JP2001094473A - Ｃｄｍａ移動通信受信方式におけるサーチ方法および受信装置 - Google Patents
Ｃｄｍａ移動通信受信方式におけるサーチ方法および受信装置Info
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- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】移動通信における２種類のマルチパスの特徴に
合わせて、複数のサーチャ群の中から各ユーザ対応にサ
ーチ範囲の狭いサーチャと、サーチ範囲の広いサーチャ
の２種類のサーチャを設定してこれを用いることによ
り、精度が高く、しかもハードウェアやソフトウェアの
規模を抑えた効率的なサーチ方法を提供する。 【解決手段】マルチパスが多く発生しているユーザに対
しては、そのマルチパスの数分だけの多くのデレイスプ
レッドサーチャを割り当て、マルチパスが少ないユーザ
に対しては、少ないデレイスプレッドサーチャを割り当
て、そしてマルチパスの状況に関係なくセル半径全体を
サーチするセルサーチャを割り当てる。
合わせて、複数のサーチャ群の中から各ユーザ対応にサ
ーチ範囲の狭いサーチャと、サーチ範囲の広いサーチャ
の２種類のサーチャを設定してこれを用いることによ
り、精度が高く、しかもハードウェアやソフトウェアの
規模を抑えた効率的なサーチ方法を提供する。 【解決手段】マルチパスが多く発生しているユーザに対
しては、そのマルチパスの数分だけの多くのデレイスプ
レッドサーチャを割り当て、マルチパスが少ないユーザ
に対しては、少ないデレイスプレッドサーチャを割り当
て、そしてマルチパスの状況に関係なくセル半径全体を
サーチするセルサーチャを割り当てる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ＣＤＭＡ（ｃｏｄ
ｅ ｄｉｖｉｓｉｏｎ ｍｕｌｔｉｐｌｅ ａｃｃｅｓ
ｓ）移動通信システムの受信方式における同期捕捉のサ
ーチ方法および受信装置に関し、特に、受信パスの状態
に応じてサーチ範囲を任意に設定した複数のサーチャを
用いた同期捕捉サーチ方法および受信装置に関する。
ｅ ｄｉｖｉｓｉｏｎ ｍｕｌｔｉｐｌｅ ａｃｃｅｓ
ｓ）移動通信システムの受信方式における同期捕捉のサ
ーチ方法および受信装置に関し、特に、受信パスの状態
に応じてサーチ範囲を任意に設定した複数のサーチャを
用いた同期捕捉サーチ方法および受信装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、疑似ランダム符号を拡散符号とし
て用いて搬送波をスペクトラム拡散し、拡散信号の符号
系列のパターンや位相を変化させることにより、多元接
続を可能にしたＣＤＭＡ方式のセルラ電話システムが注
目されている。
て用いて搬送波をスペクトラム拡散し、拡散信号の符号
系列のパターンや位相を変化させることにより、多元接
続を可能にしたＣＤＭＡ方式のセルラ電話システムが注
目されている。
【０００３】このＣＤＭＡ方式の受信方法では、受信し
た拡散信号の相関開始位置を高速に決定する必要があ
り、一旦、この初期同期が捕捉されると、無線回線上で
発生するパスジッタ変動にチップタイミングを合わせる
ためのトラッキングを行い、常に相関演算のための同期
がはずれないように制御している。
た拡散信号の相関開始位置を高速に決定する必要があ
り、一旦、この初期同期が捕捉されると、無線回線上で
発生するパスジッタ変動にチップタイミングを合わせる
ためのトラッキングを行い、常に相関演算のための同期
がはずれないように制御している。
【０００４】また移動通信システムではマルチパスによ
るフェージングの影響が大きな問題になっており、ＣＤ
ＭＡ方式ではこのマルチパスを積極的に有効利用するた
めにＲＡＫＥ受信方式を採用している。このＲＡＫＥ受
信方式では、複数のマルチパスに対応して受信処理を行
う複数のフィンガと受信タイミングを生成するサーチャ
を用意し、受信処理を行った後、これらの信号を合成す
るようにしている。
るフェージングの影響が大きな問題になっており、ＣＤ
ＭＡ方式ではこのマルチパスを積極的に有効利用するた
めにＲＡＫＥ受信方式を採用している。このＲＡＫＥ受
信方式では、複数のマルチパスに対応して受信処理を行
う複数のフィンガと受信タイミングを生成するサーチャ
を用意し、受信処理を行った後、これらの信号を合成す
るようにしている。
【０００５】このようにサーチャは、受信信号の同期捕
捉と共に、マルチパスのデレイプロファイルから受信す
べきタイミングを求めるためのものである。
捉と共に、マルチパスのデレイプロファイルから受信す
べきタイミングを求めるためのものである。
【０００６】図７は、従来のサーチャの概念図である。
図７に示すように、受信信号１は切換部２を経由して複
数のサーチャに送られ、各ユーザ対応に一つのサーチャ
が割り付けられる。即ち、ユーザ＃０（１３）に対して
はサーチャ７０が割り付けられ、ユーザ＃１（１４）に
対してはサーチャ７１が割り付けられ、ユーザ＃２（１
５）に対してはサーチャ７２が割り付けられる。
図７に示すように、受信信号１は切換部２を経由して複
数のサーチャに送られ、各ユーザ対応に一つのサーチャ
が割り付けられる。即ち、ユーザ＃０（１３）に対して
はサーチャ７０が割り付けられ、ユーザ＃１（１４）に
対してはサーチャ７１が割り付けられ、ユーザ＃２（１
５）に対してはサーチャ７２が割り付けられる。
【０００７】図８は、従来のサーチ方法を使用した受信
装置の全体構成を示すブロック図で、これは一つのユー
ザに対応する部分だけを抽出している。図８に示すよう
に、無線回線を伝搬してきた無線信号は受信部２０で受
信し、アナログ／デジタル変換部２１でデジタル信号に
変換されてベースバンド信号になり、マルチパス処理部
８０に入力される。マルチパス処理部８０では入力され
たデジタル信号を複数の受信パス毎に処理する複数のフ
ィンガ部８１と、受信タイミングを生成するサーチャ部
８２に送り、サーチャ部８２の出力である受信パスタイ
ミングに合わせて複数フィンガ部８１で受信処理を行
う。
装置の全体構成を示すブロック図で、これは一つのユー
ザに対応する部分だけを抽出している。図８に示すよう
に、無線回線を伝搬してきた無線信号は受信部２０で受
信し、アナログ／デジタル変換部２１でデジタル信号に
変換されてベースバンド信号になり、マルチパス処理部
８０に入力される。マルチパス処理部８０では入力され
たデジタル信号を複数の受信パス毎に処理する複数のフ
ィンガ部８１と、受信タイミングを生成するサーチャ部
８２に送り、サーチャ部８２の出力である受信パスタイ
ミングに合わせて複数フィンガ部８１で受信処理を行
う。
【０００８】複数のフィンガ部８１で処理した受信信号
出力は、ＲＡＫＥ合成部２３に送り、合成処理を行う。
合成後の信号は信号処理部２４に送り、復号処理をす
る。
出力は、ＲＡＫＥ合成部２３に送り、合成処理を行う。
合成後の信号は信号処理部２４に送り、復号処理をす
る。
【０００９】図９は、従来のサーチャ部の動作説明図で
ある。図９に示すように、従来のサーチャ部ではセル半
径全体をサーチ範囲９０としており、一つのサーチャ部
を使用してデレイプロファイル４０全てをサーチしてい
た。
ある。図９に示すように、従来のサーチャ部ではセル半
径全体をサーチ範囲９０としており、一つのサーチャ部
を使用してデレイプロファイル４０全てをサーチしてい
た。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】ところで、移動通信に
