JP2001097094A - 車両用シートバックのロック構造 - Google Patents

車両用シートバックのロック構造

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JP2001097094A
JP2001097094A JP27698899A JP27698899A JP2001097094A JP 2001097094 A JP2001097094 A JP 2001097094A JP 27698899 A JP27698899 A JP 27698899A JP 27698899 A JP27698899 A JP 27698899A JP 2001097094 A JP2001097094 A JP 2001097094A
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English (en)
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Mitsuo Tsuge
光雄 柘植
Kaoru Isurugi
薫 石動
Kota Nomura
剛太 野村
Minoru Omiya
稔 大宮
Kichizo Boku
吉三 朴
Ryuji Matsumura
隆二 松村
Akinori Murakami
聡謙 村上
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Nissan Motor Co Ltd
Nippon Light Metal Co Ltd
Ikeda Corp
Original Assignee
Ikeda Bussan Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Nippon Light Metal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロック機構の大型化、重量増大を伴うことな
く剛性を高めることができる車両用シートバックのロッ
ク構造の提供を図る。 【解決手段】車体側部材14に固設したストライカ26
に係脱するロック部材30を取付け、シートバックフレ
ーム3,8の側部に固設されるロックベース部材28
を、軽量金属材料により閉断面構造に前後方向に押出成
形してあるため、厚肉化や大型化を伴うことなく所要の
剛性が得られ、ロック機構25を小型に構成できると共
に軽量化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用シートバッ
ク、とりわけ、後部座席のシートバックのロック構造に
関する。
【0002】ここで言う後部座席とは、ワンボックスタ
イプの車両におけるセカンドシート,サードシート等を
含むものである。
【0003】
【従来の技術】自動車の後部座席の中には、そのシート
バックの車幅方向両側の下端部に回動中心となるヒンジ
点を設けて、該シートバックを前後方向に回動自在と
し、かつ、該シートバックの車体サイド側の側部の上側
部を車体に固定するロック機構を備えて、該ロック機構
によりシートバックを所要の傾き角度に保持するように
したものが知られている。(特開平9−188174号
公報参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】車両の衝突時、例えば
車両の後面衝突時にあっては着座者の後方慣性動によ
り、あるいは車両の前面衝突時には着座者の前方慣性動
を拘束するシートベルトを介して、何れもシートバック
に前後方向に大きな動荷重が働き、この荷重はシートバ
ック上側部のロック機構に集中する傾向となる。
【0005】従って、ロック機構はこの動荷重に十分に
対抗し得る剛体構造に構成する必要があるが、ロック機
構を構成する各構成部品を厚肉化又は径大化したり、補
強部材を付設したりして剛体化を図ったのではロック機
構が大型化してその車載レイアウトに支障を来し、ま
た、重量が嵩んで車体の軽量化に逆行してしまう。
【0006】そこで、本発明はロック機構の大型化や重
量の増大を伴うことなく剛性を高めることができて、品
質感および信頼性を高めることができる車両用シートバ
ックのロック構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にあって
は、シートバックの車幅方向両側の下端部に回動中心と
なるヒンジ点を設けて、該シートバックを前後方向に回
動自在とすると共に、該シートバックの車体サイド側の
側部の上側部を車体に固定するロック機構を備えた車両
用シートバックにおいて、前記ロック機構は、車体側部
材に固設されたストライカと、前記ストライカを受容す
