JP2001093981A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2001093981A
JP2001093981A JP26836099A JP26836099A JP2001093981A JP 2001093981 A JP2001093981 A JP 2001093981A JP 26836099 A JP26836099 A JP 26836099A JP 26836099 A JP26836099 A JP 26836099A JP 2001093981 A JP2001093981 A JP 2001093981A
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wiring
fuse
film
conductive material
semiconductor device
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JP26836099A
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Akihiro Kajita
明広 梶田
Kazuyuki Azuma
和幸 東
Noriaki Matsunaga
範昭 松永
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】Cu配線を用いた半導体集積回路とリダンダン
シー回路とを備えた半導体装置において、リダンダンシ
ー回路のフューズの溶断によって生じるフューズ材料の
飛散による悪影響を無くすこと。 【解決手段】リダンダンシー回路のフューズとして、C
uよりも層間絶縁膜中における拡散係数の小さいAlま
たはAl合金からなるフューズ6fを用いることによっ
て、飛散したフューズ材料がシリコン基板1に形成され
たトランジスタにまで拡散することを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
不良個所を救済するためのリダンダンシー回路(冗長回
路)を含む半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高性能ロジックLSIに代表される半導
体装置では、高速動作のために伝達信号のRC遅延を抑
制する必要がある。このため、微細金属配線の材料とし
て、従来のAlまたはAl合金にかわり、Cuが注目さ
れている。
【0003】Cu配線の使用にあたっては、配線以外の
領域にCuが拡散することを防止する必要がある。その
理由は、層間絶縁膜で一般に使用されているシリコン酸
化膜等の絶縁膜中をCuが非常に速く拡散するため、例
えばシリコン基板に形成したMOSトランジスタにまで
Cuが拡散してキャリア寿命が短くなったり、あるいは
ゲート酸化膜の耐圧が劣化するなどの問題が起こるから
である。
【0004】そこで、一般にCu配線を使用する場合に
は、Cuに対して拡散防止機能を有するTiN膜やTa
N膜などの高融点金属の窒化物膜(バリアメタル膜)
と、同じくCuに対して拡散防止機能を有するSiN膜
などの絶縁膜とを組み合わせることにより、Cu配線の
周囲に拡散防止層を形成する手段が採られている。
【0005】一方で、Cu配線の使用の有無に関わらず
半導体装置では、その製造工程で不良となった回路を救
済するために、半導体装置内に設けられたリダンダンシ
ー回路のフューズを切断することにより予備回路への切
り替えをすることが行われている。
【0006】このリダンダンシー技術は、半導体装置の
集積度の増大に伴う良品取得の困難さを回避し、半導体
装置の良品製造率を向上させるために益々重要な技術と
なってきている。
【0007】前述のフューズは、一般に半導体集積回路
の多層配線のうちの1層と同一層に形成される。Alま
たはAl合金配線とWプラグとを用いた多層配線構造を
有する従来の半導体装置においては、AlまたはAl合
金からなる配線状のフューズを形成する。
【0008】このようなフューズを形成した後、フュー
ズ真上の絶縁膜をエッチング除去してフューズを露出さ
せ、不良した回路に対応するフューズをレーザー照射に
より局所加熱することにより溶断し、回路救済を行う。
