JP2002310788A - 熱線センサシステム - Google Patents

熱線センサシステム

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JP2002310788A
JP2002310788A JP2001111012A JP2001111012A JP2002310788A JP 2002310788 A JP2002310788 A JP 2002310788A JP 2001111012 A JP2001111012 A JP 2001111012A JP 2001111012 A JP2001111012 A JP 2001111012A JP 2002310788 A JP2002310788 A JP 2002310788A
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ray sensor
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hot
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JP2001111012A
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English (en)
Inventor
Houei Sugiyama
朋英 杉山
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Atsumi Electric Co Ltd
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Atsumi Electric Co Ltd
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】物体がどの程度の距離の範囲内にあるかを正確
に識別して、人間に対して失報したり、小動物に対して
誤報したりすることを回避する。 【解決手段】第1の熱線センサは1つのツイン素子20
を備えており、そのゾーンは近距離に形成され、物体を
検知すると距離信号K=1を出力する。第2の熱線セン
サは3つのツイン素子を備え、その警戒ゾーンは縦方向
に形成される。信号処理部11は、比較器7からの信号
S1、比較器8からの出力S2、比較器9からの出力S
3、比較器22からの距離信号Kの何れか一つの信号が
「1」となったことを検知すると、そこから内部のタイ
マを起動し、このタイマがタイムアウトした時点でその
他の信号の値を認識し、S1、S2、S3、及び距離信
号Kの値に応じて真理値表に基づいて警報信号ASを出
力するか否かを判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焦電素子等の輻射
エネルギー検出素子を用いた熱線センサに係り、特に、
人間と小動物を識別することができる熱線センサシステ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、特開平6−75059号公
報において、小動物による誤報を回避できる熱線センサ
システムを提案した。以下、説明する。図5は前記特開
平6−75059号公報で提案した熱線センサシステム
の構成を示す図であり、図中、1、2、3はツイン素
子、4、5、6は増幅器、7、8、9は比較器、10は
周波数検出器、11は信号処理部、12は素子部を示
す。
【0003】素子部12は3つのツイン素子1、2、3
で構成されている。ツイン素子1は、図6に示すよう
に、二つの焦電素子1A,1Bが横方向に配置され、直
列に接続されており、これら二つの焦電素子1A、1B
の合成出力が増幅器4に入力される。ツイン素子2、3
についても同様である。そして、これらのツイン素子
1、2、3は、図6に示すように縦方向に配置されてい
る。なお、本明細書では、縦方向とは、当該熱線センサ
システムが天井に設置されているとしたとき、床面から
天井方向への高さ方向をいう。従って、横方向とは縦方
向と直交する方向をいう。
【0004】また、図5には図示していないが、素子部
12には反射鏡等からなる集光光学系が設けられてお
り、3つのツイン素子1、2、3はこの集光光学系の焦
点近傍に配置されている。そして、ツイン素子1、2、
3の像は、この集光光学系によって、素子部12から定
格距離Lだけ離れた位置では図7に示すように結像され
るものとする。この像が警戒ゾーンである。そして、こ
の集光光学系は、物体が定格距離Lの位置において0.5m
/sec 〜1.5m/sec の速度で警戒ゾーンを通過したとき
に、当該警戒ゾーンを形成しているツイン素子からは
0.5Hz〜 1Hzの周波数の信号が出力されるように設
計されているものとする。
【0005】なお、図7においてPは素子部12が配置
される位置を示す。また、1A′はツイン素子1の焦電
