JP2001099483A - 器具取付部材及び器具取付部材を備えた器具 - Google Patents

器具取付部材及び器具取付部材を備えた器具

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JP2001099483A
JP2001099483A JP27841599A JP27841599A JP2001099483A JP 2001099483 A JP2001099483 A JP 2001099483A JP 27841599 A JP27841599 A JP 27841599A JP 27841599 A JP27841599 A JP 27841599A JP 2001099483 A JP2001099483 A JP 2001099483A
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jig
side jig
mounting
fastening
appliance
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Kenji Toyoyama
謙治 豊山
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Harman Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な取付工事を必要とせず、器具の振動が
建屋の壁などの取付対象物に伝播することを抑制するこ
とが可能な器具取付部材と、該器具取付部材を備えた取
付の容易な器具を提供することを目的とする。 【解決手段】 締結治具4により器具側治具1と取付対
象物側治具2とが締結される締結部10に、器具側治具
1と取付対象物側治具2が直接に接した状態で締結され
たり、又は剛体を介して締結されたりすることがないよ
うに、少なくとも一部が器具側治具1と取付対象物側治
具2の間に介在するように弾性材料からなる緩衝部材3
を配設し、器具側治具1と取付対象物側治具2を締結治
具4により所定の締め付け力で締結することにより、器
具側治具1と取付対象物側治具2が、所定の圧縮状態に
ある緩衝部材3を介して接続されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、器具取付部材及
び器具取付部材を備えた器具に関し、詳しくは、器具
(例えばガス給湯器など)を、その振動が建屋の壁など
に伝わることを効率よく抑制することが可能な振動減衰
機能を備えた器具取付部材及び該器具取付部材を備えた
器具に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ガス給湯器などの器具を建屋の壁などの取付対象物に取
り付ける場合、例えば、図6に示すように、器具取付部
材(取付脚)52を用い、弾性材料からなる緩衝部材
(例えばゴム製のクッション)53を、器具取付部材5
2と建屋の壁(取付対象物)54の間に介在させた状態
で、ボルト55,ナット56などを用いて、器具51を
建屋の壁(取付対象物)54に取り付けることにより、
器具51の振動が、取付対象物である建屋の壁54に伝
播することを抑制するようにしている。
【0003】しかし、上記のような器具取付部材52を
用いた取付方法の場合、器具取付部材52と建屋の壁5
4との間に介在する緩衝部材53の圧縮量(圧縮率)、
すなわち、ボルト55及びナット56による緩衝部材5
3の締め付け力により、器具51から壁54に伝播する
振動の減衰率が大きく左右される。
【0004】そのため、十分な振動減衰効果を得ようと
すると、器具の取付現場で、ボルト55及びナット56
の締め付けトルクを適切に管理して、緩衝部材53に十
分な振動減衰機能を発揮させることが重要になる。
【0005】しかし、器具51の取付作業時に、トルク
スパナなどの締め付けトルクを調整することが可能な特
殊な治具を用意し、微妙な調整を行いながら器具の取付
作業を行うことは必ずしも容易ではなく、器具51の振
動が壁54に伝播するのを十分に抑制することができな
い場合も生じているのが実情である。
【0006】また、器具51の取付現場で、締め付けト
ルクを調整しながら器具の取付を行うようにした場合、
作業効率が悪く、器具の取付コスト(工事費)の増大を
招くという問題点がある。
【0007】本願発明は、上記背景に鑑みてなされたも
のであり、複雑な取付工事を必要とせず、器具の振動が
