JP2001095643A - 椅 子 - Google Patents

椅 子

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JP2001095643A
JP2001095643A JP28083899A JP28083899A JP2001095643A JP 2001095643 A JP2001095643 A JP 2001095643A JP 28083899 A JP28083899 A JP 28083899A JP 28083899 A JP28083899 A JP 28083899A JP 2001095643 A JP2001095643 A JP 2001095643A
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JP
Japan
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backrest
support rod
back support
mounting
upright
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Application number
JP28083899A
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English (en)
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Masaharu Koizumi
正春 小泉
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Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】背支桿が略U字型をなす椅子において、背もた
れの加工の容易性と取付作業の容易性とを図り得るもの
を提供する。 【解決手段】取付部52が、背支桿4の起立部41の後
面部411aを略覆った状態で取り付けられるように背
もたれ本体51の左右縁部51aを後方に回り込むよう
に延長して設けたものであり、さらに取付部52の後面
部52aに、ビス6の挿入孔pを設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として学校用家
具として使用される生徒用の椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の生徒用の椅子は、一般に使用さ
れる椅子と比べて比較的乱雑に扱われることが多いた
め、背もたれを支持する背支桿を、左右に立ち上がった
起立部とこれら起立部を連結する水平部とを具備する略
U字型のものにし、椅子に一定の強度を持たせるように
している。この場合、背支桿は、通常、丸スチールパイ
プを折り曲げて構成されている。そして、背もたれは、
その左右縁部に設けた取付部を介して、前記背支桿に取
り付けられる。
【0003】前記取付部は、背支桿が略U字型の場合、
背支桿の前面部に前方から嵌合し得るような構造のもの
が一般的で、具体的には、全体として背支桿の前半部を
略覆うような横断面半円弧状の形状をなしており、背支
桿の前半部の内側を構成する略1/4円弧状の部分を覆う
内面部と、背支桿の前半部の外側を構成する略1/4円弧
状の部分を覆う外面部とから構成されるものである。そ
して、前記取付部を介して背もたれを背支桿に取り付け
る時には、取付部の内面部に設けた挿入孔からビス等の
取付具を挿入し、背支桿の対応する位置に設けたネジ孔
に前記取付具をネジ作用で嵌めることにより、背もたれ
を背支桿に固定するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに、従来、背支桿が略U字型である場合、背もたれ
は、背支桿の前方側から背もたれの厚み方向に沿って嵌
め込まれるのが一般的であった。しかしながら、このよ
うに前方側から嵌め込むことができるような構成を実現
しようとすると、取付部の形状が背支桿の後面部を略覆
う位置まで回り込めないものとなる。また、挿入孔を外
面部側に設けると見栄えが悪い等の不具合があるため、
挿入孔の位置を内面部側に、取付具の挿入方向が背もた
れの面部に対して略平行或いは若干斜め方向となるよう
に設けねばならなかった。
