JP2001274993A - 画像処理装置、プリンター装置、複写装置、ファクシミリ装置、画像形成複合装置、画像処理方法およびその方法を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、プリンター装置、複写装置、ファクシミリ装置、画像形成複合装置、画像処理方法およびその方法を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2001274993A
JP2001274993A JP2000087579A JP2000087579A JP2001274993A JP 2001274993 A JP2001274993 A JP 2001274993A JP 2000087579 A JP2000087579 A JP 2000087579A JP 2000087579 A JP2000087579 A JP 2000087579A JP 2001274993 A JP2001274993 A JP 2001274993A
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JP2000087579A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Fukuda
拓章 福田
Yoshiyuki Namitsuka
義幸 波塚
Yuji Takahashi
祐二 高橋
Yasuyuki Nomizu
泰之 野水
Fumio Yoshizawa
史男 吉澤
Rie Ishii
理恵 石井
Sugitaka Otegi
杉高 樗木
Shinya Miyazaki
慎也 宮崎
Hideto Miyazaki
秀人 宮崎
Hiroyuki Kawamoto
啓之 川本
Koji Tone
剛治 刀根
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 並列しておこなわれる処理と逐次おこなわれ
る処理との切替タイミングがずれることによって遅延が
発生することがない画像処理装置を提供する。 【解決手段】 画像データを並列的に処理するSIMD
型プロセッサー506と、SIMD型画像データ処理部
500を制御する画像データ制御部203と、画像デー
タ制御部203とは無関係にSIMD型プロセッサー5
06から出力された画像データのみを逐次処理する画像
データ逐次処理手段507と、を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像処理装置、
プリンター装置、複写装置、ファクシミリ装置、画像形
成複合装置、画像処理方法およびその方法を記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、コピー機、ファクシミリ、プリン
ター、スキャナーといった画像形成装置の複合装置とし
て構成された、いわゆるMFP(Multi Func
tion Printer)と呼ばれる画像形成複合装
置がある。このようなMFPの画像処理部に、SIMD
(Single Instruction Multi
ple Date Stream)型の演算処理部と補
助的な演算処理部とを設け、両者を画像処理の種別に応
じて使い分けることにより、高速、かつプログラマブル
に画像を処理する技術が特開平9−282305号公報
に記載されている。
【0003】SIMD型演算処理部は、処理に使用され
るデータを一度に複数入力し、入力した複数のデータを
並列的に処理するため、一度に大量のデータが処理する
ことができ、短時間のうちに演算処理ができるという利
点がある。
【0004】ところで、画像処理には、SIMD型演算
処理部で並列的に処理することによって処理速度が高め
られる処理と、逐次演算で処理する方が処理効率が高い
処理とがある。一部にSIMD型演算処理部を用いると
不利な処理がある画像処理の一例として、たとえば、誤
差拡散処理が挙げられる。
【0005】なお、誤差拡散処理は、電気的なディジタ
ル信号に変換された各画素(画像)のデータ(画像デー
タ)を紙などの画像担持体上で表現する際、各画素の画
像データの値とあらかじめ定められている閾値との差分
(誤差)を他の画素の画像データの処理に反映させる処
理である。また、誤差拡散処理では、主走査方向にのみ
配列された画素で構成されるライン(画素ライン)が副
走査方向に複数配列されたものとして画像を取り扱う。
【0006】誤差拡散処理におけるSIMD型演算処理
部を用いると有利な処理とは、互いに異なる画素ライン
に含まれる画素間でおこなわれる誤差拡散処理が該当す
る。また、逐次演算処理の方が有利な処理とは、同一の
画素ラインに含まれる画素間でおこなわれる誤差拡散処
理が該当する。
【0007】誤差拡散処理を従来の画像処理装置でおこ
なう場合、異なる画素ラインに含まれる画素間でおこな
われる誤差拡散処理をSIMD型演算処理部で実行し、
同一の画素ラインに含まれる画素間でおこなわれる誤差
拡散処理を補助的な演算処理部で逐次的におこなうこと
が考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、MFP
のような画像形成複合装置では、SIMD型演算処理部
と補助演算処理部とが、同一の制御装置で制御されてい
る。そして、制御装置は、画像処理の内容に応じてSI
MD型演算処理部による画像処理と補助的な演算処理部
による画像処理とを切り替えて画像形成複合装置を制御
している。
【0009】制御装置によるSIMD型演算処理部と補
助的な演算処理部との切替は、画像処理のタイミングに
対して常に最適なタイミングになるとは限らない。切替
のタイミングが画像処理のタイミングに対して適切でな
い場合、画像処理は、短時間ながら一時停止する。この
ため、画像処理時間の遅延が発生し、画像形成複合装置
にSIMD型演算処理部の画像処理時間短縮の効果が十
分に発揮されないという不具合があった。
【0010】この発明は、上述した従来技術による問題
点を解消するため、統括的な制御とは無関係にSIMD
型演算処理部に適さない処理をおこなう演算処理部を設
ける。そして、制御装置による画像処理の切替が不用で
あり、このために画像処理の遅延のない画像処理装置、
プリンター装置、複写装置、ファクシミリ装置、画像形
成複合機、画像処理方法およびその方法を記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的
とする。
【0011】また、この発明は、統括的な制御とは無関
係にSIMD型演算処理部に適さない処理をおこなう演
算処理部を誤差拡散処理をおこなうものとして構成し、
誤差拡散処理の遅延がない画像処理装置、プリンター装
置、複写装置、ファクシミリ装置、画像形成複合機、画
像処理方法およびその方法を記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0012】また、この発明は、統括的な制御によって
制御されない演算処理部に対して誤差拡散モードを変更
できる構成を設け、処理される画像に応じて適切な誤差
拡散処理ができる画像処理装置、プリンター装置、複写
装置、ファクシミリ装置、画像形成複合機、画像処理方
法およびその方法を記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1の発明にかかる画像処理
装置は、画像データを並列的に処理する画像データ並列
処理手段と、前記画像データ並列処理手段を制御する制
御手段と、前記制御手段による制御とは無関係に前記画
像データ並列処理手段から出力された画像データのみを
逐次処理する画像データ逐次処理手段と、を備えたこと
を特徴とする。
【0014】この請求項1の発明によれば、制御手段に
よる制御とは無関係に前記画像データ並列処理手段から
出力された画像データのみを逐次処理することができ
る。このため、制御手段は、画像データ並列処理手段と
画像データ逐次処理手段とを切り替える制御をおこなう
ことがなくなる。
【0015】また、請求項2の発明にかかる画像処理装
置は、請求項1に記載の発明において、前記画像データ
並列処理手段と前記画像データ逐次処理手段とが、一方
向に配列された複数の画素で構成される複数の画素ライ
ンとして画像を処理し、前記画像データ並列処理手段
は、前記複数の画素ラインのうちの異なる画素ラインに
含まれる画素間でおこなわれる処理を実行するととも
に、前記画像データ逐次処理手段は、同一の画素ライン
に含まれる画素間でおこなわれる処理を実行することを
特徴とする。
【0016】この請求項2の発明によれば、異なる画素
ラインに含まれる画素間の処理を並列におこなうととも
に、同一の画素ラインに含まれる画素間の処理を逐次お
こなうことができる。このため、異なる画素ラインに含
まれる画素間の処理については並列処理を用いて処理効
率を高め、しかも並列処理に適さない同一画素ラインに
含まれる画素間の処理については逐次処理することによ
って処理効率が低下することを防ぐことができる。
【0017】また、請求項3の発明にかかる画像処理装
置は、請求項1に記載の発明において、前記画像データ
並列処理手段と前記画像データ逐次処理手段とが、一方
向に配列された複数の画素で構成される複数の画素ライ
ンとして画像を処理し、前記画像データ並列処理手段
は、前記複数の画素ラインのうちの異なる画素ラインに
含まれる画素の誤差拡散処理を実行するとともに、前記
画像データ逐次処理手段は、同一の画素ラインに含まれ
る画素間の誤差拡散処理を実行することを特徴とする。
【0018】この請求項3の発明によれば、異なる画素
ラインに含まれる画素間の誤差拡散処理を並列におこな
うとともに、同一の画素ラインに含まれる画素間の誤差
拡散処理を逐次おこなうことができる。このため、異な
る画素ラインに含まれる画素間の誤差拡散処理について
は並列処理を用いて処理効率を高め、しかも並列処理に
適さない同一画素ラインに含まれる画素間の誤差拡散処
理については逐次処理することによって処理効率が低下
することを防ぐことができる。
【0019】また、請求項4の発明にかかる画像処理装
置は、請求項3に記載の発明において、前記画像データ
並列処理手段が、注目画素が含まれる現画素ラインより
も前に処理された前画素ラインに含まれる画素の画素デ
ータと所定の閾値との差である誤差データと注目画素の
画素データとを加算する第1の加算手段と、前記第1の
加算手段における加算によって算出された加算値を前記
画像データ逐次処理手段に出力する出力手段とを備え、
前記画像データ逐次処理手段は、現画素ラインに含まれ
る画素の画素データと所定の閾値との差である誤差デー
タを算出する誤差データ算出手段と、前記誤差データ算
出手段によって算出された誤差データと前記出力手段が
出力した加算値とを加算する第2の加算手段とを備え、
前記画像データ並列処理手段は、さらに、前記誤差デー
タ算出手段によって算出された誤差データを前記第1の
加算手段の加算に必要な数だけ保存する誤差データ保存
手段を備えることを特徴とする。
【0020】この請求項4の発明によれば、画像データ
並列処理手段は画像データ逐次処理手段にデータを入力
し、画像データ逐次処理手段は、入力されたデータを独
立に処理して画像データ並列処理手段に出力することが
できる。また、画像データ並列処理手段は、画像データ
逐次処理手段が出力したデータを加算に必要な数だけ保
存しておき、データを一括して処理することができる。
このため、画像データ逐次処理手段を画像データ並列処
理手段に連動して制御する必要がなくなる。
【0021】また、請求項5の発明にかかる画像処理装
置は、請求項3または4に記載の発明において、前記画
像データ並列処理手段が、コンピュータプログラムの制
御により複数の処理を並列的に実行できるSIMD型の
プロセッサーを備え、かつ、前記画像データ逐次処理手
段は、コンピュータプログラムの制御によらず稼動する
ハードウェアであることを特徴とする。
【0022】この請求項5の発明によれば、SIMD型
のプロセッサーを用いて画像処理をおこなうとともに、
SIMD型のプロセッサーに不向きの逐次的な処理をコ
ンピュータプログラムの制御によらず稼動するハードウ
ェアでおこなうことができる。また、高速処理が可能で
あって、かつ、構成が簡易な画像データ逐次処理手段を
提供することができる。
【0023】また、請求項6の発明にかかる画像処理装
置は、請求項3〜5のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記画像データ逐次処理手段が、2値誤差拡散、3
値誤差拡散、4値誤差拡散のうちのいずれによって誤差
拡散を実行するかを選択する誤差拡散選択手段と、誤差
拡散処理に使用される演算係数を選択する係数選択手段
と、誤差拡散処理にブルーノイズを使用するか否かを選
択するブルーノイズ選択手段とのうちの少なくとも一つ
を備えることを特徴とする。
【0024】この請求項6の発明によれば、誤差拡散処
理のモードやブルーノイズ使用の有無、演算係数の値を
設定することができる。このため、処理すべき画像に応
じた画像処理が実行できる。
【0025】また、請求項7の発明にかかる画像処理装
置は、請求項1または2に記載の発明において、前記画
像データ逐次処理手段が、前記画素ラインに含まれる画
素のデータのピークを検出するピーク検出処理を実行す
ることを特徴とする。
【0026】この請求項7の発明によれば、画像データ
逐次処理手段によってピーク検出処理を実行することが
できる。
【0027】また、請求項8の発明にかかる画像処理装
置は、請求項1または2に記載の発明において、前記画
像データ逐次処理手段が、前記画素ラインにおいて直前
に処理された画素の画素データを参照しておこなわれる
