JP2001092870A - 図形表示装置及び方法、並びに図形表示プログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents

図形表示装置及び方法、並びに図形表示プログラムを格納した記憶媒体

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JP2001092870A JP26989099A JP26989099A JP2001092870A JP 2001092870 A JP2001092870 A JP 2001092870A JP 26989099 A JP26989099 A JP 26989099A JP 26989099 A JP26989099 A JP 26989099A JP 2001092870 A JP2001092870 A JP 2001092870A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の図形を接続することにより構成される図
形列から当該図形列の一部を表示等のために分離する行
替え操作が行われた場所に表示される行替え番号を、ユ
ーザが図形列を含む図面又は図形列を見やすいように付
する。 【解決手段】図形列から当該図形列の一部を表示のため
に分離する行替え操作に応答して、行替え箇所の番号
を、当該行替え箇所の位置関係に基づきソートし、ソー
トされた行替え箇所の番号を当該行替え箇所に付した、
行替え後の図形列を表示する。これにより、図形列毎に
連続した行替え番号が付される。また複数の図形列が図
面中に存在する場合には当該図形列にも所定の規則によ
り順番が付されるようにし、全体としても図面が見やす
くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、図形表示技術に関
し、より詳しくは、回線図等の長い図形の一部を表示等
のために元の図形から分離する行替え操作により行替え
箇所に付される行替え番号の表示技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば回線図又は系統図のような長い図
形、すなわち複数の図形を接続することにより構成され
る図形列を図面内に表現しようとした場合、図形列を一
行で描ききれない又は表示しきれない等の理由で、行を
変更し、図形列の一部を分離して作画し、分離箇所に同
じ番号の行替えを表すシンボルを付することで図形のつ
ながりを表す表現手法がある。例として図22を示す。
図22には3つの回線が示されており、回線に含まれる
設備を表す矩形を結ぶ線の太さを各回線で異なるように
している。また各回線の先頭は斜線で塗られた矩形が含
まれる。以下、各回線の先頭を開始回線端と呼ぶ。行替
えシンボルは縦長の楕円で表されており、その内部にそ
の行替え箇所の番号(以下、行替え番号とも呼ぶ)が付
されている。左上の回線は、行替え番号1が付された行
替えシンボルで繋がれる2行の回線である。右側の回線
は、行替え番号2が付された行替えシンボル及び行替え
番号3が付された行替えシンボルで繋がれる3行の回線
である。左下の回線は、行替え番号4が付された行替え
シンボルで繋がれる2行の回線である。
【0003】図22に示したように一つの図面内に複数
の回線を作画したり、行替え後に図形の移動を行った
り、行替え後にその行替え箇所より前で再度行替えを行
ったり(いわゆる中入れ行替え)する。従来ではこのよ
うな場合であっても、行替えを行った順に行替え番号を
付していたため、図形のつながりが見ずらくなるという
問題があった。例えば図22における右側の回線の2行
目の×の部分で新たに行替え操作を実施すると、従来技
術では図23に示すようになる。すなわち、図22で使
用されている最大の行替え番号4の次の行替え番号5が
行替え箇所に付される。図23の右側の回線は不連続な
行替え番号2,3,5を付された行替えシンボルにて繋
がれることになる。図23は簡単な例であるからまだ回
線のつながりは認識できるが、この後に回線の一部の移
動等が生じた場合には回線のつながりを容易に認識でき