素子1Aによって形成される警戒ゾーンを示す。その他
の警戒ゾーンについても同様である。
【0006】さて、ツイン素子1、2、3からの出力信
号はそれぞれ増幅器4、5、6で増幅され、比較器7、
8、9に入力される。比較器7、8、9は入力されたア
ナログ信号を2値化するものであり、入力信号が所定の
閾値以上のときにハイレベルを出力する。
【0007】増幅器5の出力は周波数検出器10にも入
力される。周波数検出器10は入力信号が所定の周波数
成分、ここでは 1Hz以上の周波数成分を含むか否かを
検出し、入力信号に当該周波数成分が含まれている場合
にはハイレベル「1」を出力し、そうでない場合にはロ
ーレベル「0」を出力する。
【0008】この周波数検出器10の出力により物体が
定格距離Lの間のどの部分を横切ったかを識別すること
ができる。即ち、人間の歩行速度は、通常0.5m/sec 〜
1.5m/sec であるとされており、この速度で定格距離L
の位置で警戒ゾーン2A′及び2B′を横切った場合に
は、ツイン素子2からは 0.5Hz〜 1Hzの周波数の信
号が出力される。また、定格距離の半分の距離であるL
/2の位置でツイン素子2による警戒ゾーンを同じ速度
で横切った場合には、この距離においては警戒ゾーンの
大きさは定格距離における大きさの半分になるから、ツ
イン素子2の出力信号の周波数は2倍となり、 1〜 2H
zの周波数成分を含む電圧が出力されることになる。従
って、周波数検出器10の出力がハイレベル「1」なら
物体は素子部12からL/2の距離の範囲内を横切った
ことになり、ローレベル「0」なら物体はL/2〜Lの
範囲内を横切ったことが分かる。
【0009】このような周波数検出器10はハイパスフ
ィルタや比較器等で構成することができることは当業者
に明らかであろう。また、この周波数検出器10が中央
に配置されるツイン素子2の信号系に設けられるのは、
物体が通過するときには、ツイン素子1による上段の警
戒ゾーンを通過したとしても、ツイン素子3による下段
の警戒ゾーンを通過したとしても、人間であればツイン
素子2による中段の警戒ゾーンは必ず通過するであろう
という考え方に基づくものであるが、要するに物体が横
切った位置が素子部12からどの程度の距離の範囲であ
るかが識別できればよいから、どのツイン素子の信号系
に配置されてもよいものである。
【0010】信号処理部11は、比較器7からの出力S
1、比較器8からの出力S2、比較器9からの出力S
3、及び周波数検出回路10からの出力Fを取り込み、
図8に示す真理値表に従って警報信号ASの出力処理を
行うものであり、マイクロプロセッサあるいは論理回路
で構成される。
【0011】図8において、番号1〜3はF=1の場
合、即ち物体が素子部12の位置PからL/2までの距
離の範囲内を横切った場合を示し、このときにはS1,
S2,S3の全てが「1」、即ち3つのツイン素子1、
2、3による全ての警戒ゾーンが横切られた場合にのみ
信号処理部11は人間が侵入したとして、ハイレベル
「1」を出力する。これが警報信号ASである。これは
逆にいえば、S1とS2のみが「1」である場合、及び
S2とS3のみが「1」である場合には小動物が通過し
たと判断するということであり、このとき小動物として
判断される物体の縦方向の大きさは、最大(b+c)と
なる。
【0012】また、図8において番号4〜9はF=0の
場合、即ち物体が素子部12の位置PからL/2〜Lの
間を横切った場合を示し、このときには信号処理部11
は、S1のみが「1」の場合、S2のみが「1」の場
合、S3のみが「1」の場合の3つの場合は小動物とし
て警報信号ASは出力しないが、その他の場合は人間が
侵入したとして警報信号ASを出力する。従って、この
とき小動物として判断される物体の縦方向の大きさは、
最大(b+c)である。なお、S1とS3のみが「1」
の場合は人間であるとは考えられないので図8に示す真
理値表には設定されていないものである。
【0013】以上のように、この熱線センサシステムで
は、物体が素子部12の位置PからL/2までの距離の
範囲内を横切ったと判断される場合には、人間の縦方向
の大きさは図7のhよりは大きいものと定められ、小動
物の縦方向の大きさはh未満と定められており、物体が
素子部12の位置PからL/2〜Lの間を横切ったと判
断される場合には、人間の縦方向の大きさは図7のHよ
りは大きなものと定められ、小動物の縦方向の大きさは
H未満と定められているのである。なお、図7中のhと
Hは、素子部12からの距離が倍違うので、h=H/2
の関係にあることは明らかであろう。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た熱線センサシステムでは、素子部12からの物体の距
離を、ツイン素子の出力信号の周波数に基づいて識別し
ている、即ち物体の動きの速度に基づいて識別している