像域分離処理を実行することを特徴とする。
【0028】この請求項8の発明によれば、画像データ
逐次処理手段によって像域分離処理を実行することがで
きる。
【0029】また、請求項9の発明にかかる画像処理装
置は、請求項1または2に記載の発明において、前記画
像データ逐次処理手段が、前記画素ラインにおいて直前
に処理された画素の画素データを参照して今回処理され
る現画素の濃度を決定することを特徴とする。
【0030】この請求項9の発明によれば、画像データ
逐次処理手段によって直前に処理された画素の画素デー
タを参照して今回処理される現画素の濃度を決定するこ
とができる。
【0031】また、請求項10の発明にかかるプリンタ
ー装置は、請求項1〜9のいずれか一つに記載の画像処
理装置を備えたことを特徴とする。
【0032】この請求項10の発明によれば、請求項1
〜9のいずれか一つに記載の画像処理装置を、プリンタ
ーに設けることができ、前記画像処理装置により画像処
理が施された画像データをプリントすることができる。
【0033】また、請求項11にかかる複写装置は、請
求項1〜9のいずれか一つに記載の画像処理装置を備え
たことを特徴とする。
【0034】この請求項11の発明によれば、請求項1
〜9のいずれか一つに記載の画像処理装置を、複写装置
に設けることができ、読み取られた画像データを前記画
像処理装置により画像処理を施し、出力することができ
る。
【0035】また、請求項12の発明にかかるファクシ
ミリ装置は、請求項1〜9のいずれか一つに記載の画像
処理装置を備えたことを特徴とする。
【0036】この請求項12の発明によれば、請求項1
〜9のいずれか一つに記載の画像処理装置を、ファクシ
ミリ装置に設けることができ、受信した画像データまた
は送信する画像データに対して、前記画像処理装置によ
り画像処理を施すことができる。
【0037】また、請求項13の発明にかかる画像形成
複合装置は、請求項1〜9のいずれか一つに記載の画像
処理装置を備えたことを特徴とする。
【0038】この請求項13の発明によれば、請求項1
〜9のいずれか一つに記載の画像処理装置を画像形成複
合装置に設けることができ、所望の入力手段により入力
された画像データに対して前記画像処理装置により画像
処理を施し、施された画像データを所望の出力手段によ
り出力することができる。
【0039】また、請求項14の発明にかかる画像処理
方法は、画像データを並列的に処理する画像データ並列
処理工程と、前記画像データ並列処理工程を制御する制
御工程と、前記制御工程とは無関係に前記画像データ並
列処理工程において生成された画像データのみを逐次処
理する画像データ逐次処理工程と、を含むことを特徴と
する。
【0040】この請求項14の発明によれば、制御工程
の制御とは無関係に前記画像データ並列処理工程におい
て出力された画像データのみを逐次処理することができ
る。このため、制御工程では、画像データ並列処理工程
と画像データ逐次処理工程とを切り替える制御をおこな
うことがなくなる。
【0041】また、請求項15の発明にかかる画像処理
方法は、請求項14に記載の発明において、前記画像デ
ータ並列処理工程と前記画像データ逐次処理工程とが、
一方向に配列された複数の画素で構成される複数の画素
ラインとして画像を処理し、前記画像データ並列処理工
程は、前記複数の画素ラインのうちの異なる画素ライン
に含まれる画素間の処理を実行するとともに、前記画像
データ逐次処理工程は、同一の画素ラインに含まれる画
素間の処理を実行することを特徴とする。
【0042】この請求項15の発明によれば、異なる画
素ラインに含まれる画素間の処理を並列におこなうとと
もに、同一の画素ラインに含まれる画素間の処理を逐次
おこなうことができる。このため、異なる画素ラインに
含まれる画素間の処理については並列処理を用いて処理
効率を高め、しかも並列処理に適さない同一画素ライン
に含まれる画素間の処理については逐次処理することに
よって処理効率が低下することを防ぐことができる。
【0043】また、請求項16の発明にかかる画像処理
方法は、請求項14に記載の発明において、前記画像デ
ータ並列処理工程と前記画像データ逐次処理工程とは、
一方向に配列された複数の画素で構成される複数の画素
ラインとして画像を処理し、前記画像データ並列処理工
程は、前記複数の画素ラインのうちの異なる画素ライン
に含まれる画素の誤差拡散処理を実行するとともに、前
記画像データ逐次処理工程は、同一の画素ラインに含ま
れる画素間の誤差拡散処理を実行することを特徴とす
る。
【0044】この請求項16の発明によれば、異なる画
素ラインに含まれる画素間の誤差拡散処理を並列におこ
なうとともに、同一の画素ラインに含まれる画素間の誤
差拡散処理を逐次おこなうことができる。このため、異
なる画素ラインに含まれる画素間の誤差拡散処理につい
ては並列処理を用いて処理効率を高め、しかも並列処理
に適さない同一画素ラインに含まれる画素間の誤差拡散
処理については逐次処理することによって処理効率が低
下することを防ぐことができる。
【0045】また、請求項17の発明にかかる画像処理
方法は、請求項16に記載の発明において、前記画像デ
ータ並列処理工程が、注目画素が含まれる現画素ライン
よりも前に処理された前画素ラインに含まれる画素の画
素データと所定の閾値との差である誤差データと注目画
素の画素データとを加算する第1の加算工程と、前記第
1の加算工程における加算によって算出された加算値を
前記画像データ逐次処理工程に送出する出力工程とを含
み、前記画像データ逐次処理工程は、現画素ラインに含
まれる画素の画素データと所定の閾値との差である誤差
データを算出する誤差データ算出工程と、前記誤差デー
タ算出工程において算出された誤差データと前記出力工
程において出力された加算値とを加算する第2の加算工
程とを備え、前記画像データ並列処理工程は、さらに、
前記誤差データ算出工程によって算出された誤差データ
を前記第1の加算工程における加算に必要な数だけ保存
する誤差データ保存工程を含むことを特徴とする。
【0046】この請求項17の発明によれば、画像デー
タ並列処理工程において画像データ逐次処理工程にデー
タを送出し、画像データ並列処理工程においては、入力
されたデータを独立に処理して画像データ逐次処理工程
に送出することができる。また、画像データ並列処理工
程においては、画像データ逐次処理工程において送出さ
れたデータを加算に必要な数だけ保存しておき、データ
を一括して処理することができる。このため、画像デー
タ逐次処理工程と画像データ並列処理工程とを連動して
制御する必要がなくなる。
【0047】また、請求項18の発明にかかる画像処理
方法は、請求項16または請求項17に記載の発明にお
いて、前記画像データ並列処理工程が、コンピュータプ
ログラムの制御により実行され、かつ、前記画像データ
逐次処理工程は、コンピュータプログラムの制御によら
ず実行されることを特徴とする。
【0048】この請求項18の発明によれば、逐次的な
処理をコンピュータプログラムの制御によらず稼動する
ハードウェアでおこなうことができ、画像データ逐次処
理工程の処理速度を高めることができる。
【0049】また、請求項19の発明にかかる画像処理
方法は、請求項16〜18のいずれか一つに記載の発明
において、前記画像データ逐次処理工程が、2値誤差拡
散、3値誤差拡散、4値誤差拡散のうちのいずれによっ
て誤差拡散を実行するかを選択する誤差拡散選択工程
と、誤差拡散処理に使用される演算係数を選択する係数
選択工程と、誤差拡散処理にブルーノイズを使用するか
否かを選択するブルーノイズ選択工程とのうちの少なく
とも一つを含むことを特徴とする。
【0050】この請求項19の発明によれば、誤差拡散
処理のモードやブルーノイズ使用の有無、演算係数の値
を設定することができる。このため、処理すべき画像に
応じた画像処理が実行できるようになる。
【0051】また、請求項20の発明にかかる画像処理
方法は、請求項14または15に記載の発明において、
前記画像データ逐次処理工程が、前記画素ラインに含ま
れる画素のデータのピークを検出するピーク検出処理を
実行することを特徴とする。
【0052】この請求項20の発明によれば、画像デー
タ逐次処理工程においてピーク検出処理を実行すること
ができる。
【0053】また、請求項21の発明にかかる画像処理
方法は、請求項14または15に記載の発明において、
前記画像データ逐次処理工程が、前記画素ラインにおい
て直前に処理された画素の画素データを参照しておこな
われる像域分離処理を実行することを特徴とする。
【0054】この請求項21の発明によれば、画像デー
タ逐次処理工程において像域分離処理を実行することが
できる。
【0055】また、請求項22の発明にかかる画像処理
方法は、請求項14または15に記載の発明において、
前記画像データ逐次処理工程が、前記画素ラインにおい
て直前に処理された画素の画素データを参照して今回処
理される現画素の濃度を決定することを特徴とする。
【0056】この請求項22の発明によれば、画像デー
タ逐次処理工程において直前に処理された画素の画素デ
ータを参照して今回処理される現画素の濃度を決定する
ことができる。
【0057】また、請求項23の発明にかかるコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体は、画像データを並列的に
処理させる画像データ並列処理手順と、前記画像データ
並列処理手順とは無関係に前記画像データ並列処理手順
によって生成された画像データのみを逐次処理させる画
像データ逐次処理手順と、を記録したことを特徴とす
る。
【0058】この請求項23の発明によれば、画像デー
タ並列処理手順とは無関係に前記画像データ並列処理手
順で出力させた画像データのみを逐次処理することがで
きる。このため、制御手順は、画像データ並列処理手順
と画像データ逐次処理手順とを切り替える制御をおこな
うことがなくなる。
【0059】また、請求項24の発明にかかるコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体は、請求項23に記載の発
明において、前記画像データ並列処理手順と前記画像デ
ータ逐次処理手順とが、一方向に配列された複数の画素
で構成される複数の画素ラインとして画像を処理させ、
前記画像データ並列処理手順は、前記複数の画素ライン
のうちの異なる画素ラインに含まれる画素間の処理を実
行させるとともに、前記画像データ逐次処理手順は、同
一の画素ラインに含まれる画素間の処理を実行させるこ
とを特徴とする。
【0060】この請求項24の発明によれば、異なる画
素ラインに含まれる画素間の処理を並列におこわせると
ともに、同一の画素ラインに含まれる画素間の処理を逐
次おこなわせることができる。このため、異なる画素ラ
インに含まれる画素間の処理については並列処理を用い
て処理効率を高め、しかも並列処理に適さない同一画素
ラインに含まれる画素間の処理については逐次処理する
ことによって処理効率が低下することを防ぐことができ
る。
【0061】また、請求項25の発明にかかるコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体は、請求項23に記載の発
明において、前記画像データ並列処理手順と前記画像デ
ータ逐次処理手順とが、一方向に配列された複数の画素
で構成される複数の画素ラインとして画像を処理させ、
前記画像データ並列処理手順は、前記複数の画素ライン
のうちの異なる画素ラインに含まれる画素の誤差拡散処
理を実行させるとともに、前記画像データ逐次処理手順
は、同一の画素ラインに含まれる画素間の誤差拡散処理
を実行させることを特徴とする。
【0062】この請求項25の発明によれば、異なる画
素ラインに含まれる画素間の誤差拡散処理を並列におこ
なわせるとともに、同一の画素ラインに含まれる画素間
の誤差拡散処理を逐次おこなわせることができる。この
ため、異なる画素ラインに含まれる画素間の誤差拡散処
理については並列処理を用いて処理効率を高め、しかも
並列処理に適さない同一画素ラインに含まれる画素間の
誤差拡散処理については逐次処理させることによって処
理効率が低下することを防ぐことができる。
【0063】また、請求項26の発明にかかるコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体は、請求項25に記載の発
明において、前記画像データ並列処理手順が、注目画素
が含まれる現画素ラインよりも前に処理された前画素ラ
インに含まれる画素の画素データと所定の閾値との差で
ある誤差データと注目画素の画素データとを加算させる
第1の加算手順と、前記第1の加算手順における加算に
よって算出された加算値を前記画像データ逐次処理手順
に送出させる出力手順とを含み、前記画像データ逐次処
理手順は、現画素ラインに含まれる画素の画素データと
所定の閾値との差である誤差データを算出させる誤差デ
ータ算出手順と、前記誤差データ算出手順において算出
された誤差データと前記出力手順において出力された加
算値とを加算させる第2の加算手順とを含み、前記画像
データ並列処理手順は、さらに、前記誤差データ算出手
順において算出された誤差データを前記第1の加算手順
における加算に必要な数だけ保存させる誤差データ保存
手順を含むことを特徴とする。
【0064】この請求項26の発明によれば、画像デー
タ並列処理手順は画像データ逐次処理手順にデータを送
出させ、画像データ逐次処理手順は、入力されたデータ
を独立に処理して画像データ並列処理手順に送出させる
ことができる。また、画像データ並列処理手順は、画像
データ逐次処理手順によって送出されたデータを加算に
