JP2001093031A - 利用者識別機能付きサービス提供機械 - Google Patents

利用者識別機能付きサービス提供機械

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JP2001093031A
JP2001093031A JP26598999A JP26598999A JP2001093031A JP 2001093031 A JP2001093031 A JP 2001093031A JP 26598999 A JP26598999 A JP 26598999A JP 26598999 A JP26598999 A JP 26598999A JP 2001093031 A JP2001093031 A JP 2001093031A
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Hideichiro Ito
秀一郎 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】利用者が大人であるか子供であるかを識別しう
る機能を付加すること。 【解決手段】自動販売機や遊戯機等、金銭等を投入する
ことにより商品の購入やゲーム等を行うことのできる各
種サービス提供機械に人の存在を感知することのできる
3個のセンサー10a,10b,10c を設置する。センサー10a
が大人の身長以上の領域を、センサー10b が機械の前方
の所定地面領域を、またセンサー10c が機械利用時等に
利用者が位置する地面領域を感知できる。センサー10a,
10b の感知により、機械前方所定地面領域に大人が居る
ことを、センサー10b のみが人を感知することにより機
械前方所定位置に子供が居ることを、センサー10a,10b,
10cが共に人を感知することにより機械利用時に位置す
る地面領域に大人が居ることを、またセンサー10b,10c
が人を感知することにより機械利用時に位置する領域に
子供が居ることを識別できる。大人と子供を区別して、
広告宣伝や使用説明、ゲームの難易度等を変更できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、利用者が大人である
か子供であるかを識別できる機能を付加したサービス提
供機械に関するものであって、サービス提供機械とは、
自動販売機や遊戯機等の、金銭等を投入することにより
各種商品を自動的に購入したり、ゲーム等を行うことの
できる機械を意味するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、利用者が硬貨や紙幣等を機械に投
入し或いは挿入して動作を開始する自動販売機や遊戯機
等のサービス提供機械においては、その利用者がどの様
な人物であるか、つまり大人なのか、子供なのかを判断
することは出来なかった。従って、そのサービスは、画
一的なものとなり、利用者に応じてその対応を変更する
ということは出来なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のサービス提
供機械においては、利用している人物が「大人」であろ
うと、「子供」であろうと、同じ対応の仕方であり、同
じサービスを行うことしか出来なかった。ところが、通
常、人が物を販売したり、サービスを行う場合には、顧
客を見ることにより、相手が「大人」なのか「子供」な
のかを判断し、例えば子供には優しく分かりやすく、時
には友達のように接して説明したり、他方、大人には簡
潔に、礼儀正しく説明を行ったりする。また、お薦めの
商品を紹介するのであれば、当然子供向きか大人向きか
を判断して薦めることになる。このような、従来、人と
人とが接することによってしか実現できなかった付加価
値サービスを、利用者である人と機械が応対する自動販
売機や遊戯機といったサービス提供機械において実現さ
せ、販売数量或いは利用者数の増加を図ることが本願発
明の課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本願発明の第1のものは、自動販売機や遊戯機
等、金銭等を投入することにより商品の購入やゲーム等
