JP2001097240A - 車両における車輪のトー角調整機構及び操舵装置 - Google Patents

車両における車輪のトー角調整機構及び操舵装置

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JP2001097240A
JP2001097240A JP27986799A JP27986799A JP2001097240A JP 2001097240 A JP2001097240 A JP 2001097240A JP 27986799 A JP27986799 A JP 27986799A JP 27986799 A JP27986799 A JP 27986799A JP 2001097240 A JP2001097240 A JP 2001097240A
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eccentric
pin
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tie rod
wheel
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Kenichi Katae
健一 片江
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D17/00Means on vehicles for adjusting camber, castor, or toe-in

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両における車輪のトー角調整機構におい
て、偏心軸部を有する偏心ピンを調整位置に回り止めす
るための回り止め部材を位置決めするための規制面等を
設けるための加工をロッドに施すことを不要にする。 【解決手段】 操舵装置1は、リアアクスルビーム2に
配設された油圧シリンダ5と、車輪3を支持するステア
リングナックル4と、油圧シリンダ5のピストンロッド
6とステアリングナックル4との間を連結するタイロッ
ド8とを備える。ピストンロッド6とタイロッド8とを
連結する偏心ピン9と、ステアリングナックル4とタイ
ロッド8とを連結する偏心ピン9とをそれぞれの調整位
置にて回り止めするための固定プレート10は、両偏心
ピン9の六角形状の嵌合部との嵌合によって両偏心ピン
9を連結する状態に取付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両における車輪
のトー角調整機構及び操舵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、車両においては、ステアリングハ
ンドルが中立位置にあるときの左右の車輪を予め決めら
れたトー角(例えばトーインやトーアウト)となるよう
に組付けるが、部品精度のばらつきや組付け誤差等があ
るため、左右の車輪の組付け時にトー角調整が必要とな
る。
【0003】従来、こうしたトー角調整をするために、
例えば特開平10−76977号公報に記載されるよう
なトー角調整機構を備えた操舵装置が提案されている。
この公報に記載の操舵装置によれば、図10に示すよう
に、操舵装置71は、ピストンロッド72を有する油圧
シリンダ73、ステアリングナックル74及びタイロッ
ド75を備えている。車輪76を支持するステアリング
ナックル74は、タイロッド75を介してピストンロッ
ド72に連結されている。タイロッド75とステアリン
グナックル74とは支軸77によって回動可能に連結さ
れている、また、ピストンロッド72とタイロッド75
とは、偏心軸部を有する連結ピン(偏心ピン)78によ
って回動可能に連結されている。このため、油圧シリン
ダ73のピストンロッド72の往復動は、タイロッド7
5によって円弧動に変換されてステアリングナックル7
4に伝達される。そして、ステアリングナックル74
は、キングピン79を軸心にして車輪76とともに左右
方向に回動する。
【0004】図11に示すように、連結ピン78はその
偏心軸部78aがタイロッド75に形成されたピン挿通
孔75aに嵌入されたカラー80の内面にのみ当接する
状態に取付けられている。すなわち、連結ピン78は、
ピストンロッド72のピン挿通孔72a,72bに挿通
された回動軸部78b,78cの軸心と、タイロッド7
5に嵌入されたカラー80の内面にのみ当接する偏心軸
部78aの軸心とが異なる位置にある。また、連結ピン
78の頭部78dは六角形に形成され、頭部78dに固