必要な数だけ保存させておき、データを一括して処理さ
せることができる。このため、画像データ逐次処理手順
を画像データ並列処理手順と連動して制御する必要がな
くなる。
【0065】また、請求項27の発明にかかるコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体は、請求項25または26
に記載の発明において、前記画像データ逐次処理手順
が、2値誤差拡散、3値誤差拡散、4値誤差拡散のうち
のいずれによって誤差拡散を実行するかを選択させる誤
差拡散選択手順と、誤差拡散処理に使用される演算係数
を選択させる係数選択手順と、誤差拡散処理にブルーノ
イズを使用するか否かを選択させるブルーノイズ選択手
順とのうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする。
【0066】この請求項27の発明によれば、誤差拡散
処理のモードやブルーノイズ使用の有無、演算係数の値
を設定することができる。このため、処理すべき画像に
応じた画像処理が実行できるようになる。
【0067】また、請求項28の発明にかかるコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体は、請求項23または24
に記載の発明において、前記画像データ逐次処理手順
が、前記画素ラインに含まれる画素のデータのピークを
検出するピーク検出処理を実行させることを特徴とす
る。
【0068】この請求項28の発明によれば、画像デー
タ逐次処理手順によってピーク検出処理を実行させるこ
とができる。
【0069】また、請求項29の発明にかかるコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体は、請求項23または24
に記載の発明において、前記画像データ逐次処理手順
が、前記画素ラインにおいて直前に処理された画素の画
素データを参照しておこなわれる像域分離処理を実行さ
せることを特徴とする。
【0070】この請求項29の発明によれば、画像デー
タ逐次処理手順によって像域分離処理を実行させること
ができる。
【0071】また、請求項30の発明にかかるコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体は、請求項23または24
に記載の発明において、前記画像データ逐次処理手順
が、前記画素ラインにおいて直前に処理された画素の画
素データを参照して今回処理される現画素の濃度を決定
させることを特徴とする。
【0072】この請求項30の発明によれば、画像デー
タ逐次処理手順によって直前に処理された画素の画素デ
ータを参照して今回処理される現画素の濃度を決定させ
ることができる。
【0073】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる画像処理装置、プリンター装置、複写装
置、ファクシミリ装置、画像形成複合装置、画像処理方
法およびその方法を記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0074】本実施の形態にかかる画像処理装置は、フ
ァクシミリ装置、プリンター装置、複写装置としての機
能を併せ持ったMFP(画像形成複合装置)の一部とし
て構成されている。MFPの各装置は、同一の制御装置
によって統括的に制御されている。また、本実施の形態
にかかる画像処理装置は、複数の画像データに対して並
列的に画像処理を施すSIMD型画像データ処理部を備
えていて、SIMD型画像データ処理部もまた、MFP
の統括的な制御装置によって制御されている。
【0075】以上のように構成された本実施の形態にか
かる画像処理装置は、さらに統括的な制御装置による制
御とは無関係にSIMD型画像データ処理部から出力さ
れた画像データのみを逐次処理する逐次型画像データ処
理部を備えている。そして、画像処理のうちの並列処理
に適した画像処理をSIMD型画像データ処理部に割り
当てる一方、並列処理に不向きな処理のみを逐次型画像
データ処理部に割り当て、制御装置によるSIMD型画
像データ処理部、逐次型画像データ処理部の切替とは無
関係に並列処理、逐次処理を切り替える。
【0076】このような本実施の形態にかかる画像処理
部によれば、制御装置による切替のタイミングと画像処
理の切替のタイミングがずれることがなく、画像処理の
遅延が発生しない。したがって、画像処理装置にSIM
D型画像データ処理部を設けたことによる画像処理時間
短縮の効果が十分に得られ、処理効率の高い画像処理装
置を得ることができる。
【0077】なお、本実施の形態にかかる画像処理装置
は、画像を、一方向に配列された複数の画素で構成され
る複数の画素ラインとして画像を処理するものとする。
そして、SIMD型画像データ処理部が複数の画素ライ
ンのうちの異なる画素ラインに含まれる画素の誤差拡散
処理を実行するとともに、逐次型画像データ処理部が同
一の画素ラインに含まれる画素間の誤差拡散処理を実行
するものとする。
【0078】以上述べた画像処理装置について、MF
Pの機能、MFPのハードウェア構成、画像処理装
置(画像処理プロセッサー)の機能、画像処理装置
(画像処理プロセッサー)のハードウェア構成、SI
MD型画像データ処理部、逐次型画像データ処理部の
順序で説明する。
【0079】まず、画像処理装置を含むMFPの機能お
よび構成について説明する。 MFPの機能 図1は、本実施の形態にかかるMFPの機能的を説明す
るためのブロック図である。MFPは、以下に示す5つ
のユニットを含んでいる。5つのユニットとは、画像デ
ータ制御ユニット100と、画像データを読み取る画像
読取ユニット101と、画像を蓄積する画像メモリーを
制御して画像データの書き込み/読出しをおこなう画像
メモリー制御ユニット102と、画像データに対し加工
編集等の画像処理を施す画像処理ユニット103と、画
像データを転写紙等に書き込む画像書込ユニット104
とである。
【0080】各ユニットは、画像データ制御ユニット1
00を中心に構成されている。すなわち、画像読取ユニ
ット101、画像メモリー制御ユニット102、画像処
理ユニット103、画像書込ユニット104は、いずれ
も画像データ制御ユニット100に接続されている。以
下、この各ユニットについて、それぞれ説明する。
【0081】(画像データ制御ユニット100)画像デ
ータ制御ユニット100によりおこなわれる処理として
は以下のようなものがある。
【0082】すなわち、(1)データのバス転送効率を
向上させるためのデータ圧縮処理(一次圧縮)、(2)
一次圧縮データの画像データへの転送処理、(3)画像
合成処理(複数ユニットからの画像データを合成するこ
とが可能である。この画像データの合成には、データバ
ス上での合成も含む。)、(4)画像シフト処理(主走
査および副走査方向の画像のシフト)、(5)画像領域
拡張処理(画像領域を周辺へ任意量だけ拡大することが
可能)、(6)画像変倍処理(たとえば、50%または
200%の固定変倍)、(7)パラレルバス・インター
フェース処理、(8)シリアルバス・インターフェース
処理(後述するプロセス・コントローラー211とのイ
ンターフェース)、(9)パラレルデータとシリアルデ
ータのフォーマット変換処理、(10)画像読取ユニッ
ト101とのインターフェース処理、(11)画像処理
ユニット103とのインターフェース処理、等である。
【0083】(画像読取ユニット101)画像読取ユニ
ット101によりおこなわれる処理としては以下のよう
なものがある。
【0084】すなわち、(1)光学系による原稿反射光
の読み取り処理、(2)CCD(Charge Cou
pled Device:電荷結合素子)での電気信号
への変換処理、(3)A/D変換器でのディジタル化処
理、(4)シェーディング補正処理(光源の照度分布ム
ラを補正する処理)、(5)スキャナーγ補正処理(読
み取り系の濃度特性を補正する処理)、等である。
【0085】(画像メモリー制御ユニット102)画像
メモリー制御ユニット102によりおこなわれる処理と
しては以下のようなものがある。
【0086】すなわち、(1)システム・コントローラ
ーとのインターフェース制御処理、(2)パラレルバス
制御処理(パラレルバスとのインターフェース制御処
理)、(3)ネットワーク制御処理、(4)シリアルバ
ス制御処理(複数の外部シリアルポートの制御処理)、
(5)内部バスインターフェース制御処理(操作部との
コマンド制御処理)、(6)ローカルバス制御処理(シ
ステム・コントローラーを起動させるためのROM、R
AM、フォントデータのアクセス制御処理)、(7)メ
モリー・モジュールの動作制御処理(メモリー・モジュ
ールの書き込み/読み出し制御処理等)、(8)メモリ
ー・モジュールへのアクセス制御処理(複数のユニット
からのメモリー・アクセス要求の調停をおこなう処
理)、(9)データの圧縮/伸張処理(メモリー有効活
用のためのデータ量の削減するための処理)、(10)
画像編集処理(メモリー領域のデータクリア、画像デー
タの回転処理、メモリー上での画像合成処理等)、等で
ある。
【0087】(画像処理ユニット103)画像処理ユニ
ット103によりおこなわれる処理としては以下のよう
なものがある。なお、この発明の画像処理装置によりお
こなわれる処理は、画像処理ユニット103の処理に含
まれる。
【0088】すなわち、(1)シェーディング補正処理
(光源の照度分布ムラを補正する処理)、(2)スキャ
ナーγ補正処理(読み取り経の濃度特性を補正する処
理)、(3)MTF補正処理、(4)平滑処理、(5)
主走査方向の任意変倍処理、(6)濃度変換(γ変換処
理:濃度ノッチに対応)、(7)単純多値化処理、
(8)単純二値化処理、(9)誤差拡散処理、(10)
ディザ処理、(11)ドット配置位相制御処理(右寄り
ドット、左寄りドット)、(12)孤立点除去処理、
(13)像域分離処理(色判定、属性判定、適応処
理)、(14)密度変換処理、等である。
【0089】(画像書込ユニット104)画像書込ユニ
ット104によりおこなわれる処理としては以下のよう
なものがある。
【0090】すなわち、(1)エッジ平滑処理(ジャギ
ー補正処理)、(2)ドット再配置のための補正処理、
(3)画像信号のパルス制御処理、(4)パラレルデー
タとシリアルデータのフォーマット変換処理、等であ
る。
【0091】MFPのハードウェア構成 つぎに、本実施の形態にかかる画像処理装置が含まれる
MFPのハードウエア構成を説明する。図2は、本実施
の形態にかかる画像処理装置が含まれるMFPのハード
ウエア構成を説明するためのブロック図である。
【0092】図2に示したMFPは、読取ユニット20
1と、センサー・ボード・ユニット202と、画像デー
タ制御部203と、画像処理プロセッサー204と、ビ
デオ・データ制御部205と、作像ユニット(エンジ
ン)206とを備える。また、図示したMFPは、シリ
アルバス210を介して、プロセス・コントローラー2
11と、RAM212と、ROM213とを備える。
【0093】上記した構成のうち、画像処理プロセッサ
ー204は、画像に基づいて作成されたディジタル信号
である画像データを顕像として出力できるように処理す
ることにより、複数の画像形成動作を実現できるプログ
ラマブルな画像処理手段である。本実施の形態にかかる
画像処理装置のSIMD型画像データ処理部と逐次型画
像データ処理部とは、画像処理プロセッサー204とし
て構成される。
【0094】なお、画像処理プロセッサー204の構成
については、図3以降の図面を用いて詳細に説明するも
のとする。また、画像データ制御部203は、画像デー
タを伝送するデータバスと画像処理プロセッサー204
による画像処理に用いられる処理ユニットとの間の画像
データの伝送を一括して管理する画像データ伝送管理手
段である。本実施の形態にかかる画像処理装置の制御手
段は、画像データ制御部203として構成される。
【0095】また、本実施の形態にかかる画像処理装置
は、パラレルバス220を介して、画像メモリー・アク
セス制御部221とファクシミリ制御ユニット224と
を備え、さらに、画像メモリー・アクセス制御部221
に接続されるメモリー・モジュール222と、システム
・コントローラー231と、RAM232と、ROM2
33と、操作パネル234とを備える。
【0096】ここで、上記各構成部と、図1に示した各
ユニット100〜104との関係について説明する。す
なわち、読取ユニット201およびセンサー・ボード・
ユニット202は、図1に示した画像読取ユニット10
1の機能を実現する構成である。また、画像データ制御
部203は、画像データ制御ユニット100の機能を実
現する構成である。また、画像処理プロセッサー204
は、画像処理ユニット103の機能を実現する構成であ
る。
【0097】また、ビデオ・データ制御部205および
作像ユニット(エンジン)206は、画像書込ユニット
104を実現する構成である。画像メモリー・アクセス
制御部221およびメモリー・モジュール222は、画
像メモリー制御ユニット102を実現する構成である。
【0098】つぎに、上記したように構成されたMFP
の動作について説明する。原稿を光学的に読み取る読取
ユニット201は、ランプとミラーとレンズから構成さ
れ、原稿に対するランプ照射の反射光をミラーおよびレ
ンズにより受光素子に集光する。
【0099】受光素子、たとえばCCDは、センサー・
ボード・ユニット202に搭載され、CCDにおいて電
気信号に変換された画像データはディジタル信号に変換
された後、センサー・ボード・ユニット202から出力
(送信)される。センサー・ボード・ユニット202か
ら出力(送信)された画像データは、画像データ制御部
