JP2001095048A5 - - Google Patents

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【書類名】 明細書
【発明の名称】 無線通信方法及び無線通信端末装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自端末と他端末との間で無線通信経路を確定してデータ通信を行う無線通信方法であって、
前記自端末と他端末との間を結ぶ平均電界強度と最低電界強度との双方の測定値を求め、一方の平均電界強度の測定値が第1基準値以上であり、他方の最低電界強度の測定値が第2基準値以上である他端末を検索し、検索された他端末と自端末との間で無線通信経路を確定してデータ通信を行う
無線通信方法。
【請求項2】
自端末と他端末との間で無線通信経路を確定してデータ通信を行う無線通信方法であって、
前記自端末と他端末との間を結ぶ平均電界強度と、その電界強度の振幅との双方の測定値を求め、一方の平均電界強度の測定値が基準値以上であり、他方の電界強度の振幅測定値が最も小さい他端末を検索し、検索された他端末と自端末との間で無線通信経路を確定してデータ通信を行う
無線通信方法。
【請求項3】
前記自端末と他端末との間での無線通信経路を確定する制御を、無線通信用携帯端末より制御信号を出力して実行し、上記制御により確定した経路にてデータ通信を行う
請求項1又は2記載の無線通信方法。
【請求項4】
自端末と他端末との間で無線通信経路を確定してデータ通信を行う無線通信端末装置であって、
前記自端末と他端末との間を結ぶ平均電界強度を測定した平均電界強度の測定値を記憶する第1の記憶手段と、
前記自端末と他端末との間を結ぶ最低電界強度を測定した最低電界強度の測定値を記憶する第2の記憶手段と、
前記第1の記憶手段が記憶した平均電界強度の測定値が第1基準値以上であり、かつ第2の記憶手段が記憶した最低電界強度の測定値が第2基準値以上である他端末を検索する検索手段と、
前記検索手段が検索した他端末と自端末間で無線通信経路を確定してデータ通信する通信経路確定手段とを備えた
無線通信端末装置。
【請求項5】
自端末と他端末との間で無線通信経路を確定してデータ通信を行う無線通信端末装置であって、
前記自端末と他端末との間を結ぶ平均電界強度を測定した平均電界強度の測定値を記憶する第1の記憶手段と、
前記自端末と他端末との間を結ぶ電界強度の振幅を測定した振幅の測定値を記憶する第2の記憶手段と、
前記第1の記憶手段が記憶した平均電界強度の測定値が基準値以上であり、かつ第2の記憶手段が記憶した電界強度の振幅測定値が最も小さい他端末を検索する検索手段と、
前記検索手段が検索した他端末と自端末間で無線通信経路を確定してデータ通信する通信経路確定手段とを備えた
無線通信端末装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば電気、ガス、水道等の計器の検針値を遠隔地から無線により接続してデータ収集する無線通信方法に関し、さらに詳しくは端末間を結ぶ通信接続性能を高めてデータ収集する無線通信方法及び無線通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、無線によるデータ通信方法の一例として、上位のデータ収集ユニットと、下位の複数の端末無線ユニットとを通信接続し、その下位の端末無線ユニットからさらに枝分れして複数の端末無線ユニットとを通信接続したツリー構造の無線通信方法が知られている。
【0003】
このような無線通信方法を利用した場合、複数の端末無線ユニットに対して同様に複数の枝分れした通信経路が存在することになり、これらの通信経路から通信に適した1つの通信経路を決定して通信利用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような通信経路を決定する際は、通信経路を確立させる設計者が予め地図や設置現場での建築物の立地条件を鑑みて最良と思われる通信経路を決定し、この決定した経路情報をプログラムに組込んでいる。ところが、この場合は設計者の判断に頼っているため、勘に狂いが生じたり、プログラム作成時に間違いが生じることがあった。
【0005】
それゆえ、各端末無線ユニット間の平均電界強度を基準にして通信経路を決定する方法も知られている。この場合は、安定した通信が確保され易い高レベルの平均電界強度に設定しているが、一時的に最低電界強度が通信限界電界強度を下回ったときは通信できなくなり、通信エラーが発生してリトライ処理を頻繁に要するなど通信性能が低く、また信頼性が低い問題を有していた。
