JP2000038152A - 操舵装置、及び産業車両 - Google Patents

操舵装置、及び産業車両

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JP2000038152A
JP2000038152A JP10209577A JP20957798A JP2000038152A JP 2000038152 A JP2000038152 A JP 2000038152A JP 10209577 A JP10209577 A JP 10209577A JP 20957798 A JP20957798 A JP 20957798A JP 2000038152 A JP2000038152 A JP 2000038152A
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wheel
steering device
knuckle arm
turning angle
rod
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English (en)
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Kenji Kayano
憲治 茅野
Kenichi Katae
健一 片江
Yoshihisa Iwanaga
嘉寿 岩永
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トー角と車輪切り角とをともに調整可能な操舵
装置、及び産業車両を提供する。 【解決手段】操舵装置11は、シリンダロッド13を有
するシリンダ14、各後輪2に連結固定されたナックル
アーム15、及びシリンダロッド13とナックルアーム
15とを連結するタイロッド16を備えている。シリン
ダロッド13とタイロッド16とは、偏心軸部(図示
略)を有する連結ピン41によって連結されている。ま
た、タイロッド16とナックルアーム15とにおいて
も、同連結ピン41と同等の構成をなす連結ピン42に
よって連結されている。各連結ピン41,42には同連
結ピン41,42の回転を規制する固定プレート47が
取付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操舵装置、及び産
業車両に係り、詳しくは、トー角調整機構を備える操舵
装置、及び産業車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、車両においては、ステアリングホ
イールが中立位置状態にあれば直進するが、部品精度や
組付け誤差等により左右の車輪が真正面を向いていない
と横滑り現象をおこしてしまう。
【0003】従来、こうした横滑り現象を抑制するため
に、例えば特開平10−76977号公報に記載される
ようなトー角調整機構を備えた操舵装置が提案されてい
る。この公報に記載の操舵装置によれば、図8にその平
面図を示すように、操舵装置71は、シリンダロッド7
2を有するシリンダ73、ナックルアーム74、及びタ
イロッド75を備えている。車輪76を支持するナック
ルアーム74は、タイロッド75を介してシリンダロッ
ド72に連結されている。タイロッド75とナックルア
ーム74とは略円柱状の支軸77によって回動可能に連
結されている、また、シリンダロッド72とタイロッド
75とは、偏心軸部を有する連結ピン78によって回動
可能に連結されている。このため、シリンダロッド72
の往復動は、タイロッド75によって円弧動に変換され
てナックルアーム74に伝動される。そして、ナックル
アーム74は、キングピン79を軸心にして車輪76と
ともに左右方向に回動する。
【0004】一方、連結ピン78は、偏心軸部(図示
略)がタイロッド75に合致するように取付けられてい
る。すなわち、シリンダロッド72に取付けられた連結
ピン78の軸心とタイロッド75に取付けられた連結ピ
ン78の軸心とが異なる位置にある。また、連結ピン7
8の頂部は六角形に形成され、同頂部には固定プレート
80が取付けられている。固定プレート80は、シリン
ダロッド72に締結固定されており、この固定プレート
80によって連結ピン78の回転が規制されている。
【0005】シリンダロッド72とタイロッド75との
連結部材としてこうした連結ピン78を用いることによ
り、シリンダロッド72に取付けられた連結ピン78の
軸心と、前記支軸77の軸心との間の距離が可変とな
る。すなわち、固定プレート80を取り外して連結ピン
78を回転させれば、偏心軸部の軸心がその偏心量を半
径とする円弧上を移動する。これに伴ってナックルアー
ム74も連動し、車輪76の方向が変化する。そして、
所定の位置にて固定プレート80を取付ければ、車輪7
6の方向もその位置で固定される。
【0006】したがって、こうした操舵装置71によれ
ば、部品精度や組付け誤差等により左右の車輪76が真
正面を向いていない場合に、連結ピン78の固定位置に
よって車輪76の向きを調整することができる。すなわ
