JP2001093806A - レジスト膜の除去方法および装置 - Google Patents

レジスト膜の除去方法および装置

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JP2001093806A
JP2001093806A JP26600499A JP26600499A JP2001093806A JP 2001093806 A JP2001093806 A JP 2001093806A JP 26600499 A JP26600499 A JP 26600499A JP 26600499 A JP26600499 A JP 26600499A JP 2001093806 A JP2001093806 A JP 2001093806A
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Yoshiaki Mori
義明 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオン注入工程において使用したレジスト膜
を容易に、低エネルギーで除去できるようにする。 【解決手段】 圧力容器10の多孔板16の上に硬化し
たレジスト膜24を有する半導体ウエハ22を配置す
る。圧力容器10のヒータ12に給電して水14を加熱
し、水蒸気18を発生させる。水蒸気18は、多孔板1
6を介して半導体ウエハ22を加熱するとともに、レジ
スト膜24に接触し、レジスト膜24にクラックを発生
させる。レジスト膜24は、クラックを介して浸透した
水蒸気18が半導体ウエハ22との境界部に浸入するこ
とにより半導体ウエハ22から浮き上がる。レジスト膜
24を浮き上がらせた半導体ウエハ22は、圧力容器1
0から取り出し、流水(または温水)27に晒してレジ
スト膜24を洗い流す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
などに使用するレジスト膜の除去方法に係り、特にイオ
ン注入工程において半導体基板にマスクとして設けたフ
ォトレジスト膜を除去する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置は、レチクルと呼ばれる拡大
マスクを用いてシリコンウエハなどの半導体基板にパタ
ーンを転写する工程が多数回行われる。そして、パター
ンの転写は、一般にフォトリソグラフィー法が用いら
れ、半導体基板の表面にフォトレジスト膜(レジスト
膜)を形成し、これを露光、現像してレチクルのパター
ンを転写してパターニングし、パターニングしたレジス
ト膜をマスクとしてエッチングやイオン注入などの工程
を行なっている。そして、1つのエッチングやイオン注
入などの工程が終了するたびにレジスト膜を除去し、次
の工程の際に新たなフォトレジスト膜を形成している。
【0003】ところで、フォトレジスト膜は有機性であ
って、加熱されたり無機物の粒子などが注入されたりす
ると、容易に変質して硬化する。このため、1つの工程
においてドライエッチングやイオン注入が終了してレジ
スト膜を除去する場合、溶媒などによって溶解して除去
することが困難となる。そこで、従来は、ドライエッチ
ング後のレジスト膜は、レジスト膜をオゾンと水蒸気と
の雰囲気中に晒し、レジスト膜を酸化して気化させるア
ッシングと呼ばれる処理によって除去している。
【0004】また、イオン注入工程後のレジスト膜は、
無機物であるイオンが打ち込まれるとともに、イオン注
入の際の高温に晒されるところから、表面が硬化、変質
している。しかも、硬化の程度がドライエッチングの場
合より一層進んでいるため、通常、高パワーのプラズマ
にて表層部をアッシングし、その後、レジストの剥離溶
液に浸漬し、さらに水洗してレジスト膜を水洗して除去
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、イオン
注入の工程においてマスクとして使用したフォトレジス
ト膜は、硬化しているために除去することが容易でな
く、高パワーのプラズマを用いてレジスト膜を分子レベ
ルで酸化させて表面から徐々に除去するようにしてお
り、多くのエネルギーと時間とを必要とする。このた
め、イオン注入後のレジスト膜を簡易に除去できる方法
の開発が強く望まれている。
【0006】本発明は、前記要請に鑑みてなされたもの
で、イオン注入工程において使用したレジスト膜を容易
に、低エネルギーで除去できるようにすることを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るレジスト膜の除去方法は、基板に付
