JP3665563B2 - 移動通信装置及び通信方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、符号分割多元接続方式(CDMA;Code Division Multiple Access)を用いた通信システムに適用されて通信を実行可能とする移動通信装置に係り、特に、消費電力を低減して受信性能を向上させる移動通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
無線信号を送受信して通信を可能とするための通信方式として、符号分割多元接続方式(CDMA;Code Division Multiple Access)が知られている。
例えば、携帯電話機といった、この符号分割多元接続方式を用いた移動体通信システム等に適用されて通信を実行可能とする移動通信装置は、フェージング環境下での受信性能の改善等のため、フィンガー受信機として機能する複数のコリレータを備えている。また、こうした移動通信装置は、通信を可能とするパスを検出するためのパスサーチを実行するサーチ受信機を備えている。サーチ受信機は、無線信号から復調されたベースバンド信号と所定の拡散コードとの相関演算を実行することにより、遅延プロファイルを作成して通信を可能とするパスの位置を特定する。
【0003】
従来の移動通信装置では、例えば通話中といった、基地局から送信された信号を連続して受信する必要がある場合、サーチ受信機が、図6(d)に例示するように、予め定めた所定の時間Tが経過するごとに、繰り返しパスサーチを実行する。
【0004】
この際、例えば、図6(a)に示すように、1回目に相当するパスサーチにて、メインパスM1の他にマルチパスP1が検出されたとする。サーチ受信機は、メインパスM1とマルチパスP1とに対応して、コリレータが拡散コードを生成するタイミングを調整するなどして、複数のコリレータに、マルチパスにおける各パスを割り付ける。
【0005】
こののち、時間Tが経過すると、サーチ受信機は2回目に相当するパスサーチを実行する。この際、1回目に相当するパスサーチにて検出されたマルチパスP1がなくなり、図6(b)に示す新たなマルチパスP2が検出されたとする。この場合、サーチ受信機は、1回目に相当するパスサーチでコリレータに割り付けたマルチパスP1を、コリレータから外し、新たに検出されたマルチパスP2を割り付ける。
【0006】
こののち、さらに時間Tが経過すると、サーチ受信機は3回目に相当するパスサーチを実行する。この際、2回目に相当するパスサーチにて検出されたマルチパスP2がなくなり、図6(c)に示す新たなマルチパスP3が検出されたとする。この場合、サーチ受信機は、2回目に相当するパスサーチでコリレータに割り付けたマルチパスP2を、コリレータから外し、新たに検出されたマルチパスP3を割り付ける。
【0007】
なお、この例では、メインパスM1が常に存在するものとして説明したが、特に市街地のような周囲に建物などの電波を反射するものが多い場合、また、移動通信装置が高速で移動している場合等には、パスの位置が急速に変化し、メインパスM1自体も変動することがあると考えられる。
他方、郊外のような、周囲に電波を反射するものが少ない場合には、ほとんどマルチパスの発生状況は変わらないと考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、サーチ受信機が、予め定めた所定の時間Tが経過するごとに、繰り返しパスサーチを実行していた。
このため、パスの位置が急速に変化する場合に、パスの変化に追従することができず、受信性能が低下するという問題があった。この点、パスサーチを実行する時間間隔を予め短く設定しておくことも考えられるが、消費電力が増大するという問題が生じる。
【0009】
また、マルチパスの発生状況が変わらないと考えられる場合でも、予め定めた所定の時間Tが経過するごとにパスサーチを実行すると、無駄に電力を消費することになる。
【0010】
この発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、無駄な電力消費を抑制して受信性能を向上させることができる移動通信装置を、提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の第1の観点に係る移動通信装置は、
拡散コードによりスペクトラム拡散が施された無線信号を受信して、伝送シンボルを復号するものであって、
無線信号を受信して復調したベースバンド信号と拡散コードとの相関演算を実行することにより得られた相関値を用いて遅延プロファイルを作成し、パスを検出するためのパスサーチを実行するパス検出手段と、
前記パス検出手段がパスサーチを実行した結果に基づいてベースバンド信号を逆拡散し、伝送シンボルを復号するシンボル復号手段とを備え、
前記パス検出手段は、前回実行したパスサーチにて作成した遅延プロファイルと、今回実行したパスサーチにて作成した遅延プロファイルとの相関値を特定し、相関値が予め定めた閾値を超えているか否かを判別し、閾値未満であると判別すると、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を、前回のパスサーチを実行したタイミングと今回のパスサーチを実行したタイミングとの時間間隔よりも短く設定し、閾値を超えていると判別すると、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を、前回のパスサーチを実行したタイミングと今回のパスサーチを実行したタイミングとの時間間隔よりも長く設定することにより、受信信号の特性変化に応じて、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を変更する、
