JP2001096035A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001096035A
JP2001096035A JP31419199A JP31419199A JP2001096035A JP 2001096035 A JP2001096035 A JP 2001096035A JP 31419199 A JP31419199 A JP 31419199A JP 31419199 A JP31419199 A JP 31419199A JP 2001096035 A JP2001096035 A JP 2001096035A
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Japan
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Shoji Sato
昭治 佐藤
Yasuharu Yamada
安治 山田
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Taiyo Elecs Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Elecs Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】制御部の取外しを許容しながら、その作業性を
困難なものとし、交換作業の容易性と不正防止のための
安全性との双方の要求の調和を図ることが可能な遊技機
を提供することにある。 【解決手段】外枠51と、外枠51に対して開閉可能に
取付けられた内枠54と、内枠54の中央開口部55に
前面を臨ませた遊技盤59と、遊技盤59の裏側に位置
し賞球の取扱いに利用される裏機構盤87と、遊技制御
を行う基板装着部123と、基板装着部123を被覆し
て外部から基板装着部123への接触を阻止するカバー
部材108とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾球遊技機、特に
弾球遊技を制御する遊技制御基板の不正防止構造を備え
た弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図12に示すように、パチン
コ機で代表される弾球遊技機1は、本体枠としての縦長
・額縁状の外枠2と、その外枠2に対して軸支手段3を
介して前面側に片開き可能に形成された内枠4と、その
内枠4の上端部寄りに形成された開口部(図示なし)に
前面が臨むように取り付けられた遊技盤5とを少なくと
も具備している。
【0003】そして前記弾球遊技機1の裏面において前
記内枠4の下部裏側左コーナー寄りには、図13に示す
ように、前記遊技盤(図13においては太い1点鎖線で
示されている)5上の遊技領域Aに弾球を打ち込む発射
手段6が取り付けられている。さらに、前記内枠4に
は、それとほぼ同様の形状を有する樹脂製の裏機構盤
(前記同様の図において太い実線と鎖線で示されてい
る)7が前記遊技盤5を介して固定されており、その表
面側(前記遊技盤5の裏面下部と対向する側)には、遊
技において入賞した入賞球を集めて検知装置に誘導する
集合樋が形成されている。また、前記裏機構盤7の裏面
側には前記入賞球に相応して遊技者に払い出される景品
球の払出し装置8やその払出装置8に供給する景品球を
貯留するタンク9等が設けられている。
【0004】前記裏機構盤7の裏側下部寄りには遊技を
制御する遊技制御基板10が固定されているとともに、
その遊技制御回路、特に遊技制御、表示制御又は遊技時
の当たり発生を判定する乱数数等が書き込まれているR
OMの改竄を防止するために、遊技制御基板10は透明
な箱状の保護部材11で覆われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように公知の弾球
遊技機1にあっては、遊技制御基板10を保護部材11
に封入して封止手段12が施されて前記遊技制御基板1
0を簡単には開封できないようするとともに、開封の形
跡が残る構造を採用することにより、ROMの不正操作
をかなり抑制できる効果を上げてはいるが、前記遊技制
御基板10と保護部材11とを前記裏機構盤7から取り
外して、それらの外観と同じ外観を有する改竄済みの別
の遊技制御基板を別の保護部材内に封入して、それらを
そっくり交換するという不正操作が惹き起される虞があ
る。この場合、当然、保護部材には開封した形跡が外観
上残らないため、遊技制御基板に不正操作がされたか否
かは到底容易には判別できない。
【0006】また、前記各枠により構成される機枠(外
