JP2008174009A - ベビーカー - Google Patents

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Abstract

【課題】車体操作時の安定性及び操作性を高めたベビーカーを提供する。
【解決手段】車体を車幅方向から見たときの前輪10と後輪11との前後方向における距離をXa、シート3の背座交点Ciと後輪軸線Awとの前後方向における距離をXb、手押し操作用のハンドル17のグリップ部17bの中心Cgと後輪軸線Awとの前後方向における距離をXc、背座交点Ciの高さをZa、グリップ部17bの中心Cgの高さをZbとしたときに、距離Xaを2Xc未満に、距離Xbを0.4Xc〜0.6Xcの範囲に、高さZaを0.32Zb未満にそれぞれ設定する。
【選択図】図50

Description

本発明は、車体の操作時、特には旋回操作時の安定性及び操作性を高めたベビーカーに関する。
車体を手押し操作するための逆U字状の手押しフレームを有し、その手押しフレームの上端部の中央に車体の折り畳み機構等の操作部材を配置したベビーカーが知られている(例えば特許文献1参照)。しかしながら、幼児の着座位置とハンドル位置との関係といった車体寸法が車体の操作性、安定性等に与える影響は十分に検討されていない。
実開平6−37050号公報
従来のベビーカーにおいては、幼児を乗せた状態で車体を旋回、あるいは方向転換させる場合にハンドルに加えるべき力が大きく、ハンドルを片手で持った状態では車体を円滑に旋回させることができないおそれがある。仮に片手で操作しようとしても、ハンドルの中央に操作部材が設けられているため、持ちづらく、十分な力をハンドルに加えることができない。
そこで、本発明は、車体操作時の安定性及び操作性を高めたベビーカーを提供することを目的とする。
本発明のベビーカー(1)は、車体(2)を車幅方向から見たときの前輪(10)と後輪(11)との前後方向における距離をXa、シート(3)の背座交点(Ci)と後輪軸線(Aw)との前後方向における距離をXb、手押し操作用のハンドル(17)のグリップ部(17b)の中心(Cg)と後輪軸線との前後方向における距離をXc、背座交点の高さをZa、グリップ部の中心の高さをZbとしたときに、距離Xaが2Xc未満に、距離Xbが0.4Xc〜0.6Xcの範囲に、高さZaが0.32Zb未満にそれぞれ設定されることにより、上述した課題を解決する。
本発明のベビーカーによれば、距離Xaを2Xc未満に設定することにより、車体を旋回させる際にグリップ部に加えるべき操作力が過度に大きくなるおそれを排除することができる。距離Xbを0.4Xc〜0.6Xcの範囲に設定することにより、車体の後方への傾きを抑えつつ、車体を旋回させる際にグリップ部に加えるべき操作力を適正な範囲に維持することができる。さらに、高さZaを0.32Zb未満に設定することにより、車体の安定性を適正な範囲に維持することができる。なお、シートの背座交点とは、車体を後輪軸線の方向から見たときのシートのクッション部の表面に沿って引いた延長線と、シートのバック部の表面に沿って引いた延長線とが交差する点であって、シートに作用する幼児の体重の重心位置を代表する点としての意義を有する。
本発明のベビーカーにおいては、前記前輪がキャスタ(101)を介して前脚(4)に取り付けられることにより、前記キャスタの旋回中心線の周りに旋回可能であってもよい。また、本発明のベビーカーは、車幅方向中央に単一の前輪(10)が、車幅方向両側に一対の後輪(11)が設けられた3輪式ベビーカーとして構成されてもよい。
本発明のベビーカーにおいて、前記車体には、前記シートのシートバック部(13)を前記車幅方向の両側から支持する一対のバックフレーム(15)が設けられ、前記一対のバックフレーム間には、ユーザによって操作されるべき操作部材(86、92、93)を備えた操作部(16)が配置され、前記ハンドルは前記バックフレームとは別部品として構成されて前記バックフレームに取り付けられ、前記グリップ部は、前記ハンドル上であってかつ前記バックフレーム及び前記操作部から離れた位置に設定されてもよい。この形態によれば、バックフレーム及びそれらの間に配置された操作部のいずれからも離れた位置にグリップ部が設けられることにより、バックフレームや操作部の操作部材に邪魔されることなくユーザが握り易い位置にグリップ部を設定することが可能となる。これにより、車体の旋回操作時等に両手、片手を問わずユーザがハンドルを確実に握って操作に必要な力をハンドルに容易に加えることができる。さらに、前記グリップ部は前記車幅方向中央に位置していてもよい。これにより、特に片手でグリップ部を握って車体を旋回操作する際の操作性が向上する。
さらに、上記形態のベビーカーにおいては、前記車体を前記車幅方向から見たときの前記ハンドルの傾きを変化させるハンドル折り畳み機構(82)を有し、該ハンドル折り畳み機構には、前記傾きを変化させるために操作されるべき傾き調整用の操作部材(86)が設けられ、前記操作部材が前記操作部に配置されてもよい。この形態によれば、ハンドルの傾きを調整可能としたことにより、ユーザが自らの身長や好みに応じた位置にハンドルのグリップ部を配置することができる。傾き調整用の操作部材は操作部に配置されるので、グリップ部を握る際の邪魔にならない。なお、上述した距離Xa〜Xcの関係、及び高さZa、Zbの関係は、ハンドルの傾き調整範囲の少なくとも一部において満たされていればよい。
ハンドル折り畳み機構を設ける場合、前記操作部にはハウジング(80)が設けられ、前記ハンドルには、前記ハウジングを前記車幅方向に挟むようにして一対の取付部(17a)が設けられ、前記一対のバックフレームのそれぞれの上端部は前記ハンドルの前記取付部を貫いて前記ハウジング内に挿入され、前記ハンドル折り畳み機構は、前記ハウジング内に固定されるリングギア(83)と、前記取付部の内部にて、前記リングギアと噛み合う位置と、前記リングギアとの噛み合いが外れた位置との間をスライド可能かつ前記バックフレームの周りに回転可能な状態で前記バックフレーム上に配置されたスライドギア(84)と、前記取付部の外周に配置され、該取付部を貫いて前記スライドギアと一体にスライド可能かつ回転可能に組み合わされるスライダ(86)とを有し、前記スライダが前記傾き調整用の操作部材として機能するものとしてもよい。この形態によれば、ハンドルの取付部の外周に配置されたスライダを操作してスライドギアとリングギアとの噛み合いを外し、その状態でスライダ、取付部及びスライドギアをバックフレームの周りに回転させることによりハンドルの傾きを変化させることができる。スライダギアをリングギアと噛み合う位置に戻すことにより、バックフレームの周りの取付部の回転を阻止し、ハンドルの傾きを一定の状態に保持することができる。
なお、以上の説明では本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記したが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
以上に説明したように、本発明のベビーカーによれば、車体各部の距離Xa〜Xc及び高さZa、Zbを上記の通りに設定することにより、車体の安定性を適正な範囲に維持しつつ、車体を旋回させる際にグリップ部に加えるべき操作力を適正な範囲に抑え、それにより車体の操作時、特に旋回操作時の安定性及び操作性を高めることができる。