なくなる恐れがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】よって本発明の目的
は、複数の図形を接続することにより構成される図形列
から当該図形列の一部を分離する行替え操作が行われた
場所に表示される行替え番号を、ユーザが図形列を含む
図面又は図形列を見やすいように付する図形表示装置及
び方法並びに図形表示プログラムを提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様に係
る、図形を表示する図形表示装置は、複数の図形を接続
することにより構成される図形列から当該図形列の一部
を分離する行替え操作に応答して、行替え箇所に表示さ
れる行替え番号を、当該行替え箇所の位置関係に基づき
ソートするソータを有しており、ソートされた行替え番
号を当該行替え箇所に付した、行替え後の図形列を表示
する。図形列内における行替え箇所の位置関係に基づき
ソートすれば、当該図形列内において行替え番号は順番
に付されることになるので、図形列内の図形のつながり
は分かりやすくなる。また、行替え箇所を含む図形列の
位置関係を考慮しつつ図形列内における行替え箇所の位
置関係に基づきソートすれば、図面全体としても、図形
列内としても順番に行替え番号が付されるので、図形の
かたまり、図形のつながりが分かりやすくなる。
【0006】上で述べたソータを、行替え操作後に分離
した図形列の一部を移動し且つ再度行替え操作を行った
場合にも、図形列内における図形の並びを崩すことな
く、行替え箇所の番号を、当該行替え箇所の位置関係に
基づきソートするような構成にすることも可能である。
【0007】また上で述べたソータを、図形列が1つの
場合又は行替え箇所を有する図形列が1つの場合、各行
替え箇所に、図形列内における図形の並びを崩さずに順
番に行替え番号を付すことによりソートを行うような構
成とすることも可能である。
【0008】さらに上で述べたソータを、図形列が複数
ある場合又は行替え箇所を有する図形列が複数ある場
合、行替え操作に応答して、行替え箇所に表示される行
替え番号を、図形列間で且つ図形列毎に行替え箇所の番
号が連続するよう、図形列の位置関係及び当該図形列内
における行替え箇所の位置関係に基づきソートするよう
な構成とすることも可能である。
【0009】図形列が複数ある場合又は行替え箇所を有
する図形列が複数ある場合、上で述べたソータを、複数
の図形列を所定の規則に従ってソートし、当該ソート結
果及び図形列に含まれる行替え箇所の数に基づき、行替
え箇所を含む図形列における、行替え番号の開始番号を
決定し、当該開始番号及び図形列内における行替え箇所
の位置関係に基づき各行替え箇所の行替え番号を決定す
るように構成することも可能である。
【0010】なお、上で述べた開始番号の決定及び各行
替え箇所の番号の決定については、行替え操作による影
響が及ぶ図形列について実施するような構成とすること
も可能である。
【0011】また、上で述べた図形列内における行替え
箇所の位置関係が、図形列内における図形の並びを崩さ
ずに数えられた、図形列の先頭からの当該行替え箇所の
順番を含むような構成も可能である。
【0012】さらに、複数の図形列は、横方向に伸びる
図形列及び縦方向に伸びる図形列を含んでもよい。図形
列の方向も考慮して行替え番号を付すことも可能であ
る。
【0013】上で述べた複数の図形列の所定の規則に従
ったソートを、複数の図形列の基準となる図形の位置に
基づき行うようにする構成も可能である。
【0014】本発明の第2の態様に係る、図形を表示す
る図形表示方法は、複数の図形を接続することにより構
成される図形列から当該図形列の一部を分離する行替え
操作に応答して、行替え箇所に表示される行替え番号
を、当該行替え箇所の位置関係に基づきソートするステ
ップと、ソートされた行替え番号を当該行替え箇所に付
した、行替え後の図形列を表示するステップとを含む。
【0015】このような方法をコンピュータに実行させ
るプログラムを作成することも可能であって、当該プロ
グラムは、例えばフロッピー(登録商標)・ディスク、