を行うことのできる各種サービス提供機械において、人
の存在を感知することのできる少なくとも1個のセンサ
ーを機械の適宜位置に設置して、所定の大人の身長以上
の領域を感知できるようにし、このセンサーの感知の有
無により利用者が大人であるか子供であるかを識別しう
ることを特徴とする利用者識別機能付きサービス提供機
械である。 ここでいう金銭等とは、各種の模擬コイン
等をも含む意味である。この発明により、サービス提供
機械は、利用者が大人であるか子供であるかを判断し
て、この判断に応じて、子供には優しく、親しみやす
く、しかも分かりやすい使用説明又は広告宣伝等を行う
ことができ、大人には、礼儀正しく、簡潔かつ正確に使
用説明や広告宣伝等を行うことが可能となる。
【0005】本願発明の第2のものは、上記第1の発明
において、機械の適宜位置に更に2個目のセンサーを設
置し、この2個目のセンサーが機械の前方の所定地面領
域を感知できるようにし、これら両方のセンサーが共に
人の存在を感知したときに大人と識別し、この2個目の
センサーのみが人の存在を感知したときに子供と識別し
うることを特徴とする利用者識別機能付きサービス提供
機械である。この発明においては、2個のセンサーを用
いて大人と子供の識別を行うものであり、2個目のセン
サーは、機械の前方の所定地面領域に人が居ることを感
知することができ、この所定地面領域に人が位置したと
きに、大人又は子供の区別に応じた広告宣伝等を行うこ
とが可能となる。
【0006】本願発明の第3のものは、上記第2の発明
において、機械利用時又は使用時等に利用者が位置する
地面領域を感知する更に3個目のセンサーを機械の適宜
位置に設置し、この3個目のセンサーの感知に基づき、
利用者が機械利用時又は使用時等に位置する地面領域に
存在することを識別しうることを特徴とする利用者識別
機能付きサービス提供機械である。この発明において
は、3個目のセンサーの感知により、利用者がいま将に
機械を利用し又は使用しようとしているときであるた
め、そのタイミングに合わせて、機械の使用説明等を利
用者に応じて、つまり大人と子供に分けて行うことが可
能となる。
【0007】本願発明の第4のものは、上記第2の発明
において、犬や猫等の小動物の背丈よりもやや高い所定
の高さ位置に更に3個目のセンサーを設け、このセンサ
ーがその取り付け位置よりも上方の領域を感知すること
ができ、このセンサーと他のセンサーとの共働感知に基
づき、犬や猫等の小動物の存在の感知を除外しうるよう
にしたことを特徴とする利用者識別機能付きサービス提
供機械である。この発明においては、その3個目のセン
サーによって、もしこれがなければ、犬や猫等を子供と
して感知してしまうところを、犬や猫等の小動物の感知
を排除することが可能となる。
【0008】以上の何れの発明においても、利用者が大
人であるか子供であるかを判断し、その判断に応じて、
機械が広告宣伝や使用説明等を大人と子供に分けて行い
うるのであるが、これら広告宣伝や使用説明等の他に、
後に説明するが、景品が当たる機械であれば、その当た
る確率を子供と大人とに応じて変更できるように設定す
ることもできるし、遊戯機であれば、ゲームの難易度を
大人と子供に応じて変更することもできる。更には、マ
ーケッティングのための資料収集や統計を大人と子供に
分けて行うことも可能となるのである。即ち、利用者が
大人であるか子供であるかを識別することによって可能
となる、サービスの提供、機械の設定、各種データの収
集や統計等の種々の付加的作業を行うことが可能となる
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面と共に本願発明
の実施の形態について説明する。添付図面は、全て本願
発明の実施形態を図示している。先ず本願発明に係るサ
ービス提供機械の一例として、缶飲料等を販売する自動
販売機について説明する。この種の自動販売機において
は、おしなべて機械を制御するCPU部分、金銭の投入
口(硬貨や紙幣などを受入れ、識別する機能)、商品を
展示する展示部、商品選択ボタン、商品をストックする
商品ストッカー、商品を払い出す物品払出機構、釣り銭
の払出機構、その他各種表示機能(釣り銭切れ、商品切