ことを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、パス検出手段は、例えば遅延プロファイルの変化や受信レベルの変化といった、受信信号の特性変化に応じて、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を変更することができる。
これにより、無駄な電力消費を抑制し、受信性能を向上させることができる。
【0015】
この発明の第2の観点に係る移動通信装置は、
拡散コードによりスペクトラム拡散が施された無線信号を受信して、伝送シンボルを復号する移動通信装置であって、
無線信号を受信して復調したベースバンド信号と拡散コードとの相関演算を実行することにより得られた相関値を用いて遅延プロファイルを作成し、パスを検出するためのパスサーチを実行するパス検出手段と、
前記パス検出手段がパスサーチを実行した結果に基づいてベースバンド信号を逆拡散し、伝送シンボルを復号するシンボル復号手段とを備え、
前記パス検出手段は、前回実行したパスサーチにて作成した遅延プロファイルと、今回実行したパスサーチにて作成した遅延プロファイルとを比較して、タイミングが同一のパスにおける振幅変動率を特定し、振幅変動率が予め定めた閾値を超えているか否かを判別し、閾値を超えていると判別すると、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を、前回のパスサーチを実行したタイミングと今回のパスサーチを実行したタイミングとの時間間隔よりも短く設定し、閾値未満であると判別すると、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を、前回のパスサーチを実行したタイミングと今回のパスサーチを実行したタイミングとの時間間隔よりも長く設定することにより、受信信号の特性変化に応じて、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を変更する、
ことを特徴とする。
【0016】
この発明の第3の観点に係る移動通信装置は、
拡散コードによりスペクトラム拡散が施された無線信号を受信して、伝送シンボルを復号する移動通信装置であって、
無線信号を受信して復調したベースバンド信号と拡散コードとの相関演算を実行することにより得られた相関値を用いて遅延プロファイルを作成し、パスを検出するためのパスサーチを実行するパス検出手段と、
前記パス検出手段がパスサーチを実行した結果に基づいてベースバンド信号を逆拡散し、伝送シンボルを復号するシンボル復号手段とを備え、
前記シンボル復号手段は、前記パス検出手段が複数のパスを検出した場合に、各パスに対応してベースバンド信号を逆拡散するための複数の逆拡散手段を備え、
前記パス検出手段は、パスサーチにて作成した遅延プロファイルと、前記複数の逆拡散手段の状態とを比較し、比較結果に基づいて、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を設定することにより、受信信号の特性変化に応じて、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を変更する、
ことを特徴とする。
【0017】
例えば、前記パス検出手段は、パスサーチにて作成した遅延プロファイルに基づいて、前記複数の逆拡散手段のうちで設定を変更すべきものの数が予め定めた閾値を超えているか否かを判別し、閾値を超えていると判別すると、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を、前回のパスサーチを実行したタイミングと今回のパスサーチを実行したタイミングとの時間間隔よりも短く設定し、閾値未満であると判別すると、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を、前回のパスサーチを実行したタイミングと今回のパスサーチを実行したタイミングとの時間間隔よりも長く設定することが望ましい。
【0018】
この発明の第4の観点に係る移動通信装置は、
拡散コードによりスペクトラム拡散が施された無線信号を受信して、伝送シンボルを復号する移動通信装置であって、
無線信号を受信して復調したベースバンド信号と拡散コードとの相関演算を実行することにより得られた相関値を用いて遅延プロファイルを作成し、パスを検出するためのパスサーチを実行するパス検出手段と、
前記パス検出手段がパスサーチを実行した結果に基づいてベースバンド信号を逆拡散し、伝送シンボルを復号するシンボル復号手段とを備え、
前記シンボル復号手段は、前記パス検出手段が複数のパスを検出した場合に、各パスに対応してベースバンド信号を逆拡散するための複数の逆拡散手段を備え、
前記パス検出手段は、前記複数の逆拡散手段における受信レベルを予め定めた閾値と比較し、前記シンボル復号手段が備える全ての逆拡散手段における受信レベルが閾値未満であることを検出すると、パスサーチを実行することにより、受信信号の特性変化に応じて、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を変更する、
ことを特徴とする。
【0019】
この発明の第5の観点に係る移動通信装置は、
拡散コードによりスペクトラム拡散が施された無線信号を受信して、伝送シンボルを復号する移動通信装置であって、
無線信号を受信して復調したベースバンド信号と拡散コードとの相関演算を実行することにより得られた相関値を用いて遅延プロファイルを作成し、パスを検出するためのパスサーチを実行するパス検出手段と、