おけるマルチパスの特徴として以下の２点を挙げること
ができる。 マルチパスは比較的狭い範囲に出現し、かなり頻繁に
発生する。そしてその範囲は、急激には変化しない。こ
のため狭い範囲のサーチが必要になる。 一方移動通信の宿命として、移動局がビルの影等に入
ることによる急激な受信状態の変化が発生する。これは
シャドウイングと言い、発生の頻度は多くないが、今ま
での受信タイミングでは受信できない状況が突然発生
し、新たなパスの出現する位置が分からないため、常に
セル半径全てをサーチする必要がある。
おけるマルチパスの特徴として以下の２点を挙げること
ができる。 マルチパスは比較的狭い範囲に出現し、かなり頻繁に
発生する。そしてその範囲は、急激には変化しない。こ
のため狭い範囲のサーチが必要になる。 一方移動通信の宿命として、移動局がビルの影等に入
ることによる急激な受信状態の変化が発生する。これは
シャドウイングと言い、発生の頻度は多くないが、今ま
での受信タイミングでは受信できない状況が突然発生
し、新たなパスの出現する位置が分からないため、常に
セル半径全てをサーチする必要がある。
【００１１】即ち、移動通信におけるマルチパスの挙動
として上記二つの相反する性質が存在するため１種類の
サーチャで処理をしていた従来の方法では、サーチャの
ハードウェアやソフトウェアの規模が大きくなったり、
処理遅延が増大して精度が悪くなるという問題があっ
た。
として上記二つの相反する性質が存在するため１種類の
サーチャで処理をしていた従来の方法では、サーチャの
ハードウェアやソフトウェアの規模が大きくなったり、
処理遅延が増大して精度が悪くなるという問題があっ
た。
【００１２】本発明の目的は、前記２種類のマルチパス
の特徴に合わせて、複数のサーチャ群の中から各ユーザ
対応にサーチ範囲の狭いサーチャと、サーチ範囲の広い
サーチャの２種類のサーチャを設定してこれを用いるこ
とにより、精度が高く、しかもハードウェアやソフトウ
ェアの規模を抑えた効率的なサーチ方法を提供すること
にある。
の特徴に合わせて、複数のサーチャ群の中から各ユーザ
対応にサーチ範囲の狭いサーチャと、サーチ範囲の広い
サーチャの２種類のサーチャを設定してこれを用いるこ
とにより、精度が高く、しかもハードウェアやソフトウ
ェアの規模を抑えた効率的なサーチ方法を提供すること
にある。
【００１３】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るＣＤＭＡ移動通信受信方式におけるサ
ーチ方法および受信装置は、複数のサーチャ群の中から
マルチパスの状態に応じて、各ユーザ対応にセル半径全
体をサーチするサーチ範囲の広い一つのセルサーチャ
と、複数のマルチパスそれぞれをサーチするサーチ範囲
の狭い一つ以上のデレイスプレッドサーチャを割り付け
ることを特徴としている。
め、本発明に係るＣＤＭＡ移動通信受信方式におけるサ
ーチ方法および受信装置は、複数のサーチャ群の中から
マルチパスの状態に応じて、各ユーザ対応にセル半径全
体をサーチするサーチ範囲の広い一つのセルサーチャ
と、複数のマルチパスそれぞれをサーチするサーチ範囲
の狭い一つ以上のデレイスプレッドサーチャを割り付け
ることを特徴としている。
【００１４】より具体的には、受信部とアナログ／デジ
タル変換部と制御部と複数のサーチャ部と複数のフィン
ガ部とＲＡＫＥ合成部と信号処理部で構成されるＣＤＭ
Ａ移動通信システムの受信方式において、前記制御部は
一つのセルサーチャを割り付けるために、サーチ幅オフ
セット値を０とし、サーチ範囲をセル半径全体とする設
定を行う。
タル変換部と制御部と複数のサーチャ部と複数のフィン
ガ部とＲＡＫＥ合成部と信号処理部で構成されるＣＤＭ
Ａ移動通信システムの受信方式において、前記制御部は
一つのセルサーチャを割り付けるために、サーチ幅オフ
セット値を０とし、サーチ範囲をセル半径全体とする設
定を行う。
【００１５】そして、制御部はデレイスプレッドサーチ
ャを割り付けるために、それぞれのサーチャ部から出力
される受信信号のデレイプロファイル上における有効パ
スタイミング情報からしきい値以上のピークレベルがい
くつあるかを算出して必要デレイスプレッドサーチャ数
を決定し、同じく有効パスタイミング情報からしきい値
以上のピークレベルの幅がどのくらいあるかを算出して
デレイスプレッドサーチャのサーチ範囲を決め、同じく
有効パスタイミング情報からしきい値以上のピークレベ
ルのスタートタイミングがどこかを算出してデレイスプ
レッドサーチャのサーチ動作のスタート地点を決めてい
る。上記手段を有することにより、処理遅延の増大を防
ぐことができ、このためハードウェアやソフトウェアの
規模を抑えた効率的なサーチを行い受信を行うことがで
きる。
ャを割り付けるために、それぞれのサーチャ部から出力
される受信信号のデレイプロファイル上における有効パ
スタイミング情報からしきい値以上のピークレベルがい
くつあるかを算出して必要デレイスプレッドサーチャ数
を決定し、同じく有効パスタイミング情報からしきい値
以上のピークレベルの幅がどのくらいあるかを算出して
デレイスプレッドサーチャのサーチ範囲を決め、同じく
有効パスタイミング情報からしきい値以上のピークレベ
ルのスタートタイミングがどこかを算出してデレイスプ
レッドサーチャのサーチ動作のスタート地点を決めてい
る。上記手段を有することにより、処理遅延の増大を防
ぐことができ、このためハードウェアやソフトウェアの
規模を抑えた効率的なサーチを行い受信を行うことがで
きる。
【００１６】また、前記制御部は、全てのサーチャが使
用中となった状況においてユーザ数やマルチパス数が増
加して新たにセルサーチャやデレイスプレッドサーチャ
を割り付ける必要が発生した場合に、全ての使用中デレ
イスプレッドサーチャを対象として、各ユーザに対する
影響度の一番低いデレイスプレッドサーチャを解放し、
この解放されたサーチャを新たなユーザやマルチパスに
対して割り当てることを特徴とする。上記手段を有する
ことにより、サーチャの有効利用を図ることができる。
用中となった状況においてユーザ数やマルチパス数が増
加して新たにセルサーチャやデレイスプレッドサーチャ
を割り付ける必要が発生した場合に、全ての使用中デレ
イスプレッドサーチャを対象として、各ユーザに対する
影響度の一番低いデレイスプレッドサーチャを解放し、
この解放されたサーチャを新たなユーザやマルチパスに
対して割り当てることを特徴とする。上記手段を有する
ことにより、サーチャの有効利用を図ることができる。
【００１７】また、前記制御部は、デレイスプレッドサ
ーチャのデレイプロファイルにおける一定レベル以上の
複数パスそれぞれのエネルギー情報と位置情報の乗算合
計値である重心の位置を算出し、この位置がサーチ範囲
のしきい値を越えないように制御することを特徴とす
る。上記手段を有することにより、移動局の位置変化に
伴うサーチ誤差を抑えることができ、このためサーチ精
度の向上を図ることができる。
ーチャのデレイプロファイルにおける一定レベル以上の
複数パスそれぞれのエネルギー情報と位置情報の乗算合
計値である重心の位置を算出し、この位置がサーチ範囲
のしきい値を越えないように制御することを特徴とす
る。上記手段を有することにより、移動局の位置変化に
伴うサーチ誤差を抑えることができ、このためサーチ精
度の向上を図ることができる。
【００１８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。まず本発明では、以下の２
種類のサーチャを規定し、それぞれのサーチャは動作条
件を設定することで下記機能が実現できるようにしてい
