JP2947279B1 - スペクトラム拡散通信システム、及びスペクトラム拡散通信システムにおけるハンドオーバー方法 - Google Patents

スペクトラム拡散通信システム、及びスペクトラム拡散通信システムにおけるハンドオーバー方法

Info

Publication number
JP2947279B1
JP2947279B1 JP21789598A JP21789598A JP2947279B1 JP 2947279 B1 JP2947279 B1 JP 2947279B1 JP 21789598 A JP21789598 A JP 21789598A JP 21789598 A JP21789598 A JP 21789598A JP 2947279 B1 JP2947279 B1 JP 2947279B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reception timing
base station
handover
mobile station
difference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP21789598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000050338A (ja
Inventor
毅幸 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP21789598A priority Critical patent/JP2947279B1/ja
Priority to US09/361,359 priority patent/US6650686B1/en
Priority to BR9905689A priority patent/BR9905689A/pt
Priority to EP20050027746 priority patent/EP1667344A1/en
Priority to CNB991111990A priority patent/CN100433582C/zh
Priority to EP19990114298 priority patent/EP0977378B1/en
Priority to DE1999637173 priority patent/DE69937173T2/de
Priority to KR1019990031204A priority patent/KR100338339B1/ko
Application granted granted Critical
Publication of JP2947279B1 publication Critical patent/JP2947279B1/ja
Publication of JP2000050338A publication Critical patent/JP2000050338A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/0005Control or signalling for completing the hand-off
    • H04W36/0083Determination of parameters used for hand-off, e.g. generation or modification of neighbour cell lists
    • H04W36/00837Determination of triggering parameters for hand-off
    • H04W36/008375Determination of triggering parameters for hand-off based on historical data
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/24Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts
    • H04B7/26Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile
    • H04B7/2628Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile using code-division multiple access [CDMA] or spread spectrum multiple access [SSMA]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
    • H04B1/7073Synchronisation aspects
    • H04B1/7083Cell search, e.g. using a three-step approach
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/0005Control or signalling for completing the hand-off
    • H04W36/0083Determination of parameters used for hand-off, e.g. generation or modification of neighbour cell lists
    • H04W36/00837Determination of triggering parameters for hand-off
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/0005Control or signalling for completing the hand-off
    • H04W36/0083Determination of parameters used for hand-off, e.g. generation or modification of neighbour cell lists
    • H04W36/0085Hand-off measurements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W56/00Synchronisation arrangements
    • H04W56/004Synchronisation arrangements compensating for timing error of reception due to propagation delay
    • H04W56/005Synchronisation arrangements compensating for timing error of reception due to propagation delay compensating for timing error by adjustment in the receiver
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J11/00Orthogonal multiplex systems, e.g. using WALSH codes
    • H04J11/0069Cell search, i.e. determining cell identity [cell-ID]
    • H04J11/0093Neighbour cell search
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/08Reselecting an access point
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W68/00User notification, e.g. alerting and paging, for incoming communication, change of service or the like
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/08Access point devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 広範囲のパスサーチを行わずに、移動局、若
しくはハンドオーバー先のサイトにおける信号復調を速
やかに行うことが可能なスペクトラム拡散通信システ
ム、及びスペクトラム拡散通信システムにおけるハンド
オーバー方法を提供する。 【解決手段】 移動局M105と、基地局A101、及
び基地局B103との間で、スペクトラム拡散方式によ
り通信を行うスペクトラム拡散通信システムにおいて、
基地局A101が、ハンドオーバー先の基地局である場
合に、受信タイミング差計算部183において計算され
た、隣接するサイト間の受信タイミング差を蓄積し、こ
の蓄積された受信タイミング差に基づいて、狭いパスサ
ーチの範囲を求めることにより、ハンドオーバー先の基
地局における信号復調を速やかに行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトラム拡散
通信システム、及びスペクトラム拡散通信システムにお
けるハンドオーバー方法に関し、特に、広範囲のパスサ
ーチを行わずに、移動局、若しくはハンドオーバー先の
サイトにおける信号復調を速やかに行うスペクトラム拡
散通信システム、及びスペクトラム拡散通信システムに
おけるハンドオーバー方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、移動通信システムの発展に伴い、
限られた周波数帯域の中でなるべく多くのユーザが同時
に通信できるように、1つの基地局に対して複数の移動
局が接続する、いわゆる、多元接続の技術が開発されて
いる。
【0003】この多元接続の1つの方式として、通信す
る2局間で設定された接続状態が通信が終わるまで保持
される回線交換方式が多用されている。
【0004】この回線交換方式のうち、周波数分割を利
用した多元接続方式として、周波数を分割し、この分割
された周波数毎にユーザが利用するFDMA(frequency
division multiple access)や、時間を小刻みに分割し
て確保した複数のチャネルを各ユーザに割り当てる方式
としてTDMA(time division multiple access) 等が
存在する。
【0005】しかし、現在の通信技術においては、さら
なる性能の向上が望まれており、特に、周波数利用効
率、秘匿性、耐妨害性等の向上が望まれている。
【0006】そのため、FDMAや、TDMA等に比べ
て、秘匿性、耐妨害性等を向上させることが可能な、各
チャネルの信号に符号化処理を施して多元接続する方式
として、符号分割多元接続(CDMA,code division
multiple access)、またはスペクトラム拡散多元接続
(SSMA,spread specrum multiple access) と呼ば
れる多元接続の方式がある。
【0007】また、スペクトラム拡散多元接続は、FD
MAや、TDMA等に比べて、周波数利用効率が低いの
ではないかとの認識が過去に存在していたが、技術の向
上に伴いそのような認識もなくなり、周波数利用効率を
向上させることができる技術であるとされている。
【0008】ここで、上記CDMAやSSMAは、複数
の狭帯域チャネルの帯域幅(周波数スペクトル)を、そ
れぞれ10〜1000倍に広げるように符号化する。そ
して、拡散された周波数スペクトルを持つ複数の信号が
同じ帯域を共有するが、符号パターンの違いにより、各
チャネルを識別する。
【0009】そして、接続した後で元の狭い帯域のチャ
ネルに戻すには、施した符号化と逆の操作(逆拡散)を
実行する。この際、他局の信号は周波数スペクトルが広
がったままなので、狭い帯域に戻された信号には、わず
かな成分が雑音として残るだけである。この符号のパタ
ーンは複雑なため解読しにくく、一種の暗号通信にもな
る。
【0010】そして、スペクトラム拡散方式による移動
通信システムは、情報信号を疑似直交符号(例えばPN
符号)により拡散変調するので、拡散された符号(拡散
符号)レートの精度で受信波を受信でき、伝搬遅延の異
なる反射波を選択して受信することが可能である。
【0011】さらに、伝搬遅延の異なる複数の受信信号
(マルチパス)を選択して受信し、合成することにより
(RAKE合成)、従来の主波のみを受信する方式(例
えばTDMA方式)に比べ、マルチパスフェージングに
対する耐性が強いという特徴がある。
【0012】しかしながら、CDMAやSSMAにおい
ては、拡散符号レートの精度で各パスを捕捉する必要が
あるため、高精度のパス捕捉機能が要求される。パスの
捕捉は、送信信号の拡散符号と受信機の拡散符号との位
相タイミングが一致した場合に受信電力がピークを取る
ことから検出できる。例えば、受信機の拡散符号の位相
タイミングを1チップづつずらしながらピークとなる位
相タイミングを検出する。これをパスサーチ機能と呼
ぶ。
【0013】ここで、移動局と基地局とが通信を開始す
る場合は、移動局がサイト内のどこに位置するか分から
ないため、受信波が伝搬する可能性のある受信タイミン
グ窓の範囲のパスサーチを行う。これをパス捕捉と呼
ぶ。いったんパスを捕捉すると、受信タイミング窓を狭
くし、この範囲でパスの検出を行う。これをパス追従と
呼ぶ。
【0014】この受信タイミングは、基地局と移動局と
の電波伝搬時間により異なるので、ハンドオーバー時に
隣接サイトに移るとき、受信タイミングも変わる。この
ため、サイト間ハンドオーバ時に再度パス捕捉を行う必
要がある。
【0015】ハードハンドオーバー時には、パス捕捉を
行うあいだ、移動局からの信号を受信できないため瞬断
が起こる。最悪の場合には、パス捕捉ができずハンドオ
ーバーに失敗する可能性がある。また、ソフトハンドオ
ーバー時にも、パス捕捉を行うあいだ、選択ダイバーシ
チを行えない。
【0016】ここで、従来のスペクトラム拡散通信シス
テムの構成の一例について、図14を参照して説明す
る。図14に、従来のスペクトラム拡散通信システムの
構成のブロック図を示す。
【0017】ただし、図14と、本発明に係るスペクト
ラム拡散通信システムの第1の実施形態の構成を示す図
1とを比較すると明らかなように、従来例を示す図14
においては、各基地局に受信タイミング差計算部183
が存在しないことのみが、本発明に係るスペクトラム拡
散通信システムの第1の実施形態と異なる。従って、図
14に示される従来のスペクトラム拡散通信システムの
一例については、後述する、図1に示される、本発明に
係るスペクトラム拡散通信システムの第1の実施形態の
説明と重複するため、省略する。
【0018】一方、産業上の利用分野が、本願に係る発
明の産業上の利用分野と類似する従来技術の第1例とし
て、特開平9−275582号公報において開示された
「移動通信システムにおける拡散コードの同期確立方法
および移動局装置と基地局装置」がある。
【0019】この従来技術の第1例は、ソフトハンドオ
ーバーを迅速かつ効率的に行うために、ソフトハンドオ
ーバー先基地局から送信されてくる通信チャネルの拡散
コードの位相情報の受信、及びこの受信した位相情報の
ソフトハンドオーバー元基地局への通知を、ソフトハン
ドオーバーの起動より前に予め実行することとしてい
る。
【0020】また、産業上の利用分野が、本願に係る発
明の産業上の利用分野と類似する従来技術の第2例とし
て、特開平10−93532号公報において開示された
「移動通信受信方法及び装置」がある。
【0021】この従来技術の第2例は、復調のために割
り当てる十分なエネルギーを有する複数の送信を受信し
た場合、同じ基地局のセクタ送信機から送信されたもの
かまたは異なる基地局に由来するものかの判定を実行す
ることができる技術である。
【0022】さらに、産業上の利用分野が、本願に係る
発明の産業上の利用分野と類似する従来技術の第3例と
