JP2001096521A - 無機質板の製造方法 - Google Patents

無機質板の製造方法

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JP2001096521A
JP2001096521A JP27871899A JP27871899A JP2001096521A JP 2001096521 A JP2001096521 A JP 2001096521A JP 27871899 A JP27871899 A JP 27871899A JP 27871899 A JP27871899 A JP 27871899A JP 2001096521 A JP2001096521 A JP 2001096521A
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inorganic
curing
inorganic molded
aqueous emulsion
polymer non
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JP27871899A
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Masaharu Fujii
雅春 藤井
Yasuhiro Sakamoto
康宏 阪本
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Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エフロレッセンスを防止しながら、上塗り塗
装後の塗膜の密着性を向上させることができる無機質板
の製造方法を提供することにある。 【解決手段】 セメントを主成分とする無機質成形体の
成形直後に、分散溶媒の中に分散された高分子非水エマ
ルジョンが塗布されて、その成膜後に、同無機質成形体
が蒸気養生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無機質板の製造方
法に関し、具体的には、建築用板などに利用するのに有
用な無機質板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の無機質板の製造方法としては、例
えば、セメントを主成分とする無機質成形体の養生の際
に、同無機質成形体の表面に結露しないように雰囲気温
度と湿度の制御を行ったり、箱またはシートの中にセメ
ントを主成分とする無機質成形体を入れ、上記箱または
シートの外から間接的に蒸気を当てて、同無機質成形体
の表面に直接結露しないようにしたり、時間はかかる
が、蒸気を吹き込まず、同無機質成形体の自己発熱で養
生されていたものが知られていた。
【0003】また、セメントを主成分とする無機質成形
体の成形直後に、水分散性樹脂エマルジョンのような水
系塗料を塗布して、蒸気促進養生、または、高温高圧蒸
気による養生がなされるような無機質板の製造方法も考
えられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな無機質板の製造方法においては、いずれもエフロレ
ッセンスの発生をある程度防止することができるもので
あるものの、まず、雰囲気温度と湿度の制御を行ったり
する場合であると、急激な雰囲気条件の変更はできず、
結果として、長時間の養生を行う必要があり、実用的な
ものではなかった。
【0005】次に、箱またはシートの外から間接的に蒸
気を当てる場合であると、同箱またはシートの中心部ま
で急激な雰囲気条件の変更はできず、この場合も、結果
として、長時間の養生を行う必要があり、実用的なもの
ではなかった。また、無機質成形体の自己発熱で養生す
る場合は、いうまでもなく、長時間の養生を行う必要が
あり、実用的なものではないものである。
【0006】そして、無機質成形体の成形直後に、水系
塗料を塗布する場合であるが、同無機質成形体の成形直
後のような未硬化な状態で、水系塗料を塗布すると、同
無機質成形体の成形の時に、型に離型油を使用するよう
な型プレスを行っているために、この離型油により塗布
表面で、塗膜が正常な膜になり難い上に、塗布される同
