JPH0622619Y2 - 中立復帰装置 - Google Patents

中立復帰装置

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JPH0622619Y2
JPH0622619Y2 JP19356987U JP19356987U JPH0622619Y2 JP H0622619 Y2 JPH0622619 Y2 JP H0622619Y2 JP 19356987 U JP19356987 U JP 19356987U JP 19356987 U JP19356987 U JP 19356987U JP H0622619 Y2 JPH0622619 Y2 JP H0622619Y2
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Japan
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flange
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spring
neutral
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JP19356987U
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JPH0196377U (ja
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知也 山川
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Toyoda Koki KK
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Toyoda Koki KK
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、舵取装置等において操舵ハンドルを中立位置
に復帰させる中立復帰装置に関する。
〈従来の技術〉 従来のこの種の中立復帰装置においては、第6図に示す
ようにステアリングロッド1上に当接フランジ2を形成
し、この当接フランジ2に対してその両側よりスプリン
グ3,4による発力を付与し、ステアリングロッド1な
らびにこれに連動する操舵ハンドルを中立位置に保持す
るとともに操舵時にはこの発力にてスムーズに中立位置
に復帰させるようにしている。
〈考案が解決しようとする問題点〉 かかる従来の中立復帰装置によると、中立付近では2つ
のスプリング3,4の発力がバランスしているため、保
持力が弱く、外力が作用すると変位してしまい、それに
よって中立位置が維持できなくなったり、またハンドル
を操舵した後においては2つのスプリング3,4の発力
が互いに作用し合うため、スプリング3,4が十分に機
能せず、従って中立位置へ戻そうとする復帰力も小さ
く、ハンドル戻りが悪いという問題もあった。
さらに当接フランジ2の製作誤差あるいは取付誤差等に
よってスプリング3,4の発力にアンバランスが生じる
という欠点もあった。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案はかかる従来の問題を解決するためになされたも
のであり、ハウジング内に装着されかつその一端に支承
フランジを有し他端に規制フランジを有する一対のスリ
ーブと、この一対のスリーブのうち少なくとも一方のス
リーブの軸方向位置を調整する調整機構と、前記支承フ
ランジに当接するようにして前記一対のスリーブ内にそ
れぞれ内装された一対のスプリングと、このスプリング
による発力が付与されて前記規制フランジと当接する一
対のばね受けと、前記ステアリングロッドが中立位置か
ら変位すると同時に前記ばね受けと当接する前記ステア
リングロッド上の当接フランジとを具備することを特徴
とするものである。
〈作用〉 本考案は、上記構成を具備するため、ステアリングロッ
ドが中立位置から変位されると同時に当接フランジがば
ね受けに当接して一方のスプリングが圧縮される。従っ
て操舵ハンドルを離すと同時にこのスプリングの発力に
よってステアリングロッドは中立位置へ復帰される。
また本考案は2つのスプリングがそれぞれ影響し合うこ
となく、その変位方向に応じて独立して圧縮させたり、
また発力を付与させている。このため中立位置に大きな
保持力で保持することができ、しかも復帰力も大とな
る。
さらに調整機構によりスリーブの軸方向位置を調整する
ことで当接フランジとばね受けとの間のがたが除去され
る。