CD−ROM、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハード
ディスク等の記憶媒体又は記憶装置に格納される。
【0016】
【発明の実施の形態】図1に本発明の装置構成を示す。
処理装置1は入力装置3と表示装置7と記憶装置5とに
接続されている。処理装置1は、ユーザが操作する入力
装置3からの入力に基づきユーザとの会話処理を行い、
表示装置7に処理結果を表示する。また処理装置1は、
その他装置全体の制御に必要な処理や、以下に説明する
本発明の処理を実施する。記憶装置5は、本発明を実装
したプログラム及び必要なデータ、その他必要なプログ
ラム及びデータを格納する。本発明の処理を実行する際
に生ずる中間的なデータについては、処理装置1に含ま
れるメモリ(図示せず)に記憶される。
【0017】本発明においては、各図形ごとに、図形の
識別子、図形の位置、図形の形状に関する情報(例えば
図形が円である場合には円であること及び中心座標と半
径)、開始回線端である場合にはその情報、接続関係
(その図形に接続している図形識別子)が例えば記憶装
置5に記憶されている。また、開始回線端の図形の場合
には、以下に説明する開始回線端番号及び行替え箇所
数、また行替えシンボルの場合には以下に説明する開始
回線端番号及び変位が例えば記憶装置5に記憶されてい
る。
【0018】まず本発明を理解しやすいように、本発明
を実施した場合の表示例を示す。基本的に同じ番号が付
された行替えシンボル間で一つの回線は接続されてい
る。また、本例において行替え番号は回線毎に番号が連
続するように付される。さらに、複数の回線が存在する
場合には、本例では開始回線端の位置が図面中左の上、
右の上、左の下、右の下といった順番で、その回線に始
めの行替え番号を付する。
【0019】ある行替え操作が行われると、このような
条件を満たすように行替え番号がソートされる。図2は
図中のいずれかの行替え箇所において行替えが行われた
後の表示例である。ここでは三本の回線が存在してお
り、それぞれ図2では設備間を結ぶ線分の太さを変えて
示されている。斜線で塗られた図形は開始回線端の図形
である。この図2は従来技術で示した図22と同じであ
るが、図22は行替え番号の順番で行替え操作を実施し
ないと図22のような表示にはならない。しかし、本発
明が実施された図2では図2中どのような順番にて行替
え操作を実施しても、行替え箇所が同じで且つ各回線が
同じように配置されていれば、図2に示したような表示
となる。
【0020】次に、図2の行替え番号2から行替え番号
3までの図形を移動させた例を図3に示す。図3では、
行替え番号の変更は行われない。この移動操作で行替え
番号が変更されると、回線中の設備(図形)の並びが崩
れて、回線全体の意味が変化してしまうからである。但
し、図2から図3の操作には本発明の特徴は表れていな
い。
【0021】さらに図3における行替え番号2から行替
え番号3までの図形の間の×印の部分で行替えを行う。
行替え操作後の表示例を図4に示す。図3と図4を比較
すると、右側の回線は図3にて3行で表示されていた
が、図4では4行で表示されている。図3及び図4の右
側の第1行目は同じであるが、第2行目以降は行替え番
号が変更されている。図3では右側第2行目で使用され
ている行替え番号は3であったが、図4では行替え番号
4が付されている。図3では行替え番号4は、左下の回
線に使用されていたが、本発明による、行替え番号は図
形列毎に連続して付されるという規則が適用された結
果、この右の第2行目が行替え番号4となった。図4の
右側3行目及び4行目を見ると、回線内の図形の並びを
崩さないように、連続して行替え番号が付されているこ
とが分かる。すなわち図3から図4への行替え操作が行
われた箇所には行替え番号3が付されており、行替え番
号3が付されていた行替え箇所には行替え番号4が付さ
れている。3つの回線の開始回線端を見ると、図3と図
4では変化はなく、本例では左上、右、左下の順番で回
線には番号が付されることになる。よって、図3では左
下の回線には行替え番号4が使用されていたが、図4で
