JP2001093787A - 貼り合せsoiウェーハの接合方法およびその装置 - Google Patents

貼り合せsoiウェーハの接合方法およびその装置

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JP2001093787A JP26698199A JP26698199A JP2001093787A JP 2001093787 A JP2001093787 A JP 2001093787A JP 26698199 A JP26698199 A JP 26698199A JP 26698199 A JP26698199 A JP 26698199A JP 2001093787 A JP2001093787 A JP 2001093787A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェーハの被接合面を傷つけずに、容易に、
ウェーハのボイドを抑制できる貼り合せSOIウェーハ
の接合方法を提供する。 【解決手段】 保持台11に設けた断面略V字形状のウ
ェーハ挿入凹部5の両側壁6に、ウェーハ1,2の被接
合面1A,2Aを対向させてオリエンテーションフラッ
ト3,4を下側にし、ウェーハ面が斜めになるように立
てかけておき、押圧部材挿入通路7に挿入される押圧部
材8の先端9でウェーハ1,2を押してオリエンテーシ
ョンフラット3,4同士のみを位置合わせして接触させ
る。その後、押圧部材8の点接触押圧部と成した先端9
によって、ウェーハ1,2の対向面を挟む両側からオリ
エンテーションフラット3,4形成領域の1ヶ所を略点
接触で押圧し、オリエンテーションフラット形成領域側
から残りの領域を他端側に向けて順に接触させてウェー
ハ1,2の対向面同士を接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばベースウェ
ーハと活性ウェーハといった対のウェーハを貼り合せて
接合する貼り合せSOIウェーハの接合方法およびその
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シリコンにより形成された半導体
ウェーハ同士を直接又は絶縁物を介在させて貼り合わせ
て接着する貼り合せSOI(Silicon On Insulation)
ウェーハの接合が行われており、接合された貼り合せS
OIウェーハは、半導体基板などに適用される。
【0003】貼り合せSOIウェーハは、一般に、ベー
スウェーハと活性ウエーハを接合することによって形成
され、貼り合せSOIウェーハの接合部に気泡によるボ
イド(未接合部)が残ったままであると、その貼り合せ
SOIウェーハを半導体基板などの用途に適用すること
ができないため、ボイドが発生しないようにして貼り合
せSOIウェーハを接合することが望まれている。
【0004】そこで、ボイドの発生を抑制する貼り合せ
SOIウェーハの接合方法として、例えば図5の(a)
〜(d)に示されるような、様々な方法が提案されてい
る。同図の(a)に示すものは、特開8―51050号
公報に記載されているものであり、貼り合わせる2枚の
ウェーハ1,2の被接合面1A,2Aを対向させ、少な
くとも一方のウェーハ(同図ではウェーハ1)を例えば
真空吸引によって凸状に湾曲変形させて、ウェーハ1,
2の中心部を接触させ、その後、前記真空吸引を解除し
てウェーハ1,2の中心部から外周部にむけて順にウェ
ーハ1,2を接触させて貼り合わせる方法である。
【0005】同図の(b)に示すものは、特許公報第2
846994号に記載されているものであり、貼り合わ
せる2枚のウェーハ1,2の被接合面を対向させ、少な
くとも一方のウェーハ(同図ではウェーハ1)を凸状に
湾曲変形させて、ウェーハ1,2の周辺部の一部を接触
させ、この接合開始部から他端側に向けて順にウェーハ
1,2を接触させてウェーハ1,2の対向面同士を接合
する方法である。
【0006】同図の(c)に示すものは、特開平9―9
7755号公報に記載されているものであり、70〜9
0°の角度で固定された支持台30の上に被接合面1A
を上側にしてウェーハ1を置き、その上に、被接合面2
Aを対向させてウェーハ2を重ね合わせ、その後、弾性
体からなる凸型の押圧部31によってウェーハ2の周辺
部を押圧してウェーハ1,2の対向面同士を接合する方
法である。
【0007】同図の(d)に示すものは、特開平8−6
9952号公報に記載されているものであり、支持台3
0にウェーハ1を固定し、ウェーハ2のオリエンテーシ
ョンフラット(OF)4の形成領域近傍を真空ピンセッ
ト33の先端の吸着部32によって吸着して前記ウェー
ハ1の上側に配置し、オリエンテーションフラット3,
4のみを接触させて吸着部32によって軽く押圧しなが
