JP2001092946A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2001092946A
JP2001092946A JP26631099A JP26631099A JP2001092946A JP 2001092946 A JP2001092946 A JP 2001092946A JP 26631099 A JP26631099 A JP 26631099A JP 26631099 A JP26631099 A JP 26631099A JP 2001092946 A JP2001092946 A JP 2001092946A
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image processing
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JP26631099A
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Yuji Takahashi
祐二 高橋
Yoshiyuki Namitsuka
義幸 波塚
Koji Tone
剛治 刀根
Sugitaka Otegi
杉高 樗木
Hiroaki Fukuda
拓章 福田
Fumio Yoshizawa
史男 吉澤
Shinya Miyazaki
慎也 宮崎
Yasuyuki Nomizu
泰之 野水
Takako Satou
多加子 佐藤
Hideto Miyazaki
秀人 宮崎
Rie Ishii
理恵 石井
Hiroyuki Kawamoto
啓之 川本
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる種類の画像処理アルゴリズムによる画
像処理を各々の画像処理アルゴリズムに適したアーキテ
クチャの画像処理手段によっておこない、リソースを充
分に活用した高効率の画像処理をおこなうことができる
画像処理装置を提供する。 【解決手段】読み取った画像信号をディジタル変換され
た画像信号に変換し、もしくはディジタル的に生成され
た画像情報を画像信号に変換し、ディジタル変換された
画像信号を顕像として出力可能な画像信号になるように
処理し、前記ディジタル変換された画像信号に対し画像
処理をおこなうプログラマブルな画像処理手段を有する
画像処理装置において、画像処理手段を2種類以上の異
なったアーキテクチャによる演算処理手段、たとえば、
SIMD型演算処理手段301と、逐次型演算処理手段
501とによって構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像処理装置に
かかり、ディジタル画像信号を転写紙に画像を再生する
装置、特にスキャナーから画像を読み込んで転写紙に画
像を画像を再生する装置に適用されるディジタル画像信
号に対して画像処理をおこなう画像処理装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、アナログ複写機からディジタル化
された画像データの処理をおこなうディジタル複写機が
登場し、さらに、ディジタル複写機が複写機としての機
能だけでなく、複写機の機能に加えて、ファクシミリの
機能、プリンターの機能、スキャナーの機能等の各機能
を複合したディジタル複合機が存在する。
【0003】上述のようなディジタル複合機で使用する
画像処理装置として、読み取り信号の画像処理、メモリ
ーへの画像蓄積、複数機能の並行動作およびそれぞれの
画像処理の順序、回数を任意に設定できる制御手段を備
えた『画像処理装置』(たとえば、特開平8−2749
86号公報)が既に提案されており、この画像処理装置
では、各種の画像処理を一つの画像処理構成で実行する
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の画像処理装置
は、画像処理の順序、回数を任意に設定できるから、入
力された画像データに対して最適な画像処理をおこなう
ことができ、各種の画像処理を一つの画像処理構成で実
行することができるが、並列処理型等の一つのアーキテ
クチャの画像処理ハードウエア(演算処理手段)しか備
えておらず、画像処理の内容に応じて好ましいアーキテ
クチャの演算処理手段を選択することはできない。
【0005】たとえば、FIRフィルター(有限インパ
ルス応答フィルター)のような画像処理アルゴリズムに
よる画像処理は、並列処理型の演算処理手段による演算
処理が向いているが、IIRフィルター(無限インパル
ス応答フィルター)のような画像処理アルゴリズムによ
る画像処理は、並列処理型の演算処理手段による演算処
理には向いておらず、パイプライン処理をおこなうよう
な逐次処理型の演算処理手段による演算処理が向いてい
る。
【0006】上述のような異なる種類の画像処理アルゴ
リズムによる画像処理を選択的におこなうことがあるデ
ィジタル複合機では、一つのアーキテクチャの画像処理
ハードウエアしか備えていないと、リソースを充分に活
用した高効率の画像処理をおこなうことができないとい
う問題点があった。
【0007】この発明は、上述した従来技術の問題点を
解消するためになされたもので、異なる種類の画像処理
アルゴリズムによる画像処理を各々の画像処理アルゴリ
ズムに適したアーキテクチャの画像処理手段によってお
こない、リソースを充分に活用した高効率の画像処理を
おこなうことができる画像処理装置を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
上記目的を達成するために、請求項1の発明にかかる画
像処理装置は、読み取った画像信号をディジタル変換さ
れた画像信号に変換し、もしくはディジタル的に生成さ
れた画像情報を画像信号に変換し、ディジタル変換され
た画像信号を顕像として出力可能な画像信号になるよう
に処理し、前記ディジタル変換された画像信号に対し画
像処理をおこなうプログラマブルな画像処理手段を有す
る画像処理装置において、前記画像処理手段は2種類以
上の異なったアーキテクチャによる演算処理手段によっ
て構成されていることを特徴とする。