203に入力(受信)する。
【0100】画像データ制御部203は、機能デバイス
(処理ユニット)およびデータバス間における画像デー
タの伝送をすべて制御する構成である。すなわち、画像
データ制御部203は、画像データに関し、センサー・
ボード・ユニット202、パラレルバス220、画像処
理プロセッサー204間のデータ転送、画像データに対
するプロセス・コントローラー211と画像処理装置の
全体制御を司るシステム・コントローラー231との間
の通信をおこなう。また、RAM212はプロセス・コ
ントローラー211のワークエリアとして使用され、R
OM213はプロセス・コントローラー211のブート
プログラム等を記憶している。
【0101】センサー・ボード・ユニット202から出
力(送信)された画像データは、画像データ制御部20
3を経由して画像処理プロセッサー204に転送(送
信)され、光学系およびディジタル信号への量子化にと
もなう信号劣化(スキャナー系の信号劣化とする)を補
正し、再度、画像データ制御部203へ出力(送信)さ
れる。
【0102】画像メモリー・アクセス制御部221は、
メモリー・モジュール222に対する画像データの書き
込み/読み出しを制御する。また、パラレルバス220
に接続される各構成部の動作を制御する。また、RAM
232は、システム・コントローラー231のワークエ
リアとして使用され、ROM233は、システム・コン
トローラー231のブートプログラム等を記憶してい
る。
【0103】操作パネル234は、画像処理装置がおこ
なうべき処理を入力する。たとえば、処理の種類(複
写、ファクシミリ送信、画像読込、プリント等)および
処理すべき原稿の枚数等を入力する。これにより、画像
データ制御情報の入力をおこなうことができる。なお、
ファクシミリ制御ユニット224の内容については後述
する。
【0104】また、読み取った画像データの処理には、
メモリー・モジュール222に蓄積して再利用する場合
と、メモリー・モジュール222に蓄積しない場合とが
ある。つぎに、それぞれの場合について説明する。画像
データをメモリー・モジュール222に蓄積する例とし
ては、1枚の原稿について複数枚を複写する場合に、読
取ユニット201を1回だけ動作させ、読取ユニット2
01により読み取った画像データをメモリー・モジュー
ル222に蓄積し、蓄積された画像データを複数回読み
出すという方法が挙げられる。
【0105】一方、メモリー・モジュール222を使わ
ない例としては、1枚の原稿を1枚だけ複写する場合の
処理が挙げられる。すなわち、1枚の原稿を1枚だけ複
写する場合には、読み取り画像データをそのまま再生す
ればよいので、画像メモリー・アクセス制御部221に
よるメモリー・モジュール222へのアクセスをおこな
う必要はない。
【0106】メモリー・モジュール222を使わない場
合、画像処理プロセッサー204から画像データ制御部
203へ転送されたデータは、再度画像データ制御部2
03から画像処理プロセッサー204へ戻される。画像
処理プロセッサー204においては、センサー・ボード
・ユニット202におけるCCDによる輝度データを面
積階調に変換するための画質処理がおこなわれる。
【0107】画質処理後の画像データは、画像処理プロ
セッサー204からビデオ・データ制御部205に転送
される。ビデオ・データ制御部205は、面積階調に変
化された信号に対し、ドット配置に関する後処理および
ドットを再現するためのパルス制御をおこない、その
後、作像ユニット206において転写紙上に再生画像を
形成する。
【0108】つぎに、メモリー・モジュール222に蓄
積された画像データを読み出す際におこなわれる付加的
な処理、たとえば画像方向の回転、画像の合成等をおこ
なう場合の画像データの流れについて説明する。画像処
理プロセッサー204から画像データ制御部203へ転
送された画像データは、画像データ制御部203からパ
ラレルバス220を経由して画像メモリー・アクセス制
御部221に送られる。
【0109】ここでは、システム・コントローラー23
1の制御に基づいて画像データとメモリー・モジュール
222のアクセス制御、外部PC(パーソナル・コンピ
ュータ)223のプリント用データの展開、メモリー・
モジュール222の有効活用のための画像データの圧縮
/伸張をおこなう。
【0110】画像メモリー・アクセス制御部221へ送
られた画像データは、データ圧縮後メモリー・モジュー
ル222へ蓄積される。蓄積された画像データは、必要
に応じて読み出され、伸張されて本来の画像データに戻
り、画像メモリー・アクセス制御部221からパラレル
バス220を経由して画像データ制御部203へ戻され
る。
【0111】画像データ制御部203から画像処理プロ
セッサー204への転送後は画質処理、およびビデオ・
データ制御部205でのパルス制御をおこない、作像ユ
ニット206において転写紙上に再生画像を形成する。
【0112】また、図示したMFPは、パラレルバス2
20および画像データ制御部203のバス制御により、
ディジタル複合機の機能を実現する。MFPのファクシ
ミリ装置としての機能は、読み取られた画像データを画
像処理プロセッサー204にて画像処理し、画像データ
制御部203およびパラレルバス220を経由してファ
クシミリ制御ユニット224へ転送する。そして、ファ
クシミリ制御ユニット224で通信網に合わせたデータ
形式にデータ変換し、公衆回線(PN)225へファク
シミリデータとして送信することによって実現される。
【0113】また、MFPに受信されたファクシミリデ
ータは、公衆回線(PN)225の回線データから画像
データへファクシミリ制御ユニット224で変換され、
パラレルバス220および画像データ制御部203を経
由して画像処理プロセッサー204へ転送される。さら
に、ビデオ・データ制御部205でドット再配置および
パルス制御がなされ、作像ユニット206で転写紙上に
再生画像を形成する。
【0114】また、MFPが複数ジョブ、たとえば、複
写装置、ファクシミリ装置、プリンター装置として並行
に動作する場合、読取ユニット201、作像ユニット2
06およびパラレルバス220の使用権のジョブへの割
り振りは、システム・コントローラー231およびプロ
セス・コントローラー211で制御される。
【0115】プロセス・コントローラー211は、画像
データの流れを制御し、システム・コントローラー23
1はシステム全体を制御し、各リソースの起動を管理す
る。また、コピー、プリンター、ファクシミリといった
機能選択は、操作パネル(操作部)234からの入力に
よってなされる。また、操作パネルからの入力により、
コピー、ファクシミリ等の処理内容を設定することもで
きる。
【0116】システム・コントローラー231とプロセ
ス・コントローラー211は、パラレルバス220、画
像データ制御部203およびシリアルバス210を介し
て相互に通信をおこなう。具体的には、画像データ制御
部203内において、パラレルバス220とシリアルバ
ス210とのデータ・インターフェースのためのデータ
フォーマット変換をおこなうことにより、システム・コ
ントローラー231とプロセス・コントローラー211
間の通信をおこなう。
【0117】つぎに、画像処理プロセッサー204につ
いて説明する。なお、画像処理プロセッサー204の説
明は、画像処理プロセッサー204の機能、画像処理プ
ロセッサー204の構成の順におこなうものとする。
【0118】画像処理プロセッサーの機能 図3は、画像処理プロセッサーの機能について説明する
ためのブロック図である。図3に示した画像処理プロセ
ッサー204は、第1入力I/F(インターフェース)
301と、スキャナー画像処理部302と、第1出力I
/F303と、第2入力I/F304と、画質処理部3
05と、第2出力I/F306とを備えている。
【0119】上記構成において、読み取られた画像デー
タは、センサー・ボード・ユニット202、画像データ
制御部203を介して画像処理プロセッサー204の第
1入力インターフェース(I/F)301からスキャナ
ー画像処理部302へ伝達される。
【0120】スキャナー画像処理部302は、読み取ら
れた画像データの劣化を補正することを目的として、具
体的には、シェーディング補正、スキャナーγ補正、M
TF補正等をおこなう。補正処理ではないが、拡大/縮
小の変倍処理もおこなうことができる。読み取り画像デ
ータの補正処理が終了すると、第1出力インターフェー
ス(I/F)303を介して画像データ制御部203へ
画像データを転送する。
【0121】転写紙への出力の際は、画像データ制御部
203からの画像データを第2入力I/F304より受
信し、画質処理部305において面積階調処理をおこな
う。画質処理後の画像データは第2出力I/F306を
介してビデオ・データ制御部205または画像データ制
御部203へ出力される。
【0122】画質処理部305における面積階調処理
は、濃度変換処理、ディザ処理、誤差拡散処理等があ
り、階調情報の面積近似を主な処理とする。一旦、スキ
ャナー画像処理部302により処理された画像データを
メモリー・モジュール222に蓄積しておけば、画質処
理部305により画質処理を変えることによって種々の
再生画像を確認することができる。
【0123】たとえば、再生画像の濃度を振って(変更
して)みたり、ディザマトリクスの線数を変更してみた
りすることにより、再生画像の雰囲気を容易に変更する
ことができる。この際、処理を変更するごとに画像を読
取ユニット201からの読み込みをやり直す必要はな
く、メモリー・モジュール222に蓄積された画像デー
タを読み出すことにより、同一画像データに対して、何
度でも異なる処理を迅速に実施することができる。
【0124】また、単体スキャナーとして動作する場
合、スキャナー画像処理と階調処理を合せて実施し、画
像データ制御部203へ出力する。処理内容はプログラ
マブルに変更することができる。処理の切り替え、処理
手順の変更等はシリアルI/F308を介してコマンド
制御部307において管理する。
【0125】画像処理プロセッサーのハードウェア構
成 図4は、本画像処理プロセッサー204の内部構成を示
すブロック図である。図4のブロック図において、画像
処理プロセッサー204は、外部とのデータ入出力に関
し、複数個の入出力ポート401を備え、それぞれデー
タの入力および出力を任意に設定することができる。
【0126】また、入出力ポート401と接続するよう
に内部にバス・スイッチ/ローカル・メモリー群402
を備え、使用するメモリー領域、データバスの経路をメ
モリー制御部403において制御する。入力されたデー
タおよび出力のためのデータは、バス・スイッチ/ロー
カル・メモリー群402をバッファー・メモリーとして
割り当て、それぞれに格納し、外部とのI/Fを制御さ
れる。
【0127】バス・スイッチ/ローカル・メモリー群4
02に格納された画像データに対してプロセッサー・ア
レー部404において各種処理をおこない、出力結果
(処理された画像データ)を再度バス・スイッチ/ロー
カル・メモリー群402に格納する。プロセッサー・ア
レー部404における処理手順、処理のためのパラメー
ター等は、プログラムRAM405およびデータRAM
406との間でやりとりがおこなわれる。
【0128】プログラムRAM405、データRAM4
06の内容は、シリアルI/F408を通じて、プロセ
ス・コントローラー211からホスト・バッファー40
7にダウンロードされる。また、プロセス・コントロー
ラー211がデータRAM406の内容を読み出して、
処理の経過を監視する。
【0129】処理の内容を変えたり、システムで要求さ
れる処理形態が変更になる場合は、プロセッサー・アレ
ー部404が参照するプログラムRAM405およびデ
ータRAM406の内容を更新して対応する。以上述べ
た構成のうち、プロセッサー・アレー部404が、本実
施の形態にかかるSIMD型画像データ処理部と逐次型
画像データ処理部とに相当する。
【0130】つぎに、本実施の形態にかかる画像処理装
置のSIMD型画像データ処理部と逐次画像データ処理
部とについて説明する。図5は、SIMD型画像データ
処理部500と、逐次画像データ演算処理部507との
構成について説明する図である。本実施の形態では、ま
ず、SIMD型画像データ処理部500について説明
し、続いて逐次型画像データ処理部507について説明
するものとする。
【0131】なお、画像データ並列処理部500と画像
データ逐次処理部507とは、一方向に配列された複数
の画素で構成される複数の画素ラインとして画像を処理
するものである。図6は、画素ラインを説明するための
図であり、画素ラインa〜dの4本の画素ラインを示し
ている。また、図中に斜線を付して示した画素は、今回
処理される注目画素である。
【0132】本実施の形態では、注目画素の誤差拡散処
理に当たり、注目画素に対して周囲の画素の影響を、同
一の画素ラインに含まれる画素、異なる画素ラインに含
まれる画素の両方について考慮している。そして、注目
画素とは異なる画素ラインに含まれる画素との間の誤差
拡散処理をSIMD型画像データ処理部500でおこな
い、注目画素と同一の画素ラインに含まれる画素(図中
に、、を付して示した画素)との間の誤差拡散処
理を逐次型画像データ処理部507でおこなう。
【0133】SIMD型画像データ処理部 SIMD型画像データ処理部500は、SIMD型プロ
セッサー506と、SIMD型画像データ処理部500
に画像データおよび制御信号を入力する5つのデータ入
出力用バス501a〜501eと、データ入出力用バス
501a〜501eをスイッチングしてSIMD型プロ
セッサー506に入力する画像データおよび制御信号を
