JP2001096513A - 木質建材及びその製造方法 - Google Patents
木質建材及びその製造方法Info
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Abstract
湿、吸水防止の処理を行うことのできる木質建材及びそ
の製造方法を提供すること。 【解決手段】 目地31の形成された突き板3による化
粧面を有する基材2に、その表面、端面及び裏面側にわ
たって非透水性合成樹脂フィルム4を貼着させる。
Description
製造方法に関し、詳しくは洗面ルーム等の水廻りへの使
用に適した木質建材及びその製造方法に関するものであ
る。
に使用される木質建材には、その表面に塗装を施した
り、あるいは非透水性合成樹脂フィルムを貼着すること
が行われている。例えば、特開平7−292847とし
て開示されている、基材の表面を化粧面に形成すると共
に、裏面及び端面に非透水性合成樹脂フィルムを接着さ
せてなる木質建材がある。
材を水廻りに使用する場合、木材の吸湿あるいは吸水に
よる材料の膨潤によってその木質建材が反ったり、腐れ
により変質することを防止するため、上記などによる吸
湿、吸水防止のための処理を確実に行う必要がある。
の吸湿あるいは吸水が大きい。また、化粧面にはその意
匠を高めるために一般に目地加工が施されている。した
がって、例えば塗装による場合に目地の立ち上がり面に
塗料が付着し難いため、その部分からの吸湿あるいは吸
水を確実に防止できないという問題があった。
で、その目的とするところは、化粧面に目地を有する木
質建材に確実に吸湿、吸水防止の処理を行うことのでき
る木質建材及びその製造方法を提供することにある。
に、本発明の木質建材にあっては、目地の形成された突
き板による化粧面を有する基材に、その表面、端面及び
裏面側にわたって非透水性合成樹脂フィルムを貼着させ
てなることを特徴としている。
突き板による化粧面を有する木質建材の表面、端面が、
その貼着された非透水性合成樹脂フィルムにて覆われ
る。
ことが好ましい。この場合、FRP製の板材による基材
と目地の形成された突き板製化粧面を備えた木質建材
が、表面、端面及び裏面側にわたって貼着された非透水
性合成樹脂フィルムにて覆われる。
その表面に汚染防止塗装が施されてなることが好まし
い。この場合、基材に、目地の形成された突き板による
化粧面を有する木質建材の表面が、同表面、端面及び裏
面側にわたって貼着される汚染防止塗装が施された非透
水性合成樹脂フィルムにて覆われる。
ては、目地の形成された突き板による化粧面を有する所
定長さの基材の表面に、同基材の長手方向の両端から延
出するよう非透水性合成樹脂フィルムを貼着させ、同非
透水性合成樹脂フィルムのその延出部を該基材の長手方
向両端面から裏面に巻回してその端面及び裏面側にわた
って貼着させたことを特徴としている。
が、まず、目地の形成された突き板による化粧面を有す
る所定長さの基材にその長手方向の両端から延出するよ
うその表面に貼着され、次いで、同非透水性合成樹脂フ
ィルムがその延出部を該基材の長手方向両端面から裏面
へ巻回して端面及び裏面側にわたって貼着される。
裏面側にはホットメルト接着剤が塗布されており、同非
透水性合成樹脂フィルムを基材に重ねた後に加熱圧締し
て貼着させるのが好ましい。この場合、基材に、その裏
面側にホットメルト接着剤の塗布された非透水性合成樹
脂フィルムを重ねて、加熱圧締するのみにて貼着できて
簡単に加工できる。
1乃至5全てに対応する一実施の形態を示し、図1は、
本発明の一実施の形態の木質建材を示す外観図である。
図2は、同木質建材の説明図である。図3は、同木質建
材の製造方法の概略構成図である。図4は、同木質建材
の製造方法の説明図である。図5は、同木質建材の吸水
性試験の説明図である。
の形成された突き板3による化粧面を有する基材2に、
その表面、端面及び裏面側にわたって非透水性合成樹脂
フィルム4を貼着させてなる。
は、基材2をFRP製の板材としてもいる。又、該実施
の形態の木質建材1においては、非透水性合成樹脂フィ
ルム4は、その表面に汚染防止塗装が施されてもいる。
は、目地31の形成された突き板3による化粧面を有す
る所定長さの基材2の表面に、同基材2の長手方向の両
端から延出するよう非透水性合成樹脂フィルム4を貼着
させ、同非透水性合成樹脂フィルム4のその延出部4a
を該基材2の長手方向両端面から裏面に巻回してその端