れ、現在の投入金額表示機能など)、及びスピーカー等
から構成されている。更に最近では、液晶表示画面(液
晶モニター)が設備された自動販売機も存在する。この
機械の利用者は、自動販売機に硬貨や紙幣を投入し、商
品選択ボタンを押す。するとCPUは、払出機構を制御
してストッカーから商品を商品取出口へと払い出す。ま
た、利用者が機械に入れた金額の方が商品代金よりも多
ければ、釣り銭を払い出す。
【0010】更に、この自動販売機には、人の存在を感
知することのできる、例えば焦電型赤外線温度センサー
を適宜位置に取り付けて、利用者が大人であるか、子供
であるかを識別できるようにする。図1は、この焦電型
赤外線温度センサー10の感知範囲を図示する説明図で
あり、その(A)が平面説明図、その(B)が側面説明
図、その(C)が感知範囲を遮蔽板12、12によって
制限した状態を示す側面説明図である。これらの図にお
いて、斜線で影を付した部分が焦電型赤外線温度センサ
ー10の感知範囲を示している。
【0011】焦電型赤外線温度センサーは、周囲と温度
差のある物が動く際に発生する赤外線の変化を検出する
センサーであって、温度差を検出するため、人体を検出
することに適している。図1(A)の平面説明図に示し
た通り、センサー10の中心から左右に略50度の範囲
に渡り人体を感知することが可能となり、また図1
(B)の側面説明図に示した通り、センサー10の中心
から上下に約30度〜40度程度の範囲に渡り人体を感
知することができる。また、図1(C)のように、この
焦電型赤外線温度センサー10に適宜遮蔽板12、12
を設けることにより、その感知範囲を側面視一定幅の帯
状の直線的な範囲を感知できるように構成することも可
能となる。その他、感知範囲については、この遮蔽板を
適宜用いることによってその範囲を必要に応じて制限
し、変更することができる。
【0012】以上のような焦電型赤外線温度センサー1
0の自動販売機への取り付け例を図2乃至図5に図示す
る。図2は、自動販売機20に焦電型赤外線温度センサ
ーを3個取り付けた状態の側面説明図である。斜線の部
分が各センサーの感知範囲を示しており、適宜遮蔽板を
利用して感知範囲を制限し、図示した通りの感知範囲を
構成している。この例においては、センサー10aによ
って感知された人が大人Paの身長以上か否かを判断
し、センサー10b及びセンサー10cによって自動販
売機と利用者との距離を判断することができる(以下の
図においても同一符号のセンサーは、同一の感知範囲を
有する。)。即ち、センサー10bのみが人物の存在を
感知しているときは、子供Pcが自動販売機20の前方
の所定地面領域に居ることとなり、つまり子供Pc用の
宣伝時感知範囲Sa内に子供Pcが存在することとな
り、子供向けの広告宣伝を行い、或いは、子供向けの商
品の紹介をすることになる。
【0013】センサー10a及びセンサー10bが共に
人物の存在を感知しているときは、大人Paが自動販売
機20の前方の所定地面領域に居ることとなり、つまり
大人Pa用の宣伝時感知範囲Sa内に大人が存在するこ
ととなり、大人向けの広告宣伝を行い、また大人向けの
商品の紹介を行うようにする。センサー10aが人の存
在を感知していても、センサー10bが感知していない
ときは、大人Paが宣伝感知範囲Sa内に存在していな
いときであり、この場合には、自動販売機は、一般的な
或いは汎用的な広告宣伝をするように設定しておく。或
いは、省エネを考慮して、特に宣伝等行わないように設
定することも可能である。
【0014】商品の購入時、つまり商品の選択時又は硬
貨の投入時には、利用者は自動販売機の前方すぐ傍の地
面領域に位置することとなり、つまり購入時感知範囲S
b内に人が存在することとなり、この範囲を感知するセ
ンサー10cの反応を採用する。即ち、センサー10b
及び10cが人の存在を感知しているときは、子供Pc
が購入時感知範囲Sb内に存在していることとなるた
め、子供向けの使用説明やお薦め商品を紹介する。或い
は、遊戯機等であれば、ゲームの難易度を子供向けに設
定することもできし、景品の当たる機械であれば、子供
向けの景品の当たる確率を高くすることもできる。他
方、センサー10a,10b,10cの全てが人の存在
