JP2001096945A - 製本における表紙ののり付け装置ならびにその方法 - Google Patents

製本における表紙ののり付け装置ならびにその方法

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JP2001096945A
JP2001096945A JP27527399A JP27527399A JP2001096945A JP 2001096945 A JP2001096945 A JP 2001096945A JP 27527399 A JP27527399 A JP 27527399A JP 27527399 A JP27527399 A JP 27527399A JP 2001096945 A JP2001096945 A JP 2001096945A
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Ryosuke Takahara
亮介 高原
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Webtech Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 この発明は丁合機によって丁合された折り丁
からなる丁合束に対して表紙の背表紙位置を確実に位置
決めして表紙を取付けることができる表紙取付装置を提
案する。 【解決手段】 背部分を下にして一対の押え板ではさみ
ながら送られる丁合束1に対し表紙6を両側から拘束し
て位置決めする一対の案内ガイド12、12と、一対の
案内ガイドにより拘束されながら送られ、しかも丁合束
の背部分にのり付けされる表紙において、その背表紙の
少なくとも一つの形象を撮影するCCDカメラと、この
CCDカメラで撮影した形象の撮影画像にもとずいて画
像デ−タを演算、比較、記憶などをする画像処理を行な
い、各案内ガイドの位置を指定する指令を送るコンピュ
−タ装置とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は製本における表紙ののり
付け装置ならびにその方法に係り、詳しくは、印刷され
た紙葉が折りたたまれた折り丁を丁合してなる丁合束に
対し表紙をのり付けするときに、その表紙の背表紙の一
部若しくは全部をCCDカメラを用いて撮影する一方、
この撮影画像の画像処理による画像デ−タを用いて表紙
を確実に位置決めして、表紙を丁合束の背部分にのり付
けする表紙ののり付け装置ならびにその方法に係る。
【0002】
【従来の技術】一般に、編集、デザイン、植字、製版、
印刷等を経た多数の紙葉をとじ合せて1冊の本にまとめ
ることは製本といわれている。この製本の分野は、本、
雑誌、新聞などでグラフィックア−トと呼ばれる分野と
相違し、ペ−ジの組、とじ、表紙の取付けなどの特殊な
技術が必要となるが、その技術は主として手作りに依存
している。
【0003】しかし、出版界が教育の普及と本への要求
の拡大という2つの要因によって発展してきたのにとも
なって、製本技術も手作りから量産技術に発展すること
が望まれ、一部で量産機も提案され、実用化されてい
る。一方、豪華本とかハ−ドバックと呼ばれる本は長期
保存をねらったものであるため、じょうぶで美しい装丁
が望まれ、この面からは単なる量産でなく、精度の高い
装丁が望まれている。
【0004】また、大半の出版社は、製本がこのように
特殊な手作り技術に依存することから、製本に関しては
自分で工場設備をもたずに、製本、装丁などは社外に請
負わせているが、専門化されている製本業者でも量産技
術に依存する割合は低かったが、最近は丁合機やとじ機
などの製本機械の分野では相当機械化の進んだものが提
案されている。
【0005】製本の大半は注文生産であり、しかも、例
えば、本の判型の大きさや形は各種異なり、外観も無限