図1は本発明の一形態に係るベビーカーの斜視図である。まず、ベビーカー1の全体構成について説明する。ベビーカー1は、車体2と、その車体2に支持されるシート3とを備えている。車体2は、前脚4と、一対の後脚(図1では片側のみ示す。)5と、一対のアームレスト6と、一対のシートフレーム7と、手押しフレーム8とを備えている。前脚4は一対の前脚フレーム9を有している。前脚フレーム9は中空パイプ材を用いて形成され、それらの下端部は車体2の左右方向(車幅方向と呼ぶことがある。)中央にて集合し、その下端に前輪10が取り付けられている。後脚5のそれぞれの下端には後輪11が取り付けられている。前輪10は、一対のタイヤ10aを車軸10bによって同軸的に連結した構成を有している。タイヤ10a間の車軸方向における距離は後輪11間のそれと比して極めて小さい。これにより、前輪10は実質的に単一の車輪として構成される。つまり、ベビーカー1は、単一の前輪10と一対の後輪11とを備えた三輪式のベビーカーとして構成されている。前輪10は上下方向の軸線を中心として旋回可能であるが、その構造の詳細は後述する。
シート3は、シートクッション部12と、シートバック部13とを備えている。シートクッション部12及びシートバック部13は、それぞれ芯材としての樹脂製の基板(座板又は背板)を衝撃緩和用のパッド、表皮材等で覆った構成を有している。シートクッション部12及びシートバック部13のそれぞれの基板は互いに別部品として構成され、ヒンジ部14にて互いに回転可能に連結されている。ヒンジ部14の軸線は車体2の左右方向に向けられている。シートクッション部12は、左右のシートフレーム7の間に架け渡されたシートステイ(不図示)によって下方から支持される。一方、シートバック部13は、手押しフレーム8の一部を構成する左右のバックフレーム15により左右方向両側にて支持される。バックフレーム15はその全長に亘って中空のパイプ材により構成されている。手押しフレーム8は、上述したバックフレーム15に加えて、それらのバックフレーム15の上端部間に配置される操作部16と、その操作部16に取り付けられたハンドル17とを備えている。前脚4の前脚フレーム9間には樹脂製のレッグレスト18が取り付けられている。その他にも、日除け等の付属品がベビーカー1に設けられるが、それらの図示は省略した。次に、ベビーカー1の各部の詳細を順に説明する。
(車体のリンク機構)
まず、車体2を変形させるためのリンク機構について説明する。図2は車体2の左右方向(幅方向)片側の構成を示す側面図である。なお、反対側も同様の構成である。図2の左右方向が車体2の前後方向に、紙面と直交する方向が左右方向(車幅方向と呼ぶことがある。)にそれぞれ相当し、図1の左方が車体2の前方に相当する。車体2の上下方向は、図1の上下方向に一致する。図2から明らかなように、アームレスト6の前端部は前脚フレーム9の上端部と支点Paを中心として回転可能に連結され、アームレスト6の後端部はバックフレーム15と支点Pbを介して回転自在に連結される。前脚フレーム9の途中にはシートフレームブラケット22が固定され、そのシートフレームブラケット22はシートフレーム7の前端と支点Pcを中心に回転可能に連結される。シートフレーム7の後端は、バックフレーム15の下端に固定されたリンク連結部品23と支点Pdを中心として回転可能に連結される。これにより、車体2の両側には、概略平行四辺形状の第1リンク機構L1がそれぞれ形成される。その第1リンク機構L1を操作することにより、車体2は、図2に示す使用状態と、図3に示す折り畳み状態との間で変形可能である。なお、図3には、バックフレーム15に取り付けられたフードHdも折り畳まれた状態で描かれている。図4は、車体2を使用状態から折り畳み状態に変化させる様子を数段階に分けて示している。また、図5は第1リンク機構L1を単純化した機構図である。なお、図5では、使用状態のときの第1リンク機構L1を実線で示し、折り畳み状態のときの第1リンク機構L1を想像線でそれぞれ示している。便宜上、前脚フレーム9の位置は両状態間で不変としている。
図4及び図5から明らかなように、第1リンク機構L1は、車体2の使用状態から折り畳み状態への変化に伴って、シート3をそのヒンジ部14(図1参照)の周りに折り畳み、かつ手押しフレーム8のバックフレーム15を下方に略平行に移動させるように作用する。第1リンク機構L1の折り畳み操作に連動して後脚5及び後輪11は前脚4に向かって変位する。後脚5の動作は、次に述べる第2リンク機構L2によって実現される。
図6Aは、車体2が使用状態にあるときの前脚4と後脚5との関係を示す側面図、図7Aは車体2が折り畳み状態にあるときの前脚4と後脚5との関係を示す側面図である。これらの図に示すように、後脚5は、一対の後脚アームとして、上アーム25及び下アーム26を備えている。上アーム25及び下フレーム26は互いに略平行に配置されており、第2リンク機構L2を構成するリンク部品として機能する。上下アーム25、26は、それらの前端において後脚ブラケット27に支点Qa、Qbを中心として回転可能に連結され、後端において後輪キャリア28に支点ピンQc、Qdを中心として回転可能に連結される。これらの上下アーム25、26、後脚ブラケット27、及び後輪キャリア28によって概略平行四辺形状の第2リンク機構L2が形成される。第1リンク機構L1と第2リンク機構L2とを連係動作させるため、第1リンク機構L1のシートフレーム7と、第2リンク機構L2の上アーム25とは連結ロッド30を介して相互に連結されている。第1リンク機構L1を操作することにより、そのシートフレーム7の動作が連結ロッド30を介して上アーム25に伝達されて第2リンク機構L2が動作する。
図6Bは車体2が使用状態にあるときの左右の後脚5を前脚フレーム9の長手方向に沿って見下ろした状態を示す図、図7Bは車体2が折り畳み状態にあるときの左右の後脚5を前脚フレーム9の長手方向に沿って見下ろした状態を示す図である。これらの図から明らかなように、後脚ブラケット27は、前脚フレーム9の間に架け渡された後脚ステイ31に取り付けられている。後脚ステイ31はリベット等の固定具32(図6A及び図7A参照)を利用して前脚フレーム9に固定されている。これにより、後脚ブラケット27は前脚4に対して相対変位不能である。後脚ブラケット27は車体2の前後方向中心線CL(車体2を車幅方向に2等分する線)に対して左右対称に配置される。上下アーム25、26(図6B及び図7Bでは上アーム25のみ示す。)の後脚ブラケット27に対する回転中心線Aqは、車幅方向内側よりも外側が車体2の前方かつ上方に偏るように車幅方向に対して斜めに傾けられている。回転中心線Aqは、上下アーム25、26を支点Qa、Qbの周りに回転させたときの中心線である。