建屋の壁などの取付対象物に伝播することを効率よく抑
制することが可能な器具取付部材と、該器具取付部材を
備えた取付の容易な器具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明(請求項1)の器具取付部材は、器具を建
屋の壁などの取付対象物に取り付けるために用いられる
器具取付部材において、器具に取り付けられる器具側治
具と、建屋の壁などの取付対象物に取り付けられる取付
対象物側治具と、前記器具側治具と取付対象物側治具と
が締結される締結部に、前記器具側治具と前記取付対象
物側治具とが、直接に接した状態で、又は剛体を介して
締結されることがないように、少なくとも一方が前記器
具側治具と前記取付対象物側治具の間に介在するように
配設される、弾性材料からなる緩衝部材と前記器具側治
具と前記取付対象物側治具とを、所定の締め付け力で締
結することができるように構成された締結治具と、を具
備することを特徴としている。
【0009】締結治具により器具側治具と取付対象物側
治具とが締結される締結部に、器具側治具と取付対象物
側治具が直接に接した状態で締結されたり、又は剛体を
介して締結されたりすることがないように、少なくとも
一部が器具側治具と取付対象物側治具の間に介在するよ
うに弾性材料からなる緩衝部材を配設し、器具側治具と
取付対象物側治具を締結治具により所定の締め付け力で
締結することにより、器具側治具と取付対象物側治具
が、所定の締め付け力で締め付けられ、所定の振動減衰
機能を発揮しうるように圧縮された緩衝部材を介して接
続されることになるため、器具の振動の取付対象物への
伝播を確実に抑制することが可能になる。
【0010】なお、本願発明において、「前記器具側治
具と取付対象物側治具とが、直接に接した状態で、又は
剛体を介して締結されることがないように……」とは、
器具側治具と取付対象物側治具とが、直接に接しないよ
うにする場合に限らず、例えば、締結治具が器具側治具
と取付対象物側治具を貫通するボルトとナットなどによ
り構成されている場合に、器具側治具と取付対象物側治
具が、このボルトやナットを介して、その間に緩衝部材
を介することなく締結されることがないようにという意
味である。また、本願発明において、「前記器具側治具
と前記取付対象物側治具とを、所定の締め付け力で締結
する」とは、たとえば、締結治具が、ボルトとナット
などにより構成されている場合に、トルクスパナを用い
て所定のトルクになるまでナットを締め付ける場合や、
段付きのリベットを用いて、器具側治具と取付対象物
側治具の間に所定の間隔をもたせた状態で両者を固定す
る場合のように、器具側治具と取付対象物側治具の間に
介在する、弾性材料からなる緩衝部材が、所定の振動減
衰機能を発揮し得る圧縮状態となるような条件で、器具
側治具と取付対象物側治具とを締め付けることを意味す
る広い概念であり、かかる作用を奏する限りにおいて、
上述のボルトとナットによる方法や段付きのリベットに
よる方法以外の種々の方法を任意に選択して用いること
が可能である。
【0011】また、請求項2の器具取付部材は、予め、
前記器具側治具と前記取付対象物側治具が、前記緩衝部
材を介して、前記締結治具により、所定の締め付け力で
締結されており、器具の取付作業時に、器具側治具と取
付対象物側治具の締結及び締結力の微調整を行うことを
必要としないように構成されていることを特徴としてい
る。
【0012】本願発明の器具取付部材は、器具の取付に
使用されるまでのいずれかの時点で、各部材を組み立て
て、所定の振動減衰機能を発揮しうる状態にして用いる
ことが必要であるが、例えば、トルクスパナなどの工具
のそろった工場などで、予め、器具側治具と取付対象物
側治具を、緩衝部材を介して、締結治具により、所定の
締め付け力で締結された状態となるように組み立ててお
くことにより、器具の取付作業時に、器具側治具と取付
対象物側治具の締結及び締結力の微調整を行うことを必
要とせずに所定の振動減衰機能を得ることが可能にな
り、本願発明を実効あらしめることができる。
【0013】また、請求項3の器具取付部材は、前記建
屋の壁などの取付対象物の取付面(取付対象物面)と前
記器具との間に形成される隙間を小さくするために、前
記器具側治具が、前記取付対象物面から突出する前記取
付対象物側治具を逃がすことができるような形状に折り
曲げ加工されていることを特徴としている。
【0014】器具側治具として、前記取付対象物面から