ら、真空ピンセット33の吸着を解除してウェーハ2の
自重によって、ウェーハ1,2を重ね合わせてウェーハ
1,2の対向面同士を接合する方法である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者が実際に図5の(a)〜(d)に示すような貼り合せ
SOIウェーハの接合方法を用いてウェーハ1,2の接
合を行なってみたところ、図5の(a)に示す方法のよ
うに、ウェーハ1,2の中心部から周辺部に向けて接合
を行なう方法においては、ボイドを除去することが非常
に難しいことが分かった。
【0009】また、同図の(b)〜(d)に示す方法の
ように、ウェーハ1,2の一端側から他端側に向けて接
合を行なう方法においては、同図の(a)に示す方法よ
りはボイドの発生を抑制しやすいものの、図6の(a)
に示すように、オリエンテーションフラット3,4の形
成領域と反対側からオリエンテーションフラット3,4
側に向けて接合を行なうと、同図の(b)に示すような
箇所(特にオリエンテーションフラット3,4部)にボ
イド5が発生しやすいことが分かった。
【0010】さらに、オリエンテーションフラット3,
4の形成領域側からオリエンテーションフラット3,4
と反対側に向けて接合を行なう場合でも、図5の(c)
に示した方法のように、弾性体の押圧部31によってウ
ェーハ1,2を押圧するとボイドが発生しやすいことが
分かり、さらに、同図の(d)に示した方法のように、
吸着部32によって面接触でウェーハ1,2を押圧する
と、図6の(d)に示すように、押圧部分にボイド5a
が発生し易く、また、真空ピンセット33の吸着部32
がオリエンテーションフラット3,4の形成部から離れ
るときに、オリエンテーションフラット3,4部にボイ
ド5bが発生しやすいことが分かった。
【0011】このように、上記従来の貼り合せSOIウ
ェーハの接合方法においては、そのいずれを用いてもボ
イドが特にオリエンテーションフラット3,4部に発生
することを抑制できず、しかも、図5の(a)、(b)
に示した方法においては湾曲させるウェーハ1,2に歪
みが生じ易いといった問題があり、同図の(c)に示し
た方法においては、ウェーハ1,2を斜めにした状態で
重ね合わせたときに、ウェーハ1,2の微妙なずれなど
によってウェーハ1,2の対向面が傷つきやすいといっ
た問題があり、同図の(d)に示した方法においては、
ウェーハ1,2の微妙な位置調整と押圧タイミングを熟
練作業者の手動操作によって行なわなければならないと
いった問題があった。
【0012】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたものであり、その目的は、接合するウェーハ
の被接合面に傷などが生じることが無く、容易に接合で
き、しかも確実にボイドの発生を抑制できる貼り合せS
OIウェーハの接合方法およびその装置を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成をもって課題を解決するた
めの手段としている。すなわち、貼り合せSOIウェー
ハの接合方法の第1の発明は、対のウェーハの被接合面
同士を対向させた状態で該ウェーハのオリエンテーショ
ンフラット同士を位置合わせして接触させた後、この位
置合わせされたオリエンテーションフラット形成領域の
1ヶ所を先端が点接触押圧部と成した押圧部材によって
略点接触で押圧し、該押圧部材の押圧力によって前記対
のウェーハの対向面同士を接合する構成をもって課題を
解決する手段としている。
【0014】また、貼り合せSOIウェーハの接合方法
の第2の発明は、対のウェーハの被接合面同士を対向さ
せた状態で該ウェーハのオリエンテーションフラット同
士を位置合わせして接触させた後、この位置合わせされ
たオリエンテーションフラット形成領域の1ヶ所をウェ
ーハの対向面を挟む両側から先端が点接触押圧部と成し
た押圧部材によって略点接触で押圧し、該押圧部材の押
圧力によって前記対のウェーハの対向面同士を接合する
構成をもって課題を解決する手段としている。
【0015】さらに、貼り合せSOIウェーハの接合方
法の第3の発明は、上記第1又は第2の発明の構成に加
え、前記対のウェーハの被接合面同士を対向させた状態
で先ずウェーハのオリエンテーションフラット同士のみ
を位置合わせして接触させた後、この位置合わせされた
オリエンテーションフラット形成領域の1ヶ所を押圧す
る押圧部材の押圧力によって前記対のウェーハのオリエ
ンテーションフラット形成領域側から残りの領域を他端
側に向けて順に接触させてウェーハの対向面同士を接合
する構成をもって課題を解決する手段としている。
【0016】さらに、貼り合せSOIウェーハの接合装
置の第1の発明は、断面が略V字形状のウェーハ挿入凹
部を備えた保持台を有し、前記ウェーハ挿入凹部の両側