る溝部が前後方向に形成され、シートバックの骨格を構
成するシートバックフレームの側部に固設されたロック
ベース部材と、前記ロックベース部材に設けられて、該
溝部内でストライカと係脱するロック部材とを備え、か
つ、前記ロックベース部材は、軽量金属材料により閉断
面構造に前後方向に押出成形したことを特徴としてい
る。
【0008】請求項2の発明にあっては、請求項1に記
載のロックベース部材は、その閉断面内にロックベース
部材の押出方向と平行な複数のリブ壁を設けて、該ロッ
クベース部材内を複数の閉断面に隔成したことを特徴と
している。
【0009】請求項3の発明にあっては、請求項2に記
載のリブ壁を車幅方向に形成して、ロックベース部材の
車幅方向外側の側壁と車幅方向内側の側壁とを一体に連
結したことを特徴としている。
【0010】請求項4の発明にあっては、請求項3に記
載のロックベース部材は中間に溝部を有し、その上壁と
下壁の車幅方向延長上にリブ壁を備えていることを特徴
としている。
【0011】請求項5の発明にあっては、請求項1〜4
に記載のロックベース部材は、その車幅方向内側の側壁
を第1取付面としてあると共に、該ロックベース部材の
上面に第2取付面を設けてある一方、シートバックフレ
ームのアッパフレームの車幅方向外側の端部にサイドフ
レームの外側に突出するオーバーハング部を設け、前記
第1取付面をサイドフレームの側面に結合すると共に第
2取付面をオーバーハング部の下面に結合して、ロック
ベース部材をアッパフレームとサイドフレームとに亘っ
て結合したことを特徴としている。
【0012】請求項6の発明にあっては、請求項1〜5
に記載のロックベース部材を、上下方向に複数個のブロ
ックに分割してブロック相互を結合して形成したことを
特徴としている。
【0013】請求項7の発明にあっては、請求項1〜6
に記載のストライカは、前後方向に向けて円弧状に形成
されてロックベース部材の溝部に受容されるガイドプレ
ート部と、該ガイドプレート部に前後方向に列設した複
数個のロック孔とを備えている一方、ロック部材をロッ
クベース部材の閉断面および溝部を上下方向に貫通して
上下摺動自在に配設されて、前記ロック孔に係脱するロ
ックピンで構成し、これらストライカ,ロックベース部
材およびロックピンによってリクライニング機構を構成
したことを特徴としている。
【0014】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、車両の
前面衝突又は後面衝突時に、ロックベース部材には前後
方向に動荷重が入力するが、該ロックベース部材は軽量
金属材料により閉断面構造に前後方向に押出成形してあ
るため前後方向はもとより上下,左右方向の剛性が高
く、従って、ロックベース部材の局部的な変形を回避し
て前記入力をロック部材およびストライカを介して車体
側へ確実に分散負担させて、シートバックフレームをし
っかりと保持することができる。
【0015】また、前述のようにロックベース部材は軽
量金属材料により閉断面構造に押出成形してあって、厚
肉化や大型化を伴うことなく所要の剛性が得られるか
ら、ロック機構を小型に構成できると共に軽量化を図る
ことができる。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加えて、ロックベース部材内を複数のリ
ブ壁によって複数の閉断面に隔成してあるため剛性を高
めることができ、従って、その分ロックベース部材の薄
肉化および小型化を図ることができる。
【0017】また、リブ壁をロックベース部材と一体に
同時押出成形できて容易に構成することができる。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
の発明の効果に加えて、ロックベース部材の車幅方向外
側の側壁と車幅方向内側の側壁とをリブ壁で一体に連結
してあるため、これら側壁の面剛性が高められて撓み変
形を抑制でき、ロックベース部材の全体剛性をより一層
高めることができる。
【0019】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
の発明の効果に加えて、ロック部材とストライカとの係
合によって車両衝突時に作用する荷重が集中する傾向に
あるロックベース部材の溝部の上壁と下壁を、それらの
車幅方向延長上に設けたリブ壁によってこれら上,下壁
をロックベース部材の車幅方向内,外側の側壁に一体に
継げてあるため、溝部の上,下壁に作用する荷重をこれ
ら側壁からロックベース部材の全体に効率的に分散させ
ることができて、該ロックベース部材の局部的な変形又
は破損を回避することができる。