を感知しているときは、大人Paが購入時感知範囲Sb
内に存在していることとなるため、大人向けの使用説明
やお薦め商品の紹介等をするのである。或いは、遊戯機
等であれば、ゲームの難易度を大人向けにすることもで
きし、景品の当たる機械であれば、大人向けの景品の当
たる確率を高くすることもできるのである。
【0015】図3は、自動販売機20に焦電型赤外線温
度センサーを2個取り付けた状態の側面説明図である。
この図においても斜線部が感知範囲で、上記と同様に遮
蔽板を利用して感知範囲を適宜制限して、図示したよう
な感知範囲を構成している。 この図においても、前図
と同様に、センサー10aが大人の身長以上か否かを判
断し、センサー10bが自動販売機と利用者との距離を
判断する。この実施の形態においては、上記の場合と異
なりセンサー10cを設けていないが、その他の構成
は、上記の実施形態と全く同一である。即ち、利用者が
硬貨等を自動販売機20に投入した時点を、購入時とし
て設定しておくことによって、センサー10cを設けず
に実施することができるのである。そして、図示した通
り、宣伝時感知範囲Sa内の感知をセンサーが行うこと
が出来ればよいのである。
【0016】この場合には、センサー10bのみが人物
の存在を感知することにより、これが子供Pcであるこ
とが判断でき、つまり子供Pcが宣伝時感知範囲Sa内
に存在することとなり、子供Pc向けの広告宣伝等を行
うように設定し、他方、センサー10a及びセンサー1
0bが共に人の存在を感知したときは、これが大人Pa
であることが判断でき、つまり大人Paが宣伝感知範囲
Sa内に存在することとなり、大人Pa向けの広告宣伝
等を行うように設定することが可能となる。そして、利
用者が硬貨等を自動販売機20に投入することにより、
購入時感知範囲Sbに利用者が存在することを判断し、
センサー10bのみが人の存在を感知すれば、これが子
供Pcと判断でき、他方センサー10aのみが人物の存
在を感知すれば、これが大人Paと判断でき、それぞれ
に応じた使用説明等を行うように設定することができ
る。或いは、遊戯機等であれば、ゲームの難易度の変更
や、景品の当たる確率を変更することができるのであ
る。
【0017】図4は、更に他の実施形態を図示する自動
販売機20の側面説明図であって、この例においても、
上記図2に示した例と同様に3個の焦電型赤外線温度セ
ンサーを使用している。この実施の形態においても、そ
れぞれのセンサーの感知範囲を遮蔽板によって制限し、
図示した通りの位置と角度で取り付け、感知範囲を構成
している。即ち、センサー10aが大人の身長以上か否
かを判断し、センサー10bが自動販売機と利用者との
距離を判断する。そして、センサー10dは、犬や猫等
の小動物の存在の感知を除くために設けたものであっ
て、それ故、その取り付け位置は、これらの動物の背丈
よりも少し高い位置Tbの自動販売機の前面に設置し、
この高さ位置よりも上方の範囲を感知できるようにして
いる。
【0018】センサー10aとセンサー10dの両者が
感知しているとしても、宣伝時感知範囲を感知するセン
サー10bが感知していなければ、対象となる感知され
た人は、宣伝を行う範囲外に存在するものとみなされ、
特に宣伝はしない。或いは、汎用的な宣伝を行ってお
く。センサー10a,10b,10dの3つのセンサー
の全てが感知した時は、宣伝時感知範囲Sa内に大人P
aが存在していることとなり、大人用の広告宣伝等を行
うように設定する。センサー10b,10dの2つのみ
が人の存在を感知した時は、宣伝時感知範囲Sa内に子
供Pcが存在していることとなり、子供用の広告宣伝等
を行うように設定する。センサー10dは、図3の例の
ように省略することも可能であるが、これを設けること
により、犬や猫のような小動物の感知を排除することが
可能となるのである。
【0019】図5は、更に他の実施形態を示す自動販売
機の側面説明図であり、この例においては、焦電型赤外
線温度センサーを1個のみ自動販売機の前面の適宜位置
に取り付け、所定の高さ位置での人の存在を感知できる
ものである。この例においては、センサー10aが大人
のみを感知できる自動販売機の高さ位置に取り付けら