このように回転中心線Aqが傾けられていることにより、後脚5は、後脚ブラケット27から車幅方向外側に向かって斜めに延びる。これにより、後輪11の車幅方向(後輪軸線Awの方向)の距離は、後脚ブラケット27間の車幅方向の距離よりも拡大する。しかも、後輪11間の距離は、後脚5が回転中心線Aqの周りに前脚フレーム9の側へ接近するほど減少する。よって、後輪11間の距離は、車体2が使用状態のときに最大値Da(図6B)となり、車体2が折り畳み状態のときに最小値Db(図7B)となる。これにより、折り畳み状態では、後輪11を車幅方向内側に引き込んで、車体2を車幅方向にコンパクトにまとめることができる。なお、後脚5が前後方向中心線CLに対して斜めに傾いていても、後輪キャリア28により後輪11の車軸11aは使用状態において車幅方向と平行に支持される。第2リンク機構L2が概略平行四辺形状のリンク機構として構成されているため、車体2が折り畳まれても後輪11の車軸11aは車幅方向と平行に支持される。よって、使用状態のみならず、折り畳み状態においても前輪10及び後輪11を利用してベビーカー1を転がしながら運ぶことができる。なお、後輪11の動作に支障がない限り、後輪11の車軸11aは車幅方向に対して幾らか傾けられてもよい。本形態では、バックフレーム15を概略平行に移動させて使用状態と折り畳み状態とを切り替えているので、折り畳み状態でもハンドル17が比較的高い位置に維持される。よって、ユーザが立ったままで手押しフレーム8を操作して車体2を変形させることができる。つまり、ユーザがしゃがみ込むような不自然な姿勢を強いられることがない。折り畳み状態でもハンドル17を持ちながらベビーカー1を転がして運ぶことできる。
なお、第1リンク機構L1における支点Pa〜Pd、第2リンク機構L2における支点Qa〜Qdのそれぞれにおいては、ピンその他各種の連結手段によってリンク部品同士が回転自在に連結される。
(連結ロッド及びその連結構造)
次に、連結ロッド30及びこれを連結するための構造を説明する。図8は連結ロッド30の付近を拡大して示す図である。上述したように、連結ロッド30は、シートフレーム7と後脚5の上アーム25とを連結するが、シートフレーム7の回転中心線が車幅方向と平行であるのに対して、上アーム25の回転中心線が上述したように傾けられているため、連結ロッド30とシートフレーム7及び上アーム25との連結点間には、車体2の前後方向及び上下方向のみならず、車幅方向にも相対的な変位が発生する。このような3軸方向の相対変位を許容するため、連結ロッド30とシートフレーム7及び上アーム25との間には自在継手が介装されている。すなわち、連結ロッド30とシートフレーム7とはボールジョイント35を介して連結され、連結ロッド30と上アーム25とはユニバーサルジョイント36を介して連結されている。
図9はボールジョイント35の拡大図、図10はボールジョイント35を下方から見上げた斜視図、図11は図9のXI−XI線に沿った断面図である。これらの図に示すように、ボールジョイント35は、シートフレーム7に固定されるベース37と、そのベース37に被せられるボールハウジング38と、ボールハウジング38に内蔵されるボール39とを備えている。図12〜図14にも示したように、ベース37には、トップフランジ37aと、シートフレーム7が通される取付孔37bと、ボールジョイントキャップ37cとが設けられている。ボールジョイントキャップ37cの下端には球面状に湾曲するガイド面37dが形成されている。図11及び図15に示すように、ボールハウジング38には、ボールジョイントキャップ37cの外周に嵌り合う筒状部38aが設けられ、その筒状部38aの下端側の内周には球面状に湾曲するガイド面38bが形成されている。図11及び図14に示すように、ボール39は皿ねじ40を利用して連結ロッド30の軸端部に同軸的に固定される。
ボールジョイント35を利用して連結ロッド30をシートフレーム7と連結するためには、まずボール39を連結ロッド30に固定する。この段階で連結ロッド30にはボールハウジング38を通しておく。そして、図11及び図12に示すように、ボール39をボールジョイントキャップ37cのガイド面37dに突き当てる。次に、ボールハウジング38をボールジョイントキャップ37cの外周に嵌め合わせる。そして、ボールジョイントキャップ37cの一方の側からベース37及びシートフレーム7を貫くようにしてリベット41を打ち込み、そのリベット41の先端部をボールハウジング38の反対側まで通してカシメ加工する。これにより、ボール39がガイド面37d、38b間に挟まれた状態で連結ロッド30とシートフレーム7とが連結される。ボール39がガイド面37d、38bに沿って摺動することにより、連結ロッド30はボール39の中心点の周りに自由に変位することができる。
図16は、連結ロッド30と上アーム25とを連結するためのユニバーサルジョイント36の断面図である。ユニバーサルジョイント36は、上アーム25にピン43を介して回転自在に取り付けられるU字型の第1連結具44と、その第1連結具44の内側に配置される第2連結具45とを有している。連結ロッド30は第2連結具45の内側にピン43と同軸に配置される。第1連結具44の外側にはカバー46が被せられ、そのカバー46、第2連結具45及び連結ロッド30はピン47によって互いに連結される。第2連結具45及び連結ロッド30は第1連結具44に対してピン47の周りに回転自在であり、かつ第1連結具44は上アーム25に対してピン43の周りに回転自在である。従って、連結ロッド30は上アーム25に対してピン43、47の2つの軸線の周りに自由に変位することができる。なお、図8から明らかなように、ユニバーサルジョイント36は、上アーム25の車幅方向外側の表面に取り付けられている。
以上のように、連結ロッド30の両端部とシートフレーム7及び上アーム25との間にボールジョイント35及びユニバーサルジョイント36を介在させることにより、連結ロッド30と両フレーム7、25との連結点間の3軸方向の変位を許容して、シートフレーム7から上アーム25へと円滑にリンク動作を伝達することができる。また、ボールジョイント35においては、ベース37のボールジョイントキャップ37cとハウジング38との間でボール39を挟み込むだけの簡易な構造であり、部品間の摺動部分がボール39とガイド面37d、38bとの間の一箇所のみに集約されるので、部品点数が削減され、小型化、軽量化に有利である。摺動部分が集約されることにより、連結ロッド30の動作も円滑化される。ボールジョイントキャップ37cを軟質な素材で形成することにより、ボールジョイント35に衝撃緩和機能を付与することもできる。さらに、ボール39に皿ねじ40を貫通させてボール39と連結ロッド30とを連結しているので、皿ねじ40を大径化が容易であり、車体2の折り畳み動作に耐えうる強度をボールジョイント35に容易に付与することができる。この形態では、連結ロッド30、ボールジョイント35及びユニバーサルジョイント36の組み合わせがリンク連結手段に相当する。なお、ボールジョイント35を上アーム25側に、ユニバーサルジョイント36をシートフレーム7側にそれぞれ配置してもよい。連結ロッド30の両端部にボールジョイント35を配置してもよい。
(セカンドロック機構)
次に、車体2のセカンドロック機構について説明する。図2及び図3に示すように、バックフレーム15の下端部には、バックフレーム15を下方に延長するようにしてエクステンションアーム50が固定されている。エクステンションアーム50は左右のバックフレーム15に取り付けられており、バックフレーム15と一体的に変位する。図17及び図18に示すように、左右のエクステンションアーム50間(図では片側のみを示す。)にはシートステイ51が架け渡されている。シートステイ51は、シートフレーム7間に架け渡される不図示のシートステイと協働して、シートクッション部12(図1参照)を下方から支持する。そして、シートステイ51と後脚5の上アーム25との間にはセカンドロック機構52が設けられている。セカンドロック機構52は、図24に示したメインロック機構70と協働して、車体2が使用状態にあるときのガタツキを減少させる目的で設けられるものであって、リンク間ロック機構に相当する。メインロック機構70については後述する。
