JP2001096517A - 通気性のある硬質繊維ボード及びその製造方法 - Google Patents
通気性のある硬質繊維ボード及びその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の硬質繊維ボードでは、活性炭粉末入り
のものはなく、且つ従来の技術では、活性炭粉末をボー
ド中に安定状態で組み込ませることができなかった。 【解決手段】 短繊維(例えば短繊維ポリエステル)2
と低融点合成樹脂(例えば低融点ポリエステル)3と活
性炭粉末4とを含む混合材料をホットプレスして、溶融
させた低融点合成樹脂3で短繊維2と活性炭粉末4を固
着させて硬質繊維ボードを構成し、活性炭粉末による付
加価値を付与するとともに、活性炭粉末を安定状態でボ
ード中に組み込み得るようにした。
のものはなく、且つ従来の技術では、活性炭粉末をボー
ド中に安定状態で組み込ませることができなかった。 【解決手段】 短繊維(例えば短繊維ポリエステル)2
と低融点合成樹脂(例えば低融点ポリエステル)3と活
性炭粉末4とを含む混合材料をホットプレスして、溶融
させた低融点合成樹脂3で短繊維2と活性炭粉末4を固
着させて硬質繊維ボードを構成し、活性炭粉末による付
加価値を付与するとともに、活性炭粉末を安定状態でボ
ード中に組み込み得るようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、例えば畳床材、
壁材、天井材、自動車内装材等として使用される硬質繊
維ボード及びその製造方法に関するものである。
壁材、天井材、自動車内装材等として使用される硬質繊
維ボード及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば建物の部屋の内面建材(例えば畳
床材、壁材、天井材等)として、従来からグラスファイ
バーやウレタン発砲体あるいは硬質繊維ボード等を使用
したものがある。ところで、居住空間を構成する面(床
面、壁面、天井面等)には通気性を持たせることが好ま
しいが、壁面等に単に通気性を持たせるだけでは、雨天
等の高湿時に部屋内がジメジメしたり、あるいは部屋内
で発生した臭気を容易に排除することができない。
床材、壁材、天井材等)として、従来からグラスファイ
バーやウレタン発砲体あるいは硬質繊維ボード等を使用
したものがある。ところで、居住空間を構成する面(床
面、壁面、天井面等)には通気性を持たせることが好ま
しいが、壁面等に単に通気性を持たせるだけでは、雨天
等の高湿時に部屋内がジメジメしたり、あるいは部屋内
で発生した臭気を容易に排除することができない。
【0003】他方、活性炭には、吸湿及び脱臭機能があ
ることが知られている。そして、この活性炭成分を部屋
の内面建材(例えば畳床材、壁材、天井材等)に組み込
むと、その建材に吸湿及び脱臭機能を付与することがで
きると考えられる。
ることが知られている。そして、この活性炭成分を部屋
の内面建材(例えば畳床材、壁材、天井材等)に組み込
むと、その建材に吸湿及び脱臭機能を付与することがで
きると考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、活性炭成分
による吸湿及び脱臭効果を高めるためには、活性炭を粉
末状態(活性炭の表面積が大きくなる)でボードに組み
込むことが好ましいが、活性炭粉末を単にボードの素材
に付着させただけでは、該活性炭粉末が短期間で剥離又
は飛散してしまう。尚、活性炭粉末がボードから剥離す
ると、活性炭による効果が持続できないとともに、その
剥離又は飛散した活性炭粉末で周囲が汚れるという問題
がある。
による吸湿及び脱臭効果を高めるためには、活性炭を粉
末状態(活性炭の表面積が大きくなる)でボードに組み
込むことが好ましいが、活性炭粉末を単にボードの素材
に付着させただけでは、該活性炭粉末が短期間で剥離又
は飛散してしまう。尚、活性炭粉末がボードから剥離す
ると、活性炭による効果が持続できないとともに、その
剥離又は飛散した活性炭粉末で周囲が汚れるという問題
がある。
【0005】従って、活性炭粉末を建材(ボード)の素
材に対して強力に固着させる手段がなければ、該活性炭
粉末を建材等のボードに利用することができない。
材に対して強力に固着させる手段がなければ、該活性炭
粉末を建材等のボードに利用することができない。
【0006】そこで、本願発明は、活性炭粉末を強力に
固着させた状態の硬質繊維ボードを提供するとともに、
その活性炭粉末入り硬質繊維ボードを簡単に製造するた
めの製造方法を提供することを目的としてなされたもの
である。
固着させた状態の硬質繊維ボードを提供するとともに、
その活性炭粉末入り硬質繊維ボードを簡単に製造するた
めの製造方法を提供することを目的としてなされたもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。本願請求項1の発明 本願請求項1の発明は、例えば畳床材、壁材、天井材、
自動車内装材等として使用され、且つ通気性のある硬質
繊維ボードを対象にしている。そして、本願請求項1の
硬質繊維ボードは、短繊維と低融点合成樹脂と活性炭粉
末とを含む混合材料をホットプレスして、溶融させた低
融点合成樹脂で短繊維と活性炭粉末を固着させている。
解決するための手段として次の構成を有している。本願請求項1の発明 本願請求項1の発明は、例えば畳床材、壁材、天井材、
自動車内装材等として使用され、且つ通気性のある硬質
繊維ボードを対象にしている。そして、本願請求項1の
硬質繊維ボードは、短繊維と低融点合成樹脂と活性炭粉