前記パス検出手段がパスサーチを実行した結果に基づいてベースバンド信号を逆拡散し、伝送シンボルを復号するシンボル復号手段とを備え、
前記シンボル復号手段は、
前記パス検出手段が複数のパスを検出した場合に、各パスに対応してベースバンド信号を逆拡散するための複数の逆拡散手段と、
前記複数の逆拡散手段により逆拡散された信号を合成して伝送シンボルを復号するための信号合成手段とを備え、
前記パス検出手段は、前記信号合成手段により合成された信号の状態から、パスサーチの実行タイミングを特定することにより、受信信号の特性変化に応じて、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を変更する、
ことを特徴とする。
【0020】
この発明の第6の観点に係る通信方法は、
拡散コードによりスペクトラム拡散が施されたベースバンド信号を伝送するための無線信号を受信して、伝送シンボルを復号するための方法であって、
サーチ受信機が、無線信号を受信して復調されたベースバンド信号と拡散コードとの相関演算を実行することにより得られた相関値を用いて遅延プロファイルを作成し、パスを検出するためのパスサーチを実行するパス検出ステップと、
前記サーチ受信機がパスサーチを実行した結果に基づいて、複数のコリレータがベースバンド信号を逆拡散し、合成器が前記複数のコリレータにより逆拡散された信号を合成して伝送シンボルを復号するシンボル復号ステップとを備え、
前記パス検出ステップは、前記サーチ受信機が、パスサーチにて作成された遅延プロファイルに基づいて、前記複数のコリレータのうちで設定を変更すべきものの数が予め定めた閾値を超えているか否かを判別し、閾値を超えていると判別すると、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を、前回のパスサーチを実行したタイミングと今回のパスサーチを実行したタイミングとの時間間隔よりも短く設定し、閾値未満であると判別すると、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を、前回のパスサーチを実行したタイミングと今回のパスサーチを実行したタイミングとの時間間隔よりも長く設定するステップを備える、
ことを特徴とする。
【0021】
この発明によれば、パス検出ステップは、例えば遅延プロファイルの変化や受信レベルの変化といった、受信信号の特性変化に応じて、サーチ受信機がパスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を変更することができる。
これにより、無駄な電力消費を抑制し、受信性能を向上することができる。
【0024】
この発明の第7の観点に係る通信方法は、
拡散コードによりスペクトラム拡散が施されたベースバンド信号を伝送するための無線信号を受信して、伝送シンボルを復号するための通信方法であって、
サーチ受信機が、無線信号を受信して復調されたベースバンド信号と拡散コードとの相関演算を実行することにより得られた相関値を用いて遅延プロファイルを作成し、パスを検出するためのパスサーチを実行するパス検出ステップと、
前記サーチ受信機がパスサーチを実行した結果に基づいて、複数のコリレータがベースバンド信号を逆拡散し、合成器が前記複数のコリレータにより逆拡散された信号を合成して伝送シンボルを復号するシンボル復号ステップとを備え、
前記パス検出ステップは、前記サーチ受信機が、前記複数のコリレータにおける受信レベルを予め定めた閾値と比較し、全てのコリレータにおける受信レベルが閾値未満であることを検出すると、パスサーチを実行するステップを備える、
ことを特徴とする。
【0025】
この発明の第8の観点に係る通信方法は、
拡散コードによりスペクトラム拡散が施されたベースバンド信号を伝送するための無線信号を受信して、伝送シンボルを復号するための通信方法であって、
サーチ受信機が、無線信号を受信して復調されたベースバンド信号と拡散コードとの相関演算を実行することにより得られた相関値を用いて遅延プロファイルを作成し、パスを検出するためのパスサーチを実行するパス検出ステップと、
前記サーチ受信機がパスサーチを実行した結果に基づいて、複数のコリレータがベースバンド信号を逆拡散し、合成器が前記複数のコリレータにより逆拡散された信号を合成して伝送シンボルを復号するシンボル復号ステップとを備え、
前記パス検出ステップは、前記サーチ受信機が、前記合成器により合成された信号の状態から、パスサーチの実行タイミングを特定するステップを備える、
ことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、この発明の実施の形態に係る移動通信装置100について詳細に説明する。
【0027】
この移動通信装置100は、符号分割多元接続方式(CDMA;Code Division Multiple Access)を用いた移動体通信システム等に適用され、例えば基地局から送出された無線信号を受信し、送信側から伝送されたシンボル系列(伝送シンボル)を復号することにより、通信を可能とするものである。
【0028】
図1に示すように、この移動通信装置100は、アンテナ1と、RF(Radio Frequency)信号処理部2と、RAKE受信機3と、最大比合成器4と、コード生成器5と、サーチ受信機6とを備えている。
【0029】
アンテナ1は、例えば、この移動通信装置100が適用される移動体通信システムに設置された基地局等から送出される無線信号を受信するためのものである。
【0030】
RF信号処理部2は、例えば、ダウンコンバータ、直交検波器等を用いて構成され、アンテナ1により無線信号を受信することで生成されたRF信号から、ベースバンド信号を復調するためのものである。この際、RF信号処理部2により復調されるベースバンド信号は、例えば、I(In-phase;同相)信号及びQ(Quadrature;直交)信号として復調され、送信側にて、拡散コードによるスペクトラム拡散が施された信号である。