〈実施例〉 以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。第2図
は本考案装置を適用した後輪用動力舵取装置10を示す
もので、この後輪用動力舵取装置10はサーボ弁11な
らびにパワーシリンダ12を有する。サーボ弁11は入
力軸13と、帰還軸14の相対回転に応じて作動し、供
給ポンプ15より供給される作動流体を、分配路16,
17を介してパワーシリンダ12の作動室12a,12
bの一方に供給し、他方からの作動流体を、排出路18
を介してリザーバ19に排出するものである。
なお、入力軸13には図略の前輪用動力舵取装置の操舵
に応じた回転変位が伝達されるようになっている。
一方パワーシリンダ12は、自動車の車体に固定したシ
リンダ21と、このシリンダ21内に液密に嵌合された
ピストン22よりなり、このピストン22と一体をなす
ステアリングロッド23は前記シリンダ21の両端部よ
り突出し、その両端は操向リンク機構24,25を介し
て後輪26,27と連結されている。そしてこのパワー
シリンダ12の一端に本考案の中立復帰装置30がステ
アリングロッド23上に併設されている。
この中立復帰装置30は、第1図に示すように一対のス
リーブ31a,31bと、調整機構32と、一対のスプ
リング33a,33bと、当接フランジ34とを主要構
成とする。
前記一対のスリーブ31a,31bは同一軸線上に位置
され、その一方のスリーブ31bはハウジング35の支
持穴35a内に圧入嵌合されて移動が阻止されている。
また、他方のスリーブ31aの外周部にはねじ41が形
成されており、このねじ41がハウジング35内に形成
されたねじ穴35bに螺合され、前記スリーブ31aを
回転操作することで前記スリーブ31aの軸方向位置を
調整できるようになっている。
36はスリーブ31aの緩みを防止するロックナットで
ある。
上述したスリーブ31aのねじ41およびハウジング3
5のねじ穴35aによって調整機構32が構成されてい
る。
また前記一対のスリーブ31a,31bの内周には、そ
の外端側に支承フランジ37a,37bが形成され、ま
た内端側に規制フランジ38a,38bが形成されてい
る。この支承フランジ37aと規制フランジ38aなら
びに支承フランジ37bと規制フランジ38bは所定の
間隔を置いて対向し、この各支承フランジ37a,37
bならびに規制フランジ38a,38b間の空間に、ば
ね受け39a,39bと、このばね受け39a,39b
を前記規制フランジ38a,38bに当接するスプリン
グ33a,33bがそれぞれ介挿されている。またこの
ばね受け39a,39b間には前記ステアリングロッド
23上に一体的に取りつけられた当接フランジ34が位
置決めされ、前記ステアリングロッド23の軸動をこの
当接フランジ34を介してばね受け39a,39bに伝
達し、スプリング33a,33bを伸縮させるようにな
っている。
なお、前記規制フランジ38a,38bの間隔Lは、ス
リーブ31aの軸方向位置を調整することで前記当接フ
ランジ34の寸法Sと同一寸法に設定され、前記ステア
リングロッド23が中立状態から変位すると同時に当接
フランジ34と当接するように構成されている。
次に上記構成における本考案装置の作動について説明す
る。
まずサーボ弁11が中立状態にあるときは、パワーシリ
ンダ12の両作動室12a,12bはいずれもドレーン
され、その結果パワーシリンダ12によるパワーアシス
トはなく、ピストン22は自由に摺動できる状態となっ
ている。またこのときステアリングロッド23上の当接
フランジ34はその両側よりばね受け39a,39bを
介してスプリング33a,33bの発力が作用して中立
位置に位置決めされている。この状態で例えば後輪2
6,27からの外力でステアリングロッド23に軸方向
の押圧力が作用しても、このステアリングロッド23上
の当接フランジ34にはその両側よりスプリング33
a,33bの発力が作用しているため、このステアリン
グロッド23は変位することなく中立位置に確実に位置
決め保持される。
その後入力軸13が回転されてサーボ弁11が作動され
ると、このサーボ弁11からパワーシリンダ12の一方
の作動室12bに作動流体が供給される。これによりス
テアリングロッド23は当接フランジ34にてスプリン
グ33bを圧縮しながら右方に摺動し、その結果後輪2
7は右方向に操舵される。
その後再びサーボ弁11が中立状態になると、パワーシ
リンダ12の両作動室12a,12bはいずれもドレー
ンされ、その結果パワーシリンダ12によるパワーアシ
ストはなくなり、ピストン22は自由に摺動できる状態
となる。従って当接フランジ34はスプリング33bの
発力にて中立位置へと押し戻される。
かかる当接フランジ34の変位に際し、本考案では規制