突出する前記取付対象物側治具を逃がすことができるよ
うな形状に折り曲げ加工された器具側治具を用いるよう
にした場合、取付対象物面から突出する取付対象物側治
具を逃がして、器具と取付対象物面の間に形成される隙
間を小さくすることができるようになり、器具の設置ス
ペースを小さくすることが可能になる。
【0015】また、請求項4の器具取付部材は、前記締
結治具が、ボルト・ナット式の締結治具であり、前記器
具側治具及び前記取付対象物側治具が、前記締結治具を
構成するボルトを挿通させる貫通穴又は切欠きを備えて
おり、前記緩衝部材が、前記器具側治具と取付対象物側
治具の間に挿入配設される、前記ボルトを挿通させる貫
通穴又は切欠きを備えた第1緩衝部材と、前記器具側治
具と前記締結治具の締め付け当接部の間、又は前記取付
対象物側治具と前記締結治具の締め付け当接部の間の少
なくとも一方に配設される、前記ボルトを挿通させる貫
通穴又は切欠きを備えた第2緩衝部材とを具備するもの
であることを特徴としている。
【0016】いわゆるボルト・ナット式の締結治具を用
いるとともに、緩衝部材として、器具側治具と取付対象
物側治具の間に挿入配設される、ボルトを挿通させる貫
通穴又は切欠きを備えた第1緩衝部材と、器具側治具と
締結治具の締め付け当接部の間、又は取付対象物側治具
と締結治具を構成する締め付け当接部の間の少なくとも
一方に配設される、ボルトを挿通させる貫通穴又は切欠
きを備えた第2緩衝部材とを備えてなる緩衝部材を用い
ることにより、器具側治具と取付対象物側治具とが、直
接に接した状態で、又は剛体を介して締結されることが
ないような態様で、器具側治具と取付対象物側治具を、
緩衝部材を介して確実に締結することが可能になり、本
願発明をさらに実効あらしめることができるようにな
る。
【0017】なお、本願発明において、ボルト・ナット
式の締結治具とは、棒状体(軸部)の表面にねじを切っ
た部材(ボルト)と、ボルトのねじに対応するねじを切
ったナットとを備えた締結治具を意味する広い概念であ
り、頭部のあるボルトを用いたものや、両端部にナット
を螺合させるようにしたものなどを含む広い概念であ
る。また、本願発明において、締め付け当接部とは、締
め付ける際に被締め付け体と当接するナットやボルトの
頭部、あるいはワッシャなどを意味する概念である。
【0018】また、請求項5の器具取付部材は、前記取
付対象物側治具と建屋の壁などの取付対象物の間に配設
される、弾性材料からなる緩衝部材を備えていることを
特徴としている。
【0019】取付対象物側治具と建屋の壁などの取付対
象物の間にも弾性材料からなる緩衝部材を配設するよう
な構成とした場合、器具の振動が、2箇所の緩衝部材に
より、2度にわたって減衰されることになり、器具から
建屋の壁などの取付対象物に伝播される振動をさらに効
率よく減衰させることが可能になる。
【0020】また、請求項6の器具取付部材を備えた器
具は、予め組み立てられた、請求項1〜4のいずれかに
記載の器具取付部材が取り付けられていることを特徴と
している。
【0021】上述の本願発明の器具取付部材が予め取り
付けられた器具は、器具取付部材が、十分な振動の減衰
を図ることができるように、締結治具による適切な締め
付けが予め行われていることから、器具を機械的に取付
対象物に取り付けるだけで、取付対象物への器具からの
振動の伝播を効率よく減衰させることが可能になる。
【0022】また、請求項7の器具取付部材を備えた器
具は、前記器具が、ガスを燃料とする給湯器であること
を特徴としている。
【0023】ガスを燃料とする給湯器(ガス給湯器)
は、各家庭で広く用いられており、通常、使用の際に
は、ある程度の振動を発生させるが、これに本願発明を
適用することにより、ガス給湯器から建屋の壁などの取
付対象物に振動が伝播することを効率よく抑制すること
が可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施形態を示し
てその特徴とするところをさらに詳しく説明する。図1
は本願発明の一実施形態にかかる器具取付部材Aを用い
て、器具(この実施形態ではガス給湯器)Bを建屋の壁
(取付対象物)Cに取り付けた状態を示す図であり、図
2は図1の要部を拡大するとともに、一部を断面として
示す図である。なお、この実施形態では、ガス給湯器B
の上部に、本願発明の一実施形態にかかる器具取付部材
Aが用いられている。これについては、以下に詳しく説