【0005】また、通常、この種の椅子の背もたれは、
インジェクション成形により作られた合成樹脂製のもの
であり、成形時の金型の抜き方向は、背もたれの厚み方
向と同方向となる。ところが、前述したような構成のも
のであると、挿入孔をインジェクション成形時に形成す
ることが困難であるため、背もたれの主要部をインジェ
クション成形した後、孔開け加工をドリル等の工具を使
用して行わねばならない。しかも、その孔開け加工を取
付部の内側から背もたれの面方向に略沿って行わねばな
らないため、加工作業は非常に行い難いものとなる。一
方、前記挿入孔と軸心を一致させて背支桿に設けられる
ネジ孔も同様の不具合を有することとなる。また、取付
具を挿入孔に挿入してネジ孔にネジ作用で止める作業
も、取付部の内側から背もたれの面方向に略沿って行わ
ねばならず、さらに、左右の取付部で挿入方向が異なる
ため一度に左右の挿入孔を形成することができず、煩雑
さを伴うものであった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、先ず、背支桿が略U字型のものは、
背もたれの取付方向が該背もたれの厚み方向であり、背
支桿の前側から嵌め込むものであるという従来の考えに
固執することをやめ、例えば、背もたれの取付方向を背
もたれの面方向に沿ったものとし、背支桿の上方から該
背支桿に沿って取り付けるようにする方法をとる等、発
想の転換を図ることとした。そのため、前記背もたれの
取付部を、前記背支桿の後面部を略覆うような形状とす
ることが可能となり、加工と取付作業の容易性とを図り
得ることとなった。
【0007】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明は、左右に対を
なす起立部とこれら起立部を連結する水平部とから構成
される略U字型の背支桿と、前記背支桿に取付部を介し
て取り付けられる背もたれとを具備している椅子であっ
て、前記取付部が、前記背もたれの左右縁部に設けてあ
り、前記背支桿の起立部の後面部を略覆った状態で取り
付けられるものであることを特徴とする椅子である。
【0008】このような構成のものであると、背もたれ
の取付部が、背支桿の起立部の後面部を略覆った状態で
取り付けられるので、前記取付部を背支桿に固定する取
付具の取付位置を、取付部の真後ろに設定することがで
きる。したがって、例えば、取付具の挿入方向を背もた
れの厚み方向に一致させ得るように、前記取付部及び背
支桿の後面部に挿入孔やネジ孔を設けることができるた
め、その加工作業や取付具の挿入作業が非常に容易なも
のとなる。
【0009】具体的には、例えば、背もたれをインジェ
クション成形により作った場合、挿入孔の開口方向の少
なくとも一部と型枠の抜き方向を同方向とすることがで
きるので、金型に挿入孔を形成するための突起を予め作
りこんでおき、挿入孔の成形を背もたれ本体の成形とと
もに行うことができる上、複数孔も同時に成形すること
が可能となる。一方、挿入孔を本体と同時にインジェク
ション成形する以外にも、本体を先ず成形しておき、型
抜き後、ドリル等で孔開け加工を行うようにしてもよ
い。この場合にも、取付部を起立部の後面部を略覆うも
のとしているので、複数の軸を有するドリルを利用すれ
ば、左右の取付部の全ての孔開け作業を一度に行うこと
ができ、加工が非常に容易なものとなる。同様に、背支
桿にネジ孔を設ける加工も非常に容易に行うことができ
る。さらに、取付具の挿入作業も、背もたれの後面側か
ら厚み方向に略沿って、左右の取付部で取付具の挿入方
向を一致させて行うことができるので、左右の取付部で
取付時の姿勢をそれほど変えずに簡単に行うことができ
る。なお、本明細書中でいうところの起立部の後面部を
略覆う状態とは、取付部が、少なくとも起立部の横断面
形状の前後方向に延びる中心線を超えて後面部を覆って
いる状態である。
【0010】背もたれの好適な取付方法としては、取付
部が、背支桿の起立部に上方から略鉛直方向に沿って取
り付けられるものを挙げることができる。好適な実施の
形態としては、取付部が、前記起立部の後面部を略覆う
ように背もたれの左右縁部を後方に回り込むように延長
して一体に形成されたものを挙げることができる。
【0011】好適な実施の形態としては、背もたれが、
下縁に沿って設けた補強用リブを有しているものが挙げ
られる。このような構成のものであると、例えば、使用
時に使用者が通常の着座姿勢から背もたれの左右一方側