【0009】請求項1の発明によれば、実行する画像処
理アルゴリズムに応じて異なるアーキテクチャによる演
算処理手段を使い分けることができる。
【0010】請求項2の発明にかかる画像処理装置は、
請求項1の発明のおいて、前記演算処理手段が、複数画
素データに対して同時に同じ演算をおこなうSIMD
(Single Instruction strea
m Multiple Data stream)型演
算処理手段と、1画素単位で演算をおこなう逐次型演算
処理手段とを有していることを特徴とする。
【0011】請求項2の発明によれば、実行する画像処
理アルゴリズムに応じてSIMD型演算処理手段と逐次
型演算処理手段とを使い分けることができる。
【0012】請求項3の発明にかかる画像処理装置は、
請求項2の発明において、前記逐次型演算処理手段が複
数の演算処理手段を有し、パイプライン処理をおこなう
ことを特徴とする。
【0013】請求項3の発明によれば、逐次型演算処理
手段がパイプライン処理により高速演算をおこなう。
【0014】請求項4の発明にかかる画像処理装置は、
請求項2または3の発明において、前記逐次型演算処理
手段と前記SIMD演算処理手段とが並行動作すること
を特徴とする。
【0015】請求項4の発明によれば、逐次型演算処理
手段とSIMD演算処理手段とが並行動作する。
【0016】請求項5の発明にかかる画像処理装置は、
請求項2〜4の発明において、前記SIMD型演算処理
手段による画像処理の際に、前記SIMD型演算処理手
段と前記逐次型演算処理手段との間で処理結果の授受を
おこなうことを特徴とする。
【0017】請求項5の発明によれば、SIMD型演算
処理手段による画像処理の際に、前記SIMD型演算処
理手段と前記逐次型演算処理手段との間で処理結果の授
受がおこなわれる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる画像処理装置の好適な実施の形態を詳細に
説明する。
【0019】まず、本実施の形態にかかる画像処理装置
の原理について説明する。図1はこの発明の本実施の形
態にかかる画像処理装置の構成を機能的に示すブロック
図である。図1において、画像処理装置は、以下に示す
5つのユニットを含む構成である。
【0020】上記5つのユニットとは、画像データ制御
ユニット100と、画像データを読み取る画像読取ユニ
ット101と、画像を蓄積する画像メモリーを制御して
画像データの書き込み/読み出しをおこなう画像メモリ
ー制御ユニット102と、画像データに対し加工編集等
の画像処理を施す画像処理ユニット103と、画像デー
タを転写紙等に書き込む画像書込ユニット104と、で
ある。
【0021】上記各ユニットは、画像データ制御ユニッ
ト100を中心に、画像読取ユニット101と、画像メ
モリー制御ユニット102と、画像処理ユニット103
と、画像書込ユニット104とがそれぞれ画像データ制
御ユニット100に接続されている。
【0022】(画像データ制御ユニット100)画像デ
ータ制御ユニット100によりおこなわれる処理として
は以下のようなものがある。たとえば、
【0023】(1)データのバス転送効率を向上させる
ためのデータ圧縮処理(一次圧縮)、(2)一次圧縮デ
ータの画像データへの転送処理、(3)画像合成処理
(複数ユニットからの画像データを合成すること可能で
ある。また、データバス上での合成も含む。)、(4)
画像シフト処理(主走査および副走査方向の画像のシフ
ト)、(5)画像領域拡張処理(画像領域を周辺へ任意
量だけ拡大することが可能)、(6)画像変倍処理(た
とえば、50%または200%の固定変倍)、(7)パ
ラレルバス・インターフェース処理、(8)シリアルバ
ス・インターフェース処理(後述するプロセス・コント
ローラー211とのインターフェース)、(9)パラレ
ルデータとシリアルデータのフォーマット変換処理、
(10)画像読取ユニット101とのインターフェース
処理、(11)画像処理ユニット103とのインターフ
ェース処理、等である。
【0024】(画像読取ユニット101)画像読取ユニ
ット101によりおこなわれる処理としては以下のよう
なものがある。たとえば、
【0025】(1)光学系による原稿反射光の読み取り
処理、(2)CCD(Charge Coupled
Device:電荷結合素子)での電気信号への変換処
理、(3)A/D変換器でのディジタル化処理、(4)
シェーディング補正処理(光源の照度分布ムラを補正す
る処理)、(5)スキャナーγ補正処理(読み取り経の
濃度特性を補正する処理)、等である。
【0026】(画像メモリー制御ユニット102)画像
メモリー制御ユニット102によりおこなわれる処理と
しては以下のようなものがある。たとえば、
【0027】(1)システム・コントローラーとのイン
ターフェース制御処理、(2)パラレルバス制御処理
(パラレルバスとのインターフェース制御処理)、
(3)ネットワーク制御処理、(4)シリアルバス制御
処理(複数の外部シリアルポートの制御処理)、(5)
内部バスインターフェース制御処理(操作部とのコマン
ド制御処理)、(6)ローカルバス制御処理(システム
・コントローラーを起動させるためのROM、RAM、
フォントデータのアクセス制御処理)、(7)メモリー
・モジュールの動作制御処理(メモリー・モジュールの
書き込み/読み出し制御処理等)、(8)メモリー・モ
ジュールへのアクセス制御処理(複数のユニットからの
メモリー・アクセス要求の調停をおこなう処理)、
(9)データの圧縮/伸張処理(メモリー有効活用のた
めのデータ量の削減するための処理)、(10)画像編
集処理(メモリー領域のデータクリア、画像データの回
転処理、メモリー上での画像合成処理等)、等である。
【0028】(画像処理ユニット103)画像処理ユニ
ット103によりおこなわれる処理としては以下のよう
なものがある。たとえば、
【0029】(1)シェーディング補正処理(光源の照
度分布ムラを補正する処理)、(2)スキャナーγ補正
処理(読み取り経の濃度特性を補正する処理)、(3)
MTF補正処理、(4)平滑処理、(5)主走査方向の
任意変倍処理、(6)濃度変換(γ変換処理:濃度ノッ
