JP2001097225A - 育児器具の座面構造 - Google Patents

育児器具の座面構造

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JP2001097225A
JP2001097225A JP28156499A JP28156499A JP2001097225A JP 2001097225 A JP2001097225 A JP 2001097225A JP 28156499 A JP28156499 A JP 28156499A JP 28156499 A JP28156499 A JP 28156499A JP 2001097225 A JP2001097225 A JP 2001097225A
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seat
vibration
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childcare
extension
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JP28156499A
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健造 ▲葛▼西
Kenzo Kasai
Tomoaki Watanabe
倫明 渡辺
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Aprica Kassai KK
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Aprica Kassai KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 育児器具の座面に生じる振動を吸収しつつ、
座部を前方向に延長することのできる育児器具の座面構
造を提供する。 【解決手段】 上下に移動可能に設けられた座部プレー
ト102の先端部分には、折りたたみ角度調節可能に、
延長プレート200が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、育児器具に関
し、より特定的には、育児器具の座面構造に関する。
【0002】
【従来の技術】育児器具の一例として乳母車の座面の構
造に向けた発明として、特開平11−89664号公報
に開示される座部の衝撃吸収構造が挙げられる。この構
造は、座部と、この座部を下方から弾性的に支持する弾
性部材と、この弾性部材を支持するステー棒とを有す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記発
明においては、座部の衝撃吸収構造のみが開示されてお
り、座部を前方向に延長することのできる構造について
は、何ら開示されていない。したがって、この発明の目
的は、育児器具の座面に生じる振動を吸収しつつ、座部
を前方向に延長することのできる育児器具の座面構造を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
この発明に基づいた育児器具の座面構造においては、育
児器具本体と、育児器具本体に対して上下方向に移動可
能に設けられる座部と、座部の先端に設けられ、座部と
略面一となる延長状態と折りたたみ状態とが選択可能に
設けられる延長部とを備える。
【0005】また、好ましくは、延長部は、座部に対す
る折りたたみ角度を調節するための角度調節ロック機構
を有する。さらに好ましくは、育児器具は、前後方向に
折りたたみ可能に設けられるとともに、育児器具が折り
たたまれた状態において、角度調節ロック機構のロック
状態を解除するためのロック解除機構が設けられる。
【0006】上記構成よりなる育児器具の座面構造によ
れば、座面の上下動に連動して延長部が上下するため、
座部と略面一となる延長状態で延長部を使用したとき
に、座部と延長部との間に段差が生じることがない。そ
の結果、乳幼児に対して乗り心地の良い育児器具を提供
することが可能になる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明に基づいた育児器
具の実施の形態について、図を参照しながら説明する。
なお、本実施の形態においては、育児器具の一例とし
て、乳母車に本発明の座面構造を適用した場合について
説明する。なお、各図において、その構造の理解を容易
にするために、本来設けられるクッション部材について
の図示は省略し、骨組のみを図示する。また、左右対称
の構造を有していることから、この乳母車に含まれる要
素であって、左右にそれぞれ配置されるものについて