に荷重をかけて背もたれにもたれる等した場合には、使
用者の荷重が一方側に偏り、取付部、特に取付具に応力
がかかることとなるが、下縁部に補強用リブを設けてい
るため、背もたれに剛性が付与されて取付部及び取付具
に応力がかかることが軽減される。さらに、この補強用
リブにより、背もたれの下縁の接触面積が増加し、例え
ば背もたれの下縁を把持して椅子を持ち運ぶ際の持ちや
すさも図ることができる。
【0012】背もたれを上方から取り付ける場合に、補
強用リブが背支桿の起立部と干渉することを防止するに
は、補強用リブが、前記背もたれの左右縁部に設けた前
記取付部の下開口縁を避けて設けてあることが望まし
い。上方から略鉛直下方に降ろすだけの作業で背もたれ
を背支桿に取り付けることができるようにするには、背
支桿の水平部が、前記起立部よりも後方に変位した位置
にあり、前記取付部を起立部に沿って上方から取り付け
た場合に、水平部と補強用リブとが干渉することを回避
するようにしていることが望ましい。
【0013】背もたれの取付状態を安定したものとし得
るには、背もたれが、その上縁に、所定の取付位置で前
記水平部に上方から嵌合する嵌合部を有していることが
望ましい。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。椅子Aは、主として生徒用椅子として使
用されるものであり、図1〜図6に示すように、左右の
脚1と、前記左右の脚1に座受部3を介して支持された
座2と、前記座受部3の後端から連続して上方に起立し
た略U字型の背支桿4と、前記背支桿4に支持された背
もたれ5とを具備してなる。
【0015】左右の脚1は、ベース11と、このベース
11に支持された上下に高さ調節可能な支柱12とによ
り構成され、前記支柱12の下端部近傍を連結桿13に
より連結されている。座2は、インジェクション成形に
より形成された合成樹脂製のもので、薄板状の椅子本体
21と、この椅子本体21の下面から略格子状となるよ
うに垂下した複数の補強用リブ(図示せず)とを具備し
ている。この座2は、前記左右の支柱12の上端に略水
平状態で配置された座受部3により支持されている。座
受部3は、前記左右の支柱12の上端に連結された左右
一対の座受桿31と、前記座受桿31の前端部間を連結
して座2の前端部側を支持する前支持桿32と、前記座
受桿31の後端部間を連結して座2の後端部側を支持す
る後支持体33とを具備している。前記座受桿31は、
前後方向に延びる丸スチールパイプにより形成されたも
のであり、その後端から連続して前記背支桿4を略鉛直
方向に起立している。また、前支持桿32は、丸スチー
ルパイプにより形成されたものであり、後支持体33
は、略コ字型に折り曲げた金属製の薄板により形成され
たものである。
【0016】背支桿4は、前記座受桿31とともに一本
の丸スチールパイプを略U字型に曲げて形成したもので
ある。この背支桿4は、左右に立ち上がった対をなす起
立部41と、これら起立部41を連結する水平部42と
から構成されている。具体的には、前記起立部41は、
僅かに後方に傾斜しながら直線的に起立する第1の起立
部要素411と、この第1の起立部要素411の上端か
らさらに後方に湾曲しながら起立する第2の起立部要素
412とから構成され、左右の第2の起立部要素412
を前記水平部42により連結している。水平部42は、
平面視部分円弧状をなすように、中央部が左右端部に対
して後方に湾曲している。そして、この水平部42の左
右端部は、前記第2の起立部要素412を介して、前記
第1の起立部要素411よりも後方に変位した位置にあ
る。
【0017】そして、本実施例では、このような構成の
椅子Aにおいて、背もたれ5が、左右縁部5aに該背も
たれ5を背支桿4に取り付けるための取付部52を有し
ており、前記取付部52が、前記背支桿4の起立部41
の後面部411aを略覆った状態で前記起立部41に上
方から略鉛直方向に沿って嵌め得るものとなっている。
【0018】以下、背もたれ5の具体的な構造について
説明する。背もたれ5は、インジェクション成形により
一体成形された合成樹脂製のもので、薄板状の背もたれ
本体51と、この背もたれ本体51の左右縁部51aに
設けた前記取付部52と、下縁部51bに設けた補強用
リブ53と、上縁部51cに設けてあり、所定の取付位
置で背支桿4の水平部42に上方から嵌合する嵌合部5
4とを具備している。具体的には、この背もたれ5は、