着している硬化したレジスト膜にクラックを生じさせる
とともに、前記クラックを介して洗浄用液体を前記レジ
スト膜中に浸透させて洗い流すことを特徴としている。
【0008】イオン注入工程においてマスクとして使用
したレジスト膜(フォトレジスト膜)は、イオン注入の
際の高温とイオンの打ち込みとによって大きな内部応力
を有した状態で硬化していると考えられる。このため、
硬化したレジスト膜は、何らかの衝撃(例えば、熱衝
撃)によってクラックが発生する。そこで、硬化したレ
ジと膜にクラックを発生させ、クラックを介して洗浄用
液体を浸透させる。レジスト膜に浸透した洗浄用液体
は、レジスト膜と基板との間に浸入してレジスト膜を基
板から浮き上がらせるため、流水などの洗浄用液体によ
ってレジスト膜を基板から容易に洗い流すことができ
る。したがって、高エネルギープラズマなどを必要とせ
ず、レジスト膜を低エネルギーで容易に除去することが
できる。
【0009】クラックは、基板を加熱するとともに、レ
ジスト膜を蒸気晒すことによって容易に発生させること
ができる。これは、基板を加熱することによる熱膨張作
用と、レジスト膜が蒸気を吸収して膨潤する作用との相
乗効果によって硬化したレジスト膜の内部応力が開放さ
れてクラックが生じ屡ものと考えられる。そして、レジ
スト膜の洗い流しは、基板を加熱しつつ行なうと、レジ
スト膜が冷却されて粘性が増大し、洗い流しにくくなる
のを防止することができる。さらに、レジスト膜の洗い
流を、基板を回転させつつ行なうと、レジスト膜と洗浄
用液体に遠心力が作用してより剥離しやすくなり、洗い
流しが容易となる。
【0010】また、本発明に係るレジスト膜の除去方法
は、基板に付着している硬化したレジスト膜の表面に洗
浄用液体を供給しつつ前記基板を加熱することを特徴と
している。
【0011】このように構成した本発明は、基板を加熱
することによりレジスト膜に熱膨張の作用を与えるとと
もに、レジスト膜に浸透した洗浄用液体の膨潤、気化を
促進し、レジスト膜に容易にクラックを発生させること
ができる。また、レジスト膜にクラックを発生させる工
程と、レジスト膜に洗浄用液体を浸透させて洗い流す工
程とを1つの工程で行なうことができ、工程の簡素化を
図ることができる。そして、この場合においても、基板
を回転させてレジスト膜と洗浄用液体とに遠心力を作用
させることにより、レジスト膜を容易に剥離させて洗い
流すことができる。
【0012】上記のいずれの発明においても、基板を加
熱する場合、レーザ光や赤外線などの放射熱によって行
なってよい。特にレーザ光を使用すると、局部的に加熱
することができてレジスト膜に大きな熱応力を与えるこ
とができ、容易にクラックを発生させることができる。
勿論、通常のヒータによって加熱してもよい。そして、
洗浄用液体は、水またはアルコールを使用することがで
きる。水やアルコールは、レジスト膜と反応せず、危険
性も少なくて安価で取り扱いが容易である。
【0013】上記のレジスト膜除去方法を実施するため
のレジスト膜除去装置は、硬化したレジスト膜が付着し
ている基板を配置するテーブルと、前記レジスト膜の表
面に洗浄用液体を供給する液体供給手段と、前記基板を
加熱する加熱手段とを有することを特徴としている。
【0014】このように構成した発明によれば、硬化し
たレジスト膜に洗浄用液体を供給しつつ基板を加熱する
ため、レジスト膜に作用する熱応力と、レジスト膜が吸
収した洗浄用液体の膨潤、気化作用との相乗効果によっ
て、レジスト膜に容易にクラックが発生し、さらにクラ
ックを介してレジスト膜に浸透した洗浄用液体が基板と
の境界部に浸入し、基板を加熱する熱によって気化して
レジスト膜を基板から浮き上がらせるため、容易にレジ
スト膜を剥離させて洗い流すことができる。
【0015】テーブルを回転可能に形成し、基板を回転
させながら洗浄用液体を供給することにより、レジスト
膜が遠心力によって剥離しやすくなるとともに、洗浄用
液体も遠心力による強い流れが生じてレジスト膜の剥離
を促進して洗い流す。加熱手段は、テーブルに設けたヒ
ータとすることにより、構造が簡素で取り扱いも容易で
ある。また、加熱手段は、レーザ光や赤外線などの放射
熱を発生する放射加熱器であってもよい。特に、レーザ
光による加熱は、基板の表面部を加熱するため、基板と
レジスト膜との境界部に浸入した洗浄用液体がレーザ光
の熱によって気化し、レジスト膜を基板から浮き上がら
せるためにレジスト膜の剥離、洗い流しがより容易とな
る。そして、洗浄用液体は、レジスト膜と反応せず、安
価で取り扱いの容易な水またはアルコールであってよ
い。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係るレジスト膜の除去方
