JP2001004437A - 床衝撃音の測定方法 - Google Patents

床衝撃音の測定方法

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JP2001004437A
JP2001004437A JP11177131A JP17713199A JP2001004437A JP 2001004437 A JP2001004437 A JP 2001004437A JP 11177131 A JP11177131 A JP 11177131A JP 17713199 A JP17713199 A JP 17713199A JP 2001004437 A JP2001004437 A JP 2001004437A
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floor impact
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Masato Yamazaki
真郷 山崎
Toshio Kihara
俊夫 木原
Chikao Terajima
近雄 寺島
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価で、重量物の床衝撃音発生器を必要とす
ることなく、JISによる測定法に準じて建築物の床衝
撃音の測定を行うことができる測定方法を提供するこ
と。 【解決手段】 手動式の床衝撃音発生器10を使用して
所定の衝撃力をもって床100に衝撃を与えて床衝撃音
を発生させ、その床衝撃音をマイクロホン50より検出
して衝撃音レベルを騒音計51で測定し、その測定値を
補正値により補正演算し、補正後の衝撃音レベルを測定
出力値とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築物の床衝撃
音の測定方法に関し、特に、JISにより規定された測
定法に準じて建築物の床衝撃音の測定を行う測定方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物の床衝撃音レベルの測定は、JI
SA1418(建築物の現場における床衝撃音レベルの
測定方法)に規定された測定法に準じて行われる。この
測定法では、建築物の上階の音源室と下階の受音室との
間に床を構築し、音源室には床衝撃音発生器を設置し、
受音室には床から離して複数のマイクロホンを設置し、
床衝撃音発生器によって床に衝撃音を発生させ、マイク
ロホンによって検出した床衝撃音をオクターブ分析する
方法が規定されている。
【0003】上述のような測定法の実施には、特開平8
−159929号公報に示されているように、電動式の
床衝撃音発生器が使用されている。電動式の床衝撃音発
生器は、一端を基台に回動可能に接続されたアームの先
端に自動車タイヤが取り付けられ、電動機、カム機構に
よってアームを所定の持ち上げ回動角まで持ち上げ、換
言すれば、自動車タイヤを所定高さまで持ち上げ、この
状態よりアームを解放して自動車タイヤを床面上に自由
落下させ、所定の衝撃力をもって衝撃音を発生するバン
グマシンと云われる重量床衝撃音発生器と、回転軸を電
動機により回転駆動し、回転軸に取り付けられているカ
ムによりハンマを周期的に持ち上げて自由落下させ、ハ
ンマによって床を叩くにより所定の衝撃力をもって衝撃
音を発生するタッピングマシンと云われる軽量床衝撃音
発生器とがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような電動式の
床衝撃音発生器は、何れも、JISによる測定法に準じ
た衝撃力による衝撃音を発生し、所期の目的を達成する
が、しかし、電動式であるため、電動機、カム機構等の
付帯装置が必要になり、非常に高価で、全国各地の数多
くの新築棟で床衝撃音を測定するために必要な台数の床
衝撃音発生器を準備するには、莫大な費用がかかること
になる。