チに対応)、(7)単純多値化処理、(8)単純二値化
処理、(9)誤差拡散処理、(10)ディザ処理、(1
1)ドット配置位相制御処理(右寄りドット、左寄りド
ット)、(12)孤立点除去処理、(13)像域分離処
理(色判定、属性判定、適応処理)、(14)密度変換
処理、等である。
【0030】(画像書込ユニット104)画像書込ユニ
ット104によりおこなわれる処理としては以下のよう
なものがある。たとえば、
【0031】(1)エッジ平滑処理(ジャギー補正処
理)、(2)ドット再配置のための補正処理、(3)画
像信号のパルス制御処理、(4)パラレルデータとシリ
アルデータのフォーマット変換処理、等である。
【0032】(ディジタル複合機のハードウエア構成)
つぎに、本実施の形態にかかる画像処理装置がディジタ
ル複合機を構成する場合のハードウエア構成について説
明する。図2は本実施の形態にかかる画像処理装置のハ
ードウエア構成の一例を示すブロック図である。
【0033】図2のブロック図において、本実施の形態
にかかる画像処理装置は、読取ユニット201と、セン
サー・ボード・ユニット202と、画像データ制御部2
03と、画像処理プロセッサー(画像処理手段)204
と、ビデオ・データ制御部205と、作像ユニット(エ
ンジン)206とを備える。また、本実施の形態にかか
る画像処理装置は、シリアルバス210を介して、プロ
セス・コントローラー211と、RAM212と、RO
M213とを備える。
【0034】また、本実施の形態にかかる画像処理装置
は、パラレルバス220を介して、画像メモリー・アク
セス制御部221と、メモリー・モジュール222と、
ファクシミリ制御ユニット224と、さらに、画像メモ
リー・アクセス制御部221に接続されるシステム・コ
ントローラー231と、RAM232と、ROM233
と、操作パネル234とを備える。
【0035】ここで、上記各構成部と、図1に示した各
ユニット100〜104との関係について説明する。す
なわち、読取ユニット201およびセンサー・ボード・
ユニット202により、図1に示した画像読取ユニット
101の機能を実現する。また同様に、画像データ制御
部203により、画像データ制御ユニット100の機能
を実現する。また同様に、画像処理プロセッサー204
により画像処理ユニット103の機能を実現する。
【0036】また同様に、ビデオ・データ制御部205
および作像ユニット(エンジン)206により画像書込
ユニット104を実現する。また同様に、画像メモリー
・アクセス制御部221およびメモリー・モジュール2
22により画像メモリー制御ユニットを実現する。
【0037】つぎに、各構成部の内容について説明す
る。原稿を光学的に読み取る読取ユニット201は、ラ
ンプとミラーとレンズから構成され、原稿に対するラン
プ照射の反射光をミラーおよびレンズにより受光素子に
集光する。
【0038】受光素子、たとえばCCDは、センサー・
ボード・ユニット202に搭載され、CCDにおいて電
気信号に変換された画像データはディジタル信号に変換
された後、センサー・ボード・ユニット202から出力
(送信)される。
【0039】センサー・ボード・ユニット202から出
力(送信)された画像データは画像データ制御部203
に入力(受信)される。機能デバイス(処理ユニット)
およびデータバス間における画像データの伝送は画像デ
ータ制御部203がすべて制御する。
【0040】画像データ制御部(画像データ・インター
フェース制御部)203は、画像データに関し、センサ
ー・ボード・ユニット202、パラレルバス220、画
像処理プロセッサー204間のデータ転送、プロセス・
コントローラー211と画像処理装置の全体制御を司る
システム・コントローラー231との間の通信をおこな
う。また、RAM212はプロセス・コントローラー2
11のワークエリアとして使用され、ROM213はプ
ロセス・コントローラー211のブートプログラム等を
記憶している。
【0041】画像処理プロセッサー204は画像処理を
おこなうプログラマブルな演算処理手段である。センサ
ー・ボード・ユニット202から出力(送信)された画
像データは、画像データ制御部203を経由して画像処
理プロセッサー204に転送(送信)され、画像処理プ
ロセッサー204にて光学系およびディジタル信号への
量子化に伴う信号劣化(スキャナー系の信号劣化とす
る)を補正され、再度、画像データ制御部203へ出力
(送信)される。
【0042】画像メモリー・アクセス制御部221は、
メモリー・モジュール222に対する画像データの書き
込み/読み出しを制御する。システムコントローラー2
31は、パラレルバス220に接続される各構成部の動
作を制御する。また、RAM232はシステム・コント
ローラー231のワークエリアとして使用され、ROM
233はシステム・コントローラー231のブートプロ
グラム等を記憶している。
【0043】操作パネル234は、画像処理装置がおこ
なうべき処理を入力する。たとえば、処理の種類(複
写、ファクシミリ送信、画像読込、プリント等)および
処理の枚数等を入力する。これにより、画像データ制御
情報の入力をおこなうことができる。なお、ファクシミ
リ制御ユニット224の内容についての詳細は後述す
る。
【0044】読取ユニット201より読み取った画像デ
ータの処理には、読み取り画像データをメモリー・モジ
ュール222に蓄積して再利用するジョブと、メモリー
・モジュール222に蓄積しないジョブとがあり、それ
ぞれの場合について説明する。
【0045】読み取り画像データをメモリー・モジュー
ル222に蓄積する例としては、1枚の原稿について複
数枚を複写する場合があり、この場合には、読取ユニッ
ト201を1回だけ動作させ、読取ユニット201によ
り読み取った画像データをメモリー・モジュール222
に蓄積し、メモリー・モジュール222に蓄積された画
像データを複数回読み出す。
【0046】メモリー・モジュール222を使わない例
としては、1枚の原稿を1枚だけ複写する場合があり、
この場合には、読み取り画像データをそのまま再生すれ
ばよいので、画像メモリー・アクセス制御部221によ