【0006】
そこでこの発明は、最低電界強度の落込み変動が通信性能に悪影響を与えることに着目し、平均電界強度の値だけでなく、この最低電界強度の値を通信可能な判断基準に用いることにより、信頼性の高い通信経路を確保することができる無線通信方法及び無線通信端末装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、自端末と他端末との間で無線通信経路を確定してデータ通信を行う無線通信方法であって、前記自端末と他端末との間を結ぶ平均電界強度と最低電界強度との双方の測定値を求め、一方の平均電界強度の測定値が第1基準値以上であり、他方の最低電界強度の測定値が第2基準値以上である他端末を検索し、検索された他端末と自端末との間で無線通信経路を確定してデータ通信を行うことを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、自端末と他端末との間で無線通信経路を確定してデータ通信を行う無線通信方法であって、前記自端末と他端末との間を結ぶ平均電界強度と、その電界強度の振幅との双方の測定値を求め、一方の平均電界強度の測定値が基準値以上であり、他方の電界強度の振幅測定値が最も小さい他端末を検索し、検索された他端末と自端末との間で無線通信経路を確定してデータ通信を行うことを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、前記自端末と他端末との間での無線通信経路を確定する制御を、無線通信用携帯端末より制御信号を出力して実行し、上記制御により確定した経路にてデータ通信を行うことを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、自端末と他端末との間で無線通信経路を確定してデータ通信を行う無線通信端末装置であって、前記自端末と他端末との間を結ぶ平均電界強度を測定した平均電界強度の測定値を記憶する第1の記憶手段と、前記自端末と他端末との間を結ぶ最低電界強度を測定した最低電界強度の測定値を記憶する第2の記憶手段と、前記第1の記憶手段が記憶した平均電界強度の測定値が第1基準値以上であり、かつ第2の記憶手段が記憶した最低電界強度の測定値が第2基準値以上である他端末を検索する検索手段と、前記検索手段が検索した他端末と自端末間で無線通信経路を確定してデータ通信する通信経路確定手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、自端末と他端末との間で無線通信経路を確定してデータ通信を行う無線通信端末装置であって、前記自端末と他端末との間を結ぶ平均電界強度を測定した平均電界強度の測定値を記憶する第1の記憶手段と、前記自端末と他端末との間を結ぶ電界強度の振幅を測定した振幅の測定値を記憶する第2の記憶手段と、前記第1の記憶手段が記憶した平均電界強度の測定値が基準値以上であり、かつ第2の記憶手段が記憶した電界強度の振幅測定値が最も小さい他端末を検索する検索手段と、前記検索手段が検索した他端末と自端末間で無線通信経路を確定してデータ通信する通信経路確定手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の作用及び効果】
この発明によれば、自端末と他端末との間で無線通信経路を確定する際、自端末と他端末との間を結ぶ平均電界強度と最低電界強度との双方の測定値を求め、一方の平均電界強度の測定値が第1基準値以上であり、他方の最低電界強度の測定値が第2基準値以上である他端末を検索し、双方の検索基準値を満した他端末と自端末との間で無線通信経路を確定し、この確定した無線通信経路でデータ通信を行う。
【0013】
この結果、端末間を結ぶ通信性能は、第1基準値を通信限界電界強度よりも少し高い値に設定して通信可能な電界強度を確保し、第2基準値を通信限界電界強度を下回る恐れのない僅かに高い通信可能な値に設定すれば、双方の基準値を満した検索条件を設定することができ、この検索条件に応じて端末間の通信に最も適した通信経路を選択することができる。
【0014】