無機質成形体の表面のセメントに対する水の比率が増大
して、同無機質成形体の表面の耐凍結融解性が劣るよう
になり、塗膜のはがれや外観に支障をきたすものとなっ
ていた。しかも、同無機質成形体の表面の水分が蒸発し
ないと、塗膜の融着が完成せず、結果として、長時間の
乾燥を行う必要があり、生産性が低くて実用的なもので
はなかった。
【0007】本発明は、上述の事実に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、エフロレッセン
スを防止しながら、上塗り塗装後の塗膜の密着性を向上
させることができる無機質板の製造方法を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
無機質板の製造方法は、セメントを主成分とする無機質
成形体の成形直後に、分散溶媒の中に分散された高分子
非水エマルジョンが塗布されて、その成膜後に、同無機
質成形体が蒸気養生されることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項2に係る無機質板の製造方
法は、上記高分子非水エマルジョンが、分子量10万以
上のアクリル樹脂を含有しているものであることを特徴
とする。
【0010】本発明の請求項3に係る無機質板の製造方
法は、上記高分子非水エマルジョンの塗布量が、固形分
で0.1g/尺2 〜0.4g/尺2 であることを特徴と
する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態に基いて
詳しく説明する。
【0012】本発明の無機質板の製造方法は、セメント
を主成分とする無機質成形体の成形直後に、分散溶媒の
中に分散された高分子非水エマルジョンが塗布されて、
その成膜後に、同無機質成形体が蒸気養生されるもので
ある。
【0013】上記無機質成形体は、セメントを主成分と
するものであり、例えば、セメントモルタル、石綿スレ
ート板、パルプセメント板、ガラス繊維補強コンクリー
トのようなものである。この無機質成形体は、その他に
も、骨材が配合されたり、さらに、必要に応じて、補強
材や繊維などが補助成分として配合されるものである。
【0014】上記セメントとしては、例えば、ポルトラ
ンドセメント、フライアッシュセメント、高炉セメント
などのものが用いられるものである。
【0015】また、上記骨材としては、御影石、蛇紋石
などの砕石、ケイ石粉、シラスバルーン、ガラスバルー
ン、シリカ、パーライト、砂、および、ビーズなどのも
のが用いられるものである。
【0016】そして、必要に応じて配合される補強材と
しては、通常パルプ粉などが用いられている。さらに、
上記繊維としては、例えば、メチルセルロースのような
増粘剤やその他のセルロース系のパルプ繊維、石綿など
の鉱物性繊維、ポリプロピレン、ビニロンなどの有機質
の樹脂系繊維、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維などを
用いることができるものである。
【0017】上記成形としては、一般に行われている成
形の方法でかまわないものであり、特に制限されるもの
ではないが、例えば、押し出し成形、プレス成形などを
挙げることができるものである。
【0018】上記高分子非水エマルジョンとしては、灯
油やミネラルスピリットなどの灯油系弱溶剤である分散
溶媒の中に分散されたものである。例えば、この高分子
非水エマルジョンの塗料種は、ノンアクリアックディス
パージョン(NAD)であり、他の塗料種である現水系
や溶剤系と比較した塗料特性の比較表を下記の表1に示
しておいた。
【0019】
【表1】
【0020】上記の表1を見てわかるように、上記高分
子非水エマルジョンは、広い温度範囲で成膜されるため
に成膜性が良くて、しかも、厚膜化も可能なために上塗
り塗装後の塗膜の密着性が高くなり、特に撥水性や防水
性に優れているものである。そして、撥水性や防水性に
優れているために、この高分子非水エマルジョンを採用
することで、蒸気養生の際に、無機質成形体の表面に結
露が発生したとしても、上述のごとき同無機質成形体は
既に上記高分子非水エマルジョンが塗布されて、成膜さ