壁は該ウェーハ挿入凹部に挿入されるウェーハのオリエ
ンテーションフラットを下側にしてウェーハ面が斜めに
なるように立てかけておくウェーハ立てかけ斜面と成し
ており、前記保持台には前記ウェーハ挿入凹部に挿入さ
れて被接合面同士を対向させる対のウェーハの対向面を
挟む両側からオリエンテーションフラット形成領域の1
ヶ所を押圧する対の押圧部材の挿入通路が設けられ、該
押圧部材挿入通路に挿入される押圧部材によって前記オ
リエンテーションフラット形成領域の1ヶ所をウェーハ
の対向面を挟む両側から押圧することにより前記対のウ
ェーハの対向面同士を接合する構成と成している構成を
もって課題を解決する手段としている。
【0017】さらに、貼り合せSOIウェーハの接合装
置の第2の発明は、上記第1の発明の装置構成に加え、
前記押圧部材挿入通路に沿って押圧部材をウェーハ挿入
凹部側へ移動させることによって対のウェーハの対向面
を挟む両側からウェーハを押圧するウェーハ押圧手段が
設けられている構成をもって課題を解決する手段として
いる。
【0018】さらに、貼り合せSOIウェーハの接合装
置の第3の発明は、ウェーハ配置部と、該ウェーハ配置
部に被接合面を上側にして配置される第1のウェーハの
ウェーハ外周部上複数箇所に錐体部材の先端側を第1の
ウェーハの中央部側に向けて少なくともオリエンテーシ
ョンフラット形成領域を含む3ヶ所に配置する錐体部材
配置手段と、前記第1のウェーハの上側に前記錐体部材
を介し被接合面を下側にし、かつ、第1のウェーハとオ
リエンテーションフラット同士を位置合わせした状態で
第2のウェーハを配置するウェーハ配置手段と、前記錐
体部材をウェーハ外部に移動させることにより第1のウ
ェーハと第2のウェーハとを接触させて重ね合わせる錐
体部材移動手段と、重ね合わされた第1と第2のウェー
ハのオリエンテーションフラット形成領域の1ヶ所を押
圧するウェーハ押圧手段を有する構成をもって課題を解
決する手段としている。
【0019】本発明者は、前記の如く、従来の貼り合せ
SOIウェーハの接合方法を用いた場合、特にウェーハ
のオリエンテーションフラット部にボイドが発生し易い
ことに着目し、接合開始点をオリエンテーションフラッ
ト形成領域の1ヶ所とすることにより、オリエンテーシ
ョンフラット部へのボイドの発生を抑制できないかと考
えた。
【0020】すなわち、対のウェーハの被接合面同士を
対向させた状態でウェーハの少なくとも1部を接触さ
せ、押圧部材によってウェーハを押圧すると、押圧部材
による押圧力が伝達されて接合が進行するが、この押圧
力伝達の波が円弧状のウェーハ端部にぶつかる場合に比
べて直線状のオリエンテーションフラット部に略垂直に
ぶつかる場合は空気が逃げ難く、そのためにボイドが発
生し易いのではないかと考え、それならば、オリエンテ
ーションフラット形成領域の1ヶ所を押圧して、押圧力
をオリエンテーションフラット形成領域から伝達させれ
ることにより、オリエンテーションフラット部へのボイ
ドの発生を抑制しやすくなるのではないかと考えた。
【0021】また、従来の方法のように、押圧部材を弾
性体により形成したり、押圧部材の先端を広い面積に形
成したりした場合、押圧部材がウェーハを面接触で押圧
することになったり、複数の接触点を持って押圧するこ
とになったりするため、例えば図6の(c)に示すよう
に、押圧力伝達の波が複数の箇所から伝達し、押圧力の
伝達の波がぶつかるところで波の干渉が生じ、ボイドが
発生するのではないかと考え、先端が点接触押圧部と成
した押圧部材によってオリエンテーションフラット形成
領域の1ヶ所を略点接触で押圧することにより、ボイド
の抑制が可能であると考えた。
【0022】このような考えに基づき、本発明者は、被
接合面を対向した状態で位置合わせしたウェーハのオリ
エンテーションフラット形成領域の1ヶ所を、先端が点
接触押圧部と成した押圧部材によって略点接触で押圧す
ることにより貼り合せSOIウェーハを接合する方法を
考え、この方法によってウェーハを接合したときの不良
率を検討したところ、不良率をほぼ零(5%以下)に近
づけることができた。
【0023】なお、前記不良率は、接合ウェーハの総数
に対する不良ウェーハの割合であり、接合後のウェーハ
に1つでもボイドが発生したものは不良として求めた。
この不良率は、接合作業中のパーティクル(ウェーハの
接合面に付着するごみなど)の影響を受けるものであ
り、パーティクルを完全に除去した条件下で本発明を適
用すれば、上記不良率を零にすることができると本発明
者は考えている。
【0024】本発明の貼り合せSOIウェーハの接合方
法は、上記発明者の実験検討に基づいて、オリエンテー
ションフラット形成領域の1ヶ所を先端が点接触押圧部
と成した押圧部材によって略点接触で押圧し、オリエン
テーションフラット形成領域の1ヶ所から発生させる押