【0020】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜4の発明の効果に加えて、ロックベース部材をシート
バックフレームのアッパフレームのオーバーハング部と
サイドフレームとでなす隅角部で、これらアッパフレー
ムとサイドフレームとに亘って結合してあるため、ロッ
クベース部材の取付剛性を高められると共に、該ロック
ベース部材がアッパフレームとサイドフレームとの接続
部のブレースとして機能して、これらアッパフレームと
サイドフレームの結合剛性を高めることができ、また、
場合によって、該ロックベース部材をアッパフレームと
サイドフレームのジョイント部材として有効利用するこ
ともできる。
【0021】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜5の発明の効果に加えて、ロックベース部材を上下方
向に複数個のブロックに分割して細分化してあるため、
ブロック個々の成形精度を高められてロックベース部材
の剛性の安定化を図ることができる。
【0022】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
〜6の発明の効果に加えて、リクライニング機構を極力
主要構成部品を少なくして構成できて構造を簡単に、か
つ、コストを低減することができる。
【0023】また、ロックピンはロックベース部材の閉
断面および溝部を上下方向に貫通しているため、車両衝
突時にロックピンを介して作用する荷重が溝部の上,下
壁に集中することがなく、該ロックピンが貫通した各隔
壁部分に分散され、ロックベース部材の局部的な変形又
は破損を回避することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面と
共に詳述する。
【0025】図1に示す後部座席のシートバック1は左
右に非等分に2分割してあり、小さい側の右シートバッ
ク1Rは1人掛け、大きい側の左シートバック1Lは2
人掛けとして、各シートバック1R,1Lの上縁に着座
者数に合わせてヘッドレスト2を装着してある。
【0026】左シートバック1Lに装着された2つのヘ
ッドレスト2,2間の上縁からは、シートベルト装置4
1のベルトリトラクタ42に巻取り、巻戻しされるシー
トベルト43を引き出して中央着座者が着装できるよう
にしている。
【0027】図1では左,右着座者用のシートベルト装
置は何れも省略してあるが、これらは周知の如く車体サ
イド部に組込まれる。
【0028】図2は左,右シートバック1L,1Rの各
骨格を構成するシートバックフレーム3,8の配置構成
を示している。
【0029】左シートバック1Lのシートバックフレー
ム3は、車幅方向に延在したアッパフレーム4とロアフ
レーム5、およびこれらアッパフレーム4とロアフレー
ム5とを結合した車幅方向両側の一対のサイドフレーム
6,7を備えていると共にバックパネル3Aを備え、こ
のバックパネル3Aに前述のベルトリトラクタ42を締
結固定してある。
【0030】右シートバック1Rのシートバックフレー
ム8も前記シートバックフレーム3と同様に、アッパフ
レーム9とロアフレーム10、およびこれらアッパフレ
ーム9とロアフレーム10とを結合した一対のサイドフ
レーム11,12を備えていると共にバックパネル8A
を備えている。
【0031】各アッパフレーム4,9、ロアフレーム
5,10、およびサイドフレーム6,7,11,12
は、例えばアルミ合金等の軽量金属材料により所要の閉
断面形状に押出成形してある。
【0032】また、これらシートバックフレーム3,8
はそれぞれ車体側にリクライニング可能に前後方向に回
動自在に支持してある。
【0033】具体的には、図3に示すように車体13の
左右のホイールハウス14に車体側のサイドブラケット
15をスポット溶接等により接合固定し、リヤフロア1
6の車幅方向の略中央部に補強プレート17を接合固定
して、該補強プレート17の固設部分に1つの車体側の
センターブラケット18を複数のボルト19により締結
固定してある。
【0034】シートバックフレーム3,8の各車幅方向
両側の下端部にサイドブラケット20とセンターブラケ
ット21とをそれぞれボルト22により締結固定し、こ
れらを対応する前記車体側のサイドブラケット15とセ
ンターブラケット18にヒンジ点となるヒンジピン2
3,24により回動自在に連結してある(図4参照)。
シートバックフレーム3,8の各車体サイド側の側部の
上側部に、これらシートバックフレーム3,8の傾き角
度を車体13に対して固定するロック機構25を配設し
てある。
【0035】このロック機構25は、車体側部材である
前記ホイールハウス14にブラケット部26aを介して
ボルト27により締結固定したストライカ26と、スト