【0031】
RAKE受信機3は、伝送シンボルを復号可能とするために、RF信号処理部2により復調されたベースバンド信号を逆拡散するものであり、複数のコリレータ10を備えている。
【0032】
複数のコリレータ10は、それぞれRF信号処理部2により復調されたベースバンド信号を受け、サーチ受信機6がパスサーチを実行した結果に基づいて逆拡散するためのフィンガー受信機として機能する。すなわち、例えば、各コリレータ10は、サーチ受信機6がパスサーチを実行した結果より検出されるマルチパスにおける各パスに対応して、コード生成器5により生成された拡散コードに与える遅延時間を設定し、拡散コードとベースバンド信号との相関演算を実行する。
【0033】
最大比合成器4は、例えば加算器等から構成され、RAKE受信機3が備える複数のコリレータ10により逆拡散された信号を合成(RAKE)するためのものであり、合成した信号を、チャネル・デコーダ(Channel Decoder)といった信号処理回路等に出力する。
【0034】
コード生成器5は、例えばPN(Pseudo Noise)系列を用いた拡散コード(Scrambling/Channelization Code)を生成し、RAKE受信機3に供給するためのものである。
【0035】
サーチ受信機6は、例えばマッチトフィルタやスライディング相関器等を用いて構成され、相関演算等を実行することにより作成された遅延プロファイルに基づいて、マルチパスを検出可能なパスサーチを実行する。例えば、サーチ受信機6は、RAKE受信機3及び最大比合成器4が作動して伝送シンボルを復号することによる通話等の通信を実行中に、パスサーチを繰り返し実行してマルチパスを検出し、検出されたマルチパスにおける各パスに対応して各コリレータ10の設定(例えば、拡散コードの生成タイミング)を変更する。
【0036】
すなわち、サーチ受信機6は、例えば拡散コードと受信信号(ベースバンド信号)との相関値が最大になるメインパスを中心とした1シンボル区間といった、所定の時間幅における遅延プロファイルを作成し、相関値が所定の閾値を超える複数のパスを、マルチパスとして検出する。
また、サーチ受信機6は、検出されたマルチパスのタイミング情報を用いて、マルチパスにおける各パスを、RAKE受信機3が備える各コリレータ10に割り付ける。例えば、サーチ受信機6は、各コリレータ10が相関演算を実行する際に拡散コードに与える遅延時間を制御することで、マルチパスにおける各パスを各コリレータ10に割り付けて、伝送シンボルを復号するための逆拡散を可能とする。
ここで、サーチ受信機6は、この移動通信装置100における受信信号の特性変化に基づいて、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を切り換えることができる。
【0037】
以下に、この発明の実施の形態に係る移動通信装置100の動作を説明する。
この移動通信装置100は、例えば移動体通信システムを構成する基地局との間で無線信号を送受信して通信を可能とした通話中などに、パスサーチを繰り返し実行することで、フェージング環境下でのマルチパスの変動に対応して受信性能の劣化を防止する。
【0038】
パスサーチを実行するために、サーチ受信機6は、例えば、RF信号処理部2により復調されたベースバンド信号と、チャネル検出用の拡散コードとの相関演算を実行して相関値を求め、1シンボル区間といった所定の時間幅における遅延プロファイルを作成する。
【0039】
こうして作成した遅延プロファイルから、相関値が予め定めた閾値T1を超えたパスを特定するなどして、サーチ受信機6は、マルチパスにおける各パスを検出することができる。サーチ受信機6は、各パスに対応した拡散コードの生成タイミングを示すタイミング情報を用いて、RAKE受信機3が備える複数のコリレータ10それぞれに、マルチパスにおける各パスを割り付ける。
【0040】
ここで、サーチ受信機6は、この移動通信装置100における受信信号の特性変化に応じて、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を変更する。
【0041】
例えば、サーチ受信機6は、遅延プロファイルを作成してマルチパスを検出する際に、今回のパスサーチで作成した遅延プロファイルと、前回のパスサーチで作成した遅延プロファイルとを比較し、その変動状況に応じて、次回のパスサーチを実行するまでの時間間隔を設定する。
【0042】
すなわち、サーチ受信機6は、図2のフローチャートに示すように、パスサーチ処理を実行したのち(ステップS1)、このパスサーチ処理にて設定した時間tだけ待機して(ステップS2)、処理をステップS1にリターンすることにより、パスサーチを繰り返し実行する。
【0043】
次に、図3に示すフローチャートを参照して、サーチ受信機6が、図2のフローチャートに示すステップS1にて実行するパスサーチ処理について説明する。
【0044】
サーチ受信機6は、パスサーチ処理を開始すると、1シンボル区間といった所定の時間幅における遅延プロファイルを作成し(ステップS10)、相関値を、予め定めた閾値T1と比較するなどして、マルチパスにおける各パスを検索する(ステップS11)。
【0045】
こうしてマルチパスにおける各パスが特定されると、サーチ受信機6は、特定した各パスのタイミング情報を用いて複数のコリレータ10を制御し、各パスの割り付けを行う(ステップS12)。
【0046】