末とを含む混合材料をホットプレスして、溶融させた低
融点合成樹脂で短繊維と活性炭粉末を固着させている。
【0008】短繊維としては、例えばポリエステルやレ
ーヨン等の繊維が使用可能である。又、低融点合成樹脂
としては、例えば120℃〜250℃の範囲で溶融する
低融点ポリエステルが使用可能である。この場合の低融
点合成樹脂も短繊維状のものが好ましい。活性炭として
は、木炭でも竹炭でもよいが、粉末状のものを使用して
いる。この活性炭粉末の混合割合は、用途に合わせて適
宜に設定できるが、例えば部屋の内面に使用するボード
では、重量比で5〜20%程度が好適である。尚、この
活性炭粉末の混合割合は特に限定するものではない。
又、本願で使用する混合材料としては、短繊維、低融点
合成樹脂、活性炭粉末のほかに、適宜の材料を混入する
ことができる。
ーヨン等の繊維が使用可能である。又、低融点合成樹脂
としては、例えば120℃〜250℃の範囲で溶融する
低融点ポリエステルが使用可能である。この場合の低融
点合成樹脂も短繊維状のものが好ましい。活性炭として
は、木炭でも竹炭でもよいが、粉末状のものを使用して
いる。この活性炭粉末の混合割合は、用途に合わせて適
宜に設定できるが、例えば部屋の内面に使用するボード
では、重量比で5〜20%程度が好適である。尚、この
活性炭粉末の混合割合は特に限定するものではない。
又、本願で使用する混合材料としては、短繊維、低融点
合成樹脂、活性炭粉末のほかに、適宜の材料を混入する
ことができる。
【0009】そして、本願請求項1の硬質繊維ボード
は、ホットプレスで混合材料を加熱圧縮することによ
り、所定厚さの板状に成形している。尚、この硬質繊維
ボードの厚さ・密度・硬度・通気度等は、混合材料の
量、ホットプレス時の圧縮力、低融点合成樹脂の混合割
合、等を調整することで自由に設定できる。
は、ホットプレスで混合材料を加熱圧縮することによ
り、所定厚さの板状に成形している。尚、この硬質繊維
ボードの厚さ・密度・硬度・通気度等は、混合材料の
量、ホットプレス時の圧縮力、低融点合成樹脂の混合割
合、等を調整することで自由に設定できる。
【0010】この硬質繊維ボードは、溶融後に凝固した
低融点合成樹脂の結着力によって短繊維及び活性炭粉末
を強固に固着しており、従って該硬質繊維ボードは保形
性及びかなりの強靭性が確保されている。又、短繊維は
低融点合成樹脂で結着されているが、各短繊維間には無
数の微小隙間が形成されるので、この硬質繊維ボードは
通気性を有している。
低融点合成樹脂の結着力によって短繊維及び活性炭粉末
を強固に固着しており、従って該硬質繊維ボードは保形
性及びかなりの強靭性が確保されている。又、短繊維は
低融点合成樹脂で結着されているが、各短繊維間には無
数の微小隙間が形成されるので、この硬質繊維ボードは
通気性を有している。
【0011】この請求項1の硬質繊維ボードは、例えば
畳床の一部として使用したり、部屋の壁材あるいは天井
材の一部として使用したり、自動車の内装材として使用
したりすることができる。尚、これらの用途の硬質繊維
ボードでは、保温性(断熱性)、吸音性、緩衝性、通気
性等の機能を発揮する。又、この硬質繊維ボードは、こ
れらの用途の外に、水や油の濾過用フィルターや、通気
性を十分に確保させればエアコン等のフィルターとして
も使用可能である。
畳床の一部として使用したり、部屋の壁材あるいは天井
材の一部として使用したり、自動車の内装材として使用
したりすることができる。尚、これらの用途の硬質繊維
ボードでは、保温性(断熱性)、吸音性、緩衝性、通気
性等の機能を発揮する。又、この硬質繊維ボードは、こ
れらの用途の外に、水や油の濾過用フィルターや、通気
性を十分に確保させればエアコン等のフィルターとして
も使用可能である。
【0012】そして、この硬質繊維ボードでは、通気性
があるので、ボード表面だけでなくボード中の活性炭粉
末にも空気が接触するが、そのとき活性炭粉末が空気中
の水分を吸収(除湿)したり臭気を吸着したりする。
又、活性炭が粉末状態であるのでその全量の表面積は大
きく、従って活性炭粉末による吸湿及び脱臭機能は大き
い。又、このように活性炭が粉末であっても、低融点合
成樹脂の結着力(溶融後に凝固)で固着しているので、
該活性炭粉末がボードから剥離又は飛散するのを防止で
きる。本願請求項2の発明 本願請求項2の発明も通気性のある硬質繊維ボードを対
象にしているが、この請求項2の硬質繊維ボードは、短
繊維と低融点合成樹脂を含む混合材料からなる2枚の融
着繊維材間に活性炭粉末を挟み込んだ状態でホットプレ
スして、両融着繊維材間において活性炭粉末を溶融合成
樹脂で固着させている。
があるので、ボード表面だけでなくボード中の活性炭粉
末にも空気が接触するが、そのとき活性炭粉末が空気中
の水分を吸収(除湿)したり臭気を吸着したりする。
又、活性炭が粉末状態であるのでその全量の表面積は大
きく、従って活性炭粉末による吸湿及び脱臭機能は大き
い。又、このように活性炭が粉末であっても、低融点合
成樹脂の結着力(溶融後に凝固)で固着しているので、
該活性炭粉末がボードから剥離又は飛散するのを防止で
きる。本願請求項2の発明 本願請求項2の発明も通気性のある硬質繊維ボードを対
象にしているが、この請求項2の硬質繊維ボードは、短
繊維と低融点合成樹脂を含む混合材料からなる2枚の融
着繊維材間に活性炭粉末を挟み込んだ状態でホットプレ
スして、両融着繊維材間において活性炭粉末を溶融合成
樹脂で固着させている。
【0013】この請求項2の硬質繊維ボードでは、両融
着繊維材間に活性炭粉末を挟み込んでいるが、この場合
