JPH09198578A - 赤外線人体検知器 - Google Patents

赤外線人体検知器

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JPH09198578A
JPH09198578A JP8034158A JP3415896A JPH09198578A JP H09198578 A JPH09198578 A JP H09198578A JP 8034158 A JP8034158 A JP 8034158A JP 3415896 A JP3415896 A JP 3415896A JP H09198578 A JPH09198578 A JP H09198578A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小動物,虫、冷暖房器の冷風,熱風、太陽
光、電波,ノイズ等の外来雑音等の影響を排除した赤外
線人体検知器。 【構成】 人体の移動方向に沿って、赤外線エネルギー
を集光する光学系を所定の間隔を隔てて複数個配列し、
一対とする光学系の検知ビームは、人体が横切る面の縁
部は互いにほぼ平行で、かつ検知軸の角度は垂直方向が
互いに異なるように設定する。各光学系に所定のレベル
以上の入力変動があった場合に起動する時限回路と、前
記一対の光学系における時限回路の起動時間差をパルス
化し、一定のパルス幅以上のパルスを弁別する回路と、
制御回路と警報装置とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人体等から放射する赤
外線エネルギーを検出して、人体の移動を検出する防犯
用人体検知器に関する。
【0002】
【従来の問題点】この種の赤外線検知器は、監視領域の
背景、即ち、床,壁等の表面から放射される赤外線エネ
ルギー量を常時監視しており、その監視領域が前記背景
温度とは異なる温度の移動物体で遮られると、背景領域
から放射される赤外線エネルギーの総量は変動し、一定
量以上の変動に基ずいて、監視領域内に移動物体が侵入
したことを認識する。しかしながら、従来の赤外線検知
器では、監視領域を限定することができないので、赤外
線検知器の検知ビームは床面を徘徊するネズミ,猫等の
小動物に対してまで検知して警報を発する(誤報を出
す)ことがあった。また、監視領域内の物体または赤外
線検知器自体の筺体が、すき間風や暖冷房器による冷
風,熱風、または太陽光の直射,反射等の影響を受けて
冷却または加熱され誤報を出す場合があった。また、電
波,電気ノイズ,雷サージ等が電源線,信号線または内
部の電子部品等に誘導し誤報を出す場合があった。ま
た、検知器筺体の光学系前面部を虫が這いずり回ること
により誤報を出す場合があった。これらの問題を解決す
るために種々の提案がなされている。例えば、小動物に
対しては、検知ビームが床面に投影する視野面積に対
し、小動物が遮る面積の割合を小さく(視野欠けを小さ
く)する方法があるが、背景温度の季節的な変化で小動
物との温度差が大きくなると、誤報を出す場合があっ
た。また、小動物が、机,椅子等の高い所に上って検知
器に接近すると、視野欠けは大きくなり誤報を出す場合
があった。また、すきま風,暖冷房器による冷風,熱
風、太陽光等、検知ビームを入退出せず、赤外線検出素
子に時差無しに入力する外乱に対しては、赤外線検出素
子を互いに逆接続し、同相で入力した場合は互いに相殺
させ、不平衡出力のみを取り出すようにしたツイン方式
が採用されているが、ツイン素子は完全に平衡がとれて
いないので、太陽光等の強烈なエネルギーが赤外線検出
素子に直接入射するような場合には効果は無く、またツ
イン素子の配列方向に沿って小動物が移動する場合にも
効果は無い。これらを解決する方法として、ツイン素子
を上下の2段にしたダブルツイン方式が提案されてい
る。このダブルツイン方式では、上段は人体の胸または
腰の高さに、下段は脚の高さ位を見るように設定し、上
下2段の各不平衡出力が同相であるときに警報出力を発
するようになっている。しかし、検出素子は1パッケー
ジ上に収納されているため、光学系前面の筺体に虫等が
這いずり回る場合には誤報を出す虞があり、また、床面
に投影する視野範囲は、隣り合わせで接近しているの
で、誤報を出さないようにするための処理は複雑になり
高価である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来装
置の問題点を解決するためになされたものであり、その