ち、車輪76のトー角を調整することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、部品の公
差、組立誤差等によって、前述した車輪76の向きに加
えて車輪76の最大切り角にも誤差が生じるおそれがあ
る。そして、こうした最大切り角の誤差によっては、車
輪76が車体に干渉してしまうおそれがある。
【0008】しかしながら、前記公報に記載の操舵装置
71においては、こうした車輪76の最大切り角の誤差
について何ら考慮されていない。本発明はこうした実情
に鑑みてなされたものであって、その目的は、トー角と
車輪切り角とをともに調整可能な操舵装置、及び産業車
両を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、車両の幅方向に往復
動するロッドと、車輪を支持してその車輪とともに左右
方向に回動するナックルアームと、ロッドとナックルア
ームとに回動可能に連結され、ロッドの往復動を円弧動
に変換してナックルアームに伝動する連結アームと、偏
心軸を有する連結部材にてロッドと連結アームとを連結
することによって車輪のトー角の調整を可能とするトー
角調整機構とを備える操舵装置において、前記連結アー
ムと前記ナックルアームとの連結部に、ロッドの移動量
とナックルアームの回動量との比を可変として車輪の最
大切り角の調整を可能とする車輪切り角調整機構をさら
に備えることをその要旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の操舵装置において、前記車輪切り角調整機構は、偏
心軸部を有する連結部材であることをその要旨とする。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の操舵装置
において、前記連結部材は、自身の回転を規制する回り
止め部を有してなることをその要旨とする。
【0011】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の操舵装置において、前記回り止め部は、連結部材に
形成された多角形状をなす頂部であることをその要旨と
する。
【0012】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の操舵装置において、前記車輪切り角調整機構は、前
記連結部材の頂部に合致して連結部材の回転を規制する
固定プレートを備えることをその要旨とする。
【0013】請求項6に記載の発明では、請求項1〜5
のいずれか1項に記載の操舵装置を搭載してなることを
その要旨とする。 (作用)請求項1に記載の発明によると、ロッドの同一
の移動量に対するナックルアームの回動量が可変とな
る。このため、車輪のトー角に加えて、車輪の最大切り
角も調整が可能となる。また、一般に、車輪の回動を許
容するため、連結アームとナックルアームとの連結部付
近には車両の構成部品等が配設されない。したがって、
連結アームとナックルアームとの連結部に車輪切り角調
整機構を設けることにより、車輪の最大切り角を調整す
る際に、車両構成部品が邪魔にならない。その結果、該
切り角調整を容易に行うことができるようになる。
【0014】請求項2に記載の発明によると、車輪切り
角調整機構として偏心軸部を有する連結部材を用いるこ
とにより、連結アームとナックルアームとの連結を解除
することなく車輪の最大切り角を調整することができる
ようになる。しかも、こうした連結部材を用いることに
より、該切り角の微調整が可能となる。
【0015】請求項3に記載の発明によると、連結部材
の回転が回り止め部によって規制されるため、ナックル
アームの回動に伴って連結部材が回転してしまうことが
ない。したがって、車輪の最大切り角の調整位置が好適
に維持される。
【0016】請求項4に記載の発明によると、連結部材
の頂部を多角形状とすることで、同連結部材の回転が規
制されるとともに、車輪の最大切り角を多段階に調整す
ることができるようになる。
【0017】請求項5に記載の発明によると、固定プレ
ートの着脱によって、連結部材の回転を容易に規制・解
除することができるようになる。すなわち、車輪の最大
切り角の調整をより容易に行うことができるようにな
る。
【0018】請求項6に記載の発明によると、前記請求
項1〜5のいずれか1項に記載の操舵装置を搭載するこ
とによって、産業車両としての性能が向上することとな
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図6に従って説明する。図2に示すよう
に、産業車両としてのフォークリフトトラック(以下、
単にフォークリフトという)1は、操舵輪としての左右
の後輪2(但し同図では片側のみを図示)を備えてい
る。各後輪2は、ステアリングホイール3の操作に基づ
いてその方向が変化するようになっている。
【0020】以下、こうした後輪2の方向を可変とする
操舵装置について説明する。図1に示すように、フォー
クリフト1の両後輪2間には、同後輪2の方向を可変と
する操舵装置11が配設されている。この操舵装置11
は、両後輪2間に固定配置されたアクスルビーム12に