定プレート81が取付けられている。固定プレート81
は、ピストンロッド72にボルト82により締結固定さ
れており、この固定プレート81によって連結ピン78
の回転が規制されている。
【0005】固定プレート81を取り外して連結ピン7
8を回転させれば、偏心軸部78aの軸心(すなわちタ
イロッド75のロッド側のピン挿通孔軸心)がその偏心
量を半径とする円弧上を移動し、ピストンロッド72に
取付けられた連結ピン78の軸心と、支軸77の軸心と
の間の距離が変更され、これに伴ってステアリングナッ
クル74が回動して車輪76のトー角が調整される。そ
して、固定プレート81を取付ければ、車輪76のトー
角がその位置で固定される。したがって、この操舵装置
71によれば、部品精度のばらつきや組付け誤差等があ
っても、連結ピン78の回転位置を選択することによっ
て車輪76のトー角を調整できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来は連結
ピン78の回転位置のずれを防ぐために、固定プレート
81はピストンロッド72に形成された規制面72cに
密着した状態でピストンロッド72に対してボルト82
により固着され、ピストンロッド72に対して位置決め
されていた。このため、ピストンロッド72に固定プレ
ート81を位置決めするための規制面72cを設けるた
めの加工が必要であるという問題があった。
【0007】また、部品精度のばらつきや組付誤差等に
よって、車輪76の最大切れ角にばらつきが生じるおそ
れがある。最大切れ角が設計値より大きくなると、車輪
76が車体に干渉してしまうおそれがある。しかしなが
ら、前記公報に記載の操舵装置71においては、こうし
た車輪76の最大切れ角の誤差について何ら考慮されて
いない。
【0008】また、連結ピンの偏心軸部の偏心量が大き
いと、連結ピンの加工前の材料が太くなり、しかも削り
代を多くとる必要があるので、材料コストがかかり加工
にも手間がかかっていた。
【0009】本発明は前記課題を解決するためになされ
たものであって、その第1の目的は、偏心軸部を有する
偏心ピンを調整位置に回り止めするための回り止め部材
を位置決めするための規制面等を設けるための加工をロ
ッドに施すことを不要にすることができる車両における
車輪のトー角調整機構及び操舵装置を提供することにあ
る。また、第2の目的は、車輪のトー角を細かく調整で
きるとともに、偏心軸部の偏心量を小さくして連結ピン
の生産性を高めることができ、しかも偏心ピンを2本使
用する割に回り止め部材の組付け・取り外しの手間を軽
減することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明では、車輪を左右方向
に回動可能に支持して該車輪とともに左右に回動するス
テアリングナックルと、ステアリングハンドルの操作に
よって往復動するロッドと、前記ロッドと前記ステアリ
ングナックルとの間に介在されて前記ロッドの往復運動
を前記ステアリングナックルの回動運動に変換するタイ
ロッドとを備え、前記ロッドとタイロッドとの連結部
と、前記ステアリングナックルとタイロッドとの連結部
とが、連結される双方の部材にそれぞれ形成されたピン
挿通孔に挿着された連結ピンにより連結されており、少
なくとも前記ロッドとタイロッドとの連結部は、偏心軸
部と回り止め部を有する偏心ピンを前記連結ピンとし、
該偏心ピンをその偏心軸部の周面が片方の部材のピン挿
通孔の内面にのみ当接するように挿着して連結され、前
記偏心ピンの回り止め部と係合して該偏心ピンを軸回転
方向の調整位置にて回り止めする回り止め部材が、前記
ステアリングナックルとタイロッドとの連結部に挿着さ
れた前記連結ピンと係合して位置決めされている。
【0011】第2の目的を達成するために請求項2に記
載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記ロ
ッドとタイロッドとの連結部と、前記ステアリングナッ
クルとタイロッドとの連結部とにそれぞれ挿着される前
記連結ピンは共に前記偏心ピンであり、前記回り止め部
材は前記回り止め部と係合可能な複数の係合部を有する
とともに、前記2本の偏心ピンに対しそれぞれの回り止
め部に係合部を係合させた状態で取付けられている。
【0012】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
2に記載の発明において、前記回り止め部と前記係合部
は、一方が多角形の外周面を有する嵌合部で、他方が多
角形の内周面を有する嵌合孔又は嵌合凹部である。
