JP5849851B2 - 無線端末装置、無線通信システム及び無線端末装置制御方法 - Google Patents

無線端末装置、無線通信システム及び無線端末装置制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線端末装置、無線通信システム及び無線端末装置制御方法に関する。
近年、居住環境、自然保護、健康管理又は交通状況などを管理するために各種の情報をモニタすることを目的としてセンサネットワークを用いることが増えてきている。センサネットワークでは、通信機能を持たせたセンサ(以下では、「センサ端末装置」という。)を各所に配置し、各センサ端末装置が自立的にネットワークを構築する。センサ端末装置は、周囲のセンサ端末装置とランダムアクセス方式による無線通信を行う。ランダムアクセス通信とは、送信するデータが発生するたびに、データが発生した端末装置から他の端末装置へデータの送信が行われる通信形態である。ランダムアクセス通信の例としては、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collusion Access)方式がある。そして、センサ端末装置は、予め決められた通信経路の選択方法に従って周囲のセンサ端末装置の中からデータを送信する端末を特定して通信経路を選択する。このようにして、センサネットワーク内のセンサ端末装置は、無線マルチホップネットワークを構築する。無線マルチホップネットワークとは、各ノードがデータを転送する機能を有し、直接的に通信できないノード同士も、間にはさまれたノードを経由して通信が可能な無線ネットワークである。そして、各センサ端末装置は、マルチホップを用いて目的の装置にデータを送信する。無線マルチホップネットワークをアドホックネットワークと呼ぶ場合もある。
センサネットワークなどの無線マルチホップネットワークでは、目的にあった詳細な情報を取得するために膨大な数の無線端末装置が用いられる。膨大な数の無線端末装置を用いてネットワークを構成する場合、各無線端末装置は安価に購入できることが望ましい。一方、無線端末装置の製造では、出荷前に各無線端末装置の検査がなされることが一般的である。
低コストに製造される無線端末装置においては、コスト削減のため簡単な検査しか行わない場合が多い。このため、低コストに製造された無線端末装置では、製造ばらつきが大きくなってしまうおそれがある。例えば、低コストに製造された無線端末装置では、それぞれの受信感度が大きく異なることが考えられる。ここで、受信感度とは、通信に必要な受信品質を確保できる最小の受信電力を表す指標であり、その最小受信電力を受信感度点と呼ぶ。そして、受信感度点の低い、つまり、受信感度の高い無線端末装置は小さな受信電力でも信号を検出できるが、受信感度の低い無線端末装置は小さな受信電力では信号を検出することが困難である。そのため、同一リンク間であっても、片方の無線端末装置において受信電力が受信感度点以上であるが他方の無線端末装置では受信電力が受信感度点未満となる場合が発生し、その場合双方向の通信を行うことが困難となる。
なお、無線マルチホップネットワークでは以下のような技術が提案されている。例えば、自局がオフラインになるときに、自局の代理となるプロキシ局を検索し、自局の代理となる指示を出す従来技術が提案されている。また、アドホックネットワーク内のどの端末でも新たに参入する端末への参入許可を出せるようにするという従来技術が提案されている。さらに、新たに設置される端末の参加手続きをネットワーク上に配置された端末が行い、新端末にネットワークアドレスを割り当てるという従来技術が提案されている。
特開2003−258811号公報 国際公開第2008/132808号 特開2008−206124号公報
しかしながら、製造ばらつきに対して特別な対処を行わない従来の無線マルチホップネットワークでは、低コストの無線端末装置を用いた場合に、双方向の通信を確実に確立することは困難である。そのため、ネットワークの構築率が下がってしまい、無線マルチホップネットワークとしての十分な機能を得ることが困難である。
また、オフライン時に自局の代理となる指示を出す従来技術では、受信感度情報を他局に送信するために、出荷前に測定した受信感度を各装置に記憶させており、装置の製造コストを低く抑えることは困難である。これは、アドホックネットワーク内のどの端末でも新たに参入する端末への参入許可を出せる従来技術でも、新たに設置される端末の参加手続きを端末が行う従来技術でも同様である。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、ランダムアクセス通信を行う無線端末装置における双方向の通信を確実に確立させる無線端末装置、無線通信システム及び無線端末装置制御方法を提供することを目的とする。
本願の開示する無線端末装置、無線通信システム及び無線端末装置制御方法は、一つの態様において、通信部は、複数の他の無線端末装置とランダムアクセス通信を行う。受信電力測定部は、前記他の無線端末装置からの受信電力を測定する。受信感度取得部は、前記受信電力測定部により測定された受信電力を基に自装置の推定受信感度を取得する。受信感度通知部は、前記受信感度取得部により取得された前記自装置の推定受信感度を前記他の無線端末装置に報知する。算出部は、各前記他の無線端末装置から報知された前記他の無線端末装置の推定受信感度を基に各前記他の無線端末装置の所要受電力を算出する。経路選択部は、前記所要受信電力を基に前記他の無線端末装置の中から送信先を選択する。