ライカ26を受容する溝部29が前後方向に形成され、
シートバックフレーム3,8の側部に後述するように固
設されたロックベース部材28と、ロックベース部材2
8に設けられて前記溝部29内でストライカ26と係脱
するロック部材30とを備えている。
【0036】前記ロックベース部材28はシートバック
フレーム3,8と同様の軽量金属材料により閉断面構造
に前後方向に押出成形してある。
【0037】本実施形態では図5に示すように、このロ
ックベース部材28の車幅方向両側壁を垂直な平坦面に
形成してある一方、上壁をステップ面が水平なステップ
状に有段成形し、また、下壁を傾斜面に形成してある。
【0038】また、ロックベース部材28は、その閉断
面内にロックベース部材28の押出方向と平行な複数の
リブ壁31を設けて。該ロックベース部材28内を複数
の閉断面に隔成してある。
【0039】リブ壁31は車幅方向に形成して、ロック
ベース部材28の車幅方向外側の側壁SO (SO1
O2)と車幅方向内側の側壁Siとを一体に連結してい
る。又、上壁SV の下側のリブ壁31はステップ部上壁
V より車幅方向延長上に形成してある。更に下壁部分
L ではリブ壁31をこの傾斜した下壁SL と車幅方向
外側の側壁SO1と車幅方向内側の側壁Siとで連接した
隅角部を形成してあり、溝部29の上下ではリブ壁31
を車幅方向に延長して形成している。
【0040】このロックベース部材28は、その前記垂
直平坦な車幅方向内側の側壁を第1取付面32としてあ
ると共に、上壁の上段のステップ面を第2取付面33と
してある。
【0041】一方、シートバックフレーム3,8の各ア
ッパフレーム4,9の車幅方向外側の端部にサイドフレ
ーム6,11の外側に突出するオーバーハング部4A,
9Aを設け、前記ロックベース部材28の第1取付面3
2をサイドフレーム6,11の側面にボルト等により締
結固定すると共に第2取付面33をオーバーハング部4
A,9Aの下面にボルト等により締結固定して、ロック
ベース部材28を各アッパフレーム4,9とサイドフレ
ーム6,11とに亘ってしっかりと結合してある。
【0042】また、本実施形態では前述のロック機構2
5のストライカ26は、前後方向に向けて円弧状に形成
されてロックベース部材28の溝部29に受容されるガ
イドプレート部26Aと、該ガイドプレート部26Aに
前後方向に列設した複数個のロック孔26Bとを形成し
てある一方、ロック部材30をロックベース部材28の
閉断面および溝部29を上下方向に貫通して上下摺動自
在に配設されて、前記ロック孔26Bに係脱するロック
ピンで構成し、これらストライカ26,ロックベース部
材28およびロックピン30によって、ロック機構25
をシートバック傾動角度がガイドプレート部26のロッ
ク孔数に見合った段数で可変なリクライニング機構とし
て構成してある。
【0043】ロックピン30はロックベース部材28の
溝部29に嵌合する溝部34aを曲折成形したロックピ
ン保持プレート34に上下方向に貫通装着してあると共
に、セットスプリング35により前記ロック孔26Bに
係合する下向きのロック方向に付勢してあり、このロッ
クピン保持プレート34をロックベース部材28の車幅
方向外側の側壁にボルト36により締結固定して、該ロ
ックピン30をロックベース部材28に取付けてある。
【0044】従って、ロックベース部材28にはその車
幅方向外側の側壁と溝部上,下壁および下段のステップ
部に亘る範囲に、ロックピン30を受容する逃げ溝37
を形成してある。
【0045】以上の実施形態の構造によれば、シートバ
ック1L,1Rはリクライニング機構25のロックピン
30がストライカ26のロック孔26Bに係合して所要
の傾動角度に固定(ロック)されれるため、車両の前面
衝突又は後面衝突時にシートバックフレーム3又は8に
着座者の慣性動により動荷重が前後方向に働くと、ロッ
クベース部材28にはロックピン30を介して前後方向
にこの動荷重が入力するが、該ロックベース部材28は
軽量金属材料により閉断面構造に前後方向に押出成形し
てあるため前後方向はもとより上下,左右方向の剛性が
高く、従って、ロックベース部材28の局部的な変形を
回避して前記入力をロックピン30およびストライカ2
6を介して車体側へ確実に分散負担させて、シートバッ
クフレーム3又は8をしっかりと保持することができ
る。
【0046】また、このロックベース部材28は前述の
ように軽量金属材料により閉断面構造に押出成形してあ
って、厚肉化や大型化を伴うことなく所要の剛性が得ら
れるから、リクライニング機構25を小型に構成できる
と共に軽量化を図ることができる。
【0047】特に、本実施形態では前記ロックベース部
材28内を一体に押出成形した複数のリブ壁31によっ