【0005】また、上述のような電動式の床衝撃音発生
器は、工事現場で商用交流電源等の電源が必要であり、
しかも、自ら発生する衝撃の反動で、持ち上がったり、
ずれ動かないよう、重量があり、持ち運びが大変であ
り、音源室(2階)に運搬する際に工数的にも取り廻し
が悪く、測定作業効率が悪い。この発明は、上述の如き
問題点を解消するためになされたもので、高価で、重量
物の床衝撃音発生器を必要とすることなく、JISによ
る測定法に準じて建築物の床衝撃音の測定を行うことが
できる測定方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明による床衝撃音の測定方法
は、手動式の床衝撃音発生器を使用して所定の衝撃力を
もって床に衝撃を与えて床衝撃音を発生させ、その床衝
撃音の衝撃音レベルを測定し、その測定値を補正値によ
り補正演算し、補正後の衝撃音レベルを測定出力値とす
るものである。測定にはマイクロホンと騒音計を用いる
が、他の代替測定法であってもよい。
【0007】この構成によれば、手動式の床衝撃音発生
器により所定の衝撃力をもって床に衝撃を与えて床衝撃
音を発生させるから、床衝撃音発生器は電動式のものに
比して軽量になる。床衝撃音発生器の軽量化により、衝
撃反動による床衝撃音発生器の持ち上り、ずれ動きは作
業者が手足で床衝撃音発生器に体重をかけることにより
防止できる。この場合、床衝撃音の測定時に、床衝撃音
発生器の近くに作業者が居ることになり、床剛性が変動
し、床衝撃音の測定値が電動式の床衝撃音発生器による
場合に比して変動するが、騒音計で測定した衝撃音レベ
ルの測定値を補正値により補正演算し、補正後の衝撃音
レベルを測定出力値とするから、作業者が床衝撃音発生
器近くに居ることによる床衝撃音測定値の変動が補償さ
れる。
【0008】請求項2に記載の発明による床衝撃音の測
定方法は、前記補正値は床衝撃音測定法毎に定められた
補正定数であり騒音計による衝撃音レベルの測定値に前
記補正定数を加算して衝撃音レベルの補正を行うもので
ある。この構成によれば、床衝撃音測定法毎に定められ
た補正定数により床衝撃音の測定値の補正が行われ、各
床衝撃音測定法毎に床衝撃音測定値が適正に補償され
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明する。 (重量床衝撃音測定)図1はこの発明による重量床衝撃
音の測定方法の一つの実施要領を示している。この発明
による重量床衝撃音の測定方法の実施に際しては、音源
室(2階)の床100上に、手動式のバングマシン型の
重量床衝撃音発生器10を設置し、下階の受音室の天井
面101の下方にマイクロホン50を設置し、マイクロ
ホン50には騒音計51、測定値補正器52を電気的に
接続する。重量床衝撃音発生器10は、足踏み台を兼ね
た基台11と、一端を水平軸14により基台11に回動
可能に接続された手動式のアーム15と、アーム15の
他端に取り付けられたタイヤ18とにより構成されてい
る。
【0010】重量床衝撃音の測定時には、重量床衝撃音
発生器10の基台11上に片足を載せて重量床衝撃音発
生器10に体重をかけ、作業者の手によってアーム15
を所定の回動角まで持ち上げ、この状態より、アーム1
5を手離す。これにより、タイヤ18がアーム15と共
に自由落下し、自由落下するタイヤ18によって床10
0が所定の衝撃力をもって叩かれ、衝撃音が発生する。
この時の反動は、作業者が片足を基台11上に載せてい
ることにより押さえられ、基台11が持ち上がったり、
ずれ動くことが防止され、打点が変動することがない。
【0011】床衝撃音はマイクロホン50より検出さ
れ、騒音計51によって衝撃音レベルが測定される。騒
音計51によって計測された衝撃音レベルの測定値は測
定値補正器52により補正演算され、補正後の衝撃音レ
ベルが測定出力値として出力される。測定値補正器52
による衝撃音レベルの測定値補正は、実験等により床衝
撃音測定法毎に見い出された補正定数を衝撃音レベルの
測定値に加算演算することにより行われる。