れているために、結露水を遮断でき、同無機質成形体の
内部などに浸入することはなく、その結果、エフロレッ
センスを防止させることができるものである。
【0021】すなわち、本発明は、エフロレッセンスを
防止しながら、上塗り塗装後の塗膜の密着性を向上させ
ることができるものである。
【0022】なお、上記蒸気養生は、上記高分子非水エ
マルジョンが塗布されて、成膜された無機質成形体に対
してなされるものであり、例えば、蒸気促進養生、高温
高圧蒸気養生などを挙げることができるものである。
【0023】また、上記高分子非水エマルジョンが、分
子量10万以上のアクリル樹脂を含有しているものであ
ると、この分子量10万以上のアクリル樹脂にてエフロ
レッセンスをより一層確実に防止することができるもの
である。
【0024】仮に、上記高分子非水エマルジョンが、分
子量10万未満のアクリル樹脂を含有しているものであ
ると、蒸気養生の際に、無機質成形体の表面に結露が発
生した場合、無機質成形体の内部などにこの結露水が浸
入する可能性があり、その結果、エフロレッセンスを確
実に防止させることができ難いものとなる。
【0025】さらに、上記高分子非水エマルジョンの塗
布量が、固形分で0.1g/尺2 〜0.4g/尺2 であ
ると、この塗布量にてエフロレッセンスをより一層確実
に防止しながら、蒸気養生の際などに積載された無機質
成形体どうしがくっつくようなブロッキングをなくし
て、その結果、ブロッキング性を確実に向上させること
ができるものである。
【0026】仮に、上記高分子非水エマルジョンの塗布
量が、固形分で0.1g/尺2 未満であると、高分子非
水エマルジョンの塗布量が少なすぎて、耐水性が低いも
のとなり、逆に、同高分子非水エマルジョンの塗布量
が、固形分で0.4g/尺2 を超えるものであると、高
分子非水エマルジョンの塗布量が多すぎて、蒸気養生の
際などに積載された無機質成形体どうしがくっつくよう
なブロッキングが発生して、ブロッキング性を確実に向
上させることができないものとなる。
【0027】具体的には、図1および図2に示すごとき
高分子非水エマルジョン(NAD)の塗布量とエフロレ
ッセンスの評価(エフロ評価)との関係を示したグラフ
図をみればわかるが、図1では無機質系外装材について
調べたものであり、図2では無機質系屋根瓦について調
べたものである。
【0028】すなわち、図1は、本発明の無機質板(無
機質系外装材)の製造方法に用いられる一実施形態に係
る高分子非水エマルジョン(NAD)の塗布量とエフロ
レッセンスの評価(エフロ評価)との関係を示したグラ
フ図である。そして、図2は、本発明の無機質板(無機
質系屋根瓦)の製造方法に用いられる一実施形態に係る
高分子非水エマルジョン(NAD)の塗布量とエフロレ
ッセンスの評価(エフロ評価)との関係を示したグラフ
図である。
【0029】図1および図2に示すいずれの場合も斜線
部内が適切な高分子非水エマルジョンの塗布量を示して
いるものであり、上述のように高分子非水エマルジョン
の塗布量が、固形分で0.1g/尺2 〜0.4g/尺2
の範囲である。なお、図1および図2中の○、△につい
ては、縦軸のエフロ評価のものとグラフ中のものとは、
同図1および同図2中に示された説明の通り、異なるも
のである。
【0030】本発明に係る無機質板の製造方法による
と、セメントを主成分とする無機質成形体の成形直後
に、分散溶媒の中に分散された高分子非水エマルジョン
が塗布されて、その成膜後に、同無機質成形体が蒸気養
生されるので、広い温度範囲で成膜される高分子非水エ
マルジョンにて成膜性が良くなり、しかも、厚膜化も可
能なために上塗り塗装後の塗膜の密着性が高くなり、特
に撥水性や防水性に優れているために、この高分子非水
エマルジョンを採用することで、蒸気養生の際に、無機
質成形体の表面に結露が発生したとしても、同無機質成
形体は既に上記高分子非水エマルジョンが塗布されて、
成膜されており、結露水を遮断でき、そして、同無機質
成形体の内部などに浸入することはなく、その結果、エ
フロレッセンスを防止させることができるものである。
【0031】すなわち、本発明は、エフロレッセンスを
防止しながら、上塗り塗装後の塗膜の密着性を向上させ