【0009】ところが、前述のようなAlフューズ構造
を多層Cu配線を用いた半導体集積回路を救済するため
のリダンダンシー回路のフューズに応用する場合、図7
(a)に示すように、フューズ材料は多層配線材料と同
じCuとなる。
【0010】なお、図において、81はシリコン基板に
形成されたトランジスタ層、82は絶縁膜、83はCu
からなるフューズ、84はCu配線、85は絶縁膜、8
6はレーザー用照射窓をそれぞれ示している。また、C
uの拡散防止膜およびビアプラグは省略してある。
【0011】この場合、図7(b)に示すように、レー
ザー照射87によって溶断されたフューズ83は、その
一部(Cu)88がその周辺の絶縁膜82,85に飛散
・付着し、Cu88が絶縁膜82を介してトランジスタ
層81にまで拡散することにより、上述したようなキャ
リア寿命が短くなるなどのデバイス特性の劣化という問
題が発生する。
【0012】また、CuはAlまたはAl合金に比べて
融点が高いため、溶断に要するレーザーの出力を高くし
なければならない。そのため、フューズ材料としてAl
を用いた場合に比べて、半導体装置のフューズ以外の領
域がより高温に加熱され、デバイス不良が発生しやすく
なる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来のA
l配線を用いた半導体集積回路を救済するために用いら
れているリダンダンシー回路のフューズ構造をそのまま
Cu配線を用いた半導体集積回路を救済するためのリダ
ンダンシー回路のフューズに応用すると、フューズ材料
がCuとなるため、溶断されたCuが周辺の絶縁膜等に
飛散・付着し、このCuがトランジスタ層まで拡散する
ことにより、デバイス特性が劣化するという問題があっ
た。
【0014】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、Cu等の拡散係数の大
きい配線材料を使用しても、救済するべき半導体集積回
路に悪影響を与えずに溶断できるフューズを有するリダ
ンダンシー回路を備えた半導体装置およびその製造方法
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】[構成]上記目的を達成
するために、本発明に係る半導体装置は、第1の導電性
材料を主成分とする第1の配線を有する半導体集積回路
と、前記第1の導電性材料よりも拡散係数の小さい第2
の導電性材料を主成分とするフューズを有する、前記半
導体集積回路の不良個所を救済するためのリダンダンシ
ー回路とを備えていることを特徴とする。
【0016】本半導体装置の好ましい形態は以下の通り
である。
【0017】(1)第1の配線は多層配線中の配線であ
り、かつ第1の配線は第2の導電性材料を主成分とする
プラグを介して第1の配線の上または下の層の第2の配
線と電気的に接続し、フューズはプラグと同一の層に形
成されている。
【0018】(2)第1の配線は多層配線中の配線であ
り、多層配線の最上層にはフューズ層および第2の導電
性材料を主成分とするパッドが形成されている。
【0019】(3)本半導体装置および上記(1),
(2)において、第1の導電性材料は銅、第2の導電性
材料はアルミニウムである。
【0020】本発明に係る半導体装置の製造方法は、第
1の配線と、この第1の配線よりも上または下の層に形
成され、プラグを介して前記第1の配線と電気的に接続
する第2の配線とを含む多層配線を有する半導体集積回
路と、フューズを有する、前記半導体集積回路の不良個
所を救済するためのリダンダンシー回路とを具備してな
る半導体装置の製造方法において、第1の導電性材料を
主成分とする第1の導電性膜を加工して、前記第1の配
線を形成する工程と、前記第1の配線の形成後または形
成前に、前記第1の導電性材料よりも拡散係数の小さい
第2の導電性材料を主成分とする第2の導電性膜を加工
して、前記第2の配線および前記フューズを同一の層に
同時に形成する工程とを有することを特徴とする。
【0021】本発明に係る他の半導体装置の製造方法
は、第1の配線を含む多層配線と、この多層配線の最上
層に形成されたパッドとを有する半導体集積回路と、フ
ューズを有する、前記半導体集積回路の不良個所を救済
するためのリダンダンシー回路とを具備してなる半導体