る。 セルサーチャ：サーチ範囲は対象となるセル半径全て
とし、サーチする解像度は粗く、サーチに要する時間は
長いサーチャ。 デレイスプレッドサーチャ：サーチ範囲は有効なマル
チパス一つが受信できる狭い範囲とし、サーチする解像
度は高く、サーチに要する時間は短いサーチャ。
て図面を参照して説明する。まず本発明では、以下の２
種類のサーチャを規定し、それぞれのサーチャは動作条
件を設定することで下記機能が実現できるようにしてい
る。 セルサーチャ：サーチ範囲は対象となるセル半径全て
とし、サーチする解像度は粗く、サーチに要する時間は
長いサーチャ。 デレイスプレッドサーチャ：サーチ範囲は有効なマル
チパス一つが受信できる狭い範囲とし、サーチする解像
度は高く、サーチに要する時間は短いサーチャ。
【００１９】図１は、本発明の実施の形態に係るサーチ
ャの概念図である。図１に示すように、受信信号１は切
換部２を経由して複数のサーチャに送られ、各ユーザ対
応に一つのセルサーチャと、一つ以上のデレイスプレッ
ドサーチャが割り付けられる。
ャの概念図である。図１に示すように、受信信号１は切
換部２を経由して複数のサーチャに送られ、各ユーザ対
応に一つのセルサーチャと、一つ以上のデレイスプレッ
ドサーチャが割り付けられる。
【００２０】即ち、ユーザ＃０（１３）に対してはマル
チパスが２箇所発生しているので、その各々にデレイス
プレッドサーチャ３と、デレイスプレッドサーチャ４を
割り当てる。そしてマルチパスの状況に関係なくセル半
径全体をサーチするセルサーチャ５を割り当てる。
チパスが２箇所発生しているので、その各々にデレイス
プレッドサーチャ３と、デレイスプレッドサーチャ４を
割り当てる。そしてマルチパスの状況に関係なくセル半
径全体をサーチするセルサーチャ５を割り当てる。
【００２１】またユーザ＃１（１４）に対してはマルチ
パスが４箇所発生しているので、その各々にデレイスプ
レッドサーチャ６と、デレイスプレッドサーチャ７と、
デレイスプレッドサーチャ８と、デレイスプレッドサーチ
ャ９を割り当てる。そしてセル半径全体をサーチするセ
ルサーチャ１０を割り当てる。
パスが４箇所発生しているので、その各々にデレイスプ
レッドサーチャ６と、デレイスプレッドサーチャ７と、
デレイスプレッドサーチャ８と、デレイスプレッドサーチ
ャ９を割り当てる。そしてセル半径全体をサーチするセ
ルサーチャ１０を割り当てる。
【００２２】またユーザ＃２（１５）に対してはマルチ
パスが１箇所発生しているので、それにデレイスプレッ
ドサーチャ１１を割り当てる。そしてセル半径全体をサ
ーチするセルサーチャ１２を割り当てる。
パスが１箇所発生しているので、それにデレイスプレッ
ドサーチャ１１を割り当てる。そしてセル半径全体をサ
ーチするセルサーチャ１２を割り当てる。
【００２３】このようにマルチパスの数はユーザ毎に異
なるため、マルチパスが多く発生しているユーザに対し
ては、そのマルチパスの数分だけの多くのデレイスプレ
ッドサーチャを割り当て、マルチパスが少ないユーザに
対しては、少ないデレイスプレッドサーチャを割り当て
るようにする。
なるため、マルチパスが多く発生しているユーザに対し
ては、そのマルチパスの数分だけの多くのデレイスプレ
ッドサーチャを割り当て、マルチパスが少ないユーザに
対しては、少ないデレイスプレッドサーチャを割り当て
るようにする。
【００２４】図２は、本発明のサーチ方法を使用した受
信装置の全体構成を示すブロック図で、これは一つのユ
ーザに対応する部分だけを抽出している。図２に示すよ
うに、無線回線を伝搬してきた無線信号は受信部２０で
受信し、アナログ／デジタル変換部２１でデジタル信号
に変換されてベースバンド信号になり、マルチパス処理
部２２に入力される。
信装置の全体構成を示すブロック図で、これは一つのユ
ーザに対応する部分だけを抽出している。図２に示すよ
うに、無線回線を伝搬してきた無線信号は受信部２０で
受信し、アナログ／デジタル変換部２１でデジタル信号
に変換されてベースバンド信号になり、マルチパス処理
部２２に入力される。
【００２５】マルチパス処理部２２では入力されたベー
スバンド信号を複数のフィンガ部２６と、受信タイミン
グを生成する複数のサーチャ部２７に入力する。複数の
受信パス毎にサーチャ部２７は、ベースバンド信号の逆
拡散タイミングを少しずつずらしながら相関値レベルを
求め、最適な受信タイミングをフィンガ部２６に指示す
る。複数の受信パス毎にフィンガ部２６では、指示され
た受信タイミングでベースバンド信号の逆拡散を行い、
検波処理を行う。
スバンド信号を複数のフィンガ部２６と、受信タイミン
グを生成する複数のサーチャ部２７に入力する。複数の
受信パス毎にサーチャ部２７は、ベースバンド信号の逆
拡散タイミングを少しずつずらしながら相関値レベルを
求め、最適な受信タイミングをフィンガ部２６に指示す
る。複数の受信パス毎にフィンガ部２６では、指示され
た受信タイミングでベースバンド信号の逆拡散を行い、
検波処理を行う。
【００２６】複数のフィンガ部２６の出力は、ＲＡＫＥ
合成部２３に入力して加算し、加算後の信号は信号処理
部２４で復号する。
合成部２３に入力して加算し、加算後の信号は信号処理
部２４で復号する。
【００２７】ここで、サーチャ部２７のコントロールを
行うのが制御部２５で、以下の四つの入力信号を基に制
御動作を行う。 Ｐ（ｉ）６０：それぞれのサーチャ部２７から出力さ
れる受信信号のデレイプロファイル上におけるｉ番目の
有効パスタイミング情報。 Ｅ（ｉ）６１：それぞれのフィンガ部２６で処理され
た受信信号のｉ番目の有効パスエネルギー情報（ｉ番目
の有効パスにおける電界強度値＝Ｅｂ／Ｉｏ）。 Ｑ（Ｕ）６２：信号処理部２４から出力されるユーザ
Ｕに関する現在の受信品質（現在のフレームエラーレー
ト）。 ＱｏＳ（Ｕ）６３：システムデータに登録されている
ユーザＵに要求されているサービス品質（所要フレーム
エラーレート）。
行うのが制御部２５で、以下の四つの入力信号を基に制
御動作を行う。 Ｐ（ｉ）６０：それぞれのサーチャ部２７から出力さ
れる受信信号のデレイプロファイル上におけるｉ番目の
有効パスタイミング情報。 Ｅ（ｉ）６１：それぞれのフィンガ部２６で処理され
た受信信号のｉ番目の有効パスエネルギー情報（ｉ番目
の有効パスにおける電界強度値＝Ｅｂ／Ｉｏ）。 Ｑ（Ｕ）６２：信号処理部２４から出力されるユーザ
Ｕに関する現在の受信品質（現在のフレームエラーレー
ト）。 ＱｏＳ（Ｕ）６３：システムデータに登録されている
ユーザＵに要求されているサービス品質（所要フレーム
エラーレート）。
【００２８】即ち、これらの入力信号から制御部２５に
おいてサーチャを２種類の機能別サーチャ（セルサーチ
ャ、デレイスプレッドサーチャ）に設定するための制御
信号の作成や、サーチャの設定状態を最適に維持するた
めの制御信号の変更を行う。
おいてサーチャを２種類の機能別サーチャ（セルサーチ
ャ、デレイスプレッドサーチャ）に設定するための制御
信号の作成や、サーチャの設定状態を最適に維持するた
めの制御信号の変更を行う。
【００２９】図３は、本発明のサーチ方法を使用した一
つのサーチャ部の詳細構成を示すブロック図である。図
３に示すように、ベースバンド信号３０は、２種類の遅
延回路であるサーチ幅オフセット用遅延回路３７とサー
チ用遅延回路３６で制御された拡散符号と共に複数の相
関器群３３の各相関器に入力され、各相関器はそれぞれ
少しずつ異なる受信タイミングで逆拡散を行う。複数の
相関器群３３における各相関器の出力は、複数の加算器
群３４の各加算器にそれぞれ入力され、各加算器は相関