【0013】請求項4に記載の発明では、請求項2又は
に記載の発明において、前記回り止め部材は、前記係合
部として嵌合孔を複数有する固定プレートであり、該固
定プレートを表裏反転することにより対をなす二つの嵌
合孔が前記偏心ピンの回り止め部をその回転ピッチより
少ないピッチだけ異なる回転位置に固定できる向きの関
係となっている。
【0014】請求項5に記載の発明では、請求項1〜4
のいずれか一項に記載の発明において、前記偏心ピンは
前記偏心軸部の周面に供給口を有する潤滑剤収容部を有
し、前記ピン挿通孔に嵌入されるとともに前記偏心軸部
が挿通される円筒の軸長を前記ピン挿通孔の軸長より短
くすることにより前記偏心軸部の周面と面する潤滑剤溜
まり部が形成されている。
【0015】請求項6に記載の発明では、操舵装置は、
ステアリングハンドルの操作によって駆動され、往復動
するロッドを左右両側に有する油圧式アクチュエータ
と、該油圧式アクチュエータが取付けられたアクスルビ
ームと、前記アクスルビームの左右両端部にキングピン
を中心に支持された左右二つのステアリングナックル
と、該左右二つのステアリングナックルのそれぞれと左
右方向に回動可能に支持された左右二つの車輪と、前記
ロッドと前記ステアリングナックルとの間に介在される
タイロッドとを有し、前記ロッドとタイロッドとの連結
部及び前記ステアリングナックルとタイロッドとの連結
部に、請求項1〜4のいずれか一項に記載の前記トー角
調整機構が設けられている。
【0016】(作用)請求項1に記載の発明によると、
少なくともロッドとタイロッドとの連結部に挿着された
偏心ピンの回り止め部と係合してその偏心ピンを回り止
めする回り止め部材は、2本の連結ピンに共通に係合さ
れて位置決めされる。よって、少なくともロッドには回
り止め部材を位置規制するための規制面を設けるための
加工が不要になる。また、回り止め部材は2本の連結ピ
ンを連結するので、タイロッドの補強効果が得られる。
【0017】請求項2に記載の発明によると、さらに加
えて、回り止め部材は2本の偏心ピンの回り止め部に係
合部を係合させた状態で2本の偏心ピンを連結する状態
に取付けられ、2本の偏心ピンの回り止め機能と回り止
め部材の位置決め機能との両方が得られる。2本の偏心
ピンの回動位置の組合せによりトー角を細かく調整する
ことが可能となる。また、車輪のトー角調整に加えて、
車輪の最大切れ角の調整が可能となる。さらに2本の偏
心ピンに1つの回り止め部材を係合させるだけでよいの
で、回り止め部材の組付け・取外しの手間が軽減され
る。
【0018】請求項3に記載の発明によると、回り止め
部と係合部は、多角形の嵌合部と、多角形の嵌合孔又は
嵌合凹部との嵌合により、回り止め部材は2本の偏心ピ
ンに共通に係合される。このため、偏心ピンの回り止め
の確実性が高められ、しかも既存の工具等の使用が可能
となる。
【0019】請求項4に記載の発明によると、さらに加
えて、固定プレートを表裏反転することにより、偏心ピ
ンの回り止め部をその回転ピッチより少ないピッチだけ
異なる回転位置に固定できるため、車輪のトー角の微調
整が可能となる。
【0020】請求項5に記載の発明によると、さらに加
えて、偏心ピンの偏心軸部の周面には供給口から潤滑剤
収容部にある潤滑剤が供給される。その潤滑剤は、ピン
挿通孔にその軸長より短い軸長の円筒が嵌入されること
で形成された潤滑剤溜まり部に溜まるので、偏心軸部の
潤滑性が高まる。
【0021】請求項6に記載の発明によると、請求項1
〜4のいずれか一項に記載のトー角調整機構が設けられ
た操舵装置であるため、この操舵装置により、請求項1
〜4のいずれか一項に記載の発明と同様の作用が得られ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図6に従って説明する。図1はフォークリ
フトトラック(以下、単にフォークリフトという)の操
舵装置1を示したものである。操舵装置1は、車体後部
に揺動可能に軸支されるリアアクスルビーム2を備え、
リアアクスルビーム2の両端部に左右の車輪3がステア
リングナックル4により自転及び左右に回動可能に取付
けられている。
【0023】リアアクスルビーム2の中央には、油圧式
アクチュエータとしての油圧シリンダ5がリアアクスル
ビーム2の長手方向に沿って配設されており、そのシリ
ンダ本体5の両端からは左右のピストンロッド6を突出
させている。油圧シリンダ5は、運転室に装備されたス
テアリングハンドル(図示せず)の操作に基づいて作動
されるステアリングバルブ(オービットロール)によっ
て、そのハンドル操作方向に応じた一方の室に圧油が送
