JP2001098639A - バルコニ−、ベランダ等の防水層保護構造 - Google Patents

バルコニ−、ベランダ等の防水層保護構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】一戸建て住宅等のベランダ、ルフバルコニ−等
の防水床面に軽歩行性とと不燃性の機能を併有する一
方、美観に優れた防水層保護構造を迅速、容易かつ低廉
な原価コストで実現する。 【解決手段】下地面に設置した断熱層と、この断熱層上
に固設した支持層と、支持層上に敷設される防水層と、
この防水層の全面にわたり張設した不燃保護層とからな
り、前記不燃保護層は、底面無機質層と、表面不燃材層
と、前記底面無機質層および前記表面不燃材層とを連結
する柔軟性介在層とを具えるとともに、下地面と前記防
水層との間には通気手段を介装してなるベランダ、ル−
フバルコニ−等の防水層保護構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、雨水その他の水
等を流下・排出させる床面である水勾配面、例えば、一
戸建て住宅等のベランダ、ルフバルコニ−等の防水床面
の保護構造、詳しくは前記床面の保護と不燃化の機能を
併せ有する防水層保護構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、一戸建て住宅等において、ベラン
ダ、バルコニ−等の下部空間を有効に利用するため居室
その他を形成する例が多いが、この場合、降雨等の対策
として防水処理が必要となり、下地面に防水層を形成し
なければならない。この防水層には外気に晒されること
等に起因する劣化防止のための耐候手段、ベランダ等の
床面での歩行その他の活動に耐える等の目的で保護層の
形成が必要である。一方、建築基準法によると屋根構造
は通常の火災を想定した火の粉による建築物の火災を防
止するために必要とされる性能に関して技術的基準に適
合しなければならないと法で規定されている。したがっ
て、木造建築物のベランダ、バルコニ−等も火災時の飛
び火を防止する措置を講ずることが義務ずけれらてい
る。このため、従来は前記防水層の保護層を(1)モル
タル又はコンクリ−トの現場打ちにより形成する措置、
(2)コンクリ−ト等の不燃材による成形板の敷設によ
り形成する措置等がなされているのが実情である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術のうち、前記(1)にあっては、次のような問題
が生じている。すなわち、 (イ)モルタル、コンクリ−トの防水層上面への打ち込
みは現場でなすことになるから、保護層としてのモルタ
ル層あるいはコンクリ−ト層の厚みを均一に形成する必
要があり、再現性が得られにくく、ユ−ザ−の描くイメ
−ジと異なってしまう場合がある。また、作業が煩雑と
なり原価コストも増大する。 (ロ)モルタル層あるいはコンクリ−ト層が所定の強度
を得るには一定期間の養生が必要であり、これは天候に
左右されることが多く、完工までに時間を要する。 (ハ)モルタル層あるいはコンクリ−ト層は、耐火層な
らびに防水層の保護層として要求される機能を保持し、
かつ、それらの材料の持つ特性からくる収縮や曲げ剪断
等の強度不足による割れや亀裂を防止するには、当然、
所定の厚みが必要となる。このため、従来のこの種の保
護層は、一般的に約45〜60Kg/m2 の重量を有するこ
ととなり構造体の歪みを生じさせてしまう等建物に大き
な負担を掛けてしまう。また、上記従来技術のうち、前
記(2)にあっては、次のような問題が生じている。す
なわち、 (ニ)コンクリ−ト成形板等の単位重量は、約50Kg/m
2 にも達し、施工時に作業者は荷揚げ、設置等において
過大な負担を強いられ、かつ建物の重量負担も大きい。 (ホ)コンクリ−ト成形板等は柔軟性に欠けるため、下
地部である防水層の不陸部、段差部等における処理が容
易でなく、施工後もこれらの箇所においていわゆる「が
た」が生じ易い。これを解決するためには、不陸段差の