枠2,内枠4、裏機構盤7等により構成される)から遊
技盤5や遊技制御基板10を取外して新たなものと交換
し、上記機枠を新旧の機種で兼用する場合があることか
ら、交換の作業性を考えると、遊技盤5や保護部材11
の脱着は容易であることが好ましい。しかし、遊技盤5
や保護部材11の脱着を単に容易にしたのでは、前述し
たように遊技制御基板の改竄も容易となるため、脱着作
業の容易化は、不正防止の観点からは好ましくない。
【0007】本発明の課題は、制御部の取外しを許容し
ながら、その作業性を困難なものとし、交換作業の容易
性と不正防止のための安全性との双方の要求の調和を図
ることが可能な遊技機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、外枠と、該外枠に対して開閉可能
に取付けられた内枠と、該内枠の中央開口部に前面を臨
ませた遊技盤と、遊技盤の裏側に位置し賞球の取扱いに
利用される裏機構盤と、所定の制御を行う制御部と、制
御部を被覆して外部から制御部への接触を阻止するカバ
ー部材とを具備した遊技機にある。本発明によれば、第
三者が制御部に接触することを困難化でき、改竄等の不
正を防止することができる。
【0009】また、請求項2の発明は、制御部がカバー
部材に不可逆的結合手段を用いて結合されていることを
特徴とする請求項1記載の遊技機にある。本発明によれ
ば、制御部とカバー部材との分離が困難になり、不正な
分解を阻止することができる。さらに、分解後に再結合
した場合には、元の状態に戻ることがなく、分解された
痕跡が残るため、不正の発見が容易である。また、第三
者にとっては、他人に気付かれずに不正を行うことがで
きないため、不正発見の危険性が高く、未然の抑止効果
が得られる。
【0010】さらに、請求項3の発明は、カバー部材の
形状が所定の制御を行う制御部と他の制御部とを共に被
覆できるよう設定されていることを特徴とする請求項1
若しくは請求項2の遊技機にある。本発明によれば、カ
バー部材を大型化でき、カバー部材の運搬の困難性を高
めることができる。
【0011】また、請求項4の発明は、外枠と、外枠に
対して開閉可能に取付けられた内枠と、内枠の中央開口
部に前面を臨ませた遊技盤と、遊技盤の裏側に位置し賞
球の取扱いに利用される裏機構盤と、所定の制御を行う
制御部と、制御部を裏機構盤に封止する封止部材とを具
備した遊技機にある。本発明によれば、請求項1の発明
と同様に、第三者が制御部に接触することを困難化で
き、改竄等の不正を防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら本発明
に係る一実施形態(第一の実施態様)について詳述する
と、この実施例は従来から一般に使用されている遊技機
としての弾球遊技機においても当然実現できるが、好ま
しくは、図1、図2及び図3に示す弾球遊技機に適用さ
れる。すなわち、この実施態様に係る弾球遊技機50
は、その遊技機の本体枠である額縁状木製外枠51と、
前記外枠51の下部前面に打ち付けられた前面板52
と、同前面板52と外枠51とのなす左隅部において前
記前面板52に取り付けられた軸支手段53a及びその
上下方向において外枠51上に同様に取り付けられた軸
支手段53bからなる一対の軸支手段を中心に前面側に
片開き可能に取り付けられたほぼ額縁状の内枠54等か
らなる骨格構造を有している。
【0013】そして前記内枠54の前面側において上部
寄りには、逆U字形の開口部55を中央部に有する前面
枠56aが上下一対の軸支手段57b(図1において下
部軸支手段は見えない)を介して片開き可能に蝶着され
ており、軸支手段57bが存在しない側において前記内
枠54に装着されている施錠装置58にキー(図示な
し)を差し込んで回動させることにより、前記前面枠5
6aを開閉できるようになっている。
【0014】他方、前記内枠54の背面側において同内
枠54の中央部には開口部(図示なし)が形成されてお
り、その開口部に前面が臨むように遊技盤59が取り付
けられている。そしてその遊技盤59と前記前面枠56
aの背面側に取り付けられたガラス枠(図示なし)のガ
ラスGとの間において、かつ前記遊技盤59上に円弧状
に植設されたガイドレール60の内方側において、弾球
遊技機50の遊技領域Aが形成されている。
【0015】前記前面枠56aの直下位置において内枠
54には、前面枠56aと同様に片開き可能な板状の上
皿部材56bが取り付けられており、その上皿部材56
bに後述する排出樋の排出口61が形成されているとと
もに、上皿62が取り付けられている。また、上皿62
の堤状周縁部には景品球63(図3にのみ図示)を抜き
