JP2001094448A - オーディオ送信装置及びオーディオ受信装置 - Google Patents
オーディオ送信装置及びオーディオ受信装置Info
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Abstract
ィオデータの伝送において、オーディオデータの種類が
変化する際にノイズが出てしまう。 【解決手段】 オーディオデータがリニアPCMからノ
ンリニアPCMに変化する際に、識別子付加手段5は無
音識別子及び0データを所定時間挿入し、第1の識別子
判別手段7では、無音識別子を検出した時点でデータ処
理選択手段9の出力をノンリニアPCM処理側(データ
復号手段10側)に切り換える。
Description
394など所定の伝送路によってディジタルデータを伝
送するオーディオ送信装置及びオーディオ受信装置に関
する。
タル信号伝送を行うことが一般的になってきている。デ
ィジタルオーディオデータを伝送する規格としてはIE
C60958が存在するが、近年マルチメディア用途に
向いた伝送規格として、IEEE1394が規格化され
た。更に、IEEE1394バス上にディジタルオーデ
ィオデータとMIDI(Musical Instrument Digital I
nterface)を伝送するプロトコルが、1394トレード
アソシエーションによって「Audio and Music Data Tra
nsmission Protocol(以下、A/Mプロトコルと記
す)」として規格化され、その中でIEC60958フ
ォーマットのオーディオデータを伝送する規格が規定さ
れている。このA/Mプロトコルは、IEC61883
で定義されるCIP(Common Isochronous Packet)を
用いている。
ケットヘッダ、データフィールド、データCRCで構成
されており、更にデータフィールドはCIPヘッダとデ
ータブロックに分かれている。伝送するデータはデータ
ブロック内に挿入することになるが、その中で、8ビッ
トのラベル(LABEL)と24ビットのデータという
構成になっているものはAM824データと呼ばれ、I
EC60958フォーマットデータはAM824データ
の一種として分類される。
ELの内容を示す。A/MプロトコルVer.1でのL
ABELの内容は、IEC60958、Raw Aud
io、MIDIとなっている。なお、Raw Audi
oとはアナログオーディオデータをそのままディジタル
化するものであり、付属情報などが存在しない生のデー
タのことである。
きのAM824データの構成を示す。IEC60958
フォーマットの場合、24ビットデータは1サブフレー
ムとなる。なお、オーディオデータの最小単位である1
フレームは、2チャンネルステレオの場合、2個のサブ
フレームで構成される。LABELの上位2ビットが共
に0の場合、すなわちLABELの値が00h〜3Fh
の場合がIEC60958フォーマットとなっており、
そのときの下位6ビットの構成が図5のようになる。
オデータは、リニアPCMデータまたは、圧縮処理され
たオーディオデータなどのノンリニアPCMデータであ
る。これを再生するには、オーディオデータに付加され
た識別子Aまたは識別子Bを判別し、リニアPCM(識
別子A)かノンリニアPCM(識別子B)に対応した処
理方式を選択して処理を行う。この識別子は、チャネル
ステータスデータ内に割り当てられており、チャネルス
テータスデータは192フレーム分のチャネルステータ
スビットによって構成されている。すなわち、オーディ
オデータの種類を判別するには、192フレーム分のデ
ータを必要とする。しかし、CIP1個には、数フレー
ム分しか付加することができないため、192フレーム
を取得するには、数十パケットが必要になる。言い換え
るとオーディオデータの種類を判別するには、192フ
レーム分の時間遅れを生じる。
ディジタルオーディオデータがリニアPCMデータから
ノンリニアPCMデータに変化する際に、識別子の判別
が遅れる間ノイズを出してしまうという問題がある。さ
らに、これを防ぐため識別子を判別するまでのデータを
蓄積する場合には、大容量のメモリが必要になり蓄積時
間の遅延が生じるなどの問題があった。
アPCMデータからノンリニアPCMデータに変化する
際のタイミングチャートを示す。図6のように、受信側
が遷移後の識別子を判別するまでの192フレームの
間、ノイズが発生してしまうことになる。
で、伝送するオーディオデータの種類変化に対応してメ
モリなしでノイズを防止できるオーディオ送信装置及び
オーディオ受信装置を提供することを目的とする。
に本発明のオーディオ送信装置及びオーディオ受信装置