こののち、サーチ受信機6は、今回のパスサーチ処理で作成した遅延プロファイルと、前回のパスサーチ処理で作成した遅延プロファイルとを比較する(ステップS13)。
【0047】
サーチ受信機6は、遅延プロファイルの比較結果に基づいて、パスサーチ処理を繰り返し実行する際の時間間隔を示す時間tを設定して(ステップS14)、パスサーチ処理を終了する。
【0048】
例えば、サーチ受信機6は、今回のパスサーチ処理で作成した遅延プロファイルと、前回のパスサーチ処理で作成した遅延プロファイルとの相関を求め、相関値が予め定めた閾値T2を超えているか否かを判別する。
【0049】
サーチ受信機6は、相関値が閾値T2未満であると判別すると、マルチパスの変動が大きいとして、時間tを小さな値に設定する。これにより、パスサーチ処理を繰り返し実行する際の時間間隔を、短く設定する。
【0050】
ここで、例えば、前回のパスサーチ処理と今回のパスサーチ処理との間の時間間隔を示す時間が、時間t’であるとする。
サーチ受信機6は、遅延プロファイルを比較した結果から得られた相関値が閾値T2未満であると判別すると、時間tを、t=t’−Δtとして設定する。なお、時間Δtは、パスサーチ処理を繰り返し実行する際の時間間隔を変更するためのパラメータである。
【0051】
例えば、サーチ受信機6は、図4(a)に示す前回のパスサーチ処理で作成した遅延プロファイルと、図4(b)に示す今回のパスサーチ処理で作成した遅延プロファイルとを比較した結果から得られた相関値が小さく、受信信号の特性変化が大きいと判別したとする。
この場合、サーチ受信機6は、図4(c)に示すように、次回のパスサーチ処理を実行するまでの時間tを、t=t’−Δtに設定して、パスサーチを繰り返す頻度を増大させる。
【0052】
一方、サーチ受信機6は、遅延プロファイルを比較した結果から得られた相関値が予め定めた閾値T2を超えていると判別すると、マルチパスの変動が小さいとして、時間tを大きな値に設定する。これにより、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を、長く設定する。
すなわち、サーチ受信機6は、遅延プロファイルを比較した結果から得られた相関値が閾値T2を超えていると判別すると、時間tを、t=t’+Δtとして設定する。
【0053】
例えば、サーチ受信機6は、図5(a)に示す前回のパスサーチ処理で作成した遅延プロファイルと、図5(b)に示す今回のパスサーチ処理で作成した遅延プロファイルとを比較した結果から得られた相関値が大きく、受信信号の特性変化が小さいと判別したとする。
この場合、サーチ受信機6は、図5(c)に示すように、次回のパスサーチ処理を実行するまでの時間tを、t=t’+Δtに設定して、パスサーチを繰り返す頻度を低下させる。
【0054】
また、例えば、サーチ受信機6は、今回のパスサーチ処理で作成した遅延プロファイルと、前回のパスサーチ処理で作成した遅延プロファイルとを比較し、タイミングが同一のパスにおける振幅変動率を求めてもよい。この際、サーチ受信機6は、振幅変動率を予め定めた閾値T3と比較し、閾値T3を超えているか否かを判別する。
【0055】
サーチ受信機6は、振幅変動率が閾値T3を超えている、すなわち、振幅の変動が大きい、と判別すると、時間tを小さな値に設定する。これにより、パスサーチ処理を繰り返し実行する際の時間間隔を、短く設定する。
すなわち、サーチ受信機6は、振幅変動率が閾値T3を超えていると判別すると、時間tを、t=t’−Δtとして設定する。
【0056】
一方、サーチ受信機6は、振幅変動率が閾値T3未満である、すなわち、振幅の変動が小さい、と判別すると、時間tを大きな値に設定する。これにより、パスサーチ処理を繰り返し実行する際の時間間隔を、長く設定する。
すなわち、サーチ受信機6は、振幅変動率が閾値T3未満であると判別すると、時間tを、t=t’+Δtとして設定する。
【0057】
このように、サーチ受信機6は、前回のパスサーチ処理にて作成した遅延プロファイルと、今回のパスサーチ処理にて作成した遅延プロファイルとを比較して、この移動通信装置100における受信信号の特性変化を検出する。さらに、サーチ受信機6は、検出した受信信号の特性変化に応じて、パスサーチ処理を繰り返し実行する際の時間間隔を変更する。
これにより、受信信号の特性変化に合わせてパスサーチを実行する頻度を調整することができ、無駄な電力消費を抑制しつつマルチパスを適切に検出し、受信性能を向上させることができる。
【0058】
あるいは、サーチ受信機6は、例えば、パスサーチにて作成した遅延プロファイルと、RAKE受信機3が備える各コリレータ10の状態(例えば、拡散コードのタイミング、受信レベル等)とを比較し、設定を変更すべきコリレータ10の数の大小に応じて、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を設定してもよい。
この際、サーチ受信機6は、例えば、RAKE受信機3が備える複数のコリレータ10のうちで、拡散コードに与える遅延時間の設定を変更すべきものの数を、設定変更台数として特定する。サーチ受信機6は、特定した設定変更台数を、予め定めた閾値T4と比較し、設定変更台数が閾値T4を超えているか否かを判別する。
【0059】
サーチ受信機6は、設定変更台数が閾値T4を超えていると判別すると、マルチパスの変化が大きいとして、時間tを小さな値に設定する。これにより、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を、短く設定する。
すなわち、サーチ受信機6は、設定変更台数が閾値T4を超えていると判別すると、時間tを、t=t’−Δtとして設定する。
【0060】