【0012】図2は重量床衝撃音の実測値を示してい
る。図2における従来型床衝撃音は電動式の重量床衝撃
音発生器による場合の測定値を、簡易法床105cm
は、上述のような手動式の重量床衝撃音発生器10を使
用してタイヤ18を床上105cmの高さより落下され
た場合の測定値を、簡易法床50cmは、上述のような
手動式の重量床衝撃音発生器10を使用してタイヤ18
を床上50cmの高さより落下された場合の測定値を各
々指している。
【0013】簡易法床105cmでは、JISによる測
定法で規定している衝撃力(4000N)と同等の衝撃
力で衝撃音が発生する。重量床衝撃音は125Hz以下
の低周波数の音圧レベルでほぼ決められ、簡易法床10
5cmの衝撃音レベルと従来型床衝撃音の衝撃音レベル
との差は63Hz〜125Hzの範囲において、1.0
〜0.9であり、衝撃音レベル測定値の補正は、各周波
数毎の衝撃音レベル差を補正値とし、衝撃音レベル測定
値に補正値を加算することにより行える。この補正で、
作業者が床衝撃音発生器近くに居ることによる床衝撃音
測定値の変動が補償される。衝撃音レベル差は63Hz
〜4kHzの範囲において、1.0〜0.9で、大きく
変化しないから、その平均値(+1dB程度)により、
全周波数域に亙って定数で、簡易的に衝撃音レベル測定
値の補正を行うこともできる。
【0014】簡易法床50cmでは、JISによる測定
法で規定している衝撃力(4000N)の半分の衝撃力
で衝撃音が発生する。重量床衝撃音は125Hz以下の
低周波数の音圧レベルでほぼ決められ、簡易法床50c
mの衝撃音レベルと従来型床衝撃音の衝撃音レベルとの
差は63Hz〜125Hzの範囲において、5.9〜
7.7であり、衝撃音レベル測定値の補正は、各周波数
毎の衝撃音レベル差を補正値とし、衝撃音レベル測定値
に補正値を加算することにより行える。この補正で、作
業者が床衝撃音発生器近くに居ることによる床衝撃音測
定値の変動が補償される。衝撃音レベル差は63Hz〜
125Hzの範囲において、5.0〜7.7で、大きく
変化しないから、その平均値(+6dB程度)により、
全周波数域に亙って定数で、簡易的に衝撃音レベル測定
値の補正を行うこともできる。
【0015】つぎに、上述のような測定方法に使用され
る手動式の重量床衝撃音発生器10の具体例を図3、図
4を参照して説明する。重量床衝撃音発生器10は、足
踏み台を兼ねた基台11を有しており、基台11の上部
架台12にはブラケット13が複数個のボルト(図示省
略)により取り外し可能に取り付けられている。ブラケ
ット13には水平軸14によって手動式のアーム15の
一端が、回動可能に、且つ分解可能に接続されている。
アーム15の中間部には持ち上げ用の把手16が取り付
けられている。
【0016】アーム15の他端(先端)には軸17によ
って所定重量のタイヤ18が回転可能に、且つ分解可能
に取り付けられている。ブラケット13には、2箇所に
ストッパピン孔19、20が形成されており、ストッパ
ピン孔19と20の何れか一方にストッパピン21が抜
き差し可能に差し込まれるようになっている。基台11
には基台11を床100上に安定載置するためのゴム脚
22が取り付けられている。
【0017】つぎに、上述の構成による重量床衝撃音発
生器10の使用法について説明する。基台11をゴム脚
22を介して床100の検査位置上に載置し、ストッパ
ピン孔19と20の何れか一方にストッパピン21を差
し込む。この状態で、基台11上に片足を載せて基台1
1に体重をかけ、片手あるいは両手で把手16を握って
アーム15と共にタイヤ18を持ち上げる。アーム15
がストッパピン21と当接する位置まで持ち上げられる
と、アーム15はストッパピン21との当接により、そ
れ以上、持ち上げるられることが不可能になる。これに
よりタイヤ18の持ち上げ高さ(自由落下開始高さ)が
規定される。
【0018】上述のような状態にて、アーム15を手離
すと、タイヤ18が所定の高さ位置よりアーム15と共