ることができるものである。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。なお、本
発明は、これらの実施例のみに制限されるものではない
ことは言うまでもないことである。
【0033】(実施例1)セメントを主成分として使用
し、珪砂、フライアッシュ、それに補強繊維のパルプ、
ポリプロピレン繊維を使用し、成形助剤としてメチルセ
ルロースを使用した。このような材料を良く混ぜて、次
いで、水を加えて混錬した。そして、この混錬物を押し
出し機に投入して、表面に型をつけながら成形して、無
機質成形体を得た。なお、表面に型をつけた際に、灯油
を用いて、離型させた。
【0034】この無機質成形体の成形直後に、分散溶媒
として用いられた灯油の中に分散され、かつ、分子量1
0万以上のアクリル樹脂を含有した日本ペイント製の品
番417のNAD塗料(5%希釈)を高分子非水エマル
ジョンとして固形分で2.0g/尺2 塗布されて成膜さ
れ、塗布済みの無機質成形体をトレイに受けた。
【0035】しかる後に、塗布済みの無機質成形体を養
生庫に投入して、15分間放置の後、蒸気を同養生庫に
投入して、40℃で3時間、80℃で4時間の蒸気促進
養生を行い、養生後に脱板および積載して、その後に、
160℃で6時間の高温高圧蒸気養生を行って、エフロ
レッセンスやブロッキングの発生がなく、上塗り塗料と
の密着性の良い無機質成形体が得られた。なお、上塗り
塗料との密着性は、セロテープを用いて、評価したもの
である。
【0036】(実施例2)セメントを主成分として使用
し、珪砂、フライアッシュ、それに補強繊維のパルプ、
ポリプロピレン繊維を使用し、成形助剤としてメチルセ
ルロースを使用した。このような材料を良く混ぜて、次
いで、水を加えて混錬した。そして、この混錬物を押し
出し機に投入して、表面に型をつけながら成形して、無
機質成形体を得た。なお、表面に型をつけた際に、灯油
を用いて、離型させた。
【0037】この無機質成形体の成形直後に、分散溶媒
として用いられた灯油の中に分散され、かつ、分子量1
0万以上のアクリル樹脂を含有した日本ペイント製の品
番417のNAD塗料(5%希釈)を高分子非水エマル
ジョンとして固形分で1.0g/尺2 塗布されて成膜さ
れ、塗布済みの無機質成形体をトレイに受けた。
【0038】しかる後に、塗布済みの無機質成形体を養
生庫に投入して、15分間放置の後、蒸気を同養生庫に
投入して、40℃で3時間、80℃で4時間の蒸気促進
養生を行い、養生後に脱板および積載して、その後に、
160℃で6時間の高温高圧蒸気養生を行って、エフロ
レッセンスやブロッキングの発生がなく、上塗り塗料と
の密着性の良い無機質成形体が得られた。なお、上塗り
塗料との密着性は、セロテープを用いて、評価したもの
である。
【0039】(実施例3)セメントを主成分として使用
し、珪砂、フライアッシュ、それに補強繊維のパルプ、
ポリプロピレン繊維を使用し、成形助剤としてメチルセ
ルロースを使用した。このような材料を良く混ぜて、次
いで、水を加えて混錬した。そして、この混錬物を押し
出し機に投入して、表面に型をつけながら成形して、無
機質成形体を得た。なお、表面に型をつけた際に、灯油
を用いて、離型させた。
【0040】この無機質成形体の成形直後に、分散溶媒
として用いられた灯油の中に分散され、かつ、分子量1
0万以上のアクリル樹脂を含有した日本ペイント製の品
番417のNAD塗料(5%希釈)を高分子非水エマル
ジョンとして固形分で4.0g/尺2 塗布されて成膜さ
れ、塗布済みの無機質成形体をトレイに受けた。
【0041】しかる後に、塗布済みの無機質成形体を養
生庫に投入して、15分間放置の後、蒸気を同養生庫に
投入して、40℃で3時間、80℃で4時間の蒸気促進
養生を行い、養生後に脱板および積載して、その後に、
160℃で6時間の高温高圧蒸気養生を行って、エフロ
レッセンスやブロッキングの発生がなく、上塗り塗料と
の密着性の良い無機質成形体が得られた。なお、上塗り
塗料との密着性は、セロテープを用いて、評価したもの
である。
【0042】(実施例4)セメントを主成分として使用
し、珪砂、フライアッシュ、それに補強繊維のパルプ、
ポリプロピレン繊維を使用し、成形助剤としてメチルセ