るメモリー・モジュール222へのアクセスをおこなう
必要はない。
【0047】メモリー・モジュール222を使わない場
合には、画像処理プロセッサー204から画像データ制
御部203へ転送されたデータは、再度、画像データ制
御部203から画像処理プロセッサー204へ戻され
る。画像処理プロセッサー204においては、センサー
・ボード・ユニット202におけるCCDによる輝度デ
ータを面積階調に変換するための画質処理をおこなう。
【0048】画質処理後の画像データは画像処理プロセ
ッサー204からビデオ・データ制御部205に転送さ
れる。ビデオ・データ制御部205は、面積階調に変化
された信号に対し、ドット配置に関する後処理およびド
ットを再現するためのパルス制御をおこなう。その後、
画像データは作像ユニット206へ送られ、作像ユニッ
ト206が転写紙上に再生画像を形成する。
【0049】つぎに、メモリー・モジュール222に蓄
積し、画像読み出し時に付加的な処理、たとえば画像方
向の回転、画像の合成等をおこなう場合の画像データの
流れについて説明する。画像処理プロセッサー204か
ら画像データ制御部203へ転送された画像データは、
画像データ制御部203からパラレルバス220を経由
して画像メモリー・アクセス制御部221に送られる。
【0050】ここでは、システム・コントローラー23
1の制御に基づいて、画像データとメモリー・モジュー
ル222のアクセス制御、外部PC(パーソナル・コン
ピューター)223のプリント用データの展開、メモリ
ー・モジュール222の有効活用のための画像データの
圧縮/伸張をおこなう。
【0051】画像メモリー・アクセス制御部221へ送
られた画像データは、データ圧縮後、メモリー・モジュ
ール222に蓄積され、蓄積された画像データは必要に
応じて読み出される。読み出された画像データは、伸張
され、本来の画像データに戻し画像メモリー・アクセス
制御部221からパラレルバス220を経由して画像デ
ータ制御部203へ戻される。
【0052】画像データ制御部203から画像処理プロ
セッサー204への転送後は画質処理、およびビデオ・
データ制御部205でのパルス制御をおこない、作像ユ
ニット206において転写紙上に再生画像を形成する。
画像データの流れにおいて、パラレルバス220および
画像データ制御部203でのバス制御により、ディジタ
ル複合機の機能を実現する。
【0053】ファクシミリ送信は、読み取られた画像デ
ータを画像処理プロセッサー204にて画像処理を実施
し、画像データ制御部203およびパラレルバス220
を経由してファクシミリ制御ユニット224へ転送する
ことによりおこなわれる。ファクシミリ制御ユニット2
24は、通信網へのデータ変換をおこない、それを公衆
回線(PN)225へファクシミリデータとして送信す
る。
【0054】ファクシミリ受信は、公衆回線(PN)2
25からの回線データをファクシミリ制御ユニット22
4にて画像データへ変換し、パラレルバス220および
画像データ制御部203を経由して画像処理プロセッサ
ー204へ転送することによりおこなわれる。この場
合、特別な画質処理はおこなわず、ビデオ・データ制御
部205においてドット再配置およびパルス制御をおこ
ない、作像ユニット206において転写紙上に再生画像
を形成する。
【0055】複数ジョブ、たとえば、コピー機能、ファ
クシミリ送受信機能、プリンター出力機能が並行に動作
する状況において、読取ユニット201、作像ユニット
206およびパラレルバス220の使用権のジョブへの
割り振りは、システム・コントローラー231およびプ
ロセス・コントローラー211において制御する。
【0056】プロセス・コントローラー211は画像デ
ータの流れを制御し、システム・コントローラー231
はシステム全体を制御し、各リソースの起動を管理す
る。また、ディジタル複合機の機能選択は、操作パネル
(操作部)234においておこなわれ、操作パネル(操
作部)234の選択入力によって、コピー機能、ファク
シミリ機能等の処理内容を設定する。
【0057】システム・コントローラー231とプロセ
ス・コントローラー211は、パラレルバス220、画
像データ制御部203およびシリアルバス210を介し
て相互に通信をおこなう。具体的には、画像データ制御
部203内においてパラレルバス220とシリアルバス
210とのデータ・インターフェースのためのデータフ
ォーマット変換をおこなうことにより、システム・コン
トローラー231とプロセス・コントローラー211間
の通信をおこなう。
【0058】(画像処理プロセッサー204)つぎに、
画像処理プロセッサー204を構成する演算処理手段に
ついて説明する。画像処理プロセッサー204は、図3
に示されているようなSIMD型演算処理手段(SIM
D型プロセッサー)301と、図4に示されているよう
な逐次処理型演算処理手段401、図5に示されている
ようなパイプライン構成の逐次処理型演算処理手段50
1を有している。
【0059】図3はSIMD型演算処理手段301の基
本構成を示しており、SIMD型演算処理手段301は
レジスター・ファイル303に対して並列にn個接続さ
れたALU(算術論理演算ユニット)302を有してい
る。ALU302は、2画素データを入力し、加算、減
算、乗算、除算、論理演算等をおこなうユニットであ
り、1命令で同時にn個のALU302が同じ演算をお
こなう。演算結果はレジスター・ファイル303に書き
戻される。レジスター・ファイル303はn個のレジス
ターを1セットとしてm組で構成される。
【0060】図4は逐次処理型演算処理手段401の基
本構成を示しており、逐次処理型演算処理手段401
は、一つのALU402と、p個レジスターによるレジ
スター・ファイル403とにより構成されている。パイ
プライン構成の逐次処理型演算処理手段501は、図5
に示されているように、データ入力部504とデータ出
力部505との間に、一つのALU502とp個レジス
ターによるレジスター・ファイル503との対を複数
対、互いに並列に有している。
【0061】つぎに、ディジタルフィルターを例に、S
IMD型演算処理手段301について説明する。図6は