て複数の閉断面に隔成してあるため剛性を高めることが
でき、従って、その分ロックベース部材28の薄肉化お
よび小型化を図ることができる。
【0048】しかも、このリブ壁31はロックベース部
材28の車幅方向外側の側壁と車幅方向内側の側壁とを
一体に連結しているため、これら側壁の面剛性が高めら
れて撓み変形を抑制することができると共に、溝部29
周りではロックピン30とストライカ26との係合によ
って車両衝突時に作用する荷重が集中する傾向にある溝
部上,下壁を、それらの車幅方向延長上でリブ壁31に
よってロックベース部材28の車幅方向内,外側の側壁
に一体に継げてあるため、溝部の上,下壁に作用する荷
重をこれら車幅方向内,外側の側壁からロックベース部
材28の全体に効率的に分散させることができることと
併せて、ロックピン30がロックベース部材28の閉断
面を上下方向に貫通してリブ壁31を含む各隔壁部分に
荷重を分散させることができることから、ロックベース
部材28の局部的な変形又は破損をより確実に回避する
ことができる。
【0049】また、このようなロックベース部材28自
体の剛性上の効果とは別に、該ロックベース部材28を
アッパフレーム4,9のオーバーハング部4A,9Aと
サイドフレーム6,11とでなす隅角部で、第1取付面
32,第2取付面33によりこれらアッパフレーム4,
9とサイドフレーム6,11とに亘って結合してあるた
め、ロックベース部材28の取付剛性を高められると共
に、該ロックベース部材28がアッパフレーム4,9と
サイドフレーム6,11との接続部のブレースとして機
能して、これらアッパフレーム4,9とサイドフレーム
6,11の結合剛性を高めることができ、また、場合に
よって、該ロックベース部材28をアッパフレーム4,
9とサイドフレーム6,11のジョイント部材として有
効利用することもできる。
【0050】更に、リクライニング機構25を、円弧状
のガイドプレート部26Aに複数のロック孔26Bを設
けたストライカ26、ロック部材としてのロックピン3
0および該ロックピン30を取付けたロックベース部材
28によって、極力主要構成部品を少なくして構成でき
るため、構造を簡単にすることができると共にコスト的
に有利に得ることができる。
【0051】前記実施形態ではロックピン30をロック
ピン保持プレート34に装着して、該ロックピン保持プ
レート34を介してロックベース部材28に取付けるよ
うにしているが、この他、図6に示すようにロックベー
ス部材28にその閉断面および溝部29を上下方向に貫
通するピン挿入孔38を設けて、直接ロックピン30を
挿通配設することもできる。
【0052】また、ロックベース部材28は図7に示す
ように、例えば溝部29を境にしてアッパブロック28
Uとロアブロック28Lとに上下複数に分割して細分化
することもでき、この場合、ブロック28U,28Lに
細分化することによって押出成形精度を高められ、ロッ
クベース部材28の剛性の安定化を図ることができる。
【0053】なお、前記実施形態ではロック機構をリク
ライニング機構25として構成しているが、これは勿論
ロック部材30とストライカ26とによってシートバッ
ク1L,1Rを一定の角度位置で固定するタイプのもの
でもよく、また、シートバック1は分割していないシン
グルタイプのものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象とするシートバックの斜視図。
【図2】図1に示したシートバックのシートバックフレ
ームを示す正面図。
【図3】図2に示した左シートバックフレームを車体か
ら分離した状態を示す分解斜視図。
【図4】シートバックフレームのヒンジ構造を示す側面
説明図。
【図5】本発明の第1実施形態を示す分解斜視図。
【図6】本発明の第2実施形態を示す斜視図。
【図7】本発明の第3実施形態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 1L,1R シートバック 3,8 シートバックフレーム 4,9 アッパフレーム 4A,9A オーバーハング部 6,11 サイドフレーム 14 車体側部材 25 ロック機構(リクライニング機構) 26 ストライカ 26A ガイドプレート部 26B ロック孔 28 ロックベース部材 29 溝部 30 ロック部材(ロックピン) 31 リブ壁 32 第1取付面 33 第2取付面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柘植 光雄 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社グループ技術センター 内 (72)発明者 石動 薫 