に自由落下し、自由落下するタイヤ18によって床10
0が所定の衝撃力をもって叩かれ、衝撃音が発生する。
この時の反動は、作業者が片足を基台11上に載せてい
ることにより押さえられ、基台11が持ち上がったり、
ずれ動くことが防止され、打点が変動することがない。
また、床100を叩いたタイヤ18は、反動で、跳ね上
がってくるから、その時に把手16を掴むことにより、
受け止めることができ、次の衝撃音発生作業を速やかに
行うことができる。
【0019】ストッパピン21がストッパピン孔19に
差し込まれている場合には、タイヤ18の持ち上げ高さ
は図3にて符合Aで示されている位置になり、ストッパ
ピン21がストッパピン孔20に差し込まれている場合
には、タイヤ18の持ち上げ高さは図3にて符合Bで示
されている位置になり、タイヤ18の持ち上げ高さを2
段階に変更できる。たとえば、B位置では、タイヤ18
の持ち上げ高さは105cmになって、4000Nの衝
撃力が得られ、A位置では、タイヤ18の持ち上げ高さ
は50cmになって2000Nの衝撃力が得られる。上
述のような構成による重量床衝撃音発生器10は、電動
機や電源回路等が不要で、電源を必要とすることなく、
安価、軽量で、持ち運び性に優れている。
【0020】(軽量床衝撃音測定)図5はこの発明によ
る重量床衝撃音の測定方法の他の一つの実施要領を示し
ている。この発明による重量床衝撃音の測定方法の実施
に際しては、音源室(2階)の床100上に、手動式の
タッピングマシン型の軽量床衝撃音発生器30を設置
し、下階の受音室の天井面101の下方にマイクロホン
50を設置し、マイクロホン50には騒音計51、測定
値補正器52を電気的に接続する。
【0021】軽量床衝撃音発生器30は、筺体31と、
筺体31より上下動可能に支持された複数個のハンマ3
2と、筺体31より回転可能に支持された回転軸34
と、筺体31内において回転軸34に取り付けられ、回
転軸34の回転により回転し、ハンマ32を周期的に持
ち上げて自由落下させるカム(図示省略)と、回転軸3
4に取り付けられ、回転軸34を手動回転させるための
手動ハンドル40とを有している。
【0022】軽量床衝撃音の測定時には、軽量床衝撃音
発生器30の筺体31に片手を載せて軽量床衝撃音発生
器30に体重をかけ、作業者のもう一方の手によって手
動ハンドル40を廻す。これにより、回転軸34が手動
で回転され、回転軸34に取り付けられているカム(図
示省略)によりハンマ32が周期的に持ち上げられて自
由落下し、自由落下するハンマによって床100が所定
の衝撃力をもって叩かれ、衝撃音が発生する。この時の
反動は、作業者が片手を筺体31に載せて筺体31を押
さえていることにより押さえられ、筺体31が持ち上が
ったり、ずれ動くことが防止され、打点が変動すること
がない。
【0023】この場合も、床衝撃音はマイクロホン50
より検出され、騒音計51によって衝撃音レベルが測定
される。騒音計51によって計測された衝撃音レベルの
測定値は測定値補正器52により補正演算され、補正後
の衝撃音レベルが測定出力値として出力される。測定値
補正器52による衝撃音レベルの測定値補正は、実験等
により床衝撃音測定法毎に見い出された補正定数を衝撃
音レベルの測定値に加算演算することにより行われる。
【0024】図6は軽量床衝撃音の実測値を示してい
る。図6における従来型床衝撃音は電動式の軽量床衝撃
音発生器による場合の測定値を、簡易法床衝撃音は、上
述のような手動式の軽量床衝撃音発生器30を使用によ
る場合の測定値を各々指している。軽量床衝撃音は12
5Hz〜500Hzの周波数の音圧レベルでほぼ決めら
れ、簡易法床衝撃音の衝撃音レベルと従来型床衝撃音の
衝撃音レベルとの差は125Hz〜500Hzの範囲に
おいて、1.7であり、この衝撃音レベル差を補正値と
し、衝撃音レベル測定値に補正値を加算することにより
行える。なお、簡易補正して補正を(+2dB程度)に
設定することできる。この補正で、作業者が床衝撃音発