は、同様の参照符号を用いることにする。
【0008】<乳母車1000の構造>まず、図1〜図
3を参照して、本実施の形態における乳母車1000の
構造について説明する。なお、図1はベッド状態におけ
る乳母車1000の全体構造を示す斜視図であり、図2
は座席状態における乳母車1000の全体構造を示す斜
視図であり、図3は前後方向に折りたたまれた状態にお
ける乳母車1000の全体構造を示す斜視図である。
【0009】この乳母車1000は、大別するとフレー
ム部材と、そのフレーム部材に支持される座席部材とを
有している。フレーム部材の構成要素としては、前脚フ
レーム10、後脚フレーム20、押棒30、手摺部材4
0、胴ガード50、押棒連結部材60、折りたたみロッ
ク解除操作ボタン62および車輪80が設けられてい
る。
【0010】一方、座席部材としては、座部100、座
部100の先端部において折りたたみ可能に設けられる
延長プレート200、座部100に対してリクライニン
グ可能に設けられる背もたれ部300、背もたれ部30
0の上端部に設けられ、背もたれ部300のリクライニ
ング動作に連動して起立するヘッドガード400、背も
たれ部300の両側部において、背もたれ部300から
前方に延びるように設けられるサイドガード500、お
よび、サイドガード500の下方において、背もたれ部
300の両側部に設けられるアンダガード600を備え
ている。
【0011】フレーム部材は、押棒連結部材60に設け
られた折りたたみロック解除操作ボタン62を操作する
ことにより、図1および図2に示すように前後方向に開
いた状態と、図3に示すように前後方向に折りたたまれ
た状態とを選択することが可能な機構が採用されてい
る。
【0012】一方、座部100と背もたれ部300と
は、図1に示すベッド状態をなす後傾角度と、図2に示
す座席状態をなす角度との間において、その後傾角度の
調節が可能なリクライニング機構が採用されている。
【0013】<座部100の構造>次に、図4〜図6を
参照して、座部100の構造について説明する。座部1
00は、図4に示すように、フレーム部材側に支持され
るベースプレート101と、このベースプレート101
の上方に配置される座部プレート102とを有する。ま
た、ベースプレート101と座部プレート102との間
の所定位置には、弾性部材102aが設けられ、さら
に、この弾性部材102aを取囲むように筒状の振動抑
制部材102bが設けられている。
【0014】ベースプレート101の内面および座部プ
レート102の内面には、弾性部材102aおよび振動
抑制部材102bを支持するための凹部溝101aおよ
び102aが設けられている。本実施の形態において
は、図6に示す座部プレート102の平面図に示すよう
に、凹部溝102aが5ヶ所設けられている。ベースプ
レート101も同様の位置に凹部溝101aが設けられ
ている。
【0015】また、ベースプレート101の内面および
座部プレート102の内面には、座部プレート102が
ベースプレート101から離脱するのを防止するため
に、ベースプレート101には、外側係合突起105,
106が設けられ、座部プレート102には、外側係合
突起105,106に係合する内側係合突起103,0
4が設けられている。
【0016】上記構造からなる座部100に振動が加わ
った場合、図5の断面に示すように、弾性部材102a
および振動抑制部材102bが撓み、外的に加わる振動
だけでなく、弾性部材102aの振動吸収時に二次的に
発生する振動の吸収も可能にしている。
【0017】<実験結果>ここで、上記構造からなる座
部100の振動吸収の実験結果を図7〜図10に示す。
なお、各図は乳母車に生じる振動を示す図であり、上下
方向に大きく振れるほど、乳幼児に伝わる振動が大きい
ことを示している。まず、図7は、弾性部材102aお
よび振動抑制部材102bのいずれも設けていない場合
の乳母車に生じる振動を示す図である。上下方向に大き
く振れ、乳幼児に伝わる振動が大きいことを示してい
る。
【0018】次に、図8は、弾性部材102aのみを設
けた場合に生じる振動を示す図である。図7に場合に比
べると、振動は弾性部材102aにより吸収されている
ものの、依然として大きな振動が残存していることが確
認できる。なお、弾性部材102aにはコイルバネ(線
径:φ1.0mm、コイル内径:φ10.6mm、座巻
き数:各1、有効巻き数:2.自由高さ:16mm、ば
ね定数:0.32kg/mm)を用いている。
【0019】次に、図9は、弾性部材102aおよび振
動抑制部材102bを設けた場合に生じる振動を示す図
である。図7および図8に比べると大きく振動が吸収さ
れていることが確認できる。ここで、弾性部材102a