取る球抜きボタン64、(カード)返却ボタン65、貸
球ボタン66等の操作ボタンが設けられている。なお、
上皿部材56bは、その上辺部が前面枠56aの閉成時
にその下辺部に押圧されているので、前面枠56aを開
成しない限り開成できないようになっている。
【0016】さらに前記上皿部材56bと前面板52と
の間において内枠54の下部には、下皿67aと灰皿6
7bが取り付けられた下皿組立体56cが取り付けられ
ており、その中央部に前記上皿62に貯留しきれなかっ
た景品球63を後述する溢流樋96bを流下させてその
排出口68から受け入れ可能になっている。なお下皿組
立体56cには球抜きレバー69と発射手段70a(後
述する)の発射ハンドル70bとが設けられている。
【0017】次に、前記遊技盤59の中央部にはほぼ四
角形の液晶表示部Bを有する特別図柄表示装置71が設
けられていて、その上方において周辺に設けられた一対
の周縁装飾部72a、72b間には普通図柄表示装置7
3が設けられているとともに、前記特別図柄表示装置7
1の下方中央部に僅かな距離をおいて逆ハ字形をなす一
対の開閉翼74を備えている始動入賞装置75が設けら
れている。そしてさらに該始動装置75に続いて下方に
は大入賞装置76が、そしてその左右両側に所定距離を
おいて左右の入賞口77a、77bがそれぞれ設けられ
ている。なお、それらの入賞口77a、77bの斜め上
方外側にも入賞口78a,78bが配設されている。
【0018】その他、特別図柄表示装置71の下方コー
ナー側外方に風車79a、79bが設けられており、そ
れらの上方において前記周縁装飾部72a、72bの中
位には普通図柄作動ゲート78c、78dが設けられて
いる。さらに前記周縁装飾部72a、72bの背部には
通過樋(いわゆるワープ樋、図示なし)が設けられてお
り、それらの入球口80a、80bから前記通過樋を通
って降下した弾球が前記周縁装飾部72a、72bの下
部に形成されている排出口81a、81bより特別図柄
表示装置71の下部中央に設けられているベッド状集球
部84(いわゆるステージ)に集められるようになって
いる。前記遊技領域A外において前面枠56aの頂部に
は遊技効果ランプ82が設けられており、弾球遊技機5
0の左側には外枠51と同じ高さを有する幅狭のカード
ユニット83が併設されている。
【0019】上記前面構造を有する弾球遊技機50にお
いて、発射装置により発射された遊技球は、まずガイド
レール60の先端部から放出されて前記遊技領域Aを落
下し、遊技釘(図示略)に干渉して流路を変化させなが
ら流下する。遊技球の経路には、特別図柄表示装置71
の外側を回って風車79a、79bに当たるものや、普
通図柄作動ゲート78c、78dに入るものや、又は特
別図柄表示装置71上の入球口80a、80bに入って
前記通過樋中を落下して排出口81a、81bから排出
され、次いで前記ベッド状集球部84に寄せられて始動
装置75の上方付近に至るものなどがある。そして、遊
技球は最終的に前記始動入賞装置75、特別条件下で作
動する入賞装置76、その他の各種入賞口77a〜77
dに入るか、又は入賞しないで遊技盤59の中央最下部
に設けられているアウト球排出口85に進入した後機外
に排出されていゆく。
【0020】次に、本発明に係る弾球遊技機50の背面
について図4及び図5に基づいて説明する。ここで図4
は後述するカバー部材108(封止部材)を装着した状
態を示しており、図5は裏機構盤87のみを示してい
る。なお、図11と同様な部分については図示やその説
明を省略する。前記内枠54に対して、その背面側から
ほぼ正方形をなす板状の遊技盤(図4においては1点鎖
線で示されている)59が係止されているが、さらにそ
の遊技盤59に対してその背面側から下部コーナー部が
面取りされたほぼ縦長直方形状をなし、中央部にほぼ横
長直方形の開口部86を有する裏機構盤87(図4にお
いては実線と鎖線で示されている)が宛がわれ、その裏
機構盤87のほぼ3つのコーナー部付近に回動自在に設
けられた止着部材88の押圧止着作用により前記内枠5
4と裏機構盤87とは遊技盤59を介して強固に一体化
されている。
【0021】なお、前記開口部86は、遊技盤59に取
り付けた特別図柄表示装置71及びそれを制御するため
に該特別図柄表示装置の後方に重ねて取り付けられた図
柄表示制御板等が後方に突出するのを許容するものであ
る。また、裏機構盤87は、止着部材88を開放操作す
ることにより、図5中の右辺側を支点として、内枠54
に対し自在に開閉できる。図4中に符号120で示すの
はヒンジ部であり、図4及び図5中に符号87aで示す
のは、ヒンジ部120を構成する裏機構盤87のヒンジ