装置の製造方法において、第1の導電性材料を主成分と
する第1の導電性膜を加工して、前記第1の配線を形成
する工程と、前記第1の導電性材料よりも拡散係数の小
さい第2の導電性材料を主成分とする第2の導電性膜を
加工して、前記パッドおよび前記フューズを同一の層に
同時に形成する工程とを有することを特徴とする。
【0022】[作用]本発明(請求項1〜6)では、リ
ダンダンシー回路に用いるフューズ材料として、半導体
集積回路に用いる配線材料よりも拡散係数の小さいもの
を用いる。したがって、リダンダンシーのためのレーザ
ー照射溶断を行って、フューズ材料が飛散しても、救済
するべき半導体集積回路は悪影響を受けない。
【0023】また、配線材料がCuの場合、フューズ材
料は本発明(請求項4)のようにAlが好ましい。その
理由は、AlはCuに比べて拡散係数が小さいことはも
ちろんのこと、Cuに比べて融点が低いため、その分よ
り低温でフューズの溶断を行えるからである。フューズ
の溶断温度が低いほど素子が受ける悪影響は小さくな
り、その結果として半導体集積回路の信頼性が向上す
る。
【0024】また、本発明(請求項5)によれば、同じ
膜を加工してフューズと第1の配線を同時に形成してい
るので、工程数の増加を招かずに、フューズを形成する
ことができる。同様に、本発明(請求項6)によれば、
同じ膜を加工してフューズとパッドを同時に形成してい
るので、工程数の増加を招かずに、フューズを形成する
ことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。
【0026】(第1の実施形態)本実施形態の構造上の
特徴は、多層Cu配線を用いた半導体集積回路を有する
半導体装置において、多層Cu配線のうちの少なくとも
1つのビアプラグをAlまたはAl合金により形成し、
このAlまたはAl合金からなるビアプラグが形成され
ている層と同一層に、上記半導体集積回路を救済するた
めのリダンダンシー回路のフューズとして、Alまたは
Al合金からなるフューズを設けることにある。半導体
集積回路は、例えばDRAMのメモリセルアレイであ
る。
【0027】また、本実施形態では、多層Cu配線のビ
アプラグの形成にあたって、層間絶縁膜に開孔されたビ
アホール内を金属膜で埋め込む工程を有する通常の形成
方法とは異なり、Al膜またはAl合金膜を堆積し、こ
れをリソグラフィーと反応性イオンエッチング(RI
E:Reactive Ion Etching)を用いて加工し、Alまた
はAl合金からなる柱状構造物(Alピラー)を形成
し、この柱状構造物をCu配線間を接続するためのビア
プラグとする形成方法を採る。
【0028】ここでは、配線間のコンタクトを取るため
のビアプラグの場合について説明するが、基板表面に形
成された拡散層とコンタクトを取るコンタクトプラグの
場合についても同様に本発明を適用できる。
【0029】各層のCu配線は、層間絶縁膜にリソグラ
フィーとRIEを用いて形成した配線溝内にCu膜およ
びバリアメタル膜を埋め込むダマシン法(Damascene)
により形成する。
【0030】本実施形態のプロセス上の特徴は、上述し
たAl膜またはAl合金膜をリソグラフィーとRIEに
より加工してビアプラグを形成する際に、リダンダンシ
ー回路のAlまたはAl合金からなるフューズも同時に
形成することにある。ビアプラグおよびフューズは同一
のリソグラフィー工程とRIE工程により形成するの
で、フューズを形成するための特別の工程は不要であ
る。
【0031】以下、図1〜図3を用いて本発明の第1の
実施形態に係る半導体装置の製造方法について具体的に
説明する。なお、ここでは、本発明の特徴である半導体
集積回路の多層配線とリダンダンシー回路のフューズを
中心に説明し、半導体集積回路自身およびリダンダンシ
ー回路自身については従来と同じなので省略する。
【0032】まず、図1(a)に示すように、シリコン
基板1上に第1層間絶縁膜2を形成し、この第1層間絶
縁膜2に通常のリソグラフィー技術およびRIE技術を
用いて第1配線溝3を形成する。図には5つの配線溝3
が示されているが、その個数は5つには限定されない。
また、シリコン基板1には半導体集積回路を構成するM
OSトランジスタ等の能動素子およびキャパシタ等の受
動素子が集積形成されている。