取付けられている。
【0021】操舵装置11は、シリンダロッド13を有
するシリンダ14、各後輪2に連結固定されたナックル
アーム15、及びシリンダロッド13とナックルアーム
15とを連結する連結アームとしてのタイロッド16を
備えている。
【0022】シリンダロッド13は、シリンダ14に対
して各後輪2の軸線方向に往復動可能に支持されてい
る。ナックルアーム15は、その基端部がアクスルビー
ム12に形成されたキングピン17に回動可能に支承さ
れている。したがって、ナックルアーム15は、キング
ピン17を軸心として、各後輪2とともに左右方向に回
動可能となっている。
【0023】タイロッド16は、その両端がシリンダロ
ッド13及びナックルアーム15に回動可能に連結され
ている。そして、シリンダロッド13の往復動は、この
タイロッド16を介してナックルアーム15を円弧動さ
せる。すなわち、タイロッド16は、シリンダロッド1
3の往復動をナックルアーム15の円弧動に変換する。
このため、ナックルアーム15及び後輪2は、シリンダ
ロッド13の往復動に連動して左右方向に回動する。ち
なみに、シリンダロッド13が右輪側に伸長すると後輪
2は左方向に回動し、同シリンダロッド13が左輪側に
伸長すると後輪2は右方向に回動する。
【0024】こうした操舵装置11は、左右対称構造と
なっているため、以下、片側(右輪側)についてのみを
図3に従って説明する。前記シリンダロッド13の先端
には、上下二段に分かれた連結片21,22がそれぞれ
形成されている。上側の連結片21には、貫通孔23と
雌ねじ孔24が透設されている。下側の連結片22に
は、前記連結片21の貫通孔23と同心円をなすととも
に、該貫通孔23よりも小径の貫通孔25が透設されて
いる。
【0025】前記タイロッド16の基端には、一枚の板
状をなす連結片26が形成されている。この連結片26
には貫通孔27が透設されている。また、タイロッド1
6の先端には前記シリンダロッド13と同様に、上下二
段に分かれた連結片28,29がそれぞれ形成されてい
る。上側の連結片28には、貫通孔30と雌ねじ孔31
が透設されている。下側の連結片29には、前記連結片
28の貫通孔30と同心円をなすとともに、該貫通孔3
0よりも小径の貫通孔32が透設されている。
【0026】前記ナックルアーム15の基端部には、前
記アクスルビーム12の長手方向とほぼ直交する方向に
舌片33が突出形成されている。この舌片33には、貫
通孔34が透設されている。
【0027】続いて、これらシリンダロッド13、タイ
ロッド16、及びナックルアーム15の組付け態様につ
いて説明する。同図3に示すように、タイロッド16の
基端側の連結片26は、シリンダロッド13の各連結片
21,22間に挿入される。そして、各貫通孔23,2
5,27を一致させた状態で、同貫通孔23,25,2
7に対して上方から連結部材としての連結ピン41が挿
入される。これにより、シリンダロッド13とタイロッ
ド16とが回動可能に連結される。
【0028】また、タイロッド16の先端側の各連結片
28,29間にはナックルアーム15の舌片33が挿入
される。そして、各貫通孔30,32,34を一致させ
た状態で、同貫通孔30,32,34に対して上方から
前記連結ピン41と同構成をなす連結ピン42が挿入さ
れる。これにより、タイロッド16とナックルアーム1
5とが回動可能に連結される。
【0029】図3及び図4に併せ示すように、連結ピン
41(42)は、同心円となるように形成された2つの
円柱状の軸部43,44と、それら各軸部43,44間
にその軸心から所定偏心量Tにて偏心形成された偏心軸
部45とを備えている。上側の軸部43の上面には、六
角形状の頂部46が形成されている。また、各軸部43
〜45の直径は、上側の軸部43が最も大きく、下側の
軸部44が最も小さく形成されている。このため、連結
ピン41(42)を各貫通孔23,25,27(30,
32,34)に対して上方から挿入することが可能とな
る。
【0030】そして、連結ピン41によってシリンダロ
ッド13とタイロッド16とを連結した際には、各軸部
43,44がシリンダロッド13の各連結片21,22
の貫通孔23,25と一致し、偏心軸部45がタイロッ
ド16の連結片26の貫通孔27と一致する。また、タ
イロッド16とナックルアーム15とを連結する連結ピ
ン42については、各軸部43,44がタイロッド16
の各連結片28,29の各貫通孔30,32と一致し、
偏心軸部45がナックルアーム15の舌片33の貫通孔
34と一致する。
【0031】図1及び図3に示すように、こうした連結
ピン41,42によってシリンダロッド13、ナックル
アーム15,タイロッド16がそれぞれ連結された後、
各連結ピン41,42の各頂部46には固定プレート4
7がそれぞれ取付けられる。図5にも併せ示すように、
固定プレート47には、各連結ピン41,42の頂部4
6と合致する六角孔48が透設されている。また、その
六角孔48の一角と中心との延長線上において、前記シ
リンダロッド13の雌ねじ孔24または前記ナックルア
ーム15の雌ねじ孔31と対応する位置には、ボルト挿