といってよいほどの変化がある。こうした意図や目的の
多様性に適応するには、規模や種類の違う数多くの設備
や作業が必要になり、製本作業にどうしても部分的な手
仕事が必要となり、それにともなって人件費が増大す
る。
【0006】すなわち、製本の基本単位は、数ペ−ジを
印刷した一枚の紙葉がペ−ジ毎に折られた折り丁であ
る。ちなみに、一枚に16ペ−ジ印刷されているときは
1回折りは4ペ−ジになり、それを折りたたむとペ−ジ
数は倍加し、8ペ−ジになり、さらに折りたたむと16
ペ−ジになり、16ペ−ジが折りたたまれた折り丁にな
る。16ペ−ジの折り丁を10個重ね合わせると、すな
わち、丁合すると、160ペ−ジの本が得られることに
なり、そのときは最初の折り丁が1〜16ペ−ジの分、
最後の分は145〜160ペ−ジとなる。
【0007】このような折り丁、10個は、丁合によっ
て順序通り重ね合わせられ、その丁合束の背の部分を糸
や針金で縫合せるか、背の部分を裁断しておいて接着剤
でとじることがある。
【0008】後者のとじは無線とじともいわれ、糸や、
針金などを使用することなく接着剤で丁合束の背をとじ
る製本方法であって、この方法によって、並製本または
普製本、上製本(本製本)と呼ばれる本は製本されてい
る。このような無線とじに通常用いられているとじ機は
無線とじ機であり、無線とじ機には、丁合機によって複
数の折り丁が丁合された丁合束が連続的に供給される。
無線とじ機は振動装置、スライサおよび塗布装置からな
って、供給された丁合束に振動装置によって振動を与え
てから、スライサによって丁合束の背の部分をカット
し、このカット部分に接着剤が均一に着くようにする。
その後、塗布装置によって接着剤をカット部分に塗布
し、この塗布部分に表紙を送り、のり付け装置で押え板
を押付けることによって、表紙を丁合束のカット部分
に、すなわち、背部分に押付けてのり付ける。
【0009】一方、多くの表紙は、全紙サイズの紙葉に
複数の図柄や題号などが印刷され、それを図柄や題号毎
に断裁機によって複数に切られたものである。しかしな
がら、このように断裁した表紙を丁合束にのり付けする
と、つぎのような問題がある。
【0010】一般に、複数の図柄が印刷された紙葉から
表紙を調製する場合は、紙葉が積み重ねられた状態で、
トンボと呼ばれる見当合わせのために印刷された目印を
基準として断裁されて調製される。しかし、紙葉がこの
ように積み重ねられた状態では、各紙葉の目印のトンボ
を完全に一致させることができず、このため、各紙葉に
ついて目印を完全に一致させた状態で断裁することは不
可能に近い。
【0011】また、紙葉の端面から表紙の基準位置まで
の位置が違ってしまったり、大量に積み重ねられた最上
部と最下部で、紙が完全に垂直に切られなかったりする
こともあり、断裁された表紙のサイズにバラツキがどう
しても生じる。
【0012】このようにバラツキの多い表紙を折り丁の
丁合束の背部分に従来例のとじ機によってのり付けする
と、丁合束の背部分の中心に対し表紙の背表紙の図柄や
文字の位置がずれ、ずれたままのり付けされた本は不良
本になってしまう。
【0013】とくに、背の厚みが薄い本の場合は背表紙
に印刷された文字や背文字が切れてしまうことがあり、
薄い本では、少しの表紙のずれでさえ見のがすことの出
来ない問題となっている。
【0014】このようなところから、無線とじ機に、表
紙の背表紙の位置がずれないように修正する修正機構を
取付けることが望まれているが、いずれも不完全なもの
である。なかでも、表紙の寸法にどうしてもバラツキが
あるため、送られる表紙について一枚づつ位置ずれがな
いように修正する必要があり、このような装置は未だ提
案されていない。
【0015】さらに、表紙を取付けるときに、取付ける
べき表紙の中に異種の表紙混入していることも多い。同
種の表紙であっても、取付ける方向を間違えた表紙が送