も硬質繊維ボードが通気性を有しているので、ボード中
の活性炭粉末に空気が接触し、該活性炭粉末で吸湿及び
脱臭機能を発揮する。又、この請求項2の硬質繊維ボー
ドでは、活性炭粉末がそれぞれ融着状態の繊維材間に挟
まれているので、該活性炭粉末がボード表面に露出しな
くなり、活性炭粉末の剥離あるいは飛散を確実に防止で
きる。本願請求項3の発明 本願請求項3の発明は、請求項1の硬質繊維ボードの製
造方法を対象としている。そして、本願請求項3の硬質
繊維ボードの製造方法では、短繊維と低融点合成樹脂と
活性炭粉末とを含む各材料を均一に混合させる混合工程
と、その混合材料を加熱して低融点合成樹脂を溶融させ
る溶融工程と、低融点合成樹脂を溶融させた状態で混合
材料をホットプレスする加熱圧着工程と、その加熱圧着
後に冷却する冷却工程とを行う。
着繊維材間に活性炭粉末を挟み込んでいるが、この場合
も硬質繊維ボードが通気性を有しているので、ボード中
の活性炭粉末に空気が接触し、該活性炭粉末で吸湿及び
脱臭機能を発揮する。又、この請求項2の硬質繊維ボー
ドでは、活性炭粉末がそれぞれ融着状態の繊維材間に挟
まれているので、該活性炭粉末がボード表面に露出しな
くなり、活性炭粉末の剥離あるいは飛散を確実に防止で
きる。本願請求項3の発明 本願請求項3の発明は、請求項1の硬質繊維ボードの製
造方法を対象としている。そして、本願請求項3の硬質
繊維ボードの製造方法では、短繊維と低融点合成樹脂と
活性炭粉末とを含む各材料を均一に混合させる混合工程
と、その混合材料を加熱して低融点合成樹脂を溶融させ
る溶融工程と、低融点合成樹脂を溶融させた状態で混合
材料をホットプレスする加熱圧着工程と、その加熱圧着
後に冷却する冷却工程とを行う。
【0014】混合工程では、短繊維と低融点合成樹脂と
活性炭粉末とを混合機で撹拌して均一に混合させる。こ
の場合、活性炭粉末を水に溶かした状態(水溶液の状
態)で使用したり、あるいは短繊維に水分を含ませた状
態で混合材料を撹拌すると、活性炭粉末成分を短繊維又
は低融点合成樹脂に対して均一に分布(付着)させ易く
なる。尚、短繊維と低融点合成樹脂と活性炭粉末との混
合割合は、請求項1の説明のように用途に合わせて適宜
に設定できる。
活性炭粉末とを混合機で撹拌して均一に混合させる。こ
の場合、活性炭粉末を水に溶かした状態(水溶液の状
態)で使用したり、あるいは短繊維に水分を含ませた状
態で混合材料を撹拌すると、活性炭粉末成分を短繊維又
は低融点合成樹脂に対して均一に分布(付着)させ易く
なる。尚、短繊維と低融点合成樹脂と活性炭粉末との混
合割合は、請求項1の説明のように用途に合わせて適宜
に設定できる。
【0015】加熱溶融工程では、混合材料を加熱室内に
おいて加熱して、混合材料中の低融点合成樹脂を予め溶
融させるものである。このときの加熱温度は、低融点合
成樹脂の種類(溶融温度120℃〜250℃)によって
異なるが、該低融点合成樹脂を溶融させ得る温度で行わ
れる。
おいて加熱して、混合材料中の低融点合成樹脂を予め溶
融させるものである。このときの加熱温度は、低融点合
成樹脂の種類(溶融温度120℃〜250℃)によって
異なるが、該低融点合成樹脂を溶融させ得る温度で行わ
れる。
【0016】加熱圧着工程では、低融点合成樹脂を溶融
させた状態の混合材料をホットプレスするが、このホッ
トプレスによって溶融合成樹脂で短繊維及び活性炭粉末
を結着させる。このように、低融点合成樹脂を溶融させ
た状態でホットプレスすると、その溶融合成樹脂が短繊
維に絡まって一体化し且つ該溶融合成樹脂で活性炭粉末
を確実に接着させることができる。
させた状態の混合材料をホットプレスするが、このホッ
トプレスによって溶融合成樹脂で短繊維及び活性炭粉末
を結着させる。このように、低融点合成樹脂を溶融させ
た状態でホットプレスすると、その溶融合成樹脂が短繊
維に絡まって一体化し且つ該溶融合成樹脂で活性炭粉末
を確実に接着させることができる。
【0017】冷却工程では、ホットプレス済みのボード
を冷却するが、この請求項3では自然冷却又は強制冷却
でボードを常温まで冷やす。このとき、溶融していた低
融点合成樹脂は凝固し、その凝固した低融点合成樹脂に
よって短繊維及び活性炭粉末を強固に固着させるように
なる。尚、この冷却工程時に、成形されるボードの表裏
各面にエンボス加工を施してもよい。
を冷却するが、この請求項3では自然冷却又は強制冷却
でボードを常温まで冷やす。このとき、溶融していた低
融点合成樹脂は凝固し、その凝固した低融点合成樹脂に
よって短繊維及び活性炭粉末を強固に固着させるように
なる。尚、この冷却工程時に、成形されるボードの表裏
各面にエンボス加工を施してもよい。
【0018】本願請求項3の製造方法では、上記の各工
程を経て、請求項1の硬質繊維ボードを製造するが、活
性炭粉末入りのボードであっても簡単に製造でき、且つ
活性炭粉末を確実に保持(固着)させることができる。
程を経て、請求項1の硬質繊維ボードを製造するが、活
性炭粉末入りのボードであっても簡単に製造でき、且つ
活性炭粉末を確実に保持(固着)させることができる。
【0019】尚、この硬質繊維ボードは、1枚づつ矩形
の状態で製造したり、あるいはロール状に巻回した状態
で製造することができる。本願請求項4の発明 本願請求項4の発明は、上記請求項2の硬質繊維ボード
を製造するものであるが、この請求項4の製造方法は、
短繊維と低融点合成樹脂を含む各材料を混合させる混合
工程と、その混合材料を加熱して低融点合成樹脂を溶融
させる加熱溶融工程と、加熱溶融工程で得られた2枚の
融着繊維材間に活性炭粉末を挟み込む挟み込み工程と、