切り替えるとともに、接続されたバスのバス幅を切り替
えるバススイッチ502a〜502cと、入力した画像
データの処理に使用されるデータを記憶する20個のR
AM503と、各々対応するRAM503を制御するメ
モリーコントローラー505a、メモリーコントローラ
ー505b、メモリーコントローラー505aまたはメ
モリーコントローラー505bの制御にしたがってRA
M503をスイッチングする4つのメモリースイッチ5
04a〜504dとを有している。
【0134】なお、以上の構成では、バススイッチ50
2a〜502cによって制御されるメモリーコントロー
ラーをメモリーコントローラー505bとし、バススイ
ッチ502a〜502cの制御をうけないメモリーコン
トローラーをメモリーコントローラー505aとして区
別した。
【0135】図7は、SIMD型プロセッサー506の
構成をより詳細に説明するための図である。すなわち、
SIMD型プロセッサー506は、複数の画像データに
対して単一の命令を並列的に実行するため、複数のプロ
セッサーエレメント(PE)を有している。複数のPE
は、データを格納するレジスター(Reg)701、他
のPEのレジスターをアクセスするためのマルチプレク
サ(MUX)702、バレルシフター(Shift E
xpand)703、論理演算器(ALU)704、論
理結果を格納するアキュムレーター(A)705、アキ
ュムレーター705の内容を一時的に退避させるテンポ
ラリー・レジスター(F)706から構成される。
【0136】各レジスター701は、アドレスバスおよ
びデータバス(リード線およびワード線)に接続されて
おり、処理を規定する命令コード、処理の対象となるデ
ータを格納する。レジスター701の内容は論理演算器
704に入力され、演算処理結果はアキュムレーター7
05に格納される。結果をPE外部に取り出すために、
テンポラリー・レジスター706に一旦退避させる。テ
ンポラリー・レジスター706の内容を取り出すことに
より、対象データに対する処理結果が得られる。
【0137】命令コードは各PEに同一内容で与え、処
理の対象データをPEごとに異なる状態で与え、隣接P
Eのレジスター701の内容をマルチプレクサ702に
おいて参照することで、演算結果は並列処理され、各ア
キュムレーター705に出力される。
【0138】たとえば、画像データ1ラインの内容を各
画素ごとにPEに配置し、同一の命令コードで演算処理
させれば、1画素ずつ逐次処理するよりも短時間で1ラ
イン分の処理結果が得られる。特に、空間フィルタ処
理、シェーディング補正処理はPEごとの命令コードは
演算式そのもので、PEすべてに共通に処理を実施する
ことができる。
【0139】上記したSIMD型プロセッサー506
は、レジスター0(R0)〜レジスター23(R23)
を備えている。R0〜R23の各々は、SIMD型プロ
セッサー506にあるPEとメモリーコントローラー5
05a,505bとのデータインターフェースとして機
能する。バススイッチ502aは、R0〜R3に接続さ
れたメモリーコントローラー505bを切り替えてSI
MD型プロセッサーに制御信号を入力する。
【0140】また、バススイッチ502bは、R4,R
5に接続されたメモリーコントローラー505を切り替
えてSIMD型プロセッサーに制御信号を入力する。ま
た、バススイッチ502cは、R6〜R9に接続された
メモリーコントローラー505を切り替えてSIMD型
プロセッサーに制御信号を入力する。そして、バススイ
ッチ502cは、R6〜R9に接続されたメモリーコン
トローラー505bを切り替えてSIMD型プロセッサ
ーに制御信号を入力する。
【0141】メモリースイッチ504aは、R0〜R5
に接続されたメモリーコントローラー505bを使用し
てSIMD型プロセッサー506内部のPEとRAM5
03との間で画像データを授受している。また、メモリ
ースイッチ504bは、R6,R7に接続されたメモリ
ーコントローラー505bを使用してSIMD型プロセ
ッサー506内部のPEとRAM503との間で画像デ
ータを授受している。また、メモリースイッチ504c
は、R8〜R13に接続されたメモリーコントローラー
505aまたはメモリーコントローラー505bを使用
してSIMD型プロセッサー506内部のPEとRAM
503との間で画像データを授受している。
【0142】そして、メモリースイッチ504dは、R
14〜R19に接続されたメモリーコントローラー50
5aを使用してSIMD型プロセッサー506内部のP
EとRAM503との間で画像データを授受している。
【0143】画像データ制御部203は、画像データと
ともに画像データを処理するための制御信号をデータ入
出力用バス501a〜501eを介してバススイッチ5
02a〜502cに入力する。バススイッチ502a〜
502cは、制御信号信号に基づいて接続されているバ
スのバス幅を切り替える。また、間接的に、あるいは直
接接続されたメモリーコントローラー505bを制御
し、画像データの処理に必要なデータをRAM503か
ら取り出すようにメモリースイッチ504a〜504c
をスイッチングさせる。
【0144】SIMD型画像データ処理部500は、誤
差拡散処理をおこなう場合、画像データ制御部203を
介して読取ユニットおよびセンサー・ボード・ユニット
202によって作成された画像データを入力する。そし
て、注目画素が含まれる画素ライン(現画素ライン)よ
りも前に処理された画素ライン(前画素ライン)に含ま
れる画素の画素データと所定の閾値との差である誤差デ
ータと注目画素の画素データとを加算する。
【0145】SIMD型画像データ処理部500では、
SIMD型プロセッサー506を用い、誤差データとの
加算を複数の注目画素について並列的に実行する。この
ため、SIMD型プロセッサー506に接続されている
RAM503のいずれかには、SIMD型プロセッサー
506で一括して処理される画素の数に対応する複数の
誤差データが保存されている。本実施の形態では、SI
MD型プロセッサー506において1画素ライン分の加
算処理を一括しておこなうものとし、RAM503に1
画素ライン分の誤差データを保存するものとした。
【0146】SIMD型プロセッサー506で一括して
処理された1画素ライン分の画像データと誤差データと
の加算値は、R20,R21,R23,R22の少なく
とも2つから逐次型画像データ処理部507に一つずつ
出力される。また、以上の処理に使用される誤差データ
は、後述する逐次型画像データ処理部507によって算
出され、SIMD型プロセッサー506に入力されるも
のである。
【0147】逐次型画像データ処理部 一方、逐次型画像データ処理部507は、コンピュータ
プログラムの制御によらず稼動するハードウェアであ
る。なお、図5では、逐次型画像データ処理部507を
SIMD型プロセッサー506に2個接続するものとし
ているが、本実施の形態にかかる画像処理装置ではこの
うちのいずれか1個を逐次おこなう誤差拡散処理専用に
使用するものとする。
【0148】図8は、逐次型画像データ処理部507を
説明するためのブロック図である。図示した逐次型画像
データ処理部507は、誤差データ算出部801と、誤
差データ算出部801が算出した誤差データから一つを
選択するマルチプレクサ807と、マルチプレクサ80
7によって選択された誤差データを加工してSIMD型
画像データ処理部500から入力したデータに加算する
誤差データ加算部808とを備えている。
【0149】また、逐次型画像データ処理部507は、
誤差データの選択に必要な信号をマルチプレクサ807
に入力する論理回路806と、逐次型画像データ処理部
500に対し、あらかじめ設定されている誤差拡散のモ
ード(2値誤差拡散、3値誤差拡散、4値誤差拡散)の
うちのいずれによって誤差拡散を実行するか、あるいは
誤差拡散処理に使用される演算係数を設定できる誤差拡
散処理ハードウェアレジスター群805を備えている。
さらに、逐次型画像データ処理部507は、ブルーノイ
ズ信号発生部809を備え、誤差拡散処理にブルーノイ
ズを使用するか否かをも誤差拡散処理ハードウェアレジ
スター群805の設定によって選択可能に構成されてい
る。
【0150】誤差データ算出部801は、現画素ライン
に含まれる画素の画素データと所定の閾値との差である
誤差データを算出する構成である。誤差データ算出手段
801は、3つの量子化基準値保存部803a〜803
cと、3つのコンパレータ804a〜804cと、3つ
の閾値テーブル802a〜802cを備えている。本実
施の形態では、量子化基準値保存部803a、コンパレ
ータ804a、閾値テーブル802aが1組となって動
作する。また、量子化基準値保存部803b、コンパレ
ータ804b、閾値テーブル802bが1組となって動
作し、量子化基準値保存部803c、コンパレータ80
4c、閾値テーブル802cが1組となって動作する。
【0151】逐次型画像データ処理部507は、画像デ
ータと誤差データとの加算値(加算値データ)をSIM
D型プロセッサー506から入力する。この画像データ
は、今回処理される注目画素の画像データであり、誤差
データは、注目画素以前に処理された画素の誤差データ
である。
【0152】入力した加算値データは、以前に処理され
た画素の誤差データに基づいて誤差データ加算部808
が算出した値を加算され、演算誤差低減のために16、
または32で除算される。さらに、除算された加算値デ
ータは、誤差データ算出部801の3つのコンパレータ
804a〜804cのすべてに入力する。なお、誤差デ
ータ加算部808が以前に処理された画素の誤差データ
に基づいて算出した値については、後述するものとす
る。
【0153】コンパレータ804a〜804cは、それ
ぞれ接続された閾値テーブル802a〜802cから閾
値を入力する。そして、入力した加算値データから閾値
を差し引き、画像データを作成する。また、加算値デー
タからそれぞれの量子化基準値保存部803a〜803
cに保存されている量子化基準値を差し引いた値を誤差
データとしてマルチプレクサ807に出力する。この結
果、マルチプレクサ807には、合計3つの誤差データ
が同時に入力することになる。
【0154】なお、誤差拡散処理にブルーノイズを使用
する場合には、ブルーノイズ信号発生部709がブルー
ノイズデータを比較的高周期でオン、オフしてブルーノ
イズを発生する。閾値は、コンパレータ804a〜80
4cに入力する以前にブルーノイズから差し引かれる。
ブルーノイズを用いた処理により、閾値に適当なばらつ
きを持たせて画像が単調になることを防ぐことができ
る。
【0155】また、閾値テーブル802a〜802cに
は、それぞれ異なる値の閾値が保存されている。本実施
の形態では、閾値テーブル802a〜802cのうち、
閾値テーブル802aが最も大きい閾値を保存し、次い
で閾値テーブル802b、閾値テーブル802cの順序
で保存される閾値が小さくなるものとした。また、量子
化標準値保存部804a〜804cは、接続された閾値
テーブル802a〜802cに応じて保存する量子化基
準値が設定されている。たとえば、画像データが0〜2
55の256値で表される場合、量子化基準値保存部8
03aには255が、また、量子化基準値保存部803
bには170が、量子化基準値保存部803cには85
が保存される。
【0156】また、コンパレータ804a〜804c
は、作成した画像データを論理回路806に出力する。
論理回路806は、このうちから注目画素の画像データ
を選択してマルチプレクサ807に入力する。マルチプ
レクサ807は、入力した画像データに応じて3つの誤
差データのうちのいずれかを注目画素の誤差データとし
て選択する。選択された誤差データは、SIMD型プロ
セッサー506のPEを介してRAM503のいずれか
に入力する。
【0157】さらに、論理回路806が出力した画像デ
ータは、マルチプレクサ807に入力する以前に分岐さ
れ、SIMD型プロセッサー506のPEのいずれかに
入力する。本実施の形態では、画像データを上位ビッ
ト、下位ビットの2ビットで表されるデータとした。こ
のため、この処理では、コンパレータ804aは使用さ
れていない。なお、本実施の形態では、以降、注目画素
の画像データを画素データというものとする。
【0158】また、選択された誤差データは、誤差デー
タ加算部808にも入力する。誤差データ加算部808
は、図6に示した、、を付して示した画素、つま
り注目画素に対して3つ前に処理された画素の誤差デー
タ(図8中誤差データ3と記す)、2つ前に処理された
画素の誤差データ(図8中誤差データ2と記す)、一つ
前に処理された画素の誤差データ(図8中誤差データ1
と記す)を保存している。
【0159】誤差データ加算部808は、誤差データ3
に演算係数である0または1を乗じる。また、誤差デー
タ2に演算係数である1または2を乗じ、誤差データ1
に演算係数である2または4を乗じる。そして、3つの
乗算値を足し合わせ、この値(重み付け誤差データ)を
SIMD型プロセッサー506からつぎに入力した加算
値データと足し合わせる。この結果、注目画素に近い位
置にある画素ほど注目画素の誤差拡散処理に大きい影響
を及ぼすことになり、画素の誤差を適切に拡散し、元画
像のイメージに近い画像を形成することができる。
【0160】なお、以上述べた逐次型画像データ処理部
507における画像データの作成は、一般的にIIR型
フィルタシステムと呼ばれる構成を用いておこなわれて
いる。IIR型フィルタシステムで用いられる演算式
は、図9のように、 ODn=(1−K)×ODn-1+K・IDn … (1) ODn:演算後の画素濃度 ODn-1:一つ前の画素データを用いての演算結果 IDn:現画素データ K:重み係数 と表される。