本願の開示する無線端末装置、無線通信システム及び無線端末装置制御方法の一つの態様によれば、ランダムアクセス通信を行う無線端末装置における双方向の通信を確実に確立させることができるという効果を奏する。
図1は、センサネットワークの構成図である。 図2は、実施例1に係る無線端末装置のブロック図である。 図3は、受信感度の決定方法を説明するための図である。 図4は、受信感度が異なるセンサ端末装置間で同一受信電力を用いて双方向の通信を行った場合を説明するための図である。 図5は、所要受信電力を用いて双方向の通信を行った場合を説明するための図である。 図6は、実施例1に係るセンサ端末装置における受信電力決定の処理のフローチャートである。 図7は、実施例2に係るセンサ端末装置の定期的な受信感度の決定の処理のフローチャートである。 図8は、実施例3に係るセンサ端末装置のブロック図である。 図9は、実施例3に係るセンサ端末装置の定期的な受信感度の決定の処理のフローチャートである。 図10は、センサ端末装置のハードウェア構成図である。
以下に、本願の開示する無線端末装置、無線通信システム及び無線端末装置制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する無線端末装置、無線通信システム及び無線端末装置制御方法が限定されるものではない。特に以下では、無線マルチホップネットワークの例としてセンサネットワークを例に説明するが、無線マルチホップネットワークを構築するシステムであれば他のシステムでもよい。
図1は、センサネットワークの構成図である。図1におけるセンサネットワークは、無線マルチホップネットワークを構築している。図1における一つ一つの丸がセンサ端末装置を表している。例えば、図1におけるセンサ端末装置1A〜1Cなどである。以下では、センサ端末を特に区別しない場合、単に「センサ端末装置1」という。そして、各センサ端末装置1を結ぶ線が通信経路を表している。各センサ端末装置1は、互いに通信経路で結ばれたセンサ端末装置1と通信を行うことができ、その通信経路を用いてデータを送信する無線マルチホップネットワークを構築している。例えば、センサ端末装置1Aは、センサ端末装置1Bにデータを中継させることで、センサ端末装置1Cへデータを送信する。各センサ端末装置1は、他のセンサ端末装置1と、ランダムアクセス通信方式による無線通信(以下では、「ランダムアクセス通信」という。)を行う。
図2は、実施例1に係る無線端末装置のブロック図である。本実施例に係るセンサ端末装置1は、センサ101、センサ情報記憶部102、データ処理部103、受信部104、送信部105、パケット生成部106及びパケット転送部107を有している。また、センサ端末装置1は、受信感度測定部108、受信感度報知部109、経過時間計測部110、受信感度読取部111、受信感度記憶部112、経路コスト計算部113、経路決定部114及び経路記憶部115を有している。
センサ101は、例えば、温度や湿度をセンシングする。ここで、本実施例では、一例として温度や湿度をセンシングしているが、センシングできる情報であればこれに限らない。例えば、生体情報やドアの開け閉めの情報などでもよい。そして、センサ101は、センシングによって得た情報をセンサ情報記憶部102に記憶させる。センサ情報記憶部102は、メモリなどの記憶装置である。
受信部104は、他のセンサ端末装置1が送出したパケットを受信する。ここで、受信部104が受信するパケットには、経路構築に用いられるHelloパケットなども含まれる。Helloパケットは、Helloパケットを送出した装置の存在を報知し、通信の確立及び維持のために利用されるパケットである。また、受信部104は、定期的に他のセンサ端末装置1から送信される経路構築パケットを受信する。ここで、経路構築パケットとして、Helloパケットを用いてもよい。
受信部104は、受信したパケットの宛先を確認する。この時、受信部104は、受信したパケットがHelloパケットか否かの判定も行う。そして、受信部104は、受信したパケットを受信感度測定部108へ出力する。また、受信したパケットが自装置宛の信号の場合、受信部104は、受信した信号をデータ処理部103へ出力する。これに対し、受信したパケットの宛先が他のセンサ端末装置1の場合、受信部104は、受信したパケットをパケット転送部107へ出力する。また、受信したパケットがHelloパケットの場合、受信部104は、Helloパケットを受信感度読取部111へ出力する。また、経路構築パケットを受信した場合、受信部104は、経路構築パケットを経路コスト計算部113及び経路決定部114へ出力する。ここで、本実施例では、経路構築パケットを定期的に送信して経路を更新していく場合で説明したが、経路の更新は他の方法でもよい。例えば、データを含むデータパケットを送信する際に、その前に経路構築パケットをネットワーク上の他のセンサ端末装置1に送信して、データパケット送信のたびに経路を構築してもよい。
データ処理部103は、自装置宛のパケットを受信部104から受信する。そして、データ処理部103は、受信したパケットからデータを抽出して操作者に提供する。また、データ処理部103は、センサ情報記憶部102に記憶されているセンサ情報を取得する。そして、データ処理部103は、取得したセンサ情報をまとめるなど加工してパケット生成部106へ出力する。
