JP2001095438A - 魚釣用リ−ル - Google Patents

魚釣用リ−ル

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JP2001095438A
JP2001095438A JP27751599A JP27751599A JP2001095438A JP 2001095438 A JP2001095438 A JP 2001095438A JP 27751599 A JP27751599 A JP 27751599A JP 27751599 A JP27751599 A JP 27751599A JP 2001095438 A JP2001095438 A JP 2001095438A
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JP
Japan
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bearing
reel
shaft
fitted
rotating shaft
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JP27751599A
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English (en)
Inventor
Kazuya Nanbu
一弥 南部
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Globeride Inc
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Daiwa Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸受と回転軸の接触部間、及び軸受とリ
−ル本体の軸受取付部間に弾性体を介在させクリアラン
スを設けても軸支持精度が低下しないこと。 【解決手段】 スプ−ル回転軸6と回転軸からなるピニ
オン8とハンドル回転軸9の外周に夫々周溝6d、8
a、9jが形成されてOリング状の弾性体14、23、
29が嵌合され、周溝6d、8a、9j位置の外周に防
水軸受20、22、37が嵌合され、防水軸受20、2
2、37位置の右側枠1bの筒部1k内周面と、側板3
内に取り付けられた軸受構造体5の凹部5iの内周面と
透孔5mの内周面とピニオン8の他端外周面に夫々周溝
1n、5j、5n、8aが形成されてOリング状の弾性
体11、18、19、23が嵌合されている。前記各弾
性体で若干クリアランスを設けても、クリアランスによ
って生じる隙間から水が浸入することが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣用リ−ルの回
転軸が軸承される軸受とリ−ル本体及び回転軸の間の防
水を図った魚釣用リ−ルの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来魚釣用リ−ルはリ−ル本体に回転自
在に支持されたハンドルの回転で釣糸巻取り駆動機構を
駆動することでスプ−ルに釣糸を巻回する構成となって
いた。その中で、魚釣用両軸受型リ−ルは、スプ−ルを
備えたスプ−ル軸をリ−ル本体に回転自在に支持し、前
記スプ−ル軸をハンドルの回転操作に連動回転させて釣
糸を前記スプ−ルに巻回保持する構成である。前記スプ
−ル軸及びハンドル軸等の回転軸は、リ−ル本体に軸受
を介して支持されている。
【0003】しかし、前記軸受と回転軸間、及び前記軸
受とリ−ル本体間には、組み込み時の作業性を向上させ
るために、若干のクリアランスを設けてあるので、ごく
一般的に使用されている防水タイプの軸受を用いてリ−
ル本体の駆動部の防水を図ろうとしても、前記クリアラ
ンスによって生じる隙間から水が浸入して内部の駆動ギ
ヤが腐食する恐れがある。又、前記クリアランスを設け
ることで、軸受部にガタ付きを生じるため軸支持精度が
低下し、長期間の使用によってクリアランスが拡大し、
ガタ付きが更に拡大すると、ギヤの偏摩耗や巻取り効率
の低下といった不具合が生じ、早急な改善が必要とされ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、軸受と回転軸間、及び軸受とリ−ル本体間には、