【0033】次に図1(b)に示すように、第1配線溝
3の内部を埋め込むように、Cu拡散防止のためのバリ
アメタル膜としてのTaN膜4、埋込み(ダマシン)型
の第1Cu配線となるCu膜5を順次全面に堆積する。
TaN膜4およびCu膜5の成膜方法としては、既知の
スパッタリング法、CVD法およびメッキ法のいずれを
用いても良い。
【0034】次に図1(c)に示すように、CMP(Ch
emical Mechanical Polishing)法を用いて、第1配線
溝3の外部のTaN膜4およびCu膜5を除去すること
によって、第1Cu配線(第1Cuダマシン配線)5を
形成する。
【0035】次に図1(d)に示すように、ビアプラグ
およびフューズの高さに相当する厚さのAl膜またはA
l合金膜6をスパッタリング法を用いて全面に堆積す
る。ここで、Al合金膜とは、Al膜に微量のCuもし
くはSiを含有した合金膜、またはAl膜に微量のCu
およびSiを含有した合金膜である。
【0036】次に同図(d)に示すように、リソグラフ
ィー技術を用いてAl膜またはAl合金膜6上にレジス
トパターン7を形成する。レジストパターン7は、ビア
プラグおよびフューズが配置される予定領域にレジスト
が残置したパターンを持っている。
【0037】次に図2(e)に示すように、レジストパ
ターン7をエッチングマスクとしてAl膜またはAl合
金膜6をRIE法によりエッチングし、ビアプラグ予定
領域にAlまたはAl合金からなるビアプラグ6pを形
成し、フューズ予定領域に配線形状のAlまたはAl合
金からなるフューズ6fを形成する。この後、レジスト
パターン7を剥離する。
【0038】次に図2(f)に示すように、ピラー6p
およびフューズ6fを覆うように、SiN膜8および第
2層間絶縁膜9を順次全面に堆積する。
【0039】SiN膜8は、第1Cu配線5の上面から
のCuの拡散および酸化を防止するための保護膜であ
る。第2層間絶縁膜9は、プラズマCVD法やスピンコ
ート法を用いて堆積される。第2層間絶縁膜9として
は、通常のSiO2 膜の他に、Fが添加されたSiO2
膜もしくは有機シリケート膜、または無機シリケート膜
もしくは有機膜を使用することができ、またはこれらの
絶縁膜から選ばれた2層以上の積層膜を使用しても良
い。
【0040】次に図2(g)に示すように、CMP法等
の平坦化技術を用いて、第2層間絶縁膜9の表面を平坦
化する。
【0041】次に図2(h)に示すように、リソグラフ
ィー技術を用いて、第2層間絶縁膜9上にレジストパタ
ーン10を形成する。レジストパターン10は、ビアプ
ラグ6pと接続する埋込み型の第2Cu配線(第2Cu
ダマシン配線)が配置される予定領域のレジストが除去
されたパターンを持っている。
【0042】次に図3(i)に示すように、レジストパ
ターン10をエッチングマスクとして第2層間絶縁膜9
をRIE法によりエッチングし、第2Cuダマシン予定
領域にピラー6pに達する第2配線溝11を形成する。
この後、レジストパターン10を剥離する。
【0043】次に図3(j)に示すように、TaN膜4
および第1Cu配線5の形成工程と同様に、第2配線溝
11内にTaN膜(バリアメタル膜)12および第2C
u配線13を埋込み形成する。
【0044】最後に、図3(k)に示すように、保護膜
としてのSiN膜14、SiO2 膜15を全面に順次堆
積した後、フューズ6f上の所定の位置に通常のリソグ
ラフィー技術およびRIE技術を用いて、SiN膜8に
レーザー照射用窓16を開孔する。
【0045】本実施形態では、配線材料としてCuを使
用しているが、フューズ材料としてはCuに比べて絶縁
膜(SiO2 膜)中における拡散係数が小さいAlまた
はAl合金を使用している。
【0046】そのため、半導体集積回路を救済するため
に、フューズ6fをレーザー照射によって溶断した際
に、フューズ材料(AlまたはAl合金)が飛散して
も、Cuが飛散した場合とは異なり、フューズ材料がシ
リコン基板に形成したトランジスタ等にまで拡散するこ
とを防止できるので、半導体集積回路を構成する素子に
悪影響を与えることがない。
【0047】したがって、本実施形態によれば、高速化
や省電力化に有効なCu配線を効果的に用いることがで
き、Cu配線を有する高性能半導体集積回路とリダンダ