ルロースを使用した。このような材料を良く混ぜて、次
いで、水を加えて混錬した。そして、この混錬物を押し
出し機に投入して、表面に型をつけながら成形して、無
機質成形体を得た。なお、表面に型をつけた際に、灯油
を用いて、離型させた。
【0043】この無機質成形体の成形直後に、分散溶媒
として用いられたミネラルスピリットの中に分散され、
かつ、分子量10万以上のアクリル樹脂を含有した日本
ペイント製の品番417のNAD塗料(5%希釈)を高
分子非水エマルジョンとして固形分で1.5g/尺2
布されて成膜され、塗布済みの無機質成形体をトレイに
受けた。
【0044】しかる後に、塗布済みの無機質成形体を養
生庫に投入して、15分間放置の後、蒸気を同養生庫に
投入して、40℃で3時間、80℃で4時間の蒸気促進
養生を行い、養生後に脱板および積載して、その後に、
160℃で6時間の高温高圧蒸気養生を行って、エフロ
レッセンスやブロッキングの発生がなく、上塗り塗料と
の密着性の良い無機質成形体が得られた。なお、上塗り
塗料との密着性は、セロテープを用いて、評価したもの
である。
【0045】(実施例5)セメントを主成分として使用
し、珪砂、フライアッシュ、それに補強繊維のパルプ、
ポリプロピレン繊維を使用し、成形助剤としてメチルセ
ルロースを使用した。このような材料を良く混ぜて、次
いで、水を加えて混錬した。そして、この混錬物を押し
出し機に投入して、表面に型をつけながら成形して、無
機質成形体を得た。なお、表面に型をつけた際に、灯油
を用いて、離型させた。
【0046】この無機質成形体の成形直後に、分散溶媒
として用いられたミネラルスピリットの中に分散され、
かつ、分子量10万以上のアクリル樹脂を含有した日本
ペイント製の品番359−1のNAD塗料(5%希釈)
を高分子非水エマルジョンとして固形分で1.5g/尺
2 塗布されて成膜され、塗布済みの無機質成形体をトレ
イに受けた。
【0047】しかる後に、塗布済みの無機質成形体を養
生庫に投入して、15分間放置の後、蒸気を同養生庫に
投入して、40℃で3時間、80℃で4時間の蒸気促進
養生を行い、養生後に脱板および積載して、その後に、
160℃で6時間の高温高圧蒸気養生を行って、エフロ
レッセンスやブロッキングの発生がなく、上塗り塗料と
の密着性の良い無機質成形体が得られた。なお、上塗り
塗料との密着性は、セロテープを用いて、評価したもの
である。
【0048】(比較例1)セメントを主成分として使用
し、珪砂、フライアッシュ、それに補強繊維のパルプ、
ポリプロピレン繊維を使用し、成形助剤としてメチルセ
ルロースを使用した。このような材料を良く混ぜて、次
いで、水を加えて混錬した。そして、この混錬物を押し
出し機に投入して、表面に型をつけながら成形して、無
機質成形体を得た。なお、表面に型をつけた際に、灯油
を用いて、離型させた。
【0049】この無機質成形体の成形直後に、分散溶媒
として用いられた灯油の中に分散され、かつ、分子量1
0万以上のアクリル樹脂を含有した日本ペイント製の品
番417のNAD塗料(5%希釈)を高分子非水エマル
ジョンとして固形分で0.8g/尺2 塗布されて成膜さ
れ、塗布済みの無機質成形体をトレイに受けた。
【0050】しかる後に、塗布済みの無機質成形体を養
生庫に投入して、15分間放置の後、蒸気を同養生庫に
投入して、40℃で3時間、80℃で4時間の蒸気促進
養生を行い、養生後に脱板および積載して、その後に、
160℃で6時間の高温高圧蒸気養生を行った。この無
機質成形体は、ブロッキングの発生がなかったものの、
表面全面に薄くエフロレッセンスの発生があり、さら
に、上塗り塗料との密着性は、セロテープに上塗り塗料
が付着して、若干のはがれがあった。
【0051】(比較例2)セメントを主成分として使用
し、珪砂、フライアッシュ、それに補強繊維のパルプ、
ポリプロピレン繊維を使用し、成形助剤としてメチルセ
ルロースを使用した。このような材料を良く混ぜて、次
いで、水を加えて混錬した。そして、この混錬物を押し
出し機に投入して、表面に型をつけながら成形して、無
機質成形体を得た。なお、表面に型をつけた際に、灯油
を用いて、離型させた。
【0052】この無機質成形体の成形直後に、分散溶媒