緩衝を目的としてゴム、プラスチック類を索材とする発
泡マット等を成形板と防水層の間に配する必要がある。
しかしながら、この緩衝層の配設は、一方では材料費
のコストアップや、緩衝層と成形板または防水層との間
に生じる隙間に雨水が溜り、藻、苔等の発生して美観を
損ねるという不都合をも伴う。 (ヘ)ドレ−ン孔周辺、防水層の立ち上がり部等の複雑
箇所での施工が難しいことに加え、これら箇所では隙間
が生じ易く、適宜の不燃材による充填作業が必要とな
る。さらに、現場打ちコンクリ−ト、コンクリ−ト成形
板による施工にあっては、作業性および美観に係る次の
ような問題点も指摘せざるを得ない。すなわち、現今の
住宅は高層化がすすみ、施工現場が高所になるケ−スが
多く、前記いずれの材料も重量が大きく必要箇所への搬
送・吊り上げ等が危険を伴う過酷な重作業とならざるを
得ない。そして、このような作業には、必然的にレッ
カ、クレ−ン等の重機を使用することになるが、周知の
ように建造物が密集した都市部にあってはこれら重機の
使用は極めて制約を受けざるを得ないのが現状である。
一方美観に関しては、現場打ちコンクリ−トによる場合
は、温度の昇降による伸縮に起因する動きに対する緩衝
の目的で目地部を設ける必要があるが、この目地部に
は、時間の経過とともに汚れが付着して藻、苔等が発生
して美観を著しく損ねることが多い。また、コンクリ−
ト成形板による場合も、板体間の目地部や、ガタツキを
抑止するために成形板の下部に配設される緩衝層(ゴ
ム、プラスチックの発泡体)と成形板または防水層との
間に溜る雨水により、藻、苔等が発生しやすくなり美観
上の問題を呈する。さらに、重量物落下により割れ欠損
が生じた場合、その補修は当該部分を撤去して、新しい
材料を施工する必要がある。したがって、軽量かつ柔軟
性を有し、施工が複雑な部位でも容易に切断加工できる
不燃部材が防水層保護材として望ましい。 さらに好ま
しくは、ベランダ、バルコニ−は居室の前面に配置され
るため、照り返しのまぶしさがなく、降雨のその他の水
濡れにも滑りにくい材料であることが望ましい。しかし
ながら、不燃保護層をこのような柔軟性部材で構成する
場合、次のような不都合が生じる。すなわち、 (1)椅子、机等を保護層に載置した場合、脚部等に荷
重が集中して防水層やこの下部に設置される断熱層にへ
こみが生じたり、あるいは重量物を落下させてしまった
場合、相当の損傷を防水層やこの下部に設置される断熱
層に生じるおそれがある。 (2)さらに、防水層の表面に不陸部が生じている場
合、この上に設置される不燃保護層は柔軟性を有するが
故に、不燃保護層自体の表面にも防水層の不陸に倣った
不陸部が生じる。このような不陸部により不燃保護層自
体の表面には凹凸部分が発生し水溜りが出来やすいとい
う不都合があるばかりか、美観をも損ねることになる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明は、非耐火構造
の建造物におけるバルコニ−、ベランダ等の防水層保護
構造を、下地面に設置した断熱層と、この断熱層上に固
設した支持層と、支持層上に敷設される防水層と、この
防水層の全面にわたり張設した不燃保護層とからなり、
前記不燃保護層は、底面無機質層と、表面不燃材層と、
前記底面無機質層および前記表面不燃材層とを連結する
柔軟性介在層とを具えるとともに、下地面と前記防水層
との間には通気手段を介装する構成となすことにより、
上記従来の課題を解決しようとするものである。
【0005】上記において、支持層は防腐処理合板によ
り、通気手段は裏面に通気溝を多数形成してなる樹脂板
によりそれぞれ構成するとともに、底面無機質層、表面
不燃材層、底面無機質層と表面不燃材層とを連結する柔
軟性介在層で構成される不燃保護層は、各層が順次積層
されて一体となった単一部材として形成することがあ
る。
【0006】さらに、上記において、防腐処理合板は下
地面に対してビス固定するとともに、不燃保護層の前記
柔軟性介在層は、芯材部とこの芯材部の両面に塗覆した
無機質部とで構成し、前記表面不燃材層は前記柔軟性介