その挟み込み状態の重合ボードをホットプレスして溶融
させた低融点合成樹脂に活性炭粉末を固着させる加熱圧
着工程と、その加熱圧着後のボードを冷却する冷却工程
とを行うようにしている。
の状態で製造したり、あるいはロール状に巻回した状態
で製造することができる。本願請求項4の発明 本願請求項4の発明は、上記請求項2の硬質繊維ボード
を製造するものであるが、この請求項4の製造方法は、
短繊維と低融点合成樹脂を含む各材料を混合させる混合
工程と、その混合材料を加熱して低融点合成樹脂を溶融
させる加熱溶融工程と、加熱溶融工程で得られた2枚の
融着繊維材間に活性炭粉末を挟み込む挟み込み工程と、
その挟み込み状態の重合ボードをホットプレスして溶融
させた低融点合成樹脂に活性炭粉末を固着させる加熱圧
着工程と、その加熱圧着後のボードを冷却する冷却工程
とを行うようにしている。
【0020】この請求項4の製造方法で製造された硬質
繊維ボードでは、活性炭粉末がボード表面に露出しない
ので、該活性炭粉末が剥離あるいは飛散するのを確実に
防止できる。本願請求項5の発明 本願請求項5の発明は、請求項3又は4の製造方法おい
て、冷却工程として加熱圧着後のボードを表裏両面から
平面板で挟圧した状態で溶融合成樹脂が凝固する温度ま
で冷却するようにしている。
繊維ボードでは、活性炭粉末がボード表面に露出しない
ので、該活性炭粉末が剥離あるいは飛散するのを確実に
防止できる。本願請求項5の発明 本願請求項5の発明は、請求項3又は4の製造方法おい
て、冷却工程として加熱圧着後のボードを表裏両面から
平面板で挟圧した状態で溶融合成樹脂が凝固する温度ま
で冷却するようにしている。
【0021】ところで、加熱圧着後のまだ熱いボードか
ら圧縮力を解除すると、低融点合成樹脂がまだ溶融状態
であるので短繊維の復原力(弾性力)でボードが若干膨
れようとする。又、その復元幅はボードの場所によって
一定ではない。従って、ホットプレス後のボードを非挟
圧状態で冷却させると、各ボードごとに厚さが異なった
り、あるいは1枚のボードにおいても場所によって厚さ
が不均一になるという現象が生じる。
ら圧縮力を解除すると、低融点合成樹脂がまだ溶融状態
であるので短繊維の復原力(弾性力)でボードが若干膨
れようとする。又、その復元幅はボードの場所によって
一定ではない。従って、ホットプレス後のボードを非挟
圧状態で冷却させると、各ボードごとに厚さが異なった
り、あるいは1枚のボードにおいても場所によって厚さ
が不均一になるという現象が生じる。
【0022】そして、本願請求項5の製造方法は、短繊
維の復元力を無くしてボード厚さを均一に成形するため
のものであり、冷却工程において加熱圧着後のまだ熱い
ボードを表裏両面から平面板で挟圧した状態で溶融合成
樹脂が凝固する温度まで冷却することにより、短繊維を
凝固した低融点合成樹脂で固着でき(短繊維が復元しな
い)、それによってボードの厚さを均一にできる。
維の復元力を無くしてボード厚さを均一に成形するため
のものであり、冷却工程において加熱圧着後のまだ熱い
ボードを表裏両面から平面板で挟圧した状態で溶融合成
樹脂が凝固する温度まで冷却することにより、短繊維を
凝固した低融点合成樹脂で固着でき(短繊維が復元しな
い)、それによってボードの厚さを均一にできる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1〜図5を参照して本願実施形
態を説明すると、図1及び図2には本願第1実施形態の
硬質繊維ボードを示し、図3には第1実施形態の硬質繊
維ボードの製造方法を示している。又、図4には本願第
2実施形態の硬質繊維ボードを示し、図5には第2実施
形態の硬質繊維ボードの製造方法を示している。第1実施形態 第1実施形態では、硬質繊維ボード1は次のようにして
製造される。即ち、図3に示すように、短繊維2と低融
点合成樹脂3と活性炭粉末4とを均一に混合し(混合工
程A)、その混合材料を加熱して低融点合成樹脂3を溶
融させ(加熱溶融工程B)、その加熱済み混合材料を所
定厚さに展張させた状態で(あるいは所定厚さに展張さ
せながら)ホットプレスし(加熱圧着工程C)、成形さ
れたボードを冷却(冷却工程E)して製品ボード1を製
造する。
態を説明すると、図1及び図2には本願第1実施形態の
硬質繊維ボードを示し、図3には第1実施形態の硬質繊
維ボードの製造方法を示している。又、図4には本願第
2実施形態の硬質繊維ボードを示し、図5には第2実施
形態の硬質繊維ボードの製造方法を示している。第1実施形態 第1実施形態では、硬質繊維ボード1は次のようにして
製造される。即ち、図3に示すように、短繊維2と低融
点合成樹脂3と活性炭粉末4とを均一に混合し(混合工
程A)、その混合材料を加熱して低融点合成樹脂3を溶
融させ(加熱溶融工程B)、その加熱済み混合材料を所
定厚さに展張させた状態で(あるいは所定厚さに展張さ
せながら)ホットプレスし(加熱圧着工程C)、成形さ
れたボードを冷却(冷却工程E)して製品ボード1を製
造する。
【0024】短繊維2としては、例えばポリエステルや
レーヨン等の繊維が使用できる。低融点合成樹脂3とし
ては、例えば120℃〜250℃の範囲で溶融する低融
点ポリエステルが使用できる。この場合の低融点合成樹
脂3も短繊維状のものが好ましい。活性炭粉末4として
は、木炭あるいは竹炭の粉末が使用されている。
レーヨン等の繊維が使用できる。低融点合成樹脂3とし
ては、例えば120℃〜250℃の範囲で溶融する低融
点ポリエステルが使用できる。この場合の低融点合成樹
脂3も短繊維状のものが好ましい。活性炭粉末4として