パケット生成部106は、センサ情報を含むデータをデータ処理部103から受ける。そして、パケット生成部106は、センサ情報を含むパケットを生成する。また、パケット生成部106は、パケットの送信先のセンサ端末装置1の情報を後述する経路記憶部115から取得する。そして、パケット生成部106は、生成したパケットを送信部105へ出力するとともに、出力したパケットを経路記憶部115から取得したパケットの送信先のセンサ端末装置1へ送信する指示を送信部105に通知する。
また、パケット生成部106は、定期的にHelloパケットを生成する。この時、受信感度の情報をHelloパケットへ追加する指示を後述する受信感度報知部109から受けていれば、パケット生成部106は、受信感度報知部109から受信した受信感度の情報をHelloパケットに追加してHelloパケットを生成する。そして、パケット生成部106は、Helloパケットを送信部105へ出力するとともに、Helloパケットをブロードキャストで送信する指示を送信部105へ通知する。
パケット転送部107は、他のセンサ端末装置1へ宛てられたパケットの入力を受信部104から受ける。そして、パケット転送部107は、宛先のセンサ端末装置1へパケットを送信する場合の転送先のセンサ端末装置1の情報を経路記憶部115から取得する。そして、パケット転送部107は、受信したパケットを送信部105へ出力するとともに、出力したパケットを転送先のセンサ端末装置1へ送信する指示を送信部105に通知する。
送信部105は、パケット生成部106又はパケット転送部107からパケットの入力を受ける。また、送信部105は、パケットの送信先のセンサ端末装置1の情報の入力を、パケットの送信元であるパケット生成部106又はパケット転送部107から受ける。そして、送信部105は、受信したパケットを指定された送信先のセンサ端末装置1へ送信する。受信部104及び送信部105が、「通信部」の一例にあたる。
受信感度測定部108は、自装置に電源が投入されると、受信電力の測定を開始する。受信感度測定部108は、例えば、受信部104がパケットを受信した場合、パケットの入力を受信部104から受ける。そして、受信感度測定部108は、受信したパケットの受信電力の測定を行う。またパケットを受信していない場合には、受信感度測定部108は、パケットを受信していない状態の受信電力を測定する。また、受信感度測定部108は、電源投入による受信電力の測定の開始を経過時間計測部110へ通知する。その後、受信感度測定部108は、受信電力の測定開始からの経過時間が閾値を超えた旨の通知を経過時間計測部110から受ける。受信感度測定部108は、受信電力の測定開始からの経過時間が閾値を越えた旨の通知を経過時間計測部110から受けるまで、受信電力の測定を行う。
そして、受信感度測定部108は、自装置に電源が投入されてからの経過時間が閾値を越えるまでの間の最小の受信電力(以下では、「最小電力」という。)の値を取得する。そして、受信感度測定部108は、最小電力の値を受信感度点とする。図3は、受信感度点の決定方法を説明するための図である。図3は、縦軸が受信電力を表し、横軸が時間の経過を表している。受信感度測定部108は、受信電力の測定開始から閾値までの経過時間の間に、図3に示すような、受信電力の測定値を取得する。そして、受信感度測定部108は、図3に示す受信電力の測定結果を取得した場合、最小値20で示される受信電力を受信感度点とする。ここで、受信感度測定部108が決定した受信感度点は、最小電力であり実際の受信感度点とは異なるが、受信電力が最小の場合には信号が加わらないノイズのみの受信電力と考えられるので、受信電力として考えることができる。この受信感度測定部108が決定した受信感度点が、「推定受信感度」の一例にあたる。そして、以下では、受信感度測定部108による受信電力の測定及び受信電力点の取得を「受信感度の測定」という場合がある。
そして、受信感度測定部108は、受信感度点すなわち最小電力の値を受信感度報知部109へ出力する。ここで、本実施例では、受信感度測定部108は、電源が投入されてから閾値を超えるまでの経過時間の間の最小電力を自装置の受信感度点として決定し、その後は受信感度点の更新を行わないが、これは他の方法でもよい。例えば、受信感度測定部108は、電源が投入されている間、常に受信電力を計測し、最小電力が更新される度に、更新された最小電力の値を受信感度報知部109に受信電力として報知する構成でもよい。
経過時間計測部110は、タイマを有している。また、経過時間計測部110は、受信電力の測定を行う時間の閾値を予め記憶している。経過時間計測部110は、受信電力測定の開始の通知を受信感度測定部108から受ける。そして、経過時間計測部110は、受信感度測定の開始からの経過時間を自己が有するタイマを用いて計測する。経過時間計測部110は、予め記憶している閾値を経過時間が超えると、経過時間が閾値を肥えた旨の通知を受信感度測定部108へ通知する。この受信感度測定部108が、「受信感度取得部」の一例にあたる。
受信感度報知部109は、受信感度点である最小電力の値の入力を受信感度測定部108から受ける。そして、受信感度報知部109は、受信感度点である最小電力の値をパケット生成部106へ出力する。さらに、受信感度報知部109は、受信感度点の値を含む受信感度の情報をHelloパケットに追加して送信するようにパケット生成部106に指示する。
受信感度読取部111は、他のセンサ端末装置1から受信したHelloパケットの入力を受信部104から受ける。そして、受信感度読取部111は、受信したHelloパケットの送信元のセンサ端末装置1の識別情報を取得する。さらに、受信感度読取部111は、受信したHelloパケットに含まれる受信感度の情報を取得する。そして、受信感度読取部111は、受信感度の情報及びその受信感度の情報を送信したセンサ端末装置1の識別情報を受信感度記憶部112へ出力する。