られてくることも多い。
【0016】しかし、このような混入やグルといわれて
いる事故は、背表紙の位置ずれなどとは性質が異なるた
め、これを防止できるとじ機は提案されていない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記欠点の解
決を目的とし、具体的には、折り丁を束ねた丁合束に対
し、送られる表紙の背表紙が一枚づつ正確に位置決めで
き、この位置決めは背表紙における背文字などにもとず
いて行なわれるため、表紙の背表紙の位置ずれのほか
に、グルや混入までも事故を防止できる表紙ののり付け
装置を提案する。
【0018】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
装置は、背部分を下にして一対の押え板ではさみながら
送られる丁合束に対し表紙を一枚づつ送り、この表紙を
丁合束の背部分にのり付けする表紙ののり付け装置であ
って、こののり付け装置には、一枚づつ送られる表紙を
両側から拘束して位置決めして送る一対の案内ガイド
と、一対の案内ガイドにより拘束されながら送られ、し
かも丁合束の背部分にのり付けされる表紙において、そ
の背表紙の少なくとも一つの形象を撮影するCCDカメ
ラと、このCCDカメラで撮影した形象の撮影画像にも
とずいて画像デ−タを演算、比較、記憶などをする画像
処理を行ない、各案内ガイドの位置を指令して送るコン
ピュ−タ装置とを具え、このような構成からなっている
ことを特徴としている。
【0019】また、このような構成からなるのり付け装
置によってのり付けするのには、つぎの方法が好適であ
る。
【0020】はじめに、とじ機によって丁合束を連続的
に搬送するときにこの丁合束を搬送するガイド線又はそ
れに平行な線を基準として表紙の寸法にもとずく入力デ
−タによりコンピュ−タ装置において表紙の背表紙の各
案内ガイドに対する位置を演算し、これにもとずく指令
により各案内ガイドをプリセットする。続いて、このプ
リセットされている一対の各案内ガイドで表紙を両側か
ら拘束して送り、丁合束にのり付けして予備製本する一
方、表紙の背表紙においてその一部若しくは全部、また
は表文字などの形象をCCDカメラで撮影し、この撮影
結果にもとずいてコンピュ−タ装置により一応の基準画
像デ−タを演算し記憶する。
【0021】つけ加えて、この一応の基準画像デ−タに
もとずいてプリセットした各案内ガイドにより拘束しつ
つ、予備製本した本の背表紙の一部若しくは全部の位置
を測定し、この結果が目標とする背表紙の一部又は全部
の位置に対しずれているときは、そのずれ量をコンピュ
−タ装置に入力して、そのずれ量に相当する指令を送っ
て各案内ガイドを移動させる。
【0022】このように一応の基準画像デ−タにもとず
く一対の案内ガイドをセットしてから、次のとおり、連
続的に送られる表紙毎に位置を合わせて丁合束にのり付
けする。
【0023】すなわち、一応の基準画像デ−タにもとず
いて定められた一対の案内ガイドで拘束されて送られる
各表紙の背表皮の一部若しくは全部をCCDカメラで撮
影し、この撮影結果にもとずいて、コンピュ−タ装置に
より、表紙毎の撮影画像デ−タを演算し、記憶する一
方、この撮影画像デ−タを先に記憶した一応の基準画像
デ−タに比較して、各案内ガイドに指令を与え、この指
令により各案内ガイドを移動させて送られる表皮毎に位
置決めさせながら、表紙をのり付けして製本する。
【0024】そこで、これら手段たる構成ならびにその
作用について図面によってさらに詳しく説明すると、つ
ぎのとおりである。
【0025】なお、図1は本発明の一つの実施例に係る
表紙ののり付け装置を具えるとじ機の平面からみた配置
図である。
【0026】図2は図1に示す表紙ののり付け装置を正
面からみた配置図である。
【0027】図3は送られる表紙の寸法を示す説明図で
ある。