明する。また、ガス給湯器Bの下部には、従来の構造を
有する器具取付部材20が用いられており、ガス給湯器
Bの下部に取り付けられた器具取付部材20は、ボルト
22、ナット24により、緩衝材21を介して、建屋の
壁(取付対象物)Cに固定されている。
【0025】そして、本願発明の一実施形態にかかる器
具取付部材Aは、図2に拡大して示すように、ビス6に
よりガス給湯器(器具)Aに取り付けられた器具側治具
1と、ボルト7aにナット7bを螺合させて締め付ける
ことにより、緩衝部材8を介して建屋の壁(取付対象
物)Cに取り付けられた取付対象物側治具2と、器具側
治具1と取付対象物側治具2とが、直接に接した状態
で、又は剛体を介して直接に締結されることがないよう
に、少なくとも一部が器具側治具1と取付対象物側治具
2の間に介在するように配設された、弾性材料(この実
施形態ではゴム)からなる緩衝部材3と、器具側治具1
と取付対象物側治具2を締結する締結治具4とを備えて
いる。
【0026】締結治具4は、頭部4aを備えたボルト4
b,ナット4c,4d、及びワッシャ4eから形成され
ており、ナット4cの締め付け度合いを調整することに
より、所定の締め付け力で締結することができるように
構成されている。なお、ナット4dは、ナット4cの位
置を所定の位置で固定して、締め付け力を一定に保持す
るための固定用ナットとして機能するものである。な
お、この実施形態では、ボルト4bの頭部4a側にワッ
シャは配設されていないが、場合によっては、配設して
もよいことはいうまでもない。
【0027】また、緩衝部材3は、図1及び図3などに
示すように、器具側治具1と締結治具4の締め付け当接
部であるナット4c(厳密にはワッシャ4e)の間に配
設されたゴム製の第1緩衝部材3aと、器具側治具1と
取付対象物側治具2の間に挿入配設されるゴム製の第2
緩衝部材3bとを具備している。なお、第1緩衝部材3
aには、締結治具4を構成するボルト4b、及び後述の
ように、第2緩衝部材3bの突出部33を挿通させる貫
通穴13が設けられており、また、第2緩衝部材3bに
は、ボルト4bを挿通させる貫通穴23が設けられてい
る。
【0028】また、第2緩衝部材3bには、図1〜図3
に示すように、突出部33が形成されており、この突出
部33の外側にはまり込むような筒状部5aと、フラン
ジ部5bを備えてなる金属製の補強部材5を介して、突
出部33が、第1緩衝部材3aの貫通穴13に嵌入する
ことにより、第1緩衝部材3aと第2緩衝部材3bが一
体となって器具側治具1と嵌合し、器具側治具1と取付
対象物側治具2とが直接に接したりせず、また、剛体で
あるボルト4bなどを介して直接に締結されたりするこ
とがないように、器具側治具1と取付対象物側治具2の
間に緩衝部材3が介在する構造が確実に実現されるよう
に構成されている。
【0029】また、この実施形態の器具取付部材Aにお
いては、建屋の壁Cの表面(取付対象物面)Csから突
出する取付対象物側治具2を逃がして、ガス給湯器Bと
取付対象物面Csの間に形成される隙間が小さくなり、
給湯器の設置スペースが小さくなるような形状に、器具
側治具1が折り曲げ加工されており、器具側治具1と取
付対象物側治具2が締結される締結部10と取付対象物
面Csからの距離よりも、ガス給湯器Bと取付対象物面
Csの間に形成される隙間が小さくなって、ガス給湯器
Bの設置スペースが小さくなるように構成されている。
【0030】また、器具側治具1は、図4に示すよう
に、所定の位置に穴開け加工を施した金属板を折り曲げ
加工することにより形成されており、取付対象物側治具
2と締結されることになる、上側垂直部1aの両端側に
は、取付対象物側治具2との締結のためのボルト4bを
挿通させるための2つの締結用ボルト穴1bが形成され
ているとともに、下側垂直部1cには、ガス給湯器Bに
固定するためのビス6を挿通させるための5つのビス穴
1dが形成されている。
【0031】さらに、上側垂直部1aには、ガス給湯器
Bの取付作業などを行う際に、取付対象物側治具2を取
付対象物Cに取り付けるためのボルト7aを挿通させた
り、逃がしたりするための貫通穴1eが形成されてい
る。なお、この器具側治具1の、上側垂直部1aと下側
垂直部1cの段差が、上述の、建屋の壁Cの表面(取付
対象物面)Csから突出する取付対象物側治具2を逃が
す機能を果たすことになる。
【0032】また、取付対象物側治具2は、図5に示す
ように、所定の位置に穴開け加工を施した金属板を、側