法および装置の好ましい実施の形態を、添付図面に従っ
て詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の第1実施の形態に係るレ
ジスト膜の除去方法の説明図である。図1において、ヒ
ータ12を有する高圧鍋のような圧力容器10に、洗浄
用液体である水14を入れ、その上方に多孔板16を配
置して水蒸気(蒸気)18を多孔板16の上部空間20
に充満させることができるようにしてある。そして、多
孔板16の上には、基板である半導体ウエハ22を配置
する。この半導体ウエハ22は、上面にイオン注入工程
においてマスクとして使用されて硬化したレジスト膜2
4を有している。なお、圧力容器10は、リリーフ弁2
6が設けてあって、内部の圧力をリリーフ弁26の設定
圧力によって任意に設定できるようにしてある。
【0018】硬化したレジスト膜24を除去する場合、
半導体ウエハ22を多孔板16の上に配置し、ヒータ1
2に給電して水14を加熱し、水蒸気18を発生させ
る。この場合、水18は、予め加熱してあってもよい。
【0019】水蒸気18は、多孔板16を介して半導体
ウエハ22を加熱するとともに、多孔板16に形成され
た孔を介して上部空間20を充満し、レジスト膜24と
接触してこれを加熱し、さらに一部がレジスト膜24に
付着して浸透する。レジスト膜24は、水蒸気18によ
って加熱されて膨張する際に、半導体ウエハ22との熱
膨張率の相違により大きな熱応力が作用するとともに、
浸透した水蒸気18によって膨潤する作用との相乗効果
によってクラックが発生し、硬化したことにより生じた
内部応力を開放する。さらに、水蒸気18は、時間の経
過とともに、レジスト膜24に生じたクラックを介して
レジスト膜24に深く浸透し、レジスト膜24と半導体
エウハ22との境界部に浸入してレジスト膜24を半導
体ウエハ22から浮き上がらせる。
【0020】レジスト膜24が充分に半導体ウエハ22
から浮き上がったならば、すなわちレジスト膜24と半
導体ウエハ22のと境界部に水蒸気18が充分に浸透し
たならば、半導体ウエハ22を圧力容器10から取り出
し、図示したように、例えば洗いテーブル25の上に配
置し、流水(または温水)27によってレジスト膜24
を半導体ウエハ22から洗い流す。なお、レジスト膜2
4の流水27による洗い流しは、半導体ウエハ22が熱
いうちに行なうことが望ましい。そして、流水27が冷
たい場合には、例えばヒータ28を内蔵した洗いテーブ
ル25を用い、半導体ウエハ22をヒータ28によって
所定の温度(例えば80〜200℃)に加熱しながらレ
ジスト膜24を洗い流すとよい。これは、レジスト膜2
4が冷却されると、粘性が増して洗い流しにくくなるの
を避けるためである。
【0021】このように、実施の形態においては、半導
体ウエハ22を加熱するとともに、硬化したレジスト膜
24を水蒸気18に晒すことによってレジスト膜24に
クラックを発生させ、このクラックを介して水蒸気18
をレジスト膜24に浸透させて半導体ウエハ22から浮
き上がらせ、さらに流水27によってレジスト膜24を
半導体ウエハ22から洗い流すようにしているため、迅
速に硬化したレジスト膜24を半導体ウエハ22から除
去することができる。しかも、実施の形態においては、
従来のように高エネルギープラズマを必要とせず、圧力
容器10のような安価な装置を用いて低いエネルギーで
容易に除去することができる。
【0022】さらに、実施形態においては、大気圧より
高い圧力(例えば、2気圧)の状態で水蒸気18を発生
させるようにしているため、発生する水蒸気18の量を
大気圧状態より多くすることができ、レジスト膜24の
クラックの発生が容易となるとともに、レジスト膜24
への水蒸気の浸透がより容易に行われ、レジスト膜24
を除去する時間を短くすることができる。
【0023】なお、前記実施の形態においては、洗浄用
液体として水14を用いた場合について説明したが、洗
浄用液体はアルコールであってもよい。洗浄用液体とし
てアルコールを用いれば、水より浸透性が優れているた
め、レジスト膜24の除去をより容易に行なうことがで
きる。また、前記実施形態においては、洗いテーブル2
5を傾斜させてレジスト膜24を洗い流す場合について
説明したが、洗いテーブル25を水平に配置してもよ
い。そして、洗いテーブル25を回転させることによ
り、レジスト膜24に遠心力が作用するため、レジスト
膜24の剥離がより容易に行われ、またレジスト膜24
に浸透した水にも遠心力が作用してレジスト膜の洗い流
しがより迅速に行なわれる。
【0024】図2は、第2実施形態を示したものであ