組み込み時の作業性を向上させるために、若干のクリア
ランスを設けてあるので、ごく一般的に使用されている
防水タイプの軸受を用いてリ−ル本体の駆動部の防水を
図ろうとしても、前記クリアランスによって生じる隙間
から水が浸入して内部の駆動ギヤが腐食する恐れがあ
る。又、前記クリアランスを設けることで、軸受部にガ
タ付きを生じるため軸支持精度が低下し、長期間の使用
によってクリアランスが拡大し、ガタ付きが更に拡大す
ると、ギヤの偏摩耗や巻取り効率の低下といった不具合
が生じ、早急な改善が必要とされていることである。
【0005】本発明の目的は前記欠点に鑑み、軸受と回
転軸の接触部間、及び軸受とリ−ル本体の軸受取付部間
に弾性体を介在させクリアランスを設けても軸支持精度
が低下しない魚釣用リ−ルを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係わる本発明は、リ−ル本体に回転自在
に支持されたハンドルの回転で釣糸巻取り駆動機構を駆
動することでスプ−ルに釣糸を巻回する構成の魚釣用リ
−ルにおいて、前記リ−ル本体に回転可能に取付けられ
た種々の回転軸と前記リ−ル本体との間に軸受を介在さ
せると共に、前記軸受の内外周面に接触するべく、前記
リ−ル本体の軸受取付部及び回転軸の軸受との接触部に
弾性体を介在させたことを要旨とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1の本発明により、軸受2
0、22、37、55、75、97、99と回転軸6、
8、9、83a間、及び軸受とリ−ル本体A、A′間に
組み込み時の作業性を向上させるために、若干クリアラ
ンスを設けて、ごく一般的に使用されている防水タイプ
の軸受20、22、37、99を用いても、クリアラン
ス部分に弾性体11、14、18、19、23、29、
54、58、74、77、100、101、102、1
03を介在させることで、クリアランスによって生じる
隙間から水が浸入して内部の駆動歯車やピニオン等を腐
食することが無くなり、リ−ル本体A、A′の駆動部の
防水を確実に行うことが可能になる。
【0008】又、クリアランスを設け弾性体を介在させ
ることで、軸受部に生じるガタ付きを抑えることが可能
となり、軸支持精度が向上するので、長期間の使用によ
ってクリアランスが拡大することを大幅に抑えることが
可能となる。回転軸のガタ付きを最小限とすることが出
来るので、歯車の偏摩耗や巻取り効率の低下といった不
具合が解消される。回転軸のガタ付きが少ないので静音
駆動となる。
【0009】
【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明す
ると、図1から図4は第1実施例で魚釣用リ−ルを魚釣
用両軸受型リ−ルで述べれば、図1は魚釣用両軸受型リ
−ルの断面平面図、図2は側枠とハンドル側の側板と軸
受構造体の断面平面図、図3はリ−ル本体の反ハンドル
側の側板内部の分解要部拡大断面平面図、図4はリ−ル
本体のハンドル側の側板内部の要部拡大断面平面図であ
る。
【0010】魚釣用両軸受型リ−ルはリ−ル本体Aが側
枠1と側板2、3で構成されている。側枠1の左右両側
枠1a、1bが図示しない複数本の支柱とリ−ル脚の固
定板1cで一体的に平行に保持されて左側枠1aの外側
に側板2が、右側枠1bの外側に側板3が取り付けられ
ている。左側枠1aは前側に小径の透孔1dが形成さ
れ、右側面に突出部1eが形成されて突出部1e内に大
径の透孔1fが形成されている。左側枠1aの左側面に
外周より小径の筒部が形成されて側板2の大径の開口部
2aが嵌合されている。左側枠1aの左側面には軸受構
造体4が取り付けられている。側板2には側部に凹部2
bが形成されて凹部2b内に外側保持部材10が取り付
けられている。
【0011】右側枠1bの左側面前側に凹部1gと凹部
1gの中に小径の透孔1hが形成されている。右側枠1
bの左側面には突出部1iと突出部1i内に凹部1jが
形成され、凹部1jの内側に筒部1kと筒部1k内に段
付透孔1mが形成されている。段付透孔1m内周面には
溝内が台形の周溝1nが形成されて周溝1nの中にはO
リング状の弾性体11が嵌合されている。右側枠1bの
右側面に外周より小径の筒部が形成されて側板3の大径