セカンドロック機構52は、車体2が使用状態にあるときに、シートステイ51の両端に固定されたブロック53を、上アーム25にリベット54を利用して固定された固定爪55に突き当ててフレーム25の長手方向前方(図において右方)から拘束する。さらに、そのブロック53を固定爪55に隣接するロックスライダ56によって上方及び前方から抱え込むことにより、バックフレーム15と後脚5とを相互に拘束する。ロックスライダ56は上アーム25の長孔25aにピン56aを利用して取り付けられることにより、その長孔25aに沿ってフレーム25の長手方向に摺動可能に設けられている。ロックスライダ56の後方には操作レバー57が配置され、その操作レバー57は、上アーム25に対して、ピン58を中心に図17のロック位置と、図18の解除位置との間で回転操作可能である。上アーム25の内部にはロックスライダ56をフレーム25の前方に付勢する不図示のばね手段が設けられ、ロックスライダ56と操作レバー57との間には、ロックスライダ56をフレーム25の長手方向後方に引き込むためのワイヤ、リンク機構等の連係手段(不図示)が配置されている。操作レバー57を図17のロック位置に操作すると、その連係部材によってロックスライダ56が図17の位置に引き寄せられ、ブロック53がロックスライダ56と噛み合う。操作レバー57を図18の解除位置に操作すると、図中に矢印Fで示したようにロックスライダ56がばね手段の力でフレーム25の長手方向前方に移動し、それによりブロック53がロックスライダ56から解放される。つまり、車体2を使用状態にしたときは操作レバー57をロック位置に切り替えてロックスライダ56でブロック53を拘束し、車体2を折り畳む際には、操作レバー57を解除位置に切り替えてブロック53をロックスライダ56から解放する。
図19及び図20はセカンドロック機構52の他の形態を示す。この形態では、図17及び図18に示す固定爪55及びロックスライダ56に代えて、上アーム25にロックアーム59が取り付けられている。ロックアーム59は、ロックスライダ56と同様にブロック53を上方及び前方から抱え込むものであるが、その位置は上アーム25で不変である。つまり、ロックアーム59は上アーム25の定位置に固定されている。ロックアーム59はその後端部にロック爪59aを備えている。ロック爪59aは、図19に示すように上アーム25から突出した位置と、図20に示すように上アーム25内に後退する位置との間で移動可能である。さらに、ロック爪59aと操作レバー57との間には連係手段が配置されており、操作レバー57をロック位置に切り替えるとロック爪59aが図19の位置に、操作レバー57を解除位置に切り替えるとロック爪59aが図20の位置にそれぞれ移動する。この形態では、車体2を使用状態にしたときは操作レバー57をロック位置に切り替えてロックアーム59からのブロック53の脱出をロック爪59aで阻止し、車体2を折り畳む際には、操作レバー57を解除位置に切り替えてロック爪59aを後退させ、ブロック53をロックアーム59から引き抜き可能とする。
以上のようなセカンドロック機構52によれば、車体2が使用状態にあるときに、後脚5の上アーム25とバックフレーム15とをエクステンションアーム50を介して連結し、車体2のガタツキを顕著に抑えることができる。車体2を折り畳む際には、後脚5上の操作レバー57を解除位置に切り替えるだけでバックフレーム15と上アーム25との連結を解除することができるので、操作が容易である。しかも、車体2を折り畳む際、ユーザは手押しフレーム8側、つまり車体2の後方に位置することから、操作レバー57に容易にアクセスすることができる。
(後輪キャリア)
次に、図21及び図22を参照して後輪キャリア28を説明する。後輪キャリア28は、キャリア本体60と、軸受ブロック61とを備えている。キャリア本体60は支点Qc、Qdにて後脚5の上下アーム25、26と連結される。軸受ブロック61には、後輪11の車軸11aが回転自在に取り付けられる。キャリア本体60と軸受ブロック61とは1本の連結ピン62を介して回転自在に連結されている。さらに、図22に示したように、キャリア本体60と軸受ブロック61との間にはクッション部材63が設けられる。クッション部材63は例えばゴムを利用することができる。ゴムに代えて、ばねをクッション部材として利用してもよい。クッション部材63を後輪キャリア28に内蔵させることにより、後輪11に入力された衝撃がクッション部材63で緩衝されて後脚5に伝達される衝撃が和らげられる。これにより、手押しフレーム8あるいはシート3に衝撃が伝わりにくく、ベビーカー1の操作感、及び乗り心地のいずれもが向上する。
(メインロック機構)
図23は、第1リンク機構L1の支点Pd付近の構成を拡大して示す図であり、図24〜図27はその支点Pdの周りに設けられたメインロック機構70を示している。なお、図23〜図25では車体2が使用状態にあり、図27では車体2が折り畳み状態にある。メインロック機構70は、第1リンク機構L1に含まれる一対のリンク部品間の回転運動を阻止することにより、車体2を使用状態及び折り畳み状態に拘束するために設けられているものであって、リンク内ロック機構に相当する。
上述したように、バックフレーム15の下端部には、バックフレーム15をシートフレーム7と連結するためのリンク連結部品23が取り付けられている。図23に示すように、リンク連結部品23は、バックフレーム15に連結ピン71を利用して固定されている。リンク連結部品23の下部にはハウジング23aが形成されている。図24〜図27はリンク連結部品23を取り外してメインロック機構70の要部を示している。シートフレーム7の後端部にもリンク連結部品72が設けられ、そのリンク連結部品72は連結ピン73を利用してシートフレーム7に固定されている。リンク連結部品72には、リンク連結部品23のハウジング23aの内側に嵌め合わされるガイド軸部72aが一体に形成されている。そのガイド軸部72aとハウジング23aとが支点Pd上で連結ピン74を介して回転自在に連結されることにより、シートフレーム7とバックフレーム15とが支点Pdの周りに回転可能に連結される。ガイド軸部72aの外周には一対の受け部72b、72cが周方向に距離を空けて設けられている。受け部72bは使用状態のときにバックフレーム15の下端部と対向し、受け部72cは折り畳み状態のときにバックフレーム15の下端部と対向する。
さらに、バックフレーム15の内部にはロック部材75が摺動自在に挿入されている。そのロック部材75は、バックフレーム15の内周面及び連結ピン71によってガイドされつつ、図24に示すロック位置(図24及び図27に示す位置)と、そのロック位置よりもバックフレーム15内に後退した解除位置(図25及び図26に示す位置)との間を移動可能である。車体2が使用状態にあるときにロック部材75をロック位置に移動させると、図24に示すようにロック部材75と受け部72bとが噛み合ってリンク連結部品23、72が支点Pdの周りに相対回転不能となり、それにより車体2が使用状態に拘束される。図25に示すように、ロック部材75を解除位置に引き上げ、車体2を折り畳み状態へと変化させると、図26に示したようにロック部材75がガイド軸部72aの外周を相対的に移動する。そして、折り畳み状態にてロック部材75をロック位置に移動させると、図27に示すようにロック部材75が受け部72cと噛み合ってリンク連結部品23、72が支点Pdの周りに相対回転不能となり、それにより車体2が折り畳み状態に拘束される。折り畳み状態から使用状態への切替時にもロック部材75が同様に操作される。