在層の一方面に所定厚さに固着した鉱物砂で構成するこ
とがある。
【0007】
【発明の実施形態】図面に基つ”いて本願発明の実施形
態を説明する。図1は、本願に係る防水層保護構造の1
実施形態を示す断面図である。図において、1は不燃保
護層、2は防水層、3は支持層、4は断熱層、5はベラ
ンダ等の床面である下地合板、6は通気手段である。
なお、1aは不燃保護層1と防水層2を接合する接着剤
層である。以下、各部材とその関連構成を説明する。
【0008】不燃保護層1は、図2に示すように表面不
燃材層11と、底面無機質層15および前記表面不燃材
層とを連結する柔軟性介在層14とからなっていて、こ
の柔軟性介在層14は芯材部12とこの芯材部12の両
面に塗覆した無機質部13、13とで構成されている。
【0009】この実施形態で、前記表面不燃材層11
は、前記柔軟性介在層14上に積層固定された鉱物砂で
形成されている。一方、柔軟性介在層14は、芯材部1
2とこの芯材部12の両面に塗覆した無機質部13、1
3とで構成されているが、この実施形態で芯材部12は
ガラス繊維不織布とこれを包括するガラス繊維メッシュ
材で形成されており、この芯材部12の両面には無機質
部13、13が塗覆されている。そして、無機質部13
は樹脂材で固定された無機質片で形成されている。ま
た、前記底面無機質層15は、無機質系材の粉粒で形成
されている。
【0010】この実施形態では、前記不燃保護層1の各
層、すなわち底面無機質層15、表面不燃材層11、底
面無機質層15と表面不燃材層11とを連結する柔軟性
介在層14は、順次積層固着されて一体となった単一部
材として不燃保護層1を構成しており、全体として柔軟
性を具備し、容易に切断が可能で複雑箇所への施工性も
良好である。
【0011】防水層2は、アスファルト系シ−トとこれ
に塗布した不飽和ポリエステル等の樹脂によるFRP層
からなる複合防水層で構成されている。そして、この防
水層2の表面に前述の接着剤層1aにより前記不燃保護
層1が張設されている。
【0012】支持層3は、本実施形態では防腐処理を施
した合板を使用している。この合板3は、へこみ試験、
衝撃試験の結果および施工現場での運搬、加工性を考慮
して5.5mm厚のものを使用している。この支持層
は、不燃保護層1の柔軟性に起因して発生しがちな外力
の作用による損傷防止の目的を有するから所定の剛性を
有しかつ加工性が容易な部材であれば材種を問わない。
【0013】前記支持層3の下面に位置する断熱層4
は、ポリスチレン等周知の材によるので、本実施形態で
は所定の傾斜角度、すなわち防水層1表面を雨水等が速
やかに流れるように10/910の勾配を有するものを
使用して水勾配の万全を期するようになっている。
【0014】前述のように、ベランダ等の下地面である
下地合板5と前記断熱層4との間には、通気手段6が介
装されている。 すなわち、ベランダ等の下部には居室
そのたの生活空間が設けられていることが多く、ここか
ら下地合板5を通して発生する水蒸気の処理をなす必要
があり、このために通気手段6が設けられている。該実
施形態では、通気手段として裏面に通気溝を多数形成し
てなる樹脂板を使用している。 すなわち、ポリスチレ
ン板の下面に18mm間隔で2mm×2mmのストライ
プ状の溝が形成されており、3,715cm3 /分の通
気量を確保できる。 下地面より拡散した水蒸気はこの
通気手段6を介して捕捉されて周知の脱気装置に導入さ
れて大気中に放散される。なお、当該実施形態では、通
気手段6は下地合板5と断熱層4との間に設定したが、
防水層2より下部であればこの位置に限定されないこと
はいうまでもない。
【0015】図3は、上記構成になる保護層構造のベラ
ンダ部分における適用を示す一部切欠斜視図である。こ
の実施形態において、不燃保護層1は、厚さ2.7mm の所
定単位寸法を有する方形状に形成された単位片に成形さ
れたものを使用している。不燃保護層1は、上述の構成
になり柔軟性を有して容易にカットできるので、防水層
2の不陸部分等の不整合箇所に対する追従性に優れかつ