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社グループ技術センター 内 (72)発明者 野村 剛太 東京都品川区東品川2丁目2番20号 日本 軽金属株式会社内 (72)発明者 大宮 稔 神奈川県綾瀬市小園771番地 池田物産株 式会社内 (72)発明者 朴 吉三 神奈川県綾瀬市小園771番地 池田物産株 式会社内 (72)発明者 松村 隆二 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 村上 聡謙 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3B087 BD00 BD01 CB00 CB12 DB00 DB04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックの車幅方向両側の下端部に
    回動中心となるヒンジ点を設けて、該シートバックを前
    後方向に回動自在とすると共に、該シートバックの車体
    サイド側の側部の上側部を車体に固定するロック機構を
    備えた車両用シートバックにおいて、 前記ロック機構は、車体側部材に固設されたストライカ
    と、 前記ストライカを受容する溝部が前後方向に形成され、
    シートバックの骨格を構成するシートバックフレームの
    側部に固設されたロックベース部材と、 前記ロックベース部材に設けられて、該溝部内でストラ
    イカと係脱するロック部材とを備え、 かつ、前記ロックベース部材は、軽量金属材料により閉
    断面構造に前後方向に押出成形したことを特徴とする車
    両用シートバックのロック構造。
  2. 【請求項2】 ロックベース部材は、その閉断面内にロ
    ックベース部材の押出方向と平行な複数のリブ壁を設け
    て、該ロックベース部材内を複数の閉断面に隔成したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の車両用シートバックの
    ロック構造。
  3. 【請求項3】 リブ壁を車幅方向に形成して、ロックベ
    ース部材の車幅方向外側の側壁と車幅方向内側の側壁と
    を一体に連結したことを特徴とする請求項2に記載の車
    両用シートバックのロック構造。
  4. 【請求項4】 ロックベース部材は中間に溝部を有し、
    その上壁と下壁の車幅方向延長上にリブ壁を備えている
    ことを特徴とする請求項3に記載の車両用シートバック
    のロック構造。
  5. 【請求項5】 ロックベース部材は、その車幅方向内側
    の側壁を第1取付面としてあると共に、該ロックベース
    部材の上面に第2取付面を設けてある一方、シートバッ
    クフレームのアッパフレームの車幅方向外側の端部にサ
    イドフレームの外側に突出するオーバーハング部を設
    け、前記第1取付面をサイドフレームの側面に結合する
    と共に第2取付面をオーバーハング部の下面に結合し
    て、ロックベース部材をアッパフレームとサイドフレー
    ムとに亘って結合したことを特徴とする請求項1〜4の
    何れかに記載の車両用シートバックのロック構造。
  6. 【請求項6】 ロックベース部材を、上下方向に複数個
    のブロックに分割してブロック相互を結合して形成した
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の車両用
    シートバックのロック構造。
  7. 【請求項7】 ストライカは、前後方向に向けて円弧状
    に形成されてロックベース部材の溝部に受容されるガイ
    ドプレート部と、該ガイドプレート部に前後方向に列設
    した複数個のロック孔とを備えている一方、ロック部材
    をロックベース部材の閉断面および溝部を上下方向に貫
    通して上下摺動自在に配設されて、前記ロック孔に係脱
    するロックピンで構成し、これらストライカ,ロックベ
    ース部材およびロックピンによってリクライニング機構
    を構成したことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記
    載の車両用シートバックのロック構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011105042A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Mazda Motor Corp 車両用シート装置

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