【0161】式(1)および図9から明らかなように、
演算後の濃度ODnは、一つ前の画素データを用いての
演算結果ODn-1と現画素データIDnの値から求められ
る。一般的にIIR型フィルタシステムは、現画素より
以前に処理された画素を用いた演算結果を使用して現画
素についての演算をおこなう、いわゆる逐次変換をおこ
なうための専用の回路である。本実施の形態にかかる画
像処理装置の逐次型画像データ処理部507は、図8に
示した処理によらず、図9に示したような逐次変換の全
般に使用することができる。
【0162】図10は、誤差拡散処理ハードウェアレジ
スター群805に設定されるレジスターを説明するため
の図である。本実施の形態にかかる画像処理装置は、図
示したレジスターの設定によって2値誤差拡散で誤差拡
散処理をおこなうモード(2値誤差拡散モード)、3値
誤差拡散で誤差拡散処理をおこなうモード(3値誤差拡
散モード)、4値誤差拡散で誤差拡散処理をおこなうモ
ード(4値誤差拡散モード)のいずれで誤差拡散処理を
おこなうか選択することができる。また、誤差データ加
算部808で使用される演算係数を設定することができ
る。さらに、誤差拡散処理にブルーノイズを使用するか
否かを選択することもできる。
【0163】図10に示した誤差拡散処理ハードウェア
レジスター群805は、量子化基準値保存部803aの
量子化基準値0を設定するレジスター1001、量子化
基準値保存部803bの量子化基準値1を設定するレジ
スター1002、量子化基準値保存部803cの量子化
基準値2を設定するレジスター1003を備えている。
【0164】また、誤差拡散処理ハードウェアレジスタ
ー群805は、閾値テーブル802cに設定される閾値
0を設定するレジスター1004、閾値テーブル802
bに設定される閾値10〜17を設定するレジスター1
005、閾値テーブル802aに設定される閾値20〜
27を設定するレジスター1006、ブルーノイズ値を
設定するレジスター1007、誤差拡散処理ハードウェ
アコントロールレジスター1008を有している。各レ
ジスターには、それぞれ8ビットが割り当てられてい
て、レジスター全体は、64ビットのデータ量を持って
いる。
【0165】2値誤差拡散モードは、レジスター100
1、レジスター1002、レジスター1003のすべて
に同一の値を設定する。そして、レジスター104、レ
ジスター1005にFFHを設定することによって実現
できる。また、3値誤差拡散モードは、レジスター10
01、レジスター1002に同一の値を設定し、レジス
ター1004にFFHを設定する。さらに、2値誤差拡
散モード、3値誤差拡散モードでは、レジスター100
5、レジスター1006に同一の値を設定するか、異な
る値を設定するかによって固定閾値誤差拡散処理と変動
閾値誤差拡散処理とを切り替えることができる。
【0166】誤差拡散処理にブルーノイズを用いる場合
は、レジスター1007にブルーノイズを使用すること
を示す値を設定する。そして、レジスター1005にブ
ルーノイズデータのオンオフを示すスイッチングデータ
を設定する。スイッチングデータが1の場合にはブルー
ノイズ値を各閾値に加算し、スイッチングデータが0の
場合には閾値をそのまま使用する。さらに、誤差データ
加算部808で使用される演算係数は、誤差拡散処理ハ
ードウェアコントロールレジスターの設定値を変更する
ことによって選択できる。
【0167】つぎに、以上述べたSIMD型プロセッサ
ー506、逐次型画像データ処理部507でおこなわれ
る処理について、フローチャートおよび処理手順を示し
た図を用いて説明する。図11は、SIMD型プロセッ
サー506でおこなわれる誤差拡散処理を説明するため
のフローチャートである。また、図12は、逐次型画像
データ処理部507でおこなわれる誤差拡散処理の手順
を説明するための図である。
【0168】SIMD型プロセッサー506は、画像デ
ータバス制御部203から誤差拡散処理するように指示
されたと判断すると(ステップS1101)、加算値デ
ータを逐次型画像データ処理部507に逐次出力する
(ステップS1102)。そして、逐次型画像データ処
理部507から注目画素の画像データである画素データ
と誤差データとが入力したか否か判断する(ステップS
1103)。
【0169】画素データと誤差データとが入力したと判
断された場合には(ステップS1103肯定)、入力し
た画素データと誤差データとが1画素ライン分蓄積され
たか否か判断する(ステップS1104)。1画素ライ
ン分の画素データと誤差データとがRAM503に蓄積
されていない場合は(ステップS1104否定)、再度
ステップS1102に戻り、加算値データを逐次型画像
データ処理部507に出力する。
【0170】一方、1画素ライン分の画素データと誤差
データとがRAM503に蓄積された場合(ステップS
1104肯定)、1画素ライン分の画素データと誤差デ
ータとを一括処理して加算値データを生成し(ステップ
S1105)、RAM503に保存する(ステップS1
106)。なお、加算値データの生成にあたっては、以
前に生成された加算値データをRAM503から読み出
して今回生成する加算値データに反映させる。
【0171】続いてSIMD型プロセッサー506は、
誤差拡散処理が終了したか否か判断し(ステップS11
07)、終了していない場合には(ステップS1107
否定)、ステップS1102に戻り、加算値データを逐
次型画像データ処理部507に出力する。また、ステッ
プS1107で誤差拡散処理を終了すると判断した場合
には(ステップS1107肯定)、誤差拡散処理を終了
する。
【0172】一方、逐次型画像データ処理部507は、
図12に示したように、ステップS1102においてS
IMD型プロセッサー506が出力した加算値データを
入力する(ステップS1201)。そして、入力した加
算値データに誤差データ加算部808で生成された重み
付け誤差データを加算する(ステップS1202)。重
み付け誤差データが加算された加算値データは、16ま
たは32で除算され(ステップS1203)、誤差デー
タ算出部801に入力する。誤差データ算出部801
は、入力したデータに基づいて誤差データおよび画素デ
ータを生成し(ステップS1204)、誤差データをマ
ルチプレクサ807に入力する。また、画素データを、
論理回路806およびSIMD型プロセッサー506に
入力する。
【0173】マルチプレクサ807は、論理回路806
から入力した画像データに応じて誤差データを一つ選択
する(ステップS1205)。そして、選択した誤差デ
ータをSIMD型プロセッサー506および誤差データ
加算部808に出力する(ステップS1206)。誤差
データを入力した誤差データ加算部808は、誤差デー
タに基づいて重み付け誤差データを算出する(ステップ
S1207)。逐次型画像データ処理部507は、入力
してくる加算値データに対して逐次的に以上の処理を繰
り返し実行する。
【0174】以上述べたように、本実施の形態は、統括
的な制御とは無関係にSIMD型演算処理部に適さない
処理をおこなう逐次型画像データ処理部を設ける。そし
て、逐次型画像データ処理部をコンピュータプログラム
の制御によらず動作するハードウェアとして構成したこ
とにより、画像処理の切替が不用であり画像処理の遅延
のない画像処理装置、プリンター装置、複写装置、ファ
クシミリ装置、画像形成複合機、画像処理方法およびこ
の方法を記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
を提供することができる。
【0175】また、本実施の形態は、統括的な制御とは
無関係にSIMD型演算処理部に適さない処理をおこな
う逐次型画像データ処理部を誤差拡散処理をおこなうも
のとして構成し、誤差拡散処理の遅延がない画像処理装
置、プリンター装置、複写装置、ファクシミリ装置、画
像形成複合機、画像処理方法およびこの方法を記録した
コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することが
できる。
【0176】また、本実施の形態は、逐次型画像データ
処理部対して誤差拡散モードを変更できる構成を設け、
処理される画像に応じて適切な誤差拡散処理ができる画
像処理装置、プリンター装置、複写装置、ファクシミリ
装置、画像形成複合機、画像処理方法およびその方法を
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供す
ることができる。
【0177】なお、本実施の形態で説明した画像処理方
法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・
コンピュータやワークステーション等のコンピュータで
実行することにより実現される。このプログラムは、ハ
ードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、CD
−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可
能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒
体から読み出されることによって実行される。またこの
プログラムは、上記記録媒体を介して、また伝送媒体と
して、インターネット等のネットワークを介して配布す
ることができる。
【0178】なお、この発明は、以上述べた実施の形態
に限定されるものではない。すなわち、本実施の形態で
は、SIMD型画像データ処理部、逐次型画像データ処
理部を誤差拡散処理をおこなうものとしたが、本実施の
形態のSIMD型画像データ処理部、逐次型画像データ
処理部は、たとえば、同一の画素ラインに含まれる画素
を参照しておこなわれるピーク検出処理、隣接する画素
を参照しておこなわれる像域分離処理、さらに、図9で
述べた直前に処理された画素のデータを参照しておこな
われる処理であれば、他の処理についてもをおこなうこ
とが可能である。
【0179】さらに、本実施の形態では、逐次型画像デ
ータ処理部をコンピュータプログラムを用いないで動作
するハードウェアとして構成しているが、この発明は、
このような構成に限定されるものではない。すなわち、
逐次型画像データ処理部に統括的な処理に依存しないC
PUを設け、このCPUによるプログラムを用いた制御
で逐次型画像データ処理部を動作するようにしてもよ
い。
【0180】また、本実施の形態では、SIMD型画像
データ処理部を制御する制御手段としてMFPにおける
画像データの流れを制御する画像データ制御部203と
しているが、この発明は、このような構成に限定される
ものではない。すなわち、SIMD型画像データ処理部
は、複数のデータに対して同一の処理を並列して実行で
きる処理部であればよく、また、制御手段は、こうした
処理部の動作を制御する制御部であればよい。
【0181】さらに、本実施の形態では、本発明を画像
形成複合装置として構成しているが、この発明は、画像
処理装置、プリンター装置、複写装置、ファクシミリ装
置のいずれとしても構成することができる。
【0182】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、制御手段は、画像データ並列処理手段と
画像データ逐次処理手段とを切り替える制御をおこなう
ことがなくなる。このため、制御手段による画像処理の
切替が不用になり、切替による画像処理の遅延をなくす
ことが可能な画像処理装置が得られるという効果を奏す
る。
【0183】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1に記載の発明において、並列処理によって処理効
率を高め、しかも並列処理に適さない処理については逐
次処理することによって処理効率が低下することを防ぐ
ことができる。このため、画像処理の総合的な処理効率
を高めることが可能な画像処理装置が得られるという効
果を奏する。
【0184】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項1に記載の発明において、並列処理に適さない処理
をおこなう画像データ逐次処理手段を誤差拡散処理をお
こなうものとして構成し、誤差拡散処理の遅延をなくす
ことが可能な画像処理装置が得られるという効果を奏す
る。
【0185】また、請求項4に記載の発明によれば、請
求項3に記載の発明において、画像データ逐次処理手段
を画像データ並列処理手段に連動して制御する必要がな
く、画像データ逐次処理手段と画像データ並列処理手段
との動作タイミングのずれによる誤差拡散処理の遅延を
なくすことが可能な画像処理装置が得られるという効果
を奏する。
【0186】また、請求項5に記載の発明によれば、請
求項3または4に記載の発明において、誤差拡散処理の
うちの逐次的な処理の処理速度を高め、しかも誤差拡散
処理を比較的簡易な構成で実行することができる。この
ため、誤差拡散処理の処理速度が高く、しかも簡易に構
成することが可能な画像処理装置が得られるという効果
を奏する。
【0187】また、請求項6に記載の発明によれば、請
求項3〜5のいずれか一つに記載の発明において、画像
データ逐次処理部に対して誤差拡散モードを変更できる
構成を設け、処理される画像に応じて適切な誤差拡散処
理をすることが可能な画像処理装置が得られるという効
果を奏する。
【0188】また、請求項7に記載の発明によれば、請
求項1または2に記載の発明において、ピーク検出処理
をも画像データ逐次処理部によって実行することができ
る。このため、高速に、しかも簡易な構成でピーク検出
処理をおこなうことが可能な画像処理装置が得られると
いう効果を奏する。
