JP2001098751A - 制振遮音複合体及び制振遮音複合床 - Google Patents

制振遮音複合体及び制振遮音複合床

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JP2001098751A
JP2001098751A JP27673299A JP27673299A JP2001098751A JP 2001098751 A JP2001098751 A JP 2001098751A JP 27673299 A JP27673299 A JP 27673299A JP 27673299 A JP27673299 A JP 27673299A JP 2001098751 A JP2001098751 A JP 2001098751A
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JP
Japan
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sound
vibration
damping
insulating
floor
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Application number
JP27673299A
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English (en)
Inventor
Koichi Adachi
浩一 足立
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Floor Finish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚みが薄くとも制振遮音性能に優れている制
振遮音複合体及び制振遮音複合床を提供する。 【解決手段】 少なくとも2個以上の制振遮音材を積み
重ねた制振遮音層と制振遮音層を挟持する面材とからな
ることを特徴とする。制振遮音層は面密度、又は曲げ弾
性率の異なる制振遮音材からなることが好ましい。制振
遮音複合体は、床下地材と床仕上げ材の間に前記制振遮
音層が設けられている制振遮音複合床であることが好ま
しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制振遮音複合体及
び制振遮音複合床に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅において、衛生上の配慮や自
然の感覚が好まれ、木質系床材が多く用いられている
が、木質系床材を用いた場合、鉛筆やはし、スプーンな
どの生活小物を落としたり、いすを動かしたりしたとき
に生じる軽量衝撃音が問題となっている。そこで、上記
問題を解決すべく、階上の床部の根太上に、床下地材と
してパーティクルボードを敷設し、その上に制振遮音材
を敷設して階下への衝撃音の伝搬を防止している。
【0003】木質系床材から発生する衝撃音に有効な制
振遮音材としては、鉛シート、石膏ボード、合板、アス
ファルト系制振遮音板、アスファルト系制振遮音板の表
面に不織布が接着された複合板(特公平4−65777
号公報)などが知られており広く使用されている。しか
し、鉛シートは階下への衝撃音の遮音には優れた効果が
あるが、床の制振には十分な効果が得られなかった。ま
た、床下地材へ鉛シートを敷設する際の敷き込み方のわ
ずかな違いによって、制振遮音性能がばらついてしまう
という問題点があった。また、石膏ボードや合板は比重
が小さいので階下への衝撃音を十分に遮音するには、厚
みを厚くする必要があり、床の厚みを薄くし部屋の空間
を大きく取りたいという要望に答えることができなかっ
た。また、比較的表面が硬い制振遮音材であるため、床
の制振には十分な効果が得られないという問題点もあっ
た。
【0004】アスファルト系制振遮音板は鉄粉等の高比
重骨材をアスファルトに充填した制振遮音板であり、比
重を大きくすることにより制振遮音性能を向上させるこ
とができるが、アスファルトに充填可能な高比重骨材量
に上限があるので、非常に薄い厚みでは、十分な制振遮
音性能が得られるまで比重を大きくすることができず、
厚みを厚くする必要があり、床の厚みを薄くし部屋の空
間を大きく取りたいという要望に答えることができなか
った。アスファルト系制振遮音板の表面に不織布を接着
させた複合板は、アスファルト系制振遮音板の制振遮音
性能を向上させるが、非常に薄い厚みでは十分な制振遮
音性能が得られず、厚みを厚くする必要があり、床の厚
みを薄くし部屋の空間を大きく取りたいという要望に答