にはコイルバネ(線径:φ1.0mm、コイル内径:φ
10.6mm、座巻き数:各1、有効巻き数:2.自由
高さ:16mm、ばね定数:0.32kg/mm)、振
動抑制部材102bにはダンパとしてコスモ製ゲル(硬
度20、外形φ24,内径φ12,高さ20の筒状ゲル
を高さ16mmまで圧縮して圧入)を用いた。
【0020】次に、図10は、弾性部材102aおよび
振動抑制部材102bを設けた場合に生じる振動を示す
図である。図7、図8および図9に比べるとさらに大き
く振動が吸収されていることが確認できる。ここで、弾
性部材102aにはコイルバネ(線径:φ1.0mm、
コイル内径:φ10.6mm、座巻き数:各1、有効巻
き数:2.自由高さ:16mm、ばね定数:0.32k
g/mm)、振動抑制部材102bにはダンパとしてナ
イロン布地(厚さ1.5mm)を用いた。
【0021】このように、本実施の形態における座面構
造においては、ベースプレート101と座部プレート1
02との間にコイルバネだけでなく、弾性部材としての
コイルバネの振動吸収時に二次的に発生する振動を吸収
するための振動抑制部材としてのダンパを設けている。
これにより、コイルバネから生じる不要な振動を吸収す
ることが可能になり、乳母車にサポートされる乳幼児に
対して、より乗り心地のよい育児器具を提供することが
可能になる。
【0022】また、本実施の形態における乳母車によれ
ば、ベースプレート101と座部プレート102との間
には、座部プレート102がベースプレート101から
の離脱を防止するための離脱防止手段としての外側係合
突起105,106および内側係合突起103,04が
設けられている。この構造を採用することにより、乳母
車の安全性の向上を図ることが可能になる。
【0023】<延長プレート200の折りたたみ角度調
節機構>座部100の先端部において折りたたみ可能に
設けられる延長プレート200の折りたたみ角度調節機
構について、図4〜図6、図11〜図15を参照して説
明する。
【0024】図4〜図6に示すように座部プレート10
2の先端部には、延長プレートを折りたたみ可能に収容
するための支持ブラケット130が設けられている。
【0025】支持ブラケット130による延長プレート
200の支持は、図11の断面構造図に示すように、延
長プレート200に設けられる凹部201と支持ブラケ
ット130の凹部130aとの2つに跨るようにブロッ
ク150が設けられる。ブロック150は軸151に沿
って摺動可能に支持され、軸151は輪止め153によ
り固定されている。凹部201とブロック150との間
には、軸151に挿入されたコイルバネ152が設けら
れている。また、凹部130aには、プッシュボタン1
54が嵌め込まれている。
【0026】凹部201の内面構造およびブロック15
0(支持ブラケット130も同じ)の内面構造は、図1
2に示すように、内歯201aが形成され、ブロック1
50の外周面には内歯201aに噛合う外歯150aが
形成されている。ブロック150には、軸151に沿う
貫通穴151bが形成されている。
【0027】また、プッシュボタン154にはかえり1
54aが設けられ、支持ブラケット130にはかえり1
54aが係合する係合凹部130bが設けられており、
プッシュボタン154の抜け防止が図られている。
【0028】上記構造よりなる支持ブラケット130お
よび延長プレート200の凹部201において、ブロッ
ク150が、図11に示すように、凹部201と支持ブ
ラケット130の凹部130aとの2つに跨る位置にお
いては、ロック状態が維持され、延長プレート200は
回動しない。
【0029】一方、図13に示すように、プッシュボタ
ン154をコイルバネ152に対抗して押し込むことに
より、ブロック150は凹部130aに位置し、支持ブ
ラケット130の内周面との噛合いが解除される。これ
により、延長プレート200は回動可能となり、延長プ
レート200の座部プレート102に対する折れたたみ
角度を調節することが可能になる。
【0030】なお、本実施の形態における乳母車100
0は、前後方向に折りたたみ可能な機構が採用されてい
る。そこで、図3に示す乳母車1000の折りたたみ時
に、図14に示すように、前脚フレーム10の内側に設
けられたガイドブロック11にプッシュボタン154が
当接する機構を採用している。この機構を採用すること
により、乳母車1000の折りたたみ時に延長プレート
200が邪魔にならず、乳母車1000をコンパクトに
折りたたむことが可能になる。
【0031】なお、乳母車1000の折りたたみ時に
は、図15に示すように延長プレート200に設けられ
た凸部202が、支持ブラケット130も外周に設けら
れた凸部131を越えるように延長プレート200を折
りたたむことにより、乳母車1000の折りたたみ時