は、木炭あるいは竹炭の粉末が使用されている。
【0025】混合工程Aでは、短繊維2と低融点合成樹
脂3と活性炭粉末4とを混合機で混合させるが、混合材
料に水分を含ませた状態で撹拌すると、活性炭粉末成分
を短繊維2又は低融点合成樹脂3に対して均一に分布
(付着)させ易くなる。即ち、活性炭粉末4を水に溶か
した水溶液の状態で使用したり、あるいは短繊維2や低
融点合成樹脂3に水分を含ませた状態で乾燥状態の活性
炭粉末4を混合させるとよい。
脂3と活性炭粉末4とを混合機で混合させるが、混合材
料に水分を含ませた状態で撹拌すると、活性炭粉末成分
を短繊維2又は低融点合成樹脂3に対して均一に分布
(付着)させ易くなる。即ち、活性炭粉末4を水に溶か
した水溶液の状態で使用したり、あるいは短繊維2や低
融点合成樹脂3に水分を含ませた状態で乾燥状態の活性
炭粉末4を混合させるとよい。
【0026】加熱溶融工程Bは、混合材料中の低融点合
成樹脂3を予め溶融させるものであるが、この加熱溶融
工程Bでは、均一に混合させた混合材料を加熱室内にお
いて加熱する。尚、このときの加熱温度は、低融点合成
樹脂3の種類(溶融温度120℃〜250℃)によって
異なるが、該低融点合成樹脂3を十分に溶融させ得る温
度で行う。
成樹脂3を予め溶融させるものであるが、この加熱溶融
工程Bでは、均一に混合させた混合材料を加熱室内にお
いて加熱する。尚、このときの加熱温度は、低融点合成
樹脂3の種類(溶融温度120℃〜250℃)によって
異なるが、該低融点合成樹脂3を十分に溶融させ得る温
度で行う。
【0027】加熱圧着工程Cでは、低融点合成樹脂3を
溶融させた状態の混合材料をホットプレスする。このよ
うにホットプレスすると、混合材料がボード状に圧縮さ
れるとともに、溶融合成樹脂3が短繊維2に絡まって一
体化し且つ該溶融合成樹脂3で活性炭粉末4を確実に結
着させるようになる。
溶融させた状態の混合材料をホットプレスする。このよ
うにホットプレスすると、混合材料がボード状に圧縮さ
れるとともに、溶融合成樹脂3が短繊維2に絡まって一
体化し且つ該溶融合成樹脂3で活性炭粉末4を確実に結
着させるようになる。
【0028】冷却工程Dでは、ホットプレス済みのボー
ドを冷却するが、このとき加熱圧着後のボードを表裏両
面から平面板で挟圧した状態で、溶融合成樹脂3が凝固
する温度まで急速冷却するとよい。尚、溶融合成樹脂3
が凝固すると、その結着力によって短繊維2の復元力が
阻止され、ボードの挟圧力を解除しても該ボードが膨れ
ない。従って、各製品ボード1を均一厚さに成形でき、
且つ1枚の製品ボード1において全面積が均一厚さにな
る。
ドを冷却するが、このとき加熱圧着後のボードを表裏両
面から平面板で挟圧した状態で、溶融合成樹脂3が凝固
する温度まで急速冷却するとよい。尚、溶融合成樹脂3
が凝固すると、その結着力によって短繊維2の復元力が
阻止され、ボードの挟圧力を解除しても該ボードが膨れ
ない。従って、各製品ボード1を均一厚さに成形でき、
且つ1枚の製品ボード1において全面積が均一厚さにな
る。
【0029】又、この第1実施形態では、図3に示すよ
うに冷却工程Dにおいて、成形されるボードの表裏各面
にエンボス加工5を施すようにしている。このようにエ
ンボス加工5を施すと、図2に示すようにボード1の表
裏各面に小凹凸部(符号5)を形成することができ、例
えばこの硬質繊維ボード1を接着剤で他の基板に接着さ
せるときに接着力を強くすることができる。
うに冷却工程Dにおいて、成形されるボードの表裏各面
にエンボス加工5を施すようにしている。このようにエ
ンボス加工5を施すと、図2に示すようにボード1の表
裏各面に小凹凸部(符号5)を形成することができ、例
えばこの硬質繊維ボード1を接着剤で他の基板に接着さ
せるときに接着力を強くすることができる。
【0030】このようにして製造された硬質繊維ボード
1では、通気性を有しており、又、図2に示すように低
融点合成樹脂3(溶融後に凝固したもの)で活性炭粉末
4を強固に固着させている。そして、この硬質繊維ボー
ド1を例えば建物の部屋の壁面材(又はその一部)とし
て使用すると、このボードの表面だけでなくボード中の
活性炭粉末4にも空気が接触し、そのとき活性炭粉末4
が空気中の水分を吸収(除湿)したり臭気を吸着したり
する。このとき、活性炭が粉末状(表面積が大きい)な
ので、吸湿及び脱臭機能が大きくなる。従って、この硬
質繊維ボード1では、活性炭粉末4による付加価値(吸
湿及び脱臭機能)を付与することができる。又、この硬
質繊維ボード1では、活性炭粉末4は低融点合成樹脂3
の結着力で固着しているので、活性炭粉末入りのボード
であっても、該活性炭粉末4がボードから剥離したり飛
散したりすることがない。第2実施形態 図4に示す第2実施形態の硬質繊維ボード1Aでは、2
枚の融着繊維材6,6間に活性炭粉末4の層(活性炭粉
末層)7を挟み込んだ状態で成形している。活性炭粉末
層7は、活性炭粉末4を溶融させた低融点合成樹脂3で
固着させたものである。
1では、通気性を有しており、又、図2に示すように低
融点合成樹脂3(溶融後に凝固したもの)で活性炭粉末
4を強固に固着させている。そして、この硬質繊維ボー
ド1を例えば建物の部屋の壁面材(又はその一部)とし
て使用すると、このボードの表面だけでなくボード中の
活性炭粉末4にも空気が接触し、そのとき活性炭粉末4
が空気中の水分を吸収(除湿)したり臭気を吸着したり
する。このとき、活性炭が粉末状(表面積が大きい)な
ので、吸湿及び脱臭機能が大きくなる。従って、この硬
質繊維ボード1では、活性炭粉末4による付加価値(吸
湿及び脱臭機能)を付与することができる。又、この硬