面及び裏面側にわたって貼着させている。又、該実施の
形態の木質建材の製造方法は、非透水性合成樹脂フィル
ム4の裏面側にはホットメルト接着剤が塗布されてお
り、同非透水性合成樹脂フィルム4を基材2に重ねた後
に加熱圧締して貼着させてもいる。
住宅の水廻りの壁面に使用して好ましいもので、表面材
として突き板3が貼着された基材2の表面に非透水性合
成樹脂フィルム4が貼着されてなる。そして、例えば、
下記に示す条件にて実施例サンプルを形成している。
約5mmのポリエステル樹脂系のFRP板材に接着剤を
塗布した後、突き板3と呼ばれる、天然木を薄くスライ
スした表面化粧材を積層して圧締し、所定の圧力、温度
を加えて加圧及び加熱処理を行って接着した後に、突き
板3の長手方向の全域にわたって所定の幅及び深さ寸法
をもった目地31が後加工されて形成されたものを使用
している。すなわち、この基材2の化粧面となる突き板
3の表面には、図2に示すように、突き板3の目地31
部分の端面が各目地毎に長手方向にわたって露出してい
る。また、この基材2による木質建材は、上記のFRP
板材自体が吸湿することが無いため、その裏面側は、吸
湿、吸水防止の処理を行う必要が無い。
すように、突き板3による基材2の化粧面全体を保護す
るもので、この場合、厚み50μm程度のポリプロピレ
ンシート材にて形成されている。そして、このポリプロ
ピレンシート材の裏面側にホットメルト接着剤が厚み2
0μm程度塗布され、またその表面側に汚染防止塗装と
してウレタン系樹脂にシリコン系樹脂を10%程度添加
した樹脂系塗料が施されて基材2へ貼着される。
には、実施例の場合、まず、幅900mm及び長さ18
00mmの所定外形寸法をもった基材2を、図3に示す
如く長手方向に順送りさせ、ロール状に巻回されてい
る、裏面側にホットメルト接着剤の塗布された非透水性
合成樹脂フィルム4(A)を、シリコンゴムロールBを
介して重ね、加圧及び加熱しながら下方に設けられた鉄
製ロールCを回動させ押し出して基材2の表面に貼着さ
せた。このとき、シリコンゴムロールBは、その表面が
可撓性を有しているため、非透水性合成樹脂フィルム4
を上記目地31の内部に深く入り込むことが可能とな
り、目地31の底部及び立ち上がり面に向けて密接され
て貼着される。この場合、シリコンゴムロールBは、そ
の外形がφ250mmで、ゴム部がその厚さが10m
m、ゴム硬度が40度である。また、シリコンゴムロー
ルBは、その表面温度を130℃としロールクリアラン
スを約3mmとしており、基材2に向けて大略10(k
g/平方センチ)程度の加圧及び加熱処理を行ってい
る。
材2の長手方向の両端から延出するよう貼着されたの
ち、図中に矢印D,Dにて示す位置にて切断される。し
たがって、その貼着後においては、図4(a)に示すよ
うに、基材2の表面に貼着された非透水性合成樹脂フィ
ルム4の長手方向両端には、所定長さの延出部4a,4
aが形成される。そして、その延出部4a,4aを、図
4(b)に示すように、基材2の長手方向両端面から裏
面に巻回させ、さらに、図示していない加圧及び加熱用
のロール装置を通過させて、上記と同様の加圧及び加熱
処理を行いその端面及び裏面側にわたって延出部4a,
4aを貼着させる。
建材の吸水性の比較のため、上記実施例を同様条件によ
る基材2の表面に塗装を施した比較例を製作して吸水性
試験を行った内容について述べる。
なる突き板3の表面にウレタン系シーラー(製品名:和
信化学工業製ポリウレックスシーラーNY)を70(g
/平方メートル)の量を下塗りとして塗布した後、さら
に上塗りとしてウレタン系塗料(製品名:和信化学工業
製ポリウレック48−8)を70(g/平方メートル)
の量を塗布した比較例サンプルを製作した。
法にて製造された木質建材の実施例サンプルとを比較す
る吸水性試験は、具体的には、図5(a)に示すよう
に、その開口周囲にシーリングを施したロートEを逆さ
まにし内部に水Gを入れて目地部に当て、24時間放置
後のサンプルの重量増加量から吸水量を求める目地部吸
水試験、及び、図5(b)に示すように、容器F内には
った水Gに木口端面部を浸せきさせて24時間放置後の
サンプルの重量増加量から吸水量を求める端面部吸水試
験である。比較結果を以下の表に示す。
も、実施例において吸水が無いのに対して、比較例にお
いては吸水していることが解る。
ると、基材2に、目地31の形成された突き板3による