断面の形状がコ字状になるように折り曲げ加工すること
により形成されており、一方の垂直部(器具側治具1と
締結される垂直部)2aには、器具側治具1と取付対象
物側治具2を締結するためのボルト4cを挿通させるボ
ルト穴2bと、ガス給湯器Bの取付作業などを行う際
に、取付対象物側治具2を取付対象物Cに取り付けるた
めのボルト7aを挿通させたり、逃がしたりするための
貫通穴2cが形成されている。
【0033】また、他方の垂直部(取付対象物面側の垂
直部)2dには、取付対象物側治具2を取付対象物Cに
取り付けるためのボルト7aを挿通させるためのボルト
穴2e及び取付対象物側治具2を器具側治具1と締結し
たりする際に、ボルト4bを挿通させたり、逃がしたり
するための貫通穴2fが形成されている。
【0034】この実施形態の器具取付部材Aは、予め工
場などで、器具側治具1と取付対象物側治具2とを、緩
衝部材3を介して、締結治具4により、緩衝部材3が十
分な振動減衰機能を発揮しうるような所定の締め付け力
で締結し、固定用ナット4dにより、その締め付け状態
が確保されるように固定した状態(すなわち、予め組み
立てられた状態)としておくことが可能である。
【0035】そして、このように予め組み立てられた状
態の器具取付部材Aを、ガス給湯器Bとともに取付現場
に搬送し、器具取付部材Aを介してガス給湯器Bを建屋
の壁などの取付対象物Cに取り付けることにより、取付
作業現場で、複雑、かつ、精密な取付作業を行うことを
必要とすることなく、ガス給湯器Bを、振動が確実に減
衰されるような状態で、容易かつ確実に取付対象物Cに
取り付けることが可能になり、ガス給湯器Bから建屋の
壁(取付対象物)への振動の伝播を効率よく抑制するこ
とができるようになる。
【0036】なお、器具取付部材Aは、上述のように、
予め組み立てられた状態で、器具(ガス給湯器B)とは
別に取付現場に搬送してもよいが、場合によっては、予
め組み立てられた器具取付部材Aを器具(ガス給湯器
B)に取り付けた状態で搬送することも可能である。な
お、器具取付部材Aの組立は、工場で行う場合に限ら
ず、作業性のよい他の場所で行うことも可能である。
【0037】また、上記実施形態では、締結部4を構成
するナット4C側に第1緩衝部材3a及び第2緩衝部材
3bの突出部33を配して、器具側治具1と取付対象物
側治具2とが、ボルト4b、その頭部4a、ナット4c
などを介して(すなわち、剛体を直接に介して)締結さ
れることを防止するようにしているが、頭部4aと取付
対象物側治具2の間に緩衝部材3の一部を配設すること
によっても同様の効果を得ることができる。
【0038】なお、上記実施形態では、取付対象物側治
具2と建屋の壁(取付対象物)Cとの間に緩衝部材8を
介して器具(ガス給湯器B)を取り付けるようにしてい
るので、緩衝部材3による振動の減衰と、建屋の壁C側
の緩衝部材8による振動の減衰が得られることから、さ
らに効率よく器具(ガス給湯器B)から取付対象物(建
屋の壁C)への振動の伝播を抑制、防止することが可能
になる。
【0039】なお、上記実施形態では、ガス給湯器Bの
下部の取付には、従来の構造を有する器具取付部材20
を用いているが、これは、ガス給湯器Bの上部に用いら
れている本願発明にかかる器具取付部材Aにより、実質
的にほとんどの振動が減衰されるため、ガス給湯器Bの
下側には、従来の構造の器具取付部材20を用いても全
体として、十分な振動減衰効果を得ることができること
による。ただし、必要に応じて、器具の下側にも本願発
明の器具取付部材を用いるようにしてもよいことはいう
までもない。
【0040】また、上記実施形態では、ガス給湯器を建
屋の壁に取り付ける場合を例にとって説明したが、本願
発明は、ガス給湯器に限らず、他の振動を発生する器具
を種々の取付対象物に取り付ける場合に広く適用するこ
とが可能である。
【0041】本願発明は、さらにその他の点において
も、上記実施形態に限定されるものではなく、器具側治
具や取付対象物側治具の具体的な構造、緩衝部材の構成
材料や具体的な形状、締結治具による締め付け力の具体
的な強さ、締結治具の構成などに関し、発明の要旨の範
囲内において、種々の応用、変形を加えることができ
る。
【0042】
【発明の効果】上述のように本願発明(請求項1)の器
具取付部材は、締結治具により器具側治具と取付対象物
側治具とが締結される締結部に、器具側治具と取付対象
物側治具が直接に接した状態で締結されたり、又は剛体