構成体(板金製)である。
【0022】前記裏機構盤87は、前面側、すなわち遊
技盤59に接する側には主として遊技領域Aにおける遊
技の際、弾球としての入賞球や遊技者に付与される景品
球63の取扱に利用されるものである。図5から分るよ
うに、背面側においてその上部左側コーナー部には機外
から供給される景品球を貯留する貯留タンク90、その
貯留タンク90から景品球を順次配列しながら降下させ
るタンクレール91、そのタンクレール91を通過した
景品球63に変位抵抗を与えて降下させるカーブ樋9
2、そのカーブ樋92から遊技の内容に応じて景品球6
3を計数しながら払出す払出装置93等の上部払出経路
が前記開口部86の右側板状部94上に順次連結形成さ
れている。
【0023】しかしながら、本発明に係る前記払出装置
93から景品球63が払い出される下部払出経路は2つ
に分岐し、一つの分岐樋95aは遊技時の景品球63を
払い出すのに使用され、他の分岐樋95bは、非遊技時
の球抜きに使用されるようになっている。従ってタンク
レール91とカーブ樋92との間には球抜きに使用され
る独立した球抜き樋が必ずしも必要ではない。なお、前
記カーブ樋92の途中に球切れ検知装置96が装着され
ており、前記二つの分岐樋95a96bのいずれか一方
にそれらの分岐樋95a、96bを通過する景品球63
を計数するための計数手段(図示なし)が装着されてい
る。
【0024】前記裏機構盤87において前記開口部86
の下方には、前記分岐樋95a、95bが再度1本の排
出樋(図示なし)となって合流形成されており、払出装
置93から払い出された景品球63は、前記排出樋を通
って前記上皿部材56bに開口している排出口61から
上皿62に供給されるようになっている(図1及び図2
参照)。景品球63を排出している過程で上皿62に景
品球63が満杯になると、やがて前記排出樋の中にも景
品球63が充満するが、排出樋の途中において溢流樋9
6aが設けられているので、前記景品球63は前記溢流
樋96aから下皿67aに流下するようになっている。
【0025】前記開口部86の下方において裏機構盤8
7の厚み方向真ん中には、図5に示すように垂直方向に
延展する下部中板97が設けられており、その中板97
の裏面側に前記溢流樋96aを介して下部外板98が固
定されている。そして前記下部中板97の表側に設けら
れた前記集合樋の下流部99が下部中板97に開口して
おり、集合樋を落下してきた入賞球が前記下流部99か
ら機外に排出されるようになっているとともに、前記溢
流樋96を通って落下した景品球63は下皿67aに排
出される。また、前記裏機構盤87の下方において前記
内枠54の左側コーナー部に遊技球を遊技領域Aに発射
するための発射装置70aが取り付けられている(図4
参照)。
【0026】また、裏機構盤97には多数の基板装着部
101〜106が形成されており、図5中における裏機
構盤97の右上隅部には、電源受電基板101a、外部
情報端子基板102a、表示LED中継基板103a、
及び、表示ランプ中継基板104aが装着されている。
さらに、裏機構盤87の右下隅部には電源ユニット10
5aと音声制御基板106aとが装着されている。
【0027】前記カバー部材108は、図4に示すよう
に、裏機構盤97の背面に宛がわれている。カバー部材
108は合成樹脂製のもので、一面を開放した箱状に成
型されている。さらに、カバー部材108は、ほぼ3つ
のコーナー部付近に回動自在に設けられた止着部材10
9の押圧止着作用により、前記内枠54と一体化されて
いる。また、カバー部材108は裏機構盤97とともに
内枠54に枢支されており、止着部材109を開放操作
することにより、図5中の右辺を中心として、内枠54
に対し自在に開閉できる。なお、図5中に符号120a
で示すのは、前記ヒンジ部120を構成するカバー部材
108のヒンジ構成体(板金製)である。
【0028】また、カバー部材108及び裏機構盤87
の取外し方向は上方向であるが、図6に示すように、両
者は内枠54の上向きピン付のヒンジ部構成体121に
上方から嵌め合わされており、カバー部材108のヒン
ジ部構成体120aは裏機構盤87のヒンジ部構成体8
7aの下側に廻り込んでいる。したがって、カバー部材
108を内枠54から取外す際には、内枠54を外枠5
1に対し開放した後に、遊技盤59との間のコネクタ分
離等の作業を行った後、カバー部材108を裏機構盤8
7とともに上方に持ち上げる必要がある。
【0029】さらに、図7に示すように、止着部材8
8,109の支点は一端に偏倚しており、内枠54を閉
じたままでは止着部材88,109が本体枠51に干渉