る。この実施形態においては、硬化したレジスト膜24
を有する半導体ウエハ22をホットプレート30の上に
配置し、ホットプレート30のヒータ32によって加熱
するようにしてある。また、ホットプレート30の上に
は、水14を入れた水槽34が配置してあり、水槽34
内の水14を加熱して水蒸気18を発生させることがで
きるようにしてある。そして、ホットプレート30の上
部は、蓋体36によって覆うようになっていて、蓋体3
6の内部に水蒸気18を充満させることができるように
なっている。ただし、蓋体36とホットプレート30と
の間には、間隙38が設けてあって、蓋体36の内部が
高圧にならないようにしてある。
【0025】この実施形態においても、前記の実施形態
と同様にレジスト膜24にクラックを発生させて水蒸気
18を浸透させることが可能であり、水蒸気18をレジ
スト膜24と半導体ウエハ22との境界部に浸入させて
レジスト膜24を浮き上がらせることができる。そし
て、半導体ウエハ22から浮き上がらせたレジスト膜2
4は、前記と同様にして流水(または温水)27によっ
て洗い流す。
【0026】図3は、第3実施形態の説明図である。こ
の第3実施形態においては、半導体ウエハ22が回転テ
ーブル40の上に配置される。回転テーブル40は、回
転軸42に連結したモータ44によって矢印46のよう
に回転するようになっている。また、回転テーブル40
の中心部上方には、液体供給手段である給水パイプ(ま
たはノズル)48が配設してあって、レジスト膜24の
上に水14を供給できるようにしてある。さらに、回転
テーブル40の上方には、加熱手段としてのレーザ照射
器50が設けてあって、半導体ウエハ22に放射熱とな
るレーザ光52を照射して加熱できるようにしてある。
そして、放射加熱器であるレーザ照射器50は、レーザ
光52を半導体ウエハ22の半径方向に走査できるよう
になっている。
【0027】このように構成してある第3実施形態にお
いては、半導体ウエハ22を回転テーブル40の上に配
置したのち、モータ46を駆動して半導体ウエハ22を
回転テーブル40と一体に矢印44のように回転させ
る。また、給水パイプ48から水14を滴下または噴射
するなどによりレジスト膜24の上に供給するととも
に、レーザ照射器50によってレーザ光52を半導体ウ
エハ22の半径方向に走査しつつ照射する。これによ
り、半導体ウエハ22の表層部がレーザ光52の放射熱
によって加熱され、水14の一部が気化して水蒸気とな
り、気化する際の膨張による圧力がレジスト膜24に作
用し、さらにレジスト膜24に浸透した水14の気化す
る際の膨張による圧力と、加熱による膨張作用との相乗
効果によってレジスト膜にクラックを発生する。そし
て、レジスト膜24に供給された水14は、クラックを
介してレジスト膜24の内部に浸透し、半導体ウエハ2
2との境界部に浸入する。境界部に浸入した水14は、
レーザ光52の熱により沸騰気化してレジスト膜24を
半導体ウエハ22から浮き上がらせる。さらに、半導体
ウエハ22から浮き上がったレジスト膜24は、給水パ
イプ48からの水14によって洗い流される。
【0028】この第3実施形態においては、レーザ光5
2によって半導体ウエハ22を加熱しているため、レジ
スト膜24が局部的に加熱され、大きな熱応力が生じて
容易にクラックを発生させることができる。また、レジ
スト膜24に浸透した水14が、レーザ光52の加熱に
よって半導体ウエハ22とレジスト膜24との境界にお
いて気化するため、レジスト膜24を容易に浮き上がら
せることができ、洗い流しの時間を短縮することができ
る。しかも、レジスト膜24は、回転テーブル40によ
って半導体ウエハ22と一体に回転しており、遠心力が
作用することによってより容易に半導体ウエハ22から
剥離して浮き上がる。また、水14にも遠心力が作用す
るため、水14に強い流水作用と同様の効果を与えるこ
とができ、レジスト膜24の洗い流しを迅速に行なうこ
とが可能となる。
【0029】図4は、第4実施形態の説明図である。こ
の実施形態においては、図3の回転テーブル40に内蔵
した加熱手段であるヒータ54によって、半導体ウエハ
22を所定の温度(例えば、120〜200℃)に加熱
できるようにしてある。この第4実施形態においても、
レジスト膜24に浸透した水14の膨潤作用、表面の水
14の気化する際の膨張の圧力と、ヒータ45による加
熱に伴う熱膨張作用との相乗効果により、レジスト膜2
4に容易にクラックを発生さえることができ、また半導
体ウエハ22との境界部に浸入した水14が気化してレ
ジスト膜24を浮き上がらせるため、レジスト膜24を
容易に洗い流すことができる。
【0030】