を介して締結されたりすることがないように、少なくと
も一部が器具側治具と取付対象物側治具の間に介在する
ように弾性材料からなる緩衝部材を配設し、器具側治具
と取付対象物側治具を締結治具により所定の締め付け力
で締結するようにしているので、所定の締め付け力で締
め付けられ、所定の振動減衰機能を発揮しうるように圧
縮された緩衝部材を介して、器具側治具と取付対象物側
治具を締結することが可能になり、器具の振動の取付対
象物への伝播を確実に抑制することが可能になる。
【0043】また、本願発明の器具取付部材において
は、器具の取付に使用されるまでのいずれかの時点で各
部材を組み立て、所定の振動減衰機能を発揮しうる状態
にして用いることが必要であるが、例えば、請求項2の
器具取付部材のように、予め、器具側治具と取付対象物
側治具が、緩衝部材を介して、締結治具により、所定の
締め付け力で締結された状態となるように組み立ててお
くことにより、器具の取付作業時に、器具側治具と取付
対象物側治具の締結及び締結力の微調整を行うことを必
要とせずに、所望の振動減衰効果を得ることが可能にな
り、本願発明をさらに実効あらしめることができる。
【0044】また、請求項3の器具取付部材のように、
器具側治具として、前記取付対象物面から突出する前記
取付対象物側治具を逃がすことができるような形状に折
り曲げ加工された器具側治具を用いるようにした場合、
取付対象物面から突出する取付対象物側治具を逃がし
て、器具と取付対象物面の間に形成される隙間を小さく
することができるようになり、器具の設置スペースを小
さくすることが可能になる。
【0045】また、請求項4の器具取付部材のように、
締結治具として、いわゆるボルト・ナット式の締結治具
を用いるとともに、緩衝部材として、器具側治具と取付
対象物側治具の間に挿入配設される、ボルトを挿通させ
る貫通穴又は切欠きを備えた第1緩衝部材と、器具側治
具と締結治具の締め付け当接部の間、又は取付対象物側
治具と締結治具を構成する締め付け当接部の間の少なく
とも一方に配設される、ボルトを挿通させる貫通穴又は
切欠きを備えた第2緩衝部材とを備えてなる緩衝部材を
用いた場合、器具側治具と取付対象物側治具を、緩衝部
材を介して確実に締結することが可能になり、本願発明
をさらに実効あらしめることができるようになる。
【0046】また、請求項5の器具取付部材のように、
取付対象物側治具と建屋の壁などの取付対象物の間にも
弾性材料からなる緩衝部材を配設するような構成とした
場合、器具の振動が2箇所の緩衝部材により、2度にわ
たって減衰されることになり、器具から建屋の壁などの
取付対象物に伝播される振動をさらに効率よく減衰させ
ることが可能になる。
【0047】また、本願発明(請求項6)の器具は、上
述の本願発明の器具取付部材が予め取り付けられている
ため、それを介して、器具を取付対象物に取り付けるだ
けで、器具から取付対象物に伝播する振動を効率よく減
衰させることが可能になる。
【0048】また、ガスを燃料とする給湯器(ガス給湯
器)は、各家庭などで広く用いられており、使用される
際には、ある程度の振動を発生するが、請求項7のよう
に、これに本願発明を適用することにより、ガス給湯器
から建屋の壁などの取付対象物に伝播する振動を効率よ
く減衰させることが可能になり、住環境の向上に資する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態にかかる器具取付部材を
用いて、器具を建屋の壁(取付対象物)に取り付けた状
態を示す図である。
【図2】図1の要部を拡大するとともに、一部を断面と
して示す図である。
【図3】本願発明の器具取付部材を構成する緩衝部材の
構成を示す分解斜視図である。
【図4】本願発明の器具取付部材を構成する器具側治具
を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図であ
る。
【図5】本願発明の器具取付部材を構成する取付対象物
側治具を示す図であって、(a)は正面図、(b)は底面
図、(c)は側面図である。
【図6】従来の器具の取付構造を示す図である。
【符号の説明】
A 器具取付部材 B 器具(ガス給湯器) Cs 建屋の壁の表面(取付対象物面) C 建屋の壁(取付対象物) 1 器具側治具 1a 上側垂直部 1b 締結用ボルト穴 1c 下側垂直部 1d ビス穴 1e 貫通穴 2 取付対象物側治具 2a 取付対象物側治具の一方の垂直部 2b ボルト穴 2c 貫通穴 2d 取付対象物側治具の他方の垂直部(取付対