受信感度記憶部112は、受信した受信感度の情報及びその受信感度に対応するセンサ端末装置1の識別情報を受信感度読取部111から取得する。そして、受信感度記憶部112は、受信した受信感度の情報に含まれる受信感度点の値とセンサ端末装置1の識別情報とを対応付けて記憶する。言い換えれば、受信感度記憶部112は、受信した受信感度点の値を、受信した識別情報を有するセンサ端末装置1の受信感度点として記憶する。Helloパケットは周囲の各センサ端末装置1から送信されるので、受信感度記憶部112は、周囲の各センサ端末装置1それぞれの受信感度点を記憶する。
経路コスト計算部113は、使用する無線通信方式において望まれる受信品質を表す所要SNRを予め記憶している。所要SNRは、無線通信方式に応じて所定の値が割り当てられる。
経路コスト計算部113は、経路構築パケットの入力を受信部104から受ける。そhして、経路構築パケットを受信すると、経路コスト計算部113は、受信したHelloパケットの送信元のセンサ端末装置1の識別情報を受信感度読取部111から取得する。そして、経路コスト計算部113は、Helloパケットの送信元のセンサ端末装置1を通信が可能なセンサ端末装置1と判定する。
経路コスト計算部113は、例えば、パケットをあるセンサ端末装置1へ送信するための経路を求める場合、そのセンサ端末装置1までの各経路のホップ数を計算する。経路コスト計算部113は、各センサ端末装置1への各経路のホップ数を計算する。ここで、経路の情報とは、該当するセンサ端末装置1までに経由する全てのセンサ端末装置1の情報を含む。
そして、経路コスト計算部113は、各センサ端末装置1への各経路の情報及びその経路のホップ数の情報を経路決定部114へ通知する。
経路決定部114は、経路構築パケットの入力を受信部104から受ける。そして、経路構築パケットを受信すると、経路決定部114は、Helloパケットの送信元のセンサ端末装置1の識別情報及び各センサ端末装置1の受信感度点の値を受信感度記憶部112から取得する。そして、経路決定部114は、通信可能なセンサ端末装置1の受信感度点の値と所要SNRとを加算して所要受信電力を算出する。この所要受信電力は、該当するセンサ端末装置1と通信をする際に必要となる受信電力を表しており、該当するセンサ端末装置1との間のRSSI(Received Signal Strength Indicator)である。そして、経路決定部114は、通信が可能な各センサ端末装置1の所要受信電力を記憶する。
次に、経路決定部114による、あるセンサ端末装置1へのパケットを例に、パケットの送信経路の決定方法を説明する。ここでは、パケットの宛先となっているあるセンサ端末装置1を「宛先のセンサ端末装置1」という。経路決定部114は、宛先のセンサ端末装置1への各経路の情報及びその経路のホップ数の情報の入力を経路コスト計算部113から受ける。そして、経路決定部114は、受信した各経路における自装置の次のセンサ端末装置1のうち、受信電力が所要受信電力を超えているセンサ端末装置1を抽出する。
ここで、図4及び図5を参照して、所要受信電力を超えるセンサ端末装置との通信について説明する。図4は、受信感度が異なるセンサ端末装置間で同一受信電力を用いて双方向の通信を行った場合を説明するための図である。図5は、所要受信電力を用いて双方向の通信を行った場合を説明するための図である。図4及び図5は、縦軸はRSSIを表している。横軸は、双方向の通信を行うセンサ端末装置1を表している。ここでは、センサ端末装置Aとセンサ端末装置Bとが通信を行う場合で説明する。
図4の斜線で表される領域の受信感度31がセンサ端末装置Aの受信感度を表している。受信感度31のRSSIが、センサ端末装置Aの受信感度点の値である。そして、受信感度32がセンサ端末装置Bの受信感度を表している。受信感度32のRSSIが、センサ端末装置Bの受信感度点の値である。この場合、センサ端末装置Aの方がセンサ端末装置Bに比べて受信感度点の値が小さい。受信感度点の値が小さいとは、受信感度つまり信号を識別する能力が高いことを意味する。そして、値33で表されるRSSIで双方向の通信を行った場合、センサ端末装置Aでは、受信感度31に所要SNR34を加算した値よりも値33の方が大きいため、センサ端末装置Bからセンサ端末装置Aへの通信が可能である。ここで、受信感度を所要SNRに加算するとは、当該受信感度にける受信感度点の値に所要SNRの値を加算することである。これに対して、センサ端末装置Bでは、受信感度32に所要SNR35を加算した値よりも値33の方が小さい。この場合、センサ端末装置Bにおいて所要SNR35を得るには、矢印36で表される分だけRSSIが足りない。そのため、センサ端末装置Aからセンサ端末装置Bへの通信が困難となる。
これに対して、図5では、センサ端末装置A及びBの受信感度点の値に所要SNRを加えた所要受信電力を用いて通信を行っている。この場合、センサ端末装置Aにおいて受信感度41に所要SNR43を加えたRSSI44となるように通信が行われる。このため、センサ端末装置Bからセンサ端末装置Aへの通信が可能となる。また、センサ端末装置Bにおいて受信感度42に所要SNR45を加えたRSSI46となるように通信が行われる。このため、センサ端末装置Aからセンサ端末装置Bへの通信が可能となる。すなわち、経路決定部114が抽出した、受信電力が所要受信電力を超えるセンサ端末装置であれば、自装置からそのセンサ端末装置へパケットを送信することが可能である。