通孔49が透設されている。そして、その延長線から図
5において時計回り方向に30゜ずらした位置にもボル
ト挿通孔50が透設されている。
【0032】このように形成された固定プレート47を
各連結ピン41,42に取付ける際には、図3に示すよ
うに、まず連結ピン41,42の頂部46を六角孔48
内に挿入させる。そして、ボルト挿通孔49または50
にボルト51を挿通させて、シリンダロッド13の雌ね
じ孔24またはナックルアーム15の雌ねじ孔31に螺
着させる。これにより、固定プレート47はシリンダロ
ッド13またはナックルアーム15に締結固定される。
したがって、各連結ピン41,42の頂部46が固定プ
レート47の六角孔48に合致することで、連結ピン4
1,42の回転が規制される。すなわち、連結ピン4
1,42の頂部46は回り止め部として機能する。
【0033】このように構成された操舵装置11におい
ては、シリンダロッド13とタイロッド16との連結部
材として偏心軸部45を有する連結ピン41を用いてい
るため、前述した従来の操舵装置71と同様に、後輪2
のトー角調整が可能である。すなわち、連結ピン41を
回転させることにより、シリンダロッド13の各連結片
21,22と合致する軸部43,44の軸心とタイロッ
ド16とナックルアーム15とを連結する連結ピン42
の各軸部43,44の軸心との間の距離が伸縮し、後輪
2の向きが可変となる。ちなみに、この間の距離が長く
なるほど後輪2は内側を向くようになり(トーイン)、
この間の距離が短くなるほど後輪2は外側を向くように
なる(トーアウト)。
【0034】したがって、本実施形態においては、連結
ピン41及び固定プレート47がトー角調整機構をなし
ている。一方、本実施形態の操舵装置11においては、
タイロッド16とナックルアーム15の舌片33との連
結部材としても偏心軸部45を有する連結ピン42を用
いている。このため、図6に示すように、連結ピン42
を回転させることにより、タイロッド16の各連結片2
8,29と合致する軸部43,44の軸心と前記キング
ピン17の軸心との間の距離が伸縮する(同図に距離L
1,L2にてその一例を示す)。そして、こうした伸縮
によって、シリンダロッド13の往復動時の移動量に対
するナックルアーム15の回動量の比が可変となる。す
なわち、後輪2の回動量が可変となるため、同後輪2の
最大切り角の調整が可能となる。
【0035】また、こうした後輪2の最大切り角の調整
に際しては、前述したトー角調整と同様に、まず、固定
プレート47を取り外して連結ピン42の頂部46を回
転させる。そして、所望の位置まで回転させた後、再び
固定プレート47を取付ける。これにより連結ピン42
の回転が規制され、連結ピン42の偏心軸部45の位置
が固定される。
【0036】したがって、本実施形態においては、連結
ピン42及び固定プレート47が車輪切り角調整機構を
なしている。ところで、各連結ピン41,42は、その
頂部46が六角形状をなしているため、通常、連結ピン
41,42を回転させる際には、60゜ずつの回転しか
できない。しかし、本実施形態における固定プレート4
7には、2つのボルト挿通孔49,50が、該頂部46
と合致する六角孔48の中心から30゜角をなす位置に
透設されている。したがって、ボルト51による固定プ
レート47の締結時に、これらの各ボルト挿通孔49,
50を適宜選択することにより、連結ピン41,42を
30゜ずつ回転させることが可能となる。その結果、後
輪2の切り角調整をより微細に行うことができるように
なる。
【0037】以上詳述したように、本実施形態によれば
以下のような効果を得ることができる。 (1)シリンダロッド13、タイロッド16、及びナッ
クルアーム15の連結部材として、偏心軸部45を有す
る連結ピン41,42を用いている。このため、シリン
ダロッド13の同一の移動量に対するナックルアーム1
5の回動量が可変となる。したがって、後輪2のトー角
調整に加えて、後輪2の最大切り角も調整することがで
きる。
【0038】(2)図1に示したように、タイロッド1
6とナックルアーム15との連結部付近には、アクスル
ビーム等の車両構成部材が配設されていない。このた
め、後輪2の最大切り角を調整する際に、車両構成部品
に邪魔されず、該切り角調整を容易に行うことができ
る。
【0039】(3)後輪2の最大切り角を調整する際に
は、連結ピン42を回転させて偏心軸部45の位置を変
化させればよい。したがって、タイロッド16とナック
ルアーム15との連結状態を解除することなく該切り角
の調整を行うことができる。したがって、後輪2の切り
角調整を容易に行うことができる。
【0040】(4)車輪切り角調整機構として、偏心軸
部45を有する連結ピン42を用いているため、後輪2
の最大切り角を微調整することができる。 (5)連結ピン42の頂部46は六角形状をなし、同頂
部46にはその形状と合致する固定プレート47が締結
固定されている。このため、タイロッド16及びナック
ルアーム15の回動に伴って連結ピン42が回転してし
まうことがない。したがって、後輪2の最大切り角の調