の開口部3aが嵌合されている。右側枠1bの右側面に
透孔1mの周囲に凹部と凹部1oと複数の筒軸部1pが
形成されている。側板3には大径の透孔3bとそれより
小径の透孔3cが形成され、右側枠1bの筒軸部1pに
取り付けられた軸受構造体5が側板3の内側に取り付け
られている。
【0012】軸受構造体4は円板部4aの右側面に大径
の筒部4bとそれより小径の筒部4cが形成されてい
る。円板部4aの左側面の前側に突出部4dが形成さ
れ、小径の筒部4cの左側面には有底筒部4eが形成さ
れて筒部底面の左外側に筒部4fが形成されている。有
底筒部4eは上方に開口部4gが形成され、円板部4a
の左側面に複数の筒部4hが形成されてその一つは有底
筒部4eの下側に断面で図示されている。筒部4f内に
は軸受12が挿入されて軸受12にスプ−ル回転軸6の
小径部6aが軸承されている。
【0013】スプ−ル回転軸6の太径部6bにはスプ−
ル7の筒軸部7aが嵌合固定され、太径部6bの小径部
6a側には外周に回り止め部6cが形成されて遠心力ブ
レ−キ部材Bと軸方向に肉厚の歯車13が回り止め嵌合
されて歯車13は太径部6bに固定されている。太径部
6bの右端の外周には溝内が台形の周溝6dが形成され
て周溝6dの中にはOリング状の弾性体14が嵌合され
ている。スプ−ル回転軸6の太径部6bの右端にピンか
らなる係合部15が軸方向と直交するように設けられて
いる。
【0014】軸受構造体4の大径の筒部4bは左側枠1
aの大径の透孔1fに嵌合されると共に大径の透孔1f
にスプ−ル7のフランジ部7bが挿入されている。右側
枠1bの凹部1jにスプ−ル7の他方のフランジ部7b
が挿入されている。フランジ部7b、7cの間に釣糸巻
回胴部7dが形成されている。軸受構造体4の前側の突
出部4dには軸部16が固定されて軸部16に軸承され
た二重歯車17が歯車13に噛合されている。
【0015】軸受構造体5は円板部5aの左側面に右側
が開口した複数の筒部5bが形成されている。円板部5
aの右側面に左側が開口した筒部5cとそれより大径の
外径が二段の筒部5dが形成されている。筒部5cの外
周には周溝5eとネジ部5fとスリ割5gが形成されて
いる。筒部5c内には傾斜面と透孔5hと周溝と透孔5
hより小径の凹部5iと透孔と透孔より小径でスリ割5
gのある透孔が形成されている。凹部5iの内周面には
溝内が台形の周溝5jが形成されて周溝5jの中にはO
リング状の弾性体18が嵌合されている。外径が二段の
筒部5d内には大径の透孔5kとそれより小径の透孔5
mが形成され、透孔5mの内周面には溝内が台形の周溝
5nが形成されて周溝5nの中にはOリング状の弾性体
19が嵌合されている。
【0016】右側枠1bの段付透孔1mには防水軸受2
0、21が挿入されて防水軸受20でスプ−ル回転軸6
の太径部6b他端が軸承されている。防水軸受21で回
転軸からなるピニオン8の一端外周が軸承されている。
軸受構造体5の小径の筒部5c内の凹部5i内に防水軸
受22が挿入されて回転軸からなるピニオン8の他端が
軸承されている。回転軸からなるピニオン8の他端外周
に溝内が台形の周溝8aが形成されて周溝8aの中には
Oリング状の弾性体23が嵌合されている。軸受構造体
5の筒部5cの外周は側板3の透孔3cに挿入された後
断面凸形のカラ−24が嵌合されて周溝5eにOリング
25が嵌合される。軸受構造体5のネジ部5fには調整
ツマミ26が螺合されている。
【0017】ピニオン8は歯部8bと一側筒部8cと筒
部8c外周に形成された周溝8dと筒部8cの端部の係
合部8eとで形成されている。ピニオン8の筒部内周に
は押し軸104が挿入されている。係合部8eはスプ−
ル回転軸6の係合部15とでクラッチ機構が構成されて
係合部8eと係合部15の係合でクラッチON状態とな
る。
【0018】右側枠1bの凹部1oには軸受27が挿入
されてハンドル回転軸9の一端鍔部9aが嵌合されて軸
承されている。軸受27と鍔部9aは抜け止め板28で
抜け止めされている。ハンドル回転軸9は一端鍔部9a
と小径部9bと鍔部9cと中径部9dと太径部9eと、
鍔部9cと中径部9dの外周の回り止め部9fと、太径
部9eの回り止め部9gと、太径部9e他端の回り止め
部9hと、太径部9e他端側外周のネジ部9iとで形成