バックフレーム15の内部には、ロック部材75をロック位置に向かって押し出すばね手段(不図示)が設けられている。ロック部材75の上端には伝達手段としてのワイヤ76が取り付けられている。そのワイヤ76を上方に引き込むとロック部材75がばね手段に抗してロック位置から解除位置へと移動する。ワイヤ76はバックフレーム15の内部を経由して手押しフレーム8の上端の操作部16(図1参照)まで引き回される。
(ハンドル周囲の構成)
次に、手押しフレーム8の上端部に設けられた操作部16及びハンドル17について説明する。図28に示すように、操作部16にはハウジング80が設けられている。ハンドル17は車幅方向に長い扁平なループを描くように形成され、その下端には、ハウジング80を車幅方向に挟むように配置される一対の取付部17aが設けられている。バックフレーム15の上端部は取付部17aを貫いてハウジング80の内部に差し込まれている。取付部17aとバックフレーム15との間にはエンドチューブ81が被せられている。ハンドル17の上部中央には、ユーザが握るためのグリップ部17bが形成されている。
図29は取付部17aの内部の構成を示す垂直方向断面図、図30は取付部17aの内部構成を示す水平方向断面図である。これらの図から明らかなように、取付部17aにはハンドル折り畳み機構82が設けられている。図31は、ハンドル折り畳み機構82の要部を示す斜視図、図32はバックフレーム15を省略して取付部17aの内部を示した斜視図である。これらの図では一方の取付部17aの内部のハンドル折り畳み機構82のみを示しているが、他方の取付部17aには同一構成のハンドル折り畳み機構82が車幅方向に対称的に設けられている。
図29〜図32から明らかなように、ハンドル折り畳み機構82は、バックフレーム15の外周上に同軸に配置された状態でハウジング80の内部に固定されるリングギア83と、バックフレーム15の外周に摺動自在かつ回転自在に配置された状態で取付部17aの内部に収容され、かつリングギア83と噛み合い可能なスライドギア84と、そのスライドギア84をリングギア83と噛み合うように押し付けるコイルばね85と、取付部17aの外周に配置されるスライダ86とを備えている。図33及び図34に示したように、スライダ86は概略U字型の形状を有しており、その内周には1本の回転伝達爪86aと、2本のスラスト爪86bとが設けられている。取付部17aにはこれらの爪86a、86bが通される抜き孔17cが形成されている。スライダ86は爪86a、86bを抜き窓17cから取付部17aの内部に差し込むようにして取付部17aの外周に嵌め合わされている。取付部17aの内部において、回転伝達爪86aはスライドギア84と周方向に一体回転可能に嵌め合わされ、スラスト爪86bはスライドギア84と軸線方向に相対変位不能に嵌め合わされる(図34参照)。
従って、スライダ86を取付部17aに沿って車幅方向外側に操作するとスライドギア84がバックフレーム15上を同一方向に移動してスライドギア84とリングギア83との噛み合いが外れる(図35参照)。この状態でスライダ86を周方向に操作すると、取付部17a及びスライドギア84がバックフレーム15の周りに一体的に回転し、それにより、バックフレーム15に対するハンドル17の傾きが変化する。図1及び図2では、車体2の側方から見てバックフレーム15とハンドル17とが略一直線に並んでいるが、図36Aに示すようにハンドル17をバックフレーム15から水平方向後方に倒すこともでき、さらに図36Bに示すようにハンドル17をバックフレーム15の背後に上下逆向きとなるまで折り返すこともできる。図3のハンドル17は、図36Bの状態に対応するものである。このようにハンドル17を折り返すことにより、車体2を折り畳んだときのベビーカー1の高さをさらに削減することができる。図36A又は図36Bに示す位置以外にも、ハンドル17の傾きはユーザの好みに応じて適宜に設定することができる。傾きの分解能はギア83、84の一ピッチ相当の角度が最小単位となる。
図37に示すように、ハウジング80の内部には遠隔操作機構90が設けられている。遠隔操作機構90は上述したメインロック機構70のロック部材75の位置を切り替えるためのものである。遠隔操作機構90は、プーリ91その軸91aの周りに回転可能に設け、そのプーリ91上の駆動ピン91bをハウジング80の下方に突出する操作スライダ92の操作爪92aと嵌め合わせるとともに、プーリ91の外周にワイヤ76の端部を固定した構成を備えている。操作スライダ92を上方に押し込み操作すると、プーリ91が軸91aの周りに回転し、その回転に伴ってプーリ91の外周にワイヤ76が巻き取られて左右のバックフレーム15に内蔵されたロック部材75が解除位置へと引き上げられる。なお、ハウジング80の外周にはロックスライダ93が取り付けられている。ロックスライダ93が図37の位置にあるとき、ロックスライダ93のロックアーム93aが操作スライダ92の操作爪92aに乗り上げて操作スライダ92の押し込み操作が不能となる。ロックスライダ93を図37の矢印X方向に操作すると、ロックアーム93aと操作爪92aとの噛み合いが外れ、操作スライダ92が押し込み操作可能となる。
以上のように、本形態では、ハンドル17をバックフレーム15に対して回転自在に連結し、バックフレーム15間の操作部16上にハンドル折り畳み機構82及び遠隔操作機構90の操作部材(スライダ86、92、93)を集約し、ハンドル17のグリップ部17bを操作部16から離れた位置に設けている。従って、グリップ部17bからハンドル折り畳み機構82及び遠隔操作機構90の操作部材を排除して、車幅方向の中央にグリップ部17bを位置させることができる。これにより、ユーザが車幅方向中央でグリップ部17bを容易に握ることができ、片手でベビーカー1を操作する場合でも、快適な操作感が得られる。バックフレーム15間にグリップ部17bを確保する必要がないので、ハンドル折り畳み機構82及び遠隔操作機構90の操作部材(スライダ86、92、93)のレイアウトに関する設計自由度も高まる。
(前脚及び前輪の取付構造)
次に、前脚4及びこれに対する前輪10の取付構造について説明する。図38は、前脚4及び前輪10を拡大して示した図であり、図39はレッグレスト18を取り外して前脚4及び前輪10を示した図である。上述したように、前脚4は一対の前脚フレーム9の下端部を束ねた構成を有している。図39から明らかなように、前脚フレーム9の下端部はリベット等を利用した連結ピン100にて結合され、その結合部分にキャスタ101を介して前輪10が取り付けられる。図40にも示したように、キャスタ101は、キャスタホルダ102と、キャスタホルダ102の下方に組み付けられるキャスタ本体103と、キャスタホルダ102及びキャスタ本体103の前面側に重ね合わせて配置されるスライダ104とを備えている。