は既に右側の回線で行替え番号4を使用しているため、
優先度の低い左下の回線における行替え番号を行替え番
号5に変更する。なお、左上の回線については、行替え
操作も移動等の操作も行われていないので図3から図4
へ移行しても変更は無い。
【0022】図4の右側の回線を削除するとどのように
行替え番号が変化するかを図5に示す。但し、削除操作
に応答して図4から図5に表示内容を変更しても、削除
操作の後の行替え操作に応答して図4から図5に表示内
容を変更しても良い。図4の右側の回線を削除した場合
には、右側の回線が使用していた行替え番号2乃至4を
再利用することができる。よって、2つの回線の開始回
線端の位置に基づき、左上の回線、左下の回線の順番で
行替え番号を付すると、図5のように左下の回線におけ
る行替え番号は2となる。
【0023】以上述べたような表示例を可能とする本発
明の処理アルゴリズムを図6乃至図12を使用して説明
する。ここでは行替え操作に応答して図6に示した処理
を実施することにする。但し、上の例でも説明したが、
例えばさらに削除操作に応答して、又さらに移動操作に
応答して図6に示した処理を実施することも可能であ
る。
【0024】まず、図面内の全回線の開始回線端を見つ
け、開始回線端図形の座標、及び開始回線端図形に付さ
れた、その回線についての属性情報(行替え箇所数,開
始回線端番号)を取り出す(ステップ103)。上でも
述べたが、本例では開始回線端図形には開始回線端であ
ることが情報として記憶されているので、この情報を用
いて開始回線端を検出する。また、各図形につきその位
置座標は記憶されているので、開始回線端図形が見出せ
ればその位置座標も取得できる。なお、位置座標は例え
ば開始回線端図形の中心座標である。もし、その回線が
まだ行替えされていない場合には、属性情報は付されて
いないので、ステップ103で取得するのは開始回線端
図形の座標だけである。もし、既にその回線が行替えさ
れている場合には、属性情報が開始回線端図形に付され
ているのでこの属性情報も取得する。属性情報中の開始
回線端番号は、この行替え操作を行う前の、その回線に
おける最初の行替え箇所の行替え番号である。また、本
処理を開始させた行替え操作が行われた回線の開始回線
端については識別できるようにしておく。
【0025】例えば、図7の図面の場合、左上の回線の
開始回線端Lには属性情報(1,1)、右上の回線の開
始回線端Mには(2,2)、左下の回線の開始回線端N
には属性情報(1,4)が記憶されている。但し、上で
説明していたのと同様で回線間の優先度は左上、右上、
左下、右下のような順番で付されている。この図7中の
右側の回線の×印で行替え操作が実施されて、図6の処
理が開始されるとすると、開始回線端L,M,Nを見出
し、各開始回線端図形の位置座標、及び上で述べた属性
情報を取り出す。なお、行替え操作が実施された回線の
開始回線端Mは識別できるようにしておく。
【0026】次に、行替えが行われている各回線の開始
回線端図形の座標を比較して、開始回線端を所定の規則
に従い並べ、行替え箇所数及び開始回線端番号を含む管
理表を作成する(ステップ105)。管理表は図7にお
いて行替え操作を実施した場合には図8のような表とな
る。図8では行替え操作により行替え箇所数が増加した
ので、開始回線端Mの行の行替え箇所数が1増やされて
いる。所定の規則は、例えば上で説明していたのと同様
に、開始回線端の位置に基づき図面中左上から、右上、
左下、右下のように優先度を付するという規則である。
よって図8ではL,M,Nの順番で管理表の行が並べら
れている。また、図8では開始回線端Mの左横に*印を
付しているが、この行の開始回線端を含む回線にて行替
え操作が行われたことを示している。なお、行替えが全
く無い回線について行替え操作を実施すると、その回線
の開始回線端には属性情報が付されていないので、その
回線の開始回線端の開始回線端番号の欄には数字は入ら
ない。
【0027】そして、行替えがあった開始回線端の管理
表内の位置から、当該管理表のどこから影響があるか判
断する(ステップ107)。本発明では、管理表におけ