され、図でネジ部9iより左側の太径部9e外周に溝内
が台形の周溝9jが形成されて周溝9jの中にはOリン
グ状の弾性体29が嵌合されている。
【0019】ハンドル回転軸9の太径部9e外周には逆
転防止爪車30と摩擦部材31と駆動歯車32と制動部
材Cと押圧板33ところがり式一方向回転クラッチDの
カラ−からなる内輪34と二枚のバネ板35、36と防
水軸受37が嵌合され、ネジ部9iにドラグ制動調整ハ
ンドル38が螺合されている。回り止め部9hにはハン
ドル39が回り止め嵌合されてナット40で抜け止めさ
れている。駆動歯車32はハンドル回転軸9に回動自在
にかつ軸方向に移動可能に嵌合されると共に制動部材C
で摩擦結合されている。駆動歯車32はピニオン8の歯
部8bに噛合されている。軸受構造体5の外径が二段の
筒部5d内の透孔5kにはころがり式一方向回転クラッ
チDが挿入され、透孔5mには防水軸受37が挿入され
ている。
【0020】左側枠1aの前側の小径の透孔1dと右側
枠1bの前側の凹部1gと小径の透孔1hでレベルワイ
ンド装置Eの案内筒41とレベルワインド軸42が支持
されている。案内筒41の外周には釣糸案内体43が左
右に往復動自在に嵌合され、釣糸案内体43内に設けら
れて図示しない係合子がレベルワインド軸42の溝に係
合されている。レベルワインド軸42の一端に回り止め
嵌合された歯車44は二重歯車17の小歯車17aに噛
合されている。
【0021】前記Oリング状の弾性体11、14、1
8、19、23、29はSBR、NBR、シリコン、テ
フロン(登録商標)等が使用される。前記のように防水
軸受20、22、37が夫々取り付けられた、右側枠1
bの段付透孔1m内周面と、スプ−ル回転軸6の太径部
6b外周面と、軸受構造体5の凹部5i、透孔5mの内
周面と、ピニオン8の他端外周面と、ハンドル回転軸9
の太径部9e外周面とに溝内が台形の周溝1n、6d、
5j、5n、8a、9jが形成され、各周溝の中にはO
リング状の弾性体11、14、18、19、23、29
が嵌合されているから、各内周面と防水軸受20、2
2、37の外周面と、各外周面と防水軸受20、22、
37の内周面の間にクリアランスがあっても右側枠1b
と側板3との作るボックス内に水の浸入が阻止される。
前記リ−ル本体A側の各内周面は軸受取付部となり、回
転軸の各外周面は軸受との接触部となる。
【0022】前記のように魚釣用両軸受型リ−ルが構成
されると、軸受20、22、37と回転軸6、8、9
間、及び軸受とリ−ル本体A間に組み込み時の作業性を
向上させるために、若干クリアランスを設けて、ごく一
般的に使用されている防水タイプの軸受20、22、3
7を用いても、クリアランス部分に弾性体11、14、
18、19、23、29を介在させることで、クリアラ
ンスによって生じる隙間から水が浸入して内部の駆動歯
車やピニオン等を腐食することが無くなり、リ−ル本体
Aの駆動部の防水を確実に行うことが可能になる。又、
クリアランスを設け弾性体を介在させることで、軸受部
に生じるガタ付きを抑えることが可能となり、軸支持精
度が向上するので、長期間の使用によってクリアランス
が拡大することを大幅に抑えることが可能となる。回転
軸のガタ付きを最小限とすることが出来るので、歯車の
偏摩耗や巻取り効率の低下といった不具合が解消され
る。回転軸のガタ付きが少ないので静音駆動となる。
【0023】図5から図10は第2実施例で魚釣用リ−
ルを魚釣用電動リ−ルで述べれば、図5は魚釣用電動リ
−ルの断面平面図、図6は魚釣用電動リ−ルの要部拡大
断面平面図、図7は遊星減速機構の拡大断面側面図、図
8は駆動歯車回りとレベルワインド装置を断面で示した
要部断面正面図、図9はレベルワインド装置の要部拡大
断面正面図、図10は魚釣用電動リ−ルの断面側面図と
釣糸案内体の拡大断面側面図である。
【0024】魚釣用電動リ−ルのリ−ル本体Aは側枠1
と側板2、3で構成されている。側枠1は左右両側枠1
a、1bと図示しない支柱とリ−ル脚の固定板1cと指
載せ板1qが一体に、かつ左右両側枠1a、1bが平行
に保持されて左右両側枠1a、1bの外側には夫々側板
2、3が取り付けられている。両側枠1a、1b間の前
方下方に穿設された透孔1r、1sにモ−タ収容ケ−ス
45が嵌合されて取り付けられている。スプ−ル7はモ
−タ収容ケ−ス45と蓋体46内に設けられたスプ−ル