FIRフィルターの特性を示している。主走査方向3タ
ップ、副走査方向1タップのFIRフィルターの場合、
式(1)による演算をおこなう。
【0062】 ODn=K1・IDn+K2・IDn-1+K3・IDn-2 …(1) ODn:主走査方向n画素目の演算後濃度 IDn:主走査方向n画素目の入力画像濃度 K1〜K3:係数(K1+K2+K3=1)
【0063】図7は上述のFIRフィルターの演算式
(1)を図式化して示している。FIRフィルターで
は、入力データIDnがK1倍され、1画素遅延したデ
ータIDn-1がK2倍され、2画素遅延したデータIDn
-2がK3倍され、それらの合計がODnとなる。通常、
これらの演算は1画素ごとにおこなわれるため、画素数
分の演算時間がかかる。また、ハードウエアで構成した
場合、K1,K2,K3などのパラメータは固定とな
る。
【0064】SIMD型演算処理手段301によるFI
Rフィルターの演算手順を説明する。なお、ここでは、
演算手順を示し、SIMD型プロセッサー301の動作
説明をおこなうのが目的であるため、浮動小数点の扱い
等については深く言及しない。ここでは、ALU302
を7つ並列に持ち、レジスター・ファイル303は7つ
の並列なレジスターを3セット持つSIMD型演算処理
手段301の動作を説明する。
【0065】(手順1)Di・K1を演算し、演算結果
をレジスターREG1iにストアする。すなわち、手順
1では、入力データD1〜D7すべてにおいてDi・K
1をおこない、各演算結果をレジスターREG1にスト
アする。
【0066】(手順2)Di・K2を演算し、演算結果
をレジスターREG2iにストアする。すなわち、入力
データD1〜D7すべてにおいてDi×K2をおこな
い、各演算結果をレジスターREG2へストアする。
【0067】(手順3)REG1i+REG2(i+
1)を演算し、演算結果をレジスターRREG3iにス
トアする。すなわち、REG1とREG2を加算する。
注目画素i番目に対してREG2はi+1番目を加算す
る。
【0068】(手順4)Di・K3を演算し、演算結果
をレジスターREG1iへストアする。すなわち、入力
データD1〜D7すべてにおいてDi・K3をおこな
い、各演算結果をレジスターREG1にストアする。
【0069】(手順5):REG3i+REG1(i+
2)を演算し、演算結果をREG2iへストアする。す
なわち、REG3とREG1を加算する。注目画素i番
目に対してREG1はi+2番目を加算する。以上で、
REG2iに7画素の演算結果がストアされる。
【0070】(手順6)REG2iの演算結果を少数点
以下、四捨五入して出力データを生成する。
【0071】K1=0.25,K2=0.50,K3=
0.25とした場合のFIRフィルターの計算例を図8
に示している。なお、OD6,OD7が不定なのは、O
D8,OD9が存在しないためで、通常は0にクランプ
する。
【0072】上述のように、SIMD型演算処理手段3
01を用いると、5ステップで、n画素の演算が可能と
なる。なお、K1〜K3の値はレジスター・ファイル3
03へデータをロードすることによりプログラマブルで
あり、係数を自由に選択できる。
【0073】SIMD型演算処理手段301は、上述し
たように、非常に高速な処理が可能であるが、アルゴリ
ズムによってはその能力が発揮されない場合がある。I
IRフィルターがその1例であり、それについて説明す
る。
【0074】図9はIIRフィルターの特性を示してい
る。IIRフィルターは、式(2)の演算をおこなう。
【0075】 ODn=(1−K)・ODn-1+K・IDn …(2) ODn:主走査方向n画素目の演算後濃度 IDn:主走査方向n画素目の入力画像濃度 K :係数(0<K≦1)
【0076】図10は上述のにIIRフィルターの演算
式(2)を図式化して示している。IIRフィルターの
場合、演算後濃度ODnは主走査方向の一つ前の演算結
果ODn-1と現データIDnから求まる。このようなアル
ゴリズムの場合、主走査方向に一気に演算をおこなうS
IMD型演算処理手段はそのメリットが活かせない。こ
れは、1画素ごとに演算し、それをつぎの演算に使うた
めである。従来、この部分はハードワイヤーロジックで
作るしかなかった。
【0077】この発明による画像処理装置では、IIR
フィルターの演算は図4に示されているような一つのA
LU構成を基本とした逐次型演算処理手段401により
おこない、係数変更などを可能にした。この場合、以下
の手順により演算が可能である。
【0078】レジスター1にDi、レジスター2にK
をロードする。 Di・Kを演算してレジスター3にストアする。 レジスター1に(1−K)をロードする。 レジスター0・レジスター1を演算して結果をレジス
ター2にストアする。 レジスター2+レジスター3を演算して結果をレジス
ター0にストアする。 レジスター0の値を結果をOiに出力する。 新しいデータDi+1を入力する。
【0079】ここで、Kの値は、レジスター・ファイル
403にロードする値を変更することにより容易に変更
ができ、いろいろな特性のIIRフィルターが実現可能
である。
【0080】以上の2つのアーキテクチャの演算処理手
段を用いることにより、画像処理アルゴリズムに適した
処理がプログラマブルにおこなわれる。
【0081】逐次型演算処理手段401において上述の
IIRフィルターの例では、演算に5ステップ必要であ
り、これは1画素の演算結果を得るのに5ステップかか
ることを意味する。これでは、n画素の演算をおこなう
とき5・nステップ必要になってしまうことになる。
【0082】これに対し、図5に示されているように、
逐次型演算処理手段501が、ALU502を複数個有
し、パイプライン処理をおこなうことにより、IIRフ
ィルター演算を高速化することができる。
【0083】パイプライン処理とは、図11に示されて
いるように、一定画素ごとに処理手順を並列化して高速
化する手段であり、この例では、5画素ごとに一つの処
理をおこなうようにしている。IIRフィルターの演算
例で、演算器を使う処理は、、、であるため演算
器は3つ必要になる。パイプライン処理の採用により1
画素の処理に5ステップ必要であったIIRフィルター