値を指定回数だけ加算（積分）する。複数の加算器群３
４における各加算器の出力は、有効パス判定部３５に入
力され、有効パス判定部３５は加算後の相関値からレベ
ルの高い受信タイミングを探して（ピークを検出して）
有効パスとするかどうか判断する。
つのサーチャ部の詳細構成を示すブロック図である。図
３に示すように、ベースバンド信号３０は、２種類の遅
延回路であるサーチ幅オフセット用遅延回路３７とサー
チ用遅延回路３６で制御された拡散符号と共に複数の相
関器群３３の各相関器に入力され、各相関器はそれぞれ
少しずつ異なる受信タイミングで逆拡散を行う。複数の
相関器群３３における各相関器の出力は、複数の加算器
群３４の各加算器にそれぞれ入力され、各加算器は相関
値を指定回数だけ加算（積分）する。複数の加算器群３
４における各加算器の出力は、有効パス判定部３５に入
力され、有効パス判定部３５は加算後の相関値からレベ
ルの高い受信タイミングを探して（ピークを検出して）
有効パスとするかどうか判断する。
【００３０】また、有効パス判定部３５は保護処理を行
い、フェージング等によってレベルが変動したり、受信
タイミングが多少変化しても有効パスの割り当てが頻繁
に変わらないように安定した受信ができるようにする。
判定された有効パスの情報は、ピークタイミング信号３
２として出力され、それぞれ該当するフィンガ部２６に
供給されると共に、制御部２５に対してＰ（ｉ）信号６
０として出力される。
い、フェージング等によってレベルが変動したり、受信
タイミングが多少変化しても有効パスの割り当てが頻繁
に変わらないように安定した受信ができるようにする。
判定された有効パスの情報は、ピークタイミング信号３
２として出力され、それぞれ該当するフィンガ部２６に
供給されると共に、制御部２５に対してＰ（ｉ）信号６
０として出力される。
【００３１】制御部２５による最初のサーチャ割り付け
動作は、それぞれのサーチャ部から出力される受信信号
のデレイプロファイル上におけるｉ番目の有効パスタイ
ミング情報であるＰ（ｉ）信号６０により行われ、制御
部２５では、この有効パスタイミング情報Ｐ（ｉ）信号
６０から、しきい値以上のピークレベルがいくつある
か、このピークレベルの幅がどのくらいあるか、ピーク
レベルのスタートタイミングがどこか、等を計算してい
る。
動作は、それぞれのサーチャ部から出力される受信信号
のデレイプロファイル上におけるｉ番目の有効パスタイ
ミング情報であるＰ（ｉ）信号６０により行われ、制御
部２５では、この有効パスタイミング情報Ｐ（ｉ）信号
６０から、しきい値以上のピークレベルがいくつある
か、このピークレベルの幅がどのくらいあるか、ピーク
レベルのスタートタイミングがどこか、等を計算してい
る。
【００３２】即ち、制御部２５において、このしきい値
以上のピークレベルの数から必要デレイスプレッドサー
チャ数を決定し、ピークレベルの幅からサーチ範囲制御
信号６４を算出し、ピークレベルのスタートタイミング
からサーチ幅オフセット制御信号６５を算出している。
以上のピークレベルの数から必要デレイスプレッドサー
チャ数を決定し、ピークレベルの幅からサーチ範囲制御
信号６４を算出し、ピークレベルのスタートタイミング
からサーチ幅オフセット制御信号６５を算出している。
【００３３】拡散符号発生器３８は、ベースバンド信号
に対して逆拡散するための拡散符号を発生し、この拡散
符号は２種類の遅延回路であるサーチ幅オフセット用遅
延回路３７とサーチ用遅延回路３６を経由して相関器群
３３の各相関器に供給される。サーチ幅オフセット用遅
延回路３７は、前記サーチ幅オフセット制御信号６５に
基づき拡散符号をサーチ幅オフセット量だけ遅延させて
サーチ動作のスタート地点を決めている。サーチ用遅延
回路３６は、相関器群３３の各相関器による逆拡散のタ
イミングが一定時間間隔だけ異なるように、サーチ幅オ
フセット用遅延回路３７から入力された拡散符号を小刻
みに遅延させると共に前記サーチ範囲制御信号６４に基
づきサーチャ部のサーチ範囲を決めている。
に対して逆拡散するための拡散符号を発生し、この拡散
符号は２種類の遅延回路であるサーチ幅オフセット用遅
延回路３７とサーチ用遅延回路３６を経由して相関器群
３３の各相関器に供給される。サーチ幅オフセット用遅
延回路３７は、前記サーチ幅オフセット制御信号６５に
基づき拡散符号をサーチ幅オフセット量だけ遅延させて
サーチ動作のスタート地点を決めている。サーチ用遅延
回路３６は、相関器群３３の各相関器による逆拡散のタ
イミングが一定時間間隔だけ異なるように、サーチ幅オ
フセット用遅延回路３７から入力された拡散符号を小刻
みに遅延させると共に前記サーチ範囲制御信号６４に基
づきサーチャ部のサーチ範囲を決めている。
【００３４】図４は、本発明のサーチ方法を使用したサ
ーチャ割り付け動作説明図である。この図４は、図１の
ユーザ＃０（１３）のケースを表しており、図４を参照
して説明する。無線基地局（ｂａｓｅ ｔｒａｎｓｃｅ
ｉｖｅｒ ｓｔａｔｉｏｎ：ＢＴＳ）の基準受信タイミ
ングは、ＢＴＳの受信タイミングの基準で伝搬遅延＝０
を意味する。デレイプロファイル４０の受信信号は、ピ
ークレベルしきい値以上のパス数（有効パス数）が二つ
あり、この場合、制御部２５ではセルサーチャに設定し
たサーチャ５を割り付け、有効パスのそれぞれにデレイ
スプレッドサーチャに設定したサーチャ３とサーチャ４
を割り付ける。
ーチャ割り付け動作説明図である。この図４は、図１の
ユーザ＃０（１３）のケースを表しており、図４を参照
して説明する。無線基地局（ｂａｓｅ ｔｒａｎｓｃｅ
ｉｖｅｒ ｓｔａｔｉｏｎ：ＢＴＳ）の基準受信タイミ
ングは、ＢＴＳの受信タイミングの基準で伝搬遅延＝０
を意味する。デレイプロファイル４０の受信信号は、ピ
ークレベルしきい値以上のパス数（有効パス数）が二つ
あり、この場合、制御部２５ではセルサーチャに設定し
たサーチャ５を割り付け、有効パスのそれぞれにデレイ
スプレッドサーチャに設定したサーチャ３とサーチャ４
を割り付ける。
【００３５】セルサーチャに設定したサーチャ５は、サ
ーチ幅オフセット４４を０とし、サーチ範囲４１をセル
半径全体としている。また、デレイスプレッドサーチャ
に設定したサーチャ３は、最初のパスをサーチするため
に、図のようにサーチ幅オフセット４５とサーチ範囲４
２で動作する。同じくデレイスプレッドサーチャに設定
したサーチャ４は、二番目のパスをサーチするために、
図のようにサーチ幅オフセット４６とサーチ範囲４３で
動作する。
ーチ幅オフセット４４を０とし、サーチ範囲４１をセル
半径全体としている。また、デレイスプレッドサーチャ
に設定したサーチャ３は、最初のパスをサーチするため
に、図のようにサーチ幅オフセット４５とサーチ範囲４
２で動作する。同じくデレイスプレッドサーチャに設定
したサーチャ４は、二番目のパスをサーチするために、
図のようにサーチ幅オフセット４６とサーチ範囲４３で
動作する。
【００３６】このようにして制御部２５では、各サーチ
ャを制御するが、ハードウェアリソースにおけるサーチ
ャ数は有限であるため、全てのサーチャが使用中となっ
た状況においてユーザ数やマルチパス数が増加して新た
にセルサーチャやデレイスプレッドサーチャを割り付け
る必要が発生した場合は、既に割り付け済みのサーチャ
における各ユーザに対する影響度の一番低いデレイスプ
レッドサーチャを解放することとなる。
ャを制御するが、ハードウェアリソースにおけるサーチ
ャ数は有限であるため、全てのサーチャが使用中となっ
た状況においてユーザ数やマルチパス数が増加して新た
にセルサーチャやデレイスプレッドサーチャを割り付け