る、行替え操作が行われた回線の開始回線端より上の行
については影響が無いので、行替え番号の再計算等の処
理を実施しない。よって、ステップ107では、管理表
(図8)の*印以下の行を影響ありとして取り扱う。
【0028】この管理表の影響箇所から開始回線端番号
の計算をし直す(ステップ109)。開始回線端番号
は、計算をし直す行の一つ上の行の2つの数字、すなわ
ち開始回線端番号及び行替え箇所数を足し合わせた数に
なる。但し、最初の行については、開始回線端番号は1
で固定である。ステップ109を実行すると、図8は図
9のようになる。図9で図8と変化したところは、開始
回線端Nの行で、開始回線端番号が5になっている。
【0029】そして、影響箇所の開始回線端図形に、行
替え箇所数及び開始回線端番号を属性情報として付与す
る(ステップ111)。また影響箇所の行替え対象回線
内における、開始回線端番号からの各行替え箇所の変位
を計算する(ステップ113)。この変位は、回線内の
図形を、各図形に記憶されている、その図形に接続され
た図形識別子を使用して辿ってゆき、行替え箇所を開始
回線端に近い方から順に0,1,2,3...と数えて
いけば計算することができる。この際たとえ回線の一部
が図3及び図4のように移動されていても、回線内の図
形の意味ある並びに従って行替え箇所を数えていく。こ
れにより図形の意味ある並びを崩さずに見やすい行替え
番号を付すことができる。そして、影響箇所の行替えシ
ンボルの図形に、開始回線端番号及び変位を属性情報と
して付与する(ステップ115)。なお、付与するとい
うのは、開始回線端図形及び行替えシンボルの記憶領域
に上で述べた属性情報を記憶することである。図7の図
面を×印で行替えすると図10のようになり、ステップ
111乃至ステップ115で付与される情報も図10に
図示する。開始回線端Lには属性情報(1,1)(行替
え箇所数,開始回線端番号)、開始回線端Lを含む回線
に接続された行替えシンボルには(1,0)(開始回線
端番号,変位)、開始回線端Mには属性情報(3,
2)、開始回線端Mを含む回線に接続された最初の行替
えシンボルには(2,0)、二番目の行替えシンボルに
は(2,1)、三番目の行替えシンボルには(2,
2)、開始回線端Nには属性情報(1,5)、開始回線
端Nを含む回線に接続された行替えシンボルには(5,
0)が付与される。但し、開始回線端Lの属性情報
(1,1)は、元と変わらないのでこの段階では付与さ
れない。
【0030】最後に、行替えシンボルに付与されている
属性情報の2つの値を加算し、それを表示する(ステッ
プ117)。表示されるのは、図11のような図面であ
る。
【0031】次に図6のステップ105で使用する回線
の並べ替えアルゴリズムの一例を図12に示す。ここで
は2つの回線A及びBが存在し、回線Aの開始回線端図
形は座標(xa,ya)に、回線Bの開始回線端図形は座
標(xb,yb)に配置されているとする。また、図面の
左下の方に原点があり、開始回線端は図面中左上から右
上、左下、右下といった順番で優先度が付されることと
する。まず、ya>ybであるか判断する(ステップ20
3)。もし、ya>ybであるならば、回線Aを回線Bに
優先させる(ステップ211)。一方、ya>ybでない
ならば、ya<ybであるか判断する(ステップ20
5)。もし、ya<ybであるならば、回線Bを回線Aに
優先させる(ステップ209)。
【0032】もし、ya<ybでない場合にはya=ybで
あるから、x座標の比較を行う。xa<xbであるか判断
する(ステップ207)。もし、xa<xbであるなら
ば、回線Aを回線Bに優先させる(ステップ211)。
もし、xa<xbでないならば、xa>xbであるか判断す
る(ステップ213)。xa>xbであるならば、回線B
を回線Aに優先させる(ステップ209)。ステップ2
03、205、207及び213のいずれの条件も満た
さない場合には、同じ座標に回線A及び回線Bの開始回
線端が配置されていることになる。このような場合は実
際にはあまり存在せず、他の基準にて並べ替えを行う
(ステップ215)。
【0033】以上のような処理フローにて行替え番号を