して、特開平10−126380号公報において開示さ
れた「DS−CDMA基地局非同期セルラ方式における
初期同期方法および受信機」がある。
【0023】この従来技術の第3例は、初期サイトサー
チ時に、マッチドフィルタを用いてロングコードのタイ
ミングを検出し、複数個並列に設けられた相関器により
該検出したロングコードタイミングでロングコードの特
定を行うことにより、高速に初期サイトサーチを行うこ
とができるとしている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のス
ペクトラム拡散方式の移動通信システムとしては種々の
技術が提案されているが、従来のスペクトラム拡散方式
の移動通信システムは、前述のように、サイト間ハンド
オーバー(ここで、本明細書において、ハンドオーバー
とは、ソフトハンドオーバー、及びハードハンドオーバ
ーの双方を含むものとする。)において、ハンドオーバ
ー先のサイトにおける受信波の受信タイミングは、ハン
ドオーバー元のサイトにおける受信波の受信タイミング
と異なるため、ハンドオーバー先のサイトでは、新たに
サイトの最大伝搬遅延までの広範囲のサーチを行って、
受信タイミングを求める必要があり、ハードハンドオー
バー時には、パス捕捉を行うあいだ、移動局からの信号
を受信できないため瞬断が起こるという問題点を有す
る。
【0025】そして、最悪の場合には、パス捕捉ができ
ずハンドオーバーに失敗する可能性がある。また、ソフ
トハンドオーバー時にも、パス捕捉を行うあいだ、選択
ダイバーシチを行えないという問題点を有する。
【0026】また、従来のスペクトラム拡散通信システ
ムにおいては、各移動局も、受信タイミングのサーチ時
間が1フレーム、例えば10ms必要であり、処理時間
が長くなるという問題点を有している。
【0027】即ち、従来のスペクトラム拡散通信システ
ムにおける移動局のセルサーチは次のように行われてい
る。
【0028】1.移動局の電源ON。 2.共通拡散コードによりその地点で受信レベルが最大
のとまり木CHを受信し、このとまり木CHを主とまり
木CHとする。
【0029】3.そして、周辺サイトへのハンドオーバ
ーに備えて周辺サイトのとまり木CHの受信を行う。 4.“主とまり木CH受信レベル”<“最も大きい周辺
サイトのとまり木CH受信レベル”となった場合に、と
まり木CH受信レベルが最も大きい周辺サイトにハンド
オーバーを行う。
【0030】なお、このような従来のスペクトラム拡散
通信システムにおける、移動局のセルサーチについて
は、特開平10−94041号公報に開示された「CD
MA無線通信の受信方法及び受信装置」、及び特開平1
0−126380号公報(前述)に開示された「DS−
CDMA基地局間非同期セルラ方式における初期同期方
法および受信機」において詳細に述べられている。
【0031】このように、従来のスペクトラム拡散通信
システムの移動局におけるセルサーチにおいては、同一
セル(基地局)内では基地局の各セクタのとまり木CH
の送信タイミングは既知であるが、セル(基地局)間で
は、とまり木CHの送信タイミングが非同期(バラバ
ラ)であるため、セル(基地局)が異なると、受信タイ
ミングを未知の状態から取り直す必要がある。
【0032】このため、他セル(基地局)のとまり木C
H(通常6セル程度)を受信するために処理時間が長く
かかってしまうという問題点を有している。
【0033】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
過去のサイト間ハンドオーバー時の受信タイミング差を
蓄積し、サイト間ハンドオーバーにおけるハンドオーバ
ー先のサイトの受信タイミングをこの蓄積した受信タイ
ミング差で補正した値とすることで、広範囲のパスサー
チを行わずに、ハンドオーバー先のサイトにおける信号
復調を速やかに行うことが可能なスペクトラム拡散通信
システム、及びスペクトラム拡散通信システムにおける
ハンドオーバー方法を提供することを目的とする。
【0034】さらに、過去のサイト間ハンドオーバー時
の受信タイミング差を蓄積し、サイト間ハンドオーバー
における移動局の受信タイミングをこの蓄積した受信タ
イミング差で補正した値とすることで、広範囲のパスサ
ーチを行わずに、移動局における信号復調を速やかに行
うことが可能なスペクトラム拡散通信システム、及びス
ペクトラム拡散通信システムにおけるハンドオーバー方
法を提供することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
少なくとも1以上の移動局と、少なくとも1以上の基地
局との間において、スペクトラム拡散方式により通信を
行うスペクトラム拡散通信システムにおいて、前記移動
局がハンドオーバーを行う際に、前記ハンドオーバー元
の基地局と、前記ハンドオーバー先の基地局との間の受
信タイミング差を蓄積し、該蓄積された受信タイミング
差を用いて、ハンドオーバー先の基地局における受信タ
イミングを求めることを特徴とする。
【0036】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記蓄積された受信タイミング差を用いて
求められる、ハンドオーバー先の基地局における受信タ
イミングが、前記サイト間のハンドオーバーにおけるハ
ンドオーバー元のサイトの基地局の受信タイミングを前
記蓄積した受信タイミング差で補正することにより求め
られることを特徴とする。
【0037】請求項3記載の発明は、請求項1又は2に
記載の発明において、前記受信タイミング差の蓄積が、
前記受信タイミング差のうちの最新の受信タイミング差
に所定の係数a(0<a<1)を乗じ、前記蓄積されて
いる受信タイミング差に所定の係数(1−a)を乗じ、
該最新の受信タイミング差に所定の係数aを乗じた値
と、前記蓄積されている受信タイミング差に(1−a)
を乗じた値との和をとることにより行われることを特徴
とする。
【0038】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
いずれかに記載の発明において、前記蓄積されている受
信タイミング差が、前記ハンドオーバー元の基地局にお
ける受信タイミングに応じて、第1の蓄積受信タイミン
グ差、第2の蓄積受信タイミング差、・・・、第nの蓄
積受信タイミング差というように、nを1以上の任意の
整数としてn個の蓄積受信タイミング差により構成さ
れ、前記蓄積されている受信タイミング差として、前記
第1の蓄積受信タイミング差から、前記第nの蓄積受信
タイミング差までのn個の蓄積受信タイミング差のうち
の少なくとも1以上の蓄積受信タイミング差が、前記ハ
ンドオーバー元の基地局における受信タイミングに基づ
いて選択されて用いられることを特徴とする。
【0039】請求項5記載の発明は、請求項1から4の
いずれかに記載の発明において、前記移動局が、前記ハ
ンドオーバー元の基地局の通信開始時刻Paに、該ハン
ドオーバー元の基地局から前記移動局への伝搬時間Da
を加算した値と、前記ハンドオーバー先の基地局の通信
開始時刻Pbに、該ハンドオーバー先の基地局から前記
移動局への伝搬時間Dbを加算した値との差をロングコ
ード位相差として検出し、前記ハンドオーバー先の基地
局が、該ロングコード位相差を用いてハンドオーバー先
の基地局における受信タイミングを求めることを特徴と
する。
【0040】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記ハンドオーバー先のサイトの基地局
が、前記ハンドオーバー元の基地局と前記ハンドオーバ
ー先の基地局との間のロングコード位相差と、前記ハン
ドオーバー元の基地局での前記移動局からの送信信号の
受信タイミングと、前記蓄積された受信タイミング差と
から、今回のハンドオーバー先の基地局での前記移動局
からの送信信号の受信タイミングをサーチするための狭
いサーチ範囲を求めて、前記ハンドオーバー先の基地局
での受信タイミングを求めることを特徴とする。
【0041】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、前記ロングコード位相差と、前記ハンドオ
ーバー元の基地局での前記移動局からの送信信号の受信
タイミングと、前記蓄積された受信タイミング差とを用
いてのハンドオーバーの際の、前記ハンドオーバー先の
基地局における受信タイミングを求める動作が、前記蓄
積された受信タイミング差を(Pb+2Db)−(Pa
+2Da)とし、前記ハンドオーバー元の基地局におけ
る受信タイミングをPa+2Daとし、前記ロングコー
ド位相差をdLとした場合、PB1=(Pb+2Db)
−(Pa+2Da)+Pa+2Da−dLなる値を中心
として、受信タイミングのサーチを行うことにより求め
る動作であることを特徴とする。
【0042】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明において、前記ハンドオーバー先の基地局が、前記受
信タイミング差を用いて前記移動局からの信号の受信タ
イミングを見つけることができなかった場合は、全サイ
ト範囲のサーチを行うことを特徴とする。
【0043】請求項9記載の発明は、少なくとも1以上
の移動局と、少なくとも1以上の基地局との間で、スペ
クトラム拡散方式により通信を行うスペクトラム拡散通
信システムにおいて、前記基地局が、隣接するサイト間
の受信タイミング差を計算して蓄積する受信タイミング
差計算手段を有し、該受信タイミング差計算手段におい
て計算された受信タイミング差に基づいて、ハンドオー
バーの際のパスサーチを行う範囲を求めることにより、
広範囲のパスサーチを行わずに、ハンドオーバー先の基
地局における受信タイミングを求めて、信号復調を速や
かに行うことを特徴とする。
【0044】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
発明において、前記受信タイミング差計算手段と接続さ
れた制御手段を有し、該制御手段が、前記受信タイミン
グ差計算手段において計算された受信タイミング差と、
ハンドオーバー元の基地局から送信されたロングコード
位相差と、前記ハンドオーバー元の基地局での前記移動
局からの送信信号の受信タイミングとに基づいて、前記
ハンドオーバーの際の受信タイミングのサーチ範囲を求
めることを特徴とする。
【0045】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の発明において、前記ロングコード位相差と、前記ハン
ドオーバー元の基地局での前記移動局からの送信信号の
受信タイミングと、前記蓄積された受信タイミング差と
を用いてのハンドオーバーの際の、前記ハンドオーバー
先の基地局における受信タイミングを求める動作が、前
記蓄積された受信タイミング差を(Pb+2Db)−
(Pa+2Da)とし、前記ハンドオーバー元の基地局
における受信タイミングをPa+2Daとし、前記ロン
グコード位相差をdLとした場合、PB1=(Pb+2
Db)−(Pa+2Da)+Pa+2Da−dLなる値
を中心として、受信タイミングのサーチを行うことによ
り求める動作であることを特徴とする。
【0046】請求項12記載の発明は、請求項9から1
1のいずれかに記載の発明において、前記受信タイミン
グ差計算手段が、前記ハンドオーバー元の基地局と、前
記ハンドオーバー先の基地局との間の受信タイミング差
として、前記ハンドオーバー元の基地局におけるそれぞ
れの受信タイミングに所定の統計に基づいて対応する、
少なくとも1以上の受信タイミング差のうちから、少な
くとも1以上の受信タイミング差を選択して求めること
を特徴とする。
【0047】請求項13記載の発明は、少なくとも1以
上の移動局と、少なくとも1以上の基地局との間におい
て、スペクトラム拡散方式により通信を行うスペクトラ
ム拡散通信システムにおいて、前記基地局が、自己のロ
ングコードの位相情報を表すロングコードフレーム番号
を前記移動局に送信するための基地局報知CH符号手段
と、ハンドオーバー元の基地局である場合に、前記移動
局から送信された信号の受信タイミングを捕捉し、ハン
ドオーバー先の基地局である場合に、受信タイミング差
に基づいた受信タイミングを捕捉する移動局位相同期捕
捉手段と、前記ハンドオーバーが行われる隣接するサイ
ト間の基地局の受信タイミング差を計算して蓄積する受
信タイミング差計算手段と、ハンドオーバー元の基地局
である場合に、前記移動局から送信されたロングコード
位相差と、前記移動局位相同期捕捉手段において捕捉さ
れた受信タイミングとを前記ハンドオーバー先の基地局
に送信し、前記基地局報知CH符号手段に、前記自己の
ロングコードの位相情報を表すロングコードフレーム番
号を通知し、前記ハンドオーバー先の基地局である場合
に、前記移動局位相同期捕捉手段に過去の受信タイミン
グ差に基づいた受信タイミングを設定して捕捉させる制
御手段と、前記制御手段に、前記移動局から送信された
ロングコード位相差を通知する個別CH復号手段と、前
記移動局の拡散符号を生成する移動局拡散符号生成手段
と、前記移動局位相同期捕捉手段において捕捉された受
信タイミングに基づき、前記移動局拡散符号生成手段に
おいて生成された拡散符号を用いて、前記移動局から送
信された信号の逆拡散を実行する逆拡散手段とを有する
ことを特徴とする。
【0048】請求項14記載の発明は、請求項13記載
の発明において、前記移動局が、通信を開始した際に捕
捉した基地局の前記ロングコードフレーム番号を記憶す
るロングコード位相記憶手段と、前記ハンドオーバーが
実行される場合に、ハンドオーバー元の基地局と、ハン
ドオーバー先の基地局との間のロングコード位相差を、
個別CH符号手段に送信する移動局制御手段と、前記移
動局制御手段から送信されたロングコード位相差を、前
記ハンドオーバー元の基地局に送信する個別CH符号手
段とを有することを特徴とする。
【0049】請求項15記載の発明は、請求項13又は
14に記載の発明において、前記ロングコード位相差
と、前記ハンドオーバー元の基地局での前記移動局から
の送信信号の受信タイミングと、前記蓄積された受信タ
イミング差とを用いてのハンドオーバーの際の、前記ハ
ンドオーバー先の基地局における受信タイミングを求め
る動作が、前記蓄積された受信タイミング差を(Pb+
2Db)−(Pa+2Da)とし、前記ハンドオーバー
元の基地局における受信タイミングをPa+2Daと
し、前記ロングコード位相差をdLとした場合、PB1
=(Pb+2Db)−(Pa+2Da)+Pa+2Da
−dLなる値を中心として、受信タイミングのサーチを
行うことにより求める動作であることを特徴とする。
【0050】請求項16記載の発明は、少なくとも1以
上の移動局と、少なくとも1以上の基地局との間におい
て、スペクトラム拡散方式により通信を行うスペクトラ
ム拡散通信システムにおいて、前記移動局が、主とまり
木CHと、他のサイトのとまり木CHとの受信タイミン
グ差を前記基地局に通知し、前記基地局が、前記移動局
から通知された前記受信タイミング差を集計して蓄積
し、前記基地局が、自己のサイトでのとまり木CHに周
辺サイトとの間の受信タイミング差の情報を含めて前記
移動局に送信し、前記移動局が、主とまり木CHを受信
し、該主とまり木CHに含まれる前記周辺サイトとの受
信タイミング差の情報を復号して主とまり木CHの受信
タイミングと前記周辺サイトの受信タイミング差の情報
とを獲得し、該獲得した情報に基づいて、周辺サイトの
とまり木CHの受信タイミングをサーチすることを特徴
とする。
【0051】請求項17記載の発明は、少なくとも1以
上の移動局と、少なくとも1以上の基地局との間におい
て、スペクトラム拡散方式により通信を行う場合のスペ
クトラム拡散通信システムにおけるハンドオーバー方法
において、前記移動局がハンドオーバーを行う際に、前
記ハンドオーバー元の基地局と、前記ハンドオーバー先
の基地局との間の受信タイミング差を蓄積し、該蓄積さ
れた受信タイミング差を用いて、ハンドオーバー先の基
地局における受信タイミングを求めることを特徴とす
る。
【0052】請求項18記載の発明は、請求項17記載