る必要が発生した場合は、既に割り付け済みのサーチャ
における各ユーザに対する影響度の一番低いデレイスプ
レッドサーチャを解放することとなる。
【００３７】この場合、次の三つの要素を基に、制御部
２５において各ユーザに対する既に割り付け済みのサー
チャの影響度を計算している。 ＱｏＳ（Ｕ）：システムデータに登録されているユー
ザＵに要求されているサービス品質（所要フレームエラ
ーレート）。 Ｑ（Ｕ）：信号処理部２４から出力されるユーザＵの
現在の受信品質（現在のフレームエラーレート）。 Ｅ（ｄｓ）：対象デレイスプレッドサーチャの有効パ
スにおけるエネルギー情報（有効パスにおける電界強度
値＝Ｅｂ／Ｉｏ）。
２５において各ユーザに対する既に割り付け済みのサー
チャの影響度を計算している。 ＱｏＳ（Ｕ）：システムデータに登録されているユー
ザＵに要求されているサービス品質（所要フレームエラ
ーレート）。 Ｑ（Ｕ）：信号処理部２４から出力されるユーザＵの
現在の受信品質（現在のフレームエラーレート）。 Ｅ（ｄｓ）：対象デレイスプレッドサーチャの有効パ
スにおけるエネルギー情報（有効パスにおける電界強度
値＝Ｅｂ／Ｉｏ）。
【００３８】そして、ユーザに対する既に割り付け済み
のサーチャの影響度をＤＳとし、ＤＳの最低値をＤＳｍ
ｉｎとすると、このＤＳｍｉｎを求める計算は次の式
（１）を用い、全てのユーザにおける全てのデレイスプ
レッドサーチャに対して計算して最低値を求める。
のサーチャの影響度をＤＳとし、ＤＳの最低値をＤＳｍ
ｉｎとすると、このＤＳｍｉｎを求める計算は次の式
（１）を用い、全てのユーザにおける全てのデレイスプ
レッドサーチャに対して計算して最低値を求める。
【００３９】
【数１】
【００４０】即ち、制御部２５では、ＤＳｍｉｎに相当
するデレイスプレッドサーチャを解放し、この解放され
たサーチャを新たなユーザやマルチパスに対して割り当
てるように動作する。
するデレイスプレッドサーチャを解放し、この解放され
たサーチャを新たなユーザやマルチパスに対して割り当
てるように動作する。
【００４１】図５は、本発明のサーチ方法を使用したサ
ーチ範囲移動動作説明図である。図５を参照して説明す
る。サーチャにはフェージング等によってレベルが変動
したり、受信タイミングが多少変化しても有効パスの割
り当てが頻繁に変わらないように保護処理がなされてい
るが、サーチャを割り当てた後、この保護処理以上に移
動局が移動するとデレイプロファイルが大きく変動し
て、サーチャのサーチ範囲からずれてしまい、サーチ精
度の低下を招く。
ーチ範囲移動動作説明図である。図５を参照して説明す
る。サーチャにはフェージング等によってレベルが変動
したり、受信タイミングが多少変化しても有効パスの割
り当てが頻繁に変わらないように保護処理がなされてい
るが、サーチャを割り当てた後、この保護処理以上に移
動局が移動するとデレイプロファイルが大きく変動し
て、サーチャのサーチ範囲からずれてしまい、サーチ精
度の低下を招く。
【００４２】このため、制御部２５においてデレイプロ
ファイルの重心Ｐｃを求め、この重心Ｐｃの位置の変動
に合わせて、サーチャのサーチ範囲を制御している。ま
ず、デレイプロファイルの重心Ｐｃは、次の三つの要素
を基に式（２）を用いて求める。 Ｎ：デレイスプレッドサーチャのサーチ範囲内のある
一定レベル以上のパス数（有効パス数）。 Ｐ（ｉ）：デレイプロファイル上におけるｉ番目の有
効パス位置情報。 Ｅ（ｉ）：デレイプロファイル上におけるｉ番目の有
効パスエネルギー情報（ｉ番目の有効パスにおける電界
強度値＝Ｅｂ／Ｉｏ）。
ファイルの重心Ｐｃを求め、この重心Ｐｃの位置の変動
に合わせて、サーチャのサーチ範囲を制御している。ま
ず、デレイプロファイルの重心Ｐｃは、次の三つの要素
を基に式（２）を用いて求める。 Ｎ：デレイスプレッドサーチャのサーチ範囲内のある
一定レベル以上のパス数（有効パス数）。 Ｐ（ｉ）：デレイプロファイル上におけるｉ番目の有
効パス位置情報。 Ｅ（ｉ）：デレイプロファイル上におけるｉ番目の有
効パスエネルギー情報（ｉ番目の有効パスにおける電界
強度値＝Ｅｂ／Ｉｏ）。
【００４３】
【数２】
【００４４】次に、このデレイプロファイルの重心Ｐｃ
は、重心エネルギー情報ＰｃＥと重心位置情報ＰｃＷで
構成されており、この重心Ｐｃの位置情報ＰｃＷは、式
（３）を用いて求める。
は、重心エネルギー情報ＰｃＥと重心位置情報ＰｃＷで
構成されており、この重心Ｐｃの位置情報ＰｃＷは、式
（３）を用いて求める。
【００４５】
【数３】
【００４６】そして、重心Ｐｃの位置の変動に合わせ
て、サーチャのサーチ範囲を変更する動作は、次の要素
を基に式（４）を用いて求める。 Wf_old：変更前のデレイスプレッドサーチャのサーチ
開始位置。 Wf_new：変更後のデレイスプレッドサーチャのサーチ
開始位置。 Ｗ：デレイスプレッドサーチャのサーチ範囲。 α、β：定数（但しα＜β）。
て、サーチャのサーチ範囲を変更する動作は、次の要素
を基に式（４）を用いて求める。 Wf_old：変更前のデレイスプレッドサーチャのサーチ
開始位置。 Wf_new：変更後のデレイスプレッドサーチャのサーチ
開始位置。 Ｗ：デレイスプレッドサーチャのサーチ範囲。 α、β：定数（但しα＜β）。
【００４７】
【数４】
【００４８】以上の動作について、図５−１、図５−
２、図５−３を参照して説明する。図５−１はデレイス
プレッドサーチャ割り付け当初のデレイプロファイル５
６とデレイスプレッドサーチャのサーチ範囲５０の関係
図である。図５−１に示すように、重心位置ＰｃＷ５４
の計算位置は、一定レベル以上のパス５１と、パス５２
と、パス５３のそれぞれのエネルギー情報と位置情報の
乗算を集めて集合し、その全体計算値から位置を特定し
たものである。このようにデレイスプレッドサーチャ割
り付け時には、重心位置ＰｃＷ５４はデレイスプレッド
サーチャのサーチ範囲におけるしきい値５７の中央値５
５と一致しており、デレイプロファイル５６はデレイスプ
レッドサーチャのサーチ範囲内に入っていることがわか
る。なお、この重心位置ＰｃＷ５４がしきい値５７の位
置範囲に入っている間は、制御部２５はデレイスプレッ
ドサーチャのサーチ範囲の変更動作を起動しない。
２、図５−３を参照して説明する。図５−１はデレイス
プレッドサーチャ割り付け当初のデレイプロファイル５
６とデレイスプレッドサーチャのサーチ範囲５０の関係
図である。図５−１に示すように、重心位置ＰｃＷ５４
の計算位置は、一定レベル以上のパス５１と、パス５２
と、パス５３のそれぞれのエネルギー情報と位置情報の
乗算を集めて集合し、その全体計算値から位置を特定し
たものである。このようにデレイスプレッドサーチャ割
り付け時には、重心位置ＰｃＷ５４はデレイスプレッド
サーチャのサーチ範囲におけるしきい値５７の中央値５
５と一致しており、デレイプロファイル５６はデレイスプ
レッドサーチャのサーチ範囲内に入っていることがわか
る。なお、この重心位置ＰｃＷ５４がしきい値５７の位
置範囲に入っている間は、制御部２５はデレイスプレッ
ドサーチャのサーチ範囲の変更動作を起動しない。
【００４９】図５−２はデレイスプレッドサーチャ割り
付け後、移動局が基地局の方に大きく近づいたためデレ
イプロファイル５６が左にずれた場合を表している。図
５−２に示すように、デレイプロファイル５６の重心位
置ＰｃＷ５４はデレイスプレッドサーチャのサーチ範囲
におけるしきい値５７の位置範囲を越えて左にずれてお
り、制御部２５はデレイスプレッドサーチャのサーチ範
囲の変更動作を起動する。制御部２５は、式（４）に示
すように、デレイスプレッドサーチャのサーチ範囲にお