例えば、端末間の通信時に最低電界強度の落込み変動が小さく全体的に安定した電界強度を維持していれば、平均電界強度が低くても通信限界電界強度を下回る恐れがないため終始安定した通信が得られる。これに対し、逆に、平均電界強度が高くても、最低電界強度の落込み変動が大きい場合は、一時的にでも通信限界電界強度を下回る恐れがあるため、通信には不向きな通信経路と判定することができる。このようにして通信経路を選択することにより、最も通信性能の良い通信経路を自動的に決定することができる。
【0015】
また、自端末と他端末との間で無線通信経路を確定する際、自端末と他端末との間を結ぶ平均電界強度の測定値と、その電界強度の振幅との双方の測定値を求め、一方の平均電界強度の測定値が基準値以上であり、かつ他方の電界強度の振幅測定値が最も小さい他端末を検索し、両検索条件を満した他端末と自端末との間で無線通信経路を確定し、この確定した無線通信経路でデータ通信を行うようにした場合は、電界強度の振幅を正確に検出するため、この振幅から最低電界強度の落込み変動を正確に測定することができ、それゆえ通信限界電界強度を下回る恐れのない通信経路を的確に確定することができる。
【0016】
さらに、自端末と他端末との間で無線通信経路を確定する際、自端末と他端末との間を結ぶ平均電界強度を測定した平均電界強度の測定値を第1の記憶手段が記憶し、前記自端末と他端末との間を結ぶ最低電界強度を測定した最低電界強度の測定値を第2の記憶手段が記憶し、第1の記憶手段が記憶した平均電界強度の測定値が第1基準値以上であり、かつ第2の記憶手段が記憶した最低電界強度の測定値が第2基準値以上である他端末を検索手段により検索し、この検索手段が検索した他端末と自端末間で無線通信経路を確定する通信経路確定手段を備えて構成した場合は、双方の記憶手段が記憶した平均電界強度の測定値と最低電界強度の測定値とに基づいて直ちに通信可能な複数の通信経路から1つの最適な無線通信経路を自動的に検索することができる。
【0017】
また、自端末と他端末との間で無線通信経路を確定する際、自端末と他端末との間を結ぶ平均電界強度を測定した平均電界強度の測定値を第1の記憶手段が記憶し、前記自端末と他端末との間を結ぶ電界強度の振幅を測定した振幅の測定値を第2の記憶手段が記憶し、前記第1の記憶手段が記憶した平均電界強度の測定値が基準値以上であり、かつ第2の記憶手段が記憶した電界強度の振幅測定値が最も小さい他端末を検索手段により検索し、この検索手段が検索条件を満した他端末と自端末間で無線通信経路を確定する通信経路確定手段を備えて構成した場合は、双方の記憶手段が記憶した測定値に基づいて直ちに通信可能な複数の通信経路から1つの最適な無線通信経路を自動的に検索することができ、ことに電界強度の振幅を正確に検出するため、この振幅から最低電界強度の落込み変動を正確に検索することができ、それゆえ通信限界電界強度を下回る恐れのない通信経路を自動的に確定することができる。
【0018】
このように、複数の通信経路から最も安定した通信経路を自動的に選択して決定するため、信頼性の高い通信経路決定機能が得られる。
【0019】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図1は家屋の電力消費量を自動検針する無線通信システム11を示し、この無線通信システム11は親局としての1つのデータ収集ユニットUと、家屋12…毎に設置された子局(端局)としての端末無線ユニットUa,Ub,Uc,Ud,Ue…との通信を一括して行う無線通信機能を有し、それぞれPHS(パーソナル・ハンディホン・システム)のトランシーバモードで接続している。
【0020】
また、通信される各家屋12…間は立地条件によって定められた例えば25db〜55db程度の通信可能な20db以上の通信電界強度で通信接続されている。
【0021】
親局のデータ収集ユニットUは、メインコントローラとして例えば電柱に設置され、センタ(基地局)13からの指令信号に基づいて検針値、ユニット呼出番号、その呼出時刻、端局経路(通信ルートL)情報等の検針データを収集し、この収集した検針データを折返しセンタ13に返信するものであって、このデータ収集ユニットUへは下位の端末無線ユニットUc→Ubから上位の端末無線ユニットUaへと通信に適した通信ルートLを経由させて通信接続している。
【0022】
子局の端末無線ユニットUa〜Ue…は、家屋12…毎の電力消費量を検針する各電力メータ14…に設置されて、データ収集ユニットUと無線で通信接続する。
【0023】