ソートすることにより、よりユーザにとって見やすいよ
うに行替え番号が表示されるようになる。すなわち、図
面中の図形列内のつながり、及び図面全体における図形
のかたまりを認識しやすいように行替え番号が表示され
る。なお、影響箇所だけについて開始回線端番号等の計
算し直しを実施するので計算量が軽減され高速な実行が
可能になる。また、管理表は必要に応じて作成され、必
要なデータは各図形において付与(記憶)されることに
なるので、データ管理も簡単になる。
【0034】念のため、図11中×印でさらに行替え操
作を実施した場合の処理を説明しておく。図6のステッ
プ103及びステップ105を実施すると、図13のよ
うな管理表が作成される。図13の管理表と図9の管理
表と比較すると、開始回線端L,M,Nの順番は変更さ
れていないが、開始回線端Lを含む回線に行替え操作が
行われたので開始回線端Lの行に*印が付されており、
且つ行替え箇所数の数字も1から2に変更されている。
ステップ107で影響箇所を判断するが、管理表の最初
の行に*印が付されているので、全ての回線に影響が及
ぶ。ステップ109を実施して管理表の開始回線端番号
を計算し直すと、図14のようになる。開始回線端Mの
開始回線端番号は3となり、開始回線端Nの開始回線端
番号は6となる。
【0035】ステップ111乃至ステップ115を実施
すると、図15のように属性情報が付与される。すなわ
ち、開始回線端Lには行替え個数及び開始回線端番号
(2,1)、開始回線端Lを含む回線の最初の行替え箇
所の行替えシンボルには開始回線端番号及び変位(1,
0)、二番目の行替え箇所の行替えシンボルには(1,
1)、開始回線端Mには(3,3)、開始回線端Mを含
む回線の最初の行替え箇所の行替えシンボルには(3,
0)、二番目の行替え箇所の行替えシンボルには(3,
1)、三番目の行替え箇所の行替えシンボルには(3,
2)、開始回線端Nには(1,6)、開始回線端Nを含
む回線の行替え箇所の行替えシンボルには(6,0)が
それぞれ付与(記憶)される。この行替えシンボルに付
与された2つの数字を加算すれば、行替えシンボルには
ソートされた行替え番号が表示できる。この行替え番号
を表示すると、図16のようになる。
【0036】次に横方向に伸びる図形列及び縦方向に伸
びる図形列が混在する状況における処理を説明する。図
17に横方向の回線及び縦方向の回線を含む図面の例を
示す。図面中右側の回線は、縦方向に左から右へ作画さ
れている。本発明では縦方向か横方向かに拘わらず同じ
処理にて行替え番号を付していく。開始回線端の位置に
より各回線の優先度を決め、その回線毎に連続して番号
が付されるようにする。以下、図17の右側の回線の×
印で行替え操作が実施された場合を説明する。
【0037】まず図6のステップ103及び105を実
施する。開始回線端の並び替えは上で述べたのと同様の
規則(左上、右上、左下、右下の順番で優先)を使用す
ることとし、開始回線端L,M及びNの位置座標を取得
して座標値を比較すると、開始回線端の順番はL,M,
Nとなる。この順番で、取得した属性情報を並べれば図
18のような管理表が作成される。なお、開始回線端M
の行では行替え操作を行っているので行替え箇所数を1
増加させている。
【0038】行替え操作の影響は図18中の*印以下の
行に及ぶ(ステップ107)。よって、開始回線端Mの
行より下の開始回線端番号を計算し直す(ステップ10
9)。この計算し直しの結果を図19に示す。図19で
は、*印より下の行の開始回線端番号が、4から5に変
更されている。そして、ステップ111乃至115を実
施すると図20のようになる。なお、ステップ113の
変位を計算する場合も、上で述べたのと同様に各図形に
記憶されている、接続されている図形識別子を使用して
回線の図形を辿り、開始回線端に最も近い行替え箇所か
ら0,1,2...と計算していけば良い。付与(記
憶)される属性は、以下のとおりになる。開始回線端L
には行替え箇所数及び開始回線端番号(1,1)、開始
回線端Lを含む回線の行替え箇所のシンボルには開始回
線端番号及び変位(1,0)、開始回線端Mには(3,