の発明において、前記蓄積された受信タイミング差を用
いて求められる、ハンドオーバー先の基地局における受
信タイミングが、前記サイト間のハンドオーバーにおけ
るハンドオーバー元のサイトの基地局の受信タイミング
を前記蓄積した受信タイミング差で補正することにより
求められることを特徴とする。
【0053】請求項19記載の発明は、請求項17又は
18に記載の発明において、前記受信タイミング差の蓄
積が、前記受信タイミング差のうちの最新の受信タイミ
ング差に所定の係数a(0<a<1)を乗じ、前記蓄積
されている受信タイミング差に所定の係数(1−a)を
乗じ、該最新の受信タイミング差に所定の係数aを乗じ
た値と、前記蓄積されている受信タイミング差に(1−
a)を乗じた値との和をとることにより行われることを
特徴とする。
【0054】請求項20記載の発明は、請求項17から
19のいずれかに記載の発明において、前記蓄積されて
いる受信タイミング差が、前記ハンドオーバー元の基地
局における受信タイミングに応じて、第1の蓄積受信タ
イミング差、第2の蓄積受信タイミング差、・・・、第
nの蓄積受信タイミング差というように、nを1以上の
任意の整数としてn個の蓄積受信タイミング差により構
成され、前記蓄積されている受信タイミング差として、
前記第1の蓄積受信タイミング差から、前記第nの蓄積
受信タイミング差までのn個の蓄積受信タイミング差の
うちの少なくとも1以上の蓄積受信タイミング差が、前
記ハンドオーバー元の基地局における受信タイミングに
基づいて選択されて用いられることを特徴とする。
【0055】請求項21記載の発明は、請求項17から
20のいずれかに記載の発明において、前記移動局にお
いて、前記ハンドオーバー元の基地局の通信開始時刻P
aに、該ハンドオーバー元の基地局から前記移動局への
伝搬時間Daを加算した値と、前記ハンドオーバー先の
基地局の通信開始時刻Pbに、該ハンドオーバー先の基
地局から前記移動局への伝搬時間Dbを加算した値との
差をロングコード位相差として検出し、前記ハンドオー
バー先の基地局において、該ロングコード位相差を用い
てハンドオーバー先の基地局における受信タイミングを
求めることを特徴とする。
【0056】請求項22記載の発明は、請求項21記載
の発明において、前記ハンドオーバー先のサイトの基地
局において、前記ハンドオーバー元の基地局と前記ハン
ドオーバー先の基地局との間のロングコード位相差と、
前記ハンドオーバー元の基地局での前記移動局からの送
信信号の受信タイミングと、前記蓄積された受信タイミ
ング差とから、今回のハンドオーバー先の基地局での前
記移動局からの送信信号の受信タイミングをサーチする
ための狭いサーチ範囲を求めて、前記ハンドオーバー先
の基地局での受信タイミングを求めることを特徴とす
る。
【0057】請求項23記載の発明は、請求項22記載
の発明において、前記ロングコード位相差と、前記ハン
ドオーバー元の基地局での前記移動局からの送信信号の
受信タイミングと、前記蓄積された受信タイミング差と
を用いてのハンドオーバーの際の、前記ハンドオーバー
先の基地局における受信タイミングを求める動作が、前
記蓄積された受信タイミング差を(Pb+2Db)−
(Pa+2Da)とし、前記ハンドオーバー元の基地局
における受信タイミングをPa+2Daとし、前記ロン
グコード位相差をdLとした場合、PB1=(Pb+2
Db)−(Pa+2Da)+Pa+2Da−dLなる値
を中心として、受信タイミングのサーチを行うことによ
り求める動作であることを特徴とする。
【0058】請求項24記載の発明は、請求項23記載
の発明において、前記ハンドオーバー先の基地局におい
て、前記受信タイミング差を用いて前記移動局からの信
号の受信タイミングを見つけることができなかった場合
は、全サイト範囲のサーチを行うことを特徴とする。
【0059】請求項25記載の発明は、少なくとも1以
上の移動局と、少なくとも1以上の基地局との間で、ス
ペクトラム拡散方式により通信を行う場合のスペクトラ
ム拡散通信システムにおけるハンドオーバー方法におい
て、前記基地局が、隣接するサイト間の受信タイミング
差を計算して蓄積する受信タイミング差計算工程を有
し、該受信タイミング差計算工程において計算された受
信タイミング差に基づいて、ハンドオーバーの際のパス
サーチを行う範囲を求めることにより、広範囲のパスサ
ーチを行わずに、ハンドオーバー先の基地局における受
信タイミングを求めて、信号復調を速やかに行うことを
特徴とする。
【0060】請求項26記載の発明は、請求項25記載
の発明において、前記受信タイミング差計算工程の動作
を制御する制御工程を有し、該制御工程が、前記受信タ
イミング差計算工程において計算された受信タイミング
差と、ハンドオーバー元の基地局から送信されたロング
コード位相差と、前記ハンドオーバー元の基地局での前
記移動局からの送信信号の受信タイミングとに基づい
て、前記ハンドオーバーの際の受信タイミングのサーチ
範囲を求めることを特徴とする。
【0061】請求項27記載の発明は、請求項26記載
の発明において、前記ロングコード位相差と、前記ハン
ドオーバー元の基地局での前記移動局からの送信信号の
受信タイミングと、前記蓄積された受信タイミング差と
を用いてのハンドオーバーの際の、前記ハンドオーバー
先の基地局における受信タイミングを求める動作が、前
記蓄積された受信タイミング差を(Pb+2Db)−
(Pa+2Da)とし、前記ハンドオーバー元の基地局
における受信タイミングをPa+2Daとし、前記ロン
グコード位相差をdLとした場合、PB1=(Pb+2
Db)−(Pa+2Da)+Pa+2Da−dLなる値
を中心として、受信タイミングのサーチを行うことによ
り求める動作であることを特徴とする。
【0062】請求項28記載の発明は、請求項25から
27のいずれかに記載の発明において、前記受信タイミ
ング差計算工程が、前記ハンドオーバー元の基地局と、
前記ハンドオーバー先の基地局との間の受信タイミング
差として、前記ハンドオーバー元の基地局におけるそれ
ぞれの受信タイミングに所定の統計に基づいて対応す
る、少なくとも1以上の受信タイミング差のうちから、
少なくとも1以上の受信タイミング差を選択して求める
ことを特徴とする。
【0063】請求項29記載の発明は、少なくとも1以
上の移動局と、少なくとも1以上の基地局との間におい
て、スペクトラム拡散方式により通信を行う場合のスペ
クトラム拡散通信システムにおけるハンドオーバー方法
において、前記基地局において、自己のロングコードの
位相情報を表すロングコードフレーム番号を前記移動局
に送信するための基地局報知CH符号工程と、ハンドオ
ーバー元の基地局である場合に、前記移動局から送信さ
れた信号の受信タイミングを捕捉し、ハンドオーバー先
の基地局である場合に、受信タイミング差に基づいた受
信タイミングを捕捉する移動局位相同期捕捉工程と、前
記ハンドオーバーが行われる隣接するサイト間の基地局
の受信タイミング差を計算して蓄積する受信タイミング
差計算工程と、ハンドオーバー元の基地局である場合
に、前記移動局から送信されたロングコード位相差と、
前記移動局位相同期捕捉工程において捕捉された受信タ
イミングとを前記ハンドオーバー先の基地局に送信し、
前記基地局報知CH符号工程に、前記自己のロングコー
ドの位相情報を表すロングコードフレーム番号を通知
し、前記ハンドオーバー先の基地局である場合に、前記
移動局位相同期捕捉工程に過去の受信タイミング差に基
づいた受信タイミングを設定して捕捉させる制御工程
と、前記制御工程に、前記移動局から送信されたロング
コード位相差を通知する個別CH復号工程と、前記移動
局の拡散符号を生成する移動局拡散符号生成工程と、前
記移動局位相同期捕捉工程において捕捉された受信タイ
ミングに基づき、前記移動局拡散符号生成工程において
生成された拡散符号を用いて、前記移動局から送信され
た信号の逆拡散を実行する逆拡散工程とを有することを
特徴とする。
【0064】請求項30記載の発明は、請求項29記載
の発明において、前記移動局において、通信を開始した
際に捕捉した基地局の前記ロングコードフレーム番号を
記憶するロングコード位相記憶工程と、前記ハンドオー
バーが実行される場合に、ハンドオーバー元の基地局
と、ハンドオーバー先の基地局との間のロングコード位
相差を、個別CH符号工程に送信する移動局制御工程
と、前記移動局制御工程から送信されたロングコード位
相差を、前記ハンドオーバー元の基地局に送信する個別
CH符号工程とを有することを特徴とする。
【0065】請求項31記載の発明は、請求項29又は
30に記載の発明において、前記ロングコード位相差
と、前記ハンドオーバー元の基地局での前記移動局から
の送信信号の受信タイミングと、前記蓄積された受信タ
イミング差とを用いてのハンドオーバーの際の、前記ハ
ンドオーバー先の基地局における受信タイミングを求め
る動作が、前記蓄積された受信タイミング差を(Pb+
2Db)−(Pa+2Da)とし、前記ハンドオーバー
元の基地局における受信タイミングをPa+2Daと
し、前記ロングコード位相差をdLとした場合、PB1
=(Pb+2Db)−(Pa+2Da)+Pa+2Da
−dLなる値を中心として、受信タイミングのサーチを
行うことにより求める動作であることを特徴とする。
【0066】請求項32記載の発明は、少なくとも1以
上の移動局と、少なくとも1以上の基地局との間で、ス
ペクトラム拡散方式により通信を行う場合のスペクトラ
ム拡散通信システムにおけるハンドオーバー方法におい
て、前記移動局において行われる、主とまり木CHと、
他のサイトのとまり木CHとの間の受信タイミング差を
前記基地局に通知する受信タイミング差通知工程と、前
記基地局において行われる、前記移動局から通知された
前記受信タイミング差を集計して蓄積する蓄積工程と、
前記基地局において行われる、自己のサイトでのとまり
木CHに周辺サイトとの受信タイミング差の情報を含め
て前記移動局に送信する送信工程と、前記移動局におい
て行われる、主とまり木CHを受信し、該主とまり木C
Hに含まれる前記周辺サイトとの受信タイミング差の情
報を復号して主とまり木CHの受信タイミングと前記周
辺サイトの受信タイミング差の情報とを獲得し、該獲得
した情報に基づいて、周辺サイトのとまり木CHの受信
タイミングをサーチするサーチ工程とを有することを特
徴とする。
【0067】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るスペクトラム
拡散通信システム、及びスペクトラム拡散通信システム
におけるハンドオーバー方法の実施形態について図面を
参照して説明する。
【0068】まず、本発明に係るスペクトラム拡散通信
システムの第1の実施形態について図1を参照して説明
する。図1に、本発明に係るスペクトラム拡散通信シス
テムの第1の実施形態の構成のブロック図を示す。ただ
し、図1を参照して以下に説明する、本発明に係るスペ
クトラム拡散通信システムの第1の実施形態の説明は、
本発明に係るスペクトラム拡散通信システムにおけるハ
ンドオーバー方法の第1の実施形態の説明も兼ねるもの
である。
【0069】本発明に係るスペクトラム拡散通信システ
ムの第1の実施形態は、図1に示されるように、基地局
A101、基地局B103、及び移動局M105とから
構成される。ただし、本発明に係るスペクトラム拡散通
信システムの第1の実施形態に具備される基地局の数、
及び移動局の数は、図1に示されるように、移動局が1
つ、基地局が2つの場合に限定されるものではなく、そ
の他任意の数をとることができる。
【0070】ここで、基地局A101、基地局B10
3、及び移動局M105の概略の構成について、さらに
図2を参照して説明する。図2に、図1に示される、本
発明に係るスペクトラム拡散通信システムの第1の実施
形態の構成の概略図を示す。
【0071】図2に示されるように、本発明に係るスペ
クトラム拡散通信システムの第1の実施形態の概要は、
移動局M105に対して信号を送受信する基地局A10
1と、移動局M105に対して信号を送受信する基地局
B103とが共に基地局制御装置303に接続されて、
この基地局制御装置303によりそれぞれの基地局の動
作が制御される。また、基地局制御装置303は、移動
通信網301に接続されている。ここで、SAは、基地
局A101のサイトであり、SBは、基地局B103の
サイトである。なお、本明細書中において、「サイト」
と「セル」とは同意である。
【0072】ただし、図2に示される、本発明に係るス
ペクトラム拡散通信システムの第1の実施形態の概略の
構成は一例であって、本発明はこのような構成に限定さ
れるものではない。例えば、基地局や、移動局や、基地
局制御装置等の個数は図2に示される個数に限定される
ものではなく、その他、任意の個数とすることができ
る。
【0073】次に、図1を参照して、本発明に係るスペ
クトラム拡散通信システムの第1の実施形態の構成につ
いてさらに詳細に説明する。
【0074】まず、図1に示されるように、基地局A1
01は、制御部107を有する。この制御部107は、
基地局A拡散符号生成部109Aに対して基地局A用拡
散コード生成を指示すると共に、基地局A報知CH符号
部111Aに、基地局A101のロングコードの位相の
情報を表すロングコードフレーム番号を通知する。
【0075】また、制御部107は、この基地局A10
1がハンドオーバー時のハンドオーバー先である場合に
は、基地局制御装置を介してハンドオーバー元から送ら
れてくる、ハンドオーバー元とハンドオーバー先との間
のロングコード位相差と、ハンドオーバー元の基地局に
おける受信タイミングとを受信する。
【0076】また、制御部107は、基地局A101が
ハンドオーバー時のハンドオーバー先である場合には、
移動局M位相同期捕捉部117に、ハンドオーバー元の
基地局の受信タイミングと基地局A101の受信タイミ
ングとの差である受信タイミング差を反映させた受信タ
イミングを設定する。
【0077】また、制御部107は、ハンドオーバー時
のハンドオーバー先である場合に、移動局M位相同期捕
捉部117から基地局A101の受信タイミングを得
て、受信タイミング差計算部183に対して、隣接する
サイト間の受信タイミング差を計算させると共に、移動
局M位相同期捕捉部117に移動局M105からの信号
を受信するためのロングコード位相差を設定する。
【0078】さらに、制御部107は、ハンドオーバー
時のハンドオーバー元である場合には、移動局M105
から送られてくるハンドオーバー元とハンドオーバー先
との間のロングコード位相差と、移動局M位相同期捕捉
部117で得られた受信タイミングとをハンドオーバー
先の基地局に基地局制御装置を介して送る。
【0079】また、基地局A101は、基地局A101
用の拡散コードを生成して拡散部119に送る基地局A
拡散符号生成部109Aを有する。
【0080】また、基地局A101は、ロングコードフ
レーム番号を報知情報に含めて符号化する基地局A報知
CH符号部111Aと、基地局制御装置から送られたユ
ーザ信号等のユーザ個別情報を符号化する個別CH符号
部113と、基地局A報知CH符号部111Aと個別C
H符号部113とで作成された信号をそれぞれ基地局A
用拡散コードで拡散する拡散部119、及び拡散部12
1とを有する。
【0081】また、基地局A101は、拡散部119、
及び拡散部121で拡散された信号を無線周波数に変調
する変調部129と、変調された信号を増幅する送信増
幅部127とを有する。
【0082】また、基地局A101は、増幅された信号
を送信する送信アンテナ135と、移動局M105から
の信号を受信する受信アンテナ137と、受信アンテナ
137で受信した信号を増幅する受信増幅部133と、
受信アンテナ137で受信した信号を復調する復調部1
31とを有する。
【0083】また、基地局A101は、制御部107の
制御の下に、指定された移動局M105の拡散符号を生
成する移動局M拡散符号生成部125と、移動局M拡散
符号生成部125で生成された移動局M105の拡散符
号と、復調された信号とから移動局M105の位相同期
を捕捉し、この捕捉した受信タイミングを逆拡散部12