られるとともに、他方の室から作動油が排出されること
で、左右のピストンロッド6は車幅方向に往復動させる
ように駆動される。
【0024】左右のステアリングナックル4は、リアア
クスルビーム2の両端部に支持されたキングピン7を中
心に回動するように支持されている。ピストンロッド6
の先端部はタイロッド8を介してステアリングナックル
4と連結されている。ピストンロッド6とタイロッド8
との連結部、及びステアリングナックル4とタイロッド
8との連結部は、連結ピンとしての偏心ピン9を使用し
てそれぞれ連結されている。二本の偏心ピン9は、タイ
ロッド8の上面に重なる状態に固定された回り止め部材
としての固定プレート10に共通に係合することで回り
止めされている。
【0025】タイロッド8は、ピストンロッド6の往復
動をステアリングナックル4の円弧動に変換する機能を
有し、ステアリングハンドルの操作に基づき油圧シリン
ダ5はその操作方向に応じた方向にピストンロッド6を
移動させるように駆動され、ピストンロッド6の移動に
よってタイロッド8を介してステアリングナックル4及
び車輪(後輪)3が左右方向に回動する。すなわちピス
トンロッド6が右輪側に移動すると車輪3は左方向に回
動して右操舵され、ピストンロッド6が左輪側に移動す
ると車輪3は右方向に回動して左操舵される。
【0026】操舵装置1は左右対称構造となっているた
め、以下、片側(右輪側)について図2,図3に従って
説明する。ピストンロッド6の先端部には1枚の板状の
連結片11が延出形成されている。連結片11には1つ
の貫通孔12が透設され、この貫通孔12にはカラー1
3が嵌着されている。カラー13の内面によりピン挿通
孔14が形成されている。
【0027】一方、ステアリングナックル4の基端部に
は、リアアクスルビーム2の長手方向とほぼ直交する方
向に延出するアーム片15が形成されている。連結片1
1とアーム片15の板厚はそれぞれ等しく、油圧シリン
ダ5及びステアリングナックル4は連結片11及びアー
ム片15が同じ高さに位置するようにリアアクスルビー
ム2に対して組付けられている。このアーム片15には
貫通孔16が透設され、その貫通孔16に嵌着されたは
カラー17の内面によりピン挿通孔18が形成されてい
る。 タイロッド8は、上下2枚のタイロッド板21,
22からなる。2枚のタイロッド板21,22はほぼ同
じ外周形状に形成され、各両端部には一対の貫通孔2
3,24がそれぞれ透設されている。一対の貫通孔2
3,23の軸心間距離と、一対の貫通孔24,24の軸
心間距離は共に等しく、二枚のタイロッド板21,22
は、一対の貫通孔23と一対の貫通孔24が上下に同一
軸線上に相対する状態に配置可能となっている。貫通孔
24は貫通孔23よりも小径となっている。上側のタイ
ロッド板21には2つの貫通孔23の間の部位に一対の
雌ねじ孔25が透設されている。
【0028】図3,図5に示すように、固定プレート1
0は、各タイロッド板21,22とほぼ同じ外周形状に
形成され、その長手方向両端部には各タイロッド板2
1,22の貫通孔23,24と相対する位置に、係合部
としての一対の六角形状の嵌合孔26が透設されてい
る。一対の嵌合孔26,26の軸心間距離と、貫通孔2
3,23の軸心間距離とは等しくなっている。また、固
定プレート10には2つの嵌合孔26,26の間の部位
に上側のタイロッド板21の一対の雌ねじ孔25と相対
する位置に一対のボルト挿通孔27が透設されている。
【0029】図2〜図4に示すように、偏心ピン9は、
その軸線方向に同一軸心上に並んで位置する頭部31、
回り止め部としての六角形状の嵌合部32、2つの軸部
33,34及び雄ねじ軸部35を有するとともに、2つ
の軸部33,34間にその軸心から所定偏心量T(図4
(b)参照)だけ偏心する偏心軸部36を有する。偏心
ピン9は、連結片11及びアーム片15を両端部にて挟
持するように配置された状態にある2枚のタイロッド板
21,22に対し、その両端部で合致した孔14,2
3,24と孔18,23,24に1本ずつ挿着される。
【0030】嵌合部32は軸部33よりも径方向に大き
なサイズを有し、偏心ピン9は嵌合部32がタイロッド
板21の上面に当接することで挿入方向に位置決めされ
る。軸部33,34の軸長はそれぞれタイロッド板2
1,22の板厚とほぼ同じで、偏心軸部36の軸長は連
結片11及びアーム片15の板厚とほぼ同じになってい
る。このため、偏心ピン9の挿着状態において、軸部3
3が上側のタイロッド板21の貫通孔23の内面にのみ
当接し、偏心軸部36が連結片11及びアーム片15の