一方、サーチ受信機6は、設定変更台数が閾値T4未満であると判別すると、マルチパスの変化が小さいとして、時間tを大きな値に設定する。これにより、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を、長く設定する。
すなわち、サーチ受信機6は、設定変更台数が閾値T4未満であると判別すると、時間tを、t=t’+Δtとして設定する。
【0061】
このように、サーチ受信機6は、パスサーチにて作成した遅延プロファイルと、RAKE受信機3が備える各コリレータ10の状態とを比較して、この移動通信装置100における受信信号の特性変化を検出する。さらに、サーチ受信機6は、検出した受信信号の特性変化に応じて、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を変更する。
これにより、受信信号の特性変化に合わせてパスサーチを実行する頻度を調整することができ、無駄な電力消費を抑制しつつマルチパスを適切に検出し、受信性能を向上させることができる。
【0062】
あるいは、サーチ受信機6は、例えば、RAKE受信機3が備える各コリレータの状態変化を検出して、パスサーチの実行タイミングを特定するようにしてもよい。
すなわち、サーチ受信機6は、各コリレータ10における受信レベルを予め定めた閾値T5と比較し、閾値T5を超えているか否かを判別する。サーチ受信機6は、全てのコリレータ10における受信レベルが閾値T5未満であると判別すると、パスサーチを実行する。
このようにしても、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を受信信号の特性変化に応じて変更することができ、無駄な電力消費を抑制しつつマルチパスを適切に検出し、受信性能を向上させることができる。
【0063】
または、サーチ受信機6は、例えば、各コリレータ10により逆拡散された信号を最大比合成器4が合成することにより得られた信号の状態に応じて、パスサーチの実行タイミングを特定するようにしてもよい。
すなわち、サーチ受信機6は、最大比合成器4により合成されたのちの信号に基づいて特定された受信レベルや、Eb/Io(全干渉スペクトラム密度に対する拡散コード1シンボルあたりのエネルギー比)を、予め定めた閾値T6と比較し、閾値T6を超えているか否かを判別する。サーチ受信機6は、閾値T6未満であると判別すると、パスサーチを実行する。
このようにしても、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を受信信号の特性変化に応じて変更することができ、無駄な電力消費を抑制しつつマルチパスを適切に検出し、受信性能を向上させることができる。
【0064】
なお、各コリレータ10の状態変化や最大比合成器4により合成された信号の状態に応じてパスサーチの実行タイミングを特定する場合には、サーチ受信機6がパスサーチを実行していない時でも、受信信号の特性変化を検出してパスサーチの実行タイミングを特定することができる。
【0065】
このように、サーチ受信機6は、各コリレータ10の状態変化や最大比合成器4により合成された信号から、この移動通信装置100における受信信号の特性変化を検出してもよい。この際、サーチ受信機6は、検出した受信信号の特性変化に応じて、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を変更する。
これにより、受信信号の特性変化に合わせてパスサーチを実行する頻度を調整することができ、無駄な電力消費を抑制しつつマルチパスを適切に検出し、受信性能を向上させることができる。
【0066】
以上説明したように、この発明によれば、サーチ受信機6が、受信信号の特性変化が小さいときには、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を長く設定し、特性変化が大きいときには、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を短く設定することができる。
これにより、受信信号の特性変化に応じて、パスサーチを実行する際の時間間隔を変更することができ、無駄な電力消費を抑制して、受信性能を向上させることができる。
【0067】
上記実施の形態では、移動通信装置100における受信信号の特性変化に応じて、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を、常に変更するようにしていた。例えば、サーチ受信機6は、前回のパスサーチ処理にて作成した遅延プロファイルと、今回のパスサーチ処理にて作成した遅延プロファイルとの相関値が、予め定めた閾値T2を超えている場合に、パスサーチ処理を実行する時間間隔を短く設定し、閾値T2未満である場合に、長く設定していた。
しかし、この発明は、これに限定されるものではない。
【0068】
すなわち、例えば、サーチ受信機6は、より多くの閾値を用いて相関値等との比較処理を実行することにより、相関値等の大きさに対応してパラメータΔtの大きさを調整して、パスサーチ処理を繰り返し実行する際の時間間隔を変更するようにしてもよい。また、例えば、相関値等が所定の範囲内であるときには、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を変更しないようにしてもよい。
【0069】
【発明の効果】
以上の説明のように、この発明によれば、受信信号の特性変化に応じて、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を変更することができる。
これにより、無駄な電力消費を抑制して、受信性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る移動通信装置の構成を示す図である。