れ、図示した通り、このセンサー10aの感知範囲は、
所定の大人の身長の高さの部分である。そして、利用者
が硬貨等を自動販売機20に投入した時点で、購入時感
知範囲に人が存在することが判断され、これと共に、セ
ンサー10aが人物の存在を感知したときに、利用者を
大人Paと判断し、センサー10aが人の存在を感知し
なかったときに、利用者を子供Pcと判断する。この判
断に基づき、自動販売機20は、大人向け或いは子供向
けの使用説明や広告宣伝並びにお薦め商品の紹介等を行
うように設定するのである。或いは、遊戯機であれば、
ゲームの難易度の変更や、景品の当たる確率の変更も可
能となるのである。従って、自動販売機に取り付けるセ
ンサーは、1個のみあっても、大人と子供の識別を行う
ことが可能となる。
【0020】以上のようにセンサーの各種の設置の仕方
により、自動販売機に近づいた人が大人であるのか、子
供であるのかの判断を行うことができるのである。大人
か子供かの判別を行った後に、自動販売機のスピーカー
又は液晶モニターから各種のアナウンスや放映を行う。
例えば、利用者が「子供」と判断されているのであれ
ば、「いらっしゃい!どの飲物がいいかな? お金を入
れてボタンを押してね。」というような気さくなもの、
「大人」であれば、「いらっしゃいませ。どの商品がご
希望ですか?硬貨を入れて選択ボタンを押して下さ
い。」というような具合にアナウンスを行う。
【0021】また、液晶モニターでは、誰も利用してい
ない時には、汎用的な飲料の宣伝VTRやイメージ的な
VTRを映し出しているが、子供が自動販売機の前に来
た時には、子供に人気のキャラクターを映し出し、大人
が自動販売機の前に来たならば、コーヒーや紅茶のお洒
落なイメージを想起させるようなVTRを映し出すよう
にし、利用する者に相応しい宣伝が可能となる。これ
は、広告宣伝にとって非常に有効な手段となり得る。同
時に利用者が子供ならば、子供向けの飲料、大人ならば
大人向けの飲料を薦めることもできる。音声でも、映像
でも可能である。
【0022】更に、硬貨等が自動販売機に投入される
と、液晶モニターを利用して商品の購入方法を説明す
る。特に、缶飲料ではなく、コップにコーヒーやジュー
スが注がれるタイプのものにおいては、例えば、コーヒ
ーにミルクを入れるか否か、砂糖を入れるか否か等、選
択の範囲が種々存在するため、図を同時に表示して詳細
な説明を行っている。ここでも、子供には「砂糖を入れ
ない時はこのボタンを押してね」「熱いからこぼさない
ように気を付けてね」、大人の場合には、「砂糖を入れ
ない場合はこのボタンを押して下さい」「熱くなってお
りますのでお気を付け下さい」というような、利用者に
見合った説明が可能となる。当然その絵柄も子供と大人
とで異なる雰囲気のものが使用できるのである。
【0023】同時に、マーケティングのための統計を取
るようにしておくこともできる。商品の購入者が子供な
のか大人なのかによって、また世代により人気度の異な
る商品というものが通常存在する。従来の自動販売機に
おいては、誰が、どのような人がその商品を購入したの
か全く分からなかったが、上記センサーの利用によりこ
れが可能となる。また、これをメモリーに記憶しておけ
ば、上記の「お薦めの商品」にリアルタイムにフィード
バックし、「只今、この商品が人気です」などのアナウ
ンスを子供、大人に分けて行うことが可能となるのであ
る。更に、景品払出機能付きの自動販売機などであれ
ば、設置者が任意に「子供に当たりやすく」又は「大人
に当たり易く」等の設定も可能となる。子供向け景品を
使用している場合などは、大人に当たってもあまり喜ば
れず、逆に大人向けの景品であっても、子供に当たって
もあまり喜ばれないことが予想されるからである。ま
た、遊戯機であれば、大人又は子供に応じてゲームの難
易度を変更することも可能となるのである。
【0024】図6は、上記実施形態に係る自動販売機の
機能部を説明する概略ブロック図である。30がCPU
(中央処理装置)を示し、自動販売機部インターフェイ
ス31を介して、各種表示部、商品選択ボタン、物品払
出機構、釣り銭払出機構、及び景品払出機構等の各種機
能部32に接続する。各種の表示部としては、販売可能
表示ランプ、売り切れ表示ランプ、釣り銭切れ表示ラン