ンシー回路を備えた半導体装置を実現することが可能と
なる。
【0048】また、本実施形態の半導体装置の多層配線
構造は、従来一般に用いられているCuデュアルダマシ
ン構造とは異なり、ビアプラグ材料がCuではなくAl
またはAl合金となるが、このことはビア抵抗(コンタ
クト抵抗)がデュアルダマシン構造に比べて高くなるこ
とを意味しない。
【0049】何故なら、Cuビアプラグを用いた場合、
Cuの層間絶縁膜中への拡散を防止するために、Cuビ
アプラグの側面に比抵抗が高いバリアメタル膜を形成す
る必要があるので、Alビアプラグを用いた本実施形態
に比べて、ビア抵抗(コンタクト抵抗)がよりも高くな
ってしまう場合があるからである。したがって、本実施
形態のような多層Cu配線を形成しながら、リダンダン
シー用のAlフューズを形成しても、多層Cu配線の性
能を損なうことはない。
【0050】さらに、AlまたはAl合金の融点はCu
の融点よりも低いため、より低温でフューズの溶断を行
えるようになり、その結果としてレーザー照射加熱によ
る半導体装置へのダメージを抑制することができる。
【0051】なお、本実施形態ではCu配線が2層の多
層配線の場合について説明したが、本発明はCu配線が
3層以上の多層配線にも適用可能である。この場合、複
数層のビアプラグのうち少なくとも1層がAlまたはA
l合金からなるビアプラグとなり、このビアプラグと同
一層にAlまたはAl合金からなるフューズを設ければ
良い。
【0052】図4に、本実施形態の変形例を示す。これ
は、図4(a)に示すように、Al膜またはAl合金膜
6を形成した後、その上にSiN等のAlエッチングに
対して選択性がある、エッチングマスク(ハードマス
ク)となる薄膜14を堆積し、次に図4(b)に示すよ
うに、レジストマスク15をマスクにして薄膜14をR
IE法にてエッチングし、エッチングマスク(ハードマ
スク)14を形成し、次に図4(c)に示すように、ハ
ードマスク14をエッチングマスクとしてAl膜または
Al合金膜6をRIE法にてエッチングし、ピラー6p
およびフューズ6fを形成するというものである。ハー
ドマスク14の利用は、Al膜またはAl合金膜6のエ
ッチングマスクとしてレジストマスクのみを用いる場合
に比べて、より高アスペクト比のビアプラグ6pの形成
を可能とする。
【0053】(第2の実施形態)本実施形態の構造上の
特徴は、多層Cu配線を用いた半導体集積回路を有する
半導体装置において、半導体装置の最上層に存在するボ
ンディングパッド(以下、単にパッドという)をAlま
たはAl合金にて形成し、このパッドが形成された層と
同一層(最上層)にAlまたはAl合金からなるフュー
ズを設けることにある。
【0054】また、本実施形態のプロセス上の特徴は、
Al膜またはAl合金膜をリソグラフィとRIEにより
加工してパッドを形成する際に、リダンダンシー回路の
AlまたはAl合金からなるフューズも同時に形成する
ことにある。パッドおよびフューズは同一のリソグラフ
ィー工程とRIE工程により形成するので、フューズを
形成するための特別の工程は不要である。
【0055】以下、図5および図6を用いて本発明の第
2の実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明
する。なお、ここでは、本発明の特徴である半導体集積
回路の多層配線とボンディングパッドとリダンダンシー
回路のフューズを中心に説明し、半導体集積回路自身お
よびリダンダンシー回路自身については従来と同じなの
で省略する。
【0056】まず、図5(a)に示したように、シリコ
ン基板21上に、層間絶縁膜22、TaN膜(バリアメ
タル膜)231 ,232 およびCu配線241 ,242
からなる多層Cu配線25を形成する。シリコン基板2
1には半導体集積回路等を構成するトランジスタ等の能
動素子およびキャパシタ等の受動素子が集積形成されて
いる。Cu配線242 は多層Cu配線25の最上層のC
u配線である。
【0057】多層Cu配線25の形成方法としては、C
u配線とCuビアプラグを一括形成するデュアルダマシ
ン方法を用いても良いし、第1の実施形態に説明したよ
うな埋込みCu配線とAlピラーにより形成したAlビ
アプラグを用いても良い。Cuデュアルダマシン構造の