インジェクション成形時、あらかじめ背もたれ5の形が
形成された金型内に合成樹脂を流し込み、図9に矢印で
示す補強用リブ53の突出方向と略等しい抜き方向に金
型を抜いて作られるものである。なお、取付部52は、
スライド金型により成形される。
【0019】取付部52は、図7及び図8に示すよう
に、前記背支桿4の起立部41の第1の起立部要素41
1の後面部411aを略覆うように、背もたれ本体51
の左右縁部51aを後方に回り込むように延長して一体
に形成されている。具体的には、この取付部52は、前
記背支桿4の丸スチールパイプの横断面形状に沿う部分
円弧状のものである。そして、この取付部52は、背も
たれ5を背支桿4の起立部41に固定するための取付具
たるビス6を挿入する挿入孔pを有している。
【0020】挿入孔pは、テーパ状の孔であり、前記取
付部52の後面部52aの上下2箇所に設けてある。こ
の挿入孔pのテーパの傾斜角度は、金型の抜き方向の傾
斜角度よりも大きなものとなっている。具体的には、前
記挿入孔pは、背もたれ5を成形する際に、金型に挿入
孔pを形成するための突起を設けておき、インジェクシ
ョン成形時に背もたれ本体51とともに成形される。そ
して、前述したように挿入孔pのテーパの傾斜角度が、
金型の抜き方向の傾斜角度よりも大きなものとなってい
るため、前記補強用リブ53の突出方向に沿った抜き方
向で金型を抜いた場合に、容易に抜いて形成することが
できる。また、第1の起立部要素411側の対応する位
置には、軸心を前記挿入孔pの軸心と一致させた状態
で、前記ビス6をネジ作用で嵌め得るネジ孔qが設けて
ある。このネジ孔qは、丸スチールパイプを折り曲げて
背支桿4を形成した後、4軸ドリルにより一度に孔あけ
加工される。
【0021】補強用リブ53は、図9に示すように、背
もたれ本体51の後面の下縁51b近傍から後下方に傾
斜させて突出した薄板状のものであり、背もたれ本体5
1とともに縦断面略逆Y字状をなすものである。なお、
この補強用リブ53は、図6に示すように、背もたれ5
の左右縁部51aに設けた取付部52の下開口縁を避け
て設けてある。また、背もたれ5を背支桿4に上方から
略鉛直方向に沿って取り付ける際に、この補強用リブ5
3と水平部42とが干渉しあうことを防止するべく、前
述したように、背支桿4の水平部42は、第1の起立部
要素411に対して後方に変位した位置にある。さら
に、この補強用リブ53の突出方向は、金型の抜き方向
と略同じ方向となっている。
【0022】嵌合部54は、図9に示すように、背支桿
4の水平部42を構成している丸スチールパイプの横断
面形状に沿う部分円弧状のものであり、取付部52を第
1の起立部要素411に上方から沿わせて取り付けた場
合に、所定の位置で水平部42に上方から嵌合し、背も
たれ5を取付位置に位置決め且つ仮保持するストッパ的
な役割も果たすものである。
【0023】次に、背もたれ5を背支桿4に取り付ける
場合の取付手順について説明する。先ず、図10に示す
ように、前記取付部52の下開口縁内に第1の起立部要
素411の上端が挿入されるように前記背もたれ5を背
支桿4に上方から嵌め込む。そして、前記取付部52を
第1の起立部要素411に沿わせて略鉛直下方に移動す
る。このとき、前述したように、背支桿4の水平部42
が、第1の起立部要素411に対して後方に変位した位
置にあるので、補強用リブ53と水平部42とが干渉し
あうことがない。さらに、背もたれ5を下方に移動させ
ていくと、図11に示すように、所定の位置で前記背も
たれ5の嵌合部54が前記水平部42に上方から嵌合
し、背もたれ5は、所定の取付位置で位置決め状態で仮
保持される。しかる後、取付部52の後面部52aに設
けた挿入孔pからビス6を挿入し、背支桿4のネジ孔q
にネジ作用ではめ、背もたれ5を背支桿4に固定する。
【0024】このような構成のものであると、背もたれ
5の取付部52が、背支桿4の第1の起立部要素411
の後面部411aを略覆った状態で取り付けられるの
で、前記取付部52を背支桿4に固定するビス6の取付
位置を、取付部52の真後ろに設定することができる。
したがって、ビス6の挿入方向を背もたれ5の厚み方向
に一致させ得るように、前記取付部52及び背支桿4の
後面部411aに挿入孔pやネジ孔qを設けることがで
きる。そのため、本実施例のように、背もたれ5をイン
ジェクション成形により作った場合、挿入孔pの開口方