生器近くに居ることによる床衝撃音測定値の変動が補償
される。なお、簡易補正して補正を(+2dB程度)に
設定することできる。
【0025】つぎに、上述のような測定方法に使用され
る手動式の軽量床衝撃音発生器30の具体例を図7を参
照して説明する。軽量床衝撃音発生器30は、箱状の筺
体31を有しており、筺体31は複数個、この実施の形
態では、5個のハンマ32を横一列に互いに所定間隔を
おいて上下動可能に支持している。筺体31は、軸受部
材33により回転軸34を両持ち水平状態で、回転可能
に支持している。回転軸34には各ハンマ32毎にカム
35が取り付けられている。カム35は回転軸34の回
転により回転するものであり、180度の回転角をもっ
て2個のピン36を取り付けられている。ピン36は、
カム35の回転により、ハンマ32のステム37の上端
に取り付けられている頭部38と周期的に当接してハン
マ32を周期的に持ち上げて自由落下させる。
【0026】一つのカム35に2個のピン36が取り付
けられているから、ハンマ32は回転軸34の1回転に
付き、2回、自由落下する。図7において、ハンマ32
は手動ハンドル40の回転に対して各々36度毎に、位
相(ハンマーが3本の時は60度)を異にして落下し、
右側より順にハンマ32を、1番ハンマ〜5番ハンマと
すると、1番ハンマは上死点付近を上昇中であり、2番
ハンマは上死点近傍に位置しており、3番ハンマはピン
16が頭部38より外れて落下した状態、4番ハンマは
ピン16により僅かに上昇した状態、5番ハンマはさら
に上昇した状態を示している。
【0027】なお、筺体31の下部にはアジャストボル
トによる脚体37が取り付けられており、脚体37によ
る筺体31の設置高さはハンマ32の自由落下ストロー
クより小さくなっており、脚体37を介して筺体31が
床100上に設置されることにより、ハンマ32は、自
由落下によって床100を叩き、衝撃音を発生する。回
転軸34の一端には回転軸34を手動回転させるための
手動ハンドル40が取り付けられている。
【0028】回転軸34の他端には回転軸34の回転数
を計測する回転数メータ41が取り付けられている。こ
の回転数メータ41としては、機械式のもの、小型電池
による電気式のものがある。上述の構成による軽量床衝
撃音発生器30では、手動ハンドル40によって手にて
回転軸34を回転させる。この回転軸34の回転により
カム35が回転し、カム35のピン36がハンマ32の
頭部38と周期的に当接してハンマ32を周期的に持ち
上げて自由落下させる。これにより、ハンマ32が、床
100を叩き、衝撃音を発生する。
【0029】回転軸34の回転数は回転数メータ41に
よって計測され、作業者は、回転数メータ41によって
回転軸34の回転数を知ることができ、この回転数を参
考にして回転軸34を所要の回転数で回転させることが
できる。ハンマ32が5本の場合には、回転軸34の回
転数を600rpmにすることで、JISの測定法に準
じた衝撃力による床衝撃音を発生させることができる。
ハンマ32を3本の場合には、回転軸34の回転数を1
00rp回転数にするこにより、JISの測定法に準じ
た衝撃力による床衝撃音を発生させることができる。
【0030】なお、ハンマ32が床100を叩くことに
よる反動で、筺体31が持ち上がったり、ずれ動くこと
は、作業者が筺体31を手で押さえるなどして筺体31
に体重をかけることにより防ぐことができる。上述のよ
うな構成による軽量床衝撃音発生器30は、手動式であ
るから、電動機や電源回路等が不要で、電源を必要とす
ることなく、安価、軽量で、持ち運び性に優れている。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、請求項
1に記載の発明による床衝撃音の測定方法によれば、手
動式の床衝撃音発生器を使用して所定の衝撃力をもって
床に衝撃を与えて床衝撃音を発生させ、その床衝撃音の
衝撃音レベルを測定し、その測定値を補正値により補正
演算し、補正後の衝撃音レベルを測定出力値とするもの