象物面側の垂直部) 2e ボルト穴 2f 貫通穴 3 緩衝部材 3a 第1緩衝部材 3b 第2緩衝部材 4 締結治具 4a ボルトの頭部 4b ボルト 4c,4d ナット 4e ワッシャ 5 金属製の補強部材 5a 筒状部 5b フランジ部 6 ビス 7a ボルト 7b ナット 8 建屋の壁側の緩衝部材 10 締結部 13 第1緩衝部材の貫通穴 20 従来構造の器具取付部材 21 緩衝材 22 ボルト 23 第2緩衝部材の貫通穴 24 ナット 33 第2緩衝部材の突出部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】器具を建屋の壁などの取付対象物に取り付
    けるために用いられる器具取付部材において、 器具に取り付けられる器具側治具と、 建屋の壁などの取付対象物に取り付けられる取付対象物
    側治具と、 前記器具側治具と取付対象物側治具とが締結される締結
    部に、前記器具側治具と前記取付対象物側治具とが、直
    接に接した状態で、又は剛体を介して締結されることが
    ないように、少なくとも一方が前記器具側治具と前記取
    付対象物側治具の間に介在するように配設される、弾性
    材料からなる緩衝部材と前記器具側治具と前記取付対象
    物側治具とを、所定の締め付け力で締結することができ
    るように構成された締結治具と、 を具備することを特徴とする器具取付部材。
  2. 【請求項2】予め、前記器具側治具と前記取付対象物側
    治具が、前記緩衝部材を介して、前記締結治具により、
    所定の締め付け力で締結されており、器具の取付作業時
    に、器具側治具と取付対象物側治具の締結及び締結力の
    微調整を行うことを必要としないように構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の器具取付部材。
  3. 【請求項3】前記建屋の壁などの取付対象物の取付面
    (取付対象物面)と前記器具との間に形成される隙間を
    小さくするために、前記器具側治具が、前記取付対象物
    面から突出する前記取付対象物側治具を逃がすことがで
    きるような形状に折り曲げ加工されていることを特徴と
    する請求項1又は2記載の器具取付部材。
  4. 【請求項4】前記締結治具が、ボルト・ナット式の締結
    治具であり、 前記器具側治具及び前記取付対象物側治具が、前記締結
    治具を構成するボルトを挿通させる貫通穴又は切欠きを
    備えており、 前記緩衝部材が、前記器具側治具と取付対象物側治具の
    間に挿入配設される、前記ボルトを挿通させる貫通穴又
    は切欠きを備えた第1緩衝部材と、前記器具側治具と前
    記締結治具の締め付け当接部の間、又は前記取付対象物
    側治具と前記締結治具の締め付け当接部の間の少なくと
    も一方に配設される、前記ボルトを挿通させる貫通穴又
    は切欠きを備えた第2緩衝部材とを具備するものである
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の器具
    取付部材。
  5. 【請求項5】前記取付対象物側治具と建屋の壁などの取
    付対象物の間に配設される、弾性材料からなる緩衝部材
    を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載の器具取付部材。
  6. 【請求項6】予め組み立てられた、請求項1〜5のいず
    れかに記載の器具取付部材が取り付けられていることを
    特徴とする器具取付部材を備えた器具。
  7. 【請求項7】前記器具が、ガスを燃料とする給湯器であ
    ることを特徴とする請求項6記載の器具取付部材を備え
    た器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101856679B1 (ko) 2015-12-18 2018-05-14 화인프로세스 주식회사 방폭형 체결 기구
US11041657B2 (en) 2017-08-08 2021-06-22 Rinnai Corporation Hot-water supply apparatus

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