各ピン挿通孔14,18の内面にのみ当接し、さらに軸
部34が下側のタイロッド板22の貫通孔24の内面に
のみ当接するようになっている。各軸部33〜36は、
1つ上段のものの外周面からはみ出ない範囲で下段側の
ものほど軸径が小さくなっているため、偏心ピン9を各
孔14,23,24(又は18,23,24)に対して
上方から挿入することが可能となる。
【0031】偏心ピン9は、雄ねじ軸部35にワッシャ
37を介してナット38が螺着されることで、連結状態
で抜け止めされるようになっている。ナット38の螺合
が緩められた状態では、偏心ピン9の回動が可能であ
る。偏心ピン9を回動することにより、偏心軸部36が
偏心量Tを半径とする円弧を描くように偏心回動し、タ
イロッド8の貫通孔23,24の軸心に対するピン挿通
孔14またはピン挿通孔18の各軸心の相対位置が変更
される。こうして油圧シリンダ5のピストンロッド6を
中立位置に配置する状態で、左右のトー角調整機構TM
を構成する2本の偏心ピン9を回動してピン挿通孔1
4,18間の軸心間距離を変更することで連結片11と
アーム片15との距離を変更し、車輪3のトー角を設定
角度に調整する。ちなみに、ピン挿通孔14,18間の
軸心間距離が長くなるほど車輪3は内側を向くようにな
り(トーイン)、この軸心間距離が短くなるほど車輪3
は外側を向くようになる(トーアウト)。
【0032】トー角の設定が終わり偏心ピン9の回動位
置が決まると、図2に示すように、偏心ピン9の位置を
固定するために、固定プレート10を嵌合孔26が偏心
ピン9の嵌合部32に嵌合する状態に取付け、固定プレ
ート10を2本のボルト40を用いてタイロッド板21
に締結固定する。このため、偏心ピン9の回動位置を6
0゜ずつ決めることで段階的なトー角の調整が可能とな
っている。
【0033】また、頭部31には、潤滑剤としてのグリ
スを注入するためのニップル41が上面に装着されてい
る。図4(a)に示すように、偏心ピン9の内部にはニ
ップル41の挿着口から偏心軸部36の外周面上に周方
向に形成された2本の周溝36aに開口する供給口36
bまで連通する連通路42が形成されている。この連通
路42はグリスの収容部となっている。また、軸部33
には嵌合部32との境界部分に形成された円周溝にOリ
ング43(図2,図4を参照)が挿着されている。
【0034】また図2に示すように、カラー13,17
は、その軸長が嵌着先である貫通孔12,16の軸長よ
りも短くなっており、各貫通孔12,16に嵌着された
状態において、本例では例えばカラー13,17の端面
上方にはグリス溜まり部44が形成されている。供給口
36bから偏心軸部36の周面上に供給されたグリス
は、2本の周溝36aに一部溜まるとともに、グリス溜
まり部44にも溜まるので、偏心軸部36の周面全体に
グリスが行き渡り易くなる。
【0035】トー角の調整必要範囲は、部品の組付精度
や部品寸法のばらつきからおおよそ決まる。この調整必
要範囲内でのトー角調整を可能とするため、従来のよう
に1本の連結ピンを使用する機構に比べ、2本の偏心ピ
ンを使用する本実施形態での機構は、偏心ピン9の偏心
軸部36の偏心量が半分で済む。
【0036】図6に示すように、偏心ピン9を円柱材料
から製造するときには旋盤加工により行うが、旋盤加工
するためにワークを把持するための把持部が2つの軸心
ごとに2つ必要になる。このため、頭部31を把持する
ことで軸部33,34及び雄ねじ軸部35の加工ができ
るが、偏心軸部36の加工用の把持部45が必要にな
る。この把持部45は頭部31に対して偏心させて設け
る必要があるが、本実施形態の偏心ピン9では偏心軸部
36の偏心量が従来の1/2と少ないので、必要な原材
料の径が相対的に小さく済み、原材料M1のサイズとな
る。これに対し、偏心量が約2倍ある従来の偏心ピンを
製造するためには原材料M2が必要になる。この点か
ら、偏心量の小さい本実施形態の偏心ピン9によれば、
製造するために必要な材料が少なく済み、しかも削り代
も少なく済むので加工の手間が少なくなる。よって、偏
心ピン9を短時間で製造することが可能になる。
【0037】また、2本の偏心ピン9のうちステアリン
グナックル4とタイロッド8との連結部に挿着された偏
心ピン9を回動させることで、キングピン7とステアリ
ングナックル4の先端部回動連結部との間の軸心間距離
が変更するので、車輪3の最大切れ角が調整される。よ
って、トー角と最大切れ角との両方を巧く合わせ込むこ
とにより、車輪3を最大切れ角に操舵したときに車輪3
が車体に干渉するなどの不具合も解消される。