そして、経路決定部114は、抽出したセンサ端末装置1の中から、最もホップ数が少ない経路上の自装置からの送信先のセンサ端末装置1を、宛先のセンサ端末装置1への経路上の自装置の次のセンサ端末装置1として決定する。ここで、ホップ数が最も少ない経路が複数ある場合、経路決定部114は、自装置の次のセンサ端末装置1の候補のセンサ端末装置1のうち最も受信電力が高いセンサ端末装置1を自装置の次のセンサ端末装置1として決定する。そして、経路決定部114は、自装置の次のセンサ端末装置1の情報を経路記憶部115へ送信する。この経路コスト計算部113及び経路決定部114が、「経路選択部」の一例にあたる。
経路記憶部115は、各センサ端末装置1への通信経路の情報、すなわち、各センサ端末装置1へパケットを送る場合の経路上の自装置の次のセンサ端末装置1の情報を経路決定部114から取得する。そして、経路記憶部115は、各センサ端末装置1への通信経路の情報を記憶する。
次に、図6を参照して、本実施例に係るセンサ端末装置における受信電力決定の処理の流れについて説明する。図6は、実施例1に係るセンサ端末装置における受信電力決定の処理のフローチャートである。
センサ端末装置1は、電源の投入を受ける(ステップS101)。
受信感度測定部108は、自装置の最小電力をリセットする(ステップS102)。ここで、最小電力のリセットとは、予め決められたある程度高い値を最小電力として設定するなどである。
受信感度測定部108は、他のセンサ端末装置1から送信されたパケットを受信し、受信電力の測定を行い、受信感度点の値を測定値として取得する(ステップS103)。
受信感度測定部108は、測定値が最小電力より低いか否かを判定する(ステップS104)。測定値が最小電力より低い場合(ステップS104:肯定)、受信感度測定部108は、測定した最小電力を最小電力として記憶し、記憶している最小電力を更新する(ステップS105)。これに対して、測定値が最小電力より高い場合(ステップS104:否定)、受信感度測定部108は、ステップS106へ進む。
受信感度測定部108は、経過時間計測部110からの通知により、経過時間が閾値を超えたか否かを判定する(ステップS106)。経過時間が閾値を超えていない場合(ステップS106:否定)、受信感度測定部108は、ステップS103へ戻る。
これに対して、経過時間が閾値を超えた場合(ステップS106:肯定)、受信感度測定部108は、記憶している最小電力を受信感度点として決定する(ステップS107)。
以上に説明したように、本実施例に係るセンサ端末装置は、あるセンサ端末装置から受信したパケットの所定の時間のうちの最小電力を、当該センサ端末装置の受信感度点とする。そして、本実施例に係るセンサ端末装置は、受信電力が受信感度点の値と所要SNRを加えた所要受信電力を超えるセンサ端末装置の中から次にパケットを送信する送信先のセンサ端末装置をえらび、経路を選択する。これにより、選択した経路において、センサ端末装置間の双方向の通信を確実に確立でき、ネットワーク構築率の向上に寄与することができる。
次に、実施例2について説明する。本実施例に係るセンサ端末装置は、定期的に受信感度を測定することが実施例1と異なる。本実施例に係るセンサ端末装置のブロック図も図2のブロック図で表される。そこで、以下では、定期的な受信感度の測定の機能を主に説明する。以下の説明では、実施例1と同じ符号を有する各部は特に説明の無い限り同じ機能を有するものとする。
受信感度測定部108は、実施例1と同様に、電源が投入されると受信電力の測定を開始し、受信電力の測定を開始してからの経過時間が閾値を超えるまで受信電力の測定を行う。そして、受信電力の測定を開始してからの経過時間が閾値を超えるまでの間の最小電力を受信感度点として求め、受信感度報知部109に受信感度点の値を通知する。
その後、本実施例では、受信感度測定部108は、定期的に経過時間計測部110から受信電力の測定タイミング到来の通知を受ける。そして、測定タイミング到来の通知を受けると、受信感度測定部108は、受信電力の測定を開始し、その後、測定タイミングが到来してからの経過時間が閾値を超えた旨の通知を経過時間計測部110から受けるまで、受信電力の測定を行う。そして、受信感度測定部108は、測定タイミングが到来してからの経過時間が閾値を超えるまでの間の最小電力を、自装置の受信感度点として新たに記憶し更新する。そして、受信感度測定部108は、新たに求めた受信感度点の値を受信感度報知部109に通知する。
経過時間計測部110は、前回の受信電力の測定が終了してからの経過時間の測定タイミング計測閾値を予め記憶している。そして、経過時間計測部110は、経過時間が閾値を超えた旨の通知を受信感度測定部108へ通知してからの経過時間を計測する。経過時間計測部110は、経過時間が測定タイミング計測閾値を超えると、測定タイミング到来を受信感度測定部108に通知する。さらに、経過時間計測部110は、測定タイミング到来からの経過時間を計測する。そして、経過時間計測部110は、測定タイミング到来からの経過時間が記憶している閾値を超えるとその旨を受信感度測定部108に通知する。ここで、本実施例では、電源が投入され受信電力の計測を開始してからの経過時間の閾値と、測定タイミング到来からの経過時間の閾値とを同じ値としているが、それぞれ異なる値を用いることもできる。