3と制御部107とに通知する移動局M位相同期捕捉部
117と、移動局M位相同期捕捉部117で捕捉された
受信タイミングと、移動局M拡散符号生成部125で生
成された移動局M105の拡散符号とから復調された信
号の逆拡散を行う逆拡散部123とを有する。
【0084】さらに、基地局A101は、逆拡散された
信号を復号し、基地局制御装置に送り、またハンドオー
バー時に復号した情報に含まれるハンドオーバー元とハ
ンドオーバー先との間のロングコード位相差を制御部1
07に通知する個別CH復号部115とを有する。
【0085】ここで、図1に示される基地局B103の
構成については、図1に示されるように、上述の基地局
A101の構成と同様なので、その説明を省略する。
【0086】次に、図1に示される移動局M105の構
成について説明する。図1に示される移動局M105
は、各基地局からの信号を受信する受信アンテナ181
と、受信した信号を増幅する受信増幅部143と、増幅
された信号を復調する復調部145とを有する。
【0087】また、移動局M105は、基地局A101
の報知CHと個別CHとの拡散符号を生成する基地局A
下り拡散符号生成部147と、基地局A下り拡散符号生
成部147で生成された基地局A101の報知CHの拡
散符号と、復調された信号とから基地局A101の位相
同期を捕捉する基地局A位相同期捕捉部141と、基地
局A下り拡散符号生成部147で生成された基地局A1
01の報知CHの拡散符号を用いて、基地局A位相同期
捕捉部141で捕捉された受信タイミングで復調された
信号を逆拡散する逆拡散部153とを有する。
【0088】また、移動局M105は、報知CHの拡散
符号で逆拡散された信号を復号し、情報に含まれる基地
局Aロングコードを制御部139に送る基地局A報知C
H復号部149と、基地局A下り拡散符号生成部147
で生成された基地局A101の個別CHの拡散符号を用
いて、基地局A位相同期捕捉部141で捕捉された受信
タイミングで復調された信号を逆拡散する逆拡散部15
5と、基地局B103の報知CHと個別CHの拡散符号
を生成する基地局B下り拡散符号生成部163と、基地
局B下り拡散符号生成部163で生成された基地局B1
05の報知CHの拡散符号と、復調された信号とから基
地局B105の位相同期を捕捉する基地局B位相同期捕
捉部165とを有する。
【0089】また、移動局M105は、基地局B下り拡
散符号生成部163で生成された基地局B103の報知
CHの拡散符号を用いて基地局B位相同期捕捉部165
で捕捉された受信タイミングで復調された信号を逆拡散
する逆拡散部157とを有する。
【0090】また、移動局M105は、基地局B103
の報知CHの拡散符号で逆拡散された信号を復号し、情
報に含まれる基地局Aロングコードを制御部139に送
る基地局B報知CH復号部161と、基地局B下り拡散
符号生成部163で生成された基地局B103の個別C
Hの拡散符号を用いて、基地局B位相同期捕捉部165
で捕捉された受信タイミングで復調された信号を逆拡散
する逆拡散部159とを有する。
【0091】また、移動局M105は、基地局A101
の個別CHの拡散符号で逆拡散された信号、または基地
局B103の個別CHの拡散符号で逆拡散された信号、
または両方の信号を合成した信号を復号する個別CH復
号部151と、電源を入れ、初めに捕捉した基地局(例
えば基地局A101)のロングコードフレーム番号を記
憶するロングコード位相記憶部177と、ハンドオーバ
ー時に、ハンドオーバー元とハンドオーバー先との間の
ロングコード位相差を求め個別CH符号部173に送る
制御部139と、ハンドオーバー時に、ハンドオーバー
元とハンドオーバー先との間のロングコード位相差を個
別CHの情報に含めて符号化する個別CH符号部173
とを有する。
【0092】さらに、移動局M105は、制御部139
から指定された移動局M105の拡散符号を制御部13
9から指定されたロングコード位相で生成する移動局M
拡散符号生成部175と、個別CH符号部173で符号
化された信号を移動局M拡散符号生成部175で生成さ
れた拡散符号で拡散する拡散部171と、拡散された信
号を変調する変調部167と、変調された信号を増幅す
る送信増幅部169と、増幅された信号を送信する送信
アンテナ179とを有する。
【0093】次に、図1に示される、本発明に係るスペ
クトラム拡散通信システムの第1の実施形態の動作につ
いて、図1、図2、及び図3を参照して説明する。図3
に、図1に示される、本発明に係るスペクトラム拡散通
信システムの第1の実施形態の動作のフローチャートを
示す。
【0094】図3を参照すると、図1に示されるスペク
トラム拡散通信システムの第1の実施形態の動作は、ま
ず移動局M105が電源を入れる(電源をONする)こ
とから始まる(ステップS1)。
【0095】次に、ステップS3において、移動局M1
05が、基地局の報知チャネルを受信する。
【0096】次に、移動局M105が受信した報知チャ
ネルの中で受信レベルの大きい基地局(ここでは、一例
として基地局A101とする。)から送信された報知チ
ャネルに含まれる基地局A101のロングコードフレー
ム番号から基地局A101のロングコード位相に同期し
たロングコード位相を移動局M105のロングコード位
相記憶部177に記憶する(ステップS5)。
【0097】次に、移動局M105が、基地局A101
と個別チャネルで双方向の通信を始める(ステップS
7)。
【0098】次に、移動局M105が、個別チャネルで
通信中の基地局A101付近の基地局B103の報知チ
ャネルを受信する(ステップS9)。
【0099】次に、ステップS11において、移動局M
105が、基地局B103の報知チャネルの受信レベル
がハンドオーバー閾値を越えたことを検出して、個別制
御チャネルを使用し基地局A101を経由して基地局制
御装置に基地局A101から基地局B103へのハンド
オーバー起動を通知する(他にも、移動局M105が周
辺の複数の報知チャネルの受信レベルを個別制御チャネ
ルを使用し基地局A101を経由して基地局制御装置に
送り、基地局制御装置がハンドオーバーの起動を判断し
てもよい。)。
【0100】次に、移動局M105が、ロングコード位
相記憶部177に記憶した電源ON時に受信した基地局
(この場合は基地局A101)のロングコード位相と、
基地局B103の報知チャネルに含まれる基地局B10
3のロングコードフレーム番号と、受信タイミングの差
とを求め、これを基地局A101と基地局B103との
ロングコード位相差として基地局A101との個別チャ
ネルを使用し、基地局A101に通知する(ステップS
13)。
【0101】次に、基地局A101は、移動局M105
から通知された基地局A101と基地局B103との間
のロングコード位相差と、基地局A101での移動局M
105からの送信信号の受信タイミングを、基地局制御
装置を経由して基地局B103に通知する(ステップS
15)。
【0102】次に、ハンドオーバー先の基地局となる基
地局B103が、基地局A101と基地局B103との
間のロングコード位相差と、基地局A101での移動局
M105からの送信信号の受信タイミングと、過去の基
地局A101から基地局B103へのハンドオーバー時
の基地局A101での移動局M105からの送信信号の
受信タイミングと基地局B103での移動局M105か
らの送信信号の受信タイミングとの差とから、今回の基
地局B103での移動局M105からの送信信号の受信
タイミングをサーチするためのサイト半径より狭いサー
チ範囲を求め、サーチを行う(ステップS17)。
【0103】次に、ステップS19において、狭いサー
チ範囲内で移動局M105からの信号の受信タイミング
を見つけることができたか否かの判断を行う。
【0104】狭いサーチ範囲内で移動局M105からの
信号の受信タイミングを見つけることができた場合(Y
es)は、今回の基地局A101での移動局からの送信
信号の受信タイミングと基地局B103での移動局M1
05からの送信信号の受信タイミングとの差で、次回の
基地局A101から基地局B103へのハンドオーバー
のための、基地局A101での移動局M105からの送
信信号の受信タイミングと基地局B103での移動局M
105からの送信信号の受信タイミングとの差を更新す
る(ステップS21)。この更新は、例えば図4に示す
ような重みづけ平均により行う。
【0105】ここで、図4に、本発明に係るスペクトラ
ム拡散通信システムにおける重みづけ平均の動作の概念
図を示す。図4に示されるように、最新の基地局Aと基
地局Bとの受信タイミング差801は、0.01倍され
て、加算器805に入力する。また、加算器805の出
力は、次回の基地局A101から基地局B103へのハ
ンドオーバー時に使用する基地局B103のサーチ範囲
の基準受信タイミング807になると共に、遅延器80
9に入力する。遅延器809からの出力は、0.99倍
された後、加算器805に入力する。ここで、図4に示
される重み付け平均の動作においては、受信タイミング
差801を0.01倍し、遅延器809からの出力を
0.99倍しているが、これらの倍率については、特に
0.01や0.99に限定されるものではなく、双方の
倍率を足して1になることが好ましいが、その他の適宜
な数を用いることができる。
【0106】次に、再び図3に示されるフローチャート
に戻って説明する。ステップS19の判断において、狭
いサーチ範囲内で移動局M105からの信号の受信タイ
ミングを見つけることができなかった場合(No)は、
全サイト(全セル)範囲のサーチを行う(ステップS2
7)。
【0107】そして、ステップS29において、移動局
M105からの信号の受信タイミングを見つけることが
できたか否かの判断を行い、移動局M105からの信号
の受信タイミングを見つけることができた場合(Ye
s)は、今回の基地局A101での移動局M105から
の送信信号の受信タイミングと基地局B103での移動
局M105からの送信信号の受信タイミングとの差で、
次回の基地局A101から基地局B103へのハンドオ
ーバーのための、基地局A101での移動局M105か
らの送信信号の受信タイミングと基地局B103での移
動局M105からの送信信号の受信タイミングとの差を
更新する(ステップS21)。この更新は、例えば前述
の図4に示すような重みづけ平均により行う。
【0108】ステップS29の判断において、全サイト
範囲のサーチで、移動局M105からの信号の受信タイ
ミングを見つけることができなかった場合(No)は、
基地局A101から基地局B103へのハンドオーバー
が失敗したと判断し(ステップS31)、ハンドオーバ
ー処理を終了する。
【0109】移動局M105からの信号の受信タイミン
グを見つけることができた場合は、さらに、移動局M1
05が基地局B103と個別チャネルを用いて通信を開
始し(ステップS23)、ハンドオーバー成功として
(ステップS25)、ハンドオーバー処理を終了する。
【0110】次に、上述のハンドオーバーの際の動作に
ついて、図5、及び図6を参照してさらに説明する。図
5、及び図6に、上述のハンドオーバーの際の動作のタ
イミングチャートを示す。
【0111】図5に示されるように、基地局A101
は、移動局M105に対して、拡散コード送信要求を送
信する。そして、この拡散コード送信要求を送信する時
点が、基地局A101のロングコード位相がPaの時点
において行われるとする。
【0112】ただし、以下に述べるロングコード位相と
は、時刻と共にある一定の周期で循環している位相であ
り、各基地局、各移動局において無相関で循環してい
る。従って、この各基地局、各移動局におけるロングコ
ード位相とは、たとえると、各基地局、各移動局に独立
に設けられている時計(各時計の針は全くばらばらの時
刻を指していると考えて良い。)により示される時刻を
表すと考えても良い。以下の説明においても、“位相”
のことを適宜、“時刻”として説明する。また、図5に
示されるタイミングチャートは、全て、基地局A101
の時計(ロングコード位相)で計った場合のタイミング
である。
【0113】そして、上記基地局A101からの発呼要
求を受信した移動局M105は、直ちに、拡散コードの
送信を実行する。ここで、基地局A101と、移動局M
105との間の電波の伝搬時間がDaである場合、基地
局A101から発信された拡散コード送信要求が、移動
局M105に実際に受信される時刻は、基地局A101
の時計(ロングコード位相)で計ると、Pa+Daとな
る。そして、移動局M105は、時刻Pa+Daの時点
で拡散コードを生成して、この生成された拡散コードを
時刻Pa+Daの時点から送信し続ける。
【0114】従って、図5にも示されるように、移動局
M105が直ちに拡散コードを送信すると、この拡散コ
ードが基地局A101に到達する時刻(受信タイミン
グ)は、基地局Aの時計(ロングコード位相)で計る
と、Pa+2Daとなる。
【0115】以上から、基地局A101が移動局M10
5から送信された拡散コードに対して同期をとるために
は、基地局A101の時計で計った時刻Pa+2Daに
おいて、移動局M105が送信された拡散コードと同様
の拡散コードを生成して、受信信号に乗じれば良いこと
になる。
【0116】一方、ハンドオーバーの際には、基地局B
103も、移動局M105から出力された拡散コードに
対して同期を取らねばならない。ここで、図5にも示さ
れるように、基地局B103から移動局M105までの
電波の伝搬時間がDbである場合を例に、図5を参照し
て説明する。
【0117】前述のように、基地局A101との間にお
いて通信を実行している移動局M105は、基地局A1
01の時計(ロングコード位相)で計って、時刻Pa+
Daの時点で、拡散コードを送信し続けている。
【0118】従って、基地局B103が、移動局M10
5と同期をとるためには、図5にも示されるように、基
地局A101の時計(ロングコード位相)で計って、時
刻Pa+Da+Dbにおいて、移動局M105における
拡散コードと同様の拡散コードを生成して、受信信号に
乗じなければならない。即ち、時刻Pa+Da+Db
が、基地局B103における受信タイミングとなる。ま
た、基地局B103から移動局M105までの往復の伝
搬時間は2*Dbであるため、基地局B103が通信を
開始すべき時刻PbはPa+Da−Dbとなる。
【0119】しかしながら、基地局B103が、移動局
M105と通信を開始する時刻(ハンドオーバーを実行
する時刻)は、全くランダムであると考えて良い。従っ
て、このランダムな基地局B103の通信開始時刻か
ら、どのようにして、基地局B103における受信タイ
ミングを算出するのかが問題となる。
【0120】この場合の、本発明に係る受信タイミング
の算出について、図6を参照して説明する。
【0121】図6にも示されるように、基地局A101
に対するタイミングチャートは、図5に示される、基地
局A101のタイミングチャートと全く同様である。し
かし、基地局B103の通信開始時刻Pbは、前述の図
5で説明した、通信を開始すべき時刻Pa+Da−Db
からdL遅れている。
【0122】ここで、上記Pbは、基地局A101の時
計で計った場合の、基地局B103の通信開始時刻であ
る。しかし、後の演算に必要になるのは時刻間の差であ
るため、基地局B103の時計(ロングコード位相)で
計った場合の、基地局B103の通信開始時刻Pb1
を、基地局A101の時計で計った場合の、基地局B1
03の通信開始時刻Pbであるとみなして良い。
【0123】即ち、Pb1=Pbであるとみなして良
く、さらに説明すると、もし、基地局B103の時計
(ロングコード位相)で、例えば3:00(位相Pb
1)に移動局M105との通信を開始した(ハンドオー
バーを実行開始した)とすれば、それは、基地局A10
1の時計(ロングコード位相)で計ったとして、実際に
3:00(位相Pb)に移動局M105との通信を開始
した(ハンドオーバーを実行開始した)として良い。
【0124】前述のように、基地局B103は同期をと
るために、基地局A101の時計(ロングコード位相)
で計って、時刻Pa+Da+Dbで、拡散コードの生成
乗算を開始しなければならない。従って、図6に示され