えることができなかった。また、不織布の厚みが厚すぎ
ると床が軟らかくなり歩行感が悪くなるという問題点も
あった。
【0005】また、複数の遮音材が配置されている遮音
間仕切り壁では、遮音材の間にグラスウール等の分厚い
吸音材を挟んだり、遮音材をわずかな間隙をあけて配置
したりすることにより、間仕切り壁を伝搬する衝撃音を
隣り合う遮音材間で伝わりにくくして衝撃音を効果的に
低減させることが行われている。しかしながら、分厚い
吸音材を挟んだり、遮音材を隙間をあけて配置したりし
ようとすると全体の厚みを厚くする必要があり、床の厚
みを薄くし部屋の空間を大きく取りたいという要望に答
えることができなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の問題点に鑑み、厚みが薄くとも制振遮音性能に優れて
いる制振遮音複合体及び制振遮音複合床を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よる制振遮音複合体は、少なくとも2個以上の制振遮音
材を積み重ねた制振遮音層と該制振遮音層を挟持する面
材とからなることを特徴とする。
【0008】制振遮音材の材質としては例えば、高比重
骨材を充填したアスファルト、高比重骨材を充填したゴ
ム、高比重骨材を充填した樹脂、鉛、石膏、高比重木
材、鉄などが挙げられるが、制振遮音性能が優れること
から高比重骨材を充填したアスファルト、高比重骨材を
充填したゴム、高比重骨材を充填した樹脂が特に好まし
い。
【0009】制振遮音材の形状としては積み重ねやす
く、取扱いやすいので薄板状であることが好ましい。制
振遮音材の曲げ弾性率は特に限定されないが、100M
Pa〜10GPaであることが好ましい。100MPa
未満であると制振遮音材が軟らかくなりすぎ家具などの
重量物を置いた場合にへこんでしまうことがあり、10
GPaを超えると硬くなりすぎて反発音が大きくなり音
が響きやすくなることがある。
【0010】制振遮音材の比重は特に限定されないが、
1.5以上であることが好ましい。比重が1.5未満で
あると制振遮音性能が十分でなく制振遮音材の厚みが厚
くなる。制振遮音材には、発泡体、不織布等の緩衝材や
アスファルト含浸シート等の補強材が積層されてあって
もよい。また、制振遮音材に自着性があるときは、隣り
合う制振遮音材同士の合着を防止するために離型材が積
層されていることが好ましい。自着性のある制振遮音材
が隣り合うと、制振遮音材同士が合着して制振遮音材同
士が一体化することがあり、制振遮音材同士が一体化さ
れてしまうと制振遮音材間で間接的な振動波の伝搬を低
下させにくくなり、衝撃音の振動エネルギーを十分に低
減させることができなくなる。制振遮音層の形態として
は、制振遮音材が密に積み重ねられていることが好まし
く、棒状の制振遮音材が層状に密に積み重ねられている
ものや、薄板状の制振遮音材が層状に積み重ねられてい
るものなどが挙げられる。
【0011】請求項2に記載の制振遮音複合体は、請求
項1に記載の制振遮音複合体であって、面密度、又は曲
げ弾性率の異なる制振遮音材からなることを特徴とす
る。制振遮音材同士の面密度差は特に限定されないが、
制振遮音性能を十分に向上させるためには、隣り合う制
振遮音材の面密度差が20%以上、いいかえれば、面密
度が小さい方の制振遮音材が大きい方の面密度の80%
以下となることが好ましい。曲げ弾性率は、評価規格で
あるJIS K7203に準じて測定してものである。
制振遮音材同士の曲げ弾性率差は特に限定されないが、
制振遮音性能を十分に向上させるためには、隣り合う制
振遮音材の曲げ弾性率差が200MPa以上であること
が好ましい。
【0012】制振遮音層は、面密度、又は曲げ弾性率の
大きな制振遮音材が一方の面材側に偏在するように積み
重ねられていることが好ましく、これにより面密度、又
は曲げ弾性率の大きな制振遮音材が偏在している側から
伝搬されてくる衝撃音を特異的に低減することができる
異方性を有する制振遮音複合体となる。制振遮音複合材
は、制振遮音層の片面と面材との間が弾性接着剤で接着
されていることが好ましく、これにより弾性接着剤で接
着されている面材側の制振効果を向上させることができ
る。
【0013】請求項3に記載の制振遮音複合床は、床下
地材と床仕上げ材の間に制振遮音層が設けられている制
振遮音複合床であって、制振遮音層が少なくとも2枚以
上の制振遮音板を積み重ねた制振遮音層であることを特
徴とする。床下地材や床仕上げ材に接している制振遮音
板は、接着剤や鋲、釘等で床下地材や床仕上げ材に固定
されていることが好ましい。これにより、制振遮音板の
持つ制振効果を十分に引き出すことができる。
【0014】(作用)制振遮音複合体に衝撃音の振動波