として用いられた灯油の中に分散され、かつ、分子量1
0万以上のアクリル樹脂を含有した日本ペイント製の品
番417のNAD塗料(5%希釈)を高分子非水エマル
ジョンとして固形分で4.5g/尺2 塗布されて成膜さ
れ、塗布済みの無機質成形体をトレイに受けた。
【0053】しかる後に、塗布済みの無機質成形体を養
生庫に投入して、15分間放置の後、蒸気を同養生庫に
投入して、40℃で3時間、80℃で4時間の蒸気促進
養生を行い、養生後に脱板および積載して、その後に、
160℃で6時間の高温高圧蒸気養生を行った。この無
機質成形体は、エフロレッセンスの発生がなかったもの
の、基材どうしがくっついてはがれるようなブロッキン
グの発生があった。また、上塗り塗料との密着性は、良
いものであった。なお、上塗り塗料との密着性は、セロ
テープを用いて、評価したものである。
【0054】(比較例3)セメントを主成分として使用
し、珪砂、フライアッシュ、それに補強繊維のパルプ、
ポリプロピレン繊維を使用し、成形助剤としてメチルセ
ルロースを使用した。このような材料を良く混ぜて、次
いで、水を加えて混錬した。そして、この混錬物を押し
出し機に投入して、表面に型をつけながら成形して、無
機質成形体を得た。なお、表面に型をつけた際に、灯油
を用いて、離型させた。
【0055】この無機質成形体の成形直後に、分散溶媒
として用いられた水の中に分散され、かつ、アクリル樹
脂を含有した(5%希釈)水系アクリルエマルジョンと
して固形分で2.0g/尺2 塗布されて成膜され、塗布
済みの無機質成形体をトレイに受けた。
【0056】しかる後に、塗布済みの無機質成形体を養
生庫に投入して、15分間放置の後、蒸気を同養生庫に
投入して、40℃で3時間、80℃で4時間の蒸気促進
養生を行い、養生後に脱板および積載して、その後に、
160℃で6時間の高温高圧蒸気養生を行ったが、表面
全面にエフロレッセンスの発生があり、しかも、基材ど
うしがくっついてはがれるようなブロッキングの発生が
あった。さらに、上塗り塗料との密着性は、セロテープ
に上塗り塗料が付着して、はがれがかなりあった。
【0057】(比較例4)セメントを主成分として使用
し、珪砂、フライアッシュ、それに補強繊維のパルプ、
ポリプロピレン繊維を使用し、成形助剤としてメチルセ
ルロースを使用した。このような材料を良く混ぜて、次
いで、水を加えて混錬した。そして、この混錬物を押し
出し機に投入して、表面に型をつけながら成形して、無
機質成形体を得た。なお、表面に型をつけた際に、灯油
を用いて、離型させた。
【0058】この無機質成形体の成形直後に、分散溶媒
として用いられた灯油の中に分散され、かつ、分子量1
0万未満(8万程度)のアクリル樹脂を含有した日本ペ
イント製の品番417のNAD塗料(5%希釈)を高分
子非水エマルジョンとして固形分で2.0g/尺2 塗布
されて成膜され、塗布済みの無機質成形体をトレイに受
けた。
【0059】しかる後に、塗布済みの無機質成形体を養
生庫に投入して、15分間放置の後、蒸気を同養生庫に
投入して、40℃で3時間、80℃で4時間の蒸気促進
養生を行い、養生後に脱板および積載して、その後に、
160℃で6時間の高温高圧蒸気養生を行った。この無
機質成形体は、ブロッキングの発生がなかったものの、
表面全面に薄くエフロレッセンスの発生があり、さら
に、上塗り塗料との密着性は、セロテープに上塗り塗料
が付着して、若干のはがれがあった。
【0060】下記の表2に、実施例1〜5および比較例
1〜4の塗装条件と製造条件およびフロレッセンスなど
の評価の結果をまとめておいた。
【0061】
【表2】
【0062】この表2と上述のことを合わせてみなが
ら、比較してみると、実施例1〜5のものは比較例1〜
4のいずれのものよりも、はるかに優れており、セメン
トを主成分とする無機質成形体の成形直後に、分散溶媒
の中に分散された高分子非水エマルジョンが塗布され
て、その成膜後に、同無機質成形体が蒸気養生される
と、広い温度範囲で成膜される高分子非水エマルジョン
にて成膜性が良くなり、しかも、厚膜化も可能なために
上塗り塗装後の塗膜の密着性が高くなり、特に撥水性や
防水性に優れているために、この高分子非水エマルジョ
ンを採用することで、蒸気養生の際に、無機質成形体の