けるしきい値５７の中央値５５：Wf_old＋（α＋β）Ｗ
／２からデレイプロファイル５６の重心位置５４：Ｐｃ
Ｗの値を引いた分だけデレイスプレッドサーチャのサー
チ範囲５０を左にずらす。即ち、制御部２５は、サーチ
幅オフセット用遅延回路３７をコントロールしているサ
ーチ幅オフセット制御信号６５の値を上記の分だけ減ら
すようにすることで、デレイスプレッドサーチャのサー
チ範囲の変更を実現している。
付け後、移動局が基地局の方に大きく近づいたためデレ
イプロファイル５６が左にずれた場合を表している。図
５−２に示すように、デレイプロファイル５６の重心位
置ＰｃＷ５４はデレイスプレッドサーチャのサーチ範囲
におけるしきい値５７の位置範囲を越えて左にずれてお
り、制御部２５はデレイスプレッドサーチャのサーチ範
囲の変更動作を起動する。制御部２５は、式（４）に示
すように、デレイスプレッドサーチャのサーチ範囲にお
けるしきい値５７の中央値５５：Wf_old＋（α＋β）Ｗ
／２からデレイプロファイル５６の重心位置５４：Ｐｃ
Ｗの値を引いた分だけデレイスプレッドサーチャのサー
チ範囲５０を左にずらす。即ち、制御部２５は、サーチ
幅オフセット用遅延回路３７をコントロールしているサ
ーチ幅オフセット制御信号６５の値を上記の分だけ減ら
すようにすることで、デレイスプレッドサーチャのサー
チ範囲の変更を実現している。
【００５０】図５−３はデレイスプレッドサーチャ割り
付け後、移動局が基地局から大きく離れたためデレイプ
ロファイル５６が右にずれた場合を表している。図５−
３に示すように、デレイプロファイル５６の重心位置Ｐ
ｃＷ５４はデレイスプレッドサーチャのサーチ範囲にお
けるしきい値５７の位置範囲を越えて右にずれており、
制御部２５はデレイスプレッドサーチャのサーチ範囲の
変更動作を起動する。制御部２５は、式（４）に示すよ
うに、デレイプロファイル５６の重心位置５４：ＰｃＷ
からデレイスプレッドサーチャのサーチ範囲におけるし
きい値５７の中央値５５：Wf_old＋（α＋β）Ｗ／２の
値を引いた分だけデレイスプレッドサーチャのサーチ範
囲５０を右にずらす。即ち、制御部２５は、サーチ幅オ
フセット用遅延回路３７をコントロールしているサーチ
幅オフセット制御信号６５の値を上記の分だけ増やすよ
うにすることで、デレイスプレッドサーチャのサーチ範
囲の変更を実現している。
付け後、移動局が基地局から大きく離れたためデレイプ
ロファイル５６が右にずれた場合を表している。図５−
３に示すように、デレイプロファイル５６の重心位置Ｐ
ｃＷ５４はデレイスプレッドサーチャのサーチ範囲にお
けるしきい値５７の位置範囲を越えて右にずれており、
制御部２５はデレイスプレッドサーチャのサーチ範囲の
変更動作を起動する。制御部２５は、式（４）に示すよ
うに、デレイプロファイル５６の重心位置５４：ＰｃＷ
からデレイスプレッドサーチャのサーチ範囲におけるし
きい値５７の中央値５５：Wf_old＋（α＋β）Ｗ／２の
値を引いた分だけデレイスプレッドサーチャのサーチ範
囲５０を右にずらす。即ち、制御部２５は、サーチ幅オ
フセット用遅延回路３７をコントロールしているサーチ
幅オフセット制御信号６５の値を上記の分だけ増やすよ
うにすることで、デレイスプレッドサーチャのサーチ範
囲の変更を実現している。
【００５１】図６は、本発明のサーチ方法を使用したサ
ーチャの全体動作説明を示すフローチャート図である。
図６に示すように、新たなユーザが受信されるとサーチ
ャの制御部２５が動作（ステップＡ１）し、そのユーザ
に割り当てる未使用のサーチャがあるかどうかを調べる
（ステップＡ２）。未使用のサーチャが無い場合は、前
記式（１）に基づく動作から、影響度の一番低いデレイ
スプレッドサーチャを解放する（ステップＡ３）。未使
用のサーチャが準備できたところで、制御部２５は空い
ているサーチャを必要なデレイスプレッドサーチャやセ
ルサーチャに設定する（ステップＡ４）。その後、これ
らのサーチャを使ってサーチ処理を行い、各フィンガへ
のパス割り当てを行う（ステップＡ５）。
ーチャの全体動作説明を示すフローチャート図である。
図６に示すように、新たなユーザが受信されるとサーチ
ャの制御部２５が動作（ステップＡ１）し、そのユーザ
に割り当てる未使用のサーチャがあるかどうかを調べる
（ステップＡ２）。未使用のサーチャが無い場合は、前
記式（１）に基づく動作から、影響度の一番低いデレイ
スプレッドサーチャを解放する（ステップＡ３）。未使
用のサーチャが準備できたところで、制御部２５は空い
ているサーチャを必要なデレイスプレッドサーチャやセ
ルサーチャに設定する（ステップＡ４）。その後、これ
らのサーチャを使ってサーチ処理を行い、各フィンガへ
のパス割り当てを行う（ステップＡ５）。
【００５２】次に、制御部２５は、デレイプロファイル
の重心位置を見てこの重心位置がサーチ範囲のしきい値
内に入っているかどうかを監視しており（ステップＡ
６）、重心位置がしきい値内であればそのままで、重心
位置がしきい値内を越えたら前記式（４）並びに図５に
基づく動作から、デレイスプレッドサーチャのサーチ範
囲を移動させる（ステップＡ７）。そして、デレイスプ
レッドサーチャやセルサーチャを通じてマルチパスの状
況を監視しており、マルチパス状況によりそのユーザに
割り当てるデレイスプレッドサーチャを増やすかどうか
を判断している（ステップＡ８）。デレイスプレッドサ
ーチャを増やす場合は、ステップＡ２からステップＡ４
までの動作と同じようにそのユーザに割り当てる未使用
のサーチャがあるかどうかを調べ（ステップＡ９）、未
使用のサーチャが無い場合は、前記式（１）に基づく動
作から、影響度の一番低いデレイスプレッドサーチャを
解放し（ステップＡ１０）、空いているサーチャを必要
なデレイスプレッドサーチャに設定し（ステップＡ１
１）、デレイスプレッドサーチャを増やす。
の重心位置を見てこの重心位置がサーチ範囲のしきい値
内に入っているかどうかを監視しており（ステップＡ
６）、重心位置がしきい値内であればそのままで、重心
位置がしきい値内を越えたら前記式（４）並びに図５に
基づく動作から、デレイスプレッドサーチャのサーチ範
囲を移動させる（ステップＡ７）。そして、デレイスプ
レッドサーチャやセルサーチャを通じてマルチパスの状
況を監視しており、マルチパス状況によりそのユーザに
割り当てるデレイスプレッドサーチャを増やすかどうか
を判断している（ステップＡ８）。デレイスプレッドサ
ーチャを増やす場合は、ステップＡ２からステップＡ４
までの動作と同じようにそのユーザに割り当てる未使用
のサーチャがあるかどうかを調べ（ステップＡ９）、未
使用のサーチャが無い場合は、前記式（１）に基づく動
作から、影響度の一番低いデレイスプレッドサーチャを
解放し（ステップＡ１０）、空いているサーチャを必要
なデレイスプレッドサーチャに設定し（ステップＡ１
１）、デレイスプレッドサーチャを増やす。
【００５３】最後に、制御部２５は、通信終了を監視し
（ステップＡ１２）、通信が続いている間はサーチ処理
を続行するためにステップＡ５へ戻り、一連の動作を繰
り返す。そして、通信が終了したら、この動作を終了す
る（ステップＡ１３）。
（ステップＡ１２）、通信が続いている間はサーチ処理
を続行するためにステップＡ５へ戻り、一連の動作を繰
り返す。そして、通信が終了したら、この動作を終了す
る（ステップＡ１３）。
【００５４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マルチパスの特徴に合わせて、複数のサーチャ群の中か
ら各ユーザ対応にサーチ範囲の狭いサーチャと、サーチ