2)、開始回線端Mを含む回線の最初の行替え箇所の行
替えシンボルには(2,0)、二番目の行替え箇所の行
替えシンボルには(2,1)、三番目の行替え箇所の行
替えシンボルには(2,2)、開始回線端Nには(1,
4)、開始回線端Nを含む回線の行替え箇所の行替えシ
ンボルには(4,0)である。このような属性情報が付
与されれば、図21のように行替え番号が表示できる。
但し、開始回線端Lの属性情報(1,1)は元と変わら
ないので、この段階では付与されない。
【0039】このように図形列の方向をも加味した行替
え番号付けが可能になった。
【0040】以上述べた実施例は一例であって様々な変
形が可能である。位置座標を取得したり且つ行替え箇所
数及び開始回線端番号を付与したりして開始回線端を基
準図形として使用する例を上では述べたが、基準図形を
開始回線端に限定する必要は無く、回線内の他の図形を
基準図形として取り扱っても良い。
【0041】また図6の処理フローは図面中複数の図形
列(例えば回線)が存在していることを前提にしている
が、もし一つの図形列のみが許される場合には、開始回
線端を見つけ出したり開始回線端を並び替えたりする必
要はなくなる。よって、一つしかない図形列の中で行替
え箇所に順番に行替え番号が付されれば良い。具体的に
は図6のステップ113以降を実施すればよく、またス
テップ115の開始回線端番号は固定で1である。
【0042】また上の例では全て開始回線端の位置が左
上、右上、左下、右下の順番で回線の優先度付けがなさ
れていたが、本発明ではこの例だけでなく、例えば右
上、左上、右下、左下の順番で回線に優先度付けを行っ
ても良いし、左上、左下、右上、右下の順番で回線に優
先度付けしてもよい。さらに他の規則を使用して優先度
付けをしてもよい。
【0043】また本願発明は、複数の図形を接続するこ
とにより構成される図形列であれば、回線図、系統図だ
けでなく、フローチャート等に適用することも可能であ
る。フローチャート内の線を中断して他の場所に続ける
場合には結合子(上で述べた行替えシンボル)を設け、
対応する結合子同士は同一の一意な名前で管理されてお
り、一般的には連続した番号が使用されている。本願発
明を適用すれば、結合子を用いて接続されたフローチャ
ートにフローの追加をした場合でも、追加されたフロー
に対する結合子の番号が追加されると、予め付されてい
た番号はソートし直した番号付けが可能となるものであ
る。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、複数の図形を接続す
ることにより構成される図形列から当該図形列の一部を
分離する行替え操作が行われた場所に表示される行替え
番号を、ユーザが図形列を含む図面又は図形列を見やす
いように付する図形表示装置及び方法並びに図形表示プ
ログラムを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における装置の概要を示すブロック図で
ある。
【図2】3つの回線が存在する図面の一例を示す図であ
る。
【図3】図2において×印の付された行を移動させた場
合を示す図である。
【図4】図3において×印にて行替え操作を実施した場
合を示す図である。
【図5】図4において右側の回線を削除した場合を示す
図である。
【図6】本発明の処理を示すフローチャートである。
【図7】3つの回線が存在する図面の一例を示す図であ
る。
【図8】図8の×印で行替え操作を実施した場合におけ
る、図6のステップ103で取得された属性情報で作成
された管理表である。
【図9】図9の管理表で開始回線端番号を計算し直した
後の管理表である。
【図10】図8の×印で行替え操作を実施した場合に生
成される属性情報が開始回線端及び行替えシンボルに付
与された状態を示す。但し、図中の英数字は表示されな
い。
【図11】図8の×印で行替え操作を実施した後の表示
例を示した図である。
【図12】開始回線端の並び替えアルゴリズムの一例を
示す図である。
【図13】図11の×印で行替え操作を実施する場合に
取得された属性情報から作成される管理表である。
【図14】図13の管理表において開始回線端番号を計