処理が1画素ごとに出力され高速化が実現できる。以
上、プログラマブルな演算処理手段の基本機能と基本高
速化手段を説明した。
【0084】つぎに、上述のアーキテクチャを搭載した
本発明例による画像処理について説明する。ここで、説
明の前提として、FIRフィルターのようにSIMD型
演算処理手段301で演算可能な画像処理アルゴリズム
をSIMD向きアルゴリズム(SIMD向き画像処
理)、IIRフィルターのように逐次型演算処理手段4
01,501で演算可能な画像処理アルゴリズムを逐次
型向きアルゴリズム(逐次型向き画像処理)と呼ぶ。
【0085】また、説明を具体的に、かつ簡単にするた
め、1ラインの画素数を20画素とし、画像処理1はS
IMD型演算処理手段301で6ステップ、画像処理2
は同じく4ステップ、画像処理3は同じく9ステップか
かるものとし、逐次型演算処理手段501は、パイプラ
イン処理(画像処理4)をおこない、1画素ごとに出力
できるものとする。また、パイプライン処理の1画素目
の遅延、SIMD演算による1画素目の遅延等は重要で
ないので、ここでは考慮しない。
【0086】(構成例1)図12はこの発明による画像
処理装置における画像処理プロセッサー204の構成例
1を、図13は構成例1における画像処理を示してい
る。これは、画像処理1〜4が直列に接続された例であ
り、画像処理1〜3はSIMD向き画像処理部であり、
画像処理4は逐次型向き画像処理部とする。この場合の
処理タイミングが図14に示されている。構成例1の画
像処理プロセッサー204は、SIMD型演算処理手段
301と逐次処理型演算処理手段501とを直列に有し
ている。
【0087】この場合、すべて直列処理なので1ライン
処理に6+4+9+20=39ステップかかる。特に高
速処理を必要としない場合や画像処理を逐次で処理した
いときにこのような構成となる。各画像処理間はデータ
を渡すだけなので、特別な処理は不要である。たとえ
ば、画像処理1として拡大、縮小処理、画像処理2とし
てFIRフィルター処理、画像処理3として画像白マス
ク処理、画像処理4としてIIRフィルターを使った処
理などがあげられる。なお、処理の順番は必要に応じて
変えることがある。
【0088】(構成例2)図15はこの発明による画像
処理装置における画像処理プロセッサー204の構成例
2を、図16は構成例2における画像処理を示してい
る。構成例2は、画像処理をSIMD演算向きと逐次型
向きとで並行に処理する場合である。構成例2における
画像処理プロセッサー204は、SIMD型演算処理手
段301と逐次処理型演算処理手段501とを互いに並
列に有し、SIMD型演算処理手段301と逐次処理型
演算処理手段501の出力側にセレクタ1501を設け
ている。
【0089】この構成は、逐次演算向き画像処理が常時
必要でない場合に有効で、たとえば上記と同じ画像処理
を想定し(画像処理1として拡大、縮小処理、画像処理
2としてFIRフィルター処理、画像処理3として画像
白マスク処理、画像処理4としてIIRフィルターを使
った処理)、画像処理1〜3までが通常処理であり、必
要に応じてセレクタ1501により画像処理4に切り替
えることができるものである。この場合の処理タイミン
グは図17に示されており、1ライン処理時間は20ス
テップですむようになる。
【0090】(構成例3)図18はこの発明による画像
処理装置における画像処理プロセッサー204の構成例
3を、図19は構成例2における画像処理を示してい
る。構成例3は、SIMD型演算処理手段301と逐次
処理型演算処理手段501とを互いに並列に有し、逐次
処理型演算処理手段501の結果をSIMD型演算処理
手段301が使用する場合である。
【0091】この構成は、たとえば、画像処理1が図2
1、図22に示されているような地肌除去などの場合に
有効である。IIRフィルターはFIRフィルターにく
らべ少ない演算数で強い平滑化が可能なため、地肌除去
などに向いている。よって逐次型演算処理手段が必要と
なる。
【0092】入力画像データIDnに対し、IIRフィ
ルターで処理されたODnを画素ごとに減算することに
より、図22に示されているような地肌部を除去した画
像を得られる。この場合の演算式はODn=IDn−
(IIRフィルター演算後ODn)であり、(IIRフ
ィルター演算後ODn)は画像処理4による演算後の出
力データである。
【0093】この場合の処理タイミングは図20に示さ
れている。なお、SIMD型演算処理手段301は、ま
ずレジスター・ファイル303に1ライン分の画素(こ
こでは20画素)をためる必要がある。その間に、逐次
型演算処理501はIIRフィルター処理を逐次的にお
こなう。
【0094】その処理結果はSIMD型演算処理手段3
01の画像処理手段1で使用しないレジスター・ファイ
ルに順次ため込んでいく。その処理は1ライン時間後に
は終了している。SIMD型演算処理手段301はその
1ライン時間後から画像処理4の結果を利用して画像処
理1を実行する。
【0095】(構成例4)図23はこの発明による画像
処理装置における画像処理プロセッサー204の構成例
4を、図24は構成例4における画像処理を示してい
る。構成例4は、SIMD型演算処理手段301と逐次
処理型演算処理手段501の並列構成を前後2組有して
おり、後段のSIMD型演算処理手段301による画像
処理5と、後段の逐次処理型演算処理手段501による
画像処理6を追加したものである。タイミングは図示し
ないが、地肌除去機能と誤差拡散処理など、IIRフィ
ルターを2個所以上に使用する場合に有効となる。
【0096】(SIMD型演算処理手段301の具体的
構成例)図25はSIMD型演算処理手段301の具体
的構成を示している。SIMD(Single Ins
truction stream MultipleD
ata stream)は複数のデータに対し、単一の
命令を並列に実行させるもので、複数のPE(プロセッ
サー・エレメント)より構成される。
【0097】それぞれのPEはデータを格納するレジス
ター(Reg)2501、他のPEのレジスターをアク
セスするためのマルチプレクサー(MUX)2502、