質繊維ボード1では、活性炭粉末4は低融点合成樹脂3
の結着力で固着しているので、活性炭粉末入りのボード
であっても、該活性炭粉末4がボードから剥離したり飛
散したりすることがない。第2実施形態 図4に示す第2実施形態の硬質繊維ボード1Aでは、2
枚の融着繊維材6,6間に活性炭粉末4の層(活性炭粉
末層)7を挟み込んだ状態で成形している。活性炭粉末
層7は、活性炭粉末4を溶融させた低融点合成樹脂3で
固着させたものである。
【0031】第2実施形態の硬質繊維ボード1Aは、図
5に示すようにして製造される。まず、短繊維2と低融
点合成樹脂3とを混合させ(混合工程E)、その混合材
料を加熱して低融点合成樹脂3を溶融させ(加熱溶融工
程F)、その低融点合成樹脂3が溶融した状態の融着繊
維材(圧締前でまだ低密度の状態)6A,6A間に活性
炭粉末4を挟み込み(挟み込み工程G)、続いてその重
合ボードをホットプレスして(加熱圧着工程H)、溶融
させた低融点合成樹脂3で活性炭粉末4を固着させ、そ
の後、成形したボードを冷却して(冷却工程I)、製品
ボード1Aを製造する。尚、冷却工程Iでは、第1実施
形態と同様にエンボス加工5を施すことができる。
5に示すようにして製造される。まず、短繊維2と低融
点合成樹脂3とを混合させ(混合工程E)、その混合材
料を加熱して低融点合成樹脂3を溶融させ(加熱溶融工
程F)、その低融点合成樹脂3が溶融した状態の融着繊
維材(圧締前でまだ低密度の状態)6A,6A間に活性
炭粉末4を挟み込み(挟み込み工程G)、続いてその重
合ボードをホットプレスして(加熱圧着工程H)、溶融
させた低融点合成樹脂3で活性炭粉末4を固着させ、そ
の後、成形したボードを冷却して(冷却工程I)、製品
ボード1Aを製造する。尚、冷却工程Iでは、第1実施
形態と同様にエンボス加工5を施すことができる。
【0032】上記挟み込み工程Gでは、加熱溶融工程E
で加工した2枚の融着繊維材6A,6A間に活性炭粉末
4を挟み込むが、その際に活性炭粉末4に低融点合成樹
脂(低融点ポリエステル)3を混入させておくと、ホッ
トプレス(加熱圧着工程H)時にその低融点合成樹脂3
が溶融して、活性炭粉末4をより強力に固着させ得るよ
うになる。又、重合ボードの加熱圧着工程Hでは、融着
繊維材6A,6A中の低融点合成樹脂3(あるいは活性
炭粉末4に混入させた低融点合成樹脂)が溶融するまで
加熱し、且つ加圧することで溶融合成樹脂3に活性炭粉
末4が固着されるとともに、両融着繊維材6,6(図
4)も活性炭粉末層7を介して強固に接合される。
で加工した2枚の融着繊維材6A,6A間に活性炭粉末
4を挟み込むが、その際に活性炭粉末4に低融点合成樹
脂(低融点ポリエステル)3を混入させておくと、ホッ
トプレス(加熱圧着工程H)時にその低融点合成樹脂3
が溶融して、活性炭粉末4をより強力に固着させ得るよ
うになる。又、重合ボードの加熱圧着工程Hでは、融着
繊維材6A,6A中の低融点合成樹脂3(あるいは活性
炭粉末4に混入させた低融点合成樹脂)が溶融するまで
加熱し、且つ加圧することで溶融合成樹脂3に活性炭粉
末4が固着されるとともに、両融着繊維材6,6(図
4)も活性炭粉末層7を介して強固に接合される。
【0033】この第2実施形態の硬質繊維ボード1Aで
は、活性炭粉末4がボード表面に露出しないので、該活
性炭粉末4がボード表面から剥離したり飛散するのを確
実に防止できる。又、この硬質繊維ボード1Aでは、表
裏各側の融着繊維材6,6に通気性がある。従って、両
融着繊維材間に挟み込まれた活性炭粉末4に空気(外
気)が接触し、それによって活性炭粉末4が吸湿及び脱
臭機能を発揮するようになる。
は、活性炭粉末4がボード表面に露出しないので、該活
性炭粉末4がボード表面から剥離したり飛散するのを確
実に防止できる。又、この硬質繊維ボード1Aでは、表
裏各側の融着繊維材6,6に通気性がある。従って、両
融着繊維材間に挟み込まれた活性炭粉末4に空気(外
気)が接触し、それによって活性炭粉末4が吸湿及び脱
臭機能を発揮するようになる。
【0034】尚、本願の他の実施形態では、硬質繊維ボ
ード1(又は1A)に上記活性炭粉末4に加えて、クマ
ザサエキスやキトサン等の抗菌成分を混入させることが
できる。この場合、硬質繊維ボード1に、吸湿及び脱臭
機能のほかに抗菌機能を付加できる。
ード1(又は1A)に上記活性炭粉末4に加えて、クマ
ザサエキスやキトサン等の抗菌成分を混入させることが
できる。この場合、硬質繊維ボード1に、吸湿及び脱臭
機能のほかに抗菌機能を付加できる。
【0035】
【発明の効果】本願発明の通気性のある硬質繊維ボード
及びその製造方法には、次のような効果がある。本願請求項1の発明の効果 本願請求項1の発明の通気性のある硬質繊維ボードは、
短繊維2と低融点合成樹脂3と活性炭粉末4とを含む混
合材料をホットプレスして、溶融させた低融点合成樹脂
3で短繊維2と活性炭粉末4を固着させて構成してい
る。
及びその製造方法には、次のような効果がある。本願請求項1の発明の効果 本願請求項1の発明の通気性のある硬質繊維ボードは、
短繊維2と低融点合成樹脂3と活性炭粉末4とを含む混
合材料をホットプレスして、溶融させた低融点合成樹脂
3で短繊維2と活性炭粉末4を固着させて構成してい
る。
【0036】従って、この請求項1の硬質繊維ボードで
は、ボード本来の機能のほかに、活性炭粉末4による機
能、即ち吸湿及び脱臭機能を付与することができる。
又、活性炭は、粉末状のものを使用しているので、全体
の表面積が大きくなり、吸湿及び脱臭機能を拡大できる
という効果がある。さらに、該活性炭粉末4は、低融点