整位置を好適に維持することができる。
【0041】また、頂部46を六角形状としたことで、
既製のスパナやラチェット等によって調整位置を変化さ
せることができ、作業性も向上することとなる。 (6)こうした操舵装置11をフォークリフト1に搭載
することにより、フォークリフト1の性能を向上させる
ことができる。
【0042】(7)固定プレート47には、連結ピン4
1,42の各頂部46と合致する六角孔48の中心から
30゜角をなす位置に2つのボルト挿通孔49,50が
透設されている。したがって、ボルト51による固定プ
レート47の締結時に、これらの各ボルト挿通孔49,
50を適宜選択することにより、連結ピン41,42を
30゜ずつ回転させることが可能となる。その結果、後
輪2の切り角調整をより微細に行うことができる。
【0043】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 図7に示すように、ナックルアーム15の舌片33
に縦に並ぶ複数の貫通孔52を透設する。このようにす
れば、より大幅な切り角調整を行うことができるように
なる。なお、この場合、前述した偏心軸部45を有する
連結ピン42に代えて、偏心軸部を有しない連結ピン、
すなわち円柱状の連結ピンを用いるようにしてもよい。
このようにすると、連結ピンの構成が簡単となるため、
操舵装置11全体の製造を簡単化することができる。
【0044】・ 前記実施形態では、固定プレート47
に、2つのボルト挿通孔49,50を透設したが、この
うち一方をなくし、1つのみのボルト挿通孔としてもよ
い。このようにすれば、固定プレート47の製造を容易
化することができる。
【0045】・ 連結ピン41,42の頂部46は、六
角形状に限らず、その他の多角形状(三角形,四角形,
五角形,七角形,八角形,九角形,十角形,十一角形,
十二角形・・・)にしてもよい。なお、角数が多いほど
微調整が可能となり、角数が少ないほど連結ピンの回転
がより確実に防止されるようになる。
【0046】・ 連結ピン41,42の頂部46を歯車
状に形成するとともに、固定プレート47の六角孔48
をその歯車形状と合致する形状の孔部に変更する。この
ようにすれば、より細かな微調整が可能となるととも
に、連結ピン41,42の回転も確実に防止できる。
【0047】・ 連結ピン41,42の頂部46の一角
に基準位置としての印を付ける。このようにすれば、偏
心軸部45がどの位置にあるかを把握することができ
る。また、これに代えて、固定プレート47に同等の印
を付けるようにしてもよい。
【0048】・ 連結ピン41,42の頂部46を省く
とともに、上側の軸部43を六角形状に形成する。そし
て、タイロッド16の上側の連結片28の貫通孔30
を、該軸部43と一致する六角孔に変更する。このよう
にすれば、固定プレート47を取付けなくても連結ピン
42の回転を防止することができる。したがって、固定
プレート47を不要とすることができ、部品点数を削減
することができる。なお、この場合、連結ピン42の上
側の軸部43が連結ピンの頂部となる。
【0049】・ 前記実施形態では、操舵装置11をフ
ォークリフト1に搭載して具体化しているが、フォーク
リフト1に限らず、産業車両であればどの車両に搭載し
て具体化してもよい。
【0050】以上、各実施形態について説明したが、各
実施形態から把握できる請求項以外の技術的思想につい
て、以下にそれらの効果と共に記載する。 ・ 請求項1または請求項2に記載の操舵装置におい
て、前記車輪切り角調整機構は、前記ナックルアームに
設けられた複数の貫通孔であることを特徴とする操舵装
置。
【0051】このようにしても、車輪のトー角及び最大
切り角をともに調整することができる。しかも、車輪の
最大切り角を調整する際に、車両構成部品に邪魔される
ことなく該切り角を調整することができ、該調整を容易
に行うことができる。
【0052】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ロッド
の同一の移動量に対するナックルアームの回動量が可変
となるため、車輪のトー角に加えて、車輪の最大切り角
も調整することができる。しかも、車輪の最大切り角を
調整する際に、車両構成部品に邪魔されず、該切り角調
整を容易に行うことができる。
【0053】請求項2に記載の発明によれば、車輪切り
角調整機構として偏心軸部を有する連結部材を用いるこ
とにより、連結アームとナックルアームとの連結を解除
することなく車輪の最大切り角を調整することができ
る。しかも、こうした連結部材を用いることにより、該
切り角の微調整が可能となる。
【0054】請求項3に記載の発明によれば、連結部材
の回転が回り止め部によって規制されるため、ナックル
アームの回動に伴って連結部材が回転してしまうことが
ない。したがって、車輪の最大切り角の調整位置を好適
に維持することができる。
【0055】請求項4に記載の発明によれば、連結部材
の頂部を多角形状とすることで、同連結部材の回転が規
制されるとともに、車輪の最大切り角を多段階に調整す
ることができる。