バレルシフター(Shift Expand)250
3、論理演算器(ALU)2504、論理結果を格納す
るアキュムレーター(A)2505、アキュムレーター
の内容を一時的に対比させるテンポラリー・レジスター
(F)2506から構成される。
【0098】各レジスター2501は、アドレスバスお
よびデータバス(リード線およびワード線)に接続され
ており、処理を規定する命令コード、処理の対象となる
データを格納する。レジスター2501の内容は論理演
算器2504に入力され、演算処理結果はアキュムレー
ター2505に格納される。結果をPE外部に取り出す
ために、テンポラリー・レジスター2506に一旦退避
させる。テンポラリー・レジスター2506の内容を取
り出すことにより、対象データに対する処理結果が得ら
れる。
【0099】命令コードは、各PEに同一内容で与え、
処理の対象データをPEごとに異なる状態で与え、隣接
PEのレジスター2501の内容をマルチプレクサー2
502において参照することで、演算結果は並列処理さ
れ、各アキュムレーター2505に出力される。
【0100】たとえば、画像データ1ラインの内容を各
画素後とにPEに配置し、同一の命令コードで演算処理
させれば、1画素づつ逐次処理するよりも短時間で1ラ
イン分の処理結果が得られる。特に、空間フィルター処
理、シェーディング補正処理はPEごとの命令コードは
演算式そのもので、PEすべてに共通に処理を実施する
ことができる。
【0101】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、実行する画像処理アルゴリズムに応じて異なるアー
キテクチャによる演算処理手段をSIMD演算処理手段
301と逐次型演算処理手段401とで使い分けること
ができる。
【0102】また、パイプライン処理をおこなう逐次型
演算処理手段501を使うことにより、逐次型演算処理
も高速演算でおこなうことができる。また、演算処理手
段をSIMD演算処理手段301と逐次型演算処理手段
401,501とが並行動作するから、画像処理アルゴ
リズムに応じて最適なアーキテクチャを選択して高速に
演算をおこなうことができる。
【0103】さらにまた、SIMD型演算処理手段30
1による画像処理の際に、SIMD型演算処理手段30
1と逐次型演算処理手段401,501との間で処理結
果の授受がおこなわれ、複雑な画像処理演算を高速でお
こなうことができる。このように、画像処理アルゴリズ
ムを選ばずリソースを充分に活用した高効率の画像処理
をおこなうことができるものである。
【0104】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、請求項
1に記載の発明によれば、実行する画像処理アルゴリズ
ムに応じて異なるアーキテクチャによる演算処理手段を
使い分けることができ、画像処理アルゴリズムを選ばず
リソースを充分に活用した高効率の画像処理をおこなう
ことができる画像処理装置が得られるという効果を奏す
る。
【0105】また請求項2に記載の発明によれば、実行
する画像処理アルゴリズムに応じてSIMD型演算処理
手段と逐次型演算処理手段とを使い分けることができ、
画像処理アルゴリズムを選ばずリソースを充分に活用し
た高効率の画像処理を高速演算のもとにおこなうことが
できる画像処理装置が得られるという効果を奏する。
【0106】請求項3に記載の発明によれば、逐次型演
算処理手段がパイプライン処理をおこなうから、逐次型
演算処理も高速演算でおこなう画像処理装置が得られる
という効果を奏する。
【0107】請求項4に記載の発明によれば、逐次型演
算処理手段とSIMD演算処理手段とが並行動作するか
ら、画像処理アルゴリズムに応じて最適なアーキテクチ
ャを選択して高速に演算をおこなう画像処理装置が得ら
れるという効果を奏する。
【0108】請求項5に記載の発明によれば、SIMD
型演算処理手段による画像処理の際に、SIMD型演算
処理手段と逐次型演算処理手段との間で処理結果の授受
がおこなわれ、複雑な画像処理演算を高速でおこなう画
像処理装置が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の本実施の形態にかかる画像処理装置
の構成を機能的に示すブロック図である。
【図2】本実施の形態にかかる画像処理装置のハードウ
エア構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態にかかる画像処理装置で使用され
るSIMD型演算処理手段の一例を示すブロック図であ
る。
【図4】本実施の形態にかかる画像処理装置で使用され
る逐次処理型演算処理手段の一例を示すブロック図であ
る。
【図5】本実施の形態にかかる画像処理装置で使用され
るパイプライン構成の逐次処理型演算処理手段の一例を
示すブロック図である。
【図6】FIRフィルターの特性を示すグラフである。
【図7】FIRフィルターの構成を示すブロック線図で
ある。
【図8】FIRフィルターの計算例を示す説明図であ
る。
【図9】IIRフィルターの特性を示すグラフである。
【図10】IIRフィルターの構成を示すブロック線図
である。
【図11】本実施の形態にかかる画像処理装置で使用さ
れるパイプライン構成の逐次処理型演算処理手段による
パイプライン処理の様子を示す説明図である。
【図12】この発明による画像処理装置における画像処
理プロセッサーの構成例1を示すブロック図である。
【図13】構成例1における画像処理の流れを示すブロ
ック図である。
【図14】構成例1における画像処理の処理タイミング
を示すタイムチャートである。
【図15】この発明による画像処理装置における画像処
理プロセッサーの構成例2を示すブロック図である。
【図16】構成例2における画像処理の流れを示すブロ
ック図である。
【図17】構成例2における画像処理の処理タイミング
を示すタイムチャートである。
【図18】この発明による画像処理装置における画像処
理プロセッサーの構成例3を示すブロック図である。
【図19】構成例3における画像処理の流れを示すブロ
ック図である。
【図20】構成例3における画像処理の処理タイミング
を示すタイムチャートである。