合成樹脂3(溶融後に凝固したもの)で固着しているの
で、安定した状態でボード中に保持され、該活性炭粉末
4がボードから剥離したり飛散したりすることがないと
いう効果もある。本願請求項2の発明の効果 本願請求項2の発明の通気性のある硬質繊維ボードは、
2枚の融着繊維材6,6間に活性炭粉末4を挟み込んだ
状態でホットプレスして、両融着繊維材6,6間におい
て活性炭粉末4を溶融合成樹脂3で固着させている。
は、ボード本来の機能のほかに、活性炭粉末4による機
能、即ち吸湿及び脱臭機能を付与することができる。
又、活性炭は、粉末状のものを使用しているので、全体
の表面積が大きくなり、吸湿及び脱臭機能を拡大できる
という効果がある。さらに、該活性炭粉末4は、低融点
合成樹脂3(溶融後に凝固したもの)で固着しているの
で、安定した状態でボード中に保持され、該活性炭粉末
4がボードから剥離したり飛散したりすることがないと
いう効果もある。本願請求項2の発明の効果 本願請求項2の発明の通気性のある硬質繊維ボードは、
2枚の融着繊維材6,6間に活性炭粉末4を挟み込んだ
状態でホットプレスして、両融着繊維材6,6間におい
て活性炭粉末4を溶融合成樹脂3で固着させている。
【0037】従って、この請求項2の硬質繊維ボードで
は、上記請求項1の効果に加えて、活性炭粉末4がボー
ド表面に露出しないので、該活性炭粉末4が剥離したり
飛散したりすることがないという効果がある。本願請求項3の発明の効果 本願請求項3の発明の通気性のある硬質繊維ボードの製
造方法は、短繊維2と低融点合成樹脂3と活性炭粉末4
とを含む各材料を均一に混合させる混合工程Aと、その
混合材料を加熱して低融点合成樹脂3を溶融させる加熱
溶融工程Bと、低融点合成樹脂3を溶融させた状態で混
合材料をホットプレスする加熱圧着工程Cと、その加熱
圧着後に冷却する冷却工程Dとを行う。
は、上記請求項1の効果に加えて、活性炭粉末4がボー
ド表面に露出しないので、該活性炭粉末4が剥離したり
飛散したりすることがないという効果がある。本願請求項3の発明の効果 本願請求項3の発明の通気性のある硬質繊維ボードの製
造方法は、短繊維2と低融点合成樹脂3と活性炭粉末4
とを含む各材料を均一に混合させる混合工程Aと、その
混合材料を加熱して低融点合成樹脂3を溶融させる加熱
溶融工程Bと、低融点合成樹脂3を溶融させた状態で混
合材料をホットプレスする加熱圧着工程Cと、その加熱
圧着後に冷却する冷却工程Dとを行う。
【0038】この請求項3の製造方法では、請求項1の
活性炭粉末入り硬質繊維ボードを簡単に製造でき、且つ
活性炭粉末4であっても安定状態で保持できるという効
果がある。本願請求項4の発明の効果 本願請求項4の発明の通気性のある硬質繊維ボードの製
造方法は、短繊維2と低融点合成樹脂3を含む各材料を
混合させる混合工程Eと、その混合材料を加熱して低融
点合成樹脂3を溶融させる加熱溶融工程Fと、加熱溶融
工程Fで得られた2枚の融着繊維材6A,6A間に活性
炭粉末4を挟み込む挟み込み工程Gと、その挟み込み状
態の重合ボードをホットプレスして溶融させた低融点合
成樹脂3に活性炭粉末4を固着させる加熱圧着工程H
と、その加熱圧着後のボードを冷却する冷却工程Iとを
行うようにしている。
活性炭粉末入り硬質繊維ボードを簡単に製造でき、且つ
活性炭粉末4であっても安定状態で保持できるという効
果がある。本願請求項4の発明の効果 本願請求項4の発明の通気性のある硬質繊維ボードの製
造方法は、短繊維2と低融点合成樹脂3を含む各材料を
混合させる混合工程Eと、その混合材料を加熱して低融
点合成樹脂3を溶融させる加熱溶融工程Fと、加熱溶融
工程Fで得られた2枚の融着繊維材6A,6A間に活性
炭粉末4を挟み込む挟み込み工程Gと、その挟み込み状
態の重合ボードをホットプレスして溶融させた低融点合
成樹脂3に活性炭粉末4を固着させる加熱圧着工程H
と、その加熱圧着後のボードを冷却する冷却工程Iとを
行うようにしている。
【0039】この請求項4の製造方法では、請求項2の
活性炭粉末入り硬質繊維ボード(活性炭粉末4を両融着
繊維材6,6間に閉じ込めた硬質繊維ボード)を簡単に
製造できるという効果がある。本願請求項5の発明の効果 本願請求項5の発明は、請求項3又は4の製造方法にお
いて、冷却工程(D,I)として加熱圧着後のボードを
表裏両面から平面板で挟圧した状態で溶融合成樹脂3が
凝固する温度まで冷却するようにしている。
活性炭粉末入り硬質繊維ボード(活性炭粉末4を両融着
繊維材6,6間に閉じ込めた硬質繊維ボード)を簡単に
製造できるという効果がある。本願請求項5の発明の効果 本願請求項5の発明は、請求項3又は4の製造方法にお
いて、冷却工程(D,I)として加熱圧着後のボードを
表裏両面から平面板で挟圧した状態で溶融合成樹脂3が
凝固する温度まで冷却するようにしている。
【0040】この請求項5の製造方法の冷却工程(D,
I)では、溶融合成樹脂3が凝固するまでボードを挟圧
しているので、挟圧解除時にボードが膨らむことがなく
なり、従って厚さの均一な硬質繊維ボードを製造できる
という効果がある。
I)では、溶融合成樹脂3が凝固するまでボードを挟圧
しているので、挟圧解除時にボードが膨らむことがなく
なり、従って厚さの均一な硬質繊維ボードを製造できる
という効果がある。
【図1】本願第1実施形態の通気性のある硬質繊維ボー
ドの斜視図である。
ドの斜視図である。
【図2】図1の一部拡大断面図である。
【図3】本願第1実施形態の通気性のある硬質繊維ボー
ドの製造工程図である。
ドの製造工程図である。
【図4】本願第2実施形態の通気性のある硬質繊維ボー