に、延長プレート200が開くことを防止することが可
能になる。
【0032】なお、上記実施の形態においては、育児器
具の一例として乳母車に本願発明を適用した場合につい
て説明したが、同様の機構を有する育児器具、たとえば
折りたたみ機構を採用しない乳母車、リクライニング機
構を採用しない乳母車、ハイローベッド&チェア、自動
車用チャイルドシート等にも適用することが可能であ
る。
【0033】したがって、今回開示した上記実施の形態
はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠とな
るものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、
上記した各実施の形態のみによって解釈されるのではな
く、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。ま
た、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべ
ての変更が含まれる。
【0034】
【発明の効果】この発明に基づいた育児器具の座面構造
によれば、座面の上下動に連動して延長部が上下するた
め、座部と略面一となる延長状態で延長部を使用したと
きに、座部と延長部との間に段差が生じることがない。
その結果、その結果、乳幼児に対して乗り心地の良い育
児器具を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ベッド状態における乳母車1000の全体構
造を示す斜視図である。
【図2】 座席状態における乳母車1000の全体構造
を示す斜視図である。
【図3】 前後方向に折りたたまれた状態における乳母
車1000の全体構造を示す斜視図である。
【図4】 座部100の構造を示す第1断面図である。
【図5】 座部100の構造を示す第2断面図である。
【図6】 座部プレート102の構造を示す平面図であ
る。
【図7】 座部の振動吸収の実験結果を示す第1の図で
ある。
【図8】 座部の振動吸収の実験結果を示す第2の図で
ある。
【図9】 座部の振動吸収の実験結果を示す第3の図で
ある。
【図10】 座部の振動吸収の実験結果を示す第4の図
である。
【図11】 延長プレート200の折りたたみ角度調節
機構の第1断面図である。
【図12】 図11中X−X’線矢視断面図である。
【図13】 延長プレート200の折りたたみ角度調節
機構の第2断面図である。
【図14】 延長プレート200の折りたたみ角度調節
機構の第3断面図である。
【図15】 延長プレート200の折りたたみ角度調節
機構の第4断面図である。
【符号の説明】
10 前脚フレーム、20 後脚フレーム、30 押
棒、40 手摺部材、50 胴ガード、60 押棒連結
部材、62 折りたたみロック解除操作ボタン、80
車輪、100 座部、101 ベースプレート、102
座部プレート、102a 弾性部材、102b 振動
抑制部材、101a,102a 凹部溝、105,10
6 外側係合突起、103,104 内側係合突起、1
30 支持ブラケット、130a,201 凹部、15
0 ブロック、150a 外歯、151b 貫通穴、1
51 軸、152 コイルバネ、153 輪止め、15
4プッシュボタン、200 延長プレート、201a
内歯、300 背もたれ部、400 ヘッドガード、5
00 サイドガード、600 アンダガード、1000
乳母車。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 育児器具本体と、 前記育児器具本体に対して上下方向に移動可能に設けら
    れる座部と、 前記座部の先端に設けられ、座部と略面一となる延長状
    態と折りたたみ状態とが選択可能に設けられる延長部
    と、を備える、育児器具の座面構造。
  2. 【請求項2】 前記延長部は、前記座部に対する折りた
    たみ角度を調節するための角度調節ロック機構を有す
    る、請求項1に記載の育児器具の座面構造。
  3. 【請求項3】 当該育児器具は、前後方向に折りたたみ
    可能に設けられるとともに、当該育児器具が折りたたま
    れた状態において、前記角度調節ロック機構のロック状
    態を解除するためのロック解除機構が設けられる、請求
    項2に記載の育児器具の座面構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014223834A (ja) * 2013-05-15 2014-12-04 コンビ株式会社 乳母車

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