【図21】IIRフィルターの特性を示すグラフであ
る。
【図22】地肌除去処理の特性を示すグラフである。
【図23】この発明による画像処理装置における画像処
理プロセッサーの構成例4を示すブロック図である。
【図24】構成例4における画像処理の流れを示すブロ
ック図である。
【図25】本実施の形態にかかる画像処理装置に用いら
れるSIMD型プロセッサーの概略構成を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
100 画像データ制御ユニット 101 画像読取ユニット 102 画像メモリー制御ユニット 103 画像処理ユニット 104 画像書込ユニット 201 読取ユニット 202 センサー・ボード・ユニット 203 画像データ制御部 204 画像処理プロセッサー 205 ビデオ・データ制御部 206 作像ユニット(エンジン) 210 シリアルバス 211 プロセス・コントローラー 212,232 RAM 213,233 ROM 220 パラレルバス 221 画像メモリー・アクセス制御部 222 メモリー・モジュール 223 パーソナル・コンピューター(PC) 224 ファクシミリ制御ユニット 225 公衆回線 231 システム・コントローラー 234 操作パネル 301 SIMD型演算処理手段 302,402,502 ALU 303,403,503 レジスター・ファイル 401,501 逐次型演算処理手段 1501 セレクタ 2501 レジスター(Reg) 2502 マルチプレクサー(MUX) 2503 バレルシフター(Shift Expan
d) 2504 論理演算器(ALU) 2505 アキュムレーター(A) 2506 テンポラリー・レジスター(F)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 刀根 剛治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 樗木 杉高 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 福田 拓章 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 吉澤 史男 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 宮崎 慎也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 野水 泰之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 佐藤 多加子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 宮崎 秀人 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 石井 理恵 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 川本 啓之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5B045 AA01 BB22 GG09 GG14 GG17 5B057 AA11 CA08 CA12 CA16 CB08 CB12 CB16 CH05 CH08 CH18 CH20 5C077 LL19 PQ12 PQ13 TT06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 読み取った画像信号をディジタル変換さ
    れた画像信号に変換し、もしくはディジタル的に生成さ
    れた画像情報を画像信号に変換し、ディジタル変換され
    た画像信号を顕像として出力可能な画像信号になるよう
    に処理し、前記ディジタル変換された画像信号に対し画
    像処理をおこなうプログラマブルな画像処理手段を有す
    る画像処理装置において、 前記画像処理手段は2種類以上の異なったアーキテクチ
    ャによる演算処理手段によって構成されていることを特
    徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記演算処理手段は、複数画素データに
    対して同時に同じ演算をおこなうSIMD(Singl
    e Instruction streamMulti
    ple Data stream)型演算処理手段と、
    1画素単位で演算をおこなう逐次型演算処理手段とを有
    していることを特徴とする請求項1記載の画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記逐次型演算処理手段は複数の演算処
    理手段を有し、パイプライン処理をおこなうことを特徴
    とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記逐次型演算処理手段と前記SIMD
    演算処理手段とが並行動作することを特徴とする請求項
    2または3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記SIMD型演算処理手段による画像
    処理の際に、前記SIMD型演算処理手段と前記逐次型
    演算処理手段との間で処理結果の授受をおこなうことを
    特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の画像処
    理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009187240A (ja) * 2008-02-06 2009-08-20 Ricoh Co Ltd 画像処理方法
JP2011510547A (ja) * 2008-01-18 2011-03-31 テセラ テクノロジーズ アイルランド リミテッド 画像処理方法および装置

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