【0189】また、請求項8に記載の発明によれば、請
求項1または2に記載の発明において、像域分離処理を
も画像データ逐次処理部によって実行することができ
る。このため、高速に、しかも簡易な構成で像域分離処
理をおこなうことが可能な画像処理装置が得られるとい
う効果を奏する。
【0190】また、請求項9に記載の発明によれば、請
求項1または2に記載の発明において、直前に処理され
た画素の画素データを参照して今回処理される画素の濃
度を決定する処理を画像データ逐次処理部によって実行
することができる。このため、高速に、しかも簡易な構
成で直前に処理された画素の画素データを参照する処理
をおこなうことが可能な画像処理装置が得られるという
効果を奏する。
【0191】また、請求項10に記載の発明によれば、
請求項1〜9のいずれか一つに記載の画像処理装置をプ
リンター装置に設けることにより、並列的な処理と逐次
的な処理との切替によって発生する遅延をなくすことが
可能なプリンター装置が得られるという効果を奏する。
【0192】また、請求項11に記載の発明によれば、
請求項1〜9のいずれか一つに記載の画像処理装置を複
写装置に設けることにより、並列的な処理と逐次的な処
理との切替によって発生する遅延をなくすことが可能な
複写装置が得られるという効果を奏する。
【0193】また、請求項12に記載の発明によれば、
請求項1〜9のいずれか一つに記載の画像処理装置をフ
ァクシミリ装置に設けることにより、並列的な処理と逐
次的な処理との切替によって発生する遅延をなくすこと
が可能なファクシミリ装置が得られるという効果を奏す
る。
【0194】また、請求項13に記載の発明によれば、
請求項1〜9のいずれか一つに記載の画像処理装置を画
像形成複合装置に設けることにより、並列的な処理と逐
次的な処理との切替によって発生する遅延のない画像形
成複合装置を提供することができる。
【0195】また、請求項14に記載の発明によれば、
制御工程において画像データ並列処理手段と画像データ
逐次処理手段とを切り替える制御をおこなうことがなく
なる。このため、画像処理の切替が不用になり、切替に
よる画像処理の遅延をなくすことが可能な画像処理方法
が得られるという効果を奏する。
【0196】また、請求項15に記載の発明によれば、
請求項14に記載の発明において、並列処理によって処
理効率を高め、しかも並列処理に適さない処理について
は逐次処理することによって処理効率が低下することを
防ぐことができる。このため、画像処理の総合的な処理
効率を高めることが可能な画像処理装置が得られるとい
う効果を奏する。
【0197】また、請求項16に記載の発明によれば、
請求項14に記載の発明において、並列処理に適さない
処理をおこなう画像データ逐次処理手段を誤差拡散処理
をおこなうものとして構成し、誤差拡散処理の遅延をな
くすことが可能な画像処理方法が得られるという効果を
奏する。
【0198】また、請求項17に記載の発明によれば、
請求項16に記載の発明において、画像データ逐次処理
工程を画像データ並列処理工程に連動して制御する必要
がなく、画像データ逐次処理工程と画像データ並列処理
工程との動作タイミングのずれによる誤差拡散処理の遅
延をなくすことが可能な画像処理方法が得られるという
効果を奏する。
【0199】また、請求項18に記載の発明によれば、
請求項16または17に記載の発明において、誤差拡散
処理のうちの逐次的な処理の処理速度を高め、しかも誤
差拡散処理を比較的簡易な構成で実行することができ
る。このため、高速に、しかも簡易な構成で誤差拡散処
理をおこなうことが可能な画像処理方法が得られるとい
う効果を奏する。
【0200】また、請求項19に記載の発明によれば、
請求項16〜18のいずれか一つに記載の発明におい
て、画像データ逐次処理部に対して誤差拡散モードを変
更できる工程を設け、処理される画像に応じて適切な誤
差拡散処理をおこなうことが可能な画像処理方法が得ら
れるという効果を奏する。
【0201】また、請求項20に記載の発明によれば、
請求項14または15に記載の発明において、ピーク検
出処理をも画像データ逐次処理工程によって実行するこ
とができる。このため、高速に、しかも簡易な構成によ
ってピーク検出処理をおこなうことが可能な画像処理方
法が得られるという効果を奏する。
【0202】また、請求項21に記載の発明によれば、
請求項14または15に記載の発明において、像域分離
処理をも画像データ逐次処理工程によって実行すること
ができる。このため、高速に、しかも簡易な構成によっ
て像域分離処理をおこなうことが可能な画像処理方法が
得られるという効果を奏する。
【0203】また、請求項22に記載の発明によれば、
請求項14または15に記載の発明において、直前に処
理された画素の画素データを参照して今回処理される画
素の濃度を決定する処理をも画像データ逐次処理工程に
よって実行することができる。このため、高速に、しか
も簡易な構成によって直前に処理された画素の画素デー
タを参照して今回処理される画素の濃度を決定する処理
をおこなうことが可能な画像処理方法が得られるという
効果を奏する。
【0204】また、請求項23に記載の発明によれば、
画像データ並列処理手順と画像データ逐次処理手段とを
切り替える必要がなくなる。このため、切り替えによる
画像処理の遅延をなくすことが可能な方法を記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体が得られるという効
果を奏する。
【0205】また、請求項24に記載の発明によれば、
請求項23に記載の発明において、並列処理をおこなわ
せることによって処理効率を高め、しかも並列処理に適
さない処理については逐次処理させることによって処理
効率が低下することを防ぐことができる。このため、画
像処理の総合的な処理効率を高めることが可能な方法を
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が得られ
るという効果を奏する。
【0206】また、請求項25に記載の発明によれば、
請求項23に記載の発明において、画像データ逐次処理
手順に誤差拡散処理をおこなわせ、切り替えによる誤差
拡散処理の遅延をなくすことが可能な方法を記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体が得られるという効
果を奏する。
【0207】また、請求項26に記載の発明によれば、
請求項25に記載の発明において、画像データ逐次処理
手順と画像データ並列処理手順とを連動させる必要がな
く、画像データ逐次処理手順と画像データ並列処理手順
との動作タイミングのずれによって発生する誤差拡散処
理の遅延をなくすことが可能な方法を記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体が得られるという効果を奏
する。
【0208】また、請求項27に記載の発明によれば、
請求項25または26に記載の発明において、処理され
る画像に応じて適切な誤差拡散処理をおこなうことが可
能な方法を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体が得られるという効果を奏する。
【0209】また、請求項28に記載の発明によれば、
請求項23または24に記載の発明において、ピーク検
出処理をも画像データ逐次処理手順によって実行するこ
とができる。このため、高速に、しかも簡易な構成によ
ってピーク検出をおこなうことが可能な方法を記録した
コンピュータ読み取り可能な記録媒体が得られるという
効果を奏する。
【0210】また、請求項29に記載の発明によれば、
請求項23または24に記載の発明において、像域分離
処理をも画像データ逐次処理手順によって実行すること
ができる。このため、高速に、しかも簡易な構成によっ
て像域分離をおこなうことが可能な方法を記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体が得られるという効果
を奏する。
【0211】また、請求項30に記載の発明によれば、
請求項23または24に記載の発明において、直前に処
理された画素データを参照して今回処理される画素の濃
度を決定する処理を画像データ逐次処理手順によって実
行することができる。このため、高速に、しかも簡易な
構成によって直前に処理された画素データを参照して今
回処理される画素の濃度を決定する処理の全般をおこな
うことが可能な方法を記録したコンピュータ読み取り可
能な記録媒体が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかるMFPの機能を
説明するためのブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態にかかるMFPの構成を
説明するためのブロック図である。
【図3】図2に示した画像処理プロセッサーの機能を説
明するためのブロック図である。
【図4】図2に示した画像処理プロセッサーの構成を説
明するためのブロック図である。
【図5】本実施の形態にかかる画像処理装置のSIMD
型画像データ処理部の構成を説明するためのブロック図
である。
【図6】誤差拡散処理について説明するための図であ
る。
【図7】SIMD型プロセッサーを説明するための図で
ある。
【図8】逐次型画像データ処理部を説明するための図で
ある。
【図9】逐次的な処理を説明するための図である。
【図10】逐次型画像データ処理部に設定されるレジス
ターを説明するための図である。
【図11】SIMD型画像データ処理部でおこなわれる
処理について説明するフローチャートである。
【図12】逐次型画像データ処理部でおこなわれる処理
の手順を示した図である。
【符号の説明】
100 画像データ制御ユニット 101 画像読み取りユニット 102 画像メモリー制御ユニット 103 画像処理ユニット 104 画像書込ユニット 201 読取ユニット 202 センサー・ボード・ユニット 203 画像データ制御部 204 画像処理プロセッサー 205 ビデオ・データ制御部 210 シリアルバス 211 プロセス・コントローラー 220 パラレルバス 221 画像メモリー・アクセス制御部 222 メモリー・モジュール 224 ファクシミリ制御ユニット 231 システム・コントローラー 234 操作パネル 404 プロセッサー・アレー部 501a,501b,501c,501d,501e
データ入出力用バス 502a,502b,502c バススイッチ 503 RAM 504a,504b,504c,504d メモリース
イッチ 505a,505b メモリーコントローラー 506 SIMD型プロセッサー 507 逐次型画像データ処理部 801 誤差データ算出部 802a,802b,802c 閾値テーブル 803a,803b,803c 量子化基準値保存部 804a,804b,804c コンパレータ 805 誤差拡散処理ハードウェアレジスター群 806 論理回路 807 マルチプレクサ 808 誤差データ加算部 809 ブルーノイズ信号発生部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 祐二 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 野水 泰之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 吉澤 史男 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 石井 理恵 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 樗木 杉高 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 宮崎 慎也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 宮崎 秀人 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 川本 啓之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 刀根 剛治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5B057 AA11 CA08 CA12 CA16 CB07 CB12 CB16 CC02 CE13 CH02 CH11 5C077 MP01 NN11 NN19 PQ08 PQ12 PQ22 RR02 RR08 RR15

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを並列的に処理する画像デー
    タ並列処理手段と、 前記画像データ並列処理手段を制御する制御手段と、 前記制御手段による制御とは無関係に前記画像データ並
    列処理手段から出力された画像データのみを逐次処理す
    る画像データ逐次処理手段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記画像データ並列処理手段と前記画像
    データ逐次処理手段とは、一方向に配列された複数の画
    素で構成される複数の画素ラインとして画像を処理し、
    前記画像データ並列処理手段は、前記複数の画素ライン
    のうちの異なる画素ラインに含まれる画素間でおこなわ
    れる処理を実行するとともに、前記画像データ逐次処理
    手段は、同一の画素ラインに含まれる画素間でおこなわ
    れる処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の