受信感度報知部109は、受信感度点である最小電力の値の入力を受信感度測定部108から定期的に受ける。そして、受信感度報知部109は、受信感度点である最小電力の値を定期的にパケット生成部106へ出力する。さらに、受信感度報知部109は、受信感度の情報をHelloパケットに追加して送信するようにパケット生成部106に指示する。
パケット生成部106は、受信感度点の値の入力を受信感度報知部109から定期的に受けて、受信感度点の値を含む受信感度の情報を追加したHelloパケットをブロードキャストで定期的に送信する。
受信感度記憶部112が記憶する他の各センサ端末装置1の受信感度点は、他の各センサ端末装置1から定期的に送られてくる受信感度が付加されたHelloパケットにより逐次更新されていく。
経路決定部114は、更新された受信感度点を用いて経路の決定を行う。
次に、図7を参照して、本実施例に係るセンサ端末装置の定期的な受信感度の決定の処理について説明する。図7は、実施例2に係るセンサ端末装置の定期的な受信感度の決定の処理のフローチャートである。
センサ端末装置1は、電源の投入を受ける(ステップS201)。
受信感度測定部108は、自装置の最小電力をリセットする(ステップS202)。
受信感度測定部108は、他のセンサ端末装置1から送信されたパケットを受信し、受信電力の測定を行い、受信感度点の値を測定値として取得する(ステップS203)。
受信感度測定部108は、測定値が最小電力より低いか否かを判定する(ステップS204)。測定値が最小電力より低い場合(ステップS204:肯定)、受信感度測定部108は、測定した最小電力を最小電力として記憶し、記憶している最小電力を更新する(ステップS205)。これに対して、測定値が最小電力より高い場合(ステップS204:否定)、受信感度測定部108は、ステップS206へ進む。
受信感度測定部108は、経過時間計測部110からの通知により、経過時間が閾値を超えたか否かを判定する(ステップS206)。経過時間が閾値を超えていない場合(ステップS206:否定)、受信感度測定部108は、ステップS203へ戻る。
これに対して、経過時間が閾値を超えた場合(ステップS206:肯定)、受信感度測定部108は、記憶している最小電力を受信感度点として決定する(ステップS207)。
さらに、自装置の動作が終了するか否かを判定する(ステップS208)。例えば、受信感度測定部108は、電源がオフされた場合に動作終了と判定する。動作終了しない場合(ステップS208:否定)、受信感度測定部108は、経過時間計測部110からの通知により、測定タイミングが到来したか否かを判定する(ステップS209)。測定タイミングが到来していない場合(ステップS209:否定)、受信感度測定部108は、ステップS208に戻る。これに対して、測定タイミングが到来している場合(ステップS209:肯定)、受信感度測定部108は、ステップS202に戻り、再度受信電力の測定を開始する。
一方、動作終了した場合(ステップS208:肯定)、受信感度測定部108は受信感度の決定の処理を終了する。
以上に説明したように、本実施例に係るセンサ端末装置は、定期的に自装置の受信感度を測定し、他のセンサ端末装置に自装置の受信感度の情報を再通知する。これにより、受信感度の情報が通知された側のセンサ端末装置が記憶している受信感度点の値が定期的に更新されるので、経路選択時におけるより正確な受信感度点を用いて経路選択を行うことができる。そのため、より確実にセンサ端末装置間の双方向の通信を確立でき、ネットワーク構築率のさらなる向上に寄与することができる。
次に、実施例3に係るセンサ端末装置について説明する。本実施例に係るセンサ端末装置は、温度変化が発生したときに、受信感度を再度測定することが実施例1及び実施例2と異なるものである。図8は、実施例3に係るセンサ端末装置のブロック図である。本実施例3は、実施例1の各部にさらに温度変化検知部116が追加されている。以下では、温度変化に基づく受信感度の測定の機能を主に説明する。以下の説明では、実施例1と同じ符号を有する各部は特に説明の無い限り同じ機能を有するものとする。
受信感度測定部108は、実施例1と同様に、電源が投入されると受信電力の測定を開始し、受信電力の測定を開始してからの経過時間が閾値を超えるまで受信電力の測定を行う。そして、受信電力の測定を開始してからの経過時間が閾値を超えるまでの間の最小電力を受信感度点として求め、受信感度報知部109に受信感度点を通知する。
その後、予め決められた温度閾値以上の温度変化が発生すると、受信感度測定部108は、温度変化発生の通知を温度変化検知部116から受ける。そして、温度変化発生の通知を受けると、受信感度測定部108は、受信電力の測定を開始する。さらに、受信感度測定部108は、受信電力測定開始を経過時間計測部110に通知する。その後、受信感度測定部108は、受信電力測定開始からの経過時間が閾値を超えた旨の通知を経過時間計測部110から受けるまで、受信電力の測定を行う。そして、受信感度測定部108は、受信電力測定開始からの経過時間、すなわち温度変化が発生してからの経過時間が閾値を超えるまでの間の最小電力を、自装置の受信感度点として新たに記憶し更新する。そして、受信感度測定部108は、新たに求めた受信感度点を受信感度報知部109に通知する。
経過時間計測部110は、電源投入時及び温度変化発生時に、受信電力測定開始の通知を受信感度測定部108から受ける。そして、経過時間計測部110は、受信電力測定開始からの経過時間を計測する。そして、経過時間計測部110は、受信電力測定開始からの経過時間が記憶している閾値を超えると、その旨を受信感度測定部108に通知する。