ので、物体の移動速度が設計値である0.5m/sec〜1.5m
/sec の範囲内でない場合には、小動物を人間と誤って
判断して警報信号ASを出力してしまったり、あるいは
人間を小動物と誤って判断してしまって警報信号ASを
出力しなかったりする場合がある。
【0015】例えば、図5に示す構成の熱線センサシス
テムにおいて、縦方向の大きさが図7のHより若干大き
い人間が、定格距離Lの位置で素早く動いているとし、
このとき周波数検出器10の出力Fが「1」であるとす
ると、信号処理部11は、当該物体は素子部12からL
/2までの範囲内にあると識別してしまう。そしてこの
場合には、S1、S2、S3の全てが「1」の場合にの
み当該物体は人間であると判断されるのであるが、この
ときにこの人間が定格距離Lの位置で実際に横切る警戒
ゾーンは、ツイン素子1とツイン素子2による警戒ゾー
ンか、あるいはツイン素子2とツイン素子3による警戒
ゾーンかの何れかであり、ツイン素子1、2、3の全て
のツイン素子による警戒ゾーンを横切ることはない。こ
のことは図7における定格距離Lの位置での警戒ゾーン
の大きさとHの関係から明らかである。従って、この場
合には、信号処理部11は、F=1であり、しかもS
1、S2、S3の全てが「1」ではないので、警報信号
ASは出力されないことになる。つまり、この場合には
人間であっても警報信号ASが出力されないので失報と
なるのである。
【0016】また、図5に示す構成の熱線センサシステ
ムにおいて、縦方向の大きさが図7のhより若干小さい
小動物が、定格距離Lの半分の距離の位置でゆっくり動
いているとし、このとき周波数検出器10の出力Fが
「0」であるとする。このとき、信号処理部11は、当
該物体は素子部12からL/2より遠くの位置にあると
識別してしまう。そしてこの場合には、少なくともS1
=S2=1またはS2=S3=1が成立すれば当該物体
は人間であると判断されることになる。そして、このと
きにこの小動物は、当該定格距離Lの半分の距離の位置
において、少なくとも、ツイン素子1とツイン素子2に
よる警戒ゾーン、またはツイン素子2とツイン素子3に
よる警戒ゾーンの何れかを実際に横切ることになる。こ
のことは図7における定格距離Lの半分の距離L/2の
位置での警戒ゾーンの大きさとhの関係から明らかであ
る。従って、この場合には、信号処理部11は、F=0
であり、しかも、少なくとも、S1=S2=1、または
S2=S3=1の何れかが成立するので、警報信号AS
を出力することになる。つまり、この場合には小動物が
人間と判断されて警報信号ASが出力されてしまうので
ある。これは誤報である。
【0017】以上のように、図5に示す従来の熱線セン
サシステムでは、素子部12からの物体の距離を、ツイ
ン素子の出力信号の周波数に基づいて識別しているの
で、小動物を人間と誤って判断してしまったり、あるい
は人間を小動物と誤って判断してしまう場合があるので
ある。
【0018】そこで、本発明は、物体が素子部からどの
程度の距離の範囲内にあるかを従来より正確に識別し
て、人間に対して失報したり、小動物に対して誤報した
りすることを回避できる熱線センサシステムを提供する
ことを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の熱線センサシステムは、1つのツ
イン素子が配置され、物体が当該熱線センサシステムか
ら横方向にどの距離の範囲にあるかを識別するための第
1の熱線センサと、3つのツイン素子が配置され、それ
ら3つのツイン素子による警戒ゾーンが縦方向に形成さ
れるようになされた第2の熱線センサとを備えることを
特徴とする。請求項2記載の熱線センサシステムは、1
つのツイン素子が配置され、物体が当該熱線センサシス
テムから横方向にどの距離の範囲にあるかを識別するた
めの第1の熱線センサと、3つのツイン素子が配置さ
れ、それら3つのツイン素子による警戒ゾーンが縦方向
に形成されるようになされた第2の熱線センサと、前記
第1の熱線センサからの距離信号と、前記第2の熱線セ
ンサの3つのツイン素子の出力信号に所定の処理を施し
た信号に基づいて、検知した物体が人間か小動物かを判
断し、人間であると判断される場合にのみ警報信号を出
力する信号処理部とを備えることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明に係る熱線セ
ンサシステムの一実施形態の正面図を示す図である。こ
の熱線センサシステム30は、第1の熱線センサ31、
第2の熱線センサ33の2つの熱線センサを備えてい
る。第1の熱線センサ31は集光光学系としての反射ミ
ラー32を備えており、その焦点近傍には1つのツイン
素子20が配置されている。同様に、第2の熱線センサ
34は集光光学系としての反射ミラー34を備えてお
り、その焦点近傍には3つのツイン素子からなる素子部
12が配置されている。なお、図1中35はカバーを示