【0038】以上詳述したように、本実施形態によれば
以下の効果を得ることができる。 (1) 2本の偏心ピン9の各嵌合部32に1枚の固定
プレート10を共通に嵌合させて固定プレート10の位
置決めを行うので、固定プレート10を位置決めするた
めの規制面を設けるための加工をピストンロッド6に施
さなくて済む。よって、ピストンロッド6の製造を簡単
にすることができる。
【0039】(2) 固定プレート10はタイロッド8
と共に2本の偏心ピン9間を連結するので、タイロッド
8の補強効果を得ることができる。このため、従来のよ
うな偏心ピンごとに1枚ずつの固定プレートを使用する
機構に比べ、タイロッド8を構成するタイロッド板2
1,22の板厚を相対的に薄くても必要強度が得られ
る。
【0040】(3) 2本の偏心ピン9を使用してトー
角を調整するので、六角状の嵌合部32と嵌合孔26と
の嵌合により偏心ピン9の回動位置を60゜ずつ調整可
能であるが、2本の偏心ピン9のそれぞれに対して60
゜ずつ調整可能であるので、その組合せによって従来機
構に比べ、トー角をより細かく微調整することができ
る。
【0041】(4) 偏心ピン9を2本使用する機構で
あるが、従来のように偏心ピンごとに個別に用意された
固定プレートを使用するのではなく、2本の偏心ピン9
の位置決めに一枚の固定プレート10を共通に使用する
ので、偏心ピン9の位置調整後に固定プレート10を取
付ける作業が一度で済み、トー角調整作業を簡単にする
ことができる。また、メンテナンスのために車輪3のト
ー角を調整する際も、一枚の固定プレート10の取外し
・組付けだけで済むので、偏心ピン9が2本ある割にト
ー角調整のメンテナンス作業も比較的し易い。
【0042】(5) 2本の偏心ピン9の偏心軸部36
の偏心量Tを従来の一本の偏心ピンを使用する場合に比
べ半分にすることができるので、偏心ピン9を製造する
ときに必要となる原材料を細く済むようにすることがで
き、また切削のときの削り代を少なくできるので、製造
時間も短縮できる。よって、偏心ピン9の生産性が向上
する。
【0043】(6) ステアリングナックル4とタイロ
ッド8をも偏心ピン9を用いて連結するので、最大切れ
角の調整もできる。よって、トー角と最大切れ角の両方
を満足するように2本の偏心ピン9の回動位置を合わせ
込むことにより、車輪3を最大切れ角に操舵したときに
車輪3が車体と干渉する不具合を招かない。
【0044】(7)偏心ピン9の嵌合部32に六角形状
を採用したので、車輪3のトー角の調整位置を好適に維
持することができる。また、スパナやラチェット等の既
製の工具を使用して調整位置を変化させることができ、
作業性も向上する。
【0045】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ○ 固定プレートの係合部や偏心ピン9の回り止め部
は、六角形状に限ない。例えば図7に示すように嵌合部
32及び嵌合孔26を12角形状とすることもできる。
この構成によれば、前記実施形態よりもトー角をさらに
細かく微調整することができる。もちろん、その他の多
角形状(三角形,四角形,五角形,七角形,八角形,九
角形,十角形,十一角形,十三角形・・・)にしてもよ
い。なお、角数が多いほどトー角の微調整が可能とな
り、角数が少ないほど偏心ピンの回り止めの確実性が高
まる。
【0046】○ ピストンロッド6とタイロッド8との
連結部及びステアリングナックル4とタイロッド8との
連結部に共に偏心ピンを使用する構成に限定されない。
例えば図8に示すように、ピストンロッド6とタイロッ
ド8との連結部にのみ偏心ピンを使用し、ステアリング
ナックル4とタイロッド8との連結部には偏心せず嵌合
部を有しない通常の連結ピンを使用することもできる。
固定プレート50の一方の嵌合孔26には、通常の連結
ピン51の円柱軸部52が内接する状態に挿通されて偏
心ピン9と連結ピン51との2本に連結されることで固
定プレート50は位置決めされる。よって、この構成で
あっても規制面を設けるためのピストンロッド6の加工
が不要になる。なお、通常の連結ピン51に多角形(六
角形等)の嵌合部を形成して嵌合孔26に嵌合し、固定
プレート50を位置決めするようにしてもよい。
【0047】また、この固定プレート50に形成された
2つの嵌合孔26,26は左右非対象で、同図矢印方向
に表裏反転させることで、さらに6種類の調整が可能と
なる。すなわち、2つの嵌合孔26,26は、固定プレ
ート50を矢印方向に表裏反転させたときにその六角形
状が重ならず、調整のための回転ピッチである60°の
1/4の角度分(15°)の回転角ピッチだけずれた関