駆動モ−タ47と側板3の外側に設けたハンドル39で
回転される。両側枠1a、1b間の上方に穿設された透
孔1t、1uにレベルワインド装置Eの案内筒41とレ
ベルワインド軸42が支持されている。
【0025】左側枠1aの左側面には軸受構造体4′が
取り付けられている。軸受構造体4′は皿状に形成され
てスプ−ル回転軸6の小径部6aが軸承される軸受12
と、スプ−ル駆動モ−タ47の出力軸48を軸承する軸
受49が設けられている。太径部6bには歯車50が回
り止め嵌合されてEリング51で抜け止めされ、出力軸
48に歯車52が固定されて歯車50と歯車52は中間
歯車53に噛合されている。スプ−ル回転軸6の太径部
6b外周面には溝内が台形の周溝6eが形成されて周溝
6eの中にはOリング状の弾性体54が嵌合されてい
る。太径部6b外周にメタル軸受55、56を介してス
プ−ル7の釣糸巻回胴部7d内の両端が嵌合されてい
る。フランジ部7bの側部には歯車57が取り付けられ
ている。
【0026】右側枠1bの右側面に皿状で大径の回転盤
状内側板1vが形成され、内側板1vの中心に筒部1w
が形成されている。筒部1wの内周面には溝内が台形の
周溝1xが形成されて周溝1xの中にはOリング状の弾
性体58が嵌合されている。筒部1wの内周面にはメタ
ル軸受59が嵌合されている。
【0027】スプ−ル回転軸6の右側他側には回り止め
部6fと小径部6gが形成され、回り止め部6fにピニ
オン60が回り止め嵌合されている。小径部6gに遊星
歯車による減速機構Fの第1回転体61と軸受62が嵌
合されている。第1回転体61の板部61aに固定され
た軸部63に遊星歯車64が嵌合されて遊星歯車64は
ピニオン60に噛合されている。第1回転体61の中心
には歯車61bが形成されている。
【0028】軸受62には第2回転体65の筒部65a
が嵌合され、第2回転体65の板部65bに固定された
軸部66に遊星歯車67が嵌合されている。遊星歯車6
7は歯車61bに噛合されている。第2回転体65の筒
部65aに筒部65cが一体形成されている。筒部65
cの端面には係合部65dが形成されている。筒部65
aはスプ−ル7の他方フランジ部7bの外側にビス止め
された回転盤68の筒部68a内にカラ−を挟んで嵌合
され、筒部68aの外周にカラ−を介して軸受59が嵌
合されている。回転盤68の内側に遊星歯車による減速
機構Fが構成されている。他方フランジ部7bの外側凹
部内に外輪歯車7eが形成されて減速機構Fの遊星歯車
64、67が噛合されている。
【0029】側板3の内側には軸69の一端が埋設固定
され、軸69に回転軸からなるピニオン8が軸方向に移
動自在に嵌合されている。軸69の他端は減速機構Fの
第2回転体65の筒部65cに嵌合されている。ピニオ
ン8は歯部8bと一側筒部8cと筒部8c外周に形成さ
れた周溝8dと筒部8cの端部の係合部8eとで形成さ
れている。周溝8dにはクラッチ板70が嵌められ、係
合部8eは減速機構Fの第2回転体65に形成された係
合部65dとでクラッチ機構が構成されて係合部8eと
係合部65dの係合でクラッチON状態となる。ピニオ
ン8は駆動歯車32に噛合されている。
【0030】側板3の前後の中間に透孔3dが形成され
てクラッチ操作体71が回動自在に嵌合されている。ク
ラッチ操作体71は回動部71aと側板3の透孔3dか
ら外側に突出した回動部71aに操作レバ−71bが一
体的に取り付けられている。側板3内の回動部71aに
は回動板72が回り止め嵌合されて抜け止めされてい
る。回動板72にはピン72aが固定されてピン72a
はクラッチ作動板73の長孔の係合部73aに挿入され
ている。
【0031】側板3の前後の後側に透孔3eが形成され
て透孔3eの内周面には溝内が台形の周溝3fが形成さ
れて周溝3fの中にはOリング状の弾性体74が嵌合さ
れ、透孔3eの内周面にメタル軸受75が嵌合されてい
る。ハンドル回転軸9の一端は右側枠1bの円盤状内側
板1vの透孔1yにメタル軸受76を介して取り付けら
れ、ハンドル回転軸9の他端は側板3の透孔3eに嵌合
されたメタル軸受75ところがり式一方向回転クラッチ
Dのカラ−からなる内輪34を介して軸承されている。
内輪34のメタル軸受75が嵌合された位置の外周面に
溝内が台形の周溝34aが形成されて周溝34aの中に