【図2】サーチ受信機がパスサーチ処理を繰り返し実行する動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】パスサーチ処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】遅延プロファイルを比較した結果から得られた相関値が小さい場合の動作を説明するための図である。
【図5】遅延プロファイルを比較した結果から得られた相関値が大きい場合の動作を説明するための図である。
【図6】従来の移動通信装置がパスサーチを繰り返し実行する動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 RF信号処理部
3 RAKE受信機
4 最大比合成器
5 コード生成器
6 サーチ受信機
10 コリレータ
100 移動通信装置
M1 メインパス
P1、P2、P3 マルチパス
Claims (9)
- 拡散コードによりスペクトラム拡散が施された無線信号を受信して、伝送シンボルを復号する移動通信装置であって、
無線信号を受信して復調したベースバンド信号と拡散コードとの相関演算を実行することにより得られた相関値を用いて遅延プロファイルを作成し、パスを検出するためのパスサーチを実行するパス検出手段と、
前記パス検出手段がパスサーチを実行した結果に基づいてベースバンド信号を逆拡散し、伝送シンボルを復号するシンボル復号手段とを備え、
前記パス検出手段は、前回実行したパスサーチにて作成した遅延プロファイルと、今回実行したパスサーチにて作成した遅延プロファイルとの相関値を特定し、相関値が予め定めた閾値を超えているか否かを判別し、閾値未満であると判別すると、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を、前回のパスサーチを実行したタイミングと今回のパスサーチを実行したタイミングとの時間間隔よりも短く設定し、閾値を超えていると判別すると、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を、前回のパスサーチを実行したタイミングと今回のパスサーチを実行したタイミングとの時間間隔よりも長く設定することにより、受信信号の特性変化に応じて、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を変更する、
ことを特徴とする移動通信装置。 - 拡散コードによりスペクトラム拡散が施された無線信号を受信して、伝送シンボルを復号する移動通信装置であって、
無線信号を受信して復調したベースバンド信号と拡散コードとの相関演算を実行することにより得られた相関値を用いて遅延プロファイルを作成し、パスを検出するためのパスサーチを実行するパス検出手段と、
前記パス検出手段がパスサーチを実行した結果に基づいてベースバンド信号を逆拡散し、伝送シンボルを復号するシンボル復号手段とを備え、
前記パス検出手段は、前回実行したパスサーチにて作成した遅延プロファイルと、今回実行したパスサーチにて作成した遅延プロファイルとを比較して、タイミングが同一のパスにおける振幅変動率を特定し、振幅変動率が予め定めた閾値を超えているか否かを判別し、閾値を超えていると判別すると、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を、前回のパスサーチを実行したタイミングと今回のパスサーチを実行したタイミングとの時間間隔よりも短く設定し、閾値未満であると判別すると、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を、前回のパスサーチを実行したタイミングと今回のパスサーチを実行したタイミングとの時間間隔よりも長く設定することにより、受信信号の特性変化に応じて、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を変更する、
ことを特徴とする移動通信装置。 - 拡散コードによりスペクトラム拡散が施された無線信号を受信して、伝送シンボルを復号する移動通信装置であって、
無線信号を受信して復調したベースバンド信号と拡散コードとの相関演算を実行することにより得られた相関値を用いて遅延プロファイルを作成し、パスを検出するためのパスサーチを実行するパス検出手段と、
前記パス検出手段がパスサーチを実行した結果に基づいてベースバンド信号を逆拡散し、伝送シンボルを復号するシンボル復号手段とを備え、
前記シンボル復号手段は、前記パス検出手段が複数のパスを検出した場合に、各パスに対応してベースバンド信号を逆拡散するための複数の逆拡散手段を備え、
前記パス検出手段は、パスサーチにて作成した遅延プロファイルと、前記複数の逆拡散手段の状態とを比較し、比較結果に基づいて、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を設定することにより、受信信号の特性変化に応じて、パスサーチを繰り返し実行する 際の時間間隔を変更する、
ことを特徴とする移動通信装置。 - 前記パス検出手段は、パスサーチにて作成した遅延プロファイルに基づいて、前記複数の逆拡散手段のうちで設定を変更すべきものの数が予め定めた閾値を超えているか否かを判別し、閾値を超えていると判別すると、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を、前回のパスサーチを実行したタイミングと今回のパスサーチを実行したタイミングとの時間間隔よりも短く設定し、閾値未満であると判別すると、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を、前回のパスサーチを実行したタイミングと今回のパスサーチを実行したタイミングとの時間間隔よりも長く設定する、