プ、投入金額表示部等が挙げられる。また、CPU30
には、自動販売機の作動プログラムを搭載したROM3
4、及び、自動販売機制御用データ、売上データ、販売
数量データ、各種商品在庫管理データ、更には大人用嗜
好データや子供用嗜好データ等が記憶されたRAM35
が接続し、更に、音声デジタルデータ記憶装置36が接
続する。
【0025】更に、本願発明においては、CPU30
に、焦電型赤外線温度センサーを用いたセンサー10
a,10b,10c,10dが接続されることになる。
これらのセンサーの内から1個乃至3個を適宜組み合わ
せて自動販売機に設置し、これらのセンサーによる利用
者の感知に基づき、利用者が大人であるのか又は子供で
あるのかを識別する。この結果によって、CPU30
は、大人用又は子供用の何れかの広告宣伝用等の音声又
は映像、若しくは、各種の説明用等の音声又は映像を、
スピーカー42や液晶モニター44に送り込むことがで
きるのである。
【0026】即ち、CPU30は、センサー10a,1
0b,10c,10dからの情報を受けて大人と子供の
判別を行い、音声デジタルデータ記憶装置36から適宜
アナウンスすべき広告宣伝用等の音声デジタルデータを
ピックアップし、音声アナログ変換出力手段37を介し
て、スピーカー42から音声を出力することができる。
同様に、CPU30からの指令に基づきVTRインター
フェイス39を介して、VTR40,41から映像音声
信号切換手段43によって、液晶モニター44に映像信
号を送ることができるのである。これらのVTRには、
例えばVTR40には、大人用の映像音声信号が記録さ
れ、VTR41には子供用の映像音声信号が記録され、
CPU30からの指令により何れかが選択されて、液晶
モニター44から放映される。以上のようにして、本願
発明に係るサービス提供機械においては、利用者を識別
する機能を付加することによって、利用者が大人である
か又は子供であるかを識別し、それに応じた広告宣伝、
使用説明等を音声や映像により利用者に提供することが
できるものとなるのである。
【0027】他の種類のサービス提供機械としては、各
種の遊戯機が挙げられるが、上記の自動販売機の場合と
同様に各種の使用説明或いは広告宣伝等のための音声又
は映像を、子供向け、大人向けに分けてアナウンス又は
放映することが可能となる。また、例えば景品払出遊戯
機のようなものであれば、景品払出機能付き自動販売機
と同様、子供に当たり易い景品、大人に当たり易い景品
というように、当たりの確率を利用者に応じて変更する
ようなサービス提供の設定も可能である。子供にとって
そのゲーム機のゲーム操作が難しいもの、例えば反射神
経を多く必要とするもの等であれば、機械のセンサーが
利用者が子供であることを識別することによって、難易
度を下げるように設定することも当然可能である。
【0028】以上、実施の形態について説明したが、サ
ービス提供機械に設置するセンサーは、人を感知できる
種類のものであればどの様なものであってもよい。設置
するセンサーの数は、少なくとも1個あれば、大人と子
供の識別は可能である。設置するセンサーの取り付け高
さ、角度、感知範囲等は、適宜必要に応じて設定するこ
とができる。本願発明は、自動販売機又は遊戯機等の
他、硬貨等を機械に投入し、各種サービスの提供を受け
ることのできる自動機械であれば、如何なる種類のサー
ビス提供機械にも適用することができるものである。
【0029】
【発明の効果】本願発明の何れのものにおいても、利用
者が大人であるか子供であるかを識別することができ、
大人又は子供に応じて、広告宣伝や使用説明、景品の当
たる確率、又はゲームの難易度等を変更し、若しくは、
マーケッティングのための資料収集や統計を行うことが
可能となる。これにより、サービス提供機械における販
売促進又は利用促進を図ることができ、売上により貢献
することとなる。本願発明の第2のものにおいては、2
個のセンサーの共働により大人と子供を識別することが
可能となり、特に2個目のセンサーにより利用者が機械
の前方の特定領域に来たときに、利用者に応じた適切な
広告宣伝や使用説明等を行うことができる。本願発明の
第3のものにおいては、その3個目のセンサーを設置し