はOリング状の弾性体77が嵌合されている。
【0032】ハンドル回転軸9の太径部9e外周には逆
転防止爪車30と摩擦部材31と駆動歯車32と制動部
材Cと押圧板33ところがり式一方向回転クラッチDの
カラ−からなる内輪34と二枚のバネ板35、36が嵌
合され、駆動歯車32と摩擦板31と制動部材Cの一部
が回動自在に嵌合されている。押圧板33と内輪34と
二枚のバネ板35、36が回り止め嵌合されている。ハ
ンドル回転軸9にはネジ部9iが形成されてネジ部9i
にドラグ制動調整ハンドル38が螺合されている。回り
止め部9hにはハンドル39が回り止め嵌合されてい
る。
【0033】第2実施例では、Oリング状の弾性体5
4、58、74、77が夫々取り付けられた、太径部6
bの外周面と、回転盤状内側板1vの筒部1wの内周面
と、側板3の透孔3eの内周面と、内輪34のメタル軸
受75が嵌合された位置の外周面とに溝内が台形の周溝
6e、1x、3f、34aが形成され、各周溝の中にO
リング状の弾性体54、58、74、77が嵌合されて
いるから、各内周面とメタル軸受59、75と、外周面
とメタル軸受55、75の内周面の間にクリアランスが
あっても右側枠1bと側板3との作るボックス内に水の
浸入が阻止される。他のメタル軸受76が嵌合された円
盤状内側板1vの透孔1yの内周面にも溝内が台形の周
溝とOリング状の弾性体を設けてもよい。
【0034】図5、図6で、モ−タ収容ケ−ス45と蓋
体46内に設けられたスプ−ル駆動モ−タ47は外形が
ゴムのシ−ル材や樹脂チュウブの熱加工等で被覆された
防水部材78で防水され、モ−タ収容ケ−ス45内部と
防水部材78の間にリキッド、ゾル、ゲル等の放熱部材
79が収納されている。モ−タ収容ケ−ス45と蓋体4
6は右側開口部45aと蓋体46の間に防水Oリング8
0を挾んで嵌合され、蓋体46には給電コ−ド81、8
2が引き出される筒部が形成されて筒部に夫々弾性体8
3、83が嵌合固定されて防水されている。
【0035】モ−タ収容ケ−ス45は別体で図示した
が、両側枠1a、1b間に両側枠1a、1bと一体に形
成してもよい。給電コ−ド81、82は図示しない側板
に設けられた給電接続部に接続され、外部から給電され
る。スプ−ル駆動モ−タ47は防水部材78と放熱部材
79を介在させてモ−タ収容ケ−ス45の中に支持され
ているので、モ−タノイズがリ−ル全体に殆ど伝わら
ず、静音化と放熱性が向上されてモ−タの出力をより上
げられる。
【0036】図8から図10で、レベルワインド装置E
の案内筒41の外周には釣糸案内体43が左右に往復動
自在に嵌合され、釣糸案内体43内は係合子84が設け
られて係合子84がレベルワインド軸42の溝に係合さ
れ、係合子84は両側枠1a、1b間に設けられた案内
杆85で抜け止めされている。レベルワインド軸42の
一端に回り止め嵌合された歯車44は、左側枠1aの左
側面に取り付けられた軸受構造体4″に固定された軸部
86に軸承された中間歯車87に噛合されている。スプ
−ル7のフランジ部7bの側部に取り付けられた歯車5
7に二重歯車88が噛合されて二重歯車88の軸部88
aは軸受構造体4″に固定された筒軸89に挿入され、
軸部88aに他方の二重歯車90が取り付けられて他方
の二重歯車90は中間歯車87に噛合されている。釣糸
案内体43内に挿入した係合子84を案内杆85で抜け
止めすると、部品点数が少なくコンパクトにすることが
出来る。
【0037】図11は第3実施例で魚釣用リ−ルを魚釣
用スピニングリ−ルで述べれば、図11は魚釣用スピニ
ングリ−ルの要部断面平面図と(a)左側部の拡大要部
断面平面図と(b)右側部の拡大要部断面平面図であ
る。
【0038】第3実施例で魚釣用スピニングリ−ルは、
リ−ル本体A′の本体91に回転軸筒92が回転自在に
軸承されて回転軸筒92の前側にロ−タ93が取り付け
られ、回転軸筒92の基部にピニオン92aが形成され
て駆動歯車94が噛合されている。回転軸筒92の中空
孔にはスプ−ル軸6′が前後に摺動自在に嵌合されてス
プ−ル軸6′の先端にスプ−ル7′が取り付けられてい
る。駆動歯車94の回転軸94aの中空孔にはハンドル
軸95が嵌合されてビス96で取り付けられている。本
体91の筒部91a内に取り付けられた防水軸受97と
ころがり式一方向回転クラッチDと、蓋体98の筒部9