図41及び図42にも示すように、キャスタホルダ102は、下端側が絞り込まれた筒状のフレーム受け部105と、そのフレーム受け部105から下方に突出する軸受部106とを備えている。フレーム受け部105には車幅方向にキャスタホルダ102を貫くピン取付孔105aが形成されている。軸受部106の左右には上下方向に延びるレール溝106aが形成され、それらのレール溝106aの後方には2つの位置決め凹部106b、106cが上下方向に距離をおいて設けられている。図42から明らかなように、軸受部106には上下方向に延びてキャスタホルダ102の下面に開口する軸受穴106dが設けられている。軸受穴106dの中心線がキャスタ101の旋回中心線に相当する。
図43及び図44にも示すように、キャスタ本体103は、軸受部108と、その軸受部108の後方に連なる車輪取付部109とを備えている。軸受部108の左右には上下方向に延びるレール溝108aが形成され、それらのレール溝108aの後方にはテーパ部108bが形成されている。さらに、図40にも示したように、軸受部108には、上下方向に延びて軸受部108の上面に開口する軸受穴108cが設けられている。軸受穴108cの中心線もキャスタ101の旋回中心線に一致する。上述したテーパ部108bは、その上端側が下端側よりもキャスタ本体103の後方(図43において右方)に偏るように傾けられている。車輪取付部109にはキャスタ本体103をその左右方向に貫く車軸取付孔109aが形成されている。車軸取付孔109aは上下方向に延びる長孔形状である。前輪10の車軸10b(図1及び図39参照)は、車軸取付孔109aに取り付けられることにより車軸取付孔109aの内部を上下方向に移動可能な状態でキャスタ101に回転自在に支持される。車輪取付部109の内部には車軸10bに入力される衝撃を緩和する衝撃緩和機構(不図示)が組み込まれる。衝撃緩和機構により、車軸10bは下方に向かって付勢され、前輪10から入力される負荷に応じて上方に変位する。
図45〜図47に示すように、スライダ104は、円筒体の一部を構成するように湾曲したスライダ本体104aを有しており、そのスライダ本体104aの弾性を利用してキャスタホルダ102の軸受部106の外周に嵌り合う構成である。スライダ本体104aの上端には操作フランジ104bが設けられている。スライダ本体104aの内周には、上下方向に延びる一対のガイドレール104cが形成されている。スライダ本体104aの周方向両端には位置決め用の凸部104dがスライダ本体104aの内周側に突出するように設けられている。さらに、スライダ本体104aの下端両側には、キャスタ本体103のテーパ部108bと噛み合うテーパ部104eが形成されている。
図40に戻って、キャスタホルダ102とキャスタ本体103とはそれらの軸受穴106d(図42参照)、108cに支点ピン110を差し込むことにより支点ピン110を中心として互いに回転可能に組み合わされる。スライダ104は、そのガイドレール104cをレール溝106aに噛み合わせるようにしてキャスタホルダ102の軸受部106の前面外周に嵌め合わされる。支点ピン110の両端部とキャスタホルダ102及びキャスタ本体103との間には、例えば支点ピン110にスナップリングを嵌め合わせる等の手法により抜け止めがそれぞれ施される。キャスタホルダ102又はキャスタ本体103のいずれか一方の側の抜け止め手段として支点ピン110のいずれか一方の端部にフランジを設けてもよい。
図39に示したように、キャスタ101は、そのキャスタホルダ102のフレーム受け部105の内部に、連結ピン100にて結合された前脚フレーム9の下端部が差し込まれ、ピン取付孔105aの一方の側から前脚フレーム9を貫いてピン取付孔105aの反対側まで連結ピン107が打ち込まれることにより前脚4の下端に連結される。この状態でキャスタホルダ102及びスライダ104は前脚4に対して周方向に回転不能に連結される。一方、キャスタ本体103は、スライダ104の位置により、支点ピン110を中心とした旋回が許容された状態と、旋回が阻止された状態との間で切り替わる。
すなわち、スライダ104は、そのガイドレール104cがキャスタホルダ102のレール溝106aに噛み合わされることにより、レール溝106aに沿って上下方向に移動可能かつキャスタホルダ102に対しては周方向に相対回転不能である。キャスタ本体103のレール溝108aは、前輪10を直進方向に向けたとき、言い換えれば前輪10の車軸10bを車幅方向に一致させたときにキャスタホルダ102のレール溝106aと一直線に連なるように設けられている。図48はレール溝106a、108aを位置合わせした状態を示す。図48の状態ではスライダ104の全体がキャスタホルダ102の軸受部106上にあるため、キャスタ本体103は旋回可能である。しかし、図48の状態からスライダ104を下方に操作すると、スライダ104のガイドレール104cの一部がキャスタ本体103のレール溝108aに嵌り込み、図49に示すようにスライダ104がキャスタホルダ102及びキャスタ本体103のそれぞれの軸受部106、108間に跨るように位置する。これにより、キャスタ本体103とスライダ104のそれぞれのテーパ部108b、104eが噛み合い、キャスタホルダ102に対してキャスタ本体103が旋回不能となる。その結果、前輪10が直進方向を向いた状態に拘束される。つまり、図48は前輪10の旋回が許容された状態に相当し、図49は前輪10の旋回が阻止された状態に相当する。なお、図48の状態では、スライダ104の凸部104dがキャスタホルダ102の上側の凹部106bに噛み合い、図49の状態では凸部104dが下側の凹部106cに噛み合う。
図49の状態において、前輪10に支点ピン110を中心としたトルクが加わった場合、テーパ部108b、104eの間にて、支点ピン110の軸線方向に沿ってスライダ104を押し上げる方向に分力Fcが発生する。その分力Fcが所定の限界を超えると、スライダ104の凸部104dがキャスタホルダ102の凹部106cから脱出してスライダ104がキャスタホルダ102の軸受部106上に押し上げられる。この結果、キャスタ本体103が支点ピン110の周りに旋回可能となる。よって、限度を超えるトルクがスライダ104に作用することに起因して、スライダ104の変形あるいは破損といった不都合が生じるおそれが排除される。
上述した前脚4の構造によれば、左右一対の前脚フレーム9をそれらの下端部で束ねて連結ピン100で相互に結合することにより前脚4を構成し、さらに、その束ねられた下端部をキャスタホルダ102の筒状のフレーム受け部105の内部に挿入してキャスタホルダ102と共締めしているので、次のような利点がある。まず、前脚4を単一のパイプ材から構成する場合には、その素材のパイプを概略U字状又はV字状に曲げ加工する必要がある。これに対して、本形態では左右の前脚フレーム9をそれぞれ別部品として曲げ加工すればよく、その曲げ角度も小さい。よって、前脚フレーム9を容易に製造することができる。