フランジ38aを設けて一方の側にあるスプリング33
bのみを独立して圧縮させたり、またこのスプリング3
3bの発力のみで復帰させるようにしている。従って当
接フランジ34が中立位置へ復帰する際には、他方のス
プリング33aの影響をうけることなく、圧縮状態にあ
るスプリング33bの発力のみが有効に作用し、当接フ
ランジ34を大きな復帰力で確実に中立へ復帰させるこ
とができる。
また本考案では一方のスリーブ37aをハウジング35
に対して位置調整可能に嵌合させているため、例えば当
接フランジ34の製作誤差あるいは取付誤差によって第
3図に示すように当接フランジ34の寸法Sが規制フラ
ンジ38a,38bの間隔Lより短かったり、また第4
図に示すように規制フランジ38a,38bの間隔Lよ
り長かったりする場合には、このスリーブ37aを操作
することで、第5図に示すようにその当接フランジ34
の寸法Sと規制フランジ38a,38bの間隔Lとを一
致させることができ、当接フランジ34をがたつかせる
ことなく中立位置に確実に保持することができる。
〈考案の効果〉 上記詳述したように本考案は、規制フランジを設けて一
方の側にあるスプリングのみを独立して圧縮させたり、
また発力を付与させたりするようにしたので、2つのス
プリングがそれぞれ影響し合うことがなくなり、その結
果中立位置に大きな保持力で保持することができ、しか
も復帰力も大となる利点を有する。
さらに本考案は、少なくとも一方のスリーブの軸方向位
置を調整できるようにしたので、当接フランジの寸法に
応じてスリーブ上の規制フランジの位置を調整すること
で、当接フランジの製作誤差等を容易に補正することが
でき、中立位置におけるがたを防止できる利点を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の中立復帰装置の実施例を示す第2図の
I−I線断面図、第2図は本考案を適応した後輪動力舵
取装置の側面図、第3図は当接フランジの寸法に対して
規制フランジの間隔が大きい場合を示す説明図、第4図
は当接フランジの寸法に対して規制フランジの間隔が小
さい場合を示す説明図、第5図は当接フランジの寸法と
規制フランジの間隔とを一致させた状態を示す説明図、
第6図は従来の中立復帰装置を示す外観図である。 23……ステアリングロッド、30……中立復帰装置、
31a,31b……スプリング、34……当接フラン
ジ、35……ハウジング、37a,37b……支承フラ
ンジ、38a,38b……規制フランジ、39a,39
b……ばね受け。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング内に摺動可能に挿通されたステ
    アリングロッドに対して互いに逆方向より復帰力を付与
    して前記ステアリングロッドを中立位置に復帰させる中
    立復帰装置であって、前記ハウジング内に装着されかつ
    その一端に支承フランジを有し他端に規制フランジを有
    する一対のスリーブと、この一対のスリーブのうち少な
    くとも一方のスリーブの軸方向位置を調整する調整機構
    と、前記支持フランジに当接するようにして前記一対の
    スリーブ内にそれぞれ内装された一対のスプリングと、
    このスプリングによる発力が付与されて前記規制フラン
    ジと当接する一対のばね受けと、前記ステアリングロッ
    ドが中立位置から変位すると同時に前記ばね受けと当接
    する前記ステアリングロッド上の当接フランジとを具備
    することを特徴とする中立復帰装置。
JP19356987U 1987-12-21 1987-12-21 中立復帰装置 Expired - Lifetime JPH0622619Y2 (ja)

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JP19356987U JPH0622619Y2 (ja) 1987-12-21 1987-12-21 中立復帰装置

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JP19356987U JPH0622619Y2 (ja) 1987-12-21 1987-12-21 中立復帰装置

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JPH0196377U JPH0196377U (ja) 1989-06-27
JPH0622619Y2 true JPH0622619Y2 (ja) 1994-06-15

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