たことにより、利用者がまさに商品を購入しようとする
位置に立ったとき、或いは、利用者がその装置を使用し
ようとするときに、大人には大人向けの、子供には子供
向けの利用者に相応しい使用説明等が行われ、また更に
は、景品の当たる確率の変更や、ゲームの難易度の変更
等が行われうる。本願発明の第4のものにおいては、そ
の3個目のセンサーを犬や猫等の小動物の背丈よりもや
や高い位置に設け、他のセンサーとの共働によって、こ
れら小動物の感知を子供の感知と間違えることがなくな
り、犬や猫等の小動物の感知を排除することができるの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態に係る自動販売機に使用す
るセンサーの感知範囲を示す説明図であって、その
(A)が平面説明図、その(B)が側面説明図、その
(C)が感知範囲を制限した状態の側面説明図である。
【図2】本願発明の実施形態に係る自動販売機の側面説
明図であって、センサーを3個設置したものを示してい
る。
【図3】本願発明の実施形態に係る自動販売機の側面説
明図であって、センサーを2個設置したものを示してい
る。
【図4】本願発明の実施形態に係る自動販売機の側面説
明図であって、センサーを3個設置し、その内の1個の
センサーが犬や猫等の小動物の感知を排除するために設
置されたものを示している。
【図5】本願発明の実施形態に係る自動販売機の側面説
明図であって、センサーを1個のみ設置したものを示し
ている。
【図6】本願発明の実施形態に係る自動販売機の機能部
に関する概略ブロック図である。
【符号の説明】
10,10a,10b,10c,10d…センサー、1
2…遮蔽板、20…自動販売機、30…中央処理装置
(CPU)、31…自動販売機部インターフェイス、3
2…各種機能部、34…ROM、35…RAM、36…
音声デジタルデータ記憶装置、37…音声アナログ変換
出力手段、40,41…VTR、42…スピーカー、4
3…映像音声信号切換手段、44…液晶モニター、Pa
…大人、Pc…子供、Sa…宣伝時感知範囲、Sb…購
入時感知範囲、Ta…大人感知範囲、Tc…子供感知範

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動販売機や遊戯機等、金銭等を投入する
    ことにより商品の購入やゲーム等を行うことのできる各
    種サービス提供機械において、 人の存在を感知することのできる少なくとも1個のセン
    サーを機械の適宜位置に設置して、所定の大人の身長以
    上の領域を感知できるようにし、 このセンサーの感知の有無により利用者が大人であるか
    子供であるかを識別しうることを特徴とする利用者識別
    機能付きサービス提供機械。
  2. 【請求項2】機械の適宜位置に更に2個目のセンサーを
    設置し、この2個目のセンサーが機械の前方の所定地面
    領域を感知できるようにし、これら両方のセンサーが共
    に人の存在を感知したときに大人と識別し、この2個目
    のセンサーのみが人の存在を感知したときに子供と識別
    しうることを特徴とする請求項1に記載の利用者識別機
    能付きサービス提供機械。
  3. 【請求項3】機械利用時又は使用時等に利用者が位置す
    る地面領域を感知する更に3個目のセンサーを機械の適
    宜位置に設置し、この3個目のセンサーの感知に基づ
    き、利用者が機械利用時又は使用時等に位置する地面領
    域に存在することを識別しうることを特徴とする請求項
    2に記載の利用者識別機能付きサービス提供機械。
  4. 【請求項4】犬や猫等の小動物の背丈よりもやや高い所
    定の高さ位置に更に3個目のセンサーを設け、このセン
    サーがその取り付け位置よりも上方の領域を感知するこ
    とができ、このセンサーと他のセンサーとの共働感知に
    基づき、犬や猫等の小動物の存在の感知を除外しうるよ
    うにしたことを特徴とする請求項2に記載の利用者識別
    機能付きサービス提供機械。
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