ドレ−ン孔周辺での敷設も極めて緻密・美麗に施工が可
能である。なお、不燃保護層1を上記の構成とすること
により、その重量は約5Kg/m2と、従来のコンクリ−ト成
形板等に比較して1/10となっており、構造体への負
担は著しく軽減されている。 この不燃保護層1は柔軟
性を有していて剛性に欠けるから、これを補うために支
持層3としての防腐処理合板が設置される必要のあるこ
とは前述した。
【0016】ところで、本願に係る不燃保護層1は前述
のように、芯材部12とこの芯材部12の両面に塗覆し
た無機質部13、13とで構成される柔軟性介在層14
の表面に固着された鉱物性砂の層による表面不燃材層1
1有しており、前記鉱物性砂は前記無機質部13におけ
る樹脂材により把持固着されているから、不燃保護層1
上における通常の歩行、あるいは軽作業に伴う振動や衝
撃は芯材部12、無機質部13において吸収されかつ表
面不燃材層11が簡単に剥離してしまうおそれはない。
【0017】なお、図3において、不燃保護層1は単位
片に成形したものを張設したが、ロ−ル状に形成したも
のを敷設しても良い。また、実際の施工にあたっては上
述の構成になる不燃保護層資材は、法の規定による不燃
材としての指定を得たものを使用することになるが、そ
の一例として、特許第908511号に開示のもの、具
体的には名称を「三星フネンシングル」(田島ル−フィ
ング株式会社所有商標)として知られ、建設省不燃認定
・不燃[個]第1552号に係るものを使用することが
可能である。
【0018】本願発明に係る不燃保護層構造は、図3に
示すように、下地合板5の上に、通気手段6、断熱層
4、支持手段3、防水層2を順次積層形成し、防水層2
の表面全面にわたり不燃保護層1を張設することにより
形成するが、本実施形態に係る施工作業における特色を
若干説明する。
【0019】図4は、断熱層4上の支持層(防腐処理合
板)3の表面に防水層2を形成する手順を示す斜視図で
ある。図において2a、2aは1.6mm厚を有する定
尺寸法のアスファルト系シ−トで、このアスファルト系
シ−ト2a,2aは互いの端縁部を突き合わせるように
して張設される。この突き合わせ部は図において符号E
で表されている。 作業手順としてはまず、支持層(防
腐処理合板)3において突き合わせ部Eが生じる該当箇
所に樹脂フィルムと粘着材で構成される200mm幅の
防水接着テ−プAを、接合部での水密性確保のために突
き合わせ部Eの長さに対応して接着する。前記テ−プA
を所要箇所に張り終えた後、アスファルト系シ−ト2a
を順次設置する。 次いで、アスファルト系シ−ト2
a、2aの突き合わせ部Eの目張として樹脂フィルムと
粘着材で構成される100mm幅の防水接着テ−プBを
接着する。これは、FRP防水処理施工時に、不飽和ポ
リエステル等の樹脂の流入を防止するためである。とこ
ろで、上述のようにテ−プAとBの幅を異なるようにし
たのは、テ−プによる不陸部の重なり合いを防止するた
めである。 すなわち、テ−プの張設は、通常は無視で
きる若干の不陸を生じるが、テ−プAとBの幅を同一に
すると不陸部の重なり合いが生じ、支障を生じるおそれ
があるからである。以上の工程の後、FRP防水処理を
アスファルト系シ−ト2a,2a表面に施工することに
なる。 したがって、テ−プBの表面には不飽和ポリエ
ステルと容易に接着するための処理を施しておくのが望
ましい。なお、本実施形態で、テ−プA、Bの厚さはそ
れぞれ0.6mm、0.25mmとなし接合部での段差
を極力少なくしている。
【0020】図5は、支持層(防腐処理合板)3の固定
処理を示す断面図である。この実施形態で、支持層(防
腐処理合板)3は、下地合板5に固定されている。 す
なわち、デイスク状の固定金具Dを介してビスCにより
支持層(防腐処理合板)3を下地合板5に係止する構成
となっている。固定金具Dの突出を防止するため防腐処
理合板3上には、施工時に固定金具Dを埋設できる孔部
D2が形成される。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明は、非耐