圧力の波をオリエンテーションフラット形成領域の反対
側に伝達させていってウェーハを接合する方法であるた
め、ボイドの発生を抑制することが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明におい
て、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重
複説明は省略する。図1には、本発明に係る貼り合せS
OIウェーハの接合装置の一実施形態例の要部構成およ
び動作が、この装置を用いて行われる貼り合せSOIウ
ェーハの接合工程図によって示されている。
【0026】本実施形態例の装置は、同図に示されるよ
うに、断面が略V字形状のウェーハ挿入凹部5を備えた
保持台11を有しており、前記ウェーハ挿入凹部5の両
側壁6は、ウェーハ挿入凹部5に挿入されるウェーハ
1,2のオリエンテーションフラット3,4を下側にし
てウェーハ面が斜めになるように立てかけておくウェー
ハ立てかけ斜面と成している。なお、本実施形態例で
は、側壁6の同図に示す角度Xが、約80°に形成され
ている。また、ウェーハ挿入凹部5の底面10には、ウ
ェーハ1,2のオリエンテーションフラット3,4を位
置合わせするための位置決め部(図示せず)が設けられ
ている。
【0027】前記保持台11には対の押圧部材挿入通路
7が形成されており、本実施形態例では、押圧部材挿入
通路7が前記ウェーハ挿入凹部5から保持台11の外部
に貫通する穴により形成されている。押圧部材挿入通路
7は、ウェーハ挿入凹部5に挿入されて被接合面1A,
2A同士を対向させる対のウェーハ1,2の対向面を挟
む両側からオリエンテーションフラット3,4形成領域
の1ヶ所を押圧する、対の押圧部材8の挿入通路であ
る。
【0028】押圧部材8は、その先端9側が図2の
(a)に示すような半球形状を呈しており、先端9は点
接触押圧部と成し、それにより、ウェーハ1,2のオリ
エンテーションフラット3,4形成領域の1ヶ所を略点
接触で押圧可能と成している。なお、押圧部材8の大き
さや形状は特に限定されるものではないが、先端9側の
半球形状の直径を15mm以下とすることが望ましい。
また、押圧部材8の先端9の硬度は、シリコンの硬度よ
りは小さく、テフロンの硬度よりは大きいものにより形
成することが望ましく、押圧部材8の先端9の硬度を適
切な値とすることによって、ウェーハ1,2を傷つける
こと無く、かつ、押圧力を最適にしてウェーハ1,2の
オリエンテーションフラット3,4形成領域を押圧する
ことができる。
【0029】本実施形態例の装置は、前記押圧部材挿入
通路7に挿入される押圧部材8によって前記オリエンテ
ーションフラット3,4形成領域の1ヶ所(例えば図2
の(b)に示す押圧部位)をウェーハ1,2の対向面を
挟む両側から押圧することにより、対のウェーハ1,2
の対向面同士を接合する構成と成しており、次に、本実
施形態例の装置を用いた貼り合せSOIウェーハの接合
方法について説明する。
【0030】まず、図1の(a)に示すように、保持台
11のウェーハ挿入凹部5にウェーハ1,2を挿入し、
ウェーハ1,2のオリエンテーションフラット3,4を
下側にし、被接合面1A,2Aを対向させ、さらに、ウ
ェーハ面が斜めになるように立てかけておく。このと
き、ウェーハ挿入凹部5に形成されている前記位置決め
部(図示せず)に基づいてウェーハ1,2のオリエンテ
ーションフラット3,4を位置合わせする。
【0031】次に、この状態で、同図の(b)に示すよ
うに、対の押圧部材挿入通路7にそれぞれ押圧部材8を
挿入し、各押圧部材8の先端9側を押圧部材挿入通路7
に沿ってウェーハ挿入凹部5側に移動させ、押圧部材8
によってウェーハ1,2の下部側を押し、オリエンテー
ションフラット3,4のみ位置合わせした状態で接触さ
せる。
【0032】そして、各押圧部材8の先端9側を押圧部
材挿入通路7に沿ってウェーハ挿入凹部5側にさらに移
動させることにより、同図の(c)に示すように、位置
合わせされたオリエンテーションフラット3,4形成領
域の1ヶ所をウェーハ1,2の対向面を挟む両側から、
押圧部材8によって略点接触で押圧し、この押圧部材8
の押圧力によって対のウェーハ1,2のオリエンテーシ
ョンフラット3,4形成領域側から残りの領域を他端側
に向けて順に接触させてウェーハ1,2の対向面同士を
接合する。
【0033】本発明者は、以上のような方法で貼り合せ
SOIウェーハを接合したときの接合ウェーハのボイド
発生状況と不良率を、表1に示す比較例の貼り合せSO
Iウェーハの接合方法により接合した接合ウェーハのボ
イド発生状況および不良率と比較して検討した。なお、
表1に示す各比較例の貼り合せSOIウェーハの接合方
法は、前記従来の貼り合せSOIウェーハの接合方法に
基づいて定めた方法であり、表1には、各貼り合せSO