が加わると、面材を通して制振遮音層へ振動波が伝播し
てくるが、制振遮音材同士が積み重ねられている面まで
直接的に伝播してきた振動波は、間接的にしか隣り合う
制振遮音材に伝播できないので、間接的に伝播する度に
振動エネルギーが減少していき、衝撃音が低減される。
ここで、面密度、又は曲げ弾性率が異なる制振遮音材が
隣り合っていると、間接的に振動波が伝播する際の振動
エネルギーの減少量が大きくなり、効率的に衝撃音が低
減される。したがって、制振遮音材自体の制振遮音性能
と振動波の間接的な伝搬により相乗的に衝撃音が低減さ
れる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明をさらに詳しく説明するた
め以下に実施例を挙げるが、本発明はこれら実施例に限
定されるものではない。
【0016】比重1.0のブロンアスファルトと、比重
4.5の酸化鉄粉と、比重2.6の炭酸カルシウムから
なる組成物を、目的とする比重、曲げ弾性率に合わせて
ブロンアスファルトと酸化鉄粉の混合割合を調整しなが
ら混錬した後、任意の厚みのシートに成形することによ
り、比重、面密度、曲げ弾性率の異なるアスファルト系
制振遮音シートをそれぞれ作成した。得られたアスファ
ルト系制振遮音シートには、片面に目付き量60g/m
2 のポリエステル製不織布を積層した。
【0017】床部の根太上に、床下地材である18mm
のパーティクルボードを敷設し、その上にポリエステル
製不織布層を上向きにしてアスファルト系制振遮音シー
トを重ね置き鋲で床下地材に固定し、ポリエステル製不
織布同士が相対するように別のアスファルト系制振遮音
シートを重ね置き制振遮音層を形成させ、その上に、床
仕上げ材である変成シリコーン接着剤を塗布した12m
mのフローリング材を敷設して床仕上げ材に接するアス
ファルト系制振遮音シートに接着して複合床を作成し
た。ここで、表1に示すような異なる2枚のアスファル
ト系制振遮音シートを組み合わせて制振遮音層の異なる
複数の複合床を作成した。また、比較例として単体のア
スファルト系制振遮音シートを制振遮音層とした複合床
も作成した。制振遮音シートの比重、面密度、曲げ弾性
率、その組合せについて表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】(軽量衝撃音の遮音性能の測定)得られた
複合床に対して、JIS A1418に準拠した軽量床
衝撃音の測定を行った。軽量衝撃音の測定結果について
は表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】実施例の複合床は、単体で同一厚みとなる
制振遮音材を配置した比較例の複合床に比べて、250
Hz、500Hzにおける衝撃音が低減されており、制
振遮音性能が向上している。
【0022】
【発明の効果】本発明の制振遮音複合体は、制振遮音材
層の厚みが薄くても優れた制振遮音性能を得ることがで
きるので、床、壁、天井等の制振遮音用途に適してい
る。本発明の制振遮音複合床は、制振遮音材層の厚みが
薄くても優れた制振遮音性能を得ることができるので、
床の厚みを薄くし部屋の空間を大きく取ることができ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2個以上の制振遮音材を積み
    重ねた制振遮音層と該制振遮音層を挟持する面材とから
    なることを特徴とする制振遮音複合体。
  2. 【請求項2】 面密度、又は曲げ弾性率の異なる制振遮
    音材からなることを特徴とする請求項1に記載の制振遮
    音複合体。
  3. 【請求項3】 床下地材と床仕上げ材の間に制振遮音層
    が設けられている制振遮音複合床であって、制振遮音層
    が少なくとも2枚以上の制振遮音板を積み重ねた制振遮
    音層であることを特徴とする制振遮音複合床。
JP27673299A 1999-09-29 1999-09-29 制振遮音複合体及び制振遮音複合床 Pending JP2001098751A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011102532A (ja) * 2009-10-13 2011-05-26 Yoshino Gypsum Co Ltd 二重床構造体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011102532A (ja) * 2009-10-13 2011-05-26 Yoshino Gypsum Co Ltd 二重床構造体

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