し、止着部材88,109を内枠54に突設された係止
鉤54aから離脱させることができない。つまり、内枠
54を閉じたままではカバー部材108や裏機構盤87
を取外すことはできない。
【0030】図8及び図9に示すように、カバー部材1
08の内側には、基板装着領域122が形成されてお
り、この基板保護領域122には、制御部としての第1
の基板装着部123と第2の基板装着部124とが設け
られている。第1の基板装着部123には遊技制御基板
100が装着されており、第2の基板装着部124には
賞球制御基板125が装着されている。遊技制御基板1
00は弾球遊技機50における遊技制御を司るものであ
り、賞球制御基板125は遊技状況に応じて払出装置9
3等を制御するものである。
【0031】第1及び第2の基板装着部123,124
は、いずれも合成樹脂製の基板受部123a,124a
と蓋部123b,124bとを不可逆的結合手段として
の結合部126,127を介して箱状に組合せたもので
ある。また、結合部126、127は、第1及び第2の
基板装着部に複数ずつ形成されている。なお、結合部1
26,127の構造は互いに略同様であるため、以下で
は一方の結合部126についてのみ説明し、他方の結合
部127の説明は省略する。
【0032】結合部126は、複数対(ここでは4組)
のビス通128とビス受129からなり、各ビス通12
8は連結部130を介して一体繋がっている。また、各
ビス受129も連結部131を介して一体に繋がってい
る。そして、ビス通128とビス受129とは、特殊ビ
ス132により連結されている。
【0033】特殊ビス132は、いわゆる「ワンウェイ
ねじ」と呼ばれるもので、一般的なビスと異なり、工具
による操作力の作用を締付方向(右回り方向)のみにし
か許容しないものである。つまり、特殊ビス132を締
付け方向に回転させてビス通128とビス受129とを
接合することは、一般の工具及びビス止め方法により容
易に実現できるが、特殊ビス132には反対方向への力
を受ける部分が無く、工具等を左回り方向へ回転させて
も、その力が特殊ビス132に伝わらず、特殊ビス13
2を緩めることができない。このため、ビス通128と
ビス受129とが特殊ビス132を介して一旦接合され
ると、連結部130,132を破壊し、ビス通128及
びビス受129を基板受部123a及び蓋部123bか
ら分離させなければ、蓋部123bを開放することがで
きない。また、この破壊作業も、第1の基板装着部12
3の3辺に対して行わなければ、蓋部123bを完全に
基板受部123aから分離させることはできない。な
お、各結合部126,127において、ビス通128と
ビス受129とは4組設けられているので、4回の結合
分離が可能である。
【0034】以上説明したような弾球遊技機50によれ
ば、カバー部材108が遊技制御基板100を被覆して
いるため、弾球遊技機50の裏側から内側の第1の基板
装着部123に接触することができず、接触の困難性が
高められている。
【0035】また、基板受部123aがカバー部材10
8に一体に成形されており、蓋部123bが基板部12
3aに不可逆的な結合部126を介して結合されている
ので、基板装着部123をカバー部材108から取り外
すことが困難である。さらに、カバー部材108はヒン
ジ部120や止着部材88,109を介して裏機構盤8
7に一体化されており、止着部材88,109は内枠5
4を開放した後でなければ解放操作することができな
い。したがって、裏機構盤87から遊技制御基板100
を直接容易には取外すことができない。さらに、本実施
形態では、第1の基板装着部123に蓋部123bを設
け、この蓋部123bを結合部126を介してカバー部
材108の基板受部123aに結合させているので、単
に基板受部123aに遊技制御基板100を装着した場
合に比べて、遊技制御基板100をカバー部材108か
ら分離させることが困難である。
【0036】さらに、カバー部材108は第1の基板装
着部123の他に第2の基板装着部124をも被覆でき
る程度に大型であるため、容易に運搬することができな
い。つまり、不正な第三者がカバーの部材108を偽造
したものに取り替えようとしても、遊技店等の公共の場
所は勿論、それ以外の場所へ他人に気付かれずに運び込
むことは困難である。なお、本実施形態では、カバー部
材108が他の基板装着部101〜106をも被覆でき
る程に大型であるから、運搬の困難性はより高いものと
なっている。
【0037】また、遊技制御基板100を裏機構盤87
から取外すためには、カバー部材108を開放或は分離
して第1の基板装着部123を分解しなければならない
ため、単純な交換作業(付替え作業)によっては不正を