ことを特徴とする請求項3に記載の移動通信装置。 - 拡散コードによりスペクトラム拡散が施された無線信号を受信して、伝送シンボルを復号する移動通信装置であって、
無線信号を受信して復調したベースバンド信号と拡散コードとの相関演算を実行することにより得られた相関値を用いて遅延プロファイルを作成し、パスを検出するためのパスサーチを実行するパス検出手段と、
前記パス検出手段がパスサーチを実行した結果に基づいてベースバンド信号を逆拡散し、伝送シンボルを復号するシンボル復号手段とを備え、
前記シンボル復号手段は、前記パス検出手段が複数のパスを検出した場合に、各パスに対応してベースバンド信号を逆拡散するための複数の逆拡散手段を備え、
前記パス検出手段は、前記複数の逆拡散手段における受信レベルを予め定めた閾値と比較し、前記シンボル復号手段が備える全ての逆拡散手段における受信レベルが閾値未満であることを検出すると、パスサーチを実行することにより、受信信号の特性変化に応じて、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を変更する、
ことを特徴とする移動通信装置。 - 拡散コードによりスペクトラム拡散が施された無線信号を受信して、伝送シンボルを復号する移動通信装置であって、
無線信号を受信して復調したベースバンド信号と拡散コードとの相関演算を実行することにより得られた相関値を用いて遅延プロファイルを作成し、パスを検出するためのパスサーチを実行するパス検出手段と、
前記パス検出手段がパスサーチを実行した結果に基づいてベースバンド信号を逆拡散し、伝送シンボルを復号するシンボル復号手段とを備え、
前記シンボル復号手段は、
前記パス検出手段が複数のパスを検出した場合に、各パスに対応してベースバンド信号を逆拡散するための複数の逆拡散手段と、
前記複数の逆拡散手段により逆拡散された信号を合成して伝送シンボルを復号するための信号合成手段とを備え、
前記パス検出手段は、前記信号合成手段により合成された信号の状態から、パスサーチの実行タイミングを特定することにより、受信信号の特性変化に応じて、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を変更する、
ことを特徴とする移動通信装置。 - 拡散コードによりスペクトラム拡散が施されたベースバンド信号を伝送するための無線信号を受信して、伝送シンボルを復号するための通信方法であって、
サーチ受信機が、無線信号を受信して復調されたベースバンド信号と拡散コードとの相関演算を実行することにより得られた相関値を用いて遅延プロファイルを作成し、パスを検出するためのパスサーチを実行するパス検出ステップと、
前記サーチ受信機がパスサーチを実行した結果に基づいて、複数のコリレータがベースバンド信号を逆拡散し、合成器が前記複数のコリレータにより逆拡散された信号を合成して伝送シンボルを復号するシンボル復号ステップとを備え、
前記パス検出ステップは、前記サーチ受信機が、パスサーチにて作成された遅延プロファイルに基づいて、前記複数のコリレータのうちで設定を変更すべきものの数が予め定めた閾値を超えているか否かを判別し、閾値を超えていると判別すると、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を、前回のパスサーチを実行したタイミングと今回のパスサーチを実行したタイミングとの時間間隔よりも短く設定し、閾値未満であると判別すると、パスサーチを繰り返し実行する際の時間間隔を、前回のパスサーチを実行したタイミングと今回のパスサーチを実行したタイミングとの時間間隔よりも長く設定するステップを備える、
ことを特徴とする通信方法。 - 拡散コードによりスペクトラム拡散が施されたベースバンド信号を伝送するための無線信号を受信して、伝送シンボルを復号するための通信方法であって、
サーチ受信機が、無線信号を受信して復調されたベースバンド信号と拡散コードとの相関演算を実行することにより得られた相関値を用いて遅延プロファイルを作成し、パスを検出するためのパスサーチを実行するパス検出ステップと、
前記サーチ受信機がパスサーチを実行した結果に基づいて、複数のコリレータがベースバンド信号を逆拡散し、合成器が前記複数のコリレータにより逆拡散された信号を合成して伝送シンボルを復号するシンボル復号ステップとを備え、
前記パス検出ステップは、前記サーチ受信機が、前記複数のコリレータにおける受信レベルを予め定めた閾値と比較し、全てのコリレータにおける受信レベルが閾値未満であることを検出すると、パスサーチを実行するステップを備える、
ことを特徴とする通信方法。 - 拡散コードによりスペクトラム拡散が施されたベースバンド信号を伝送するための無線信号を受信して、伝送シンボルを復号するための通信方法であって、
サーチ受信機が、無線信号を受信して復調されたベースバンド信号と拡散コードとの相関演算を実行することにより得られた相関値を用いて遅延プロファイルを作成し、パスを検出するためのパスサーチを実行するパス検出ステップと、
前記サーチ受信機がパスサーチを実行した結果に基づいて、複数のコリレータがベースバンド信号を逆拡散し、合成器が前記複数のコリレータにより逆拡散された信号を合成して伝送シンボルを復号するシンボル復号ステップとを備え、
前記パス検出ステップは、前記サーチ受信機が、前記合成器により合成された信号の状態から、パスサーチの実行タイミングを特定するステップを備える、
ことを特徴とする通信方法。
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