範囲の広いサーチャの２種類のサーチャを設定してこれ
を用いることにより、処理遅延の増大を防ぐことがで
き、このためハードウェアやソフトウェアの規模を抑え
た効率的なサーチ方法が可能となった。
マルチパスの特徴に合わせて、複数のサーチャ群の中か
ら各ユーザ対応にサーチ範囲の狭いサーチャと、サーチ
範囲の広いサーチャの２種類のサーチャを設定してこれ
を用いることにより、処理遅延の増大を防ぐことがで
き、このためハードウェアやソフトウェアの規模を抑え
た効率的なサーチ方法が可能となった。
【００５５】また、制御部において、全てのサーチャが
使用中となった場合、既に割り付け済みのサーチャにお
ける各ユーザに対する影響度の一番低いデレイスプレッ
ドサーチャを調べ、これを解放することにより、サーチ
ャの有効利用が可能となった。
使用中となった場合、既に割り付け済みのサーチャにお
ける各ユーザに対する影響度の一番低いデレイスプレッ
ドサーチャを調べ、これを解放することにより、サーチ
ャの有効利用が可能となった。
【００５６】さらに、制御部において、デレイプロファ
イルの重心を求め、この重心の位置の変動に合わせて、
サーチャのサーチ範囲を制御することにより、移動局の
位置変化に伴うサーチ誤差を抑えることができ、このた
めサーチ精度の向上が可能となった。
イルの重心を求め、この重心の位置の変動に合わせて、
サーチャのサーチ範囲を制御することにより、移動局の
位置変化に伴うサーチ誤差を抑えることができ、このた
めサーチ精度の向上が可能となった。
【図１】本発明の実施の形態に係るサーチャの概念図で
ある。
ある。
【図２】本発明のサーチ方法を使用した受信装置の全体
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図３】本発明のサーチ方法を使用した一つのサーチャ
部の詳細構成を示すブロック図である。
部の詳細構成を示すブロック図である。
【図４】本発明のサーチ方法を使用したサーチャ割り付
け動作説明図である。
け動作説明図である。
【図５】本発明のサーチ方法を使用したサーチ範囲移動
動作説明図である。
動作説明図である。
【図６】本発明のサーチ方法を使用したサーチャの全体
動作説明を示すフローチャート図である。
動作説明を示すフローチャート図である。
【図７】従来のサーチャの概念図である。
【図８】従来のサーチ方法を使用した受信装置の全体構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図９】従来のサーチャ部の動作説明図である。
１ 受信信号 ２ 切換部 ３、４、６、７、８、９、１１ デレイスプレッドサ
ーチャ ５、１０、１２ セルサーチャ １３ ユーザ＃０ １４ ユーザ＃１ １５ ユーザ＃２ ２０ 受信部 ２１ アナログ／デジタル変換部 ２２ マルチパス処理部 ２３ ＲＡＫＥ合成部 ２４ 信号処理部 ２５ 制御部 ２６ フィンガ部 ２７、３１ サーチャ部 ３０ ベースバンド信号 ３２ ピークタイミング信号 ３３ 相関器群 ３４ 加算器群 ３５ 有効パス判定部 ３６ サーチ用遅延回路 ３７ サーチ幅オフセット用遅延回路 ３８ 拡散符号発生器 ４０、５６ デレイプロファイル ４１、４２、４３ サーチ範囲 ４４、４５、４６ サーチ幅オフセット ５０ デレイスプレッドサーチャのサーチ範囲 ５１、５２、５３ しきい値以上のパス ５４ 重心の位置 ５７ サーチ範囲のしきい値 ６０ デレイプロファイル上におけるｉ番目の有効パ
スタイミング情報 ６１ 受信信号のｉ番目の有効パスエネルギー情報 ６２ 信号処理部２４から出力されるユーザＵの現在
の受信品質 ６３ ユーザＵに要求されているサービス品質 ６４ サーチ範囲制御信号 ６５ サーチ幅オフセット制御信号
ーチャ ５、１０、１２ セルサーチャ １３ ユーザ＃０ １４ ユーザ＃１ １５ ユーザ＃２ ２０ 受信部 ２１ アナログ／デジタル変換部 ２２ マルチパス処理部 ２３ ＲＡＫＥ合成部 ２４ 信号処理部 ２５ 制御部 ２６ フィンガ部 ２７、３１ サーチャ部 ３０ ベースバンド信号 ３２ ピークタイミング信号 ３３ 相関器群 ３４ 加算器群 ３５ 有効パス判定部 ３６ サーチ用遅延回路 ３７ サーチ幅オフセット用遅延回路 ３８ 拡散符号発生器 ４０、５６ デレイプロファイル ４１、４２、４３ サーチ範囲 ４４、４５、４６ サーチ幅オフセット ５０ デレイスプレッドサーチャのサーチ範囲 ５１、５２、５３ しきい値以上のパス ５４ 重心の位置 ５７ サーチ範囲のしきい値 ６０ デレイプロファイル上におけるｉ番目の有効パ
スタイミング情報 ６１ 受信信号のｉ番目の有効パスエネルギー情報 ６２ 信号処理部２４から出力されるユーザＵの現在
の受信品質 ６３ ユーザＵに要求されているサービス品質 ６４ サーチ範囲制御信号 ６５ サーチ幅オフセット制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5K022 EE02 EE36 5K047 AA02 AA03 AA16 BB01 CC01 GG34 GG37 HH01 HH03 HH15 HH21 5K067 AA02 AA42 CC10 CC24 DD25 EE02 EE10 GG11 HH21 HH22 JJ15
Claims (12)
- 【請求項１】 ＣＤＭＡ移動通信システムの受信方式に
おける同期捕捉に関するサーチ方法であって、複数のサ
ーチャ群の中からマルチパスの状態に応じて、各ユーザ
対応にセル半径全体をサーチするサーチ範囲の広い一つ
のセルサーチャと、複数のマルチパスそれぞれをサーチ
するサーチ範囲の狭い一つ以上のデレイスプレッドサー
チャを割り付けることを特徴とする同期捕捉サーチ方
法。 - 【請求項２】 受信部は無線回線上の無線信号を受信
し、アナログ／デジタル変換部は受信信号をデジタル信
号のベースバンド信号に変換し、制御部は複数のサーチ
ャ部を制御するための制御信号を出力し、複数のサーチ
ャ部は前記ベースバンド信号と前記制御信号から最適な
受信タイミングを指示し、複数のフィンガ部は指示され
た受信タイミングでベースバンド信号の逆拡散を行って
検波処理を行い、ＲＡＫＥ合成部は検波信号を加算し、
信号処理部は合成信号を復号するＣＤＭＡ移動通信シス
テムの受信方法であって、前記制御部は、前記サーチャ
部から出力される受信信号のデレイプロファイル上にお
ける有効パスタイミング情報と、前記フィンガ部で処理
された受信信号の有効パスエネルギー情報と、前記信号
処理部から出力されるユーザに関する現在の受信品質
と、システムデータに登録されているユーザに要求され
ているサービス品質の四つの信号を基に前記複数のサー
チャ部に対してセルサーチャとデレイスプレッドサーチ
ャの２種類の機能別サーチャに設定するための制御信号
を作成し、前記複数のサーチャ部の設定状態を最適に維
持するための制御信号の変更を行うことを特徴とする同
期捕捉サーチ方法。 - 【請求項３】 前記制御部は、一つのサーチャ部に対し
て、セル半径全体をサーチするセルサーチャとして動作
するためのサーチ範囲制御信号とサーチ幅オフセット制
御信号を出力し、前記複数のサーチャ部に対して、複数
のマルチパスそれぞれをサーチするデレイスプレッドサ
ーチャとして動作するためのサーチ範囲制御信号とサー
チ幅オフセット制御信号を出力することを有し、前記サ
ーチャ部は、拡散符号発生器からの拡散符号をサーチ幅
オフセット用遅延回路とサーチ用遅延回路で遅延処理し
た新たな拡散符号とベースバンド信号とを入力して逆拡
散する複数の相関器群と、相関器群の出力である相関値
を指定回数だけ加算する複数の加算器群と、加算後の相