るように、基地局B103の通信開始時刻Pbから、受
信開始時刻Pa+Da+Dbまでの時間差をdtとする
と、図6からも明らかなように、dt=2Db−dLで
ある。
【0125】従って、基地局B103は、基地局B10
3が通信を開始した時刻Pbからdtだけ遅れて、移動
局M105から送信された拡散コードの生成乗算を実行
するのであるから、基地局B103の受信時刻(受信タ
イミング)としては、 Pb+dt =Pb+2Db−dL =(Pb+2Db)−(Pa+2Da)+Pa+2Da−dL ・・(1) となる。この基地局B103の受信時刻は、基地局A1
01の時計(ロングコード位相)で計った場合の受信時
刻であると共に、基地局B103の時計(ロングコード
位相)で計った受信時刻であると考えて良い。
【0126】ここで、上記(1)式のdLについて説明
する。dLは、図6にも示されるように、Pbと、Pa
+Da−Dbとの差であるから、 dL=Pb+Db−(Pa+Da) となる。このdLのことを、以下の説明では、ロングコ
ード位相差という。
【0127】このロングコード位相差dL=Pb+Db
−(Pa+Da)は、移動局M105において検出可能
である。即ち、移動局M103は、基地局A及び基地局
Bの送信する報知チャネルに含まれるロングコードフレ
ーム番号(例えば、0〜65535の番号をとる)と報
知チャネルを受信時の受信タイミング差から、検出する
ことができる。
【0128】以上から、基地局B103の受信時刻(受
信タイミング)は、基地局A101と基地局B103と
の受信タイミングの差(Pb+2Db)−(Pa+2D
a)と、基地局Aの受信タイミングPa+2Daと、ロ
ングコード位相差dLとにより定まることとなる。
【0129】ここで、基地局B103における受信時刻
をどのようにサーチするのについて説明する。再び式
(1)に戻ると、受信時刻は、 Pb+dt =Pb+2Db−dL =(Pb+2Db)−(Pa+2Da)+Pa+2Da−dL ・・(1) により与えられるから、上式のうち、受信時刻を表す式
としてPb+2Db−dLをとれば、Pb、及びdLは
既知であるから、残るは伝搬時間Dbを算出すれば良い
ことになる。
【0130】Dbは、基地局B103から移動局M10
5までの伝搬時間であるから、全くゼロからDbを求め
るとすると、移動局M105の存在位置が不明であるか
ら、基地局B103の全サイト範囲内においてサーチを
しなければならない。
【0131】一方、式(1)において、受信時刻を表す
式として(Pb+2Db)−(Pa+2Da)+Pa+
2Da−dLをとったとする。
【0132】Pa+2Daは、基地局A101の受信タ
イミングであり既知である。また、dLも、ロングコー
ド位相差であり、移動局M105が検出可能であるため
既知であるとして良い。
【0133】そして、(Pb+2Db)−(Pa+2D
a)は、基地局A101の受信タイミングと、基地局B
103の受信タイミングとの差である。ここで、ハンド
オーバーが行われる際は、基地局A101のサイトと、
基地局B103のサイトとが重なっている部分で実行さ
れることが多い。
【0134】従って、過去の、基地局A101の受信タ
イミングと基地局B103の受信タイミングとの差を蓄
積し、過去の、基地局A101の受信タイミングと基地
局B103の受信タイミングとの受信タイミングの差の
平均値等を算出しておいて(蓄積しておいて)、この蓄
積された値を中心として、基地局B103における受信
タイミングのサーチを実行すれば、基地局B103にお
けるサーチ範囲を狭くすることができる。
【0135】次に、上述のハンドオーバーの際の処理に
ついて、以下に、さらに具体的に説明する。まず、基地
局A101のロングコード位相をPa、基地局B103
のロングコード位相をPb、基地局A101から移動局
M105への伝搬時間をDa、基地局B103から移動
局M105への伝搬時間をDbとすると、移動局M10
5が受信する基地局A101のロングコード位相タイミ
ングは(Pa+Da)、移動局M105が受信する基地
局B103のロングコード位相タイミングは(Pb+D
b)となる。
【0136】移動局M105における受信タイミングと
送信タイミングとが等しいとすると、基地局A101に
おける受信タイミングは(Pa+Da+Da)、基地局
B103における受信タイミングは(Pb+Db+D
b)となる。
【0137】移動局M105は、移動局M105が受信
する基地局A101のロングコード位相タイミング(P
a+Da)と、移動局M105が受信する基地局B10
3のロングコード位相タイミング(Pb+Db)との差
であるロングコード位相差{(Pa+Da)−(Pb+
Db)}を測定する。なお、ここでのロングコード位相
差{(Pa+Da)−(Pb+Db)}は、前述のロン
グコード位相差dL=Pb+Db−(Pa+Da)と符
号が異なるが、以下の説明に本質的な変更をせまるもの
ではない。
【0138】移動局M105は、上記ロングコード位相
差を、基地局A101、及び基地局B103の送信する
報知チャネルに含まれるロングコードフレーム番号(例
えば、0〜65535の番号をとる)と報知チャネルを
受信時の受信タイミング差とから求めることができる。
【0139】通常ロングコード位相差は、移動局M10
5から基地局A101を経由して、基地局B103に伝
達される。基地局B103は、基地局B103のロング
コード位相Pbに対してロングコード位相差{(Pa+
Da)−(Pb+Db)}を補正することにより、移動
局M105の信号を受信できるようになる。
【0140】基地局A101の受信ロングコード位相
は、Pa+2*Da、基地局B103の受信ロングコー
ド位相は、Pb+2*Dbであり、ロングコード位相差
{(Pa+Da)−(Pb+Db)}で補正すると、即
ち、Pb+2*Dbに、ロングコード位相差{(Pa+
Da)−(Pb+Db)}を足すと、Pb+2*Db+
{(Pa+Da)−(Pb+Db)}=Pa+Da+D
bとなる。
【0141】基地局Aにおける位相Paを基準とする
と、基地局A101の受信タイミングは、受信ロングコ
ード位相−送信時ロングコード位相=(Pa+2*D
a)−Pa=2*Da、基地局B103の受信タイミン
グは、受信ロングコード位相−送信時ロングコード位相
=(Pa+Da+Db)−(Pa+Da−Db)=2*
Dbとなる。
【0142】基地局A101と基地局B103との受信
タイミングの差は、基地局A101の受信タイミングP
a+Daを基準とすると、2*Db−2*Daである。
【0143】つまり、基地局A101と基地局B103
との受信タイミングの差、2*Db−2*Daが分かれ
ば、基地局B103の受信タイミングは、(既知の値で
ある基地局A101の受信タイミング)−(未知の基地
局A101と基地局B103との受信タイミングの差)
として求めることでき、基地局B103で新たに広範囲
のパスサーチを行うことなく移動局M105の信号を受
信できる。
【0144】基地局A101の受信タイミングは、ロン
グコード位相差と一緒に基地局B103に通知可能であ
る。ここで、基地局A101と基地局B103との受信
タイミングの差は、多くの場合、基地局A101と基地
局B103との地形により求められる。
【0145】例えば、図2に示すような基地局配置の場
合、波線内部分で通常ソフトハンドオーバー、または、
ハードハンドオーバーが起動される可能性が大きい。そ
こで、基地局A101から基地局B103にハンドオー
バーする場合の受信タイミングの差を収集して(例え
ば、図4に示す忘却係数を用いた重み付け平均)、これ
を基地局A101から基地局B103へのハンドオーバ
ー時の受信タイミングの補正値とする。
【0146】ハンドオーバー起動範囲が大きい場合、受
信タイミングの誤差も大きくなるが、受信タイミングの
補正を行わず、サイトの最大遅延までのサーチを行う場
合に比べ、再同期のためのサーチ範囲をはるかに狭くす
ることが可能である。
【0147】ここで、本発明に係るスペクトラム拡散通
信システムにおける伝搬遅延の一例について、図7を参
照して説明する。図7に、本発明に係るスペクトラム拡
散通信システムにおける伝搬遅延の一例の概略図を示
す。図7に示すように、サイト半径(セル半径)が10
kmの場合の伝搬遅延は往復で、10,000〔m〕*
2〔往復〕/(3.0*108 〔m/s〕)=66.7
〔μs〕であるので、サーチ範囲は、66.7〔μs〕
である。
【0148】図7に示されるように、基地局401から
見て、移動局405は、サイト半径0kmの位置にあ
り、従って伝搬遅延0〔μs〕となっているが、移動局
403は、サイト半径10kmの位置にあり、従って伝
搬遅延33.3〔μs〕となっている。従って、前述の
ように0kmの位置から、10kmの位置までサーチす
ると、サーチ範囲は33.3*2=66.6〔μs〕≒
66.7〔μs〕となる。
【0149】一方、図8を参照して、ハンドオーバー時
の処理についてさらに詳細に説明する。図8に、本発明
に係るスペクトラム拡散通信システムがハンドオーバー
処理を行う際の動作の概略図を示す。
【0150】図8に示されるように、ハンドオーバー起
動範囲(図8中、点線内部)が1kmであるとすると、
受信タイミング誤差は、±500〔m〕*2〔2経路〕
*2〔往復〕/(3.0*108 〔m/s〕)=±6.
7〔μs〕であるので、サーチ範囲は、13.4〔μ
s〕である。ここで、上式において〔2経路〕となって
いるのは、基地局A501から見た場合と、基地局B5
03から見た場合とを考慮するためである。
【0151】図8においては、基地局A501から見
て、移動局505は、サイト半径5〔km〕の位置にあ
り、従って伝搬遅延16.7〔μs〕となっており、基
地局A501から見て、移動局507は、サイト半径6
〔km〕の位置にあり、従って伝搬遅延20.03〔μ
s〕となっている。
【0152】また、基地局B503から見て、移動局5
05は、サイト半径5〔km〕の位置にあり、従って伝
搬遅延が16.7〔μs〕となっており、基地局B50
3から見て、移動局507は、サイト半径4〔km〕の
位置にあり、従って伝搬遅延13.34〔μs〕となっ
ている。
【0153】従って、図8に示されるように、移動局5
01が基地局Aから5〔km〕の地点にある場合の基地
局間の受信タイミング差は、(16.7+16.7)−
(16.7+16.7)=0.0〔μs〕、移動局50
7が基地局Bから4〔km〕の地点にある場合の基地局
間の受信タイミング差は、(20.0+20.0)−
(13.3+13.3)=13.4〔μs〕、移動局が
基地局A501から5〔km〕の地点にある場合と基地
局B503から4〔km〕の地点にある場合の受信タイ
ミング差は、|0.0−13.4|=13.4〔μ
s〕、である。
【0154】通常、過去の受信タイミング差の平均をと
れば、13.4/2=6.7〔μs〕程度の受信タイミ
ング差が得られるので、サーチする受信タイミング差と
しては、この平均値を中心に±6.7〔μs〕をサーチ
する。
【0155】例えば、基地局A501での受信タイミン
グが20.0〔μs〕であれば、基地局B503の受信
タイミングは20.0±6.7〔μs〕の範囲内とみな
して、13.3〜27.6〔μs〕の範囲からサーチす
ればよい。
【0156】この場合、図7の例と比較しても明らかな
ように、サーチ範囲が全範囲をサーチする場合に比べて
約1/5で済むことになる。このことは、トラフィック
信号のサーチャの回路規模が全サイト半径をサーチする
制御CHに比べ、1/5で済むこと、または、回路規模
が同じであれば分散が1/5になりピーク検出能力を向
上できることを意味する。
【0157】さらに、基地局Aから基地局B方向にハン
ドオーバーする際の受信タイミング差と、基地局Bから
基地局Aへのハンドオーバーする際の受信タイミング差
を区別して用いれば、よりサーチ範囲を狭くすることが
可能である。
【0158】しかしながら、移動局の所在する地形によ
り(例えば、基地局Aの近くにあるが障害物のために基
地局Aからの信号を受信できないため、基地局Bにハン
ドオーバーする場合)、ハンドオーバー時のサーチ範囲
の絞り込みにより受信タイミングが得られない場合があ
るが、この場合は、再度全サイト範囲のパスサーチ(図
7の例では0〜66.7[ μs] )を行う。
【0159】ここで、上述の図1に示される、本発明に
係るスペクトラム拡散通信システムの第1の実施形態
は、移動局M105が基地局A101の報知チャネルに
上り送信ロングコード位相を同期させている例である
が、図9に示すように、基地局A601の報知チャネル
に上りロングコード位相を同期させた移動局607が、
ロングコード位相の異なる基地局B603から、基地局
C605にハンドオーバーする場合も、基準が基地局A
601の報知チャネルに上りロングコード位相であるこ
とが異なるのみで、前述の第1の実施形態と同様に機能
する。即ち、図9に示されるような場合であっても、本
発明に係るスペクトラム拡散通信システム、及びスペク
トラム拡散通信システムにおけるハンドオーバー方法を
適用することが可能である。
【0160】ここで、図9に、基地局A601の報知チ
ャネルに上りロングコード位相を同期させた移動局60
7が、ロングコード位相の異なる基地局B603から、
基地局C605にハンドオーバーする場合の動作の概略
図を示す。ここで、SCは、基地局C605のサイトで
ある。
【0161】次に、本発明に係るスペクトラム拡散通信
システムの第2の実施形態について図面を参照して説明
する。ただし、以下の、本発明に係るスペクトラム拡散
通信システムの第2の実施形態の説明は、本発明に係る
スペクトラム拡散通信システムにおけるハンドオーバー
方法の第2の実施形態の説明も兼ねている。
【0162】まず、本発明に係るスペクトラム拡散通信
システムの第2の実施形態の構成は、前述の、図1を用
いて説明した、本発明に係るスペクトラム拡散通信シス
テムの第1の実施形態の構成と同様であるので、その構
成の説明を省略する。そこで、図10、及び図11を参
照して、本発明に係るスペクトラム拡散通信システムの
第2の実施形態の動作を説明する。図10に、本発明に
係るスペクトラム拡散通信システムの第2の実施形態の
構成の概略図を示し、図11に、基地局A901での移
動局の受信タイミングと、基地局B903での移動局の
受信タイミングとの、統計の一例のグラフを示す。
【0163】本発明に係るスペクトラム拡散通信システ
ムの第2の実施形態の動作が、前述の第1の実施形態の
動作と異なる点は、移動局Mの基地局Aから基地局Bへ
のサイト間ハンドオーバー起動時の基地局Bでの移動局
Mの受信タイミングのサーチ範囲の求め方が異なる点で
ある。
【0164】図10に示すように、基地局A901と基
地局B903とのいずれかの付近に、例えばビルや山等
の障害物905、障害物907が存在する場合、移動局
909、及び移動局911の基地局A901から基地局
B903へのサイト間ハンドオーバーは2つの地点(図
10中、点線内部)において起動する。
【0165】基地局A901から基地局B903にハン
ドオーバー起動時に、基地局A901から基地局B90
3に送られてくる、基地局A901での移動局の受信タ
イミングと、基地局B903での移動局の受信タイミン
グは、統計をとると図11のようになる。ただし、図1
1に示される受信タイミングの統計は一例であり、本発
明に係るスペクトラム拡散通信システム、及びスペクト
ラム拡散通信システムにおけるハンドオーバー方法が用
いる統計としては、例えば、分布範囲が2以上あるもの
でも良い。
【0166】この場合、新たな移動局の基地局A901
から基地局B903へのハンドオーバー起動時に、基地
局A901から基地局B903に送られる基地局A90
1での移動局の受信タイミングが、13.3〔μs〕付
近の場合は、基地局B903での移動局Mの受信タイミ
ングのサーチ範囲を13.3〔μs〕±6.7〔μs〕
とする。
【0167】また、基地局A901での受信タイミング
が、16.7〔μs〕付近の場合は、基地局B903で
の移動局の受信タイミングのサーチ範囲を、13.3
〔μs〕±6.7〔μs〕と、26.7〔μs〕±6.