8a内に取り付けられたメタル軸受99ところがり式一
方向回転クラッチDで回転軸94aの両端が軸承されて
いる。
【0039】筒部91aの内周面には溝内が台形の周溝
91bが形成されて周溝91bの中にOリング状の弾性
体100が嵌合されている。筒部98aの内周面には溝
内が台形の周溝98bが形成されて周溝98bの中にO
リング状の弾性体101が嵌合されている。回転軸94
aの両端外周面には夫々溝内が台形の周溝94b、94
cが形成されて周溝94b、94cの中にOリング状の
弾性体102、103が嵌合されている。
【0040】第3実施例では、Oリング状の弾性体10
0、101、102、103が夫々取り付けられた、筒
部91aの内周面と、筒部98aの内周面と、回転軸9
4aの両端外周面とに溝内が台形の周溝94b、98
b、94b、94cが形成され、各周溝の中にOリング
状の弾性体100、101、102、103が嵌合され
ているから、各内周面とメタル軸受97と防水軸受99
と、外周面とメタル軸受97と防水軸受99の内周面の
間にクリアランスがあっても本体91と蓋体98との作
るボックス内に水の浸入が阻止される。
【0041】前記説明では、各部の内周面や外周面に形
成した周溝を溝内が台形の周溝としたが、他の形状の周
溝としてもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0043】請求項1により、軸受と回転軸間、及び軸
受とリ−ル本体間に組み込み時の作業性を向上させるた
めに、若干クリアランスを設けて、ごく一般的に使用さ
れている防水タイプの軸受を用いても、クリアランス部
分に弾性体を介在させることで、クリアランスによって
生じる隙間から水が浸入して内部の駆動歯車やピニオン
等を腐食することが無くなり、リ−ル本体の駆動部の防
水を確実に行うことが可能になる。又、クリアランスを
設け弾性体を介在させることで、軸受部に生じるガタ付
きを抑えることが可能となり、軸支持精度が向上するの
で、長期間の使用によってクリアランスが拡大すること
を大幅に抑えることが可能となる。回転軸のガタ付きを
最小限とすることが出来るので、歯車の偏摩耗や巻取り
効率の低下といった不具合が解消される。回転軸のガタ
付きが少ないので静音駆動となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例で、魚釣用両軸受型リ−ルの断面平
面図である。
【図2】同側枠とハンドル側の側板と軸受構造体の断面
平面図である。
【図3】同リ−ル本体の反ハンドル側の側板内部の分解
要部拡大断面平面図である。
【図4】同リ−ル本体のハンドル側の側板内部の要部拡
大断面平面図である。
【図5】第2実施例で、魚釣用電動リ−ルの断面平面図
である。
【図6】同魚釣用電動リ−ルの要部拡大断面平面図であ
る。
【図7】同遊星減速機構の拡大断面側面図である。
【図8】同駆動歯車回りとレベルワインド装置を断面で
示した要部断面正面図である。
【図9】同レベルワインド装置の要部拡大断面正面図で
ある。
【図10】同魚釣用電動リ−ルの断面側面図と釣糸案内
体の拡大断面側面図である。
【図11】第3実施例で、魚釣用スピニングリ−ルの要
部断面平面図と(a)左側部の拡大要部断面平面図と
(b)右側部の拡大要部断面平面図である。
【符号の説明】
A、A′ リ−ル本体 11、14、18、19、23、29、54、58、7
4、77、100、101、102、103 弾性体 20、22、37、55、75、97、99 軸受 6、8、9、92a 回転軸 7、7′ スプ−ル 39 ハンドル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リ−ル本体に回転自在に支持されたハンド
    ルの回転で釣糸巻取り駆動機構を駆動することでスプ−
    ルに釣糸を巻回する構成の魚釣用リ−ルにおいて、前記
    リ−ル本体に回転可能に取付けられた種々の回転軸と前
    記リ−ル本体との間に軸受を介在させると共に、前記軸
    受の内外周面に接触するべく、前記リ−ル本体の軸受取
    付部及び回転軸の軸受との接触部に弾性体を介在させた
    ことを特徴とする魚釣用リ−ル。
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