【0028】まず、図1において符号1は一般的に丁合
束を示し、この丁合束1は折り丁が丁合機(図示せず)
によってペ−ジ順に積み重ねられた束である。すなわ
ち、丁合束1は複数の折り丁(図示せず)がペ−ジ順に
重ねられ、折り丁が重ねられて束にされたものである。
丁合束は手作業で丁合して束にすることもできるが、通
常丁合機といわれる量産機で重ね合わせて丁合束1はつ
くられ、図1の矢印方向から、丁合束1はとじ機2に連
続的に供給される。
【0029】印刷の基本単位は複数のペ−ジが印刷され
た一枚の紙葉であり、この紙葉が各ペ−ジ毎に折りたた
まれたものが折り丁であり、この折り丁が製本の基本単
位である。このような折り丁を複数単位づつペ−ジ順に
重ね合わせられることは丁合といわれ、丁合は手作業で
行なわれることもあるが、通常は量産的な丁合機によっ
て行なわれる。
【0030】なお、一枚の紙葉を折り丁に折りたたむ折
りたたみ装置は巻取式印刷機ではそれ自体に取付けられ
ているが、枚葉印刷機ではそれとは別に製本所などに配
置されている。
【0031】図1でとくに示さないが、このような丁合
機はとじ機2の上流側に配置され、このとじ機2の一部
として本発明に係るのり付け装置10が組込まれ、製本
の基本単位の折り丁は1回折りたたまれたもので、この
折り丁は通常4ペ−ジからなっている。しかし、この折
り丁をさらに折りたたむと、ペ−ジ数は倍加し、3回折
りたたむと、その折り丁は16ペ−ジになり、これが基
本単位の折り丁となる。
【0032】この折り丁を10単位丁合すると、160
ペ−ジの丁合束1となり、この丁合束1をとじ機2でと
じ、このときに表紙6を送ってのり付けすると、160
ペ−ジの本になる。当然、丁合束1の最初の単位の折り
丁は1〜16ペ−ジ、最後の単位の折り丁は145〜1
60ペ−ジになる。
【0033】折り丁が丁合された丁合束1が連続的に移
されるとじ機2には、ル−プ状の無終端チェン3が連続
送り手段として設けられ、この無終端チェン3には一対
の押え板4、4が間隔をおいて取付けられている。一対
の押え板4、4によって丁合束1は背部分を下にしては
さまれて送られ、その間に、背の部分がスライサにより
裁断され、裁断された背部分に接着剤がつけられてか
ら、表紙6が一対の案内ガイド11、11によって案内
されて、とじ機2ののり付け部に送られ、丁合束1の背
部分にのり付けされる。
【0034】更に詳しく説明すると、丁合機(図示せ
ず)にとじ機2が接続され、製本における振動によるそ
ろえ、背部分の裁断、接続剤の塗布、表紙ののり付けな
どのル−プ状の無終端チェン3によって丁合束1が搬送
される間に行なわれる。このため、無終端チェン3に一
定間隔をおいて設けられた一対の押え板4は一方の押え
板4を無終端チェン3に固定し、他方の固定板4を固定
された押え板4に対し接近または離間するよう構成され
ている。
【0035】このようにとじ機2を構成すると、一対の
押え板4、4によってはさまれて移動する丁合束1は、
とじ機2に入ると、はじめに、振動ユニット(図示せ
ず)によって振動を与えることによって、丁合束1は精
度よく揃えられ、次に移ると、揃えられた背部分はスラ
イサユニット5でカットスライスされ、更に次のユニッ
ト5aに移ると、丁合束の背の部分に接着剤が均一に塗
布され、のり付けユニット7で表紙6がのり付けされ
る。
【0036】このようにのり付けされる表紙6はのり付
け装置10から一枚づつ送られ、のり付けユニット7の
のり付けロ−ラ8によって表紙6を丁合束1の背部分に
押し上げ、のり付けされて本がつくられる。表紙が付け
られた本は、無終端チェン3に固定された一方の押え板
4に対し他方の押え板4を離間することによって、排出
される。
【0037】このように構成されたとじ機2に対し表紙
6を送るために、とじ機2の下に本発明の一つの実施例
に係るのり付け装置10を設ける。