2本の前脚フレーム9の下端部を束ねることにより、前脚4の下端部にキャスタ101との連結部分を一体的に設けることができるので、キャスタ101を取り付けるための連結部材を前脚フレーム9とは別部品として製造して前脚フレーム9に溶接等で接合する必要がない。これにより、前脚4とキャスタ101との連結部分の剛性を確保し易く、かつ部品点数も削減を図ることができる。車体2の軽量化にも有利である。さらに、キャスタホルダ102の前脚4に対する連結部を筒状のフレーム受け部105とし、その内部に前脚フレーム9の下端部を挿入しているので、フレーム受け部105を平板状に構成した場合と比較してフレーム受け部105の剛性を確保し易い。よって、キャスタホルダ102を樹脂化して軽量化、製造コストの低減等を図ることができる。
(車体寸法)
次に、車体2の好適な寸法範囲について図50を参照して説明する。なお、図50では、車体2が使用状態であって、かつハンドル17がバックフレーム15の長手方向と略一直線に位置決めされた状態(以下、これを基準状態と呼ぶ。)を示す。
本形態のベビーカー1では、前輪10がキャスタ101を介して車体2に取り付けられている。このため、ハンドル17のグリップ部17bを握って車体2を旋回させる際の鉛直方向中心線(車体旋回中心線)は、車体2の前後方向に関して後輪軸線Aw(図6B参照)上に位置する。ベビーカー1を操作する際の力点がハンドル17のグリップ部17bの中心(以下、グリップ中心と呼ぶ。)Cgにあると仮定すれば、そのグリップ中心Cgと後輪軸線Awとの前後方向距離Xcに対して、シート3の背座交点Ciと後輪軸線Awとの前後方向距離Xbが小さく、かつ、車輪10、11間の軸間距離Xaが短いほど、車体2を旋回させるためにグリップ部17bに加えるべき力(以下、旋回操作力と呼ぶ。)が小さくなる。つまり、距離Xcに対する距離Xa、Xbのそれぞれの比が小さいほど、旋回操作力は小さくなる。ここで、背座交点Ciは、車体2を後輪軸線Aw方向から見たときのシート3のクッション部12の表面に沿って引いた延長線と、バック部13の表面に沿って引いた延長線とが交差する点である。シート3に作用する幼児の体重の重心位置は背座交点Ciによって代表することができる。
また、グリップ中心Cgの高さZbに対する背座交点Ciの高さZaの比が小さいほど車体2の操作性は有利であり、背座交点Ciの高さZaを小さくすることは車体2の安定性を確保する上でも有利である。その一方、距離Xcを大きく、距離Xa、Xbを小さく設定すると車体2の車幅方向の安定性が低下し、特に三輪式の場合はその傾向が高い。
以上のような事情を考慮すれば、軸間距離Xaを大きく、背座交点Ciの高さZaを小さくすることが旋回操作力の軽減と車体2の安定性の確保とを図る上で合理的である。そこで、本形態では次の通りに各寸法を設定する。
(1)グリップ中心Cgと後輪軸線Awとの間の距離Xcに対して、軸間距離Xaを2Xc未満に、背座交点Ciと後輪軸線Awとの間の距離Xbを0.4Xc〜0.6Xcの範囲にそれぞれ設定する。軸間距離Xaが2Xc以上であると、旋回操作力が過度に大きくなるおそれがある。距離Xbが0.4Xc未満のときは背座交点Ciが後輪軸線Awに近付きすぎて車体2が後方に傾き易くなり、距離Xbが0.6Xcを超えるときは旋回操作力が過度に大きくなるおそれがある。
(2)グリップ中心Cgの高さZbに対して、背座交点Ciの高さZaを0.32Zb未満に設定する。高さZaが0.32Zb以上であると車体2の安定性が限度を超えて悪化するおそれがある。
なお、使用状態における後輪11間の距離Daを拡大することによっても車体2の安定性を確保することができる。しかしながら、後輪11を無制限に拡大すれば、車体2が通行可能な通路幅が制限され、使い勝手が悪化するおそがある。一つの目安として、後輪11の車幅方向の最大距離Daは550mm未満に設定するとよい。550mm未満であれば、自動改札機の通路のような狭い箇所でも後輪11を広げたままで十分に通過することができる。
シート3のクッション部12及びバック部13に湾曲が付与されている場合、背座交点Ciはクッション部12及びバック部13に平面部が残されていれば、その平面部を延長して背座交点Ciを定義すればよい。明確な平面部が存在しない場合、あるいは、クッション部12及びバック部13が取り外し不可能なクッション材や表皮材で覆われ、あるいは芯材となるべき基板がクッション部12及びバック部13に存在しない、といった理由により、背座交点Ciを定義できない場合には、財団法人製品安全協会によるSG規格(規格番号CPSA0001)「乳母車の認定基準及び基準確認方法」、又は英国規格EN1888:2003に規定された、座面と背もたれとの角度を計測するための治具をシート3上に設置し、それらの治具がシートクッション部12及びシートバック部13に接する面を車体側方から見て延長してそれらの交点を背座交点Ciとして決定すればよい。
本形態のベビーカー1では、手押しフレーム8のバックフレーム15に対してハンドル17の角度が変更可能とされているので、上述した基準状態にて上記の要件(1)、(2)が満たされるように車体2の寸法が設定される。ハンドル17の傾きが基準状態から変化した場合には、要件(1)、(2)の少なくともいずれか一方が満たされない場合も生じ得る。しかしながら、要件(1)、(2)は車体2を旋回させる際の安定性と操作性とを両立させるためのものであって、例えば車体2を前進させるだけの場合には要件(1)、(2)に拘束されることなく、ユーザの伸長、好み等に応じてハンドル17の傾きを適宜に調整してよい。すなわち、本形態のようにハンドルの傾きを調整可能としたベビーカーにおいては、ハンドルがその調整範囲内のいずれかの傾きに設定されたときに要件(1)、(2)が満たされていれば十分である。
本発明は上述した形態に限ることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、上記の形態では、ハンドルをループ状に形成しているが、いずれか一方の取付部を省略して、ハンドルを片持ちのアーム状に形成し、その先端部にグリップ部を設けてもよい。ハウジングの両側に一対の左右対称のハンドルを装着して、それらのハンドルの先端部にグリップ部を設けてもよい。いずれにせよ、ハンドルはバックフレームとは別部品として形成され、バックフレームに取り付けられることによってそのグリップ部をバックフレーム及び操作部から離れた位置に設定できるものである限り、適宜の形状でよい。ハンドルの折り畳み機構を省略してハンドルを一定の傾き(例えば基準状態における傾き)に固定してもよい。上述した形態ではベビーカーを車幅方向中央に配置される単一の前輪と、車幅方向両側に配置される一対の後輪とを備えた3輪式のものとしたが、本発明は4輪式のベビーカーにも適用できる。本発明は、車体を折り畳み可能としたベビーカーに限らず、車体の折り畳みが不可能なベビーカーにも適用できる。操作部には、上述したハンドル折り畳み機構や遠隔操作機構の操作部材に限らず、各種の機構の操作部材を配置してよい。