Iウェーハ接合方法とボイド発生状況とを示している。
【0034】
【表1】
【0035】また、前記不良率は、いずれも、接合ウェ
ーハの総数に対する不良ウェーハの割合であり、超音波
検出法によって接合後のウェーハ1,2の接合面を観察
し、1つでもボイドが発生したものは不良として求め
た。この結果が図3に示されている。なお、比較例Eの
方法により接合したウェーハ1,2における不良率は図
3に示していないが、比較例Eの方法により接合したウ
ェーハ1,2における不良率は、比較例Bの方法により
接合したウェーハ1,2における不良率と同等の値とな
った。
【0036】同図から明らかなように、本実施形態例の
装置を用い、前記接合方法を用いてウェーハ1,2の接
合を行なうと、前記不良率をほぼ零(5%以下)に近づ
けることができ、各比較例に比べて不良率を格段に小さ
くすることができることが確認された。
【0037】なお、図3に示す結果は、ウェーハ1,2
の厚みや大きさを様々に変えて実験を行なった結果を示
している。また、表1と図3を参照すると、ウェーハ
1,2の中央部から接合を開始する場合に比べればウェ
ーハ1,2の周辺部から接合を開始した方がボイドを抑
制でき、押圧部材8を弾性力のあるものにより形成した
場合に比べると押圧部材8を弾性力の無いものにより形
成した方がボイドを抑制できることが分かる。
【0038】本実施形態例によれば、オリエンテーショ
ンフラット3,4形成領域の1ヶ所を、先端9が点接触
押圧部と成した押圧部材8によって略点接触で押圧し、
オリエンテーションフラット3,4形成領域の1ヶ所か
ら発生させる押圧力の波をオリエンテーションフラット
3,4形成領域の反対側に伝達させていってウェーハ
1,2を接合することにより、上記結果から明らかなよ
うに、ウェーハ1,2にボイドが発生することを確実に
抑制できる。
【0039】また、本実施形態例によれば、対のウェー
ハ1,2の被接合面1A,2A同士を対向させた状態
で、先ずウェーハ1,2のオリエンテーションフラット
3,4同士のみを位置合わせして接触させた後、ウェー
ハ1,2のオリエンテーションフラット3,4形成領域
側から残りの領域を他端側に向けて順に接触させてウェ
ーハ1,2の対向面同士を接合するために、図5の
(c)に示した方法のように、斜めの支持台30にウェ
ーハ1,2を重ねて支持する場合のようにウェーハ1,
2の被接合面1A,2Aを傷つけることもない。
【0040】さらに、本実施形態例によれば、押圧部材
挿入通路7に挿入する押圧部材8を押圧部材挿入通路7
に沿って移動させるといった容易な動作によって、ウェ
ーハ1,2のオリエンテーションフラット3,4形成領
域の1ヶ所をウェーハ1,2の対向面を挟む両側から押
圧してウェーハ1,2の接合を行なうものであるため、
作業に熟練を要することなく、非常に容易にウェーハ
1,2の接合を行なうことができる。
【0041】図4の(a)には、本発明に係る貼り合せ
SOIウェーハの接合装置の第2実施形態例が、この装
置によって接合される第1のウェーハ1の配置状態でブ
ロック図により示されており、同図の(b)〜(d)に
は、この装置を用いて行われる貼り合せSOIウェーハ
の接合工程図が示されている。
【0042】同図の(a)に示されるように、本第2実
施形態例の接合装置は、ウェーハ配置部17と、錐体部
材配置手段13と、錐体部材移動手段14と、ウェーハ
配置手段15と、ウェーハ押圧手段12を有しており、
ウェーハ押圧手段12にはウェーハ1,2のオリエンテ
ーションフラット3,4形成領域の1ヶ所を押圧する押
圧手段8が接続されている。
【0043】ウェーハ配置部17は、接合されるウェー
ハ1,2を配置する領域であり、本実施形態例では、ウ
ェーハ配置部17のウェーハ配置面は平坦面と成してい
る。また、ウェーハ配置部17には、ウェーハ1,2の
オリエンテーションフラット3,4を位置決めするため
の位置決め部(図示せず)が形成されている。
【0044】錐体部材配置手段13は、ウェーハ配置部
17に被接合面1Aを上側にして配置される第1のウェ
ーハ1のウェーハ外周部上に、錐体部材16の先端側を
第1のウェーハ1の中央部側に向けて、少なくともオリ
エンテーションフラット3形成領域を含む3ヶ所に配置
するものであり、本実施形態例では、錐体部材配置手段
13は、ウェーハ1のベベル部(ウェーハ外周部であ
り、半導体素子の実装などが行われない部分)のA,
B,Cの3ヶ所位置に三角錐の錐体部材16を配置する
ように構成されている。なお、錐体部材配置手段13
は、錐体部材16を介してウェーハ1の上側にウェーハ
2を配置したときに、ウェーハ1の被接合面1Aとウェ
ーハ2の被接合面2Aとが略平行になるように、各錐体
部材16を配置する。
【0045】ウェーハ配置手段15は、図4の(b)に
示すように、第2のウェーハ2を配置するものである。