【0038】こののり付け装置10は、図2に示すよう
に、一対の案内ガイド12、12、CCDカメラ13お
よびコンピュ−タ装置14を具える。一対の案内ガイド
12、12によって拘束されて送られる表紙6を一枚づ
つCCDカメラ13によって撮影し、この撮影画像を入
力デ−タとしてコンピュ−タ装置14に入力し、これを
画像処理して一応の基準画像デ−タや送られる表紙6毎
の撮影画像デ−タとして記憶、比較し、この結果、コン
ピュ−タ装置14からの指令によって一対の案内ガイド
12、12を移動させ、一対の案内ガイド12、12に
よって拘束される表紙6を丁合束1に対し位置決めし、
この状態で、のり付けユニット7ののり付けロ−ラ8に
よって表紙6は押し上げられてのり付けされる。
【0039】また、このようにのり付け装置10はとじ
機2の一部としてその下側に配置され、のり付け装置1
0に送られてくる表紙6はとじ機2の一部を成すのり付
けユニット7により丁合束1にのり付けされる。このた
め、のり付けユニット7はのり付け装置10の一部を成
しているが、のり付けユニット7の構造は表紙6がのり
付けできるものであれば、どのような構造も用いること
ができる。
【0040】一対の案内ガイド12、12は、それぞれ
個別的に駆動モ−タ12a、12aを介して幅方向に移
動できるよう、構成され、この移動は、コンピュ−タ装
置14若しくはコンピュ−タ装置14の中に設けられた
位置決め制御ユニットによって制御される。
【0041】CCDカメラ13は、送られる表紙6にお
いてその背表紙の少なくとも一部を撮影できるように構
成されるカメラである。しかし、CCDカメラ13はこ
のようなカメラでなくとも、背表紙の一部、すなわち、
背文字などのうちの一つの文字や形象の位置を確認し、
それに応じた電気信号をコンピュ−タ装置14に送るこ
とができれば、いずれのものとしても構成できる。一例
を挙げると、光センサ−を認識すべき形象の手前で起動
させ、形象の認識のときの電圧の変化を検出するように
しても構成できる。
【0042】また、CCDカメラ13は一対の案内ガイ
ド12、12の間に設けるととじ機2ののり付けユニッ
ト7に入る前に表紙6の位置を調整できるため、全くと
いっていいほど不良本がなく製本できる。しかしなが
ら、CCDカメラ13をこのように配置しなくとも、と
じ機2ののり付けユニット7の後に配置し、CCDカメ
ラによって表紙6がのり付けされた本そのものの背表紙
の一部を撮影することができる。
【0043】このように、のり付けユニット7の後にC
CDカメラ13を設けると、のり付け後の検出であるた
め、不良品発生後にはじめて不良が検出されるため、ど
うしてもある程度の不良品がつきまとうことになり、さ
らに、表紙のずれが拡大する傾向を一定の許容限度以下
におさえられる程度である。
【0044】このようにして送られる表紙6の背表紙の
少なくとも一部をCCDカメラ13で撮影し、背表紙の
一部又は全部の撮影画像は入力信号としてコンピュ−タ
装置14に入力される。コンピュ−タ装置14では入力
される形象の画像や位置などは、演算、記憶、比較など
の画像処理され、その結果としての指令により、一対の
案内ガイド12、12は移動されて位置決めされる。
【0045】さらに、コンピュ−タ装置14は後にのべ
るような計算式を内蔵し、この計算式にもとずく演算に
よって一対の案内ガイド12、12をプリセットすると
きに指令を与えるよう、構成されている。
【0046】次に、上記のとおり、一対の案内ガイド、
CCDカメラおよびコンピュ−タ装置を具える表紙のの
り付け装置においてその一つの使用態様を通じて本発明
方法による表紙ののり付け方法を説明すると、つぎのと
おりである。
【0047】まず、最初に、オペレ−タはコンピュ−タ
装置14への表紙寸法、ちなみに、A、Bなどの入力に
より一対の案内ガイド12、12をプリセットする。こ