【0056】請求項5に記載の発明によれば、固定プレ
ートの着脱によって、連結部材の回転を容易に規制・解
除することができるようになる。すなわち、車輪の最大
切り角の調整をより容易に行うことができる。
【0057】請求項6に記載の発明によれば、前記請求
項1〜5のいずれか1項に記載の操舵装置を搭載するこ
とによって、産業車両としての性能を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる操舵装置を示す平
面図。
【図2】同実施形態の操舵装置を搭載した産業車両を示
す側面図。
【図3】同実施形態の操舵装置について、その一部を示
す分解斜視図。
【図4】(a)は同実施形態の操舵装置に用いられる連
結部材を示す斜視図、(b)は同連結部材を示す正面
図。
【図5】同実施形態の操舵装置に用いられる固定プレー
トを示す平面図。
【図6】同実施形態の作用を示す平面図。
【図7】本発明の操舵装置の他の実施形態について、そ
の一部を示す平面図。
【図8】従来の操舵装置を示す平面図。
【符号の説明】
1…フォークリフトトラック(フォークリフト)、2…
後輪、11…操舵装置、12…アクスルビーム、13…
シリンダロッド、14シリンダ、15…ナックルアー
ム、16…タイロッド、17…キングピン、41,42
…連結ピン、45…偏心軸部、46…頂部、47…固定
プレート、48…六角孔、49,50…ボルト挿通孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩永 嘉寿 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3D034 BA07 BB02 BC04 BC25 BC26 BC28 3F333 AA02 AB13 CA12 DA07 FG06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の幅方向に往復動するロッドと、車
    輪を支持してその車輪とともに左右方向に回動するナッ
    クルアームと、ロッドとナックルアームとに回動可能に
    連結され、ロッドの往復動を円弧動に変換してナックル
    アームに伝動する連結アームと、偏心軸を有する連結部
    材にてロッドと連結アームとを連結することによって車
    輪のトー角の調整を可能とするトー角調整機構とを備え
    る操舵装置において、 前記連結アームと前記ナックルアームとの連結部に、ロ
    ッドの移動量とナックルアームの回動量との比を可変と
    して車輪の最大切り角の調整を可能とする車輪切り角調
    整機構をさらに備えることを特徴とする操舵装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の操舵装置において、 前記車輪切り角調整機構は、偏心軸部を有する連結部材
    であることを特徴とする操舵装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の操舵装置において、 前記連結部材は、自身の回転を規制する回り止め部を有
    してなることを特徴とする操舵装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の操舵装置において、 前記回り止め部は、連結部材に形成された多角形状をな
    す頂部であることを特徴とする操舵装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の操舵装置において、 前記車輪切り角調整機構は、前記連結部材の頂部に合致
    して連結部材の回転を規制する固定プレートを備えるこ
    とを特徴とする操舵装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の操
    舵装置を搭載してなることを特徴とする産業車両。
JP10209577A 1998-07-24 1998-07-24 操舵装置、及び産業車両 Withdrawn JP2000038152A (ja)

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TW088112534A TW527298B (en) 1998-07-24 1999-07-23 Steering device for vehicle and a method of adjusting the toe angles of a pair of steered wheels of a vehicle
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011105081A (ja) * 2009-11-16 2011-06-02 Tcm Corp 産業用車両における換向装置のトー角調整方法およびトー角調整機構
JP2022034952A (ja) * 2020-08-19 2022-03-04 本田技研工業株式会社 操舵装置

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