化粧面を有する木質建材1の表面、端面が、その貼着さ
れた非透水性合成樹脂フィルム4にて覆われるので、化
粧面に目地31を有する木質建材1に確実に吸湿、吸水
防止の処理を行うことができる。
地31の形成された突き板製化粧面を備えた木質建材1
が、表面、端面及び裏面側にわたって貼着された非透水
性合成樹脂フィルム4にて覆われるので、裏面側の処理
を行うことなく容易に吸湿、吸水防止の処理を行うこと
ができる。また、基材2に、目地31の形成された突き
板3による化粧面を有する木質建材1の表面が、同表
面、端面及び裏面側にわたって貼着される汚染防止塗装
が施された非透水性合成樹脂フィルム4にて覆われるの
で、耐汚染性の優れた木質建材が容易に形成される。
よると、非透水性合成樹脂フィルム4が、まず、目地3
1の形成された突き板3による化粧面を有する所定長さ
の基材2にその長手方向の両端から延出するようその表
面に貼着され、次いで、同非透水性合成樹脂フィルム4
がその延出部4a,4aを該基材2の長手方向両端面か
ら裏面へ巻回して端面及び裏面側にわたって貼着される
ので、長手方向両端面の吸湿、吸水防止の処理を容易に
行うことができる。
ト接着剤の塗布された非透水性合成樹脂フィルム4を重
ねて、加熱圧締するのみにて貼着できるので、簡単に加
工することができ、以て、加工性に優れる。
れて、請求項1記載の木質建材にあっては、基材に、目
地の形成された突き板による化粧面を有する木質建材の
表面、端面が、その貼着された非透水性合成樹脂フィル
ムにて覆われるので、化粧面に目地を有する木質建材に
確実に吸湿、吸水防止の処理を行うことができる。
は、FRP製の板材による基材と目地の形成された突き
板製化粧を備えた木質建材が、表面、端面及び裏面側に
わたって貼着された非透水性合成樹脂フィルムにて覆わ
れるので、裏面側の処理を行うことなく容易に吸湿、吸
水防止の処理を行うことができる。
は、基材に、目地の形成された突き板による化粧面を有
する木質建材の表面が、同表面、端面及び裏面側にわた
って貼着される汚染防止塗装が施された非透水性合成樹
脂フィルムにて覆われるので、耐汚染性の優れた木質建
材が容易に形成される。
にあっては、非透水性合成樹脂フィルムが、まず、目地
の形成された突き板による化粧面を有する所定長さの基
材にその長手方向の両端から延出するようその表面に貼
着され、次いで、同非透水性合成樹脂フィルムがその延
出部を該基材の長手方向両端面から裏面へ巻回して端面
及び裏面側にわたって貼着されるので、長手方向両端面
の吸湿、吸水防止の処理を容易に行うことができる。
にあっては、基材に、その裏面側にホットメルト接着剤
の塗布された非透水性合成樹脂フィルムを重ねて、加熱
圧締するのみにて貼着できるので、簡単に加工すること
ができ、以て、加工性に優れる。
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 目地の形成された突き板による化粧面を
有する基材に、その表面、端面及び裏面側にわたって非
透水性合成樹脂フィルムを貼着させてなることを特徴と
する木質建材。 - 【請求項2】 基材をFRP製の板材としたことを特徴
とする請求項1記載の木質建材。 - 【請求項3】 非透水性合成樹脂フィルムは、その表面
に汚染防止塗装が施されてなることを特徴とする請求項
1又は2記載の木質建材。 - 【請求項4】 目地の形成された突き板による化粧面を
有する所定長さの基材の表面に、同基材の長手方向の両
端から延出するよう非透水性合成樹脂フィルムを貼着さ
せ、同非透水性合成樹脂フィルムのその延出部を該基材
の長手方向両端面から裏面に巻回してその端面及び裏面
側にわたって貼着させたことを特徴とする請求項1乃至
3のいずれか一つの請求項記載の木質建材の製造方法。 - 【請求項5】 非透水性合成樹脂フィルムの裏面側には
ホットメルト接着剤が塗布されており、同非透水性合成
樹脂フィルムを基材に重ねた後に加熱圧締して貼着させ
たことを特徴とする請求項4記載の木質建材の製造方
法。
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JP27834199A JP4244465B2 (ja) | 1999-09-30 | 1999-09-30 | 木質建材及びその製造方法 |
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