向の少なくとも一部と金型の抜き方向を同方向とするこ
とができるので、金型に挿入孔pを形成するための突起
を予め作りこんでおき、挿入孔pの成形を背もたれ本体
51や取付部52の成形とともに行うことができる上、
複数孔も同時に成形することが可能となる。また、背支
桿4にネジ孔qを設ける加工も、背支桿4の後方から行
うことができ、特に本実施例のように複数の軸を有する
ドリル等を利用すれば、左右の起立部41の孔同時に開
口させることができ、孔開け加工が非常に容易なものと
なる。さらに、ビス6の挿入作業も、背もたれ5の後面
側から厚み方向に略沿って、左右の取付部52でビス6
の挿入方向を一致させて行うことができるので、取付時
の姿勢をそれほど変えずに簡単に行うことができる。
【0025】取付部52が、背支桿4の起立部41に上
方から略鉛直方向に沿って取り付けられるので、背支桿
4に沿わせて背もたれ5を取り付けることができ、取付
作業を円滑に行わせることができる。取付部52が、前
記起立部41の後面部411aを略覆うように背もたれ
5の左右縁部51aを後方に回り込むように延長して一
体に形成されたものであるので、簡単な加工で、背支桿
4の後面部を略覆うような形状が可能となる。
【0026】背もたれ5が、下縁部51bに沿って設け
た補強用リブ53を有しているので、背もたれに剛性が
付与されて荷重が一方側にかかることになっても回転が
防止され、ひいては取付部52及びビス6に応力がかか
ることが軽減される。さらに、この補強用リブ53によ
り、背もたれ5の下縁51bの接触面積が増加し、例え
ば背もたれ5の下縁51bを把持して椅子Aを持ち運ぶ
際の持ちやすさも図ることができる。
【0027】補強用リブ53が、前記背もたれ5の左右
縁部51aに設けた前記取付部52の下開口縁を避けて
設けてあるので、背もたれ5を上方から取り付ける場合
に、補強用リブ53が背支桿4の起立部41と干渉する
ことが防止され、取付作業が非常に容易に行える。背支
桿4の水平部42が、前記起立部41よりも後方に変位
した位置にあり、前記取付部52を起立部42に沿って
上方から取り付けた場合に、水平部42と補強用リブ5
3とが干渉することを回避するようにしているので、取
付部52を起立部41に沿って上方から嵌め込んだ場合
に、水平部42と補強用リブ53との干渉を気にするこ
となく、上方から略鉛直下方に降ろすだけの作業で背も
たれ5を背支桿4に取り付けることができ、取付の容易
性を図ることができる。
【0028】背もたれ5が、その上縁51cに、所定の
取付位置で前記水平部42に上方から嵌合する嵌合部5
4を有しているので、背もたれ5の取付状態を安定した
ものとすることができる。なお、本発明における構成
は、以上説明したものに限定されないのは勿論である。
例えば、挿入孔pは、型抜き後に、ドリル等で孔開け加
工を行って形成するようにしてもよい。この場合、例え
ば、複数の軸を有するドリルを利用すれば、左右の取付
部の全ての孔開け作業を一度に行うことができ、加工が
容易なものとなる。また、ビスは、タッピングビス等で
あってもよい。その他の構成も本発明の趣旨を逸脱しな
い範囲で種々変形が可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形勢で実
施され以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、本発明は、略U字型の背支桿に取付部を介して背も
たれを取り付けるようにしているものであり、前記取付
部が、前記背支桿の起立部の後面部を略覆った状態で取
り付けられるものであるため、ビス等の取付具の取付位
置を、取付部の後面部に設定することができる。したが
って、取付具の挿入孔及びネジ孔の孔開け加工及び挿入
作業を非常に容易に行うことが可能になる。
【0030】取付部が、背支桿の起立部に上方から略鉛
直方向に沿って取り付けられるならば、背支桿に沿わせ
て背もたれを取り付けることができ、取付作業を円滑に
行わせることができる。取付部が、前記起立部の後面部
を略覆うように背もたれの左右縁部を後方に回り込むよ
うに延長して一体に形成されたものであるならば、簡単
な加工で、背支桿の後面部を略覆うような形状が可能と
なる。
【0031】背もたれが、下縁に沿って設けた補強用リ
ブを有しているならば、背もたれに剛性が付与されて取
付部及び取付具に応力がかかることが軽減される。さら