形成手段は従来より用いられている方法のいずれも用い
ることが可能である。図には、デュアルダマシン方法に
より形成した多層Cu配線25が示されている。また、
図には、2層の多層Cu配線25が示されているが、3
層以上でも良い。
【0058】次に図5(b)に示すように、TiN膜
(バリアメタル膜)26、パッドとなるAl膜またはA
l合金膜27をスパッタリング法にて全面に順次堆積す
る。
【0059】次に図5(c)に示すように、通常のリソ
グラフィー技術を用いて、パッドが形成される予定領域
およびフューズが形成される予定領域に、レジストが選
択的に残置したパターンを有するレジストパターン28
を形成する。
【0060】次に図6(d)に示すように、レジストパ
ターン28をエッチングマスクとしてAl膜または合金
膜27およびバリアメタル膜26をRIE法にてエッチ
ングし、AlまたはAl合金からなるパッド27pとフ
ューズ27fを形成する。この後、レジストパターン2
8を剥離する。
【0061】次に図6(e)に示すように、保護膜とし
てのSiN膜29およびSiO2 膜30を通常のCVD
法にて全面に順次堆積する。CVD法以外の他の成膜法
を用いても良い。
【0062】最後に、図6(f)に示すように、フュー
ズ26f上の所定の位置に通常のリソグラフィー技術お
よびRIE技術を用いてレーザー照射用窓31を開孔す
る。
【0063】本実施形態では、配線材料としてCuを使
用しているが、フューズ材料としてはCuに比べて絶縁
膜(SiO2 膜)中における拡散係数が小さいAlまた
はAl合金を使用しているので、半導体集積回路を救済
するために、フューズ26fをレーザー照射によって溶
断した際にフューズ材料が飛散しても、半導体集積回路
を構成するデバイスに悪影響を与えることがない。
【0064】したがって、本実施形態によれば、高速化
や省電力化に有効なCu配線を効果的に用いることがで
き、Cu配線を有する高性能半導体集積回路とリダンダ
ンシー回路を備えた半導体装置を実現することが可能と
なるその他、第1の実施形態と同様な効果が得られる。
【0065】なお、本実施形態では、多層配線の全配線
がCu配線として説明したが、多層配線の一部の層をA
l配線としている場合には、そのAl配線を形成する際
に同時にAlフューズを形成することも可能である。
【0066】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。例えば、上記実施形態では、フューズ
材料としてAlを用いたが、Cuよりも層間絶縁膜中の
拡散形成数が小さい他の物質を用いても良い。また、上
記実施形態では、Cu配線とAl(Al合金)フューズ
との組合せの場合について説明した、本発明は、配線材
料よりもフューズ材料のほうが拡散係数が小さい他の配
線とフューズとの組合せに対しても有効である。その
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実
施できる。
【0067】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、リ
ダンダンシー回路に用いるフューズ材料として、半導体
集積回路に用いる配線材料よりも拡散係数の小さいもの
を用いているので、半導体集積回路を救済するためにフ
ューズをレーザー照射によって溶断する際にフューズ材
料が飛散しても、救済するべき半導体集積回路が悪影響
を受けることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製
造方法を示す工程断面図
【図2】図1に続く同半導体装置の製造方法を示す工程
断面図
【図3】図2に続く同半導体装置の製造方法を示す工程
断面図
【図4】第1の実施形態の変形例を示す工程断面図
【図5】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製
造方法を示す工程断面図
【図6】図5に続く同半導体装置の製造方法を示す工程
断面図
【図7】従来の半導体装置の製造方法を示す工程断面図
【符号の説明】