【実施例】図1に示した圧力容器(高圧鍋)10に水1
4を1リットル入れるとともに、イオン注入工程におい
てマスクとして使用し、硬化したレジスト膜(厚さ約1
μm)が付着している半導体ウエハを多孔板16の上に
配置して圧力容器10を密閉した。そして、リリーフ弁
26の設定圧力を圧力容器10内の水14が蒸発してな
くならない程度の圧力(2気圧以下)にし、ヒータ12
(1.5kW)によって水14を加熱して水蒸気18を
発生させ、レジスト膜を3時間ほど水蒸気18に晒し
た。その後、半導体ウエハを圧力容器10から取り出
し、レジスト膜を流水によって洗い流したところ、きれ
いに除去することができた。
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、基板に付着している硬化したレジスト膜にクラック
を発生させ、このクラックを介して洗浄用液体をレジス
ト膜に浸透させて基板から浮き上がらせたのち、洗浄用
液体で洗い流すようにしているため、硬化したレジスト
膜を迅速に、かつ低エネルギーで容易に除去することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るレジスト膜の除去
方法の説明図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係るレジスト膜にクラ
ックを発生させて洗浄用液体を浸透させる方法の説明図
である。
【図3】本発明の第3実施形態に係るレジスト膜除去装
置の説明図である。
【図4】本発明の第4実施形態に係るレジスト膜除去装
置の説明図である。
【符号の説明】
10 圧力容器 12、28、32 ヒータ 14 洗浄用液体(水) 18 蒸気(水蒸気) 22 基板(半導体ウエハ) 24 レジスト膜 27 流水 30 ホットプレート 36 蓋体 40 回転テーブル 50 加熱手段(レーザ照射器) 52 レーザ光 54 加熱手段(ヒータ)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に付着している硬化したレジスト膜
    にクラックを生じさせるとともに、前記クラックを介し
    て洗浄用液体を前記レジスト膜中に浸透させて洗い流す
    ことを特徴とするレジスト膜の除去方法。
  2. 【請求項2】 前記クラックは、前記基板を加熱すると
    ともに、前記レジスト膜を蒸気に晒して発生させること
    を特徴とする請求項1に記載のレジスト膜の除去方法。
  3. 【請求項3】 前記レジスト膜の洗い流しは、前記基板
    を加熱しつつ行なうことを特徴とする請求項1または2
    に記載のレジスト膜の除去方法。
  4. 【請求項4】 前記レジスト膜の洗い流しは、前記基板
    を回転させつつ行なうことを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれかに記載のレジスト膜の除去方法。
  5. 【請求項5】 基板に付着している硬化したレジスト膜
    の表面に洗浄用液体を供給しつつ前記基板を加熱するこ
    とを特徴とするレジスト膜の除去方法。
  6. 【請求項6】 前記基板は、回転させることを特徴とす
    る請求項5に記載のレジスト膜の除去方法。
  7. 【請求項7】 前記加熱は、放射熱によることを特徴と
    する請求項5または6に記載のレジスト膜の除去方法。
  8. 【請求項8】 前記洗浄用液体は、水またはアルコール
    であることを特徴とする請求項1いないし7のいずれか
    に記載のレジスト膜の除去方法。
  9. 【請求項9】 硬化したレジスト膜が付着している基板
    を配置するテーブルと、前記レジスト膜の表面に洗浄用
    液体を供給する液体供給手段と、前記基板を加熱する加
    熱手段とを有することを特徴とするレジスト膜除去装
    置。
  10. 【請求項10】 前記テーブルは、回転可能であること
    を特徴とする請求項9に記載のレジスト膜除去装置。
  11. 【請求項11】 前記加熱手段は、前記テーブルに設け
    たヒータであることを特徴とする請求項9または10に
    記載のレジスト膜除去装置。
  12. 【請求項12】 前記加熱手段は、放射熱を発生する放
    射加熱器であることを特徴とする請求項9または10に
    記載のレジスト膜除去装置。
  13. 【請求項13】 前記洗浄用液体は、水またはアルコー
    ルであることを特徴とする請求項9ないし12のいずれ
    かに記載のレジスト膜除去装置。
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