再生
装置を用いてもよい。また、メトロノームを基準間隔発
生器として使用してもよく、メトロノームは振り子式、
電子式、光式、音式等のものを使用できる。さらに、携
帯コンピュータに回転する画像を表示させて、この画像
に合わせて手動ハンドルを回転させるようにしてもよ
い。上述したように、この発明による床衝撃音発生器1
0は、手動式であるから、電動機や電源回路等が不要に
なり、必要最小限の部品で構成され、安価で、軽量化が
図られる。また、必要に応じて回転軸を回転させるモー
タを取り付けることができ、少ない人数でも測定するこ
とができる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、請求項
1に記載の発明による床衝撃音発生器によれば、筺体
と、前記筺体により上下動可能に支持されたハンマと、
前記筺体により回転可能に支持された回転軸と、前記回
転軸に取り付けられ、前記回転軸の回転により回転し、
前記ハンマを周期的に持ち上げて自由落下させるカム
と、前記回転軸に取り付けられ、当該回転軸を手動回転
させるための手動ハンドルとを有している構成としたの
で、手動ハンドルにより手にて回転軸が回転され、回転
軸に取り付けられているカムによりハンマが周期的に持
ち上げられて自由落下することで、ハンマが床を叩いて
衝撃音を発生するから、JISによる測定法に準じた衝
撃力による衝撃音を発生し、電源を必要とすることな
く、安価、軽量で、持ち運び性にも優れた床衝撃音発生
器が得られる。
【0037】請求項2に記載の発明による床衝撃音発生
器によれば、前記回転軸の回転数を計測する回転数メー
タが取り付けられている構成としたので、回転数メータ
によって回転軸の回転数が計測され、作業者は回転軸の
回転数を知ることができ、この回転数を参考にして回転
軸を所要の回転数で回転させることができる。請求項3
に記載の発明による床衝撃音発生器によれば、手動ハン
ドルに円盤を固着し、該円盤を放射状に分割して分割さ
れた部分毎に異なる着色を施すように構成したので、手
動ハンドルを回転するとき異なる着色が混色することに
より回転軸の回転数が所定の回転数になったことを確認
できる。
【0038】請求項4に記載の発明による床衝撃音発生
器によれば、回転軸を回転させるモータを取り付け可能
であるように構成したので、投入人数に合わせてモータ
を取り付けたり、外したりすることができる。請求項5
に記載の発明による床衝撃音発生器によれば、モータユ
ニットが一体化されるため、1人で測定を行なうとき筐
体へのモータユニットの取付が容易に行なえる。
【0039】請求項6に記載の発明による床衝撃音発生
器によれば、前記モータがリモートコントロール装置に
より回転制御できるので、手動ハンドルの代わりにモー
タにより回転軸を回転させ、このモータをリモートコン
トロール装置により回転制御して、1人で測定を行うこ
とができる。請求項7に記載の発明による床衝撃音発生
器によれば、筺体と、前記筺体により上下動可能に支持
されたハンマと、前記筺体により回転可能に支持された
回転軸と、前記回転軸に取り付けられ、前記回転軸の回
転により回転し、前記ハンマを周期的に持ち上げて自由
落下させるカムと、前記回転軸を回転させるモータと、
前記モータを回転制御するリモートコントロール装置と
を有する構成としたので、1人の作業者が床衝撃音発生
器を上階に置いたあと下階に行き、床衝撃音を測定する
ことができる。
【0040】請求項8に記載の発明による床衝撃音発生
器によれば、筺体と、前記筺体により上下動可能に支持
されたハンマと、前記筺体により回転可能に支持された
回転軸と、前記回転軸に取り付けられ、前記回転軸の回
転により回転し、前記ハンマを周期的に持ち上げて自由
落下させるカムと、前記回転軸に取り付けられたゼンマ
イ機構と、前記ゼンマイ機構に回転力を蓄積させるため
の手動ハンドルとを有する構成としたので、回転軸はゼ
ンマイ機構の回転力により回転されるので、回転が一定
となり、正確な測定をすることができる。請求項9に記
載の発明による床衝撃音発生方法によれば、回転軸を手
動回転させるための手動ハンドルを、基準間隔発生器に
同期させて回転することができるので、JISの規定に