関値からレベルの高い受信タイミングを探して有効パス
とするかどうか判断する有効パス判定部とを備え、前記
サーチ幅オフセット遅延回路は、前記制御部からのサー
チ幅オフセット制御信号によってサーチスタートタイミ
ングを制御し、前記サーチ用遅延回路は、前記制御部か
らのサーチ範囲制御信号によってサーチ範囲を制御する
ことを特徴とする請求項２記載の同期捕捉サーチ方法。 - 【請求項４】 前記セルサーチャとして動作するための
サーチ範囲制御信号はセル半径と同じ値をサーチ範囲と
し、前記セルサーチャとして動作するためのサーチ幅オ
フセット制御信号は０をオフセット値とし、前記デレイ
スプレッドサーチャとして動作するためのサーチ範囲制
御信号は受信信号のデレイプロファイル上における有効
パスタイミング情報から計算されたピークレベルの幅を
サーチ範囲とし、前記デレイスプレッドサーチャとして
動作するためのサーチ幅オフセット制御信号は受信信号
のデレイプロファイル上における有効パスタイミング情
報から計算されたピークレベルのスタートタイミングを
オフセット値とすることを特徴とする請求項３記載の同
期捕捉サーチ方法。 - 【請求項５】 前記制御部は、全てのサーチャが使用中
となった状況においてユーザ数やマルチパス数が増加し
て新たにセルサーチャやデレイスプレッドサーチャを割
り付ける必要が発生した場合に、全ての使用中デレイス
プレッドサーチャを対象として、システムデータに登録
されているユーザに要求されているサービス品質値から
信号処理部が出力するユーザの現在受信品質値を引いた
差分に、対象デレイスプレッドサーチャの有効パスにお
けるエネルギー情報値を掛け合わせた数値を求め、この
数値が最低となる使用中デレイスプレッドサーチャを解
放し、この解放されたサーチャを新たなユーザやマルチ
パスに対して割り当てることを特徴とする請求項３記載
の同期捕捉サーチ方法。 - 【請求項６】 前記制御部は、デレイスプレッドサーチ
ャのデレイプロファイルにおける一定レベル以上の複数
パスそれぞれのエネルギー情報と位置情報の乗算を集め
て集合してその全体合計を計算し、前記全体合計値にお
ける位置情報を算出してデレイスプレッドサーチャのサ
ーチ範囲のしきい値と比較し、前記比較結果がサーチ範
囲のしきい値を越えてしまった場合、サーチャのサーチ
範囲を変更して、サーチ範囲しきい値の中央値の位置を
前記全体合計値における位置のところになるように制御
することを特徴とする請求項３記載の同期捕捉サーチ方
法。 - 【請求項７】 ＣＤＭＡ移動通信システムの受信方式に
おける同期捕捉に関するサーチ装置であって、複数のサ
ーチャ群の中からマルチパスの状態に応じて、各ユーザ
対応にセル半径全体をサーチするサーチ範囲の広い一つ
のセルサーチャと、複数のマルチパスそれぞれをサーチ
するサーチ範囲の狭い一つ以上のデレイスプレッドサー
チャを割り付けるサーチ装置を有することを特徴とする
ＣＤＭＡ受信装置。 - 【請求項８】 無線回線上の無線信号を受信する受信部
と、受信信号をデジタル信号のベースバンド信号に変換
するアナログ／デジタル変換部と、複数のサーチャ部を
制御するための制御信号を出力する制御部と、前記ベー
スバンド信号と前記制御信号から最適な受信タイミング
を指示する複数のサーチャ部と、指示された受信タイミ
ングでベースバンド信号の逆拡散を行って検波処理を行
う複数のフィンガ部と、検波信号を加算するＲＡＫＥ合
成部と、合成信号を復号する信号処理部とを備えたＣＤ
ＭＡ移動通信システムの受信方式であって、前記制御部
は、前記サーチャ部から出力される受信信号のデレイプ
ロファイル上における有効パスタイミング情報と、前記
フィンガ部で処理された受信信号の有効パスエネルギー
情報と、前記信号処理部から出力されるユーザに関する
現在の受信品質と、システムデータに登録されているユ
ーザに要求されているサービス品質の四つの信号を基に
前記複数のサーチャ部に対してセルサーチャとデレイス
プレッドサーチャの２種類の機能別サーチャに設定する
ための制御信号の作成手段と、前記複数のサーチャ部の
設定状態を最適に維持するための制御信号の変更手段を
有することを特徴とするＣＤＭＡ受信装置。 - 【請求項９】 前記制御部は、一つのサーチャ部に対し
て、セル半径全体をサーチするセルサーチャとして動作
するためのサーチ範囲制御信号とサーチ幅オフセット制
御信号を出力する手段と、複数のサーチャ部に対して、
複数のマルチパスそれぞれをサーチするデレイスプレッ
ドサーチャとして動作するためのサーチ範囲制御信号と
サーチ幅オフセット制御信号を出力する手段とを有し、
前記サーチャ部は、拡散符号発生器からの拡散符号をサ
ーチ幅オフセット用遅延回路とサーチ用遅延回路で遅延
処理した新たな拡散符号とベースバンド信号とを入力し
て逆拡散する複数の相関器群と、相関器群の出力である
相関値を指定回数だけ加算する複数の加算器群と、加算
後の相関値からレベルの高い受信タイミングを探して有
効パスとするかどうか判断する有効パス判定部とを備
え、前記サーチ幅オフセット遅延回路は、前記制御部か
らのサーチ幅オフセット制御信号によってサーチスター
トタイミングを制御する手段と、前記サーチ用遅延回路
は、前記制御部からのサーチ範囲制御信号によってサー
チ範囲を制御する手段とを有することを特徴とする請求
項８記載のＣＤＭＡ受信装置。 - 【請求項１０】 前記セルサーチャとして動作するため
のサーチ範囲制御信号はセル半径と同じ値をサーチ範囲
とし、前記セルサーチャとして動作するためのサーチ幅
オフセット制御信号は０をオフセット値とし、前記デレ
イスプレッドサーチャとして動作するためのサーチ範囲
制御信号は受信信号のデレイプロファイル上における有
効パスタイミング情報から計算されたピークレベルの幅
をサーチ範囲とし、前記デレイスプレッドサーチャとし
て動作するためのサーチ幅オフセット制御信号は受信信
号のデレイプロファイル上における有効パスタイミング
情報から計算されたピークレベルのスタートタイミング
をオフセット値とすることを特徴とする請求項９記載の
ＣＤＭＡ受信装置。 - 【請求項１１】 前記制御部は、全てのサーチャが使用
中となった状況においてユーザ数やマルチパス数が増加
して新たにセルサーチャやデレイスプレッドサーチャを
割り付ける必要が発生した場合に、全ての使用中デレイ
スプレッドサーチャを対象として、システムデータに登
録されているユーザに要求されているサービス品質値か
ら信号処理部が出力するユーザの現在受信品質値を引い
た差分に、対象デレイスプレッドサーチャの有効パスに
おけるエネルギー情報値を掛け合わせた数値を求める手
段と、この数値が最低となる使用中デレイスプレッドサ
ーチャを解放する手段と、この解放されたサーチャを新
たなユーザやマルチパスに対して割り当てる手段を有す
ることを特徴とする請求項９記載のＣＤＭＡ受信装置。 - 【請求項１２】 前記制御部は、デレイスプレッドサー
チャのデレイプロファイルにおける一定レベル以上の複
数パスそれぞれのエネルギー情報と位置情報の乗算を集
めて集合してその全体合計を計算する手段と、前記全体
合計値における位置情報を算出してデレイスプレッドサ
ーチャのサーチ範囲のしきい値と比較する手段と、前記
比較結果がサーチ範囲のしきい値を越えてしまった場
合、サーチャのサーチ範囲を変更して、サーチ範囲しき
い値の中央値の位置を前記全体合計値における位置のと
ころになるように制御する手段を有することを特徴とす
る請求項９記載のＣＤＭＡ受信装置。
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