に、この補強用リブにより、背もたれの下縁の接触面積
が増加し、例えば背もたれの下縁を把持して椅子を持ち
運ぶ際の持ちやすさも図ることができる。補強用リブ
が、前記背もたれの左右縁部に設けた前記取付部の下開
口縁を避けて設けてあるならば、背もたれを上方から取
り付ける場合に、補強用リブが背支桿の起立部と干渉す
ることが防止され、取付作業が非常に容易に行える。
【0032】背支桿の水平部が、前記起立部よりも後方
に変位した位置にあり、前記取付部を起立部に沿って上
方から取り付けた場合に、水平部と補強用リブとが干渉
することを回避するようにしているならば、取付部を起
立部に沿って上方から嵌め込んだ場合に、水平部と補強
用リブとの干渉を気にすることなく、上方から略鉛直下
方に降ろすだけの作業で背もたれを背支桿に取り付ける
ことができ、取付の容易性を図ることができる。
【0033】背もたれが、その上縁に、所定の取付位置
で前記水平部に上方から嵌合する嵌合部を有しているな
らば、背もたれの取付状態を安定したものとすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体斜視図。
【図2】同背もたれを外した状態を示す分解斜視図。
【図3】同正面図。
【図4】同平面図。
【図5】同側面図。
【図6】同背面図。
【図7】図3に対応するI-I線拡大端面図。
【図8】図7に対応する拡大断面図。
【図9】図3に対応するII-II線拡大端面図。
【図10】同作用説明図。
【図11】同作用説明図。
【符号の説明】
4…背支桿 41…起立部 411a…後面部 42…水平部 5…背もたれ 51a…左右縁部 51b…下縁部 51c…上縁部 52…取付部 52a…後面部 53…補強用リブ 54…嵌合部 6…取付具(ビス) A…椅子 p…挿入孔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右に対をなす起立部とこれら起立部を連
    結する水平部とから構成される略U字型の背支桿と、前
    記背支桿に取付部を介して取り付けられる背もたれとを
    具備している椅子であって、 前記取付部が、前記背もたれの左右縁部に設けてあり、
    前記背支桿の起立部の後面部を略覆った状態で取り付け
    られるものであることを特徴とする椅子。
  2. 【請求項2】取付部が、背支桿の起立部に上方から略鉛
    直方向に沿って取り付けられるものであることを特徴と
    する請求項1記載の椅子。
  3. 【請求項3】取付部が、前記起立部の後面部を略覆うよ
    うに背もたれの左右縁部を後方に回り込むように延長し
    て一体に形成されたものであることを特徴とする請求項
    1又は2記載の椅子。
  4. 【請求項4】背もたれが、下縁に沿って設けた補強用リ
    ブを有していることを特徴とする請求項1、2又は3記
    載の椅子。
  5. 【請求項5】補強用リブが、前記背もたれの左右縁部に
    設けた前記取付部の下開口縁を避けて設けてあることを
    特徴とする請求項4記載の椅子。
  6. 【請求項6】背支桿の水平部が、前記起立部よりも後方
    に変位した位置にあり、前記取付部を起立部に沿って上
    方から取り付けた場合に、水平部と補強用リブとが干渉
    することを回避するようにしていることを特徴とする請
    求項4又は5記載の椅子。
  7. 【請求項7】背もたれが、その上縁に、所定の取付位置
    で前記水平部に上方から嵌合する嵌合部を有しているこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の
    椅子。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003009983A (ja) * 2001-06-28 2003-01-14 Okamura Corp 椅子のシェル構造
JP2006187536A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Okamura Corp 椅子の背凭れ構造
JP2014024202A (ja) * 2012-07-25 2014-02-06 Aico Trading Co Ltd パイプ椅子用背もたれ、及びその射出成形方法

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