行うことができない。さらに、結合部126が1つの基
板装着部123に複数箇所(ここでは3箇所)形成され
るとともに、矩形状の基板装着部123の三辺に配設さ
れているので、基板受部123aと蓋部123bとの間
に隙間をこじ開けることが困難である。したがって、基
板受部123aと蓋部123bとの隙間から異物を挿入
する等の不正操作を防止できる。
【0038】さらに、カバー部材108は裏機構盤87
の背後に位置し、第1及び第2のの基板装着部123,
124を裏機構盤87とは別個に保持するものであるか
ら、裏機構盤87の構造に制限されずに、その外形サイ
ズや各部形状を設定することができる。したがって、そ
の外形サイズや構造設計の自由度が大きく、遊技制御基
板100の改竄防止のための効果的な設計を容易に行う
ことができる。なお、一般に、カバー部材108の外形
寸法が大きいほど大型な成形金型が必要となるため、カ
バー部材108の改竄コストが大となり、不正な第三者
が改竄により獲得する利益を低減できる。このため、改
竄の抑制に貢献することができる。
【0039】また、本実施形態においては、カバー部1
08が裏機構盤87の背面全域を覆うと共に、カバー部
材108の背面が略平坦に形成されているので、弾球遊
技機51の背面に凹凸が露出せず、製造時や運搬時等の
取扱が容易である。また、弾球遊技機51の背面の凹凸
によって背面デザインが制約されることがなく、弾球遊
技機51の背面デザインの自由度を高めることができ
る。
【0040】また、蓋部123bを省略したとしても、
基板装着部123への接触の困難性や、カバー部材10
8の運搬の困難性を維持することは可能である。この場
合は、遊技制御基板100の基板受部123aへの結合
をより強固・複雑なものとすることが望ましい。
【0041】さらに、カバー部材108を適宜分割構造
とすれば成形金型を小型化できるためコスト削減に繋が
り、カバー部材108に適宜補強リブを設けることによ
り高剛性化が可能となる。
【0042】なお、本発明は第1の基板装着部123の
弾球遊技機50への取付けに一種の「はめ殺し構造」を
実現するものであるともいえる。つまり、ここでいう
「はめ殺し」とは、カバー部材108を裏機構盤87に
一旦結合させた後には、遊技制御基板100は勿論、第
1の基板装着部を弾球遊技機50から容易には分離させ
ることができないような、一部材に対する他の部材の取
付ける組付け工法を意味する。また、容易に分離させる
ことができないとは、不正な第三者による改竄作業を当
該第三者にとってコスト面や工数面で価値のないものと
するよう、分離作業が複雑困難化されていることや、組
付時に比べて分解時により大きなエネルギーを要するこ
と等を意味する。
【0043】(1)本発明はその根本的な技術的思想を
踏襲し発明の効果を著しく損なわない限度において前記
実施態様の一部分を、例えば次にように、変更して実施
することは当然許容される。 (2)カバー部材108の外形寸法を外枠と同等程度と
することができる。この場合はカバー部材108がより
大型化され、前述の各困難性、特に運搬の困難性を一層
高めることができるとともに、より広い範囲で弾球遊技
機50の裏面形状を平滑化できる。 (3)第1の基板装着部123における蓋部123bの
結合手法としては、前述したいわゆる「かしめ」に限ら
ず、例えば施錠を行ってもよい。 (4)また、本実施形態においては、第1の基板装着部
123のみを本発明の制御部として説明しているが、第
2の基板装着部124が改竄の対象となるおそれがある
場合には、第2の制御部124を本発明の制御部として
捉えることができる。また、これら以外の基板装着部1
01〜106が改竄の対象となるおそれのある場合に
は、これらの基板装着部101〜106をカバー部材1
08に形成することにより、不正な改竄を防止すること
ができる。なお、本実施形態においては、カバー部材1
08が基板装着部101〜106を間接的に被覆してい
るので、これによっても改竄防止の効果が得られてい
る。 (5)カバー部材の形状・大きさは、例えば図10及び
図11に示すように、裏機構盤87の背面の一部に集約
させてもよい。すなわち、本変形例においては、カバー
部材140が裏機構盤87の上下方向中央部よりも下方
に集約されている。なお、図10においては、裏機構盤
87の細部の図示が省略されている。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1の発明は、
外枠と、該外枠に対して開閉可能に取付けられた内枠
と、該内枠の中央開口部に前面を臨ませた遊技盤と、遊
技盤の裏側に位置し賞球の取扱いに利用される裏機構盤