算し直した後の管理表である。
【図15】図11の×印で業買え操作を実施した場合に
生成される属性情報が開始回線端及び行替えシンボルに
付与された状態を示す。但し、図中の英数字は表示され
ない。
【図16】図11の×印で行替え操作を実施した後の表
示例を示した図である。
【図17】横方向の回線及び縦方向の回線が混在する図
面の一例を示した図である。
【図18】図17の×印で行替え操作を実施した場合に
取得された属性情報から作成される管理表である。
【図19】図18の管理表において開始回線端番号を計
算し直した後の管理表である。
【図20】図17の×印で行替え操作を実施した場合に
生成される属性情報が開始回線端及び行替えシンボルに
付与された状態を示す。但し、図中の英数字は表示され
ない。
【図21】図17の×印で行替え操作を実施した後の表
示例を示した図である。
【図22】従来技術を説明するための表示例を示す。
【図23】従来技術を説明するための表示例を示す。
【符号の説明】
1 処理装置 3 入力装置 5 記憶装置 7
表示装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】図形を表示する図形表示装置であって、 複数の図形を接続することにより構成される図形列から
    当該図形列の一部を分離する行替え操作に応答して、行
    替え箇所に表示される行替え番号を、当該行替え箇所の
    位置関係に基づきソートするソータと、 ソートされた前記行替え番号を当該行替え箇所に付し
    た、行替え後の図形列を表示する表示装置と、 を有する図形表示装置。
  2. 【請求項2】前記ソータが、 前記行替え操作後に分離した前記図形列の一部を移動し
    且つ再度行替え操作を行った場合に、前記図形列内にお
    ける図形の並びを崩すことなく、行替え番号を、当該行
    替え箇所の位置関係に基づきソートする請求項1記載の
    図形表示装置。
  3. 【請求項3】前記ソータが、 前記図形列が複数ある場合、前記行替え操作に応答し
    て、行替え箇所に表示される行替え番号を、前記図形列
    間で且つ前記図形列毎に前記行替え番号が連続するよ
    う、前記図形列の位置関係及び当該図形列内における行
    替え箇所の位置関係に基づきソートする、 請求項1記載の図形表示装置。
  4. 【請求項4】前記ソータが、 前記複数の図形列を所定の規則に従ってソートし、 当該ソート結果及び前記図形列に含まれる行替え箇所の
    数に基づき、前記行替え箇所を含む図形列における、行
    替え番号の開始番号を決定し、 当該開始番号及び前記図形列内における行替え箇所の位
    置関係に基づき各行替え箇所の行替え番号を決定する請
    求項3記載の図形表示装置。
  5. 【請求項5】前記複数の図形列は、横方向に伸びる図形
    列及び縦方向に伸びる図形列を含む、請求項3記載の図
    形表示装置。
  6. 【請求項6】図形を表示する図形表示方法であって、 複数の図形を接続することにより構成される図形列から
    当該図形列の一部を分離する行替え操作に応答して、行
    替え箇所に表示される行替え番号を、当該行替え箇所の
    位置関係に基づきソートするステップと、 ソートされた前記行替え番号を当該行替え箇所に付し
    た、行替え後の図形列を表示するステップと、 を含む図形表示方法。
  7. 【請求項7】図形を表示するための図形表示プログラム
    を格納した記憶媒体であって、 前記図形表示プログラムは、コンピュータに、 複数の図形を接続することにより構成される図形列から
    当該図形列の一部を分離する行替え操作に応答して、行
    替え箇所に表示される行替え番号を、当該行替え箇所の
    位置関係に基づきソートするステップと、 ソートされた前記行替え番号を当該行替え箇所に付し
    た、行替え後の図形列を表示するよう命令するステップ
    と、 を実行させる、記憶媒体。
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