目的とするところは、小動物,すきま風,暖冷房器によ
る冷風,熱風、太陽光の直射,反射、電波,電気ノイ
ズ,雷サージおよび虫の這いずり等による誤報を排除し
た、極めて信頼生の高い赤外線人体検知器を安価に提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明は、人体等から放射する赤外線エネル
ギーを、集光ミラーにより赤外線検出素子に集光する光
学系を用い、前記光学系を人体の移動方向に沿って所定
の間隔を隔てて配列した複眼式赤外線人体検知器であっ
て、一対の光学系における検知ビームは、人体が横切る
面の縁部は互いにほぼ平行になるように設定し、かつ前
記一対の光学系の検知軸の角度は、互いに垂直方向が異
なるように設定する。前記各光学系は、所定のレベル以
上の入力変動があった場合に起動する時限回路を有し、
前記一対の光学系の時限回路の起動時間差が所定のパル
ス幅を越える場合に、前記一対の光学系の時限回路のA
ND出力に基ずいて、警報装置から警報を出力させるよ
うにしたことを特徴とするものであり、また、人体等か
ら放射する赤外線エネルギーを、集光ミラーにより赤外
線検出素子に集光する光学系を用い、前記光学系を人体
の移動方向に沿って所定の間隔を隔てて配列した複眼式
赤外線人体検知器であって、一対の光学系における検知
ビームは、人体が横切る面の縁部は互いにほぼ平行にな
るように設定し、かつ前記一対の光学系の検知軸の角度
は、互いに垂直方向が異なるように設定する。前記各光
学系は、所定のレベル以上の入力変動があった場合に起
動する時限回路を有し、前記一対の光学系において、光
学系1aの時限回路の入力と光学系1bの時限回路の出
力をAND構成し、かつ光学系1aの時限回路の出力と
光学系1bの時限回路の入力をAND構成し、前記一対
の光学系の時限回路の起動時間差が、所定のパルス幅を
越える場合に、前記AND構成した出力に基ずいて、警
報装置から互いに異なる抵抗値の抵抗を出力させるよう
にしたことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】本発明のように、人体の移動方向に沿って複数
の光学系を所定の間隔を隔てて配列し、一対の光学系に
おける検知ビームは、人体が横切る面の縁部は互いにほ
ぼ平行になるように設定し、かつ前記一対の光学系の検
知軸の角度は、互いに垂直方向が異なるように設定す
る。前記各光学系は、所定のレベル以上の入力変動があ
った場合に起動する時限回路を有し、前記一対の光学系
の時限回路の起動時間差が、所定のパルス幅を越える場
合に、前記一対の光学系の時限回路のAND出力に基ず
いて、警報装置から警報を出力させることにより、監視
領域は人体が移動する範囲に限定することができ、小動
物に対しては誤報を出す条件を厳しくすることができ
る。また、一対の光学系に入力する赤外線エネルギー
が、時差的に検出されたときのみ出力するようにしてい
るので、すきま風,暖冷房器による冷風,熱風、太陽光
の直射,反射,電波,電気ノイズ,雷サージ等、時差無
し入力による誤動作は排除される。また、各光学系は所
定の間隔を隔てて配列されているので、虫等の筐体這い
ずりによる誤報は大幅に軽減される。また、一対の光学
系において、光学系1aの時限回路の入力と光学系1b
の時限回路の出力をAND構成し、かつ光学系1aの時
限回路の出力と光学系1bの時限回路の入力をAND構
成し、前記一対の光学系の時限回路の起動時間差が、所
定のパルス幅を越える場合に、前記AND構成した出力
に基ずいて、警報装置から互いに異なる抵抗値の抵抗を
出力させることにより、特に、監視方式を面警戒式とし
た場合に大きな効果を奏する。即ち、人体の移動方向を
特定することができ、各移動方向を互いに異なる抵抗値
の抵抗で警報装置から出力することにより、防犯上グレ
ードの高い情報を極めて安価に提供することが可能にな
る。また、監視領域は単純になるので、小動物対策は容
易になる。
【0006】
【実施例】以下、本発明を実施例として掲げた図面を参
照して説明する。同一数字で補助文字を付した要素は同
一機能を有するため、補助文字付きの説明は省略する。
図1は本発明の一実施例回路図である。1は光学系で、
集光ミラー,赤外線検出素子,インピーダンス変換回路
等で構成し、集光ミラーによって定まる監視領域の背
景、即ち、床,壁等の表面から放射される赤外線エネル
ギー量を常時赤外線検出素子に集光しており、前記監視
領域がこれまでの背景温度とは異なる移動物体で遮られ