係にある。もちろん、この固定プレート50を2本の偏
心ピン9の回り止めに使用してもよい。
【0048】○ 図9に示すように、固定プレート60
を矢印方向に表裏反転させたときに、六角形状が重なら
ず、その回転ピッチ60°の1/4の角度分(15°)
の回転角ピッチだけずれた関係となるように2つの嵌合
孔26,26の向きを設定した構成とすることもでき
る。この固定プレート60を使用しても、矢印方向に表
裏反転して使用することで、偏心ピン9を12通りの調
整位置に位置決めすることができ、トー角を細かく微調
整することができる。
【0049】○ 偏心ピンの嵌合部及び回り止め部材の
係合部の形状は多角形に限定されない。偏心ピンの嵌合
部を歯車状に形成するとともに、歯車形状と合致する形
状の孔部を回り止め部材(例えば固定プレート)に形成
する。このようにすれば、トー角のより細かな微調整が
可能となるとともに、偏心ピンの回転ずれも確実に防止
できる。
【0050】○ 回り止め部材の係合部は嵌合孔に限定
されない。例えば偏心ピンの頭部を嵌合部(例えば外周
面多角形状)とし、この嵌合部と嵌合する複数の嵌合凹
部を有する回り止め部材であってもよい。また、回り止
め部材の係合部が嵌合孔や嵌合凹部であることにも限定
されない。例えば偏心ピン側が嵌合凹部で、回り止め部
材側が嵌合部であってもよい。要するに回り止め部と係
合部が偏心ピンを所定の回動位置に位置決め可能に係合
(嵌合)可能な構造であれば足りる。さらに偏心ピンの
位置決めが可能であるならば回り止め部と係合部との係
合は嵌合にも限定されない。回り止め部と係合部との係
合は例えば係止であってもよく、例えば偏心ピンの外周
面に形成した位置決め溝に回り止め部材の爪を引っかけ
て偏心ピンの回り止めをする構造でもよい。
【0051】○ 操舵装置をフォークリフトに搭載して
具体化しているが、フォークリフト1に限らず、その他
の産業車両、さらに産業車両以外の車両に搭載して具体
化してもよい。
【0052】以上、各実施形態について説明したが、各
実施形態から把握できる請求項以外の技術的思想につい
て、以下にそれらの効果と共に記載する。 (1) 請求項4の発明において、前記固定プレートを
に形成された対をなす二つの嵌合孔は、該固定プレート
を表裏反転したときに前記偏心ピンの回り止め部の回転
ピッチ角度の4分の1の回転角だけずれた関係となって
いる。この構成によれば、固定プレートを表裏反転して
使用することで、2本の偏心ピンの回動位置の組合せに
よる調整パターンを2倍に増やすことができ、車輪のト
ー角を細かく調整できる。
【0053】
【発明の効果】請求項1〜6に記載の発明によると、回
り止め部材は少なくともロッド側の1本が偏心ピンであ
る2本の連結ピンに共通に連結されることで位置決めさ
れるため、回り止め部材を位置決めするための規制面を
設けるための加工をロッドに施さなくて済む。
【0054】請求項2〜6に記載の発明によると、2本
の偏心ピンを使用するため、2本の偏心ピンの回動位置
の組合せにより車輪のトー角を細かく調整でき、偏心軸
部の偏心量が少なく済むので偏心ピンの生産性を高める
ことができ、さらに偏心ピンを2本使用する割に回り止
め部材の組付け・取り外しの手間を軽減できる。
【0055】請求項3〜6に記載の発明によると、さら
に加えて、回り止め部材は2本の偏心ピンに対し、多角
形の嵌合部と、多角形の嵌合孔又は嵌合凹部との嵌合に
より連結されるため、偏心ピンの回り止めの確実性を高
められ、しかも既存の工具等も使用できる。
【0056】請求項4〜6に記載の発明によると、さら
に加えて、固定プレートを表裏反転して使用することに
より、トー角を微調整することができる。請求項5及び
6に記載の発明によると、さらに加えて、ピン挿通孔に
その軸長より短い軸長の円筒を嵌入して形成された潤滑
剤溜まり部に溜まる潤滑油により、偏心ピンの偏心軸部
の周面の潤滑性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態における操舵装置の平面図。
【図2】トー角調整機構の側断面図。
【図3】トー角調整機構の分解斜視図。
【図4】偏心ピンを示し、(a)は斜視図、(b)は側
面図。
【図5】固定プレートの平面図。
【図6】偏心ピンの製造過程を説明するための側面図。
【図7】別例の固定プレートの平面図。
【図8】図7と異なる別例の固定プレートの平面図。
【図9】図8と異なる別例の固定プレートの平面図。
【図10】従来の操舵装置を示す部分平面図。
【図11】従来のトー角調整機構を示す部分側断面図。
【符号の説明】