本発明の一形態に係るベビーカーの斜視図。 車体の左右方向(車幅方向)片側の使用状態における構成を示す側面図。 車体を折り畳み状態へ変形させたときの側面図。 車体を使用状態から折り畳み状態に変化させる様子を数段階に分けて示した図。 第1リンク機構を単純化した機構図。 車体が使用状態にあるときの前脚と後脚との関係を示す側面図。 車体が使用状態にあるときの左右の後脚を前脚フレームの長手方向に沿って見下ろした状態を示す図。 車体が折り畳み状態にあるときの前脚と後脚との関係を示す側面図。 車体が折り畳み状態にあるときの左右の後脚を前脚フレームの長手方向に沿って見下ろした状態を示す図。 連結ロッドの付近を拡大して示す図。 ボールジョイントの拡大図。 ボールジョイントを下方から見上げた様子を示す斜視図。 図9のXI−XI線に沿った断面図。 ボールハウジングを省略した状態を図9に対応させて示す図。 ボールジョイントのボールジョイントキャップを下方から見上げた様子を示す斜視図。 ボールハウジングを省略した状態を図11に対応させて示す断面図。 ボールハウジングの斜視図。 ユニバーサルジョイントの断面図。 一形態に係るセカンドロック機構のロック状態を示す斜視図。 一形態に係るセカンドロック機構の解除状態を示す斜視図。 他の形態に係るセカンドロック機構のロック状態を示す斜視図。 他の形態に係るセカンドロック機構の解除状態を示す斜視図。 後輪キャリアを車幅方向内側から見た状態を示す斜視図。 後輪キャリアの内部構造を示す図。 第1リンク機構におけるシートフレームとバックフレームとの支点の付近の構成を拡大して示す図。 車体が使用状態にあり、かつシートフレームとバックフレームとの間の回転が拘束されているときのメインロック機構を示す図。 図24からロック部材を解除位置に操作した状態を示す図。 シートフレームとバックフレームとを使用状態と折り畳み状態との間で回転させている途中のメインロック機構を示す図。 車体が折り畳み状態にあり、かつシートフレームとバックフレームとの間の回転が拘束されているときのメインロック機構を示す図。 手押しフレームの上端部に設けられた操作部及びハンドルを拡大して示す斜視図。 ハンドル取付部の内部の構成を示す垂直方向断面図。 ハンドル取付部の内部構成を示す水平方向断面図。 ハンドル折り畳み機構の要部を示す斜視図。 バックフレームを省略して取付部の内部を示した斜視図。 ハンドル折り畳み機構のスライダ及びスライドギアを、ハンドルの取付部に組み付ける様子を示す図。 ハンドル折り畳み機構のスライダ及びスライドギアを組み合わせた状態を示す斜視図。 リングギアとスライドギアとの噛み合いを解除した状態を示す図。 ハンドルを略水平に倒した様子を示す図。 ハンドルを上下逆向きに折り返した様子を示す図。 手押しフレームの操作部に設けられた遠隔操作機構を示す図。 前脚及び前輪を拡大して示した図。 レッグレストを取り外して前脚及び前輪を示した図。 キャスタの分解斜視図。 キャスタホルダの右側面図。 キャスタホルダの底面図。 キャスタ本体の右側面図。 キャスタ本体の平面図。 スライダの右側面図。 スライダの背面図。 スライダの平面図。 前輪の旋回が許容されているときのキャスタの状態を示す図。ライダを 前輪の旋回が阻止されているときのキャスタの状態を示す図。 車体各部の寸法を示す図。
符号の説明
1 ベビーカー
2 車体
3 シート
4 前脚
5 後脚
6 アームレスト
7 シートフレーム
8 手押しフレーム
9 前脚フレーム
10 前輪
10a タイヤ
10b 車軸
11 後輪
11a 車軸
12 シートクッション部
13 シートバック部
14 ヒンジ部
15 バックフレーム
16 操作部
17 ハンドル
17a ハンドルの取付部
17b グリップ部
18 レッグレスト
22 シートフレームブラケット
23 リンク連結部品
25 上アーム
26 下アーム
27 後脚ブラケット
28 後輪キャリア
30 連結ロッド
31 後脚ステイ
32 固定具
35 ボールジョイント
36 ユニバーサルジョイント
50 エクステンションアーム
51 シートステイ
52 セカンドロック機構(リンク間ロック機構)
60 キャリア本体
61 軸受ブロック
63 クッション部材(衝撃緩衝手段)
70 メインロック機構
72 リンク連結部品
75 ロック部材
76 ワイヤ
80 ハウジング
81 エンドチューブ
82 ハンドル折り畳み機構
83 リングギア
84 スライドギア
85 コイルばね
86 スライダ
90 遠隔操作機構
100 連結ピン
101 キャスタ
102 キャスタホルダ
103 キャスタ本体
104 スライダ
104c ガイドレール
104e テーパ部
105 フレーム受け部
106 軸受部
106a レール溝
107 連結ピン
108 軸受部
108a レール溝
108b テーパ部
110 支点ピン
Aq 後脚アームの回転中心線
Aw 後輪軸線
CL 車体の前後方向中心線
Cg グリップ中心
Ci 背座交点
L1 第1リンク機構
L2 第2リンク機構
Xa 軸間距離
Xb 背座交点と後輪軸線との前後方向距離
Xc グリップ中心と後輪軸線との前後方向距離
Za 背座交点の高さ
Zb グリップ中心の高さ

Claims (7)

  1. 車体を車幅方向から見たときの前輪と後輪との前後方向における距離をXa、シートの背座交点と後輪軸線との前後方向における距離をXb、手押し操作用のハンドルのグリップ部の中心と後輪軸線との前後方向における距離をXc、背座交点の高さをZa、グリップ部の中心の高さをZbとしたときに、距離Xaが2Xc未満に、距離Xbが0.4Xc〜0.6Xcの範囲に、高さZaが0.32Zb未満にそれぞれ設定されていることを特徴とするベビーカー。
  2. 前記前輪がキャスタを介して前脚に取り付けられることにより、前記キャスタの旋回中心線の周りに旋回可能であることを特徴とする請求項1に記載のベビーカー。
  3. 車幅方向中央に単一の前輪が、車幅方向両側に一対の後輪が設けられた3輪式ベビーカーとして構成されていることを特徴とする請求項1又2に記載のベビーカー。
  4. 前記車体には、前記シートのシートバック部を前記車幅方向の両側から支持する一対のバックフレームが設けられ、前記一対のバックフレーム間には、ユーザによって操作されるべき操作部材を備えた操作部が配置され、前記ハンドルは前記バックフレームとは別部品として構成されて前記バックフレームに取り付けられ、前記グリップ部は、前記ハンドル上であってかつ前記バックフレーム及び前記操作部から離れた位置に設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のベビーカー。
  5. 前記グリップ部は前記車幅方向中央に位置していることを特徴とする請求項4に記載のベビーカー。
  6. 前記車体を前記車幅方向から見たときの前記ハンドルの傾きを変化させるハンドル折り畳み機構を有し、該ハンドル折り畳み機構には、前記傾きを変化させるために操作されるべき傾き調整用の操作部材が設けられ、前記操作部材が前記操作部に配置されていることを特徴とする請求項4又は5に記載のベビーカー。
  7. 前記操作部にはハウジングが設けられ、前記ハンドルには、前記ハウジングを前記車幅方向に挟むようにして一対の取付部が設けられ、前記一対のバックフレームのそれぞれの上端部は前記ハンドルの前記取付部を貫いて前記ハウジング内に挿入され、前記ハンドル折り畳み機構は、前記ハウジング内に固定されるリングギアと、前記取付部の内部にて、前記リングギアと噛み合う位置と、前記リングギアとの噛み合いが外れた位置との間をスライド可能かつ前記バックフレームの周りに回転可能な状態で前記バックフレーム上に配置されたスライドギアと、前記取付部の外周に配置され、該取付部を貫いて前記スライドギアと一体にスライド可能かつ回転可能に組み合わされるスライダとを有し、前記スライダが前記傾き調整用の操作部材として機能することを特徴とする請求項6に記載のベビーカー。
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