している。また、図1において、図5に示すものと同等
なものについては同一の符号を付している。
【0021】第2の熱線センサ33の反射ミラー34は
角度調整可能となされている。後述するところから明ら
かなように、第2の熱線センサ33の反射ミラー34に
よって形成されるゾーンは移動物体を検知するための警
戒ゾーンとなるので、当該熱線センサシステム30が設
置される場所の広さ等に応じて可変する必要があるから
である。しかし、第1の熱線センサ31は、移動物体が
第2の熱線センサ33の素子部12から横方向にどの程
度の距離の範囲にあるかを識別するために用いるだけで
あるので、第1の熱線センサ31の反射ミラー32は固
定していてよいものである。
【0022】図2は熱線センサシステム30の電気的な
ブロック構成を示す図であり、図中、20はツイン素
子、21は増幅器、22は比較器を示す。図2におい
て、図5に示すものと同等なものについては同一の符号
を付して重複する説明を最小限にとどめることにする。
【0023】第1の熱線センサ31のツイン素子20は
上述した通りであり、増幅器21、比較器22は、それ
ぞれ、増幅器4、比較器7と同じである。従って、第1
の熱線センサ31のツイン素子20の出力信号は増幅器
21で増幅され、比較器22に入力され、比較器22で
2値化される。そして、比較器22は、入力信号が所定
の閾値以上のときにハイレベル「1」を出力し、入力信
号が所定の閾値未満の場合にはローレベル「0」を出力
する。この比較器22の出力を距離信号Kと称すること
にする。
【0024】いま、例えば、第1の熱線センサ31の反
射ミラー32によるゾーンが、図3の斜線部で示すよう
に、熱線センサシステム30の直下から、横方向に、第
2の熱線センサ33の定格距離Lの半分のL/2の距離
まで形成されているものとすると、物体が図3の斜線部
に侵入した場合には比較器22の出力である距離信号K
の値は「1」となり、それ以外の場合には距離信号Kの
値は「0」となる。なお、以下の説明では、図3に記載
したように、第1の熱線センサ31によって形成された
ゾーンの範囲内を近距離と称し、それより遠くの距離範
囲を遠距離と称す。
【0025】第2の熱線センサ33の電気的ブロック構
成は、図5の構成から周波数検出器10を除いた構成で
ある。従って、第2の熱線センサ33の素子部12を構
成する3つのツイン素子1、2、3は図6に示すと同じ
く縦方向に配置されている。そして、ツイン素子1、
2、3の像は、反射ミラー34によって、図7に示すよ
うに結像される。これが警戒ゾーンとなる。そして、こ
の第2の熱線センサ33による警戒ゾーンは、近距離か
ら遠距離まで形成されている。
【0026】信号処理部11は、比較器7からの信号S
1、比較器8からの出力S2、比較器9からの出力S
3、比較器22からの距離信号Kの何れか一つの信号が
「1」となったことを検知すると、そこから内部のタイ
マ(図2には図示せず)を起動し、このタイマがタイム
アウトした時点でその他の信号の値を認識し、S1、S
2、S3、及び距離信号Kの値に応じて図4に示す真理
値表に基づいて警報信号ASを出力するか否かを判断す
る。なお、図4に示す真理値表は、第1の熱線センサ3
1によるゾーンが図3の斜線部で示すように形成されて
いる場合に対応するものであり、図8に示す真理値表の
FをKに置き換えたものである。また、タイマのタイム
アウト時間Tは任意に設定することができるが、あまり
長くすると物体が第2の熱線センサ33の定格距離Lの
範囲内から外れてしまうことも考えられるので、長くて
も数秒程度とすればよい。
【0027】例えば、いま、S3が「1」になったとす
ると、信号処理部11はS3が「1」になったことを認
識すると共に、タイマを起動させ、タイマがタイムアウ
トした時点で、その他のS1、S2、Kの各信号の値を
認識する。このとき、S1=S2=S3=K=1であっ
たとすると、真理値表ではAS=1であるから、信号処
理部11は警報信号を出力する。つまり、この場合に
は、当該物体は近距離にあり、しかも第2の熱線センサ
33の3つのツイン素子による警戒ゾーンを横切ってい
るので、人間と判断される。
【0028】しかし、タイマがタイムアウトした時点
で、S1=0、S2=S3=K=1であったとすると、
真理値表ではAS=0であるから、信号処理部11は警
報信号を出力しない。即ち、この場合には、当該物体は
近距離にあり、しかも第2の熱線センサ33のツイン素
子2とツイン素子3による警戒ゾーンしか横切っていな
いので、人間とは判断されず、小動物と判断される。
【0029】このように、この熱線センサシステムで
は、物体が近距離にあるか、遠距離にあるかの識別を、
従来のように物体の移動速度に基づいて行うのではな
く、距離信号Kの値によって、即ち第1の熱線センサ3
1が物体を検知したか否かによって行っているので、物
体が近距離にあるのか、遠距離にあるのかを正確に識別
することができ、従来のように人間に対して失報した