ると、背景領域から放射される赤外線の総量は変動し、
変動分は赤外線検出素子により電気信号に変換されて増
幅回路2で増幅される。前記変動分はウインドコンパレ
ータ回路3で設定する正負のしきい値を越えると、OR
ゲート4は出力し時限回路7を起動させる。排他的論理
和ゲート8は、前記時限回路7a,7bの起動時間差を
パルス化し、パルス幅弁別回路12は前記パルスが所定
のパルス幅以上であるかどうかを判定する。前記パルス
が所定のパルス幅以上の場合は、制御回路16は制御信
号を送出する。出力ANDゲート17及び18は前記制
御信号によりゲートを開き、警報装置19は前記AND
ゲート17または18の結果に基ずいて警報信号を出力
する。なお、前記時限回路7a,7bの起動時間差が所
定のパルス幅以下の場合は、制御回路16は制御信号を
送出しないため、前記出力ANDゲート17及び18の
ゲートは閉じたままである。
【0007】図2は、本発明の一対の光学系の検知ビー
ムを説明する図であり、(a)は平面図,(b)は側断
面図である。1は壁面取付型の赤外線人体検知器で、2
0及び21は一対の光学系1a及び1bの検知ビームで
ある。人体が検知ビーム20及び21を横切る面の縁部
は、平面図(a)に示すように20a及び21a,20
b及び21bで互いにほぼ平行であり、各検知ビームの
縁部の間隔D1及びD2はほぼ等しくなるように設定さ
れている。人体が検知ビームを矢印A方向に横切るとき
は、20a及び20aが検知ビームの前縁となり、矢印
A方向と反対側から横切るときは、21b及び20bが
検知ビームの前縁となる。前記一対の光学系による検知
ビームの検知軸の角度は、側断面図(b)に示すように
垂直方向が互いに異なるように設定されている。検知ビ
ーム20が床面に投影する視野範囲は、側断面図(b)
に示すように位置P1〜P1’の範囲であり、この範囲
に小動物が徘徊すると光学系1aは検出信号を出す虞が
ある。同様に検知ビーム21が小動物により検出信号を
出す虞がある範囲は、位置P2〜P2’の範囲である。
本機器を図2(b)に示すように、人体の胸部の高さH
2の位置に設置することにより、検知ビーム21と脚部
の高さH1との交点の距離L1までを監視領域にするこ
とができる。上記のように、一対の光学系1a及び1b
の検知ビームの検知軸を、互いに垂直方向に異なって設
定することにより、床面に投影する各検知ビームの視野
範囲は離すことができ、また、前記2検知ビームのAN
D出力を取り出すことにより、人体の横切りに対しては
監視領域を限定するとともに、小動物による誤報は極め
て起こし難くくすることができる。上記で、小動物が誤
報を発生させる条件は、小動物が前記いずれかの検知ビ
ームが床面に投影する視野範囲を通過後、所定の時間以
内に他方の検知ビームが床面に投影する視野範囲に移動
することになり、前記2つの床面に投影する視野範囲が
離れる程、小動物が誤報を発生させる確率は小さくな
る。また、監視領域L1を越えた部分の検知ビーム20
または21を、壁等で遮って物理的に視野範囲が床面に
投影しないようにすれば、小動物による誤報は完全に排
除される。
【0008】図3及び図4は、図1に示した一実施例回
路の各部の動作波形図である。図3は、時限回路7a及
び7bの起動時間差T1が所定のパルス幅T3を越えて
いる例で、図4は、所定のパルス幅T3以下の例であ
る。パルス幅T3は光学系1aと1bの離隔距離及び検
出しようとする人体の最高移動速度により定める。例え
ば、光学系1aと1bの離隔距離を10cm,検出しよ
うとする人体の最高移動速度を5m/sとすると、パル
ス幅T3は20msとなる。
【0009】以下、図1の一実施例回路について、図3
及び図4の各部の動作波形を参照して詳細な説明をす
る。各光学系1a及び1bを出た信号は、増幅回路2a
及び2bによって増幅されてウインドコンパレータ回路
3a及び3bに入力し、前記ウインドコンパレータ回路
の正負のしきい値を越えた信号は、検出信号として波形
整形されてORゲート4a及び4bに入力する。図3
(a),(b)は、図2(a)に示した監視領域を、人
体が矢印A方向に検知ビーム20から21を横切ったと
きのORゲート4a及び4bの出力である。また、図4
(a),(b)は、人体の移動以外の原因でORゲート
4a及び4bに出力が現れた例である。
【0010】前記ORゲート4a及び4bの各出力は、
それぞれ時限回路7a及び7bを構成する単安定マルチ
バイブレータ5a及び5bの各トリガ端子Aに入力す