は、少なくともディジタルオーディオデータ及び前記デ
ィジタルオーディオデータの識別子(または識別情報)
を送出するデータ送出手段と、所定伝送路で出力された
データの識別子を判別する識別子判別手段と、識別子判
別手段の結果に応じてディジタルオーディオデータの処
理方式を選択するデータ処理選択手段との構成を有して
いる。
て、図面を参照しながら説明する。
形態1によるオーディオ送信装置及びオーディオ受信装
置の構成を示すブロック図である。
一例として、DVD(Digital Video Disc)を再生し、
少なくともディジタルオーディオ出力を伝送路としての
IEEE1394バスに出力するDVDプレーヤ、2は
オーディオ受信装置の一例として、IEEE1394バ
スに出力されたディジタルオーディオデータを再生する
アンプ、3はDVDからディジタルオーディオデータ及
びディジタルオーディオデータの管理情報を再生するデ
ータ再生手段、4はデータ再生手段3の出力制御を行う
制御手段、5はディジタルオーディオデータの管理情報
からディジタルオーディオデータの種類を判別し、その
結果を識別子(または識別情報)として制御手段4に出
力すると共に、識別子をLABELのフォーマットに変
換し、ディジタルオーディオデータにLABELを付加
してIEEE1394バスに出力する識別子付加手段、
6はIEEE1394バスに出力されたデータをLAB
ELとディジタルオーディオデータに分離するデータ分
離手段、7は1サブフレーム分のLABELの内容を判
別する第1の識別子判別手段、8は192フレーム分の
チャネルステータスビットを蓄積し、オーディオデータ
がリニアPCMかノンリニアPCMかを判別する第2の
識別子判別手段、9は第1の識別子判別手段7または第
2の識別子判別手段8の結果に応じてディジタルオーデ
ィオデータの処理方式を選択するデータ処理選択手段、
10はノンリニアPCMデータを復号するデータ復号手
段、11はディジタルオーディオデータをアナログ信号
に変換するDAコンバータ(以下、D/Aと記す)であ
る。
置及びオーディオ受信装置において、DVDのオーディ
オデータをIEC60958フォーマットでIEEE1
394バスによってアンプに転送し、オーディオ出力を
アンプで行う場合のオーディオ伝送動作について、以下
説明する。
し、オーディオデータを識別子付加手段5に出力する。
このときのオーディオデータはリニアPCMデータとす
る。識別子付加手段5はデータ再生手段3から出力され
るオーディオデータの管理情報から識別子を識別子Aと
して生成し、識別子を制御手段4に出力すると共に、識
別子をLABELのフォーマットに変換し、LABEL
をオーディオデータに付加してIEEE1394バスに
出力する。
Dのオーディオデータが、リニアPCMデータからノン
リニアPCMデータに変化したとする。このとき制御手
段4は、識別子付加手段5から出力される識別子から変
化を検出し、データ再生手段3のオーディオ出力を停止
する。停止手段としては、幾通りかの方法が考えられる
が、ここではDVD再生動作の停止を行うとする。そし
て、識別子付加手段5は、無音識別子を付加した略ゼロ
データを出力する。それから所定時間後、例えば30ms
ec後にノンリニアPCMデータの先頭からのオーディオ
出力を開始する。
識別子で、割り当ては、例えばLABELで現在空き領
域(Reserved)となっている値、ここではC1hとす
る。
有し、データ領域はMSB側の16ビットを“0”で埋
め、残りのLSB側8ビットにはサブラベルをアサイン
して用途を明確にする。MSB側の16ビットを“0”
とすると−96dB以下の微小レベルとすることができ
るので、仮に切り替えタイミングが遅れてそのままのデ
ータがリニアPCMとして出力されたとしても実害はな
い。サブラベルは無音識別子Cを他の用途にも共用する
ので例えば、チャンネル数のアライメントの目的でダミ
ーチャンネルとする場合や、低レートアプリと高レート
アプリを同時伝送する場合に低レート側に無音データを
付加して高レートに合わせる場合などに、帰属するアプ
リの識別用に使用するものである。
ータを出力するブロックでは、オーディオデータがリニ
アPCMデータからノンリニアPCMデータに変化する
際には、所定時間、無音識別子Cを付加した略ゼロデー
タを間に挟んでIEEE1394バスに出力するように
する。
受信するアンプ側は、まずデータ分離手段6では、LA
BELとオーディオデータとを分離し、LABELは第
1の識別子判別手段7へ、オーディオデータはデータ処
理選択手段9へ出力する。第1の識別子判別手段7は1
サブフレーム分のLABELの内容を判別し、その結果
をデータ処理選択手段9へ出力すると共に、LABEL