のプリセットはオペレ−タが表紙6の寸法、すなわち、
表紙幅A、丁合束1の厚さに対応する背表紙の幅Bを入
力デ−タとしてコンピュ−タ装置14のタッチパネルに
入力する。
【0048】これらデ−タの入力が終わったとき、コン
ピュ−タ装置14の入力部の運転準備の押スイッチを作
動させる。
【0049】コンピュ−タ装置14内には、入力デ−タ
の表紙6の寸法などから一対の案内ガイド12、12の
プリセット位置を演算する演算式が内蔵されているた
め、各案内ガイド12、12はそれぞれのプリセット位
置に位置決めでき、さらに、このようにプリセットされ
た一対の案内ガイド12、12で拘束して表紙6を送る
一方、この表紙6の背表紙の一部をCCDカメラ13で
撮影し、これは画像処理されて一応の基準画像デ−タと
してコンピュ−タ装置14内に記憶される。
【0050】また、演算式は、つぎのように定めるのが
好ましい。
【0051】とじ機2において丁合束1をはさんで押え
る一対の押え板4、4のうちでとじ機2に固定されてい
る一方の押え板4の内側面をゼロの基準線とし、この基
準線からの表紙6の寸法にもとずいて各案内ガイド1
2、12のプリセットされる位置が計算される。
【0052】演算式は、図3に示すように、(1)なら
びに(2)式であらわされる。 ただし、 A:表紙6の全幅 B:表紙6における背表紙の幅
【0053】また、以上のとおり、各案内ガイド12、
12をプリセットしたのち、このプリセットした一対の
案内ガイド12、12によって表紙6を拘束して丁合束
1に向けて送り、のり付けして予備製本する一方、一対
の案内ガイド12、12で拘束した状態の表紙6におけ
る背文字や題号などの形象をCCDカメラ13で撮影
し、この撮影画像をコンピュ−タ装置14で画像処理し
て記憶させる。平らたくいうと、一対の案内ガイド1
2、12によって表紙6をプリセットし、この表紙6は
その一対の案内ガイド12、12によるプリセット状態
のままでCCDカメラ13ならびにコンピュ−タ装置1
4により一応の基準画像として撮影、記憶され、その
後、これを基準として送られる表紙6毎に位置決めす
る。
【0054】また、CCDカメラ13によって撮影され
た表紙6の撮影画像はコンピュ−タ装置14のモニタ−
上に写し出され、一方においてコンピュ−タ装置14内
でつぎのとおり画像処理される。
【0055】まず、CCDカメラ13の背表紙の撮影画
像はコンピュ−タ装置14に入り、そのCPU装置(図
示せず)における演算によって撮影画像を区分けする区
かくのエッジの位置が抽出される。エッジの位置はXお
よびYの直交座標で表現されるが、表紙6の幅方向を示
すX方向の座標を一応の基準画像デ−タとしてメモリ−
に取り込み、記憶させる。
【0056】更に、プリセットされた案内ガイド12、
12で表紙6を案内してのり付けの予備製本した本にお
いて、その表紙の背表紙の背文字などの位置を測定す
る。この位置がプリセットされた一応の基準画像とする
位置がずれているときには、そのずれ量(mm)を+、
−の符号でずれの方向をあらわしてコンピュ−タ装置1
4に、ちなみに、mm単位で入力し、記憶される。
【0057】例えば、上記のように一応の基準画像のデ
−タでX座標が175として抽出され、予備製本された
本の表紙を測定し、そのずれ量は1.5mmとする。
【0058】このX座標の175は、各案内ガイド1
2、12をプリセットした結果としてあらわされたもの
である。このため、X座標175はメモリ−に一応の基
準画像のデ−タとして記憶され、今後のすべての計測に
おけるX座標で一応の基準画像となり、175という数
値を基準として演算が行なわれる。
【0059】たとえば、表紙6の寸法でA=230m
m、B=20mmとすると、(1)ならびに(2)式に
よって各案内ガイド12、12がプリセットされたとき
の位置は−105と+125である。これにずれ量1.