    画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記画像データ並列処理手段と前記画像
    データ逐次処理手段とは、一方向に配列された複数の画
    素で構成される複数の画素ラインとして画像を処理し、
    前記画像データ並列処理手段は、前記複数の画素ライン
    のうちの異なる画素ラインに含まれる画素の誤差拡散処
    理を実行するとともに、前記画像データ逐次処理手段
    は、同一の画素ラインに含まれる画素間の誤差拡散処理
    を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記画像データ並列処理手段は、注目画
    素が含まれる現画素ラインよりも前に処理された前画素
    ラインに含まれる画素の画素データと所定の閾値との差
    である誤差データと注目画素の画素データとを加算する
    第1の加算手段と、前記第1の加算手段における加算に
    よって算出された加算値を前記画像データ逐次処理手段
    に出力する出力手段とを備え、 前記画像データ逐次処理手段は、現画素ラインに含まれ
    る画素の画素データと所定の閾値との差である誤差デー
    タを算出する誤差データ算出手段と、前記誤差データ算
    出手段によって算出された誤差データと前記出力手段が
    出力した加算値とを加算する第2の加算手段とを備え、 前記画像データ並列処理手段は、さらに、前記誤差デー
    タ算出手段によって算出された誤差データを前記第1の
    加算手段の加算に必要な数だけ保存する誤差データ保存
    手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の画像処
    理装置。
  5. 【請求項5】 前記画像データ並列処理手段は、コンピ
    ュータプログラムの制御により複数の処理を並列的に実
    行できるSIMD型のプロセッサーを備え、かつ、前記
    画像データ逐次処理手段は、コンピュータプログラムの
    制御によらず稼動するハードウェアであることを特徴と
    する請求項3または4に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記画像データ逐次処理手段は、2値誤
    差拡散、3値誤差拡散、4値誤差拡散のうちのいずれに
    よって誤差拡散を実行するかを選択する誤差拡散選択手
    段と、誤差拡散処理に使用される演算係数を選択する係
    数選択手段と、誤差拡散処理にブルーノイズを使用する
    か否かを選択するブルーノイズ選択手段とのうちの少な
    くとも一つを備えることを特徴とする請求項3〜5のい
    ずれか一つに記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記逐次型演算処理手段は、前記画素ラ
    インに含まれる画素のデータのピークを検出するピーク
    検出処理を実行することを特徴とする請求項1または2
    に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記逐次型演算処理手段は、前記画素ラ
    インにおいて直前に処理された画素の画素データを参照
    しておこなわれる像域分離処理を実行することを特徴と
    する請求項1または2に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記逐次型演算処理手段は、前記画素ラ
    インにおいて直前に処理された画素の画素データを参照
    して今回処理される画素の濃度を決定することを特徴と
    する請求項1または2に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか一つに記載の
    画像処理装置を備えたことを特徴とするプリンター装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜9のいずれか一つに記載の
    画像処理装置を備えたことを特徴とする複写装置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜9のいずれか一つに記載の
    画像処理装置を備えたことを特徴とするファクシミリ装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜9のいずれか一つに記載の
    画像処理装置を備えたことを特徴とする画像形成複合装
    置。
  14. 【請求項14】 画像データを並列的に処理する画像デ
    ータ並列処理工程と、 前記画像データ並列処理工程を制御する制御工程と、 前記制御工程とは無関係に前記画像データ並列処理工程
    において生成された画像データのみを逐次処理する画像
    データ逐次処理工程と、 を含むことを特徴とする画像処理方法。
  15. 【請求項15】 前記画像データ並列処理工程と前記画
    像データ逐次処理工程とは、一方向に配列された複数の
    画素で構成される複数の画素ラインとして画像を処理
    し、前記画像データ並列処理工程は、前記複数の画素ラ
    インのうちの異なる画素ラインに含まれる画素間の処理
    を実行するとともに、前記画像データ逐次処理工程は、
    同一の画素ラインに含まれる画素間の処理を実行するこ
    とを特徴とする請求項14に記載の画像処理方法。
  16. 【請求項16】 前記画像データ並列処理工程と前記画
    像データ逐次処理工程とは、一方向に配列された複数の
    画素で構成される複数の画素ラインとして画像を処理
    し、前記画像データ並列処理工程は、前記複数の画素ラ
    インのうちの異なる画素ラインに含まれる画素の誤差拡
    散処理を実行するとともに、前記画像データ逐次処理工
    程は、同一の画素ラインに含まれる画素間の誤差拡散処
    理を実行することを特徴とする請求項14に記載の画像
    処理方法。
  17. 【請求項17】 前記画像データ並列処理工程は、注目
    画素が含まれる現画素ラインよりも前に処理された前画
    素ラインに含まれる画素の画素データと所定の閾値との
    差である誤差データと注目画素の画素データとを加算す
    る第1の加算工程と、前記第1の加算工程における加算
    によって算出された加算値を前記画像データ逐次処理工
    程に送出する出力工程とを含み、 前記画像データ逐次処理工程は、現画素ラインに含まれ
    る画素の画素データと所定の閾値との差である誤差デー
    タを算出する誤差データ算出工程と、前記誤差データ算
    出工程において算出された誤差データと前記出力工程に
    おいて出力された加算値とを加算する第2の加算工程と
    を備え、 前記画像データ並列処理工程は、さらに、前記誤差デー
    タ算出工程によって算出された誤差データを前記第1の
    加算工程における加算に必要な数だけ保存する誤差デー
    タ保存工程を含むことを特徴とする請求項16に記載の
    画像処理方法。
  18. 【請求項18】 前記画像データ並列処理工程は、コン
    ピュータプログラムの制御により実行され、かつ、前記
    画像データ逐次処理工程は、コンピュータプログラムの
    制御によらず実行されることを特徴とする請求項16ま
    たは17に記載の画像処理方法。
  19. 【請求項19】 前記画像データ逐次処理工程は、2値
    誤差拡散、3値誤差拡散、4値誤差拡散のうちのいずれ
    によって誤差拡散を実行するかを選択する誤差拡散選択
    工程と、誤差拡散処理に使用される演算係数を選択する
    係数選択工程と、誤差拡散処理にブルーノイズを使用す
    るか否かを選択するブルーノイズ選択工程とのうちの少
    なくとも一つを含むことを特徴とする請求項16〜18
    のいずれか一つに記載の画像処理方法。
  20. 【請求項20】 前記画像データ逐次処理工程は、前記
    画素ラインに含まれる画素のデータのピークを検出する
    ピーク検出処理を実行することを特徴とする請求項14
    または15に記載の画像処理方法。
  21. 【請求項21】 前記画像データ逐次処理工程は、前記
    画素ラインにおいて直前に処理された画素の画素データ
    を参照しておこなわれる像域分離処理を実行することを
    特徴とする請求項14または15に記載の画像処理方
    法。
  22. 【請求項22】 前記画像データ逐次処理工程は、前記
    画素ラインにおいて直前に処理された画素の画素データ
    を参照して今回処理される画素の濃度を決定することを
    特徴とする請求項14または15に記載の画像処理方
    法。
  23. 【請求項23】 画像データを並列的に処理させる画像
    データ並列処理手順と、 前記画像データ並列処理手順とは無関係に前記画像デー
    タ並列処理手順によって生成された画像データのみを逐
    次処理させる画像データ逐次処理手順と、 を記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能
    な記録媒体。
  24. 【請求項24】 前記画像データ並列処理手順と前記画
    像データ逐次処理手順とは、一方向に配列された複数の
    画素で構成される複数の画素ラインとして画像を処理さ
    せ、前記画像データ並列処理手順は、前記複数の画素ラ
    インのうちの異なる画素ラインに含まれる画素間の処理
    を実行させるとともに、前記画像データ逐次処理手順
    は、同一の画素ラインに含まれる画素間の処理を実行さ
    せることを特徴とする請求項23に記載のコンピュータ
    読み取り可能な記録媒体。
  25. 【請求項25】 前記画像データ並列処理手順と前記画
    像データ逐次処理手順とは、一方向に配列された複数の
    画素で構成される複数の画素ラインとして画像を処理さ
    せ、前記画像データ並列処理手順は、前記複数の画素ラ
    インのうちの異なる画素ラインに含まれる画素の誤差拡
    散処理を実行させるとともに、前記画像データ逐次処理
    手順は、同一の画素ラインに含まれる画素間の誤差拡散
    処理を実行させることを特徴とする請求項23に記載の
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  26. 【請求項26】 前記画像データ並列処理手順は、注目
    画素が含まれる現画素ラインよりも前に処理された前画
    素ラインに含まれる画素の画素データと所定の閾値との
    差である誤差データと注目画素の画素データとを加算さ
    せる第1の加算手順と、前記第1の加算手順における加
    算によって算出された加算値を前記画像データ逐次処理
    手順に送出させる出力手順とを含み、 前記画像データ逐次処理手順は、現画素ラインに含まれ
    る画素の画素データと所定の閾値との差である誤差デー
    タを算出させる誤差データ算出手順と、前記誤差データ
    算出手順において算出された誤差データと前記出力手順
    において出力された加算値とを加算させる第2の加算手
    順とを含み、 前記画像データ並列処理手順は、さらに、前記誤差デー
    タ算出手順において算出された誤差データを前記第1の
    加算手順における加算に必要な数だけ保存させる誤差デ
    ータ保存手順を含むことを特徴とする請求項25に記載
    のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  27. 【請求項27】 前記画像データ逐次処理手順は、2値
    誤差拡散、3値誤差拡散、4値誤差拡散のうちのいずれ
    によって誤差拡散を実行するかを選択させる誤差拡散選
    択手順と、誤差拡散処理に使用される演算係数を選択さ
    せる係数選択手順と、誤差拡散処理にブルーノイズを使
    用するか否かを選択させるブルーノイズ選択手順とのう
    ちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項25
    または26に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
  28. 【請求項28】 前記画像データ逐次処理手順は、前記
    画素ラインに含まれる画素のデータのピークを検出する
    ピーク検出処理を実行させることを特徴とする請求項2
    3または24に記載のコンピュータ読み取り可能な記録
    媒体。
  29. 【請求項29】 前記画像データ逐次処理手順は、前記
    画素ラインにおいて直前に処理された画素の画素データ
    を参照しておこなわれる像域分離処理を実行させること
    を特徴とする請求項23または24に記載のコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体。
  30. 【請求項30】 前記画像データ逐次処理手順は、前記
    画素ラインにおいて直前に処理された画素の画素データ
    を参照して今回処理される画素の濃度を決定させること
    を特徴とする請求項23または24に記載のコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体。
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