る。前記単安定マルチバイブレータ5a及び5bは、各
トリガ端子Aに入力する信号の立ち上がりに同期して、
それぞれ図3及び図4の(c),(d)に示すように、
各出力端子Qからそれぞれパルス幅T2及びT2’のパ
ルスを発生する。パルス幅T2及びT2’は、光学系1
aと1bの離隔距離及び検出しようとする人体の最低移
動速度によって定まり、各パルス幅T2,T2’はでき
るだけ等しくすることが望ましい。例えば、光学系1a
と1bの離隔距離を10cm,検出しようとする人体の
最低移動速度を0.2m/sとすると、前記時限回路7
a及び7bのパルス幅T2及びT2’は500msにな
る。したがって、単安定マルチバイブレータ5a及び5
bの出力パルス幅は、500msになるようにコンデン
サーC1,C2及び抵抗R1,R2等によって調節す
る。
【0011】時限回路7a及び7bの起動時間差T1
は、前記単安定マルチバイブレータ5a及び5bの各立
ち上がりの時間間隔を測定することにより求められる。
本実施例では、前記単安定マルチバイブレータ5a及び
5bの各パルス出力を排他的論理和ゲート8を通して、
前記単安定マルチバイブレータ5a及び5bの各出力が
不一致となる時間帯を抽出し、この時間帯が所定のパル
ス幅T3を越えているかどうかをパルス幅弁別回路12
で判定している。前記パルス幅弁別回路12は、前記不
一致の時間帯が所定のパルス幅T3を越えていれば出力
し、パルス幅T3以下の場合は出力はしない。図3及び
図4の(e)は排他的論理和ゲート8の出力で、前記単
安定マルチバイブレータ5a及び5bの各出力が不一致
のときは“H”を出力することを示している。前記パル
ス幅弁別回路12は、単安定マルチバイブレータ9,D
フリップフロップ10及びインバータ11で構成され、
単安定マルチバイブレータ9は、前記排他的論理和ゲー
ト8の出力の立ち上がりに同期して、図3及び図4の
(f)に示すように、出力端子Qからパルス幅T3のパ
ルスを発生する。このパルスは、Dフリップフロップ1
0のクロック端子CKに入力し、当該Dフリップフロッ
プ10の端子Dに入力した前記排他的論理和ゲート8の
出力が、図3(e)に示すようにパルス幅T3よりも長
いときは、パルス幅T3の立ち下がりに同期して、図3
(g)に示すように、前記Dフリップフロップ10の出
力端子Qに“H”を出力する。前記Dフリップフロップ
10の端子Dに入力した前記排他的論理和ゲート8の出
力が、図4(e)に示すようにパルス幅T3よりも短い
ときは、前記パルス幅T3の立ち下がり時点における前
記Dフリップフロップ10の端子Dは“L”になってい
るので、前記Dフリップフロップ10の出力端子Qは、
図4(g)示すように“L”のままで変化はない。
【0012】パルス幅弁別回路12は、Dフリップフロ
ップ10の出力端子Qから出力し、制御回路16を構成
するDフリップフロップ15のクロック端子CKに入力
する。他方、Dフリップフロップ15の端子Dは、図
3,図4の(h)に示すように、時限回路7a及び7b
が起動中は、NORゲート13,インバータ14によっ
て“H”にされているので、前記Dフリップフロップ1
5のクロック端子CKの立ち上がりに同期して、当該出
力端子Qから、図3(i)に示すように制御信号“H”
がANDゲート17,18a及び18bの各入力端子に
送出される。この制御信号“H”は、前記Dフリップフ
ロップ15のクリア端子CLが“H”にされるまで継続
する。従って、ANDゲート17は、図3(j)に示す
ように、時限回路7a及び7bの起動時間差T1がパル
ス幅T3以上のときに、時限回路7aのパルス幅T2と
時限回路7bのパルス幅T2’とのANDで出力する。
前記起動時間差T1がパルス幅T3以下のときは、前記
パルス幅T3の立ち下がり時点における前記Dフリップ
フロップ10の端子Dは“L”になっているため、前記
Dフリップフロップ10の出力端子Qは、図4(g)に
示すように“L”のままである。したがって、出力制御
回路16のDフリップフロップ15の出力端子Qは、図
4(i)に示すように制御信号は出力せず、ANDゲー
ト17も図4(j)に示すように出力はない。なお、時
限回路7a及び時限回路7bの起動時間差T1がパルス
幅T3以上であっても、パルス幅T2が起動中にパルス
幅T2’が起動しなければ、ANDゲート17の出力は
ない。結局、ANDゲート17が出力する条件は、一対
の光学系に赤外線エネルギーがパルス幅T3以上の時間
差で入力し、一方の時限回路のパルス幅T2(T2’)