すなわち、ウェーハ配置手段15は、第1のウェーハ1
の上側に錐体部材16を介し、被接合面2Aを下側に
し、かつ、第1のウェーハ1とオリエンテーションフラ
ット3,4同士を位置合わせした状態で第2のウェーハ
2を配置する。なお、ウェーハ配置手段15は、第2の
ウェーハ2の被接合面2Aと反対側の面を真空吸着した
状態で、第1のウェーハ1の上側に搬送し、第1のウェ
ーハ1の上側に配置した後に前記真空吸着を解除する。
【0046】錐体部材移動手段14は、同図の(c)に
示すように、オリエンテーションフラット3,4形成領
域に設けられた錐体部材16(同図の(a)のAの位置
に設けられた錐体部材16)をウェーハ1,2の外部に
移動させることにより、第1のウェーハ1と第2のウェ
ーハ2のオリエンテーションフラット3,4を接触させ
た後に、同図の(d)に示すように、残りの錐体部材1
6(同図の(a)のB,Cの位置に設けられた錐体部材
16)をウェーハ1,2の外部に移動させることにより
第1のウェーハ1と第2のウェーハ2とを重ね合わせ接
触させる。
【0047】ウェーハ押圧手段12は、重ね合わされた
第1と第2のウェーハ1,2のオリエンテーションフラ
ット3,4形成領域の1ヶ所を押圧するものであり、同
図の(d)に示すように、第2のウェーハ2の上側か
ら、押圧部材8によって、ウェーハ1,2のオリエンテ
ーションフラット3,4形成領域の1ヶ所を押圧する。
なお、本実施形態例でも、押圧部材8は、上記第1実施
形態例に設けられる押圧部材8と同様の構成と成してお
り、押圧部材8の先端9は点接触押圧部と成している。
【0048】本第2実施形態例は以上のように構成され
ており、次に、本実施形態例の装置を用いた貼り合せS
OIウェーハの接合方法について説明する。まず、図4
の(a)に示すように、適宜の手段によって、被接合面
1Aを上側にしてウェーハ1をウェーハ配置部17に配
置する。このとき、ウェーハ配置部17に形成されてい
る前記位置決め部(図示せず)に基づいてウェーハ1の
オリエンテーションフラット3の位置決めをする。その
後、錐体部材配置手段13によって、ウェーハ1のベベ
ル部のA,B,Cの位置に錐体部材16を、その先端側
がウェーハ1の中央部側に向くようにして配置する。
【0049】次に、同図の(b)に示すように、ウェー
ハ配置手段15によって、第1のウェーハ1の上側に、
錐体部材16を介し被接合面2Aを下側にして第2のウ
ェーハ2を配置する。このとき、ウェーハ配置部17に
形成されている前記位置決め部(図示せず)に基づいて
ウェーハ2のオリエンテーションフラット4の位置決め
をすることにより、第1と第2のウェーハ1,2のオリ
エンテーションフラット3,4同士を位置合わせする。
【0050】次に、同図の(c)に示すように、オリエ
ンテーションフラット3,4形成領域に設けられた錐体
部材16をウェーハ1,2の外部に移動させることによ
りウェーハ1とウェーハ2のオリエンテーションフラッ
ト3,4を接触させた後に、同図の(d)に示すよう
に、残りの錐体部材16をウェーハ1,2の外部に移動
させることによりウェーハ1,2を重ね合わせ、ウェー
ハ押圧手段12により、ウェーハ1,2のオリエンテー
ションフラット3,4形成領域の1ヶ所を押圧部材8の
先端9によって略点接触で押圧する。
【0051】本実施形態例によれば、上記第1実施形態
例と同様に、オリエンテーションフラット3,4形成領
域の1ヶ所を、先端9が点接触押圧部と成した押圧部材
8によって略点接触で押圧し、オリエンテーションフラ
ット3,4形成領域の1ヶ所から発生させる押圧力の波
をオリエンテーションフラット3,4形成領域の反対側
に伝達させていってウェーハ1,2を接合することによ
り、上記第1実施形態例と同様に、容易な操作によっ
て、ウェーハ1,2にボイドが発生することを確実に抑
制できる。
【0052】また、本第2実施形態例では、上記第1実
施形態例と異なり、ウェーハ1,2を重ね合わせてから
接合するが、ウェーハ1,2をウェーハ配置部17に水
平に配置するために、図5の(c)に示したように、斜
めの支持台30にウェーハ1,2を重ね合わせて支持す
る場合と異なり、ウェーハ1,2の被接合面1A,2A
を傷つけることもなく、上記第1実施形態例と同様の効
果を奏することができる。
【0053】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、
上記第1実施形態例では、押圧部材8を手動によってウ
ェーハ挿入凹部5側に移動するようにしたが、貼り合せ
SOIウェーハの接合装置は、図1の(c)の鎖線に示
すように、押圧部材挿入通路7に沿って押圧部材8をウ
ェーハ挿入凹部5側へ移動させることによって対のウェ
ーハ1,2の対向面を挟む両側からウェーハ1,2を押
圧するウェーハ押圧手段12を設け、このウェーハ押圧