ドの一部拡大断面図である。
ドの一部拡大断面図である。
【図5】本願第2実施形態の通気性のある硬質繊維ボー
ドの製造工程図である。
ドの製造工程図である。
1,1Aは硬質繊維ボード(製品ボード)、2は短繊
維、3は低融点合成樹脂、4は活性炭粉末、6は融着繊
維材、7は活性炭粉末層である。
維、3は低融点合成樹脂、4は活性炭粉末、6は融着繊
維材、7は活性炭粉末層である。
Claims (5)
- 【請求項1】 短繊維(2)と低融点合成樹脂(3)と
活性炭粉末(4)とを含む混合材料をホットプレスし
て、溶融させた低融点合成樹脂(3)で短繊維(2)と
活性炭粉末(4)を固着させたことを特徴とする通気性
のある硬質繊維ボード。 - 【請求項2】 短繊維(2)と低融点合成樹脂(3)を
含む混合材料からなる2枚の融着繊維材(6,6)間に
活性炭粉末(4)を挟み込んだ状態でホットプレスし
て、両融着繊維材(6,6)間において活性炭粉末
(4)を溶融合成樹脂(3)で固着させたことを特徴と
する通気性のある硬質繊維ボード。 - 【請求項3】 短繊維(2)と低融点合成樹脂(3)と
活性炭粉末(4)とを含む各材料を均一に混合させる混
合工程(A)と、その混合材料を加熱して低融点合成樹
脂(3)を溶融させる加熱溶融工程(B)と、低融点合
成樹脂(3)を溶融させた状態で混合材料をホットプレ
スする加熱圧着工程(C)と、その加熱圧着後のボード
を冷却する冷却工程(D)とを行うことを特徴とする通
気性のある硬質繊維ボードの製造方法。 - 【請求項4】 短繊維(2)と低融点合成樹脂(3)を
含む各材料を混合させる混合工程(E)と、その混合材
料を加熱して低融点合成樹脂(3)を溶融させる加熱溶
融工程(F)と、加熱溶融工程(F)で得られた2枚の
融着繊維材(6A,6A)間に活性炭粉末(4)を挟み
込む挟み込み工程(G)と、その挟み込み状態の重合ボ
ードをホットプレスして溶融させた低融点合成樹脂
(3)に活性炭粉末(4)を固着させる加熱圧着工程
(H)と、その加熱圧着後のボードを冷却する冷却工程
(I)とを行うことを特徴とする通気性のある硬質繊維
ボードの製造方法。 - 【請求項5】 請求項3又は4において、冷却工程
(D,I)として加熱圧着後のボードを表裏両面から平
面板で挟圧した状態で溶融合成樹脂が凝固する温度まで
冷却するようにしたことを特徴とする通気性のある硬質
繊維ボードの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27377199A JP2001096517A (ja) | 1999-09-28 | 1999-09-28 | 通気性のある硬質繊維ボード及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27377199A JP2001096517A (ja) | 1999-09-28 | 1999-09-28 | 通気性のある硬質繊維ボード及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001096517A true JP2001096517A (ja) | 2001-04-10 |
Family
ID=17532361
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27377199A Pending JP2001096517A (ja) | 1999-09-28 | 1999-09-28 | 通気性のある硬質繊維ボード及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001096517A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100501604B1 (ko) * | 2002-08-23 | 2005-07-18 | 정현철 | 거푸집 제작용 화이바보드의 제조방법 |
KR101054954B1 (ko) * | 2005-05-25 | 2011-08-05 | (주)삼박 | 열가소성 복합재로 만들어진 거푸집용 판재 |
CN104742214A (zh) * | 2013-12-31 | 2015-07-01 | 戴萍秀 | 一种具有吸附甲醛性能的纤维板及其制造方法 |
CN109333744A (zh) * | 2018-10-19 | 2019-02-15 | 杨东旭 | 一种添加有活性炭的中高密度板及其添加活性炭的方法 |
-
1999
- 1999-09-28 JP JP27377199A patent/JP2001096517A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100501604B1 (ko) * | 2002-08-23 | 2005-07-18 | 정현철 | 거푸집 제작용 화이바보드의 제조방법 |
KR101054954B1 (ko) * | 2005-05-25 | 2011-08-05 | (주)삼박 | 열가소성 복합재로 만들어진 거푸집용 판재 |
CN104742214A (zh) * | 2013-12-31 | 2015-07-01 | 戴萍秀 | 一种具有吸附甲醛性能的纤维板及其制造方法 |
CN109333744A (zh) * | 2018-10-19 | 2019-02-15 | 杨东旭 | 一种添加有活性炭的中高密度板及其添加活性炭的方法 |
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