としてので、手動式の床衝撃音発生器により所定の衝撃
力をもって床に衝撃を与えて床衝撃音を発生させるか
ら、床衝撃音発生器は電動式のものに比して軽量にな
る。床衝撃音発生器の軽量化により、衝撃反動による床
衝撃音発生器の持ち上り、ずれ動きは作業者が手足で床
衝撃音発生器に体重をかけることにより防止できる。
【0032】この場合、床衝撃音の測定時に、床衝撃音
発生器の近くに作業者が居ることになり、床剛性が変動
し、床衝撃音の測定値が電動式の床衝撃音発生器による
場合に比して変動するが、騒音計で測定した衝撃音レベ
ルの測定値を補正値により補正演算し、補正後の衝撃音
レベルを測定出力値とするから、作業者が床衝撃音発生
器近くに居ることによる床衝撃音測定値の変動が補償さ
れ、高価で、重量物の床衝撃音発生器を必要とすること
なく、JISによる測定法に準じて建築物の床衝撃音の
測定を行うことができる。
【0033】請求項2に記載の発明による床衝撃音の測
定方法によれば、前記補正値は床衝撃音測定法毎に定め
られた補正定数であり騒音計による衝撃音レベルの測定
値に前記補正定数を加算して衝撃音レベルの補正を行う
ものとしてので、床衝撃音測定法毎に定められた補正定
数により床衝撃音の測定値の補正が行われ、各床衝撃音
測定法毎に床衝撃音測定値が適正に補償され、高価で、
重量物の床衝撃音発生器を必要とすることなく、JIS
による測定法に準じて建築物の床衝撃音の測定を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による重量床衝撃音の測定方法の一つ
の実施要領を示す説明図である。
【図2】重量床衝撃音の実測値を示すグラブである。
【図3】この発明による重量床衝撃音の測定方法の実施
に使用される重量床衝撃音発生器の一例を示す正面図で
ある。
【図4】この発明による重量床衝撃音の測定方法の実施
に使用される重量床衝撃音発生器の一例を示す平面図で
ある。
【図5】この発明による軽量床衝撃音の測定方法の他の
一つの実施要領を示す説明図である。
【図6】軽量床衝撃音の実測値を示すグラブである。
【図7】この発明による軽量床衝撃音の測定方法の実施
に使用される軽量床衝撃音発生器の一例を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
10 重量床衝撃音発生器 11 基台 14 水平軸 15 アーム 16 把手 18 タイヤ 19、20 ストッパピン孔 21 ストッパピン 30 軽量床衝撃音発生器 31 筺体 32 ハンマ 34 回転軸 35 カム 36 ピン 40 手動ハンドル 41 回転数メータ 50 マイクロホン 51 騒音計 52 測定値補正器 100 床 101 天井面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動式の床衝撃音発生器を使用して所定
    の衝撃力をもって床に衝撃を与えて床衝撃音を発生さ
    せ、その床衝撃音の衝撃音レベルを測定し、その測定値
    を補正値により補正演算し、補正後の衝撃音レベルを測
    定出力値とすることを特徴とする床衝撃音の測定方法。
  2. 【請求項2】 前記補正値は床衝撃音測定法毎に定めら
    れた補正定数であり騒音計による衝撃音レベルの測定値
    に前記補正定数を加算演算して衝撃音レベルの補正を行
    うことを特徴とする請求項1に記載の床衝撃音の測定方
    法。
JP11177131A 1999-06-23 1999-06-23 床衝撃音の測定方法 Withdrawn JP2001004437A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005308671A (ja) * 2004-04-26 2005-11-04 Nippo Corporation:Kk 舗装体の接触騒音性能の試験方法
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