表面に結露が発生したとしても、同無機質成形体は既に
上記高分子非水エマルジョンが塗布されて、成膜されて
おり、結露水を遮断でき、そして、同無機質成形体の内
部などに浸入することはなく、その結果、エフロレッセ
ンスを防止させることができるものであるといえる。
【0063】すなわち、本発明は、エフロレッセンスを
防止しながら、上塗り塗装後の塗膜の密着性を向上させ
ることができるものであるといえる。
【0064】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る無機質板の製造
方法によると、エフロレッセンスを防止しながら、上塗
り塗装後の塗膜の密着性を向上させることができるもの
である。
【0065】本発明の請求項2に係る無機質板の製造方
法によると、請求項1記載の場合に加えて、この分子量
10万以上のアクリル樹脂にてエフロレッセンスをより
一層確実に防止することができるものである。
【0066】本発明の請求項3に係る無機質板の製造方
法によると、請求項1または請求項2記載の場合に加え
て、この塗布量にてエフロレッセンスをより一層確実に
防止しながら、蒸気養生の際などに積載された無機質成
形体どうしがくっつくようなブロッキングをなくして、
その結果、ブロッキング性を確実に向上させることがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無機質板(無機質系外装材)の製造方
法に用いられる一実施形態に係る高分子非水エマルジョ
ン(NAD)の塗布量とエフロレッセンスの評価(エフ
ロ評価)との関係を示したグラフ図である。
【図2】本発明の無機質板(無機質系屋根瓦)の製造方
法に用いられる一実施形態に係る高分子非水エマルジョ
ン(NAD)の塗布量とエフロレッセンスの評価(エフ
ロ評価)との関係を示したグラフ図である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4G012 RA03 RA05 RB01 4G028 CA01 CB04 CC00 CD02 CD03 CD06 4G055 AA01 AA10 AC01 AC09 BA04 BA36

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメントを主成分とする無機質成形体の
    成形直後に、分散溶媒の中に分散された高分子非水エマ
    ルジョンが塗布されて、その成膜後に、同無機質成形体
    が蒸気養生されることを特徴とする無機質板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 上記高分子非水エマルジョンが、分子量
    10万以上のアクリル樹脂を含有しているものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の無機質板の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記高分子非水エマルジョンの塗布量
    が、固形分で0.1g/尺2 〜0.4g/尺2 であるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の無機質板
    の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006062256A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd 無機質板の製造方法
JP2018171748A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 住友大阪セメント株式会社 白華抑制方法,白華抑制剤、及び、セメント製品
JP2019025881A (ja) * 2017-08-03 2019-02-21 ケイミュー株式会社 建築資材の製造方法及び建築資材
JP2020121484A (ja) * 2019-01-30 2020-08-13 ケイミュー株式会社 建築資材の製造方法

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