火構造の建造物におけるバルコニ−、ベランダ等の防水
層保護構造において、保護層の形成に軽量で柔軟性があ
り、かつ容易に加工できる不燃保護材を使用したので、
従来の防水層保護材に比較して取り扱いが極めて容易に
なり、建物に過大な重量負担をかけることのなくしかも
耐火性能に優れた防水層保護層を低廉なコストで実現で
きる。また、防水層と断熱層の間に支持層を設けこれら
を一体化することにより、重量物の落下等の外力による
防水層および断熱層の損傷を有効に防止することができ
る。 さらに、通気手段を設けたことにより、水蒸気の
蒸散による防水層の膨れを適正に防止し防水構造の耐久
性を向上させるに止まらず、木構造体の腐朽を防止する
ことにより構造体の耐久性を向上させることができる。
さらにまた、施工現場が高所になっても、現場打ちコン
クリ−ト、コンクリ−ト成形板による場合に比較して、
材料の搬送・吊り上げ等が容易であり、都市部における
建造物の密集地にあってもレッカ−、クレ−ン等の重機
の使用も不要であり、危険を伴う過酷な重作業は必要と
されず、工期も短縮できる。また、目地部の汚れ、ある
いは目地部その他における藻、苔等の発生等美観を損ね
る畏れもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願に係る防水層保護構造の1実施形態を示す
一部切欠断面図である。
【図2】図1における不燃材層の基本構成を示す斜視図
である。
【図3】施工例を示す斜視図である。
【図4】断熱層4上の支持層(防腐処理合板)3の表面
に防水層2を形成する手順を示す斜視図である。
【図5】支持層(防腐処理合板)3の固定処理を示す断
面図である。
【符号の説明】
1...不燃保護層、 2...防水層、 3...支持層(防腐処理合板) 4...断熱層、 5...下地部 6...通気手段 11..表面不燃材層(鉱物性砂) 12..芯材部(ガラス繊維不織布、樹脂) 13..無機質部 14..柔軟性介在層 15..底面無機質層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田島 常雄 東京都足立区小台1丁目3番1号 田島ル −フィング株式会社内 (72)発明者 今井 隆良 東京都足立区小台1丁目3番1号 田島ル −フィング株式会社内 (72)発明者 中沢 裕二 東京都足立区小台1丁目3番1号 田島ル −フィング株式会社内 (72)発明者 吉永 忠 東京都足立区小台1丁目3番1号 田島ル −フィング株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非耐火構造の建造物におけるバルコニ
    −、ベランダ等の防水層保護構造であって、 下地面に設置した断熱層と、この断熱層上に固設した支
    持層と、支持層上に敷設される防水層と、この防水層の
    全面にわたり張設した不燃保護層とからなり、前記不燃
    保護層は、底面無機質層と、表面不燃材層と、前記底面
    無機質層および前記表面不燃材層とを連結する柔軟性介
    在層とを具えるとともに、下地面と前記防水層との間に
    は通気手段を介装したことを特徴とする防水層保護構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、支持層は合板によ
    り、通気手段は裏面に通気溝を多数形成してなる樹脂板
    によりそれぞれ構成するとともに、底面無機質層、表面
    不燃材層、底面無機質層と表面不燃材層とを連結する柔
    軟性介在層で構成される不燃保護層は、各層が順次積層
    されて一体となった単一部材として形成されていること
    を特徴とする防水層保護構造。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記合板は防腐処理
    を施し下地面に対してビス固定されていることを特徴と
    する防水層保護構造。
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