1…操舵装置、2…アクスルビームとしてのリアアクス
ルビーム、3…車輪、4…ステアリングナックル、5…
油圧式アクチュエータとしての油圧シリンダ、6…ロッ
ドとしてのピストンロッド、7…キングピン、8…タイ
ロッド、9…偏心ピン、10,50,60…回り止め部
材としての固定プレート、13,17…円筒としてのカ
ラー、14,18…ピン挿通孔、26…係合部としての
嵌合孔、32…回り止め部としての嵌合部、36…偏心
軸部、36a…供給口、42…潤滑剤収容部としての連
通路、44…潤滑剤溜まり部としてのグリス溜まり部、
51…連結ピン、TM…トー角調整機構。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を左右方向に回動可能に支持して該
    車輪とともに左右に回動するステアリングナックルと、
    ステアリングハンドルの操作によって往復動するロッド
    と、前記ロッドと前記ステアリングナックルとの間に介
    在されて前記ロッドの往復運動を前記ステアリングナッ
    クルの回動運動に変換するタイロッドとを備え、前記ロ
    ッドとタイロッドとの連結部と、前記ステアリングナッ
    クルとタイロッドとの連結部とが、連結される双方の部
    材にそれぞれ形成されたピン挿通孔に挿着された連結ピ
    ンにより連結されており、 少なくとも前記ロッドとタイロッドとの連結部は、偏心
    軸部と回り止め部を有する偏心ピンを前記連結ピンと
    し、該偏心ピンをその偏心軸部の周面が片方の部材のピ
    ン挿通孔の内面にのみ当接するように挿着して連結さ
    れ、前記偏心ピンの回り止め部と係合して該偏心ピンを
    軸回転方向の調整位置にて回り止めする回り止め部材
    が、前記ステアリングナックルとタイロッドとの連結部
    に挿着された前記連結ピンと係合して位置決めされてい
    る車両における車輪のトー角調整機構。
  2. 【請求項2】 前記ロッドとタイロッドとの連結部と、
    前記ステアリングナックルとタイロッドとの連結部とに
    それぞれ挿着される前記連結ピンは共に前記偏心ピンで
    あり、前記回り止め部材は前記回り止め部と係合可能な
    複数の係合部を有するとともに、前記2本の偏心ピンに
    対しそれぞれの回り止め部に係合部を係合させた状態で
    取付けられている請求項1に記載の車両における車輪の
    トー角調整機構。
  3. 【請求項3】 前記回り止め部と前記係合部は、一方が
    多角形の外周面を有する嵌合部で、他方が多角形の内周
    面を有する嵌合孔又は嵌合凹部である請求項2に記載の
    車両における車輪のトー角調整機構。
  4. 【請求項4】 前記回り止め部材は、前記係合部として
    嵌合孔を複数有する固定プレートであり、該固定プレー
    トを表裏反転することにより対をなす二つの嵌合孔が前
    記偏心ピンの回り止め部をその回転ピッチより少ないピ
    ッチだけ異なる回転位置に固定できる向きの関係となっ
    ている請求項2又は3に記載の車両における車輪のトー
    角調整機構。
  5. 【請求項5】 前記偏心ピンは前記偏心軸部の周面に供
    給口を有する潤滑剤収容部を有し、前記ピン挿通孔に嵌
    入されるとともに前記偏心軸部が挿通される円筒の軸長
    を前記ピン挿通孔の軸長より短くすることにより前記偏
    心軸部の周面と面する潤滑剤溜まり部が形成されている
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両における車輪
    のトー角調整機構。
  6. 【請求項6】 ステアリングハンドルの操作によって駆
    動され、往復動するロッドを左右両側に有する油圧式ア
    クチュエータと、該油圧式アクチュエータが取付けられ
    たアクスルビームと、前記アクスルビームの左右両端部
    にキングピンを中心に支持された左右二つのステアリン
    グナックルと、該左右二つのステアリングナックルのそ
    れぞれと左右方向に回動可能に支持された左右二つの車
    輪と、前記ロッドと前記ステアリングナックルとの間に
    介在されるタイロッドとを有し、 前記ロッドとタイロッドとの連結部及び前記ステアリン
    グナックルとタイロッドとの連結部に、請求項1〜5の
    いずれか一項に記載の前記トー角調整機構が設けられて
    いる操舵装置。
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