がIEC60958フォーマットの場合は、LABEL
の内容を第2の識別子判別手段8へ出力する。第2の識
別子判別手段8は、LABELからチャネルステータス
ビットを抜き出し、192フレーム分蓄積してチャネル
ステータスデータを作成した後、オーディオデータがリ
ニアPCMデータかノンリニアPCMデータかを判別
し、その結果をデータ処理選択手段9に出力する。そし
てデータ処理選択手段9は、第1の識別子判別手段7の
結果が無音識別子Cの場合、または第2の識別子判別手
段8の結果がノンリニアPCMデータの場合はオーディ
オデータの出力をデータ復号手段10の方へ設定し、第
2の識別子判別手段8の結果がリニアPCMデータの場
合はオーディオデータの出力をD/A11の方へ設定す
る。
オーディオデータが、リニアPCMデータから無音識別
子付きの略ゼロデータに変化した場合、第1の識別子判
別手段7は、LABELから無音識別子を検出し、その
結果をデータ処理選択手段9に出力する。このときデー
タ処理選択手段9は、これがリニアPCMからノンリニ
アPCMへの移行を示す、と判断できる。
オーディオデータがリニアPCMデータからノンリニア
PCMデータに変化する際のタイミングチャートを示
す。図7のように、無音識別子のオーディオデータは略
ゼロデータであるため、識別子を間違ってリニアPCM
のままとしても大きなノイズは発生しない。
検出することによって、モード遷移を含む切り替えの状
態であることを認識でき、ノンリニアPCMデータの初
期化やデコード出力が得られるまでのミュート処理を的
確に実施し得る。また付属のデータそのものも略ゼロで
あるため、PCMデータと誤って再生してしまってもノ
イズ発生を最小限に抑制できる。
信側は、オーディオデータがリニアPCMデータからノ
ンリニアPCMデータに変化する際には、所定時間、無
音識別子を付加した略ゼロデータを間に挟んでIEEE
1394バスに出力し、受信側は、無音識別子を検出し
たらデータ処理選択をノンリニアPCM側に設定するこ
とによって、伝送されたディジタルオーディオデータの
種類変化への速やかな対応を実現できる。
態2によるオーディオ送信装置及びオーディオ受信装置
の構成を示すブロック図である。図2において、1〜
5、7〜11は実施の形態1を示す図1の構成と同様な
ものである。図1と異なるのは、第1の識別子判別手段
7の出力に応じてD/A11の出力とゼロレベルを選択
するデータ出力選択手段12を設けた点と、第1の識別
子判別手段7は判別結果をデータ処理選択手段9及びデ
ータ出力選択手段12に対して出力する点である。
載されたデータ処理選択手段は、データ処理選択手段9
及びデータ出力選択手段12を合わせたものに相当す
る。
ーディオ送信装置及びオーディオ受信装置において、以
下その動作を説明する。
が、これは実施の形態1と同様であるので、ここでは説
明を割愛する。次にアンプ2側の動作であるが、IEE
E1394バスから出力されたオーディオデータが、リ
ニアPCMデータから無音識別子付きの略ゼロデータに
変化した場合、第1の識別子判別手段7は、LABEL
から無音識別子を検出し、その結果をデータ処理選択手
段9及びデータ出力選択手段12に出力する。データ出
力選択手段12は、データ出力としてミュートを選択す
る。そして、無音識別子Cでなくなったときに、D/A
11の出力を選択してデミュートする。
らないため、無音識別子を検出した時点で最終段のオー
ディオ出力をミュートすることが確実に無音とする手段
となるからである。
オーディオデータがリニアPCMデータからノンリニア
PCMデータに変化する際のタイミングチャートを示
す。図8のように、無音識別子を検出するのは早いので
遅延はほとんど生じないが、無音識別子のオーディオデ
ータは略ゼロデータであるため、識別子がリニアPCM
のままでも大音量のノイズは発生しない。さらに、無音
識別子を検出した時点で、データ出力選択手段12は、
データ出力としてミュートを選択するため、無音識別子
の検出遅延時間を除いて、確実に無音出力となる。
信側は、無音識別子を検出したらオーディオデータ出力
をミュートすることによって、ノンリニアPCMデータ
の種類によらず、確実にノイズを防止し、且つ伝送され
たディジタルオーディオデータの種類変化への速やかな
対応を実現できる。
ディオデータがリニアPCMデータからノンリニアPC
Mデータに変化するとしたが、ノンリニアPCMデータ
からリニアPCMデータに変化してもよい。
タ処理選択手段をデータ信号手段の前段としたが、デー
タ信号手段とD/Aの間に設置しても良い。
識別子及び略ゼロデータの送信時にはDVDプレーヤを
停止させるとしたが、停止させずに無音識別子及び略ゼ