準じた正確な測定を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による床衝撃音発生器の一つの実施の
形態を示す一部を破断した正面図である。
【図2】この発明による床衝撃音発生器の他の実施の形
態を示す一部を破断した正面図である。
【図3】(a)は手動ハンドルに円盤を固着した状態の
正面図、(b)は円盤の他の例の正面図である。
【図4】(a)は手動ハンドルの他の例を示す正面図、
(b)は(a)の中央縦断面図である。
【図5】筐体の他の実施の形態を示す内部機構を省略し
た概略斜視図である。
【図6】この発明による床衝撃音発生器にモータを取り
付け可能である他の実施の形態を示す一部を破断した正
面図である。
【図7】この発明による床衝撃音発生器にモータユニッ
トを取り付け、リモートコントロール装置により回転制
御される他の実施の形態を示す斜視図。
【図8】モータユニット及びリモートコントロール装置
の概略配線図。
【符号の説明】
10 床衝撃音発生器 11 筺体 12 ハンマ 13 軸受部材 14 回転軸 15 カム 16 ピン 17 ステム 18 頭部 19 脚体 20 手動ハンドル 21 回転数メータ 25 ゼンマイ機構 30、41 モータ 35、36 円盤 40 モータユニット 42 駆動ギヤ 43 連動ギヤ 50 リモートコントロール装置 51 リモコン送信機 52 リモコン受信機

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筺体と、 前記筺体により上下動可能に支持されたハンマと、 前記筺体により回転可能に支持された回転軸と、 前記回転軸に取り付けられ、前記回転軸の回転により回
    転し、前記ハンマを周期的に持ち上げて自由落下させる
    カムと、 前記回転軸に取り付けられ、当該回転軸を手動回転させ
    るための手動ハンドルと、を有していることを特徴とす
    る床衝撃音発生器。
  2. 【請求項2】 前記回転軸の回転数を計測する回転数メ
    ータが取り付けられていることを特徴とする請求項1記
    載の床衝撃音発生器。
  3. 【請求項3】 前記手動ハンドルに円盤を固着し、該円
    盤を放射状に分割して分割された部分毎に異なる着色を
    施すことを特徴とする請求項1記載の床衝撃音発生器。
  4. 【請求項4】 前記回転軸を回転させるモータを取り付
    け可能であることを特徴とする請求項1記載の床衝撃音
    発生器。
  5. 【請求項5】 前記モータは前記回転軸を回転させる駆
    動ギヤ及びスイッチを備えるモータユニットとして構成
    され、前記筐体に取り付け可能であることを特徴とする
    請求項4記載の床衝撃音発生器。
  6. 【請求項6】 前記モータは、リモートコントロール装
    置により回転制御されることを特徴とする請求項4又は
    5記載の床衝撃音発生器。
  7. 【請求項7】 筺体と、 前記筺体により上下動可能に支持されたハンマと、 前記筺体により回転可能に支持された回転軸と、 前記回転軸に取り付けられ、前記回転軸の回転により回
    転し、前記ハンマを周期的に持ち上げて自由落下させる
    カムと、 前記回転軸を回転させるモータと、 前記モータを回転制御するリモートコントロール装置
    と、を有していることを特徴とする床衝撃音発生器。
  8. 【請求項8】 筺体と、 前記筺体により上下動可能に支持されたハンマと、 前記筺体により回転可能に支持された回転軸と、 前記回転軸に取り付けられ、前記回転軸の回転により回
    転し、前記ハンマを周期的に持ち上げて自由落下させる
    カムと、 前記回転軸に取り付けられたゼンマイ機構と、 前記ゼンマイ機構に回転力を蓄積させるための手動ハン
    ドルと、を有していることを特徴とする床衝撃音発生
    器。
  9. 【請求項9】 基準間隔発生器を備え、前記請求項1乃
    至3のいずれかに記載の手動ハンドルを、前記基準間隔
    発生器に同期させて回転することを特徴とする床衝撃音
    発生方法。
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