温度変化検知部116は、温度センサを有している。また、温度変化検知部116は、温度変化閾値を記憶している。そして、温度変化検知部116は、温度センサを用いて温度の変化を計測する。温度変化検知部116は、温度変化閾値を超える温度の変化が発生した場合、温度変化の発生を受信感度測定部108に通知する。以下では、温度変化閾値を超える温度の変化の発生を、単に「温度変化の発生」という。
受信感度報知部109は、温度変化が発生した場合、受信感度点である最小電力の値の入力を受信感度測定部108から受ける。そして、受信感度報知部109は、受信感度である最小電力点の値をパケット生成部106へ出力する。さらに、受信感度報知部109は、受信感度点の値を含む受信感度の情報をHelloパケットに追加して送信するようにパケット生成部106に指示する。
パケット生成部106は、温度変化が発生した場合、受信感度点の入力を受信感度報知部109から受けて、受信感度点の値を含む受信感度の情報を追加したHelloパケットをブロードキャストで定期的に送信する。
受信感度記憶部112が記憶する他の各センサ端末装置1の受信感度点は、他の各センサ端末装置1において温度変化が発生した場合に送られてくる受信感度の情報が付加されたHelloパケットにより逐次更新されていく。
経路決定部114は、更新された受信感度点を用いて経路の決定を行う。
次に、図9を参照して、本実施例に係るセンサ端末装置の定期的な受信感度の決定の処理について説明する。図9は、実施例3に係るセンサ端末装置の定期的な受信感度の決定の処理のフローチャートである。
センサ端末装置1は、電源の投入を受ける(ステップS301)。
受信感度測定部108は、自装置の最小電力をリセットする(ステップS302)。
受信感度測定部108は、他のセンサ端末装置1から送信されたパケットを受信し、受信電力の測定を行い、受信感度点の値を測定値として取得する(ステップS303)。
受信感度測定部108は、測定値が最小電力より低いか否かを判定する(ステップS304)。測定値が最小電力より低い場合(ステップS304:肯定)、受信感度測定部108は、測定した最小電力を最小電力として記憶し、記憶している最小電力を更新する(ステップS305)。これに対して、測定値が最小電力より高い場合(ステップS304:否定)、受信感度測定部108は、ステップS306へ進む。
受信感度測定部108は、経過時間計測部110からの通知により、経過時間が閾値を超えたか否かを判定する(ステップS306)。経過時間が閾値を超えていない場合(ステップS306:否定)、受信感度測定部108は、ステップS303へ戻る。
これに対して、経過時間が閾値を超えた場合(ステップS306:肯定)、受信感度測定部108は、記憶している最小電力を受信感度点として決定する(ステップS307)。
さらに、自装置の動作が終了するか否かを判定する(ステップS308)。例えば、受信感度測定部108は、電源がオフされた場合に動作終了と判定する。動作終了しない場合(ステップS308:否定)、受信感度測定部108は、温度変化検知部116からの通知により、温度変化が発生したか否かを判定する(ステップS309)。温度変化が発生していない場合(ステップS309:否定)、受信感度測定部108は、ステップS308に戻る。これに対して、温度変化が発生している場合(ステップS309:肯定)、受信感度測定部108は、ステップS302に戻り、再度受信電力の測定を開始する。
一方、動作終了した場合(ステップS308:肯定)、受信感度測定部108は受信感度の決定の処理を終了する。
以上に説明したように、本実施例に係るセンサ端末装置は、温度変化が発生した場合に自装置の受信感度を測定し、他のセンサ端末装置に自装置の受信感度点を再通知する。これにより、あるセンサ端末装置で温度変化が発生した場合に、他のセンサ端末装置が記憶している当該あるセンサ端末装置の受信感度点が更新される。大きな温度変化が発生すると受信感度に影響がでることが考えられる。そのため、経路選択時におけるより正確な受信感度を用いて経路選択を行うことができる。すなわち、より確実にセンサ端末装置間の双方向の通信を確立でき、ネットワーク構築率のさらなる向上に寄与することができる。
また、本実施例では、温度変化が発生した場合の受信感度の再測定を実施例1の構成に付加する場合で説明したが、これは実施例2の構成に付加することも可能である。これにより、より正確な受信感度を用いた経路選択が可能となり、よりネットワーク構築率の向上に寄与することができる。
(ハードウェア構成)
図10は、センサ端末装置のハードウェア構成図である。図10に示すように、各実施例に係るセンサ端末装置1は、センサ201、CPU(Central Processing Unit)202、送受信部203、タイマ204及びメモリ205を有している。
センサ201、送受信部203、タイマ204及びメモリ205は、CPU202とバスで接続されている。
センサ201は、例えば、温度センサや湿度センサなどのセンサネットワークにおいて情報収集の目的とするセンサである。また、センサ201は、自装置の温度変化を検出する温度センサも有している。図2に示したセンサ101などの機能を実現する。また、CPU202及びセンサ201は、図8に示した温度変化検知部116の機能を実現する。
送受信部203は、例えば、アンプやD/Aコンバータなどを有している。送受信部203は、例えば、図2に示した受信部104及び送信部105の機能を実現する。