この場合、1つのデータ収集ユニットUと分散された端末無線ユニットUa〜Ueとの通信ルートLに際しては、データ収集ユニットUに直接通信接続される複数の端末無線ユニットUa,Ud,Ueと、これ以降に枝分れしてツリー構造に順次無線で通信接続される各端末無線ユニットUb,Uc…を有している。
【0024】
そして、最も下位の端末無線ユニットUcからは、その1つ上位の端末無線ユニットUbを経由させた後、さらに1つ上位の端末無線ユニットUaを経由させて、吸上げる如くデータ収集ユニットUへとデータを収集させるツリー構造のデータ収集機能を有し、このツリー構造のデータ収集機能により、分散された下位の端末無線ユニットUb,Ucからの検針データを上位の端末無線ユニットUaへと導き、これよりデータ収集ユニットUへとデータ収集する通信ルートLを確立している。
【0025】
図2は無線通信システム11に用いられるデータ収集ユニットUの制御回路ブロック図を示し、このデータ収集ユニットUのコントローラボード21上にCPU22と、第1フラッシュメモリ23と、第2フラッシュメモリ24と、RAM25とを搭載し、またCPU22には上位無線部(上位PHSモデム)26と下位無線部(下位PHSモデム)27とを接続している。
【0026】
そして、このCPU22は第1フラッシュメモリ23と、第2フラッシュメモリ24に格納されたプログラムに沿って上位無線部26と下位無線部27の通信動作を制御し、その制御データを各フラッシュメモリ23,24及びRAM25で読出し可能に記憶する。
【0027】
上述の第1フラッシュメモリ23は検針データと通信ルートとの記憶管理用に設けられ、第2フラッシュメモリ24は各ユニット間の通信状態記憶管理用に設けられる。
【0028】
上位無線部26は、センタ13側と通信接続し、このセンタ13側で管理されているデータに基づいて基本ルートマップの更新を可能にしている。これに対し、下位無線部27は通信可能な1つ下位の端末無線ユニットUa側と通信接続する。
【0029】
ところで、ユニット間で通信ルートLを決定する際、CPU22はユニット間を結ぶ平均電界強度の測定値と、最低電界強度の測定値との双方の測定値を求め、一方の平均電界強度の測定値が通信限界電界強度より高く、かつ他方の最低電界強度の測定値も同じく通信限界電界強度より高い通信ルートの端末無線ユニットを検索する。
【0030】
このとき、さらに最低電界強度の測定に際しては、その電界強度の振幅測定値を求め、この振幅測定値が最も小さくなる通信ルートの端末無線ユニットを検索し、これらの検索条件を満したユニット間を最も適した通信ルートLに決定している。
【0031】
このようにして決定された通信ルートLは、電界強度の振幅を検出して電界強度の安定性が分るため、この振幅から最低電界強度の落込み変動を正確に測定することができ、それゆえ通信限界電界強度を下回る恐れのない通信ルートLを的確に選択することにより、安定した通信維持を確保することができる。
【0032】
例えば、1つの端末無線ユニットから2つの端末無線ユニットに通信許容する第1の通信ルートと第2の通信ルートとが存在する場合、双方の通信ルートの電界強度の測定結果からCPU22は通信性能の良好な方を自動的に選択することができる。
【0033】
この選択方法は、先ず、図3(A)の第1通信ルートの場合、平均電界強度の値が高い値を示していても、最低電界強度の値が一時的に通信限界電界強度値を下回ることがある。
【0034】
これに対し、図3(B)の第2通信ルートの場合、平均電界強度の値が低い値を示していても、最低電界強度の値との差が少なく、通信限界電界強度値を下回らない場合は、通信許容状態が終始維持される。
【0035】
したがって、この場合は第2通信ルートの方が第1通信ルートに比べて通信安定性が高く、通信に適していると判定される。このようにして通信ルートLが決定され、決定された値が第1フラッシュメモリ23に記憶される。
【0036】
また、各ユニットU,Ua〜Ue間の電界強度の値は、通信ルート決定用に予め測定して求めておき、この値は第2フラッシュメモリ24に記憶している。例えば、通信対象エリアに存在する5局のユニット(図1の端末無線ユニットUa〜Ue)間の互いの平均電界強度の値を求めた測定結果を図4の平均電界強度テーブルに示している。
【0037】
この場合の測定結果は、ユニット毎に備えられる各送信部と受信部との無線部の構造上、ユニット間で互いに送受信交差した状態で通信され、しかも送信部と受信部とでは通信機械が異なり、また測定時間帯も異なるので同じ電界強度にはなり難い。また、図4中、太枠の実線で囲った部分は平均電界強度の測定結果を選択した方の値を示す。その選択後の大小を比較した5局のユニットの各々の選択結果を図5の平均電界強度テーブルに示す。