7〔μs〕とする。これは、図11にも示されるよう
に、基地局B903の受信タイミングが、13.3〔μ
s〕を中心に分布する場合と、26.7〔μs〕を中心
に分布する場合とがあるためである。
【0168】さらに、基地局A901での受信タイミン
グが、20.0〔μs〕付近の場合は、基地局B903
での移動局Mの受信タイミングのサーチ範囲を26.7
〔μs〕±6.7〔μs〕とし、その他の場合は、全範
囲をサーチする。
【0169】従って、図10に示される、上述の本発明
に係るスペクトラム拡散通信システムの第2の実施形態
のように、基地局の付近に障害物があり、ハンドオーバ
ー範囲が2つ以上の範囲存在する場合であっても、全範
囲をサーチする場合に比べて、サーチ範囲を小さくする
ことができ、広範囲のパスサーチを行わずに、ハンドオ
ーバー先のサイトにおける信号復調を速やかに行うこと
ができる。
【0170】次に、本発明に係るスペクトラム拡散通信
システム、及びスペクトラム拡散通信システムにおける
ハンドオーバー方法の第3の実施形態について、図1
2、及び図13を参照して説明する。
【0171】第3の実施形態に係るスペクトラム拡散通
信システムの構成は、前述の、図1、及び図2を参照し
て説明した場合と同様なのでその説明を省略する。
【0172】図12に、本発明に係るスペクトラム拡散
通信システムの第3の実施形態の動作のフローチャート
を示す。ただし、以下に説明する、本発明に係るスペク
トラム拡散通信システムの第3の実施形態の説明は、本
発明に係るスペクトラム拡散通信システムにおけるハン
ドオーバー方法の第3の実施形態の説明も兼ねるもので
ある。
【0173】図12、及び図13を参照して説明する、
本発明に係るスペクトラム拡散通信システムの第3の実
施形態は、ハンドオーバーの際の移動局におけるセル
(サイト)サーチ機能を効率化するための発明である。
【0174】図12にも示されるように、本発明に係る
スペクトラム拡散通信システムの第3の実施形態におい
ては、まず、ステップS51において、移動局の電源を
ONする。
【0175】次に、移動局は、受信レベルが最大のとま
り木CHを主とまり木CHとする(ステップS53)。
【0176】次に、移動局が、主とまり木CHと他サイ
トのとまり木CHとの受信タイミング差を基地局に通知
する(ステップS55)。
【0177】次に、基地局が、各基地局からの受信タイ
ミング差を集計し、蓄積する(ステップS57)。この
集計、及び蓄積は、前述の、図4を参照して説明したよ
うな、重み付け平均を行うことにより実行されるとして
良い。
【0178】次に、移動局が、主とまり木CH受信レベ
ルが、最も大きい周辺サイトのとまり木CH受信レベル
よりも小さいか否かを判定する(ステップS59)。
【0179】ステップS9の判定において、主とまり木
CH受信レベルが、最も大きい周辺サイトのとまり木C
H受信レベルよりも大きい場合は(No)ステップS1
7に移行し、小さい場合は(Yes)、移動局が、基地
局にハンドオーバーを指示する(ステップS61)。
【0180】次に、基地局が、自己のとまり木CHに周
辺サイトとの受信タイミング差の情報を含めて、移動局
に送信する(ステップS63)。
【0181】次に、移動局が、送信された受信タイミン
グ差に基づいて、周辺サイトのとまり木CHの受信タイ
ミングをサーチする(ステップS65)。そして、サー
チされた受信タイミングで通信を続行する(ステップS
67)。
【0182】このように、本発明に係るスペクトラム拡
散通信システムの第3の実施形態は、移動局が周辺サイ
トの受信タイミング情報を基地局から得ることにより、
移動局は受信タイミングが未知の場合に比べ、1/10
0程度のサーチ時間で周辺サイトのとまり木CHを受信
することができる。
【0183】従来では、拡散符号が一致するタイミング
が1フレームに1回であるために、1とまり木CHの受
信タイミングを得るのに、受信タイミングのサーチ時間
が1フレーム(例えば10ms)かかっていた。
【0184】本実施形態においては、過去の平均的な受
信タイミングが分かっているために、基地局と移動局と
の伝搬時間の最大値から最小値程度の範囲でサーチすれ
ば良い。
【0185】ここで、本実施形態におけるサーチ動作に
ついて、図13を参照してさらに説明する。図13に、
本発明に係るスペクトラム拡散通信システムの第3の実
施形態のサーチ動作のタイミングチャートを示す。
【0186】図13には、移動局がサイトAに存在する
場合の受信タイミング、移動局がサイトBにハンドオー
バーする場合の従来の受信タイミングのサーチ範囲、及
び本発明に係る移動局がサイトBにハンドオーバーする
場合の受信タイミングのサーチ範囲の一例を示す。
【0187】図13に示されるように、従来のスペクト
ラム拡散通信システムにおいては、移動局は、1フレー
ムの範囲をサーチしなければならなかったが、本発明を
適用した場合にあっては、過去の受信タイミングを中心
として、最大受信タイミング差程度のサーチ範囲となっ
ている。
【0188】例えば、前述のように1フレームが10m
sである一方、通常、基地局のセルの大きさは10km
程度であるので伝搬時間は0〜33.3μsである。従
って、本発明を適用した場合は、最大でも±33.3μ
sの範囲をサーチすれば良いので、サーチ範囲として、
最大66.6μsとなり、そのサーチ範囲を著るしく低
減することができる。
【0189】ここで、上記説明においては、本願発明に
係るスペクトラム拡散通信システム、及びスペクトラム
拡散通信システムにおけるハンドオーバー方法において
用いられるスペクトラム拡散信号の発生方式については
特に限定はしていなかったが、直接拡散方式(Dire
ct Sequence:DS)方式であることが好ま
しい。
【0190】また、用いるべき符号としても特に限定は
していなかったが、PN系列、Gold系列、Wals
h系列その他のスペクトラム拡散通信において利用され
る符号系列を適宜利用することができる。
【0191】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、サイト間の伝搬遅延差(受信タイミング差)
を蓄積し、受信タイミング差でハンドオーバー元のサイ
トの受信タイミングを補正した値をハンドオーバー先の
サイトの受信タイミングとすることで、広範囲の受信タ
イミングのサーチを行う必要を少なくすることができる
ので、サイト間ハードハンドオーバー時の受信瞬断を小
さくすることが可能なスペクトラム拡散通信システム、
及びスペクトラム拡散通信システムにおけるハンドオー
バー方法を提供することができる。
【0192】また、個別CHのサーチ範囲を狭くするこ
とができるので、相関器の数を減らして、乗算器の数を
減らすこととなり、個別CHのサーチ回路規模を小さ
し、消費電力も削減することが可能なスペクトラム拡散
通信システム、及びスペクトラム拡散通信システムにお
けるハンドオーバー方法を提供することができる。
【0193】さらに、主とまり木CHの受信タイミング
と、周辺サイトの受信タイミングとの差である受信タイ
ミング差を基地局から報知することにより、移動局が周
辺サイトのとまり木CHを速く受信することができるた
め、移動局において従来よりも高速にハンドオーバーが
可能となり、且つ周辺サイトのとまり木CHをサーチす
るための回路を削減することが可能なスペクトラム拡散
通信システム、及びスペクトラム拡散通信システムにお
けるハンドオーバー方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスペクトラム拡散通信システムの
第1の実施形態、第2の実施形態、及び第3の実施形態
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るスペクトラム拡散通信システムの
第1の実施形態の構成の概略を示す概略図である。
【図3】本発明に係るスペクトラム拡散通信システムの
第1の実施形態の動作のフローチャートである。
【図4】本発明に係るスペクトラム拡散通信システムに
おける重みづけ平均の動作の概念図である。
【図5】本発明に係るスペクトラム拡散通信システムに
おける、ハンドオーバーの際の動作の一例のタイミング
チャートである。
【図6】本発明に係るスペクトラム拡散通信システムに
おける、ハンドオーバーの際の動作の一例のタイミング
チャートである。
【図7】本発明に係るスペクトラム拡散通信システムに
おける伝搬遅延の一例の概略図である。
【図8】本発明に係るスペクトラム拡散通信システムが
ハンドオーバー処理を行う際の動作の概略図である。
【図9】本発明に係るスペクトラム拡散通信システムに
おいて、基地局の報知チャネルに上りロングコード位相
を同期させた移動局が、ロングコード位相の異なる基地
局から、基地局にハンドオーバする場合の動作の概略図
である。
【図10】本発明に係るスペクトラム拡散通信システム
の第2の実施形態の構成の概略を示す概略図である。
【図11】本発明に係るスペクトラム拡散通信システム
の第2の実施形態における受信タイミングの統計のグラ
フである。
【図12】本発明に係るスペクトラム拡散通信システム
の第3の実施形態の動作のフローチャートである。
【図13】本発明に係るスペクトラム拡散通信システム
の第3の実施形態のサーチ動作のタイミングチャートで
ある。
【図14】従来のスペクトラム拡散通信システムの構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 基地局A 103 基地局B 105 移動局M 107 制御部 109A 基地局A拡散符号生成部 109B 基地局B拡散符号生成部 111A 基地局A報知CH符号部 111B 基地局B報知CH符号部 113 個別CH符号部 115 個別CH復号部 117 移動局M位相同期捕捉部 119,121 拡散部 123 逆拡散部 125 移動局M拡散符号生成部 127 送信増幅部 129 変調部 131 復調部 133 受信増幅部 135 送信アンテナ 137 受信アンテナ 139 制御部 141 基地局A位相同期捕捉部 143 受信増幅部 145 復調部 147 基地局A下り拡散符号生成部 149 基地局A報知CH復号部 151 個別CH復号部 153,155,157,159 逆拡散部 161 基地局B報知CH復号部 163 基地局B下り拡散符号生成部 165 基地局B位相同期捕捉部 167 変調部 169 送信増幅部 171 拡散部 173 個別CH符号部 175 移動局M拡散符号生成部 177 ロングコード位相記憶部 179 送信アンテナ 181 受信アンテナ 183 受信タイミング差計算部 301 移動通信網 303 基地局制御装置 401 基地局 403,405 移動局 501 基地局A 503 基地局B 505,507 移動局 601 基地局A 603 基地局B 605 基地局C 607 移動局 805 加算器 809 遅延器 901 基地局A 903 基地局B 905,907 障害物 909,911 移動局 SA 基地局Aのサイト SB 基地局Bのサイト SC 基地局Cのサイト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 1/69 - 1/713 H04B 7/26 H04J 13/00 - 13/06 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (32)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1以上の移動局と、少なくと
    も1以上の基地局との間において、スペクトラム拡散方
    式により通信を行うスペクトラム拡散通信システムにお
    いて、 前記移動局がハンドオーバーを行う際に、 前記ハンドオーバー元の基地局と、前記ハンドオーバー
    先の基地局との間の受信タイミング差を蓄積し、 該蓄積された受信タイミング差を用いて、ハンドオーバ
    ー先の基地局における受信タイミングを求めることを特
    徴とするスペクトラム拡散通信システム。
  2. 【請求項2】 前記蓄積された受信タイミング差を用い
    て求められる、ハンドオーバー先の基地局における受信
    タイミングが、 前記サイト間のハンドオーバーにおけるハンドオーバー
    元のサイトの基地局の受信タイミングを前記蓄積した受
    信タイミング差で補正することにより求められることを
    特徴とする請求項1記載のスペクトラム拡散通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記受信タイミング差の蓄積が、 前記受信タイミング差のうちの最新の受信タイミング差
    に所定の係数a(0<a<1)を乗じ、 前記蓄積されている受信タイミング差に所定の係数(1
    −a)を乗じ、 該最新の受信タイミング差に所定の係数aを乗じた値
    と、前記蓄積されている受信タイミング差に(1−a)
    を乗じた値との和をとることにより行われることを特徴
    とする請求項1又は2に記載のスペクトラム拡散通信シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記蓄積されている受信タイミング差
    が、 前記ハンドオーバー元の基地局における受信タイミング
    に応じて、第1の蓄積受信タイミング差、第2の蓄積受
    信タイミング差、・・・、第nの蓄積受信タイミング差
    というように、nを1以上の任意の整数としてn個の蓄
    積受信タイミング差により構成され、 前記蓄積されている受信タイミング差として、 前記第1の蓄積受信タイミング差から、前記第nの蓄積
    受信タイミング差までのn個の蓄積受信タイミング差の
    うちの少なくとも1以上の蓄積受信タイミング差が、前
    記ハンドオーバー元の基地局における受信タイミングに
    基づいて選択されて用いられることを特徴とする請求項
    1から3のいずれかに記載のスペクトラム拡散通信シス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記移動局が、 前記ハンドオーバー元の基地局の通信開始時刻Paに、
    該ハンドオーバー元の基地局から前記移動局への伝搬時
    間Daを加算した値と、 前記ハンドオーバー先の基地局の通信開始時刻Pbに、
    該ハンドオーバー先の基地局から前記移動局への伝搬時
    間Dbを加算した値との差をロングコード位相差として
    検出し、 前記ハンドオーバー先の基地局が、 該ロングコード位相差を用いてハンドオーバー先の基地
    局における受信タイミングを求めることを特徴とする請
    求項1から4のいずれかに記載のスペクトラム拡散通信
    システム。
  6. 【請求項6】 前記ハンドオーバー先のサイトの基地局
    が、 前記ハンドオーバー元の基地局と前記ハンドオーバー先
    の基地局との間のロングコード位相差と、 前記ハンドオーバー元の基地局での前記移動局からの送
    信信号の受信タイミングと、 前記蓄積された受信タイミング差とから、 今回のハンドオーバー先の基地局での前記移動局からの
    送信信号の受信タイミングをサーチするための狭いサー
    チ範囲を求めて、前記ハンドオーバー先の基地局での受
    信タイミングを求めることを特徴とする請求項5記載の
    スペクトラム拡散通信システム。
  7. 【請求項7】 前記ロングコード位相差と、前記ハンド
    オーバー元の基地局での前記移動局からの送信信号の受
    信タイミングと、前記蓄積された受信タイミング差とを
    用いてのハンドオーバーの際の、前記ハンドオーバー先
    の基地局における受信タイミングを求める動作が、 前記蓄積された受信タイミング差を(Pb+2Db)−
    (Pa+2Da)とし、 前記ハンドオーバー元の基地局における受信タイミング
    をPa+2Daとし、 前記ロングコード位相差をdLとした場合、 PB1=(Pb+2Db)−(Pa+2Da)+Pa+
    2Da−dL なる値を中心として、受信タイミングのサーチを行うこ
    とにより求める動作であることを特徴とする請求項6記
    載のスペクトラム拡散通信システム。
  8. 【請求項8】 前記ハンドオーバー先の基地局が、 前記受信タイミング差を用いて前記移動局からの信号の
    受信タイミングを見つけることができなかった場合は、
    全サイト範囲のサーチを行うことを特徴とする請求項7
    記載のスペクトラム拡散通信システム。
  9. 【請求項9】 少なくとも1以上の移動局と、少なくと
    も1以上の基地局との間で、スペクトラム拡散方式によ
    り通信を行うスペクトラム拡散通信システムにおいて、 前記基地局が、 隣接するサイト間の受信タイミング差を計算して蓄積す
    る受信タイミング差計算手段を有し、 該受信タイミング差計算手段において計算された受信タ
    イミング差に基づいて、ハンドオーバーの際のパスサー
    チを行う範囲を求めることにより、広範囲のパスサーチ
    を行わずに、ハンドオーバー先の基地局における受信タ
    イミングを求めて、信号復調を速やかに行うことを特徴
    とするスペクトラム拡散通信システム。
  10. 【請求項10】 前記受信タイミング差計算手段と接続
    された制御手段を有し、 該制御手段が、 前記受信タイミング差計算手段において計算された受信
    タイミング差と、 ハンドオーバー元の基地局から送信されたロングコード
    位相差と、 前記ハンドオーバー元の基地局での前記移動局からの送
    信信号の受信タイミングとに基づいて、 前記ハンドオーバーの際の受信タイミングのサーチ範囲
    を求めることを特徴とする請求項9記載のスペクトラム
    拡散通信システム。
  11. 【請求項11】 前記ロングコード位相差と、前記ハン