1…シリコン基板 2…第1層間絶縁膜 3…第1配線溝 4…TaN膜 5…Cu配線(第1の配線) 6…Al膜またはAl合金膜 6p…ピラー 6f…フューズ 7…レジストパターン 8…SiN膜 9…第2層間絶縁膜 10…レジストパターン 11…第2配線溝 12…TaN膜(バリアメタル膜) 13…Cu配線(第2の配線) 14…ハードマスク 15…レジストマスク 21…シリコン基板 22…層間絶縁膜 231 ,232 …バリアメタル膜 241 ,242 …Cu配線 25…多層Cu線 26…TaN膜(バリアメタル膜) 27p…パッド 27f…フューズ 28…レジストパターン 29…SiN膜 30…SiO2 膜 31…レーザー照射用窓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 範昭 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 5F064 DD42 EE22 EE27 EE32 FF02 FF27 FF32 FF42

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の導電性材料を主成分とする第1の配
    線を有する半導体集積回路と、 前記第1の導電性材料よりも拡散係数の小さい第2の導
    電性材料を主成分とするフューズを有する、前記半導体
    集積回路の不良個所を救済するためのリダンダンシー回
    路とを具備してなることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記第1の配線は多層配線中の配線であ
    り、かつ前記第1の配線は前記第2の導電性材料を主成
    分とするプラグを介して前記第1の配線の上または下の
    層の第2の配線と電気的に接続し、前記フューズは前記
    プラグと同一の層に形成されていることを特徴とする請
    求項1に記載は半導体装置。
  3. 【請求項3】前記第1の配線は多層配線中の配線であ
    り、前記多層配線の最上層上には前記フューズ層および
    前記第2の導電性材料を主成分とするパッドが形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】前記第1の導電性材料は銅、前記第2の導
    電性材料はアルミニウムであることを特徴とする請求項
    1ないし請求項3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】第1の配線と、この第1の配線よりも上ま
    たは下の層に形成され、プラグを介して前記第1の配線
    と電気的に接続する第2の配線とを含む多層配線を有す
    る半導体集積回路と、 前記半導体集積回路の不良個所を救済するための、フュ
    ーズを有するリダンダンシー回路とを具備してなる半導
    体装置の製造方法において、 第1の導電性材料を主成分とする第1の導電性膜を加工
    して、前記第1の配線を形成する工程と、 前記第1の配線の形成後または形成前に、前記第1の導
    電性材料よりも拡散係数の小さい第2の導電性材料を主
    成分とする第2の導電性膜を加工して、前記第2の配線
    および前記フューズを同一の層に同時に形成する工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】第1の配線を含む多層配線と、この多層配
    線の最上層上に形成されたパッドとを有する半導体集積
    回路と、 前記半導体集積回路の不良個所を救済するための、フュ
    ーズを有するリダンダンシー回路とを具備してなる半導
    体装置の製造方法において、 第1の導電性材料を主成分とする第1の導電性膜を加工
    して、前記第1の配線を形成する工程と、 前記第1の導電性材料よりも拡散係数の小さい第2の導
    電性材料を主成分とする第2の導電性膜を加工して、前
    記パッドおよび前記フューズを同一の層に同時に形成す
    る工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003115540A (ja) * 2001-10-04 2003-04-18 Fujitsu Ltd 半導体集積回路および半導体集積回路の製造方法

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