手段によって、自動的に押圧部材8を移動させてウェー
ハ1,2の接合を行なうようにしてもよい。なお、ウェ
ーハ押圧手段12は、例えばエアシリンダーなどを設け
て構成される。
【0054】また、上記第2実施形態例では、ウェーハ
配置部17は平坦面を有していたが、図4の(d)に示
すように、ウェーハ配置部17に先端が点接触押圧部と
成した突起部18を設けてもよい。この突起部18を、
押圧部材8によって押圧する位置の反対側に設けておけ
ば、上記第2実施形態例の装置を用いて、ウェーハ1,
2のオリエンテーションフラット3,4形成領域の1ヶ
所をウェーハ1,2の対向面を挟む両側から略点接触で
押圧してウェーハ1,2を接合することができる。
【0055】さらに、上記第2実施形態例では、錐体部
材16を三角錐の部材としたが、錐体部材16は必ずし
も三角錐の部材とするとは限らず、他の多角錐部材とし
てもよいし、円錐の部材としてもよい。
【0056】さらに、上記第2実施形態例では、錐体部
材16をウェーハ1の外周部の3ヶ所に設けたが、錐体
部材16をウェーハ1の外周部の4ヶ所以上に設けても
よい。この場合も、錐体部材16をオリエンテーション
フラット形成領域とそれ以外の領域とに設け、錐体部材
16を介してウェーハ1の上側にウェーハ2を設けたと
きに、ウェーハ1の被接合面1Aとウェーハ2の被接合
面2Aとが略平行になるように配置する。
【0057】さらに、上記各実施形態例では、図2の
(b)に示したように、対のウェーハ1,2のオリエン
テーションフラット3,4形成領域の中央部を押圧する
ようにしたが、オリエンテーションフラット3,4の形
成領域の1ヶ所であれば、同図の(c)のAで示す領域
(オリエンテーションフラット3,4から10mm程度
内側までの領域)のいずれの部位を押圧するようにして
もよい。
【0058】なお、本発明はオリエンテーションフラッ
トを形成しているウェーハに関して開示しているもので
はあるが、オリエンテーションフラットに代わるたとえ
ばノッチ等が形成されたウェーハに関しても、ノッチ形
成領域の1ケ所を点接触押圧で開始することにより同様
の効果は期待できる。すなわち、ウェーハ中心に対して
非対称形状を形成している部位は、貼合わせの際の押圧
力の波が伝播に伴い干渉作用を起こしやすく、そこでの
ボイドの発生が充分予測されるからである。
【0059】
【発明の効果】本発明の貼り合せSOIウェーハの接合
方法によれば、オリエンテーションフラット形成領域の
1ヶ所を先端が点接触押圧部と成した押圧部材によって
略点接触で押圧し、オリエンテーションフラット形成領
域の1ヶ所から発生させる押圧力の波をオリエンテーシ
ョンフラット形成領域の反対側に伝達させていってウェ
ーハを接合するため、非常に容易に、ボイドの発生を抑
制することができるし、接合によってウェーハの被接合
面を傷つけることもない。
【0060】特に、位置合わせされたオリエンテーショ
ンフラット形成領域の1ヶ所をウェーハの対向面を挟む
両側から先端が点接触押圧部と成した押圧部材によって
略点接触で押圧する構成の第2の発明にあっては、押圧
部材による押圧力を押圧部位により一層集中させること
ができ、前記ボイド発生抑制効果をより一層効果的に発
揮することができる。
【0061】さらに、対のウェーハの被接合面同士を対
向させた状態で先ずウェーハのオリエンテーションフラ
ット同士のみを位置合わせして接触させた後、この位置
合わせされたオリエンテーションフラット形成領域の1
ヶ所を押圧する押圧部材の押圧力によって前記対のウェ
ーハのオリエンテーションフラット形成領域側から残り
の領域を他端側に向けて順に接触させてウェーハの対向
面同士を接合する構成の第3の発明にあっては、ウェー
ハの接触と接合とを同時進行させることにより、さらに
より一層ボイド発生抑制効果を発揮することができる。
【0062】また、貼り合せSOIウェーハの接合装置
によれば、非常に簡単な装置構成で、上記貼り合せSO
Iウェーハの接合方法の効果を奏することができる優れ
た装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る貼り合せSOIウェーハの接合装
置の第1実施形態例を断面図により示す要部構成図であ
る。
【図2】本発明に係る貼り合せSOIウェーハの接合方
法に適用される押圧部材先端形状例(a)とウェーハの
押圧部位(b)、(c)をそれぞれ示す説明図である。
【図3】本発明に係る貼り合せSOIウェーハの接合方
法によりウェーハを接合したときの不良率を従来の貼り
合せSOIウェーハの接合方法(比較例)によりウェー
ハを接合したときの不良率と比較して示すグラフであ
る。
【図4】本発明に係る貼り合せSOIウェーハの接合装
置の第2実施形態例の要部構成と、この装置を用いた貼