5mmが加算されると、各案内ガイド12、12の基準
位置はそれぞれ−106.5(−105−1.5=10
6.5)と+123.5(+125−1.5=+12
3.5)になり、このような位置は一応の基準画像デ−
タ(例えばX座標175)に相当する各案内ガイド1
2、12の各位置となる。
【0060】次に、送られる表紙6をCCDカメラ13
で撮影し、コンピュ−タ装置14で画像処理したときの
X座標が175であったときは、175−175=0と
なるから、それぞれの案内ガイド12、12は一応の基
準画像デ−タに相当する位置になり、−106.5と1
23.5とになり、その位置に移動する。つまり、コン
ピュ−タ装置14から−106.5と+123.5との
位置に移動指令が与えられ、各案内ガイド12、12は
移動する。
【0061】また、送られた表紙6をCCDカメラ13
で撮影しコンピュ−タ装置14で画像処理したときのX
座標が195であったときには、195−175=20
と比較計算され、座標偏差は20となる。座標偏差20
は2.0mmに相当するように予め設定しておくと、各
案内ガイド12、12の位置は−104.5(−10
6.5+2.0=−104.5)と125.5(+12
3.5+2.0=125.5)になり、このような位置
に移動するような指令が送られて、各案内ガイド12、
12はそれぞれの位置に移動する。
【0062】このように送られてくる表紙6についてC
CDカメラ13で画像デ−タを測定し、この画像デ−タ
にもとずくX座標に基づいて各案内ガイド12、12を
位置決めすると、表紙6は確実に位置決めできるため、
不良品を発生させることなく表紙6をのり付けできる。
【0063】さらに、違った表紙が送られてきた場合に
もその違いは検出でき、間違った表紙を貼り付けた不良
本を記憶させておくと、機械を停止することなく、不良
本を排出出来る。
【0064】また、CCDカメラは上向きに取付けら
れ、紙粉やほこりが付着し易いが、定期的にエア−など
によって汚れを除去するように構成することもできる。
【0065】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、本発明は、
背部分を下にして一対の押え板ではさみながら送られる
丁合束に対し表紙を一枚づつ送り、この表紙を丁合束の
背部分にのり付けする表紙ののり付け装置ならびにその
方法であって、表紙を両側から拘束して位置決めする一
対の案内ガイドと、一対の案内ガイドにより拘束されな
がら送られ、しかも丁合束の背部分にのり付けされる表
紙において、その背表紙の少なくとも一つの形象を撮影
するCCDカメラと、このCCDカメラで撮影した形象
の撮影画像にもとずいて画像デ−タを演算、比較、記憶
などをする画像処理を行ない、各案内ガイドの位置を指
定する指令を送るコンピュ−タ装置とを具えて成ること
を特徴とする。
【0066】このような構成の装置を用いて表紙を丁合
束の背部分にのり付けする際に、丁合束が送られる一つ
のガイド線を基準として表紙の寸法にもとずく入力デ−
タによりコンピュ−タ装置において表紙の背表紙の各案
内ガイドに対する位置を演算し、これにもとずく指令に
より各案内ガイドをプリセットするプリセット工程と、
このプリセットされた各案内ガイドで表紙を拘束して送
り、丁合束にのり付けして予備製本する一方、表紙の背
表紙の一部若しくは全部をCCDカメラで撮影し、この
撮影結果にもとずいてコンピュ−タ装置により一応の基
準画像デ−タを演算し記憶する予備製本工程と、この一
応の基準画像デ−タにもとずいて予備製本した本の背表
紙の一部若しくは全部の位置を測定し、この測定結果が
背表紙の一部若しくは全部の目標位置に対しずれている
ときは、ずれ量をコンピュ−タ装置に入力して、そのず
れ量に相当する指令を送った各案内ガイドを移動させる
調整工程と、この調整ならびに先のプリセット工程を経
た各案内ガイドにより表紙を拘束して送って丁合束の背
部分にのり付けするときに、この表紙の背表皮の一部若
しくは全部をCCDカメラで撮影し、この撮影結果にも
とずいて、コンピュ−タ装置により送られる表紙ごとの
撮影画像デ−タを演算し、この撮影画像デ−タと一応の
基準画像デ−タとを比較して表紙ごとにずれ量を加味し
た指令を各案内ガイドに送って、各案内ガイドを移動、
位置決めしながら、表紙をのり付け、製本するのり付け
製本工程とを具えて成ることを特徴とする。
【0067】したがって、本発明によると、印刷された
紙葉が折りたたまれた折り丁を丁合してなる丁合束に対
し表紙をのり付けするときに、その表紙の背表紙の一部
若しくは全部をCCDカメラを用いて撮影する一方、こ
の撮影画像の画像処理による画像デ−タを用いて表紙を
確実に位置決めでき、表紙を丁合束の背部分に合わせて
のり付けできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施例に係る表紙ののり付け装
置を具えるとじ機の平面からみた配置図である。
【図2】図1に示す表紙ののり付け装置を正面からみた