【0038】
図6は同じく5局のユニット(Ua〜Ue)の最低電界強度の測定結果の最低電界強度テーブルを示し、図7は測定値選択後の最低電界強度テーブルを示す。
【0039】
図8は電界強度の振れ幅テーブルを示している。この電界強度の振れ幅テーブルは、図5の平均電界強度テーブルの選択後の値から図7の最低電界強度テーブルの選択後の値を差引いて求めた値であり、このとき通信性能が安定する振れ幅の小さい方を選択する。そして、平均電界強度及び最低電界強度の値が20db以上の通信可能な状態であり、かつ電界強度の振れ幅が小さい値となる順に選択して通信ルートを決定する。
【0040】
次に、平均電界強度の具体的な決定方法を図9のフローチャートを参照して説明する。
今、通信条件として、通信限界電界強度の値が20db、上位のデータ収集ユニットUから下位のユニットに直接通信接続する直下ユニットUa,Ud,Ue(図1参照)の台数を3台とするとき、上位のデータ収集ユニットUに集計された図4に示す平均電界強度テーブルから図5に示す各々の端末無線ユニット間の平均電界強度の値を決定する。
【0041】
例えば、通信対象となる一方のユニットAと他方のユニットB間の通信ルートの平均電界強度を考えてみた場合(ステップn1 )、
一方のユニットAから他方のユニットBに送信したときの電界強度の値と、他方のユニットBから一方のユニットAに逆向きに送信したときの電界強度の値とを対比して、A→B間の値が平均値以上のとき、その値を平均電界強度の設定値とする(ステップn2 )。
【0042】
これに対し、双方の電界強度値を対比して、B→A間の電界強度値が大きいとき、その値を平均電界強度の設定値とする(ステップn3 )。
【0043】
このようにして、全てのユニット間の平均電界強度の値を決定する(ステップn4 )。
【0044】
次に、最低電界強度の具体的な決定方法を図10のフローチャートを参照して説明する。
同じく、通信条件として、通信限界電界強度の値が20db、上位のデータ収集ユニットUから下位のユニットに直接通信接続する直下ユニットUa,Ud,Ue(図1参照)の台数を3台とするとき、上位のデータ収集ユニットUに集計された図6に示す最低電界強度テーブルから図7に示す各々の端末無線ユニット間の最低電界強度の値を決定する。
【0045】
先ず、通信対象となる一方のユニットAと他方のユニットB間の通信ルートの最低電界強度を考えてみた場合(ステップn11)、
一方のユニットAから他方のユニットBに送信したときの電界強度の値と、他方のユニットBから一方のユニットAに逆向きに送信したときの電界強度の値とを対比して、A→B間の値の方が最低値のとき、その値を最低電界強度値に設定する(ステップn12)。
【0046】
これに対し、双方の電界強度値を対比して、B→A間の値の方が最低値のとき、その値を最低電界強度値に設定する(ステップn13)。
【0047】
このようにして、全てのユニット間の最低電界強度の値を決定する(ステップn14)。
【0048】
次に、通信ルートLの選択方法を図11のフローチャートを参照して説明する。
先ず、全ユニットに対し、その呼出番号の小さいものから順に接続元のユニットを選択する。すなわち、データ収集ユニットUの直下より接続するユニットを順次決定して行く(ステップn21)。
【0049】
このとき、平均電界強度及び最低電界強度が通信限界電界強度(20db)を超えていて、かつ平均電界強度から最低電界強度を差引いた値が小さいもの(電波の安定度合いが高いもの)より選択してデータ収集ユニットUに接続する(ステップn22)。
【0050】
このデータ収集ユニットUの直下に接続した台数分の選択が終了、あるいは接続可能な端末無線ユニットが無くなるまで通信ルートを選択する(ステップn23)。
【0051】
例えば、図1を参照して説明すると、データ収集ユニットUの直下には呼出番号(0010)、(0030)、(0050)の3台のユニットUa,Ud,Ueが存在する。次に、呼出番号(0020)のユニットUbは上記呼出番号(0010)のユニットUaの1つ下位に、呼出番号(0040)のユニットUcは接続条件に合うものが呼出番号(0020)のユニットUbのみ、なので(0020)のユニットUbの下位に接続されることになる。