り合せSOIウェーハの接合工程図である。
【図5】従来の貼り合せSOIウェーハの接合方法を示
す説明図である。
【図6】従来の貼り合せSOIウェーハの接合方法を用
いた場合のウェーハの接合態様と、接合態様によってボ
イドが発生し易い部位を模式的に示した説明図である。
【符号の説明】
1,2 ウェーハ 1A,2A 被接合面 3,4 オリエンテーションフラット 5 ウェーハ挿入凹部 6 側壁 7 押圧部材挿入通路 8 押圧部材 9 先端 11 保持台 12 ウェーハ押圧手段 13 錐体部材配置手段 14 錐体部材移動手段 15 ウェーハ配置手段 16 錐体部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対のウェーハの被接合面同士を対向させ
    た状態で該ウェーハのオリエンテーションフラット同士
    を位置合わせして接触させた後、この位置合わせされた
    オリエンテーションフラット形成領域の1ヶ所を先端が
    点接触押圧部と成した押圧部材によって略点接触で押圧
    し、該押圧部材の押圧力によって前記対のウェーハの対
    向面同士を接合することを特徴とする貼り合せSOIウ
    ェーハの接合方法。
  2. 【請求項2】 対のウェーハの被接合面同士を対向させ
    た状態で該ウェーハのオリエンテーションフラット同士
    を位置合わせして接触させた後、この位置合わせされた
    オリエンテーションフラット形成領域の1ヶ所をウェー
    ハの対向面を挟む両側から先端が点接触押圧部と成した
    押圧部材によって略点接触で押圧し、該押圧部材の押圧
    力によって前記対のウェーハの対向面同士を接合するこ
    とを特徴とする貼り合せSOIウェーハの接合方法。
  3. 【請求項3】 対のウェーハの被接合面同士を対向させ
    た状態で先ずウェーハのオリエンテーションフラット同
    士のみを位置合わせして接触させた後、この位置合わせ
    されたオリエンテーションフラット形成領域の1ヶ所を
    押圧する押圧部材の押圧力によって前記対のウェーハの
    オリエンテーションフラット形成領域側から残りの領域
    を他端側に向けて順に接触させてウェーハの対向面同士
    を接合することを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の貼り合せSOIウェーハの接合方法。
  4. 【請求項4】 断面が略V字形状のウェーハ挿入凹部を
    備えた保持台を有し、前記ウェーハ挿入凹部の両側壁は
    該ウェーハ挿入凹部に挿入されるウェーハのオリエンテ
    ーションフラットを下側にしてウェーハ面が斜めになる
    ように立てかけておくウェーハ立てかけ斜面と成してお
    り、前記保持台には前記ウェーハ挿入凹部に挿入されて
    被接合面同士を対向させる対のウェーハの対向面を挟む
    両側からオリエンテーションフラット形成領域の1ヶ所
    を押圧する対の押圧部材の挿入通路が設けられ、該押圧
    部材挿入通路に挿入される押圧部材によって前記オリエ
    ンテーションフラット形成領域の1ヶ所をウェーハの対
    向面を挟む両側から押圧することにより前記対のウェー
    ハの対向面同士を接合する構成と成していることを特徴
    とする貼り合せSOIウェーハの接合装置。
  5. 【請求項5】 押圧部材挿入通路に沿って押圧部材をウ
    ェーハ挿入凹部側へ移動させることによって対のウェー
    ハの対向面を挟む両側からウェーハを押圧するウェーハ
    押圧手段が設けられていることを特徴とする請求項4記
    載の貼り合せSOIウェーハの接合装置。
  6. 【請求項6】 ウェーハ配置部と、該ウェーハ配置部に
    被接合面を上側にして配置される第1のウェーハのウェ
    ーハ外周部上複数箇所に錐体部材の先端側を第1のウェ
    ーハの中央部側に向けて少なくともオリエンテーション
    フラット形成領域を含む3ヶ所に配置する錐体部材配置
    手段と、前記第1のウェーハの上側に前記錐体部材を介
    し被接合面を下側にし、かつ、第1のウェーハとオリエ
    ンテーションフラット同士を位置合わせした状態で第2
    のウェーハを配置するウェーハ配置手段と、前記錐体部
    材をウェーハ外部に移動させることにより第1のウェー
    ハと第2のウェーハとを接触させて重ね合わせる錐体部
    材移動手段と、重ね合わされた第1と第2のウェーハの
    オリエンテーションフラット形成領域の1ヶ所を押圧す
    るウェーハ押圧手段を有することを特徴とする貼り合せ
    SOIウェーハの接合装置。
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