配置図である。
【図3】送られる表紙の寸法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 丁合束 2 とじ機 3 とじ機の無終端チェン 4 丁合束の押え板 6 表紙 7 のり付けユニット 10 のり付け装置 12 案内ガイド 13 CCDカメラ 14 コンピュ−タ装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背部分を下にして一対の押え板ではさみ
    ながら送られる丁合束に対し表紙を一枚づつ送り、この
    表紙を前記丁合束の背部分にのり付けする表紙ののり付
    け装置において、 前記表紙を両側から拘束して位置決めする一対の案内ガ
    イドと、 前記一対の案内ガイドにより拘束されながら送られ、し
    かも前記丁合束の背部分にのり付けされる前記表紙にお
    いて、その背表紙の少なくとも一つの形象を撮影するC
    CDカメラと、 このCCDカメラで撮影した前記形象の撮影画像にもと
    ずいて画像デ−タを演算、比較、記憶などをする画像処
    理を行ない、前記各案内ガイドの位置を指定する指令を
    送るコンピュ−タ装置と、 を具えて成ることを特徴とする製本における表紙ののり
    付け装置。
  2. 【請求項2】 前記表紙をのり付けする手段の前部また
    は後部に前記CCDカメラを設けることを特徴とする請
    求項1記載の製本における表紙ののり付け装置。
  3. 【請求項3】 前記一対の案内ガイドの一方または双方
    を幅方向に移動できるよう構成することを特徴とする請
    求項1記載の製本における表紙ののり付け装置。
  4. 【請求項4】 背部分を下にして一対の押え板ではさみ
    ながら送る丁合束に対し表紙を一対づつ一対の案内ガイ
    ドで両側から拘束して送り、この表紙を前記丁合束の背
    部分にのり付けする方法において、 前記丁合束が送られる一つのガイド線を基準として前記
    表紙の寸法にもとずく入力デ−タによりコンピュ−タ装
    置において前記表紙の背表紙の前記各案内ガイドに対す
    る位置を演算し、これにもとずく指令により前記各案内
    ガイドをプリセットするプリセット工程と、 このプリセットされた前記各案内ガイドで前記表紙を拘
    束して送り、前記丁合束にのり付けして予備製本する一
    方、前記表紙の背表紙の一部若しくは全部をCCDカメ
    ラで撮影し、この撮影結果にもとずいてコンピュ−タ装
    置により一応の基準画像デ−タを演算し記憶する予備製
    本工程と、 この一応の基準画像デ−タにもとずいて予備製本した本
    の背表紙の一部若しくは全部の位置を測定し、この測定
    結果が背表紙の一部若しくは全部の目標位置に対しずれ
    ているときは、ずれ量をコンピュ−タ装置に入力して、
    そのずれ量に相当する指令を送った前記各案内ガイドを
    移動させる調整工程と、 この調整ならびに先のプリセット工程を経た前記各案内
    ガイドにより前記表紙を拘束して送って丁合束の背部分
    にのり付けするときに、この表紙の背表皮の一部若しく
    は全部を前記CCDカメラで撮影し、この撮影結果にも
    とずいて、コンピュ−タ装置により送られる前記表紙ご
    との撮影画像デ−タを演算し、この撮影画像デ−タと前
    記一応の基準画像デ−タとを比較して前記表紙ごとに前
    記ずれ量を加味した指令を前記各案内ガイドに送って、
    前記各案内ガイドを移動、位置決めしながら、前記表紙
    をのり付け、製本するのり付け製本工程、 とを具えて成ることを特徴とする製本における表紙のの
    り付け方法。
  5. 【請求項5】 前記丁合束が送られる一つの前記ガイド
    線を前記一対の押え板のうちでとじ機の無終端チェンに
    固定された押え板の内面とすることを特徴とする請求項
    4記載の製本における表紙ののり付け方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011235641A (ja) * 2010-05-12 2011-11-24 Mueller Martini Holding Ag ブックエンド製造ラインにブックカバーを供給するためのブックカバー供給装置とブックカバーを有する堆積体を載置するための方法とブックエンド製造ライン
JP2012131226A (ja) * 2010-12-17 2012-07-12 Muller Martini Holding Ag 無線綴じされた中本および表紙からなる印刷製品を製造する方法ならびに装置
JP2018012205A (ja) * 2016-07-19 2018-01-25 ホリゾン・インターナショナル株式会社 製本装置

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