が起動中に、他方の時限回路のパルス幅T2’(T2)
が起動するときになる。なお、人体が光学系1bから光
学系1aの方へ移動した場合でも、前記と同様に説明が
できるので説明は省略する。
【0013】次に、図1の一対の光学系1a及び1bに
おいて、光学系1aの時限回路7aの出力と光学系1b
の時限回路7bの入力をAND構成した回路動作につい
て説明する。これは図2(a)で、人体が光学系1aか
ら光学系1bへ移動した方向を識別する回路で、出力は
ANDゲート18bによって得られる。ANDゲート1
8bは、ORゲート4bの出力、時限回路7aの単安定
マルチバイブレータ5aの出力端子Qの出力及び制御回
路16のDフリップフロップ15の出力端子Qの出力を
入力とした3入力ANDゲートで構成されている。時限
回路7a及び7bの起動時間差T1が、所定のパルス幅
T3を越える場合は、Dフリップフロップ15の出力端
子Qは、図3(i)に示すように“H”になるので、A
NDゲート18bは、ORゲート4bの出力と単安定マ
ルチバイブレータ5aの出力端子Qの出力とのANDで
出力される。例えば、人体が光学系1aから光学系1b
へ移動し、ORげーと4a及び4bにそれぞれ図3
(a)及び(b)の信号が出力した場合は、ANDゲー
ト18bの出力は、図3(k)に示すようにORゲート
4bが出力される。更に、警報装置19は、前記AND
ゲート18bの出力信号を受けて、例えば、抵抗値R1
の抵抗を出力する。なお、前記時限回路7aと7bの起
動時間差T1がパルス幅T3以下の場合は、前述の通り
パルス幅弁別回路12は出力をしないので、制御回路1
6は制御信号を出さない。したがって、前記ANDゲー
ト18bも出力しない。また、光学糸1bの時限回路7
bの出力と光学系1aの時限回路7aの入力をAND構
成した回路は、人体が光学系1bから光学系1aへ移動
したことを識別する回路で、出力はANDゲート18a
によって得られる。警報装置19は、前記ANDゲート
18aの出力信号を受けて、例えば、抵抗値R2の抵抗
を出力する。
【0014】図5及び図6は、本発明の他の実施例で、
天井取付型赤外線人体検知器の検知ビームを説明する図
で、(a)は平面図,(b)は側断面図である。図5
は、2個の光学系を一対としたものであり、図6は、4
個の光学系を人体の移動方向に沿って2個ずつ2列並列
に配列し、前列2個,後列2個の光学系をそれぞれ一対
としたものである。
【0015】図5は、天井取付型赤外線人体検知器24
の一対の光学系の検知ビームを説明する図で、検知ビー
ム25及び26は人体が横切る面の縁部は互いに平行に
なるように、かつ検知軸の角度は互いに垂直方向が異な
るように設定されている。各検知ビームが床面に投影す
る視野範囲は、側断面図(b)に示すように、検知ビー
ム25は位置P1〜P1’,検知ビーム26は位置P2
〜P2’の範囲であり、人体検出の部位の高さを脚部は
H1,胸部はH2にすれば、監視領域は図5に示すよう
に、前記検知器24からの距離はL1〜L2になる。
【0016】図6は、図5の上記監視領域L1〜L2を
広げるために、一対の光学系を追加して監視領域をL1
〜L3にした例である。図5の光学系25,26の他
に、更に一対の光学系29,30を人体の移動方向に沿
って設け、監視領域L2〜L3を追加することにより、
総体的な監視領域をL1〜L3にした。基本的な動作
は、図2と同じであるので説明は省略する。
【0017】以上、一対の光学系については、光学系1
個につき1本の検知ビームを用いて説明してきたが、本
発明はこれに限定されるものではない。光学系として、
凹面鏡を分割させ、複数の反射ミラーの各焦点を赤外線
検出素子に集光させるるようにした集光ミラーを用い
て、複数本の検知ビームを放射状に配置してもよい。ま
た、赤外線検出素子としてツイン素子を使用することも
できる。一対とした光学系の各検知ビームの角度は互い
に異なっていて、縁部はほぼ平行になっている限り、検
知ビームの本数に関係なく同等の効果を得ることができ
る。また、一対の光学系は、前記条件を満たしている限
り、複数の光学系の中から任意に選択することができ、
重複して選択しても構わない。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する
【0019】これまで赤外線人体検知器で不可能であっ
た監視領域を限定することができ、小動物の床面徘徊,
虫の筺体這いずり等による誤報を著しく軽減させること