ロデータを送信しても良い。
識別子の割り当てをLABELとしたが、それ以外の場
所、例えばCIPヘッダの未使用領域を割り当てても良
い。
機器をDVDプレーヤとしたが、それ以外の機器でも良
い。
選択手段をD/Aの後段にしたが、D/Aの前段として
も良い。
9とデータ出力選択手段12とに分割したが、これらを
合体してストレート出力と復号手段出力とミュート出力
の3つの出力から1つを選択するようにしても良い。
ェードインのソフトミュートとするのがショック音を防
止でき好都合である。
全ての変形を含むものとする。
ーディオデータの種類が変化する際に、無音識別子及び
略ゼロデータを所定時間挿入するので、受信側で無音識
別子を検出して適切なミュートを行うとともに、デコー
ド処理の初期化が確実に実施でき、従来問題であったノ
イズ発生を完全に防止できる。
装置及びオーディオ受信装置の構成を示すブロック図
装置及びオーディオ受信装置の構成を示すブロック図
構成及びLABELの内容を示す図
のAM824データの構成を示す図
がリニアPCMデータからノンリニアPCMデータに変
化する際のタイミングを示す図
データがリニアPCMデータからノンリニアPCMデー
タに変化する際のタイミングを示す図
データがリニアPCMデータからノンリニアPCMデー
タに変化する際のタイミングを示す図
Claims (13)
- 【請求項1】 少なくともディジタルオーディオデータ
及び前記ディジタルオーディオデータの識別子(または
識別情報)を送出するデータ送出手段を備え、前記デー
タ送出手段は、前記識別子が識別子Aまたは識別子Bか
ら他の識別子に遷移する所定の時間、遷移期間を示す無
音識別子Cと略ゼロデータを出力することを特徴とする
オーディオ送信装置。 - 【請求項2】 識別子AはリニアPCMモードを示し、
識別子BはノンリニアPCMモードを示すことを特徴と
する請求項1記載のオーディオ送信装置。 - 【請求項3】 識別子が識別子Aから識別子Bに遷移す
る所定の時間を、3msecから数100msecとすることを
特徴とする請求項1記載のオーディオ送信装置。 - 【請求項4】 識別子Aのデータを遷移の直前にフェー
ドアウトすることを特徴とする請求項1記載のオーディ
オ送信装置。 - 【請求項5】 識別子Bのデータを遷移後の所定の時間
にフェードインすることを特徴とする請求項1記載のオ
ーディオ送信装置。 - 【請求項6】 データを送出する伝送路をIEEE13
94とすることを特徴とする請求項1ないし5のいずれ
かに記載のオーディオ送信装置。 - 【請求項7】 無音識別子Cは、IEEE1394のオ
ーディオ・アンド・ミュージック・データ伝送手順(Au
dio and Music Data Transmission Protocol)で規定す
る付属情報(Ancillary Data)を用いることを特徴とす
る請求項1ないし6のいずれかに記載のオーディオ送信
装置。 - 【請求項8】 無音識別子Cは、所定のデータ領域を有
し、前記データ領域はMSB側の所定のビット列を
“0”とすることを特徴とする請求項6に記載のオーデ
ィオ送信装置。 - 【請求項9】 受信したデータの識別子を判別する識別
子判別手段と、前記識別子判別手段の出力に応じ、リニ
アPCMモードであることを示す識別子Aの場合にはデ
ィジタルオーディオデータをそのまま出力し、ノンリニ
アPCMモードであることを示す識別子Bの場合にはデ
ータ復号手段を介して出力し、前記識別子Aまたは前記
識別子Bから他の識別子に遷移する遷移期間を示す無音
識別子Cの場合には、遷移前の識別子の場合と異なる出
力を選択するデータ処理選択手段を備えることを特徴と
するオーディオ受信装置。 - 【請求項10】 識別子判別手段の出力に応じ、無音識
別子Cを検出した場合には、出力を略ゼロにミュートす
ることを特徴とする請求項9記載のオーディオ受信装
置。 - 【請求項11】 データを受信する伝送路をIEEE1
394とすることを特徴とする請求項9または10に記
載のオーディオ受信装置。 - 【請求項12】 無音識別子Cは、IEEE1394の
オーディオ・アンド・ミュージック・データ伝送手順
(Audio and Music Data Transmission Protocol)で規
定する付属情報(Ancillary Data)を用いることを特徴
とする請求項9ないし11のいずれかに記載のオーディ
オ受信装置。 - 【請求項13】 無音識別子Cは、所定のデータ領域を
有し、前記データ領域はMSB側の所定のビット列を
“0”とすることを特徴とする請求項11に記載のオー
ディオ受信装置。
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