り、小動物に対して誤報したりすることを回避すること
ができる。
【0030】例えば、この熱線センサシステム30にお
いて、縦方向の大きさが図7のHより若干大きい人間
が、定格距離Lの位置で素早く動いているとする。この
とき当該人間は第1の熱線センサ31には検知されない
からK=0である。そしてこの場合には、この人間は定
格距離Lの位置において、第2の熱線センサ33のツイ
ン素子1とツイン素子2による警戒ゾーンか、あるいは
ツイン素子2とツイン素子3による警戒ゾーンかの何れ
かを横切るので、S1=S2=1またはS2=S3=1
を満足することになる。従って、この場合には真理値表
によりAS=1であり、信号処理部11は警報信号を出
力するので、従来のように失報することはない。
【0031】また、縦方向の大きさが図7のhより若干
小さい小動物が、定格距離Lの半分の距離の位置でゆっ
くり動いているとすると、このとき当該小動物は第1の
熱線センサ31に検知されるからK=1である。そして
この場合には、この小動物は定格距離Lの半分の距離の
位置において第2の熱線センサ33のツイン素子1とツ
イン素子2による警戒ゾーンか、あるいはツイン素子2
とツイン素子3による警戒ゾーンかの何れかを横切るの
で、S1=S2=1またはS2=S3=1を満足するこ
とになる。従って、この場合には真理値表によりAS=
0であり、信号処理部11は警報信号を出力しないの
で、従来のように誤報となることはない。
【0032】以上本発明の一実施形態について説明した
が、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく種
々の変形が可能である。例えば、上記の説明では第1の
熱線センサ31によるゾーンは近距離に形成するものと
したが、遠距離に形成するようにしてもよい。ただし、
その場合の真理値表は図4のKの「1」と「0」とを入
れ換えたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱線センサシステムの一実施形態
の正面図を示す図である。
【図2】本発明に係る熱線センサシステム30の電気的
なブロック構成を示す図である。
【図3】第1の熱線センサ31の反射ミラー32によっ
て形成するゾーンの例を示す図である。
【図4】図2の信号処理部11が行う処理の真理値表の
例を示す図である。
【図5】本出願人が特開平6−75059号公報におい
て提案した熱線センサシステムの構成を示す図である。
【図6】図5の素子部12の3つのツイン素子の配置を
示す図である。
【図7】図5の構成で形成される警戒ゾーンの例を示す
図である。
【図8】図5の信号処理部11が行う処理の真理値表の
例を示す図である。
【符号の説明】
1、2、3、20…ツイン素子 4、5、6、21…増幅器 7、8、9、22…比較器 10…周波数検出器 11…信号処理部 12…素子部 30…熱線センサシステム 31…第1の熱線センサ 32…第1の熱線センサ31の反射ミラー 33…第2の熱線センサ 34…第2の熱線センサ33の反射ミラー 35…カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G065 AA04 AB02 BC05 BD06 DA20 5C084 AA02 AA07 AA14 BB05 CC17 DD43 DD44 DD47 DD62 DD89 EE01 GG21 GG54 GG57 GG68

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つのツイン素子が配置され、物体が当該
    熱線センサシステムから横方向にどの距離の範囲にある
    かを識別するための第1の熱線センサと、 3つのツイン素子が配置され、それら3つのツイン素子
    による警戒ゾーンが縦方向に形成されるようになされた
    第2の熱線センサとを備えることを特徴とする熱線セン
    サシステム。
  2. 【請求項2】1つのツイン素子が配置され、物体が当該
    熱線センサシステムから横方向にどの距離の範囲にある
    かを識別するための第1の熱線センサと、 3つのツイン素子が配置され、それら3つのツイン素子
    による警戒ゾーンが縦方向に形成されるようになされた
    第2の熱線センサと、 前記第1の熱線センサからの距離信号と、前記第2の熱
    線センサの3つのツイン素子の出力信号に所定の処理を
    施した信号に基づいて、検知した物体が人間か小動物か
    を判断し、人間であると判断される場合にのみ警報信号
    を出力する信号処理部とを備えることを特徴とする熱線
    センサシステム。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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