ができる。また、人体を検出する条件として、従来の電
圧レベルの他に、人体が移動する最高速度,最低速度等
の時間的要素を取り入れたことにより、人体の移動とそ
れ以外の外乱とは著しく差別化することができるように
なり、太陽光,電波,ノイズ,環境要因等による誤報を
著しく排除することができる。
【0020】また、面警戒式赤外線人体検知器に適用し
た場合は、監視領域を限定することにより、小動物によ
る誤報を完全に排除した赤外線人体検知器を実現するこ
とができ、また、人体の移動方向を互いに異なる抵抗値
の抵抗で特定して出力することにより、低コストで高度
な警備システムの構築が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例回路図
【図2】本発明の壁面取付型赤外線人体検知器の検知ビ
ームの説明図
【図3】一実施例回路図の各部の波形
【図4】一実施例回路図の各部の波形
【図5】本発明の天井取付型赤外線人体検知器の検知ビ
ームの説明図
【図6】本発明の天井取付型赤外線人体検知器の検知ビ
ームの説明図
【符号の説明】 1…壁面取付型赤外線人体検知器 2…増幅回路 3…ウインドコンパレータ回路 4…ORゲート 5…単安定マルチバイブレータ 7…時限回路 8…排他的論理和回路 9…単安定マルチバイブレータ 10…Dフリップフロップ 11…インバータ 12…パルス幅弁別回路 13…NORゲート 14…インバータ 15…Dフリップフロップ 16…出力制御回路 17…ANDゲート 18…ANDゲート 19…警報装置 24…天井取付型赤外線人体検知器 28…天井取付型赤外線人体検知器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体等から放射する赤外線エネルギー
    を、集光ミラーにより赤外線検出素子に集光する光学系
    を用い、前記光学系を人体の移動方向に沿って所定の間
    隔を隔てて配列した複眼式赤外線人体検知器であって、
    一対の光学系における検知ビームは、人体が横切る面の
    縁部は互いにほぼ平行になるように設定し、かつ前記一
    対の光学系の検知軸の角度は、互いに垂直方向が異なる
    ように設定する。前記各光学系は、所定のレベル以上の
    入力変動があった場合に起動する時限回路を有し、前記
    一対の光学系の時限回路の起動時間差が所定のパルス幅
    を越える場合に、前記一対の光学系の時限回路のAND
    出力に基ずいて、警報装置から警報を出力させるように
    したことを特徴とする赤外線人体検知器。
  2. 【請求項2】 人体等から放射する赤外線エネルギー
    を、集光ミラーにより赤外線検出素子に集光する光学系
    を用い、前記光学系を人体の移動方向に沿って所定の間
    隔を隔てて配列した複眼式赤外線人体検知器であって、
    一対の光学系における検知ビームは、人体が横切る面の
    縁部は互いにほぼ平行になるように設定し、かつ前記一
    対の光学系の検知軸の角度は、互いに垂直方向が異なる
    ように設定する。前記各光学系は、所定のレベル以上の
    入力変動があった場合に起動する時限回路を有し、前記
    一対の光学系において、光学系1aの時限回路の入力と
    光学系1bの時限回路の出力をAND構成し、かつ光学
    系1aの時限回路の出力と光学系1bの時限回路の入力
    をAND構成し、前記一対の光学系の時限回路の起動時
    間差が、所定のパルス幅を越える場合に、前記AND構
    成した出力に基ずいて、警報装置から互いに異なる抵抗
    値の抵抗を出力させるようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載の赤外線人体検知器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002310788A (ja) * 2001-04-10 2002-10-23 Atsumi Electric Co Ltd 熱線センサシステム
JP2008129277A (ja) * 2006-11-20 2008-06-05 Fujifilm Corp 撮影装置
CN110579772A (zh) * 2018-06-11 2019-12-17 视锐光科技股份有限公司 智能安全警示系统的运作方式

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