    ドオーバー元の基地局での前記移動局からの送信信号の
    受信タイミングと、前記蓄積された受信タイミング差と
    を用いてのハンドオーバーの際の、前記ハンドオーバー
    先の基地局における受信タイミングを求める動作が、 前記蓄積された受信タイミング差を(Pb+2Db)−
    (Pa+2Da)とし、 前記ハンドオーバー元の基地局における受信タイミング
    をPa+2Daとし、 前記ロングコード位相差をdLとした場合、 PB1=(Pb+2Db)−(Pa+2Da)+Pa+
    2Da−dL なる値を中心として、受信タイミングのサーチを行うこ
    とにより求める動作であることを特徴とする請求項10
    記載のスペクトラム拡散通信システム。
  12. 【請求項12】 前記受信タイミング差計算手段が、 前記ハンドオーバー元の基地局と、前記ハンドオーバー
    先の基地局との間の受信タイミング差として、 前記ハンドオーバー元の基地局におけるそれぞれの受信
    タイミングに所定の統計に基づいて対応する、少なくと
    も1以上の受信タイミング差のうちから、少なくとも1
    以上の受信タイミング差を選択して求めることを特徴と
    する請求項9から11のいずれかに記載のスペクトラム
    拡散通信システム。
  13. 【請求項13】 少なくとも1以上の移動局と、少なく
    とも1以上の基地局との間において、スペクトラム拡散
    方式により通信を行うスペクトラム拡散通信システムに
    おいて、 前記基地局が、 自己のロングコードの位相情報を表すロングコードフレ
    ーム番号を前記移動局に送信するための基地局報知CH
    符号手段と、 ハンドオーバー元の基地局である場合に、前記移動局か
    ら送信された信号の受信タイミングを捕捉し、 ハンドオーバー先の基地局である場合に、受信タイミン
    グ差に基づいた受信タイミングを捕捉する移動局位相同
    期捕捉手段と、 前記ハンドオーバーが行われる隣接するサイト間の基地
    局の受信タイミング差を計算して蓄積する受信タイミン
    グ差計算手段と、 ハンドオーバー元の基地局である場合に、前記移動局か
    ら送信されたロングコード位相差と、前記移動局位相同
    期捕捉手段において捕捉された受信タイミングとを前記
    ハンドオーバー先の基地局に送信し、 前記基地局報知CH符号手段に、前記自己のロングコー
    ドの位相情報を表すロングコードフレーム番号を通知
    し、 前記ハンドオーバー先の基地局である場合に、前記移動
    局位相同期捕捉手段に過去の受信タイミング差に基づい
    た受信タイミングを設定して捕捉させる制御手段と、 前記制御手段に、前記移動局から送信されたロングコー
    ド位相差を通知する個別CH復号手段と、 前記移動局の拡散符号を生成する移動局拡散符号生成手
    段と、 前記移動局位相同期捕捉手段において捕捉された受信タ
    イミングに基づき、前記移動局拡散符号生成手段におい
    て生成された拡散符号を用いて、前記移動局から送信さ
    れた信号の逆拡散を実行する逆拡散手段とを有すること
    を特徴とするスペクトラム拡散通信システム。
  14. 【請求項14】 前記移動局が、 通信を開始した際に捕捉した基地局の前記ロングコード
    フレーム番号を記憶するロングコード位相記憶手段と、 前記ハンドオーバーが実行される場合に、ハンドオーバ
    ー元の基地局と、ハンドオーバー先の基地局との間のロ
    ングコード位相差を、個別CH符号手段に送信する移動
    局制御手段と、 前記移動局制御手段から送信されたロングコード位相差
    を、前記ハンドオーバー元の基地局に送信する個別CH
    符号手段とを有することを特徴とする請求項13記載の
    スペクトラム拡散通信システム。
  15. 【請求項15】 前記ロングコード位相差と、前記ハン
    ドオーバー元の基地局での前記移動局からの送信信号の
    受信タイミングと、前記蓄積された受信タイミング差と
    を用いてのハンドオーバーの際の、前記ハンドオーバー
    先の基地局における受信タイミングを求める動作が、 前記蓄積された受信タイミング差を(Pb+2Db)−
    (Pa+2Da)とし、 前記ハンドオーバー元の基地局における受信タイミング
    をPa+2Daとし、 前記ロングコード位相差をdLとした場合、 PB1=(Pb+2Db)−(Pa+2Da)+Pa+
    2Da−dL なる値を中心として、受信タイミングのサーチを行うこ
    とにより求める動作であることを特徴とする請求項13
    又は14に記載のスペクトラム拡散通信システム。
  16. 【請求項16】 少なくとも1以上の移動局と、少なく
    とも1以上の基地局との間において、スペクトラム拡散
    方式により通信を行うスペクトラム拡散通信システムに
    おいて、 前記移動局が、主とまり木CHと、他のサイトのとまり
    木CHとの受信タイミング差を前記基地局に通知し、 前記基地局が、前記移動局から通知された前記受信タイ
    ミング差を集計して蓄積し、 前記基地局が、自己のサイトでのとまり木CHに周辺サ
    イトとの間の受信タイミング差の情報を含めて前記移動
    局に送信し、 前記移動局が、主とまり木CHを受信し、該主とまり木
    CHに含まれる前記周辺サイトとの受信タイミング差の
    情報を復号して主とまり木CHの受信タイミングと前記
    周辺サイトの受信タイミング差の情報とを獲得し、該獲
    得した情報に基づいて、周辺サイトのとまり木CHの受
    信タイミングをサーチすることを特徴とするスペクトラ
    ム拡散通信システム。
  17. 【請求項17】 少なくとも1以上の移動局と、少なく
    とも1以上の基地局との間において、スペクトラム拡散
    方式により通信を行う場合のスペクトラム拡散通信シス
    テムにおけるハンドオーバー方法において、 前記移動局がハンドオーバーを行う際に、 前記ハンドオーバー元の基地局と、前記ハンドオーバー
    先の基地局との間の受信タイミング差を蓄積し、 該蓄積された受信タイミング差を用いて、ハンドオーバ
    ー先の基地局における受信タイミングを求めることを特
    徴とするスペクトラム拡散通信システムにおけるハンド
    オーバー方法。
  18. 【請求項18】 前記蓄積された受信タイミング差を用
    いて求められる、ハンドオーバー先の基地局における受
    信タイミングが、 前記サイト間のハンドオーバーにおけるハンドオーバー
    元のサイトの基地局の受信タイミングを前記蓄積した受
    信タイミング差で補正することにより求められることを
    特徴とする請求項17記載のスペクトラム拡散通信シス
    テムにおけるハンドオーバー方法。
  19. 【請求項19】 前記受信タイミング差の蓄積が、 前記受信タイミング差のうちの最新の受信タイミング差
    に所定の係数a(0<a<1)を乗じ、 前記蓄積されている受信タイミング差に所定の係数(1
    −a)を乗じ、 該最新の受信タイミング差に所定の係数aを乗じた値
    と、前記蓄積されている受信タイミング差に(1−a)
    を乗じた値との和をとることにより行われることを特徴
    とする請求項17又は18に記載のスペクトラム拡散通
    信システムにおけるハンドオーバー方法。
  20. 【請求項20】 前記蓄積されている受信タイミング差
    が、 前記ハンドオーバー元の基地局における受信タイミング
    に応じて、第1の蓄積受信タイミング差、第2の蓄積受
    信タイミング差、・・・、第nの蓄積受信タイミング差
    というように、nを1以上の任意の整数としてn個の蓄
    積受信タイミング差により構成され、 前記蓄積されている受信タイミング差として、 前記第1の蓄積受信タイミング差から、前記第nの蓄積
    受信タイミング差までのn個の蓄積受信タイミング差の
    うちの少なくとも1以上の蓄積受信タイミング差が、前
    記ハンドオーバー元の基地局における受信タイミングに
    基づいて選択されて用いられることを特徴とする請求項
    17から19のいずれかに記載のスペクトラム拡散通信
    システムにおけるハンドオーバー方法。
  21. 【請求項21】 前記移動局において、 前記ハンドオーバー元の基地局の通信開始時刻Paに、
    該ハンドオーバー元の基地局から前記移動局への伝搬時
    間Daを加算した値と、 前記ハンドオーバー先の基地局の通信開始時刻Pbに、
    該ハンドオーバー先の基地局から前記移動局への伝搬時
    間Dbを加算した値との差をロングコード位相差として
    検出し、 前記ハンドオーバー先の基地局において、 該ロングコード位相差を用いてハンドオーバー先の基地
    局における受信タイミングを求めることを特徴とする請
    求項17から20のいずれかに記載のスペクトラム拡散
    通信システムにおけるハンドオーバー方法。
  22. 【請求項22】 前記ハンドオーバー先のサイトの基地
    局において、 前記ハンドオーバー元の基地局と前記ハンドオーバー先
    の基地局との間のロングコード位相差と、 前記ハンドオーバー元の基地局での前記移動局からの送
    信信号の受信タイミングと、 前記蓄積された受信タイミング差とから、 今回のハンドオーバー先の基地局での前記移動局からの
    送信信号の受信タイミングをサーチするための狭いサー
    チ範囲を求めて、前記ハンドオーバー先の基地局での受
    信タイミングを求めることを特徴とする請求項21記載
    のスペクトラム拡散通信システムにおけるハンドオーバ
    ー方法。
  23. 【請求項23】 前記ロングコード位相差と、前記ハン
    ドオーバー元の基地局での前記移動局からの送信信号の
    受信タイミングと、前記蓄積された受信タイミング差と
    を用いてのハンドオーバーの際の、前記ハンドオーバー
    先の基地局における受信タイミングを求める動作が、 前記蓄積された受信タイミング差を(Pb+2Db)−
    (Pa+2Da)とし、 前記ハンドオーバー元の基地局における受信タイミング
    をPa+2Daとし、 前記ロングコード位相差をdLとした場合、 PB1=(Pb+2Db)−(Pa+2Da)+Pa+
    2Da−dL なる値を中心として、受信タイミングのサーチを行うこ
    とにより求める動作であることを特徴とする請求項22
    記載のスペクトラム拡散通信システムにおけるハンドオ
    ーバー方法。
  24. 【請求項24】 前記ハンドオーバー先の基地局におい
    て、 前記受信タイミング差を用いて前記移動局からの信号の
    受信タイミングを見つけることができなかった場合は、
    全サイト範囲のサーチを行うことを特徴とする請求項2
    3記載のスペクトラム拡散通信システムにおけるハンド
    オーバー方法。
  25. 【請求項25】 少なくとも1以上の移動局と、少なく
    とも1以上の基地局との間で、スペクトラム拡散方式に
    より通信を行う場合のスペクトラム拡散通信システムに
    おけるハンドオーバー方法において、 前記基地局が、 隣接するサイト間の受信タイミング差を計算して蓄積す
    る受信タイミング差計算工程を有し、 該受信タイミング差計算工程において計算された受信タ
    イミング差に基づいて、ハンドオーバーの際のパスサー
    チを行う範囲を求めることにより、広範囲のパスサーチ
    を行わずに、ハンドオーバー先の基地局における受信タ
    イミングを求めて、信号復調を速やかに行うことを特徴
    とするスペクトラム拡散通信システムにおけるハンドオ
    ーバー方法。
  26. 【請求項26】 前記受信タイミング差計算工程の動作
    を制御する制御工程を有し、 該制御工程が、 前記受信タイミング差計算工程において計算された受信
    タイミング差と、 ハンドオーバー元の基地局から送信されたロングコード
    位相差と、 前記ハンドオーバー元の基地局での前記移動局からの送
    信信号の受信タイミングとに基づいて、 前記ハンドオーバーの際の受信タイミングのサーチ範囲
    を求めることを特徴とする請求項25記載のスペクトラ
    ム拡散通信システムにおけるハンドオーバー方法。
  27. 【請求項27】 前記ロングコード位相差と、前記ハン
    ドオーバー元の基地局での前記移動局からの送信信号の
    受信タイミングと、前記蓄積された受信タイミング差と
    を用いてのハンドオーバーの際の、前記ハンドオーバー
    先の基地局における受信タイミングを求める動作が、 前記蓄積された受信タイミング差を(Pb+2Db)−
    (Pa+2Da)とし、 前記ハンドオーバー元の基地局における受信タイミング
    をPa+2Daとし、 前記ロングコード位相差をdLとした場合、 PB1=(Pb+2Db)−(Pa+2Da)+Pa+
    2Da−dL なる値を中心として、受信タイミングのサーチを行うこ
    とにより求める動作であることを特徴とする請求項26
    記載のスペクトラム拡散通信システムにおけるハンドオ
    ーバー方法。
  28. 【請求項28】 前記受信タイミング差計算工程が、 前記ハンドオーバー元の基地局と、前記ハンドオーバー
    先の基地局との間の受信タイミング差として、 前記ハンドオーバー元の基地局におけるそれぞれの受信
    タイミングに所定の統計に基づいて対応する、少なくと
    も1以上の受信タイミング差のうちから、少なくとも1
    以上の受信タイミング差を選択して求めることを特徴と
    する請求項25から27のいずれかに記載のスペクトラ
    ム拡散通信システムにおけるハンドオーバー方法。
  29. 【請求項29】 少なくとも1以上の移動局と、少なく
    とも1以上の基地局との間において、スペクトラム拡散
    方式により通信を行う場合のスペクトラム拡散通信シス
    テムにおけるハンドオーバー方法において、 前記基地局において、 自己のロングコードの位相情報を表すロングコードフレ
    ーム番号を前記移動局に送信するための基地局報知CH
    符号工程と、 ハンドオーバー元の基地局である場合に、前記移動局か
    ら送信された信号の受信タイミングを捕捉し、 ハンドオーバー先の基地局である場合に、受信タイミン
    グ差に基づいた受信タイミングを捕捉する移動局位相同
    期捕捉工程と、 前記ハンドオーバーが行われる隣接するサイト間の基地
    局の受信タイミング差を計算して蓄積する受信タイミン
    グ差計算工程と、 ハンドオーバー元の基地局である場合に、前記移動局か
    ら送信されたロングコード位相差と、前記移動局位相同
    期捕捉工程において捕捉された受信タイミングとを前記
    ハンドオーバー先の基地局に送信し、 前記基地局報知CH符号工程に、前記自己のロングコー
    ドの位相情報を表すロングコードフレーム番号を通知
    し、 前記ハンドオーバー先の基地局である場合に、前記移動
    局位相同期捕捉工程に過去の受信タイミング差に基づい
    た受信タイミングを設定して捕捉させる制御工程と、 前記制御工程に、前記移動局から送信されたロングコー
    ド位相差を通知する個別CH復号工程と、 前記移動局の拡散符号を生成する移動局拡散符号生成工
    程と、 前記移動局位相同期捕捉工程において捕捉された受信タ
    イミングに基づき、前記移動局拡散符号生成工程におい
    て生成された拡散符号を用いて、前記移動局から送信さ
    れた信号の逆拡散を実行する逆拡散工程とを有すること
    を特徴とするスペクトラム拡散通信システムにおけるハ
    ンドオーバー方法。
  30. 【請求項30】 前記移動局において、 通信を開始した際に捕捉した基地局の前記ロングコード
    フレーム番号を記憶するロングコード位相記憶工程と、 前記ハンドオーバーが実行される場合に、ハンドオーバ
    ー元の基地局と、ハンドオーバー先の基地局との間のロ
    ングコード位相差を、個別CH符号工程に送信する移動
    局制御工程と、 前記移動局制御工程から送信されたロングコード位相差
    を、前記ハンドオーバー元の基地局に送信する個別CH
    符号工程とを有することを特徴とする請求項29記載の
    スペクトラム拡散通信システムにおけるハンドオーバー
    方法。
  31. 【請求項31】 前記ロングコード位相差と、前記ハン
    ドオーバー元の基地局での前記移動局からの送信信号の
    受信タイミングと、前記蓄積された受信タイミング差と
    を用いてのハンドオーバーの際の、前記ハンドオーバー
    先の基地局における受信タイミングを求める動作が、 前記蓄積された受信タイミング差を(Pb+2Db)−
    (Pa+2Da)とし、 前記ハンドオーバー元の基地局における受信タイミング
    をPa+2Daとし、 前記ロングコード位相差をdLとした場合、 PB1=(Pb+2Db)−(Pa+2Da)+Pa+
    2Da−dL なる値を中心として、受信タイミングのサーチを行うこ
    とにより求める動作であることを特徴とする請求項29
    又は30に記載のスペクトラム拡散通信システムにおけ
    るハンドオーバー方法。
  32. 【請求項32】 少なくとも1以上の移動局と、少なく
    とも1以上の基地局との間で、スペクトラム拡散方式に
    より通信を行う場合のスペクトラム拡散通信システムに
    おけるハンドオーバー方法において、 前記移動局において行われる、主とまり木CHと、他の
    サイトのとまり木CHとの間の受信タイミング差を前記