【0052】
そして、全ての接続可能な端末無線ユニットUa〜Ue…との接続が終ると、この接続が完了したことにより各通信ルートL…の選択処理が終了する(ステップn24)。
【0053】
上述のように、ユニット間で通信ルートを確定する場合、ユニット間を結ぶ平均電界強度と最低電界強度との双方の測定値を求め、一方の平均電界強度の測定値及び他方の最低電界強度の測定値がそれぞれ通信限界電界強度値以上である他ユニットを検索し、通信限界電界強度値を満したユニット間で通信ルートを確定し、この確定した通信ルートでデータ通信を行う。
【0054】
この結果、ユニット間を結ぶ通信性能は、通信限界電界強度値よりも少し高い値を確保し、かつ通信限界電界強度値を下回る恐れのない通信可能な値であることを確認すれば、双方の電界強度の基準(通信限界電界強度値)を満した検索条件が得られ、この検索条件に応じてユニット間の通信に最も適した通信ルートを選択することができる。
【0055】
したがって、ユニット間の通信時に最低電界強度の落込み変動が小さくて全体的に安定した電界強度を維持していれば、通信限界電界強度を下回る恐れがないため終始安定した通信が得られる。これに対し、最低電界強度の落込み変動が大きい場合は、一時的にでも通信限界電界強度を下回る恐れがあるため、通信には不向きな通信ルートと判定することができる。このようにして通信ルートを選択することにより、通信性能の良い通信ルートを自動的に決定することができる。
【0056】
また、電界強度の振幅を求めた場合は、この振幅から最低電界強度の落込み変動を正確に測定することができるため、通信限界電界強度を下回る恐れのない信頼性の高い電界強度を確保して通信ルートを確定することができる。
【0057】
この発明と、上述の一実施例の構成との対応において、
この発明の自端末及び他端末は、実施例の各端末無線ユニットUa〜Ueに対応し、
以下同様に、
無線通信経路は、通信ルートLに対応し、
第1基準値、第2基準値及び基準値は、通信限界電界強度に対応し、
第1の記憶手段及び第2の記憶手段は、第2フラッシュメモリ24に対応し、
検索手段及び通信経路確定手段は、CPU22に対応するも、
この発明は請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、上述の一実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0058】
例えば、上述の実施例では電気消費量の検針値をデータ収集する場合を示したが、これに限らず、ガス、水道等の各種の機器使用量のデータ収集、自動販売機やPOSの売上データ収集に適用することができる。
【0059】
また、通信ルートの選択制御については、データ収集ユニットUやセンタ13の上位装置、端末無線ユニットUa〜Ueの下位装置に限らず、係員が携帯する携帯端末で行ってもよい。
【0060】
さらに、ユニット間の接続可能な条件として最低電界強度を20db以上必要と定義したが、通信時の気温や周囲の環境条件等の様々な通信条件を考慮して設定すれば、さらに精度の高い通信ルートの選択ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の無線通信システムの一例を示す概略説明図。
【図2】 この発明の無線通信システムの制御回路ブロック図。
【図3】 この発明の測定した電界強度値と時間との関係を示す図表。
【図4】 この発明の平均電界強度テーブル例を示す測定データ図。
【図5】 この発明の選択後の平均電界強度テーブルを示すデータ図。
【図6】 この発明の最低電界強度テーブル例を示す測定データ図。
【図7】 この発明の選択後の最低電界強度テーブルを示すデータ図。
【図8】 この発明の電界強度の振れ幅テーブルを示すデータ図。
【図9】 この発明の平均電界強度の決定方法の処理動作を示すフローチャート。
【図10】 この発明の最低電界強度の決定方法の処理動作を示すフローチャート。
【図11】 この発明の通信ルートの選択処理動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
11…無線通信システム
12…家 屋
13…センタ
14…電力メータ
U…データ収集ユニット
Ua〜Ue…端末無線ユニット
22…CPU
24…第2フラッシュメモリ
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