と、所定の制御を行う制御部と、制御部を被覆して外部
から制御部への接触を阻止するカバー部材とを具備して
いる。したがって、第三者が制御部に接触することを困
難化でき、改竄等の不正を防止できるという効果があ
る。
【0045】また、請求項2の発明においては、制御部
がカバー部材に不可逆的結合手段を用いて結合されてい
る。したがって、制御部とカバー部材との分離が困難に
なり、不正な分解を阻止することができる。さらに、分
解後に再結合した場合には、元の状態に戻ることがな
く、分解された痕跡が残るため、不正の発見が容易であ
る。また、第三者にとっては、他人に気付かれずに不正
を行うことができないため、不正発見の危険性が高く、
未然の抑止効果が得られる。
【0046】さらに、請求項3の発明においては、カバ
ー部材の形状が所定の制御を行う制御部と他の制御部と
を共に被覆できるよう設定されている。したがって、カ
バー部材を大型化でき、カバー部材の運搬の困難性を高
めることができる。
【0047】また、請求項4の発明は、外枠と、外枠に
対して開閉可能に取付けられた内枠と、内枠の中央開口
部に前面を臨ませた遊技盤と、遊技盤の裏側に位置し賞
球の取扱いに利用される裏機構盤と、所定の制御を行う
制御部と、制御部を裏機構盤に封止する封止部材とを具
備している。したがって、請求項1の発明と同様に、第
三者が制御部に接触することを困難化でき、改竄等の不
正を防止することができる。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る弾球遊技機の一部破断正面図であ
る。
【図2】同じく一部破断上面図である。
【図3】同じく一部破断側面図である。
【図4】本発明に係る弾球遊技機の背面図である。
【図5】前記遊技機における裏機構盤の一部破断背面図
である。
【図6】本発明に係るヒンジ部を拡大して示す斜視図で
ある。
【図7】本発明に係る止着部材を拡大して示す説明図で
ある。
【図8】本発明に係るカバー部材の内側を概略的に示す
図である。
【図9】第1の基板装着部を分解して示す斜視図であ
る。
【図10】本発明の弾球遊技機の変形例を示す斜視図で
ある。
【図11】同じく本発明の弾球遊技機の変形例を示す側
面図である。
【図12】一般的な弾球遊技機を示す正面図である。
【図13】同じく一般的な弾球遊技機を示す背面図であ
る。
【符号の説明】
50 弾球遊技機 51 外枠 53a 軸支手段 54 内枠 59 遊技盤 87 裏機構盤 70a 発射手段 100 遊技制御基板 108 カバー部材(封止手段) 123 第1の基板装着部(制御部) 123a 基板受部 123b 蓋部 126 結合部(不可逆的結合手段) 132 特殊ビス A 遊技領域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外枠と、該外枠に対して開閉可能に取付け
    られた内枠と、該内枠の中央開口部に前面を臨ませた遊
    技盤と、該遊技盤の裏側に位置し賞球の取扱いに利用さ
    れる裏機構盤と、所定の制御を行う制御部と、上記制御
    部を被覆して外部から上記制御部への接触を阻止するカ
    バー部材とを具備した遊技機。
  2. 【請求項2】上記制御部が上記カバー部材に不可逆的結
    合手段を用いて結合されていることを特徴とする上記請
    求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】上記カバー部材の形状が上記制御部と他の
    制御部とを共に被覆できるよう設定されていることを特
    徴とする上記請求項1若しくは上記請求項2記載の遊技
    機。
  4. 【請求項4】外枠と、該外枠に対して開閉可能に取付け
    られた内枠と、該内枠の中央開口部に前面を臨ませた遊
    技盤と、該遊技盤の裏側に位置し賞球の取扱いに利用さ
    れる裏機構盤と、所定の制御を行う制御部と、上記制御
    部を上記裏機構盤に封止する封止部材とを具備した遊技
    機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009106584A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Sansei R & D:Kk 弾球遊技機
JP2010082251A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Sammy Corp 遊技機

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