    基地局に通知する受信タイミング差通知工程と、 前記基地局において行われる、前記移動局から通知され
    た前記受信タイミング差を集計して蓄積する蓄積工程
    と、 前記基地局において行われる、自己のサイトでのとまり
    木CHに周辺サイトとの受信タイミング差の情報を含め
    て前記移動局に送信する送信工程と、 前記移動局において行われる、主とまり木CHを受信
    し、該主とまり木CHに含まれる前記周辺サイトとの受
    信タイミング差の情報を復号して主とまり木CHの受信
    タイミングと前記周辺サイトの受信タイミング差の情報
    とを獲得し、該獲得した情報に基づいて、周辺サイトの
    とまり木CHの受信タイミングをサーチするサーチ工程
    とを有することを特徴とするスペクトラム拡散通信シス
    テムにおけるハンドオーバー方法。
JP21789598A 1998-07-31 1998-07-31 スペクトラム拡散通信システム、及びスペクトラム拡散通信システムにおけるハンドオーバー方法 Expired - Lifetime JP2947279B1 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21789598A JP2947279B1 (ja) 1998-07-31 1998-07-31 スペクトラム拡散通信システム、及びスペクトラム拡散通信システムにおけるハンドオーバー方法
US09/361,359 US6650686B1 (en) 1998-07-31 1999-07-27 Spread spectrum communication system and handover method therein
BR9905689A BR9905689A (pt) 1998-07-31 1999-07-28 Sistema de comunicação de espectro disperso e método de comutação da chamada em curso no mesmo
CNB991111990A CN100433582C (zh) 1998-07-31 1999-07-30 扩展频谱通信系统及其中的越区切换方法
EP20050027746 EP1667344A1 (en) 1998-07-31 1999-07-30 Spread spectrum communication system and handover method therein
EP19990114298 EP0977378B1 (en) 1998-07-31 1999-07-30 Spread spectrum communication system and handover method therein
DE1999637173 DE69937173T2 (de) 1998-07-31 1999-07-30 Spreizband- Nachrichtenübertragungssystem und Verfahren zur Verbindungsübergabe in diesem
KR1019990031204A KR100338339B1 (ko) 1998-07-31 1999-07-30 스펙트럼 확산 통신 시스템 및 그 시스템에서의 핸드오버 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21789598A JP2947279B1 (ja) 1998-07-31 1998-07-31 スペクトラム拡散通信システム、及びスペクトラム拡散通信システムにおけるハンドオーバー方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2947279B1 true JP2947279B1 (ja) 1999-09-13
JP2000050338A JP2000050338A (ja) 2000-02-18

Family

ID=16711449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21789598A Expired - Lifetime JP2947279B1 (ja) 1998-07-31 1998-07-31 スペクトラム拡散通信システム、及びスペクトラム拡散通信システムにおけるハンドオーバー方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6650686B1 (ja)
EP (2) EP0977378B1 (ja)
JP (1) JP2947279B1 (ja)
KR (1) KR100338339B1 (ja)
CN (1) CN100433582C (ja)
BR (1) BR9905689A (ja)
DE (1) DE69937173T2 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100398783B1 (ko) * 1999-06-15 2003-09-19 가부시키가이샤 엔.티.티.도코모 인접 기지국 정보 갱신 방법, 이동 통신 시스템, 이동국, 기지국 및 제어국
JP3690717B2 (ja) * 1999-07-14 2005-08-31 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ セルサーチ制御方法、移動局および移動通信システム
JP2001111456A (ja) * 1999-10-06 2001-04-20 Nec Corp Cdma受信機及び受信方法
US6438117B1 (en) * 2000-01-07 2002-08-20 Qualcomm Incorporated Base station synchronization for handover in a hybrid GSM/CDMA network
JP3829051B2 (ja) * 2000-09-19 2006-10-04 株式会社日立コミュニケーションテクノロジー ハンドオーバの制御方法、基地局制御装置および移動体端末
US6922435B2 (en) * 2000-09-29 2005-07-26 Qualcomm Inc Method and apparatus for generating PN sequences at arbitrary phases
US6950401B2 (en) * 2000-12-20 2005-09-27 Nokia Corporation Apparatus, and associated method, for facilitating resource allocation in a communication system
WO2003032669A1 (fr) * 2001-09-27 2003-04-17 Fujitsu Limited Dispositif sans fil a logiciel, dispositif de commande de transmission sans fil et dispositif terminal sans fil
JP3914844B2 (ja) 2002-08-22 2007-05-16 日本電気株式会社 無瞬断ハードハンドオーバ制御装置及び方法
US20040202119A1 (en) * 2003-04-10 2004-10-14 Edge Stephen William Base station synchronization in a wireless network
JP2006101308A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Fujitsu Ltd 無線基地局装置及びパスサーチ方法
CN101185357B (zh) * 2005-03-29 2011-06-01 富士通株式会社 切换系统
DE602006004201D1 (de) * 2006-06-20 2009-01-22 Alcatel Lucent Weiterreichungsverfahren und Basisstation in einem zellularen Funkkommunikationsnetz
US20090097452A1 (en) * 2007-10-12 2009-04-16 Qualcomm Incorporated Femto cell synchronization and pilot search methodology
WO2011043015A1 (ja) * 2009-10-07 2011-04-14 日本電気株式会社 基地局、ゲートウェイ、移動通信システム、並びにこれらに用いるハンドオーバ先特定方法及びプログラム
JP2014159685A (ja) * 2013-02-19 2014-09-04 Tokai Rika Co Ltd 伝搬時間測定装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5440561A (en) * 1991-09-30 1995-08-08 Motorola, Inc. Method for establishing frame synchronization within a TDMA communication system
FI91345C (fi) * 1992-06-24 1994-06-10 Nokia Mobile Phones Ltd Menetelmä kanavanvaihdon tehostamiseksi
SE9300681D0 (sv) * 1993-03-01 1993-03-01 Ericsson Telefon Ab L M A method and an apparatusfor handing off a mobile station from a first to a second channel in a mobile communication system
AU677079B2 (en) * 1993-06-14 1997-04-10 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Time alignment of transmission in a down-link of a CDMA system
JPH07284141A (ja) * 1994-04-08 1995-10-27 Oki Electric Ind Co Ltd ハンドオーバ方法
JP3313573B2 (ja) 1996-04-05 2002-08-12 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 移動通信システムにおける拡散コードの同期確立方法および移動局装置と基地局装置
US5917811A (en) * 1996-05-22 1999-06-29 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for measurement directed hard handoff in a CDMA system
US5953382A (en) 1996-07-17 1999-09-14 Asano; Nobuo CDMA system mobile communication receiver
JP3358170B2 (ja) 1996-07-24 2002-12-16 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ Cdma無線通信の受信方法
JP3376224B2 (ja) 1996-10-23 2003-02-10 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ Ds−cdma基地局間非同期セルラ方式における初期同期方法および受信機
EP0845877A3 (en) * 1996-11-28 2002-03-27 Oki Electric Industry Co., Ltd. Mobile communication system for accomplishing handover with phase difference of frame sync signals corrected
KR100253137B1 (ko) * 1997-06-14 2000-04-15 윤종용 셀룰라 이동통신 시스템의 티에스비에서의 프레임 선별방법
US6320855B1 (en) * 1999-09-09 2001-11-20 Qualcom Incorporated Method and system for initiating idle handoff in a wireless communications system

Also Published As

Publication number Publication date
EP1667344A1 (en) 2006-06-07
EP0977378A3 (en) 2004-01-28
DE69937173T2 (de) 2008-06-19
JP2000050338A (ja) 2000-02-18
BR9905689A (pt) 2000-09-05
KR100338339B1 (ko) 2002-05-27
KR20000012092A (ko) 2000-02-25
DE69937173D1 (de) 2007-11-08
US6650686B1 (en) 2003-11-18
CN1248830A (zh) 2000-03-29
CN100433582C (zh) 2008-11-12
EP0977378A2 (en) 2000-02-02
EP0977378B1 (en) 2007-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2947279B1 (ja) スペクトラム拡散通信システム、及びスペクトラム拡散通信システムにおけるハンドオーバー方法
US6643275B1 (en) Random access in a mobile telecommunications system
AU732276B2 (en) Communication control device and method for CDMA communication system
JP4480889B2 (ja) 周期的に挿入したパイロット記号を使用したマルチパス伝播遅延決定装置
US7352737B2 (en) Communications in an asynchronous cellular wireless network
CA2172370C (en) Method and apparatus for performing code acquisition in a cdma communications system
JP2937994B1 (ja) セルラーシステムと移動携帯機、基地局装置、及び最適パス検出方法とその装置
EP1048116B1 (en) PN sequence identifying device in CDMA communication system
US20020072370A1 (en) Using geographical coordinates to determine mobile station time position for synchronization during diversity handover
CA2308425C (en) Device and method for communicating reverse pilot signal in mobile communication system
JPH10173630A (ja) Cdmaチップ同期回路
PL192830B1 (pl) Sposób synchronizacji czasowej drugiej stacji bazowej przez pierwszą stację bazową w systemie telekomunikacyjnym
JP4342733B2 (ja) ワイヤレス通信システムにおいて信号検索を実行するための装置および方法
JP3279297B2 (ja) Cdma移動通信受信方式におけるサーチ方法および受信装置
EP1048178B1 (en) Apparatus and method of searching for pn sequence phase in multi-carrier cdma mobile communication system
KR20030017840A (ko) 이동통신 시스템의 수신 신호대간섭비 측정장치 및 방법
KR100425086B1 (ko) 이동 통신 시스템과 이동국 및 이동국의 위치 추적 방법
JP2002009689A (ja) 携帯電話機
Ohlsson Using traffic predictions to reduce delay in WCDMA networks
JP2000188587A (ja) スペクトラム拡散通信装置
AU2002363724A1 (en) Communications in an asynchronous wireless network

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990601

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070702

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080702

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090702

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100702

Year of fee payment: 11