CPU202及びタイマ204は、例えば、図2に示した経過時間計測部110の機能を実現する。
CPU202及びメモリ205は、図2に示した、データ処理部103、パケット生成部106、パケット転送部107、受信感度測定部108、受信感度報知部109、受信感度読取部111、経路コスト計算部113、経路決定部114及び経路記憶部115の機能を実現する。具体的には、メモリ205は、上述した各部による処理を実現するプログラム等の各種プログラムを記憶している。そして、CPU202が、メモリ205に記憶されているプログラムを読出し、実行することで、上述した各部の機能を実現する。
1 センサ端末装置
101 センサ
102 センサ情報記憶部
103 データ処理部
104 受信部
105 送信部
106 パケット生成部
107 パケット転送部
108 受信感度測定部
109 受信感度報知部
110 経過時間計測部
111 受信感度読取部
112 受信感度記憶部
113 経路コスト計算部
114 経路決定部
115 経路記憶部
116 温度変化検知部

Claims (10)

  1. 複数の他の無線端末装置とランダムアクセス通信を行う通信部と、
    前記他の無線端末装置からの受信電力を測定し、測定した受信電力を基に自装置の推定受信感度を取得する受信感度取得部と、
    前記受信感度取得部により取得された前記自装置の推定受信感度を前記他の無線端末装置に報知する受信感度報知部と、
    各前記他の無線端末装置から報知された前記他の無線端末装置の推定受信感度を基に各前記他の無線端末装置の所要受電力を算出し、算出した前記所要受信電力を基に前記他の無線端末装置の中から送信先を選択する経路選択部と
    を備えたことを特徴とする無線端末装置。
  2. 前記受信感度取得部は、測定した受信電力のうち最小受信電力を推定受信感度とすることを特徴とする請求項1に記載の無線端末装置。
  3. 前記経路選択部は、使用する通信方式に応じて予め決められた所望の受信品質である所要SN比を各前記他の無線端末装置の推定受信感度に加算して、各前記他の無線端末装置の所要受信電力を算出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無線端末装置。
  4. 前記経路選択部は、受信電力が所要受信電力を超えている前記他の無線端末装置を抽出し、抽出した無線端末装置の中から送信先を選択することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の無線端末装置。
  5. 温度センサをさらに備え、
    前記受信感度取得部は、温度センサにより所定の温度変化が計測された場合、前記受信電力の測定を所定時間行い、前記所定時間の中の最小受信電力を推定受信感度とする
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の無線端末装置。
  6. 前記受信感度取得部は、周期的に受信電力の測定を所定時間行い、前記所定時間の中の最小受信電力を前記推定受信感度とする
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の無線端末装置。
  7. ランダムアクセス通信を行う第1無線端末装置と第2無線端末装置とを備える無線通信システムであって、
    前記第1無線端末装置は、
    前記他の無線端末装置からの受信電力を測定し、測定した受信電力を基に前記第1無線端末装置の推定受信感度を取得する受信感度取得部と、
    前記受信感度取得部により取得された前記第1無線端末装置の推定受信感度を前記第2無線端末装置に報知する受信感度報知部とを備え、
    前記第2無線端末装置は、
    前記第1無線端末装置から報知された前記第1無線端末装置の推定受信感度を基に前記第1無線端末装置の所要受信信号強度を算出し、算出した前記所要受信信号強度を基に前記第1無線端末装置の中から送信先を選択する経路選択部と
    を備えたことを特徴とする無線通信システム。
  8. 複数の他の無線端末装置とのランダムアクセス通信による受信電力を測定し、
    測定した受信電力を基に自装置の推定受信感度を取得し、
    取得した前記自装置の推定受信感度を前記他の無線端末装置に報知し、
    各前記他の無線端末装置から報知された前記他の無線端末装置の推定受信感度を基に各前記他の無線端末装置の所要受信電力を算出し、
    前記所要受信電力を基に前記他の無線端末装置の中から送信先を選択する
    ことを特徴とする無線端末装置制御方法。
  9. 複数の他の無線端末装置とランダムアクセス通信を行う通信部と、
    前記他の無線端末装置からの受信電力を測定し、測定した受信電力を基に前記第1無線端末装置の推定受信感度を取得する受信感度取得部と、
    前記受信感度取得部により取得された前記第1無線端末装置の推定受信感度を前記第2無線端末装置に報知する受信感度報知部と
    を備えたことを特徴とする無線端末装置。
  10. 複数の他の無線端末装置とランダムアクセス通信を行う通信部と、
    前記他の無線端末装置から報知された前記他の無線端末装置の推定受信感度を基に前記他の無線端末装置の所要受信信号強度を算出し、算出した前記所要受信信号強度を基に前記他の無線端末装置の中から送信先を選択する経路選択部と
    を備えたことを特徴とする無線端末装置。
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